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サッカーを通じて『生きる力』を育てたい
サッカーを通じて『生きる力』を育てたい 北海道教育大学旭川分校卒業後、教員の道へ 進む。平成13年4月、芽室小学校へ赴任し、 現在に至る。帯広FCのほかも、芽室町サッ カー少年団で約100人の子どもたちの指導をし ている。昭和35年生まれ。麻生町在住。42歳。 2 試合終了のホイッスルを聞いたときには、 人目をはばからずに泣きました。それほどう れしい初優勝でした。 ◆◆◆ 私が十勝地区の選抜チームである帯広FC を指導するようになって20年。過去にも幾度 か優勝のチャンスはありましたが、そのたび にはね返されてきました。今年のチームには、 核になる数名の選手がいますが、それ以上に 選手間でのコミュニケーションを密に取るこ とや個々の判断力を鍛えるための練習を積ん できたことが、良い結果へと結びついたのだ と思います。 ◆◆◆ 7月28日から「味の素スタジアム」(東京 都)を中心に開催される全国大会は、Jリー グジュニアチームなどが出場する、とてもレ ベルの高い大会です。限られた時間の中でひ たむきに練習に取り組み、トップレベルの選 手を相手にどの程度通用するのか試してみた いと思います。また、これまで北海道代表チ ームは準決勝まで進出するなど、良い成績を 収めているので、私たちも良い結果を残せる よう頑張ります。 ◆◆◆ 私が指導しているのは、選抜チームだけで はありません。地元・芽室町サッカー少年団 でも100人の団員とともに練習に取り組んで います。十勝の少年サッカーレベルは毎年向 上しており、十勝地区予選を勝ち上がること は難しいですが、2年連続の全道大会出場を 目指しています。 ◆◆◆ ただ、私は子どもたちに勝つことだけでは なく、スポーツの厳しさなど、学校の教室で は教えることができないことを理解してほし いと思っています。少年サッカーは、個人の ミスがあまり目立たないので、周りの選手が カバーしあえばスター選手がいなくても勝つ ことができるのです。子どもたちには仲間の 大切さや、サッカーの素晴らしさを存分に味 わってもらいたいです。そして将来、芽室町 や十勝からプロサッカー選手が育ってくれる ことが私の大きな夢です。