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8 月の見え方
8 月の見え方 転 写 月 の見え方 太陽の光 三日月 新月 西 夕方 南 北極点 下弦の月 上弦の月 地球 明け方 南 真夜中 南 南 南 約 1 週間 約 1 週間 月の公転・自転周期 どちらも 27.3 日 解説 1 南 月の大きさ 1 1 月の直径は約 3500 ㎞,これは地球の 4 ,太陽の 400 に当たる。 1 地球から月までの距離は約 38 万㎞,これは地球と太陽の距離 1 億 5000 万㎞の 400 に当たる。 つまり太陽は月の 400 倍の大きさであるが,地球から太陽までの距離が,月までの距離の 400 倍あるため,月と太陽は見かけ上の同じ大きさに見えることになる。 1 億 5000 万 km 400 38 万 km 1 400 1 地球 月 太陽 201 解説 1 月の自転と 公 転 裏 月は地球という惑星のまわりを回る衛星である。月の公転周 月 期は 27.3 日で,同じ 27.3 日で自転している。月は公転と同じ 表 周期で自転しているため,地球からはいつも月の同じ面しか見 えない(地球から月の裏側は見えない) 。 地球 表 裏 表 表 裏 解説 1 月の満ち欠 け 月は太陽の光を受け,太陽の光を受けている部分だけがかがやいて見える。 新 月 南中時刻 見え方 12 時 太陽の光を受けている部分が見えない。 3 日後 三日月 15 時 月の右側がかがやき,夕方西の空に見えてやがて沈む。 約 4 日後 上弦の月 夕方(18 時) 月の右側半分がかがやき,夕方南中し,真夜中西の空に沈む。 約1週間 満 月 真夜中(0 時) 夕方東の空から昇り,真夜中に南中し,明け方西の空に沈む。 約1週間 下弦の月 明け方(6 時) 月の左側半分がかがやき,真夜中東の空から昇り,明け方南中する。 月は,右側から満ちて満月になり,右側から欠けていく。 太陽の光 三日月 新月 西 南 南 北極点 下弦の月 上弦の月 地球 夕方 明け方 南 真夜中 南 南 約 1 週間 約 1 週間 満月 南 202 裏 解説 1 月の満ち 欠 け と 公 転 周 期 新月から次の新月までは約 30 日(29.5 日) 。月の公転周期 27.3 日よりも長くなる B のは,月が公転する間に地球も公転してそ あと 2.2 日 の位置が変わるからである。 右の図で,月が A から B まで 1 回転す るのに 27.3 日かかる(公転周期)。しかし, その間も地球が公転しているため,新月に ならない。C で再び新月となる。 地球 C A 月 太陽 地球 月の 公転軌道 地球の 公転軌道 解説 1 日食と月 食 にっしょく 太陽と月は,見かけの大きさが同じである。そのため日中,太陽が月に隠されてしまう日 食 という現象が起きることがある。日食が起きるときは,太陽,月,地球の順に一直線に並ぶ新 月のときである。 日食 月 太陽 地球 げっしょく 月が地球のかげの部分に入ってしまうと,月 食 という現象が起きる。月食が起きるのは,太 陽,地球,月の順に一直線に並ぶ満月のときである。 月食 太陽 地球 月 新月のとき必ず日食が起きるわけではない。満月の夜に必ず月食が起きるわけではない。地 球の公転面と,月の公転面はぴったり一致していないからである。 203 練習問題 111 解答は 219 ページ 1 ある日のある時刻に,鳥取県の A 中学校において,天体望遠鏡を用いて,月の表面 上にあるクレーターのようすを観測した。その後数日間,同じ時刻に,同じクレー ターを観察したところ,月面上のクレーターの位置は,変化することなく,毎日同 じ位置に観察された。 (1)下線部について,月は地球のまわりを約 27 日の周期で 1 周している。月は地球 のまわりを回っているにもかかわらず,地球から観察したときに月の表面上のク レーターなどの位置は変化しない。このことを説明した文として,最も適当なも のを,次のア∼エから 1 つ選び,記号で答えなさい。 ア 月は,地球と異なり大気や水がほとんど存在していないので,クレーター が残りやすい。 イ 月は自転をしていないため,常に地球に同じ面を向けている。 ウ 月が地球のまわりを 1 周するのに要する時間と月の自転に要する時間が等 しい。 エ 月が地球のまわりを 1 周するのに要する時間と地球の自転に要する時間が 等しい。 さらに A 中学校において,肉眼で月を観測したところ,月が図 1 のように見えた。 (2)このように月が見える時の太陽・地球・月の位置関係として,最も適当なものを, 図 2 中の①∼⑧から 1 つ選び,記号で答えなさい。 図1 図2 ⑧ 月 ⑦ ④ 太 陽 の 光 南の空 ② 地球 ③ ① 太陽 ⑥ ⑤ (3)この日の月の南中時刻はおよそ何時ごろと考えられるか。最も適当なものを,次 のア∼エから 1 つ選び,記号で答えなさい。 ア 午前 0 時ごろ イ 午前 6 時ごろ ウ 正午ごろ エ 午後 6 時ごろ 204 (4)図 2 の⑥の位置にある月の「●」地点から地球を見たと仮定すると,地球はどの ように見えるか。最も適当なものを,次のア∼オから 1 つ選び,記号で答えなさ い。 ア イ ウ エ オ 見えない (2001年 鳥取県) 2 岩手県のある町で,日の入り直後に,金星と月を観察した。金星は西の空に明るくか がやいて見え,月は南の空に見えた。そこで,図Ⅰのように,太陽のまわりを回る 金星と地球のようすと,図Ⅱのように,地球のまわりを回る月のようすを模式図で 表し,太陽・地球・金星・月の位置関係を調べた。 図Ⅰ 図Ⅱ 地球の公転軌道 D A 太陽 太陽光線 金星の公転軌道 B 自転の向き C 地球の自転の向き E 地球 公転の向き A∼D:金星の位置 北極点 地球 月が移動する向き 月が移動する向き :月の位置 (1)この日の金星の位置は,図Ⅰの A ∼ D のうちどれか。1 つ選び,その記号を書 きなさい。 (2)この日,日の入り直後の月は図Ⅱの E の位置にある。月は地球を約 1 か月で 1 まわりする。この町では,1 週間後の同じ時刻に,月はどの方角に見えると推定 されるか。次のア∼エのうちから正しいものを 1 つ選び,その記号を書きなさい。 ア 東 イ 西 ウ 南 エ 北 (2002年 岩手県) 205