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提出された県民意見と県の対応(PDF形式 215 キロバイト)

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提出された県民意見と県の対応(PDF形式 215 キロバイト)
県央基幹病院整備基本計画(案)に対する県民意見と県の対応
意見の反映状況 Ⅰ 反映したもの Ⅱ 一部反映したもの Ⅲ 既に記述済みのもの
Ⅳ 今後の検討課題とするもの Ⅴ その他記述を変更しなかったもの
1 病院機能
No.
県民意見
県の対応
反映
状況
私は現在、病院で主に診療材料や医療機器の
購入・修理等の業務に従事しているが、機能と費
用がつり合っていないものが散見される。これら
の抑制化は当院のみに限らず、病院経営にとっ
計画案に記載のとおり、「地域に貢献する病院」
て今後ますます重要になってくるかと思う。
1
として、医工連携やまちづくりなどに貢献できるよ
私は以前よりずっと県央地域ほど医工連携の可
う取組を進めます。
能性を秘めた地域はないかと思っている。産学官
が連携し、病院が困っていること、地域が提供で
きることを共有し、県央地域全体の発展へと繋が
る体制を整備すべきであると思う。
Ⅲ
健康寿命の延伸は、今後の高齢化と人口減少
等の環境変化、そういった状況の下で地場産業
を始めとした地域の活力を維持していく上でも、
最重要の課題の1つと認識している。
そのためには医療分野のみならず、むしろそれ
以上に、予防医療の充実や食事を始めとした生
活全般の管理が重要になり、そういった個人単位
の行動変容を目的とした市民教育などについて
も、その重要性を増しているところと思う。
近年、NTT東日本関東病院などのように、院内
2 に「タニタ食堂」などを誘致し、アメニティの向上を
図る病院が増えてきている。これは病を1つの機
会と捉え、それをきっかけとして生活様式の見直
しを図ろうという方々への具体的手法の提示や、
健康なうちから気づきを促すといった意味におい
ても、それなりに有用な手段ではないかと考えて
いる。
また、こういった目新しい取組により、新病院の
立ち上げ後、健康情報発信基地としての存在意
義や、地域に発信するメッセージ性などといった
ものもますます高まってくるのではないかと思う。
県央基幹病院では、計画案に記載のとおり、
「疾病予防から在宅医療まで一貫した医療を圏
域全体で提供するために基幹病院が担う後方支
援機能」として、行政や企業と連携した疾病予防
活動などにも取り組むこととしております。また、
医師による公開講座の実施など情報提供に努
め、「住民に開かれた病院」を目指したいと考えて
おります。
健康寿命の延伸については、医療のほか、健
康づくりや介護予防などの市町村等の保健医療
事業や、国、県の施策、企業などの取組が有機
的に機能していくことが重要と考えております。ご
意見については、今後の具体的な運用を検討す
る上で参考とさせていただきます。
Ⅰ
県の対応
反映
状況
2 スタッフ確保
No.
県民意見
計画案に記載のとおり、「医療スタッフの集まる
医師・看護師がきちんと休みが取れる体制を組
魅力ある病院(マグネットホスピタル)」を目指し、
んでほしいと思う。また、関連して、この方々の給
3
職員の働きやすい勤務環境等を検討してまいり
与面も他に恥じない程度の支給を望みたいと思
ます。ご意見については、今後の具体的な運用
う。
を検討する上で参考とさせていただきます。
1
Ⅲ
No.
県の対応
反映
状況
計画案においては、関連資格の一例として「認
定看護師」と記載しておりますが、今後、職種に
関わらず幅広いキャリア形成支援を検討していく
こととしておりますので、ご意見を踏まえ計画案の
記載を修正します。
Ⅰ
県民意見
「認定看護師などの関連資格の取得」を「専門・
認定資格の取得」に変更してください。
(理由)
看護職員・コメディカルスタッフのキャリア形成
支援とうたっているのであれば、認定看護師など
という文言は不適切と思う。また、DMATしかり、
ICT、NST、外来化学療法など専門・認定を持っ
たコメディカルスタッフと医師・看護師がチームに
4
なって医療を行っている。その中で格差をつける
のはいかがかと思う。また、スキルアップのために
その優遇は職種にかかわらず行うべきものではな
いか。
モチベーションをあげるために資格看護師だけ
ではなく、ICTやNSTなどの、診療報酬を頂いて
いるチームメンバーには資格手当てを付けてくだ
さい。
看護師不足が深刻と聞いているが、提案されて
いる対策のほかに、県として看護師養成をさらに
積極的にやろうという姿勢はないのだろうか。
具体的には、県立吉田病院の看護学校にある
准看護師が正看護師になる2年コースのほかに、
ここに看護師養成の3年コースを併設して頂きた
いと思う。
吉田は交通の便がよく、私のまわりにも関東の
5 方に大学卒業後に勤めたけれど地元に帰ってき
たいという娘さんがいて、ついては看護師の養成
校に入りなおしたら就職口がいっぱいあるよと話
をしている。
県はどうも看護師養成を民間まかせにしすぎて
いて、県自ら、もっと看護師の数を増やそうという
意気込みにかけていると思う。看護師不足が深刻
であれば、県も民間も看護師養成に積極的に取
り組んだらいいと思う。
県といたしましても、看護職員の確保は重要な
課題であると認識しております。
県央基幹病院では、計画案に記載のとおり、看
護職員等の専門職の実習受入れなど、地元養成
所等との連携体制を構築し、地域の医療人材の
育成に貢献することとしています。
なお、看護職員の養成については、県が直接
養成所を運営することに加え、民間の養成所運
営の充実が図られるよう、運営に対する支援を
行っております。また、質の高い看護職員の養成
のため、教員の養成や継続的な研修を実施して
おります。
今後も、ご意見を踏まえ民間養成所と連携し看
護職員を養成するとともに、県内就業及び定着の
促進、再就業の促進等、様々な取組を行い看護
職員の確保に努めてまいります。
Ⅱ
医療スタッフの充足のめどはいつ頃につくの
か。具体的なことをこの6月議会とマスコミに対し
てきちんとご説明をお願いする。
開院までに目標とする医療従事者が集まらない
場合は、開院までの日程に支障が出るのではな
6
いか。現に魚沼基幹病院は、当初計画のベット
数が確保されていないままで、開院を迎えてし
まったようだ。
魚沼基幹病院のようにならないために、当局の
一層のご尽力を切に望む。
計画案においては、病棟稼働や看護師の配置
など開院後の具体的な対応を定めておりません
が、開院時の患者動向や受入れ体制の整備状
況等も踏まえながら対応を検討し、その中で、必
要な医療スタッフが充足できるよう努めていくこと
としており、取組の状況については、県議会や報
道等を通して丁寧に説明してまいります。
なお、新潟大学地域医療教育センター・魚沼基
幹病院では、体制整備をしながら段階的に稼働
する計画のもと、魚沼地域の患者需要や他病院
の看護体制等を踏まえ、開院時には予定どおり
職員を採用したと聞いております。想定した以上
に症状の重い入院患者や救急患者が多く、病棟
の看護師をこれらの部門へ配置換えするなど、患
者の安全を最優先に対応したため、病棟の稼働
に遅れは生じておりますが、運営財団では、今
後、看護職員の採用計画を前倒しで進めるなか
で、患者需要も踏まえ3年程度でフル稼働を目指
したいとしております。
Ⅱ
優秀な医療スタッフが集まる魅力ある病院、ま
た、優秀な医療スタッフが留まってくれる魅力ある
病院にするためには、人事労務管理知識に長け
た社会保険労務士の存在が欠かせないと思う。
7
社労士に限ったことではないが、これからの病院
経営は、よりきちんとした根拠等に基づいてなさ
れていくべきだと思うので、有資格者を配置すべ
きであると思う。
計画案に記載のとおり、県央基幹病院では「民
間ノウハウを活用した効果的、効率的な病院経
営」を目指しています。新潟大学地域医療教育セ
ンター・魚沼基幹病院においては、弁護士や公
認会計士など外部の専門資格者の協力も得て、
病院運営を行っていると聞いており、県央基幹病
院においても、同様に対応してまいりたいと考え
ております。
Ⅰ
2
3 施設規模
No.
県の対応
反映
状況
「県央基幹病院の整備に向けたアウトライン(平
成26年8月公表)」では、病床規模のイメージとし
て500床規模とし、その病床規模に必要とされる
用地面積として50,000㎡規模としたところです。
計画案においては、整備基本計画策定委員会
において基幹病院の役割、機能を具体的に検討
する中で、
・再編対象病院の現在の入院患者数
・県央医療圏住民の将来入院患者数推計や
圏域外への流出患者数
・圏域内の他病院との連携・役割分担
など、多様なデータ・観点から検討し、適正な病
床規模(450床)を設定したものです。
また、建物面積及び用地面積については、450
床規模の病院として必要な面積を他の県立病院
の事例を参考に見積もったものであり、その考え
方について、計画案に追記します。
Ⅱ
県の対応
反映
状況
県民意見
新聞では(アウトライン等において)500床、用
8 地面積も大きかったと思う。(450床等とした)根
拠を示してください。
4 施設整備
No.
県民意見
先般、魚沼基幹病院を見て来たが、緑地帯(木
陰)が見当たらなかった。県央基幹病院では緑地 ご意見については、今後の施設整備を検討す
9
帯を多く設け患者さんが外でも休めるよう、木製 る上で参考とさせていただきます。
ベンチなどを設置した方がよいと思う。
Ⅴ
計画案に記載のとおり、外来に総合案内を設け
るとともに、患者に分かりやすいゾーニング(施設
の空間配置)、サイン計画(案内表示計画)に配
慮することとしています。ご意見については、今後
の施設整備を検討する上で参考とさせていただ
きます。
Ⅲ
県央基幹病院では、建物にダンパーなどを設
置して揺れを軽減する「制震構造」よりも建物自
体の損傷や機器の転倒、照明器具の落下等を防
免震構造を採用するとのことで良いことだと思 ぐ効果が高いと言われている「免震構造」を採用
11 う。しかし、なぜ、制震工法を採用しないのか、理 する予定としております。免震構造の特徴につい
由を明らかに出来るようにした方がいいと思う。
ては、計画案に追記します。
なお、免震構造等の具体的な地震対策につい
ては、今後の地質調査の結果等を踏まえ、検討
してまいります。
Ⅰ
排水対策については、法令等に基づき、農地
における大規模開発に伴い必要となる雨水流出
抑制対策として計画案に記載した調整池の整備
用地の地盤対策に一年間をかけるが、昔から、
など、必要な対策を実施してまいります。
この周辺は水はけが悪く地盤が悪いと言われて
12
地盤については、地質調査を行った上で、必要
いる。土地を落ち着かせるために、排水対策と地
に応じ、計画案のスケジュールに記載した用地造
盤改良を行うべきと考えている。
成の中で病院建物の安定性が保たれるよう改良
を加えるなど、ご意見を踏まえ適切な安全対策を
実施してまいります。
Ⅰ
整備基本計画の部門別整備計画の検討に当
たっては、再編対象病院の看護部門長にも参加
していただいております。今後の施設整備の検討
に当たっても同様に幅広く看護師等のスタッフか
らご意見をいただけるよう進め方を工夫してまいり
ます。
Ⅰ
魚沼基幹病院ではどこに行けばどうなるかという
ような、案内表示が少ないように感じた。若い人た
10
ちはまだしも、高齢の方々にもわかりやすい表
示、案内をお願いしたい。
委員会、病院整備検討部会の委員の構成につ
いて、看護師やコメディカルが1名も入っていな
13 い。特に病棟の整備等においては看護師や看護
教育関係者からの意見を汲み上げていく必要が
ある。
3
No.
県の対応
反映
状況
病院の浸水対策は地域災害拠点病院の機能
に関わらず、病院の機能を維持する上で、重要と
考えております。
県央基幹病院では法令等に基づき、農地にお
ける大規模開発に伴い必要となる雨水流出抑制
対策として計画案に記載した調整池を整備する
など、必要な対策を実施してまいります。
Ⅰ
県民意見
地域災害拠点病院の機能に病院の浸水対策も
追加してください。
(理由)
災害時の病院機能維持等の確保に施設の耐
震・免震化と浸水対策は欠かせないと思う。なぜ
ならば、県央基幹病院の設置場所が信濃川と中
之口川に挟まれており地盤的にも軟弱で地盤の
14
支持層まで30m前後あるためと、年に数回この地
区は冠水するする場所であるので50mm/h以上
の雨が降ると排水する場所がないため浸水する
ことが予想される。また、昨年の鬼怒川の洪水の
ように五十嵐川の堤防の強化により旧下田地区
からの雨水がそのまま信濃川に流れ込み信濃川
の堤防を越水する可能性もある。
看護学生の実習を受け入れるための施設設備
の検討がされていない。各病棟に個室程度の広
さの学生指導室(学生の荷物置き場、看護師や
教員からの指導、学生の記録をするため)を設け
る必要がある。
スタッフステーション内にも学生用の記録テー
ブルと荷物置き場(学生のファイルや筆記用具、
15 看護用具を置くスペース)も設置する必要があ
る。
看護学生に限って言えば80名分のロッカーと昼
食をとれるテーブル、指導する教員10名分の控
え室が必要と考える。
看護学生が実習しやすい環境を整えることは、
就職先の候補として選定する際の重要な要素と
なるので、ぜひ検討していただきたい。
計画案に記載のとおり、看護学生をはじめ、卒
後臨床研修生や臨床実習生、薬学生その他の
医療職の実習生を積極的に受け入れることとして
おり、そのために必要な控室、更衣室、研修室等
の諸室と設備を確保したいと考えております。
ご意見については、今後の施設設備を検討す
る上で参考とさせていただきます。
Ⅰ
5 設置形態
No.
県民意見
(「公設民営方式」について)
「民営化」されることにより、病院経営者の皆さん
は、最初の内は「不採算部門の切り捨てはしな
い」と言っていたが、時間が経ってくると、「不採算
16 部門」を切り捨て、経営状態を改善してきた経緯
がある。この県央基幹病院は、将来にわたって、
「不採算部門の切り捨て」は絶対にしない、できな
いと、断言できる根拠はどこにあるか。6月県議会
とマスコミに対してきちんとご説明をお願いする。
「県央基幹病院は不採算部門を切り捨てはしな
い。」ということを県央基幹病院設置条例等に明
文化して、将来にわたって、県央基幹病院は不
採算部門の切り捨ては絶対にしないとの確約を
担保する制度を確実に早く創設して、県民が安
心して暮らせるようにしてください。
※現在の県庁スタッフはあと何年か何十年か経
17 てば確実に退職してしまい、「県央基幹病院が不
採算部門の切り捨てはしない」ということが忘れさ
られてしまう可能性がある。でも、県民は何十年
経とうが、そこに住み続ける。今年から基幹病院
開院以降、毎年1回以上県が記者会見等の場で
「県央基幹病院は今後も不採算部門の切り捨て
はしない」ということを宣言し続けていくことを約束
してください。
県の対応
県央基幹病院は、医師にとって魅力ある病院を
創出することにより、全国から地域医療を志す医
師を集積するマグネットホスピタルを目指しており
ます。こうしたコンセプトを踏まえると、県が公的医
療を支えながらも、公務員制度上の様々な規制
がなく、柔軟な医師派遣や魅力的な勤務体系の
導入が可能であり、効率的な経営が目指せる「公
設民営」が望ましいと考えております。
また、「公設民営」では県央基幹病院は条例に
より設置される「県立病院」に位置付けられ、県と
して、不採算医療を担保するための財政支援や
モニタリングによる監視など必要な支援や一定の
関与を行ってまいります。こうした仕組みのもと、
計画案に記載のとおり安定的に政策的医療を提
供できるよう、運営主体の取組を支えてまいりた
いと考えております。
なお、この旨は県議会(平成28年6月定例会)
でもご説明しているところであります。
4
反映
状況
Ⅱ
Ⅱ
6 県央医療圏の姿
No.
県の対応
反映
状況
県央医療圏の再編は、計画案に記載のとおり、
県央基幹病院と地域の医療機関(病院、診療所
等)との役割分担と連携のもと、圏域内で相当程
度完結できる医療提供体制を目指すものです。
このため、医療再編に当たっては、市町村の区
域を越えた一体のものとして、住民への最適な医
療が提供されるよう、医療機関のネットワークを構
築してまいりたいと考えております。
なお、県立吉田病院については、今年度、有識
者による会議を開催し、県央医療圏において吉
田病院が将来果たすべき役割や医療機能等に
ついて、まずは検討を行ってまいります。
Ⅱ
県の対応
反映
状況
県民意見
既存病院は、地域医療の担い手として、住民に
身近な医療を提供していくことを基本とすると書
いてあるが、燕市は、身近な病院が県立吉田病
院1つになってしまう。
母を在宅で介護していた時も、施設に入ってか
ら急変した時は、燕労災病院に入院させていた
だいた。
そんな身近な病院が、県立吉田病院1つになっ
たら、受け入れて診てもらえるのかと地域の人は
18 心配している。県立吉田病院を早く改築して、大
丈夫だと住民を安心させてください。今の県立吉
田病院の敷地では改築など無理だと思うので、
改築の場所を早く決めてください。
田んぼをつぶして建てるしかないが、県が建物
をつくってもいいと規制をはずしてくれないと、田
んぼに建物をつくるわけにはいかないと聞いた。
県の施設をつくるなら、規制をはずすのは難しく
はないと思うので、早く改築の方向を打ち出して、
建設場所を決めてください。
7 再編対象病院
No.
県民意見
燕労災病院については、計画案に記載のとお
り、県央基幹病院の円滑な整備に向けた準備を
燕労災病院が平成28年度を目途に移譲される
進めるため、早期の移譲を受けるものです。
予定だが、平成35年に県央基幹病院が開院され
19
これにより開院に向けた医療スタッフの確保を
るまで、移譲に伴い医療水準が低下(医師や病
図るほか、燕労災病院が果たしてきた役割を踏ま
床の削減)しないように努力してもらいたい。
え、地域の医療機能の維持に努めていくこととし
ており、この旨を計画案に追記します。
Ⅰ
再編対象病院から引き継ぐ「医療機能」とは、再
編対象病院の診療科や診療内容等を指してお
り、計画案にこの旨を追記します。
なお、再編後の患者の受診については、再編
対象病院に受診していた患者、それ以外の医療
機関に受診していた患者に関わらず、再編後の
機能分担に沿って、適切な医療機関で受診でき
るよう、紹介状の取扱も含め、開院前後におい
て、丁寧に周知、ご案内してまいります。
計画案に記載のとおり、県央医療圏の再編は、
県央基幹病院と地域の医療機関との役割分担と
連携のもと、圏域内で相当程度完結できる医療
提供体制を目指すものです。この考え方に沿っ
て、住民の皆様が再編後も迷わず適正な医療機
関で受診できるよう、今後も住民の皆様への理解
促進に取り組んでまいります。
Ⅱ
県の対応
反映
状況
再編対象病院の医療機能は基本的に引き継ぐ
とし、また、地域医療支援病院を目指すとしてい
る。今まで「燕労災病院と厚生連三条総合病院に
通院していた患者は(他の一次・二次病院には渡
さずに)「県央基幹病院」で引き続き普通(一般)
20
の患者として面倒をみるけれど、他の病院の患者
や、初診の患者は原則として紹介状がなければ
診ない」と取れるような表現は、いささかいぶかし
く感じる。誤解を招かないような、正確な表現に訂
正をしてもらいたい。
8 周辺整備
No.
21
県民意見
アクセス道路については、県央4市町村からの
病院に入る、診療を終えて帰る道路(アクセス道
要望も含め、国や地元自治体等と対応を協議し
路)をきちんと整備していただきたいと思う。
てまいります。
5
Ⅳ
【質問】
No.
県民意見
県の対応
反映
状況
移譲後の燕労災病院及び県央基幹病院の設
置形態については、ともに県が設置し、指定管理
燕労災病院の運営主体が2度(新潟県、公設民
者に運営を委ねる公設民営方式とすることとして
営)変わると思われるが、考えている具体的なス
おりますが、両病院の運営主体については、再
ケジュールを教えてください。
22
編対象病院の経営主体とも調整しながら、検討を
公設民営となった燕労災病院と統合先の県央
進めてまいります。
基幹病院の公設民営の運営主体は同じと考えて
また、運営主体については現時点では決まって
よいか。
おりませんが、準備を進める上で支障とならない
よう検討を進めてまいります。
-
県央基幹病院は、医師にとって魅力ある病院を
創出することにより、全国から地域医療を志す医
師を集積するマグネットホスピタルを目指しており
設置形態について「公設民営方式」とするメリッ
ます。こうしたコンセプトを踏まえると、県が公的医
23 トは何か、県直営では不都合なこととは何か。わ
療を支えながらも、公務員制度上の様々な規制
かりやすいご説明を求める。
がなく、柔軟な医師派遣や魅力的な勤務体系の
導入が可能であり、効率的な経営が目指せる「公
設民営」が望ましいと考えております。
-
同じく「公設民営方式」を採用する「新潟大学地
域医療教育センター・魚沼基幹病院」の運営主
体(一般財団法人)には、県のほか、地元自治体
(運営主体について)
からも参画いただいておりますが、県央基幹病院
運営主体として記載している「財団法人」の中に の運営主体については、整備基本計画を踏ま
24 地元自治体が含まれるのか、あるいは含まれない え、再編対象病院の経営主体とも調整しながら、
のか、いつになったらはっきりとするのかきちんと 検討を進めることとしており、現時点で地元自治
説明してください。
体の参画の有無や決定スケジュールなど詳細は
未定となっています。今後、準備を進める上で支
障とならないよう、県央地域の実情を考慮しなが
ら検討してまいります。
-
整備スケジュールのただし書きに記載の「独自
の開発の動き」とは、具体的には、地権者等によ
る土地区画整理事業立ち上げの動きを指してお
り、地元自治体等からお聞きしているものです。
(整備スケジュールについて)
この開発に係る具体的な計画については、現
但し書きにある「開発計画」とは何か。記載して 時点では県に届いておらず、詳細は不明です
いる整備スケジュールと、何がどのように違うの
が、その内容によっては、計画内容自体の調整
25 か。わかりやすい説明をお願いする。
や必要な各種法的手続等に時間を要し、整備ス
また、建設計画と、ここにある開発計画とどのよ ケジュールに何らかの影響が生じることも考えら
うに作用してくるのかわかりやすい説明をお願い れます。
する。
仮に、こうした状況が予想される場合は、必要な
調整を図りながら、この開発計画とは別に、計画
案に記載の整備スケジュールを基本に病院整備
を進めてまいりたいと考えており、その方針をただ
し書に記載しているものです。
-
地震対策、特に地震による「液状化」対策はどう
なっているか。この県央基幹病院建設予定地は、
水害等の対策も施されると聞いているが、地震対
策との関連をご教示ください。
日本中、活断層だらけといっても過言ではない
26 ようである。以前起きた新潟地震では液状化現象
により、集合アパート等が地面に吸い込まれてし
まった。この県央基幹病院が地震等による液状
化現象により、「倒壊」よりも状況の悪い液状化現
象が起こらないようにしっかりとした液状化対策は
どうなっているのかをご説明下さい。
-
地盤については、地質調査を行った上で、必要
に応じ、計画案のスケジュールに記載した用地造
成の中で病院建物の安定性が保たれるよう改良
を加えてまいります。
6
No.
県民意見
県の対応
病院の浸水対策については、地域災害拠点病
(災害時医療の拠点的機能について)
院の機能に関わらず、法令等に基づき、農地に
当該設置予定地は「水はけの良くないところ」と
27
おける大規模開発に伴い必要となる雨水流出抑
聞いている。具体的な水害対策法をお聞かせく
制対策としての計画案に記載した調整池を整備
ださい。
するなど、必要な対策を実施してまいります。
県央基幹病院は、災害時の拠点病院として位
置付けられている。水害・地震や大規模火災等
の災害により、電力の供給が絶たれた場合等で
は、自家発電では何日維持できるか。
その維持できる期間が経過したあとも、電力等
28
の供給がない場合は拠点病院としての県央基幹
病院の役割はどうなるか。この度の2回の住民説
明会の場では一切説明も、質問もなかったが、ど
うなのか。災害時の拠点的機能を持った病院だ
からとても心配である。
地域災害拠点病院の機能の詳細については、
今後、設計等を進める中で検討することとしてお
りますが、厚生労働省が定める災害拠点病院指
定要件(※)では、自家発電機の燃料は3日分程
度確保しておくこととされており、県央基幹病院に
おいても同指定要件を満たすよう対応したいと考
えております。
また、大規模災害時には、自らが被災することも
想定し、圏域内外の医療機関等との連絡・連携
体制の構築についても、検討してまいります。
-
-
※東日本大震災で認識された災害医療等のあり
方に係る課題を踏まえて決定。
震度が同じであっても、地震動の振幅(揺れの
大きさ)、周期(揺れが繰り返す時の1回あたりの
時間の長さ)及び継続時間などの違いや、対象と
なる建物や構造物の状態、地盤の状況により被
害は異なる(※1)ため、震度と耐震性能とは必ず
震度はどの程度まで耐えられる設計になるか。 しも明確な対応関係にないと言われています。
※熊本地震では、大切な拠点となる市町村役 病院建物については、地域災害拠点病院とし
29 場や病院などが、地震で倒壊まではいかなくて ての機能が果たせるよう、新潟大学地域医療教
も、地震の影響で機能不全に陥った施設が多々 育センター・魚沼基幹病院と同様に、建築基準法
あった。
で定める耐震基準よりも高い耐震性能の確保を
目標(※2)とするとともに、「免震構造」を採用(※
3)する予定としております。
※1 気象庁震度階級関連解説表(平成21年3
月31日)から引用
※2 現在の建築基準法の耐震基準は、中規模
地震(震度5強程度)の場合はほとんど損傷が生
じず、極めて稀にしか発生しない大規模地震(震
度6強から震度7程度)の場合も人命に危害が及
ぶような倒壊等の被害が生じないことを目標に設
「免震構造の採用」をしない場合よりも「免震構 定されており、県央基幹病院では、さらに、国の
造の採用」をすることにより、地震発生時には震 建築物等に関する基準に準じて同法が定める耐
30 度いくつまで耐えられるようになりますか。免震構 震基準の1.5倍の耐震性能の確保を目指します。
造のメリットは何か。「免震構造」と「耐震」と何がど ※3 免震構造とは、建物と地面との間に積層ゴ
ムなどを利用した免震装置を設置することにより、
う違うのかきちんとご説明を下さい。
建物の揺れを大幅に軽減するものであり、壁の強
化など建物自体の強度を高めて地震の震動に対
抗する耐震構造に比べ、建物自体の損傷や機器
の転倒、照明器具の落下等を防ぐ効果が高いと
言われています。
住民説明会の事例紹介では、医師を含む医療
スタッフの確保がとても重要であるとの印象を受
31 けたが、燕労災病院の医療スタッフの取扱いを教
えてください。(県に移譲後は県職員となり、その
後、公設民営の運営主体の職員となるのか。)
反映
状況
移譲後の燕労災病院については、県が関与す
る適切な運営主体を指定管理者とする公設民営
方式により運営することとしておりますが、その場
合、燕労災病院の職員は県職員ではなく基本的
に現在の労働者健康安全機構から運営主体(県
が関与する適切な運営主体)の職員へ移行する
こととなります。
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No.
県民意見
県の対応
反映
状況
県央4市町村から要望があったアクセス道路整
住民説明会ではアクセス道路や冠水対策につ
備や冠水対策については、現在、市町村から現
32 いて地元と協議しているとの回答であったが、ど
状や課題、意向を伺っているところであり、引き続
こまで進んでいるのかお聞かせください。
き協議してまいります。
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国道403号バイパスの建設にあたっては、軟
弱地盤対策や遺跡発掘調査などの不確定要
素が多く、完成時期については未定であります
が、一日も早いバイパス完成に向け、努力して
まいります。
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須頃地域へのアクセスについて国道403号バ
イパス工事が進められているが、加茂市から三条
33 市に続く道路がまだ未完成のようである。具体的
には、いつまでに国道403バイパスができあがる
のかご教示ください。
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