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「ビジネス文書」は営業ツール
『売れる!』文書作成術<第1回> ビジネス文書で「売る!」 有限会社 エルム・プランニング 文章コンサルタント 堀内 伸浩 「ビジネス文書」は営業ツール 創業初期の最大の課題といえば、いかにして販路や顧客を開拓していくかと いうことでしょう。私自身も、かつては大いに悩みました。 特に、私の場合は人と話すのが苦手だったので、商品の良さや自分の内に秘 めたる熱い思いを、なかなか周囲の人に伝えることができませんでした。 また、 「営業」=「売り込み」=「嫌われる」という図式が自分の中に存在し ていたため、せっかく話を聞いてもらえたとしても、積極的に売り込むことが できなかったのです。 そんな私を救ってくれたのが、 「ビジネス文書」でした。チラシやDM(ダイ レクトメール)といった営業ツールとしての文書はもちろん、ホームページか らメール、お礼状、名刺に至るまで、 「文字」が書いてあるものはすべて営業ツ ールと位置付け、それらにさまざまな工夫を凝らすことによって顧客を開拓し てきたのです。そんな私の工夫の数々を、これから6回にわたってご紹介して いきたいと思います。 「営業」と「売り込み」は違う! その前に、かつての私と同じように「営業が苦手」 「売り込みができない」と いう人のために、一つアドバイスをしておきましょう。 それは、 「営業」=「売り込み」ではない、ということです。このことに気づ くまで、私はかなりの時間を要しました。 前述したように、それまでの私は「営業」=「売り込み」=「嫌われる」と 思い込んでいたわけですが、そうなってしまった原因は、最初に就いた営業の 仕事が、その商品やサービスを求めていないお客さんにも無理やり売らなけれ ばいけないものだったからです。その反動もあって、独立後は腰が引けてしま い、訪問営業ではまったく売れなくなっていました。 ところが、あるときお客さんの方から「売ってほしい」と言われたのです。 きっかけは私が作成したDMでした。話すのが苦手だった私は、見込みのあり そうなお客さんにDMをせっせと送っていたのです。DMの内容は、商品の特 長やメリット、価格など、商品の紹介が中心で、 「売り込み」っぽいことは書い ていませんでした。 国民生活事業 それでも売れたため、「売り込まなくても売れる」ということ を実感したのです。その結果、「営業」=「売り込み」ではなく 「営業」=「紹介」であり、「必要な人に、必要な商品の情報を届 ければ売れるんだ」ということに気づいたのです。 全てのビジネス文書が売れる文書になる! 「チラシやDMはわかるけど、電子メールや名刺、お礼状でモノが売れるの か?」と疑問に思っている人も多いのではないかと思います。 その疑問に対しては、「売れます」というのが、私の答えです。正確に言うな ら、 「売るためのきっかけ作り」という位置付けの文書もありますが、いずれに しても、ビジネス文書には、売るための工夫をすることができるのです。 今回はビジネスメールの工夫についてご紹介しましょう。 ビジネスメールの署名欄を営業ツールに! あなたも普段いろんな人とメールのやり取りをされていると思いますが、す べてのメールに署名を入れていますか?実は、この署名一つにも、売るための 工夫を施すことができるのです。 下の署名をご覧下さい。私が最近使っている署名です。 [最新セミナー情報]************************************************ ●「売れる&伝わる文章の達人」養成講座(全6回) http://www.elm-p.com/bunsyou-tatsujin-tsushin.html ****************************************************************** ■口下手でも熱い想いは伝えられる「正直ライティング」 有限会社エルム・プランニング代表取締役/堀内伸浩 http://www.elm-p.com [email protected] TEL 048-480-5702 / FAX 048-480-5704 〒352-0016 埼玉県新座市馬場1-9-10 ★『最初の3秒で心をつかむビジネス文章術』Amazon「文章の書き方」1位! → http://tinyurl.com/3second ★『成功する!「ビジネスメール」入門』Amazon「文章の書き方」2位! → http://tinyurl.com/businessmail ★『ビジネスが加速する!すごい名刺』Amazon 総合8位!<3刷> → http://tinyurl.com/sugoimeishi ★『あたりまえだけどなかなか書けない文章のルール』<9刷> → http://tinyurl.com/bunsyourule ★『「書く」マーケティング』<3刷> → http://tinyurl.com/kakumarketing ************************************************************** 国民生活事業 この署名には2つのポイントがあります。 1つは、最新セミナー情報を入れていること。そしてもう1つは、著書のタ イトルと実績を入れていることです。 いずれもメールの相手に「売り込んでやろう」という意図ではなく、ただ、 「セ ミナーを開催していること」や、 「本を出版していること」を、事実として正直 に書いただけです。 よく、メールの最後に追伸などで「こんなセミナーをやっていますので、〇 ○さんもいかがですか?」と書いている人がいますが、これでは、売り込みに なってしまいます。一方、署名に「こんなセミナーをやっています」と書くく らいであれば、それは単なる事実。その事実に反応する(クリックする)かど うかは、相手次第というわけです。 もちろん、 「あわよくば……」という下心がないわけではありません。しかし、 そんなことよりも、この情報を必要としている人が一人でもいるなら、その人 のために良い情報は書いておくべきだと私は考えています。 私のように著書情報を5冊も入れるのは多すぎるかもしれませんが、新商品 情報やキャンペーン情報など1つ2つであれば、署名に入れても問題ないでし ょう。 このようにメールの署名一つにしても、工夫次第では営業ツールとして使え ますので、ぜひあなたもトライしてみてください。 <参考サイト> 経営 Q&A 「ビジネスメールの基礎知識」 http://www.jfc.go.jp/k/pfcj/pdf/kei_qa_0807.pdf (PDFファイル 162KB) 国民生活事業