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CSR報告書2009 - 明治ホールディングス株式会社

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CSR報告書2009 - 明治ホールディングス株式会社
CSR報告書2009
CSR報告書2009
明治製菓株式会社
お客様コミュニケーション部 CSR推進室
〒104-8002 東京都中央区京橋 2 - 4 -16
ホームページアドレス http://www.meiji.co.jp
本報告書のご意見・ご感想をホームページの「お問い合わせ窓口」
にお寄せください。
印刷:株式会社 栄光舎
Corporate Social Responsibility 2009
C o n t e n t s
● 本社所在地
● 代表取締役社長
〒104-8002 東京都中央区京橋2-4-16
佐藤 尚忠
1916年10月9日
● 資本金
明治ホールディングス株式会社
[出資比率100%](2009年4月1日現在)
● 従業員数
環境を考えたパッケージ紹介
子・食品・薬品等の製造、販売を中心と
告書」を発行しています。その編集方針
してビル賃貸事業ほか各種サービス
は次のとおりです。
①環境の報告は、
「環境報告ガイドライ
います。食・薬の兼業ならではの強み
構築を目指し、
2008年度は連結売上
ン
(2007年版)」に準拠し、環境以外
の内容は、明治製菓グループの社会
性に関する内容を明治製菓のCSR
重点項目に則して編集しています。
②明治製菓の特徴的なCSR活動を「特
集」
として、
どなたにでも楽しく、わかり
やすくお読みいただけるようキャラク
ターと写真を交えて紹介しています。
高4,140億80百万円(前期比2.
3%
③ 記 載 対 象 期 間は、2 0 0 8 年 4 月∼
増)
となりました。
6,922名
(連結)
7
告書に社会的な内容を加えた「CSR報
を生かした新たなビジネスモデルの
● 株主
明治製菓の事業
社により構成されており、事業は、菓
中心とする「薬品カンパニー」を発足
フード&ヘルスケア 71% 薬品 28%
その他 1%
5
特 集
させ、その中で海外への展開を進めて
● 売上構成
経営体制/CSR推進方針
境報告書」を、2005年度からは環境報
心とする「フード&ヘルスケア
(F&H)
4,140億円
(連結)
4
会社及び子会社31社、関連会社12
カンパニー」
と、医薬品・農薬・動物薬を
● 売上高
CSR委員長 メッセージ
明治製菓は、2001年度より4回「環
明治製菓では、菓子・健康食品を中
283億円
3
明治製菓グループは、明治製菓株式
事業を展開しています。
● 設立
ごあいさつ
編 集 方 針・報 告 の 範 囲
(2009年3月31日現在)
菓子・食品、薬品等の製造販売
1
事業概要
会社概要
● 事業内容
会社概要/編集方針・報告の範囲
2009年3月までの実績ですが、一
社会性報告
品質
売上高
(百万円)
450,000
当期純利益
経常利益
連結
単体
(百万円)
20,000
連結
単体
400,000
(百万円)
10,000
連結
単体
コミュニケーション
お客さまとのコミュニケーション
カカオ生産国とのパートナーシップ
情報
コンプライアンス
「透明・健全で、社会から信頼される企業」であり続けるために
リスクマネジメント
200,000
2,000
ワーク・ライフ・バランス
0
5,000
100,000
-5,000
50,000
0
2004 2005 2006 2007 2008
(年度)
0
2004 2005 2006 2007
2008
(年度)
-10,000
社会貢献活動
「食育」をはじめとし、さまざまな支援活動を行っています
23
環境報告
省エネルギー、CO₂削減の取り組み
27
廃棄物削減の取り組み/化学物質適正管理の取り組み/訴訟
28
環境の取り組み紹介
29
CSR:
(Corporate Social Responsibility)。
事業所の取り組み/グループ会社の取り組み
30
企業の社会的責任のこと。明治製菓の考える
環境会計
31
た企業活動を展開し、社会に貢献していくため
グループ会社の状況
32
に、
「 安全・安心」な製品を提供し、環境との調和
サイトレポート
33
第三者意見
35
会社沿革
36
や 社 会 貢 献 活 動によって 企 業 価 値 を 高 めて
2004 2005 2006 2007
2008
(年度)
いくこと。
ステークホルダー:お客さま、従業員、投資家及び
社会全体の企業を取り囲む関係者のこと。
1
21
お互いの個性を大切にし、意欲・能力を最大限に発揮します
「CSR」は、社会の一員としてバランスのとれ
150,000
20
あらゆる「リスク」への対応策を整備しています
グループ製造会社としています。
【 参考 語句解説 】
4,000
10,000
18
25
6,000
250,000
18
適時適切な情報開示を行います
2008年度の環境負荷の状況/環境マネジメントシステム
15,000
300,000
15
ならびに34ページ記載の明治製菓
8,000
350,000
13
私たちの、品質への思い
部直近の情報を含みます。
④記載対象範囲は、明治製菓株式会社
9
2
ご あ い さ つ
明治製菓の歴史は、1916年、創始者相馬
半治が、
「 食品文化の向上」
「栄養保健の増進」
「家庭での団欒」などの消費者への貢献を目指し、
菓子を普及させたことから始まりました。これは、
企業として果たすべき社会的使命を明確に打ち
出した創業であり、明治製菓のCSRの基盤と
なっております。その後、1946年には医薬品事
業に参入し、
「食」
・
「健康」を軸とした企業活動を
継続して推進しています。
さて、2009年4月、明治製菓は、明治乳業
株 式 会 社と共 同 持 株 会 社で ある明 治ホー ル
ディングス株式会社を設立しました。この経営
統合は両社対等の精神のもと、
これまでの協力
関係を一歩進めてお互いが持つ経営資源を最大
限に活 用 することにより、既 存 事 業 の 強 化と
新たな需要の創造を実現し、新グループとして
の企業価値の向上を目指すことが両社にとって
最良の選択肢であると判断し、決断したもので
あります。
CSR 委員長 メッセージ
明治製菓グループは、食と健康に関わる事業
明治製菓グループのCSR活動の基本は、企業
中でも、製品の「安全・安心」に繋がる品質管理の取り
に携わっており、第一に、
「 安全・安心」な製品を
理念の実現により、豊かな明るい社会づくりへ貢献
組みは、当社グループにとってステークホルダーの皆
世に送り出し、一人でも多くのお客さまの日々の
していくことであり、経営方針の最重要課題のひとつ
さまへの社会的責任を果たす基盤であり、お客さまの
しあわせに貢献することが、最も重要な使命で
として「CSR経営の徹底」を位置付け、積極的に
「健康」で「楽しい毎日」にお役に立つ商品やサービス
あると考えます。
取り組んでいます。
をお届けできるよう、日々努力を重ねています。
また、地球規模へと拡大している環境問題へ
2009年4月1日、明治製菓株式会社と明治乳業
また、地球規模の環境問題については、原材料の調達
の取り組み、企業の健全な成長に不可欠なリス
株式会社は経営統合し、明治ホールディングス株式
から生産、物流に至る全ての工程において環境負荷
クマネジメントやコンプライアンス体制の整備に
会社を持株会社とする新生・明治グループが誕生しま
の低減に向けて何をすべきかを常に考え、個人レベル
よる基盤の強化、情報の管理と適切な開示等に
した。明治製菓の企業理念は、
グループ理念へと変わ
の啓蒙活動も含め取り組んでまいります。
ついても、一層の充実を図り、今後も企業として
りましたが、明治グループの使命は、お客さまの「おい
の社会的責任を積極的に果たしてまいります。
しさ・楽しさ」の世界を拡げ、
「健康・安心」への期待に
今後も明治製菓グループは、社会の要請に真摯
応えてゆくことであり、CSR活動の基本は変わって
に向き合い、信頼される企業として透明性の高い
新たなグループ理念のもと、従業員一同、企業
おりません。
経営のもとで、健全な発展を目指してまいりたいと
の社会的責任の重さを自覚しながら、健全な
さて、明治製菓グループでは、
「品質」
・
「コンプライ
考えています。
発展・成長を目指していきます。ステークホルダー
アンス」
・
「リスクマネジメント」
・
「環境」
・
「社会貢献」
・
の皆さまにおかれましては一層のご指導・ご支援
を賜りますよう、
よろしくお願いします。
代表取締役社長 3
撮影場所:本社屋上。屋上面に植栽を行い、都市環境に配慮するとともに、
植栽による屋上面の断熱性向上が空調の省エネルギーに寄与します。
佐藤 尚忠
「情報」の6つの分野をCSR重点推進テーマとして
います。
本報告書を通じ、明治製菓のCSR重点6分野の
活動の一端をご理解いただければ幸いです。
CSR委員長(代表取締役副社長) 髙橋 昭男
4
経営体制
社会から信頼される健全な経営体制を構築しています
コーポレート・ガバナンス ※
CSR
推進方針
6分 野 を 中 心 にCSRを 推 進します
明治製菓グループのCSR推進テー
CSR重点6分 野
マは6つの分野(品質・コンプライアン
かけがえのない未来に向けて
明治製菓では、
「業務執行」機能を執行役員の機能
社外取締役からは、
さまざまな視点からの意見・指摘を
ス・リスクマ ネジメント・環 境・社 会 貢
と位置付ける一方で、取締役会をグループ会社を含
受けており、適法性という観点だけでなく、経営の妥当
献・情報)を重点としています。これらの
めた「経営の重要事項の決定」
「業務執行の監督」
と
性に対するチェック機能も強化されています。
すべての要素が一つになったものが、明
いう機能を担う機関として位置付けています。
また、監査役に関しても社内監査役2名・社外監査
治製菓の「CSR経営」です。
そして、
ここでの議論を充実したものとするため
役2名の構成とし、より広い視野から公正な監査を
これらを柱として、ステークホルダー
に、社外取締役を選任しており、現在は、取締役7名
行っています。
とのつながりを大切にしながら
「強くて、
中1名が社外取締役という構成になっています。
※コーポレート・ガバナンス:企業統治。企業が健全に運営されるためのチェック体制。
おもしろい会社」を目指しています。
厳しい目をもつ
シマフクロウ
群れのルールが厳しい
ニホンオオカミ
共生のイメージが強い
カクレクマノミ
危険に敏感な
ナキウサギ
コーポレート・ガバナンス体制
選任
選任
会計監査人
監査
取 締 役 会
監 査 役 会
監
査
環境には国チョウである
オオムラサキ
コミュニケーションが得意な
バンドウイルカ
経営の重要事項の決定
業務執行の監督
監査
役
監査
どんな場面でも誠実に行動し
(コンプ
明治製菓の目指す 強くて 、おもしろいCSR
ライアンス)、あらゆるリスクから護り
(リ
業務執行
境への配慮を忘れずに
(環境)安全・安心
経 営 会 議
執 行 役 員 会
コンプライアンス委員会
内部監査
監 査 部
コ ー ポ レ ート
で高品質な商品を提供し
(品質)適時的
確な情報開示(情報)
を行います。
フード&ヘルスケア
カンパニー
薬品カンパニー
不動産事業部
そして、企業として健全な利益を上げ
な がら 事 業 を 継 続し、ステ ークホ ル
ダーの「生活の充実」
・
「うれしい」気持ち・
「たのしい」笑顔に貢献することが私たち
内部統制体制
の使命です。
明治製菓では、
「コンプライアンス推進規程」を制定し、
および具体的対応手順を明確にし、迅速かつ的確に対応
法令導守および企業倫理と実践に関する推進体制を構
するよう努めています。
築しています。また、当社を取り巻くリスクに対する管理
なお、金融商品取引法に基づく「財務報告に係わる内部
体制を構築するとともに、有事の場合における対応基準
統制」報告制度に対応する体制についても構築しています。
明治グループ理念体系
明治グループ理念体系は「グループ
理念」
「経営姿勢」
「行動指針」の3本
経営姿勢〈5つの基本〉
「お客さま起点」の発想と行動に徹する。
「高品質で、安全・安心な商品」を提供する。
「新たな価値創造」に挑戦し続ける。
柱と、
「 企業行動憲章」で構成されて
「組織・個人の活力と能力」を高め、伸ばす。
います。
「透明・健全で、社会から信頼される企業」になる。
お客さまの、パートナーの、仲間たちの、
「そばになくてはならない存在」であるために
株 主
消費者
地域住民
お取引先
行政・
NPO
従業員
ステークホルダー
おいしい・たのしい 、健 康 、安 心
社会貢献
やさしさ/使命
環境、品質、情報
地球市民として/安全・安心の提供/透明性
リスクマネジメント、コンプライアンス
継続性/誠実・信頼
明治製菓
企業行動憲章
私 た ち 明 治グ ル ープ は 、
「食と健康」に関わる事業
私たちは、高品質で安全な商品・サービスの開発・提供によって、お客さまの信頼と満足を獲得していきます。
私たちは、公正・透明・自由な競争ならびに適正な取引を行い、市場における相互信頼関係を構築します。
に携わる者として、その責
私たちは、お客さま、株主はじめ広く社会とのコミュニケーションを積極的に行い、適時・適切な企業情報開示を行います。
任の重さを自覚しながら、
私たちは、お客さまなどに関する個人情報の厳正な管理を実行します。また、知的財産権の重要性を理解し、
この保護に努めるとともに、不当な侵害・使用の排除を徹底します。
企業として健全に発展して
いくことで、社会への責務
行動指針〈meiji way〉
を継続的に果たしていきま
す。そのために、役員およ
び従業員は、諸法令、国際
私たちは、従業員の多様性や人格・個性を尊重するとともに、安全で働きやすい職場を確保し、
創造的で活力ある組織をめざします。
私たちは、良き企業市民として地域社会との交流を深め、広く社会貢献に努めます。
私たちは、政治・行政との健全かつ正常な関係を保ちます。また、市民社会の秩序や安全に脅威を与える
反社会的な団体・個人に対しては、断固たる態度で臨みます。
お客さまと向き合って、お客さまから学ぶ。
的取り決め、社会規範、お
私たちは、国際的な事業活動にあたり、各国・地域の法令の遵守はもとより、文化・慣習を尊重し、現地の発展に貢献します。
先を見る勘を鍛え、先駆ける技を磨く。
よびグループ各社の定め
私たちの使命は、
「おいしさ・楽しさ」の世界を拡げ、
「健康・安心」への期待に応えてゆくこと。私
仕事をおもしろくする、おもしろい仕事を創る。
る諸規程などを遵守し、高
私たちは、自然の恵みの上に成り立っている企業であることを十分認識し、資源を守り環境との調和を図ることによって、
自然との共生に努めます。
たちの願いは、
「お客さまの気持ち」に寄り添い、日々の「生活充実」に貢献すること。私たち明
課題から逃げない、
やりぬく気概と勇気を持つ。
い倫理観のもと、公正かつ
治グループは、
「食と健康」のプロフェッショナルとして、常に一歩先を行く価値を創り続けます。
チームの可能性を信じ、チームの力を活かす。
誠実に行動します。
グループ理念
5
お 客さまの「 生 活 の充実」に貢 献
スクマネジメント)、地球市民としての環
社 長
私たちは、
この憲章の精神を理解し、
グループ企業に広く周知徹底してその実現に努めます。
万一この憲章に反する事態が発生した場合には、自らの責任でその解決に取り組み、原因究明・再発防止に努めるとともに、 自らを含めて厳正な処分を行います。
6
明治製菓の事業
フード&ヘルスケア事業
フード&ヘルスケアカンパニープレジデント
西 治信
薬品事業
私たちは、常にお客さまの喜びと安心を大切にし、厳格な品質管理
私たちは、新医薬品・ジェネリック医薬品・動物用医薬品・農薬の各
体制の下で環境負荷の低減にも取り組みながら安全で高品質な商品を
事業において、高品質な商品の安定的な供給と商品情報の適切・迅速
お届けしています。
な提供を通じて、患者さん・医療従事者を始めとするユーザーの皆さま
しかし、それだけではありません。年間約5万人のお客さまが訪れる関東・
に貢献することによって、社会的責任を果たそうと考えています。
東海・大阪の3工場での工場見学や地域で開催されるスポーツイベント
研究開発・製造・品質管理・物流・販売・情報提供など、あらゆる面で
の応援・支援などの社会貢献活動、お客様相談センター・くすり相談室を
グループ理念である「健康・安心」への期待に応え 、また、 人々の
通したお客さまとのコミュニケーション活動なども私たちの大切な仕事
日々の「生活充実」に貢献する ことが、私たち一人ひとりの志です。
なのです。また今年度は、世の中のためにもっと役に立ちたい・チョコレート
私たちの商品が効果的に、また安心して使って頂けるよう、
「お客
で応援したいと考え「チョコレートで応援します」活動を始めました。
さまの気持ち」に寄り添い、全員が真剣かつ責任感をもった心構えで
本年4月の明治乳業株式会社との経営統合を機に、
これまで以上に
努力を積み重ね、その結果、ユーザーの皆さまからの 信頼 を頂くこと
「おいしさ・楽しさ」の世界を拡げ、
「健康・安心」への期待に応えていきたい
ができることが最大の目標であります。
薬品カンパニープレジデント
と思っていますので、引き続きご愛顧下さいますようお願いいたします。
松尾 正彦
菓子事業主要製品
薬品事業主要製品
● 菓子/チョコレート・キャンデー・ガム・スナック・ビスケットなど
● 抗菌薬・中枢神経系用薬・ジェネリック医薬品・外用消毒薬など
健康事業主要製品(一般用医薬品含む)
● 健康/健康関連食品・一般用医薬品など
7
● 食品/調理食品
● 動物用医薬品・農薬
8
E
C
REDU
商品の容器やパッケージの軽量化を推進。
容器の再利用を図るため、袋入りの詰め替え
用商品を開発。家庭ゴミの削減と同時に、商品
ん、
ゴミやCO₂の排出削減にも積極的に取り
を継続しているだけでなく、商品の包装・
の製造・輸送時におけるCO₂の排出削減にも
組んでいます。
貢献しています。
キシリッシュボトル
パッケージデザインにおいてゴミや無駄
E
REUS
貴重な資源を無駄なく活用するのはもちろ
明治製菓は、菓子工場でのゼロエミッション
再び使う。
Corporate Social Responsibility 2009
減らす。
特集
環境を考えた
パッケージ
パッケージ紹介
紹介
容器の重さ
プチガム
容器素材変更
キシリッシュボトルの容
プラスチック容器を紙
を無くし、少しでも環境に負担をかけない
器を軽くして資源を節
に変更しました。
ように配慮しています。
3R※を中心に、循
約しています。
アミノコラーゲン
缶を再利用
缶を繰り返し使える
ように袋入りの詰め
替え用を発 売して
います。
環型社会の実現に貢献しています。そし
カール
銀座カリー
て、常に人と地球環境保護の視点に立脚
フィルムの使用量
紙とフィルムの使用量
袋の背貼り部分を少なくしてフィ
した商品開発の推進に努めています。
箱とパ ウチ を 小
ルムの使用量を減らしました。
飲むコラーゲンというコンセプトか
ら誕生した「アミノコラーゲン」は、
さくして紙やフィ
コラーゲン市場No.1商品です。
ルムの 使 用 量を
パーフェクトプラスゼリー
減らしました。
メルティーキッス
※
「アミノコラーゲン」の容器のお話
紙の使用量
箱のつくりをコンパクトに
3Rとは
商品の企画・製造・流通・廃棄までの
すべてのプロセスにおいて、資源の
1)Reduce(減らす)、2)Reuse(再び
使う)、3)Recycle(再資源化)を推進
する施策です。循環型社会を構築する
ため、企業はもちろん、市民・国家レベル
でも3Rの徹底が重要視されています。
パウチを小さくしてフィル
以前の容器は、お客さまより
ムの使用量を減らしました。
「すりきり計量しにくい」、「取
また、小さくすることで一度
り出しにくい」とのご指摘が寄
に運べる数が増え、輸送の
して紙の使用量を減らし
際に発生するCO2を減らす
ました。 こともできました。
VOICE
CO2の排出量
包装技術グループでは環境に配慮し
た包装設計を心がけています。例えば
お菓子の箱に入っている内袋を共通
の材質・デザインにすれば、他の製品
せられていました。これらを受
け、2008年から計量しやす
く、取り出しやすい新設計のフ
タとスプーンを採用しました。
【お菓子の内袋・個包装の共通化例】
①異なる製品の内袋デザイン共通化
②個包装のデザイン・色共通化
ピックアップ、
プッカ、
ヨーグレット、
12粒キシリッシュ
ハイレモン等
うるおうのど飴スティック等
にも使用できるので無駄な廃棄物を
削減できます。またパッケージを適正
F&H包装技術グループ
片宗 晃二
サイズに設計することで、包材使用量
が減り、輸送効率も向上してCO₂排出
量も低減できます。
9
10
その他の取り組み。
再資源化。
LE
C
RECY
パッケージの素材や、印刷用インキの選
フラン
PEFC認証
定から印刷方法にいたるまで、きめ細や
かな配慮により、環境負荷の低減に努め
家庭ゴミを排出する際、紙・シール・プラ
スチックなどの 分 別 を 容 易 に するパッ
ケージを開発。ゴミの再資源化促進にも
貢献しています。
マカダミア
外しやすいトレー
箱にミシン目を入れてプラスチックトレー
を外しやすくしました。
ています。
森林認証紙
●PEFC森林認証プログラム
(Programme for the Endorsement of
Forest Certification Schemes)
持続可能な森林管理の促進を目指す国際的な森
林認証プログラム。紙などの木材加工製品のグ
●FSC
(Forest Stewardship Council:
森林管理協議会)
森林管理から木材加工製品の加工・流通までを
管理する国際的な森林認証プログラム。PEFC同
容 器とシー ル を 分 別
木材でつくられた紙を使用しています。
環境破壊的な森林伐採による木材や製品の流通を抑えるため
の仕組みの森林認証を取得した紙を使用している製品もあり
ます。フランの他にホルン、アポロのパッケージに森林認証紙
を使っています。
アポロ・ホルン
FSC認証
リーン購入を行う際の指標となる環境ラベルの
ひとつです。
ローラ・キシリッシュボトル 簡単にはがせるシール
フランの箱は菓子で唯一PEFCの認証をうけたフィンランド産の
箱にFSC認証の紙を
箱の印刷には環境にやさしい
使用しています。
ソイインキを使用しています。
アーモンド
ています。
ソイインキ
水性インキと水性ラミネート剤
様、紙などの木材加工製品のグリーン購入を行う
アーモンドの外袋に、環境にや
際の指標となる環境ラベルのひとつです。
さしい水性インキと水性ラミ
ネート剤を使用しています。
環境配慮型印刷
カール
ユニバーサルデザイン
パーティー開け をする時、弱い力でも簡単に開
しやすいように簡単に
はがせるシールを使っ
デプロメール(医療用医薬品)
●ソイインキ
大豆油を原料とした印刷用油性インキ。石油由
チェルシー
水なし印刷
けられるように背貼り部分を工夫しています。
来のインキと比較して、揮発性有機化合物の発
生が少なく、紙のリサイクルに適しているなど、
チェルシーの集積箱は、環境に
環境負荷の低減を達成したインキです。
やさしい水なし印刷で印刷
●水性インキ/水性ラミネート剤
しています。
有機溶剤を使用しないインキ、ラミネート剤を採
用することで、安全性の確保と、環境負荷の低減
を実現します。
VOICE
●水なし印刷
印刷工程で水や有機溶剤を使わない環境配慮型
の印刷方式。有害な廃液や揮発性有機化合物、
紙を使っています。木材パルプ100%の紙を使っている製品もあり
CO₂の排出削減が可能です。
ますが、
フランの箱に森林認証紙を使うなど環境配慮に努めていま
す。また、包材の3Rを進めるため軽量化したり材質を変えたりして
●ユニバーサルデザイン
文化・言語・国籍や年齢・性差、障害の有無などに関
いますが、品質保持など包材本来の機能を損なわないように気を
わらず、すべての人が自由・公平に使いこなすこと
配っています。
ができるように配慮された製品の設計手法です。
F&H購買部 材料グループ
安田 篤史
11
あまり知られていませんが、明治製菓の製品の箱にはほとんど再生
いろいろな商品のパッケージで
エコ活動を行っています。
12
品 質
私 た ち の 、品 質 へ の 思 い
社会性報告
フード&ヘルスケアカンパニー
薬品カンパニー
お客さまに安全・安心とおいしさをお届けします
安心して使用できる高品質な医薬品・動物用医薬品・農薬をお届けします
フード&ヘルスケアカンパニーの品質方針 −−創業
ています。
薬品カンパニーでは、患者さん・医療関係者や生産
医薬品は開発から製造、出荷、副作用情報の収集や
以来の精神である
「買う気でつくれ明治」
と食の安全・
基準やルールは、それぞれにお客さまの声を反映
者の方々が安心して使用できる高品質の製品をお届
適正使用情報の提供に至るまで、厚生労働省により厳
安心に重点を絞った「meijiのロゴは安全・安心マー
させて、食品衛生法・
JAS法などの法規類やチョコ
けし、副作用発生の未然防止や適正使用に関する情
しい基準が定められていますが、薬品カンパニーでは
ク」−−を実現するために、品質保証体制:M−QMS
(meiji
レート類の表示に関する公正競争規約などの公正取
報の提供による医療の向上や、生産者の方々への貢
各段階で更に厳しい独自の基準を定め、製品の信頼
Quality Management System)
を構築しています。
引協議会規約類の遵守、
ISOやHACCPなどの規格・
献に努めています。
性向上に努めています。
M−QMSは、品質方針を実現するための厳しい基
基準類の手法の導入、
X線異物検出機などの進歩し
そのために、
「全ては患者さん・消費者の方々のために」
また、
これらの基準は顧客の声や内部監査の結果
準やルール、全員で取り組み実践、チェック、見直し・
た技術・設備の採用などで構築されています。
を基本方針とした「明治製菓薬品カンパニー信頼性保証
などを反映して定期的に見直し、より良いものへと
改善から成り立ち、
PDCAサイクル※を活用して向上
M−QMSで皆さまに安全・安心でおいしい製品を
指針」を定め、製品の信頼性の確保に取り組んでいます。
改善を続けています。
を図っています。新製品開発からお客さまへ商品を
お届けしています。
お届けするまでの全ての段階の品質保証が含まれ
「Plan(計画)」
「Do(実行)」
「Check(点検)」
※PDCAサイクル:
「Action
(改良)」を繰り返し、継続的に改善する手法
信頼性保証体系図
工業化研究
安全性研究
全員で取り組み実践
基準・ルール
見直し
基準・ルール
・改善
臨床試験
「全ては患者さん・消費者の方々のために」
Plan
Action
継
続
的
改
善
Do
チェック
申請
お客さまの声
法規類
公正取引協議会規約類
規格・基準類
技術・設備の進歩
(お客様相談センター)
(食品衛生法、JAS法、不当景
品類及び不当表示防止法等)
(チョコレート類の表示に
関する公正競争規約等)
(ISO、HACCP等)
(X線異物検出機等)
原料の採用
ISO9001取得
表示作成
生産
くすり相談室・
医薬情報担当者
(MR)
副作用情報
市販後調査
ご意見等
Check
製品品質の確保
原材料
新製品開発
適正使用情報の
提供
安全性、有効性の信頼性保証
基準やルール
信頼性保証指針
開発データの信頼性保証
探索研究
患者さん・医療従事者の方々
M−QMS(meiji Quality Management System)
原薬
製剤
品質試験
物流
物流・販売
Voice
関東・東海・大阪工場はISO9001の認証を取得しています。
「くすり」を安全に使っていただくために
Voice
市販後安全管理部 吉田
晶子
「くすり」は私たちを病気から守ってくれる強い味方ですが、使い方を誤ると使う人の健康を害することもあ
M-QMSと表示確認
F&H品質保証部 増山
潤
ります。病院の先生や患者さんに安全に使っていただくには、常に情報を提供することが必要です。私たち市
販後安全管理部員は、医療の現場で得られた副作用などの情報を収集・解析し、安全性を評価し、正しく使っ
表示作成は、M−QMSの大切な要素です。表示は、いろいろな法令や規約類で規定されています。
ていただくための情報(適正使用情報)を提供しています。
法令や規約を遵守し、かつ、お客さまにわかりやすい表示を作成しなければなりません。私は、明治
私たちはこれら情報の収集・評価や提供を通じて、明治の「くすり」を、より安全で安心なものへと育てています。
製菓の表示基準の作成と新製品の表示確認をはじめとした開発関連の品質保証を担当しています。
より
グループ会社
より
グループ会社
ロンドの品質保証体制
(株)
ロンド 品質保証室 大井
Thai Meiji Pharmaceutical Co.,Ltd. Quality assurance Dept. 島添
照正
私の勤務するラカバン工場では信頼性の高い設備と明治製菓の品質保
ロンドでは、チョコレートやスナック、焼き菓子などたくさんの明治製菓ブ
13
品質への取り組みは世界共通
朋子
証ポリシーに基づいた製造・品質管理システムを導入し、品質の高い医
ランド製品を生産しています。また、M−QMSの思想に基づき明治製菓
薬品の製造に取り組んでいます。
と同等の品質保証体制を構築しています。
タイの従業員の皆さんも日本と同じ品質保証レベルを確保するため、一
私は、品質保証室で理化学分析や細菌検査を行い、原料や製品の安全・安
丸となってGMP※や5Sを推進し、最新の医薬品規制・市場からの要望
心を確保しています。
等について従業員の理解を深めるための教育研修の充実、品質保証ポ 人体薬、飼料添加剤の製剤化を行い
国内外に販売しています
リシーの定着に努めています。※GMP:医薬品等の製造・管理及び品質管理の基準。
「夢・たのしさ・やすらぎを通じて人々の心豊かな暮らしに貢献する」
をテーマに明治製菓品を主に生産しています。
14
コミュニ
ケーション
お 客 さまとの コミュニ ケ ー ション
社会性報告
お客さまの気持ちに寄り添うことができるよう、
私たちはお客さまとのコミュニケーションを大切にしています
お客様相談センター(フード&ヘルスケア)
「お客さま起点」の発想と行動に徹し、
「高品質で、安全・安心な商品」を
「 おいしいのでまた飲みたい!」
『アミノコラーゲン』は良質なコラーゲンを継続的
相談センター発の商品アイデア
に摂取されるお客さまのための商品です。プレーン
お客様相談センターには、菓子事業・健康事業で取
お客さまへの対応を通じて当社商品を「安心して」
り扱う商品(主要商品で500種類以上)
に対し、商品
お召し上がりいただくことへのお手伝いをすることも
の味・形・原料・使用方法・販売店のお問い合わせなど、
重要な責務です。当センターでは、お客さまのお問い
年間約6万件を超えるお客さまの声が寄せられます。
合わせに、誠実・迅速かつ的確に回答するための体制
明治グループ理念として「お客さまの気持ち」に寄り
整備に努め、お客さまの信頼にお応えできるよう努力
添い、日々の「生活充実」に貢献するとの願いがあり
しています。また、各職場より研修希望者を募り、当
ます。当センターでは、お客さまの声をさまざまな角
センターにおける数週間の研修を実施しています。
度から分析し、各部署に直接、あるいは定期的に開催
毎年約10名の研修修了者はそれぞれの職場において
しているCS※ 会議等で情報の共有化を図り、商品・
研修で学んだことを広め、
「 お客さま起点」の発想と
サービスの向上によってお客さまの生活がより良い
行動につなげています。
ものになることを願いお客さまのサポートをしています。
※CS:カスタマー・サティスファクション。商品に対するお客さまのご満足度
の「さわやかレモン味」を発売しました。この商品に対
してお客さまより
「どこで買えますか?」
・
「おいしいの
でまた発売して欲しい。」
とのご意見を多数いただき
ました。そこで、新たに柑橘系の「お湯であったかお
いしい はちみつレモン味」を冬の限定商品として
ご質問/ご意見
社内への提案活動を行っています。
お客さまからいただきましたご意見をもとに当セ
ンター員一人一人が新商品アイデア
(商品名・コンセ
プト・デザインなど)
を考えています。
枠にとらわれない自由な提案が、社内でも注目さ
れています。
発売することができました。
お客さまからいただきました電話・手紙・メー
ルによるご意見・ご質問は、お客様相談セン
お客様相談センター
くすり相談室(薬品)
ターが直接対応を行うとともに、その情報を
情報提供
お客さまの声をヒントに新商品のアイデアを練り、
商品やサービスへの反映
お客さま
回 答
タイプを中心に販売していましたが、昨夏、期間限定
情報提供
経営トップ/工場/商品企画
関連部署に伝えることにより、新たな商品開
一般用医薬品・医療用薬品について、根拠に基づきお答えします
発、設備の改善などにつなげています。
【 お客さまの声をもとに改良しました 】
くすり相談室では、医師や薬剤師など医療従事者
且つ適正にお使いいただけるよう製品の改良のた
から一般の方々に至るまで、幅広いお問い合わせに
め、社内にフィードバックしています。
的確で迅速にお答えすることを第一の使命とし、お客
また、
くすり相談室ではEBM(根拠に基づいた医
明治製菓は、お客さまからいただいたご要望に可
を支えているのがお客さまの声です。
さま満足の向上に努めています。
療)
からジェネリック医薬品も含む適切な情報提供体
能な限りお応えし、お客さま満足の最大化に努めて
お客さまの声を商品に反映させるのも私たちの
お客さまから戴いたご意見は、医薬品をより安全
制を整えています。
います。毎年多くの新製品を発売していますが、それ
使命の一つです。
【 お客さまの声をもとに改良しました 】
「 わからない!」
「 お客さまに分かりやすく!」
(他2品種)』
『明治ミルクチョコレート・28枚入り
『チェルシー袋・季節限定品』は、3種類の味のキャ
は、食べやすい個包装タイプでご家庭でおいしく手
ンデーを一つの袋に入れた製品です。
軽に食べられることを考えたチョコレートです。
お客さまより
『容器に入れかえたら、残っていた他
お客さまより
「外装フィルムのあけくちが透明で、
の季節限定品と一緒になり、袋を見ただけでは何味
どこから開ければよいのかわからない」
とのご意見を
が入っているのかわからなくなった』
とのご意見をい
いただきました。そこで、開封しやすくするため、
カッ
ただきました。そこで、個包装の一つ一つに「味」の
トテープを金色にし、目に付くよう変更しました。
種類がわかるよう表記するようにしました。
(2009年5月 全国発売)
(2009年3月 全国発売)
【 医療用薬品 】
『 ツロブテロ ー ルテ ープ
『イソジンうがい薬500mL』は、大容量のお得な
「HMT」』は、明治製菓の代表
タイプの商品でしたが、お客さまより「うがい薬を
的なジェネリック医薬品の一つ
コップに出す際にはねてしまう」
というお問い合わせ
ですが、製品を透明のテープ
をいただき、はねな
で束ねているため「製品と区
いようにご使用いた
別がつきにくく不便」という
だけるようポンプの
お声をいただき、緑色のテープ
適 正 な 使 い 方を容
包装に変更しました。
器に記載しました。
お 問 い 合 わ せ フォー ム
15
【 一般用医薬品 】
明治製菓ホームページからは製品以外のお問い合わせにもお答えしています。
URL:http://www.meiji.co.jp/inquiry/index.html
16
コミュニ
ケーション
カカオ 生 産 国との パ ート ナ ー シップ
適 時 適 切 な 情 報 開 示 を 行 い ます
情 報
社会性報告
明治製菓は、
日本チョコレート・ココア協会を通じた技術支援や情報交換など、
ガーナ・エクアドル・ベネズエラ
明治製菓グループでは、お客さまをはじめとするすべてのステークホルダーに会社の状況を正しく理解して
などカカオ生産国とのパートナーシップを強化する活動を行っています。また、2006年のWCFへの加盟以
いただくことが重要であると考え、
2005年4月に明治製菓グループ「ディスクロージャー・ポリシー」を制定し
来、その支援活動にも積極的に関わっています。
ました。
「金融商品取引法」やその他の法令などを遵守し、
これらに定められた当社グループの重要会社情報だ
けでなく、
ステークホルダーに対して有用と判断した情報についても、報道機関およびホームページを通じて
幅広く適時適切に開示することを基本方針としています。
WCFを通じた支援活動
WCF
(World Cocoa Foundation)
:世界カカオ財
いるのです。例えば、カカオ農家の人々を対象とした
団は2000年に設立された米国ワシントンに本部を
スクールを開講し、栽培技術の指導をした結果、収穫
置くNPOで、産地の経済的・社会的発展や環境保護を
量を増やし、品質を高めることなどで、農家の収入を
通じ、持続可能なカカオ経済を促進することをミッショ
15∼55%増やすことができたと報告されています。
ンとしています。現在は、世界各国のカカオ関連企業
2008年5月にカカオ生産国であるエクアドルにて
60社がメンバーであり、明治製菓もその趣旨に賛同
開催されたパートナーシップ会議では、同国のカカオ
し2006年に加盟、活動を支援しています。
豆の重要性や品質特長、或いは今後の課題などにつ
活動は、
カカオ農家の支援が中心で、西アフリカ・中
いて当社より発表を行い、活発な議論が交わされ、大
南米・東南アジアに於ける生産国の政府や研究機関、
いに相互理解を深めることができました。
機密情報・個人情報保護への対応
程」を制定し全社で取り組んでいます。主な考え方は
客さまなどに関する個人情報についても、その重要性
以下のとおりです。
や保護の必要性を理解し適切に取り扱っています。
各種団体と連携・協力し、各地
の実情に合った形で行われて
います。栽 培∼生 産 技 術 指
導・農業教育・教員育成・衛生
これらは日頃から繰返し啓蒙・強化・徹底に取り組
① 利用目的の明確化
むことが重要であると考え、
「情報管理委員会」が中
② 適正な方法での取得
心となり、社員就業規程をはじめ情報管理に関係す
③ 正確かつ最新の内容の維持
る諸規定の強化・見直し、社員の啓蒙と具体的な手順
④ 安全管理措置の実施
書に基づく情報ツールの適切な利用の徹底、コン
⑤ 第三者への提供の禁止
ピュータやプリンタなど情報システムツールに対す
⑥ 苦情・相談・請求への適切な対応
る情報漏洩防止のためのセキュリティ面の強化・見直
指導・環境保護など多岐に亘
る活動により、農家自らが力
をつけていくことを促進して
明治製菓は、業務上知りえた機密情報はもとより、お
300名参加のパートナーシップ会議でスピーチを行いました
WCF代表ビル・ガイトン氏とエクアドルにて
WCF代表ビル・ガイトン氏を招いて
当社はWCF加盟以来、代表のビル・ガイトン氏を
重な機会となっています。
毎年本社に招き、佐藤社長はじめボードメンバーへ
また、昨年は報告会の後に、
ガイトン氏を囲んでの
の活動報告会を開催しており、活動への理解を深め
座談会も開催し、自由な意見交換をする中、双方の
るとともに、
カカオ経済に関する最新情報を得る貴
理解をより深めることができました。
おいしい・楽しいチョコレートをお客さまに提供するだけでなく、
こうした具体的な活動を通じて、
カカオ生産
国との絆を強めていきます。
しなど、考えられる取り組みをすべて進めることで、
また、
「ホームページ」※に利用目的や開示・訂正・削
全社のセキュリティレベルを高めています。
除請求などの具体的な方法を掲載するとともに、お客
特に個人情報の保護については、お客さまの大切
さま窓口として「個人情報相談ダイヤル」を設置し、個人
な個人情報を適切かつ安全に取り扱うため、
「個人情
情報に関するご指摘・相談に適切に対応しています。
報の保護に関する法律」に基づき「個人情報保護規
※URL: http://www.meiji.co.jp/privacy/protection
「透明・健全で、社会から信頼される企業」であり続けるために
コンプライ
アンス
企業は地球環境や社会・市場という土壌の上に成り立っています。それらとの良好な関係なくして企業は存
続し得ません。その意味で、透明性の確保や倫理に基づく健全経営の遂行は欠くべからざる責務です。私たち
Report
Topics ガーナで植樹後
「エクアドル・カカオ・ツアー」に参加
WCF主催による二回目の生産国ツアーが2008年5月
に行われ、2007年のガーナ・ツアーと同様に、農園から
F&H生産技術部 土居
恵規
エクアドル産
カカオポッド
輸出港に至るサプライチェーンを辿ってきました。
1.5年経過したカカオ樹
2007年にガーナに植えた苗木が
明治製菓では、
2003年1月に「企業
大きく成長しています。数年後の収
行動憲章」を制定し、右記の体制図を基
穫が今から楽しみです。
盤にグループ会社を含めた全事業所で
栽培や加工、流通の状況、あるいは、WCFによる支援
コンプライアンス推進体制図
社 長
コンプライアンスの推進活動に取り組
CSR委員会
見交換なども行うなど、生産者とユーザーの相互理
んできましたが、
2009年4月より
「明治
コンプライアンス委員会
解を深めることが出来ました。
グループ」
として新たな「企業行動憲章」
推進責任者
を掲げ、従業員一人ひとりが高い倫理観
実践リーダー
活動の現場を自らの目で確認し、現地の人々との意
今回のツアーは、WCFの支援がエクアドルに於いて
も大いに役立っていることだけでなく、人々が自国の
カカオに対して大いに誇りを持っていることを実感さ
せてくれる貴重な経験となりました。
17
は、社会から厚く信頼されている企業であり続けるために、
最大限の努力を惜しみません。
1.5年前のカカオ樹
カカオ樹の剪定の必要性を訴える寸劇
をもって行動するためのよりどころとし
従業員
コンプライアンス・
ホットライン
コンプライアンス委員長
弁護士
CSR推進室
コンプライアンス
相談窓口
グループ会社も
これに準じた体制を
整えています。
ています。
(P5∼6参照)
18
リスク
マネジメント
明治製菓のコンプライアンスマインドの素
あらゆる「リスク 」へ の 対 応 策 を 整 備して い ます
社会性報告
不測の事態に備えて全社で組織横断的に対応できるリスクマネジメント体制を構築することは、
リスクを未然
に防止するためや、起きたリスクを最小限に留めるためにも、企業に欠かせない責任だと考えています。
「CSR5分講座」の実施
「コンプライアンス実践リーダー」の配置
従業員のコンプライアンス意識の向上と浸透の
身近な事例でコンプライアンスをはじめとした
役割を担う「コンプライアンス実践リーダー」を各
CSRに関わるテーマについて、
イラストを使い、
月に
事業所に配置しています。実践リーダーは、
「CSR5
1回各職場で意見交換を行っています。
分講座」を通じて職場での話し合いや意見交換の場
この「CSR5分講座」の中では、
コンプライアンス
を作り、コンプライアンス啓発ツールの普及や、部
を動画で学べる教材も活用
下・後輩の相談役としてより良い雰囲気作りに努め
し、企業人としての良識を
ています。
学習しています。
リスクマネジメント体制
明治製菓では、製品・環境・取引や提携・コンプライアンス・情報・災害等の10種類の外的要因のリスクについ
て検討し、通常時のリスク管理や緊急事態発生時のためのマニュアルを整備しています。実際に緊急事態が発
生した場合には「エスカレーションルール
(発動基準)」に則り、
リスクのレベルに応じて「緊急対策本部」
・
「全社
危機管理会議」を設置し、
クライシス対応マニュアルに応じた原因究明・二次災害の防止・対策の検討・外部への
情報開示など適切な対応が取れる体制を整えています。
明治製菓グループで取
コンプライアンス実践リーダー研修
「コンプライアンス実践リーダー」のスキルアップ
のため、2008年より本社・支店・研究所・工場の実
り組むことにより、従業員
災害対策
一人ひとりの意識の啓発
に努めています。
全事業所で災害に備えた整備を行いました。
(図1)
践リーダーを対象に、
8回にわたり研修を実施しま
また、定期的に防災訓練・防火訓練を実施し、災害時に
した。
通信手段が途絶えたときの対応策として、工場・研究所
コンプライアンスに関わる研修については、新入
コンプライアンス意識調査アンケート
などの主要事業所には衛星携帯電話を設置しています。
社員研修・新任管理職研修等の階層別研修でも随
時実施しています。
コンプライアンスの浸透度・実践度等を確認する
ために、
2004年より明治製菓の全従業員(役員・
社員・パート・アルバイト・派遣社員・嘱託社員)を対
図1 災害時のための対策
●緊急時連絡体制の整備
●緊急連絡カードの常時携帯
象に「コンプライアンス意識調査アンケート」を実
緊急連絡カード
本社ビル屋上で実施した消火訓練の様子
施してきました。
☆安否確認システム(従業員の安否を確認するシステム)
毎年コンプライアンス意識は着実に向上してお
り、明治製菓のコンプライアンスの基盤が強化され
震度5弱以上の地震が起きた場合に、速やかに従業員
てきました。
工場でのコンプライアンス実践リーダー研修の様子
の安否を確認するシステムを導入し、定期的に訓練を実
2008年度は、国内グループ会社を対象に意識
●安否確認システムの導入☆(右記参照)
施しています。これは、地震発生時に個人の携帯電話に
調査アンケートを実施し、各社の取り組みを確認し
●「防災の手引き」の策定
安否を確認するメールが入り、従業員が返信するという
ました。この結果を踏まえ、今後研修を充実させて
●帰宅が困難と思われる従業員の3日分の
非常食等の備蓄
ものです。実際に「宮城・岩手内陸地震」の際には、
システ
いきます。
ムが有効に機能し、迅速な対応をとることができました。
AED(自動体外式除細動器)の設置
19
海外安全
明治製菓は、社員外従業員やグループ会社でもコンプライアンスの啓発活動を積極的に実施しています。それ
全ての工場・研究所・主要事
海外に出張・赴任する従業員が随時
ぞれの企業ごとに行動憲章・コンプライアンス委員会・コンプライアンス担当役員・相談窓口を整備しており、毎年
業 所にAEDを設 置していま
安全情報を共有できるよう、国外のテ
明治製菓とグループ会社全体での「グループ会社コンプライアンス委員会」を開催し、情報共有を行っています。
す。従業員はもとより、来客や
ロ・リスク情報を収集し、イントラネット
近隣の住民の緊急時に備えて
を通じて社内に周知しています。
社員外従業員のコンプライアンス
海外グループ会社の従業員研修
明治製菓では、パート・アルバイト・派遣社員・嘱託
海外で医薬品の製造・販売を行っているグループ
社員のコンプライアンス教育を積極的に推進して
会社の従業員に、明治製菓のコンプライアンスマイ
います。
「CSR5分講座」だけでなく、パート・アルバ
ンドについての研修を実施しました。日本と同様の高
新型インフルエンザ対策
イト・派遣社員・嘱託社員のための学習ツールとして
い倫理観をもって企業活動が行えるよう、今後も海
新型インフルエンザによるパンデミック
(世界的大流行)
に備えた対応策を策定しています。また、
「海外駐
書籍「実践!コンプライアンス」をそれぞれの事業
外グループ会社のコンプライアンス意識の定着を実
在員行動基準」や「個人家庭向けのガイドライン」を周知し、
イントラネットを通じて従業員の新型インフルエン
所で活用しています。
践していきます。
ザへの理解の促進を図っています。
います。
本社玄関に設置のAED
20
ワーク・ライフ
・バランス
お互いの個性を大切にし、意欲・能力を最大限に発揮します
社会性報告
安全衛生管理体制
人事制度
明治製菓では、皆が「やろうじゃないか」という気にな
る、明治製菓らしい成果中心主義の人事制度を定め、
うサイクルをまわすことにより、社員の「成長」と「働き
明治製菓の安全衛生管理は、人間尊重の基盤に
がい」を実現することを目指しています。
立って、安全衛生関連の法令の遵守を徹底するとと
そして、このサイクルを繰り返すことで個人が成長
もに、さらに創意工夫を加え、オフィス・製造現場・
この人事制度において、一人ひとりが自らの仕事レ
し、その総和により明治製菓をもまた成長を続けてい
営業現場におけるそれぞれの安全衛生を追求し、
ベルをしっかりと自覚し、その上でよりチャレンジ性に
くことを目指しています。
全社的に活動を行っています。
『強くて、おもしろい会社』を実現しようとしています。
明治製菓では、多様化するワークスタイルに応じ、
高い業績を上げるな
仕事と家庭生活の両立に向け、バランスある支援の
どの 好 事 例 が 年 々
交通災害については、毎月集約し、イントラネットで
実現を図っています。
増加しています。こ
公開することにより、類似災害の再発防止に努めて
具体的には「出産育児連続休職制度」
「育児のため
れとあわせて、女性
います。
の勤務時間の短縮」などの法定を上回る制度を整備
を対象とする研修も
し、
ここ数年女性の育児休職制度の利用状況は90%
実施しており、時代
を超える状況となっています。
の要請に応えたさら
また、2005年4月に施行された次世代育成支援
なる展開を図ってい
対策推進法への対応として、第1回行動計画を策定
きます。
1.90
1.85
1.83
1.75
全国全産業の平均
1.5
全国製造業の平均
1.12
1.09
1.06
1.0
0.98
部会で構成)
を中心とし、そこで策定された全社的な
安全衛生の活動方針・目標を、各地区の安全衛生委
※休業1日以上及び身体の一部
または機能を失うもの
2.0
1.95
会(労働安全部会・労働衛生部会・交通安全部会の三
ワークスタイル支援
100万時間当たりの労働災害の発生件数
1.78
安全衛生の管理体制としては、中央安全衛生委員
富んだ仕事に挑戦し、仕事を通じて能力を高める とい
労働災害発生件数の推移比較
0.99
1.02
1.01
0.62
明治製菓
0.52
0.5
員会が具体的に展開しています。発生した労働災害、
0.22
0.36
0.00
0.0
2003
2004
2005
2006
2007
2008
(年度)
障がい者雇用の取り組み
明治製菓では、障がい者雇用を企業の社会的責任
ついては、仕事や職場生活の指導を行う業務遂行援
し、新たに男性の育児休職を意識した制度の部分改
として重く受け止め、法定雇用率の常時達成をはじ
助者を選任して対応し、明るい職場を目指して積極
訂を行うなど、積極的な対応を図り、2007年4月に
めとし、障がい者の適職開発、継続勤務が可能な就
的にコミュニケーションをとるよう心がけています。
東京労働局より、次世代認定マーク
(愛称 くるみん )
業環境の整備、ハローワーク等公的機関に加えて民
明治製菓は、今後もさらに障がいのある方の人材
を取得しました。現在は外部の講師を招いて「ワーク・
間人材派遣会社とも提携し、人材開発を基本方針と
開発を推進していきます。
ライフ・バランス」に関する講演会を行うなど第2回
して取り組みを進めています。
行動計画を積極的に進めています。
例えば、F&Hの工場においては、設備面で工場内
さらに、女性活用の面では、研究・開発、営業、企画・
の床の滑り止めの設置、車椅子用スロープの設置、
管理部門など様々な現場に女性社員を配置していま
障がい者が扱いやすい作業台の新設・専用エレベー
すが、数多くの活躍例が報告され、特に研究・開発や
ターやトイレの設置・専用駐車スペースの確保などを
MRの分野では、女性社員の比率を年々高めており、
ワーク・ライフ・バランスの講演会を実施
行いました。また、
バリアフリー対応を充実させ、障が
いのある方も快適に工場見学ができるようになりま
メンタルヘルスケア
複雑化する社会生活に対応し、
メンタルヘルスケ
した。
職場では、職場適応助言者(ジョブコーチ)の指導
を得て、職場定着に努めており、特に知的障がい者に
障がい者用エレベーター
トイレ
アの充実に取り組んでいます。全国レベルで産業医・
カウンセラーとの個人相談窓口の常設、外部機関を
利用した電話相談の設置、専門家による講演会の開
Voice
催、管理者に対するメンタルヘルスに関する研修実
施など、活力ある職場作りに役立つ情報提供・啓発・
育児休暇で家族の絆
薬品国際事業本部 佐久間
圭
妻が妊娠し出産予定日が長男の夏休み中になることが判明してから、育児休職制度を利用させて頂こう
指導を積極的に行っています。
と思いました。大変ありがたいことに上司より快諾を得られ、職場の方々にもご理解頂き、4日間(土日含
めて6日間)の休暇を取得させて頂くことができました。
生まれた子供の世話や日常の家事などをすることができ、妻も適度に休めたようです。なにより幼稚園に
産業医 上原誉志夫
21
通う長男を1人ぼっちにさせないことができたことから家族の絆にとって貴重な休暇だったと思います。
22
社会貢献活動
「食育」
をはじめとし、
さまざまな支援活動を行っています
社会性報告
食育活動
その他の活動
スポーツ&ニュートリション・ラボ
アーモンドで藤枝市の町おこし
明治製菓のザバス スポーツ&ニュートリション・
界の発展に寄与しています。また、子どもたちの食
2009年2月21日、
アーモンド植樹式が静岡県藤枝市葉梨の里
ラボ
(SNラボ)
では、
サッカー・野球・ランニングなどあ
育、そして高齢者のカラダづくりの啓発も視野に入
山で開催されました。これはアーモンドを藤枝市の名物にし、町を
らゆる分野でスポーツ栄養の啓発・栄養指導を行って
れ、
スポーツ栄養のノウハウの充実を図っています。
活性化する活動の一環で、藤枝市にある東海工場が300本のアー
います。国際大会などにおいても、様々な競技の日
モンドの苗木を寄贈しました。アーモンドの花は桜に似ていること
本代表選手の栄養指導を行ってきました。
SNラボの
から、景観にもふさわしいようです。
スタッフは、
トップクラスの競技選手の栄養面をサ
アーモンド植樹の様子
ポートするかたわら、学術講演会や一般のスポーツ
IFMSA-Japan(国際医学生連盟)の支援
選手向け栄養セミナーを全国で開催し、広くスポー
ツ栄養の知識の啓発をしていくことで日本スポーツ
栄養サポートの様子
チョコレートで応援します
ミルクチョコレートの売上の一部を社会のために役立てていく取り組みを始めました。
2008年度の2つの取り組みを紹介します。
2009年1月∼2月出荷分のミルクチョコレートの
NPOと連携を取りながら、春休みに小学生を持つ
売上の一部を国連UNHCR協会 ※ へ寄附しました。
親子を対象とした「きのこたけのこ里山学校」を開催
チョコレートの裏面でこの取り組みを紹介し、合計
しました。東西2箇所で23組48名に参加いただき、
10,059,780円がアフリカの難民の子どもたちの栄養
自然とのふれあいを体験しました。
明治製菓は、IFMSA※の主催する
「ACTION」プロ
対応ノウハウのトレーニングが実施されました。
ジェクトを支援しています。
2008年8月17日∼23
今回のプロジェクトに参加した学生さんは、危機意
日に、世界各国の災害支援の現場で指導的立場にた
識を高めることに繋がり、
ここで得た知識や情報を自
てる医療人を育成することを目的に、
フィリピンで緊
国の医療系学生に還元する債務を負ったと語ってく
急災害支援を想定した公衆衛生知識や、避難民への
ださいました。
FMSA:
(International Federation of Medical Students Associations国際医学生連盟)。世界105カ国100万人以上の医学生を代表する国連NGO団体。 ※I
改善プログラムに役立てられています。
GK
(貧困・災害など様々な理由で家を失った人々に
家を提供するための地域)
を見学
ミルク
チョコレートの
裏面でPR
トリアージトレーニング等の様子
労使共同で「エコキャップ」活動
寄附の様子
※国連UNHCR協会:国連難民高等弁務官事務所。1950年に設立された国連の難民支援機関。
森の中に隠された「人工物」を探しました
皆でアウトドアクッキング
ペットボトルのキャップを外す行為により、
「ペットボ
ちの命を救う」ことを目的としたNPO法人エコキャッ
トル本体の再資源化率を高める」とともに「リサイクル
プ推進協会の活動に賛同し、関東工場・東海工場にて
から得た売却益でワクチンを購入し、世界の子どもた
労使共同で「エコキャップ」活動に取り組んでいます。
ありがとうキャラバン
工場見学で商品の製造過程を学習
お店のスペースをお借りして、
「カールおじさんと
明治製菓グループは、事業所・グループ会社で工場
ピカチュウがお菓子の工場を冒険する物語」を全国
見学の受け入れを実施しています。フード&ヘルス
192箇所でイベント開催しました。イベントはゲーム
ケアカンパニーの3工場(関東・東海・大阪)は、主に
株主さまのご意思により、優待品を福祉団体へ寄
(1,213名の株主様の寄贈分と同額相当分を弊
ありプレゼントありの盛りだくさんな内容で、参加
小中学校の生徒を対象とした見学で、年間約5万人
贈しています。全国の障がいのある児童を中心とし
社がプラスし、
合計712万円相当分を寄贈)
いただいた方に食育の内容を盛り込んだ『 お菓子
が見学に来られます。薬品工場では衛生面を考慮の
た支援団体等116団体へ寄贈しました。
※2009年度は、明治ホールディングス株式会社にて継続して実施する予定です。
の お は なし 』と
上、見学可能な過
いう小冊子を配
程を吟味し、公開
布しました 。本
しています。
株主優待品のご寄贈
中国四川大地震による災害支援
2008年5月12日に発生した中国四川大地震では、菓子(チョコレート等)
・薬品(抗生物質等)および義援
年は約2万人の
金、総額14,054万円相当の支援を実施しました。
お客さまが参加
されました。
さらに、明治製菓グループでは、地域社会の活性化に役立つ活動に対して、
お店も子どもたちも楽しい雰囲気に
23
関東工場にてチョコレートの製造工程を学習
それぞれの事業所で支援活動を実施しています。
24
環 境
環 境 問 題 に 積 極 的 に 取り組 み ます
環境報告
2008年度の環境負荷の状況
環境マネジメントシステム
環境保全活動に自主的・継続的に取り組むための
期、単年度目標を設定し、環境負荷の低減に努めて
「環境理念」と7項目からなる「行動指針」を制定し、
います。環境負荷が高い事業所(6工場すべて、およ
「全社環境委員会」においてその推進と進捗の確認
び 1 研 究 所 、1 グ ル ー プ 会 社 )に つ い て は 、
を行っています。
ISO14001の認証を受け環境の取り組みを実施し
地球温暖化防止を目的としたCO₂の削減ととも
ています。また、現在の内部環境監査員は2009年
に、廃棄物削減、化学物質の適正管理等について中
3月現在148名です。
環境理念
私たちは、
事業活動のあらゆる分野において、
はかり知れない恩恵を受けてきた
自然や資源を守り、
環境との調和を図ることによって、
地球のいのちの輝きを大切にし、
恵み豊かな生活と環境の次世代への継承に貢献します。
行動指針
明治製菓(グループ会社を除く)
におけるマテリアルバランス
OUTPUT
INPUT
総エネルギー
投入量
電力
燃料油
都市ガス
LPG
LNG
18,601万kwh
3,992kℓ
12,391km3
28t
5,218t
水資源投入量
市水
工業用水
井水
422km3
1,762km3
10,039km3
総物質投入量
総物質投入量
114,341t
温室効果ガス
排出量
CO2排出量
化学物質
排出量
PRTR※対象物質排出量
PRTR対象物質移動量
総排水量
排水量
廃棄物
廃棄物等総排出量
廃棄物最終処分量
17,499t
195t
総製品販売量
総製品販売量
75,623t
133,197t
80t
569t
12,047km3
※PRTR:Pollutant Release and Transfer Register
化学物質排出移動量届出制度
❶環境との調和を経営の重要課題の一つとし
て、全社を挙げて取り組むこととし、環境担当
役員の下、環境管理の組織・運営制度を整備
し、
社内外の変化に適切に対応する。
❺環境保護・改善に寄与する技術・製品の開発
をとおして社会に貢献する。
❷環境保護施策を確実にするため、
環境監査に
より活動を評価して維持向上に努める。
❻従業員の環境への意識向上を図るとともに、
企業市民として環境保護活動を推進する。
❸国・地方自治体の環境規制を遵守するととも
に、
必要に応じて自主管理基準を設定し、
管理
レベルの向上を図る。
❼海外事業活動および原材料・製品の輸出入に
あたっては、環境アセスメントを実施し、相手国
の環境規制・基準を遵守するとともに、そのレ
ベル向上に努める。
❹研究開発段階から生産・流通段階を経て廃棄
にいたるまでの、
事業活動および製品の全ライ
フサイクルによってもたらされる環境への負荷
を的確に把握し、
その低減に努める。
集計方法と主な発生原因
環境委員会組織
INPUT
電力
電気の購入量を記載しています。工場内の発電機で得た電力量は含まれていません。
環境保全活動を明治製菓グループ全体で組織的に推進する
燃料油
重油、
ガソリン、軽油の購入量の合計を記載しています。
ガソリンは営業車等の社有車両の燃料として使用しています。
ために、1994年に環境担当役員を委員長とする全社環境委員
都市ガス
都市ガスの購入量を記載しています。
LPG(液化石油ガス)
LPGの購入量を記載しています。
LNG(液化天然ガス)
LNGの購入量を記載しています。
市水、工業用水
工場、研究所での市水、
工業用水の購入量を記載しています。
井水
地下水の取水量を記載しています。主に岐阜工場で薬品の製造工程等で使用しています。
総物質投入量
製品の製造において投入された原材料等の量を記載しています。
OUTPUT
25
CSR委員会
会を設置し、明治製菓の環境管理に関する目標の設定と目標達
全社
環境委員会
成に向けた環境保全活動の進捗状況の確認を中心に、年に2回
定期的に会議を開催し審議・検討を行っています。
また、全社環境委員会の下部組織として、
フード&ヘルスケ
ア、薬品の事業部門ごとにカンパニー環境委員会を、さらに工
場・研究所ごとに工場・研究所環境委員会を設置し、現場に則した
環境活動に取り組んでいます。
フード&
ヘルスケア
環境委員会
薬品環境
委員会
工場/研究所
環境委員会
工場/研究所
環境委員会
グループ会社につきましては、製造会社の環境データを共有
化し、環境保全活動のレベルアップを図っています。
CO2排出量
燃料、都市ガス、LPG、LNGを使用することにより発生するCO2の量および電気を使用することによ
り電力会社で発生したと考えられるCO2の量の合計を記載しています。実際の計算は、燃料、LPG、
LNGの場合は、使用量にそれぞれの二酸化炭素排出量係数を掛けたもの、電気・都市ガスの場合
は、
使用量にそれぞれの地域の供給会社の二酸化炭素排出量係数を掛けたものを合計しています。
排水量
工場、研究所で計測した数値の合計を記載しています。
化学物質排出量・移動量
事業所から排出される化学物質のうちPRTR法に基づく届出の量の合計を記載しています。ほとん
どが薬品事業の事業所から排出されたものです。
グループの従業員一人ひとりが環境に対する理解
工場・研究所では、生産・研究活動における環境負
廃棄物等総排出量
事業所から排出される廃棄物の量の合計を記載しています。
を深め、環境に配慮した責任ある行動を取ることが
荷の状況とそのために必要な環境保全活動の重要
廃棄物最終処分量
廃棄物等総排出量のうち、最終処分(埋立て等)
された廃棄物の量を記載しています。食料工場では
ゼロエミッションを達成していますので、食料工場の廃棄物最終処分量はゼロです。
重要であると考えています。明治製菓では、6月の環
性を一人ひとりが理解を深めるよう年間教育計画を
境月間を中心に積極的に環境保全活動に対する啓
策定しています。これに基づき2008年度は3,455
総製品販売量
製品として販売された量を記載しています。
発活動を実施しています。
名の教育・訓練を実施しました。
環境教育
26
環 境
環 境 問 題 に 積 極 的 に 取り組 み ます
環境報告
廃棄物削減の取り組み
環境活動取り組み目標
明治製菓グループおよび明治製菓の2009∼2011年中期目標値
CO2排出量削減の取り組み
明治製菓では2008年度の廃棄物排出量の目標
【グループ目標値】
廃棄物の排出量と最終処分量の推移
を2005年度比8%減とし、製造工程のロスの削減
省エネ対策の推進
(t)
CO2排出量を2011年度に16.9万t−CO2以下に抑制する。
(2008年度比3%増)
(国内グループ会社の目標は2008年度比3%(原単位:
t/売上高)削減)
や廃棄物の分別収集の徹底と処理委託先の開拓等
25000
を実施してきましたが、薬品工場における設備補修等
20000
【明治製菓目標値】
により、2008年の廃棄物の排出量は17,499tと
15000
CO2排出量を2011年度に12.9万t−CO2以下に抑制する。
(2008年度比3.3%減)
なり、
目標は未達となりました。
10000
なお、F&H3工場(関東・東海・大阪)では積極的なリサ
製造現場における廃棄物の
減量活動推進
再資源化の推進
廃棄物排出量削減の取り組み 【F&Hカンパニー目標値】
廃棄物排出量を2008年度比14%(原単位:
t/売上高)削減する。
【薬品カンパニー目標値】
フード&
ヘルスケア
薬品
5000
イクル活動の展開によりゼロエミッション※を継続中です。
※ゼロエミッション : 発生する廃棄物を別の産業の原料等として利用する
ことにより廃棄物の最終処分量をゼロにすること。
その他
(226)
20,650 (273)
(253)
(195)
(1,783)
18,517
18,381(201)
17,499
(220)
16,768
15,868
15,450
0
1996
2003
2004 2005
2006
2007
2008
(年度)
(注) ( )
内は最終処分量の推移です。
最終処分量を50t以下に抑制する。
【グループ会社目標値】
化学物質適正管理の取り組み
廃棄物排出量を2008年度比10%(原単位:
t/売上高)削減する。
化学物質適正管理の取り組み 【明治製菓目標値】
塩素系有機溶媒の
塩素系有機溶媒の環境への放出量を2011年度に60t以下に抑制する。 回収率の改善
省エネルギー・CO₂削減の取り組み
明治製菓グループでは、省エネ法(エネルギー使
の13.
3万tとなりましたが、1990年に比べ28.5%
用の合理化に関する法律)の趣旨を踏まえ、省エネ
の減となっています。
治 製 菓 単 体 のエネルギー 使 用 量は原 油 換 算で
70,845klとなり前年とほぼ横ばいの結果となりま
した。
また、CO₂の排出量は一部地域における電力の排
出係数の上昇による影響等もあり、前年比0.7万t増
明治製菓(グループ会社を除く)におけるCO₂排出量の推移
84,446
80,000
75,620 73,871
72,174 70,707 70,845
18.6
「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管
を定め、実際の使用にあたっては購入量、在庫量の管
理の改善の促進に関する法律(PRTR法)」にともなう
理、環境へ排出された量の測定、廃棄等のために事業
化学物質の排出量・移動量の届出は3工場2研究所で
所外へ運び出された移動量の確認を行っています。
行いました。
名 称
単 位
t
t
t
t
t
t
t
t
t
t
t
t
t
mg-TEQ
アセトニトリル
エチレンオキシド
エチレングリコール
クロロホルム
塩化メチル
1,4-ジオキサン
塩化メチレン
N,N-ジメチルホルムアミド
トルエン
ニッケル化合物
ピリジン
ポリ(オキシエチレン)=ノニルフェニルエーテル
ホルムアルデヒド
ダイオキシン類
15.2
15
14.5
14.0
13.6
12.6
2007年度
排出量
移動量
0.1
0.3
0.0
4.6
0.0
0.0
52.2
0.6
0.6
0.0
0.0
0.0
0.8
0.0
4.0
0.0
17.2
20.0
0.0
1.9
113.8
304.8
15.9
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
2008年度
排出量
移動量
0.3
0.1
0.0
4.7
0.0
0.0
69.5
0.6
3.4
0.0
0.0
0.0
0.7
0.0
7.8
0.1
15.2
9.5
0.0
1.2
157.9
367.0
6.0
0.1
8.9
0.0
0.1
0.0
PCBの管理
行い、その状況を全社環境委員会で把握しています。
60,000
(注)PCB(ポリ塩化ビフェニル)は主に油状の物質で、化学的に安定しており絶縁性が
高い等の特性を持っていることから、変圧器、コンデンサ等の絶縁油等に使用されて
いましたが、その毒性が問題となり、1974年に法律により製造、輸入、使用が原則禁
止となりました。現在は法律に基づき適正保管することが義務付けられています。
13.3
土壌汚染対策
10
40,000
明治製菓所有の土地については土壌汚染対策法に基づき管理を行っており、土壌汚染に係わる問題は発生していません。
5
20,000
0
いて事前に安全性・環境影響等を考慮した取扱い基準
コンデンサ等については、各事業所で適正な管理を
電気
20
78,668
化学物質の管理の徹底を図っています。
PCB(ポリ塩化ビフェニル)を使用した変圧器、
排出量(万t-CO2)
燃料
学物質管理委員会を設置し、すべての化学物質につ
12
42
43
95
96
113
145
172
227
232
259
309
310
179
の転換等工夫を凝らしていますが、
2008年度の明
ガス
代替、製造方法の改良による使用量の削除・不使用、
第一種指定
化学物質番号
省エネ対策やCO₂排出量の少ないエネルギー源へ
使用量(原油換算 kl)
化学物質を使用しています。薬品工場・研究所では化
PRTR法届出物質・数量
の導入・生産設備の改善・設備の運転の合理化等の
100,000
学物質を回収する装置の設置、より安全な物質への
化学物質排出量の削減対策としては、気化した化
ルギー活動に取り組んでいます。省エネルギー設備
明治製菓におけるエネルギー使用量の推移
明治製菓では、薬品の製造工程や研究開発などで
1996
2003 2004 2005 2006
2007 2008
(年度)
0
1990
2003
2004
2005
2006
2007
2008
(年度)
訴 訟
環境問題に関連した罰金、訴訟は発生していません。
27
28
環 境
環 境 問 題 に 積 極 的 に 取り組 み ます
環境報告
環境の取り組み紹介
事業所の取り組み
グリーン調達の推進
環境報告会の実施
商品の開発から製造、販売、廃棄までを考慮し、環
境への負荷のより少ない容器包装資材、販促品など
の調達を促進することにより、環境との調和を図り循
環型社会の実現を目指しています。そのために、グ
⑤リサイクル、再使用(リユース)が可能なもので
あること。
2008年11月5日に北上工場で「地域とはじめる環境報告会」を開催し
ました。岩手県環境生活部環境保全課が推進支援役となり、企業と地域住
⑥再生材または再生品がより多く使用されている
ものであること。
民が環境活動について共通認識をもつことを目的としています。当日は、行
政関係者・県内企業・近隣住民・高校生など40名の参加者がありました。
リーン調達の基本方針を制定し、次の項目に沿って実
⑦廃棄時の分解・処理・処分が容易なものであること。
践しています。
⑧関係する法令等に遵守、適合しているものであること。
健康事業支店の清掃活動
①地球温暖化ガス、オゾン層破壊物質、重金属な
⑨環境マネジメントシステムの国際規格ISO14001
首都圏支店と関西支店では、地域に愛される企
どの環境汚染物質を含まない、
または削減を配
の認証取得など、環境保全活動に積極的に取り組ん
業を目指し、月に2回ビニール袋と金ばさみを用意
慮したものであること。
でいる事業者から優先的に調達する。
して地域の清掃を実施しています。首都圏支店は
②省資源、省エネルギーに配慮したものであること。
③持続可能な資源利用に配慮したものであること。
④長期間使用可能なものであること。
⑩製品・サービスの必要性を十分に考慮し、必要
数量のみ調達する。
入居ビルの周辺を、関西支店は大阪のメインスト
リートの「御堂筋」を清掃し、空き缶やたばこの吸い
⑪合理的かつ最適なコストでの調達を基本とする。
殻等を集めました。
健康事業関西支店
健康事業首都圏支店
「エコプロダクツ2008」へ出展
社有車両でeco
12月に東京ビッグサイトで開催された「エコプロダ
自動車NOx
・PM法 の趣旨に基づき、社有車両から
クツ2008」では、菓子工場の廃棄物の分別リサイク
排出される排ガス削減に取り組むため、営業車を順次
ル(ゼロエミッション)
・品質のトレーサビリティシステ
低公害車に切りかえています。そしてオリジナルのス
ム・製品パッケージの工夫について展示しました。
テッカーを、目につく場所に貼りつけています。また、
菓子工場の分別リサイクルのブースでは、実際の廃
交通渋滞による排ガスの軽減を目指し、車両にETCを
棄物やリサイクル品を展示し、菓子クズが動物のエサ
取り付けてスムーズに走行できる環境を整えました。
に生まれ変わることに驚かれるお客さまもいらっしゃ
※自動車NOx・PM法:
自動車から排出される窒素酸化物お
よび粒子状物質の特定地域における
総量の削減等に関する特別措置法
いました。品質のトレーサビリティシステムのブース
で、工場の品質検査記録等を二次元コードから読み取
研究所・工場の清掃活動
※
研究所や工場でも地域の清掃活動を通じ、
ステークホルダーとのコミュニケーションを図っています。 医薬総合研究所
関東工場・食料健康総合研究所
大阪工場
アイドリングストップステッカー
り閲覧できるデモンストレーションを実施したところ、
「ノー上着・ノーネクタイ運動」とチーム・マイナス6%
各々の 製 品と
保証情報が紐
地球温暖化防止国民運動(チーム・マイナス6%)
に
付けされてい
岐阜工場
小田原工場
全社で取り組んでいます。クール・ビズ、
ウォーム・ビズ
ることに 驚 き
グループ会社の取り組み
にも取り組んでおり、冷房は28
の 声が多く寄
度、暖房は20度に設定してい
せられました。
ます。夏季に「ノー上着・ノーネ
約6.000名のお客さまに訪問いただきました
グループ会社の清掃活動
子ども達の環境教育
財団法人グリーンクロスジャパン発行の小学生向け
環境教育教材である環境日記
その他グループ会社の取り組み
クタイ運動」も実施しています。
社内啓発用ポスター
29
北上工場
ブラックイルミネーション2008で一斉消灯
地球温暖化防止のために夜間点灯施設での消灯を
(株)
ロンドでは7月5日を「環境の日」とし、工
明治チューインガム(株)で
道 南 食 品( 株 )では、
場周辺の清掃及び工場内の除草を実施しまし
は、
2008年にエネルギーを重
2008年6月にチョコ棟
た。休日にも関わらず20名が参加し、太陽が照
油からガスに変更し、
8月より
の空調機をガス方式から
りつけ熱い日差しの中「良い汗」を流しました。
稼動を始めた第三工場も、
メタ
電気方式に変更し、
CO₂
「みどりの小道」に
呼びかけるCO₂削減/ライトダウンキャンペーン「ブ
ン発酵による排水処理設備を
排出量を36t/年の削
協賛し、子ども達の
ラックイルミネーション2008」にグループ会社を含む
併設しており、発生したメタン
減が見込まれています。
環境教育をバック
全国の16箇所の施設が参加し、
6月21日・7月7日に
ガスは蒸気ボイラーの燃料と
アップしています。
屋上や外部に面した看板・照明を一斉に消灯しました。
清掃・除草活動の様子
して利用しています。
30
環 境
環 境 問 題 に 積 極 的 に 取り組 み ます
環境報告
環境会計
グループ会社の状況
企業の環境保全活動の内容を評価する手段のひ
明治製菓では、環境省より公開されている環境会
明治製菓グループでは、国内のグループ会社のう
環境保全対策の状況を確認し改善するよう努力して
とつとして環境会計があります。これにより企業は環
計ガイドラインに基づき環境会計の基準を作成し、
ち、製造会社(P.34参照)を含めた明治製菓グルー
います。
境保全活動に関する費用や投資額を把握し、分析を
集計を行っています。
プとして環境保全活動に取り組んでいます。
2008年度の10社のエネルギー使用量は、原油
行い、投資や費用に対する効果を確認し、より効率的
グループ会社のうち、キシリッシュガム等のガムを
換算で15,209kℓ、前年比761kℓ減となりました。
な環境保全活動を推進することができます。
製造している明治チューインガムでは、
2003年に
廃棄物排出量は5,581t、前年比では271tの増とな
ISO14001を取得しています。
りましたが、CO₂排出量は3.1万t-CO₂で2004年度
F&H事業傘下のグループ会社では、明治製菓の
以降で最も低い値となっています。
環境保全コスト
(単位:百万円)
公害防止コスト
事業エリア内コスト
地球環境保全コスト
投資額
費用額
投資額
費用額
排気処理・排水処理他の公害防止設備の
新規導入、
運転、
維持管理など
207
728
117
910
エネルギー施策の実施、
温暖化ガス削減
(フロン回収・廃溶剤蒸発低減)
など
105
167
176
167
45
468
14
455
上下流コスト
容器包装軽量化施策の実施など
−
245
−
152
管理活動コスト
環境負荷測定、
ISO14001対応、
環境教育対応など
−
51
−
50
開発コスト
廃溶剤削減検討、
施策実施など
−
−
−
0
社会活動コスト
構内緑化活動、
地域清掃など
−
41
−
39
損傷コスト
汚染賦課金など
−
24
−
14
357
1,724
307
1,635
合 計
環境保全対策に伴う効果
(単位:百万円)
2007年度
2008年度
削減金額
削減量
削減金額
2,889kl
120
2,589kl
107
299t
40
307t
90
0t
0
0t
0
有価物売却
−
35
−
80
合 計
−
195
−
277
廃棄物削減
包装容器削減
エネルギー使用量の推移
CO2排出量の推移
(万t-CO2)
(原油換算kl)
4
3.4
16,936
15,559
15,065
15,000
15,970
【備考】 省エネルギー削減量の単位:原油換算kl削減量は、
個別の取り組みごとに前年度と比較しその差を集計しています。
3.1
2
5,000
1
0
2004
2005
2006
2007
2004
2008
(年度)
廃棄物排出量の推移
6,000
3.1
2005
2006
2007
2008
(年度)
環境保全コスト
(百万円)
5,724
5,865
5,157
5,310
5,581
500
4,500
375
3,000
250
1,500
125
359
342
258
0
3.2
3
10,000
0
3.5
15,209
(t)
削減量
省エネルギー
開催し、組織的な環境対策を検討・実施するとともに
20,000
廃棄物削減施策の実施、
廃棄物処理対応など
資源循環コスト
F&H設備環境部が中心となり、定期的に環境会議を
2008年度
2007年度
内 容
2004
2005
2006
2007
2008
(年度)
0
219
211
2004
2005
2006
2007
2008
(年度)
集計方針
●集計範囲はF&H・薬品の6工場・3研究所としています。
●人件費は環境保全活動にたずさわった時間を集計し、
●費用には減価償却費・人件費・光熱費・修繕費などを含め
作業時間・人数および各事業所の平均賃率を乗じて算
ています。
●減価償却費は固定資産台帳から環境設備を特定し、法
出しています。
●集計期間は2008年4月1日∼2009年3月31日です。
定耐用年数を用いて算出しています。
31
32
サ イトレポ ート
明治製菓事業所8拠点
INPUT
OUTPUT
3,537万kwh
都市ガス
2,986km3
水資源投入量
174km3
市水
総物質投入量 41,538t
関東工場
食料健康総合研究所
●所在地
埼玉県坂戸市千代田5-3-1
●従業員数
217
(関東工場)
、
139
(食料健康総合研究所)
●事業内容:
菓子・食料品の製造(関東工場)
菓子・食料品の商品開発および
新技術の開発
(食料健康総合研究所)
CO2排出量
21,869t-CO2
NOx
8.1t
SOx
0.2t
化学物質排出量
電気
2,740万kwh
都市ガス
2,340km3
東海工場
●所在地
静岡県藤枝市小石川4-22-1
水資源投入量
●従業員数:206
118km3
488km3
●事業内容:菓子・食料品の製造
総製品販売量
太洋食品
都市ガス
3,680km3
●所在地
大阪府高槻市朝日町1-10
水資源投入量
22km3
市水
646km3
工業用水
●従業員数:225
●事業内容:菓子・食料品の製造
INPUT
624km3
0,5t
2,785t
0t
20,387t
水資源投入量
北上工場
●所在地
岩手県北上市北工業団地3-3
●従業員数:52
市水
工業用水
36km3
1,116km3
総物質投入量
●事業内容:薬品原薬の製造
CO2排出量
10,584t-CO2
NOx
4.2t
SOx
5.3t
化学物質排出量
PRTR対象物質排出量 34.3t
PRTR対象物質移動量126.6t
総排水量
INPUT
小田原工場
3
水資源投入量
●所在地
神奈川県小田原市鴨宮1056
●従業員数:134
●事業内容:薬品の製造
井水
1,610km3
総物質投入量
14t
LNG
5,218t
水資源投入量
1,657t
6,963km3
井水
●所在地
岐阜県本巣郡北方町
北方2890
PRTR対象物質排出量 44.4t
PRTR対象物質移動量 434.3t
総排水量
●従業員数:110
排水量
BOD
廃棄物
●事業内容:薬品原薬の製造
井水
2km3
●所在地
山形県上山市矢頼4-2-3
総排水量
●従業員数:49
排水量
865km3
●所在地
神奈川県小田原市栢山788
水資源投入量
●従業員数:63
978km3
●事業内容:
薬品の製造技術の研究開発
CO2排出量
5,008t-CO2
NOx
0.7t
SOx
0.0t
化学物質排出量
PRTR対象物質排出量 0.4t
PRTR対象物質移動量 5.2t
総排水量
1,610km3
315t
3t
1,426t
978km3
0.3t
排水量
BOD
廃棄物
127t
2t
977万kwh
12kl
燃料油
都市ガス
LPG
638万km3
2t
医薬総合研究所
●所在地
神奈川県横浜市港北区
師岡町760
●事業内容:薬品等の研究開発
72km
3
CO2排出量
NOx
SOx
5,586t-CO2
0.0t
0.0t
PRTR対象物質排出量 0.4t
PRTR対象物質移動量 1.8t
総排水量
排水量
BOD
総排水量
井水
4km3
●事業内容:
菓子・食料品の製造・販売
8kl
燃料油
1,020km3
CO2排出量
●所在地
長野県須坂市高梨288
総排水量
●従業員数:82
排水量
●事業内容:
菓子・食料品の製造・販売
水資源投入量
30km3
121km3
市水
井水
499kl
都市ガス
0km3
0t
水資源投入量
51km3
3.8t
市水
廃棄物排出量
廃棄物最終処分量
工業用水
212t
4t
明治食品株式会社
5,011t-CO2
16km3
885km3
23t
岡山県食品株式会社
総排水量
●従業員数:60
排水量
排水量
62kl
33t
四国明治株式会社
CO2排出量
●所在地
愛媛県松山市中須賀3-5-11
総排水量
●従業員数:32
排水量
●事業内容:
菓子・食料品の製造・販売
11km
1,303t-CO2
13km3
廃棄物
414t
廃棄物排出量
OUTPUT
温室効果ガス等排出量
太洋食品株式会社
364万kwh
703kl
水資源投入量
市水
10km3
井水
551km3
CO2排出量
●所在地
長崎県島原市高島1-365
総排水量
●従業員数:36
排水量
●事業内容:
食料品の製造・販売
178t
631t
3
燃料油
廃棄物
廃棄物排出量
廃棄物
INPUT
901km3
115km3
OUTPUT
265万kwh
市水
電気
4,552t-CO2
廃棄物排出量
総エネルギー投入量
3,141t-CO2
598t
温室効果ガス等排出量
廃棄物
●従業員数:30
CO2排出量
●所在地
岡山県笠岡市絵師156
3km3
水資源投入量
総排水量
廃棄物
廃棄物排出量
149km3
工業用水
燃料油
821t
105km3
排水量
783kl
89km3
CO2排出量
総排水量
温室効果ガス等排出量
水資源投入量
電気
5,976t-CO2
OUTPUT
427万kwh
電気
LPG
●所在地
長野県上田市腰越1544
●事業内容:
食料品の製造・販売
廃棄物
89km3
OUTPUT
381万kwh
LPG
井水
●事業内容:
菓子・食料品の製造・販売
総エネルギー投入量
温室効果ガス等排出量
燃料油
CO2排出量
INPUT
廃棄物排出量
総エネルギー投入量
電気
16km3
市水
280t
356t
●従業員数:210
市水
OUTPUT
明治産業株式会社
●所在地
愛知県清須市西枇杷島町
旭3-8
●事業内容:
菓子・食料品の製造・販売
温室効果ガス等排出量
589万kwh
都市ガス
29km3
廃棄物排出量
総エネルギー投入量
電気
水資源投入量
LPG
廃棄物
INPUT
化学物質排出量
●従業員数:224
水資源投入量
市水
25km3
明治チューインガム
株式会社
総エネルギー投入量
2,217t-CO2
排水量
廃棄物
INPUT
●従業員数:43
市水
OUTPUT
温室効果ガス等排出量
総エネルギー投入量
●所在地
神奈川県横浜市都筑区
川和町760
INPUT
廃棄物排出量
廃棄物最終処分量
電気
水資源投入量
OUTPUT
バイオサイエンス研究所
313km
都市ガス
511km3
廃棄物
245t
14km3
OUTPUT
158kl
都市ガス
9km3
CO2排出量
排水量
●事業内容:
ナッツ類の加工販売
温室効果ガス等排出量
926万kwh
電気
燃料油
3
●従業員数:40
INPUT
温室効果ガス等排出量
353万kwh
総排水量
総エネルギー投入量
3,073t-CO2
491t-CO2
廃棄物排出量
OUTPUT
株式会社ロンド
CO2排出量
●所在地
静岡県藤枝市高柳1-17-18
135t
廃棄物排出量
総エネルギー投入量
電気
10km3
燃料油
546t
温室効果ガス等排出量
733万kwh
都市ガス
5,241t
91t
総製品販売量
総エネルギー投入量
電気
6,963km3
39t
廃棄物排出量
廃棄物最終処分量
総物質投入量 12,590t
廃棄物
廃棄物排出量
廃棄物最終処分量
9km3
CO2排出量
INPUT
CO2排出量
33,481t-CO2
NOx
6.2t
SOx
8.0t
化学物質排出量
INPUT
PRTR対象物質排出量 0.1t
PRTR対象物質移動量 1.5t
総排水量
排水量
岐阜工場
31t
CO2排出量
11,963t-CO2
NOx
2.5t
SOx
0.0t
化学物質排出量
総製品販売量
33
4,117万kwh
LPG
OUTPUT
1,972万kwh
1,636km
電気
井水
温室効果ガス等排出量
総エネルギー投入量
都市ガス
総エネルギー投入量
廃棄物
廃棄物排出量
●事業内容:
菓子・食料品の製造・販売
市水
OUTPUT
1,865t
5t
廃棄物排出量
廃棄物最終処分量
1,779t
水資源投入量
5t
228km3
市水
蔵王食品株式会社
東海ナッツ株式会社
17kl
水資源投入量
OUTPUT
540kl
小田原工場
21km3
排水量
温室効果ガス等排出量
116万kwh
電気
都市ガス
温室効果ガス等排出量
339万kwh
LPG
東海ナッツ
総排水量
INPUT
電気
1,577t-CO2
●従業員数:57
21km3
市水
ロンド
温室効果ガス等排出量
1,132km3
53t
排水量
BOD
廃棄物
岐阜工場
INPUT
総製品販売量
電気
四国明治
OUTPUT
温室効果ガス等排出量
1,013万kwh
2,124kl
12t
電気
燃料油
LPG
東海工場
INPUT
PRTR対象物質排出量 0.0t
PRTR対象物質移動量 0.0t
総排水量
総製品販売量
総エネルギー投入量
●所在地
北海道函館市
千代台町14-32
23,806t
廃棄物排出量
廃棄物最終処分量
総物質投入量 29,485t
医薬総合研究所
2,022t
0t
CO2排出量
18,163t-CO2
NOx
3.9t
SOx
0.0t
化学物質排出量
排水量
BOD
廃棄物
31t
燃料油
OUTPUT
大阪工場
0km3
CO2排出量
OUTPUT
総エネルギー投入量
燃料油
総エネルギー投入量
580km3
8.1t
温室効果ガス等排出量
2,660万kwh
都市ガス
関東工場
食料健康総合研究所
PRTR対象物質排出量 0.0t
PRTR対象物質移動量 0.0t
総排水量
INPUT
総エネルギー投入量
蔵王食品
大阪工場
CO2排出量
18,049t-CO2
NOx
5.7t
SOx
0.2t
化学物質排出量
269kl
道南食品株式会社
●事業内容:
菓子・食料品の製造・販売
明治チューインガム
岡山県食品
排水量
BOD
廃棄物
148万kwh
燃料油
LPG
INPUT
温室効果ガス等排出量
水資源投入量
明治食品
温室効果ガス等排出量
総製品販売量
電気
明治産業
29,428t
廃棄物排出量
廃棄物最終処分量
総物質投入量 27,292t
北上工場
2,636t
0t
廃棄物排出量
廃棄物最終処分量
OUTPUT
総エネルギー投入量
バイオサイエンス研究所
110km3
0.01t
排水量
BOD
廃棄物
OUTPUT
総エネルギー投入量
電気
PRTR対象物質排出量 0.0t
PRTR対象物質移動量 0.0t
総排水量
INPUT
市水
井水
INPUT
道南食品
温室効果ガス等排出量
総エネルギー投入量
電気
明治製菓グループ会社10拠点
3,238t-CO2
531km3
廃棄物
廃棄物排出量
1,922t
34
第三者意見
会社沿革
企業でCSRの実務を推進し、大学でその
理論構築をしながら、理論と実践の融合 を
社会に促進してきた立場から、以下に第三者
意見を申し述べます。
駿河台大学経済学部教授
経済研究所長
水尾 順一
東京工業大学大学院・専修大学兼任
講師、博士(経営学)。早稲田大学企業
倫理研究所客員研究員・日本経営倫理
学会常務理事。著書に『CSRで経営
力を高める』(東洋経済新報社)など。
明治製菓のあゆみ
1916(大正5)
1985(昭和60)
■明治製菓の前身、東京菓子(株)創立
■米国に合弁会社『スタウファーメイジ』設立
1917(大正6)
1986(昭和61)
■大久保工場(1930年に閉鎖)でキャラメル・ビスケットを製造
■中華民国に合弁会社『台湾明治』設立
1918(大正7)
1989(平成1)
■チョコレート発売
■生物科学研究所、食料開発研究所
(現食料健康総合研究所)開設
■中国に
『華明医薬』
(現汕頭明治医薬)設立
高く評価できる点
1924(大正13)
1.
「強くて、おもしろい会社」の実現に向けて、
「守りと攻め」のCSRがよく開示されています。
1925(大正14)
明治製菓株式会社(以下、同社)は、2009年4月
コンプライアンス実践リーダーへのコンプライアン
1日に明治乳業株式会社と経営統合し、明治ホール
ス研修や、彼らを活動の中心としてCSR5分講座の
ディングス株式会社を持株会社として、新たに生まれ
実施など職場での話し合いを通じて、堅い守りの
■社名を明治製菓(株)
に改称
1990(平成2)
■日本最初の近代的菓子工場として川崎工場開設
■『テデック・ザンベレッティ』
(現テデック-メイジ ファルマ)
に資本参加
■「ミルクチョコレート」発売
■ココア発売、食品事業がスタート
1993(平成5)
1933(昭和8)
C S R へ の 取り組 みをめざす姿 勢がよくうかがえ
■本社を東京都中央区京橋2-4-16に移転
さまの「おいしさ・楽しさ」の世界を拡げ、
「健康・安心」
ます。また、今年度は、地球環境問題が世界的な重要
1940(昭和15)
への期待に応えてゆくこと』であります。その根底と
課題であることを背景に、攻めのCSRの一環として、
なる、
「品質」
「コンプライアンス」
「環境」
「リスクマネ
リデュース(減らす)、
リユース(再び使う)、
リサイ
■ペニシリンの製造開始、薬品事業を始める
ジメント」
「社会貢献」
「情報」の重点6分野について、
クル(再資源化)の3Rについて、キャラクターと写真
1949(昭和24)
これまで以上に積極的に取り組む姿勢を開示して
を豊富に使用しながらわかりやすく説明がされて
いることがその特長です。
います。これらは社会からの高い評価につながる
「健康・安心」をすすめる守りのCSRについては、
ものと確信します。
超ロングセラーの誕生
ゼンなど様々な取り組みが伺えます。さらには、
フェ
など、同社を取り巻く多様なステークホルダーに
アトレードの支援としてカカオ原産国とのパートナー
対するCSRの取り組みや活動がよく開示されてい
シップを強化する活動や、労使が一体になって展開
ます。たとえば、
M−QMSの表示確認や、薬における
する「エコキャップ」の回収活動などもよく開示され
■鴨宮工場(現小田原工場(薬品))開設
■抗生物質「メイアクト」発売
■「銀座カリー」発売
1946(昭和21)
1995(平成7)
1996(平成8)
ペニシリンの表面培養
■抗生物質「ストレプトマイシン」発売
■「マーブルチョコレート」発売
■中央研究所(現医薬総合研究所)開設
■外用消毒剤「イソジン」発売
■カンパニー制導入
初期の
ストレプトマイシン
また、お客様相談センターへ寄せられた声から改良
なっており、
これらは対象となるステークホルダーから
■岐阜工場(薬品)開設
した「チェルシー袋・季節限定品」の一個包装のカイ
の高い評価に結びつくものです。
1972(昭和47)
を浮き彫りにさせることができます。
進化しています。今後はその取り組みをシステム化
この活動をさらに、時代背景や社会が期待する
させ、同社の持続可能な発展に結びつけることが
CSRと、
自社の人・モノ・金・情報の経営資源から強み
求められます。なぜなら、新しく生まれ変わった明治
と弱みに照らし合わせて、優先順位などを一覧で開
ホールディングス株式会社の一員として社会から
示することも今後の課題です。その上で、各項目に
さらなる期待がよせられるからです。そのためには、
ついて、
まずPlan(計画)
を明記し、それに対するDo
毎年の経営計画の中におけるCSR経営の位置づけ
(実績)
さらには、Check(評価)
とAct(改善)
を対比
をさらに明確にさせ、前年のCSR活動について当初
させていけば、さらに進化し充実した報告書となり
計画との差異を分析、自己点検評価を行うことが
ます。新生・明治グループにおける今後のCSR活動
必要となります。その結果2010年度の目標と課題
35
に対して大きな期待を寄せたいと思います。
2001(平成13)
■ヘルスケアカンパニー発足
■微生物資源研究所
(現バイオサイエンス研究所)開設
■「アミノコラーゲン」発売
アミノコラーゲン
2003(平成15)
発売当初のカール
■明治商事(株)
と合併
■『明治魯抗医薬』設立
2004(平成16)
■合弁会社『明治マクビティ』設立
1974(昭和49)
同社のCSRレポートは毎年改善を繰り返しながら
デプロメール
2002(平成14)
■東海工場(フード&ヘルスケア)
開設
1973(昭和48)
CSR活動のマネジメントサイクルを明確にすることが期待されます。
■抗うつ薬「デプロメール」発売
2000(平成12)
1961年に発売し、
一時代を画した
マーブルチョコレート
1969(昭和44)
1971(昭和46)
1999(平成11)
■国内全工場のISO14001登録完了
■日本ではじめての
スナック菓子「カール」発売
報告がよく開示され、見やすくわかりやすい内容と
キシリトール
配合ガム
1998(平成10)
1968(昭和43)
に対して取り組む真摯な活動を知ることができます。
1997(平成9)
■キシリトール配合ガム「キシリッシュ」発売
1955(昭和30)
1961(昭和36)
銀座カリー
■環境保護行動目標制定
1950(昭和25)
ています。このようにステークホルダーを意識した
キャンデーの
新分野
■オフィスビル『ソリッドスクエア』竣工
■東京証券取引所に株式を上場
副作用情報の提供など、
グループ各社の社員が品質
今後の改善に期待する点
■『廣州明治制果』設立
1994(平成6)
■大阪工場(フード&ヘルスケア)
開設
今年度の報告書においても、消費者、社員、取引先
医療の進歩に貢献
1991(平成3)
1926(大正15)
変わりました。新らしい明治グループの使命は、
『 お客
2.ステークホルダーを意識した活動がよく開示されています。
■抗生物質「ハベカシン」発売
■合弁会社『明治製菓シンガポール』設立
■合弁会社『P.T.メイジ・インドネシア』設立
スコットランド
伝統のおいしさ
1975(昭和50)
■チョコスナック
「きのこの山」発売
■『明治制果(上海)』設立
■新社屋(京橋本社)竣工
■『100%ChocolateCafe.』
オープン
■CSR推進室を設置
チョコレートの新しい
おいしさ と 楽しさ をお届け
2005(平成17)
■『明治制果食品工業
(上海)』設立
■フード&ヘルスケアカンパニー発足
■CSR委員会、CSR担当役員を任命
1976(昭和51)
2006(平成18)
■北上工場(薬品)開設
■『ザバススポーツクラブ デルタ』
オープン
1979(昭和54)
■関東工場(フード&ヘルスケア)
開設
おれ、
ゴリラ が大ブーム
■「たけのこの里」発売
(昭和47年)
■合弁会社『タイ・メイジ・ファーマシューティカル』設立 ショコライフ
2007(平成19)
■第一回グループ会社コンプライアンス委員会開催
2008(平成20)
1981(昭和56)
■(株)
ポッカコーポレーションと資本業務提携
■抗生物質「ホスミシン」発売
2009(平成21)
1983(昭和58)
■「イソジンうがい薬」発売
カバくんも
イソジンでうがい
コクがおいしいミルクココア
■明治乳業㈱と経営統合、共同持株会社
「明治ホールディングス株式会社」設立
36
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