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(仮 訳) G8 エネルギー大臣、欧州エネルギー担当委員、ブラジル、中国
(仮 訳) G8 エネルギー大臣、欧州エネルギー担当委員、ブラジル、中国、エジプト、 インド、韓国、メキシコ、サウジアラビア及び南アフリカによる共同声明 (前 文) G8 エネルギー大臣、欧州エネルギー担当委員、G5(ブラジル、中国、インド、メキシコ、 南アフリカ) 、エジプト、韓国、サウジアラビアのエネルギー大臣は 2009 年 5 月 24 日にロ ーマで会合し、世界的な持続可能性を確保しつつ、気候変動問題に対応するためのエネル ギー戦略を議論した。 我々は、気候変動問題を扱う場である UNFCCC プロセスの成功に、貢献する意志を有し ている。 気候変動への挑戦は、共通だが差異ある責任の原則の下、先進国と途上国全ての国の関 与と協力を必要とするグローバルな性質を有している。 我々は、全ての温室効果ガスに取り組む上で、広範なアプローチを支持する。我々は、 エネルギー関連分野全体の省エネ強化、再生可能エネルギー源、スマートグリッド、エネ ルギー貯蔵を含む低炭素エネルギー技術の実証、開発及び普及、発電施設やコジェネレー ション(熱電併給)の改修、持続可能な移動と低排出輸送車両、CCS の先進的な実証、興 味を有する国にとっては原子力の重要性を認識する。 (気候変動への対応) 1. 我々は、主要技術に関する知識を効果的に共有すべく、低炭素技術の研究、開発、実 証及び普及に関する密接な国際協力及び取り組みの効果的な調整を確保する必要があ る。 2. 我々は、気候変動に対応する包括的戦略が、必然的に、様々なエネルギー源のポート フォリオを想定すると信ずる。エネルギーミックスの多様化の文脈において、再生可 能エネルギーは温室効果ガス排出削減及び持続可能な開発強化に貢献することから、 再生可能エネルギーが重要な役割を果たすと考えられる。 3. それゆえに、我々は、以下を提言する。 a)太陽、水力、風力、地熱エネルギーやバイオマスなどの再生可能エネルギーにおけ る投資を加速するために、政策や規制の枠組みを改善し、全ての国においてもその 普及を促進する。 b)再生可能エネルギーの地域的及び国際的な協力、研究、開発及び普及に関する官民 1 パートナーシップへの支援を継続する。 c) 専門の国際的金融メカニズムを策定する可能性を含め、金融面での取り組みを行う。 4. 我々は、多様化戦略があっても、化石燃料は、今後何十年もの間、エネルギーミック スの鍵となる要素であり続けると認識する。それゆえに、CCS などの革新的技術の開 発は、気候変動問題に貢献する。 我々は、世界的に大規模 CCS 実証プロジェクトを立ち上げることを支持し、この努力 における民間セクターの積極的関与を要請する。 我々は、この技術を促進する上で、IEA、GCCSI、炭素隔離リーダーシップフォーラ ム(CSLF)による作業を指示する。IEF、OPEC や他の国際機関も彼らの取り組みに 参加するかもしれない。 我々は、2009 年 10 月 12 日から 13 日にロンドンで開かれる CSLF 閣僚会合が、CCS の最新技術に関する評価と金融措置を特定する機会になることを期待する。 5. ますます多くの国が、原子力がエネルギーミックスの多様化、発電セキュリティの強 化及び温室効果ガスの削減に資すると意見していることに留意する。我々は、国際原 子力機関(IAEA)の作業を支持しつつ、原子力平和利用の根本的前提条件が、原子力 安全、核セキュリティ、核不拡散/保障措置(3S)への国際的コミットメントである ことを再確認する。 我々は引き続き、国際レベルと国内レベルの双方で、確固たる国際条約、基準、勧告、 監視手順の策定及び実施を促進する。 6. 我々は、全ての国に、国際的また国内の双方において、既存の国際条約を遵守し、確 固とした国際協定、基準、提言及び監視手続きの策定と実行を促進し続けるよう要請 する。 IPEEC G8 エネルギー大臣、欧州エネルギー担当委員、ブラジル、中国、インド、韓国、メキシ コのエネルギー大臣は IPEEC(国際省エネ協力パートナーシップ)の署名、またこの新し い国際パートナーシップの運営開始を歓迎する。その署名式は、設立加盟国によって、2009 年 5 月 24 日の G8 エネルギー大臣会合の中で開催された。 我々、設立加盟国は、 a)IPEEC の運営開始が、高いエネルギー効率をもたらす広範な行動を促進し、省エ 2 ネ政策のベストプラクティスに関する情報を交換し、省エネ改善に関する他の手段 を推進することを確信する。 b)IPEEC に、住宅用、商業用及び工業用建物の省エネポテンシャルを引き出すべく、 ハイリゲンダムプロセスにおけるエネルギー対話の中で提案されている SBN(持続 可能な建築物ネットワーク)を組み込むことを要請する。 c) IPEEC に対し、合意された ToR(組織規定)に沿って、可能な限り早期に作業計 画を確定させるよう依頼する。 d) 関心を有する国に対し、この新たなパートナーシップへの参加を慫慂する。 3