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後期基本計画 分野別計画書(案) (第5章から第8章)

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後期基本計画 分野別計画書(案) (第5章から第8章)
後期基本計画 分野別計画書(案)
(第5章から第8章)
平成 24年 9月 12日
第4回深谷市総合振興計画策定審議会 資料
深谷市総合振興計画・後期基本計画(分野別計画書)
(案)
第5章
安全に暮らせるまちづくり
(1)防災対策の推進
①防災体制の確立
②治水対策の強化
③地震に強いまちづくりの推進
(2)消防・救急体制の充実
①火災予防の推進
②消防・救急体制の充実
③消防・救急活動力の強化
(3)くらしの安全対策の推進
①防犯活動の推進
②消費生活の安全確保
(4)交通安全対策の推進
①交通安全施設の整備
②交通安全意識の啓発
分野別計画書(案)<5-(1)-①>
第5章
①
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全
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暮
ら
せ
る
ま
【ち
生づ
活く
・り
安
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】
◆深谷市の5年後の姿
(1)防災対策の推進
防災体制の確立
<主な施策担当課:自治防災課>
◆施策の目的
自主防災組織の設立が進み、ほぼ全ての地域で組織されています。さらに、自主防災訓練も活発に
行われ、地域のコミュニティ醸成にも役立っています。また、市では災害発生に備え、平時から職員
の訓練を実施し、災害発生時の各段階に応じた体制が整えられ、防災行政無線の更新も済み、聴こえ
にくい地域も解消されています。
さらに、災害時相互応援協定の締結も進み、相互応援体制の充実が図られるとともに、応急物資の
備蓄も充実してきています。また、災害時要援護者に対する、避難支援プランづくりも進んできてお
り、高齢者などの災害時要援護者の安心感が高まっています。
市民が安心して暮らせるよう、市及び市民による防災体制を作り上げていくことを目指します。
◆主な取組
◆施策を取り巻く状況
1.自主防災組織の設立支援と育成
市民の防災意識向上を図り、地域社会における防災力を高めるために自主防災組織の設立を進め
るとともに、自主防災訓練などを通じ災害対応力やコミュニティの強化を図ります。
<現状>
・本市は、自然災害が比較的少ないといえますが、近年全国各地では、地震や集中豪雨などによる
大規模な災害が発生しています。
・東日本大震災の発生を受け、市民の防災に対する意識が高まっています。
・本市における大きな震災被害はなかったものの、市の体制などに混乱が発生しました。
・震災による計画停電や燃料不足の影響を受け、市民生活が混乱しました。
・近年、国際社会情勢が不安定となり、テロなどの国民保護法に定める有事の危険性が高まってい
ます。
<課題>
・自主防災組織の組織率の向上
・災害発生時や国民保護法に定める有事の際の対応力の向上
・正確な情報を迅速に市民に提供できる体制の確立
・防災上必要な協定の締結促進
・備蓄物資の不足
・災害時要援護者対策
2.実践的な各種の防災訓練の実施
市、市民および関係機関との連携による災害対応、国民保護法に定める有事対応の実践的な訓練
を実施し、災害対応力の向上を図ります。また、市職員には非常参集訓練などの実施による災害対
応能力の向上を図ります。
3.防災行政無線など情報伝達体制の整備
老朽化が進んでいる防災行政無線の更新や聴こえにくい地域への対応を図ります。
4.災害時における相互応援に関する協定などの締結
近隣の市町はもとより、同時に被災しない程度の距離にある自治体などとの災害時相互応援協定
締結により、いざという時の協力体制の構築を図ります。
また、民間事業者などとも食糧や生活必需品を調達するための協定の締結を推進します。
5.応急物資の備蓄の充実
災害時に必要となる、水・食料および生活必需品などの備蓄の充実に努めます。
6.災害時要援護者に対する避難支援プランの策定
災害時に助けを必要とする方のための、避難時の対応などを定めた避難支援プランの策定を進め
ます。
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
深谷市地域防災 計画・国民保護に関する深谷市計画
分野別計画書(案)<5-(1)-②>
第5章
②
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◆深谷市の5年後の姿
(1)防災対策の推進
治水対策の強化
<主な施策担当課:道路河川課>
河川整備全体計画が策定され、計画的に治水対策が進められています。
また、河川改修事業や排水対策、河川の護岸工事などを着実に推進することができ、水害に対する
安全性が高まります。
◆施策の目的
水害に強いまちづくりを目指します。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・本市には利根川、荒川の二大河川のほか、中小の河川や水路があり、治水対策の強化は重要な施
策といえます。
・近年、全国各地ではゲリラ豪雨といわれる局地的な大雨による災害が発生しています。
・本市でも、台風や局地的な大雨による床下浸水や道路冠水などの被害が発生しています。
・埼玉県が管理している河川の改修事業が進められています。
<課題>
◆主な取組
1.総合的な河川整備計画の策定
利根川、荒川など主要河川の改修の促進、市管理河川の総合的な整備計画を策定します。
2.計画的な河川改修の推進
河川整備全体計画に基づき河川改修を推進します。また、道路側溝や雨水管の整備などを計画的
に進めます。
3.排水機場の整備
内水はん濫の危険から地域を守るため、排水機場施設の整備を推進します。
4.河川・水路の維持管理
国や県及び土地改良区などの河川等管理者の協力のもと、日常の点検・簡易補修など、河川・水
路の維持管理に努めます。
・個別の河川整備全体計画を束ねた総合的な計画の必要性
・計画的な河川改修の推進
・他の河川等管理者と連携した治水対策
・内水はん濫(※注)対策として、排水機場施設の老朽化対策
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
深谷市公共下水道事業に係る「社会資本総合整備計画」
分野別計画書(案)<5-(1)-③>
第5章
③
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◆深谷市の5年後の姿
(1)防災対策の推進
地震に強いまちづくりの推進
<主な施策担当課:自治防災課>
◆施策の目的
東日本大震災から数年たった今でも、市民の地震に対する意識は高く、各地区では地震の際の避難
経路や避難所への避難方法などの周知がされるとともに、迅速な避難行動がとれるよう、市と住民の
協働による避難訓練が活発に行われています。
また、住宅の耐震化率が、平成 20 年の 66%から、深谷市建築物耐震改修促進計画で目指している
90%を達成されています。
東日本大震災で浮き彫りとなった、帰宅困難者対策として、駅周辺施設との連携が進んでいます。
市役所本庁舎については、災害対策本部として機能するようになっています。
地震による災害が発生しても、被害を最小限に食い止める「地震に強いまち」を目指します。
◆主な取組
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・近年、全国各地で大きな揺れの地震が発生しています。
・巨大地震発生時には、離れた地域でも、交通機関やビルなどで間接的な被害が発生しています。
・東日本大震災の発生を受け、市民の防災に対する意識が高まっています。
・災害対策の拠点となる市役所本庁舎は、耐震性に不安があります。
・本市でも東日本大震災当日は、多数の帰宅困難者が発生しました。
・本市には、深谷断層や平井-櫛挽断層が存在しています。
<課題>
・地震による危険度の周知対策
・平時から行うべき地震対策の周知対策
・地震発生時にとるべき行動の周知対策
・公共建築物および民間建築物の耐震化率の向上
・交通機関の途絶による帰宅困難者対策
1.市民の地震に対する知識・意識の向上
地震に対する、平時からの備えや地震が起こった際の行動について、あらゆる機会を通じて啓発
に努めます。また、深谷断層や平井-櫛挽断層による地震を想定した深谷市地震ハザードマップを更
新し、地震による火災を防止するなどのいざという時の行動についても併せて記載し、市民に配布
します。
2.庁舎及び公共施設の耐震化の推進
防災拠点となる公共建築物については、早急に耐震診断を実施し、必要に応じ耐震化を図ります。
3.民間建築物の耐震化の促進
地震の被害で多くを占める、建築物の倒壊による死傷者の発生を最小限にとどめるため、深谷市
建築物耐震改修促進計画に基づき、建築物の耐震化を促進します。
4.帰宅困難者対策の推進
鉄道事業者や駅周辺施設などとの連携による帰宅困難者対策を進めます。
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
深谷市建築物耐震改修促進計画
・深谷市地域防災計画
分野別計画書(案)<5-(2)-①>
第5章
①
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◆深谷市の5年後の姿
(2)消防・救急体制の充実
火災予防の推進
<主な施策担当課:予防課>
家庭や地域での防火意識が醸成され失火による火災が大幅に減少します。更に、住宅用火災警報器
も普及が進み、市民の生命・身体・財産が守られます。また、地域ぐるみによる放火されない環境が
整い放火による火災が減少しています。
市内の事業所へ計画的に立入検査を行い、法令違反を確認した事業所に是正指導を行うことによっ
て、管内の事業所からの火災・危険物事故が減少します。
◆施策の目的
家庭や事業所の防火意識を高め、火災をなくし、市民の生命・身体・財産を守ることを目指しま
す。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・全国的に年々火災発生件数は減少傾向にありますが、市内における火災件数は増減を繰り返しほ
ぼ横ばいとなっています。出火原因としては、放火や放火の疑いが最も多く、次いで火気取扱い
の不注意や不始末などの失火によるものが多い状況です。
・住宅火災による死者は全国で毎年 1,000 人を超えています。その中で高齢者の逃げ遅れによるも
のが多い傾向にあります。
・防火対象物や危険物施設における火災は、防火意識の欠如や危険物取扱いの不注意など多くは人
為的な原因で発生しており、当市内においても毎年数件発生しています。
◆主な取組
1.地域と連携した防火意識向上への取組
住民一人ひとりが住宅防火を心がけるようにチラシやインターネットを活用し、火気取扱いの不
注意や不始末などの注意喚起をします。また、自治会などと連携し、自主防災訓練などを通じて放
火に対する監視体制の強化を推奨するなど、地域ぐるみで放火されない環境づくりを推進します。
2.住宅用火災警報器の全世帯設置への啓発
市内の各種イベントなどに参加し啓発するほか、全世帯へ啓発チラシの配布及びアンケート調査
を実施し、効果的な普及活動を行い全世帯への設置を目指します。
3.事業所における防火査察の強化と消防法違反に対する指導・是正
防火対象物における防火管理体制の確立と危険物施設における事故防止の徹底を図るため、計画
的に引き続き立入検査を行います。また、消防法違反に対しても是正指導を徹底します。
<課題>
・地域・家庭における出火防止対策の推進
・住宅用火災警報器の全世帯設置への啓発
・事業所における防火安全体制の確立
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<5-(2)-②>
第5章
②
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◆深谷市の5年後の姿
(2)消防・救急体制の充実
消防・救急体制の充実
<主な施策担当課:警防課
>
◆施策の目的
地震などによる消防署の倒壊の恐れが無くなり、有事の際には必ず消防車両などを出場させること
ができます。また、署所の配置見直しにより人的資源と消防車両などの資機材が有効配置され、消防
力の偏りが解消されます。
水量の豊富な消防水利が適正に配置され、円滑な消火活動が可能になります。
救命講習を普及・啓発させることにより救命率の向上が図られ、救急車の適正利用についての市民
の意識が高まります。
消防施設と救急体制を強化し、市民の安心・安全を守ることを目指します。
◆主な取組
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・消防組織法が改正され、消防を広域化する枠組みが新たに作成されています。
・
「消防力の整備指針」と「消防水利の基準」を基に消防車両や消防資機材、消防水利を整備するこ
とが求められています。
・署の数、消防車両の数は指針に基づいた配備がされていますが、一方で職員数や消防水利の設置
数は指針などを下回ったものとなっています。
・市内にある 7 つの署所のうち、4 署は築 40 年を迎えています。
・救命率向上には救命講習を受講したかたの協力が必要です。
・救急要請時に直近の救急隊が既に出動しているため、より遠方の救急隊が出動することや救急需
要の増加により、救急隊の現場到着時間が徐々に遅延する傾向にあります。
・救急車で搬送された人の約半数が入院を必要としない軽症という現状もあり、救急車の適正利用
の徹底を図る必要があります。
1.消防庁舎の耐震強化
災害時に消防車両と消防職員、消防団員が必ず出場できるよう署所の耐震強化を行うとともに、
署所配置を見直し、隣接する署所同士の重複区域、空白区域を解消します。
2.消防水利の計画的な整備
消防水利の基準により、計画的に消防水利を整備します。
3.救命講習の普及啓発及び救急車の適正利用
救命率の向上のため、救命講習会の開催を増やし受講者拡大を進めます。また、「救急車の適正
利用」をさらに推進するとともに、ドクターヘリとの連携をさらに進めます。
4.消防車両と消防資機材の計画的整備
今後発生することが予想される災害に対応できるよう、消防車両と消防資機材を計画的に整備し
ます。
<課題>
・老朽庁舎の耐震強化と隣接する署所の重複区域、空白区域の解消
・消防水利の計画的整備
・救命率向上に向けての対策
・特殊な災害に対応するための消防車両及び消防資機材の整備
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<5-(2)-③>
第5章
③
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◆深谷市の5年後の姿
(2)消防・救急体制の充実
消防・救急活動力の強化
<主な施策担当課:消防総務課>
消防職員と消防団員の一人ひとりの活動力が強化されるとともに、両者の連携が緊密になり、災害
活動時の消防力が増大します。
消防団定数の充足率が100%となっています。
より高度な救急救命処置を行うことができる救急救命士 が常時 32 名維持され、全ての消防署に配
置されています。
◆施策の目的
消防職員と消防団員(※注)の資質の向上と連携の強化を図り、市民の生命・身体及び財産を守
ることを目的とします。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・限られた人員の中で、東日本大震災のような大災害に対応するには、職員一人ひとりの総合力の
強化が必要です。その一方で、全国的には予防・火災・救急・救助の専門分業化が顕著です。
・豊富な経験を積んだベテラン職員が大量に退職し、職員の若年齢化が進んでいます。
・災害形態の変化に応じた新たな知識や技術への対応と、特殊な災害に対応するための職員育成が
必要です。
・全国的にみると深谷市消防団員の条例定数に対する充足率は高い状況にありますが、年々若者の
消防団員を確保することが難しくなっています。また、消防団員のサラリーマン化が進んでいま
す。
・消防団の活動は、消火活動、水害活動の他、震災時における救助活動など幅広い活動が求められ
ています。
・一定の講義、実習を修了した救急救命士には、これまでの静脈路確保、器具を用いた気道確保の
ほか、薬剤投与や気管挿管が認められています。
・国では、傷病者の救命率の向上や後遺症の軽減などを図るため、救急救命士の行うことができる
新たに加わる 3 処置(※注)拡大に向けての検討が進められています。
◆主な取組
1.消防職員の総合力の強化
職員育成環境の整備やベテラン職員から若手職員への知識・技術を継承させる研修体系を構築し、
互換性の高い総合力のある職員集団を形成します。
2.消防職員と消防団員の連携強化
消防職員と消防団員との合同連携訓練を計画的に実施します。この他、消防団員については、通
常の火災への対応に加えて、自然災害時などの住民の避難誘導や地域ごとに想定される災害に対応
できる能力を養います。
3.消防団員の確保と活動活性化に向けた取組
消防団活動に参加し易い活動のあり方や、組織・制度の見直しを図るなど消防団員確保に向けた
取組を支援します。また、消防団員の確保と消防団活動について、事業所、地元自治会や家族の理
解を促進し、消防団員のモチベーションを高めます。
4. 救急救命士の処置拡大への対応
継続的な救急救命士の育成を進めるとともに、高度救急救命処置を行うことができる救急救命士
を計画的に育成します。
<課題>
・消防学校などの教育訓練機関に依存しない職員育成環境の整備
・ベテラン職員から若手職員への知識・技術の継承
・時間的制約を受ける消防団員への充実した訓練の実施
・新たな消防団員の確保策と、消防職員と消防団員の連携強化策
・救命救急士の新たに加わる 3 処置に向けての対応策
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<5-(3)-①>
第5章
①
安
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◆深谷市の5年後の姿
(3)くらしの安全対策の推進
防犯活動の推進
<主な施策担当課:自治防災課>
◆施策の目的
自主防犯組織の組織率は 100%に達し、
「自分たちのまちは自分たちで守る」という意識が浸透する
とともに、各地域で市民や警察、各種団体が連携した防犯に関する取組が行われ、市内の犯罪発生件
数は大幅に減少しています。
犯罪が起きてしまった場合でも、市民に対し速やかに情報提供が行われ、犯罪被害の拡大を防ぐ体
制が確立しています。
子どもから高齢者まで誰もが犯罪の不安のない日常生活を送れる地域社会が実現しています。
地域ぐるみで犯罪の起こりにくい環境をつくることを目的とします。
◆主な取組
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・本市の犯罪発生件数は、平成 14 年の 2,932 件をピークに平成 22 年には 1,928 件まで減少したも
のの、近年は横ばいに転じています。
・刑法犯全体のうち、7 割以上を窃盗犯(ひったくり、自転車盗難、車上ねらいなど)が占めてお
り、身近な場所でも市民が犯罪に巻き込まれるおそれがあります。
・多くの自治会で自主防犯組織がつくられ地域の防犯活動の中心を担っていますが、地域コミュニ
ティの希薄化により自治会への加入率が減少しています。
・振り込め詐欺の手口の巧妙化など市民が犯罪の特徴を認識し、個人や家庭で自己防衛しなければ
ならない犯罪が増えています。
・高齢社会の進展に伴い、高齢者の防犯対策の必要性が増しています。
<課題>
・自主防犯活動の継続と活動内容の充実
・市・警察・事業者との連携の拡充
・個人・家庭における防犯対策の充実
・犯罪に関する情報発信の強化
・高齢者への防犯意識の啓発
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
1.自主防犯組織への支援の充実
自治会で組織している自主防犯組織への助言・相談等を警察などと連携しながら行い、市民によ
る自主的な防犯活動が継続的かつ効果的に実施できるよう支援していきます。
2.防犯に関する連携・協力団体の拡充
事業者や市内各種団体と市・警察との間で防犯協定の締結を進め、自治会以外の団体とも連携を
深めることにより、より多くの市民に防犯活動への参加の機会を設け、防犯体制の強化を図ってい
きます。
3.情報発信機能の強化
犯罪・不審者情報などの伝達を迅速化し広く共有していくため、メール配信サービス、インター
ネットサービスなどを活用し、市民一人ひとりの防犯意識と知識の向上を目指します。
4.高齢者を対象にした啓発活動の実施
高齢者を狙った新たな傾向の犯罪に対し、警察や自治会、事業者などと連携した啓発活動を推進
するとともに、犯罪予兆を素早く周知し犯罪を未然に防ぐ体制を強化していきます。
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<5-(3)-②>
第5章
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◆深谷市の5年後の姿
(3)くらしの安全対策の推進
消費生活の安全確保
<主な施策担当課:市民課>
消費生活に対する情報が的確に提供され、市民の消費生活に対する知識などの底上げが図られてい
ます。
消費者教育の普及により、老若男女問わず市民全体での消費者意識が醸成されつつあります。
また、地域全体で消費者被害に遭わないようにする意識も高まっています。
◆施策の目的
市民が安心して豊かな消費生活を送れることを目指します。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・国においては行政の縦割りを防ぐため、消費者行政の司令塔として消費者庁が発足しました 。
・生肉食中毒、放射能による汚染問題など「食の安全」に対する関心が非常に高まっています。
・インターネットを利用した商取引のトラブルや、業者が不意に自宅を訪問して貴金属などを買い
たたく、いわゆる「押し買い」の問題など日々新しい被害が高齢者、若者などを中心に生まれて
おり、現在はその被害が表面化しないと対策を講じることができません。
<課題>
・効果的な意識高揚策
・深谷市民にとって的確な情報提供
・市民の相談窓口の充実
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆主な取組
1.市民の情報収集の支援
消費生活に関する情報を市民が収集しやすくなるよう、ホームページを活用します。
また、消費者被害については常に新しい情報提供を行う必要があることから、消費者庁や国民生
活センターなどの最新の情報を積極的に市民に提供し、「拡大の防止」だけでなく、「未然の防止」
も図ることで、消費者被害の防止及び消費者意識の高揚を図ります。
2.生涯にわたる消費者教育の充実
市民が生涯にわたって消費生活について学習できるよう、学校や地域などで消費者教育の普及活
動を実施します。
3.関連団体との連携
情報は市だけに集まるとは限らないので、警察や保健所、消費者団体などとの連携を強化し、市
民にとって的確な情報提供をインターネットなどで行います。
4.誰もが気軽に相談できる環境づくり
消費生活相談については現在の週4日を維持します。
また、主な取組の「1.市民の情報収集の支援」や「2.生涯にわたる消費者教育の充実」を実
施することにより市民全体の消費者意識の高揚を図ることで、被害に遭わないよう市民同士が情報
交換できるコミュニティづくりを推進します。
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<5-(4)-①>
第5章
①
安
全
に
暮
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せ
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ま
【ち
生づ
活く
・り
安
全
】
◆深谷市の5年後の姿
(4)交通安全対策の推進
交通安全施設の整備
<主な施策担当課:道路管理課>
◆施策の目的
カーブミラーの設置された交差点や照明灯の設置された道路が増加し、市内における交通事故の総
件数が減少しています。消費電力の少ない照明灯が徐々に増え、節電にも貢献しています。
市職員の定期的なパトロールだけでなく、市民からの連絡をうけてカーブミラーの不具合や照明灯
の球切れをすぐに直す態勢も整っています。
駅周辺では市営駐車場・駐輪場を利用し、通勤通学する市民が多く見られ、路上に放置された自転
車のない状態が保たれています。
市民や道路利用者が安全に安心して道路を利用できる交通環境を目指します。
◆主な取組
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・本市における交通事故の件数は概ね横ばいですが、毎年約 1,000 件の人身事故があり、重大な交
通事故も発生しています。
・埼玉県においては、交通事故件数、交通事故死者数ともにやや増加傾向にあります。
・カーブミラーや照明灯の設置要望が多数あります。
・東日本大震災を受けて、交通安全施設も節電に努めることが求められています。
<課題>
・危険箇所の交通安全施設の見直し・増設
・節電に貢献できる交通安全施設の設置
・劣化した交通安全施設の維持管理
・路上駐車・駐輪の解消
1.カーブミラーや照明灯など交通安全施設の設置
見通しの悪い交差点や夜間の暗さから危険と思われる箇所には、カーブミラーや照明灯を増設し、
安全性の向上を図っていきます。また、設置箇所は、交通事故多発地点を中心に、地元自治会の意
見を踏まえ、危険性・緊急性を考慮し、優先度を決定していきます。
信号機や歩道橋についても警察署や埼玉県に必要性を訴え、設置に向けた要望をします。
2.道路交通環境の整備、維持管理
通学路の歩道の整備や交通量に対して道路幅の狭い危険箇所についての補修など、より安全に道
路を利用できるよう整備を進めていきます。
維持管理については、市民からの連絡や職員の定期パトロールにより、カーブミラーの変形や、
照明灯の球切れなどの早期発見に努めていきます。また、消費電力の少ない照明灯に順次更新して
いきます。
3.市営駐車場・駐輪場の運営
駅周辺などの路上駐車は、歩行者や車両の障害物となり事故の要因となるほか、緊急車両の通行
の妨げとなるため、適正な駐車場所として市営駐車場・駐輪場を運営します。
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
関連データ(図表/写真)
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
第 9 次深谷市交通安全計画
分野別計画書(案)<5-(4)-②>
第5章
②
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◆深谷市の5年後の姿
(4)交通安全対策の推進
交通安全意識の啓発
<主な施策担当課:自治防災課>
市民の交通安全に対する意識が向上し、交通事故の少ないまちとなっています。交通安全団体も活
発に活動し、交通安全教室への参加者も増加しています。
子どもたちは交通安全教育で学んだことを実践しながら登下校をしています。高齢者も無理のない
運転や、安全確認を徹底しており、交通事故件数が減少しています。
市民の交通安全意識が高まったことで、悪質な交通違反を許さないという意識も広がっています。
◆施策の目的
市民の交通ルールを守る意識を高めることを目的とします。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・子どもたちは、飛び出しなど基本的なルールを守れず交通事故に遭いやすい傾向にあります。
・交通事故被害者における高齢者の比率が増加し、特に交通事故死亡者の約半数を高齢者が占めて
いる状況となっています。
・飲酒運転などの悪質な違反行為に対する罰則が強化されているが、交通違反や交通事故は、依然
として多発しています。
・環境への配慮から自転車の利用が全国的に増加しており、交通事故全体のうち自転車が関わる事
故の比率も増加傾向にあります。
<課題>
・子どもたちへの交通安全教育の推進
・高齢者の関わる交通事故への対策
・市民全体の交通安全意識の向上
・悪質な交通法令違反の撲滅
・自転車の関わる事故への対策
◆主な取組
1.子どもたちへの交通安全教育の実施
毎年各公立保育園・幼稚園・小学校・中学校において交通安全教室を実施しています。引き続き、
警察官による講話や自転車の実技指導などを行い、若い世代の交通安全に対する意識の向上を図っ
ていきます。
2.高齢者への交通安全教育の実施
自動車教習所の協力を得て、高齢者向けの交通安全教室を実施していきます。教習所教官による
運転実技指導や警察官による講話を受け、現在の運転技術を確認し、交通安全意識の向上を図って
いきます。また、自治会単位での交通安全教室も必要に応じて実施していきます。
3.交通安全運動の実施
年 4 回交通安全運動期間を設け、交通安全キャンペーンなどで交通安全の重要性を伝えていきま
す。また、交通安全ヒヤリマップを充実させ、市ホームページや広報などにより周知を行います。
4.交通安全団体との連携
交通違反を取り締まる警察署、交通安全運動や啓発などで活躍する交通安全母の会や交通安全協
会、通学路の交通安全を守る交通指導員といった団体と連携し、市内の広い地域で地元に密着した
活動を行い交通安全意識の啓発に努めます。
5.自転車安全利用の推進
自転車利用者や自転車に乗り始める小学生が安全に運転できるよう自転車講習会やキャンペー
ンを推進します。また一定の講習を修了した小学生には、自転車免許証を交付します。
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
第 9 次深谷市交通安全計画
深谷市総合振興計画・後期基本計画(分野別計画書)
(案)
第6章
活力とにぎわいあふれる産業づくり
(1)全国に誇る農業の振興
①農業生産基盤の整備と優良農地の保全
②農業経営者、農業団体の育成と自立支援
③消費者満足度を高める農畜産物生産販売の促進
④農畜産物付加価値の向上
(2)活力ある商工業の振興
①魅力ある商業空間の形成
②中小企業の経営安定化の支援
③商工業の連携と活性化の促進
(3) にぎわいを生む観光の振興
①観光資源の発掘と活用
(4)雇用の創出・安定と勤労者への支援
①企業誘致の推進
②雇用の安定
③勤労者福祉の充実
分野別計画書(案)<6-(1)-①>
第6章
◆深谷市の5年後の姿
(1)全国に誇る農業の振興
①農業生産基盤の整備と優良農地の保全
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<主な施策担当課:農業振興課>
農業生産基盤の整備に努め新たに実施を予定している明戸北部地区の基盤整備の進捗率が 75%に
なっています。また、認定農業者を始めとする担い手への農地利用集積が図られています。
砂ぼこり対策については、緑肥作物の播種面積(※注)が増加するなどその対策が進んでいます。
また、既存農業施設については、見直しの方針が決定し、全体の効率化に向けた取組が進んでいま
す。
◆施策の目的
市内に存在する農地が有効活用されることを目指します。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・野菜や花き、植木などを中心とした全国有数の農業地帯ですが、農業従事者の高齢化や担い手不
足により遊休農地が増加しています。
・基盤整備された優良農地の利用集積を図りながら、生産性の高い農業を実現していくことが求め
られています。
・冬の強風による砂ぼこりが農閑期の農地から発生しています。
・平成21年の農地法の一部改正により民間企業が農業に参入することで遊休農地の解消が図られ、
また担い手農家への農地集積も進められています。
・既存農業用施設の中には、農業生産基盤整備による財政的な負担となる施設も見られます。
<課題>
・農業生産基盤の整備
・優良農地の利用集積
・遊休農地の解消
・砂ぼこりの飛散による優良土壌の消失
・既存農業用施設の効率的運営
◆主な取組
1.ほ場、かんがい排水施設、道路などの基盤整備
安定した農業生産と生産性の向上を図るために計画的なほ場整備を促進するとともに、農業用用
水・排水路や道路などの農業生産基盤を整備します。
2.農地の流動化の促進
効率的な農業生産と農村景観を確保するためには農地の流動化を促進することが重要です。その
ため、担い手農家や営農集団、認定農業者などの利用集積を推進します。また、民間企業の利用促
進を図るなど、その解消に努めます。
3.砂ぼこり対策の支援
冬から春先にかけての季節風の時期に、農閑期の農地から発生する砂ぼこりに対して、緑肥作物
の播種や低木・スプリンクラーの設置などを支援し、環境担当課との連携のもと生産者の理解を求
め、優良農地の土壌の飛散防止に努めます。
4.既存農業用施設の見直し
市が財政的に負担している既存農業用施設については、費用対効果から今後の運営方針を検討し、
その効率化を進めます。
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<6-(1)-②>
第6章
◆深谷市の5年後の姿
(1)全国に誇る農業の振興
②農業経営者、農業団体の育成と自立支援
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<主な施策担当課:農業振興課>
◆施策の目的
認定農業者や民間企業の農業参入による農地の利用集積が進みます。また、関係機関との連携によ
り市場性、収益性が向上するとともに、農業制度資金も有効に活用され、農業経営の基盤や体質が 安
定・強化されつつあります。
また、農業を支える農業従事者の健康増進や交流の場である農業従事者用厚生施設の改修・再配置
が適正かつ計画的に推進しています。
農業振興策の役割分担が明確になり、行政と農業団体が各々の強みを発揮した農業経営基盤を確立
するための取組が始まっています。
農業経営者や農業団体の自立的経営を目指します。
◆主な取組
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・農業従事者の高齢化や担い手の不足による遊休農地の増加、農畜産物の輸入自由化に加え、TPP
(※注)への交渉参加などにより、厳しい競争環境で営農のために意欲と能力を備えた企業的感
覚を持った農業経営者の育成が急務となっています。
・農業団体の運営に関しては、今後予測される厳しい財政状況に対応できるよう、行政との守備範
囲を明確にすることが求められています。
・既存の農業施設に老朽化が見られるようになっています。
<課題>
・認定農業者の育成と集落営農の組織化
・農業関係機関との連携
・農業政策における役割分担の明確化
・農業従事者用厚生施設の経年劣化への対応
1.農業経営基盤充実の支援
安定した農業経営基盤を確立するため認定農業者の育成や家族経営協定の締結、若手・中堅農業
者などを支援するとともに、実態に即した有効な制度資金活用を促進します。
また、農業経営体質を強化するために県関係機関や民間研究機関と連携しつつ、農業経営者によ
る市場性、収益性の高い作目の導入や農業技術の向上を促進します。
このほか、農業従事人口の維持・拡大のため、他産業からの新規就農者や農業後継者問題、女性
の経営参画にも取り組みます。
2.農業団体との協働と自立支援
今後、経済状況の悪化や農畜産物の輸入自由化が加速することが予測されるため、いかなる状況
下においても負けない安定した農業を維持するためには、行政と農業団体との役割分担を明確にし、
行政主体から行政と農業団体との協働による取組となるように推進するとともに、農業団体が自立
し、各々の役割を全うできるよう支援していきます。
3.農業従事者の健康増進と農業従事者用厚生施設の改修・再配置
農業従事者の健康増進の場である厚生施設の老朽化が顕著となっているため、計画的な施設の改
修を実施します。一方、老朽化が激しい施設については財政的観点から再配置を推進します。
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<6-(1)-③>
第6章
◆深谷市の5年後の姿
(1)全国に誇る農業の振興
③消費者満足度を高める農畜産物生産販売の促進
活
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<主な施策担当課:農業振興課>
◆施策の目的
多くの消費者が納得できる市内農畜産物の安全・安心を目指して、市と生産者、関係団体が一体と
なった取組を推進したことにより、農畜産物の安全性と消費者の安心感が高まり、
「安全安心の深谷産
農畜産物」として市内外に広く認められるようになっています。
このほか地産地消の考え方の普及や消費者の利便性や生活様式を考慮した生産物提供のしくみが確
立されたことにより、市内農畜産物に対する理解度と満足度が向上し、その売り上げの維持・拡大に
貢献しています。
多くの消費者が満足する農畜産物が提供されることを目指します。
◆主な取組
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・東日本大震災に伴う原子力発電所事故による放射性物質、ダイオキシンを始めとする有害物質に
よる土壌汚染や一連の食品偽装問題、BSE(牛海綿状脳症)問題、残留農薬問題などにより、多
くの消費者の農畜産物に対する安全性が重要視されています。
・生活様式の多様化により、消費者の求めるものも多様化し、調理しやすい、食べやすい、おいし
いといった農畜産物が求められており、インターネットを活用した流通・販売が増加しています。
・近年、大量生産・高速型の生活様式やモータリゼーション(※注)の進展による都市化に対し
て、地産地消(※注)を始めとするスローライフ(※注)の考え方が普及し、その土地の風土に
あった伝統食文化や農業を大切にする消費者が増えています。
・国を挙げて推進されている地産地消が経済的囲い込み策として誤解されている状況も見られます。
<課題>
・消費者への深谷市産の農畜産物に対する信頼性の向上
・市内農畜産物の安全に関する情報の収集・開示
・農業生産に伴う環境負荷の低減
・農畜産物の地産地消および 6 次産業化(※注)
・消費者目線からの農畜産物販売の展開
1.安全な農畜産物生産の促進
消費者に安全な農畜産物を提供するため、農薬や化学肥料の適正な使用を生産者に周知します。
2.安心な農畜産物提供に向けた消費者との信頼関係の確保
消費者との信頼関係を確保するため、放射性物質やダイオキシンなどの有害物質や疾病に関する
情報を公表します。
また、消費者が安心して農畜産物を購入できるよう、生産者の顔の見える信頼性の高い生産品の
販売・流通を促進します。
3.環境保全型農業の促進
農業生産に伴う環境負荷を低減するため、関係機関と連携し、廃ビニール・廃プラスチックの回
収処理や使用済み農薬容器の処理体制を堅持し、農業用廃資材類の適正処理を促進するとともに、
生産、流通段階で発生する廃棄物についても極力抑制するよう促進します。
4.消費者の生活様式にあった農畜産物販売の促進
消費者の生活様式にあった利便性の高い農畜産物を提供するため、生産者、関係団体と連携した
総合的な観点から農畜産物の生産、販売、流通を促進するとともに、将来的な 6 次産業化を視野に
入れた取組を促進します。
このほか、消費者の利便性向上と市内農畜産物に対する地産地消の理解を浸透するため、直売所
の商品に関する情報の発信を促進します。
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<6-(1)-④>
第6章
◆深谷市の5年後の姿
(1)全国に誇る農業の振興
④農畜産物付加価値の向上
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<主な施策担当課:農業振興課>
◆施策の目的
多様な手法による積極的な付加価値向上の取組により、全国の消費者から安全・安心な深谷産農畜
産物が「深谷ブランド」として認識され始め、様々な品種が市場シェアを獲得しはじめています。
また、安全・安心な深谷産農畜産物のブランドイメージを維持する様々な取組が、消費者に浸透し、
さらなるイメージアップにつながっています。これにより、既存の「深谷ねぎ」や「深谷牛」といっ
た深谷ブランドは市場における優位性を確保し、過酷な競争環境の中、安定した売り上げを残してい
ます。
市内農畜産物が高い市場競争力を持つことを目指します。
◆主な取組
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・農畜産物の輸入自由化、TPP への交渉参加などにより、わが国の農業はさらに厳しい競争環境に
晒されることが懸念され、これに打ち勝つためには、独自性の発揮や他地区の農畜産物との差別
化により、長期的な優位性を獲得することが求められています。
・現代の消費者が求める付加価値は多様化しています。
・深谷産農畜産物は「深谷ねぎ」や「深谷牛」など、単一の生産品がブランド的に広く消費者に認
識されていますが、きゅうりやブロッコリー、とうもろこしなどの野菜のほか、ユリを始めとす
る花きについては、全国的に広く流通しているにも関わらず、その認識が高くない状況にありま
す。
・地域間競争が高まる中、地域ブランドが注目され、多くの地方自治体がブランド化を目指して
様々な取組を行っていますが、ブランド化自体が目的化してしまうことや名称使用を巡る争い、
消費者の無関心といった問題も浮き彫りになっているほか、近年ブランドへの信頼を裏切るよう
な事態も発生しています。
<課題>
1.深谷産農畜産物の地域ブランド化の推進
全国有数の生産地としての「深谷」をブランド化し、全国的に広く流通しているにも関わらず一
般的に認識されていない良質な深谷産農畜産物が市場において優位性を発揮できるよう推進します。
2.安全・安心な深谷産農畜産物のPRの推進
安全・安心な深谷産農畜産物が市外の消費者に広く浸透するよう、各種メディアを通じたPRを
行います。また、他自治体や市場へのトップセールス、県内外で開催される産業イベントへの参加
など、深谷産農畜産物の理解度を向上させるための積極的なPRに取り組み、将来的には地域ブラ
ンドとして、アジア圏を始めとする海外も視野に入れたPR活動を推進します。
また、グリーンパークを始めとする農業関連施設や道の駅、各直売所における PR も合わせて展
開し、地元からも深谷産農畜産物の魅力を発信します。
3.深谷産農畜産物の信頼性維持の促進
ブランドは、その安全性や品質が維持されなかったり、名称使用を巡っての争いが生じたりする
と簡単にイメージは失われ、その回復に非常に困難を要することになります。このことから深谷産
農畜産物の信頼を維持するために、生産者を始めとする関係者の生産物の信頼性に関する意識の向
上を喚起するとともに、必要な指導も行います。
・消費者に認識されていない農畜産物の市場優位性の確保
・深谷産農畜産物の高付加価値に関する統一した定義の確立
・深谷産農畜産物の評価と高付加価値維持の戦略
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<6-(2)-①>
第6章
①
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】
◆深谷市の5年後の姿
(2)活力ある商工業の振興
魅力ある商業空間の形成
<主な施策担当課:商工振興課>
◆施策の目的
市内各地域の商店街や小売店舗が集積する地区が活性化することを目的とします。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・花園インターチェンジに近接する国道 140 号バイパス沿道に沿道型商業施設の出店が相次ぎ活
況を呈しています。
・幹線道路の整備などにより、商業が集積する近隣市町の大型店舗に買い物客が流出する傾向がみ
られ、商圏の広域化が顕著になっています。
・全国の商店街人口が高齢化し、また、後継者不足からのリーダー不在や活性化意欲の低下がみら
れます。
・大型店舗の進出により、小売店舗の大型店舗やその周辺の商業集積地区への移転が見られます。
・駅前の大型店舗が閉店し、大型店舗の郊外化に拍車がかかっています。
・商店街には、レンガの街並みや映画館といった魅力的な商業空間形成のための地域資源がありま
す。
・多くの自治体が取り組む活性化策は、戦後 60 年の経済成長期と爆発的な人口増加期の商業活性
化モデル(顧客誘引モデル)が基本であるため活性化が計画通りに進まない現状がみられます。
<課題>
・商店街活性化のための行政の役割の明確化
・店舗や商店街の顧客誘引力の向上
・空き店舗や空き地の活用
・経済低迷と人口減少期の商業活性化モデルの構築
・新しい活性化リーダーの育成・連携
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
産業祭を除く商工団体、商店街主催のイベントが年間 12 回以上開催されています。これにより消
費者の目が商店街に向けられ、郊外の大型店舗に負けない話題性を常に提供・発信できる状態になっ
ています。
商店街で事業を起こしたい人と空き店舗となっている物件を所有する人の橋渡しや商店街、店舗改
修の助成を行い、商店街の平成 23 年 9 月現在の空き店舗数 79 店舗を下回らないようにするとともに、
新規創業者の平均年齢を 40 歳以下に保ち、活力のあるいきいきとした商業空間となっています。
◆主な取組
1.「民」の力や地域資源を活かした活性化策への支援
行政主導の活性化策ではなく、今後は官と民それぞれの役割分担を明確にし、商店街や小売店舗
といった民が発案した活性化策や商店街にある地域資源を活用した活性化策について支援を行いま
す。
2.顧客の固定化を可能とする商店街の再生
魅力的な外観や明るく安全な機能を持つ人を引き付ける商店街に生まれ変わろうとする意欲的な
小売店舗や商店街の支援を行います。また、利用可能な空き店舗については商店街への出店を目指
す事業者への橋渡しを行い、空き地については、商工団体や商店街が主催するイベントに積極的に
活用します。
3.「もっとお客様のそばに」顧客に近づく商業活性化の促進
現在のような客を店舗や商店街に呼び込もうとする「待ち」の考え方でなく、
「御用聞き」や「出
前」といった前近代的な「攻め」の商法を再認識し、買い物難民対策として有効な宅配を利活用し
たしくみの構築を促進します。また、インターネットを利用した仮想商店街の整備など、ハード面
だけに依存しない商業空間としての新たなモデルづくりを関連団体と連携・協力し促進します。
4.若い世代の活気や女性の視点の活用
商店街の魅力や活気を取り戻すためには、若い世代の店舗経営者が不可欠です。商店街で出店を
希望する青年出店希望者には、関係団体と連携した商店街出店の支援をします。
また、商店街の顧客の多くは女性であることから、女性の視点を活用した活性化策も併せて促進
します。
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
深谷市中心市街地活性化基本計画
分野別計画書(案)<6-(2)-②>
第6章
◆深谷市の5年後の姿
(2)活力ある商工業の振興
②中小企業の経営安定化の支援
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<主な施策担当課:商工振興課>
効果的な融資制度の新設、改善、後継者対策のほか、市内中小企業に考慮した公共事業を推進した
ことにより、市内の中小企業の現在事業所数(平成 23 年 9 月時点の 79 事業所)が維持されています。
消費者にとって利便性の高く、また、中小企業にとっては販路拡大と他社との競争において優位性
を確保できる電子商取引を導入した事業所が増加しています。これにより海外との取引に強く、また
経済の自由化にも負けない多くの中小企業が生まれつつあります。
◆施策の目的
市内中小企業の良好な経営を維持・向上させることを目的とします。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・深谷駅以北の中心市街地や各鉄道駅周辺の商業集積地区は個人経営の店舗が多く、市内小売店舗
は減少しています。
・中小企業の経営者は高齢化し、後継者不足も顕在化してきています。
・リーマンショック以降、出口の見えないデフレと円高が継続し、消費者の買い控え、公共事業の
減少や東日本大震災の影響による取引先の倒産や工場の閉鎖など中小企業の経営環境は、近年、
ますます厳しくなっています。
・パソコンや携帯端末の普及により、インターネットを活用した電子商取引が近年大きく実績を伸
ばしています。
・TPP の交渉参加などにより中小企業も経済グローバル化への対応を迫られています。
<課題>
・融資制度の新設や既存制度の拡充、廃止
・公共事業による市内中小企業の経営安定化
・中小企業の後継者対策
・消費者の多様化と経済のグローバル化に対応可能な電子商取引の導入
◆主な取組
1.中小企業のニーズにあった融資制度の充実
中小企業を取り巻く経済状況は刻々と変化するため、迅速な対応と先見性により、中小企業にと
っていかなる場面でも必要かつ効果的な融資ができるよう制度を充実します。
2.行政と商工団体の連携による支援
商工団体は市と両輪となって市内の中小企業の経営支援や融資を行っています。中小企業の健全
経営が維持できるよう商工団体との連携を深め、併せて支援します。
また、市の各部署が実施する公共事業に関しては、事業担当課が市内中小企業の経営安定化を考
慮して事業を推進します。
3.後継者対策の推進
中小企業にとって後継者問題は切実なものであるため、商工団体と連携して後継者育成を促進し
ます。
4.中小企業の電子商取引の導入支援
現代の消費者の嗜好やライフスタイルが多様化したことにより、自宅に居ながら注文から配達ま
で受けられる電子商取引の利便性が支持されているため、中小企業は販路の拡大が急務とされてい
ます。また、経済のグローバル化により、競争力の確保も今後、顕著な課題となってくることから、
これらに対応可能な電子商取引の導入を支援します。
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<6-(2)-③>
第6章
③
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◆深谷市の5年後の姿
(2)活力ある商工業の振興
商工業の連携と活性化の促進
<主な施策担当課:商工振興課>
◆施策の目的
産業振興に対する渋沢栄一翁の精神が市内事業者に徐々に浸透し、いかなる経済環境にも適応する
適正な経済活動が展開されるようになっています。
事業者主体の産業イベントが年に 4 回以上開催され、これにより事業者間の交流の活性化と新しい
顧客の創造が行われています。これが日常の経済活動につながり、市内産業がこれまで以上に活性化
することにより、高い価値の製品やサービスなどを提供する事業者の売り上げが伸びています。この
産業の活性化に刺激され、起業・創業した事業者が増加しています。また、域内の産業や産学官の連
携が進み、域内サプライチェーン(※注)や物流システムが確立する兆しを見せはじめます。
市内の商工業が高い価値の製品やサービスなどを生み出し続けることを目的とします。
◆主な取組
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・リーマンショック、東日本大震災が発生し、出口の見えないデフレと円高が継続しています。こ
の状況に回復の兆しが見えないために起業や創業する事業者数が伸び悩んでいます。
・経済の低迷により中小企業が単独で自社の製品やサービスの高付加価値化や魅力を発信すること
が困難な状況となっています。
・行政主体の産業イベントの画一化が全国的に指摘されており、本市においても平成 22 年度に実
施した事業仕分けにより、従来の方法からの転換が求められています。
・事業所の活動が単一の業種や市内各地域で完結し、技術力や知識の伝達がなされにくい環境とな
っています。
・食品偽装問題や食中毒事件、東日本大震災による放射性物質の汚染など、企業活動のモラルが問
われています。
<課題>
・市内産業の魅力の発信方法の転換
・産業活性化の促進と信頼される企業モラルの両立
・あらゆる産業分野と行政、高等教育機関の連携
・有事における市内事業者との連携
・起業、創業する事業者数の増加
1.深谷市の産業の魅力の発信と事業者の活性化
産業イベントを商工農事業者や関係団体が主役のイベントとすることにより、行政主導では伝え
きれなかった産業の魅力を発信し、この取組を通じて事業者の活性化を促進します。
2.郷土の偉人渋沢栄一翁の考え方の普及・啓発
近代日本経済社会の父、渋沢栄一翁の出身地という深谷市独自の強みを活かし、渋沢栄一翁の「論
語と算盤」の考え方である「道徳と経済の一致」を産業イベントを通じて普及・啓発に努めるとと
もに、事業者の意識の向上と事業活動へ活用されるよう推進します。
3.産業の域内連携の促進と産学官連携の推進
東日本大震災のような大規模な災害発生などの有事に備え、埼玉県北部を中心とするサプライチ
ェーンが確立できるよう、市内の工場などの連携を促進します。また、市内産業の製品やサービス
などの高付加価値化を目指し、イベントの開催や新たな商品開発を行うとともに、物流システムの
研究を行える体制を整備するなど市内の様々な産業分野を巻き込んだ産学官連携を推進します。
4.起業、創業に関する情報提供と支援
長引く景気低迷による厳しい経済環境の中、起業・創業を志す意欲のあるかたに情報を提供し、
また、会社設立の登記などや事務所、店舗の開設時に必要となる負担を軽減するための支援を行い
ます。
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<6-(3)-①>
第6章
◆深谷市の5年後の姿
(3)にぎわいを生む観光の振興
①観光資源の発掘と活用
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<主な施策担当課:商工振興課>
◆施策の目的
観光資源の発掘と活用により、市内産業が観光客との交流により活性化することを目的とします。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・利根川、荒川の二大河川や鐘撞堂山といった自然観光資源や近代日本経済社会の父、渋沢栄一翁
の生誕地やホフマン輪窯、中山道の街並みなど歴史的観光資源があります。
・各地域古来の様々なまつりやイベントが行われ、煮ぼうとうや漬物をはじめとした農畜産物を活
用した農業都市ならではの食べものがあります。
・花園インターチェンジ周辺は、首都圏から秩父地域や山梨県への交通結節地であり、観光アクセ
ス拠点としてのポテンシャルが高い地域です。
・市内にある 3 か所の道の駅(おかべ、かわもと、はなぞの)は、国道 17 号バイパス、国道 140
号バイパス沿道という立地条件から多くの観光客で賑わっています。
・近年の観光ニーズは、安い・近い・短い日程という気軽な旅行へと価値観が変化しています。
<課題>
・地域色豊かな観光資源の発掘と育成
・効率的で効果的な情報発信
・秩父地域、山梨県への観光アクセス拠点としての整備
・近年の観光ニーズに対応した観光ルートの提案
・観光客誘致につながる新たな物産品の発掘・育成・開発
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
既存と新規それぞれの観光資源の継続的 PR と情報発信拠点の充実により、着地型観光(※注)を
目的とした観光客が増加してきています。その波及効果により、市内の産業が活気づいてきています。
また、花園インターチェンジ周辺エリアは、交通と情報の両面で観光アクセス拠点として整備された
ことにより、秩父地域や山梨県方面への観光の交流拠点、市内への観光の出発点として機能していま
す。
商品開発により新たな物産品が生まれる一方、観光資源の発掘により埋もれていた物産品や郷土料
理も脚光を浴びるようになります。この地域色の豊かな食を求めてたくさんの観光客が市街地にも訪
れ、まちに新たな活気が生まれています。
◆主な取組
1.秩父地域、山梨県への観光拠点整備
花園インターチェンジ周辺エリアの観光アクセス拠点としてのポテンシャルを最大限に引き出せ
るよう道の駅はなぞのなどの集客施設を活用します。近年の観光ニーズを考慮し、着地型観光のメ
リットも取り入れた取組を促進するほか、観光客の利便性の向上を図るため、観光アクセス拠点か
ら観光地までの交通手段を含めた観光ルートの整備を行い、観光資源のネットワーク化を促進しま
す。
2.情報発信拠点としての JR 深谷駅、道の駅の強化・充実
観光客のアクセス地点である JR 深谷駅や各道の駅を観光情報発信拠点として強化・充実し、観
光協会とともに観光情報への多様なニーズに対応します。また、情報誌に載っていない地域の食や
耳よりな情報、観光地の安全性などを地元でしか発信できない「生(ライブ)の観光情報」をいつ
でも、どこでも取得できるよう情報発信の質的向上を推進します。
3.観光資源としての市内既存のまつりなどの活用
地域や市内の各種団体などが主催する既存のまつりや催事、深谷市産業祭やふかや花フェスタな
どのイベントは、観光資源としての大きな可能性があることから、これまで以上に積極的な活用を
推進します。
4.物産品や郷土料理の活用
既存の物産品の漬物や煮ぼうとうなどの郷土料理をこれまで以上に観光資源として活用すると
ともに、観光資源として埋もれている物産品や郷土料理を発掘し、活用を推進します。また、新た
な物産品の開発を促進し、その活用を推進します。
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<6-(4)-①>
第6章
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◆深谷市の5年後の姿
(4)雇用の創出・安定と勤労者への支援
企業誘致の推進
<主な施策担当課:企業誘致推進室>
◆施策の目的
企業誘致のために用意した土地に立地が進み、新たな雇用が創出されます。
また、企業の進出、移転に伴い転入者が増加するなど、地域が活性化され、企業誘致における効果
は税収面にも表れ、歳入の確保に貢献しています。
◆主な取組
企業を誘致し、多様な雇用機会を創出するとともに、市内経済の活性化を目的とします。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・グローバル化の進展や技術革新もあって、事業所の従業員数には減少傾向がみられます。
・市内には既に多くの事業所が立地し、新たな企業立地や事業拡大のための用地が不足していま
す。
・土地利用について、様々な法令に基づき取り組んでいます。
・先行き不透明な社会経済状況により、企業は新たな設備投資に対して慎重になっています。
<課題>
1.花園インターチェンジ周辺の企業立地の推進
花園インターチェンジ及び都市幹線道路の交通利便の優位性を活かした、企業立地を推進します。
2.様々な分野の企業誘致の推進
これまでの企業誘致は製造業や物流業などの工業系事業者を主体として推進してきましたが、こ
れからは社会経済情勢や産業構造の変化に柔軟に対応しながら、様々な分野を対象に企業誘致を推
進します。また、本市のみならず、近隣で行われる企業誘致活動などとの相乗効果を図るため、近
隣の自治体や事業者などとの連携や協力体制の整備・推進にも努めます。
3.多様な雇用機会の創出
工業系の産業に限定せず、流通業や農業など、異なる産業が連携した複合産業などの誘致を推進
し、市民のライフスタイルやニーズに対応した多様な雇用機会を創出します。
4.周辺環境に配慮した企業誘致の推進
各種法令の遵守はもとより、地域固有の資源や生活環境などにも配慮した企業誘致活動に努めま
す。
・企業誘致のための用地確保
・花園インターチェンジや都市幹線道路の利便性の活用
・市域を超えた広域的な産業振興策及び雇用創出策の検討
・様々な分野の企業誘致の検討
・企業誘致に伴う周辺地域の生活環境変化への配慮
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<6-(4)-②>
第6章
②
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◆深谷市の5年後の姿
(4)雇用の創出・安定と勤労者への支援
雇用の安定
<主な施策担当課:商工振興課>
深谷市に存在する企業は 5 年前とほぼ同数の事業所数を維持しており、市政に対する満足度も向上
しています。また、市内企業の多大な協力により新卒者の正規雇用も増え、市民の雇用は安定してい
ます。
また、ふるさとハローワーク(※注)、内職相談などの就労相談や職業能力開発などの啓発事業の効
果が見られはじめています。
◆施策の目的
一人でも多くの市民の安定的な雇用を維持することを目的とします。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・産業構造の変化や価値観の多様化などにより、雇用就労形態も多様化しています。
・リーマンショックによる世界的な金融危機や東日本大震災の発生、先の見えない円高やデフレが
長期的に継続しているために海外に拠点を移す企業が依然として多い状況です。
・国内経済は依然として厳しい状況にあり、派遣切りや東日本大震災の被災者雇用など新たな問題
が発生しています。
・フリーターの年齢層が多岐にわたり、徐々に高年齢化しています。
◆主な取組
1.雇用維持のための「企業満足度」の維持向上
既存企業が引き続き市内で事業を行えるよう、行政の強みを活かした様々な対策を関係機関との
連携・協力のもと推進し、企業の深谷市に対する満足度を高めます。
また、雇用の安定が確保できるよう市内企業に対し、新卒者の正規雇用を呼びかけます。
2.就労意欲のある市民への支援
非正規雇用者には、就労への高い意欲や希望を持っていますが、派遣切りや東日本大震災で被災
されるなど様々な理由から非正規雇用の状態にならざるを得ない人(望んで非正規雇用者になった
のではない人)がいます。市では、このような状態の市民に対し、就職情報提供及び職業能力の取
得のための支援や講座を開催し、一人でも多くの市民が就労できるように取り組みます。
<課題>
・企業が市内に継続的に存続するための方策
・働くために必要な職業能力の取得支援
・新卒者の正規雇用
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<6-(4)-③>
第6章
◆深谷市の5年後の姿
(4)雇用の創出・安定と勤労者への支援
③勤労者福祉の充実
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<主な施策担当課:商工振興課>
◆施策の目的
経済状況が好況とはいえない中、市内事業所における福利厚生事業も改善の兆しが見られます。勤
労者の労働環境も維持され、また、ワークライフバランスの考え方が浸透し始めたことにより、仕事
と生活の調和の実現に取り組み始める市内事業所も現れ、豊かな生活を送るための時間を確保するこ
とはもとより、育児や介護と仕事の両立といった問題に対応できる環境が整い始めています。
勤労者への住宅資金貸付では、利用しやすく借り手のニーズに合わせ勤労者の生活環境の改善に貢
献しています。
市内勤労者の労働環境が維持・向上されることを目指します。
◆主な取組
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・円高、デフレの継続により企業は福利厚生事業の縮小をせざるを得ない状況となっており、この
ことは本市に存在する企業を取り巻く状況も同様な状況となっています。
・現代の勤労者は、仕事と生活の間の問題により将来への不安を感じたり、生活の豊かさが実感で
きないと言われており、ワークライフバランス(※注)の実現が求められています。
・不況の影響で企業への事業資金の融資を抑えていた金融機関が、貸し倒れの比較的少ない個人の
住宅ローンの貸し出しに積極的になったことにより、住宅購入を希望する勤労者が資金を借りや
すい状況になっています。
<課題>
・労働環境改善のための支援
・勤労者の福利厚生の維持向上
・勤労者の住宅購入資金あっせん策の見直し
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
1.ワークライフバランスの普及・啓発
市内事業所や勤労者にワークライフバランスの考え方を普及・啓発し、仕事と生活の調和の実現
を促進します。
2.労働相談などの情報提供・講座の充実
勤労者の労働環境の維持・向上を促進するため、労働相談などの情報提供や労働講座を充実しま
す。
3.勤労者福祉サービスの充実
大里地域勤労者福祉サービスセンターや労働団体に必要な支援を行い、勤労者の福利厚生の向上
を促進します。
4.借り手のニーズに合わせた勤労者住宅購入資金貸付のあっせん
利用しやすく勤労者の住宅購入や改修に対するニーズに対応します。
5.小規模事業者の育成と従業者の生活の安定
事業主が負担している従業員退職共済掛金の一部を補助します。
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
深谷市総合振興計画・後期基本計画(分野別計画書)
(案)
第7章
参画と交流による市民が主役のまちづくり
(1)絆でつながるひとづくり
①自治会などの活性化
②自主的な市民活動の活性化
③ガーデンシティふかやの推進
(2)都市交流による地域力アップ
①友好都市との交流の促進
②自治体間ネットワークの構築
(3)地域社会からの国際化
①国際交流の支援
②多文化共生の社会づくり
(4)男女がともに輝く社会づくり
①男女共同参画の実現
(5)すべての人が生活しやすい社会のデザインづくり
①ユニバーサルデザインの推進
(6)人権を尊重する社会づくり
①人権教育・人権啓発の推進
②人権相談の充実
分野別計画書(案)<7-(1)-①>
第7章
①
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◆深谷市の5年後の姿
(1)絆でつながるひとづくり
自治会などの活性化
<主な施策担当課:自治防災課>
自治会が地域コミュニティ形成の核となり、地域に愛着を感じ、関心を持つ住民が増え、地域に馴
染んだコミュニティが生まれています。
市と自治会などとの相互関係が充実し、自治会との役割分担が明確になり、住みやすい地域が増え
ています。
◆施策の目的
地域住民が一体となった自主的活動が継続的に行われるよう、地域住民が主体となるコミュニテ
ィづくりの支援することを目的とします。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・地域コミュニティ(自治会や町内会)における住民相互の交流が希薄化しています。
・子供や高齢者、障害者への声かけが弱体化しています。
・たび重なる災害の影響から自治会を中心とした地域コミュニティが見直されています。
・自治会加入率が低下しています。
<課題>
・自治会加入率の低下
・地域活動への自主的な参加対策
・地域住民の交流の場の支援と自治会館の活用
◆主な取組
1.転入時による自治会紹介
転入者に自治会に入るメリットなどを紹介するチラシを配布します。また、自治会連合会が発行
する広報紙により、自治会活動への理解と加入の促進を図ります。
2.地域の声を聞くシステムづくり
地区センター(公民館)職員が地域の相談窓口となります。
地域の声を聞く場として、座談会を開催する仕組みを充実させ、地域が抱える問題をサポートで
きる環境を整えます。
3.地域情報の共有
地域でどのような事が行われているのか、暮らしや地域に関する情報を広報や公民館だより、ホ
ームページなどにより発信を強化します。
4.自治会コミュニティ活動への参加支援
自治会活動へ参加意向のある人や、定年退職などをきっかけに自治会活動に関心を持った人、関
心のない方でも地域に関心がもてるように、自治会館やコミュニティセンターを利用して参加する
きっかけとなるような情報提供やイベントを行います。
5.自治会館などの整備の支援
自治会活動がしやすい環境を保つために、自治会館などの整備支援を行います。
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<7-(1)-②>
第7章
◆深谷市の5年後の姿
(1)絆でつながるひとづくり
②自主的な市民活動の活性化
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<主な施策担当課:自治防災課>
自主的におこなうまちづくりに関心をもち、あらゆる分野において実践活動に参加する市民や団体
が増えています。各地域にアダプト団体などの自主的に活動するコミュニティが形成され市民のまち
づくりに対する意識が高まっています。
NPO や市民活動団体などの団体間でネットワークが構築され、連携、協働して地域を支えあう社会
が実現し、地域に活気があふれています。
◆施策の目的
市民によるまちづくりを推進するため、あらゆる分野での自主的な市民活動がおこなわれること
を目指します。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・アダプト制度や市民ガーデニングボランティアなどの市民活動団体が活躍する先行事例などによ
り、身近なまちづくりに関心を持ち活動に参加する市民が増加しています。
・これからの行政運営には、市民と行政とが互いに協力し合う協働のまちづくりが重要であり、そ
の協働を支えるのは、さまざまな分野における自主的な市民活動です。
・市民活動は、これからの住みよいまちづくりを支える大きな要素であり、その活性化に向けた支
援に努めていく必要があります。
<課題>
・地域に根ざした市民活動の紹介と参加者の確保
・団体間で情報を共有し連携できるネットワークの構築
・市民活動を支える NPO の育成と活性化
・ボランティア活動に対する市民の理解
◆主な取組
1.地域に根ざした市民活動の紹介と参加への呼びかけ
アダプト制度など先駆的に活動している団体を市の広報やホームページなどで取り上げ、自主的
な市民活動が地域の活性化やこれからの「まちづくり」の中心になることを紹介し、活動に参加す
る市民の増加を図ります。
2.NPO 団体や市民活動団体などの団体間でネットワークづくり
市民活動団体を集めた交流会などを定期的に開催し、各団体で取り組んでいる活動内容や問題点、
行政からの情報などを共有し、連携を深め幅広い市民活動を支援します。
3.市民活動を支える NPO 団体の育成と支援
NPO 団体設立の手続きなどをサポートする体制を整備し、市民活動を支える NPO 団体の育成を
図ります。また、市民活動団体が相互に協力し、自立した活動ができる環境を整えます。
4.ボランティア活動への理解を深める
広報やホームページなどで活動内容を紹介し、市民に周知するとともに活動の楽しさを伝え、ボ
ランティア参加者を増加させます。
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<7-(1)-③>
第7章
③
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◆深谷市の5年後の姿
(1)絆でつながるひとづくり
ガーデンシティふかやの推進
<主な施策担当課:ガーデンシティふかや推進室>
◆施策の目的
学校花はなプランやアダプト制度の各団体が増え、地域貢献型のボランティア活動が充実していま
す。
市民と行政の協働による「花と緑を活かしたまちづくり」の普及により、駅や公園などの公共施設
は市民団体により管理され、この活動は市内全域に及んでいます。
「ふかや緑の王国」は新たな市民活動の拠点として市民に認知され、ボランティアによるさまざま
な自然環境学習事業など市民向けのサービスを展開しています。
「ガーデンシティふかや」を一層推進し、花と緑を活かした市民によるまちづくりを目指します。
◆主な取組
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・ガーデンシティふかやの取組は、市民と行政の協働による「心やすらぐ花と緑のまち」づくりの
推進を目的とするもので、市内の花壇や公共空間に花を植栽する活動は市内全体に広がりをみせ
ています。
・アダプト制度や市民ガーデニングボランティアなどの活躍により、身近なまちづくりに関心を持
つ市民が増加しているとともに、市民の力で創り上げた「ふかや緑の王国」の事業展開にも活か
されています。
・学校花はなプランやふかや花フェスタなどの事業に多くのボランティアが参加したことで、市民
と行政の協働によるまちづくりへの関心が高まっています。
1.花を活かした市民活動の充実
市民ガーデニングボランティアやオープンガーデン花仲間、アダプト団体などの市民活動団体へ
の支援やふかや花フェスタなどのイベントを充実させコミュニティ活動を活性化させます。
2.市民による市民のための憩いの場「ふかや緑の王国」への展開
ガーデンシティふかやで培った協働のまちづくりの力を活かし、
「ふかや緑の王国」を市民活動の
拠点とした事業を展開します。
3.ガーデンシティふかやのイベントの全国へ向けての PR
市民が主役のまちづくりで地域を活性化させるだけでなく、ふかや花フェスタや「ふかや緑の王
国」で実施する事業を全国的な先進事例として PR し、更なる事業の展開を進めます。
<課題>
・ガーデンシティふかやを先行事例とした花を活かした市民活動の充実
・市民ガーデニングボランティアが自由に集まれる活動拠点づくりと「ふかや緑の王国」への展開
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<7-(2)-①>
第7章
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◆深谷市の5年後の姿
(2)都市交流による地域力アップ
友好都市との交流の促進
<主な施策担当課:企画課>
◆施策の目的
友好都市との縁は深谷市の財産であるとの観点から、市民が主役の交流の機会が増え、より良い互
恵関係が作られています。
市民同士の交流により、心のつながりと実践的な課題解決が図られ、深谷市の地域力アップに繋が
っています。
なお、東日本大震災の被災地である岩手県田野畑村の復興支援が、市民の力とともに継続的に行わ
れており、同村の復興が進んでいます。
友好都市との相互援助関係を構築し、市民間の協力関係を強化する事を目的とします。
◆主な取組
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・新潟県南魚沼市、静岡県藤枝市及び岩手県田野畑村と友好都市として提携関係にあります。
・各友好都市との間において、災害時における相互応援協定を締結し、防災体制の充実が図られて
います。
<課題>
・友好都市との交流目的の明確化
・市民が中心となる交流への転換
・田野畑村の東日本大震災からの復興支援
1.交流機会の拡大
市で開催する各種イベントに友好都市の子どもたちを受け入れるなどの交流機会を増やすととも
に、物産や観光資源を通じた新たな交流も推進します。
2.市民が主役の交流の推進
各団体間による提携を積極的に支援するとともに、友好都市で開催するイベントの情報を市民に
提供し、相互参加を促進します。
3.友好都市に対する災害時の積極的支援
東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県田野畑村をはじめ、友好都市に対し行政と市民が一体
となって積極的に支援していきます。
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<7-(2)-②>
第7章
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◆深谷市の5年後の姿
(2)都市交流による地域力アップ
自治体間ネットワークの構築
<主な施策担当課: 企画課>
◆施策の目的
東日本大震災を受けて、自治体間の連携強化が防災上、非常に有効な手段であることが再認識され
ていることから、災害時における相互応援協定の締結を積極的に進めています。
自治体間防災ネットワークの構築は、非常時において市民の安心安全に深く寄与することから、さ
らなる体制が強化されています。
また、
「ふっかちゃん」や「農畜産物」を媒体とした自治体間連携をさらに進めることにより、市の
イメージアップを戦略的に実施しています。
自治体間の連携を強化することにより、深谷市の地域力の向上を目指します。
◆主な取組
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・近隣市及び友好都市などと災害時における相互応援協定を締結しています。
・深谷市のイメージキャラクター「ふっかちゃん」を活用した自治体間のネットワーク構築を推進
しています。
・ねぎサミットの開催により、全国のねぎ産地との交流を図っています。
<課題>
・防災ネットワークの強化
・積極的なイメージアップ戦略
・深谷産農畜産物のブランド化の推進
1.防災ネットワークの拡大
災害時における相互応援協定のさらなる締結を積極的に進めるとともに、
「 中越大震災ネットワー
クおぢや」(※注)の会員市として、会員同士の連携強化を図ります。
2.「ふっかちゃん」を活用した地域力の向上
「ふっかちゃん」を他市などへ派遣することにより深谷市のイメージアップを図るとともに、他
市などのイメージキャラクターを市内で開催される各種イベントなどに招くことによる自治体間の
交流を推進します。
3.農畜産物を中心とした産地間連携の推進
ねぎサミット参加産地間の連携をさらに深めるとともに、各産地間における生産者のネットワー
クを構築することにより、産業基盤の強化を図ります。
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<7-(3)-①>
第7章
①
参
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◆深谷市の5年後の姿
(3)地域社会からの国際化
国際交流の支援
<主な施策担当課:企画課>
社会情勢の変化や民間活力の飛躍的向上により、民の力を主体とした交流が行われています。
市の財産である国際交流を推進する人材の育成及びネットワーク化が積極的に推進されており、地
域の国際化が強力に進み、外国籍市民などの各分野への登用などを通じて、実効性のある国際交流事
業が実施されています。
◆施策の目的
市民が主体となる国際化活動を推進することにより、地域のグローバル化を目指します。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・フリーモント市(米国)、北京市順義区(中国)と姉妹都市などの提携関係にあります。また、ク
イーンズランド州ドルビー地域(オーストラリア)と交流を行っています。
・フリーモント市及びドルビー地域に中学生を派遣したり、フリーモント市から ALT や学生団体の
派遣を受け入れるなど交流を図っていた実績があります。
・これまで行われていた行政主導による国際交流を推進するのは、社会情勢の変化や財政状況を考
慮すると、難しい状況にあります。
・日本語教室を行っているボランティア団体などへ支援をしていますが、その他の積極的な国際交
流団体の活動状況を把握しきれておらず、また、協働で国際交流事業を行う働きかけも行ってい
ないのが現状です。
◆主な取組
1.民の力を核とした国際交流の推進
NPO 及びボランティア団体、市内民間企業、大学などと連携し、国際交流の活性化を推進します。
2.国際交流を支援する人材の発掘
外国籍市民や中学生海外派遣経験者などへ人材バンクへの登録を呼びかけ、国際交流活動の牽引
役となる人材の発掘に努めます。
3.地域で進める国際交流
各種団体が行う異文化交流事業に協力するとともに、外国籍市民の活動を支援します。
4.姉妹都市などとの交流
フリーモント市、北京市順義区、クイーンズランド州ドルビー地域との交流事業を推進します。
<課題>
・行政主導による閉鎖感の解消及び市民主体の国際交流へ転換するための体制づくり
・交流推進者の継続的育成
・実体験に基づいた国際感覚の養成
・実効性のある国際理解教育
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
分野別計画書(案)<7-(3)-②>
第7章
②
参
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◆深谷市の5年後の姿
(3)地域社会からの国際化
多文化共生の社会づくり
<主な施策担当課:企画課>
様々な場で、多言語による情報提供が行われ、外国籍市民が情報を得られやすい環境が整っていま
す。
市民の中でも、互いの文化を認め合いながら柔軟な姿勢が保たれ、相互の交流活動なども積極的に
行われており、すべての市民が暮らしやすい環境となっています。
◆施策の目的
多文化共生社会へ柔軟な対応をすることにより、外国籍市民も住みやすい環境をつくることを目
的とします。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・市内に在住する外国籍市民は増加傾向にあり、今後もさらなる増加が見込まれます。
(外国人の数
は、全国平均 1.1%に対し、深谷市は約 2 倍の 2.2%)
・多文化共生社会の進展により、暮らしの中で外国籍市民と共存共栄、協働していく場面が飛躍的
に増えています。
<課題>
◆主な取組
1.多言語による情報提供機会の拡大
市ホームページなどによる多言語情報提供を充実させるとともに、日本語教室の開催を積極的に
支援することにより、外国籍市民の情報格差の解消に努めます。
2.外国籍市民の相談体制の整備
外国籍市民が気軽に相談できる体制を整備することにより、認識の違いによるトラブルを未然に
防ぐよう努めます。
3.多文化共生の推進
スポーツ大会など子どもを中心とした多文化交流活動を支援することにより、文化の違いを認め
合う心を育む環境を整備します。
・多言語社会への適応
・外国籍市民の社会適応の支援
・外国籍市民への安心安全の提供
・多文化共生社会の啓発
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆この施策を具体的に推進する個別計画
○○○○○○○計画
・○○○○○○計画
分野別計画書(案)<7-(4)-①>
第7章
①
参
画
と
交
流
に
よ
る
市
【民
コが
ミ主
ュ役
ニの
テま
ィち
・づ
交く
流り
】
◆深谷市の5年後の姿
(4)男女がともに輝く社会づくり
男女共同参画の実現
<主な施策担当課:人権政策課>
男女共同参画の意識が市民の中に向上し、男女が互いに尊重しあい、ともに個性と能力を発揮でき
る環境づくりが進んでいます。また、各分野で活躍する女性の力がさらに伸び、推進役となる女性が
輝きを増し、深谷市の行政推進力として活躍する女性が増えています。
また、DV 被害などに苦しむ女性に対して、行政の各セクションが有機的に連携されており、相談・
支援体制が有効に機能しています。
◆施策の目的
市民一人ひとりがそれぞれの個性を発揮し、男女がともに輝く社会をつくることを目的とします。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・女性の社会参画が進む中、依然として性別による固定的な役割分担意識は根強く残っています。
・育児・介護休業法の改正など、男女共同参画を取り巻く法改正も行われています。
・第 2 次深谷市男女共同参画プランが策定されています。
・キララ上柴内に男女共同参画推進センター(L・フォルテ)が再整備されています。
<課題>
・男女共同参画意識の浸透策
・女性の先駆的な取組への支援
・効率的な女性団体の育成
・女性に対する暴力(DV)
(※注)への対応
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆主な取組
1.男女共同参画意識の向上
男女共同参画施策を推進する活動拠点施設である男女共同参画推進センター(L・フォルテ)を
中心に、啓発活動や学習機会の充実を図るなど、性別によって男女の生き方や役割を分ける固定的
役割分担意識を解消し、男女が互いに理解し合い尊重する意識を高めていきます。
2.輝く女性の支援
各分野において活躍している女性を広報などで紹介することにより、パイロット的な魅力を定期
的・継続的に発信します。
3.女性団体の積極的支援
女性団体の活動を積極的に支援することにより、女性特有の力を市政及び地域社会へ反映させま
す。
4.支援体制の充実強化
男女共同参画施策に大きな影響を及ぼす法令などの改正に迅速かつ柔軟に対応する体制を整備す
ることにより、男女共同参画施策のスピーディーな推進を図ります。
5.女性に対するあらゆる暴力の根絶
DV は、基本的人権を侵害する行為であるとの認識を行政と市民で共有し、根絶に向けた体制の
強化を図ります。
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
第 2 次深谷市男女共同参画プラン
分野別計画書(案)<7-(5)-①>
第7章
①
参
画
と
交
流
に
よ
る
市
【民
コが
ミ主
ュ役
ニの
テま
ィち
・づ
交く
流り
】
◆深谷市の5年後の姿
(5)すべての人が生活しやすい社会のデザインづくり
ユニバーサルデザインの推進
<主な施策担当課:企画課>
庁舎内における案内看板などには、日本語の他に外国語での案内ができ、障害者なども情報が得や
すくなっています。
ユニバーサルデザインの視点にたって、さまざまなサービスが円滑に誰にも同じように提供でき、
すべての人が生活しやすい社会のデザインが構築できています。
◆施策の目的
だれもが生活しやすくまごころと思いやりの心ですべての人に配慮できる環境を整えることを
目的とします。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・公共施設や道路などのデザインについてはユニバーサルデザインの考え方が浸透してきています
が、市が提供するサービスや情報についてはまだユニバーサルデザインでの対応が十分とは言え
ません。
・ユニバーサルデザインの考え方の普及、啓発に努めています。
◆主な取組
1.ユニバーサルデザインの意識啓発の推進
まごころと思いやりを持ち、誰にでも同じように接することができるようにユニバーサルデザイ
ンの意識啓発を推進します。また、将来を担う世代に対して伝えていくため、各学校の協力のもと
学校単位で中長期計画による講座に取り組んでいくとともに、まず職員が模範となり、ユニバーサ
ルデザインの視点にたった心のサービスの提供が出来るよう推進します。
2.ユニバーサルデザインの推進
引き続き、新たなハードの整備や修繕についてユニバーサルデザインの考え方を取り入れていき
ます。
<課題>
・まごころと思いやりで解消できる心のバリアフリー対策
・ユニバーサルデザイン化に対する正しい理解の普及・啓発
・すべての人が心のこもったサービスを同じように提供できるしくみづくり
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<7-(6)-①>
第7章
①
参
画
と
交
流
に
よ
る
市
【民
コが
ミ主
ュ役
ニの
テま
ィち
・づ
交く
流り
】
◆深谷市の5年後の姿
(6)人権を尊重する社会づくり
人権教育・人権啓発の推進
<主な施策担当課:人権政策課>
人権に関する取組についての市民の満足度が向上しています。
また、様々な人権課題に対応できる人材が育ち、市民が誤った認識や偏見による差別的な言動を受
け入れられない環境を作りだしています。
市民がみんなで作り上げる人権啓発イベントが効果的に開催されています。
◆施策の目的
お互いの人権を尊重し合える市民生活の実現を目指します。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・基本的人権の尊重は民主主義の根幹です。
・国際社会でも差別を撤廃し、人権を尊重した社会を築くための取組が進められています。
・人権教育・人権啓発に取り組んできましたが、人権侵害が完全に解消しているとは言えません。
・地域社会と社会構造の激変により、人権課題もより複雑・多様化してきています。
・市民が自分の権利を行使することの意義、他者に対して公正・公平であり、その人権を尊重する
ことの必要性、様々な課題などについて学び、人権尊重の精神を生活の中に生かしていくことが
求められています。
<課題>
・市民一人ひとりの人権意識の高揚
・近年の社会状況の変化に伴う、複雑・多様化した人権課題への対処
(児童虐待、DV、高齢者虐待、パワーハラスメント(※注)、いじめ、社会的弱者に対する人権侵
害、インターネットによる誹謗中傷など)
・市民の基本的人権を尊重し、市民が主体的に学習を進めるための方策
◆主な取組
1.市民一人ひとりの人権意識の高揚
学校・地域・家庭・職域その他のさまざまな場を通じて、市民が人権尊重の大切さに対する理解
を深められるように、魅力ある講演会・研修会の開催や、深谷市独自の人権意識を高める取組をす
るなど、少しでも多くの市民が人権を身近に感じることができる状況を作り出します。
2.複雑・多様化した人権課題に対応できる人材の育成
深谷市人権教育推進協議会と連携を図りながら、日常生活において様々な人権課題が存在してい
ることに気づき、誰もが被害者にも加害者にもなりうることを学び、他人事でなく自分のこととし
て、 共に生きる社会を目指し、それをけん引する人材の育成に努めます。
3.市民みんなで作りあげる人権啓発イベントの開催
生活の身近に基本的な人権の大切さを感じることができるよう、市民が主役となって企画・運営・
参加する人権尊重の意識を効果的に高められるイベントを開催します。また、各種の人権啓発事業
を月間(10 月)、週間(5 月、12 月)に合わせて総合的に実施します。
4.市民の自主性の尊重と中立性の確保
市民の間に人権教育・啓発のあり方について多種多様な意見があることを踏まえ、異なる意見に
対する寛容な精神に立って、自由な意見交換ができる環境づくりに努めます。また、市民に学習機
会を提供したり、参加・交流を促進する事業を実施するなど、生涯を通じて学習できる人権教育の
充実を図ります。
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
深谷市人権施策推進指針
画
分野別計画書(案)<7-(6)-②>
第7章
②
参
画
と
交
流
に
よ
る
市
【民
コが
ミ主
ュ役
ニの
テま
ィち
・づ
交く
流り
】
◆深谷市の5年後の姿
(6)人権を尊重する社会づくり
人権相談の充実
<主な施策担当課:人権政策課>
◆施策の目的
市民が、人権に関する様々な悩みについて、気軽に相談しやすい体制の整備や支援・救済体制の
充実を図ることを目的とします。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・社会経済状況の変化を背景とした人権侵害、児童虐待、DV、高齢者虐待などが増加しています。
・急速な社会状況の変化と格差社会の進行によって、住民の生活不安などの高まりが懸念されるこ
とから相談が増える可能性があります。
・市民から気軽に相談できる体制の整備を進める必要があります。
<課題>
・気軽に相談する機会があることについての周知方法の構築
・人権に対する悩みに即時に対応できる体制の構築
・専門的な知識や助言を行う人材の確保
・一時保護や救済体制の充実
人権問題について悩んだ時の対処の方法が市民に広く浸透しています。また、悩みを持った市民が
いつでも相談を受けることができる環境が整っています。
各種関係機関との連携がより一層強化され、一時保護機能と自立などの支援体制が強化されていま
す。
◆主な取組
1.各種相談のわかりやすい周知方法の検討
人権に関する相談を行っていることを周知し、市民が相談を受けやすい環境を整えます。そのた
めに、人権相談リーフレットの作成や、ホームページに人権相談コーナーの設置を行います。
2.一本化した相談窓口の設置
人権に関する悩みを抱える市民が相談できる窓口を設置し、そこから各種相談の窓口を案内でき
るような体制を整えます。
3.相談を受ける体制の強化
相談の幅広いニーズに対応できるように、専門的な知識や助言を行う人材の確保や関係機関との
連携を一層深める取組を進めます。
4.保護・支援の充実
人権侵害を受けている女性、子どもなどに対しては、緊急な相談に応じ、一時保護機能と自立な
どの支援の充実に努めます。
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆この施策を具体的に推進する個別計画
深谷市人権施策推進指針
深谷市総合振興計画・後期基本計画(分野別計画書)
(案)
第8章
将来を見据えた都市経営
(1)市民と行政との協働のまちづくり
①行政運営の透明性の確保
②情報発信と市民意見の反映
③協働の推進
(2)行財政改革の推進
①経営的な行政運営の確立
②効率・効果的な行政サービスの提供
③歳入の安定的確保
④効率的な財産管理
分野別計画書(案)<8-(1)-①>
第8章
①
将
来
を
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据
え
た
都
市
【経
協営
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・
行
財
政
】
◆深谷市の5年後の姿
(1)市民と行政との協働のまちづくり
行政情報の適切な管理、個人情報の保護、積極的な情報公開により、市民の市政参加や市政に対す
る理解と信頼が深まり、公平・公正で開かれた市政が推進されています。
行政運営の透明性の確保
<主な施策担当課:財政課>
◆主な取組
◆施策の目的
市民の市政への理解と信頼を深め、公平・公正で開かれた市政を推進することを目的とします。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・地方分権の進展や社会経済情勢がめまぐるしく変化している中で、市民からの多種多様な意見や
新たな行政需要が生じており、これらに的確に対応するためには市民の市政に対する理解と信頼
を深めることが重要となっています。
・まちづくりの方向性やその実現に向けた取組については、事業の企画立案段階から市民参加でき
る仕組みづくりが必要となっています。
・事業実施後の評価を公開することで、行政の説明責任を高めていくことが必要となっています。
・財政状況が厳しさを増し、事業の選択と集中が迫られている中で、市民に対してより身近に分か
りやすく説明していくことが必要になっています。
・市民からの請求に応じた情報公開にとどまらず、行政情報を積極的に分かりやすく提供する姿勢
が求められています。
・情報公開制度の請求の内容が多様化、複雑化しています。
1.政策形成・予算編成過程の公開
政策形成過程や予算編成過程を分かりやすく積極的に公開します。
2.パブリックコメントの実施
施策形成過程において、策定される計画や実施方策についてその趣旨や内容を公表し、これに対
する市民の意見を聴取する機会を確保します。
3.陳情・要望の公開
市政に対する陳情・要望内容と市の対応状況を公開します。
4.事業実施後の事後評価の公開
行政評価による政策、施策、事務事業の事後評価をすみやかに公開します。
5.財政情報の公開
財務諸表、財政健全化指標、行政の値札を公開します。
6.情報公開制度の適正な運用
個人情報の保護に配慮しながら、情報公開制度の適切な運用と積極的な情報公開に努めます。
<課題>
・多様な行政課題への対応に関する市民との共通理解
・市民意見の政策反映
・事業実施後の説明責任
・財政状況に対する市民との共通理解
・積極的な情報の公開の推進
・情報公開請求の多様化や複雑化
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<8-(1)-②>
第8章
②
将
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見
据
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た
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市
【経
協営
働
・
行
財
政
】
◆深谷市の5年後の姿
(1)市民と行政との協働のまちづくり
情報発信と市民意見の反映
<主な施策担当課:秘書課>
◆施策の目的
市の情報をお知らせするとともに、市民からの意見を幅広く聴取し市政に反映することを目的と
します。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・複雑、高度化する行政課題に対応するためには、市民などに市政の情報を的確に提供し、理解を
していただき、市政への関心を高め、市政への参加を働きかける必要があります。
・ホームページの年間閲覧者数は、平成 18 年度の 315,080 件から平成 23 年度の 531,154 件に増加
しています。
・SNS(※注)やブログ(※注)など新たなコミュニケーションサービスが広まっており、それら
を活用していくことが求められています。
・核家族化、高齢化の進展、IT 技術の進歩に伴い、インターネットなどの情報通信技術の利用がで
きないかたが増え、情報伝達に格差(デジタル・ディバイド)が生じています。
・市の個性を活かし、市民の暮らしや地域に適したまちづくりを進めるためには、市民一人ひとり
の意見や地域の考えを幅広く聴取する仕組みが必要となっています。
<課題>
・広報の充実
・新たな情報伝達手段への対応
・情報伝達の格差(デジタル・ディバイド)の解消
・幅広い意見聴取と市政への反映
・市政への提言内容の個人的意見の増加と、公益的意見の減少
広報やホームページなどでの情報提供がより充実していくと同時に、市民との対話の機会が充実し
ていき、市と市民のお互いの理解と信頼が深まっています。
市と市民のそれぞれの能力が最大限に発揮されるとともに、市の個性や地域特性また市民一人ひと
りの意見を生かしたまちづくりが進んでいます。
◆主な取組
1.広報やホームページなどの充実
市民生活に必要な情報を提供できるよう、広報やホームページの充実を図ります。また、新聞や
テレビなどのマスコミを積極的に活用し情報を発信します。
2.インターネットを活用した情報提供を推進
ホームページの見やすさや情報の探しやすさを改善します。またインターネットサービスの活用
により情報提供手段の拡充と即時の情報伝達を可能にします。
3.まごころ出張講座の充実
市民の勉強会や研究会などの場に市職員を派遣し、さまざまな情報を提供することで、市民と市
政の信頼関係を深めます。
4.市民の情報活用能力の向上
パソコン講習会や IT ルームを充実させ、市民の情報活用能力の向上を図ります。
5.市民との対話を充実
市民や各種団体、子どもや保護者、事業所などと意見交換の場を設け、幅広く市民からの意見を
聴取し市政に反映します。
6.市民提言などの市政への反映
市長への手紙などの提言を可能な限り市政に反映します。
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<8-(1)-③>
第8章
③
将
来
を
見
据
え
た
都
【市
協経
働営
・
行
財
政
】
◆深谷市の5年後の姿
(1)市民と行政との協働のまちづくり
協働の推進
<主な施策担当課:企画課>
◆施策の目的
市民と行政とのコミュニケーションを通して、お互いの状況やニーズを把握し、相互理解がある事
業が進められています。
市民と行政とで策定した協働指針に基づき、市の事業に参加する機会が増えたと答える市民が増え
ています。
職員は、地域の多様な主体の連携による協働事業のコーディネーター役(調整役)となり、市民・
関係団体などと交流しより良い関係が構築されています。また、積極的にまちづくりに関わる新たな
リーダーが誕生し、市民主体の活気のあるまちづくり事業が展開しています。
市民、関係団体、行政などの役割分担を明確にし、自治体運営における協働の基本的ルールを確
立することにより、市民主体のまちづくりを実現することを目的とします。
◆主な取組
◆施策を取り巻く状況
<現状>
1.市民との協働指針策定
市民と行政の共通認識を図るため、協働の基本的なルールとなる指針を策定します。
・本市には「ガーデンシティふかや」という協働の先行事例があるように、これからのまちづくり
は、市民や行政など多様な関係主体が役割と責任を果たしながら、対等の関係で協力し合う協働
のまちづくりを進めることが重要です。
・本市の人材バンク制度の活用状況は低い反面、公募委員を登用した付属機関の数は比較的多い状
況にあります。
2.市の協働推進体制の整備
協働を全庁的に推進する体制を整備します。また、市民意識の醸成、協働のまちづくりを推進するた
め、まちづくりを活性化する行事などを促進します。
<課題>
3.市の協働推進体制の制度の導入
市民と持続性のある協働関係を確立するために、提案型協働事業制度を導入いたします。
市の既存事業を見直すとともに、市民が新規事業の企画・計画段階から参画できる事業を整理し
仕組みづくりを検討します。また、協働のまちづくりを通じて賑わいの創出や地域の活性化などの
成果が得られた事例において中心的な役割を担った方を表彰する「(仮称)ふかやまちづくりマイ
スター」制度を創設します。
・市民と行政における相互の理解不足
・協働のまちづくりの考えに対する市民と行政との格差
・協働のまちづくりを推進する市の協働推進体制などの未整備
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
分野別計画書(案)<8-(2)-①>
第8章
◆深谷市の5年後の姿
(2)行財政改革の推進
①経営的な行政運営の確立
将
来
を
見
据
え
た
【都
協市
働経
・営
行
財
政
】
<主な施策担当課:財政課>
◆施策の目的
行政サービスに対するコスト意識を高め、時代のニーズを反映し市民の視点に立った成果重視の
行政活動を展開していくことを目的とします。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・地方分権が進む中、地方自治体はこれまで以上に自らの判断によって市政に関する決定をしてい
くことが求められます。
・急激に変化する社会環境の中、行政は限られた行政資源(※注)の効果的な配分を行い、これま
で以上の事業の選択と集中が求められています。
・成熟した社会環境のもと市民ニーズは多種多様なものとなり職員一人ひとりが前例にとらわれな
い柔軟な発想とより専門的な知識をもって行政サービスを提供することが求められています。
・事業仕分けのように、行政活動の評価段階において市民の意見を取り入れ、評価の客観性を
高め、またその結果を次の行政活動に繋げていく取組が求められています。
・前期基本計画中に構築した行政評価制度(※注)、また ISO9001(※注)のノウハウを継承した
品質マネジメントシステム(※注)である業務安定システム(※注)、人材育成の柱である人事
評価制度(※注)などのマネジメントシステムについては、総合振興計画の各施策の目標達成の
ためのツールとしてさらなる活用の見直しが求められています。
<課題>
・選択と集中によるムダのない事業展開と市民ニーズに応じた柔軟な行政サービスの提供
・総合振興計画の達成に向けたマネジメントシステムと組織体制の確立
・多種多様な市民ニーズに対応できる職員育成と体制の確保
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
各行政分野別計画の評価段階に市民の意見を取り入れ、計画の進捗に併せた行政資源(ヒト・カネ)
の適正な配分作業を行うマネジメントシステムが構築されています。
また人材育成方法の見直しと組織内の目標管理活動を徹底し、市民ニーズを意識した職員能力の向
上に繋げる仕組みが構築されています。
これらのマネジメントシステムをもとに、総合振興計画の各行政分野別計画の達成状況が 100%と
なっています。
◆主な取組
1.行政評価に市民ニーズを反映する仕組みづくりの拡充
行政評価制度における事務事業事後評価(チェック)の過程においては、すでに外部評価委員会
を設置し市民意見を取り入れていますが、この評価対象範囲を拡充し、施策評価と新たに立案する
事業についての事前評価(プラン)の段階においても外部の視点による評価を取り入れます。
2.総合マネジメントシステムの構築
行政評価、人事評価、業務安定システムなどのマネジメントシステムを予算・組織定数編成など
に活用するよう、個別システムを全体最適化した総合マネジメントシステムを確立します。
3.総合振興計画と連動した組織編制の確立
総合振興計画の行政分野別計画の施策レベルに行政資源を配分する予算編成を導入し、計画の進
行管理を徹底します。このために、行政分野別計画の体系と整合性を図った組織体制の整備を行い
ます。
4.総合振興計画を軸にした目標管理活動の徹底
事務事業評価と人事評価の業績測定評価の連携を強化し、全ての職員が計画に基づいた行政サー
ビスを行うための体制を整備します。
5.職員能力向上のための人材育成の強化
職員の意欲や専門性に配慮した適材適所の人事配置をもとにジョブローテーション(※注)とキ
ャリアデザイン(※注)のありかたについて検討します。また人事評価制度のさらなる活用により
職員研修の充実を図り職員の能力向上に繋げます。
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆この施策を具体的に推進する個別計画
深谷市職員の人材育成基本方針・深谷市財政健全化計画・公営企業経営健全化計画
分野別計画書(案)<8-(2)-②>
第8章
◆深谷市の5年後の姿
(2)行財政改革の推進
②効率・効果的な行政サービスの提供
将
来
を
見
据
え
た
【都
協市
働経
・営
行
財
政
】
<主な施策担当課:財政課>
◆施策の目的
市役所の業務のうち全ての経常的な業務について民間委託化の検討、電算システムの活用、事務処
理手順の見直しを行っています。これにより職員数や人件費の削減にも効果が出ています。
また、市民アンケートの結果から窓口サービスについての使いやすさの向上や、待ち時間が減少し
たなどの点で満足度が上がっています。
◆主な取組
行政サービスの無駄を無くし、より一層の市民サービスの向上を目指します。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・合併前の平成 17 年 4 月 1 日時点で 1,323 人であった職員数は、平成 24 年 4 月 1 日には 1,119 人
となり、旧市町の重複した業務の統合による行政のスリム化が進み合併の効果があらわれていま
す。
・先の見えない経済不況の中、今後も歳入の減少は続くと思われ、人件費のような固定経費につい
ては、さらなる削減を進めていく必要があります。その一方で行政サービスを提供する職員が減
少することにより、市民に直接的に関係する窓口部門などについては持続可能な運用体制を確保
する必要があります。
・歳入が減少する中で、公共的なサービスについては、これまで以上に民と官のすみ分けを明確に
し行政の関与の仕方について整理していく必要があります。
・市役所を利用されるかたの利便性を高めるため、窓口サービスの向上や改善を図ったり、窓口の
日曜開庁などを実施する自治体が増えてきています。
・平成 20 年に策定した、深谷市地域情報化計画では、総合振興計画の各分野で ICT(情報通信技
術)を活用した電子自治体を積極的に推進し、効率効果的な行政運営に繋げていくこととしてい
ます。しかしながら、導入に係る多大なコスト、情報管理に係るセキュリティーなどの課題も表
出しており、自治体の地域性や市民ニーズを把握しながら慎重に進めていく必要があります。
1.窓口サービスの在り方の見直し
市役所の顔である窓口サービスについて、より利便性を高めるため、ワンストップサービスの導
入や開庁時間について見直しを行います。また、窓口サービスに係る経常的な人件費については民
間委託や電算システムを活用した業務改善を図り、より効率化に向けた取組の強化も行います。
2. 総務事務の在り方の見直し
組織活動をアシスタントする総務的な業務については、行政組織の継続性を確保するため経常的
な経費が必要となる部門です。これまで合併による事務の集約により人件費の削減や電算システム
を活用した効率化に取り組んできましたが、さらなる効率化のため、BPR 活動(※注)を徹底し、
民間委託や人材派遣の導入を図ります。
3.行政関与の妥当性の検証
本市の全事業について行政関与の妥当性を検証し、行政の関与が妥当なものについては、直営や
民間委託、補助事業などそれぞれの手段について適正な事業費となっているか定期的に検証します。
また、広く民間からの事業提案を募集するなど既存の業務プロセスの見直しを前提にしたより効果
的な仕組みを構築します。
4.地域情報化の推進
地域情報化を推進し、市の業務に関しては効率化を図り、市民サービスに関しては、ICT(情報
通信技術)を活用した市民サービスメニューの拡充に努めます。
<課題>
・行政サービスに係る経常的な人件費の抑制
・業務改善活動の徹底にむけた取組の強化
・行政サービス品質の維持向上のための取組
・行政の守備範囲の明確化
・電子自治体の構築と推進のための取組の強化
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆この施策を具体的に推進する個別計画
深谷市地域情報化計画
・深谷市定員適正化計画・深谷市財政健全化計画・公営企業経営健全化計画
分野別計画書(案)<8-(2)-③>
第8章
③
将
来
を
見
据
え
た
【都
協市
働経
・営
行
財
政
】
◆深谷市の5年後の姿
(2)行財政改革の推進
歳入の安定的確保
<主な施策担当課:財政課>
市税の収納強化策により収納率が向上したものの、地方交付税において市町村合併の優遇措置が段
階的に縮小され、歳入総額としては減少しています。もっとも、下水道使用料及び国民健康保険税が
改定されたことにより、市税での補てん額が減少しています。また、水道事業の施設整備事業(第 1
期・前期)は完了し、出資額も大きく減少しています。
◆施策の目的
全ての施策の財源である歳入(市税、水道料金、下水道使用料など)を安定的に確保することを
目指します。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・市税は、景気低迷の影響により減少傾向にあります。
・市税の滞納対策として滞納処分を積極的に執行しており、収納率は現状水準を維持しています。
・地方交付税は、現在市町村合併の優遇措置を受けていますが、平成 28 年度から平成 32 年度まで
で優遇措置が段階的に縮小されることとなっています。
・下水道事業の料金水準及び国民健康保険税の課税水準が大変低いため、市税での補てん額が非常
に大きく市財政の大きな負担となっています。
・水道事業の内部留保資金が少なく、合併に伴い老朽化した施設整備の拡充費用に充てるため、一
般会計からの出資を受けています。
◆主な取組
1.市税などの滞納処分の強化
自主財源の大きな柱である市税の収納確保対策として、滞納者に対し適切な差押などの滞納処分
を積極的に執行します。
2.下水道使用料・国民健康保険税の適正化
市税に大きく依存している下水道事業・国民健康保険の経営状況を改善するために、料金・税の
改定を実施します。
3.水道料金の定期的な改定による財源の確保
老朽化した設備の更新財源の確保に向けて、水道料金の改定を実施します。
4.合併特例事業債の積極的な活用
市町村合併の優遇措置を最大限活用するために、建設事業について積極的に合併特例事業債を充
当します。
<課題>
・市税などの滞納対策
・受益者負担の原則に基づく公共施設使用料・手数料の改定
・下水道事業・国民健康保険の経営健全化
・水道事業の設備更新財源の確保
・区画整理事業などの大規模な事業の財源確保
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆この施策を具体的に推進する個別計画
深谷市財政健全化計画・公営企業経営健全化計画
分野別計画書(案)<8-(2)-④>
第8章
◆深谷市の5年後の姿
(2)行財政改革の推進
④効率的な財産管理
将
来
を
見
据
え
た
【都
協市
働経
・営
行
財
政
】
<主な施策担当課:財政課>
公共施設の適正配置が進み、市民一人当たりに係る公共施設・インフラ資産の維持管理コストが削
減されています。
基金残高は、緊急時の財政支出に備え適正な水準を維持しています。
◆施策の目的
市の財産である、公共施設及びインフラ資産について、その維持管理に係る経常的な経費を削減
するとともに、基金などについてはより効果的な運用管理を行うことを目的とします。
◆施策を取り巻く状況
<現状>
・昭和 40 年代から 60 年代を中心に整備された多くの公共施設やインフラ資産が老朽化を迎え、
財政状況がますます厳しくなる中、更新費・修繕費が大幅に増加しています。また資産の老朽化
比率(※注)は特に産業振興部門に高くみられ今後の維持管理や建替えによるコストの増大が予
想されます。
・近隣他市と比較すると公共施設の保有水準を示す、市民一人当たりの有形固定資産が高い状況に
あります
・人口の減少、少子・高齢化の動きが加速する中、建設当初の目的、ニーズ、規模などが現状にそ
ぐわなくなってきた施設があります。
・市役所庁舎については、庁舎機能の分散、老朽化、狭あい化、耐震性の問題など様々な課題があ
ります。
・深谷市の基金(一般家庭に例えると貯金に相当)は平成 23 年度決算時において、約 153 億円で
あり、市民一人当たりで換算すると約 104,000 円となります。緊急時の財政支出に備え、引き続
き適正な運用管理を行う必要があります。
<課題>
・公共施設の維持管理経費削減のための方策の検討
・行政財産に係る将来負担の平準化
・普通財産の有効活用のための方策の検討
・庁舎をはじめとした公共施設の今後のあり方(適正配置)の検討
・基金の適正な管理
◆主な取組
1.公共施設の効率的な維持管理手法の見直し
民間活力の導入を含めた維持管理の見直しに重点を置き、指定管理者制度の拡充、PPP(PFI)
(※
注)の導入など、より効率的・効果的な維持管理の手法について検討します。
2.普通財産の有効活用
市が保有する遊休地や空間の有効活用に向けて売り払い・貸付などの取組を強化します。
3.固定資産台帳の整備
老朽化施設の適正保全に向け、将来見込まれる施設の更新コストの平準化のために、市が保有す
る全ての公共施設・インフラ資産を網羅した資産台帳を整備し、計画的な施設の更新・修繕に繋げ
ます。
4.公共施設の適正配置の推進
持続可能な行政サービスの提供を目指し、本庁舎、総合支所を含めた、市全体の公共施設につい
て、耐震状況、地域の特性、維持管理・更新コストなど多角的な面から検証し、公共施設の適正配
置に努めます。
5. 基金の有効活用
財政調整基金をはじめとした、市の貯金である各種基金については、使うべき時には使い、貯蓄
出来るときは貯蓄し、計画的な財政運営に繋げていきます。
◆市民の皆さんができる事・市民と行政が一緒にできる事・市民の意見
◆(施策の状況を象徴する写真・図表・データなど)
◆この施策を具体的に推進する個別計画
深谷市財政健全化計画・公営企業経営健全化計画
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