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第9章 計画のロードマップと推進体制

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第9章 計画のロードマップと推進体制
第9章 計画のロードマップと推進体制
−計画の展望と確実な推進体制−
1 計画のロードマップ
フェーズ1
平成24∼26年度(3年間)
フェーズ3
平成33年度以降
施策の実施・展開
現在(平成22年度)
・数値目標1(市民1人1日あたりの総排出量):944g
※うち家庭ごみ(資源物除く):549g
・【参考】焼却処理量:352,100t
数値目標の達成
3ブロック5施設体制(現行)
4ブロック4施設体制
4ブロック3施設体制
合計能力1,480t/日
合計能力1,430t/日
合計能力1,230t/日
北西ブロック
北東ブロック
北西ブロック
東部環境センター
西部環境センター
北東ブロック
東部環境センター
西部環境センター
郊外部住宅地
北東ブロック
東部環境センター
西部環境センター
郊外部住宅地
心
部
・岩槻環境センターとクリーン
センター大崎第一工場の廃止
・新クリーンセンターの稼動
都
心
部
クリーンセンター大崎
・東部環境センターと西部環境セ
ンターの再編
(第二工場)
クリーンセンター大崎
(第二工場)
新クリーンセンター
(第一工場)
収集運搬計画
○年間埋立量:31,300t(平成22年度実績)
(市内46% 市外54%)
・環境広場
平成26年度時点での残余年数 4年
・うらわフェニックス
平成26年度時点での残余年数 14年
部
郊外部住宅地
新クリーンセンター(稼動)
南ブロック
心
クリーンセンター大崎
郊外部住宅地
新クリーンセンター(整備中)
都
南西ブロック
郊外部住宅地
都
郊外部住宅地
岩槻環境センター
郊外部住宅地
郊外部住宅地
2施設を再編
郊外部住宅地
最
終
処
分
計
画
北西ブロック
郊外部住宅地
郊外部住宅地
中
間
処
理
計
画
・
施
設
整
備
計
画
10年後(平成33年度)の目標
・数値目標1(市民1人1日あたりの総排出量):850g
※うち家庭ごみ(資源物除く):494g
・【参考】焼却処理量:309,000t
郊外部住宅地
基
本
的
方
向
1
基
本
的
方
向
2
フェーズ2
平成27∼32年度(6年間)
南東ブロック
南西ブロック
(第二工場)
南東ブロック
収集体制の変更
収集体制の変更
○年間埋立量:22,100t(平成28年度目標)
○最終処分比率:6%
新クリーンセンター稼動によるスラグ化などによる
焼却残渣の有効活用による埋立処分量の削減
①ごみの排出抑制による焼却処理施設の規模縮減
によるコスト削減
②最終処分量の削減による最終処分場の可能な
限りの延命化
を実現するため、数値目標の達成を目指します。
○年間埋立量:15,200t(平成33年度目標)
○最終処分比率:4%
焼却残渣等の全量有効活用
第9章 計画のロードマップと推進体制
59
2 基本計画のスケジュール
本計画期間は、平成 24∼28 年度までを「前期」
、次期計画見直し(予定)後となる平成
29∼33 年度までを「後期」として、次の基本的方向で計画を推進していきます。
■前 期
基本的方向1
数値目標の達成に向けて、市民・事業者・市の意識の向上と構造の改善を重点的に進め
ていきます。
基本的方向2
■中期計画
『4ブロック4施設体制』の実現を目指し、新クリーンセンターの稼動に向けた施設整
備事業を進めていきます。
■長期計画
『4ブロック3施設体制』の実現に向けた、新たな中間処理施設の整備に向けた各種計
画支援事業を進めていきます。
■後 期
基本的方向1
数値目標の達成状況を踏まえ、次期計画見直しにおいて、より効果的な減量施策の導入
について検討を進めていきます。
基本的方向2
■長期計画
『4ブロック3施設体制』の実現に向けた、新たな中間処理施設の整備に向けた整備事
業を進めていきます。また、最終処分場を可能な限り延命化できるよう、焼却残渣等の
全量有効活用を目指し、最終処分量を削減していきます。
第9章 計画のロードマップと推進体制
61
表 5 基本計画のスケジュール
年 度
施 策
前 期
H24
H25
後 期
H26
H27
H28
H29
H30
H31
H32
H33
基本施策1.啓発活動と環境教育による意識改革の推進
基
本
的
方
向
1
資
源
循
環
型
社
会
経
済
シ
ス
テ
ム
の
確
立
1 環境教育・環境学習の推進
継続・推進
2 NPO・ボランティア団体等のネットワークづくり
継続・推進
3 PR事業の推進
継続・推進
基本施策2.ごみの発生を抑制する施策の推進
4 家庭での発生・排出抑制
発展・拡大
5 事業所での発生・排出抑制
継続・推進
6 庁舎等市の施設での発生抑制
発展・拡大
基本施策3.再使用及び再生品利用の推進
7 再使用の促進
継続・推進
8 再生品利用の推進
発展・拡大
基本施策4.市民が進めるリサイクル
9 排出者責任としての分別の徹底
継続・推進
10 地域や家庭におけるリサイクル活動の推進
継続・推進
基本施策5.事業者が進めるリサイクル
11 排出者責任に基づく資源回収等の推進
継続・推進
12 事業系資源物のリサイクルシステムの推進
継続・推進
基本施策6.行政が進めるリサイクル
13 市による資源収集の推進
継続・推進
14 市施設等での資源回収等の推進
発展・拡大
15 小型家電等の新たな資源品目への対応検討
検討
基本施策1.効率的なごみ回収
基
本
的
方
向
2
資
源
循
環
型
社
会
廃
棄
物
処
理
シ
ス
テ
ム
の
確
立
1 家庭系ごみの収集
継続・推進
2 事業系ごみの収集運搬
継続・推進
3 ごみ散乱防止対策の推進
発展・拡大
4 ごみ排出ルールの確立
継続・推進
5 効率的で環境負荷の少ない収集・運搬体制の構築
継続・推進
6 効率的な資源回収の推進
継続・推進
基本施策2.安全・適正なごみ処理
7 安全・適正なごみ処理の確保
継続・推進
8 循環型ごみ処理の検討
継続・推進
基本施策3.施設整備の検討
中期計画(4ブロック4施設化)
新クリーンセンター整備
建設工事
稼動
基本構想
建設工事
基本計画・PFI導入可能性調査
9
新規焼却施設の
整備計画
長期計画(4ブロック3施設化)
東部環境センター・西部環境センター再編
基本設計等
環境影響評価
アドバイザリー業務
計画書策定
現況調査
予測評価
10 資源化施設の整備計画
建設工事
民間を活用したバイオマス系廃棄物の
11
処理システムの普及促進
継続・推進
12 最終処分場の整備計画
13 効率的な施設整備・運営体制の検討
継続・推進
継続・推進
さいたま市一般廃棄物処理基本計画
62
稼動
評価書作成
稼動
3 基本計画の推進体制
「めぐるまち(循環型都市) さいたま の創造」のため、循環型社会の構築に向けたふた
つのシステムづくりにおいて提案する施策は、全ての人々が公平な分担と連携で取り組む必
要があり、市民・事業者・市のパートナーシップにより、効率的かつ効果的に推進するもの
とします。
図 39 市民・事業者・市のパートナーシップと役割分担のイメージ
第9章 計画のロードマップと推進体制
63
市は市民・事業者とのパートナーシップの構築に当たり、以下に示す取組を行い、開かれ
た行政を推進します。
率先行動の推進
市及び市職員が模範となるよう、再生品の利用やごみの排出抑制、リサイクル等の取組
を進めます。
庁内推進体制の強化
本計画に掲げた各種施策を推進するため、各関連部署相互の連携を強化し、市が一体と
なった体制を整備・確保します。
人・組織づくりの推進と自発的貢献
NPO等各種市民活動団体への支援とネットワークの形成を推進し、ごみ問題解決に向
けた人・組織づくりを進めるため、教育機関との連携等を図ります。
また、市民・事業者は、資源回収、フリーマーケットなどを通じ、リサイクルで繋がる
ネットワークを積極的に広げていきます。
市民・事業者が気軽に体験・参加できる場の提供と理解
リサイクル事業の拡充や各種イベントの充実等により、市民・事業者がごみ問題につい
て気軽に体験・参加できる場を提供します。
これにより、市民・事業者は、廃棄物の発生抑制、リサイクルなどの必要性について理
解します。
施策への市民・事業者参加の推進と協力
市民・事業者の意見を充分に踏まえ、市民参加型のごみ減量・リサイクル施策の立案を
進めます。
また、市民・事業者は、自らできることとしてリサイクル品や環境負荷の少ない商品の
製造や購入を心がけ、簡易包装の推進を行います。
市民・事業者への的確な情報の提供と活用
各種広報等メディアを通して、ごみ処理やリサイクルに関する情報を的確に提供してい
きます。
それにより、市民・事業者は、長く使えるものの製造や購入や正しい分別排出を行いま
す。
市民・事業者・市の協働推進体制の強化と協力
市民・事業者と市が協議できる場を設置し、総合的な協働推進体制を確立します。また、
意見・情報交換の機会を拡充し、市民・事業者と市の連携を強化し、本計画に掲げた各種
施策を実効性のあるものにします。
さいたま市一般廃棄物処理基本計画
64
社会的コスト負担のあり方の検討と意識の向上
家庭系ごみ(もえるごみ・もえないごみ・資源物)に対する市の収集・処理は、現在無
料で行っています。家庭系ごみの有料化は、処理費用の負担の公平が図られ、ごみの発生
抑制や減量意識の向上等に有効な手法ですが、市民の合意形成が重要であり、市民から幅
広く意見を求めながら、有料化制度のあり方について検討することが必要です。
本市では、平成 22 年度に「一般廃棄物処理基本計画の改定に伴う市民意識調査」を実
施いたしましたが、景気が停滞しているなか、ごみ減量化が進んでいる状況において市民
負担を増やす有料化に踏み切ることは困難なことから、当面(計画前期)は他の減量施策
を優先しますが、中間目標年度における数値目標の達成状況によっては、計画後期におい
て、市民意見等を勘案しつつ、家庭系ごみの有料化について再検討することとします。
また、事業系ごみについては、有料で市の処理施設への自己搬入及び許可業者による搬
入を認めていますが、今後は社会経済状況や近隣自治体の手数料との均衡も勘案しつつ、
ごみ処理コストの情報提供を行い、適正な処理手数料について検討を行うこととします。
PFI・公設民営などの事業手法による民間活力の有効活用
新たなごみ処理施設の事業化には、PFI や DBO などの民間活力を活用する手法を検討
し、行政と事業者とのパートナーシップによるコストの縮減等の効率的・効果的事業運営
を目指します。
4 計画の進行管理
計画の推進に当たっては、市民・事業者・市が計画の目標を共有することが必要であるた
め、周知徹底と普及・啓発を積極的に行うとともに、多くの市民・事業者からごみの減量に
対する理解と協力が得られるよう、働きかけを行います。
また、
「PDCAサイクル」により計画を管理していくこととし、毎年度の進行管理と、中
間目標年度となる平成 28 年度に計画の評価・見直し(大きなサイクル)を行うこととしま
す。
なお、進捗状況や評価結果については、市民・事業者へ公表するとともに、廃棄物減量
等推進審議会へ報告していきます。
図 40 PDCA サイクルのイメージ
Plan
Do
Check
Action
(計画)
(実施)
(評価)
(改善)
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