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1.RS ウイルス感染症が過去最多、早期に多発

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1.RS ウイルス感染症が過去最多、早期に多発
No.2304
発行日:平成 23 年 11 月
日
発行:(社)京都市保育園連盟
安全対策委員会
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****** こ ど も 安 全 対 策 ニ ュ ー ス ******
1.RS ウイルス感染症が過去最多、早期に多発-03
ウイルス感染症が過去最多、早期に多発-03 年の調査開始
以来最多のペース
医療介護CBニュース 9 月 27 日(火)14 時 51 分配信
冬季に流行する RS ウイルス感染症の患者報告数が、例年より早い時期から増
加している。国立感染症研究所感染症情報センターのまとめによると、RS ウイル
ス感染症の小児科定点医療機関(全国約 3000 か所)からの患者報告数は 6 月下旬
から増加傾向が続き、調査を開始した 2003 年以降で最も多い値で推移している。
同センターでは、「今後、冬季に向けてさらに報告数が増加するとみられる」と
注意を呼び掛けている。
同センターが 9 月 27 日に公表した速報値では、12-18 日の週の報告数は 1414
人。同時期(第 37 週)で過去最多だった 08 年の 993 人を大きく上回っており、同
センターは、「例年であれば、10 月中旬から 11 月下旬に認められる水準」とし
ている。RS ウイルス感染症の流行のピークは、例年 12 月か翌年 1 月で、冬季に
向けた報告数の増加が懸念される。
都道府県別に見ると、大阪の 205 人が最も多く、以下は、宮崎 160 人、東京 126
人、福岡 100 人などと続いた。
RS ウイルス感染症は、呼吸器感染症の一つで、上気道炎、気管支炎、細気管支
炎、肺炎などの症状が現れる。乳幼児の肺炎の 50%、細気管支炎の 50-90%が RS
ウイルス感染によるものとの報告がある。新生児や乳幼児が重症化しやすく、低
出生体重児や、心肺系に基礎疾患のある人が特に重症化しやすい。主な感染経路
は飛沫感染と接触感染で、同センターは、せきエチケットや手洗いの徹底が感染
予防として重要だとしている。ただ、感染力が強く、また RS ウイルス感染症だ
と気づかない軽症例も存在することから、保育園などでの流行を抑えることは難
しいとしている。
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2.マイコプラズマ肺炎 患者急増
10 月 9 日 4 時 0 分
NHKニュース
肺炎の治療に通常使われる抗生物質が効きにくい、「マイコプラズマ」という
細菌による肺炎の患者が、この時期としては、ことしは過去10年間で最も多く
報告されていることから、国立感染症研究所は、せきが長く続く場合は医療機関
を受診するよう呼びかけています。
マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマという細菌が原因で起こる肺炎で、発
熱や全身がだるくなるなどの症状が出るとともに、せきが長く続くのが特徴です。
ほかの肺炎の治療に使われる抗生物質が効きにくいため、診断が遅れるとまれに
肺炎が重症化したり、髄膜炎や脳炎などを起こしたりすることがあります。国立
感染症研究所によりますと、ことしは調査対象になっている全国の450余りの
医療機関から報告される患者数が、7月から急激に増え始め、先月25日までの
累計で8900人を超えて、この時期としては過去10年間で最も多くなってい
ます。年齢別では、1歳から4歳までが3191人で最も多く全体の36%とな
り、次いで5歳から9歳までが2544人(29%)、10歳から14歳までが
1303人(15%)で、0歳から14歳までの子どもの患者が7204人に上
り、全体の81%を占めています。マイコプラズマ肺炎は、例年、これからの季
節に患者が増えるということで、国立感染症研究所感染症情報センターの谷口清
洲室長は「例年の傾向と同じだとすると、もう少し増加する可能性がある。マイ
コプラズマ肺炎は多くは自然に治るが、せきがとても強く、家族や学校の友人な
ど、密接に接触していると感染が広がりやすいので、早めに医療機関を受診して
ほしい」と話しています。
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3.保育園の震災時メール、首都圏に「必要」な理由
10 月 31 日(月)16 時 45 分配信 読売新聞
災害時などの保育園の緊急連絡用に、メール配信システムやツイッターなどを
導入する自治体が首都圏で相次いでいる。
東日本大震災では、帰宅困難となった保護者と連絡がとれなくなった保育園が
多く、連絡体制の不備が浮き彫りになったためだ。
東京都品川区は11月、区立保育園全41園でメール配信システムを導入する。
各園に保護者の携帯電話などのメールアドレスを登録してもらい、年内にも運用
を開始する。災害時は園児の安否情報などを一斉に配信する仕組みだ。
個人情報保護のため、メールアドレスの管理などは業者に依頼する必要があり、
システムの導入費用に約210万円、年間の運用に約300万円かかる。「震災
時は電話がつながりにくく、ほかの連絡手段の確保が必要だと痛感した」と区保
育課の担当者は話す。
同様のメール配信システムは、江東区が今年度内に導入する予定のほか、世田
谷区が今年6月、葛飾区が9月に導入している。
保育園は保護者が毎日送迎していることに加え、最近は個人情報保護の観点か
ら、電話連絡網も設けていない自治体が多い。しかし、都市部では両親とも居住
地から離れた職場に通っている家庭が多く、東日本大震災では、緊急時の連絡手
段が課題となった。
東京都が6月に調査したところ、都内の市区町村のうち、緊急時の連絡手段を
確保していたのは約半数。最も多いのは、電話で安否情報を録音でき、費用のか
からない災害用伝言サービスだった。新たに連絡手段の導入を検討している区市
も4割あった。
3月の震災時は通信規制が行われ、電話が通じにくい状態が続いた。メールや
インターネットの簡易投稿サイト「ツイッター」は比較的つながりやすかった。
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4. 長谷川学院訴訟にみる時代の変化
10月25日あいぎす通信
<長谷川学院訴訟>宮城県石巻市で幼稚園の送迎バスが大震災の津波に巻き込
まれ園児5人(当時5~6歳)が死亡したのは園側が安全配慮を怠ったためだとして園
児4人の遺族が8月10日、園を運営する学校法人と園長に計2億6680万円の損害賠
償を求め、仙台地裁に提訴した。震災犠牲者の遺族が学校や幼稚園などの責任を問う
訴訟は初めてと見られる。訴状によると高台にあるこの幼稚園は3月11日、地震発生約
15分後の午後3時ごろ、園児を2台の送迎バスに乗せ発車させた。うち1台が沿岸部に
向かい津波で横転した。バスは付近で発生した火災に巻き込まれ、園児5人は遺体で
後日発見された。もう1台は運転手がラジオで大津波警報を知り、幼稚園に引き返し無
事だった。遺族側は「園児は安全な高台から危険な場所へわざわざ連れて行かれた。
地震直後の情報収集も怠った」と主張している。亡くなった園児の父親は、仙台市内で
会見し「裁判で真実を明らかにしてほしい。真実を知り得ない限り再発防止はあり得な
い」と話した。園側の代理人弁護士は「訴状を見て対応していきたい」というコメントを発
表した。
その後
<第1回口頭弁論>上記訴訟の第1回口頭弁論が10月11日、仙台地裁であった。
園側は請求棄却を求める答弁書を提出し、争う姿勢を示した。
その後
<自動車学校提訴>東日本大震災の津波で宮城県山元町の「常磐山元自動車学
校」に通っていた18~19歳の教習生25人が死亡したのは、学校側が安全配慮義務を
怠ったためとして、25人の遺族46人が10月14日、学校側と経営陣らを相手取り、計1
9億300万円の損害賠償を求める訴訟を仙台地裁に起こした。訴状によると、学校側は
3月11日の地震発生後、町や消防の避難指示を無視し、沿岸部にある教習所内に教
習生を待機させた。約1時間後に23人はバスに分乗、2人は徒歩で帰宅しようとしたと
ころ、津波に巻き込まれた。遺族側は「学校側は3月が繁忙期のため、安全よりも授業
再開を優先し、待機指示を出していた過失は重大」と主張している。学校側の代理人弁
護士は「コメントできない」としている。
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