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マレーシア旅行博覧会(MATTA Fair Kuala Lumpur2015)出展に伴う
マレーシア旅行博覧会 (MATTA Fair Kuala Lumpur2015) 出展に伴う情報発信事業 報告書 平成27年3月 東北運輸局 企画観光部 目次 1.事業概要 ・・・・・・・・・2 2.博覧会概要 ・・・・・・・・・5 3.開催会場、ブース状況 ・・・・・・・・・6 4.ブースの装飾 ・・・・・・・・・7 5.ブース出展等連動した施策 ・・・・・・・・・9 6.制作物 ・・・・・・・・・10 7.実施日の写真 ・・・・・・・・・11 8.事業アンケート調査 ・・・・・・・・・14 9.旅行会社訪問 ・・・・・・・・・40 10.商談会 ・・・・・・・・・44 11.広告 ・・・・・・・・・52 12.効果測定とまとめ ・・・・・・・・・54 13.受託業者プロフィール ・・・・・・・・・55 1 1 事業概要 【事業名称】 マレーシア旅行博覧会(通称:MATTA Fair Kuala Lumpur2015)ブース出展事業 【事業目的】 観光庁では、観光立国実現に向けたアクションプログラム及び日本再興戦略に掲げら れた訪日外国人旅行者数2000万人の高みを目指したビジットジャパン事業を展開してい くこととしており、この一環として、東北運輸局においては東北地域の関係者と連携し た、東北への外国人旅行者を誘致するためのビジットジャパン地方連携事業を実施して いるところである。 訪日外国人旅行者数は、日本全体としては平成25年に史上初の1000万人に到達して過 去最高となっているものの、宿泊旅行統計調査(観光庁)によると東北地域に限っては 依然として震災前水準への回復すら図られていないのが現状である。 東北運輸局では、震災からの復興を第一に考え、東北地域における外国人宿泊者数の 震災前の実績値を上回ることを目標に、「東北観光基本計画」を平成25年3月に策定し ており、本計画に基づいて官民、観光関係者、地域住民が一丸となり、東北地方の観光 振興に取り組んでいくこととしている。 今般、マレーシアで開催される旅行博覧会(MATTA Fair Kuala Lumpur2015)に出展 し、マレーシアの旅行関係者及び一般消費者に対して、東日本大震災後の東北地域の現 状について正しい情報を伝えるとともに東北の観光資源等をPRすることにより、東北の 認知度向上と商品造成促進を図ることを目的とする。 【実施主体】 東北運輸局 東北観光推進機構 【事業期間】 平成27年3月12日(木)~平成27年3月17日(火) 【事業内容】 ①現地旅行会社等へのセールスコール 開催時期:平成27年3月12日(木) ②マレーシア旅行博覧会(MATTA Fair Kuala Lumpur2015)へのブース出展・運営 開催時期:平成27年3月13日(金)~15(日) 予定 ③マレーシア旅行博覧会(MATTA Fair Kuala Lumpur2015) ブース来場者に対するアンケート調査の実施・集計・分析 ④東北の観光魅力をPRするための記事の掲載 ⑤併催事業のセミナー、商談会への参加 ⅰ.クアラルンプール会場 開催時期:平成27年3月16日(月) 14:00~17:30 ⅱ.コタキナバル会場 開催時期:平成27年3月17日(火) 15:00~20:00 2 2 1 事業概要 【事業スケジュール】 月日・地名 3月12日(木) 現地時間 予定 ★旅行会社訪問 【訪問】旅行会社等訪問 10:00 Apple 11:00 J-Horizon 14:00 GOLDEN TOURWORLD ★MATTA 1日目 [10:00-21:00] 3月13日(金) 8:30 出展準備 10:00 【出展】10:00-21:00 21:00 ★MATTA 2日目 [10:00-21:00] 3月14日(土) 10:00 【出展】10:00-21:00 21:00 ★MATTA 3日目、最終日 [10:00-21:00] 3月15日(日) 10:00 【出展】10:00-21:00 21:00 ★商談会/クアラルンプール 3月16日(月) 14:00 【商談会】14:00-17:30 17:30 ★商談会/コタキナバル 3月17日(火) 15:30 【商談会】【一般向け訪日観光フェア 】15:30~20:00 20:00 3 1 事業概要 【事業参加者】 No. 所属 役職 氏名 1 東北観光推進機構 担当部長 加藤 正博 2 東北観光推進機構 担当部長 日下 彩子 3 山形県 (クレア・シンガポール事務所 駐在員 鈴木 敦 4 岩手県観光課 主事 栃木 美穂 4 2 博覧会概要 ■名称 MATTA FAIR Kuala Lumpur 2015 ■主催 Malaysian Association of Tour & Travel Agents (MATTA) ■会場 Putra World Trade Centre(PWTC) ■会期 2015年 3月 13日(金)~15日(日) 3日間 ■面積 27,400㎡(ジャパンブース216 ㎡ ) ■出展者数 224団体 計1126ブース(うちジャパンブースは25) ■参加地域 アジアを中心に世界各国 ■一般来場者数 90,000人 ■入場料 一日券RM4 ※開催時のレートを日本円に換算するとRM1=約33円 ■会期中のスケジュール 1日目 2日目 3日目 10:00~21:00 10:00~21:00 10:00~21:00 ■本博覧会の特徴 Malaysia Association of Tour & Travel Agents (MATTA) が主催する 一般旅行者向けの国際旅行博覧会。9月と3月の年2回開催される。 毎回10万人前後の集客があるマレーシア最大規模の旅行イベントである。 5 3 開催会場・ブース状況 ■会場全体図 6 3 開催会場・ブース状況 ■日本ブースレイアウト ジャパンブースでは25の企業・団体が参加。東北ブースは1小間の出展。 JAPAN TOHOKU/SENDAI ブース No.14 7 4 ブースの装飾 ■ブース装飾のコンセプト 「マレーシア市場で人気の高い東北の春・秋・冬のビジュアルで、来場者の興味を掻き立 て注目を集めるブースに!」 ・3月開催ということで春~新緑の季節を取り上げた。新緑が美しい奥入瀬渓流をブース 側面に、角館の桜と雪壁が同時期に見られる東北ならではの景色を背面に設置。(※実際 はブースの特性により背面にドアがあるため、背面と側面にずらして設置。) ・取り上げたスポットの場所を地図に明記する、この季節が見られる月をデザインに盛り 込むなど、文字情報も取り入れた。 ブースパネル(左:新緑の奥入瀬渓流、右:角館の桜と八幡平の雪壁) カウンター前パネルにはTOHOKUJAPANのロゴを掲出 8 4 ブースの装飾 ■ブース装飾(実施日の写真) 9 5 ブース出展と連動した施策 ■ブース施策「Facebook」 ◆MATTA会期の前に東北観光推進機構のFacebookページ「TohokuTourism」でMATTA出展の お知らせを行った。 ◆東北及び仙台のFacebook英語ページをPRするPOPを制作し、ブース来場者にいいね!を 押すよう呼びかけた。 プロモーションPOP 【本施策の結果】 TohokuTourism 期間中169人増加 (3/12-3/16の推移より) ※うちマレーシアは57人 期間前から期間後の推移を見ると、増加数は169人と高く、すべて純増。 Facebookアカウントの国タイプを「マレーシア」としている人のいいね増加数は57人だっ た。(※国は国籍に限らず、在住地などで判断されている場合もある) 10 6 制作物 ■ブースPOP 東北の地図をPOPにして掲示。来場者の問いかけに地図を用いて対応した。 11 7 実施日の写真 ■ブースで配布したチラシ・パンフの一覧と写真 パンフレットの種類 青森県パンフレット(英語) 秋田県パンフレット(英語) 岩手県パンフレット(英語) 秋田県パンフレット(英語) 宮城県パンフレット(英語) 福島県パンフレット(英語) 山形県パンフレット(英語) 新潟県パンフレット(英語) 花巻温泉パンフレット(英語) 仙台市パンフレット(英語) 12 7 実施日の写真 ■ブースの様子 13 7 実施日の写真 ■その他 会場全体 日本ブース入口 14 8 事業アンケート調査 ■アンケート内容(日本語 1ページ目) 15 8 事業アンケート調査 ■アンケート内容(日本語 2ページ目) 16 8 事業アンケート調査 ■アンケート内容(英語 1ページ目) 17 8 事業アンケート調査 ■アンケート内容(英語 2ページ目) 18 8 事業アンケート調査 ■アンケート実施概要 アンケート実施期間 : 平成27年3月13日(金)~平成27年3月15日(日) 実施場所 : MATTA FAIR Kuala Lumpur 2015 東北ブース内 アンケートサンプル数: 130 アンケートノベルティ: フリクションボールペン オリジナルの名入れフリクションボールペンを制作 ■アンケート集計結果 1.海外へは何回行ったことがありますか。 7, 5% 1~2回 24, 19% 3~5回 33, 25% 6~10回 31, 24% それ以上 行ったことはない 35, 27% ※それ以上 50回以上(1人)、30回以上(2人)、20回以上(2人)、その他12~18回 19 8 事業アンケート調査 2 あなたが旅行をする際、誰と行きますか。 90 83 80 70 60 49 50 40 30 24 20 7 10 0 ひとり 家族 友人 20 その他 8 事業アンケート調査 3 日本に行ったことがありますか。 はい 56, 43% いいえ 74, 57% 3 (はいと答えた方)行った回数 20 18 18 16 16 14 12 11 10 8 6 6 4 2 0 1回 2回 3回 ※それ以上 5回(3人), 6回(2人)、2回・7回・11回・20回(各1人) 21 それ以上 8 事業アンケート調査 4 東北に行ったことがある方のみ、お答えください ■訪れた都市や地方を幾つでも結構ですのでご記入ください。 福島 2 青森 2 秋田 2 仙台 山形 2 2 ■その時利用した旅行会社を教えてください。 ※個人で手配した方は個人手配と記入下さい。 Apple Travel 2 個人手配 24 5 日本の東北を知っていますか? 36, 28% 知っている 訪れた事がある 87, 67% 7, 5% 今回初めて知った 22 (知っていると答えた方) ここ数年で知った 30 かなり以前から知っている 6 8 事業アンケート調査 6 5の質問で「1:知っている」と答えた方にお伺いします。 東北を何で知りましたか。(複数回答可) 30 25 25 20 15 10 12 8 8 6 5 4 2 2 0 【旅行会社】 JTB 【新聞】 JR east documentary, News, dorama “Amachan”(JR東日本の文書、ニュース、ドラマ“あまちゃん”) 【インターネット】 Japan guide http://www.japan-guide.com/ 【その他】 福島の事故 23 8 事業アンケート調査 7 東北へ旅行をしたことがある方にお伺いします。 ■パッケージツアーを利用しましたか? 12 10 10 8 6 5 4 2 0 0 パッケージツアー 個人手配 その他 ■東北では何を食べましたか? シーフード、寿司、蕎麦 ■滞在中の費用(航空券代・ツアー代除く)はいくら位でしたか? 4000RM 5000RM 1 4 6000RM 1 6200RM 1 8000RM 1 10000RM 1 15000RM 1 ※RMとはマレーシアの通貨単位で開催時のレートを日本円に換算するとRM1=約33円 24 8 事業アンケート調査 8 東北を旅行するとしたら,何に興味がありますか。 興味のあるものに〇をつけてください(複数回答可) 【現地ならではの体験】 花見 25 8 事業アンケート調査 9 東北ブースに来て得た情報で東北についてどう思われますか。 (複数回答可) 80 73 70 60 50 39 40 30 20 29 26 19 10 10 3 0 26 2 8 事業アンケート調査 10 今回のマレーシア旅行博(MATTA2015)にあわせて“Wattention”及び “AmLeisure 探世界”に広告を出しました。 ■ご覧になりましたか? 70 60 60 50 40 34 30 26 20 10 0 Am Leisure 探世界 Wattention どちらも見ていない ■ご覧になった方にお伺いします。東北への興味はわきましたか? 50 46 45 40 35 30 25 20 15 10 6 5 0 見て東北への興味がわいた 見ても興味はわかなかった 27 8 事業アンケート調査 その他、東北の観光プロモーション活動についてのご意見・ご感想がありま したら自由にご記入ください。 ·マレーシアのスーパーで郷土料理を宣伝する。 ·ローカルのトラベルフェアで宣伝する。 ·より多くのセミナーを行い、このエリアを開拓すること。 ·ローカルのおいしいものを紹介してほしい ·良い宿泊先とプールが知りたい ·交通について ·旅行費用について ·ハラルフードとお祈り場所について。 ·ムスリムの対応。食品、礼拝室。 ·旅行をしても全体的に安全であることを教えてほしい ·福島エリアの詳細についてもっと情報がほしい ·原発エリアと他の場所との違い。福島は桃ではよく知られている。 ·安全面について ·震災後、日本は東北を推進してきた。 私は安全だと思うが、最近の旅行者の多くは懸念している。 28 10 商談会(アンケート調査) お客様自身についてお伺いします。 ■性別 42, 32% 男性 女性 88, 68% ■年齢 9, 7% 3, 2% 19歳以下 20-29歳 33, 26% 22, 17% 30-39歳 40-49歳 25, 19% 50-59歳 38, 29% 60歳以上 ■職業 6, 5% 11, 9% 10, 8% 学生 会社員 公務員 22, 17% 自営業 70, 56% 無職 6, 5% その他 29 8 事業アンケート調査 まとめ ◆「海外へ行ったことがある」と答えた人が95%と多く、海外旅行に強い関心のある 層であることがわかる。 ◆旅行は「家族」と行くと答えた人が多い。 ◆「日本へ行ったことがある」と答えたのは全体の半数程度。「2回」が最も多い。 ◆日本旅行をする際の多くは「個人手配」である。 ◆日本東北を知っているのは全体の4分の1程度。半数以上が「今回初めて知っ た」と回答している。 ◆東北旅行では「観光名所めぐり」「温泉」「自然」の順で人気があった。 ◆回答者の半数以上が「東北について理解した」と回答している。 ◆ブースを訪れて「東北へ行きたくなった」と回答したのは約3割。 ◆出稿した広告を見た多くの人が「東北へ興味がわいた」と回答した。 回答者の多くが日本へ訪れた経験がある一方、今回初めて東北を知ったと回答し ている人が多数で、東北の知名度の低さがうかがえる。 旅行の動向としては、「家族」や「友達」と行くことが多く、手配は個人で行う傾向に ある。 今後も直接マレーシアの方々へ訴えかけることのできる旅行博覧会を続けて接触 を図るほか、旅行以外にも、食など生活要素から東北を売り込んでいく必要があると いえる。 30 9 旅行会社訪問 【旅行会社訪問について】 東北旅行商品造成状況や市場について調査するため現地の旅行会社など を訪問し、PR資料の配布やマレーシアの旅行動向についてのヒアリングを 行った。 実施期間:平成27年3月12日(木) 訪問先:現地旅行会社 ●訪問スケジュール 3月12日(木) 10:00~ Apple Tours 3月12日(木) 11:00~ J-Horizone 3月12日(木) 14:00~ GOLDEN TOURWORLD 31 9 旅行会社訪問 1.Apple Tour [内容] 概要:マレーシアからの訪日取扱い最大手。地方の中小旅行会社へのホールセールも行 う。震災後も日本・東北支援の想いから,継続して東北の商品を販売している。団体旅行 の取扱いが中心。 ○東北の旅行商品について ・春季に「SAKURA Tours」と題した,弘前城・奥入瀬渓流・角館・平泉等を巡るツアーがあ る。JNTOが企画した共同広告にも同商品を掲載している。 ・春季のツアーは4/23出発が催行決定している。最大催行人数32名のところ,(会社訪 問日現在で)22名の申込みがある。 ・桜のシーズン以降は,別商品(奥入瀬渓流,天童温泉,銀山温泉,仙台市内商店街等) に切り替える。最大催行人数32名,最少15名。 ・「青森は“Apple(林檎)”のふるさと」として,社名とかけてPRしている。 ○震災・放射能の影響について ・昨年と比較して東北地方のリクエストは増えてきているが,いまだ震災・放射能を心配し ている人はいる。震災・放射能については,4年経ちだんだんと忘れられてきているので, PRする側からはその話題には触れず,質問されたときに答える姿勢でいれば良いのでは ないか。 ○マレーシアでの旅行商品の消費動向について ・In House Fair(MATTA開催前に,MATTAと同価格で商品販売する自社顧客向けの フェア)の売れ行きは,昨年から40%落ちている。今年は旧正月明けと日程が近く,消費 者がお金を使った後であったこと,また,4月からのGST(消費税)導入を控え,大きな支 出を控えようという気持ちが働いているのではないかと考えている。 ○その他聞き取り事項 ・(JNTO作成パンフレット(嵐の写真が掲載された日本全体のパンフレット,表紙:銀山温 泉,裏表紙:羽黒山)に関連して)マレーシアの人々はJ-popは知っているが,嵐よりは SMAPのほうが知られている。また,以前はJ-popだったショッピングセンターの看板が今は K-popに変わっており,現在はJ-popよりK-popのほうが人気がある。 ・マレーシアでは,ヨーロッパツアーの価格が概ね訪日ツアーの価格と同程度。韓国は日 本と観光素材が同じで,日本より安い。 ・訪日商品の中でも東北地方を選ぶ方は,訪日のリピーターで,年齢層が高めの方,富 裕層が多い。 32 9 旅行会社訪問 2.J-Horizone [内容] 概要:日系旅行会社で,JAL Selectの幹事会社。Matthew氏は2013年2月の観光庁主催 招請事業に参加し,仙台を訪問したことがある。 ○東北の旅行商品について ・東北の商品は,ツアー1本(田沢湖,角館,平泉,松島等)の他,冬季はJR East Passと 組み合わせたガーラ湯沢の商品がある。ツアーは申込が伸びず,ガーラ湯沢商品のほう が人気がある。 ・4月にインドネシアメダン(キリスト教徒が多い都市)から,20名程の教会関係者が秋田 県に行くパッケージツアーを催行する。秋田市添川のカトリック修道院に,涙を流したと言 われるマリア像があり,キリスト教徒の間では広く知られている。ゴールデンルートと,秋田 県マリア像を組み合わせた8日間の行程。 ・また,J-HorizonsとしてはJR Passを販売しているのみだが,12名程の家族・友人の団体 が例年,東京~(新幹線)~新青森~(夜行列車)~函館・札幌の旅行をしていると聞い ている。途中仙台に1泊し,牛タンが気に入っていると話していた。 ○震災・放射能の影響について ・いまだ震災・放射能を心配している人はいる。「Fukushima」と聞くと心配する人がいる一 方,東北地方に福島県が含まれていることを認識していない人も多いため,「Fukushima」 の名前を出さずにPRしたほうが良い(「会津若松」等伝え方を工夫する)。 ○その他聞き取り事項 ・マレーシアの最も大きな旅行シーズンは11月,12月のスクールホリデーの時期であり, この時期は両親と子どもで家族旅行をする人が多い。しかし,スクールホリデーに旅行す るターゲットと,東北が狙うべきターゲットは異なるのではないか。スクールホリデーでは子 どもが喜ぶテーマパーク等が好まれるが,東北地方の良さは秋の紅葉等の自然景観の美 しさである。マレーシアの旅行時期のピークとはずれるが,自然や,ゆったりとした旅を好 む大人向けに,紅葉は良い観光素材である。 33 9 旅行会社訪問 3.GOLDEN TOURWORLD [内容] 概要:マレーシアからの海外旅行取扱大手。2013年に一度東北ツアーがあったが取扱 終了していた。2015年2月の機構招請事業(VJメイン)に同社Sky Chan氏が参加した。団 体旅行の取扱いが中心。 ○東北の旅行商品について ・東北地方の旅行商品はいったん取扱終了していたが,2015年2月の機構招請事業の 後に再度造成した。ツアー内容は,国内線で青森に移動した後,バスで東北地方を南 下,日光と組み合わせるコース。今回のMATTAでも販売し,5月にツアー初回を開催。以 降月1回のペースで募集する。最少催行人数15名,最大20名。 ○震災・放射能の影響について ・いまだ震災・放射能を心配している人はいる。 ○その他聞き取り事項 ・当社は団体旅行が主であるため,新幹線移動は荷物置き場がなく不便。モデルコース の移動手段は,国内便か団体バスを利用するものが良い。 34 10 商談会 ■商談会について ■名称:「2015 Visit Japan Travel Trade Meet Malaysia」 ■開催日時: 2015年 3月 16日(月) クアラルンプール 14:00~17:20 2015年 3月 17日(水) コタキナバル 16:00~19:50 ■会場: ・クアラルンプール :Sheraton Imperial KL ・コタキナバル :Hyatt Regency Kota Kinabalu ■日本側参加対象:地方自治体、宿泊施設、観光関連団体 ■予定招聘者:マレーシア側訪日旅行を扱う旅行会社、ランド社、メディア関係 者等 クアラルンプール会場では、マレーシア側の参加者が固定テーブルにつき、 日本側参加者が各ブースを廻るかたちで実施された。 コタキナバル会場では反対に、日本側参加者が固定テーブルにつき、マレー シア側参加者がめぐるかたちだった。 □アンケート: コタキナバル商談会では、商談会後に一般来場者向け訪日観光フェアが開催 された。 [内容] ・日本の観光関係者によるセミナー ・PRブース ・立食ブッフェ 訪日観光フェアに来場した一般客に対し、MATTA東北ブースで実施した来場 者アンケートと同じものを配布し、回答を得た。 35 10 商談会 ■クアラルンプール会場参加者 •日本側参加事業者:34事業者 •招聘者:35団体(38名) 36 10 商談会 ■クアラルンプール会場 【商談内容】 ①SHIN TOA TRAVEL ・インセンティブツアーのランドオペレーター。顧客の要望に応じてツアー組みを し,自分から企画提案するわけではないので,今回の商談会も出席する予定は なかったが,JNTOからの声掛けを受けて参加した。 ・震災前は,東京から日光経由で青森に行く6日間のツアー等を造っていた。 ・先週JR東日本がセールス訪問に訪れ,日本の安全性についてPRしていた が,日本側がPRするよりも,第三者を通じて日本の安全性を発信したほうが良 い。 ②Vacation Asia International ・団体旅行の取扱いが中心。訪日では東京,北海道の商品がメイン。 ・震災前は東北の商品があったが,震災後取扱いしていない。 ・震災・放射能の影響についての心配が払拭されていないため,招請事業の数 を増やして,より積極的にPRしたほうが良い。より多くの旅行会社を招請すれ ば,旅行会社の間で話題になり,商品造成をする会社が増える。 ・(東北各地と世界各国の放射能の数値を記載した資料を見せたところ)旅行会 社単体では日本の安全性を説明するのは難しいため,このような説明資料を, 旅行商品と一緒に新聞広告に掲載するといった援助があると良い。 ③Malaysian Harmony Tour & Travel ・東北の商品なし。 ・Malaysian Harmonyとしては団体旅行,FITともに取扱いがある。 ・東北地方についてよく知らないとのことだったため,商談資料に基づいて全体 的な説明をした。 37 10 商談会 ■クアラルンプール会場 【商談内容】 ④Roystar ・東北の商品あり。 ・既に東北ツアーを1本持っているため,商談資料のモデルコース部分を主に 紹介した。 ⑤Hello Holodays ・東北の商品あり。今回新しく造成した。4月に10名程度のグループで催行予 定。 ・FITの取扱いはなく,団体バスツアーが主な商品。 ⑥JTB ※商談時間切れで十分な時間が取れなかったものの,2月機構招請事業(VJメ イン)で東北に来てくれたことについてのお礼と,商談資料・DVDをお渡しした。 【商談の様子】 38 10 商談会 ■コタキナバル会場参加者 •日本側参加事業者:13事業者 •招聘者:13団体(14名) 39 10 商談会 ■コタキナバル会場 【商談内容】 ① H.I.S(コタキナバル支店) ・JR Passの販売を行っており,JR Passを購入する顧客が日本各地のパンフレッ トを欲しがることがある。パッケージツアーの取扱いもしたいとは考えているが, 今のところは行っていない。 →商談会・訪日観光フェア終了後,余ったパンフレットやポスターをお預けし, 活用いただくこととした。 ②Eugene Holiday ・新しい旅行会社であり,アウトバウンドライセンスは持っているが,実際の商品 取扱いはまだない。 ・いろいろな地域について情報を集めているとのことで,東北地方の概要を説明 した。 ③Tay Travel Service ※②Eugene Holidayへの説明の途中で同席された。Eugene Holidayと一緒に概 要説明,資料をお渡しした。 ④JTB(コタキナバル支店) ・東北の商品なし。東京から北海道へ新幹線・急行で移動するFIT向け商品は あるが,東北地方は情報がなく,通過するだけ。 →東京や北海道と組み合わせた東北地方のモデルコースを紹介した。 ・(宮城県の蔵王キツネ村を紹介したところ)ムスリムの方は犬科の動物は触れな いため,お勧めする際には注意が必要である。 40 10 商談会 ■コタキナバル会場 【商談内容】 ⑤SMI Holiday ・日本からタイ・マレーシア・ベトナム等への旅行手配を行うWendy Toursのラン ドオペレーター。マレーシアからの訪日手配も同様に,FIT向けにホテル・送迎・ 日本語ガイドの手配等を行っている。東京の営業所にマレーシア人のスタッフが いる。 ・東北の商品なし。東京,大阪,昇竜道コースでの手配実績あり。 ⑥Discovery Tours & Travel ・東北地方についてよく知らないとのことだったため,商談資料に基づいて全体 的な説明をした。 ⑦Intra Travel Service ※ ⑥Discovery Tours & Travelへの説明の途中で同席された。一緒に概要説 明,資料をお渡しした。 ⑧Power Tours & Travel ※日本のランドオペレーターから提案があるため,商品企画についてはそちら に任せているとのことだった。 ・東北地方についてよく知らないとのことだったため,商談資料に基づいて全体 的な説明をした。 【商談の様子】 41 10 商談会 ■ギブアウェイ 商談した旅行会社に対するギブアウェイとして、こけしの付箋を用意した。選定にあ たっては現地にヒアリングし、「メモ帳より使いやすい付箋」という意見を参考にした。 ■配布数:60個 ■説明資料 商談した旅行会社に東北の説明資料を格納したDVDを配布した。 ページ数:65ページ 配布数:60枚 内容:アクセス情報、東北の地図と紹介、東北7県+仙台市の紹介、モデルコース(春~ 夏の東北、冬の温泉コースなど)、桜・紅葉情報、ハラルインフォメーション、FreeWiFi、お問合せ先) [内容の一部] 表紙 アクセス 東北の紹介 桜と紅葉情報 モデルコース 情報サイトのご案内 42 10 商談会(訪日観光フェアでのアンケート調査) ■アンケート実施概要 アンケート実施期間 : 平成27年3月17日(火) 実施場所 : コタキナバル商談会会場内訪日観光フェア アンケートサンプル数: 21 ■アンケート集計結果 1.海外へは何回行ったことがありますか。 1, 5% 3, 15% 1~2回 3~5回 7, 35% 4, 20% 6~10回 それ以上 行ったことはない 5, 25% 43 10 商談会(訪日観光フェアでのアンケート調査) 2 あなたが旅行をする際、誰と行きますか。 18 16 16 14 12 10 8 8 6 4 4 2 0 0 ひとり 家族 友人 44 その他 10 商談会(訪日観光フェアでのアンケート調査) 3 日本に行ったことがありますか。 はい 10, 48% いいえ 11, 52% 3 (はいと答えた方)行った回数 4.5 4 4 3.5 3 2.5 2 2 2 1.5 1 1 0.5 0 1回 2回 3回 45 それ以上 10 商談会(訪日観光フェアでのアンケート調査) 4 日本に行ったことがある方のみ、お答えください ■訪れた都市や地方を幾つでも結構ですのでご記入ください。 東京 大阪 2 1 ■その時利用した旅行会社を教えてください。 ※個人で手配した方は個人手配と記入下さい。 airword poputautoravel agency 個人手配 1 1 5 5 日本の東北を知っていますか? 4, 20% 0, 0% 知っている 16, 80% 訪れた事がある 今回初めて知った (知っていると答えた方) ここ数年で知った かなり以前から知っている 2 2 46 10 商談会(訪日観光フェアでのアンケート調査) 6 5の質問で「1:知っている」と答えた方にお伺いします。 東北を何で知りましたか。(複数回答可) 7 6 6 5 5 4 3 2 1 1 1 1 1 0 0 0 47 10 商談会(訪日観光フェアでのアンケート調査) 7 東北へ旅行をしたことがある方にお伺いします。 ■パッケージツアーを利用しましたか? 3.5 3 3 2.5 2 1.5 1 1 1 0.5 0 パッケージツアー 個人手配 ■東北では何を食べましたか? 回答なし ■滞在中の費用(航空券代・ツアー代除く)はいくら位でしたか? 3000RM 4000RM 3 1 48 その他 10 商談会(訪日観光フェアでのアンケート調査) 8 東北を旅行するとしたら,何に興味がありますか。 興味のあるものに〇をつけてください(複数回答可) 49 10 商談会(訪日観光フェアでのアンケート調査) 9 東北ブースに来て得た情報で東北についてどう思われますか。 (複数回答可) 14 12 12 10 10 8 6 6 4 4 2 2 1 0 0 50 0 10 商談会(訪日観光フェアでのアンケート調査) 10 今回のマレーシア旅行博(MATTA2015)にあわせて“Wattention”及び “AmLeisure 探世界”に広告を出しました。 ■ご覧になりましたか? 16 14 14 12 10 8 6 4 2 2 1 0 Wattention Am Leisure 探世界 どちらも見ていない ■ご覧になった方にお伺いします。東北への興味はわきましたか? 7 6 6 5 5 4 3 2 1 見て東北への興味がわいた 見ても興味はわかなかった 51 10 商談会(訪日観光フェアでのアンケート調査) お客様自身についてお伺いします。 ■性別 9, 43% 男性 女性 12, 57% ■年齢 2, 10% 4, 20% 19歳以下 2, 10% 20-29歳 30-39歳 3, 15% 40-49歳 50-59歳 60歳以上 9, 45% ■職業 1, 5% 学生 4, 19% 会社員 公務員 自営業 16, 76% 無職 その他 52 11 広告 ■広告掲載媒体 ①WAttention 「日本」の情報に特化したマレーシアで唯一の英字フリーマガジン。和テンションはマレー シア人とマレーシアに住む英語圏の方々に、日本の伝統・文化・自然観光・グルメ情報を伝 える唯一の英字情報誌。すでにシンガポール、ロサンゼルス、台湾、タイ、パリ、インドな どで配布している。 発行部数: 10,000部 版型/ページ数:A4サイズ/ 28ページ~36ページ(予定) 発行頻度: 季刊(3月・6月・9月・12月) 15日発行予定 掲載全4P中、1~3Pは東北の春・初夏の観光情報を掲載。 4P目は現地旅行会社の東北旅行商品の広告が掲載。 [1~3P] 東北の春。角館の桜、八幡平の雪の回廊。 山形のあつみ温泉の夜桜。仙台東照宮の桜。花見山の色とりどりの景観・・・など。 東北の新緑。奥入瀬渓流。猊鼻渓の美しい緑・・・など。 [4P] 桜ツアーズと題し、東北の桜の季節を楽しむ旅行商品。 猊鼻渓、奥入瀬渓流、平泉・・・など。 53 11 広告 ■広告掲載媒体 ②探世界 国内及び海外旅行者向けの雑誌の中国語版。最新情報や質の高い最新情報が掲載されてい ることから、国内及び海外旅行のガイドブックとして人気となっている。MATTAの正式パート ナーとなっている他クアラルンプール国際空港のゴールデンラウンジやその他国内主要空 港、スターバックスなどの大手カフェにも読み物として置かれている。 発行部数: 40,000部 発行頻度: 月刊誌 [内容] 全12ページ 本誌記者が参加したFAMTRIP(VJ招請事業)の内容を掲載。 佐渡金山、錦鯉の里、大内宿、会津若松城、裏磐梯、塩竈魚市場、 蔵王温泉、お釜、松島・・・など 54 12 効果測定とまとめ セールスコール 広告/Facebook 商談会 集客 ブース出展 集客 ◎広域の一般 人への訴求 ◎商品販売 訴求 ◎具体的な 商品造成 ◎商品販売 ・クアラルン プール ・コタキナバル ◎具体的な 商品造成 ◎観光訴求 【連携・連動】 実施事項はすべて連動させて効果を最大化! ◎共同広告・ブース連動:英語、中国語で広告出稿 ◎旅行エージェント:広告連携 数値成果 アンケート回答数 広告接触者数 その他の成果 130 (+21) 50,000(推定) 東北の知名度の低さを再認識。 安全面に対する不安の声が目立った。 【まとめ】 今回の出展ではアンケートや来場者、商談相手との接触から、まだまだ 東北は知られていない場所であるということを再認識した。東北を知る人 からも、放射能などの不安の声が多く、安全面を危惧する傾向が東北旅 行商品の販売促進に繋がっていないことがわかった。 旅行博覧会など、直接旅行者の声を聞き、また情報を発信できる活動 は今後も有用である。それとあわせて一般市場にも東北の名が伝わるよ う、食文化や自然景観などの東北独自の素材PRを連携させて知名度を 向上することが重要である。 55 13 受託業者プロフィール 受託業者名 ㈱JTBコミュニケーションズ 東北営業局 所在地 宮城県仙台市青葉区中央4-10-3 住友生命ビル9階 電話番号 022(222)1582 56