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ゆう通信vol.9(第65期報告書)

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ゆう通信vol.9(第65期報告書)
第65期 報 告 書
平成23年4月1日
平成24年3月31日
ゆ
う
通信
WITH HUMAN ENERGY
Vol.9
大阪証券取引所市場第二部 証券コード:8148
Top Interview
トップインタビュー
100年「想造」企業へ向けて
いつの時代でも、お客様のニーズにお応えできる
“生活産業商社”
を目指します。
株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げ
ます。
現在、当社グループは、目まぐるしく変化する時代の流れの中においても、常に
「お客様の生活を豊かに」という変わらぬ価値をお届けする“生活産業商社”と
して、お客様からお認めいただけるよう、第三次中期経営計画に基づいて経営
基盤の再構築に取り組んでおります。
お客様の想いを形にする“100年「想造」企業”を目指して取り組んだ第65期
連結会計期間(平成23年4月1日〜平成24年3月31日)
における当社グルー
プの業績ならびに事業の概況を、
ここに謹んでご報告させていただきます。
Q uestion
第65期(平成24年3月期)の業績について
どのように評価されていますか。
Q uestion
サービスステーション部門では、お車に関するあらゆるご要
望を満たす“ワンストップショップ”化を推進しております。そ
大きく伸ばしたことと、国際的なエネルギー価格の高騰によ
のためには、単にご提供できるメニューを広げるだけでなく、
り国内での製品価格自体が上昇したことです。減益の要因と
お客様に安心と信頼をもたらす接客と、
ゆっくり快適にお過ご
しては、建設関係での不良債権に対して引当を行なったこと
しいただける店舗作りに努め、車検・タイヤ交換・洗車など、
と連結子会社で収益悪化したことが挙げられます。エネル
それぞれに質の高いサービスをご提供できる人財の育成を
ギー、建設資材とも厳しい経営環境にはありますが、引き続
行なっております。第65期の具体的な取り組みとしては、京
き当社の基幹事業として、
より一層の積極的な販売活動と効
都市内の店舗1ヶ所をセルフサービスステーションに改装し
率化を推し進め、強固な収益基盤を作り上げて行けるように
てリニューアルオープンさせたほか、京都府南部で車検認証
努めてまいります。
工場を1ヶ所設置し、
レンタカーについては京都市内に2ヶ所
Q uestion
目となる取扱店をオープンさせました。
家庭用LPガス直販部門については、活動の拠点となる販売
生活サポート事業における
取り組みをお聞かせください。
資材といった生活の基本を支える商品に国全体の注目が集まりました。お
た納入遅れも次第に通常の状態に戻りました。また価格についても混乱に
ニーズに的確にお応えできる体制作りを進めております。
営業収益が増加した主な要因は、生コンクリートの販売量を
第65期は、震災直後の混乱の中からのスタートとなり、
エネルギーや建設
かげさまでサプライチェーンの混乱は短期間で収まり、一部商品で見られ
をいいます。地域に密着し、ますます多様化するお客様の
増収減益となった要因はどのような
ことでしょうか。
子会社を「ウェルビー」グループとして再編いたしました。従
来のガスショップの枠組みにとどまらない“ホームアメニティ
生活サポート事業とは、一般のお客様を対象とした小売事業
ショップ”として、京都・滋賀地区のお客様に愛される店舗作
基づく高騰などは見られず、お客様へのご負担は最小限に抑えることがで
上原 大作
絶えず経営環境を圧迫し続け、当社グループは経営の簡素効率化と事業
の再編に取り組んだ一年となりました。
その結果、第65期の業績は、売上高に役務収益を加えた営業収益が924
億9千万円
(前期比5.
2%増)
、営業利益は9千4百万円の営業損失
(前期
は営 業 利 益2億8千 万 円 )
、経 常 利 益3億2千9百 万 円
( 前 期 比56.
4%
減)
、
当期純利益3百万円
(前期比99.
0%減)
となりました。
1
営業収益
財務ハイライト
代表取締役社長
きました。
しかしながら内需の低迷や原油価格の高止まりといった要因が
101,794
5.2%増(前期比)
96,893
80,548
87,879
単位:百万円
単位:百万円
経常利益
56.4%減(前期比)
単位:百万円
単位:百万円
850
2,381
92,490
単位:百万円
99.0%減(前期比) 単位:百万円
836
1,636
674
347
754
329
平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年
3月期
3月期
3月期
3月期
3月期
当期純利益
平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年
3月期
3月期
3月期
3月期
3月期
214
3
平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年
3月期
3月期
3月期
3月期
3月期
2
Top Interview
トップインタビュー
Kyoto
りを行なってまいります。第65期には、従来の山田ガステッ
Monogatari
クを「ウェルビー湖南」に、昭和ガステックを「ウェルビー長
コ ラ ム vol.
2
京
語
都
物
浜」に改称したほか、京都府下の拠点として新たに「ウェル
ビー京都」を立ち上げました。また滋賀県湖西地区での小売
商権を地元小売店から引継ぎ活動エリアを広げました。
Q uestion
歴史に彩られた京都には、
産業サポート事業における取り組みを
お聞かせください。
なぜかガス灯がよく似合う。
産業サポート事業とは、主に企業を対象として直販、卸売を行
なう事業です。当社グループにおける商社機能が集約された
部門として、全国的な販売活動を展開しております。エネル
明 治 時 代、文 明 開 化の象 徴といえば蒸 気 機 関 車がそ
ギーや建設資材のプロフェッショナルとして企業の購買活動
の代表格だと言えますが、それに負けず劣らず庶民の注
を支援する“人財集団”を目指しており、当社グループでは、そ
目を集めたのはガス灯でした。夜はロウソクの灯りが頼り
れをROH(リターン・オン・ヒューマンリソース)
という指数
ロー・ガステックを含めたウェルビーグループ4社で、京都・
に表わすことで能力の最大発揮を促しております。
であった江 戸 時 代からすると、ガス灯は明るく輝き、当時
滋賀地区における販売体制を整えてまいります。また、サー
また、新事業開発については、環境事業推進グループによる
の人々にとっては、
まるで手品を見ているような驚きだった
ビスステーションでは、直営店舗2〜3ヶ所に車検工場を設置
「EV充電インフラ実証実験」を開始いたしました。取り組みと
し、
レンタカー取扱い店舗についても拡充を図っていく予定
のかもしれません。京都の街角に初めてガス灯がともされ
しては、
EV
(電気自動車)のレンタル事業、充電施設の設置販
です。
売、充電施設での課金ビジネスなどの研究を行なっておりま
産業サポート事業では、従来の石油部門、液化ガス部門をエ
す。
ネルギー部門として統合し、エネルギー直売部、エネルギー
Q uestion
特約店部として活動のポイントを絞り込みます。建設資材部
第66期(平成25年3月期)の施策と取り組みに
ついてお聞かせください。
門では、京都・滋賀、北四国での拠点の再編を行ないます。ま
た、仙台市に東北事務所を開設し、東日本での活動の強化を
図ってまいります。物流の効率化についても拠点の統合など
第66期は、第三次中期経営計画の最終年度となります。環
を推し進めていき、守山エネルギーセンターは夏ごろに完成
境の変化とともに目標ごとの進捗度合いには差異が見受け
する予定です。
られますが、向かうべき方向性は計画立案時から全く変わる
いかに環境が変化しようとも、当社グループは常に“生活産
事はなく、
しっかりと将来を展望できる一年にしたいと思って
業商社”として、地域の皆様から信頼される企業であり続け
います。
たいと願っております。株主の皆様には、今後とも当社グ
具体的な取り組みとしては、
まず生活サポート事業でウェル
ループへの変わらぬご指導とご鞭撻を賜りますようお願い
ビー京都の活動を開始いたします。前期グループ化したグ
申し上げます。
たのは明 治5( 1872)年。国 内 初となる明 治4年の京 都・
西本願寺での博覧会を機に、その翌年、京都府と民間に
より開催された「第1回京都博覧会」を記念して点灯され
ました。資料には、会場となった西本願寺や知恩院、建仁
寺などの周辺をはじめ、各所に設置されたと記されていま
協力:Roast Chicken Dinning ななたに
京都市役所の前に設置された
ガス灯。1965年 にパリ市、69
年にボストン市からそれぞれ姉
妹都市のモニュメント交換として
贈られてきた。
(協力:京都市)
す。一般には、明治の終わりから大正にかけて、特に商家
では宣 伝 効 果を期 待して、軒にガス灯を設 置 することが
流行りました。現在でも当時の商家・町家の佇まいをかも
しだすため、電 球を用いた“ガス”灯が吊るされています。
また、京 都 市 役 所 前に設 置されているガス灯は、姉 妹 都
円山公園のガス灯は、明治百年記念とし
て京都橘ライオンズクラブが1967年に
寄贈したもの。神戸外国人居留地の街
灯として使われていたガス灯を復刻した。
(協力:京都市 南部みどり管理事務所)
市のパリ市とボストン市からモニュメント交換として贈られ
たもので、いずれも現地で長らく使用されていた“本物”で
す。残念ながら明治5年にともされたガス灯は、いまでは見
ることができませんが、円山公園に当時のレプリカが設置
されており、面影をしのぶことができます。
3
協力:株式会社平安殿 本店
4
Special Report
経営なう。
第三次中期
経営計画の
目標と進捗
第三次中期経営計画(平成23年3月期〜平成25年3月期)における組織再編により、顧客との距離が飛躍的に接近いたしました。従来の
商材による区分から事業領域での区分に変更したことで、より顧客の求めるもの、顧客の目線を意識した活動が可能となっております。
小売機能と商社機能を区分し、
時流に沿った上原成商事グループの 構築を図ります。 “生活産業商社”としての当社の立ち位置を明確にすることは、そのまま流通における当社の存在価値を確認することにほかなりません。
第三次中期経営計画の進捗
●「人財」の育成
●経営基盤の再編
◎R O H=リタ ー ン・オ ン・ヒュー マ ンリソ ー ス
◎事業構造 商社ビジネス中心
(人的資源が価値を生み出す総和)
・従業員一人ひとりに目標(資格の取得等)へ向け
◎セグメントの再区分[商材別マネジメントから事業領域別マネジメントへ] エネルギー関連
生活サポート事業<リテール>
てのロードマップを作成させ、毎月、進行状況を
チェック。
常務取締役
総務担当兼経営企画担当
建設資材関連
重点施策
Q
これまでも当社グループにおいては、産業用直
販と卸売、一般顧客向け小売の事業が並立し
ており、それぞれにおいて存在感を示してまい
りました。
しかしながら、右肩上がりの成長の時
期を過ぎ、本当に必要とされるものしか受け入
れてもらえない時代に入って、
より顧客の立場
に立たなければ経営は成り立たなくなっており
ます。当社グループの経営においては、商社ビ
ジネスを中心においた企業人の目線でのマネ
ジメントが根底にあり、小売市場における一般
顧客の意識を正しく汲み取ることができてい
なかった点を反省し、第二次中期経営計画以
降、事業セグメントを「生活サポート事業」
と
「産
業サポート事業」に再区分いたしております。
まずは顧客のニーズを的確に捉えられる体制
にシフトし、そこから次世代に向けての新たな
ビジネスモデルの構築を行なって行きたいと
思っております。
Q
第三次中期経営計画の
ポイントを改めてご説明ください。
まず1つ目として、組織の再編です。事業領域
ごとに顧客の考え方や求めるものは違います。
当社グループはそれぞれの事業領域に特化し
た販売体制を整え、顧客の求めに即応できる
機動性や専門性を有する集団となります。特に
生活サポート事業については、直営サービスス
テーションとホームアメニティショップ「ウェル
ビー」をまさしく収益の柱として育てていかな
ければなりません。
2つ目としては、組織の簡素効率化の徹底を図
ります。人財の持つ力を最大限に発揮すること
こそが究 極 の 効 率 化 で あるというROH(リ
ターン・オン・ヒューマンリソース)の考え方を
組織に浸透させていくことが喫緊の課題となっ
ています。
3つ目は健全な財務体質の維持。経済情勢の
変動や会計基準の変更など外的要因に正しく
対応し、
なおかつ収益基盤をゆるがせない体制
を維持するためには、常に収入と支出のバラン
ス化を意識し、無駄のない組織であることが求
められます。
4つ目は新規事業の開発を推し進めていかな
ければなりません。第三次中期経営計画初年
度には、環境事業推進グループを設置し、
「エコ
=アスプロジェクト」を始動させました。創業
100年に向かう、
これからの30年に「環境」と
いう柱を築くことをテーマとしております。
Q
計画の2年目を終了した段階での
進捗状況をお聞かせください。
組織の再編と簡素効率化については着実にス
ケジュールをこなしていると思います。ただ器
はできても、そこに機能が備わるのは、携わる
人たちの意識変革があってこそで、そのあたり
が最終年度の課題になります。また、当社グ
ループでは、成功も失敗もその真因は外的要
因に求めず、全て内的要因に求めることとして
おります。劇的に変化し続ける周辺環境をどれ
だけ的確に把握して自分の中で消化し、行動に
反映させて行けるかも今後の重要なポイント
となります。ウェルビーグループの再編や東北
事務所の設置、エネルギーセンター建設など
の施策も、その意識にかかってくると考えてお
ります。
サービスステーション
ガソリンスタンド
↓
カーライフサポートステーション
ウェルビー
ガスショップ
↓
ホームアメニティショップ
(ドミナンス戦略の強化)
第64期/第65期
第66期
●お客様相談担当による専門性の高いサービスの提供
●自動車専門技術者による利便性の高いサービスの提供
●カーレンタル事業の開始
他店舗への展開
実現への取り組み
他店舗への展開
●暮らしをサポートするホームアメニティショップ
「ウェルビー」をスタート
・滋賀地区のネットワークを構築
京都地区へ拡大
産業サポート事業 ▶ 重点目標:商社機能としての生産性向上
重点施策
エネルギー・建設資材
・組織変更による業務効率化と販売力強化
・市況変化への対応
・製品別販売チャネルの多様化
・東名阪を中心とする広域展開
第64期/第65期
第66期
エネルギー
エネルギー部門を設立
調達専門グループを調達部に昇格
平成24年8月に守山エネルギーセンターが
稼働
潤滑油をはじめ製品・販売チャネルの拡大
●石油・液化ガス部門の統合を推進
●調達専門グループを新設
●物流改革の推進
●オイルの販売強化
建設資材
●生コンクリートの販売強化
・施主、開発業者、建設業者との連携による販売強化
東北事務所の開設
販売網の拡大
環境関連事業 ▶ 重点目標:エコ=アスの理念にともなう取扱商品の拡大
重点施策
生活サポート事業 サービスステーション
ウェルビー
産業サポート事業 エネルギー
建設資材
5
産業サポート事業<ホールセール>
生活サポート事業 ▶ 重点目標:地域密着の深化/小売部門の拡充
若杉 勇
事業セグメントをどのように
変更されたのでしょうか。
リテール事業・ホールセール事業の2本柱
第64期/第65期/第66期
●バイオガソリン、低燃費タイヤの販売強化 ●電気自動車のレンタル事業開始
●ソーラーパネル、家庭用燃料電池の認知促進と販売 ●リフォーム事業におけるエコ建材の提案及び使用
●オイル部門でのエコ製品の拡充
●エコ建材の拡充
6
Special Report
Close up
地域
密着戦略
地域コミュニティの拠点として、暮らしに役立つ
商品・サービス・情報を提供する
「ウェルビー」。
「かるがも」キャラクターに
お客様への思いを込めて
生活サポート事業全体の
統一ブランドとして展開
愛らしい「かるがも」のキャラクターは、もともと
当社グループが石油販売店様と共に運営してきた
快適ライフが見つかる「ウェルビー」を
地域コミュニティの拠点に
「ウェルビー」は、家庭用エネルギーをはじめ、快適な暮らしを創造するための住生活関連商品を扱う“ホームアメ
ニティショップ”です。当社グループの小売事業の核となる「ウェルビー」は、すでに滋賀地区での店舗ネットワーク
を整え、いよいよ新年度からは京都地区でも活動を開始いたしました。
最新の情報をお届けし体験していただける
展示会やキャンペーンを企画します
ウェルビーグループとは
家庭用エネルギーは、
LPガスのほかに電気や都市ガス、
最近ではコー
「ウェルビー」グループは、日々お客様のもとにお伺い
「ウェルビ ー」は、京 都に2ヶ所( 京 都 市 伏 見 区にウェルビ ー 京
ジェネレーションシステムや家庭用燃料電池、
太陽光発電システムなど
して情報をご提供いたします。LPガスをお使いいただ
都、京都府舞鶴市にウェルビー京都・京都北営業所)、滋賀に3ヶ
など、
実に多様化してきています。そんな中で、
従来のLPガスと機器に
いている環境に問題はないか、安全は確保されている
所(滋賀県長浜市にウェルビー長浜、滋賀県大津市にウェルビー
こだわったショップ展開では、
お客様のニーズに十分にお応えすること
か、
「まごころ点検」で地域を巡回し、軒先での対話を大
湖南、滋賀県湖南市にグロー・ガステック)の体制でお客様の生
はできなくなってしまいました。そこで当社グループは、
快適な暮らしを
切にいたします。また、年間を通じて定期的にイベント
活をサポートいたします。ウェルビーとは、ウェル・ビーイング
創造するための住生活関連商品を扱う“ホームアメニティショップ”とい
を企画し、生活を豊かにする最新情報を発信いたしま
(w e ll-b e in g)
=幸福、豊かな生活の実現を意味する言葉。業
うコンセプトで
「ウェルビー」
を立ち上げました。家庭用エネルギーのほ
す。太陽光発電や燃料電池の仕組みを判りやすく説明
務に取り組むものがまず、その意味をよく理解して、社名に恥じ
かにも、
グリルや流し台といった台所商品、
ソーラーパネル、
リフォーム、
したパネル展示や電気自動車の試乗体験などもご用意
ない行動を心がけてまいります。
さらにはサービスステーションで展開するカーメンテナンス情報まで、
して、お客様のお越しをお待ちしております。
生活に関するあらゆる話題が満載の地域に密着したコミュニティ拠点
を目指します。
「上原共栄グループ」のイメージキャラクターとし
て使用されてきたもので、加盟サービスステー
滋賀県湖北地区
北営業所
ションには必ず、この「かるがも」マークの看板が
掲げられております。当社グループでは、中期経
滋賀県湖東・甲西地区
営計画に基づいて生活サポート事業の再構築を
行なうにあたって、お客様やお取引先、地域社会
との共存を願う気持ちを、この「かるがも」に託し、
小売事業全体のブランドといたしました。今では、
グロー・ガステック
本社
滋賀県湖南地区
サービスステーションのほか、ウェルビー各社、営
業車、ガスボンベなど、あらゆるところで活躍して
います。
7
8
S egment R eview
産業エネルギー
セグメント別の概況
51.0%
営業収益構成比
47,216百万円
前期比 7.4%増
営業収益
営業収益
43,982
F inancial H ighlights
財務ハイライト
単位:百万円
47,216
総資産
7.4%増
構造的な需要減少とそれに伴う販売競争の激化等により、石油
40,580
純資産
単位:百万円
39,135
39,480
39,777
単位:百万円
39,775
30,254
燃料・液化ガスともに販売量は前年を下回りましたが、採算販
29,687
29,858
30,010
29,813
売の徹底、潤滑油などの高付加価値商品の拡販、液化ガス商権
受託による販売基盤の強化、物流拠点の統合に伴う周辺商圏
での営業の充実が収益の向上につながりました。
平成23年3月期
平成24年3月期
平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年
3月期
3月期
3月期
3月期
3月期
営業収益構成比
30,679百万円
前期比 3.5%増
営業収益
依然として厳しい需要環境が続く中、幅広い人脈と当社グルー
営業収益
29,632
単位:百万円
30,679
3.5%増
「受取手形及び売掛金」や「工事未収金」が増加した
一方で、
「 現金及び預金」、
「 投資有価証券」等が減少
したことにより、前期末から1百万円減少の397億7千
5百万円となりました。
POINT
33.2%
POINT
建設資材
平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年
3月期
3月期
3月期
3月期
3月期
「その他有価証券評価差額金」は増加したものの、剰
余金の配当等により
「利益剰余金」
が減少し、加えて自
己株式の取得もあり前期末から1億9千6百万円減少
の298億1千3百万円となりました。
プのノウハウを活用することで、販路の拡大に取り組みました。
その結果、セメント販売量は若干減少したものの、生コンクリー
1株当たり当期純利益
ト販売量は前年を大きく上回り、収益の向上に寄与しました。
平成23年3月期
平成24年3月期
36.62
単位:%
自己資本比率 38.61
74.5
75.7
75.5
74.9
74.4
1株当たり配当金
8.5
10.0
単位:円
8.5
8.5
8.5
17.50
生活サポート
15.8%
営業収益構成比
14,571百万円
前期比 2.3%増
営業収益
営業収益
単位:百万円
10.67
2.3%増
サービスステーションでは、燃料油販売量は低迷しましたが油外収益の
平成23年3月期
平成24年3月期
の充実にも取り組みました。家庭用液化ガスについては、直販子会社で
「ウェルビーブランド」展開による体制強化に努めました。加えて、太陽光
発電・リフォームも販売子会社との連携推進により拡販に努めました。
当期純利益が3百万円と低水準であっ
たことから1 株 当たり当 期 純 利 益は、
0.18円となっております。
主に利益剰余金が減少したことにより、
自己資本比率は74.4%と前期に比べ僅
かに低下したものの、高水準を維持して
おります。
平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年
3月期
3月期
3月期
3月期
3月期
POINT
14,571
平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年
3月期
3月期
3月期
3月期
3月期
POINT
14,249
0.18
平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年
3月期
3月期
3月期
3月期
3月期
POINT
向上に努めました。また、セルフ化改造、車検認証工場・レンタカー事業
9
単位:円
当社は安定した配当を継続的に実施することを基本
としております。当期の期末配当金は4円25銭とし、
中間配当金4円25銭と合わせて、1株当たりの年間
配当金は、前期と同額の8円50銭となっております。
10
C onsolidated F inancial S tatements
連結財務諸表
連結損益計算書の
ポイント
連結貸借対照表の
ポイント
連結貸借対照表の概要
(単位:百万円)
前連結会計年度末
当連結会計年度末
平成23年3月31日現在
平成24年3月31日現在
連結貸借対照表の概要
連結損益計算書 の 概 要
資産合計
(単位:百万円)
前連結会計年度
当連結会計年度
平成22年4月1日∼平成23年3月31日
平成23年4月1日∼平成24年3月31日
営業収益
87,879
売上原価
販売費及び一般管理費
当連結会計年度末
39,775
平成23年3月31日現在
平成24年3月31日現在
10,102
経常利益
資産合計
流動資産
流動資産
4,379
現金及び預金
10,102
無形固定資産
204
法人税、住民税及び
事業税
法人税等調整額
少数株主利益
営業外収益 営業外費用
545
121
当期純利益
特別利益
3
347
有形固定資産
投資その他の
資産
4,379
279
24
1
9,041
無形固定資産
204
ポイント
特別損失
23
280
資産
投資その他の
資産
平成23年3月31日現在
負債・純資産
合計
26,232
26,152
・純資産
8,520 負債負債
9,767
合計
固定負債
流動資産
26,232
26,152
固定資産
固定資産
13,625
13,543
固定資産
固定資産
株主資本
固定負債
29,302
1,246
4,485
その他の
包括利益
累計額
株主資本
489
現金及び預金
無形固定資産
9,619
200
13,625
200
投資その他の
資産
「受取手形及び売掛金」や「工事未収金」が増加した一方
9,041
8,856
で、
「 現金及び預金」、
「 投資有価証券」等が減少したこと
連結キャッシュ
・フロー計算書の概要
により、
前期末から1百万円減少の397億7千5百万円
となりました。
9,767
負債
9,962
流動負債
株主資本
8,663
純資産
純資産
固定負債
その他の
1,298
包括利益
累計額
株主資本
純資産
その他の
株主持分
包括利益
217
累計額
負債
流動負債
負債
負債・
純資産
8,663
9,962
合計
固定負債
30,010
29,302
少数
有形固定資産
投資その他の
資産
4,485
平成24年3月31日現在
39,775
負債
8,520
9,619
8,856
無形固定資産
13,543
39,777
1,246
流動負債
現金及び預金
有形固定資産
流動資産
平成24年3月31日現在
負債・純資産(単位:百万円)
合計
前連結会計年度末
当連結会計年度末
39,777
39,775
平成23年3月31日現在
流動負債
39,775
39,777
有形固定資産
754
営業利益
資産合計
前連結会計年度末 当連結会計年度末
(単位:百万円)
前連結会計年度末
39,777
現金及び預金
86,770
5,815
資産合計
(単位:百万円)
30,010
29,093
29,813
純資産
501
29,093
29,813
489
1,298
少数
その他の
株主持分
包括利益
218
累計額
501
少数
少数
株主持分
株主持分、
「未払法人税等」
が減少した一方で、
「 工事未払金」
「短
217
218
期借入金」が増加したこと等により、前期末から1億9千
5百万円増加の99億6千2百万円となりました。
(単位:百万円)
当連結会計年度
連結キャッシュ・フロー
計算書
営業収益
92,490
経常利益
329
営業損失
税金等調整前
当期純利益
309
3
11
営業収益
営業損失
経常利益&当期純利益
売上高に役務収益を加えた営業収
益は、生コンクリート販売数量の増
加とエネ ルギー 価 格 の 上 昇により
前 期 比5.2 % 増 の924億9千 万 円
となりました。
建設資材での不良債権の発生や子
会 社 の 業 績 悪 化、エネ ル ギ ー で の
益率減少などにより、残念ながら9
千4百万円の営業損失(前期は営業
利益2億8千万円)
となりました。
経 常 利 益 は 前 期 比56.4 % 減 の3億2
千9百万円、当期純利益は、法人税率の
変更に伴う繰延税金資産の取り崩し等
により税額負担が増加したこともあり、
前期比99.0%減の3百万円となりまし
た。
(単位:百万円)
当連結会計年度
△171
平成23年4月1日∼平成24年3月31日
△479
営業活動による
△62
キャッシュ・フロー 投資活動による
キャッシュ・フロー 財務活動による
キャッシュ・フロー
当期純利益
94
ポイント
平成23年4月1日∼平成24年3月31日
連結キャッシュ・フロー計算書の概要
現金及び
現金同等物の
期首残高
現金及び
現金同等物の
期首残高
9,158
9,158
△171
営業活動による
キャッシュ・フロー
△479
投資活動による
キャッシュ・フロー
△62
8,445
現金及び
現金同等物の
期末残高
8,445
現金及び
現金同等物の
期末残高
財務活動による
キャッシュ・フロー
12
?
上原成商事を
理解していただくための
を解決
A
C orporate P rofile
液 化 石 油 ガス
って
(LPG)
なに?
Q
会 社 概 要(平成24年3月31日現在)
商
本
号
社
T
E
L
創 業
設 立
資
本
金
従 業 員 数
主な事業内容
子
会
社
災害に強く、地球環境にやさしい
クリーンなエネルギーです。
液化石油ガス
(LPG)は全国の総世帯数の約50%、およそ2400万世帯のご家
庭で使用されているほか公共施設・レストラン等の業務用燃料、
ガスヒーポン等
の空調用を始め工業用燃料、タクシー等の自動車用燃料として様々な場面で広
く利用されています。
しかも温暖化の原因となるCO2排出量が石炭や石油より
ずっと少なく、燃やしても窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)をほとんど出
さない「環境にやさしいクリーンなエネルギー」なのです。また、一般的にはLP
ガス容器による個別供給のため万が一の災害時にもいち早く復旧でき、都市ガ
LPGは、石油を精製する工程での抽出や地下
の石油層から採取されたガス
(気体)を加圧・
冷却して液体にしたものです。体積は250分
の1に圧縮されます。家庭に届けられるボンベ
には液体状のものが入っており、使用時に減
圧・加温され気体へ変わります。
上原成商事株式会社
〒604-8580 京都市中京区御池通烏丸
東入仲保利町191番地
075-212-6000(代)
昭和18年 2月11日
昭和23年10月25日
55億4,968万円
299名
エネルギー、建設資材の小売・卸売
上成商事株式会社
新ダイヤ産業株式会社
株式会社ウェルビー長浜
株式会社ウェルビー湖南
株式会社ウェルビー京都
株式会社グロー・ガステック
京都三協サッシ株式会社
山科三協ビルサッシ株式会社
上原硝子株式会社
上原産業有限会社
取 締 役 会 長
(代表取締役)
上原 一晃
賀エリアのお客様に安定供給しています。また液化石油ガス
(LPG)を安心して
取 締 役 社 長
(代表取締役)
上原 大作
お使いいただくため、ガス監視システム「あんしんガード24」で24時間・365
専 務 取 締 役
上原 晋作
専 務 取 締 役
江田 克裕
常 務 取 締 役
若杉 勇
取 締 役
百々 隆信
取 締 役
福井 善徳
上原成商事ではこの「クリーンで災害に強い液化石油ガス
(LPG)」を京都・滋
日お客様の安全を見守っています。
よりますますその用途を拡大しており、今後このようなシステムによる電気供給
と熱供給の両方を担う家庭用エネルギーの主役となりうる将来性のあるエネル
ギーと言えます。
エネルギー直売部
京都支店
広域ガス販売課
井元 賢
S tock I nformation
株式情報
株 式 の 状 況(平成24年3月31日現在)
発行可能株式総数
95,802,000株
発行済株式の総数
24,053,942株
1,500名
株主数
大株主(上位10名)
株主名
持株数
持株比率
コスモ石油株式会社
1,495千株
7.64%
上原一晃
1,466
1,150
7.49
5.87
1,100
5.62
有限会社ケイアイエンタプライズ
ビービーエイチフイデリテイ
ロープライスドストツクフアンド
(プリンシパルオールセクターサブポートフオリオ)
三菱マテリアル株式会社
1,098
5.61
金下建設株式会社
801
4.09
豊国石油株式会社
700
3.57
日本生命保険相互会社
615
3.14
上原成商事従業員持株会
603
3.08
株式会社三菱東京UFJ銀行
500
2.55
(注)
1.当社は、
自己株式を4,468千株保有しておりますが、上記大株主からは除外しております。
2.持株比率は自己株式を控除して計算しております。
役 員(平成24年6月27日現在)
スや電気に比べ「災害に強いエネルギー」としても注目を集めています。
近年、液化石油ガス
(LPG)は家庭用コージェネレーションや燃料電池の普及に
会社情報
監 査 役
( 常 勤 )
平井 透
監 査 役
( 常 勤 )
川辺 徹
監 査 役
南 成和
監 査 役
西村 捷三
株 式 所 有 者 の 分 布 状 況(平成24年3月31日現在)
自己株式
4,468千株 18.58%
金融機関
2,955千株 12.29%
金融商品取引業者
67千株
0.28%
個人・その他
7,320千株 30.43%
その他の法人
7,721千株 32.10%
外国法人等 1,521千株 6.32%
13
14
株 主メモ
事
定
業
時
年
株
主
総
度
毎年4月1日から翌年3月31日まで
会
毎年6月中
期末配当金受領株主確定日
毎年3月31日
中間配当金受領株主確定日
毎年9月30日
公
日本経済新聞
告
掲
載
新
聞
上 場 証 券 取 引 所
大阪証券取引所市場第二部
単
元
株
式
数
1,000株
銘
柄
コ
ー
ド
8148
株 主 名 簿 管 理 人
特 別 口座 の 口 座 管 理 機関
同
連
絡
先
三菱UFJ信託銀行株式会社
〒541-8502
大阪市中央区伏見町三丁目6番3号
三菱UFJ信託銀行株式会社
大阪証券代行部
電話(通話料無料)0120-094-777
【ご注意】
1. 株主様の住所変更、買取請求その他各種お手続きにつきましては、原
則、口座を開設されている口座管理機関
(証券会社等)
で承ることと
なっております。口座を開設されている証券会社等にお問い合わせくだ
さい。株主名簿管理人
(三菱UFJ信託銀行)
ではお取り扱いできません
のでご注意ください。
2. 特別口座に記録された株式に関する各種お手続きにつきましては、三
菱UFJ信託銀行が口座管理機関となっておりますので、上記特別口座
の口座管理機関
(三菱UFJ信託銀行)
にお問い合わせください。なお、
三菱UFJ信託銀行全国各支店にてもお取次ぎいたします。
3. 未受領の配当金につきましては、三菱UFJ信託銀行本支店でお支払い
いたします。
本書には、
当社及び関係会社の業績・戦略・その他事業計画に関する将来予測などを
示す記述や資料を掲載しております。
これらは全て、
現時点で入手可能な情報に基づき
判断した見通しであり、
多分に不確定な要素を含んでおります。
実際の業績等は、
業況の
変化等により、
異なる結果となる場合がございます。
株主様向け
アンケート
株主の皆様の声を
お聞かせください
当社では、株主の皆様の声をお聞かせいただくため、
アンケートを実施いたします。お手数ではございますが、
アンケートへのご協力をお願いいたします。
下記URLにアクセスいただき、
アクセスコード入力後に表示される
アンケートサイトにてご回答ください。
所要時間は5分程度です。
ht t p : //www. e - k a b u n u s h i . c o m
アクセスコード 8148
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到 着し て から 約 2ヶ月 間 です。
抽 選で 薄 謝(図 書カード 5 0 0 円)
を進 呈させ て いた だきます
※本アンケートは、株式会社 a2media
(エー・ツー・メディア)の提供する
「e-株主
リサーチ」サービスにより実施いたします。
(株式会社 a2mediaについての詳細
http://www.a2media.co.jp) ※ご回答内容は統計資料としてのみ使用させ
ていただき、事前の承諾なしにこれ以外の目的に使用することはありません。
●アンケートのお問い合わせ
「e - 株主リサーチ事務局」
〒604-8580 京都市中京区御池通烏丸東入仲保利町191番地
TEL.075-212-6000(代) http://www.ueharasei.co.jp
TEL:03-5777- 3900(平日 10:00∼17:30)
MAIL:[email protected]
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