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年 報 - 千葉大学 大学院人文社会科学研究科

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年 報 - 千葉大学 大学院人文社会科学研究科
千
葉
大
学
大
学
院
人 文 社 会 科 学 研 究 科
年
2
報
第
20
0
1
号
5
年
巻頭辞
人文社会科学研究科長
石井 正人
大塚前研究科長から任務を引き継いで、目前の課題に追われるまま、瞬く間に一月が過
ぎてしまいました。歴代研究科長の錚々たる顔ぶれを見れば、この職名を汚してはならな
いという痛切な思いはあるものの、自分に出来るだろうかという不安はいつまでもぬぐえ
ないでいます。
私たちの人社研に集まってきた教員の誠意、学生の熱意、関係者一同の期待、全員の努
力がなかなか成果として形にならない制度の現状であるなら、知恵を集めて改革しなけれ
ばなりません。改組待ったなし、と言われて重いバトンを渡されました。改組を過去に成
し遂げた方々は皆、退路を断って攻めの姿勢で臨まれたと聞かされました。
それならば炎上するトロヤで、責任ある上の世代として私ども立派に戦って見せましょ
う。神々が見捨てた神殿を守りましょう。一度は守勢に回った「敗者」とはいえ、「敗者」
に残された唯一の救いは、いかなる救いも望まぬことだと―――その位の気概で背水の陣を
引いて奮闘しましょう。
'iuvenes, fortissima frustra
pectora, si vobis audentem extrema cupido
certa sequi, quae sit rebus fortuna videtis:
excessere omnes adytis arisque relictis
di quibus imperium hoc steterat; succurritis urbi
incensae. moriamur et in media arma ruamus.
una salus victis nullam sperare salutem.'
「若者らよ、最高の勇気を空しく
胸に備える者たちよ、わたしは最後まで果敢に戦う。諸君の望みがそれに、
つき従おうと固く動かぬなら、国運がいかなる情勢かは見ての通り。
みな神殿の内陣と祭壇から出ていってしまったのだ、
この王国を存立させていた神々は。諸君が助けに向かう都には
火が放たれた。死のうではないか。戦闘の真っただ中に突進しよう。
敗れた者が救われる道はただ一つ、いかなる救いも望まぬことだ」
ウェルギリウス『アエネーイス』2.347-357
(岡道男・高橋宏幸訳)
院生のみなさん、若手教員の皆さん、けれどもあなた方はこの物語の続きを知っていま
す。あなた方はこの隙に海に漕ぎ出し、命長らえて、新たにローマ帝国を築いて下さい。
人文社会科学の花開く、新しい帝国を。
目
1
次
研究科の概要
1)一年をふりかえって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2)年間主要事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
3)平成 26 年度新入学生 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
4)学位取得者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
5)平成 26 年度専任教員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
6)教員の異動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
2 教授会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
3
運営委員会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
4
入試委員会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
5
学務委員会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
6
各種委員会
1)学術推進企画委員会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37
2)編集委員会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
7
開催行事・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42
8
研究プロジェクト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48
*各プロジェクトの目次については、48 ページを参照のこと。
9
人社研ニューズレター
1
研究科の概要
1) 一年をふりかえって
前・人文社会科学研究科長
大塚 成男
昨年度は、人文社会科学研究科の改組計画を完成させることに力を入れてきた。しかしな
がら、結果として、最終的な計画を確定させることはできなかった。昨年度は、改組計画に
関する検討作業を進める中で、人文社会科学研究の課題が改めて浮き彫りにされた年であっ
たように思う。
・改組の方向性
人文社会科学研究科の改組は、この 5 年間以上にわたって継続して検討されてきた。その
間、様々な改組案が構想されたものの、具体的に改組を実現させることはできていない。た
だし、昨年度までの議論・検討を通じて、以下の 2 つの方針を固めることはできた。
第一には、現在の専攻の統合を図ることがある。現在の人文社会科学研究科は、博士前期
課程 5 専攻と博士後期課程 3 専攻で構成されているが、専攻が細分化されていることで、本
来目的とする融合的・学際的な研究・教育に支障が生じる場合も出てきている。そこで、改
組にあたっては、博士前期課程を人文科学系と社会科学系の 2 つの専攻に統合し、博士後期
課程は専攻の一本化を図ることが構想されている。それにより、人文科学系学部(文学部)
と社会科学系学部(法政経学部)の教育と人文社会科学研究科における教育との連係を強化
するとともに、人文社会科学研究科における融合性・学際性のさらなる向上を目指すことに
なる。
第二には、人文社会科学研究科の教育機関としての機能を強化することがある。これまで
大学院は教育機関であるとともに、研究活動の拠点でもあった。それゆえ、大学院の専攻は
学術的研究の推進という視点から整備されてきた。人文社会科学研究科もまた同様である。
ただし、大学院の社会的な役割を考えると、教育機関としての機能をこれまで以上に強化す
ることが必要である。それゆえ、人文社会科学研究科の改組にあたっては、
「育成する人材像」
を明確にしたカリキュラムの整備を図っていくことになる。
人文社会科学研究科改組のための計画策定の作業は平成 27 年度以降も続けられることに
なる。前向きな計画が形になることを期待したい。
・国内・海外の大学間交流の拡大
人文社会科学研究科としては、国内・国外の大学との交流を拡大することで、研究・教育
を充実させることを目指してきた。平成 26 年度においても、新たな取り組みを実現すること
ができた。
国内に関しては、東北大学大学院環境科学研究科と単位互換のための協定を締結すること
ができた。これにより、双方の学生がそれぞれの大学院で開講されている科目を履修し、単
位を取得することが可能になった。また国外に関しては、湖南大学研究生院と新たに部局間
交流協定を締結した。千葉大学と湖南大学とはすでに大学間交流協定を締結しているが、新
たな部局間協定を締結することにより、人文社会科学研究科と湖南大学との教員・学生交流
-1-
-1-
をさらに拡大することが可能になった。また、ロシア国立研究大学、モスクワ大学、および
金剛大学との部局間交流協定の大学間交流協定への格上げも実現した。
具体的な交流としては、6 月に内モンゴル大学からの研究者を招いた国際シンポジウムを
開催した。また、湖南大学からも 2 回にわたって 8 名の研究者が人文社会科学研究科に来訪
し、意見交換を行っている。さらに、インドネシアにもおいても、ガジャマダ大学を中心と
する協定校との共催での国際シンポジウムを開催した。
また、海外協定大学の若手研究者を大学院に受け入れることを目的として、Web を通じた
大学院入試の仕組みを導入することができた。実際、平成 26 年度の後期課程の入試ではラオ
ス国立大学からの志願者に対して Web による口頭試問が行われ、1 名の学生が合格した。
インターネットは対外的な交流を推進するうえで重要な役割を果たす。そこで、平成 26
年度においては人文社会科学研究科のホームページを全面的にリニューアルした。また、上
述の Web 入試も含めて、Skype 等を利用した双方向での情報交換の仕組みも拡充することが
できた。
・人文社会科学研究科の課題
人文社会科学研究科の今後に向けた課題としては、研究・教育活動の成果をさらに積極的
に発信していくことがある。人文社会科学研究科には研究・教育のうえでの高いポテンシャ
ルがあることを、社会に対してもっとアピールしていくべきだろう。さらに、研究・教育活
動を充実させるための外部資金を獲得していかなければならない。この点では、科学技術振
興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業として人文社会科学研究科の教員を中心とする 3
年間にわたる研究プロジェクトが採択されたことは朗報であった。
また、人文社会科学研究科に籍を置く大学院生にとっての研究環境の整備をさらに進める
必要がある。人文社会科学研究科としては所属する大学院生に対する研究スペースやパソコ
ン等の研究設備の提供に努めているが、十分な運用・管理体制を整備することができておら
ず、施設利用の現状が不適切なものになっている問題もある。この点については、平成 26
年度中に、施設の不正利用者に対する警告等を行うとともに、研究棟入口のカード鍵の変更
や監視カメラの設置を行い、より良い研究環境を整備することを目的とした取り組みを行っ
た。ただし、いまだ研究環境上の問題が十分に解消されているわけではない。
さらには、人文社会科学研究科が研究者の養成を目指すのであれば、課程の修了生に対し
ても長期的な支援を続けていくことが求められるだろう。この点では、平成 26 年度において
は人文社会科学研究科独自の特別研究員制度の見直しを行わざるを得なかったことが残念で
ある。ただし、従来よりも特別研究員の称号を付与することができる範囲が広がったことも
事実である。特別研究員は千葉大学に籍がないため具体的な施設の利用等については制限せ
ざるを得ないが、人文社会科学研究科としては今後も何らかの形で研究者となることを目指
す修了生に対する支援を続けていく必要があるだろう。
人文社会科学研究科には、自らの存在意義をアピールし、社会に対する役割を高めていく
ための取り組みも今後も積極的に続けていくことが求められている。
-2-
-2-
2) 年間主要事業
平成26(2014)年
4月11日
大学院入学式およびガイダンス
4月16日
第1回運営委員会
5月21日
第2回運営委員会
5月29日~30日
第4回東方ユーラシア国際シンポジウム
6月18日
第3回運営委員会
7月16日
第4回運営委員会・第1回教授会
8月
2014 年度先端経営学セミナー
9日
9月17日
第5回運営委員会、第2回教授会
9月29日~30日
前半期全体研究会
9月26日
前半期修了者学位記授与式
9月30日
紀要『人文社会科学研究』第 29 号刊行
10月
博士前期課程入学試験(秋季)
4日
10月15日
第6回運営委員会、第3回教授会
11月19日
第7回運営委員会、
12月17日
第8回運営委員会
平成27(2015)年
1月21日
第9回運営委員会・第4回教授会
2月
4日
臨時教授会
2月
7日
博士後期課程入学試験
2月14日
博士前期課程入学試験(冬季)
2月18日
第10回運営委員会、第5回教授会
3月 2日
臨時運営委員会・臨時教授会
3月 9日~10日
後半期全体研究会
3月10日
臨時教授会
3月11日
千葉 CSR シンポジウム 2015
3月18日
第11回運営委員会
3月25日
後半期修了者学位記授与式
3月31日
紀要『人文社会科学研究』第 30 号刊行
-3-
-3-
3) 平成 26(2014)年度新入生
博士後期課程(23 名)
※新入生氏名(主任指導教員・指導教員・指導教員)研究テーマ
〇公共研究専攻(17 名)
明石健吾(倉阪秀史・廣井良典・大石亜希子)
洋上風力発電の発電コスト低減に関する研究
AKBARI
HOURIEH(村岡英裕・高民定・石井正人)
接触場面における儀礼的コミュニケーションの研究―「Taarof」場面を中心に―
ESHIBA MOHAMMAD(中川裕・岡部嘉幸・秋葉淳)
日本語とアラビア語の人称詞に関する研究―両言語の2人称とその待遇的表現としての使用
実態を中心として―
岡田遼(藤田幸雄・小泉佳右・村松成司)
休学中
岡山咲子(倉阪秀史・藤川大祐・小川哲生)
学生主体による大学の環境マネジメントシステムの運営に関する実務教育プログラムの確立
小川洋二(米村千代・清水洋行・出口泰靖)
外国につながる高校生の学校適応
木田翔一(高橋久一郎・山田圭一・忽那敬三)
主観的および自然科学的認識様式についての分析哲学・形而上学的探求
崔英才(高民定・村岡英裕・岡部嘉幸)
日本語の終助詞「ね」の意味機能と発話効果―日本語教育の視点から
櫻井秀夫(後藤弘子・廣井良典・小賀野晶一)
非行少年の健全育成及び社会的包摂の在り方について:少年鑑別所における処遇(観護処遇)
の視点から
田中健太郎(羽間京子・藤川大祐・戸田善治)
非行少年・若年犯罪者の将来認知の特徴を踏まえた保護観察処遇のあり方について
-4-
-4-
NUNUK
ENDAH S(米村千代・出口泰靖・清水洋行)
罅(ひび)を埋める女性たち―日本とインドネシアの比較―
浜崎慎吾(鴻野わか菜・鳥山祐介・西村靖敬)
日本におけるロシア大衆歌謡の受容
巴依尓塔(吉田睦・中川裕・小谷真吾)
環境変動下におけるオイラトモンゴル民族植物利用の諸形態とその変化―新疆ウイグル自治
区イリカザフ自治州テケス県を中心に―
藤田貴士(三宅明正・趙景達・荻山正浩)
近代日本における港湾労働者の雇用構造と生活世界
槇野沙央理(田島正樹・山田圭一・高橋久一郎)
後期ウィトゲンシュタインにおける教育方法の体系的構築
ミラー成三(村岡英裕・高民定・尾形隆彰)
日本に住む外国人のアイデンティティの蓄積と変化
渡部光(尾形隆彰・出口泰靖・清水洋行)
若年世代運動の有効性分析とその展望
〇社会科学研究専攻(2 名)
FITRIWATI(金子文洋・石戸光・小野理恵)
The Effect of Research and Development on Sustainable Export Performance of Palm Oil
Industry in Indonesia
MANGILEP MUHAMMAD(金子文洋・石戸光・小野理恵)
Analysis of Social Norms on Innovation in Agricultural Communities of South Sulawesi
〇文化科学研究専攻(4 名)
大塚萌(石井正人・村岡英裕・鴻野わか菜)
日本マンガの英・独・仏翻訳における文化受容の研究
TSEDEV KHISHIGJARGAL(柴佳世乃・兼岡理恵・中川裕)
日本とモンゴルに伝承された仏教説話に関する比較研究
-5-
-5-
友納千幡(栁澤清一・上村清雄・山田俊輔)
ヤマト王権の東国・東北経営拠点としての古代房総の様相
林旭巧(岡部嘉幸・神戸和昭・中川裕)
「ワケダ」に関する一考察
博士前期課程(58 名)
〇地域文化形成専攻(21 名)
新入生氏名
正指導教員
副指導教員
新入生氏名
正指導教員
副指導教員
新井可菜子
池田忍
上村清雄
猪岡萌菜
池田忍
上村清雄
王意珍
金田章宏
HOLDA
太田卓
山田賢
岩城高広
KAVITA
大原祐治
兼岡理恵
MARTIN
小野寺美和
岡部嘉幸
神戸和昭
SHARMA
権成花
高民定
村岡英裕
黄悦
池田忍
三宅晶子
高媛
佐藤尚子
西住奏子
今野歩輝
谷藤千香
日高哲朗
蔡珂
見城悌治
山田賢
下田光
山田俊輔
栁澤清一
千葉隆彦
藤田幸雄
小泉佳右
張永嬌
大原祐治
柴佳世乃
橋本富記子
見城悌治
三宅明正
藤田愛純
上村清雄
池田忍
松川瑠里子
高木元
兼岡理恵
村田遼平
山田賢
趙景達
山崎和
大原祐治
高木元
李カク
見城悌治
三宅明正
林慧ジ
吉野文
村岡英裕
公共研究専攻(公共思想制度研究教育研究分野)(5 名)
新入生氏名
正指導教員
副指導教員
新入生氏名
正指導教員
副指導教員
青栁貴秀
石戸光
五十嵐誠一
大庭智恵
廣井良典
水島治郎
小池哲司
倉阪秀史
廣井良典
鈴木千葉恵
倉阪秀史
大石亜希子
中村匡兵
酒井啓子
石田憲
公共研究専攻(共生社会基盤研究教育研究分野)(7 名)
新入生氏名
正指導教員
副指導教員
新入生氏名
正指導教員
副指導教員
大塚優里
秋葉淳
大峰真理
岡城真代
高橋久一郎
山田圭一
佐藤航也
高橋絵里香
小谷真吾
新保裕慈
中川裕
菅野憲司
蘇龍ガ
古澤文
吉田睦
辻口亜衣
小澤弘明
大峰真理
松本妃奈子
米村千代
鶴田幸恵
-6-
-6-
社会科学研究専攻(経済理論・政策学教育研究分野)コースワーク・プログラム(3 名)
新入生氏名
正指導教員
副指導教員
新入生氏名
正指導教員
副指導教員
金澤幸太
野村芳正
大鋸崇
黒瀬匡彦
野村芳正
大鋸崇
李楽萌
奥本佳伸
西埜晴久
総合文化研究専攻(16 名)
新入生氏名
正指導教員
副指導教員
新入生氏名
正指導教員
副指導教員
永登大和
若林明雄
一川誠
川島絵里子
西村靖敬
高橋信良
河村康佑
若林明雄
一川誠
ZAICHIK
高橋信良
西村靖敬
NADEZHDA
下村玲
須藤昇
一川誠
周蕾
菅野憲司
田中愼
中里水希
小谷真吾
土田知則
中山真維
小谷真吾
鈴木伸枝
畑中弘貴
阿部明典
傳康晴
平地祐章
田端敏幸
田中愼
藤井香月
牛谷智一
實森正子
BAO
小谷真吾
児玉香菜子
SHUANGYUE
増井杏子
尾形隆彰
米村千代
松本真実
礒部智加衣
須藤昇
李星
菅野憲司
田中愼
劉芳卉
田中愼
清野智昭
先端経営科学専攻(6 名)
新入生氏名
正指導教員
副指導教員
新入生氏名
正指導教員
副指導教員
秋田真希
佐藤栄作
清水馨
川口明浩
大塚成男
善積康夫
肖琳
中原秀登
清水馨
張永麗
清水馨
中原秀登
鄧コウ
中原秀登
清水馨
細野真澄
佐藤栄作
中原秀登
4)学位取得者
博士後期課程
前半期修了者
論文提出者
論文題目
身﨑とめ子
視覚の占領
取得学位
戦後住空間のジェンダー
―CIE/USIS映画
イリチ
博士(文学)
その影響と限界
モンゴル語チャハル方言における漢語借用
―動詞と副詞の借用を中心に―
-7-
-7-
博士(文学)
後半期修了者
論文提出者
論文題目
取得学位
吉沢文武
死と生の形而上学―存在と非存在をめぐる二つの直観につ
博士(文学)
いて―
SAJEEWANI
多言語国家スリランカの言語使用状況―シンハラ語話者と
DISSANAYAK
タミル語話者のコードスイッチング―
孟克巴図
内モンゴルにおけるモンゴル民族教育に関する社会学的研
博士(文学)
博士(文学)
究
馮英華
村上春樹文学における「想起の空間」―追憶・歴史・中国
博士(文学)
中川雅智
現代人の肩こりの特徴と対策についての考察―将来を見据
博士(学術)
えた教育・指導の必要性について―
論文提出による学位取得者
後半期
論文提出者
論文題目
取得学位
佐藤みゆき
ヴァレリー・ラルボー研究―ブルボネ地方への帰郷
博士(文学)
博士前期(修士)課程
前半期修了者(1 名)
朱潔
後半期修了者(52 名)
一牛ゆかり
五味玲子
重永楽
城香代子
鈴木奈生
中山佳奈
野口陽子
菊島さとみ
佐々木理奈
孫玲
藤田紗樹
村上浩代
米城百合子
孫美那
鄭笛
RATTANABUREE
NANTIYA
立川陽介
橘美土理
土居健次朗
三澤翔太
渡邉敬介
石井和孝
弓場真嗣
澤田慎一郎
長谷川南
藤本弘之
JIN XIN
崔栄
崔馨月
祝浩洋
花澤仲
米内良太
廣田千恵子
佐野匡平
阿久津侑里
佐藤雅子
新島亮
吉川佳見
傅冬昭
高銀貞
吉村詩子
杉山眞弓
劉琳
土嶋秀介
森田友理
王前陽
岡崎聡
清水求
徳永華苗
浜中吾郎
康美淑
蒋若楠
-8-
-8-
5)平成 26(2014)年度専任教員
職名
氏名
任期
専攻
教育研究分野
教授
田島正樹
H21.4.1~H27.3.31
公共研究専攻
公共哲学
准教授
内山直樹
H23.4.1~H26.3.31
公共研究専攻
公共哲学
准教授
岩城高広
H21.4.1~H27.3.31
公共研究専攻
国際公共比較
教授
保坂高殿
H26.4.1~H29.3.31
公共研究専攻
国際公共比較
小澤弘明
教授
趙景達
H26.4.1~H29.3.31
公共研究専攻
国際公共比較
秋葉淳
准教授
岡部嘉幸
H24.4.1~H27.3.31
文化科学研究
文化情報
教授
村岡英裕
H26.4.1~H29.3.31
公共研究専攻
共生文化
教授
水上藤悦
H24.4.1~H27.3.31
文化科学研究
比較言語文化
教授
篠崎実
H23.4.1~H26.3.31
文化科学研究
比較言語文化
教授
吉田雅巳
H24.4.1~H27.3.31
公共研究専攻
公共教育
准教授
関谷昇
H24.4.1~H27.3.31
公共研究専攻
公共哲学
教授
小林正弥
H23.4.1~H29.3.31
公共研究専攻
公共哲学
教授
岡林伸幸
H26.4.1~H29.3.31
社会科学研究
法学基礎理論
藤澤巌
教授
荻山正浩
H26.4.1~H29.3.31
社会科学研究
経済学・経営学
奥本佳伸
教授
榊原健一
H24.4.1~H27.3.31
社会科学研究
経済学・経営学
教授
大塚成男
H24.4.1~H27.3.31
社会科学研究
経済学・経営学
教授
佐藤栄作
H24.4.1~H27.3.31
社会科学研究
経済学・経営学
教授
倉阪秀史
H23.4.1~H29.3.31
公共研究専攻
公共政策
6)教員の異動
【着任】
<平成26年4月1日付け>
博士後期課程公共研究専攻
酒井
啓子
教
授
公共哲学教育研究分野
西阪
仰
教
授
公共哲学教育研究分野
准教授
公共哲学教育研究分野
五十嵐
誠一
鈴木
隆司
教
授
公共教育教育研究分野
高
民定
准教授
共生文化教育研究分野
博士後期課程文化科学研究専攻
舘
美貴子
准教授
比較言語文化教育研究分野
鳥山
祐介
准教授
比較言語文化教育研究分野
引野
亨輔
准教授
文化情報教育研究分野
-9-
-9-
前任者
中川裕
西村靖敬
山田
俊輔
准教授
文化情報教育研究分野
博士前期課程公共研究専攻
白川
優治
准教授
公共思想制度研究教育研究分野
李
想
講
公共思想制度研究教育研究分野
師
博士前期課程社会科学研究専攻
川瀬
貴之
准教授
法学基礎理論教育研究分野
横田
明美
准教授
法学基礎理論教育研究分野
岸本
信
准教授
経済理論・政策学教育研究分野
小林
弦矢
講
経済理論・政策学教育研究分野
師
博士前期課程総合文化研究専攻
西阪
仰
教
授
人間行動教育研究分野
<平成26年10月1日付け>
博士前期課程社会科学研究専攻
專田
泰孝
教
授
法学基礎理論教育研究分野
【退任】
<平成27年3月31日付け>
尾形
隆彰
教
授
博士後期課程公共研究専攻公共哲学教育研究分野
博士前期課程総合文化研究専攻人間行動教育研究分野
三井
吉俊
教
授
博士後期課程文化科学研究専攻比較言語文化教育研究分野
博士前期課程総合文化研究専攻比較文化教育研究分野
栁澤
清一
教
授
博士後期課程文化科学研究専攻文化情報教育研究分野
博士前期課程地域文化形成専攻表象・物質情報教育研究分野
實森
正子
教
授
博士前期課程総合文化研究専攻人間行動教育研究分野
奥本
佳伸
教
授
博士後期課程社会科学研究専攻経済学・経営学教育研究分野
博士前期課程社会科学研究専攻経済理論・政策学教育研究分野
野村
芳正
教
授
博士後期課程社会科学研究専攻経済学・経営学教育研究分野
- 10 -
- 10 -
博士前期課程社会科学研究専攻経済理論・政策学教育研究分野
古内
博行
教
授
博士後期課程公共研究専攻国際公共比較教育研究分野
博士前期課程公共研究専攻公共思想制度研究教育研究分野
田島
正樹
教
授
博士後期課程公共研究専攻公共研究教育研究分野
博士前期課程公共研究専攻共生社会基盤研究教育研究分野
椎名
紀久子
教
授
博士前期課程地域文化形成専攻言語行動教育研究分野
髙木
元
教
授
博士後期課程文化科学研究専攻文化情報教育研究分野
博士前期課程地域文化形成専攻記録情報教育研究分野
小賀野
各務
晶一
和彦
教
授
准教授
博士後期課程社会科学研究専攻法学教育研究分野
博士後期課程社会科学研究専攻経済学・経営学教育研究分野
博士前期課程社会科学研究専攻経済理論・政策学教育研究分野
遠藤
美光
教
授
博士後期課程社会科学研究専攻法学教育研究分野
博士前期課程社会科学研究専攻法学基礎理論教育研究分野
- 11 -
- 11 -
2
教授会
平成26年度第1回人文社会科学研究科教授会
1.日
時
平成26年7月16日(水)14:30~
2.場
所
自然科学系総合研究棟1・1階大会議室
3.議
題
(1)平成26年度前期学位請求論文(課程博士)審査結果報告及び合否について
(2)その他
4.報告事項
(1)平成26年(2014年)度前半期全体研究会のプログラム(暫定版)について
(2)人文社会科学研究科の改組計画について
(3)その他
平成26年度第2回人文社会科学研究科教授会
1.日
時
平成26年9月17日(水)14時30分~
2.場
所
自然科学系総合研究棟1・1階大会議室
3.議
題
(1)平成26年度前期人文社会科学研究科(博士前期課程)修了判定について
(2)人文社会科学研究科の改組計画について
(3)その他
4.報告事項
(1)平成26年(2014年)度前半期全体研究会のプログラム(最終版)について
(2)平成27年度人文社会科学研究科(博士前期課程)秋季選抜出願状況について
(3)平成26年度前期大学院修了式・学位記授与式等について
(4)科研費事前確認支援制度について
(5)科学研究費助成事業の公募に関する説明会について
(6)その他
平成26年度第3回人文社会科学研究科教授会
1.日
時
平成26年10月15日(水)14時30分~
2.場
所
自然科学系総合研究棟1・1階大会議室
3.議
題
(1)平成27年度前期人文社会科学研究科(博士前期課程)秋季選抜入学試験合否判定に
ついて
- 12 -
- 12 -
(2)専任教員の在任期間満了について
(3)その他
4.報告事項
(1)博士論文を対象とした剽窃チェックツールの導入について
(2)その他
平成26年度第4回人文社会科学研究科教授会
1.日
時
平成27年1月21日(水)14時30分~
2.場
所
自然科学系総合研究棟1・1階大会議室
3.議
題
(1)平成26年度後期学位請求論文(課程博士)審査結果報告及び合否について
(2)平成26年度後期学位請求論文(論文博士)審査結果報告及び合否について
(3)平成27年度人文社会科学研究科(博士後期課程)入学試験書面審査委員及び口述試
験委員について
(4)博士後期課程担当教員の補充について
(5)研究科長候補者選出方法(案)等について
(6)その他
4.報告事項
(1)平成26年(2014年)度後半期全体研究会のプログラムについて
(2)平成27年度人文社会科学研究科(博士前期課程)冬季選抜入学試験出願状況につい
て
(3)平成27年度人文社会科学研究科(博士後期課程)入学試験出願状況について
(4)平成27年度千葉大学人文社会科学研究科「特別研究員」の募集について
(5)その他
平成26年度人文社会科学研究科臨時教授会
1.日
時
平成27年2月4日(水)14時30分~
2.場
所
自然科学系総合研究棟1・1階大会議室
3.議
題
(1)人文社会科学研究科長候補者の選出について
(2)その他
4.報告事項
(1)博士前期課程追加学生募集(2次募集)について
(2)その他
- 13 -
- 13 -
平成26年度第5回人文社会科学研究科教授会
1.日
時
平成27年2月18日(水)14時30分~
2.場
所
自然科学系総合研究棟1・1階大会議室
3.議
題
(1)公共研究専攻 公共哲学教育研究分野 医療人類学の人事選考について(報告・採決)
(2)平成26年度学業成績優秀者に係る研究科長表彰及び学長表彰候補者の推薦について
(3)その他
4.報告事項
(1)人文社会科学研究科長の選考について
(2)平成26年(2014年)度後半期全体研究会のプログラム(最終版) について
(3)修士論文の公開について
(4)平成26年度情報セキュリティ及び個人情報保護自己点検の実施について
(5)その他
平成26年度人文社会科学研究科臨時教授会
1.日
時
平成27年3月2日(月)14時30分~
2.場
所
自然科学系総合研究棟1・1階大会議室
3.議
題
(1)平成27年度人文社会科学研究科(博士後期課程)入学試験合否判定について
(2)平成27年度人文社会科学研究科(博士前期課程)冬季選抜入学試験合否判定につい
て
(3)平成26年度人文社会科学研究科(博士前期課程)修了判定について
(4)その他
4.報告事項
(1)学位記受領代表者・代理者について
(2)大学院修了式・学位記伝達式及び祝賀会について
(3)その他
平成26年度人文社会科学研究科臨時教授会
1.日
時
平成27年3月10日(火)13時30分~
2.場
所
総合校舎A号館・201講義室
3.議
題
(1)平成27年度人文社会科学研究科博士前期課程追加入学試験合否判定について
(2)教員の割愛について
- 14 -
- 14 -
(3)人文社会科学研究科専任教員について
(4)千葉大学人文社会科学研究科規程等の一部改正(案)について
(5)専攻長の選考について
(6)その他
4.報告事項
(1)教員の異動について
(2)その他
3
運営委員会
平成26年度第1回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成26年4月16日(水)14時30分~
2.場
所
法政経学部棟2階第1会議室
3.議
題
(1)研究科長職務代行者の指名について
(2)学生の身分異動について
(3)長期履修学生の認定について
(4)既修得単位の認定について
(5)指導教員の変更について
(6)大学院相互単位互換協定(社会学分野)に基づく学生の受入れについて
(7)人文社会科学研究科改組構想(案)について
(8)研究科内委員会委員等について
(9)部局間交流協定の締結について
(10)その他
4.報告事項
(1)平成26年度入学状況について
(2)平成27年度人文社会科学研究科入学試験日程について
(3)全学委員会委員等の選出について
(4)平成26年度運営委員会等日程について
(5)平成26年度における人文社会科学研究科としてのプロジェクト推進について
(6)教員の海外渡航について
(7)その他
平成26年度第2回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成26年5月21日(水)14時30分~
- 15 -
- 15 -
2.場
所
3.議
題
法政経学部棟2階第1会議室
(1)平成26年2月論文提出に係る学位請求論文審査委員会(課程博士)
委員の変更について
(2)学位請求論文計画書(予備審査)について
(3)平成26年度前期修了日程(案)について
(4)指導教員の変更について
(5)研究生の身分異動について
(6)大学間学生交流協定に基づく短期交換留学生の受入れについて
(7)外国人研究者の受入れについて
(8)その他
4.報告事項
(1)学生の指導教員について
(2)年次研究計画書等について
(3)科目等履修生の入学手続未了について
(4)平成26年度全体研究会の日程について
(5)人文社会科学研究科改組計画について
(6)インセンティブ経費に関する申し合わせについて
(7)個人情報保護の徹底について
(8)学長と部局等 staff との意見交換について
(9)千葉大学先進科学賞の推薦について
(10)教員の海外渡航について
(11)その他
1)西千葉地区検収センターにおける分室の設置等について
平成26年度第3回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成26年6月18日(水)14時30分~
2.場
所
法政経学部棟2階第1会議室
3.議
題
(1)指導教員の変更について
(2)学位請求論文計画書(予備審査)について
(3)平成26年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(4)平成26年度前期修士論文提出予定者の論文審査委員候補者について
(5)平成27年度人文社会科学研究科(博士前期課程)学生募集要項(案)について
(6)平成27年度人文社会科学研究科(博士前期課程)秋季選抜入学試験実施要領(案)
について
- 16 -
- 16 -
(7)平成26年度当初予算配分(案)について
(8)その他
4.報告事項
(1)平成26年度研究プロジェクト一覧について
(2)学長と部局等 staff との意見交換について
(3)教員の海外渡航について
(4)その他
平成26年度第4回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成26年7月16日(水)人文社会科学研究科教授会終了後
2.場
所
自然科学系総合研究棟1・1階大会議室
3.議
題
(1)指導教員の変更について
(2)学位請求論文計画書(予備審査)について
(3)平成26年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(4)論文提出による学位請求資格の審査について
(5)学生の身分異動について
(6)リサーチ・ペーパー提出者の審査委員候補者について
(7)大学院相互単位互換協定(社会学分野)に基づく学生の受入れについて
(8)平成27年度研究生募集案内(案)について
(9)平成27年度科目等履修生募集案内(案)について
(10)平成27年度人文社会科学研究科(博士後期課程)学生募集要項(案)について
(11)平成27年度人文社会科学研究科(博士後期課程)学生募集要項中国政府「国家建設
高水平大学公派研究生項目」湖南大学(案)について
(12)平成27年度人文社会科学研究科(博士後期課程)学生募集要項(ラオス国立大学経
済経営学部・大学院)(案)について
(13)大学間交流協定について
(14)その他
4.報告事項
(1)全学委員会委員の選出について
(2)研究科長と人文社会科学研究科学生との懇談会について
(3)海外派遣研修等における安全確保について
(4)教員の海外渡航について
(5)夏季一斉休暇について
(6)その他
- 17 -
- 17 -
平成26年度第5回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成26年9月17日(水)人文社会科学研究科教授会終了後
2.場
所
自然科学系総合研究棟1・1階大会議室
3.議
題
(1)学生の身分異動について
(2)指導教員の変更について
(3)学位請求論文計画書(予備審査)について
(4)平成26年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(5)フィレンツェ大学とのダブルディグリー協定に基づく学生の派遣について
(6)特別研究学生の終了について
(7)研究生の身分異動について
(8)科目等履修生の履修期間延長について
(9)特別聴講学生の単位認定について
(10)科目等履修生の単位認定について
(11)学生交流協定に基づく短期交換留学生募集要項について
(12)その他
4.報告事項
(1)千葉大学における卓越した学生に対する授業料免除に係る免除適格者の選考について
(2)博士前期課程担当教員について
(3)学長と学部長等との夏季特別集中討議について
(4)平成27年度サバティカル研修について
(5)教員の海外渡航について
(6)その他
1)不正プログラム「Game Over Zeus」への対応について
平成26年度第6回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成26年10月15日(水)人文社会科学研究科教授会終了後
2.場
所
自然科学系総合研究棟1・1階大会議室
3.議
題
(1)学生の身分異動について
(2)指導教員の変更について
(3)平成26年9月論文提出予定者に係る学位請求論文審査委員会(課程博士)の設置に
ついて
(4)論文提出による学位請求論文審査委員会の設置について
(5)千葉大学人文社会科学研究科特別研究員称号付与に関する申し合わせについて
(6)その他
- 18 -
- 18 -
4.報告事項
(1)教員の海外渡航について
(2)その他
平成26年度第7回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成26年11月19日(水)14時30分~
2.場
所
法政経学部棟2階第1会議室
3.議
題
(1)指導教員の変更について
(2)海外留学修得単位の認定について
(3)平成27年度授業日程(案)について
(4)「学位授与の方針」及び「教育課程編成・実施の方針」の見直しについて
(5)博士論文を対象とした剽窃チェックツールの導入について
(6)東北大学大学院環境科学研究科・千葉大学大学院人文社会科学研究科単位互換協定書
(案)について
(7)学内規則等見直しのための検討委員会について
(8)外国人研究者の受入れについて
(9)個人情報保護に関する手順書策定について
(10)その他
4.報告事項
(1)平成26年度後半期全体研究会の日程について
(2)全学委員会委員の選出について
(3)教員の海外渡航について
(4)その他
平成26年度第8回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成26年12月17日(水)14時30分~
2.場
所
法政経学部棟2階第1会議室
3.議
題
(1)指導教員の変更について
(2)修士論文提出者の論文審査委員候補者について
(3)学位請求論文計画書(予備審査)について
(4)平成27年2月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(5)学生の成績情報の取り扱いに関する実施手順の策定について
(6)平成27年度長期履修学生制度(案)について
- 19 -
- 19 -
(7)平成27年度非常勤講師任用計画(案)について
(8)平成27年度人文社会科学研究科(博士前期課程)冬季選抜入学試験実施要領(案)
について
(9)平成27年度人文社会科学研究科(博士後期課程)入学試験実施要領(案)について
(10)その他
4.報告事項
(1)平成27年度人文社会科学研究科(博士前期課程)冬季選抜出願資格審査結果につい
て
(2)平成27年度ガイダンス日程(案)について
(3)人文社会科学研究科改組計画について
(4)教員の海外渡航について
(5)その他
平成26年度第9回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成27年1月21日(水)人文社会科学研究科教授会終了後
2.場
所
自然科学系総合研究棟1・1階大会議室
3.議
題
(1)学生の身分異動について
(2)特別研究学生の研究期間延長について
(3)リサーチ・ペーパー提出者の審査委員候補者について
(4)教職科目の課程認定変更届の提出について
(5)学位請求論文計画書(予備審査)について
(6)平成27年2月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(7)特定雇用職員の契約更新について
(8)大学院人文社会科学研究科特別研究員による施設利用規則(案)について
(9)その他
4.報告事項
(1)「千葉大学におけるクォーター制の導入等に係る方針(試案)」について
(2)平成26年度千葉大学学生参画会議への参加学生の推薦について
(3)年俸制に係る評価分野、重み付け、評価項目、評価項目の詳細及び評価基準について
(4)その他
平成26年度第10回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成27年2月18日(水)人文社会科学研究科教授会終了後
2.場
所
自然科学系総合研究棟1・1階大会議室
- 20 -
- 20 -
3.議
題
(1)指導教員の変更について
(2)学生の身分異動について
(3)論文提出による学位請求論文審査委員会の設置について
(4)平成27年度非常勤講師任用計画(案)について
(5)平成27年度非常勤職員経費について
(6)モスクワ大学との大学間交流協定について
(7)金剛大学校との大学間交流協定について
(8)その他
4.報告事項
(1)博士前期課程担当教員について
(2)平成27年度サバティカル研修(第2回)について
(3)教員の海外渡航について
(4)その他
平成26年度人文社会科学研究科臨時運営委員会
1.日
時
平成27年3月2日(月)人文社会科学研究科教授会終了後
2.場
所
自然科学系総合研究棟1・1階大会議室
3.議
題
(1)特別聴講学生の単位認定について
(2)平成27年度研究生募集案内及び期間延長募集案内の一部変更について
(3)平成27年度人文社会科学研究科(博士前期課程)追加募集入学試験実施要項(案)
について
(4)平成27年度人文社会科学研究科特別研究員の称号付与について
(5)その他
4.報告事項
(1)平成27年度人文社会科学研究科(博士前期課程)追加選抜出願資格審査結果につい
て
(2)平成27年度サバティカル研修(第2回)について
(3)専攻長の選考方法について
(4)その他
平成26年度第11回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成27年3月18日(水)14時30分~
- 21 -
- 21 -
2.場
所
3.議
題
法政経学部棟2階第1会議室
(1)平成27年2月論文提出者に係る学位請求論文審査委員会(課程博士)の設置につい
て
(2)学生の身分異動について
(3)研究生の身分異動について
(4)科目等履修生の身分異動について
(5)科目等履修生の単位認定について
(6)特別聴講学生の単位認定について
(7)指導教員の変更について
(8)人文社会科学研究科規程等の一部改正(案)について
(9)その他
4.報告事項
(1)平成26年度学業成績優秀者に係る学長表彰候補者の選考結果について
(2)学生の成績評価に関する手順書策定のためのガイドラインについて
(3)教員の海外渡航について
(4)その他
- 22 -
- 22 -
4
入試委員会
1)平成 26(2014)年度博士後期課程入学試験の日程
口述試験:平成27年2月7日(土)
合格発表:平成27年3月6日(金)
2)平成 26(2014)年度博士前期課程入学試験
(秋季) ※公共研究専攻・社会科学研究専攻・先端経営科学専攻において実施
筆記試験および口述試験:平成26年10月4日(土)
合格発表:平成26年10月24日(金)
(冬季)
筆記試験および口述試験:平成27年2月14日(土)
合格発表:平成27年3月6日(金)
- 23 -
- 23 -
- 24 -
文化科学研究専攻
社会科学研究専攻
公共研究専攻
専攻
18
32(2)
3
31(2)
3
24(2)
2
1
0
1※
6(1)
14(1)
合格者
注:( )内は国費外国人留学生の数を内数で示す。 ※10月入学予定者
合 計
進学者選考
1
1
一般選抜
4
0
0
進学者選考
4
2
2
一般選抜
19(1)
19(1)
6(1)
受験者
志願者
7(1)
10
定員
進学者選考
一般選抜
選抜・選考
23(2)
2
1
0
0
6(1)
14(1)
23
3
0
20
入学者(H27.4.1現在)
平成27年度 人文社会科学研究科(博士後期課程) 入学者選抜実施状況
- 25 -
法学基礎理論教育研究分野
共生社会基盤研究教育研究分野
注: ( ) 内は国費外国人留学生数を内数で示す。
計 (60名)
先端経営科学専攻 (10名)
総合文化研究専攻 (15名)
経済理論・政策学教育研究分野
金融経済アナリスト・プログラム
社会科学研究専攻
経済理論・政策学教育研究分野
(10名)
経済理論・政策学コ-スワーク・
プログラム
公共研究専攻
(15名)
公共思想制度研究教育研究分野
地域文化形成専攻 (10名)
専攻・教育研究分野・プログラム
社会人特別選抜
一般選抜
社会人特別選抜
一般選抜
0
12
12
2
1
0
2
1
0
0
社会人特別選抜
一般選抜
1
0
1
1
6
1
0
1
1
6
5
0
0
1
0
1
0
1
0
2
4
0
0
0
0
1
0
1
0
2
志願者数 受験者数 合格者数 入学者数
一般選抜
社会人特別選抜
一般選抜
社会人特別選抜
一般選抜
社会人特別選抜
一般選抜
社会人特別選抜
一般選抜
選抜方法
秋季選抜
追加選抜
4
0
1
1
2
58
2
4
56
2
4
1
16
17
1
1
0
1
0
1
1
0
1
0
1
1
5
5
1
0
5
3
16
0
5
3
17
36
0
2
0
11
0
0
1
0
1
0
3
0
4
3
11
33
0
2
0
10
0
0
0
0
0
0
3
0
4
3
11
33
2
10
0
0
0
3
4
14
13
2
1
0
2
0
1
3
4
13
2
1
0
2
0
1
3
4
6
0
1
0
1
0
0
1
3
6
0
1
0
1
0
0
1
3
6
0
1
0
1
0
0
1
3
合計 志願者数 受験者数 合格者数 入学者数 合計 志願者数 受験者数 合格者数 入学者数 合計
冬季選抜
平成27年度 人文社会科学研究科(博士前期課程) 入学者選抜実施状況
83
2
8
1
18
2
0
4
0
2
1
6
1
14
3
21
81
2
8
1
17
2
0
4
0
2
1
6
1
14
3
20
47
0
2
0
12
1
0
3
0
2
0
3
0
7
3
14
43
0
2
0
11
0
0
2
0
1
0
3
0
7
3
14
志願者数 受験者数 合格者数 入学者数
合計
43
2
11
3
10
17
合計
参考
68(2)
3
3
1
19(1)
0
0
3
0
0
0
8
0
8
2
21(1)
平成26年度
合格者数
5
学務委員会
1)博士後期課程学務委員会の構成
委員長:藤田剛志
副委員長:小野理恵
研究科長:大塚成男
専攻長:小林正弥(公共研究)、橘永久(社会科学研究)、篠崎実(文化科学研究)
委員:
岡部嘉幸、福田友子
2)平成 26(2014)年度博士後期課程学務委員会の日程と議事項目
1.日時
平成26年4月8日(火)11:30~
2.場所
法経学部
第二会議室
3.議題
(1)特別研究Ⅰの単位認定について
(2)特別研究Ⅱの単位認定について
(3)書評論文の単位認定について
(4)プロジェクト研究の単位認定について
(5)学生の身分異動について
(6)長期履修学生の認定について
(7)指導教員の変更について
(8)その他
4.報告事項
(1)平成26年度入学状況について
(2)平成26年度ガイダンスの進行について
(3)その他
1.日時
平成26年5月8日(木)12:10~
2.場所
法政経学部
第二会議室
3.議題
(1)特別研究Ⅰの単位認定について
(2)特別研究Ⅱの単位認定について
(3)書評論文の単位認定について
(4)プロジェクト研究の単位認定について
- 26 -
- 26 -
(5)平成26年2月論文提出に係る学位請求論文審査委員会(課程博士)委員の変更につ
いて
(6)指導教員の変更について
(7)学位請求論文計画書(予備審査)について
(8)博士学位取得論文の全文公表の保留について
(9)平成26年度前半期全体研究会の日程について
(10)その他
4.報告事項
(1)学生の指導教員について
(2)年次研究計画書等について
(3)その他
1.日時
平成26年6月12日(木)12:10~
2.場所
法政経学部
第二会議室
3.議題
(1)特別研究Ⅰの単位認定について
(2)特別研究Ⅱの単位認定について
(3)プロジェクト研究の単位認定について
(4)指導教員の変更について
(5)学位請求論文計画書(予備審査)について
(6)平成26年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(7)平成26年度研究プロジェクト一覧について
(8)その他
4.報告事項
(1)その他
1.日時
平成26年7月10日(木)12:10~
2.場所
法政経学部
第二会議室
3.議題
(1)平成26年度前期
学位請求論文(課程博士)審査結果報告及び合否について
(2)指導教員の変更について
(3)学位請求論文計画書(予備審査)について
(4)平成26年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(5)論文提出による学位請求資格の審査について
(6)平成26年(2014年)度前半期全体研究会のプログラムについて
- 27 -
- 27 -
(7)その他
4.報告事項
(1)その他
1.日時
平成26年9月11日(木)12:10~
2.場所
法政経学部
第二会議室
3.議題
(1)特別研究Ⅱの単位認定について
(2)プロジェクト研究の単位認定について
(3)学生の身分異動について
(4)フィレンツェ大学とのダブルディグリー協定に基づく学生の派遣について
(5)学位請求論文計画書(予備審査)について
(6)平成26年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(7)その他
4.報告事項
(1)平成26年(2014 年)度前半期全体研究会のプログラム(最終版)について
(2)平成26年度前期大学院修了式,学位記伝達式について
(3)その他
1.日時
平成26年10月9日(木)12:30~
2.場所
法政経学部
第一会議室
3.議題
(1)学生の身分異動について
(2)指導教員の変更について
(3)特別研究Ⅱの単位認定について
(4)平成26年9月論文提出者に係る学位請求論文審査委員会(課程博士)の設置に
ついて
(5)論文提出による学位請求論文審査委員会の設置について
(6)その他
4.報告事項
(1)大学院教育委員会(第3回)について
(2)その他
1.日時
平成26年11月13日(木)12:10~
- 28 -
- 28 -
2.場所
法政経学部
第二会議室
3.議題
(1)特別研究Ⅱの単位認定について
(2)平成27年度授業日程(案)について
(3)「学位授与の方針」及び「教育課程編成・実施の方針」の見直しについて
(4)博士論文を対象とした剽窃チェックツールの導入について
(5)東北大学大学院環境科学研究科との単位互換協定について
(6)クォーター制の導入等に係るアンケート調査について
(7)その他
4.報告事項
(1)平成26年度後半期全体研究会の日程について
(2)その他
1.日時
平成26年12月11日(木)12:10~
2.場所
法政経学部
第二会議室
3.議題
(1)指導教員の変更について
(2)学位請求論文計画書(予備審査)について
(3)平成27年2月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(4)学生の成績情報の取り扱いに関する実施手順の策定について
(5)平成27年度人文社会科学研究科(博士後期課程)履修案内・学生便覧について
(6)平成27年度長期履修学生制度(案)について
(7)平成27年度ガイダンス日程(案)について
(8)その他
4.報告事項
(1)平成27年度人文社会科学研究科授業科目のシラバス入力について
(2)その他
1.日時
平成27年1月15日(木)12:10~
2.場所
法政経学部
第二会議室
3.議題
(1)平成26年(2014年)度後半期全体研究会のプログラムについて
(2)平成26年度後期学位請求論文(課程博士)審査結果報告及び合否について
(3)平成26年度後期学位請求論文(論文博士)審査結果報告及び合否について
(4)特別研究Ⅱの単位認定について
- 29 -
- 29 -
(5)学位請求論文計画書(予備審査)について
(6)平成27年2月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(7)その他
4.報告事項
(1)平成26年度千葉大学学生参画会議への参加学生の推薦について
(2)「千葉大学におけるクォーター制の導入等に係る方針(試案)」について
(3)学位請求論文の公開(教授会前1週間)について
(4)その他
1.日時
平成27年2月12日(木)12:10~
2.場所
法政経学部
第二会議室
3.議題
(1)指導教員の変更について
(2)特別研究Ⅰの単位認定について
(3)特別研究Ⅱの単位認定について
(4)論文提出による学位請求論文審査委員会の設置について
(5)平成27年度非常勤講師任用計画(案)について
(6)平成26年度学業成績優秀者に係る学長表彰候補者の推薦について
(7)その他
4.報告事項
(1)平成26年(2014年)度後半期全体研究会プログラム(最終版)について
(2)その他
1.日時
平成27年3月2日(月)11:30~
2.場所
法政経学部
第二会議室
3.議題
(1)学位記受領代表者・代理者について
(2)大学院修了式・学位記伝達式及び祝賀会について
(3)その他
4.報告事項
(1)その他
1.日時
平成27年3月11日(水)13:30~
2.場所
法政経学部
第二会議室
- 30 -
- 30 -
3.議題
(1)指導教員の変更について
(2)特別研究Ⅰの単位認定について
(3)特別研究Ⅱの単位認定について
(4)書評論文の単位認定について
(5)プロジェクト研究の単位認定について
(6)学生の身分異動について
(7)平成26年2月論文提出者に係る学位請求論文審査委員会(課程博士)の設置に
ついて
(8)博士学位取得論文の公表の保留について
(9)研究プロジェクト通知文案について
(10)その他
4.報告事項
(1)平成26年度学業成績優秀者に係る学長表彰候補者の選考結果について
(2)平成27年度ガイダンス日程について
(3)その他
3)博士前期課程学務委員会の構成
委員長:大鋸崇
研究科長:大塚成男
委員: 柴佳世乃、金田章宏、五十嵐誠一、周飛帆、横田明美、榊原健一、水上藤悦、
関谷昇、田村高幸
4)平成 26(2014)年度博士前期課程学務委員会の日程と議事項目
1.日時
平成26年4月9日(水)11:00~
2.場所
法政経学部
第二会議室
3.議題
(1)学生の身分異動について
(2)長期履修学生の認定について
(3)既修得単位の認定について
(4)大学院相互単位互換協定(社会学分野)に基づく学生の受入れについて
(5)「2年次始めにおける修了に向けての進捗状況の確認」について
(6)その他
4.報告事項
- 31 -
- 31 -
(1)平成26年度入学状況について
(2)平成26年度新入生ガイダンスの進行について
(3)その他
1.日時
平成26年5月14日(水)12:10~
2.場所
法政経学部
第二会議室
3.議題
(1)平成26年度前期修了日程(案)について
(2)指導教員の変更について
(3)科目等履修生の入学辞退について
(4)研究生の身分異動について
(5)大学間学生交流協定に基づく短期交換留学生の受入れについて
(6)その他
4.報告事項
(1)学生の指導教員について
(2)「2年次初めにおける修了に向けての進捗状況の確認」の提出状況について
(3)その他
1.日時
平成26年6月11日(水)12:10~
2.場所
法政経学部
第二会議室
3.議題
(1)平成26年度前期修士論文提出予定者の論文審査委員候補者について
(2)その他
4.報告事項
(1)その他
1.日時
平成26年7月9日(水)12:10~
2.場所
法政経学部
第二会議室
3.議題
(1)学生の身分異動について
(2)リサーチ・ペーパー提出者の審査委員候補者について
(3)大学院相互単位互換協定(社会学分野)に基づく学生の受入れについて
(4)平成27年度研究生募集案内(案)について
(5)平成27年度科目等履修生募集案内(案)について
- 32 -
- 32 -
(6)その他
4.報告事項
(1)その他
1.日時
平成26年9月10日(水)12:10~
2.場所
法政経学部
第二会議室
3.議題
(1)平成26年度前期人文社会科学研究科(博士前期課程)修了判定について
(2)学生の身分異動について
(3)指導教員の変更について
(4)特別研究学生の終了について
(5)研究生の身分異動について
(6)科目等履修生の履修期間延長について
(7)特別聴講学生の単位認定について
(8)科目等履修生の単位認定について
(9)学生交流協定に基づく短期交換留学生募集要項について
(10)その他
4.報告事項
(1)平成26年度前期大学院修了式・学位記伝達式について
(2)その他
1.日時
平成26年10月8日(水)12:10~
2.場所
法政経学部
第一会議室
3.議題
(1)学生の身分異動について
(2)その他
4.報告事項
(1)大学院教育委員会(第3回)について
(2)その他
1.日時
平成26年11月12日(水)12:10~
2.場所
法政経学部
第二会議室
3.議題
(1)指導教員の変更について
- 33 -
- 33 -
(2)海外留学修得単位の認定について
(3)平成27年度授業日程(案)について
(4)「学位授与の方針」及び「教育課程編成・実施の方針」の見直しについて
(5)東北大学大学院環境科学研究科との単位互換協定について
(6)クォーター制の導入等に係るアンケート調査について
(7)その他
4.報告事項
(1)その他
1.日時
平成26年12月10日(水)12:10~
2.場所
法政経学部
第二会議室
3.議題
(1)指導教員の変更について
(2)修士論文提出者の論文審査委員候補者について
(3)学生の成績情報の取り扱いに関する実施手順の策定について
(4)平成27年度人文社会科学研究科(博士前期課程)履修案内について
(5)平成27年度授業科目のナンバリングについて
(6)平成27年度長期履修学生制度(案)について
(7)平成27年度ガイダンス日程(案)について
(8)平成27年度非常勤講師任用計画(案)について
(9)その他
4.報告事項
(1)平成27年度人文社会科学研究科授業科目のシラバス入力について
(2)その他
1.日時
平成27年1月14日(水)12:10~
2.場所
法政経学部
第二会議室
3.議題
(1)学生の身分異動について
(2)特別研究学生の研究期間延長について
(3)リサーチ・ペーパー提出者の審査委員候補者について
(4)教職科目の課程認定変更届の提出について
(5)平成26年度千葉大学学生参画会議への参加学生の推薦について
(6)「千葉大学におけるクォーター制の導入等に係る方針(試案)」について
(7)その他
- 34 -
- 34 -
4.報告事項
(1)その他
1.日時
平成27年2月10日(火)12:10~
2.場所
法政経学部
第二会議室
3.議題
(1)学生の身分異動について
(2)平成27年度非常勤講師任用計画(案)について
(3)平成26年度学業成績優秀者に係る学長表彰候補者の推薦について
(4)理学研究科に開放する授業科目について
(5)その他
4.報告事項
(1)修士論文の公開について
(2)その他
1.日時
平成27年3月2日(月)10:30~
2.場所
法政経学部
第二会議室
3.議題
(1)平成26年度後期
人文社会科学研究科(博士前期課程)修了判定について
(2)特別聴講学生の単位認定について
(3)平成27年度研究生募集案内及び期間延長募集案内の一部変更について
(4)学位記受領代表者・代理者について
(5)大学院修了式・学位記伝達式及び祝賀会について
(6)その他
4.報告事項
(1)その他
1.日時
平成27年3月11日(水)12:10~
2.場所
法政経学部
第二会議室
3.議題
(1)学生の身分異動について
(2)研究生の身分異動について
(3)科目等履修生の身分異動について
(4)科目等履修生の単位認定について
- 35 -
- 35 -
(5)特別聴講学生の単位認定について
(6)人文社会科学研究科規程の一部改正(案)について
(7)「学生の成績評価に関する手順書策定のためのガイドライン(千葉大学長裁定)」につ
いて
(8)その他
4.報告事項
(1)平成26年度学業成績優秀者に係る学長表彰候補者の選考結果について
(2)平成27年度ガイダンス日程について
(3)その他
- 36 -
- 36 -
6
各種委員会
1)学術推進企画委員会
委員:大塚成男(研究科長)、小林正弥(専攻長)、橘永久(専攻長)、篠崎実(専攻長)、
中川裕、石田憲、中原秀登、保坂高殿、高光佳絵
第1回
日時:2014 年 4 月 9 日
16 時 30 分~
場所:人社研研究科長室
議題
(1)湖南大学との部局間交流協定の締結について
(2)平成 26 年度における人文社会科学研究科としてのプロジェクト推進について
(3)改組計画策定における学術推進企画委員会の位置づけについて
第2回
日時:2014 年 5 月 14 日
16 時 30 分~
場所:人社研研究科長室
議題
(1)外国人研究者の受け入れについて
(2)人文社会科学研究科の改組計画について
(3)特別研究員制度について
(4)大型科研費の申請について
(5)千葉県自治研修センターとの合意書の調印について
第3回
日時:2014 年 6 月 11 日
16 時 30 分~
場所:人社研研究科長室
議題
(1)人社研改組計画の策定について
第4回
日時:2014 年 7 月 9 日
16 時 30 分~
場所:人社研研究科長室
議題
- 37 -
- 37 -
(1)ロシア・国立研究大学高等経済学院との大学間協定締結について
(2)人社研改組計画の策定について
(3)「教員の年俸制に係る業績評価検討ワーキンググループ」について
第5回
日時:2014 年 9 月 10 日
16 時 30 分~
場所:人社研研究科長室
議題
(1)人社研改組計画について
(2)人社研特別研究員制度について
第6回
日時:2014 年 10 月 8 日
16 時 30 分~
場所:人社研研究科長室
議題
(1)人社研・特別研究員制度について
第7回
日時:2014 年 11 月 12 日
16 時 30 分~
場所:人社研研究科長室
議題
(1)共同研究者の委嘱について
(2)改組計画について
(3)次期学術情報基盤システム(仮称)検討にかかる意見等ついて
(4)クォーター制の導入等に係るアンケート調査について
(5)学内規則等の見直しについて
第8回
日時:2014 年 12 月 10 日
16 時 30 分~
場所:人社研研究科長室
議題
(1)人社研改組計画について
- 38 -
- 38 -
第9回
日時:2015 年 1 月 14 日
16 時 30 分~
場所:人社研研究科長室
議題
(1)人社研改組計画について
(2)人社研特別研究員の募集について
(3)特別研究員による施設利用規則(案)ついて
第 10 回
日時:2015 年 2 月 18 日
13 時 00 分~
場所:人社研研究科長室
議題
(1)大学間交流協定について
(2)人社研特別研究員の審査について
(3)人社研改組について
2)編集委員会
1.平成 26(2014)年度の紀要編集委員会の構成
佐藤栄作、岡部嘉幸、福田友子
2.平成 26(2014)年度の活動
平成 26 年度は『人文社会科学研究』第 29 号、第 30 号の編集および刊行を下記のスケジ
ュールにて行った。
平成 26(2014)年
6月2日
第 29 号投稿申込受付開始
6 月 12 日
第 29 号投稿申込受付終了
7 月 10 日
第 29 号原稿受付終了、版下作成開始、校正作業
9 月 30 日
第 29 号刊行
11 月 25 日
第 30 号投稿申込受付開始
12 月 4 日
第 30 号投稿申込受付終了
平成 27(2015)年
1月8日
第 30 号原稿受付終了、版下作成開始、校正作業
3 月 31 日
第 30 号刊行
- 39 -
- 39 -
第 29 号
(旧 社会文化科学研究)
人文社会科学研究
千葉大学
ISSN 1883-4744
王
論文
芥川龍之介「西方の人」再考 ︱︱最終章「東方の人」精読から見えてくるもの
- 40 -
書瑋 1
千葉大学大学院人文社会科学研究科
2014 年 9 月
史料紹介
昭和二〇年代の「小説新潮」︱︱中間小説誌総目次 上( )
小嶋 洋輔、西田 一豊、高橋 孝次、牧野 悠
13
千
葉 大 学
人文社会科学研究
第 二九 号
二〇一四年九月
和文翻訳
栩木憲一郎
194
176
186
千葉大学大学院人文社会科学研究科
2014 年 9 月
リードリッヒ・ゲンツ「カント教授の理論と実践の関係についての考察に対する
フ
補足」
(1793 年)
199
研究ノート
犬塚 康博 古墳研究の精神史――1970 年代名古屋から眺める
亀井 隆太 成年後見法における身上保護について――フランスの法制度
BORJIGINMonkbat
ACaseStudyoftheEducationinthePastoralAreasoftheInnerMongolia
AutonomousRegion
1934(昭和9)年の近衛訪米をめぐる日米民間団体の協力
――「太平洋問題調査会(IPR)
」を中心に
1
厚生年金基金と会計
14
台湾における成年後見制度に関する一考察
28
農
山漁村再生可能エネルギー法とソーラーシェアリング型太陽光発電事業による
国内農業活性化への展望
41
57
入江 俊夫 ウィトゲンシュタインの転回に関する一考察―数学の哲学の視点から
辛 大基 韓国語教育におけるテキストとしての韓国小説とその表現(其の一)
71
石田 瞳 同意能力を欠く患者の医療同意
91
綿貫登美子 高齢期における主体的な選択と自己実現
―健康不安と生きづらさの中での生きがい
107
目時 修 構成主義パラダイムと高校生のホープついて
――商業教育の性格と特異性に着目して
125
王 守利 非限定的名詞修飾節におけるテイタに関する一考察
140
王 慈敏 「なければならない」に関する一考察
――「ざるを得ない」との比較から
153
DJAMANFitriwati
TheInvestmentProfileinMamujuDistrictWestSulawesi
167
論文
高光 佳絵
中村 文彦
江 涛
馬上 丈司
第 29 号
(旧 社会文化科学研究)
人文社会科学研究
千葉大学
ISSN 1883-4744
第 30 号
(旧 社会文化科学研究)
人文社会科学研究
千葉大学
ISSN 1883-4744
書評
李聖傑著『川端康成の「魔界」に関する研究――その生成を中心に』 (二〇一四年) 堀内 京 1
史料紹介
昭和二〇年代の「小説新潮」――中間小説誌総目次(下) 小嶋 洋輔・西田 一豊・高橋 孝次・牧野 悠 8
- 41 -
千葉大学大学院人文社会科学研究科
2015 年 3 月
千
葉 大 学
人文社会科学研究
第 三〇 号
二〇一五年三月
梁雲祥『日本外交と日中関係』
(2012 年)
199
アウグスト・ヴィルヘルム・レーベルク「理論の実践に対する関係について」
(1794 年)
207
メイエルホリド劇場での小山内薫の講演記録(1927 年)
和文翻訳
三村 達也
栩木憲一郎
翻訳解題
内田 健介
千葉大学大学院人文社会科学研究科
2015 年 3 月
177
187
朝日遺跡の精神史
日本語母語場面における終助詞「ね」の一考察
研究ノート
犬塚 康博
崔 英才
217
150
141
52
66
79
92
105
122
158
1
24
37
論文
高 民定、温 琳、藤田依久子
韓国済州島における言語景観――観光と言語の観点から
鴻野わか菜
空への階段――ターニャ・バダニナの芸術
中村 文彦
事業再生と年金基金――EastmanKodak の事例を中心に
柴田 伊冊
「合意は拘束する(pactasuntservanda)
」を再考する
――日米航空協定の変遷とシカゴ条約との関係からの一考察
光延 忠彦
国政選挙における島根県と東京都の投票率の差異に関する比較研究(1)
尾形まり花
当座理論とはなにか
辛 大基
韓国語教育におけるテキストとしての韓国小説とその表現(其の二)
石田 瞳
患者の同意能力
大谷康治郎
BSCS における変異の教授内容
DJAMANFitriwati
IntegrationofaPalmOilPlantationwithR&DandManufacturingof
PolyhydraxyalkanoatesinSouthSulawesi
MANGILEPMuhammadAgungAdy
SocioeconomicProblemsonAdoptionofNewTechnologiesforProduction
ofPaddyRicebyFarmersinUplandAreasofSouthSulawesi
大塚 萌
ドイツにおける日本サブカルチャー受容の変遷
――日本マンガ『新世紀エヴァンゲリオン』における呼称表現の翻訳
第 30 号
(旧 社会文化科学研究)
人文社会科学研究
千葉大学
ISSN 1883-4744
7
開催行事
第4回東方ユーラシア国際シンポジウム「ユーラシアの叙事詩と言語」
本シンポジウムは日本、アイヌ、モンゴル、シベリア、南アジア、中東と広範囲にわた
る叙事詩と言語に関するもので、12 名の報告者をむかえ、大変活発な議論がおこなわれ
た。報告者は国内外で活躍する第一線の研究者にくわえ、千葉大学所属の院生の報告を
多数組み込み、若手研究者育成を図ることができた。その結果、合同開催した内モンゴ
ル大学モンゴル学学院と緊密な連携を展開していく上で、重要な意義を持つものとなり、
今後も研究、教育交流をさらに推し進めていくことで合意に至った。なお、本シンポジ
ウムの成果は『千葉大学ユーラシア言語文化論集』16 号(ユーラシア言語文化論講座)
にて特集を組んでいる。
プログラムは以下のとおりである。
第4回東方ユーラシア国際シンポジウム「ユーラシアの叙事詩と言語」
日時:2014 年 5 月 29 日(木)・30 日(金)
場所:千葉大学西千葉キャンパス(JR 総武線「西千葉駅」徒歩 3 分)
千葉大学付属図書館/アカデミックリンクセンター図書館I棟 1 階セミナー室(まなび)
主催:千葉大学人文社会科学研究科地域研究センター
共催:ユーラシア言語文化論講座、第29回モンゴル研究会
2014 年 5 月 29 日(木)
司会:吉田睦(千葉大学文学部教授)
あいさつ
大塚成男(千葉大学人文社会科学研究科長・教授)
中川裕(千葉大学人文社会科学研究科地域研究センター長・教授)
荻原眞子(千葉大学名誉教授)
「叙事詩における婚姻闘争と雌雄選択」
バヤルメンド(内モンゴル大学モンゴル学学院院長・教授)
「モンゴル語のアクセントについて」
遠藤志保(千葉大学人文社会科学研究科博士後期課程)
「アイヌ英雄叙事詩における再登場する敵対者
―なぜ「童子たち」は一度しか現れないのか―」
- 42 -
- 42 -
サジーワニー
ディサーナーヤカ(千葉大学人文社会科学研究科博士後期課程)
「多言語国家スリランカの言語使用状況
―シンハラ語話者とタミル語話者の家庭での会話におけるコードスイッチング―」
小林美紀(千葉大学人文社会科学研究科博士後期課程)
「アイヌ語鵡川方言の有対動詞」
小野智香子(千葉大学人文社会科学研究科地域センター特任研究員)
「イテリメン語の自他同形動詞と項構造」
2014 年 5 月 30 日(金)
司会:児玉香菜子(千葉大学文学部准教授)
タヤ(内モンゴル大学モンゴル学学院教授)
「消滅に瀕するモンゴルの英雄叙事詩『ジャンガル』研究の意義」
藤井真湖(愛知淑徳大学交流文化学部准教授)
「英雄叙事詩における“数詞”―『ジャンガル』を事例として―」
村山和之(和光大学非常勤講師)
「バローチ民族の戦詩にみる部族慣習法のかたち」
ツェデウ
ヒシゲジャルガル(千葉大学人文社会科学研究科博士後期課程)
「アジアに伝承された説話の比較対照研究―『捨身飼虎』説話の比較考察―」
コメント
エシーバ
上村明(東京外国語大学非常勤講師)
ムハンマド(千葉大学人文社会科学研究科博士後期課程)
「アラビア語の人称代名詞について―その待遇表現としての使用状況を中心に―」
新保裕慈(千葉大学人文社会科学研究科博士前期課程)
「前気音の希少性とその言語連合的特徴の要因の検討
―モンゴル語の前気音を概観しながら―」
あいさつ:バヤルメンド(内モンゴル大学モンゴル学学院院長・教授)
中川裕(千葉大学人文社会科学研究科地域研究センター長・教授)
先端経営研究セミナーの開催
1.趣旨
「先端経営研究セミナー」は、パブリックとプライベートのセクターを問わずマネジメント
の最前線で活躍している学外の専門家・研究者と人文社会科学研究科の教員がペアを組んで
講師を務める公開セミナーです。このセミナーは、2006 年から昨年度までに 15 回にわたり、
法経学部(2014 年度より法政経学部)の先端経営研究センター主催、人文社会科学研究科後
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援により開催されてきました。なお、同センターのメンバーは、人文社会科学研究科先端経
営科学専攻に所属している教員です。公開セミナーのテーマは、当専攻の研究・教育分野が
経営学・会計学・行政学・財政学であることから、毎年これらの内容に即して決定されます。
「先端経営研究セミナー」を開催することには4つの目的があります。第1の目的は、セミ
ナーを通して得られた知見を取り入れることによって、人文社会科学研究科および法政経学
部における教育内容を主として実務的な側面から強化することです。第2には、大学として
の地域貢献があります。千葉大学周辺地域の方からは、生涯教育という視点からセミナーの
継続的な開講を望む声もあります。また第3は、大学・大学院における内と外との交流です。
現実社会との交流という観点から、学生・教員と学外の専門家がセミナーという1つの場で
学ぶことができるという意義は大きいといえます。そして第4には、高度職業人養成を目的
とする博士前期課程コースである先端経営科学専攻についての PR 活動という意味がありま
す。
2.開催実績
2014 年度においては、以下のようにセミナーを開催しました。
日時:平成 26 年 8 月 9 日(土)14 時 00 分~17 時 00 分
会場:千葉大学西千葉キャンパス人文社会系総合研究棟1階マルチメディア講義室
テーマ:「消費者行動理解とマーケティングの最前線―ZOZOTOWN のマーケティング」
第1講演「消費者の購買行動理解とマーケティングへの応用」
講師:佐藤栄作氏(千葉大学人文社会科学研究科 教授)
第2講演「ZOZOTOWN の One to One マーケティング戦略―Event Based Marketing の有効
性」
講師:清水俊明氏(株式会社スタートトゥデイ ホスピタリティ・マーケティング本部 本部
長)
マーケティング活動は、消費者を理解することから始まります。今日の企業は、伝統的なマ
ーケティング・リサーチの様々な手法を使って消費者の態度・行動を測定するのみではなく、
取引データや EC サイトにおけるアクセスログなどのいわゆるビッグデータをも活用して消
費者理解をさらに深め、その知見をマーケティング活動に生かすことを志向しています。そ
こで今回のセミナーでは、研究者と実務家の視点から、消費者理解とその知見のマーケティ
ング実務への応用について展望することを目的として講演が行われました。セミナーには千
葉大学の学生の他に千葉大学周辺にお住まいの方などの参加があり、講演者との間で活発な
質疑応答がなされました。
(文責 先端経営科学専攻 教授 佐藤栄作)
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千葉CSRシンポジウム2015~CSRを通じて地域貢献企業を
目指すには~
実施報告書
開催日時
2015 年 3 月 11 日(水)15:00~19:00(受付 14:30~)
開催場所
ホテルメイプルイン幕張
1001、1002
参加者
シンポジウム 64 名
参加費
無料(懇親会は別途 1,000 円)
後援
主催者
共催
懇親会 32 名
千葉県、千葉市、千葉県中小企業家同友会、千葉日報社
千葉 CSR サミット実行委員会(事務局:公益財団法人ちばのWA地域づく
り基金)
千葉大学(COC 知(地)の拠点プロジェクト)
人口減少、少子高齢化、地域経済の疲弊、自然の荒廃といった様々な社会
課題を地域で解決し、持続可能な地域社会を創造するためには、行政に依存
するだけではなく、市民(地域)活動団体や民間企業など市民(地域)社会
を担っている人々が連携・協働し、社会的な価値の共有や創造に取り組んで
いくことが求められる。しかし、必要性は理解しているが具体的にどのよう
にアクションを起こしたらいいかわからないといった声も聞かれるのも実
開催目的
情である。
そこで今回は、千葉大学と公益財団ちばの WA 地域づくり基金が共催す
る形で、
「千葉 CSR シンポジウム 2015」を開催した。このシンポジウムで
は、民間企業の CSR 活動と NPO 活動が連携していく必要性については幅
広い議論が展開された。CSR 活動の先端を行くコンサルタント・企業人の
方々から、市民(地域)活動やボランティア活動に取り組んでいる人たちま
で参加頂き、今後へ向けた方向性が共有できた。
1.開会あいさつ
2.基調講演:泉貴嗣(允治社・CSRコンサルタント)60 分
都内の私大で産学連携教育や社会人向けに「CSR・SRI 論」などを担当した後、独立。
自治体が直接企業の CSR 経営を認証する初めての取り組み「さいたま市 CSR チャレン
内容
ジ企業認証制度」の制度設計に携わり、現在も同市の CSR 推進会議委員を務めるほか、
JASDAQ 企業の監査役も兼務。
3.ジャムセッション:「企業とNPOとの協働とは何か?~企業がCSR
に取り組むときの苦労とカネ~」
75 分
ファシリテーター:有吉徳洋(ソーケングループ)
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コメンテーター:泉
パネリスト:林
貴嗣(CSRコンサルタント)
恵子(NPO法人ブリッジフォースマイル)・下田直
人(エスパシオ)・松本浩志(マテックス)
・吉原二郎(日本自動ドア)
4.実行委員長総括:関谷昇(千葉大学法政経学部准教授)
・千葉県産業振興センターメルマガ「産業情報ヘッドライン」
・千葉市ホームページ ・千葉県内 54 市町村担当課、経済団体、金融機関、
広報
大学、市民活動支援センターへチラシ送付
・SNS
・記者クラブへのリリース ・千葉県中小企業家同友会会員メーリングリス
ト
・定員 70 名に対し 64 名の参加で、約半数が千葉県内の事業者、自治体職
員、NPO関係者、半数は県外の方だった。
・基調講演では、CSR についての考え方や中小企業として CSR をどの様に
まとめ
位置づけるか等わかりやすくお話し頂いた。
・ジャムセッションでは、東京都内の中小企業経営者 4 名とNPO法人代表
1 名が、それぞれの取り組みを紹介しながら、なぜ CSR に取り組むのか、
苦労話や協働をすすめる上でパートナーには何を求めるか等も紹介された。
・交流会では 32 名が参加し、情報交換が行われた。
(文責・関谷
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昇)
8
研究プロジェクト
2014(平成 26)年度活動報告
年度
番号
14-01
頁数
研究プロジェクト名
代表者
49
17 世紀イングランドの君主制論の
関谷昇
変容:専制批判と政治社会構想
14-05
50
近代日本における個人史研究の射
人社研
後期課程大学
担当教員
院生
三井吉俊
松下力
篠崎実
三宅明正
高橋莞薾・鳥
程
羽厚郎
14-06
51
日本文学と故郷/郷土
大原祐治
14-10
52
東アジア「近世」比較社会史研究
山田賢
堀内京
趙景達
池田健雄
その2
14-11
53
建築と他者
小林正弥
14-13
54
技術革新や研究開発から見たイン
金子文洋
ドネシア農業社会における社会的
14-14
56
杉本亜実
石戸光
Fitriwati,
小野理恵
Mangilep
経済関係性 - 社会規範・統治機
Muhammad
構 と経済合理性の両立に向けて
Agung Ady.
中川裕
アイヌ語の文献学的研究(2)
深澤美香
遠藤志保
小林美紀
14-15
57
日本労働史の研究
三宅明正
尾形隆彰
岡野孝信
藤田貴士
14-18
58
山田圭一
合理性の諸問題
忽那敬三
槇野沙央理
高橋久一郎
木田翔一
坂倉涼
吉沢文武
俵邦昭
徳本和也
久保田さゆり
14-19
59
翻訳・翻案・伝承――文化接触と交
石井正人
流の総合研究
14-21
60
上村清雄
大塚萌
鴻野わか菜
保護観察中の覚せい剤事犯者に
対する処遇方策に関する研究
羽間京子
勝田聡
西慶子
田中健太郎
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14-23
61
三宅晶子
イメージとポリティクス
馮英華
宮下美砂子
飛田清佳
14-24
62
健全育成概念の再検討
後藤弘子
広井良典
櫻井秀夫
小賀野晶一
14-25
63
米村千代
流動化する社会と紐帯
清水洋行
ヌヌック・エン
出口泰靖
ダー・スリムリ
ヤニ
小川洋二
14-27
64
サジーワニー・
中川裕
地域セ(1) 言語と地域社会
ディサーナー
ヤカ
ムンクバト
エシーバ・ム
ハンマド
14-28
65
地域セ(2) 環境変動下における民
児玉香菜子
族植物利用の諸形態とその変化
中川裕
巴依尓塔(バ
ヤリタ)
斯日古楞(スリ
グリン)
ツェデウ・ヒシ
ゲジャルガル
14-01
17 世紀イングランドの君主制論の変容―
専制批判と政治社会構想―
【研究課題】本プロジェクトの課題は、17 世紀イングランドにおいて展開された、君主権力
強化を正当化する政治理論―王権神授説・家父長権論―と専制批判の政治理論―社会契約
論・共和主義―とを、政治社会の存立を君主に託した一元的な支配秩序を構想する政治理論
と、これと対照的に、社会諸勢力による重層的な支配秩序を構想する政治理論、との競合・
相克という枠組みのもとで把握しようとすることを目的とする。
このような競合する政治社会構想は、17 世紀後の中盤から後半にかけて活発に展開され、
17 世紀末期の常備軍論争期には勃興した商業活動の衝撃を受けて、更に新たな政治理論が展
開されるに至る。本プロジェクトは、この常備軍論争期の時期の政治学者フレッチャーの政
治理論の解釈を通じて、上記のような政治社会構想がどのように展開されるのかを解明する。
【研究経過】初年度以降、17 世紀の政治理論の文献消化に努めており、その後 17 世紀後半
のいわゆる常備軍論争期の議論までを渉猟してきている。そのうえで、今年度は常備軍論争
期とその周辺の作品、またフレッチャー関連の作品を再び検討対象とした。具体的な文献の
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一部を挙げると以下のようなものである。
Robbins, Caroline (ed), Two English Republican Tracts, Cambridge:Cambridge
University Press, first published 1969
Molesworth, Robert (ed. Champion, Justin), An Account of Denmark, Indianapolis, 2011
Sommerville, J. P, Royalists and Patriots: Politics and Ideology in England 1603-1640,
1999
小柳公洋・岡村東洋光編『イギリス経済思想史』(ナカニシヤ出版、2004)
佐々木武・田中秀夫編『啓蒙と社会―文明観の変容』(京都大学学術出版会、2011)
村松茂美『ブリテン問題とヨーロッパ連邦―フレッチャーと初期啓蒙』
(京都大学学術出版会、
2013)
【研究の成果・今後の方向性】研究の成果は、一次文献消化に努めた結果、作業仮説に基づ
いた解釈がそれなりの有効性を持つ感触を得たことである。ただし、研究の成果は未だ論文
の形をとって公開するに至ってはおらず、いくつかの解決すべき問題点が残る。
問題は、文献消化、とりわけ一次文献の読解作業に予想以上の労力がかかることである。
検討対象の一次文献が展開される政治理論は必ずしも体系化され、理論化された形式をとっ
て発表されている訳ではない。また、政治理論の多くは、具体的状況に対する具体的な考察
であったり、具体的な論争における論敵への応答であったりする。そのために、仮に全体像
が見通せて概略はつかめたとはいえ、理論を文献上の字句から実証的に確定することが容易
ではないことが多々ある。
今年度は、上記のような問題点を克服するために、研究対象を常備軍論争期に収斂させ、
研究の成果を公開することを急いだ。生憎、論者毎の論点の集約を行った上で、文献上の根
拠を上げて緻密な論証をするには至らなかったため、査読付き投稿論文の水準には達しなか
った。今後は、文献上の根拠を確定する作業を継続することで、緻密な論証を完成させるこ
とを目指す。
14-05
近代日本における個人史研究の射程
1. 研究課題
個人史の研究を通して近代日本社会の特質を考察する。
2. 研究の経過
メンバー各自が、それぞれの関心のある個人の歴史に関する研究を進めた。
高橋莞爾は、
「企業者史」における「社会的責任」の史的考察を研究テーマとして、松下幸
之助に加え、電力事業の松永安左エ門を中心に資料収集と分析を行った。
橋本富記子は、戦間期における女性の動向に関する文献及び資料収集を行った。また、そ
の内の「市川房枝に関する著作・論文等」は再検討中である。
新井可菜子は、国文学研究資料館の主催するアーカイブズ・カレッジ(史料管理学研修会)
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に参加し、アーカイブズ保存利用機関における管理業務の実態調査を行った。
3. 来年度の方向性
最終年度である 2015 年度については、引き続き各自が自らの研究テーマについての史資
料の分析を進めるとともに、適宜研究会を開き、相互に意見交換を行う。それによって各自
が研究成果を取りまとめ、研究成果報告書の作成を行う。
なお 2014 年度のメンバーは以下の通りであった。
人社研担当教員:三宅明正
人社研博士後期課程大学院生:高橋莞爾、鳥羽厚郎
他大学教員、研究者:長谷川亮一(人文社会科学研究科特別研究員)
、三村達也(人文社会科
学研究科特別研究員)、小川信雄(もと千葉大学講師)
人社研前期課程大学院生:李珏(地域文化 M1)、蔡珂(同左)、橋本富記子(同左)、新井可
菜子(同左)
、太田卓(同左)
14-06 日本文学と故郷/郷土
□構成メンバー
大原祐治(教員)、堀内京(後期課程2年)、西田一豊(人社研特別研究員)、高橋孝次(人社
研特別研究員)、牧野悠(人社研特別研究員)
□研究課題
日本文学と故郷/郷土
□研究の経過
昨年度に引き続き研究会を開催し、各自の研究テーマに基づいた報告と討議を行った。主要
なテーマとしては、
「大岡昇平『武蔵野夫人』と軍都としての武蔵野」、
「川端康成『美しい旅』
と日本/(旧)満州の風土」などが取り上げられた。
□研究の成果
戦中・戦後に発表されたいくつかの文学作品を取り上げ、そこで表象される故郷/郷土に関
する諸問題を批判的に議論することを通して、近代日本社会における個人と共同体との関係
性に関する批評的な考察を深めることができた。また、学外の学会において口頭発表を行っ
たメンバーもおり、研究成果を発信することもできた。
□来年度の方向性
引き続き、多くの文学テクストを取り上げつつ、多角的な討議を行いたい。また、これまで
の蓄積を踏まえ、研究報告書の刊行を行いたい。
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14-10
東アジア「近世」比較社会史研究
その2
代表者:山田賢
参加メンバー:趙景達(人社研教員)、池田健雄(人社研後期課程院生)、坂本秀幸
(人社研前期課程院生)
、村田遼平(人社研前期課程院生)
研究課題:現在東アジア史研究においては、16 世紀の世界的な大変動を受けて、そ
れぞれの地域においてゆるやかな再秩序化が進んだ過程を、
「近世化」という並行的
な長期社会変動として捉えようとする視覚が提唱されている。本研究プロジェクト
は、前プロジェクトを継承し、16 世紀〜19 世紀における東アジア各地域における社
会的結合の様態を比較史的に探求するとともに、近現代において「近世」東アジア
がどのような眼差しのもとで記述されたのかを検討し、課題の整理を行うことを目
的とする。
研究の経過:本年度は、近世末期に日本で刊行された和刻本漢籍を輪読し、近世日
本において中国思想がどのような再解釈を経て受容されたのかを検討した。また、
参加メンバーの博士後期課程院生池田健雄は、日中戦争期における華北占領地への
日本人移民について北京市档案館等において現地調査を行い、
「占領」と日本人居留
地の形成が、中国伝統社会に強いた変容過程について考察を進めた。
研究の成果:中国文史料の収集と分析を進め、とくに池田は、以下のような研究成
果を公表した。
1.学会発表
・「新民会派遣留日学生隊と内原訓練所」(2014 年 6 月 4 日、国際アジア文化
学会)
・
「日中戦争期、華北占領地移民-太原・石家庄・済南と北京・天津・青島の特別都
市-」(2014 年 10 月 13 日、現代日本中国学会)
・「閻錫山と華北在留日本人(山西残留を中心に)」(2014 年 12 月 13 日、国際アジ
ア文化学会)
2.論文
・「山西残留日本社会の成立と崩壊-教育・文化活動を中心に」『アジア文化研究』
第 22 号(2015 年 6 月)に掲載予定)
来年度の方向性:本年度の研究方向を継承しつつ、一方では近代日本における東ア
ジアとの関与、東アジア認識の問題を、一方では近世日本における中国思想受容の
問題を並行して検討していく。
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14-11
(1)
建築と他者
参加メンバー
小林正弥(教授)
杉本亜実(博士後期課程)
(2)研究課題
今日の建築デザインは、
「今までにない」「独創的な」価値に重きが置かれ、既存の周辺環境
との調和に関しての評価が低く扱われている傾向にあるといえる。しかし、建築の特に外観
の影響を受けるのは、その建築周辺に居住・就労する人びと、またはただ行き来する不特定
多数の人びとも含まれる。
敷地境界線を越えた、より広範な環境に眼を向けたデザイン、つまり施主と設計者・建築関
係者という範囲を超えた「他者」を考慮に入れたデザインの必要性について議論を行う。
(3)研究経過と成果
「建築自由の国」とされる日本において、建築行為は自由主義的に行われていると定義した
上で、自由主義的な建築行為に異を唱える景観論争について考察を行った。
自由主義的に行われる建築行為に対して地域コミュニティが景観訴訟を起こした事例を取り
上げると、「景観権」「景観利益」といった、地域コミュニティが構成してきた「景観」とい
う「共通善」の維持に建築行為を行う者は努めるよう求めているものが多数あることに着目
した。
景観という共通善を保護法益として守るためには、マイケル・J・サンデルが『リベラリズ
ムと正義の限界』にて、リベラリズム論者であるロールズの「善に対する正の優位性」を批
判したように、特定の善に由来する共通善の優位性を認めなければならない。
ロールズのリベラリズムの立場から、公共理性を通して景観の保護法益を確立する線も考え
うるが、サンデルが批判したように、ロールズの理論では、
「無知のベール」による「負荷な
き自己」という手続き的手法がとられる。しかし、景観という問題の成り立ちから考えても、
景観は土地に根差し、地域と密接不可分であるという点で「位置ある自己」から離れること
はない。景観とは、特定の地域において育まれた特定の善に依拠した地域コミュニティの共
通善であり、特定の善に依拠した道徳性を持つ。
よって、景観の問題は、ロールズの理論よりもサンデルの理論を採用した方がより自然であ
るという結論に至った。
(4)来年度の方向性
今後、プロジェクト最終年度として、これらの理論を精査し、まとめて行く。
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14-13 技術革新や研究開発から見たインドネシア農業社会における
社会的経済関係性 - 社会規範・統治機構 と経済合理性の両立に向け
て
<研究プロジェクト代表者> 金子 文洋
<構成メンバー> 教員:金子 文洋・石戸光・小野理恵、博士後期課程在学院生:Fitriwati
Djam'an・Mangilep Muhammad Agung Ady。
<研究課題> 平成 26 年度は、農業社会における社会規範・統治機構と技術革新・研究開発の
間の関係性について、まずインドネシアスラウェシ島における状況を先行研究および公刊数
値データをもとに概観し、次に、千葉県内の稲作農家への新しい取り組みについてのインタ
ビューと、革新的発見が必要なパームオイル産業の南スラウェシへの導入の実現可能性定量
分析を行い、不確実性下の期待形成、情報・投資環境、農業社会における協力的・競争的関
係性等が新しい取り組みや研究開発の自主的推進とどのように関わり合うのか調べる。
<研究経過>
平成 26 年度前期:南部スラウェシ高地の水稲農家が政府や研究機関が開発した新品種や棚田
崩壊を食い止める新技術を採用しようとしないことについて、経済学、社会学、文化人類学
等の多岐に渡る先行研究文献を調べ、妥当性が高いと考えられる原因の候補を作成した。ま
た、醗酵による生化学反応のみで植物油から生成される完全生物分解プラスティックである
Polyhydroxyalkanoates(PHA)の研究開発および製造を組み合わせたパームオイルプラン
テーションを南部スラウェシで立ち上げることについて、PHA 商業生産の展望と問題点を研
究書、政府機関刊行物、企業レポート等を参照してまとめ、特にマレーシアの政府系機関に
おける PHA の完全機械化製造の実例を参考にしながら、プランテーション、Crude Palm Oil
(CPO)および PHA の製造、PHA の商業化についての研究開発の三つを同じサイトに統合す
る新事業の立ち上げおよびその後 8 年の経営計画を作成した。
平成 26 年度後期:千葉県庁農林水産部担い手支援課、千葉県農業協会稲作部会、および全農
千葉営農担い手支援課から県内水稲農家を紹介してもらい、雪だるま式標本により、商業的
水稲生産に関連する新しい取り組みへの経験についてのインタビューを行った。インタビュ
ーは 10 月から 2 月初めまで継続的に行われ、12 月までに 10 本、1 月以降 7 本のインタビュ
ーを音声で記録し、内 11 本についてはノートへの完全記述化とインタビュー内容の英語によ
る要旨作成を終了した。12 月までの 10 本のインタビューの英文要旨を分析し、農家におけ
る新しい取り組みの意欲の源泉を不確実性下の期待形成、地域特有の伝統的農業生産経験、
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農家間の経済社会における関係等と結びつけて大まかにまとめた。一方、世界市場における
CPO 価格の変動と PHA の輸出にインドネシア政府が輸出税をかける可能性の二つを起因と
する不確実性を 2018 年から四半期ごとの状態樹で表現し、CPO および PHA の世界市場に
おけるスポット取引価格の時系列データから各経済状態におけるそれらの価格を導出して、
先に導出した中期経営計画に即して収入と費用を計上することにより、新事業の実行可能性
をシミュレートした。
<研究成果>
南部スラウェシ高地の水稲農家が伝統的な生産体系に固執する主たる理由として、以下の仮
説を得た。1)種籾業者や仲買業者といった中間業者が肥料、除草剤、防虫剤といった生産
に必要なすべての投入財を提供し、その回転費用捻出のために収穫前払いや貸出等の金融事
業も行っている。一方で、地域政府や民間金融機関は農業生産のサイクルに合わせたサービ
スを提供しない(する気がない)。2)都市部における他業種の雇用機会拡大や地元以外の農
業生産における雇用拡大により、南部スラウェシ高地の村落から若年層が他地域に一時的に
流出し、彼らが帰って来て水稲農業を引き継ぐかどうかに不確実性が生じている。このため、
新規および更新投資を伴う新しい取り組みは、農業生産継続の障害となる。千葉県内水稲農
家へのインタビューから、以下のことが判明した。1)農家が新しい取り組みに前向きとなる
のはそれが個々の農場ないし地域の農業生産の世代を越えた継続に不可欠であると認識され
る場合に限る。2)農業インフラに関わる実行可能性を熟慮して新しい取り組みの長期的展望
が判断される。3)短・中期的な収益の確保に必要でありかつ農業生産の継続に不可欠である
と判断される取り組みはすぐに実行に移され、それに必要な新規ないし更新投資は政経金融
機関や農協が無利子等の農家に有利な条件ですぐに提供される。4)労働費用削減や収益増加
と合わせた費用対効果は、不確実性の構造が可視的な短・中期では厳しく査定されるが、農
業インフラや農産物需要等についてそれが見えない長期では問題にされない。
パームオイル新事業計画では、後進事業としての新奇優位性の確保と、研究開発を地元農家
出身の労働者が事業立ち上げ直後から中心となって回すことを両立させるためには、中核事
業に PHA 生産を組み込むのが理念上は最適であることを記述的に明らかにした。その実行
可能性のシミュレーションでは、期待純現在価値と期待内部収益率を各経済状態で導出し、
四半期ごとの期待純現在価値の分布特性と Value at Risk(VAR)を計算した結果、CPO 精
製時の廃棄物を燃料とする電力卸売事業のような採算性の高い補助事業を組み込まなければ、
PHA 生産費の大幅な抑制や大きな新規需要を伴う PHA 用途の出現のような革新的成果が研
究開発によってもたらされない限り事業の実現可能性は低いことが明らかとなった。
<論文・研究発表等>
Fitriwati Djam'an, "The Investment Profile in Mamuju District West Sulawesi", 千葉大学
人文社会科学研究, 29 号, 167-175 頁.
Fitriwati Djam'an, "The Investment Profile in Mamuju District West Sulawesi",
- 55 -
- 55 -
Proceedeings of the 6th Indonesia-Japan Joint Scientific Symposium 2014, pp.494-500.
Mangilep Muhammad Agung Ady, "The Begavior and Preference of the Residents of the
City of Paolo on the Micro Bank's Loans", Proceedeings of the 6th Indonesia-Japan Joint
Scientific Symposium 2014, pp.490-493.
Fitriwati Djam'an, "Integration of a Palm Oil Plantation with R&D and Manufacturing of
Polyhydroxyalanoates in South Sulawesi", 千葉大学人文社会科学研究, 30 号 (近刊予定).
Mangilep Muhammad Agung Ady, "Socioeconomic Problems on Adoption of New
Technologies for Production of Paddy Rice by Farmers in Upland Areas of South
Sulawesi", 千葉大学人文社会科学研究, 30 号 (近刊予定).
<来年度の方向性>
千葉県内農家へのインタビューは、畑作農家等の水稲以外を生産する農家まで対象を広げて
継続し、新しい取り組みを行おうとする意識の源泉をさらに深く掘り下げる。また、後期に
院生を 1 名南部スラウェシ高地に派遣し、県内水稲農家の行ったものと同じ趣旨のインタビ
ューをとらせる。パームオイル新事業については、研究開発による革新的成果としてどのよ
うなものが見込めるかを科学論文や専門書を読み込んでまとめ、事業シミュレーションに取
り入れて実行可能性をさらに詳しく調べる。また、後期に院生を1名南部スラウェシの事業
予定地域に派遣してシンポジウムを開き、農家を中心とする地元の人間による新事業に対す
る多岐的評価を得る。
14-14
アイヌ語の文献学的研究(2)
研究課題
2012-13 年度に「アイヌ語の文献学的研究(1)」の作業を通じて作成し、ウェブ上で公開
を行った「アイヌ語鵡川方言日本語―アイヌ語辞典」の成果を生かして、音声・文献資料の
アーカイブ化について、より効果的な提示方法や活用方法について検討を行う。
研究の経過
今年度は文化庁の受託研究費を受けて行われた、北海道平取町立二風谷アイヌ文化博物館
所蔵萱野茂氏録音アイヌ語音声資料の整理活動に、全面協力することになり、毎週水曜日に
研究会を開催。各人が割り当てられた音声資料を聞き起こし、その不明点を中心に、全員で
討論を行いながらチェックし、テキストの完成を目指した。また、11 月と 3 月には平取町か
ら音声資料の作業メンバーが千葉大を来訪。合同で研究会を行った。
研究の成果
上記の活動の報告書が、2015 年 3 月 25 日に『アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ
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化に関する調査研究事業
第2年次(北海道沙流郡平取町)調査研究報告書』3 分冊、総頁
数 2388 頁として完成。文化庁に収められるとともに、関係機関・研究者に配布された。二
風谷アイヌ文化博物館のホームページでその内容が音声データとともに順次公開予定である。
来年度の方向性
今年度は以上のような形で、テキストの聞き起こし作業に終始したが、来年度はそのテキ
ストを題材にして内容についての議論・検討を行い、各テキストの文献資料としての意味づ
けを考えていく。その上で、このような音声資料のアーカイブ化において、そうした情報を
どのような形で生かせるかという問題について考えていく。
14-15
日本労働史の研究
1. 研究課題
労働史の研究を通じて近代日本社会の特質を考察する。
2. 研究の経過
初年度である 2014 年度については、メンバー各自がそれぞれのテーマに基づく研究を進
めた。
岡野孝信は、医療労働運動史の研究に関連して、1960 年の「病院統一スト」を中心に、新
潟(新潟県医療労働組合連合会、長野(長野県厚生連労組佐久支部)
、全国労災病院労働組合
(東京都台東区)で資料収集及び聞き取り作業を行った。
3. 来年度の方向性
前年度に続き、各自が自らの関心に基づいて労働史に関する史資料の収集・分析につとめ
るとともに、適宜研究会を開催し、相互に意見交換を行う。
なお 2014 年度のメンバーは以下の通りであった。
人社研担当教員:三宅明正、尾形隆彰
人社研博士後期課程大学院生:岡野孝信、藤田貴士
他大学教員、研究者:長谷川亮一(人文社会科学研究科特別研究員)
、三村達也(人文社会科
学研究科特別研究員)、小川信雄(もと千葉大学講師)
人社研前期課程大学院生:五味玲子(地域文化 M2)、一牛ゆかり(同左)
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14-18
合理性の諸問題
プロジェクト代表者:山田圭一
〈研究課題〉
本研究プロジェクトの目的は、合理性の諸問題、すなわち言語使用や行為における合理性
あるいは非合理性の検討を行なうことである。その際、認識論的文脈・道徳的文脈・行為論
的文脈、あるいは法哲学的文脈など様々な文脈において問題を考察し、それらの問題が関わ
る哲学的課題の解決への寄与を試みる。
〈構成メンバー〉
教員:山田圭一・忽那敬三・高橋久一郎
在籍生:槇野沙央理・木田翔一・坂倉涼・吉沢文武
研究会メンバー: 久保田さゆり・俵邦昭・徳本和也・池田さつき・入江俊夫・尾形まり花・
壁谷彰慶・川口嘉奈子・谷川卓・武蔵義弘
〈個人としての研究活動〉
古典的文献の精緻な読解と、最新研究のサーヴェイを含む研究書・学術雑誌などの文献研
究により、メンバー各人の問題関心を追求する基本的な研究活動を行った。中心的なメンバ
ーの具体的活動は以下の通りである。槇野は、日本哲学会第 73 回大会(北海道大学・2014
年 6 月)において、ウィトゲンシュタインの反理論化傾向に関する研究発表を行った。また、
日本倫理学会第 65 回大会(一橋大学・2014 年 10 月)において、ウィトゲンシュタインの
哲学的手法のメリットとデメリットに関する研究発表を行った。木田は、応用哲学会第 6 回
年次研究大会(関西大学・2014 年 5 月)と科学哲学会第 47 回大会(南山大学・2014 年 11
月)において、二次元意味論に関する研究発表を行った。坂倉は、第 23 回ウィトゲンシュタ
イン研究会(慶応義塾大学・2015 年 3 月)において、自己知と知覚の哲学の接合を試みる研
究発表を行った。吉沢は、日本倫理学会第 65 回大会(一橋大学・2014 年 10 月)において、
価値と利害の概念に関する研究発表を行った。また、学位論文を提出し、2015 年 3 月に学位
を取得した。
研究会メンバーも各々の関心に沿った研究を継続した。久保田は、応用哲学会第 6 回年次
研究大会(関西大学・2014 年 5 月)において動物の権利に関する研究発表を行い、そのうえ
で応用哲学会誌 Cotemporary and Applied Philosophy への論文投稿を行った。川口は、The
International Symposium on Information Theory and Its Applications 2014 (Melbourne
Convention and Exhibition Center、2014 年 10 月、英語)において研究発表を行い、会誌
『The International Symposium on Information Theory and Its Applications (ISITA)
2014』に論文を投稿した(ほか四件、共著)。
〈共同的研究活動〉
メンバーによる研究会を開催することで、各メンバーの関心領域と、抱える問題点の共有
をはかることに重点を置いた。中心メンバーである木田・吉沢および俵・壁谷・谷川による
研究会では、合理性と価値や利害の概念の関係や認識論的諸問題との関係をめぐる文献の検
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討、それらの話題に関するメンバーによる原稿の検討などを行った。また木田・坂倉・俵は、
二次元意味論や心の哲学に関する文献の検討を行い、言語あるいは心身問題の観点から合理
性を考察することで、新たな問題発見を試みた。槇野・木田は博士前期課程の岡城をも含め
た分析哲学の古典を読む研究会を定期的に開催し、合理性の諸問題の伝統的な取り扱いに関
して理解を深めた。
吉沢・谷川は応用哲学会第 6 回年次研究大会(関西大学・2014 年 5 月)、第 13 回国際功
利主義学会(横浜国立大学・2014 年 8 月・英語)において、害の概念に関する共同発表を行
った。
〈来年度の方向性〉
27 年度はとくに、研究会を継続的に行ない、個々のメンバーが論文の執筆に向けて行なっ
てきた基礎的研究を踏まえ、研究成果を発表していくことが望まれる。発表者の見解に対し
メンバーが協力的に批判的吟味を行なうことで、次年度の報告書刊行までに可能な限り議論
の深化を行なう。
14-19
(1)
翻訳・翻案・伝承――文化接触と交流の総合研究
研究課題
本研究は、現代日本文化の海外における翻訳受容を多面的に分析することを課題とする。
中心になるのは現代日本のポップカルチャーのヨーロッパにおける翻訳受容の分析であるが、
これを比較文学研究、対照言語学、歴史言語学、翻訳研究、映画論、絵画論、音楽論、マン
ガ研究の幅広く多様な視点から明らかにする。真のグローバル化に必要かつ有益な学問的知
見を目指す。
元来文化交流における翻訳研究の重要性は、古典古代のギリシャ語からラテン語への活発
な翻訳活動から明らかであり、中世のヴァナキュラー言語文化の発達もラテン語からの旺盛
な翻訳や、アラビア語からの翻訳が原動力であった。国際交流が拡大した近代以降の翻訳の
重要性については論を待たない。共時的広がりだけで無く、通時的にも大規模な広がりをも
つテーマであり、本研究も絵画史や歴史言語学からのアプローチも行う。
翻訳の内実や方法についての研究が、かつて 80 年代の翻訳研究の隆盛からしばらく沈滞し
ている。グローバル化の時代を迎えて、新たな研究の進展が求められるところであり、本研
究もその一端を担うべきものと位置づけている。
(2)
研究の経過
ヨーロッパのマンガ翻訳の現地調査を 1 回行い、主にドイツとフランスの状況を調査した。
拡大メンバーで数回の研究会を持ち、マンガ翻訳の他、字体転換や字幕翻訳などの分野から
新鮮な発表があった。
(3)
研究の成果
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大塚萌が人社研紀要『人文社会学研究』2015.3 に「ドイツにおける日本サブカルチャー受
容の変遷―日本マンガ『新世紀エヴァンゲリオン』における呼称表現の翻訳―」を発表した。
また石井正人が文学部紀要『人文研究』2015.3 にラテン語・ドイツ語の対照的観点から
「Ablativus absolutus (絶対奪格)の語用論的機能について ―Caesar の用例から―」を
発表した。
(4)
来年度の方向
いったん 2 年で本研究プロジェクトを区切り、来年度中に共同研究の成果をまとめて論文
集を刊行する。ラテン語翻訳の新たな意味づけから、現代日本マンガの翻訳に至る多彩な成
果を提出できる予定である。
14-21
1
保護観察中の覚せい剤事犯者に対する処遇方策に関する研究
研究メンバー
代表者:羽間京子
参加者:勝田聡(人社研 D3)、西慶子(人社研 D3)、田中健太郎(人社研 D1)
2
研究課題
覚せい剤乱用者は、受刑を繰り返す傾向が顕著であり、再犯防止が重要な課題となっている。
法務省においては、認知行動療法の知見を取り入れた覚せい剤事犯者処遇プログラムを開発
し、平成 20 年 6 月から全国の保護観察所において、成人の覚せい剤事犯者を対象に、同プロ
グラムを実施してきたが、その処遇効果については明らかにされていない。
本メンバーは、平成 24 年度から平成 25 年度までの間、プロジェクト研究「保護観察中の覚
せい剤事犯者に対する処遇方策に関する研究」を実施した。同研究においては、覚せい剤事
犯者に対する指導・支援の実情やこれまでに得られている知見を調査するとともに、覚せい
剤事犯の保護観察対象者の薬物依存の程度、心理的特性、生育歴や生活経験、薬物を使用す
るきっかけなどを事例に基づいて分析し、効果的な保護観察処遇のあり方を論考した。この
成果は、平成 26 年 2 月に刊行した報告書にまとめた。
本研究は、これまでの2年間の調査研究の成果を踏まえ、国内外の知見の調査と事例研究を
継続しながら、覚せい剤事犯者への保護観察処遇における、保護観察対象者の変化を測定す
る方法について検討を進める。加えて、覚せい剤事犯者の再犯に関する統計的検証を実施す
る。本研究の最大の目標は、安心・安全な社会の実現に寄与することであり、保護観察の実
務のみならず、矯正施設などにおける薬物離脱指導にも活用できるものであることを目指す。
3
研究の経過
本年度は、法務省保護局の了解を得て、保護観察に付された覚せい剤事犯者の保護観察実施
状況と、保護観察開始後の再犯状況の情報を収集した。また、実務家を交えた事例検討の実
施と並行して、事例評価表の開発・試行を行った。さらに、保護観察所との協議等を進めた
上で、覚せい剤事犯者への質問紙調査を開始した。
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4
研究の成果
本年度は、覚せい剤事犯者の保護観察対象者との面接状況を評価する事例評価表を新たに開
発した。加えて、約 8 千人の保護観察実施状況と再犯状況の情報を入手した。今後、4 千人
程度追加する予定である。
5
来年度の方向性
覚せい剤事犯者の再犯情報の収集を進め、統計的分析を実施する。加えて、事例検討と質問
紙調査を継続する。
14-23
イメージとポリティクス
研究の成果
○三宅晶子:論文「帝国の想起」と「資本の夢」―ヴァルター・ベンヤミン『1900 年頃の幼
年時代』『パサージュ論』における<想起>」『千葉大学比較文化研究』(Vol.2、2014 年、
pp.1-23.)において、ベンヤミンの作品に表わされたロッジア・戦勝記念塔・パサージュのイ
メージを、帝国・戦争・商品の観点から分析し、彼の思考における「想起」の意味を提示し
た。論文「『私たちの道徳』の「私たち」とはだれなのか?」(『現代思想』2014 年 4 月号)
において、文科省作成教材『私たちの道徳』のイメージのポリティクスを分析した。その後、
本論文は『日本道徳教育論争史』第 15 巻 2015 年 2 月に収録された。中国の烟台において烟
台大学・魯東大学で共同研究打ち合わせを行い、烟台档案館で『芝阜日報』
『青島日報』を調
査した。即墨市で戦争体験者の記憶調査、青島において、ドイツ・日本の建築調査を行った。
○馮英華(博士後期課程 3 年)
:村上作品内における記憶の諸相を、想起、忘却、無意志的記
憶、トラウマ、抑圧、個人による「コミュニケーション的記憶」の継承と断絶等の観点から
分析するのみならず、作品外の記憶の諸相―日本と中国における証言、歴史資料、小説、児
童文学等―との比較・参照し、博士論文「村上春樹文学における「想起の空間」―記憶・歴
史・中国」として提出し、博士の学位を得た。他の研究成果は以下のとおり。
・橋本雄一・馮英華「荒野の始まりと远东のダイアローグ・テーブル」柴田勝二、加藤雄二
編『世界文学としての村上春樹』東京外国語大学出版会、2015 年 2 月
・馮英華「中国における村上春樹文学の受容」千葉大学人文社会科学研究科研究プロジェク
ト報告書、鴻野わか菜編『文学と歴史
表象と語り』2015 年、3 月、
・学会発表:馮英華「村上春樹文学における「中国像」―上海と満州」 Sydney International
Conference on Japanese Language Education 2014,by The Japanese Studies Association
of Australia (JSAA), University of Technology Sydney, July 10-12, 2014,
○飛田清佳(博士後期課程 2 年):1930 年代の日本の建築ジャーナリズムを調査し、ブルー
ノ・タウトに関わるペーパー・アーキテクチュアの表現を調査した。
○古舘嘉(研究生)
:戦時下の亀井文夫の映画作品を詳細に分析し、論文「戦時下のおける映
画監督亀井文夫の抵抗」を執筆した。特に、
『上海』の最終場面で群衆の中に映っている男性
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が、ナレーションの日本賛美に対して首を振る様子が、変装した姿で 2 回写しこまれている
ことを発見したことは新知見である。また、従来論じられることの少なかった『北京』の詳
細な分析も重要な成果である。
○佐々木理奈(博士前期課程 2 年)
:Erich Kästner が戦後初めて発表した児童文学小説“Das
doppelte Lottchen”(『二人のロッテ』、1949 年)を考察した上で、それを映画化した代表的
4作品について、ドイツ語・英語の科白を聞き取りスクリプト化し、
『ひばりの子守唄』につ
いては脚本の原本をも調査して、特に家族・ジェンダーの観点から鋭い比較分析を行い、修
士論文「ケストナー“Das doppelte Lottchen”の映画化作品における家族イメージの変遷―
西独、独、日、米の作品比較を通して」を提出した。
○孫玲(博士前期課程 2 年)
:これまでの先行研究においては概括的紹介にとどまっていた映
画における「日本鬼子」のイメージを歴史的背景の検証とともに詳細に分析し、修士論文「中
国映画における「日本鬼子」のイメージ―『紅いコーリャン』(1987)、『鬼が来た』(2000)、
『南京!南京!』(2009)を中心に」を提出した。特に、近年の 3 作品の分析によって、民
族主義を越えた人間観・権力批判、国籍を越えた視線による新たな映像フィールドが開かれ
てきたことを、説得力をもって論証した。また、
『紅いコーリャン』の舞台となった山東省に
おいて、戦争体験者の記憶調査も実施した。
14-24
1
健全育成概念の再検討
登録メンバー(年度開始時から変更なし)
(1)代表教員
後藤弘子
(2)登録メンバー
広井良典、小賀野昌一(以上、人社研担当教員)
石黒裕子(千葉少年鑑別所長)、櫻井秀夫(後期課程大学院生)
2
活動内容
健全育成の支援に関する研究会の実施
3
活動日、表題及び報告者(場所はいずれも本学)
(1)
5月15日
「女性サポートセンターにおける支援の現状」
千葉県女性サポートセンター所長
(1)
浅野由美子
7月17日
「子どもの権利の歴史と“今”—子どもたちの未来のために」
第二東京弁護士会
(2)
中川明
9月18日
「自殺予防にかかわって」
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- 62 -
望葉会日下医院院長・社会福祉法人千葉いのちの電話協会理事長
(3)
日下忠文
11月4日
「司法と福祉の架け橋―“おかえり”と迎える社会の家・土井ホームの挑戦」
土井ホーム代表
(4)
土井高徳
11月13日
「自由移動時代の不自由—性犯罪者と公共の安全」
ヴィクトリア大学犯罪学研究所所長
ジョン・プラット
(以上、2014年。以下2015年)
(5)
3月5日
「少年院における犬の訓練プログラム」
ヒューマニン財団
14-25
1
大塚敦子、八街少年院
山下嘉一
流動化する社会と紐帯
研究課題
「流動化」は現代社会をとらえる一つの鍵概念である。そして流行概念の例にもれず、今
日、学術領域においてすら多義的に用いられている。したがって、何をもって流動化とする
か、過去の社会と比較して何が変わったのかを、まずは、整理し論じる必要がある。ただし、
本プロジェクトは、2 年計画でしかもそれぞれ個別のサブテーマをもつ院生教員を構成メン
バーとしているため、流動化概念についてコンセンサスは得るとしても、定義自体は緩やか
なまま設定し、議論を進める。現代社会が抱える社会関係にかかわる問題をふまえ、共同性
について再考するという問題意識は、本プロジェクトに通底しているテーマである。個々の
問題意識に沿って論点を整理し、調査研究を進め、社会が抱える問題を捉えることを共通課
題とする。
2
研究経過
初年度は、理論研究と調査研究を並行して行った。理論的考察としては、議論の共通基盤
の形成につながる先行研究(比較福祉国家論、多文化社会、雇用の流動化、コミュニティ再
生)についてサーベイし、研究会で討論した。調査活動としては、参加者の専門領域(ワー
クライフバランス、家族、教育)において、それぞれが調査を進め、研究会で知見を共有し
た。調査方法は、メンバーのテーマに沿って、それぞれインタビュー調査、ドキュメント分
析を採用している。
初年度の研究会開催は、研究テーマに関わる基礎的な先行研究について検討する回を設定
し、その後各自の調査研究を報告した。調査研究は、各自の個々のテーマに従ってスケジュ
ールを組んで実施した。参加者の個別領域での調査を進めることと、プロジェクトに通底す
る理論や概念について、知見を共有し議論することを目的とした。流動化社会において、家
- 63 -
- 63 -
族や地域社会が変容していくなかで、どのような紐帯が現れているのか、その実状と今後の
展開可能性を、具体的な個別テーマに基づいて討論した。
3
来年度の方向性
次年度は、初年度に理論および調査研究を進めたものをより深化させ、報告書にまとめる。
特に、それぞれの研究テーマにおいて理論的な知見を共有するとともに、社会的紐帯に関す
る具体的な知見についても考察を進めていく予定である。
14-27
地域セ(1)
言語と地域社会
研究課題
言語が地域社会においてどのような社会的機能を果たしているかという問題について、言
語教育、コードスイッチング、社会的属性と言語レジスターなどといった観点から分析をし
ていく。
研究の経過
参加院生のうち 2 名が本テーマに関連する内容で博士論文を提出予定であったので、両名
の博論の中間報告を中心に定期的に研究会を開いた。また、地域研究センターの定例会でも、
5 月に和光大学の坂井弘紀氏を招いてカザフの現在の言語を取り巻く社会的状況について報
告を行ってもらい、本テーマに関する研究会として討論を行った。8 月には中川が主催者と
して開いた言語学研究会において、人社研院生の深澤美香氏、文学部の田口善久氏に言語と
その地理的な分布に関するテーマで報告を行ってもらい、プロジェクトメンバーで議論を行
った。
研究の成果
本研究プロジェクトのメンバーであるボルジギン・ムンクバトの『内モンゴルにおけるモ
ンゴル民族教育に関する社会学的研究』および、サジーワニー・ディサーナーヤカの『多言
語国家スリランカの言語使用状況―シンハラ語話者とタミル語話者のコードスイッチング―』
が、今年度の人文社会科学研究科博士論文として承認され、学位が授与された。前者は中国
内モンゴル自治区の言語教育をめぐる問題について、後者はスリランカにおける英語・シン
ハラ語・タミル語のコードスイッチングに関して論じたもので、両者とも社会言語学的な観
点からみて非常に現代的な課題を扱った労作であり、本研究プロジェクトの成果としても大
きく誇れるものである。
来年度の方向性
来年度はメンバーが大きく変わる可能性があるが、引き続き言語と社会との関係に関心の
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- 64 -
ある学生に参加してもらい、それぞれのテーマを深めていってもらおうと考えている。
14-28
地域セ(2)
環境変動下における民族植物利用の諸形態とそ
の変化
1.研究課題
環境変動下において一定範囲(民族/地域)での在来知などに基づく植物利用および動物利用
がどのようになされてきたのか。また現在その実態がどのようになっているのか。これら課
題について、生育環境、識別、食、医薬利用などに着目し、その変化をも含めて明らかにす
る。
2.研究の経過
関連諸分野のこれまでの研究蓄積の収集とそれらの批判的検討を行った。そのうえで、植物
利用の詳細を、生育環境、食、医薬利用、伝承について各自実地調査をおこなった。動物、
とりわけ家畜利用については、識別法、抽象化について実地調査により一次データを収集・
分析し、その認識論的考察をした。あわせて、研究集会にて研究成果を発表・討議した。
3.研究の成果
研究集会を 3 回実施し、発表内容を全体で協議した。1 回目はメンバーのバヤリタ(後期課
程)とソロンガ(前期課程)が発表した。2 回目は第4回東方ユーラシア国際シンポジウム
で、メンバーのツデウ・ヒシゲジャルガル(後期課程)が発表した。その成果を『ユーラシ
ア言語文化論集』第 16 号にて発表している。また、本シンポジウムでは、荻原眞子千葉大学
名誉教授、内モンゴル大学モンゴル学学院院長バヤルメンド教授、タヤ教授を招聘している。
3 回目はモンゴル研究会で、メンバーのスリグリン(後期課程)、バヤリタ(後期課程)、廣
田千恵子(前期課程)、ソロンガ(前期課程)が発表した。総合コメンテータとして、本プロ
ジェクトが対象とするモンゴル研究の第一人者である小長谷有紀(人間文化研究機構・理事)
を招聘した。
4.来年度の方向性
引き続き各メンバーが自らの研究テーマについての実地調査およびデータの分析・考察を進
めるとともに、研究会を開催し、相互に意見交換を行う。また、来年度末に報告書を刊行す
る予定である。
- 65 -
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以下のプロジェクトは報告集を刊行して活動を終了したため、これをもって本年度の活動
報告に代える。
2014(平成 26)年度 刊行プロジェクト研究報告書
刊行集
年度
番号
番号
284
14-02
テーマ
代表者
日米の中等理科教育における
人社研担
後期課程
当教員
大学院生
藤田剛志
大谷康治郎
遺伝と進化の教授内容の比較
研究
285
14-03
「人」概念の再検討
高橋久一郎
田島正樹
木田翔一
山田圭一
槇野沙央理
坂倉涼
吉沢文武
俵邦昭久
徳本和也
久保田さゆり
286
14-04
1920 年代の国際関係における
小澤弘明
綿貫ゆり
地域と地域構想の再編
287
14-07
栗原久定
日本語の述語構造に関する総
岡部嘉幸
神戸和昭
合的研究
王守利
王慈敏
林旭巧
288
14-08
コミュニティと境界
清水洋行
米村千代
伊藤雅一
出口泰靖
賀須井貴子
七星純子
西田恭介
山田瑞紀
289
14-09
文学と歴史――表象と語り
鴻野わか菜
馮英華
浜崎慎吾
290
14-12
型式論の実践的研究
Ⅲ
柳澤清一
山田俊輔
松田光太郎
小笠原永隆
友納千幡
小林嵩
291
14-16
現代社会と新しい働き方
尾形隆彰
米村千代
綿貫登美子
西田恭介
渡部光
- 66 -
- 66 -
292
14-17
接触場面における相互行為の
村岡英裕
蓄積と評価
高民定
ミラー成三
吉野文
崔英才
西住奏子
アキバリ・フ
ーリエ
今千春
鄒暁依
293
14-20
社会とつながる学校教育に関
藤川大祐
陳卓君
する研究(3)
伊藤雅一
根岸千悠
294
14-22
歴史=表象の現在 II ―記憶/
上村清雄
池田忍
集積/公開―
身崎とめ子
大田智子
飛田清佳
宮下美砂子
木田麻美
須賀隆章
中村ひの
295
14-26
ラテンアメリカと移民
福田友子
公共
14-29
地球セ(1) 公共研究の展開
小林正弥
水島治郎
杉本亜実
蔡孟翰
小林正弥
栩木憲一郎
倉阪秀史
小林正弥
岡山咲子
倉阪秀史
小林正弥
関川千恵美
研究
(3)
14-30
地球セ(2) 時代を読む―グロ
ーバライゼーションとグロー
バル・ガバナンス(3)
14-31
地球セ(3) 環境マネジメント
システムの公共的研究
14-32
地球セ(4) 再生可能エネルギ
ー普及政策の研究
14-33
明石健吾
地球セ(5) 地方持続可能性指
標の研究
- 67 -
- 67 -
倉阪秀史
小林正弥
佐藤峻
Vol.
発行者
31&32
千葉大学大学院人文社会科学研究科
人社研 Newsletter
2013(H25)年度
後半期博士学位取得
(社会文化科学研究科及び
人文社会科学研究科後期課程)
2014(H26)年度
前半期博士学位取得
(人文社会科学研究科後期課程)
目次
巻頭辞
2013年度後半期及び2014年度前半期学位授与式
2014年度新規科目担当者
科学研究費(新規)プロジェクト
2
3
4
4
所属教員による出版物
博士後期課程大学院生業績(メディア掲載)
5
6
人文社会科学研究科が進むべき途
人文社会科学研究科長
大塚成男
(兼・社会文化科学研究科長)
2014年は人文社会科学系大学院の研究科長を務めている立場として、たいへんにショッキング
な出来事がありました。国立大学法人は第2期中期計画の5年目を終え、第3期中期計画の策定作
業に入っています。その第3期中期計画の策定に向けて文部科学省の大学評価委員会が9月に取り
纏めた「国立大学法人の組織及び業務全般の見直しに関する視点」の中で、人文社会科学系大学
院の組織の廃止や他の分野への転換を検討することが求められたのです。
そのような要請がどのような理由で行われたのかは明確には説明されていません。ただ、その
要請の中で示されている国立大学の役割から推測すれば、人文社会科学系大学院は私立大学にも
多数設置されていることや、「高い付加価値を生み出す国立大学」という方向性に合致しないと
みなされてしまったことが背景にあると推測されます。
もしそのような認識に基づいて国立大学の方向性が定められるのであれば、人文社会科学系の
研究教育に携わってきた者として、強く異議を唱えたい。確かに人文社会科学系大学院は、産業
的なイノベーションを促進する技術的な成果を生み出すところではないかもしれません。また、
1本の論文を完成させるのに研究者の一生が費やされることすらある人文社会科学系の分野に短
期的な成果や数量的な成果を求められれば、不利にならざるを得ません。しかし、人文社会科学
系の研究成果が歴史の中で大きな役割を果たしてきた事例は無数に存在します。国立大学が人材
育成という機能を果たすためにも、人文社会科学は今後も重要な構成要素の1つとみなされるべ
きでしょう。
ただし、廃止・転換を求める要請が行われたという事実を無視することもできません。私は、
人文社会科学研究科は「人」と「社会」を融合的・横断的に教育研究する大学院であると考えて
います。それだけに、国立大学における人文社会科学系大学院の廃止・転換が真に「人」と「社
会」からの要請であるのかを、人文社会科学研究科として究明していくことが求められるでしょ
う。冒頭に取り上げた「視点」でも、すべての要請は「~ではないか」という問い掛けの形式に
なっています。その問い掛けに対して、「人文社会科学系大学院は必要である」という強い回答
を示していかなければいけません。
そのために必要なものは、第一に、社会との対話でしょう。私自身、自らの研究教育活動の中
で、千葉大学を取り巻く地域には千葉大学に対する強い期待があることを感じています。少子高
齢化・人口減少に伴う数多くの問題を解決するための社会的な取り組みの中で、人文社会科学研
究科が果たし得る役割は大きいはずです。
また、「視点」の中でも求められている国立大学の国際化にあたっても、人文社会科学研究科
は大きな役割を果たしていくことができます。人文社会科学研究科を含めた人文社会科学系大学
院は、国際化そのものを教育研究活動の目的の1つとしていくことができます。人文社会科学研
究科を核とした国際的な研究教育のネットワークを構築することで、人文社会科学研究科の存在
意義が高まるでしょう。
人文社会科学として怖れるべきことは、1つの価値観のみに基づく方向性に従うことを強いら
れることではないかと思います。多様で多元的な価値観が認められるべきでしょう。そしてその
ためには、それらの多様で多元的な価値観を外に向かって積極的に発信をしていくことが必要で
す。
人文社会科学研究科は今後もその姿を変えていくことが予定されています。その中で、人文社
会科学研究科ができることは何かが問われていくことになるでしょう。
2
2013(H25)年度後半期学位授与式および修了者祝賀会
2014年3月26日、 文学部棟2階203講義室において学位授与式が行わ
れ、以下に掲載する1名の方が社会文化科学研究科を修了して学位(博
士)を、11名の方が人文社会科学研究科博士後期課程を修了して学位
(博士)を(表紙写真)、52名の方が人文社会科学研究科博士前期課
程を修了して学位(修士)を(右写真)取得されました
また、学位授与式後、千葉大学生活協同組合カフェテリアにおいて
修了祝賀会が催されました。
2013年度後半期社会文化科学研究科修了者(2014年3月)
氏名
博士論文題名
取得学位
入江俊夫
概念形成の哲学のために―ウィトゲンシュタインの数学の哲学―
博士(文学)
2013年度後半期人文社会科学研究科後期課程修了者(2014年3月)
氏名
博士論文題名
取得学位
阿部 学
ある「自由保育」実践のエスノグラフィー〈リアリティ-ファンタジー〉構造の再検討
博士(学術)
楊 昉
日中接触場面における中国語母語話者の不一致応答の言語管理,生成のプロセス
博士(学術)
周 宇嬌
小泉政治論
博士(学術)
大浦明美
ケアとしての身上監護―地域における「その人らしさ」を維持するための支援―
博士(学術)
松葉ひろ美 日本の福祉思想と生命観
博士(学術)
武蔵義弘
博士(文学)
色彩をめぐる考察
池田さつき 指示の「諸相」についての一考察―指示表現の理解における〈情報〉の意義を中心に―
博士(文学)
長山明弘
加曾利E3式土器の「組列」編年と動物形象突起の変遷―土器論を基礎とした先史文化の研究に向けて―
博士(文学)
張 昕
現代日本語における「形式名詞+ダ」型モダリティの記述―その否定的形式を中心に
博士(文学)
劉 峰
近代日本の「アジア主義」
博士(文学)
金子洋一
国際私法における相続準拠法の適用範囲について
博士(法学)
人文社会科学研究科博士前期課程学位(修士)取得者(2014年3月)
岩﨑
祐
柳瀬弘美
加藤慎也
伊吹美貴子
TU JINGYUAN
娜荷芽
野元
葵
新城真寿美
ミラー成三
趙
蘭英
小川洋二
特日格楽薩仁
李
山野
浩志
張
阿部響子
楊
再州
張
NUNUK ENDAH S
大塚
渡部
光
藤田貴士
松島
幹
伊藤隆広
巴依尓塔
槇野沙央理
陳
思文
持丸眞弓
吉羽千裕
飯田大輔
藤本匡人
栗本
張
厦
庄
安藤宗規
高柳智子
木田翔一
西川由夏
小野拓美
田村優実
安藤
啓
河端伸太郎
魏
山田崇央
川島
友納千幡
岡田
遼
水芦哲平
佐藤
王
小松由梨果
琦
慧
雪
キン
理
優
楊
晗
萌
平岡真一郎
宏実
2014(H26)年度前半期学位授与式および修了者祝賀会
2014年9月27日、人文社会科学系総合研究棟2階マルチメディア会議室
で学位授与式が行われ、以下に掲載する2名の方が人文社会科学研究科
博士後期課程を修了して学位(博士]を(表紙写真)、1名の方が人文社
会科学研究科博士前期課程を修了して学位(修士)を取得されました。
また、学位授与式後、人文社会科学系総合研究棟2階グラジュエイト
ラウンジにおいて修了祝賀会が催されました(右写真)。
2014年度前半期人文社会科学研究科博士後期課程修了者(2014年9月)
氏
名
論文表題
取得学位
身崎とめ子
視覚の占領―戦後住空間のジェンダーCIE/USIS映画-その影響と限界
博士(学術)
祎丽琦
モンゴル語チャハル方言における漢語借用―動詞と副詞の借用を中心に―
博士(学術)
2014年度前半期人文社会科学研究科博士前期課程修了者(2014年9月)
朱 潔
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2014(H26)年度新規科目担当者
2014年度人文社会科学研究科新規科目担当者は以下の通りです。
課程
専攻
研究教育分野
職名
氏名
科目名
博士前期課程 公共研究
公共思想制度研究
准教授
白川 優治
教育政策・教育行財政論
教育政策・教育行財政論演習
博士前期課程 公共研究
公共思想制度研究
助教
李 想
国際政策論 国際政策論演習
博士前期課程 公共研究
共生社会基盤研究
准教授
髙橋 絵里香
医療人類学 医療人類学演習
博士前期課程 社会科学研究
法学基礎理論
教授
專田 泰孝
刑法 刑法演習
博士前期課程 社会科学研究
法学基礎理論
准教授
川瀬 貴之
法理学 法理学演習
博士前期課程 社会科学研究
法学基礎理論
准教授
横田 明美
行政法 行政法演習
博士前期課程 社会科学研究
経済理論・政策学
准教授
岸本 信
産業組織論Ⅰ 産業組織論Ⅱ
博士前期課程 社会科学研究
経済理論・政策学
講師
小林 弦矢
計量経済学II データ解析
博士前期課程 総合文化研究
人間行動
教授
西阪 仰
文化変動論 文化変動論演習
博士後期課程 公共研究
公共哲学
教授
西阪 仰
社会的相互行為論
博士後期課程 公共研究
公共哲学
教授
酒井 啓子
中東政治
博士後期課程 公共研究
公共哲学
准教授
五十嵐 誠一
国際関係論
博士後期課程 公共研究
共生文化
准教授
高 民定
言語行動分析論
博士後期課程 公共研究
公共教育
教授
鈴木 隆司
技術・職業教育論
博士後期課程 文化科学研究
比較言語文化
准教授
舘 美貴子
文化学理論
博士後期課程 文化科学研究
比較言語文化
准教授
鳥山 祐介
言語文化論
博士後期課程 文化科学研究
文化情報
准教授
引野 亨輔
日本近世都市社会史
博士後期課程 文化科学研究
文化情報
准教授
山田 俊輔
古代文化形成論
2014(H26)年度科学研究費新規プロジェクト
2014年度の新規採択は以下の通りです。
1)代表者名 2)2014年度予算額(単位は円。括弧内は間接経費を内数で示す。)
専任教員
基盤研究(B)一般 「儒教的民本主義と国民国家建設―東アジアの政治文化史的比較」
1)趙 景達教授 2)4,940,000(1,140,000)
基盤研究(B)一般 「大規模教員研修を契機にした教員間交流展開の海外学術調査」
1)吉田雅巳教授 2)1,300,000(300,000)
基盤研究(C)一般
「言語リソースの評価からみた移動する人々の言語レパートリー変容に関する民族誌的研究」
1)村岡英裕教授 2)780,000(180,000)
基盤研究(C)一般
「国際主義知識人のトランスナショナル・ネットワークと戦間期アジア太平洋国際関係」
1)高光佳絵助教 2)1,690,000(390,000)
特別研究員
若手研究(B)「日本におけるスタニスラフスキーシステム受容の系譜」1)内田健介 2)1,820,000(420,000)
若手研究(B)「戦後日本映画の青春像
日活作品を中心に」1)千葉 慶2)780,000(180,000)
若手研究(B)「中世大学交流史から見る国家表象の再検討」1)黒田加奈子 2)1,040,000(240,000)
兼担教員
基盤研究(B) 発話連鎖アノテーションに基づく対話過程のモデル化(傳
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康晴文学部教授)
基盤研究(B) 東アジア「近世化」と秩序意識の比較社会史(山田 賢文学部教授)
基盤研究(B) 環境からの要約的特徴抽出に基づく適応的知覚処理の解明(木村英司文学部教授)
基盤研究(B) 17~19世紀オスマン帝国における近代社会の形成(秋葉 淳文学部准教授)
基盤研究(C) ウィトゲンシュタインのアスペクト論を通じた中期から最晩期への思想変遷の解明
(山田圭一文学部准教授)
基盤研究(C) 近代ロシア国家形成期における文学と空間表象(鳥山祐介文学部准教授)
基盤研究(C) 付加要素に関する認可条件と意味解釈規則、及び言語処理に関する諸原理
(鎌田浩二文学部准教授)
基盤研究(C) 言語習慣と当事者評価から考える日本の外国人居住者の日本語習得研究
(高 民定文学部准教授)
基盤研究(C) 18世紀前半のナント海運業(大峰真理文学部教授)
基盤研究(C) 相互行為の組織のための触覚的資源―身体接触を伴うコミュニケーションの会話分析
(西阪 仰文学部教授)
基盤研究(C) 社会的認知能力の個人差と視線・脳皮質活動との関連性に関する研究(若林明雄文学部教授)
基盤研究(C) 所得格差の要因分析のための基礎的研究(各務和彦法政経学部准教授)
基盤研究(C) 女性労働と子育て世帯間の所得格差に関する国際比較研究(大石亜希子法政経学部教授)
基盤研究(C) コミュニティ経済に関する研究(廣井良典法政経学部教授)
新学術領域研究(研究領域提案型)裁判員裁判における量刑分析グラフの効果と意義
(佐伯昌彦法政経学部准教授)
若手研究(B) 乾燥地域農業の現代的変容と課題-イリ・カザフ自治州の施設栽培をめぐる動きから-
(古澤 文文学部助教)
2014年1~12月
人文社会科学研究科所属教員(兼担教員を含む)による出版物
安井稔・久保田正人『知っておきたい英語の歴史』(2014年9月刊、開拓社、268ページ)
一千余年の英語の歴史を400字詰め原稿用紙100枚で書くと、どのような英語史になるか。本書はその一つの
サンプルを示したものです。何を書くかということより、何を省くかということが問題になりますが、削って
よいかと思われるものは、何によらず削りました。たとえばアメリカ英語は、英語という言語の性質を左右す
るほどに大きな位置を占めるにはまだ至っていないので、通史からは外しました。一言で言えば、現在の英語
の基本的な姿が、どのような移り変わりを経て確立されるに至ったかを理解するのに必要な、最重要の事柄の
みを記したのです。ただし、たとえば1,066年のノルマン人の征服 (Norman Conquest) によって英語に大きな転
換があったというような通念に対しては、そのような事実はないということを、ある程度紙幅を割いて証明す
ることはいといませんでした。通史の内容が圧縮された分、重要な話題については、各論で詳述しました。た
とえば「第1二つ折版」(First Folio、1623年)でシェイクスピアを読む人は、大胆で奔放なエリザベス朝の英
語に関する知識が必要ですが、それから50年もたたないうちに、「シェイクスピアの言葉は少し古めかしい」
(D・ドライデン)と言われるほどに、当時の英語が相当急激な変化のまっただ中にあったことも知っておい
てよいでしょう。そしてその変化のありさまが、つづり字から手に取るようにわかるのです。たとえばThe
Merry Wives of Windsor(ウインザーの陽気な女房たち)の中でwill(エルが2つ)とwil(エルが1つ)が、同じ
意味でありながら、使い分けられています。現代の読み手から見れば誤植かと思われる部分も、それぞれのつ
づり字がどこで用いられているかを調べると、当時の印刷法にたいする苦労と工夫がよくわかります。このよ
うな知識があれば、読み手が書き手の視点に立つことができて、じつにいろいろなことがわかり、読者冥利に
尽きること、請け合いです。
日本知財学会知財学ゼミナール編集委員会編「知的財産イノベーション研究の展望」
(白桃書房(2014/12/6) 本体5,800円+税)
私(齋藤裕美)が編集委員の一人として編纂しました書籍について紹介します。知的財産、イノベーショ
ン、およびそれに関連する領域を展望した論文集です。資源の少ない我が国にとって、最大の財産は“人”
であり、そこから生み出される“知識”です。知識は無形ですが、制度により知的財産として保護されてい
ます。知的財産は社会・経済活動にとって大きな影響力をもっており、知的財産をいかに創出・管理し、イノ
ベーションを起こしていくかは企業にとって、そして国にとって重要な課題です。現状でこの分野でどのよ
うな問題があり、どのような研究がなされ、またどのような展開が求められているのか。本書はこれらのこ
とについて、今後この分野の学術研究の発展に貢献することが期待される論文を厳選して収載しています。
単なる学術書にとどまらず、知的財産・イノベーションの実態を踏まえて執筆されており、企業の立場から
は技術経営戦略を検討する上で、また政策当局の立場からは知的財産政策や科学技術イノベーション政策を
検討するうえで有用ではないかと考えております。いささか専門性は高いですが、各論文がそれぞれの立場
からこの分野を展望するように執筆しており、どのようなバックグラウンドの方でも読むことができると思
います。この分野のことを知るための入り口の便利な一冊です。
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レ イ メ ン ト ア ン ド ル ー 著 Fantasy, Politics, Postmodernity: Pratchett, Pullman, Miéville and
Stories of the Eye
+(Rodopi、2014年6月刊 278 ページ(ペーパーバック) 、ISBN: 9789042038585)
本著では、テリー・プラチェット、フィリップ・プルマン、チャイナ・ミエヴィルのファンタジー小説におけ
る政治的批評の内容と手法を取り上げている。これらの作家の小説が、人気のあるファンタジーという形式を
用い、知的かつ倫理的懸念を提示しながら、現実世界に対して政治的に洞察に満ちた批評をどのように展開し
ているかについて、理論上広範囲で啓蒙的な説明を模索している。本著は2部構成。第1部では、小説の政治
的に困難でかつ建設的な関与についての枠組作りを図り、詳述している。これらの作家は、読者に社会的現実
を異なった視点から見させる、特に、様々な言語や社会的基準、社会的慣行がどんなに厄介かに気づかせるた
めに、空想上ではあるが小説的には現実の構図を用いていると論じている。この新しい視点は、ファンタジー
小説のテキストが空想的現実を現実世界の慣行や観念になぞらえて、様々に形を変えて実行することで実現可
能となる。しかし第2部では、想像の世界での可能性を全面的に受け入れることで、政治的に洞察に満ちた作
品を弱めてしまうと主張している。というのも、ファンタジー文学は過度な綿密さと自己陶酔に傾きがちで、
際限なく「想像力をかきたてろ!」という責務を全うしようとするからである。この責務が受け入れられる限
りにおいては、小説は社会的現実との批評的洞察力のある関係を失うだけでなく、倫理的に不快で破壊的な欲
望を示したり、さらにテキスト自体が不快で破壊的に成りえてしまう。ジジェク、フーコー、トドロフ、バル
テス、ボードリアール、バトラー、ラカン、リオタール、フロイドといった多くの思想家の著書を参考にし、
洞察力を得るためにファンタジー小説が依存するヤヌスのような構造は、盲目状態で自我崩壊を促進する、ま
さにその構造そのものであると理論づけた。本著は、これらの人気を博す(そして呆れるほどに過小評価され
ている)ファンタジー作家を支持する初の学術的著書であるだけでなく、読者と同じ条件で大衆的ジャンルと
してのファンタジーを支持する初の学術的著作でもある。広範で通時的なアプローチをとるファンタジー小説
理論家と違って、私は何がファンタジーのジャンルを構成しているかということに対する現在の一般的な理解
に私は敬意を評している。共時的なアプローチをとり、本著は現代のファンタジーを理論化し、読者主導で限
られた範囲内でのみ理解されているファンタジーが提供しうる可能性を支持している。私は、ファンタジー文
学が、空想的な要素を含むどのようなテキストも広義の分類として新しく解釈すること(正統な作品に嘲った
分類をあてがう新しい解釈)によってのみ救われるという学術的総意に強く異議を唱え、また、学者がファン
タジーは一般的な定義から「救われるべき」用語であるとみなすのは、非常に横柄であると考える。
Jacob Held, James South 編Philosophy and Terry Pratchett (Palgrave Macmillan、2014年11月刊、328
ページ(ペーパーバック)、ISBN: 9781137360151)
共著者一覧:Jacob Held、James South、Andrew Rayment、Jennifer Jill Fellows、Susanne E. Foster、
Kevin Guilfoy、Joseph Keeping、Tuomas W. Manninen、Erica L. Neely、Jay Ruud、Ben Saunders、
Dietrich Schotte、Martin Vacek
テリー・プラチェットは、作品の中での語りの力と超現実的なユーモアで世界的に絶大な人気を誇る作家で
ある。しかし本著では、彼の別の側面、即ち、本格的な形而学的思考と洗練された哲学的洞察に富んだ人間
としての彼の世界へ読者を誘う。13人の哲学者と文芸評論家が、人格的同一性、運命の本質、個の価値、
実存主義の意味、一般概念の現実性、別の現実の存在といったキーとなる哲学的問題の研究を行った。前述
の、また他の同様な魅力的なテーマを考える際、プラチェットによる35点以上のディスクワールド小説に
加えて、歴史的に偉大な哲学者たちの思想が参考となる。第3章「‘Feigning to Feign’: Pratchett and
the Maskerade」で私は、ディスクワールドシリーズの中における仮面とベール、演技と偽装、actingと
playingとplay-actingについて議論している。小説内でどのように二枚舌や二重性に関するテーマを際限な
く多様化しているかという点、そして、何事も他のベールを用いることによってしか覆い隠すことはできな
いという精神分析上の真実を延々と演じている点に着目している。プラチェットをゴフマン、リビエラ、ラ
カン、ジジェク、サイード、バトラーの思想との対話に入れることで、彼が、主題は常に偽装しているだけ
でなく、その偽装は常にすでに主題の唯一の現実であるという概念を再利用し反復していることに言及して
いる。もちろん、プラチェットの特徴は、私たちの世界に対する直観的理解は間違いであると暴いている点
にある。パフォーマティヴィティに関する説明の中で、彼は、偽の表面的仮面とその裏に深く隠された現実
との間、即ち、「私たちが本物の自身であること」と社会が私たちに要求する役割を演じることとの間に敵
対関係が存在するという私たちの直観的理解を取り上げている。再三再四、プラチェットは、私たちが仮面
に対し誤った認識を持つことによって、どのように私たち自身を欺き、このような単純な双対が存在してい
ると思い込まされているのかを表現している。つまり、仮面はそれ自体、真実を隠すようなことはせず、む
しろ、真実とウソ、仮面装着と演技という奇妙な関係を曖昧にする機能を持ち、その裏側に実在しない何か
を暗示する目隠しの役目を務めているという事実をプラチェットは提示しているのである。
人文社会科学研究科博士後期課程大学院生業績(メディア掲載)
文化科学研究専攻の大塚萌氏の学会発表「日本マンガのドイツ語翻訳テキストの比較研究」が2014年8月
8日北海道新聞の「マンガ最前線」で取り上げられた。
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発行者 千葉大学大学院人文社会科学研究科
発行日 2015年3月31日 Phone/fax 043-290-3574
[email protected]
千葉大学大学院人文社会科学研究科年報
第 20 号
平成27(2015)年6月10日
発行
千葉大学大学院人文社会科学研究科
〒263-8522
千葉市稲毛区弥生町1-33
TEL/FAX 043-290-3574
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