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温暖化に関する科学的知見と各国の目標について 資料3
資料3 温暖化に関する科学的知見と各国の目標について IPCC報告書から見る温暖化対策の必要性 IPCC報告書から見る温暖化対策の必要性 ○産業革命以前にくらべて、世界の平均気温が1.5℃∼2.5℃以上上昇すると、調査対象となった世界の動植物 ○産業革命以前にくらべて、世界の平均気温が1.5℃∼2.5℃以上上昇すると、調査対象となった世界の動植物 種の約20%∼30%に絶滅リスクが増加する可能性が高くなると予測 種の約20%∼30%に絶滅リスクが増加する可能性が高くなると予測 ○1906年から2005年までの100年間で0.74℃気温が上昇 ○1906年から2005年までの100年間で0.74℃気温が上昇 また、IPCCが6つのシナリオを仮定し予測した結果、化石エネルギー源を重視しつつ高い経済成長を実現す また、IPCCが6つのシナリオを仮定し予測した結果、化石エネルギー源を重視しつつ高い経済成長を実現す る社会(最も気温上昇の大きい社会)では最大6.4℃の気温上昇が起こる る社会(最も気温上昇の大きい社会)では最大6.4℃の気温上昇が起こる ○産業革命以来気温の上昇を2℃以下に抑えるためには温室効果ガスを450PPMでの安定化が必要 ○産業革命以来気温の上昇を2℃以下に抑えるためには温室効果ガスを450PPMでの安定化が必要 ○ラクイラサミットにて産業革命以前の水準からの世界全体の平均気温が2度を越えないようにすべきとする広 ○ラクイラサミットにて産業革命以前の水準からの世界全体の平均気温が2度を越えないようにすべきとする広 範な科学的見地を認識したと首脳宣言に盛り込まれた 範な科学的見地を認識したと首脳宣言に盛り込まれた そのためには・・・ ○2000年∼2015年に二酸化炭素排出量のピークを迎えることが必要 ○2000年∼2015年に二酸化炭素排出量のピークを迎えることが必要 ○二酸化炭素を2050年には2000年比50%∼85%の削減が必要 ○二酸化炭素を2050年には2000年比50%∼85%の削減が必要 ○付属書Ⅰ締結国(主に先進国)では温室効果ガスを2020年に1990年比で25%∼40%の削減することが必 ○付属書Ⅰ締結国(主に先進国)では温室効果ガスを2020年に1990年比で25%∼40%の削減することが必 要、また、2050年には1990年比で80%∼95%の削減が必要 要、また、2050年には1990年比で80%∼95%の削減が必要 参考資料 IPCC第4次評価報告書による地域ごとの排出幅 二酸化炭素濃度安定化のイメージ(模式図) 様々な温室効果ガス濃度レベルにおける附属書Ⅰ国及び非附属書Ⅰ国 全体の1990年の排出量及び2020/2050年の排出許容量の差異の範囲 (出典:環境省 STOP温暖化2008) 各国の温室効果ガス削減目標(COP15開催前時点) 各国の温室効果ガス削減目標(COP15開催前時点) 国名 基準年 削減割合 1990 25% EU 1990 20%∼30% アメリカ 2005 17% ロシア 1990 20%∼25% ノルウェー 1990 40% スイス 1990 20%∼30% アイスランド 1990 15% カナダ 2006 20% オーストラリア 2000 5%∼15% ニュージーランド 1990 10%∼20% 日本 先進国 国名 発展 途上国 削減割合の考え方 削減割合 中国 国内総生産あたりの CO2排出量の削減率 (2005年比) 40%∼45% 韓国 対策をとらなかった場 合に比べた削減率 30% インド 国内総生産あたりの CO2排出量の削減率 (2005年比) 20%∼25% インドネシア 対策をとらなかった場 合に比べた削減率 26% ブラジル 対策をとらなかった場 合に比べた削減率 36%∼39% (出典:北海道新聞12月7日、日本経済新聞11月26日)