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廃プラスチック油化還元装置のご紹介

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廃プラスチック油化還元装置のご紹介
2008.8.18
「YUKAKI」
YUKAKI」 MSMS-30/50
廃プラスチック油化還元装置
プラスチック油化還元装置のご
油化還元装置のご紹介
のご紹介
1.社会的背景―本格的なリサイクル社会への貢献 ··················· P.1
2.プラスチックのリサイクル ···································································· P.1
3.「YUKAKI」の理念···················································································· P.2
4.「YUKAKI」システム················································································· P.4
5.「YUKAKI」技術的優位性····································································· P.5
6.「YUKAKI」の個別説明、フローチャート、配置図······················· P.6
7.「YUKAKI」の特徴··················································································P.11
8.「YUKAKI」の仕様··················································································P.13
9.資料(プラスチックについて、油化例、油化生成油)·············P.14
10.油化処理装置・生成油・廃プラ材料 写真 ····························P.17
11.付帯設備一覧 ·····················································································P.20
12.廃プラスチック処理共同組織体の例········································P.21
13.工場での実機見学および材料持込の試運転······················P.22
株式会社エムシーシー
YUKAKI 資料 2008.8.18
1.社会的背景―本格的なリサイクル社会への貢献
近年の日本は、高度成長時代の「大量生産、大量消費、
大量廃棄型の社会」から、地球環境保全・廃棄物リサイ
クルを考える「資源エネルギーの循環利用をする社会」
へと変化してきました。2000 年には「循環型社会形成推
進基本法」が制定され、「天然資源の消費量を減らして
環境負荷をできるだけ少なくした社会」を推進していく方
向性が示されました。
“地球の環境と資源”の問題は、今後益々クローズアップされることになるでしょう。
身近な問題として『地球温暖化』があり、それへの対応が差し迫っています。
1997 年秋の「地球サミット」京都会議では、“日本として CO2の排出削減率 6%が義
務付けられ、これを実現するには、今後の増加量を考慮すると“実質 8%以上のエネ
ルギー使用削減率”が必要となります。
2008 年には洞爺湖サミットも開催される、日本に対してはリサイクル社会への貢献
が国際社会からますます期待されることでしょう。リサイクルの分野でリーダーシップ
をとっていくことは今後の日本の発展に欠かせない事であると考えられます。
地球資源において将来予測される『石油不足』は、単に石油価格の高騰にとどまら
ず、消費価格の高騰を誘発し、世界の経済をますます悪化させることに繋がります。
資源を大切にすることは、地球環境の保護だけでなく、物価や経済の安定にも貢献
する大変重要なことです。
廃プラスチックの油化還元装置の普及は 21 世紀における本格的なリサイクル社会
への貢献を意味します。
2.プラスチックのリサイクル
1995 年(平成 7 年)に容器包装リサイクル法、通称「容リ法」が成立し、2001 年(平成
13 年)4 月 1 日に完全施工され、紙箱、プラスチック等についても再商品化義務の対
象となり、その対象が大企業だけでなく、中小企業も含まれることになりました。
こういった環境の中で、現在、焼却によるダイオキシンの発生や埋立・放置による水
質悪化、それに伴う埋立地の減少等の社会問題を引き起こす廃プラスチックを、焼
却や埋立をすることなく油化還元し、新たにエネルギー化するのが「YUKAKI」です。
1
YUKAKI 資料 2008.8.18
3.廃プラスチック油化還元装置「YUKAKI」の理念
世の中に油化装置はたくさんありますが、なぜ今まで油化装置が普及しなかったの
でしょうか。
大型プラント
大型プラント不要
プラント不要
第一に油化システムはこれまで大型プラントでしか実現されていなかったことが考え
られます。大企業が持つ石油プラントの一部として組み込まれた油化システムでは、
設置場所・採算性などいろいろな面から中小企業や公共事業で展開することは現実
問題として不可能に近かったのです。
この点「YUKAKI」は、『各企業、団体等が自らのゴミを自らで処理する』という理念の
下に開発されたもので、従来の大型プラントでなく、コンパクトなシステムとして設計・
製作されたものです。
する意味
意味がない
がない!!
使えない油
えない油では再生
では再生する
再生する
意味がない
!!
次に、今までの油化機では重油等の代わりとして使える油が生成できなかったこと
があげられます。現在あるバーナー式では 1 度単位での温度管理が出来なかった
ため、使用可能な生成油は再生できません。
しかし、「YUKAKI」は用途にあわせた生成油が再生可能です。
なぜなら、「YUKAKI MS シリーズ」は高周波誘導加熱方式ですので(日本・韓国で特
許取得済み。アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、台湾で特許出願中で
す。・・・2008 年 4 月現在)、
油の種類に合わせて1度単位での温度管理が可能だからです。分析結果からもお
分かりいただけるように、生成された油は A 重油に相当する油で、燃料等に使用可
能です。
油化
生成油(A 重油相当) 分留後の軽油
2
YUKAKI 資料 2008.8.18
以上のように廃プラスチック油化還元装置「YUKAKI」は、廃プラスチックをエネルギ
ーの原料に変換し、「本格的なリサイクル社会」=「循環型経済社会」における廃棄
物のリサイクルに貢献するシステムです。
「YUKAKI」で、廃プラスチックを原油に還元し、その油を利用し、内燃機関用の低公
害燃料に再生することが出来ます。その『再生新燃料を使用することで排気ガスの
低公害化を実現し、環境改善に寄与し、また、その燃料で発電機を動かすことで電
気を作り、エネルギーとして再活用するというリサイクルシステムの構築を可能にす
る』ものです。
ゼロエミッション実現
実現のために
ゼロエミッション
実現
のために
「YUKAKI」には、最後に重要な目的があります。それは自社で製造した商品のリサ
イクルを自社で実施することで、いかに環境にやさしい材料を使用し、リサイクルし
やすくなければいけないかを感じることです。―――こういったことを感じることが、
本格的なリサイクル社会を実現していく早道だと考えます。
美しい地球のためにゼロエミッションの実現を目指す 21 世紀の日本に、世界で唯一
の高周波誘導加熱小型油化還元装置「YUKAKI」は、かかせない存在になるに違い
ありません。
雑誌に掲載されました
「PRESIDENT」 2005 年 10 月 および 2006 年 12 月(P.32,33 参照)
ニュース番組で放送されました
SBC 信越放送(TBS 系列) で紹介
また、長野県事業可能性評価認定書で「A ランク事業成立可能性大」との評価も受
けております
3
YUKAKI 資料 2008.8.18
4.廃プラスチック油化還元装置「YUKAKI」のシステム
廃プラスチック油化還元装置は、10mm 以下に破砕され
た廃プラスチックを溶解装置に入れ、熱を加えることによ
り溶解し、溶解したものを熱分解槽に供給し、そこで高温
により分解し気化させ、その気化したガスを冷却し液化
することにより A 重油相当の油に再生するシステムで
す。
「YUKAKI」のラインナップ
型式
MS-30
処理量
30kg/hour
特
徴
半バッチ式の油化機です。
据置型で、連続処理が可能です。減容・溶
解には構造が簡単で実績のある押出機を
MS-50
50kg/hour
用いることでトラブルがありません。
熱分解には高周波誘導加熱方式で材料に
応じた加熱パターンがすぐに実現すること
ができます。
従来のものに比べ、残渣のとりだし方法を
ボールバルブ方式に変更し、釜の温度を
MS-50
50kg/hour
2008 年新型
350 度に下げれば残渣が無理なく取り出せ
ます。これにより、24 時間連続稼動(残渣取
り出し時間を除く)を可能にしました。
釜温度の上げ下げによるロス時間の排除、
釜の劣化が防げます。
他に、MS-125(詳細は別途)。
加熱方式は、減容・溶解はヒーター加熱方式で、熱分解は高周波誘導加熱方式を
採用し、投入する材料によりきめ細かい温度制御が可能になり、しかも効率がよく、
少ない電力で運転できます。
4
YUKAKI 資料 2008.8.18
5.廃プラスチック油化還元装置「YUKAKI」の技術的優位性
1.従来製品
:
熱源がバーナー式・バンドヒーター方式
① プラスチック炭化の問題
② 回収再生油の品質が悪い点
③ 特にバーナーは消防法上、焼却炉扱い
↓
ユーザーが油化機を導入するにあたり各種制約
↓
「YUKAKI」の新規性
高周波誘導加熱方式を採用していること
高周波誘導加熱方式
2.加熱手段を高周波誘導加熱採用
高周波誘導加熱1
単位で
⇒高周波誘導加熱
1℃単位
で
熱分解槽温度を
熱分解槽温度を制御達成
3.熱分解槽中部と底部を別個の高周波誘導加熱
⇒ 構成とし
構成としプラ
としプラ材反応対流
プラ材反応対流を
材反応対流を最適化
4.撹拌装置で触媒効率向上
5.動力源は発電機からの 200V 電力供給
⇒ 回収再生油
回収再生油を
を動力源として利用できます(回収再生油の
20%)。
動力源
⇒ 従来市場電力を
従来市場電力を使用しない
使用しない 稼動し始めたら燃料が必要なくなります。
6.高い油化率、油化後は低公害
PP/PS/PE の油化率
油化率は
90%
以上で、効率のよい油化が可能です。
油化率
は 90
%以上
油化原油は硫黄(S)を含まないクリーン
クリーン燃
クリーン燃料です。
5
YUKAKI 資料 2008.8.18
6.廃プラスチック油化還元装置「YUKAKI」の個別説明
投入ホッパ
1.材料搬入 → 減容・溶解 ⇒ 熱分解へ
ー
① 前処理された 10 ㎜以下に破砕(粉砕・
裁断)された廃プラスチック材料をホッ
パーに投入します。
Note1:ホッパー下部は水冷ジャケット
で冷却されているので投入した材料に
は熱は伝わりません。
押出機
② 与熱された押出機のスクリューに材料
が巻き込まれ、減容されながら溶解し
ていきます。
Note2:溶解中に発生するガスは“オフガス”として水封槽を介して縁切りした
あと処理大気へ放出します。
Note3:与熱はヒーター加熱で材料によって温度を変更します。
③ 溶解された材料はスクリューによる押圧で熱分解槽へ供給されます。
2.熱分解 ⇒ 凝縮
① 押出機より供給された材料は、導入管を通り高周波誘導加熱方式で加熱さ
れた熱分解槽の中より槽内に導かれます。
② 熱分解槽には底面加熱用と胴回り(側面)加熱用として加熱コイルが組み込
まれておりそれぞれ高周波誘導加熱装置により、供給された材料の種類や
量によって分解する温度と分解速度を任意に制御しながら、熱分解~気化
処理します。
③ 熱分解過程で蒸発面に生成される「被膜」は、撹拌機で破壊し、分解速度を
一定にします。
④ 分解―気化したガスは、排出口よりコンデンサに導かれます。
⑤ 熱分解される過程で発生する残渣は、底面中央にある残渣排出バルブを開
き、熱分解槽の下にある残渣槽へ排出します。
Note4:分解中、内圧が異常に上昇した場合には破裂弁(安全弁)が作動し、
ガスは水封槽へ導かれ、内圧上昇を防ぎます。
Note5:運転中に異常が発生し運転停止になった場合や非常停止させた場
合は、加熱停止と共に不活性ガス(窒素ガス)が封入できます。
6
YUKAKI 資料 2008.8.18
3.凝縮(ガス冷却)― 液化 ⇒ 貯油(回収)へ
熱分解-気化したガスを冷却し、凝縮-液化する部分がコンデンサで、冷媒
はクーリングタワーより供給-循環される水です。
コンデンサで生成油となり、貯油槽に回収されます。
Note6:生成量はサイトグラスで確認することができます。
4.貯油 ⇒ 油送へ
生成された油は貯油槽で回収し、一定量になったら
油送ポンプでドラム缶や屋外タンクに送り込み、保管
します。
Note7:油送ポンプおよびドラム缶または屋外タンク
はお客様にて準備して下さい。
5.残渣排出 ⇒ 回収へ
熱分解する過程で発生する残渣や材料に混入した汚
れ等夾雑物を、残渣排出バルブを開きスクリューコン
ベアに落とします。その後、スクリューコンベアにて残渣槽へ搬送されます。
残渣は十分冷えたことを確認し取り出し、所定の場所に保管します。
熱分解槽内の残渣を落とし、残渣排出バルブを閉じれば、装置の運転は可
能です。
6.オフガス処理
熱分解槽にて分解-気化したガスで、冷却しても液化しないガス(オフガス)
は、安全装置である水封槽に導かれ、縁切りをした後、大気へ放出させま
す。
なお、熱分解槽にて安全弁が作動して排出されたガスも、水封槽を通り大気
へ放出します。
Note6:水封槽を通過したオフガスは排気ファンにより大気へ放出しておりま
す。したがって、水封槽内は常時吸引され負圧になっています。
7
<減溶・溶解>
押 出 機
<投入>
ホッパー
100
前処理された
材料
YUKAKI MS‐30/50 フローチャート
窒素ガス
冷却水
残渣槽
2~10
の数値は材料(3P)を 100(wt)としたときの生成率
PS ポリスチレン
触 媒
Note1:
圧縮空気
PP ポリプロピレン
3P = PE ポリエチレン
電源
ユーティリティー
8
スクリューコンベアー
残渣
排出弁
攪 拌 機
高周波加熱
<撹拌・熱分解>
熱分解槽
触媒
投入弁
<投入>
ホッパー
<凝縮>
<ガス改質>
フローガス熱交換機構
お客様
生成油
90~70
<回収>
貯 油 槽
コンデンサ
YUKAKI
オプション
<縁切り>
水 封 槽
排気ファン
オフガス
8~20
YUKAKI 資料 2008.8.18
オフガス
材料
廃プラスチック油化還元処理『YUKAKI』
G
AC
200V
Mo
発電機
P
N2
熱分 解槽
Mo
制 御 盤
(後処理)
生成油利用後
9
重油タンク
重油
分留機
残渣
残渣槽
排出弁
AC
100V
押出機
減容・溶解
粉砕
自動供給機
(材料に応じて機器組合)
Mo
P
N2
ガス改質装置
(オプション)
貯留
(ドラム缶可)
生成油タンク
貯油槽
コンデンサ
水封槽
排気ファン
Mo
搬送
投入
圧縮減容
廃プラスチック油化還元処理の流れ
前処理
冷却水
N2
P
屋内ファン
ベルトコンベア
YUKAKI 資料 2008.8.18
(5 ㎡)
排ガス
(15 ㎡)
クーリング
タワー
屋外
(20 ㎡)
YUKAKI
50kg/h
(150 ㎡)
原料
ストックヤード
<配置図> (例)
10
(10 ㎡)
粉砕機
200kg/h
(50 ㎡)
建物 (最低 400 ㎡必要)
土地 (最低 800 ㎡必要)
(20 ㎡)
分留機
100ℓ/h
貯留
(30 ㎡)
生成油
タンク
(10 ㎡)
発電機
屋外
YUKAKI 資料 2008.8.18
YUKAKI 資料 2008.8.18
7.廃プラスチック油化還元装置「YUKAKI」の特徴
生産性
◇“減容・溶解“と”熱分解“の油化エネルギーの分担により、高い処理能力を
確保しました。
連
◇熱分解速度に同調した材料の自動供給と残渣処理を同時に行うことで、連
続性を確保しました。
続性
◇熱分解槽の加熱方式が高周波なので、投入材料の材質による温度
温度の
温度
の 微妙
調整ができ、効率よい分解が可能になりました。
な調整
操作性
◇システムの運転状況
運転状況が一目でわかるグラフィック
グラフィック表示
運転状況
グラフィック表示とモニターの採用。
表示
◇熱分解槽の温度設定を、運転中に任意
任意に
変更できます。
任意
に変更
◇異常が発生した場合は、自動的に加熱が停止します。
◇残渣は分留し、取出す時は粉末状で作業が容易です。
安全性
◇温度
温度と
温度と圧力の
圧力の連続監視による誤作動の排除。
連続監視
◇槽内への不活性ガス自動封入による人為的ミスの防止。
◇異常発生の場合、自動的な加熱停止と不活性ガス封入による拡大防止。
◇防爆仕様による機器構成と回路の採用による安全の確保。
経済性
◇装置のコンパクト
コンパクト化
コンパクト
化 による①設置面積の最小化、②熱効率の向上、③運転
人工の削減が実現。
生成油の
分離が可能になり、後処理が容易。
◇制御温度の高精度化による生成油
生成油
の分離
◇加熱源を電気にしたことで、加熱効率がアップすると共に、夜間運転や待機
時に最適なパワーだけで維持できる。
保守性
◇熱分解槽や残渣槽の蓋が簡単に外せるので、点検が容易。
◇生成ガス回路に点検フランジがあり、点検・洗浄が容易。
操作パネル
パネル履歴
履歴が残るので、保守・点検が容易
◇操作
操作
パネル
履歴
11
YUKAKI 資料 2008.8.18
炭化水素油又は炭化物を生成する場合の基準
(廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則第 1 条の 7)
処理基準
当該施設の対応
1. 熱分解槽への空気の流入を防ぐことにより、熱分解槽
熱分解槽は密閉構造であり、作業開始時に
内の廃棄物を燃焼させない構造のものであること
N2 パージを行うことにより、熱分解槽内にお
いて廃棄物の燃焼が起きない。
2. 産業廃棄物の熱分解を行うのに必要な温度及び圧力
高周波誘導加熱を使用し、熱分解槽の温度
を適正に保つことができるものであること(圧力につい
を直接測定し、高周波誘導加熱の出力を自
ては、加圧を行う場合に限る。3 について同じ)。
動的に調節することにより、熱分解を行うのに
必要な温度を一定に保っている。
本装置は、大気圧で運転させる装置で加圧は
行わない。但し、排気ブロワー及び安全弁を
もつ。
3. 熱分解槽内の温度及び圧力を定期的に測定できる構
造のものであること。
熱分解槽並びに熱分解槽内温度、その他各
部の温度を熱電対を使用し測定、常時表示し
ている。連生計を使用することにより、圧力の
表示を行っている。
4. 処理に伴って生じた残渣(炭化物を含む。以下この号
熱分解槽内に発生した残渣は、そのまま取り
において同じ)を排出するにあたっては、残渣が発火し
出さず N2 パージの行われた残渣槽に一旦落
ないよう、排出された残渣を直ちに冷却することができ
とされる。充分冷却した後、残渣を取り出す構
るものであること。
造である。
5. 処理に伴って生じたガスのうち炭化水素油として回収さ
処理する廃棄物
れないガスを適正に処理(燃焼させることを除く。但し、
PE:ポリエチレン
処理した産業廃棄物の重量、生成された炭化水素油
PP:ポリプロピレン
の重量及び処理に伴って生じた残渣の重量を測定す
PS:ポリスチレン
ることが出来る熱分解設備において、通常の操業状態
85%以上炭化水素油に使われる。
において生成される炭化水素油の重量が、処理した産
業廃棄物の重量の 40 パーセント以上であり、かつ、処
理に伴って生じたガスのうち炭化水素油として回収され
ないガスの重量が、処理した産業廃棄物の 25 パーセ
ント以下である処理(再生利用を目的として炭化水素
油を生成するものに限る)にあってはこの限りではな
い。)することが出来るものであること。
12
オフガスに対しては、5%以下。
YUKAKI 資料 2008.8.18
廃プラスチック油化還元装置 2007 年型「YUKAKI」仕様
2007 年 12 月 15 日
※仕様は予告なく変更する場合があります。
1.装置仕様
番
号
項
目
機種/仕様値
MS-30
備考
MS-50
1
名
称
2
油 化 対 象 樹 脂 3P(PE:ポリエチレン、PP:ポリプロピレン、PS:ポリスチレン 破砕済(1cm 以下)
3
処
理
形
状 破砕(粉砕)された“1cm 角以下”の固形物
4
処
理
能
力
5
運
転
方
式
6
材 料 投 入 方 式 ホッパーへの手動投入方式(ベルトコンベア方式にも対応可)
7
減 容 ・溶 解 方 式
8
熱 分 解 方 式
高周波誘導加熱方式
9
残渣処理方式
熱分解槽での焼切り(高周波誘導加熱方式)炭化後に排出
10
MAX 30kg/hour
MAX 50kg/hour
(240kg/day)
(400kg/day)
バッチ式
連続式
高周波誘導加熱方式
ヒーター加熱方式
装置寸法、重量、設置面積、設置様式
装
置
寸
重
法 2.4×3.3×高さ 2.5m
2.4×6.0×高さ 2.6m
量 本体 2,500kg
本体 3,000kg
5×8×高さ 4m
設
置
面
積 5×6×高さ 4m
設
置
様
屋内・防爆仕様室:YUKAKI 熱分解処理 以降(押出機除く)部分
式 屋内・非防爆室:制御操作盤、押出機、冷却水マニホールド
屋外:冷却水供給循環、オフガス排気口
11
ユーティリティー
電
12
廃棄プラスチック油化還元装置「YUKAKI」
源
容
量
3φ、AC200v、50KVA
1φ、AC100v、1KVA
3φ、AC200v、150KVA
1φ、AC100v、1KVA
設 置 (アース)
A 種(10Ω以下)
冷 却 水 容 量
0.2MPa、1.2 ㎥/hour(20lit/min)・・・上水
不 活 性 ガス(N 2 )
0.2MPa、6 ㎥/hour(100lit/min)
設
置
様
本装置の管理責任は消防法による資格が必要です。
・・・危険物取扱責任者「乙種第四類」免許
式
本装置を稼動させるためには、高周波利用設備許可申請が必要です。
・・・提出先:各地「電気通信管理局長」宛て
補給水のみ
代行可
2.お客様が準備して頂く設備と工事(範囲)
1.YUKAKI 収納室:消防法に基づき、許可を受けた建物・・・室内換気扇は必ず設備のこと
2.クレーン(ホイストクレーン):3ton 以上・・・メンテナンス用
3.前処理機:粉砕機、減容機、自動供給機、投入用ベルトコンベア・・・御相談により紹介や供給は可能
4.屋外貯油タンク:消防法に基づき、防油堤と空間を確保したもので、YUKAKI の貯油槽からの油送ポンプも
含む
5.オフガス処理室:オフガスを脱臭後、屋外に放出する処理室・・・AC100V のコンセント付
6.上記 1 項目 11 番の掲げる容量を満足する設備およびその設備から YUKAKI までの繋ぎ込み
13
化
油
油化不能
PET
ポリエステル
ワイシャツ、各種ボトル、磁気テープファイル
壁紙、家具、電線、パイプ、ビニルハウス
掃除機、自動車部品、コンピューター
発泡トレー、果物保護ネット
エアコン、テレビ、カセット、緩衝包装材、
フレコンパック、ブルーシート
ビールコンテナー、包装用ひも、自動車バンパー、硬質フィルム
果物・野菜を運ぶコンテナ、サラダ油用ボトル
さかなコンテナ、きのこポット、灯油缶、ビールコンテナー、各種ボトル
スーパー買物袋、ごみ袋、包装用フィルム
目 立 つ 用 途
14
農業用シート等は風化する、風でいたむ、やぶれる、壊れるなどで数回使用後廃棄されるものが多い。
PVC
ABS
ポリ塩化ビニル
(残渣が多い(2 割)が油化可能)
ABS 樹脂
PS
ポリスチレン
HDPE
PP
高密度ポリエチレン
LDPE
略 号
ポリプロピレン
PE
低蜜度ポリエチレン
品 種
代表的なプラスチック
油化可能
牧草を巻いておくフィルム
ネット・寒冷紗
遮光、防霜、防寒、防風、病害保護の
木にかけるネット(防虫・防鳥)
YUKAKI 資料 2008.8.18
395
390
420
390
410
390
380
345
PP
PS
PE(60)、PP(20)、PS(20)混合
ABS
合成ゴムシート
ナイロン 66
PS(50)、PET(50)
PMMA
1.0
0.4
0.95
0.40
0.8
1.1
0.85
1.05
1.1
(ℓ/kg)
(℃)
430
油回収量
反応温度
PE
プラスチックの種類
油 化 例
-20
0
20
40
60
80
200
350
450
500
主な熱分解生成物
6.ナイロン-6
7.ポリウレタン
×
×
15
5.ポリエチレンテレフタレート ベンゼン、テレフタル酸
×
ホルムアルデヒド、イソシアネ―ト、シアン化水素
シクロベンタン
4.ポリ塩化ビニル
塩化水素、ベンゼン、トルエン
スチレン、トルエン、エチルベンゼン
同上
ヘキサン、オクタン、デカン等 C16~CN2 の炭化水素
400
PVC:塩化ビニル樹脂
UF:ユリア樹脂
UR:ポリウレタン
PF:フェノール樹脂
PMMA:メタアクリル樹脂
PS:ポリスチレン
ABS:ABS樹脂
PP:ポリプロピレン
PE:ポリエチレン
×
3.ポリスチレン
2.ポリプロピレン
○
○
300
温 度 ℃
250
プラスチックの種類
150
1.ポリエチレン
100
○
油化 可
質
量
減
少
率
%
100
120
各種プラスチックの熱分解
YUKAKI 資料 2008.8.18
YUKAKI 資料 2008.8.18
資料―1 油化実験結果の一例
「YUKAKI」
YUKAKI」で油化できるものは
油化できるものは3
できるものは3P 及び一部の
一部の ABS に限ります。
ります。
下の表は、要請で
要請で多種の
多種の油化実験を
油化実験を行った結果
った結果です
結果です。
です。
上記の
となりますので、
上記の材料以外は
材料以外は「YUKAKI」
YUKAKI」の保証外となりますので
保証外となりますので、
実験結果としてご
実験結果としてご覧下
としてご覧下さい
覧下さい。
さい。
投入重
材 料 名
量
回収油量
(ℓ)
(kg)
プラスチック 1kg
あたりの
油回収量(ℓ/kg)
投入重量に対する生成率
(wt%)
油
ガ ス
残 渣
フレコンパック(PP・PE) 197.5
189.0
0.97
77.3
20.5
2.2
P S
ヘ ゚ レ ッ ト 150.0
145.4
0.97
77.5
17.4
5.1
安 全 ネ ッ ト ( P P ) 159.7
154.7
0.97
77.5
21.8
0.7
粘着フィルム(PP・PE) 155.0
154.0
1.00
79.5
20.5
微量
P E
64.0
0.96
76.5
20.5
3.0
電線被覆材(架橋 PE) 211.6
223.2
1.05
84.4
14.4
1.2
電 線 被 覆 材 ( 架 橋 198.3
P E + E V A )
187.8
0.95
75.8
17.3
6.9
ケ ー ス ( P S / A S ) 175.1
176.5
1.01
80.6
14.6
4.8
混合廃プラ(PP・PE・PS) 150.0
152.0
1.01
81.1
18.0
0.9
発泡スチロール(魚箱) 100.0
103.9
1.04
83.1
9.5
7.4
P S + F R P 175.1
147.0
0.84
67.2
16.5
16.3
P E + エ ホ ゚ キ シ 樹 脂 36.0
25.9
0.72
57.6
18.0
24.4
A B S ( 標 準 G ) 115.8
93.9
0.81
64.9
19.0
16.1
A B S ( 難 燃 G ) 175.0
100.2
0.57
45.8
34.8
19.4
PMMA(アクリル樹脂) 225.0
236.0
1.05
83.9
16.1
微量
中間膜( フ ゚ チ ラ ー ル ) 143.2
86.6
0.60
48.4
29.3
22.3
混合廃プラ(塩ビ含む) 110.0
72.0
0.65
52.4
27.6
20.0
ス ホ ゚ イ ラ ( S M C ) 67.0
9.0
0.13
10.7
25.1
64.2
浄 化 槽 ( S M C ) 82.7
16.9
0.20
16.3
24.1
59.6
防水シ ー ト ( メ ル ト ー チ ) 235.0
139.0
0.59
47.3
14.5
38.2
ゴ
ム 106.0
59.2
0.56
44.7
13.8
41.5
粉 87.7
12.0
0.14
10.9
40.8
48.3
ゴム粉(反応促進剤添加) 85.2
25.0
0.29
23.5
24.2
52.3
廃 タ イ ヤ 乾 留 油 227ℓ
200.0
0.88
74.2
13.7
12.1
廃 ト ナ ー ( コ ヒ ゚ ー 用 ) 51.0
31.8
0.62
49.9
12.8
37.3
ゴ
フ ォ ー ム 66.9
ム
※回収油の比重(密度)を 0.8 として計算
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YUKAKI 資料 2008.8.18
YUKAKI 本体および関連写真
「YUKAKI」MS-50 全体写真
正面
ホッパー投入口から押し出し機部分
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YUKAKI 資料 2008.8.18
ホッパー投入口
10mm角以下に破砕された材料を投入する。
操作盤および液晶モニター
釜の底面加熱用と側面加熱用として高周波加熱装置
が 2 台組み込まれているので、温度管理も別になる。
コンデンサ外観
18
YUKAKI 資料 2008.8.18
生成油の抽出
ガラス窓から流れるように生成されている
のが確認できる
廃プラスチックの一部
花苗のコンテナやきのこ栽培のプラスチック等
多種多様な破砕済み廃プラスチック
分留された軽油
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YUKAKI 資料 2008.8.18
付帯設備 一例
名前
発電機
SDG220S
減容機
RE-1502S
粉砕機
自動供給機
ベルトコンベア
分留機
写真
仕様
概要
全長
全福
全高
重量
出力
3,840mm
1,290mm
1,750mm
3,910kg
220kva
全長
全福
全高
重量
処理能力
所要動力
1,855mm
2,625mm
2,400mm
1,100kg
100kg/時
3 相 200v1.17
発泡スチロールを
圧縮して、粉砕機に
かける状態(インゴ
ット形)にする。
全長
全福
全高
重量
処理能力
950+α(50) mm
985mm
1,740mm
740kg
200kg/時
材料のプラスチック
10mm 角の大きさに
細かくする。
各顧客様で本体付属の押出し
機を変更する方式になります。
農業用シート等の
軽いものが熱風で
押し戻されないよう
に押込む。
各顧客様で本体と粉砕機の設
置場所(長さ・角度)により形・大
きさはさまざま考えられますの
で、写真は代表例です。
破砕機からホッパ
ー投入口までをつ
なぐ。
設置面積約 20 ㎡
各顧客向けにカスタマイズ作成
のため大きさは別途打合せ。
生成された油を用
途に応じてガソリ
ン・軽油・重油に分
留する。
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廃プラスチック
産者
花卉生
入
共同運用
再生油の分配
YUKAKI 等機械類の購
共同事業体
産者
花卉生
廃プラスチック
再生油
【メリット】
初期投資の軽減
廃プラスチック処理費用の削減
燃料費用の削減、安定供給
【デメリット】
資本金の負担
維持費の負担
再生油
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産者
花卉生
場
入
共同運用
再生油の分配
再生油
電所
火力発
再生油
者
運送業
コ台
パチン
共同事業体
YUKAKI 等機械類の購
【メリット】
初期投資の軽減
廃プラスチック処理費用の削減
燃料費用の削減、安定供給
【デメリット】
資本金の負担
維持費の負担
廃プラスチック
ク
産者
花卉市
プラスチッ
チックから再生油への加工を行う事業体を共同で実施する方法です。
プラスチック排出業者と再生油利用業者が資本を出し合い、廃プラス
花卉生
数社の同業者が資本を出し合い、廃プラスチック
から再生油への加工を行う事業体共同で実施 す
廃プラスチック処理共同組織体の一例
YUKAKI 資料 2008.8.18
YUKAKI 資料 2008.8.18
17.工場での実機見学、材料持込の試運転について
廃プラスチックが油に戻る瞬間を長野工場でご覧いただけます。
百聞は一見にしかず、貴社の廃プラスチックを油化することが可能です。
廃プラスチックを 50kg ご準備下さい。
汚れがついている場合は洗浄してください。
ぬれているものは完全に乾燥した状態にしてください。
テストは実費5万円が必要です、材料によって追加費用の出る場合があります。
詳細については、お気軽にお問合せ下さい。
お問合せ先
株式会社エムシーシー
株式会社エムシーシー
〒380-0917 長野県長野市稲葉2467-7
TEL:026-226-8754 FAX:026-227-6702
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