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VCE Vblock Systems の
IDC White Paper | TVCE Vblock Systems のビジネスバリュー:コンバージェンスを活用してビジネスアジリティを推進
Sponsored by: VCE
著者:
Richard L. Villars
Randy Perry
May 2015
ビジネスハイライ
ト
4.6
アプリケーションの年間開発件数
/納品数が何倍に増えたか
41%
IT部門がシステムの安定運用に
費やす時間の減少率
4.4
サービス/製品の
マーケット投入までの時間を
何倍速くできたか
96%
ダウンタイムの減少率
VCE Vblock Systems の
ビジネスバリュー:コンバージェンスを
活用してビジネスアジリティを推進
エグゼクティブサマリー
過去10 年の間、IT は、バックオフィス機能から、現在のビジネスを支える基盤へと進化した。デジ
タル/モバイル機能が普及し続ける今日、データセンターは、顧客が最初に、そして頻繁に接する
コンタクトポイントとなっている。イノベーションの迅速な実現は、ビジネスモデルの変化を可能にす
る。ITに投資する企業は、イノベーションのペースを上げ、新しい需要に柔軟に対応すること、そして
継続的な運用コストの節減を望んでいる。
データセンターのインフラストラクチャを今日のビジネスニーズに対応させるには、コンバージドイン
フラストラクチャが不可欠である。これは多くの企業に見られる共通点と言える。企業は、これまで
の IT に求められていた処理とスピードをはるかに上回るメリットを提供するコンバージドインフラ
ストラクチャの導入を求めている。 VCE Vblock Systems( Vblock )などといったコンバージェンス
ソリューションを利用する顧客は、コスト節減、利用効率の向上、ダウンタイムの低減を実現してい
る。本調査の対象となったVCEの顧客は、ビジネスアジリティの向上、アプリケーション展開の高速
338%
化、イノベーションの強化、社員生産性の向上など、ビジネスにもたらすメリットを認識している。
時間の増大率
IDC は VCE Vblock Systems の顧客16社に対してインタビューを実施し、Vblock コンバージドインフラ
55%
ストラクチャがもたらしたメリットを定量化した。Vblock Systems は VCE が開発したもので、シスコ
IT部門が事業開発に費やす
アプリケーションの開発
ライフサイクル加速率
システムズ、EMC、ヴイエムウェアのコンピューティングネットワーク、ストレージテクノロジー、仮想
ソフトウェアによって構成されている。
36%
IDC の調査では、 調査対象企業において、 Vblock Systems がビジネスに望ましい成果をもたらし、
スタッフコストの節減率
それが IT へのさらなる出資を促進していることが明らかにされている。本調査の対象となった VCEの
ITインフラストラクチャと
2.1%
生産性向上率(全社員)
2.4%
顧客はそれぞれ、 既存の IT インフラストラクチャを Vblock に統合することで、 実質的なビジネス
バリューを創出している。 IDC の試算によると、VCE の顧客は Vblock の活用により、 5年間でユーザー
100人当たり、平均 38 万 4 , 202ドルの割引後 ベネフィットを享受する。これは平均 ROI( 投 資 利益
率)518%、投資元金回収期間 7. 5か月を意味する。
売上高 増大率
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IDC White Paper | TVCE Vblock Systems のビジネスバリュー:コンバージェンスを活用してビジネスアジリティを推進
コストメリット:
»
ITアジリティの向上により、アプリケーションやサービスの配備のほか、データセンターの
リソース調達にかかる時間が短縮される。したがって新しいサービス/製品の市場投入までの
スピードは、4.4倍改善する。
»
「システムの安定運用」に対して、今までのような人的投資をすることなく、
ITスタッフは、
モバイルやアナリティクスなどといったイノベーションに注力することが可能になる。
システムの安定運用に費やす時間は41%短縮される。
»
パ
フォーマンスが向上し、顧客サービスのレベルと満足度が上がる。アプリケーションの
開発/配備は年間 4.6倍増大
»
テ
クノロジーインフラストラクチャのコスト効率、スケーラビリティ、信頼性が向上し、
ダウンタイムは 96%減少する。
コンバージドインフラストラクチャの導入により、IT 部門はニーズに比例するあらゆる種類のインフラ
ストラクチャリソース(コンピューティング、ネットワーク、ストレージ)をすばやく配備しながら運用
関連コストの節減を実現するコンバージドインフラストラクチャを効果的に活用することで、柔軟な
ビジネス展開が可能となる。
調査概要
本調査は、 Vblock Systems を導入した VCE の顧客 16 社が享受するビジネスバリューの関連情報と
IDC による分析データを提供するものである。この調査は、多数の国、業種、規模(従業員数 400人~
20万人)を代表する企業を調査の対象としている(平均従業員数:2万7,113人)。VCE 顧客企業のうち、
85% が平均 282 のビジネスアプリケーションを利用しており、これらの企業は平均して Vblock Systems
を5台配備している。VCE 顧客企業によれば、重要なビジネスアプリケーションをプラットフォーム上
で運用し、その多くはプライベートクラウド、ビッグデータ/アナリティクス、統合仮想デスクトップ
(CVD) をサポートしていると言う。
ビジネス戦略のシフト:スピード、アジリティ、
第3のプラットフォームイノベーション
ITは、従来のPCをベースとしたクライアント/サーバー指向のコンピューティングモデル(第2のプラッ
トフォーム)から、クラウド、モバイル、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャルテクノロジへの大規
模な移行を経験している。IDCはこれをコンピューティングの第 3のプラットフォームと呼んでいる。
今日、ビジネスやテクノロジーイノベーションは事実上すべて第 3のプラットフォームテクノロジーで起
きており、こうした第 3のプラットフォームへのシフトは何千もの価値の高い画期的なソリューション
やサービスを生み出している。第 3のプラットフォームテクノロジーはまったく新しいビジネスモデル
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の創出を促し、顧客体験の変革と向上のみならず、他社を凌ぐ競争力を確保するための情報源にも
なっている。
第 3のプラットフォームを基盤としたビジネスでは、スピードとアジリティが鍵となる。企業の事業部
門は、これまでのように新しいアプリケーションやサービスの展開または拡張に、数週間や数か月も
待っていられない時代になっている。ユースケースや需要パターンの変化に合わせて特定アプリケー
ションのコンピューティング容量をすばやく、かつ柔軟にスケールアップまたはスケールダウンできな
ければならない。
急速に主流となりつつあるコンバージドインフラストラクチャ
上述の顧客体験が示すように、コンバージドインフラストラクチャが世界のエンタープライズデータ
センターに急速なペースで導入されている事実は驚くに当たらない。今後、新しい容量を配備する主な
手段としてコンバージドインフラストラクチャに多額の投資を行っていく企業は少なくない。IDCは、
2015年にコンバージドシステムへの支出額が102億ドルに達し、ITインフラストラクチャへの支出の11.4%
を占めると予測している。この数値は2018 年までに143億ドルとなり、ITインフラストラクチャへの支
出の14.9%を占めることが予想される。この支出は2018 年までにそれぞれ、ネットワーク支出全体の
12.3%、サーバー支出全体の11.5%、ストレージ支出全体の22%を占めると予測される (Figure 1参照)。
FIGURE 1
コンバージドシステムの出荷予測 2012~2018年
10億ドル(常用対数の座標)
100
年間平均成長率 1.3%
年間平均
成長率
27.2%
10
1
2012201320142015201620172018
n ディスクリート型
(個別組み上げ型)
n コンバージド型
85.681.379.779.179.780.881.9
3.4
5.4
7.8
10.2
12.1
13.4
14.3
Note: 詳細は『Worldwide Integrated Systems 2014–2018 Forecast State of the Market and Outlook (IDC #252616、2014年11月発行)』を参照
Source: IDC, 2014
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戦略上、コンバージドインフラストラクチャを導入する理由も進化している。3年前、コンバージドイン
フラストラクチャを導入する主な理由として、利用率を上げ、コンピューティング、ストレージ、ネット
ワーク環境の個別管理にかっていた運用コストを下げるためと答えた企業が多かった。これらの
メリットに依然として価値はあるものの、エンタープライズアジリティと製品/サービスの市場投入
時間を短縮する上でコンバージドインフラストラクチャは著しい効果をもたらすことから、導入にいた
る理由は変化している。企業はコンバージドインフラストラクチャが第 3のプラットフォームのテクノ
ロジーとイノベーションで重要な牽引役になることを理解している。
VCE Vblock Systems
市場に投入されてからわずか5年以内に、VCE Vblock Systems の年間受注は20億ドルを超えるまで
になった。VCE エンジニアは工場側と共同でシスコシステムズのコンピューティングとネットワーク
テクノロジー、EMCのストレージ、ヴイエムウェアの仮想技術および VCEの自社システムソフトウェア
を統合した製品を顧客に販売し、インフラストラクチャシステムのサポートを提供している。VCEは
EMC Federation 企業である。
2015年3月、VCE は VxBlock System(VxBlock)を発表した。 VxBlock は高いレベルの柔軟性を実現
し、SDN(Software-Defined Networking)をサポートすることで、顧客のデータセンターインフラスト
ラクチャにおいて、さまざまな選択肢を提供する。
VblockによるITイノベーション
「Vblockの真の価値は、
顧客は Vblock Systems でコストと時間を効率化できるため、予算や人材を効果的に割り当てること
研究室のスタッフを
ができる。VCEの顧客は、ITを活用し、ビジネスの推進とイノベーションに注力することができる。ま
モビリティソリューション
た、システムの安定運用に必要な専属ITスタッフを削減しながら、サービスレベルを向上することもで
の取り組みに方向転換
きる。IDCの調査は、時間と予算の78%を安定運用の実現に充当していた企業が 46%に節減できた
させられることに
ことを明らかにしている。これは、ビジネスの推進に時間を費やす ITスタッフの割合が 8%から35%
あります。モビリティ
に増大(300%以上の改善)していることに関連している(Figure 2 参照)。これらの企業は新しい取
ソリューションが
なかったら売上は
今ほどよくなかったと
り組みに計上するIT予算を97%増やした。こうした改善は第3のプラットフォームでの優先事項と実に
よく適合している。
思われます。」
米国に拠点を置く某医療サービス企業では、 Vblock のインフラストラクチャがビッグデー
タとアナリティクスの導入に寄与した。同社の ITマネージャーは、
「Vblockを導入すれば、
データセンターからスタッフを融通して、自分では時間がなくてできなかったタスクに充て
ることができる」と述べている。同社ではマーケティング活動にアナリティクスを活用して
新しい商機を引き出すことができている。
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FIGURE 2
Vblock がもたらすイノベーションと事業推進
90%
Vblock 導入前
Vblock 導入後
80%
78%
70%
60%
60%
50%
46%
40%
20%
10%
42%
35%
30%
22%
8%
IT部門が
事業推進に
費やす時間
40%
IT部門が
安定稼動に
費やす時間
新しい
イニシアティブへの
IT予算
IT部門が新しい
イニシアティブに
費やす時間
Source: IDC, 2015
アジリティと柔軟性に優れた環境を可能にするVblock
「弊社ではリサーチ
インタビューに応じたVCEの各顧客は、Vblockの導入により、IT 環境にアジリティと柔軟性をもたら
スタッフに対する
し、ユーザーや顧客に対してより良いサービスを提供できるようになるなど、優れた結果が得られた
コラボレーション機能を
と答えている。
構築したところ、
リソース増大のペースが
Vblock Systems を配備することで、ITチームはすばやく、かつ柔軟に作業できるようになる。たとえば
速かったため、システムを
調査対象企業では、サーバーの設置にかかる時間が 84%短縮されている。かつて数日もしくは数週
スケールさせることが
間かかっていたITインフラストラクチャの設置は、数時間で完了する。
急務でした。
Vblock環境では、
単に容量の設定を
上げるだけなので
調査の対象となったVCEの顧客は、アプリケーションの配備に費やす時間が以前と比べて66%短く
なり、新しいサービスのリリースにかかる時間もレガシー環 境と比 較して、77 % 短 縮されている
( Table 1 参照)。 サービスの迅速な開発とプロビジョニングが重要であるように、変化するニーズに応
いたって簡単です。
じてサービスをスケールアップまたはスケールダウンする機能も同じく重要となる。VCE顧客のアプリ
以前は時間がかかり、
ケーション開発チームは、必要なときに容量へのアクセスを可能にするインフラストラクチャを活用
複雑な作業を余儀なく
することで、アプリケーション開発サイクルを短縮できると述べている。
されていました。」
このように、スピードがイノベーションや新しいサービスを生んでいる。さらに新しい売上や顧客満足
度につながるケースも多い。
米国に拠点を置く某ソフトウェア開発者は、Vblock を使 用してからアプリケーションの
開発サイクルが短くなったと述べている。これは競争の激しいソフトウェア市場で不可欠
な条 件と言える。大口の契約がいくつか取れたのは IT 部門の対応が速かったからだと
ITマネージャーは語っている。
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TABLE 1
ビジネスアジリティ KPI
Vblock 導入前Vblock 導入後
メリット
平均(%)
サーバーのプロビジョニングにかかった日数7.1
1.1 6.0 84
アプリケーションの配備(週)
4.6
1.63.0 66
アプリケーションの開発サイクル(週)
40.0
18.121.9 55
サービス/製品の市場投入までの日数
41.8
9.532.3 77
Source: IDC, 2015
Vblockで事業成果を上げる
「Vblockを導入してから
簡単にスケールできるよう
になりました。たとえば、
新しいサービスをサポート
したり、新会社の立ち上げ
に当たり VM (仮想マシン)
を配備するために従来は
数週間かかっていましたが、
今では数分でできるように
なりました。」
リソースが解放され、ITアジリティが向上したことから、VCEの顧客はユーザーや顧客により良いサー
ビスを提供できるようになったと述べている。イノベーションに対してより多くの時間を投入すること
で、企業は新しいアプリケーションやサービスを開発できるようになる。たとえばモバイルオプション
やセルフサービスオプションはこうしたアプリケーションの価値を上げる。Vblockの高い信頼性に
より、アプリケーションやサービスの一時停止の発生は、ほとんどない( Table 2参照)。
欧州の通信事業者によれば、Vblock Systemsの導入により、これまでビジネスを拡大する
上で足かせとなっていたインフラストラクチャを排除できたと言う。 Vblock は、従来、レガ
シーインフラストラクチャに膨大な資金を投入しなければ不可能であった新しいサービス
の立ち上げを可能にした。
TABLE 2
顧客体験 KPI
Vblock 導入前Vblock 導入後
アプリケーションの年間開発件数/納品数
平均(%)
24111 358
各アプリケーションの開発と納品にかかった時間(週)36
14
61
モバイルユーザーが利用できるアプリケーションの割合(%)20
60
200
Source: IDC, 2015
調査対象企業は、5年の
投資回収期間において
VCE’s Vblock Systems へ
の支出額 1ドルにつき、
平均 6.2ドルの収益が
得られることをIDCの
計算値が示している。
VCE Vblockの運用価値
調査対象企業は、5年の投資回収期間において VCE’s Vblock Systems への支出額1ドルにつき、平均
6.2ドルの収益が得られることがIDCの計算値にて示されている。これは1企業当たり、年間1,307ドル、
つまりユーザー100人当たり、年間15万6,932ドルに相当する。こうした経済効果は、Vblockの効率的
で信頼性がありコスト効果の高いコンバージドインフラストラクチャソリューションとしての特性に
加え、Vblockを活用してより優れたIT アジリティとイノベーションを促進し、顧客により良いサービス
を提供して事業成果を上げるといった企業の能力によってもたらされる。
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本質的に、効率的なインフラストラクチャ ソリューションである Vblock の導入により、VCEの顧客は
さまざまなメリットを享受できる。つまり Table 3 に示すように、コスト節減とスタッフの生産性向上が
可能となる。
TABLE 3
Vblock Systems がもたらすメリット
ユーザー100人当たりの 年間メリット ($)
Vblock Systems がもたらすメリット
ITインフラストラクチャ VCEの顧客はビジネスの成長に伴い、 コストの節減
コスト効率が良くスケーラブルで
48,583
顧客当たりの
年間メリット ($M)
4.05
統合されたプラットフォームとして
Vblockを使用した。
ITスタッフの生産性向上 VCE customers spent less time Vblock 環境はコンバージド型で
シンプル化されているため、ITサービスの
30,961
2.58
提供でコストを節減できるほか、
「システムの安定稼動実現」に費やす
時間も 短くなる。したがって浮いた時間を
イノベーションに投入できる。
リスクの緩和 — Vblock はプラットフォームとしての 31,234
ユーザーの生産性向上
信 頼性が高く、VCEの顧客は
サービスやアプリケーションの
提供でユーザーや顧客に不便を
かけることがほとんどない。
2.60
ビジネスの生産性向上にVblock の活用により、アジリティと よってもたらされる利益
革新性が生まれ顧客への対応が
向上したため、企業はビジネスを
いっそう推進させることができた。
3.84
46,154
Source: IDC, 2015
「弊社がVblockを選んだ
主な理由はデータセンター
の設置スペースと
コスト効率と信頼性が高く、効率化された
ITインフラストラクチャとして機能するVblock
電力容量の限界に
VCEの顧客は、Vblock が重要なビジネスアプリケーションを展開する上でコスト効率と信頼性に
達してしまったからです。
優れ、効率化されたインフラストラクチャであると評価している。より少数の物理サーバーでワーク
したがってテクノロジーの
ロードの増大に対応できるほか、コンバージドインフラストラクチャの利点を生かしてハードウェア、
導入に関する考え方を
電力、施設関連費、ソフトウェアライセンスのコストを節減するといった事例がほとんどの調査対象
大幅に見直さなければ
企業に見られる。Figure 3 は IT インフラストラクチャのコスト節減をパーセンテージで表したもので
なりませんでした。」
ある。
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IDC White Paper | TVCE Vblock Systems のビジネスバリュー:コンバージェンスを活用してビジネスアジリティを推進
FIGURE 3
Vblockによるインフラストラクチャコストの節減と回避
67%
52%
37%
ネットワーク
施設
26%
26%
25%
電力
ストレージ
ソフトウェア
ライセンス
サーバー
(回避できたものも含む)
Source: IDC, 2015
すばやく導入可能な Vblock は、でき、サービスやビジネスアプリケーションの増大に対応するコン
ピューティングとストレージ容量を持ち合わせていることから、データセンターのインフラストラク
チャコストを大幅に節減できる(Figure 4 参照)。
FIGURE 4
Vblockによるユーザー100人当たりの
インフラストラクチャコスト節減額
「Vblockで注目すべき
ことは、従来膨大な
時間がかかっていた
インフラストラクチャの
展開作業などを
購入可能な作業に
変換したことです。
(ユーザー 100人当たりの年間総額( $)
90,000
80,000
n 回避
n 排除
70,000
60,000
$42,293
50,000
40,000
$28,659
30,000
20,000
10,000
$10,111
$16,731
0
これは、スタッフを
インフラストラクチャの
作業から解放し、
$60,022
1 年目
$18,174
$16,731
$16,731
$16,731
$16,731
2 年目
3 年目
4 年目
5 年目
Source: IDC, 2015
それらのスタッフが
VCEの顧客は、展開作業やサーバー管理を始め、さまざまな業務で ITスタッフの作業効率が著しく
モビリティソューションや
改善したと語っている(Figure 5 参照)。IDCの計算では、VCEの顧客は、Vblock導入後、運用管理効率
コラボレーションなど
を改善し、ITスタッフの作業時間を71%削減している。コンバージェンス環境を利用することで自社の
プロジェクトに取り組む
IT組織を一新し、ITサイロを排除したという顧客からの報告もある。ITスタッフの生産性向上は、特に
ことを可能しています。」
次の分野で顕著に見られたと顧客は述べている。
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»
サ
ーバー、ストレージ、ネットワークの管理:顧客は Vblock 環境におけるサーバー、
ストレージ、ネットワークの管理に多くのリソースを投入する必要がない。
»
パ
ッチ適用:VCEは、タイムリーにパッチのアップデートや情報を提供することで、リスクを
低減し、スタッフの時間を大幅に解放するほか、サーバー停止やその他の問題が発生する
可能性を最小限化することができる。
FIGURE 5
ITスタッフの効率性:Vblock環境
ネットワーク
• イノベーション
• ビジネスの推進
• 新しいサービス
• アプリの追加
• 市場投入の加速
作業の内訳
ストレージ
サーバー
71%
減少
Vblock 導入前
n
n
n
n
n
Vblock Systems
Vblock 導入後
VblockによるITスタッフの作業効率化と時間節約
ネットワーク関連:回避
ストレージ関連:回避
サーバー関連:回避
既存スタッフ:Vblock環境
Source: IDC, 2015
リスクの緩和:ユーザーの生産性
「弊社では、ITチームの
各メンバーが複数の
調査対象企業は全体平均でダウンタイムが 96%減少したと報告している。Vblock に移行した後、
スキルを持ち合わせて
ダウンタイム件数が 90%減少したほか、ダウンタイムからの回復にかかった時間も 61%短縮。VCE
います。それぞれ専門
の顧客は、Vblockにより、信頼性の高いサービスを提供し、ビジネスリスクを緩和しながらユーザー
スキルはあるものの、
の生産性を上げることができたと述べている。インタビューに応じた16 社の顧客のうち、Vblockの
Vblock導入で各自が
導入後、ダウンタイムがあったのは 6 社のみに留まった。ある顧客では月平均でユーザーに影響を
専門以外のさまざまな
及ぼすダウンタイムが35件あったが、Vblockを導入してからゼロになった。調査対象企業の半数以上
仕事もこなしています。」
はVblockの導入後、ダウンタイムを一度も経験していないと回答している。
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TABLE 4
リスクの緩和:ユーザーの生産性 KPI
Vblock 導入前Vblock 導入後
ベネフィット
平均 (%)
45.2
90
年間計画外ダウンタイム発生件数 50.4
5.2
復旧にかかった時間(時間数)
5.4
2.13.3 61
ユーザー当たりの年間ダウンタイム時間数 8.0
0.37.7 96
Source: IDC, 2015
Vblockで明確な経済効果を得る
「Vblockは顧客の取り
ITアジリティ、イノベーション、顧客体験の向上は、VCEの顧客にとって明白な経済効果を生むことを
込みに寄与しています。
意味する。本調査対象企業の売上が平均2.4%、ITユーザーの生産性が2.1%それぞれ上がったことが
弊社はソフトウェアを
明らかになった。Vblock がもたらした成果は、VCEの顧客の競争力と利益を大幅に上げたことを示し
開発・販売しているので、
ている( Table 5参照)。
市場投入までの期間の
短縮を重要視しています。
経営陣からは、大口の
TABLE 5
Vblockがもたらした業務効率
契約がいくつか取れた
のはIT部門の対応が
ビジネスにもたらした成果
速かったからだと称賛の
ベネフィット (%)
業務効率化による売上増加率 2.4
言葉をいただきました。」
社員生産性の純上昇率2.1
アプリケーションのパフォーマンス改善38
クエリー当たりの時間短縮:アナリティクス75
セルフサービス機能による顧客獲得増加率30
Source: IDC, 2015
ROI分析
IDCは以下の3ステップ手法を用いてROI分析を行った。
»
イ
ンタビューを通じて、導入前と導入後の比較評価を通じてベネフィットの定量化情報を収集:
本調査において、ベネフィットにはユーザーの生産性向上、ITコストの節減、ITスタッフの
生産性向上が含まれる。
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»
イ
ンタビューに基づいて総合投資(5年間の総コスト分析)。プロファイルを作成:投資は、
ソリューションのハードウェアとソフトウェアに留まるものではない。IT部門のスタッフは新しい
ソリューションの導入と設定、古い装置/ソフトウェアの排除、新しいソリューションの保守(5年)
に時間を費やすことから、これも投資となる。ユーザーによるプランニングへの関与、導入、設定、
保守作業のアウトソース、ITスタッフやユーザーのトレーニングなど、ソリューションに直接
関連する付随費用もコスト分析に含まれる。
»
ROIと投資元金回収期間の計算。IDCはベネフィットと投資の5年間の減価償却
キャッシュフロー分析を行った。
IDCは、ROI(投資利益率)と資元金回収期間の計算に割引キャッシュフロー算定法を使用した。ROI
はNPV(正味現在価値)と割引後投資額の比率である。投資元金回収期間は累積ベネフィット額が
初期投資額に等しくなるまでの期間である。
IDCによる5年間のROI分析によれば、本調査の対象となったVCEの顧客は、コンバージェンスソリュ
ーションの購買、保守、サポートにかかるコストも含め、Vblockに割引後総額518万ドルを投資するこ
とになる( Table 6 参照)。その結果、これらの顧客企業は3, 201万ドルの割引後ベネフィットを得て、
平均518%のROI、投資元金回収期間7.5か月といった成果を生むことがIDCの分析で明らかになった。
TABLE 6
5年間 ROI分析データ
ユーザー当たりの平均額
ユーザー100人当たりの平均額
ベネフィット総額(割引後)$32.01(百万ドル)$384,202
投資総額(割引後)$5.18(百万ドル)$62,201
正味現在価値(NPV)$26.83(百万ドル)$322,001
投資収益率(ROI)518%
518%
投資元金回収期間7.5カ月7.5カ月
割引率 12%12%
Source: IDC, 2015
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IDC White Paper | TVCE Vblock Systems のビジネスバリュー:コンバージェンスを活用してビジネスアジリティを推進
課題と市場機会
VCE がさまざまなVblockソリューションを市場に投入する中、IDCはいくつかの課題と市場機会を
確認した。
課題:
»
顧
客に求められる多額先行投資の難関を克服する:コンバージドインフラストラクチャ要素
として、サーバー、ストレージ、ネットワークなど、主要なインフラストラクチャコンポーネントが
すべて含まれるため、設備投資に加え、配備、トレーニング、サポートなど多額の先行投資が
余儀なくされる。このような多額支出を許容することは、経済的に余裕のない企業にとって
たやすいことではない。
»
ベ
ストを追求する顧客心理:IT企業によっては、サーバー、ストレージ、ネットワークをそれぞれの
分野で強みを発揮する専門業者から別々に購買するケースが見られる。ベストのソリューション
を最低価格で入手するため、業者に競争させるアプローチをとる顧客もいる。すべての機能を
単一のコンバージドインフラストラクチャに統合したソリューションは、顧客が望むこのような
戦略に反するものである。
市場機会:
»
デ
ータセンターを超越したソリューションの提供:コンバージドインフラストラクチャの効力を
最大限に引き出す最善策は、組織全体を通じて全面的に活用することである。これはIDCの
数年に渡る調査によって明らかになっている。VCEは、コンバージェンスソリューションが
シングルデータセンター環境だけでなく、複数のデータセンターを配備した企業やキャンパス
規模の小さい組織にも対応できるようにしなければならない。このソリューションに属する
Vblock製品群はニーズに応じてスケールできることから、VCEはこうしたデマンドに対して
優位な位置付けとなっている。
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レ
ベルの高いクラウドを提供して優位の座を獲得する:コンバージドインフラストラクチャの
導入事例として最も多いのが、新しいクラウドベースサービスの開発をサポートする、スケーラ
ビリティとアジリティに優れたIT基盤の構築である。こうしたサービスの開発チームは基本的な
コンピューティング、ストレージ、ネットワークサービス以上の機能をインフラストラクチャ
ソリューションに求めている。さらにハイレベルのデータ/アプリケーション サービスも
必要とされている。レベルの高いアプリケーションとクラウドの開発プラットフォームを
サポートするVCEは、新しいビジネスイノベーションの実現に最適な総合クラウドサービス開発
プラットフォームのプロバイダーとしての地位を築いている。
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IDC White Paper | TVCE Vblock Systems のビジネスバリュー:コンバージェンスを活用してビジネスアジリティを推進
結論
IDCが VCE Vblockの顧客16社に対してインタビューを行った結果、コンバージドインフラストラクチャ
の配備により、新しいサービスの展開や負荷に応じたシステムリソースの構成にかかる時間が大幅に
短縮され、ITスタッフは解放された時間を付加価値の高い戦略的な取り組みに投入しながら、運用
コスト削減可能なことが明らかになった。データセンターインフラストラクチャをコンバージドシステム
に移行する企業が増え続ける中、移行済みの企業は柔軟性の高い IT 環境を活用し、第 3のプラット
フォーム上でイノベーターとなる地盤を築いている。
付録
調査方法
このプロジェクトにはIDCの標準ROI算定法を用いた。これは対象となるテクノロジーを使用する既存
ユーザーからのデータ収集を基本モデルとする方法である。収集した情報を基に、IDCはROIと投資
元金回収期間を次の3つのステップで計算した。
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ITコストの節減額(スタッフ、ハードウェア、ソフトウェア、保守、ITサポート)、ユーザーの
生産性向上、ソリューションの契約期間中に得られた増収額の算定。
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ソ
リューションの導入、関連するトレーニング、サポートコストの確定。
»
5年に渡るコストと節減額の予測および導入したソリューションのROIと投資元金回収期間の
計算。
IDCは以下のように複数の前提に基づいて投資元金回収期間とROIを算定した。
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効
率性とマネージャーの生産性によるコスト節減を定量化するため、効率性と生産性向上により
回避した時間に負担給与(給与プラス福利厚生と諸経費)を掛けることで価値を算出する。
»
ダ
ウンタイムの時間数に、影響を受けたユーザーの数を掛けて、ダウンタイムの価値を算出する。
»
エ
ンドユーザーの生産性低下と売上の喪失を分析して、予期せぬダウンタイムの影響を定量化する。
»
ダ
ウンタイムの時間に負担給与を掛けて、生産性喪失値を算出する。
»
ダ
ウンタイム時間数に1時間当たりの平均売上額を掛けて売上喪失額を算出する。
»
5年間に渡るコスト節減のNPV(正味現在価値)は、機会費用として12%の利回りで本来の
投資総額を出資していれば得られていたはずの金額を差し引いて計算した。これは推定コストと
推定利益率を反映する。
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IDC White Paper | TVCE Vblock Systems のビジネスバリュー:コンバージェンスを活用してビジネスアジリティを推進
ダウンタイムの時間すべてが生 産性低下によって喪 失した時間や売上喪 失となるわけではない
ため、IDC はその一部をコスト節減として扱った。評価の一環として、生産性向上による節減額や
売上喪失の軽減度の計算に、ダウンタイムのうちどれだけの時間を使用したか IDCは各会社に質問
した。IDCはその比率を売上に乗算している。
しかもITソリューションには導入期間が伴うため、導入中にソリューションの全メリットを得ること
はできない。したがってIDCはメリットを月ごとに比例配分し、初年度の節減額から導入時間を差し
引いた。
統計情報
Table 7は本ホワイトペーパーの作成に当たって調査の対象となった企業のプロファイルデータを集計
値として表したものである。
TABLE 7
インタビュー対象企業の統計データ
範囲
平均
従業員数400~200,00027,113
ITスタッフ数22~4,000756
仕事にITサービスを利用する社員の割合20~100%86%
Vblock Systems にアクセス可能なユーザーの割合10~100%85%
モバイルユーザーの割合2~100%37%
物理サーバーの数50~5,000584
仮想サーバーの数140~11,0004,591
全サーバーのうち x86 サーバーが占める割合75~100%95%
Vblock Systemsで稼働する x86 サーバーの割合3~100%54%
ビジネスアプリケーションの数25~10,0001,627
Vblock Systemsで稼働するアプリケーションの割合1~100%55%
Source: IDC, 2015
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