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授業料等不徴収協定に基づく派遣交換留学終了報告書
授業料等不徴収協定に基づく派遣交換留学終了報告書 所 属 氏 名 理工学研究科 ― 留 学 先 国 スイス 留 学 期 間 土木工学専攻 報告書提出時の学年 修士 2年 留学先大学 スイス連邦工科大学チューリッヒ校 2010 年 8 月 19 日 ~ 2011 年 9 月 18 日 ① 留学先大学についての概略 スイス連邦工科大学チューリッヒ校は、スイス連邦工科大学ローザンヌ校と並び、スイスに2校ある連邦 理工系大学の一つです。英語が第一言語でない大学の中ではトップクラスの大学であり、自然科学、コン ピュータサイエンス等の分野で顕著な業績をあげています。 ② 留学前の準備 ・学部:研究室配属、学士論文研究、就職活動または大学院入試と留学との兼ね合いを含め、卒業ま での計画 ・大学院:就職活動、修士・博士論文などとの兼ね合い、修了までの計画 その他、派遣交換留学情報の入手方法、専門分野・語学の準備方法、留学先の研究室に所属した 場合、留学先大学の指導教員との準備、ビザ取得方法、住居の探し方など 当初は半年間のみの留学を計画しておりましたが、留学途中で期間延長の申請をして許可を頂いたた め、計一年間の留学となりました。修士過程卒業後は、日本での就職、若しくは海外大学院博士課程進 学を目指したいと考えております。 スイスは事前にビザを取得する必要がなく、留学先大学の留学生課の方の指示通りに現地で手続きをし ました。住居に関しましても、留学先大学の住居関連機関に探していただいた為、探す必要はありません でした。 ③ 留学中の勉学・研究 授業登録の有無、授業や研究方法についての感想 秋学期、春学期ともに 20 単位ほど申請しました。留学中は専門科目に限らず、自分の興味のある分野の 授業を幅広く受講していました。留学先大学の多くの科目が、授業時間外の膨大な量の勉強量を必要と しており、慣れない英語での課題や試験勉強に苦労しました。 ④ 留学中に行った勉学・研究以外の活動 ボランティア、インターン、旅行、スポーツなど、幅広く体験を教えてください。 留学先大学では、学生や一般の方を対象とした様々なスポーツプログラムが用意されており、ダンス、ヨ ガ、ウィンタースポーツ、格闘技など各種クラスがありました。私は特に興味のあったバスケットボールとク ライミングに定期的に通っていました。また、夏季休暇中には友人と駅伝形式のマラソン大会に出場しま した。 休み中は、近隣のドイツ、イタリア、オーストリア等に旅行に行きました。3 月の地震の後には、他の日本 人留学生や日本学科のスイス人などと協力して、募金活動もしました。 ⑤ 留学費用について 渡航費、生活費、住居費、保険料、奨学金の有無など。 生活費は基本的に、家賃 36000 円、通学定期券 8000 円、食費・生活雑貨 40000 円、保険料 15000 円、 通信費 2000 円程度だったかと思います。その他、交際費や旅費などを合わせると月 15,6 万円程度で暮ら していました。奨学金は東工大基金から月 8 万円を 6 ヶ月間に渡って頂いていました。 ⑥ 留学先での住居について 寮の有無、申し込み方法、ルームメイト、その他 留学生のための学生寮に住んでいました。6 畳程度のワンルームでしたが、各部屋にバス・トイレが付い ていたため快適でした。キッチンはワンフロア 10 人でシェアという形でした。部屋探しは留学先大学の住 居関連機関に代行していただいたため、苦労なく見つかりました。 ⑦ 留学先での語学状況 例えば、授業、研究には○○語が必須だが、生活は○○語を利用。留学前のTOEFL等語学試験は、 ○○だったが、十分であった(2,3ヶ月は苦労した)など。 チューリッヒはドイツ語圏でしたが、スイスドイツ語という特殊な方言が使われており、非常に難解でしたの で、主に英語で生活していました。授業も全て英語で受講しており、最初の2,3ヶ月は聞き取りに非常に 苦労しました。二学期目は多少改善されましたが、ディスカッションや口頭試問などでは語学力の不足を 感じることが多くありました。 また、留学先大学では学生間の相互語学学習(タンデム)が普及しており、スイス人とパートナーになって、 英語とドイツ語を教わる代わりに日本語を教えていました。 ⑧ 単位認定、在学期間について 留学中に取得した単位の認定を東工大で行ったか(行う予定か)?在学期間の延長を行ったか? 単位互換の認定はこれから各講義担当教官と相談の上、互換申請をする予定です。在学期間は半年も しくは 1 年延長する予定です。 ⑨ 就職活動について 留学先で行ったこと、また帰国後どのように活動する(予定)など。 この秋季学期から日本での就職活動を始める予定です。 ⑩ 留学先で困ったこと(もしあれば) ― ⑪ 派遣交換留学を希望する後輩へアドバイス 留学を語学能力向上の為に考えている方も多いかと思いますが、留学中は言語を使うことは多いです が、学ぶ時間はあまりとれません。学ぶことと使うことの違いは意外と大きく、例えば英語での会話中に自 分の間違いを正してくれるようなことは少ないです。日本できちんと座学で語学を習得した後に、留学でそ の知識を使うというのが理想的かと思います。 期間に限りのある留学です。あまりお金をセーブしすぎずに色々なことに挑戦してみるのもいいのではな いでしょうか。