...

海外研修の活動報告書 学生番号 0600-18

by user

on
Category: Documents
12

views

Report

Comments

Transcript

海外研修の活動報告書 学生番号 0600-18
海外研修の活動報告書
0600-18-7990
学生番号
研修場所:
ミラノ
河相宗矩
2009.8.31―2009.11.30
1. ミラノの気候について
気候は季節によってとても変化に富んでいました。9 月は雨がほとんど降らず、毎日快晴が
続きました。気温について 9 月は長袖の T シャツとカーディガンでちょうどいいぐらいで
す。10 月に入ると朝に雨が降ることが多くなり、また気温もぐっと下がって最低気温が 5
度ぐらいの日が多かったです。また朝に雨が降っても日中は晴れることが多かったです。
11 月に入ると朝は霧がとても濃く一日中どんよりとした低い雲が覆うようになりました。
気温は 10 月とさほど変わらず最低気温は 5 度ぐらいで最高気温は 14 度ぐらいでした。ま
た一日中雨が降り続けることもしょっちゅうありました。
2.生活について
街の中心からトラムで 25 分のところにある IFOM‐IEO(FIRC Institute of Molecular
Oncology Foundation-European Institute of Oncology)のキャンパスに毎週月曜から金曜
日、午前 9 時から午後 6 時くらいで通っていました。
宿は、IEO のゲストハウスに泊まりました。ここはキャンパスからトラムとバスを乗り継
ぎ約 30 分のところの Noverasco という場所でした。このゲストハウスは、アパートの 1
室にトイレシャワー別の 3 部屋と共用の台所、居間があるという構造でした。主にイタリ
ア国外から IEO にくる人が短期間住んでいくところで、僕がいたときには、京医から来た
前田君やドイツやフランスやセルビアなどからきた人達がいて夕食時などにはとてもにぎ
やかでした。武田先生とここの施設に本当に感謝します。食事は、スーパーがキャンパス
のすぐそばにありまた、ゲストハウスの近くにもあるので食材を買うのに困ることは余り
ありませんでした。朝食と夕食は自炊し昼食はキャンパス内の学食のようなところで食べ
ま し た 。 ま た 前 田 君 の 武 田 研 ス ー パ ー マ ニ ュ ア ル シ リ ー ズ vol. 2
(http://rg4.rg.med.kyoto-u.ac.jp/voluntary/TM09Italy.pdf)にさらなる情報があるので参
考にしてください。ちなみに Noverasco に泊まる人は同じキャンパスでも IEO のグループ
に行く人で、IFOM へ行く人はキャンパス内の宿舎に泊まります。Noverasco に泊まる人
は、バスのチケットは 1 週間券というものを買うといいです。
3.平日の平均的一日とラボでの実験について
平均的一日は、8 時起床、朝食をとり8時 20 分ぐらいのバスに乗り 9 時ごろキャンパスに
着いて実験、週 1 回グループリーダーとミーティング、たまに同じグループの人のプログ
レスリポートに参加、午後 6 時ごろにキャンパスを出て、帰りにスーパーによって 8 時ご
ろに帰宅、夕食をとり、ルームメイトと話をしたり、TV を見たりして 12 時ぐらいに就寝
という感じでした。またラボの人に紹介してもらってサッカーをしたりもしました。
ラボでは asymmetric cell division における mitotic spindle orientation(分裂軸制御)に
関与するタンパクのうち8つを対象にしてひたすらコンストラクトを作りました。そして、
作ったコンストラクトを HeLa cell にトランスフェクトして免疫染色に使う一次抗体のス
クリーニングとそのタンパクの細胞内での localization を見ました。
目的
asymmetric cell division は細胞分化やガンの悪性化を引き起こす契機となる重要なプロセ
スでありその分子メカニズムを明らかにすることを目的としました。
方法
コンストラクトに使った遺伝子は par3, DLG, Trim32, GAKIN, NuMA, LGN, Galpha,
Insc の8つで、使った vector は pEGFP-N1 と pGEX-2rbs でした。pGEX は一次抗体を作
るためで pEGFP-N1 は作った一次抗体から、目的以外のタンパクに結合せず目的タンパク
の抗体としてより強く働くものをスクリーニングするために使いました。
方法は、PCR で遺伝子を増幅し、ゲル抽出し、制限酵素で切り、ゲル抽出し、ライゲーシ
ョンをし、DH5αにトランスフォームし、寒天培地にまく、シングルコロニーをとって mini
prep する。それを制限酵素で切って目的遺伝子が存在するかを確認する。ポジティブだっ
たサンプルをシークエンスサービスに送り、結果を受け取るとその結果がネット上でのデ
ータベースの配列と同じかを確認する。そしてデータベースと一致すればそのサンプルを
maxi prep する。Vector が pEGFP-N1 の場合は、maxi prep でとれたプラスミドを HeLa
cell にトランスフェクトし GFP の光が存在するかを確認し、免疫染色に進む。数種類の一
次抗体を使い GFP の光量と免疫染色による光量の対応をみて、適切な抗体を選ぶ。適切な
抗体が見つかると、目的タンパクの localization をみた。
結果
実験を始めてから約 1 週間で 1 つ目のコンストラクトを作ることができ、約 3 ヶ月で 9 つ
のコンストラクトを作ることができ、そのうちいくつかの localization を見ることができま
した。実験はとんとん拍子に成功してスーパーバイザーの人もとっても喜んでくれました。
これは、武田研で 3 ヶ月みっちり鍛えられたからだと思います。
4.旅行について
休日はほぼ旅行に出かけていました。役に立ったのは地球の歩き方と、コンパスでした。
ちょうどミラノで一緒になった前田君はユーレイルパスを持っていたので毎週パリやナポ
リやレッチェやら夜行で弾丸旅行に出かけていました。それに触発されいろいろな街を旅
行しました。なかなかいける機会がないと思うのでとてもいい経験ができたと思います。
今思うとトレインイタリアパスなどを買っていけばよかったと思います。
(参考)ミラノからの切符代と所要時間(往復)
€
ナポリ(夜行)80€
フィレンツェ 2h 80€
ヴェネチア 3h 60€
ピサ 5h 32€
ローマ(夜行)70
モナコ 5h 60€
時刻表とか調べるときに
http://trenitalia.it/homepage_en.html イタリア国内旅行に
http://www.raileurope-japan.com/
http://www.ryanair.com/en
トレニタリア
ヨーロッパ内で国境越えるとき
レイルユーロッパ
ライアンエアー
5.言葉について
ラボの中では英語が通じますが、外に出るとほとんど英語が通じません。
http://www.giovedi.net/italiano/cuore1.html などで勉強するのもいいと思います。あと襟
付きの服を着ているとなぜか道を聞かれることが多かったです。そのときは身振り手振り
で教えてあげましょう。ちなみに一緒に行っていた前田君は英語がペラペラになっていま
した。
6.費用について
飛行機代が 16 万円、生活費、旅行費に月8万円ほど、計 40万円ぐらいかかったと思いま
す。
7.雑記
イタリアに留学する場合ビザの取得が必須です。早めに準備したほうがいいです。
地球の歩き方は持っていったほうがいいです。
日本での1階が ground floor で日本での2階が1階です。
日本のお土産はとりあえずとても喜ばれます。
Fly UP