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製造業のサービス事業戦略 ~製造業のサービス化で - event

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製造業のサービス事業戦略 ~製造業のサービス化で - event
3DEXPERIENCE FORUM Japan 2016
ものづくりの変革:
航空機分野のデジタル化から見える未来
2016年6月1日
企業・経営部門 統括室 事業推進グループ
兼 経営コンサルティング本部
参与 奥田 章順
Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc.
本日のご講演内容
1
航空機産業の趨勢 ➡ 近未来は見えている
2
航空機産業のビジネスモデル ➡ 何を造るか
3
ものづくりの変革 ➡
Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc.
1
造るから使うへ
1.航空機産業の趨勢:航空産業とは・・・
航空機製造事業
(航空機産業)
航空機運航事業
(エアライン産業)
運航サポート事業
(MRO産業
ソリューション等)
認証機関
(FAA : EASA、JCAB等)
出所)MRI
Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc.
2
航空産業(市場:製造、運航、サポートの現状と将来)
2014年
2034年
約2.2倍
33億人
旅客・貨物
需要
(年平均成長率4.1%)
※航空旅客数
市
出所)IATA
約2.4倍
2,161RTK
場
(年平均成長率4.4%)
※RTK;有償トンキロ
地域別・セグ
メント別需要
エアライン
ビジネス
約1.7倍
(年平均成長率2.7%)
約1.8倍
7,580億ドル
※売上高
(年平均成長率3.0%)
577億ドル
約2.2倍
(年平均成長率3.9%)
※売上高
航空機製造
ビジネス
Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc.
5,156RTK
出所)JADC
25,044機
MROビジネス
73億人
約1.5倍
1,940億ドル
(年平均成長率1.9%)
3
43,016機
出所)JADC
1.36兆ドル
出所)MRI
1,240億ドル
出所)ARSA2026予測を延長
2,810億ドル
出所)JADC予測から算出
民間航空機のセグメント
今後、
20年間
新規需要
エアライン機
座席数
大型機
773
400席
以上
中型機
8,730
230~
399席
小型機
21,825
現在生産中機体例
航続距離(km)
Boeing747シリーズ
13,500-16,500
AirbusA380
BoeingB777、787、767等
6,500-16,000
AirbusA330、350等
主な路線
長距離路線
(グローバルハブ)
中・長距離路線・一部距離
(グローバル/リージョナルハブ)
BoeingB737シリーズ
120~
AirbusA320シリーズ
229席
3,100-6,000
中・短距離路線
(リージョナルハブ/ローカル)
1,500-3,800
中・短距離路線
BombardierCシリーズ
リージョナルジェット
5,819
50~
119席
ターボプロップ
出所)
各社資料から
MRI作成
3,273
19~70
席
Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc.
EmbraerERJ、Eシリーズ
BombardierCRJシリーズ
BombardierQシリーズ
890-2,500
ATRシリーズ
4
短距離路線
民間航空機の製品投入サイクル ➡ 10年~25年程度
B767➡B787で28年
B757
1983
B767
B777➡B777Xで25年
B777
B787
B777X
1995
2011
2020
1982
12年
中型機
1960
1970
1980
16年
1990
2000
A330
A300
A310
1974
1983
9年
1994
2010
2020
A330
neo
A330/A340➡A350で22年
A350
XWB
A340
1993
2030
2017
2015
MoM
2023
小型機
B727
B737
1964
1968
1960
B737
classic
2000
1970
1980
1990
7年
10年
B737
NG
2010
1988
1960
1970
1980
1990
E
シリーズ
E2
シリーズ
1997
2004
2018
2010
CRJ10
0/200
CRJ
900
CRJ
1000
1992
2003
2010
5
2030
2030
ERJ
145
2000
B737
後継機
A30X
2016
出所)MRI
Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc.
2020
A320
neo
A320
RJ機
10年?
2017
2007
2000
B737
MAX
2020
MRJ
2018
?
2030
?
2030年に向けての新型機
■ 次世代小型機 (Boeing B737シリーズ、エアバスA320シリーズの後継機)
NSA:New Single Aisle B737シリーズの後継機
A30X:Airbus A320シリーズの後継機
■ MoM:Middle Of Market
(Boeing B757シリーズ後継機)
・座席数は? 240席以上
・航続距離は ? 4,000nm 以上
・単通路、2通路 ?
・クロスセクションは ?
・コンポジットの適用?
・・・・・・・
出所)Bank of America/Merrill Lynch
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6
EU-Framework Programの成果の適用
出所)Airbus Technology, Resarch & Technology 2012
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7
航空機産業の主要プレイヤー
30%
30%
機 体
エンジン
大型機
100%
100%
中型機
100%
100%
小型機
100%
100%
リージョナルジェット
90%
90%
ターボプロップ
90%
100%
出所)MRI
Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc.
8
40%
装備品
・・・・・
・・・・・
航空機産業の収益性(営業利益率)
航空機
5~10%
エンジン
10%以上
波がある
あまり波はない
装備品
10%以上
部位・部材
~5%
アフターサービス
10%前後
出所)主要メーカIR情報からMRI作成
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9
波がある
あまり波はない
2.航空機産業のビジネスモデル
「どう造るか?」 + 「何を創るか?」へ
➠ 要求仕様を自らがつくれる
製造業 (ものづくり)
ソリューション
何を創るか?
OEM
R&D
➡
使い方(UX)
仕様
➡
設計
➡
開発
➡
認証
認定
生産
➡
(QCD)
サポート
販売
それで良いか?
顧客との接点
Tier1
R&D
設計
➡
開発
生産
Tier2
R&D
設計
➡
開発
生産
TierX
・・・
・・・
➡
・・・
・・・
出所)MRI
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・MRO ・訓練
・運航支援 等
システムインテグレーション
10
ファイナンス
システムインテグレーションへ
■ CleanSkyのSFWA:Smart Fixed Wing Aircraft
■ CleanSky2のInnovative Electrical
Wing/Smart Integrated Wing
■ BLADE : Breakthrough Laminar Aircraft Demonstrator in Europe
出所)ClaenSky、CleanSky2資料
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11
先進技術の導入、技術開発の方向性
安全 : モニタリング
先進技術(方向性):
・ システムインテグレーション (構造+空力+装備品+SHM・・・)
・ 電動化
・ ICT化
・ソフトウェア/アルゴリズム
・最適化
 量産性向上 : ロボット、ウェアラブル、ドローン、IoT、AR、AM ・・・
 認証 : FAA、EASA
標準化: AVSI
(Aerospace Vehicle Systems Institute)
エアラインにとって最も重要なことは?
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12
ソリューション・ビジネスへ
■エンジン・メーカのRealtime Monitoring Services
 GE:RM&D (Remote Monitoring & Diagnostics)
 P&W: ADEM™ (Advanced Diagnostics & Engine Management)
 Rolls Royce:DS&S(Data Systems and Solutions)
・センサ数 5,000個
・データ伝送量
約1~2 Tbps
双発小型機
・年間のデータ容量 12 PB
出所)P&W
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13
Taleris™
デジタル化が航空機製造-航空機運航-MROを結ぶ
航空機製造事業
(航空機産業)
航空機運航事業
(エアライン産業)
・技術情報
・SB:Service Bulletins等
設計・開発
量産
運航
営業
・CAD/CATIA V6
・Virtual Design
・Digital Mock-up
・Virtual IronBird等
・CAM/CIM
・CATIA PLM
・PO (Product Order)
・MRP
・RO (Repair Order)
・Virtual Integration等 ・運航データ等
・Aircraft Flight Manual
・Aircraft Documents
・Flight Log data
・Pilot Training Manual 他
・Web services
・CRS, Ticketing
・RM: Revenue Mngt
・Finance System 他
MROビジネス
(MRO産業)
MRO IT (CMS*との統合が課題)
FAA、EASA等
・AD:Airworthiness Directive
・MPD: Maintenance Planning Document
・IPC: Illustrated Parts Catalog
・CMM: Component Maintenance Catalog
・TD : Technical Document
IETM : Interactive Electronic Technical Manual
・EDL: Electronic Document Libraries 他
出所)MRI
Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc.
14
3.ものづくりの変革:Indusrty4.0 と Industrial Internet
Indusrty4.0
Industrial Internet
出所)SmartBridge
Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc.
出所)GE
15
航空産業:IoTの展開
Indusrty4.0 と Industrial Internet
★ Digital Transformation : 「ものづくり」のデジタル化 ➟ 「ものづくり」の概念が変わる
製造業 (ものづくり)
使い方(UX)
Industrial Internet
サポート
最適なソリューション
OEM
R&D
生産
認証
➡ 仕様 ➡ 設計 ➡ 開発 ➡ 認定 ➡
(QCD)
・MRO ・訓練
・運航支援 等
販売
一気通貫のバリューチェーン
Tier1
R&D
設計
➡
Tier2
R&D
設計
サプライチェーンの統合
生産
➡ 開発
TierX
・・・
・・・
➡
開発
・・・
生産
SCM
出所)MRI
Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc.
16
・・・
ファイナンス
顧客の価値観が
変わる
Industry 4.0
ものづくりの転換 : 5つの変化
これまで
これから
1
製造業の姿 どう造るか
何を創るか+どう造るか
2
Product
(製品)
 性能・品質、価格、納期
 最適な使い方で使い続けられる
3
Value
(価値)
 ハードウェアを中心とした
QCD
 最適な使い方を実現する
ソリューション
 ハードウェアを売る
(売り切り)
 ハードに加え、ソフト、アプリ等で
アップグレード
 製品技術に強い人材
 最適な使い方を提案できる
(ものづくり)
4 Business
(ビジネスモデル)
5
Resource
(リソース)
Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc.
(User Interface Engineer 等)
17
出所)MRI
「もの」と「人」のIoT : ダイナミックに変わるニーズへの対応
購入
運航
ニーズ調査
・・・・・・・
モニタリング (ビックデータ)
ユーザ・ジャーニーマップ
Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc.
18
ご清聴、
ありがとうございました
本資料に関するお問い合わせ先
株式会社 三菱総合研究所 企業・経営部門
統括室 事業推進グループ
兼 経営コンサルティング本部
参与
奥田章順
[email protected]
TEL : 03-6705-5098
FAX : 03-5157-2149
〒100-8141 東京都千代田区永田町二丁目10番3号
Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc.
19
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