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水素社会構築技術開発事業/ 水素エネルギーシステム技術開発

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水素社会構築技術開発事業/ 水素エネルギーシステム技術開発
平成27年度成果報告会
要旨集No.56
水素社会構築技術開発事業/
水素エネルギーシステム技術開発/
北海道に於ける再生可能エネルギー由来不安定
北海道
に於ける再生可能エネルギー由来不安定
電力の水素変換等による安定化・貯蔵・利用技術
の研究開発
豊田通商株式会社(代表)
株式会社NTTファシリティーズ
川崎重工業株式会社
株式会社フレイン・エナジー
株式会社テクノバ
国立大学法人室蘭工業大学
平成27年8月31日- 9月1日
1/4
事業概要
1. 期間
開始:
平成27年2月
終了(予定): 平成28年3月
2. 予算
694百万円(事業全体) (委託事業 [NEDO負担率:1/1] )
5百万円(26年度)
3. 最終目標
5. 研究体制表
出力変動の大きい風力発電に対し
て、電力を水素に変換・貯蔵し、変
動を吸収して出力を安定化させる
技術開発を実施する。
実証エリアとして、連系制約の発生
可能性が高い北海道を想定する。
4. 成果・進捗概要
実証する水素製造・貯蔵・輸送利
用のサプライチェーンを設計し、建
屋の建設を開始した。
「水素社会構築・水素エネルギーシ
ステム技術検討会」(座長: 北大 近
久 武美 教授)を組織し、第一回会
合を6月19日に開催した。
NEDO
委託
豊田通商株式会社(代表)
株式会社NTTファシリティーズ
ファシリティーズ
株式会社
川崎重工業株式会社
株式会社フレイン・エナジー
株式会社テクノバ
国立大学法人室蘭工業大学
指導・助言
水素社会構築・水素エネルギーシステム検討会
水素社会構築・水素エネルギーシステム検討会
【委員】
委員】 北大 大学院工学研究院 教授 近久 武美(座長)
北大 産業連携本部 特任教授 荒磯 恒久
九大 カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所
エネルギーアナリシス部門 招聘教授 本田 國昭
北海道CO2オフセット推進協議会 会長 田村 泰章
㈱ローランド・ベルガ― プリンシパル 遠山 浩二
㈱システム技術研究所 所長 槌屋 治紀
【オブザーバー】
北海道苫前町、稚内市、北海道留萌振興局、北海道経済産業局、
北海道開発局、札幌商工会議所、エヌピークリーメンス㈱、㈱ミツ
ウロコエンジ二アリング㈱、㈱ユーラスエナジーホールディングス
2/4
実証するテーマと目標
実証するテーマと目標
エネルギー源
貯蔵
製造
中圧水素貯蔵
水電解
再生可能エネルギー
輸送
利活用
有機ハイドライド
混焼ボイラ・PEFC
混焼ボイラ・PEFC
バリュー
チェーン
川崎重工業
テーマ: 水素製造等による再生可能エ
ネルギー出力変動安定化技術
の研究開発
目標: 風力発電出力安定化、高効率、
安全、安定的に水素製造
フレイン・エナジー
テーマ: 有機ハイドライド方式による
再生可能エネルギー由来水
素の高密度安定貯蔵技術の
研究開発
目標:水添装置安定運転、MCH
目標:水添装置安定運転、MCH純
MCH純
度98%以上達成
98%以上達成
役割分担
役割分担と
と
実証項目
フレイン・エナジー/
フレイン・エナジー/
川崎重工業
テーマ: 再生可能エネル
ギー由来水素の
利用技術に関す
る研究開発
目標:水素精製装置不
要化、負荷条件
変更時の安定運
転確認
フレイン・エナジー/室蘭工業大学
テーマ: 有機ハイドライド脱水素触媒
の高性能化の研究開発
目標: 脱水素触媒高性能化
NTTファシリティーズ
NTTファシリティーズ/
ファシリティーズ/川崎重工業
テーマ: 水素製造・貯蔵・利用システムのスマートコントロールロジックの研究開発
目標: 風力発電期待値の算出の上、最適システム設計・高効率運用計画の策定
豊田通商/テクノバ
テーマ: 事業性評価とシステム普及・利活用の検討
目標: 再生可能エネルギー資源を活用した水素サプライチェーンモデル構築
実証する水素サプライチェーン
受給
予測
電力
トランス
システム制御コントローラー&システムデータロガー
全
体
制
御
制御
余
剰
電
力
水素製造・貯蔵・輸送・利用を
一貫して実証 豐田通商、テクノバ
風力
発電
水素製造(変動吸収)
川崎重工業
電力
水素
有機ハイドライド
川崎重工業
データ
熱
水素
変動電力
負荷変動
吸収用蓄電池
水
水電解
システム
制御
常圧水
素貯蔵
圧
縮
機
素
中圧
水素
貯蔵
フレイン・
エナジー
水素添加装置
有機
ハイド
ライド
輸送
制御
水素供給
建屋内
FCなどによる
水素発電
水素供給
水素貯蔵・
輸送
電力供給
水素利用
川崎重工業、
NTTファシリ
NTTファシリ
ティーズ
道の駅
川崎重工業、
フレイン・エナジー
熱
混焼
ボイラ
水素供給
脱水素
装置
フレイン・エナジー、
室蘭工大
平成27年度成果報告会
要旨集No.HP‐12
水素社会構築技術開発事業/水素エネルギーシステム技術開発
高効率固体高分子型水素製造システムによる
Power to Gas技術開発
Power to Gas技術開発
共同研究先:東レ株式会社
共同研究先
東レ株式会社
共同実施先:株式会社神鋼環境ソリューション
共同実施先:東レエンジニアリング株式会社
H27年8月31日~9月1日
1 / 4
1. 期間
開始:平成27年2月
終了:平成30年2月
3. 事業背景
2. 予算
18百万円(H26~H27年度上期)
(共同研究事業[NEDO負担率:2/3])
水素は、無尽蔵に存在する水や多様なエネルギー源から製造でき、気体、液体、固体
(合金に吸蔵)の形態で輸送・貯蔵が可能である。また、高エネルギー効率、低環境負荷
であるため、将来の二次エネルギーの中心的役割を担うことが期待される。
2014年4月11日に閣議決定された「エネルギー基本計画」では、水素を日常の生活や
産業活動を利活 する社会 ある“水素社会” 実現 向けた り組 を加速する とが
産業活動を利活用する社会である“水素社会”の実現に向けた取り組みを加速することが
定められ、この取り組みの一つとして策定された「水素・燃料電池戦略ロードマップ~水素
社会の実現に向けた取組の加速~」では、水素需要の拡大や、その需要に対応するため
の水素サプライチ
の水素サプライチェーンの構築の一体的な取り組みの必要性が示されている。
ンの構築の 体的な取り組みの必要性が示されている
また、再生可能エネルギー由来の水素については、「2040年に安価で安定的に、かつ
低環境負荷で水素を製造する技術を確立し、トータルでCO2フリーな水素供給システムを
確立することを目指す 」としており 水素の製造 輸送 貯蔵 利用技術を組み合わせた
確立することを目指す。」としており、水素の製造、輸送・貯蔵、利用技術を組み合わせた
エネルギーシステムによる再生可能エネルギー等の変動出力を安定化させる技術の確立
が必要とされている。
4. 事業目標
本研究開発においては、水素社会構築に向けて、再生可能エネルギー等の出力変動の
大きな発電設備に対して その電力を水素に変換できる高効率な固体高分子型水電解装
大きな発電設備に対して、その電力を水素に変換できる高効率な固体高分子型水電解装
置を創出し、その製造された水素を利用するシステムを提案する。
2 / 4
5. 研究体制表
NEDO技術開発機構
【共同研究先】
【共同実施先】
東レ株式会社
・研究実施場所:
研究実施場所
先端材料研究所(大津市)
・研究項目:
高効率固体高分子型水素製造システムによる
Power to Gas技術開発
株式会社神鋼環境ソリューション
(研究項目① ③を共同実施)
(研究項目①、③を共同実施)
【共同実施先】
東レ ンジ アリング株式会社
東レエンジニアリング株式会社
(研究項目①、③を共同実施)
6. 開発項目
研究開発項目①:再生可能エネルギーを活用できる高効率固体高分子型水電解-水素
製造システムを用いたPower to Gasシステムの可能性調査(H27年度)
(担当:東レ株式会社 株式会社神鋼環境ソリューション 東レエンジニアリング株式会社)
(担当:東レ株式会社、株式会社神鋼環境ソリューション、東レエンジニアリング株式会社)
研究開発項目②:高効率固体高分子型水電解セルの研究開発(H27年度10月以降)
(担当:東レ株式会社)
研究開発項目③:実証試験(H27年度10月以降)
(担当:東レ株式会社、株式会社神鋼環境ソリューション、東レエンジニアリング株式会社)
(担当:東レ株式会社、株式会社神鋼環境ソリュ
ション、東レエンジ アリング株式会社)
3 / 4
7.実施内容(H27)
研究開発項目①:再生可能エネルギ を活用できる高効率固体高分子型水電解 水素製造システム
研究開発項目①:再生可能エネルギーを活用できる高効率固体高分子型水電解-水素製造システム
を用いたPower to Gasシステムの可能性調査
本研究開発項目では、高品質な水素が得られる固体高分子型水電解システムを用いて、再生可能
エネルギーから水素を製造し、貯蔵・利用するというシステムの成立性を調査する。また、この結果に
基づいて、固体高分子型水電解システムの目標スペックを定める。本調査は株式会社神鋼環境ソ
リューション、東レエンジニアリング株式会社と共同実施する。
【中間目標(H27) 】
・アルカリ水電解システムと本研究結果としての固体高分子型水電解システムとの市場の棲み分け、
また再生可能エネルギーを高効率で活用できる固体高分子型水電解-水素製造システムを用いた
Power to Gasシステムの概要と想定設置施設を明示する。
・上記想定Power to Gasシステムを成立させるための固体高分子型水電解システムの目標スペックと
それに用いる水電解セルの目標スペックを明示する。
図1 Power to Gas実証試験イメージ
4 / 4
平成27年度成果報告会
要旨集No.HP‐12
水素社会構築技術開発事業
/水素エネルギーシステム技術開発
/発電機能を有する水素製造装置を用いた
水素製造・貯蔵・利用システムの研究開発
高砂熱学工業㈱・(国研)産業技術総合研究所
平成27年8月31日、9月1日
1 / 4
事業概要
1. 期間
開始:平成27年2月
終了(予定):平成28年3月
2. 予算
0.2百万円 (26年度)
3. 最終目標
①水素製造・貯蔵・利用システムの最適な導入サ
イトやメリットを明確化し「将来的な事業化時に想
定する装置」の基本仕様とシステム構成を確定
②システム規模や設置場所を考慮した最適な水素
貯蔵方式の特定
(委託事業 [NEDO負担率:1/1] )
5. 研究体制表
NEDO
委託
高砂熱学工業㈱
(国研)産総研
4. 成果・進捗概要
①水電解・燃料電池一体型セルと水素吸蔵合金タ
ンクから成る本システムの特徴と機能(エネル
ギー供給面、環境面、実用面)を特定
②本システムと類似の水素システムで採用される
水素貯蔵方法に関し調査し整理
2 / 4
■背景
将来の水素社会の実現に向け、水素の製造、輸送・貯蔵、利用技術を組み合
わせたエネルギーシステムによる再生可能エネルギー等の変動出力を安定
化させる技術の確立が求められている。
■目的
再生可能エネルギー等の出力変動の大きな発電設備由来の変動電力や余
剰電力で水素を製造する水電解装置に、水素の貯蔵・利用技術を組合せて
付加価値を向上させた水素エネルギーシステムについて、主要機器の中核
技術開発とシステム実証を行い、本システムが提供できる付加価値を明らか
にすると共に、小規模な実システムを用いてその基本性能を実証する。
:再エネ発電稼働時
:再エネ発電停止時
:非常時
:需要発生時
3 / 4
■実施内容
①システムの最適な導入サイトの検討と本システムのメリットの明確化
②各種水素貯蔵方式の比較検証
■研究スケジュール
事業項目
実施項目
26年度
第4
四半期
第1
四半期
27年度
第2
第3
四半期
四半期
第4
四半期
・導入サイトの抽出
・装置仕様、メリット等明確化
・各種調査、資料収集
①.システムの最適な導入 ・解析コード作成・感度解析
サイトの検討と本システム
のメリットの明確化
・最適サイト・運用の評価
・最適サイト等の特定・まとめ
・結果のまとめ
・各種調査・資料収集
②.各種水素貯蔵方式の
比較検証
・最適貯蔵装置選定
・既存システムを用いた実験的FS
・結果のまとめ
4 / 4
平成27年度成果報告会
要旨集No.HP‐13
水素社会構築技術開発事業/水素エネルギーシステム
技術開発/非常用電源機能を有する再生可能エネル
ギー出力変動補償用電力・水素複合エネルギー貯蔵シス
テムの研究開発
東北大学・前川製作所・岩谷産業
北芝電機・日本ケミコン・神鋼環境ソリューション
上智大学・高エネルギー加速器研究機構
平成27年7月
1 / 4
事業概要
1. 期間
開始:平成27年2月
終了(予定):平成28年3月
2. 予算
16.9百万円 (事業全体)
0百万円 (26年度)
3. 最終目標
・浄水場に最適なシステム構成方法・運用方法を
明確化する
・再生可能エネルギーの発電容量や用途に応じた
最適な短周期変動補償装置を明確化する
・茂庭浄水場に向けた20kW 用のシステム設計を
完了する
NEDO
委託
仙
台
市
研究
支援
国立大学法人
東北大学
岩谷産業
株式会社
株式会社
前川製作所
再委託
再委託
高エネルギー加速器
研究機構
上智大学
株式会社
神鋼環境ソリューション
北芝電機
株式会社
・茂庭浄水場でヒアリングを実施し、本提案システム
の有効性と活用方法を検討
・小型システムでの試験を通じて、SMES、Li‐ion電池、
EDLCの耐久性を検討
・茂庭浄水場20kW太陽光パネルを用いた実証用
システムを設計
(委託事業 [NEDO負担率:1/1] )
5. 研究体制表
日本ケミコン
株式会社
4. 成果・進捗概要
(委託事業 [NEDO負担率:1/1] )
2 / 4
電力・水素複合エネルギー貯蔵システム
<システム構成>
再生可能エネルギー大量導入には
エネルギー貯蔵装置が不可欠
<エネルギー貯蔵装置の条件>
・即応性(短時間変動補償)
・大容量性(長時間変動補償)
・耐久性(繰り返し充放電)
・小型化(設置スペース削減)
・高効率(再エネ有効利用)
上記条件を満足するエネルギー
貯蔵装置単体は存在しない
<変動補償方法>
長周期変動補償用
水素システムの入出力を決定
電力・水素複合エネルギー
貯蔵システムが有効
(再生可能エネルギー出力)-(水素システム入出力)
⇒ 短周期変動補償用貯蔵装置で補償
3 / 4
事業計画
4 / 4
NEDO「水素社会構築技術開発事業/
NEDO「水素社会構築技術開発事業/
大規模水素エネルギー技術開発」
大規模水素エネルギ 技術開発」
NEDOは、海外の未利用エネルギーを利用して水素を製造・貯蔵・輸送し、日本国内で利用する
大規模な水素 ネルギ 利用システムの技術開発プ ジ クトを開始
大規模な水素エネルギー利用システムの技術開発プロジェクトを開始。
今回のプロジェクトは、水素の利用を大幅に拡大して本格的な水素社会の実現を図るため、
水素製造、液化水素輸送等の大規模水素サプライチェーン構築のための技術、及び水素を燃料
とした発電システム技術の開発に取り組む。
2020年に海外から水素を輸送し、水素発電等で利用するシステムを実証することで、2030年
頃に商業ベースで大規模な水素エネルギー利用システムの確立を目指す。
頃に商業ベースで大規模な水素エネルギー利用システムの確立を目指す
[水素エネルギーを推進する意義]
・クリーン・エネルギー
使用時の温室効果ガス排出ゼロ。地球温暖化対策への貢献。
柔軟な二次エネルギ
・柔軟な二次エネルギー
「ためやすい、運びやすい」という水素の特徴を生かし、未利用エネルギーの活用・
流通促進。発電や熱、運輸用と多様な用途。
・日本の強みが発揮出来る分野
日本の強みが発揮出来る分野
30年以上に渡る、水素エネルギー研究開発の経験と蓄積。
1/4
大規模水素エネルギー技術開発事業の内容
交付⾦
国
補助(2/3以内)
NEDO
海外の
未利⽤⽔素
褐炭
副⽣⽔素
随伴ガス
等
国内での
⽔素利⽤
液化⽔素
有機ハイドライド
⽔素への変換
条件(対象者、対象⾏為、補助率等)
(ロ)⽔素エネルギー利⽤システム開発
リアへの変換
(ロ)水素エネルギー利用システム開発
• 水素を燃料とするガスタービンを用いた発電
システムなど新たなエネルギーシステムの
技術開発
事業のイメージ
⽔素キ
(イ)未利用エネルギー由来
水素サプライチ
水素サプライチェーン構築
ン構築
• 海外の未利用資源を活用した水素の製造、
その貯蔵・輸送、更には国内における水素
エネルギーの利用までをチェーンとして構築
するために必要な技術開発
発電
プラント
FCV
等
(イ)未利⽤エネルギー由来⽔素
サプライチェ ン構築
サプライチェーン構築
⺠間事業者等
2/4
(イ)未利⽤エネルギー由来⽔素サプライチェーン構築
未利用褐炭由来水素大規模海上輸送
サプライチェーン構築実証事業
有機ケミカルハイドライド法による
未利用エネルギー由来水素サプライチェーン実証
 豪州の未利用エネルギーである褐炭を用いて水
素を製造し、貯蔵・輸送・利用までが一体となっ
た液化水素サプライチェーンの構築を目指す。
た液化水素サプライチ
ンの構築を目指す。
 その実現のために、本プロジェクトではチェーン
を構成する技術のうち、「①褐炭ガス化技術」「②
液化水素の長距離大量輸送技術」「③液化水素
荷役技術」の研究開発を実施する。
 事業者
川崎重工業㈱・岩谷産業㈱・電源開発㈱
 スケジュール案
平成27年度~平成32年度
 実証項目
 未利用資源から製造した水素を、有機ケミカル
ハイドライド法により消費地まで輸送し、需要家
に対し水素を供給するサプライチェーンの実証
運用を目指す
運用を目指す。
 本事業では、全体を第1期(2年)と第2期(4年)
に分け、第1期においては水素サプライチェー
ンの運用に必要な基盤技術の検証のために、
スケールアップ検討、触媒の耐久性検討、総合
運用の検証を実施する。第2期の実施内容に
ついては、その検討結果を踏まえて決定する。
 事業者
千代田化工建設㈱
 スケジュール案
平成27年度~平成32年度
 実証項目
➊褐炭ガス化技術の開発及び褐炭ガス化炉オペレーション技術
の開発
❷液化水素の長距離大量輸送技術の開発及び輸送用タンクオペ
レーション技術の開発
➊水素化プラントの検討
❷脱水素プラントの検討
❸サプライチェーン全体の検討・デモプラント運転検証
❸液化水素の荷役技術の開発及び荷役基地オペレーション技術
の開発
3/4
(ロ)水素エネルギー利用システム開発
水素CGS活用スマートコミュニティ技術開発事業
 水素を燃料とする1MW級ガスタービンを有する
発電設備(水素CGS)を用いて、地域レベルでの
「電気」「熱」のエネルギー効率利用を目指す新
エネルギ システム(統合型EMS)の技術開発
エネルギーシステム(統合型EMS)の技術開発・
実証を行う。
 水素・天然ガス混焼ガスタービンの燃焼安定性
の検証、双方向蒸気融通技術の確立、統合型E
MSの経済的運用モデルの確立に取り組む。
 事業者
㈱大林組・川崎重工業㈱
 スケジュール案
スケジュ ル案
平成27年度~平成29年度
 実証項目
➊水素・天然ガス混焼ガスタービンの燃焼安定性の検証
❷双方向蒸気融通技術及び統合型EMSの経済的運用モデル
の確立
低炭素社会実現に向けた
水素・天然ガス混焼タービン発電設備の開発
 既存の発電所に適用可能な水素・天然ガス混
焼ガスタービンの燃焼器の研究開発を行い、水
素混焼プラントの基本設計の確立する
素混焼プラントの基本設計の確立する。
 安定的な水素・天然ガス混焼運転のために、燃
焼解析の高度化、要素試験、単缶燃焼器実圧
燃焼試験等に取組み、機器の改良設計・シミュ
レーション、水素混焼プラントの基本設計を行う。
 事業者
三菱日立パワーシステムズ㈱・三菱重工業㈱
 スケジュール案
平成27年度~平成30年度
 実証事業
➊機器の設計・シミュレーション
❷要素燃焼試験・単缶実圧燃焼試験
❸発電設備プラントの基本設計
4/4
平成27年度成果報告会
要旨集No.HP‐9
水素社会構築技術開発事業/
水素エネルギーシステム技術開発/
水素(有機ハイドライド)による再生可能エネルギーの
貯蔵 利用に関する研究開発
貯蔵・利用に関する研究開発
千代田化工建設株式会社
国立大学法人 横浜国立大学
平成27年8月
1 / 4
事業概要
2. 予算
1. 期間
[NEDO負担率:1/1] )
開始 平成27年2月
開始:平成27年2月
2百万円 (26年度) (委託事業 [NEDO負担率:1/1] )
終了(予定):平成30年2月
1009百万円 (全体)
3 最終目標
3. 最終目標
水素粗ガスの精製システム(トルエンを水素化するプロセス
の上流)について、水分、酸素、アルカリミストの除去性能が
十分であることを確認する。
4 成果・進捗概要
4. 成果
進捗概要
実証プラントについて、平成27年7月現在、詳細設計およ
び建設工事が進行中。
SOFCに係る試験について、外注内容および外注先を選定。
電力グリッドモデルの構築中。
水素ガス燃料を導入したSOFCと脱水素プロセスの熱インテ
グレーションプロセスフローの決定、熱収支計算、システム
の基本設計の完了
SOFCでコーキングを起こさないための水素ガス中の不純
物
物(トルエン等)の濃度を明確化。
等
濃度を 確
商用機の水素精製プロセスを確定、個別機器(熱交換機や
分離ドラム等)の仕様の明確化。
構築した電力グリッドモデルを用いて、系統周波数の変動量、
周波数 滞在率および風力発電 導入可能容量 観点等
周波数の滞在率および風力発電の導入可能容量の観点等
の観点から、本システムの導入効果及び付加価値について、
評価する。
5. 研究体制表
NEDO
委託
千代田化工建設
株式会社
国立大学法人
横浜国立大学
2 / 4
全体像
7. グリッド安定化
新規
変動出力
(模擬信号)
新規
グリッド
1 水電解装置は
「水素利用等先導
研究開発」と連携
電気
5.
開発済の成果を利用
熱インテグ
レーション
SOFC
熱交換
整流器
水素精製
H2
電気
水電解
H2
H2精製
水素化
脱水素
MCH*
MCH*
MCH*
熱
TOL**
TOL**
TOL
TOL**
TOL
既設
(開発済の成果を利用)
負荷変動に対応した
水素化プロセス
3.
2.
6. 水素粗ガスの
精製システム
水素粗ガ
水素粗ガスの精製システム
精製
3 / 4
電力グリッドの安定化
水電解装置による電力変換を風力発電を
含めた電力グリ ドと 接続 中 活用す
含めた電力グリッドとの接続の中で活用す
ることを想定して、グリッド安定化に資する
制御手法を考察した。大容量風力発電の
出力変動(図1)に伴う系統の周波数変動を
在来電源と水電解装置の協調制御によ
在来電源と水電解装置の協調制御によっ
て抑制することを狙いとする。従来の電力
グリッドでは在来電源の出力を、負荷変動
(あるいは再エネの出力変動)の変動周期
ごとに異なる制御方式で調整を行 ている
ごとに異なる制御方式で調整を行っている
が(図2)、その内のLFC領域において水電
解装置を利用した制御のシミュレーションを
行った。
水電解装置の導入方法は図3、図4の通り
である。LFCシステムからの制御信号のうち、
I.
「 発電機の制御可能量( 容量)
「LFC発電機の制御可能量(LFC容量)
を超えた成分(成分①)」
II. 「LFC発電機の応答遅れのために対応
が追い付かない成分(成分②)」
を合わせたも を部分負荷運転させた水電
を合わせたものを部分負荷運転させた水電
解装置の補償成分として入力する。
上記の制御手法を用いたシミュレーション結
果を図5、図6に示す。水電解装置による周
波数変動の抑制が確認できる
波数変動の抑制が確認できる。
図3 制御手法概念図
図4 制御手法
200
50.04
150
50.02
図1 風力発電の出力変動
100
LFC signal [M W ]
F requency [H
H z]
50
49 98
49.98
49.96
49.94
49.92
0
-50
LFC発電機 LFC
成分①
成分②
-100
Without Electrolyzer
Proposed method
49.9
49.88
0
図2 制御分担概念図
50
500
1000
1500
2000
time [s]
2500
3000
3500
-150
-200
図5 シミュレーション結果(周波数変動)
0
500
1000
1500
2000
time [s]
2500
3000
3500
図6 シミュレーション結果(LFC信号)
4 / 4
Fly UP