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62 - 素形材センター
SOKEIZAI CENTER NEWS (一社)日本自動車部品工業会と素形材団体の懇談会を開催 2 月15 日(月) 平成 28 年 2 月 15 日(月)、(一社)日本自動車部品工業会 の主要進出国ごとの主な広域 FTA/EPA の状況につい (以下「部工会」)調達・生産部会と素形材関連団体首 て説明がありました。素形材団体側では、素形材セン 脳の懇談会を自動車部品会館で開催しました。前回の ター板谷副会長専務理事から素形材産業の現状につい 平成 21 年 6 月の懇談会では、部工会総務委員会(委員 て、素形材産業と関連産業の位置づけ、各素形材製品 長;深谷 ㈱ デンソー取締役副会長(当時))と日本金型 の生産状況及リーマンショック後の回復状況、素形材 工業会、日本金属熱処理工業会、日本金属プレス工業 製品の需要構造、新素形材産業ビジョンのフォローアッ 会、日本ダイカスト協会、日本鍛造協会、日本鋳造協会、 プ、技術力向上の向けた取り組み、素形材産業技術賞 日本粉末冶金工業会、素形材センターが出席しました。 及び素形材連携経営賞の事例の紹介等を説明した後、 今回の素形材産業側出席団体は、金型、熱処理、金属 小出悟 (一社)日本金型工業会副会長、原敏城日本金属熱 プレス、工業炉、ダイカスト、鍛造、鋳造、センター 処理工業会会長、小林暢比古(一社)日本金属プレス工業 の 8 団体でした。残念ながら粉末冶金は日程調整がで 会会長、万代峻 (一社)日本工業炉協会副会長、上和田貴 きず不参加となりました。 彦 (一社)日本ダイカスト協会理事、木村博彦 (一社)日本鋳 この懇談会は「素形材団体のトップと部工会の購買 造協会会長から説明が行われました。リーマンショッ 関係トップが一堂に会して懇談することで、相互理解 ク後の回復状況の説明や電気料金の値上げ等各業界を を深める」との評価により、(一社)日本自動車工業会との 取り巻く状況、活動状況等の説明が詳細に行われまし 懇談会とあわせて開催してきた経緯があります。素形 た。(一社)日本鍛造協会の代表者は出席できなかったもの 材産業界が概ね 7 割の需要を占めるユーザー業界と一 の配布資料の紹介がありました。 堂に会し、相互に経営面、技術面の課題を披露するこ この懇談会の継続的な開催を通じて、取引ガイドラ とで、将来に向けて建設的な関係が深まるからです。 インが遵守されるとともに、素形材産業自身が「世界 懇談会は、部工会調達・生産部会を代表して嘉戸廣 に勝てる技術力を持つ」ことや「仕事の幅を広げて、 之部会長(日本発条 ㈱ 取締役専務執行役員)、素形材産 付加価値を高める」ことを追求し、ユーザー産業との 業側を代表して小林暢比古(一社)日本金属プレス工業会 関係では、「健全な取引慣行で強靭なサプライチェーン (三池工業㈱ 最高顧問)の挨拶で始まり、部工会側では、 を作る」ためのより強固な関係を構築することができ、 部工会高橋副会長・専務理事から自動車部品産業の業 自動車産業とその裾野に当たる素形材産業が未来志向 況について、国内自動車生産・輸出・販売の状況、部 の強固な連携により、今後の国際競争力の強化に資す 品メーカーの経営動向、自動車メーカーの海外進出状 る部品供給体制の再構築、あるいは個々の取引におい 況、部工会会員企業による海外展開状況、部品メーカー て有効に働くことが期待されます。 懇談会に臨む素形材産業のメンバー 懇談会の部工会のメンバー 62 SOKEIZAI Vol.57(2016)No.3 SOKEIZAI CENTER NEWS コマツ産機 ㈱ 木下 洋 第2回素形材技術研修委員会 2 月 1 日(月) ㈱ 放電精密加工研究所 村田 力 5.実習:サーボプレスによる板材成形及び厚板せん断 木口委員長ほか 11 名が出席して、標記委員会を素形材 センターにおいて開催した。 まず、27 年度に実施した研修講座(11 講座) 、ならびに 素形材セミナー(10テーマ)それぞれについて事務局より実 第2回レーザ技術を活用した新たな表面処理技 術創出に関する戦略策定推進・専門合同委員会 2 月 5 日(金) 施状況に関する集計・分析結果の報告等を行った。 次に 28 年度に実施する「素形材技術研修講座」および 東委員長(大阪府立大学)ほか 18 名が出席し、標記委 「素形材技術セミナー」の実施内容を企画、検討した。「素 員会を新大阪丸ビル新館会議室(大阪市東淀川区)におい 形材技術研修講座」は、鋳鉄、鋳鋼、銅合金鋳物、鋳 て開催した。 型、軽合金鋳物、ダイカストなどを取り上げ、東京地区 6 講 当日は、各委員から本新技術に関する「研究開発等の 座、名古屋地区 3 講座、大阪地区(神戸を含む)2 講座の 提言」及び「業界への要望、期待」の報告があり意見交 計 11 講座実施することとした。「素形材技術セミナー」は、 換を行った。引き続き大阪府立大学が再委託として実施して 計画は 12テーマ(鋳鉄、鋳物砂、ダイカスト、鍛造など)で いる「基礎データ収集」に関して報告された。また報告書 実施する予定である。 原稿について、執筆者である各委員から掲載内容の骨子が また、事務局よりものづくり小規模事業者等人材育成事業 説明された。 にかかる指定講習に関しての状況報告を行った。 新素形材技術研修講座 「サーボプレス技術研修 基礎と応用」 2 月2 日(火)∼ 2 月3 日(水) 第5回素形材産業技術表彰委員会 2 月 8 日(月) 松野委員長ほか 9 名が出席し標記委員会を機械振興会館 (東京都港区)で開催した。 標記講座を一般社団法人日本金属プレス工業協会、一 当日は 27 年度の実施結果報告を行いその後、第 32 回素形 般社団法人日本鍛圧機械工業会の後援をいただきフォーラ 材産業技術賞の募集要領および募集方法について検討した。 ム 246(神奈川県伊勢原市)において開講した。受講生は 第 32 回素形材産業技術賞は 3 月より公募を開始すること 13 名であった。 とした。 なお、講座は下記プログラムにより行われた。 2 月 2 日(火) 素形材技術セミナー 「鍛造及び鍛造関連技術の動向」 1.サーボプレスの概要 ①サーボプレスの概要・解説 2 月15 日(月) 東京都立大学名誉教授 工博 西村 尚 標記素形材技術セミナーをウインクあいち(名古屋市)に ②サーボプレス機の解説・説明 アイダエンジニアリング㈱ 久保江和広 ㈱アマダマシンツール 曽我充正 コマツ産機 ㈱ 木下 洋 2.サーボプレスの応用事例(鍛造) 中部大学 教授 工博 石川孝司 3.サーボプレスの応用事例(板材) 元理化学研究所 工博 林 央 おいて開催した。当日は 20 名の参加者があった。 なお、プログラムは、以下のとおりである。 1.自動車軽量化における鍛造技術 大同大学 教授 工博 五十川幸宏 2.金型材料の諸特性と技術動向 九州工業大学 客員教授 工博 日原政彦 3.最近の鍛造技術の状況 ㈱ケイ&ケイ 安藤弘行 2 月 3 日(水) 4.サーボプレスの今後の活用方法 ①ニーズ・シーズ等から活用法を解説 首都大学東京 教授 工博 楊 明 4.サーボプレスを活用した新工法開発の取組み ㈱アマダマシンツール 坂口 稔 5.鍛造機械における防振事例 ゲルブ・ジャパン㈱ 金田慶太 ②パネルディスカッション 首都大学東京 教授 工博 楊 明 アイダエンジニアリング㈱ 久保江和広 6.高性能塑性加工油剤の開発 スターカット工業 ㈱ 杉岡道熹 ㈱アマダマシンツール 曽我充正 Vol.57(2016)No.3 SOKEIZAI 63 SOKEIZAI CENTER NEWS 素形材技術研修講座 「鋳鉄の生産技術(名古屋開催)」 2 月16 日(火)∼ 2 月19 日(金) 標記講座を公益社団法人日本鋳造工学会との共催でウイ ンクあいち(名古屋市)において開講した。受講生は 18 名 であった。 当日は 10月号∼ 2 月号までの書評を行った後、平成 28 年 10月号までの特集掲載内容を中心に検討した。また、4 月号よりスタート予定の新規シリーズについても再度確認した。 平成27年度「付加製造技術によるものづく りの振興に関する戦略策定」第4回委員会 2 月 22 日(月) なお、講座は下記プログラムにより行われた。 2 月16 日(火) 新野委員長(東京大学教授)ほか 23 名が出席し、標記 ・鋳鉄の材質及び基礎技術 委員会を機械振興会館(東京都港区)において開催した。 −鋳鉄の組織及びねずみ鋳鉄の材質と用途− 当日は、付加製造技術の適用可能性に関する情報収集と −球状黒鉛鋳鉄の材質と用途− して、㈱オンキヨー&パイオニアイノベーションズ HP 商品企 岩手大学 堀江 皓 画課大類氏、及びソニーエンジニアリング㈱ 松尾氏からイヤ ホン分野の現況等を聴取した。 ・鋳鉄溶解の基礎−誘導炉溶解の実際− ㈱アイメタルテクノロジー 鈴木敏光 その後、付加製造装置の川下産業への普及、今後の課 題等について意見交換を行い、報告書の内容をまとめた。 ・鋳鉄溶解の基礎−キュポラ溶解の実際− ㈱ナニワ炉機研究所 村田博敏 2 月17 日(水) 平成27年度「自動外観検査とトレーサビリティの活用 による鋳鉄部品の革新的品質保証システムの開発」 第3回研究開発推進委員会 ・鋳造方案の考え方と欠陥対策 −鋳造方案の考え方− −鋳造欠陥とその防止策− 2 月 23 日(火) ㈲ 張技術事務所 張 博 ・鋳造方案の考え方と欠陥対策− CAE と鋳造方案− クオリカ㈱ 村上俊彦 長坂委員長(甲南大学学長)ほか 9 名が出席し、標記 委員会を甲南大学(兵庫県神戸市)において開催した。 当日は、研究実施機関である㈱ 浅田可鍛鋳鉄所須原課 ・造型技術の基礎−生型造型法と生型砂− ㈱アイメタルテクノロジー 佐藤和則 長、及び甲南大学長坂教授から、サブテーマである「高 2 月18 日(木) 信頼性 / 高速自動外観検査システム開発」、「個体識別 No ・造型技術の基礎−中子造型法と砂− 刻印と検査結果との紐付システム開発」、及び「自動外観検 ㈳日本鋳造協会 鈴木伸二 ・造型技術の基礎−自硬性鋳型の砂管理と鋳造欠陥− ㈱木村鋳造所 菅野利猛 ・品質管理と品質保証−組織試験、機械的性質試験− 査システムとトレーサビリティシステムの統合システム開発」の 進捗状況について報告があった。本事業の「不良品の外 部流出ゼロ」は達成できる見込みが示され、現在は再現性 の向上について実験を繰り返している。 元(公社) 日本鋳造工学会 野口昌彦 ・品質管理と品質保証−非破壊検査− ㈲日下レアメタル研究所 鹿毛秀彦 第3回サーボプレス研修委員会 2 月23 日(火) 2 月19 日(金) 楊委員長ほか 10 名が出席して、標記委員会を素形材セ ・品質管理と QC7 つの道具 ・工場見学 小林技術士事務所 小林良紀 ンター会議室において開催した。 ㈱ 豊田自動織機 東知多工場 2 月 2 ∼ 3 日に実施した研修について事務局より実施状況 及びアンケート集計結果の報告等を行った。今回の結果を踏 まえ募集方法の改善、プログラムの修正等し、来年度も実 第3回素形材編集委員会 2 月19 日(金) 松野委員長ほか 9 名が出席し標記委員会を素形材セン ター会議室で開催した。 64 SOKEIZAI Vol.57(2016)No.3 施する予定とした。 なお、この事業は、オートレースの補助金を受け実施して いる。 SOKEIZAI CENTER NEWS 素形材技術セミナー「ダイカスト・軽合金鋳 物の欠陥の発生原因とその対策」 2 月26 日(金) 標記素形材技術セミナーを一般社団法人日本ダイカスト協 会との共催で機械振興会館(東京都港区)において開催し 6.湯流れ不良の発生原因とその対策 (一社) 日本ダイカスト協会 工博 西 直美 7.破断チル層の生成原因とその対策 ㈱ 秋葉ダイカスト工業所 古屋毅文 8.総合討論 司会 (一社) 日本ダイカスト協会 渡邉一彦 出席講師全員 た。当日は 73 名の参加者があった。 なお、プログラムは、以下のとおりである。 1.ダイカストの欠陥の種類と解析事例 東京都立産業技術研究センター 工博 佐藤健二 2.ヒートチェック傷・焼付き傷の発生原因とその対策 第3回付加製造技術に関するソフトウェア 調査研究委員会 2 月 29 日(月) 美濃工業 ㈱ 佐々木英人 3.圧漏れ不良の発生原因とその対策 ㈱ナノキャスト 菊池政男 4.アルミニウム合金鋳物・ダイカストにおける材質欠陥及び 不良発生とその対策 新野委員長(東京大学教授)ほか 11 名が出席し、標記 委員会を素形材センター会議室において開催した。 当日は、各委員から、付加製造技術に関する応用分野 (医療や金型分野)を中心としたソフトウェアの現状につい 日軽エムシーアルミ㈱ 工博 北岡山治 5.鋳巣欠陥の発生原因とその対策 筑波ダイカスト工業 ㈱ 佐藤邦洋 て報告が行われると共に、今後の課題等について検討し、 今後の付加製造技術業界におけるソフトウェアの方向性につ いて意見交換を行った。 Vol.57(2016)No.3 SOKEIZAI 65