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(3) 真辺由香(JA 土佐れいほく「米米ハート」代表)
1) 基本情報
1-1
研修生氏名
真辺由香
1-2
所属
米米ハート
1-3
期間
2012 年 11 月 28 日~12 月 7 日
1-4
面会した人数
11 月 30 日:19 名(全員の方に名刺を渡す)
12 月 1 日:約 40 名に名刺を渡す
12 月 2 日:19 名(全員に名刺を渡す)
12 月 3 日:約 39 名(名刺を渡す)
12 月 4 日:20 名以上(名刺を渡す)
12 月 5 日:50 名以上
12 月 6 日:30 名以上
12 月 7 日:3 名
1-5
使用した資料等
・米米ハートパンフレット
・米粉講習会材料
・米粉菓子レシピ
2) 研修内容(期間、場所および研修内容)
11 月 30 日 場所:サンパウロ
・日系パレスホテルにて高知県人会長 片山さん、高知県人会副会長
アズマさん、愛媛県人会長 井上さんご夫妻と会う。
・ニッケイ新聞社訪問、サンパウロ新聞社訪問
・高知県人会館にて昼食交流会
文野さん、高知県人会代表
12 月 1 日 場所:サンパウロ~タトゥイ
・サンパウロ中央市場見学(6 時から愛媛県人会長 井上さん案内)
・ブラジル婦人会連合会(ADESC)主催市場見学(青葉まつり月 2 回開催)
・サンパウロ日伯援護協会見学
・らん展見学
・宮城県人会館にて交流会
・タトゥイへ移動(ADESC 同行者:栖原マリーナ育子さん、上芝原初美さん、吉泉美和子さん、ミ
ヨシさん)
・タトゥイ農協忘年会へ参加
12 月 2 日 場所:セザールランジャ・カッポンボニート
・カッポンボニートへ移動
・セザールランジャの井上さん宅で昼食会
・カッポンボニート婦人部と交流会・講習会
12 月 3 日 場所:ヴァルジェン・グランデ
・ヴァルジェン・グランデへ移動
・ヴァルジェン・グランデ婦人部交流会
・米粉講習会
・サンパウロへ移動
S-217
12 月 4 日 場所:パラグアイ
・サンパウロからパラグアイへ移動
・匠センター見学、植樹
・石切場見学
・イグアス婦人会と懇親会
12 月 5 日 場所:イグアス移住地
・米粉講習会
・第 2 回中南米婦人会の集い
12 月 6 日 場所:イグアス
・イグアスの滝観光
・イグアス COOP 見学
・和太鼓工房見学
・非遺伝子組み換え大豆農場視察
・イグアス婦人会と交流会
12 月 7 日 場所:パラグアイ
・イグアス農協訪問
・ニッケイ小麦製粉工場見学
・パラグアイからサンパウロへ
・サンパウロからミュンヘンへ
3) 所感、意見等
11 月 30 日
・高知県人会館では高知県人会の 14 名の方と愛媛県人会長ご夫妻との昼食交流会
・昼食は手作り料理 12 種類が皿鉢に盛られており、鰹のたたき、マグロ刺身、巻寿司、酢物などの
日本食で、高知を発つ時しばらく刺身は食べられないと思っていたので驚いた。
・初めて食べるフルーツ「ジャブチカバ」や大きなデコポンもあった。
・高知県人会の方との話
果樹栽培をしている谷脇さんは 2013 年 7 月に愛媛と高知に来るとのこと。是非、米米ハートに
電話を下さい、又お会いしましょうと話をする。アズマ・カヨコさんはオーガニック野菜を栽
培していて、市場で店、卸をしている。高知県人会長 片山さんは農業を辞めて仕出し屋を営
んでいる。その他の方とは出身地、高知の友達や親戚の話等をした。
・会館舞台は坂本龍馬、尾長鶏、我が町の早明浦ダムであった。
・舞台にはカラオケ設備がありカラオケ教室が開催され、歌はもちろん日本の歌で先生がいる。
12 月 1 日
・サンパウロ中央市場は鮮魚、ハム、チーズ、果物、ナッツなど沢山の食材が販売されていた。
マグロも目の前で解体され販売されていた。
・ADESC の市場見学
会長 上芝原初美さん、副会長 内海千代美さん、小野梅原マリアさん、指導員 栖原マリーナ育
子さん他 30 人ほどと名刺交換をする。しかし、名刺を持っていない方がほとんどだった。
市場は手芸品、餅、まんじゅう、パン、寿司、魚の干物、漬け物、薬草、野菜、豆腐、塩麹、等
が沢山の商品が販売されていた。買い物客がひっきりなしに来店していた。加工品の製造は日本
の様にグループでなく個人で製造している方がほとんどであった。塩麹は講習を受けすぐ商品化
S-218
して販売を始めたそうだ。
寿司や和菓子は最近の日本で見かけない物もあり、日本人が忘れかけている日本の食がしっか
り伝承されている事に感動した。まさかブラジルで魚の干物も作られているとは驚きであった。
ADESC の方は習った物をすぐに商品化して販売する早さにも驚かされた。
・サンパウロ日伯援護協会見学
事務局次長 前園武弘マルセリーノさんが施設を案内してくれた。会員は 13,500 人、診療割引
(5 割)もあり、240 床の日伯友好病院の利用ができる。施設では、一般検診、お年寄りのデイ
サービスのような取組、カルチャー教室もある。利用者はほとんどが移民で貧乏な方、身寄り
のない方も気軽に利用できる施設でした。建物の最上階のホールは、日本国籍の方の選挙投票
場としても利用されていた。
・宮城県人会館にて昼食交流意見交換会
宮城県人会長 中澤さん、ADESC の方 22 名の計 29 名での交流会
昼食は 22 種類の日本食と現地食をごちそうになる。全て手作りであった。初めて食べたパウミ
ット(椰子の木の先の柔らかい所)は美味しく、缶詰で販売されていると聞いたので買って帰
ろうと思っていたのに忘れてしまった。アラブ料理のキビ(挽肉料理)もいただいた。
・サンパウロはごみがいっぱいで浮浪者が道ばたで寝ていて治安の悪さを感じた。
・皆さんの歓迎ぶりに感謝の気持ちでいっぱいになった。
・タトゥイ農協忘年会へ参加
浜口さん、永井さんとお会いする。広い倉庫がパーティー会場で約 200 人が出席されていたよ
うだ。浜口さんから聞いたお話は、タトゥイはジャガイモを主に栽培しており、トウモロコシ、
大豆、小麦、豆を栽培周期に合わせて作付けするそうで、ジャガイモは 50K×200 万俵収穫する
と聞く。
忘年会の料理は、にぎり寿司、刺身舟盛り、ふんだんに盛られたフルーツ、酢物、サラダ、と
まだ色々とあり、初めて見たシュラスコもいただいた。タトゥイのマノ市長(38 歳)とお会い
する。
12 月 2 日
・カッポンボニート移動中車窓にて、日本人 茂野さんのみかん畑を見る。
従業員 1,500 人を雇用している。
・井上さん宅での昼食は、刺身、井上さん宅で穫れたジャガイモのフライドポテト、フェジョント
ロッペーロ、アホースデフランゴ(ブラジル式とり飯)、チョリッソ(血のソーセージ)など色々
ごちそうになる。フェジョントロッペーロ、アホースデフランゴは井上さんの息子さんが作っ
て下さり作り方も教えていただいた。
・井上さんの趣味の木工工房も見学
テーブル、もろぶた、小物入れ等作っていて広い工房であった。
・カッポンボニート婦人部 18 名と交流
副会長 ミヤタ チエコさんより取組についてお話を聞く。露店を月 1 回出店し色々な物を作
って販売する。(第 2 金曜日)ADESC に 2 ヶ月に 1 回の集まりに参加。
イベントでの販売商品は焼きそば、うどん、ギョーザ、弁当、天ぷら、寿司、豆腐、かりんと
う、塩こうじなどがあり、法事の料理の注文も受けて作る。ADESC に組合で出しているのはカ
ッポンボニートだけで寿司や惣菜は 16 時には売り切れ、豆腐は 1 回 57 個を販売するがすぐに
売り切れると聞く。この手作り豆腐は、大豆の香りがよく木綿豆腐で大変美味しかった。
カッポンボニートの婦人部が出来て今年で創立 46 年、しかし、つぶれて新しくなって 18 年と
なり、経験をもとに現在の活発な活動へとつながっているようだ。後継者問題については、カ
ッポンボニートも日本も同じような課題をかかえていることを知る。
S-219
・米粉講習会
米粉緑茶マフィン、米粉ポロンを作った。講習会開始時間となり材料を確認したら、準備が抜
けていたようで、無塩バターや卵が用意されてなく、はかりは 5 キロはかりしか無く、オーブ
ンも温度調整などなく驚いた。
しかし、講習会を止める訳にもいかず、冷蔵庫にあった有塩バターを使い計量は5キロはかり
では 100g 未満の計量は厳しく、仕方なく目分量での計量となった。日本では考えられないほど
大まかな計量での講習会、出来るようにするしかないと婦人部の皆さんと楽しく話をしながら
皆さんに作業をしてもらった。完成商品の出来は思ったより良く喜んでいただけたので安堵し
た。
・交流会
カッポンボニート婦人会 18 名、カッポンボニートの組合(CACB)のオカムラ組合長さんと食
事・交流会。
料理は日本料理や現地の料理(8 種類の料理とフルーツ)をご馳走になった。サラダは普段は
クリスマスに作る「サオピコン」
、「ラザニャデェ バタック」といった料理もあった。こんに
ゃくの白和えはこんにゃくも豆腐手作りで大変上手に作られていた。カッポンボニートでは一
人一人感想を聞かせてくれた。この交流会で、皆さんが大変日本を大事に思っていること、誇
りに思っていること、日本の食を継承し基本から作れることに感動した。
12 月 3 日
・歓迎会
到着すると沢山の婦人部の皆様が昼食を用意して迎えてくれた。
・昼食(12 時~)
17 種類の料理とフルーツをいただいた。
①フェジョン②ニョッキ③チャーテの和え物④たけのこのブロッロデバンブー⑤アンテパス
ト⑥トマトのマリネ⑦キュウリのゴマ和え⑧椎茸のアンテパスト⑨なすの酢味噌和え⑩ビー
ツ⑪牛肉のミカンジュース煮⑫マンジョカ⑬スペアリブ⑭⑮サラダ 2 種類⑯ヒザーリス(鶏
とパウミット)⑰ご飯
・交流会(13 時 30 分~)
各グループの取組を発表
グロポドイス(7 名):福神漬け、焼きまんじゅうを作って青葉に出している。
カウカイアドアウト(16 名):フェジョーアダを作って青葉で販売している。
:サンパウロで月 1 回、青葉、イベント等で販売。
ヴァルジェン・グランデ(20 名)
ジャカレン(10 名)
:青葉と共同に少し出している。
その他は ADESC の吉泉さん、上芝原さんのお話を聞く。
・講習会(14 時 20 分~)
米粉緑茶マフィン、米粉ポロンを参加者の皆さんと作った。
沢山の参加者が大変興味を持って参加して下さり嬉しく思ったが、日本から持って行った材
料が 1 回分しかなく残念であった。地元で販売している嚥下食用の米粉があり、同じ作り方
でマフィンを焼いたら美味しく出来上がった。
開業医の当真先生ご夫妻が、見学に来られていた。ブラジルでも最近小麦アレルギーの方が
多く、食事指導をされているとのことで、講習会レシピ以外に米粉ホワイトソースの作り方
を書いて渡してあげた。これを素に米粉グラタン、クリームコロッケ、クリームシチュー等
を作って下さいと話をした。
・試食会(16 時 30 分~)
S-220
講習会で作った米粉緑茶マフィン、ポロン、ミカンコロッケ、豚のオレンジ煮とヴァルジェ
ン・グランデ婦人部の方が作ったお菓子を試食した。少し残念に思ったのは、この料理の中
に私達の講習会のレシピと同じような料理が作られ出されたことである。こんなに米粉やオ
レンジを使った料理がされているのなら、講習会は必要ないのではと思った。後から聞いた
のですが、この地域では事前に私達のレシピが配布されていたようである。ブラジルの方が
米を使ってお菓子や料理が出来る事を知ってもらえたことは成果だと思う。
・終了(17 時 10 分)
・サンパウロへ移動
日本と違い高速のサービスエリアの様なところで休憩するのでなく、ひたすら走るのみ。
ブラジルの広さを痛感した。
ブラジルでのノルマは無事終了し感じたのは、毎日中身の濃い交流会であったこと。楽しかっ
たが日程が過密に過ぎるし体も疲労度ピークに来ているのかと感じた。間に 1 日くらいリフレ
ッシュできる時間があれば良かった。
12 月 4 日
・サンパウロの空港で中南米婦人会の集いの参加されるウズマキ・ヤエミさん、マルシア・ヒデコ
さん、セシーラ・トシエさん、スミオカ・マチコさんと会う。
・パラグアイ到着
エレーナ正岡さん、イグアス日本人会長 福井一朗さんほか何人かが迎えてくれた。空港は雨
と雷の後の到着で停電していた。
・匠センターにて
自然環境保護委員会長 幸坂さんよりお話を聞く。全員が植林をし、私はガチャピという木を
植えた。近くに高知の森があり、高知の方が植林していて順調に成長していた。
・石切場見学
この石切場はイグアス日本人会が所有しており、年収 60 億だと聞く。
・懇親会
婦人会長の幸坂さん、副会長の西城由美さんや沢山の方とお会いした。イグアス婦人会の皆さ
んの手作り料理 28 種類をご馳走になった。パエリアがありブラジルとはまた違った料理と和食
で、たけのこのおこわ、赤飯などもあり私達の為にすばらしいおもてなしで感謝の気持ちでい
っぱいになった。
12 月 5 日
・米粉講習会(8 時~)
3 回目の講習会となりました。朝 8 時からの講習会なんて日本では考えられない。米粉のお菓
子作りは婦人会の集い会場で行った。沢山の方が周りを囲んで熱心に参加してくれた。
短い時間だったが私が持参していた材料で作った後、パラグアイで販売している米粉と婦人会
長が自宅でローストして粉にしたペカンを使ってポロンとマフィンを作った。何とか 2 種類の
お菓子の日本バージョンとパラグアイバージョンが完成した。
・第 2 回中南米婦人会の集い
前原婦人会長のご挨拶
婦人部は 13,000 人の会員で 13 支部
米米ハートと JA 土佐れいほく女性部の取組について話をした。
その他順番に発表が始まった。
①ADESC マリーナさん ②ヴァルジェン・グランデ内海さん ③シーラ山崎さん
④アスンション ⑤セントロニッケイ ⑥ボリビア ⑦アマンバイ ⑧エンカルナシオン
⑨ラパス ⑩ラコメルナ ⑪ピラポ ⑫イグアス
S-221
・昼食
サーモンの刺身やにぎりをはじめ沢山の料理を頂いた。およそ 100 人分の料理を作って下さっ
たイグアス婦人会の皆様おもてなしの心が伝わってきた。感謝の気持ちでいっぱいで、日本人
が忘れかけているものがイグアスには沢山あると思った。皆さん日本人、日系人であることに
誇りをもっているのに感動した。
・グループワーク
今回のテーマ「母親の立場から考えた人材育成」
。グループ 8 班に分かれて討議は始まったが、
あまり積極的な意見は少なくすぐ別の話にそれたり、隣同士で全く別の話をしたりとまとまり
のなさを感じた。グループワークに慣れてないからであろうか。グループワーク間に休憩があ
り講習会で作ったお菓子も試食
17 時より発表
・第 2 回中南米婦人会の集い閉会(18 時 30 分)
とても長い会であった。もうくたくたであるが、私達以上にイグアス婦人会の皆さんがお疲れ
になったことであろう。この会で沢山の方と話ができた。高知出身の沢山の方と出会うことが
できた。ふるさと交流で高知に来る、小松さん、大泉さん、西城由美さんとも会えた。
12 月 6 日
・イグアスの滝観光
壮大な滝をみられて感動。
・COOP
加工品をみる。
・和太鼓工房見学
澤崎琢磨さんにお話を聞く。2007 年 12 月から始めて 10 年になる。澤崎さんは東京育ちで兄弟
でパラグアイへ移住する。
・非遺伝子組み換え大豆農場視察
井上さんからお話を聞く。非遺伝子大豆栽培農家は 4 件で次年度には 7 件にする予定。この大
豆はほとんどが日本へ、大豆価格は組み換えでも組み換えなしでも価格は同じだが日本へ出す
分は 50%増しになる。当初は 30 人くらいが栽培したが、やめていってしまった。佐々木さん
の大豆畑と農機具倉庫を見せてもらう。佐々木さんは 500ha を栽培しており 300ha が非遺伝子
組み換えで、大豆畑の広大さとすごくきれいに手入れされているのに感動。草引きは 1 日 40 人
で行って 1 人あたり 0.5ha、収穫は 1 日 30~40ha 刈る。佐々木さんは非遺伝子大豆をきれいに
作ることで、非遺伝子農家が増える為の見本と思った。非遺伝子大豆栽培農家がもっと増えて
くれたらと思う。日本で販売されている非遺伝子組み換え大豆から出来た豆腐や揚げの顔が見
えたようだ。
・シロサワで夕食交流会
イグアス婦人会の私達と同年代の方が沢山来ていて大交流会となった。チーパーの作り方も教
えてもらった。何人かとフェイスブック友達になる話をした。ネットワークが広がる。
い
い出会いがたくさんあった。
12 月 7 日
・イグアス農協
就任 1 ヶ月の組合長 工藤忠利さん(47 歳)、参事 三浦さんと会う。
農協 2 階には入植時からの写真が展示されていた。
・ニッケイ小麦製粉工場見学
工場長 堤たけしさん(37 歳)の説明を聞く。
小麦は 100%パラグアイ産で全て国内販売
S-222
・パラグアイを出発
幸坂さん、西城さんたちが空港まで見送りに来てくれた。エレーナ正岡さんが私達の荷物の交
渉をしてくれたおかげで、成田まで楽に帰れることになった。出発前のシウダ・デル・エステ
空港の空は真っ青で国旗が風になびいて、太陽がまぶしく常夏ムードいっぱいで心もいっぱい
でお別れ。エレーナ正岡さんのご両親は高知出身であり、4 日間一緒に過ごしてエレーナさん
の仕事ぶりは素晴らしいと感じた。これからも気持ちのこもった仕事で日本からの人に感動を
与えて下さるだろう。出会えて良かったと思う。
<ふるさと交流に参加して>
思いもかけないお話を頂き、中南米に行かせて頂いたことに感謝している。行って反省点はもう少しブ
ラジル・パラグアイについて勉強しておくべきだったと思う。沢山の出会いがあり、ネットワークが広
がった。パラグアイの 3 人の方とはフェイスブック友達になり情報交換している。1 月 2 日にはパラグ
アイ婦人部の大西佳代さんが高知に帰って来ていて再会することが出来た。
非遺伝子大豆農家は正岡さんが是非見て帰ってと案内してくれたことに感謝。パラグアイでの正岡さん
は、大変だったと思う。いろいろなところで気配りをしながらの仕事ぶりは素晴らしいと思った。今回
の内容は、大変ハードだった。唯一の観光イグアスの滝は心が洗われるようであった。自分自身大変勉
強になった。
未知だったブラジルやパラグアイをよく知ることができ、以前より中南米が好きになった。ふるさと交
流第 1 号、この感動を沢山の人に知ってもらい、第 2 号、第 3 号への架け橋になればと思う。初めての
海外の方でも安心して行くことが出来るように。機会があればもっと米粉料理や米粉スイーツを知って
もらいたいし、講習会も出来たらと思う。各地域の暖かいおもてなしに感謝。いろいろな料理を知った。
5 種類ほど作り方を教えて頂いた。フェジョンとマンジョカのボール揚げは作ってみた。
機会があればブラジル・パラグアイで教えてもらった料理講習会が出来たらと思う。次に参加する人の
ため、私達の経験が生かせられればいいなと思う。米粉と共にふるさと交流の話を沢山の人に知っても
らえたらなと思う。ありがとうございました。
4) 南米女性部との交流、今後の可能性
どの地域でも交流会は女性部の手作り料理で、取組は日本と同じだと思った。イグアス婦人部との交流
会で会ってフェイスブック友達になった方とは、いつもメッセージ交換をしている。私が米粉パン、米
粉ケーキ、米米ハートまかないランチをアップすると、大変興味があるようで作ってみたい、食べたい、
教えてほしいとのコメントをもらう。私もフェイスブックを通じて地球の反対側の情報を知ることがで
き、最近中南米は遠いけれど近くに感じるようになっている。今後、中南米で米粉の料理や洋菓子の講
習会をさせてもらえるチャンスがあればいいなと思う。
1 月 23 日から 31 日までの高知に来られた 8 名の皆様は、高知を満喫してもらえただろうか。ゆず化粧
品つくり、押し花体験、米粉パン、米粉ケーキ、米粉クッキー、米粉料理と大変熱心だった。もっと沢
山教えてあげたいと思ったが時間に限りがあり残念だった。
S-223
5) 南米と日本の違い
日本の女性部は加工もグループが多いが、ブラジルは個人が多かった。習った物を商品としてすぐ販売
するところは素晴らしい。
6) 今後可能性のある食品加工
米米ハートでは米粉ロールケーキスポンジ、米粉ケーキスポンジ、クッキーは実際焼いてもらいデコレ
ーションし、続いて米粉お好み焼き、りんごのシロップ煮、りんごフィリング、米粉カスタードクリー
ム、米粉ホワイトソースと盛りだくさんだった。中南米で活用してくれることを期待している。もっと
米粉の使いやすさが普及すればと思う。
中南米ではフェジョン、フェジョントロッペーロ、アホースデフランゴ、ブラジル風なすのサラダ、チ
ーパーの作り方を教えてもらった。早速作ったのは、フェジョンとマンジョカボール揚げ。マンジョカ
ボール揚げはブラジルで食べた味が出せるか試してみた。まずは米米ハートと女性部でブラジルで習っ
た料理を作って食べてもらい、できれば広めていきたい。
7) 南米に対する印象の変化
お会いした日系の皆さんは日本語で話が出来るためか、日本人と変わらないと感じた。日系人であるこ
とを大変誇りに思っていることを知った。日本人より日本の文化を大事に継承している。ブラジルでの
カッポンボニートの街は素敵で、朝ホテルから眺める風景は標高が 500 m を超えていて雲がホテルの下
にあり、景色は最高だった。
パラグアイものどかで素敵な街でした。時間がゆっくり流れる感じで、日本に無いものを感じた。1 月
には日本に来られた 8 名の方々と高知で共に過ごし、大変楽しかった。次回ブラジルに行く機会があれ
ば皆さんにお会いしたいし、アズマ・カヨコさんのオーガニック野菜を見に行けたらと思う。
このふるさと交流を通じて、新たなネットワークができた。この出会いを無駄にしてはならない。中南
米と日本のつながりがお互い素晴らしく続いて行けるよう、より一層交流出来るよう今回の体験を沢山
の方に知ってほしいと思う。
2 月 19 日には講師依頼がきた。ふるさと交流について演題「気分はちょっこり地球の裏側へ」で 20 分
間の発表の時間をいただいた。今回の研修は自分にとって大変実りある研修であったと改めて思う。あ
りがとうございました。
S-224
(4) 川井由紀(JA 土佐れいほく「米米ハート」)
1) 基本情報
1-1
研修生氏名
川井 由紀
1-2
所属
米米ハート
1-3
期間
2012 年 11 月 28 日~12 月 7 日
1-4
面会した人数
283 名
2) 研修内容(期間、場所および研修内容)
11 月 30 日~12 月 7 日 場所:ブラジル・パラグアイ
 ブラジル・パラグアイの移住地訪問
 中南米日系農協の視察
 海外県人会や婦人会との交流
 みかん・米粉の農産物加工講習会 3 回
 ADESC 主催市場見学
 サンパウロ中央市場 ENKYO 視察
 イグアス環境教育センター視察・ラパーチョ視察
 石切場・太鼓工房・農協・製粉子場視察
 非遺伝子組み換え大豆圃場・農機具見学
 第 2 回南米婦人会の集いに参加、活動発表
3) 所感、意見等










日本食が受け継がれている。特に ADESC では料理の本を出版し、日本食の作り方を伝える努力
をしている。
地域の現地の人たちにも日本食文化や日本の伝統を広げている
日本でも作る人が少なくなった味噌・豆腐・こんにゃく・和菓子・巻きずしなどを作る人が残っ
ている
日本と同じく季節の行事を地域の共同で行い、日本食を作り合って盛大に行っている点は今の日
本より日本的。
日本からの食の講習には大変興味を示し、すぐに取り入れてアレンジして商品化するレベルは高
く、交流会では前回習ったものをすぐに取り入れて料理しているようだった。さらには自分で米
粉を用意し、これでどういったものができるかを見たいと持ってきた人もいた。
ヴァルジェングランデ地域の集会に飛び入り参加したが、当真医師夫妻がグルテンフリーの米粉
に関心を持っており、そこで米粉は日本人の体に適しているなどといった意見交換をできたこと
はよかった。
愛媛県人会会長の井上さんがサンパウロを案内してくれ、サンパウロ中央市場視察では現地の食
生活を見て取れたし、ENKYO 視察ではデイサービス・投票所などがあり、現地の生活の様子が
見えて大変興味深かった。
イグアスでは環境教育センターでのラパーチョの植樹(6 年前から緑化のために行っている)や
石切り場、太鼓工房、農協スーパー、農協本所などを視察。特に製粉工場の視察は自分の地域の
米粉工場と比較することができ、製品管理室があるという点が非常に興味深かった。
非遺伝子組み換え大豆農場の見学は、ここに行かなければ農場の大きさを実際に体感することが
できなかったため、非常によい機会となった。農機具を見ながらの井上さんと佐々木さんの農業
の話は、やはり日本と南米では遺伝子組み換えに対する考え方が違うため、相容れることは難し
いのかもしれないが、大変聞いてみたい内容だった。
3 回行なった講習会では、参加者が予定よりも多い中、時間は短時間であったが内容は十分喜ば
S-225


れたと思う。
第 2 回南米婦人会の集いでの活動報告は、皆熱心に聞いてくれている様ではあったが、内容が本
当に興味のあることだったのかは疑問が残った。その後各団体での活動報告を聞いていると、私
たち日本の女性部もイベントで何を売っているのか、その収入は何に使っているかなど、具体的
に話した方がよかったのかもしれない。
愛媛県人会会長の井上さんのご尽力のおかげで、現地の生の生活の部分が覗くことができた。交
流や講習会をするための訪問ではあったが、家に招待していだいて部屋や庭を見せていただい
た。ぜひとも見てみたい・聞いてみたい部分であったので、非常に参考になった。
S-226
4) 南米女性部との交流、今後の可能性


帰国後に早速、パラグアイの大西さん(高知県にいる親に会いに帰国していた)から、元旦に四万十
町から連絡をもらったが、都合がつかず残念ながら会うことができなかった。しかしながら、今回の
研修をきっかけとした交流は今後も続いていくと思われる。
2 月 5、6 日に横浜で第 55 回全国「家の光」大会があり(
「家の光」は農村文化の向上に寄与するこ
とを目的とした JA グループの公益法人)、南米から 5 名の参加者がいると司会者から紹介があったた
め、休憩中に探してみたところ 5 人中 2 人はイグアス婦人の集いでご一緒した方で、再会に感激した。
5) 南米と日本の違い
日本でも研修会や講習会への関心は高く、自分自身も熱心に参加して学ぶが、実際に身に付けた人は少
ない。その点では、南米の方々は学んだことを即実行に移しているように見受けられた。
ADESC の青葉市への出店の仕方は、個人が学んだことを即商品にして販売し、個人の収入としている。
他の人と同じ商品はあまり作らないようにしているようだった。最近習ったという塩麹は、誰かが商品
化したら他の人は作ったとしても販売はしていないようだった。
日本では(もしくは自分の周囲では)、グループで商品化して販売して収入を得る場合と、組織単位でイ
ベントなどに出店し、収入を得たら個人で使うようなことはほとんどないように思う。その団体で施設
などに寄付したり、次の研修費用にしたり、大会などへの参加費として使う。個人の収入になるのは直
売所などに個人名で出店する場合だが、これは個人の活動であって、女性部としての活動ではない。
ADESC の組織は、人数は少ないものの、ブラジル内では素晴らしく組織された団体だと感じた。日本食
を伝えるための本の出版がすでに 4 冊、これまでの歴史をまとめた「絆」
、ADESC のロゴマークに、ロ
ゴマーク入りシャツやシールなど、その商品化されたものからも組織としての充実した活動が見て取れ
る。日本の全国女性組織協議会であっても、まだそこまではできていない。
特に驚いた活動の話は、ボリビア・サンフアン婦人会のサークル活動。ざっと聞いて書き取った範囲で
も 15 種類ものサークル活動をしているようだった。日本だと JA がこれに近い活動を行っている話は聞
いたことがあるが、女性部としてこれだけの内容の活動をしているところはほとんどないように思う。
カッポンボニートの夜店などの活動は、少し日本とも似ている部分があった。ADESC のメンバーである
けれども、グループの活動をしていた。
南米のどこであっても材料の量について、大雑把である点には驚いた。指導員のマリーナさんが、
「いつ
も同じ味のものを買ってもらえるようにしなくてはならない」と 3 か所で言っていたことにも驚いた。
日本ではごく当たり前のことである。
6) 今後可能性のある食品加工
JA 土佐れいほくの場合でも、土佐町支部は JA まつりや産業祭に出店し、お好み焼きやいも天、米粉パ
ンなどを販売している。大川支部は盆踊りや謝肉祭に出店し、コロッケやおにぎり、しし汁などを販売
している。このように様々違いがあるので、イベントで何を出店しているか、話だけでもしたら参考に
なったかもと後から考えている。
逆に日本では伝統料理の継承と言われてはいるが、南米ほど強い思いで伝えられてはいない。私たちが
忘れていることを確認させてもらい、自分の今後の活動に対しても刺激になった。これからも南米婦人
の集いには、日本からも参加者があったほうが双方にとって有益であると思われる。第 3 回、第 4 回と
継続されることを願っている。
S-227
7) 南米に対する印象の変化
人類の中で日本人はいかに勤勉で努力家で、忍耐力に優れている人たちかがよく分かった。南米のそれ
ぞれの国で日本人はなくてはならない存在となり、日系社会を作り上げているか、それを直に見ること
ができたことは自分の人生においても大きな経験だった。一日本人として恥ずかしくない様に胸を張っ
て生きていかなくては、などと大きなことを感じた。
日系人と言われても日本語がどれだけ通じる世界なのか、自分も周囲の人たちも心配していたが、日本
語が本当に不自由なく通じる人たちで本当に驚いた。またかなりの人が日本に何度か来たことがあるこ
とにも驚いた。私たちには遠い南米と思っているのに、南米の人たちには近しい日本と感じているのだ
と思う。
今回の交流を通して南米の方たちと話した人の全員が、南米を身近に感じるようになったと思う。今ま
で耳にも残らなかった南米の話題が、テレビや新聞などを通して耳に入るし、目に映る。例えばリオの
カーニバルがテレビで放送されれば、その話題が口に出る。この変化を他の人たちにも味わってもらい
たい。
「第 2 回南米婦人会の集い」の終盤で、今後の婦人部のあり方について ADESC 指導員のマリーナさん
がとても印象に残る素敵な話をしていた。1 つは、
「今伝えなくてはいけないことは、自分の言葉で考え
て言い表しなさい。恥をかいたり笑われたりするのが嫌ではなく、苦しいことも話していける、聞いて
いける仲間を作りなさい。
」もう 1 つは「何かに成功する人は、必ず人の中で何かを見つけてくる、人か
らもらってするのではなく、自分からやりたい人がやる集まりだからこそ続く。人間の成長は限りなく
続く。
」
南米で素敵な女性たちに出会うことができた。その機会をいただけたことにただ感謝している。
S-228
6.2.2 中南米→日本
6.2.2.1 基本情報
1.1
目的
中南米ふるさと交流研修は、希薄になりつつある移住者の送り出し県との
絆を再構築することを目的として実施する。
1.2
期間
2013 年 1 月 11 日から 2013 年 2 月 2 日(23 日間、移動含む)
1.3
場所
6.2.2.2 の日程表参照のこと
1.4
参加者の人数
8 名(ブラジル、ボリビア、パラグアイ)
6.2.2.2 研修日程詳細
日数
1
2
3
4
5
6
月日
1 月 11 日
1 月 12 日
1 月 13 日
1 月 14 日
1 月 15 日
1 月 16 日
曜日
金
土
日
月
火
水
内容
ボリビア出発
パラグアイ出発
サンパウロ出発
日本到着
オリエンテーション
愛媛県へ移動
愛媛県庁訪問
JA 愛媛中央会交流会
7
1 月 17 日
木
8
1 月 18 日
金
西川みかん園視察
JA にしうわ女性部との料理講習会、絵手紙、交流会
八幡浜市営魚市場(どーや市場)視察
新城生産組合 豆腐作り体験、ホワイトファーム バター作り体験
野村シルク博物館 ろうけつ染め体験
9
10
11
1 月 19 日
1 月 20 日
1 月 21 日
土
日
月
12
1 月 22 日
火
13
1 月 23 日
水
14
1 月 24 日
木
15
16
17
18
1 月 25 日
1 月 26 日
1 月 27 日
1 月 28 日
金
土
日
月
19
20
21
22
23
1 月 29 日
1 月 30 日
1 月 31 日
2月1日
2月2日
火
水
木
金
土
自由行動
自由行動
内子フレッシュパークからり ソーセージ作り体験
五十崎和紙の里 和紙すき体験
えひめ飲料ジュース加工工場見学
さいさいきて屋直売所見学
JA おちいまばり女性部 料理講習会、交流会
産直市「おひさまいち」見学、JA えひめ中央女性部との交流会
高知県へ移動
高知県中南米親善協会交流会参加
高知県庁訪問
かざぐるま市、やすらぎ市、ハウス栽培(トルコキキョウ、ナス)見学
JA 馬路村 ゆず加工場見学、押し花アート作り体験
自由行動
自由行動
米粉製粉工場見学
JA 土佐れいほく「米米ハート」 米粉パン作り体験
JA 土佐れいほく「米米ハート」 米粉お菓子作り体験
大元寺 草木染体験
東京へ移動(一部は親戚訪問等)
日本出発(一部は 2 月 8 日出発)
サンパウロ到着(サンパウロ到着翌日にパラグアイ、ボリビアに到着)
S-229
6.2.2.3 参加者リスト
(中南米からの研修生)
氏名
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
Rosa Fumi Yamaguchi Umeyama
ローザ・フミ・山口・梅宮 49 歳
Mitsuko Uemura
上村みつ子 62 歳
Satie Morioka
森岡幸恵 64 歳
Kayoko Azuma
東 加代子 63 歳
Kayoko Ootuka
大塚佳代子 64 歳
Yumi Saijo
西城由美 51 歳
Chieko Komatsu
小松千恵子 60 歳
Satomi Oizumi
大泉里美 58 歳
出身県
所属
愛媛県西予市野村町
ブラジル
サンジョアキン農協
和歌山(夫が福岡)
ブラジル農協婦人部連合会
(ADESC)
高知県土佐市
ブラジル農協婦人部連合会
(ADESC)
高知県土佐市
ブラジル高知県人会
福岡県八女市
ボリビア
サンフアン連合婦人会
高知県梼原
(ゆすはら)
パラグアイ
イグアス婦人会
高知県大野見村
(現在は合併)
パラグアイ
ピラポ日本人会
愛媛県久万高原町
パラグアイ
ピラポ婦人会
S-230
6.2.2.4 各研修生報告書
(1) ローザ・フミ・山口・梅宮(ブラジル)
1) 基本情報
1-1
研修生氏名
Rosa Fumi Yamaguchi Umemiya
1-2
所属
SANJO
1-3
期間
2013 年 1 月 16 日~2013 年 1 月 30 日
2) 研修内容
日程
2013 年 1 月 16 日
場所
八幡浜
内容
JA えひめ中央会での交流、愛媛県庁訪問
感想
愛媛県庁の訪問では、立派な部屋で副知事に対応してもらい、大変緊張した。夜には女性部
の方たちと鍋を囲んで一緒に食事をし、大変盛り上がった。
日程
2013 年 1 月 17 日
場所
八幡浜
内容
料理講習、絵手紙
感想
自分の両親の故郷について多く質問されたが、十分に説明するのは難しかった。訪問した場
所ではとても丁寧に話を聞いてもらい、大事な人として扱われているのを感じた。
料理講習では、漬物やみかんコロッケ、大福(電子レンジを使って作る)を教えてもらい、
ぜひとも自分たちの婦人部に持ち帰りたいと思う。みかんの絵をかく絵手紙や、オレンジジ
ュースのビンの包装(ラッピング)も行い、多くのことを学ぶことができた。
日本の女性部に驚いたのは自分たちの仕事を置いて、喜んで私たちを迎え入れ、教えてくれ
たことで、そのことには大変感謝をしているし、毎日新しい何かを学ぶことができている。
日程
2013 年 1 月 18 日
場所
八幡浜、野村
内容
豆腐作り、バター作り、ろうけつ染め、機織り
感想
訪問した先々で丁寧に教えてくれ染物や機織りを体験し、特に豆腐については作り方(レシ
ピ)を細かく教えてくれたことには驚いた。こんなにたくさんのことを学べるとは思っても
いなかったし、豆腐の作り方は自分にとっては 1 つの方法だけだったが、その調合方法につ
いて重要な点をたくさん教えてもらうことができた。どれについても、大事なことはまず「気
持ち」を込めること、それは常に父親から聞いていたことだった。
ろうけつ染めや機織りはこんな経験をさせてもらえるとは思っておらず、こんなに短い時間
でアーティストにもなることができた。
自分たちで作ったバターでパンを食べるのはありがたい特権だった。今回の研修を準備し手
伝ってくれた方たちには大変感謝している。自分の場合は理解が不足しているかもしれない
が、他の人たちと考えを共有したい。
日程
2013 年 1 月 21 日
場所
内子フレッシュパーク、五十崎和紙の里
内容
ソーセージ作り、和紙作り
感想
ソーセージを作るのはもっと難しいかと思っていたが、家庭でもできるとわかり、また婦人
S-231
部の人にも教えることができるので、大変よい経験となった。ソーセージは私たちも作るハ
ンバーグの作り方にも似ていたが、調味料や味はまた異なる。私たちの場合はオートミール
や卵を加えてハンバーグを作るが、やはりそれぞれの国で独自のやり方があるようだ。
和紙作りはまさに千年の深みを持つ芸術でその繊細さを目にした。特に感心したことは働い
ている人たちについてで、かなり高齢の方でも働いており(定年がなく場合によっては 90
歳まで働く人もいるとのこと)、一生懸命やっている姿が印象的だった。
日程
2013 年 1 月 22 日
場所
ポンジュース、さいさいきて屋(JA おちいまばり)
内容
みかんジュース工場見学、地元の農産物の加工品講習
感想
ポンジュース工場では、まずトラックが様々なみかんを運んでくるところや、みかんの大き
さなどで選別する様子を見学した。それはサンジョアキンでのりんごの選別と似ていた。そ
の後、洗浄され、搾汁するという高度な技術で、みかんの皮の部分はジュースには入らない
ようになっている。
現在 SANJO ではリンゴのジュース加工を行っていて、評判もなかなかよい。ジュース加工
は形に問題のあった果物を有効活用するという点で、他の果物でも共通の取り組みである。
午後には越智今治に行き、料理講習を受け、大福やケーキの作り方を学んだ。さらに漬物の
講習もあり、ブラジルで作っているものと似ていて、帰ってから作ることができそうである。
日程
2013 年 1 月 23 日
場所
松山、高知
内容
JA えひめ中央女性部交流会、高知県交流会
感想
JA えひめのおひさま市を訪問、女性部との交流では簡単に自己紹介をし、手作りのお弁当を
食べた。高知県に移動し、高知県中南米親善協会の交流会に参加。ホテルの広い会場での交
流会で、美味しい食事が用意され、そこで自己紹介をし、敬意をもって迎えられた。
日程
2013 年 1 月 24 日
場所
馬路村
内容
高知県庁訪問、馬路村への移動
感想
高知県庁を訪問し、そこで高知県訪問に対する感謝の言葉を受けた。それぞれ自己紹介をし、
高知県出身の参加者は記者の取材を受けた。
その後馬路村へ向かい途中で、かざぐるま市ややすらぎ市を訪問。この地域の人たちがどの
ように働いているか、どのように生活しているかを見ることができた。
日程
2013 年 1 月 25 日
場所
JA 馬路村
内容
化粧品作り、押し花アート
感想
最初にゆず加工工場を見学したが、やはり自分の地域のりんごジュース工場に似ている。し
かしながら、リンゴジュース加工がどのように作られているかあまり知らないため、今さら
ながらに興味を持ち、どのようにリンゴジュースが作られているか知りたくなった。ゆずの
ジュースはとてもおいしかったが、ゆずと水とはちみつだけという非常にシンプルな材料だ
けとのこと。
またさらに馬路村農協が今日までどのように経営をしてきたのか、組合長から簡単な説明を
受けた。ゆずの実だけではなく、皮に含まれている油分や種まで活用するというその取り組
S-232
みに驚いた。ああいった山奥の小さな村で、工場を作り、すべてを行っているということが
信じがたい。
昼食には山菜などの地元の食材を活用した、とてもおいしい食事を用意してもらい、女性部
の方たちと会話をしながら、食事を楽しんだ。
午後には押し花アートという、地元の花で作った押し花を使用した講習を受けた。ほとんど
芸術作品ともいえる美しさで、短い時間ではあったが大変有意義な内容だった。その後馬路
村を後にして高知市へ戻った。
日程
2013 年 1 月 28 日
場所
土佐れいほく米米ハート
内容
米粉のパンやケーキの作り方
感想
まずは米粉製粉工場の見学し、製粉の工程を説明してもらった。米粉にはうどん用、ラーメ
ン用、ケーキ用、パン用など様々な種類がある。米は地元で生産されたものを使用している。
その後、先日に降った雪で白くなった棚田を見学し、この地域独特の生活を垣間見ることが
できた。
昼食後にパン作りの作業場に行き、真辺さんの作る様々なパンを見せてもらった。自分もパ
ンを作るのが好きだが、実は自分の娘は高知県人会を通して昨年料理の研修に来ていた。娘
はパン作りやお菓子作りの分野で働きたいと考えているので、もし可能であれば、彼女こそ
ここに研修にきて美味しいパン作りを学ぶことができたらいいと思う。
日程
2013 年 1 月 29 日
場所
土佐れいほく
内容
リンゴ煮、米粉のお菓子
感想
昨日作ったパンをラッピングする作業を行い、また自分が楽しみにしていたリンゴ煮の作り
方を教わった。これはケーキの中身にしたり、ロールケーキに入れたり、シュークリームに
使うことができる。
午後には折り紙でハートや、少し変わった鶴の折り方を教えてもらった。夕食には県の担当
者や親善協会の方なども来て、高知の美味しい料理を食べながらの交流会があった。双方か
ら感謝の言葉があり、感動的だった。
日程
2013 年 1 月 30 日
場所
大元寺
内容
草木染
感想
地元の枝や草を煮出した自然の染料を使っての染物は大変興味深く、こういった内容の講習
を受けるのは初めてだった。自分はあまり上手に画を描くことができなかったが、それでも
非常に楽しかった。短い時間であったのは大変残念で、もっとゆっくりと滞在したいという
気持ちだった。
今回の研修でたくさんの人と知り合い、たくさんのことを学ぶことができて幸せであると同
時に、半分寂しさも感じている。なぜならたくさんの素晴らしい人たちに会い、そして別れ
るため、常に悲しさが付きまとう。それでもなお、またいつか会うことができるよう、努力
していこうと思う。
S-233
3) 日本の農協女性部との交流の感想、今後の可能性について
今後自分たちの地域で交流事業の受け入れをすることも可能であるし、大変興味深い。実際に自分たち
の目で見ることで、現状や違いを感じることができる。こういった事業の助けがあることで、農協にと
っても受け入れが容易になる。
4) 農産物加工技術研修の感想、今回の経験の活かし方について
今回学んだことを持ち帰り、自分たちの農協の女性部の人たちで一緒に学ぶことができる。ブラジルの
中で自分たちのやり方や味、品質の違いに合わせて発展させていく必要がある。個人的には日本の味付
けが好きだし、自分は 2 世であるけれども、時々自分が 1 世の血を引いているのではないかと思う。
5) ふるさとや親族を訪問した印象、ふるさととの絆の変化について
自分の日本訪問は 2 回目だったが、この研修中の時間を利用して父親の兄弟たちに会うことができた。
今回こんなに多くの親戚に会えることは想像していなかったため、それには大変感激した。今回会った
親戚とはとても強い絆ができたが、それはやはり自分の父親が生きているからであるとも言える。今後
もこの繋がりが切れることなく、続いてほしいと思う。自分としてはできる限りコンタクトを取るよう
にし、また日本に来たいと思う。考え方や家族のあり方は違うけれども、家族というのは世界のどこに
いても関係なく、重要なのは自分たち一人一人の努力である。
6) その他、意見・コメント
いろいろ覚えたり意見交換をしたり、誠に勉強になった。日本語があまりできず、理解できないことも
あったが、自分が思うに日本とブラジルの抱える問題は共通であり、人と人との繋がりはかわらない。
正直なところ、今回の研修に参加することができ、大変ありがたかった。人と知り合うことだけでなく、
会話(意見交換)し、漬物や様々な地域の料理を学び、自分の親戚に会うことができたことは、本当に
有益だった。心より感謝している。
S-234
(2) 上村みつ子(ブラジル)
1) 基本情報
1-1
研修生氏名
上村みつ子
1-2
所属
ブラジル農協婦人部連合会 ADESC
1-3
期間
2013 年 1 月 16 日~2013 年 1 月 30 日
2) 研修内容
日程
2013 年 1 月 16 日
場所
愛媛、松山
内容
JA えひめとの交流会
感想
県庁を訪問し、愛媛県出身の参加者はインタビューを受け、その記事が新聞に載ることとな
った。JA えひめ女性組織 との交流会があり、鍋物を食べながら体も心も温まった。甘酒がと
ても美味しかったためレシピを頂いたので、ぜひブラジルで早速作ってみたい。
日程
2013 年 1 月 17 日
場所
JA にしうわ
内容
ミカン園見学、JA にしうわとの交流会
感想
みかんの棚段畑は大変印象深く残った。ミカンの実はそれぞれ丁寧に袋に包まれていて、斜
面の急なところでは貨物用モノレールを使い、技術的を駆使して収穫されていた。「せとか」
という種類が気に入った。金になる木として、各ミカンの実は大事にあつかわれている。販
売は 100%農協を通して行っているとのこと。
その後、JA にしうわ女性部との料理講習会に参加。とてもいい勉強になった。特に気に入っ
たのは鯛めし・ミカンの大福・じゃこかつ。じゃこかつは特に早速帰ってから、作って市場
で売ってみたい。JA にしうわとの料理講習会は楽しかった。
日程
2013 年 1 月 18 日
場所
八幡浜
内容
豆腐作りとバター作り体験、ろうけつ染め体験
感想
豆腐体験では、豆腐を 10 分から 15 分程度でできるインスタントの作り方を教わり、すぐに
役に立つと思われる。
バターの作り方もすぐにできて、食べることができる。
ろうけつ染めも子供や大人たちが一緒になってできるため、今後活用できそうだ。大変勉強
になった講習だった。
日程
2013 年 1 月 21 日
場所
フレッシュパークからり、五十崎和紙の里
内容
ソーセージ作り体験、和紙作り体験
感想
初めてソーセージを作ったが、とても簡単だと思った。ブラジルに帰ったら早速道具を揃え、
作って営業しようと考えている。
五十崎和紙の里和紙すき体験は、とても繊細で労力を要するものだと実感した。もう 40 年も
働いている一人の女性と話が出来たが、苦労があって素晴らしい和紙が出来上がることに感
銘を受けた。この工場は 100 年近くになるということで、今後も和紙作りの技術が受け継が
れることを期待している。
S-235
日程
2013 年 1 月 22 日
場所
おちいまばり
内容
えひめジュース工場、JA 直売所見学、料理講習
感想
ぽんジュース工場見学では「PON ジュースずっとまじめに 40 年」という姿勢に感激した。
さいさいきて屋直売所見学の規模の大きさに驚かされた。地元の農産物の加工品講習会では、
福神漬け、きゅうりの辛子漬けなどを教わり、特に大根のゆずが入った漬物を実際に作ってみ
たい。菓子作り体験ではイチゴ大福に挑戦した。その後、JA おちいまばり女性部との交流会
をし、レシピを交換させてもらった。
日程
2013 年 1 月 23 日
場所
松山市、高知市
内容
おひさま市見学、JA えひめ女性部との交流
感想
おひさま市の見学はパックの仕方、弁当の盛り方、品物の並べ方など、大変参考になった。
JA えひめとの交流では、愛媛県のとても楽しい方々とお別れだと思うとさびしくなった。最
後見送ってくれた藤渕さん・三好さん・西川さんには大変お世話になった。いつかまた、お
会いできることを願う。
高知県に移動し、参加した高知県中南米親善協会の交流会では、自分の右側の席に協会の副
理事が座っておられ、話をさせてもらい、大変光栄だった。
日程
2013 年 1 月 24 日
場所
高知市、馬路村
内容
県庁訪問、茄子ハウス園芸・トルコキキョウ栽培の見学
感想
高知県庁では国際部部長にご挨拶をし、その場にいた記者から取材を受けた。その様子はそ
の晩の高知 TV で報道されていた。
JA なんごくの「かざぐるま市場」、「やすらぎ市」を見学。そこで食べた美味しい干し芋を
ブラジルでも出来たらどんなにいいかと思った。フルーツジュース工房の VegiFruta ではゴマ
入りアイスを食べたが、とても美味しく、ブラジルで作ってみたいと思う。
日程
2013 年 1 月 25 日
場所
JA 馬路
内容
ゆず化粧品、押し花アート作り体験、JA 馬路村女性部との交流
感想
ゆずの種から化粧品や石鹸ができること自体が、自分にとっては新しい体験だった。押し花
アートでは、好きな花を押し花にしておけばいつでも楽しむことができる。
JA 馬路村女性部との交流会では、わさびの葉っぱやタケノコ、ミョウガなど珍しい握り寿司
を用意していただき、美味しく頂いた。
日程
2013 年 1 月 28 日
場所
JA 土佐れいほく、米米ハート
内容
米粉工場見学、米粉パン作り、女性部との交流会
感想
米粉の製粉工場は平成 21 年に建てられた工場で、米を洗って乾かし、粉にしている。粘り気
が出るように海藻類を混ぜて作っている工程を見学した。
棚田からの景色は素晴らしく、前夜に降った雪で真白くなっていた。踏んでみたら、雪はふ
んわりしていた。JA 土佐れいほくの女性部と地方の旬の料理を頂きながら交流をした。
米米ハートでは、アンパンやクリームパンといった菓子パン、フランスパンやエピなどの作
り方を覚えた。
S-236
日程
2013 年 1 月 29 日
場所
米米ハート
内容
米粉洋菓子講習会
感想
米粉の洋菓子作りを教わったが、指導する真辺さんの技術と手早さに驚いた。昼食は、米粉
で作ったお好み焼き、ラーメンにうどんを頂いた。
日程
2013 年 1 月 30 日
場所
大本寺
内容
草木染め講習
感想
染色家の西峯先生の指導により、草木染を教わった。まず、桜の木の皮を煮て色を出す。豆
乳を使って、綺麗に絵や文字等を描いた。とても興味深い、勉強になる内容だった。
3) 日本の農協女性部との交流の感想、今後の可能性について
交流会も含み、研修は、期待以上に充実していた。私が話をした方々は、みんなとても優しくて、朗ら
かで、社交的で、楽しくて、親しみやすい人達だった。そんな人達と今後も連絡をとって、ずっと交流
を続けたいと思う。そのためには、まず日本語をもっと勉強して、パソコンを買って、使い方を学びた
い。そして日本の皆さんがブラジルに来るのを、リオのキリスト像のように両手を広げて待っていたい。
4) 農産物加工技術研修の感想、今回の経験の活かし方について
今回の研修を通して、様々な料理の作り方を覚えることができて、大変有意義だった。ブラジルに帰っ
たら、家庭用の機器や器具等はブラジルにあるものを利用して、すぐにでも野菜等の加工品を作りたい。
特に、高知の米粉に関心を持ったので、
(義弟が花や食品、食器などの輸入業を営んでいるため)米粉の
輸入の可能性を検討したい。
5) ふるさとや親族を訪問した印象、ふるさととの絆の変化について
私は、日本に 3 人の姉と 1 人の弟が住んでいるため、今回のように親族に会う機会を得ることは、この
上ない喜びであった。住めば都というように、私は日本を離れブラジルに住んで 56 年になり住み心地が
よいが、やはりふるさとは懐かしく、恋しく感じた。人生において非常に価値のある経験をさせてもら
った。
6) その他、意見・コメント
行程や各地での交流会は、予定や時間等、とてもよく計画されていた。関係者の方々に感謝すると共に、
CKC の方々にも、一人一人の世話に気を配っていただき感謝の気持ちでいっぱいである。この交流の成
果をブラジルに持ち帰り、さらになんらかの形に発展させ、より有意義なものしたいと思う。
S-237
(3) 森岡幸恵(ブラジル)
1) 基本情報
1-1
研修生氏名
森岡 幸恵
1-2
所属
ADESC
1-3
期間
2013 年 1 月 16 日~2013 年 1 月 30 日
2) 研修内容
日程
2013 年 1 月 16 日
場所
愛媛県-松山市
内容
県庁訪問、交流会
感想
私たちのために JA えひめ中央会のみなさんに、とてもよく迎えてもらって本当に嬉しく思っ
た。女性部の皆さんの話を聞いて、様々な活動をして頑張っていることがよくわかった。自
分もこれまで様々なことに取り組んできたが、もっと頑張らなくてはと刺激をもらった。
県庁訪問では、新聞記者やテレビの取材もあり、もう今後一生ないであろう体験となった。
夜の交流会の夕食はとても豪華で美味しく、自分にとって忘れられない夕食となった。
日程
2013 年 1 月 17 日
場所
愛媛県-八幡浜
内容
JA にしうわ、みかん園見学、JA にしうわ女性部との交流
感想
JA にしうわで理事長と挨拶をし、それから西川さんのみかん園を見学した。みかんを 1 つ 1
つ丁寧に包むのは大変な作業だと思う。
JA にしうわの女性部の料理講習会では、鯛めし・ジャコカツ・みかん大福・大根の甘漬・白
菜の中華漬などを教わったが、特にみかん大福が一番印象に残った。ぜひとも帰ってから多
くの人の教えてあげたい。夜の交流会では大勢の方が集まり、自分たちで作った料理を食べ、
美味しくて感動した。
日程
2013 年 1 月 18 日
場所
愛媛県-野村町
内容
豆腐作り、バター作り、ろうけつ染め
感想
新城生産組合で豆腐の作り方を教えてもらったが、やはり美味しくて柔らかくて口の中でと
ろけるような食感だった。バター作りは難しいかと思っていたが、実際にやってみると非常
に単純で、手で振る作業は大変だったものの、簡単に作ることができて意外だった。
ろうけつ染めという非常に貴重な経験もすることができ、大変嬉しかった。帰国したら自ら
練習をしてみて、周囲の人に教えたい。
日程
2013 年 1 月 21 日
場所
愛媛県-内子
内容
ソーセージ作り
感想
道の駅からりでソーセージ作りの体験をした。やり方を見せてもらい、実際にやってみるこ
とができ、貴重な経験となった。自分で作るときには、肉を詰める腸を手に入れるのが難し
いかもしれないが、その作り方は他の人に教えることができると思う。
和紙すき体験では、木の皮から紙を作り出す手法にまず驚いた。自分たちで作った和紙もう
まくできたし、体験した価値が十分にあった。
S-238
日程
2013 円 1 月 22 日
場所
愛媛県-越智今治
内容
みかんジュース工場見学
感想
午前中にはえひめ飲料のジュース工場を見学し、製造工程や商品の説明を受けた。愛媛県内
では一番大きい工場とのこと。大量のみかんを絞っていく様には圧巻だった。
午後にはさいさいきて屋の直売所を見学し、その後班に分かれ、まんじゅう・ケーキ・イチ
ゴ大福などを作った。体験自体は非常によかったが、作り方のレシピがなかったのが残念だ
った。
JA おちいまばり女性部との講習・交流会では、大根の千枚漬けなど様々な漬物の作り方を教
わり、交流会では女性部の方たちとざっくばらんに交流をすることができ、忘れられない体
験となった。
日程
2013 年 1 月 23 日
場所
愛媛県-高知県
内容
おひさま市見学
感想
どこの地域でも女性部たちの作る加工品は市場で販売できるとのこと。皆さんの頑張ってい
る様子が目に見えた。女性部との交流会では、女性部の方たちが用意してくれたお弁当を美
味しくいただいた。
その後高知へ移動し、高知県中南米親善協会の交流会に参加させてもらった。
日程
2013 年 1 月 24 日
場所
馬路村
内容
高知県庁訪問、馬路村への移動
感想
午前中に高知県庁を訪問。暖かく迎えてもらい、非常にありがたく感じた。テレビや新聞の
記者もいて、自分にとっては初めての経験だった。
かざぐるま市では地域で取れる野菜や果物、花など様々な品物を見ることができた。やすら
ぎ市のベジフルッタでは、野菜のジュースやアイスを頂いた。
ハウス園芸見学では、トルコキキョウを植えている農家、ナスを栽培している農家の施設を
見せていただいた。ナスは一日おきに収穫できるとのこと。その充実した設備に驚いた。
日程
2013 年 1 月 25 日
場所
馬路村
内容
馬路村農協女性部との交流会
感想
ゆず加工場見学では、「ごっくん馬路村」というゆずジュースの製造工程を見学した。ビン
を温水で綺麗に洗い、原料をタンクに送って、ゆっくりかき混ぜ、熱殺菌を行う。原料は、
水・はちみつ・ゆずのみ。温水から冷水へとゆっくりシャワーで冷やし、ラベルが貼られ、
箱詰めを行う。
ゆず化粧品作りの体験もしたが、自分が住んでいる地域では、ゆずを植えている人はいない
と思われる。
昼食は JA 馬路村女性部との交流会。ゆずのちらし寿司や、みょうがの寿司、こんにゃくのい
なり寿司など、今までに食べたことのない味で、とても美味しかった。
押し花アート作りの体験は、綺麗な押し花を丁寧に配置する繊細な作業で、集中して黙々と
行ったが、非常に面白かった。今後、身近にある花や葉を乾燥させ、押し花アートに取り組
んでみたい。
S-239
日程
2013 年 1 月 28 日
場所
土佐町
内容
JA 土佐れいほく(米米ハート)
感想
米粉の製粉工場の見学では、まず米を水につけて、柔らかくしてから粉にするという過程を
見せてもらった。
米米ハートのパン作りでは、様々な種類の菓子パンを作ったが、このパンの作り方の材料の
レシピがないため、それが残念だった。
日程
2013 年 1 月 29 日
場所
米米ハート
内容
洋菓子作り
感想
米粉洋菓子作りでは、イチゴのケーキ、ロールケーキ作りを体験した。出来上がりはふわっ
として、上手に作ることができた。こういったケーキを作ったことがなかったため、帰って
早く実践してみたい。
日程
2013 年 1 月 30 日
場所
大元寺
内容
草木染
感想
始めに桜の木を使って、染めるための染料を作る。木は 4~6 回煮出し、媒染溶液(みょうば
ん)を入れて溶かす。布を水につけ、軽く絞って水気を切り、染料につけて、上下左右に水
面から出しながら染める。
豆乳で模様を描き、染料につけると豆乳で描いた部分が濃くなり、絵が浮かび上がる。
3) 日本の農協女性部との交流の感想、今後の可能性について
農協女性部との交流は様々な作り方を見て、意見を聞くことができ、非常に有益だった。今まで自分が
続けてきたことを、こちらの人たちに伝えて今後も一生懸命取り組んでいきたいと思っている。
4) 農産物加工技術研修の感想、今回の経験の活かし方について
今回習ったことは、まず自分で試して上手くできるまで取組み、その後周囲の人に伝えていきたい。
5) ふるさとや親族を訪問した印象、ふるさととの絆の変化について
今回親戚に会うことができたため、本当によい機会となった。今回の交流を今後ももっともっとつづけ
ていきたい。この遠い故郷の国が近くなったように感じている。
6) その他、意見・コメント
一生忘れることができない経験となった。自分自身が力強くなったように感じる。本当にありがとうご
ざいました。
S-240
(4) 東 加代子(ブラジル)
1) 基本情報
1-1
研修者氏名
東 加代子
1-2
所属
高知県人会
1-3
期間
2013 年 1 月 16 日~2013 年 1 月 30 日
2) 研修内容
日程
2013 年 1 月 16 日
場所
松山
内容
愛媛県庁訪問、愛媛県女性協議会との交流会
感想
愛媛に到着し、ブラジルで会った西川さん、愛媛県関係者の方の出迎えを受けて感激した。
愛媛県庁表敬訪問は立派な応接間で迎えてもらい、大変緊張した。多くの記者が来ていたこ
とにも驚いた。愛媛県の特産品はみかんで、農業はみかん栽培に重点がおかれているとのこ
と。
日程
2013 年 1 月 17 日
場所
八幡浜
内容
みかん農園見学、料理講習
感想
西川さんのみかん農園を見学した。日本の蜜柑畑は山間に植えられ、海岸に近くに植えられ
ている。理由は海からの風や光によって蜜柑の甘さや色が違ってくるとのこと。JA にしうわ
の婦人部の方達と料理研修等(柑橘を使った料理、鯛飯、米粉で作った大福)を受けた。米
粉で作った蜜柑大福(あんこが蜜柑)がとても珍しかった。
日程
2013 年 1 月 18 日
場所
野村、城川
内容
豆腐作り、バター作り体験
感想
美味しい豆腐の作り方を惜しみなく教えてもらうことができた。大豆自体に甘味や香りがあ
り、美味しい豆腐作りには美味しい大豆がまず必要だとよくわかった。バター作りは手で振
る作業が大変ではあるが、簡単な材料で作ることができ、新鮮な驚きがあった。
日程
2013 年 1 月 21 日
場所
内子、五十崎
内容
ソーセージ作り体験、和紙作り体験
感想
ソーセージは、硬くて味がなくてあまり出来が良いとは思えなかった。さらに言えば、体験
作業中に手袋や帽子を使わなかったため、衛生管理の部分で疑問があった。ブラジルではさ
らに厳しく、料理の際には必ず帽子をしなくてはならない。
和紙作りは作る工程自体は知っていたが、実際に作るのを見た事がなかったため、貴重なも
のを見る(作る)ことができた。
日程
2013 年 1 月 22 日
場所
越智今治
内容
みかんジュース工場見学、お菓子作り体験、漬物の作り方講習
感想
ポンジュース工場を見学し、ジュースの絞り方がブラジルと反対(ブラジルは上から押さえ
て皮ごと絞るが、日本では下から果肉部分のジュースだけをとる)なのが珍しかった。ケー
S-241
キ作る時に、卵の白身に少し砂糖を入れてまぜること、後で白身に残りの砂糖を全部混ぜる。
これもブラジルと反対。しかし、残念ながらレシピはもらえなかった。
日程
2013 年 1 月 23 日
場所
松山市、高知市
内容
太陽市(おひさまいち)見学、高知県中南米親善協会交流会参加
感想
おひさま市には婦人部が作るお弁当が並んでいて、そのおかず、飾り付けを見るだけでも大
変勉強になった。写真を撮ったので持ち帰って参考にしたい。
高知県に移動して、新阪急ホテルでの交流会に参加した。大きな会場で多くの参加者がいて、
挨拶は大変緊張したが、多くの人と知り合うことができた。高知県が日系の研修生をブラジ
ル・パラグアイから毎年受け入れていることにも感心した。
日程
2013 年 1 月 24 日
場所
馬路村
内容
かざぐるま市という農協婦人部の人達の作る色んな作品を出店している市場、野菜(ナス)
栽培と花卉栽培見学
感想
全品物は婦人部の手作りで(果物や野菜の加工品、弁当、魚、手づくりの手芸品等)一カ所
でまとめて販売するのがめずらしかった。日本の農協婦人部のパワーはものすごく将来は婦
人達の活躍が期待できると思う。
日程
2013 年 1 月 25 日
場所
馬路村
内容
ゆず工場見学、押し花アート
感想
ゆずでこんなにたくさんの製品が出来るのには驚いた。果肉だけでなく皮まで利用するた
め、捨てるところが何もなく、特に種まで利用しているのは感心した。ゆずの化粧品作りを
したが、案外簡単に出来るのには驚いた。
押し花は花の水分をどのようにして取るのか疑問だった(水分を取る紙は特殊な紙とのこ
と)。手の油分が押し花について、押し花の形や色が変化しないように手では扱わず、ピン
セットで作業をする。
日程
2013 年 1 月 28 日
場所
JA れいほく(米米ハート)
内容
米粉工場の見学、土佐れいほくでの交流会
感想
米粉は小麦アレルギーの人にとっては身体に良い。パンももっちりして美味しく、今後ブラ
ジルでも需要が高まってくると思われる。
日程
2013 年 1 月 29 日
場所
高知県土佐郡土佐町、JA 米米ハート
内容
料理研修(ケーキ、菓子パン、お好み焼き)
感想
色んな料理を習ったが、それらは全て米粉で作ったもの。ブラジルではほとんど小麦粉で作
るため、米粉で作ったものは大変珍しく、特にお好み焼きは生地が軽く大変美味しかった。
現在はブラジルでも米粉が販売されるようになったので、日本で習ったものに挑戦したい。
日程
2013 年 1 月 30 日
場所
大元寺
S-242
内容
草木染
感想
木の皮を 3 回ぐらい煮て、その汁の中に布を入れ、10 分ぐらいつける。そこから 3 回ぐらい
水洗い。最後にミョウバン溶かしたものを入れ、10 分ぐらいつけて塩を入れて(色落ちしな
いようにするため)
、完成。染物は初めての経験で大変勉強になった。
3) 日本の農協女性部との交流の感想、今後の可能性について
日本の女性たちは年を取ってから知人や友人とのコミュニケーションが少なく、人の集まる所にあまり
出ない傾向にあるので、今回のように女性部の人たちが交流できる機会はとてもいいことだと思う。こ
れから日本も女性の活躍する場所を見つけ、色んな方達、他国の女性との交流が出来ると良いと思う。
4) 農産物加工技術研修の感想、今回の経験の活かし方について
農産物加工技術はその国にある野菜、果物等で加工されており、技術はブラジルとあまり変わらないが、
なかにはブラジルとは違う加工方法もあり、とても勉強になった。高知県人会等でイベントがある際に、
婦人部の人たちに日本で研修したことを教えて広めていきたい。
5) ふるさとや親族を訪問した印象、ふるさととの絆の変化について
時間的にも余裕がなく、残念ながら親族とは会うことができなかった。
6) その他、意見、コメント
中南米日系農業者連帯交流委託事業(CKC)の余川様には日本到着時から帰国まで大変お世話になった。
3 週間の研修期間中ずっと我々研修生に付き添っていただき、本当に感謝している。
S-243
(5) 大塚佳代子(ボリビア)
1) 基本情報
1-1
研修生氏名
大塚 佳代子
1-2
所属
サンフアン連合婦人会
1-3
期間
2013 年 1 月 16 日~2013 年 1 月 30 日
2) 研修内容
日程
2013 年 1 月 16 日
場所
松山市
内容
JA えひめ中央会訪問、愛媛県庁訪問
感想
2 か所とも丁寧な出迎えで歓迎して下さったが、お偉い方々の前で少し緊張した。女性部との
交流ではボリビアのことを上手に伝えることができなかったが、日本の皆さんが真剣に聞い
てくださったのでよかった。夜の交流会ではざっくばらんに話ができ、楽しめた。
日程
2013 年 1 月 17 日
場所
八幡浜市
内容
JA にしうわ本店訪問、西川ミカン園視察、選果場視察、にしうわ八幡浜女性部との交流・講
習
感想
西川久美さんの地元であり、歓迎会も広い宴会場で料理もたくさんあり、歌にダンスに盛り
上がった。ミカン栽培への思いが伝わってきた。講習会はすべて下準備されていて、スムー
ズに進んだ。ボリビアで活用できることばかりで、自分の責任も大きいが、研修に参加でき
てよかった。企画・準備してくださった方々に感謝します。ゆず大根、白菜の中華風漬物、
きゅうりビール漬けなどの美味しい漬物を習うことができ、ボリビアの福祉センターでお年
寄りと一緒に作って、少しでも売りたいと思う。
日程
2013 年 1 月 18 日
場所
八幡浜市
内容
魚市場見学、豆腐作り、バター作り、ろうけつ染め、機織り
感想
豆腐作りは大豆の質が異なるため自分には作れないが、経験がある人には参考になる内容だ
ったと思う。バター作り、ろうけつ染めなど初めての体験はとても楽しかった。ろうけつ染
めは自国でお年寄りと一緒にできるかもしれないので、自分でも試してみたい。また日本の
文化を学ぶ体験講習でも活かすことを考えている。草木染の染料を購入できたのは、自分に
とってよかった。
日程
2013 年 1 月 21 日
場所
内子
内容
ソーセージ作り、和紙すき体験
感想
ひき肉を混ぜるのは冷たく苦労した。腸詰用の羊の腸を使うのは初めてだったが、作業自体
は何度もやっているうちに上手になった。自分たちが作ったものを昼食に食べることができ
てよかった。
和紙すきは体験用だったため、難しくはなかったが、自分が使っている和紙が苦労して作ら
れている過程を近くで見ることができたのは貴重な機会だった。和紙も購入できたので、ボ
リビアに帰って作品にするのが楽しみ。
S-244
日程
2013 年 1 月 22 日
場所
今治市、松山市
内容
みかんジュース工場見学、直売所見学、女性部との交流・講習会
感想
ジュース工場は機械化されていて、働く人の姿は少しだった。ブラジル産のオレンジジュー
スが半分以上だと知った。
今治では思いがけず、フルーツアレンジメントの講習を受けることができ、特にみかんを使
うのは初めてで勉強になった。農産物展示会や生け花を出す機会に、フルーツや野菜を使っ
た生け花を出すことができると思う。
漬物 6 種類を試食させてもらい、いただいたレシピもわかりやすく、簡単に作れるキュウリ
のからし漬け、大根の千枚漬け、ミニトマトの漬物は自分でも作ってみたい。
日程
2013 年 1 月 23 日
場所
松山市、高知市
内容
産直市見学、JA えひめ中央女性部との交流、高知県中南米親善協会交流会
感想
女性部がお弁当、総菜の店をここまで作りあげてきた説明に力がこもっていた。利益を上げ
るのに多くの苦労があったことが見て取れた。レシピを頂いたので参考にしたい。自分たち
もレシピを用意したらよいかもしれないと思った。
高知県では 3 名の長期研修生を受け入れていることを知り、県の取り組みに感心した。まだ
外国に行ったことがないという若者と話をでき、日本人が南米に暮らしていることを知って
もらえたこともよかった。
日程
2013 年 1 月 24 日
場所
高知市
内容
県庁訪問、かざぐるま市、やすらぎ市見学、ハウス園芸見学
感想
県庁訪問には多くの取材が来ていて驚いたが、その放送を夕方のテレビ放送で見ることがで
きてよかった。産直市はどこも女性の活躍が必要とされている。ハウス栽培は訪問した 2 か
所とも近代的に作られたもので、日本の品質管理にも費用がかかっていて大変だと思う。南
米では農薬のことを心配するが、形・色などは自然のほうが好まれる。
日程
25/1/2013
場所
馬路村
内容
ゆず加工場見学、化粧品作り、石鹸作り、押し花アート
感想
JA 馬路村女性との交流会では、特産品に情熱をかける、これまでの歴史が感じられた。化粧
水、石鹸などの体験も販売に活用されているのだろうか。お昼に出された山菜料理は本当に
心がこもっていて美味しかった。ヘルシー寿司はボリビアで作って広めていきたい。押し花
アートは花色の美しさ種類の多さに感動した。時間の都合で詳しいことはわからなかったが、
カタログ額を譲ってくださる親切な方にも会うことができよかった。
日程
28/1/2013
場所
高知県土佐町
内容
米粉工場、棚田見学、米米ハートでのパン作り体験、女性部との交流
感想
米米ハートでのパン作りはたくさんの種類があって楽しかった。米米ハートの活躍は地域を
元気づけ、女性の職場づくりにもなっている。とにかく真辺さんのパワーがすごい。
夕食での交流会は高知の女性がよく酒を飲み、大声で話すことを知った。隣にいた方と日常
生活などについて語り合うことができたのがよかった。
S-245
日程
29/1/2013
場所
土佐町
内容
米粉料理、菓子作り講習
感想
ケーキ生地をふんわりと仕上げるコツ、たまごの温度など、何かと直接指導を受けることが
できてよかった。リンゴ煮、秘伝の粒あんの作り方、クッキー、キャベツたっぷりのお好み
焼きなどを教わった。お好み焼きをは米粉だけで作れるのでボリビアへ帰って作ってみたい。
真辺さんが忙しい中、心からもてなしてくださったので、夕食会は皆で感激した。
日程
30/1/2013
場所
大元寺
内容
草木染
感想
自分が心待ちにしていた草木染体験。サクラで煮だすのはもちろん初めてで、絹のショール
は淡い茶色で美しかった。豆乳で絵を筆で描くのも初めての体験で、何より勉強になった。
西峯先生は穏やかな方で、丁寧に教えてくださったので本当によかった。大元寺にお世話に
なり、山寺の風景と天井画が心に残っている・
草木染についてはサンパウロでの農協婦人部の講習(トメアスの女性部の方、日本で研修を
行った)があり、サンフアンの婦人会会長・副会長が参加し草木染を習って、その後サンフ
アンで 6 回講習会を行った。第 1 回南米婦人の集い(ボリビア)の際にトメアスの先生に会
い、話をした。
その後福祉センターで草木染を実施し、ハンカチ、のれん、テーブルクロスなどを染め、そ
れを福祉センターの売店で販売している。その売り上げは福祉センターの寄付にしている。
3) 日本の農協女性部との交流の感想、今後の可能性について
日本の女性との交流の前に、これまで他の南米の日系婦人部との交流の機会もなかったため、まずは昨
年度に CKC が実施した南米婦人会の集いに参加できたことが大きかった。隣の国に移住した人たちのこ
とを知ることができたし、たくさん元気をもらい自分の生き方を考えるきっかけとなったので研修に参
加した。
役員選びは日本もボリビアも共通の悩みであるようだ。日本の女性部の活動は、利益は出すのは難しい
までも、事業として軌道に乗せ、賃金を払うことを目的としている。サンフアンでは、味噌やお漬物を
売る個人・団体はいるが、サンフアンは婦人会では事業としては行っていないのが現状である。
日本の文化を伝えるのは男性よりも女性の方が多く果たしている状況が見て取れる。料理、語学、習字、
日本舞踊など。今回の研修が女性を対象としていたことには大きな意味があったと思われる。女性の活
動は地域の活性化のために大きな役割がある。この研修に参加できたので、サンフアン移住地で自分に
何ができるかを考えたい。しかしながら、やはり金銭的な援助がなければ参加者を集めるのは難しい。
今後も同様の事業が継続することを願う。
4) 農産物加工技術研修の感想、今回の経験の活かし方について
8 人の希望に合わせて研修の企画を作ってくださって、本当に感謝している。自分が思っていた以上に
多くのことを学ぶことができた。漬物、寿司、フラワーアレンジメント、押し花アート、草木染は特に
有益だった。今後はサンフアン移住地での祝賀会の料理、農産物展示会での生け花、押し花アート、草
木染の出品、さらには福祉センターでのボランティア活動(高齢者、婦人会、学生などと一緒に作品を
作って一部は販売もしている)に活かしたい。そのためにも婦人会からの推薦をもらったわけで、次世
代に日本の良き文化を伝えていきたい。
S-246
5) ふるさとや親族を訪問した印象、ふるさととの絆の変化について
今回は特別な歓迎だったと思う。各地の JA 女性部の皆様には本当に感謝している。馬路村は自分の故
郷によく似ていたし、山菜料理を味わって、田舎に帰った気分になれた。何より心からのおもてなしに
感動した。
移民で南米に渡った人たちは 50 年以上が経ち、日本語を話さない人も多くなっている。だからこそ今も
っと日本人としての自覚を持ち、日本語を勉強し、よい習慣・文化を伝えることが大事だと思う。
6) その他、意見・コメント
まず農林水産省と CKC に感謝している。引率の余川さんには本当にお世話になった。日本にこんな人が
いるから、日本の平和の源になっているのかなと感じた。外国に住む日本人として、見習って生き、自
分の孫にも日本人らしさとは何かを少し教えてあげることができそうだ。この研修の成果を無駄にしな
いよう福祉ボランティア活動に活かしていきたい。
S-247
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