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つくば市の人口分析状況 (1)人口動向分析編

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つくば市の人口分析状況 (1)人口動向分析編
資料2
つくば市の人口分析状況
(1)人口動向分析編
※分析項目は,国が例示したものに準拠している。
※将来推計は,国立社会保障・人口問題研究所(以下,社人研)の推計を主に使用してこと
から,2040 年までの値を用いている。
総人口の推移
茨城県
第二次世界大戦時に急激に人口が増加し,その後高度経済成長期からバブル景気にかけて緩やかな人口増加傾向にあった。
しかし,2001 年の約 300 万人をピークに人口減少段階に突入し,今後も緩やかに減少していくと予測されている。
ワークシートデータ
350
300
太
平
洋
戦
争
始
ま
る
(
1
9
4
1
)
250
関
東
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1
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)
人 200
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(
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人 150
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国
総
合
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第
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((
1 1
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4 4
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東東
海京
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9
6
4
)
社人研による推計値データ
人口のピーク
2,990,000人
(2001)
新東
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総速
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(
1
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第
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(
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100
第
二
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オ
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1
9
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)
東第
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7
)
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1
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阪
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(
1
9
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2
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国
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期
間
:
平
成
2
7
年
)
(
2
0
1
1
)
50
図1 総人口の推移(茨城県)
2
2040年
2035年
2030年
2025年
2020年
2015年
2010年
2005年
2000年
1995年
1990年
1985年
1980年
1975年
1970年
1965年
1955年
1950年
1945年
1940年
1935年
1930年
1925年
1920年
0
1960年
1
■
○
○
■ つくば市
○ 総人口は 1955 年以降,一定水準を維持していたが,1963 年に筑波研究学園都市建設の閣議了解ののち,1969 年に研究学園都市開発事業
の総合起工式が行われて以降,1970 年代の高度経済成長や公務員宿舎への入居と相まって人口が増加している。
○ 1980 年の研究学園都市の概成以降も区画整理・住宅地開発が進み人口の増加が続いたが,1995 年以降には人口増加が落ち着いている。
○ 2005 年のTX開業後に再び人口が増加傾向が強まり,2015 年以降も緩やかに人口が増加していくものと推計されている。
国勢調査データ
(
筑
波
大
学
が
開
学
(
)
)
)
)(
(
)
)
)
)
(
)
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町
団
地
建
設
1
6
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(
1
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8
)
国茨
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略総
総合
合計
特画
区策
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1 2
1 7
)年
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(
2
0
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)
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2駅
0開
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2
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5 開業(2005)
)
図2 総人口の推移(つくば市)
3
(春
2日
0学
1園
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)校
竜
花台巻
室町発
西土生
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土区
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(
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1
2
)
つ
く
ば
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計
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期
間
:
2
1
世
紀
半
ば
)
(
2
0
1
5
)
2040年
2035年
2030年
2025年
2020年
2015年
2010年
2005年
2000年
1980年
1975年
1970年
1965年
1960年
6
0
戸
)
(
1
9
9
2
~
1
9
9
3
)
茨
城
空
港
開
港
(
2
0
1
0
)
駒形団地建設(92戸)(1975~97)
0
1955年
筑
波
町
を
編
入
合
併
茎首
崎都
町圏
を中
編央
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合絡
併自
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2 車
0 道
0 つ
2 く
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~
つ
く
ば
牛
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(
2
0
0
3
)
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柴害
崎住
土宅
地建
区設
画(
整8
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業)
((
1 1
9 9
9 9
9~
)2
0
0
1
)
1995年
研究学園都市開発
事業の総合起工式
(1969)
1985年
研究学園都市建設として
選定、閣議了解(1963)
東つ
京く
駅ば
~市
つ誕
く生
ば
間市
で制
高開
速始
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始)
(
1
9
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(
(
(
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(
)
)
)
(筑筑
風波波
返パ大
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峠プ第
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朝ラ回
日イ入
峠ン学
)開式
1通
9
7
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金
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独住
町宅
制建
施設
行
、 5
茎 4
崎戸
町 1
誕 9
生 8
1 3
9 ~
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3 9
8
4
つ
く
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研
究
学
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1
9
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2 画師
0 整土
0 理地
6 事
)業
(区宿
2 画西
0 整土
0 理地
1 事
)業
戸
ノ
山
団
建
設
地
1990年
)
小
野
川
土
地
区
画
整
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事
業
1
9
7
9
研究学園都市建設概成
EXPO’85国際科学技術
博覧会開催(1985)
(
9 1
7 9
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7
1
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2
(
(
10
玉下
取横
土場
地土
区地
画区
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(
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人
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栄(、る
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、郷城田
九町村部
重と、町
村旭島成
、村名立
栗が村
原合等
村併が
が)合
合
併
併 1 )
) 9 1
5
1 5 9
9
5
5
5
5
竹鹿小
園島野
整手 土土崎
理代 地地土
事木 区区地
業土 画画区
/地 整整画
大区 理理整
角画 事事理
業事
豆整 業
(
土理 1 / 業
地事 9 東 /
区業 8 光羽
画/ 1 台成
整妻 )土土
理木 地地
事苅 区区
業間 画画
(土 整整
1 地 理理
9 区 事事
8 画 業業
0
)
社人研推計値データ
年齢 3 区分別人口の推移
茨城県
生産年齢人口は 1995 年ごろを境に減少傾向にある。
老年人口は一貫して増加傾向にあるが,2020 年ごろを境に増加率が緩やかになると予測されている。
年少人口
生産年齢人口
老年人口
ワークシートデータ
250
関
東
大
震
災
(
1
9
2
3
)
200
太
平
洋
戦
争
始
ま
る
(
1
9
4
1
)
150
人
口
(
万
人
) 100
第日
二本
次国
世憲
界法
大公
戦布
終(
戦1
(9
1 4
9 6
4)
5
)
全
国
総
合
開
発
計
画
(
1
9
6
2
)
東東
海京
道オ
新リ
幹ン
線ピ
開ッ
通ク
(開
1 催
9
6
4
)
社人研による推計値データ
(第
1 三
9 次
7 全
7 国
)総
合
開
発
計
画
新東
全名
国高
総速
合道
開路
発開
計通
画
(
1
9
6
9
)
(第
1 一
9 次
7 オ
3 イ
)ル
シ
ョ
ッ
ク
生産年齢人口
年少人口
(常
1 磐
9 自
8 動
1 車
)道
開
通
(
1
9
8
7
)
(第
1 二
9 次
7 オ
9 イ
)ル
シ
ョ
ッ
ク
バ
ブ
ル
崩
壊
(
1
9
9
3
)
東第
関四
東次
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動国
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道合
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香
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~
潮
来
間
開
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阪
神
淡
路
大
震
災
(
1
9
9
5
)
2
1
世
紀
の
国
土
の
グ
ラ
ン
ド
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イ
ン
(
1
9
9
8
)
リ
ー
マ
ン
シ
ョ
ッ
ク
(
2
0
0
8
)
茨
城
空
(
港
2
開
0
港
(1
2 1
)
0
1
0
)
(茨東
計城日
画県本
期総大
間合震
:計災
平画
成策
2 定
7
年
)
50
老年人口
図3 年齢 3 区分別人口の推移(茨城県)
4
2040年
2035年
2030年
2025年
2020年
2015年
2010年
2005年
2000年
1995年
1990年
1985年
1980年
1975年
1970年
1965年
1960年
1955年
1950年
1945年
1940年
1935年
1930年
1925年
0
1920年
2
■
○
○
■ つくば市
○ 生産年齢人口は 2015 年頃までは増加するが,総人口のピークとなる 2035 年まで 15 万人程度を維持し,2035 年以降急激に減少すると推
計されている。
○ 年少人口については,2015 年以降は緩やかに減少していき,老年人口については,今後右肩上がりで増加していく。
年少人口
老年人口
国勢調査データ
16
社人研による推計値データ
生産年齢人口
東東つ
関京く
東駅ば
自~市
動つ誕
車く生
道ば
佐間市
原で制
香高開
取速始
~バ(
潮ス 1
来運 9
間行 8
開開 7
通始)
14
12
10
1 1
9 9
8 8
7 7
))
8
6
桜要
柴害
崎住
土宅
地建
区設
画(
整8
理9
事戸
業)
((
1 1
9 9
9 9
9~
)2
0
0
1
)
戸
ノ
山
団
建
設
地
(
(
1
9
9
2
~
1
9
9
3
)
(
(
6
0
戸
)
宿
西
土
地
区
画
整
理
事
業
(
2
0
0
1
)
茎
崎
町
を
編
入
合
併
(
2
0
0
2
)
首
都
圏
中
央
連
絡
自
動
車
道
つ
く
ば
~
つ
く
ば
牛
久
(
2
0
0
3
)
薬
師
土
地
区
画
整
理
事
業
(
2
0
0
6
)
国茨
際城
戦県
略総
総合
合計
特画
区策
に定
指(
定計
さ画
れ期
る間
(:
2 平
0 成
1 2
1 7
)年
)
2
0
1
1
)
竜
巻
発
生
春花台
日室町
学西土
園部地
開土区
校地画
(区整
2 画理
0 整事
1 理業
2事
)業
つ
く
ば
市
未
来
構
想
(
計
画
期
間
:
2
1
世
紀
半
ば
)
(
2
0
1
5
)
老年人口
4
年少人口
(茨
2 城
0 空
1 港
0 開
)港
2
図4 年齢 3 区分別人口の推移(つくば市)
5
2040年
2035年
2030年
2025年
2020年
2015年
2010年
2005年
2000年
1995年
1990年
1985年
1980年
1975年
1970年
1965年
1960年
0
1955年
人
口
(
万
人
)
生産年齢人口
出生・死亡,転入・転出の推移
茨城県
1970~2000 年ごろは転入超過だったが 2000 年以降転出超過となっている。
出生数は,全国的な少子化と同じく減少傾向になっており,2005 年ごろを境に出生数を死亡数が上回っている。
総人口
出生
死亡
転出
転入
社人研による
推計値データ
ワークシートデータ
350
9
人口のピーク
2,990,000人
(2001)
8
300
出生のピーク
69,164人
(1947)
転入のピーク
82,871人
(1965)
7
250
死亡のピーク
48,436人
(1945)
転出のピーク
67,160人
(1965)
6
200
5
4
150
3
100
2
50
1
図5 出生・死亡,転入・転出の推移(茨城県)
6
2040年
2015年
2010年
2005年
2000年
1995年
1990年
1985年
1980年
1975年
1970年
1965年
1960年
1955年
1950年
1945年
1940年
1935年
0
1930年
0
1925年
総
人
口
(
万
人
)
1920年
3
■
○
○
出
生
・
死
亡
・
転
入
・
転
出
(
万
人
)
■ つくば市
○ 1990 年以降,一貫して転入数が転出数を上回っており,転入と転出が同じような動きを見せている。
○ 出生数が死亡数を上回っているため,これまでは一貫して自然増が継続している。
○ 1996 年に転入・転出ともにピークとなっているが,研究教育機関の組織再編や東京家政学院筑波女子大学(現筑波学院大学)の開学等が影
響していると考えられる。
総人口
転入
転出
出生
死亡
社人研による
推計値データ
統計つくばデータ (住民基本台帳)
16000
転入のピーク
14,748人
転出のピーク
(1996)
13,596 人
(1996)
15000
14000
13000
200000
12000
11000 出
生
10000 ・
9000 死
8000 亡
・
7000 転
6000 入
・
5000
転
4000 出
(
3000 人
2000 )
150000
人
口
(
人
) 100000
出生のピーク
2,215人
(2010)
死亡のピーク
1567 人
(2012)
50000
1000
図6 出生・死亡,転入・転出の推移(つくば市)
7
2040年
2035年
2030年
2025年
2020年
2015年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年
2007年
2006年
2005年
2004年
2003年
2002年
2001年
2000年
1999年
1998年
1997年
1996年
1995年
1994年
1993年
1992年
1991年
1990年
0
1989年
0
4 自然増減と社会増減の影響
■ 茨城県
○ 1970 年ごろより自然増加,社会増加ともに緩やかに収束し,自然増減については 2000 年
代前半,社会増減については 1990 年代後半にそれぞれ減少に転じている。
30000
1980
20000
1975
1990
10000
社
会
増
減
数
(
人
)
1995
1985
2010
1970
0
2005
2013(終点)
-10000
2000
1965
-20000
-30000
-30000
1960(始点)
-20000
-10000
0
10000
20000
30000
自然増減数(人)
図7 自然増減と社会増減の影響(茨城県)
■ つくば市
○ 1995 年~2005 年は社会増加よりも自然増加の方が若干多い状況であったが,つくばエク
スプレス開業後の 2006 年~2013 年は自然増加よりも社会増加の方が多い状況となっている。
2500
2000
2013(終点)
1500
2010
2005
1000
社
会
増
減
500
1995(始点)
0
2000
-500
-1000
-1500
-2000
-2500
-1500
-1000
-500
0
500
1000
自然増減
図8 自然増減と社会増減の影響(つくば市)
8
1500
5 年齢階級別の人口移動の状況
■ 茨城県
○ 年少人口はほぼ人口移動がないが,生産年齢人口は転出超過となっている。
○ 一方,高齢者層の転入が多い。セカンドライフの地を茨城県に選択している人が一定数い
ると考えられる。
4000
転入超過数(65歳~)
3000
転入超過数(15~64歳)
転入超過数(0~14歳)
2000
1211
1000
転
入
超
過
/
転
出
超
過
(
人
)
1001
842
693
0
688
-30
250
-748
-1105
-1000
-2000
-4724
-3000
-4696
-6388
-4000
-5000
-6000
-7000
2010年
2011年
2012年
2013年
図9 年齢階級別の人口移動の状況(茨城県)
■ つくば市
○ 全年代において転入超過となっている。
○ 0~14 歳までの年少人口の転入が多いことから,子育て世帯の転入が多いと考えられる。
2000
転入超過数(65歳~)
転入超過数(15~64歳)
1800
転入超過数(0~14歳)
1600
196
1400
転 1200
入
超 1000
過
(
人
800
)
169
146
1207
144
844
700
600
400
200
703
333
0
2010年
256
8
2011年
2012年
図 10 年齢階級別の人口移動の状況(つくば市)
9
332
2013年
■ つくば市の転出入先
○ 主な転入前住所は土浦市,水戸市,牛久市,常総市,つくばみらい市となっている。一方,
主な転出先住所は土浦市,牛久市,つくばみらい市,水戸市,流山市となっている。20 歳代で
も同様の傾向が見られる。
○ 土浦市と牛久市等は転出入ともに多く,土浦市は転入超過となっているが,牛久市は転出
超過となっており,ひたち野うしく等への転出が多いことが考えられる。
○ 転出先としてはつくばみらい市,流山市,足立区等のつくばエクスプレス沿線自治体が多
く転出超過となっており,20 歳代でもその傾向が見られる。東京圏で就職した若者がつくばエ
クスプレス沿線へ流出していることが予想される。
図 11 つくば市の転出入先
図 12 つくば市 20 歳代の転出入先
10
6 地域ブロック別の人口移動の状況
■ 茨城県
○ 東京圏への転出が多く,他地域は転出より転入が多い傾向がある。
(人)
3000
2000
中部, 377
中部, 207
北海道・東北, 1991
1000
中部, 59
北海道・東北, 1320
北海道・東北, 1316
北海道・東北, 751
0
九州・沖縄
東京圏, -1115
四国
-1000
中国
-2000
関西
中部
東京圏, -4747
-3000
東京圏, -4731
東京圏, -5692
東京圏
北関東
-4000
北海道・東北
-5000
中部, -323
-6000
-7000
2010年
2011年
全体 944
2012年
全体 -4,751
2013年
全体 -4,066
全体 -5,138
図 13 地域ブロック別の人口移動の状況(茨城県)
■ つくば市
○ 北関東からの転入超過が非常に大きい一方で,東京圏(1都3県)に対しては転出超過と
なっている。
○ 東京圏への転出を抑える施策に取り組むことで,更なる人口増加が期待できる。
2,000
1,500
中部, 251
中部, 79
九州・沖縄
1,000
四国
中国
関西
北関東, 1,091
北関東, 1,066
中部
東京圏
500
北関東
北海道・東北
0
2012
2013
東京圏, -317
-500
東京圏, -390
2013年
全体 1178
2012年
全体 1269
図 14 地域ブロック別の人口移動の状況(つくば市)
11
12
図 16 性別・年齢階級別の人口移動の最近の動向(つくば市)
85歳~→90歳~
80~84歳→85~89歳
75~79歳→80~84歳
70~74歳→75~79歳
2000
65~69歳→70~74歳
60~64歳→65~69歳
55~59歳→60~64歳
50~54歳→55~59歳
45~49歳→50~54歳
40~44歳→45~49歳
3000
35~39歳→40~44歳
30~34歳→35~39歳
25~29歳→30~34歳
20~24歳→25~29歳
15~19歳→20~24歳
10~14歳→15~19歳
(
人
)
5~9歳→10~14歳
ワークシートデータ
2500
2005年→2010年 男性
1500
2005年→2010年 女性
1000
500
0
-500
-1000
-1500
-2000
85~89歳→90歳~
80~84歳→85~89歳
75~79歳→80~84歳
70~74歳→75~79歳
65~69歳→70~74歳
60~64歳→65~69歳
55~59歳→60~64歳
50~54歳→55~59歳
45~49歳→50~54歳
40~44歳→45~49歳
35~39歳→40~44歳
30~34歳→35~39歳
25~29歳→30~34歳
20~24歳→25~29歳
15~19歳→20~24歳
10~14歳→15~19歳
5~9歳→10~14歳
0~4歳→5~9歳
(
人
)
0~4歳→5~9歳
7
■
○
○
性別・年齢階級別の人口移動の最近の動向
茨城県
就学・就職年齢時の転出が突出して多い。
女性の方が全年代において男性より転出傾向が強い。
4000
2005年→2010年 男性
2005年→2010年 女性
2000
0
-2000
-4000
-6000
-8000
-10000
図 15 性別・年齢階級別の人口移動の最近の動向(茨城県)
■ つくば市
○ 就学年齢時の転入と就職年齢時の転出が多く,ひと学年 2,000 人を超える筑波大学学生の
入学・卒業の影響が非常に強いと考えられる。
○ 就職適齢期の年代の転出が特に多く,その他の年代については転入超過となっている。
○ 特に若年層において,男性の転出入の動きが大きく,筑波大学学生の男女比が6対4であ
ることが強く影響している。
8 年齢階級別の人口移動の長期的動向
■ 茨城県
○ 1980 年から徐々に転出超過傾向になっているが,直近 5 年間はやや転入超過傾向へと回
復している。
20000
15000
10000
5000
男
女
計
(
人
)
0
-5000
1980年→1985年
1985年→1990年
1990年→1995年
1995年→2000年
2000年→2005年
2005年→2010年
-10000
-15000
-20000
85~89歳→90歳~
80~84歳→85~89歳
75~79歳→80~84歳
70~74歳→75~79歳
65~69歳→70~74歳
60~64歳→65~69歳
55~59歳→60~64歳
50~54歳→55~59歳
45~49歳→50~54歳
40~44歳→45~49歳
35~39歳→40~44歳
30~34歳→35~39歳
25~29歳→30~34歳
20~24歳→25~29歳
15~19歳→20~24歳
10~14歳→15~19歳
5~9歳→10~14歳
0~4歳→5~9歳
-25000
図 17 年齢階級別の人口移動の長期的動向(茨城県)
■ つくば市
○ 1980 年以降,一貫して就学年齢時に転入し,就職年齢時に転出する傾向が続いており,特
に最近 10 年間は転出数が増加傾向にある。
○ 30 代,40 代は徐々に転出超過傾向に傾いていたものの,TX開通以降の直近では,やや
転入超過傾向に転じている。
○ 20 代の就職年齢時は転出超過の傾向にあるため,いかにつくば市で就職してもらう,また
はつくばから通勤してもらうかが重要である。
6000
1980年→1985年
5000
1985年→1990年
1990年→1995年
4000
1995年→2000年
2000年→2005年
3000
2005年→2010年
男 2000
女
計
(
人 1000
)
0
-1000
-2000
図 18 年齢階級別の人口移動の長期的動向(つくば市)
13
85歳~→90歳~
80~84歳→85~89歳
75~79歳→80~84歳
70~74歳→75~79歳
65~69歳→70~74歳
60~64歳→65~69歳
55~59歳→60~64歳
50~54歳→55~59歳
45~49歳→50~54歳
40~44歳→45~49歳
35~39歳→40~44歳
30~34歳→35~39歳
25~29歳→30~34歳
20~24歳→25~29歳
15~19歳→20~24歳
10~14歳→15~19歳
5~9歳→10~14歳
0~4歳→5~9歳
-3000
9 性別・年齢階級別の人口移動の長期的動向
■ つくば市(男性)
○ 筑波大学学生の影響を強く受ける 20 代では年代別の差はあまり出ていないものの,30 代
では徐々に転出超過傾向にある。
○ しかし,直近 5 年間は多くの年代で転入超過傾向に持ち直している。
4000
1980年→1985年
1985年→1990年
3000
1990年→1995年
1995年→2000年
2000
2000年→2005年
2005年→2010年
男
性
(
人
)
1000
0
-1000
-2000
85歳~→90歳~
80~84歳→85~89歳
75~79歳→80~84歳
70~74歳→75~79歳
65~69歳→70~74歳
60~64歳→65~69歳
55~59歳→60~64歳
50~54歳→55~59歳
45~49歳→50~54歳
40~44歳→45~49歳
35~39歳→40~44歳
30~34歳→35~39歳
25~29歳→30~34歳
20~24歳→25~29歳
15~19歳→20~24歳
10~14歳→15~19歳
5~9歳→10~14歳
0~4歳→5~9歳
-3000
図 19 性別・年齢階級別の人口移動の長期的動向(男性)
■ つくば市(女性)
○ 就職年齢時の転出が直近 10 年間で増えている。女性の社会進出などにより東京圏へ働き
に出ている人が増えているものと考えられる。
ワークシートデータ
4000
1980年→1985年
1985年→1990年
3000
1990年→1995年
1995年→2000年
2000
2000年→2005年
2005年→2010年
0
-1000
-2000
図 20 性別・年齢階級別の人口移動の長期的動向(女性)
14
85歳~→90歳~
80~84歳→85~89歳
75~79歳→80~84歳
70~74歳→75~79歳
65~69歳→70~74歳
60~64歳→65~69歳
55~59歳→60~64歳
50~54歳→55~59歳
45~49歳→50~54歳
40~44歳→45~49歳
35~39歳→40~44歳
30~34歳→35~39歳
25~29歳→30~34歳
20~24歳→25~29歳
15~19歳→20~24歳
10~14歳→15~19歳
5~9歳→10~14歳
-3000
0~4歳→5~9歳
女
性
(
人
)
1000
(2)つくば市の
将来人口推計編
15
1 社人研推計における年齢3区分別推計
○ 総人口そのものは 2035 年まで増加基調にあるが,生産年齢が減少を始めるのは 2030 年と
なっており,その後急速に少子高齢化社会へと進行する。
○ 老年人口は右肩上がりで増加していき,年少人口や生産年齢人口の増加は見込めるものの
相殺され,今後の人口増加の大半は結果的に老年人口によるものとなる。
300,000
250,000
200,000
150,000
100,000
50,000
0
2010
2015
2020
総人口
2025
2030
0~14歳
2035
2040
2045
15~64歳
2050
2055
2060
65歳以上
図 21 社人研推計における年齢3区分別推計
2 人口減少段階の分析
○ 2040 年には高齢者人口が現在の倍になると予測され,人口減少段階に突入する 2035 年ま
でに一定程度の高齢者向けインフラの整備が必要と考えられる。
○ 第2段階では高齢者人口が横ばいになり,その後減少していくことが推計されるため,第
1段階※(2050 年)までに高齢者向けインフラの整備を行う必要がある。
第1段階
240%
第2段階
220%
220%
220%
200%
200%
180%
160%
140%
120%
110%
107%
100%
94%
87%
80%
87%
103%
81%
75%
81%
60%
40%
20%
0%
2010
2015
2020
2025
総人口
2030
2035
0~14歳
2040
15~64歳
2045
2050
2055
2060
65歳以上
図 22 人口減少段階の分析
※「人口減少段階」は,一般的に,
「第 1 段階:老年人口の増加(総人口の減少)
」
「第 2 段
階:老年人口の維持・微減」
「第 3 段階:老年人口の減少」の 3 つの段階を経て進行する
とされている。
16
3 人口増減状況の分析
2010 年を 100 とした場合の県内市町村ごとの人口増減状況を把握する。
○ 茨城県県北地域及び鹿行,県南の一部市町では 2040 年までに急激に人口が減少すると予
測されている。
○ つくば市及び守谷市,東海村については 2040 年も 2010 年比で 100%以上の値となってお
り人口減少は見られない。
図 23 人口増減状況の分析
17
4 自然増減,社会増減の影響度の分析
自然増減影響度が「3」
,
「4」
,
「5」と上がるにつれて,出生率を上昇させる施策に取り組
むことが,人口減少度合いを抑える上でより効果的であるとされている。また,社会増減影響
度が「3」
,
「4」
,
「5」と上がるにつれて,人口の社会増をもたらす施策に取り組むことが,
人口減少度合いを抑える上でより効果的であるとされている。
○ 自然増減や社会増減の影響度は市町村毎に多様であるが,茨城県の場合は自然増減が 3 以
上の市町村が多く,特につくば市においても,自然増をもたらす施策により適切に取り組む
ことが人口減少を抑えることに対し効果的である。
1
2
0
牛久市
東海村
守谷市
鹿嶋市
1
社
会
増
減
0
3
)
4
5
総計
5
0
総計
0
10
23%
1
つくばみらい市
2
4
つくば市
水戸市
神栖市
龍ケ崎市
ひたちなか市
茨城町
0
(
2
0
4
0
4
自然増減(2040)
3
6
15
結城市、那珂市、鉾田市、土
浦市、阿見町、取手市、常総
市、八千代町、石岡市、小美
玉市、笠間市、古河市、かす
みがうら市、坂東市、潮来市
0
12
境町、筑西市、日立市、常陸
大宮市、下妻市、北茨城市、
行方市、桜川市、稲敷市、高
萩市、美浦村、大子町
2
0
18
利根町
大洗町
41%
4
16
五霞町
常陸太田市
城里町
河内町
36%
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0%
5
11%
33
75%
6
14%
0
0%
0
0%
0
0%
44
100%
図 24 自然増減,社会増減の影響度の分析
※影響度について
「自然増減の影響度」
(シミュレーション 1 の平成 52(2040)年の総人口/パターン 1 の平成 52(2040)年の
総人口の数値に応じて,以下の 5 段階に整理。
「1」=100%未満,
「2」=100~105%,
「3」=105~110%,
「4」=110~115%,
「5」=
115%以上の増加
「社会増減の影響度」
(シミュレーション 2 の平成 52(2040)年の総人口/シミュレーション 1 の平成 52(2040)
年の総人口の数値に応じて,以下の 5 段階に整理。
「1」=100%未満,
「2」=100~110%,
「3」=110~120%,
「4」=120~130%,
「5」=
130%以上の増加
シミュレーション 1 : 仮に,合計特殊出生率が人口置換水準(人口を長期的に一定に保
てる水準の 2.1)まで上昇したとした場合のシミュレーション
シミュレーション 2 : 仮に,合計特殊出生率が人口置換水準(2.1)まで上昇し,かつ人
口移動が均衡したとした場合(転入・転出数が同数となり,移動が
ゼロとなった場合)のシミュレーション
18
5 総人口の分析
○ 合計特殊出生率が人口置換水準まで上昇すると仮定した場合は,ピークが後ろに行くと同
時に,ピークを保つことが可能であることが分かる。
○ 社会増が均衡し,合計特殊出生率が人口置換水準まで上昇すると仮定した場合は,最も人
口の起伏が少ないが,出生率が上昇するにもかかわらず,ピークを迎えた後に緩やかに減少
している。子育て世帯の転入がなく,高齢化により高齢者が増えていく場合では,高齢者の
増減が全体の増減に影響を与えていることが考えられる。
○ つくば市未来構想の人口推計では,
社人研の推計より社会増を多く見込んでいることから,
ピークが最も大きくなっているが,その後の減少も加速度的に進んでいくことが分かる。こ
のことより,社会増だけでは一時的な人口増加にとどまると言える。
○ 社会増と自然増の両方に力を入れていくことで,ピークを遅らせ,保っていくことが可能
であることが分かる。
270,000
人口のピーク
251,710
↓
②
248,429
250,000
247,807
235,593
230,000
217,423
①
④
210,000
③
190,000
170,000
150,000
2010
2015
2020
2025
①パターン1(社人研)
2030
2035
②シミュレーション1
2040
③シミュレーション2
2045
2050
2055
2060
④つくば市未来構想
図 25 総人口の分析
シミュレーション 1 : 仮に,合計特殊出生率が人口置換水準(人口を長期的に一定に保てる水準の 2.1)まで上昇し
たとした場合のシミュレーション
シミュレーション 2 : 仮に,合計特殊出生率が人口置換水準(2.1)まで上昇し,かつ人口移動が均衡したとした場
合(転入・転出数が同数となり,移動がゼロとなった場合)のシミュレーション
19
まとめ
□ 人口動向分析
① 過去の動向から分かること
・1969 年に研究学園都市開発事業の総合起工式が行われて以降,1970 年代の高度経済成長
や公務員宿舎への入居と相まって人口が増加しており,2005 年のTX開業後に再び人口が
増加傾向に転じている。
・1995 年~2005 年は社会増よりも自然増の方が若干多い状況であったが,つくばエクスプ
レス開業後の 2006 年~2013 年は自然増よりも社会増の方が多い状況となっている。
・つくば市の転出と転入は同じような動きをしており,研究機関の再編等による人事異動等
に大きな影響を受けている。
・0~14 歳までの年少人口の転入が多いことから,子育て世帯の転入が多い。
・土浦市と牛久市等は転出入ともに多く,土浦市は転入超過となっているが,牛久市は転出
超過となっており,ひたち野うしく等への転出が多いことが考えられる。
・転出先としてはつくばみらい市,流山市,足立区等のつくばエクスプレス沿線自治体が多
く転出超過となっており,20 歳代でもその傾向が見られる。東京圏で就職した若者がつく
ばエクスプレス沿線へ流出していると予想される。
・北関東からの転入超過が非常に大きい一方で,東京圏(1都3県)に対しては転出超過と
なっている。
東京圏への転出を抑える施策に取り組むことで,更なる人口増加が期待できる。
・就職適齢期の年代の転出が特に多く,その他の年代については転入超過となっている。
・30 代,40 代は徐々に転出超過傾向に傾いていたものの,TX開通以降の直近では,やや
転入超過傾向に転じている。
・女性の就職年齢時の転出が直近 10 年間で増えている。女性の社会進出などにより東京圏
へ働きに出ている人が増えているものと考えられる。
20 代の就職年齢時は転出超過の傾向にあるため,いかにつくば市で就職してもらう,また
はつくば市から通勤してもらうかが重要である。
□ 将来人口推計
② 今後の人口推計から分かること
・老年人口は右肩上がりで増加していき,年少人口や生産年齢人口の増加は見込めるものの
相殺され,今後の人口増加の大半は結果的に老年人口によるものとなる。
・2040 年には高齢者人口が現在の倍になると予測され,人口減少段階に突入する 2035 年ま
でに一定程度の高齢者向けインフラの整備が必要
・つくば市においても,自然増をもたらす施策に適切に取り組むことがピーク後の人口減少
を抑えることに対して効果的である
・自然増だけに頼っても,子育て世代が転入せず高齢化により高齢者が増えていく場合では,
人口のピークを保つことが難しい。
社会増と自然増の両方に力を入れていくことで,人口のピークを遅らせ,保っていくことが
可能である
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