...

異形化丸鋼アンカーボルト標準 - ゴム支承協会 Rubber Bearing

by user

on
Category: Documents
72

views

Report

Comments

Transcript

異形化丸鋼アンカーボルト標準 - ゴム支承協会 Rubber Bearing
ゴム支承の鋼材部の設計標準(案) 2005 年 10 月
3.14.2
異形化丸鋼アンカーボルトの標準化
支承用アンカーボルトに使用する異形化丸鋼アンカーボルトは,以下に示す仕様によるものとする。
なお,標準化にあたっては,次の方針により行った。
a)
D51 以下のものについては,異形棒鋼を使用するものとし,異形化丸鋼での標準化は行わない。
b)
アンカーボルト本体及びスパイラル巻き付けを行う丸鋼は,市販の丸鋼を使用する。アンカーボ
ルト本体に使用する丸鋼の材質は SS400 または S35CN とし,スパイラル巻き付けを行う丸鋼の材質
は,SR235 を使用する。なお,丸鋼に S35CN を使用する場合は,スパイラル巻き付け溶接後に,焼
きならし処理を行う。
注)「異形化丸鋼アンカーボルト性能確認試験(静的引き抜き試験)報告書」(平成 14
年 10 月
(社)日本支承協会)において,スパイラル巻き付けを行う丸鋼の材質は
JIS G 3532 鉄線に規定される SWM-F 材を使用している。しかしながら,本材料は市販
性に乏しく入手が困難なこと,異形化丸鋼の付着強度が形状に依存し,線材材質に影
響されないと思われることから入手の容易な JIS G 3112 鉄筋コンクリート用棒鋼に規
定される SR235 を使用することとした。
c)
アンカーボルト形状は,JIS G 3112『鉄筋コンクリート用棒鋼』に準拠し決定する。
図-参 14.2.1 は,アンカーボルト形状の概要を示したものである。異形棒鋼の直径 D は公称直
径を示し,異形化丸鋼アンカーボルトの直径は使用する母材丸鋼の直径を示す。また,異形化丸
鋼アンカーボルトの線材巻き付け間隔 P は,異形棒鋼と同様に直径の 70%とし,使用する線材の
直径 d は異形棒鋼の節の高さの規格値 5∼10%に準拠し,母材丸鋼直径の 5%+1mm(異形棒鋼の
公称直径より小さいため)以上で最大 10%程度として決定する。
d) スパイラル巻き付けを行う丸鋼の母材丸鋼への溶接脚長(S)は線材直径の 1/2 とする。この
場合,溶接は引張に抵抗できるように線材上側に連続溶接とする。
e) 異形化丸鋼はスパイラル巻き付け溶接後に焼きならし処理を施すものとする。
φD
φD
0.7D
φd
P
0.05∼0.1D
溶接
(a)異形棒鋼の場合
(b)異形化丸鋼の場合
図-参 14.2.1
アンカーボルト形状の概要
- 95 -
ゴム支承の鋼材部の設計標準(案) 2005 年 10 月
表-参 14.2.1
異形化丸鋼アンカーボルトの標準化
スパイラル径 巻付ピッチ
溶接高さ
アンカー径
ネジ径
D
M
最小値
最大値
d
P=0.7D
s=d/2
(mm)
(mm)
(mm)
(mm)
(mm)
(mm)
(mm)
55
52
2.8
5.5
6
35
3
60
60
3.0
6.0
6
40
3
65
64
3.3
6.5
6
45
3
70
68
3.5
7.0
6
45
3
75
72
3.8
7.5
6
50
3
80
80
4.0
8.0
6
55
3
85
85
4.3
8.5
6
55
3
90
90
4.5
9.0
6
60
3
95
95
4.8
9.5
6
65
3
100
100
5.0
10.0
6
70
3
110
110
5.5
11.0
9
75
4
120
120
6.0
12.0
9
80
4
130
130
6.5
13.0
9
90
4
140
140
7.0
14.0
9
95
4
150
150
7.5
15.0
9
105
4
160
160
8.0
16.0
9
110
4
170
170
8.5
17.0
13
115
6
180
180
9.0
18.0
13
125
6
190
190
9.5
19.0
13
130
6
200
200
10.0
20.0
13
140
6
異形棒鋼の節の高さ
- 96 -
ゴム支承の鋼材部の設計標準(案) 2005 年 10 月
【構造細目】
≧5
L1≧85
L1≧85
0.8M
P≦0.7D
溶接(S≧d/2)
p:ネジピッチ
30≦a<30+P
P≦0.7D
≦t/2
t
≧3p
異形化丸鋼の巻き付けは,図-参 14.2.2 に示す配置を基本とする。
溶接(S≧d/2)
d≧
d≧
0.0
0.0
L2
L2
5D
5D
φD
φD
図-参 14.2.2
異形化丸鋼の巻き付け
図-参 14.2.2 において,上側未巻き付け区間(L1)は,丸鋼巻き付け後ねじ加工をするための最小
長さとして 85mm を確保するものとし,かつベースプレート下面より 30mm 以上の余裕を設けるものと
する。下側未巻き付け区間(L2)は,径の大きさに応じて表-参 14.2.2 に示すとおりとする。また,
巻き付けピッチは整数とし,巻き方向は一般的なコイル製作時における巻き方向に合わせて右巻き(前
面右上がり巻き付け)を標準とする。
表-参 14.2.2
下側未巻き付け区間(L2)
L2(mm)
φ55≦d≦φ75
75
d≧φ80
100
- 97 -
Fly UP