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資料 - 横浜市
平成24年度 日本/ユネスコパートナーシップ事業 公募要領:文部科学省 1/4 ページ 資料2 サイトマップ English トップ > その他 > 国際関係 > 日本ユネスコ国内委員会 > お知らせ > 平成24年度 日本/ユネスコパートナーシップ事業 公募要領 日本ユネスコ国内委員会 平成24年度 日本/ユネスコパートナーシップ事業 公募要領 平成24年1月27日 文部科学省国際統括官付 日本ユネスコ国内委員会 お知らせ 日本ユネスコ国内委員会 1.趣旨 文部科学省に置かれる特別の機関である日本ユネスコ国内委員会では、知的交流を 通じた国際連合教育科学文化機関(以下、「ユネスコ」という)に関する活動の更なる振 興に取り組むこととしている。ユネスコの理念及び目的の実現に向けて、日本ユネスコ 国内委員会が必要と考える事業を国内のユネスコ活動に関係のある機関及び民間団 体等へ委託し、広く国民のユネスコ活動への参加の促進、更にはユネスコ活動の普及 と理解の促進を図る。 ついては、文部科学省では、「日本/ユネスコパートナーシップ事業実施要項」に基づ き、平成24年度「日本/ユネスコパートナーシップ事業」の企画提案を以下の要領で公 募する。 国際連合教育科学文化機関(ユ ネスコ) ユネスコの活動(教育) ユネスコの行っている活動(自然 科学、人文・社会科学) ユネスコの行っている活動(文 化、情報・コミュニケーション) 民間ユネスコ活動について 2.平成24年度の事業テーマ ユネスコを通じた青年交流活動 持続発展教育(ESD)の普及・促進のためDESD最終年会合を見据えた活動の実施 ユネスコ関係の法令/Legal Instruments of UNESCO 3.委託事業の内容 上記事業テーマに沿った、以下の活動について公募を行う。 (1)ESD普及・推進の拠点としてのユネスコスクール(ASPnet)を支援する様々な取 組。とりわけ以下の内容の活動の支援を行う。 ユネスコ勤務を希望される方へ ユネスコが設ける褒賞・研修等に ついて よくあるご質問(FAQ) 1 ユネスコスクール運営管理事業 リンク集 本委託事業においては、ユネスコスクール事務局運営、ASPUnivNet運営管理事業(ユ ネスコスクール申請に係る支援、情報管理等)、ユネスコスクールホームページ運営管 理(ホームページの情報のアップデート、運営、管理)を専ら行うこと。 (2)ユネスコスクール研修会等開催事業 1 ユネスコスクール研修会開催 (ユネスコスクール加盟校数が少ない地域でのユネスコスクール説明会、ユネスコスク ール向け活動研修会開催) 2 ユネスコスクールネットワーク推進交流事業 (ユネスコスクール間もしくは地域拠点間のネットワーク強化のための交流支援) (3)2014年DESD最終年会合に向けた活動 1 ユネスコスクール世界大会開催に向けた準備 2 DESD最終年会合及びESDの普及促進のための広報活動 http://www.mext.go.jp/unesco/001/2012/1316503.htm 2012/02/21 平成24年度 日本/ユネスコパートナーシップ事業 公募要領:文部科学省 2/4 ページ 3 ポストDESDドラフト作成に係る調査研究 4 国内のユネスコスクールの在り方、仕組み作りのための調査研究 (4)幅広い観点からESDを基盤とする科学、文化プログラムの推進 1 文化遺産に関する調査研究事業(アジア太平洋地域における文化遺産の保護・促 進をESDの観点から調査研究) 2 持続可能な社会のための科学に関する調査研究事業(ESDの観点からMAB(人間 と生物圏)計画を推進するための調査研究) 4.公募対象 1ユネスコ活動と関係のある機関・団体(ユネスコ後援センター、アジア太平洋地域教 育開発計画(APEID)協同センター、ユネスコ・チェア開講機関/ユネスコネットワーク 参加機関、ユネスコスクール、ユネスコと公的関係を有する機関・団体) 2ユネスコないし1の機関と協力して事業を実施できる機関・団体 5.企画競争に参加する者に必要な資格に関する事項 (1)予算決算及び会計令第70条の規定に該当しない者であること。なお、未成年者、 被保佐人又は被補助人であって、契約の締結のために必要な同意を得ている者は、 同条中、特別の理由がある場合に該当する。 (2)予算決算及び会計令第71条の規定に該当しない者であること。 (3)文部科学省から取引停止の措置を受けている期間中の者でないこと。 6.委託期間 契約締結時から、平成25年3月19日までの期間で設定する。 7.事業規模及び活動経費 (1)事業規模:3.で示された事業の内容等を勘案し、原則として1事業あたり予算の上 限額を2,000万円程度とする。 (2)活動経費:予算の範囲内で事業に要する経費(人件費、事業費(諸謝金、旅費、消 耗品費、通信運搬費、会議費、借損料、雑役務費、消費税相当額)、再委託費、一般 管理費)を委託費として支出する。 詳細は別紙2「経費の使用について」を参照すること。 なお、本事業は文部科学省との委託契約により実施する。 8.誓約書の提出等 (1)本企画競争に参加を希望する者は、企画提案書の提出時に、暴力団等に該当しな い旨の別添の誓約書を提出しなければならない。 (2)前項の誓約書を提出せず、又は虚偽の誓約をし、若しくは誓約書に反することとな ったときは、当該者の企画提案書を無効とするものとする。 (3)前2項は、各国公私立大学、各国公私立短期大学、各国公私立高等専門学校、各 独立行政法人又は各地方公共団体等の公的機関には適用しない。 9.応募方法等 (1)提出様式 企画提案書は「日本/ユネスコパートナーシップ事業 企画提案書」(様式1)とし、用紙 サイズはA4縦版、横書きとする。 http://www.mext.go.jp/unesco/001/2012/1316503.htm 2012/02/21 平成24年度 日本/ユネスコパートナーシップ事業 公募要領:文部科学省 3/4 ページ (2)提出方法。 提出方法は以下の2通りとする。応募の際は、3.委託事業の内容に明記された活動毎 に申請するものとし、複数の活動を一つの企画提案書により提出することはできない。 1電子メール 企画提案書(様式1)をWord又はPDFファイルにてメールにファイルを添付の上、下記 「本件担当、連絡先」宛に送信すること。 メールの件名は、「【提出】日本/ユネスコパートナーシップ事業企画提案書」とするこ と。 ファイルを含めメールの容量が5MBを超える場合は、メールを分割し、件名に通し番 号を付して送信すること。 メール送信上の事故(未達等)について、当方は一切の責任を負わない。 2郵送等(郵便、宅配便等) 簡易書留、宅配便等、送達記録の残る方法で送付すること。 封筒に「パートナーシップ事業企画提案書在中」と朱書きのうえ、送付すること。 3その他 団体等の長が申請者となること。 寄附行為、定款又は会則等団体等の根拠を示す資料、役員名簿等、事業報告書、 収支決算書、その他の団体等の概要(国、地方公共団体の機関、文部科学省所管 の機関等である場合は不要)に関する書類を添付すること。 企画提案書等の作成費用については、選定結果にかかわらず企画提案者の負担と する。提出された企画提案書等については返却しない。 事業の再公募を行う場合、先の募集にて不採択になった事業についても内容を加 筆修正等の上、再応募することを可能とする。 (3)提出部数 郵送等により送付の際は、紙媒体で正本を1部、副本10部提出すること。 (4)提出先及び提出期限 提出期限:平成24年2月21日(火曜日)18時必着 提出先:下記「本件担当、連絡先」に示す場所 10.審査方法等 審査は、事業趣旨に合致し目的達成の見込みがあることについて、別途定めた審査基 準に基づき、専門家等により構成される審査委員会において書面審査を行う。審査結 果については申請者に対し書面にて通知する。なお、必要に応じて審査期間中に提案 の詳細に関する追加資料の提出等を求めることもある。 11.契約締結 審査の結果、契約予定者と企画提案書を基に契約条件を調整し、契約予定者は事業 計画書(「日本/ユネスコパートナーシップ事業実施要項」様式2)を作成するものとす る。なお、契約金額については事業計画書の内容を勘案して決定するため、契約予定 者の提示する金額と必ずしも一致するものではない。また、契約条件等が合致しない 場合には契約締結を行わない場合がある。 12.成果報告 採択された事業の実施内容について、別紙1「事業報告書について」に定める事業報 告書の提出を求める。 http://www.mext.go.jp/unesco/001/2012/1316503.htm 2012/02/21 平成24年度 日本/ユネスコパートナーシップ事業 公募要領:文部科学省 4/4 ページ 13.スケジュール(案) (1)公募開始: 平成24年1月31日(火曜日) (2)公募締切: 平成24年2月21日(火曜日) (3)審査: 公募締切から2週間程度以内 (4)選定及び事業計画書の提出: 審査から3週間程度以内 (5)契約締結: 事業計画書の提出から3週間程度以内 (6)契約期間: 契約締結日から平成25年3月19日までの期間 14.その他 事業実施に当たっては、契約書及び事業計画書等を遵守すること。 【本件担当、連絡先】 〒100-8959 東京都千代田霞が関3-2-2 文部科学省国際統括官付ユネスコ第2係 TEL:03-5253-4111(内線3402) FAX:03-6734-3679 Email:[email protected] (メールで質問する際は、メールのタイトルを「【問合せ】平成24年度パートナーシップ事 業について」とすること。) 日本/ユネスコパートナーシップ事業 企画提案書 (Word:132KB) 誓約書 (Word:29KB) お問い合わせ先 国際統括官付 Word形式のファイルをご覧いただく場合には、Microsoft Wordが必 要です。 Microsoft Wordをお持ちでない方は、まずダウンロードして、インスト ールしてください。 (国際統括官付) 文部科学省ホームページトップへ お知らせ 政策について ご意見・お問い合わせ 白書・統計・出版物 プライバシーポリシー 申請・手続き 文部科学省について リンク・著作権について 教育 科学技術・学術 スポーツ ページの先頭に戻る 文化 アクセシビリティへの対応について 文部科学省 〒100-8959 東京都千代田区霞が関三丁目2番2号 電話番号:03-5253-4111(代表) 050-3772-4111 (IP 電話代表) 案内図 Copyright (C) Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology http://www.mext.go.jp/unesco/001/2012/1316503.htm 2012/02/21 資料4 “RCE”とは?① Regional Centres RCE横浜若者連盟 について E xpertise of on Education for Sustinable Development 「持続可能な開発のための教育(ESD)」 を推進するための地域拠点 2012年2月4日(土)@ヨコハマbデイ2012・冬 RCE横浜若者連盟 RCE横浜若者連盟 代表 神藤拓実 “RCE”とは?② RCE横浜 2005年~2014年:ESDの10年 (2002年@ヨハネスブルク 地球サミット) →88個のRCE (2011年10月時点) →内、日本6個 (岡山、仙台広域圏、神戸、 中部、北九州、横浜) http://renkei.miyakyo‐ u.ac.jp/kenkyo/comittee/esd‐ now.html 横浜市役所・フェリス女学院大・ 東京都市大環情・慶応義塾大情・ 横浜市立大・横浜国立大・ 横浜青年会議所・CEPA JAPAN・ 横浜コミュニティデザインラボ・ ソフトエネルギープロジェクト・ JICA横浜・RCE横浜若者連盟・ 国連大学高等研究所・・・ http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/kyouiku/rce/activity/kyougikai/ RCE横浜若者連盟 RCE横浜若者連盟 http://wakamonorenmei.com http://wakamonorenmei.com 若者連盟 発足(2010) RCE横浜主催による学生参加型のイベント ・ECOネットワーキングカフェ(2007~2008年) ・Y150(2009年) ・コスモスアカデミー(2009年) 横浜市(環境創造局)を中心にESDに関わる 企業・NPO/NGO・学校 等のネットワークを展開 横浜RCEネットワーク協議会 国連大学によりRCEを各地に認定 http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/ky ouiku/rce/about/world/47rcemap.pdf http://wakamonorenmei.com 若者連盟の活動実績 第0回会合(2010年2月) 若者連盟のキックオフ会議 ・ぬくもりトーク(2009年) 二大企画!! 暮らしデザイン セミナー (2011年4月) 第1回会合(2010年6月) 若者連盟として何ができるかの話し合い 学生たちの出会い 団体同士の横の繋がりを 活かした継続的な活動 ハマコン2011 (2011年9月) RCE横浜若者連盟 RCE横浜若者連盟 http://wakamonorenmei.com http://wakamonorenmei.com 暮らしデザインセミナー 横浜市のごみや資源の分別に関する講座 横浜国立大学教育人間科学部新入生オリエンテーション にて開催(2011年4月) ごみや資源の分別クイズ Q1. どの日に捨てる? 横浜市資源リサイクル 事業協同組合 (担当:西崎)様と協同!! A. プラスチック製 B. 燃やすごみの日 C. 燃えないごみの日 容器包装の日 座学型と分別体験型を考案 RCE横浜若者連盟 RCE横浜若者連盟 http://wakamonorenmei.com http://wakamonorenmei.com ごみや資源の分別クイズ Q2. リサイクル(再資源化)されて何になる? ハマコン2011 横浜市内大学の環境活動団体による活動のコンテスト (2011年9月@横浜国立大みなとみらいキャンパス) 審査員としてRCE 横浜メンバーの 方々が参加!! A. ダンボール B. お菓子の紙箱 C. 紙パック RCE横浜若者連盟 RCE横浜若者連盟 http://wakamonorenmei.com http://wakamonorenmei.com ハマコンの成果 ハマコンで生まれた“繋がり”により、 新たな協同プロジェクトが誕生!! 協同団体 横浜国立大学生協 学生委員会Lucky Dip 横国エコキャンパス プロジェクト アップル引っ越し センター ハマコンが生んだ “繋がり” 「横浜地産地消 推進プロジェクト」 様が優勝!! その他の活動 アフターハマコン2011 (2011年10月) RCE統営(トンヨン)学生 との交流(2010年8月) エココン2010出場 (2010年12月) 地域デビュー応援フェア への出展(2010年11月) ヨコハマエコビューイング への出演(2011年9月) 横国リユース市 卒業生の不要になった家具・家電等の 物品を回収し、新入生に無料提供する 回収期間:2012年3月4日~31日 物品販売:3月24日(横浜国大生協第2食堂) HP:http://ynureuse.blog.fc2.com/ RCE横浜若者連盟 RCE横浜若者連盟 http://wakamonorenmei.com http://wakamonorenmei.com 現在の活動 運営(コア)メンバー 横浜国大生5名、東京都市大生2名、横浜市環境創造局職員 活動理念 所属や年代の枠を越えたESDの活動を行う 所属や年代の枠を越えて・・・・ 「持続可能な社会」の実現のため 是非、一緒に活動しましょう!! 連絡先:[email protected] HP: http://wakamonorenmei.com RCE横浜ネットワークを 活かしたプロジェクトの 発案、運営 RCE横浜若者連盟 http://wakamonorenmei.com 資料5 地球サミットから20年 地域の活動と 国際条約の良い関係づくり! COP10 ▶ RIO+20 ▶ ESD CEPA actions 川廷昌弘 2012/2/28 1992年6月3日-14日ブラジルのリオで開催。 国連加盟約180ヶ国が参加した歴史的な会議。 「気候変動枠組条約」「生物多様性条約」の署名、 「環境と開発に関するリオ宣言」 その行動計画である「アジェンダ21」 「森林原則声明」が合意。 いずれも、持続可能な開発に向けた、 地球環境の保全に関する国際的な合意。 「生物多様性基本法」前文より その中でも生物多様性条約は、 私たちの暮らしの基盤そのものを 考える条約であるという事が、 2010年名古屋で開催されたCOP10で、 理解が深まった。 いのちの共生を、未来へ Life in harmony, into the future 人類は生物の多様性のもたらす恵 沢を享受することにより生存してお り、生物の多様性は人類の存続の 基盤となっている。 また生物の多様性は、地域におけ る固有の財産として地域独自の文 化の多様性も支えている。 地球との最後の約束にすべき「愛知ターゲット」 「生物多様性」とは、 社会、経済、文化の基盤であり、 「自然との共生」をしてきた 日本人の精神の基盤とも言える。 日本のNGOが提案「国連生物多様性の10年」 「COP10の成果」から具体的な行動へ 生物多様性条約市民ネットワークが、 「愛知目標」を地球を守る最後の約束に するため、国連の枠組みで推進するよう提案。 それが日本政府案として COP10で勧告決議、 2010年12月に国連総会で採択。 1、CEPA決議でNGO発言を実現し決議修正 2、先住民族と地域共同体との共同声明 一般社団法人CEPAジャパン CEPA(セパ)とは? 締約国の義務である 生物多様性条約第13条 のキーワード Communication, Education, Public Awareness コミュニケーション・教育・普及啓発 環境コミュニケーションの 国内スペシャリストが集う組織を設立 Green TV Japan Think the Earth 地球サミット2012 Japan 自然観察、環境教育 自然学校、動物園、水族館 有識者、学識経験者 国際自然保護連合 教育コミュニケーション委員会 日本準備事務局 メンバー募集中! 生物多様性条約事務局と協定に調印 愛知ターゲット達成に向けて、「国連生物多様性の10年」の 活性化のため、国内だけでなく国際機関と連携を推進するた め、生物多様性条約事務局と協定を交わした。 条約事務局と日本のGreen Waveコンセプトを共有 「国連生物多様性の10年」を考える リオ+20へ、生物多様性に関する「石川宣言」 10年かけて奏でるいのちの物語は森から。 1、COP10議長国として「愛知ターゲット」の達成に向けた推進 2、未曾有の災害からのグリーン復興のメッセージ 3、COP17の混迷により生物多様性の損失が進む懸念 2011年 国際森林年 2012年 地球サミット2012 リオ+20開催 2013年 気候変動枠組条約 ポスト京都開始 2014年 持続可能な開発のための教育の10年最終年 2015年 ミレニアム開発目標最終年 国連生物多様性 の10年 東日本大震災 からの復興 目指す姿はひとつ! 自然の恵みに支えられた持続可能な地域づくり リオ+20、目指すべき2つの場所 自然の恵みの持続可能な利用が、生物多様性の保全であり、地域開 発、地域経済の発展にも寄与、日本が本来持つ精神を表明 国内の動きをESD最終年へとつなげる 名古屋と岡山で国際最終会合の開催 政治決着である成果文書と市民成果を考える リオ+20以降の活動の原動力 地域の活動そのものを支えるものとは? 生物多様性条約は「地球市民の生活基本法」 大切なのは「国際条約と暮らしをつなぐ」 目標はみんなの行動をシフト! 各地の郷土愛による活動が、 ESDでもあり、生物多様性をも守り、 国際条約とつながっている理解を深める 生物多様性が生活で実感できるよう 現代の「伝承者」となり未来を支えよう 日本語概要:地球サミット2012Japan (最終更新:2012年1月22日5:00) 国連持続可能な開発会議(リオ+20)成果文書 ゼロドラフト概要 The Future We Want 私たちが望む未来 政治的コミットメントの更新 持続可能な発展は依然として遠い目標のままである 。 • 1992年の地球サミットからの20年間、貧困解消や情報技術によるつなが りなど、様々な進展と変化があった。 • しかしその間、金融、経済、エネルギー・食糧価格など、複数の相関する 危機による後退があったほか、14億人が極度の貧困状態、世界人口の6 分の1が栄養不足、限りある資源と生態系の収容力への負担が増加。 我々は、貧困と飢餓の解消のため、そして、人間活動が地球の生態系と生命 維持システムを尊重したものとなるよう、努力を倍加することを決意する。 • 生活のあらゆる面で持続可能な発展を主流化する必要。持続可能な発 展と持続可能な消費と生産のパターンの形成に責任。 • 世界の多様性を認識。全ての文化と文明が人類の豊かさと地球の生命 維持システムの保護に貢献。持続可能な発展に向けた文化やホリス ティックなアプローチの必要性。 意思決定に広範な人々が参加することは、持続可能な発展の基本的条件。 • 市民社会の参加拡大のため、情報と通信技術へ普遍的なアクセスに向 けて取り組むことが不可欠 。 行動の枠組み • 国際・地域・国・地方の全レベルにおいて、ガバナンスと能力を向上。 • 持続可能な発展のための国際的なパートナーシップを再活性化。 • 全ての上場企業と大企業が持続可能性課題を考慮し、報告サイクルの 中に持続可能性情報を統合する国際的な政策枠組みを要請。 持続可能な開発と貧困解消の文脈におけるグリーンエコノミー グリーンエコノミーは持続可能な発展を達成する手段である。 • グリーンエコノミーは、自然資源ベースの向上、資源効率性の向上、持続 可能な消費と生産のパターンの促進、低炭素な発展の前進に貢献。 • グリーンエコノミーは、硬直的なルールではなく、公共・民間の全領域で、 持続可能な発展の3本柱(環境・経済・社会)の統合的考慮を促進する意 思決定の枠組み。 1 しかしながら、グリーンエコノミーへの移行は途上国の経済に追加的コストをも たらす構造調整を必要とするため、国際社会の支援は不可欠。 各国を支援する国際的な取り組みは、以下であってはならない。 a) 新たな貿易障壁を作り出すもの b) 援助と資金協力に新たな条件を課すもの c) 技術ギャップを拡大し、先進国に対する技術依存を助長するもの d) 持続可能な発展に向けた各国の独自の政策を制限するもの 国際的なナレッジ・シェアリング・プラットフォームの創設 • プラットフォームは、政策メニュー、グッドプラクティスのツールボックス、進 捗評価の指標群等を提供。 各国レベルにおけるグリーンエコノミー戦略の策定 • 各国政府は、マルチステークホルダー・プロセスを経て、それぞれのグ リーンエコノミー戦略を策定。 その他 • 産業部門毎のロードマップの策定の奨励 • 革新的資金手段を促進する国際的なプロセスの創設 • 環境に重大な悪影響を与える補助金の段階的撤廃 • グリーンテクノロジーについての国際共同研究 • グリーンテクノロジーR&Dの結節点としてセンター・オブ・エクセレンス設置 • グリーン・ローカルテクノロジーの開発と伝統知識の活用 • 開発途上国の能力開発の枠組の確立 ロードマップ 2012年~2015年: 評価指標・技術移転・能力向上のメカニズムの確立 2015年~2030年: 実施と定期的な進捗評価 2030年: 進捗の包括的評価 持続可能な開発のための制度枠組み 持続可能な発展の推進には、地方・国・地域・国際レベルのガバナンス強化が 不可欠。特に以下の視点が重要。 • 持続可能な発展の三本柱(環境・経済・社会)を統合。 • 一貫した政府主導の政策ガイダンスを提供し、全てのレベルでの統合的 な意思決定の促進。 • アジェンダ21と関連成果・合意の実施の進捗をモニター。 • 国連機関・基金・プログラムの間の一貫性を強化。 2 国連経済社会理事会(ECOSOC) • 持続可能な発展の三本柱を統合する上でのECOSOCの役割を推進。 国連持続可能な開発委員会(CSD) • CSDの機能強化 または、 持続可能な開発理事会(SDC)の創設 国連環境計画(UNEP) • UNEPの機能強化 または、 環境に関する新たな専門機関の創設 その他 • 地球の状態と収容力の定期的な評価 • 将来世代のためのオンブズマンまたは高等弁務官の創設 • 国レベルの持続可能な開発戦略と協議会の創設・強化 行動とフォローアップの枠組み <分野別の取り組み> 食料安全保障: ローカルな食糧生産への投資の増加、農産物市場へのアクセスの改善、サプライ チェーンにおける廃棄物の削減 水: 安全で清浄な水と衛生に対する権利、廃水マネジメント目標の設定 エネルギー: 「全ての人のための持続可能なエネルギー」:2030年までに、近代エネルギーサービス へのユニバーサル・アクセスを確保、エネルギー効率性倍増、世界のエネルギーミック スにおける再生可能エネルギーのシェア倍増 都市: 持続可能な都市の計画・構築に向けた統合的・包括的なアプローチ グリーン雇用、社会的包摂 : グリーン雇用創出のための知識向上、関連統計整備、スキルマッピング、雇用訓練プ ログラム、投資環境整備 海洋と小島嶼開発途上国: 世界海洋評価のための定期的プロセスの推進、海洋酸性化を観察する国際ネットワー クの確立、2015年までの漁業資源の回復へのコミットメントと管理計画、小島嶼途上国 への支援 自然災害: ポスト兵庫行動計画の採用 気候変動: 水、エネルギー、食糧、気候の相互関係にかかる国際イニシアティブの推奨 森林、生物多様性、土地劣化、砂漠化: 「全てのタイプの森林に関する法的拘束力を持たない文書(NLBI)」の緊急の実施、生 物多様性と生態系の持続可能で公平な利用を支える適切なインセンティブ付けと政策 を通じた自然資本への投資、土壌資源の保護に向けた国際パートナーシップの支援 3 山岳: 山岳コミュニティが生態系保全を通じ提供するサービスへの補償メカニズムの模索 化学物質と廃棄物: 「国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ」の強化 持続可能な消費と生産: 「持続可能な消費と生産に関する計画10年枠組み」の確立 教育: 持続可能な発展の追求における教育システムの貢献を強化 ジェンダー平等: ジェンダー平等を促進する手段の優先的実施 <進捗の加速と測定> 持続可能な開発目標(SDGs) • 2015年までに持続可能な開発目標(SDGs)と進捗表等・報告のメカニズムを策定する ため、包括的なプロセスを立ち上げる。 • 進捗は適切な指標によって測られ、2030年を達成目標として評価。 GDPを補完する指標の開発と強化 • 幸せのものさしとしてのGDPの限界を認識。GDPを補完する指標の開発と強化のプロ セスを立ち上げ。 <実施手段> • 資金 • イスタンブール行動計画に沿って、国民総所得の0.15 0.20%を後発国へのODAに、 0.7%を途上国へのODAに当てる目標達成への努力を強化 • 援助効果の向上、南南強力・参画強力の強化・支援 • ビジネスと産業による中長期投資及び社会的・環境的に責任ある行動を促す、安定 した投資環境と規制枠組みを構築 • 地球環境ファシリティ(Global Environment Facility)の強化 科学技術 • 投資と技術移転、開発及び普及につながる国際協調を強化 能力開発 • 能力開発にかかる協働・情報交換のため、途上国における地域・準地域の機構等の 構築又は支援 • 「技術支援と能力開発に向けたバリ戦略プラン」の迅速な実施 貿易 • 持続可能な開発への移行を妨げる補助金の段階的な撤廃 コミットメントの登録簿/抄録 • リオ+20における自主的なコミットメントに関する、説明責任の枠組みとして機能する 登録簿/抄録に蓄積 4 リオ+20 成果文書ゼロドラフト 日本語仮訳:地球サミット 2012Japan (最終更新:2012 年 1 月 22 日 18:00) 国 際 連 合 2012 年 1 月 10 日 THE FUTURE WE WANT[1] 私たちが望む未来 目次 I. パラ 序文 / 舞台設定 ビジョン................................................................................................. II. III. 1-5 政治的コミットメントの更新 A. リオ原則と過去の行動計画を再確認する............................................ 6-9 B. これまでの進展及び持続可能な開発に関する主要なサミットの成果実 施における残されたギャップを評価し、新たな課題(統合・実施・一貫 性)に取り組む............................................................................... 10-16 C. メジャーグループの参画................................................................. 17-21 D. 行動のための枠組み........................................................................ 22-24 持続可能な開発と貧困解消の文脈におけるグリーンエコノミー A. グリーンエコノミーの文脈の構成、課題と機会.................................. 25-31 B. ツールキットと経験の共有.............................................................. 32-36 C. 行動のための枠組み........................................................................ 37-43 1 IV. 持続可能な開発のための制度的枠組み A. 三本柱の強化・改善・統合............................................................... B. 総会(GA), 経済社会理事会(ECOSOC), 持続可能な開発委員会(CSD), 持続可能な開発理事会(SDC)に関する提案..................................... 45-49 C. 国連環境計画(UNEP), 環境提案に関する専門機関, 国際金融機関 (IFIs), 各国における国連の運営.................................................... 50-58 地域・国・地方............................................................................... 59-62 D. Ⅴ. 44 行動とフォローアップの枠組み A. 優先/重要/テーマ別/セクター横断的課題及び領域............................ 63-104 B. 進捗の加速と測定......................................................................... 105-111 C. 実施手段(資金, 技術へのアクセスと移転, 能力開発)....................... 112-128 (原注) [1] 加盟国及びその他のステークホルダーによる検討のため、遅くとも 2012 年 1 月初頭までに 成果文書のゼロドラフトを提出するとの第2回準備委員会の決定に従い、事務局に代わり共 同議長によって提出された。 (訳者注) 1. 本仮訳は、地球サミット 2012Japan が暫定的に翻訳したものであり、予告なく内容に修正・ 変更を施すことがあります。最新版は、必ず下記 URL をご参照ください。 最新版: http://earthsummit2012.jp/un/zerodraft.html 2. 誤字脱字や訳出の誤りなどございましたら、お手数ですが、以下までご連絡いただきますよ うお願いいたします。 連絡先: [email protected] 3. なお、 sustainable development については、文脈に応じて「持続可能な開発」と「持続 可能な発展」を使い分けています。予めご留意ください。 翻訳担当:設楽恵美、森洋一、渡辺岩士、佐藤正弘 2 I. 序文 /舞台設定 1. 2012 年 6 月 20 日∼22 日にブラジルのリオ・デ・ジャネイロに集った我々、国 家と政府の首脳は、我々の人民と我々の惑星の、豊かで安全で持続可能な未来のために、 ともに取り組むことを決意する。 2. 我々は、あらゆる形態の貧困の解消を通じて、人類を飢餓と欠乏から解き放つと ともに、公正で公平かつ包摂的な社会と、全ての人々に利益を与える経済の安定と成長 のために努めるという我々の決意を再確認する。 3. 我々は、最も貧しい人々の生活を改善するため、2015 年までのミレニアム開発目 標を含む、国際的に合意された開発目標の達成に向けた進展を加速するあらゆる努力を することを約束する。 4. 我々はまた、我々の共通の故郷、我々の共有の惑星の生命維持システムを保護し ながら、人間開発を中心として、全ての人々の機会を広げるやり方で、協力を強化し、 進行中の課題及び新たな課題に取り組むことを約束する。 5. 我々は、この会議の目的とテーマについて、大胆かつ断固たる行動を要請する。 我々は、持続可能な発展への決意を新たにし、持続可能な開発と貧困解消の文脈におけ るグリーンエコノミーを追求する決意を表明する。我々はさらに、持続可能な開発のた めの制度的枠組みを強化する決意を確認する。我々は、ともに行動することで、実施を めぐって残されたギャップを埋め、持続可能な発展の三つの柱̶経済、社会、及び環境 ̶のより大きな統合を達成すべきである。 II. [A. 政治的コミットメントの更新 リオ原則と過去の行動計画を再確認する] 6. 我々は、引き続き、国連憲章の目的及び原則に従うとともに、国際法及びその原 則を完全に尊重することを再確認する。 7. 我々は、環境と開発に関するリオ宣言、アジェンダ 21、アジェンダ 21 の一層の 実施のための計画、持続可能な開発に関するヨハネスブルグ宣言、持続可能な開発に関 する世界首脳会議実施計画、バルバドス行動計画、実施のためのモーリシャス戦略の実 施状況を進めるとのコミットメントを再確認する。リオ原則は、引き続き、国際社会を 導き、協力と一貫性と合意されたコミットメントの実施のための基礎として機能するべ きである。 3 8. 我々はまた、開発資金国際会議のモンテレー合意、開発資金に関するドーハ宣言、 アフリカの開発ニーズに関する政治宣言、後発開発途上国のためのイスタンブール行動 計画へのコミットメントを再確認する。 9. 我々は、共通だが差異のある責任の原則及び自然資源をめぐる国家主権の原則に 従い、我々の集団的・国家的努力を通じ、世界全体で持続可能な開発を強化する必要性 を認識する。 [B. これまでの進展及び持続可能な開発に関する主要なサミットの成果実施におけ る残されたギャップを評価し、新たな課題(統合・実施・一貫性)に取り組む] 10. 我々は、1992 年の地球サミットからの 20 年間、進展と変化があったことを認 める。その中には、貧困解消についての進展、経済のダイナミズムから孤立した地域に ついての進展、そして、新しい情報技術がもたらす、人々をエンパワーするつながりに ついての進展など、深い感激をもたらす進展の例もある。 11. しかしながら我々は、複数の相関する危機̶金融、経済、不安定なエネルギー・ 食糧価格̶による後退があったことを認める。食糧不安、気候変動及び生物多様性の損 失は開発利益に悪影響を与えている。新たな科学的根拠は、我々が直面する脅威の重大 性を指摘する。新たに現れた課題は、従前からの問題のさらなる激化も含んでおり、緊 急の対応が求められている。我々は 14 億の人々が依然として極度の貧困状態にいるこ と、そして世界人口の 6 分の 1 が栄養不足であること、流行病と伝染病が至る所に存 在する脅威となっていることを深く懸念する。持続不可能な開発は、地球の限りある自 然資源及び生態系の収容力への負担を増加させている。我々の惑星は 70 億の人々を支 えており、これは 2050 年までに 90 億人に達することが予想される。 12. 我々は、持続可能な発展への国家のコミットメントは深まっていると指摘する。 多くの政府は現在、経済政策に環境問題や社会問題を取り入れ、持続可能な発展へのコ ミットメントと、国の政策や計画、国内法や制度、そして国際的な環境協定の批准と実 施を通じて、アジェンダ 21 とその関連合意の実施を強化している。 13. しかしながら、我々は、全ての国における政府と非政府主体による努力にもかか わらず、持続可能な発展は依然として遠い目標のままであり、国際的に合意されたコミ ットメントの実施における主要な障壁と構造的なギャップは残っていると見ている。 14. 我々は、貧困と飢餓を解消するため、そして、人間の活動が地球の生態系と生命 維持システムを尊重したものとなるよう、我々の努力を倍加することを決意する。我々 は、 生活のあらゆる面で持続可能な発展を主流化する必要がある。我々は、持続可能 な発展と持続可能な消費と生産のパターンの形成に特別の責任を認める。 15. 我々は、後発開発途上国、内陸開発途上国、小島嶼開発途上国、中所得国とアフ 4 リカ諸国が直面している特別な課題を認識する。 16. 我々は、世界の多様性を認識し、全ての文化と文明が人類の豊かさと地球の生命 維持システムの保護に貢献することを認識する。我々は、持続可能な発展に向けた、文 化の重要性を強調する。我々は、自然と共生する人類の指針となるよう、持続可能な発 展へのホリスティックなアプローチを求める。 [C. メジャーグループの参画] 17. 我々は、意思決定に広範な人々が参加することは、持続可能な発展の達成のため の基本的な前提条件であることを強調する。持続可能な発展は、ジャーグループ̶女性、 子供、若者、先住民族、非政府組織、地方政府、労働者、労働組合、ビジネスと産業、 科学・科学技術界及び農業従事者−が、あらゆるレベルにおいて意味のある役割を果た すことを要求する。市民社会の全ての人々が、国及び地方の政策決定に彼らの具体的な 知識と実践的なノウハウを組み入れることによって、積極的に持続可能な発展に関与で きるようにすることが重要である。この点に関し、我々はまた、持続可能な発展の促進 についての各国議会の役割を認める。 18. 我々は、市民社会の参画の拡大は、情報にアクセスする権利の強化と、その権利 を行使する上での市民社会の能力向上に依存していることを認める。科学技術は、政府 が市民と情報を共有することを、そして市民が意思決定者に説明責任を果たさせること を容易にする。この点において、情報と通信技術へ普遍的なアクセスに向けて取り組む ことは不可欠である。 19. 我々は、持続可能な発展に向け前進する上で、民間部門が重要な役割を果たすこ とを認識する。我々は、ビジネスと産業に対し、持続可能な開発と貧困削減の文脈にお けるグリーンエコノミーを推進する上で、リーダーシップを発揮することを強く奨励す る。 20. 我々はまた、地方政府の重要な役割と、持続可能な発展に関する全てのレベルで の意思決定に地方政府を完全に組み入れる必要性を認める。 21. 我々は、国際・地域・国における持続可能な開発戦略の実施において、先住民族 の権利に関する国連宣言の重要性を認識する。また、我々が取り組んでいる問題は、今 日の若者とそれに続く世代に深い影響を与えることから、我々は、子どもと若者の意見 を反映する必要性を認識する。 [D. 行動のための枠組み] 22. 我々は、統合的な意思決定を促進し、実施をめぐるギャップを埋め、制度間の一 貫性を促進するため、国際・地域・国・地方の全てのレベルにおいて、ガバナンスと能 5 力を向上させることを約束する。 23. 我々は、持続可能な発展のための国際的なパートナーシップの再活性化を約束す る。我々は、政府は全てのステークホルダーと協力し、我々が直面する持続可能な発展 に関する共通の課題にともに取り組むべきであると認識する。 24. 我々は、全ての上場企業と大企業が持続可能性の問題を考慮し、そのレポーティ ング・サイクルの中に持続可能性に関する情報を統合することを求める国際的な政策枠 組みを要請する。 III. A. 持続可能な開発と貧困解消の文脈におけるグリーンエコノミー グリーンエコノミーの文脈の構成、課題と機会 25. 我々は、持続可能な開発と貧困解消の文脈におけるグリーンエコノミーは、主要 な目標の達成̶特に、貧困解消、食料安全保障、健全な水の管理、近代的エネルギーサ ービスへのユニバーサルアクセス、持続可能な都市、海の管理、レジリアンスと災害へ の備えの向上、さらには、公衆衛生、人的資源の開発、雇用を生み出す持続的で包摂的 かつ平等な成長に優先順位を置いた目標の達成に貢献すべきであると確信する。それは、 リオ原則、特に共通だが差異ある責任の原則に基づくとともに、人間中心的で包摂的で、 全ての市民と国に機会と利益を提供するものであるべきである。 26. 我々はグリーンエコノミーを、我々の全体的な目標である持続可能な発展を達成 する手段として見る。我々は、持続可能な開発と貧困解消の文脈におけるグリーンエコ ノミーは、自然資源ベースを高めるもの、資源効率性を高めるもの、持続可能な消費と 生産のパターンを促進するもの、そして、低炭素な発展に向け世界を動かすものである べきであると認める。 27. 我々は、グリーンエコノミーはルールの硬直的な集合としてではなく、公共及び 民間の全ての関連する意思決定の領域において、持続可能な発展の3本柱の統合的考慮 を促進する意思決定の枠組みとして意図されたものであるという点を強調する。 28. 我々は、全ての国が、経済面・社会面・環境面での発展についての個別の現実と、 特殊な状況と優先度とに応じて、適切な選択を行うものと認識する。 29. 我々は、グリーンエコノミーの政策及び施策は、経済の構造や発展のレベルにか かわりなく、全ての国に対して、経済的な発展と環境の持続可能性の統合を進める、 win-win の機会を提供し得ると確信する。 30. しかしながら、我々は、開発途上国が貧困解消と持続的成長について大きな試練 6 に直面しており、グリーンエコノミーへの移行が開発途上国の経済に追加的なコストを もたらす構造調整を必要とすると認める。この点において、国際社会の支援は不可欠で ある。 31. 我々は、グリーンエコノミーへの移行は、全ての国に機会をもたらすものであり、 脅威をもたらすものであってはならないことを留意する。したがって我々は、持続可能 な開発と貧困解消の文脈におけるグリーンエコノミーの構築について各国を支援する 国際的な取り組みは、 a) 新たな貿易障壁を作り出すもの b) 援助と資金協力に新たな条件を課すもの c) 技術のギャップを拡大するもの、先進国に対する開発途上国の技術依存を助 長するもの d) 持続可能な発展に向けた独自の路線を各国が追及する政策の余地を制限す るもの であってはならないと決意する。 B. ツールキットと経験の共有 32. 我々は、各国はまだグリーンエコノミー構築の初期の段階におり、お互いから学 ぶことができると認識する。我々は、開発途上国を含むいくつかの国における、グリー ンエコノミーの展開に関する前向きな経験について指摘する。我々は、それぞれの国の ニーズと選好に合った政策及び施策のミックスが必要であると認識する。政策オプショ ンとしては、とりわけ、規制、経済的・財政的手段、グリーンインフラへの投資、金銭 的インセンティブ、補助金改革、持続可能な公共調達、情報開示、自発的パートナーシ ップが含まれる。 33. 我々は、グリーンエコノミーに関する各国の政策デザインと実施を支える、国際 的なナレッジ・シェアリング・プラットフォームの創設を支持する。プラットフォーム は、以下を含む。 a) 政策オプションのメニュー b) 地域・国・地方の各レベルでのグリーンエコノミー政策の適用に関するグッ ドプラクティスのツールボックス c) 進捗を測定する指標群 d) 開発途上国を支援する技術的サービス、技術、資金の登録簿 34. 我々は、国連事務総長に対し、国際機関、国連システムの適切な機関、その他の 機関との協議の上、こうしたプラットフォームを設立することを要求する。 35. 我々は、加盟国に対し、セクション IV に記載された適切な制度的枠組みにおい て、それぞれの国の経験について公表するよう強く促す。 7 36. 我々はまた、全てのメジャーグループ、とりわけビジネスと産業に対し、この点 についてのそれぞれの経験を共有するよう求める。 C. 行動のための枠組み 37. 我々は、異なる国ごとセクターごとのニーズに合致した、差別化した戦略を持つ ことの価値を認める。 38. 我々は、全ての政府が、マルチステークホルダーによる透明な協議プロセスを経 て、それぞれのグリーンエコノミー戦略を策定することを奨励する。 39. 我々は、国連が、他の適切な国際機関と協力しながら、開発途上国の要望に応じ てグリーンエコノミー戦略の策定を支援することを奨励する。 40. 我々は、ビジネスと産業が̶産業セクターによる組織化、国を超えた協働、政府・ 労働者・労働組合・他のステークホルダーとの協議を経て̶それぞれのセクターのグリ ーンエコノミー・ロードマップを策定することを強く奨励する。ロードマップには、雇 用の純創出を含む、具体的な目標と進展のベンチマークが伴う。 41. 我々は、革新的なパートナーシップの形成などを通じて、政府のアクター及びス テークホルダーが、持続可能な開発と貧困解消の文脈におけるグリーンエコノミーを実 現するための、国ごとの自発的なコミットメントと行動を行うことを認識し、奨励する。 42. 我々は、グリーンエコノミーの構築に向けた大きな前進を得るためには、全ての 国において、新たな投資、新たなスキル形成、技術の開発・移転・アクセス、 能力開 発が必要となると認識する。我々は、この点で開発途上国に対する支援を提供する特別 の必要性を認識し、以下について合意する。 a) 開発途上国に対して、新たな、追加的、そしてより規模の大きい、資金源を 提供すること b) グリーンエコノミー構築に向けた革新的資金手段の役割を促進する国際的 なプロセスを立ち上げること c) 貧困層と脆弱な集団を保護する手段を補いつつ、環境に重大な悪影響を与え、 持続可能な発展と相容れない補助金を段階的に撤廃すること d) グリーンテクノロジーについての開発途上国を含めた国際共同研究を組織 すること。そこで開発された技術をパブリックドメインに残し、開発途上国 が良心的な価格でアクセスできるようにする。 e) グリーンテクノロジーR&D のための結節点として、センター・オブ・エクセ レンスの創設を奨励すること。 f) 開発途上国の科学者、技術者、科学技術機構による、グリーン・ローカルテ クノロジーの開発と伝統知識の活用に向けた取り組みを支援すること。 g) 関心ある全ての国に対して、国ごと、あるいは可能であれば地域やセクター 8 ごとの特性に応じたアドバイスを提供し、利用可能な資金へのアクセスを助 ける、能力開発の枠組を確立すること。 43. 我々は、国際的な進捗を測定することの重要性を認識する。したがって我々は、 以下のような指標となる目標とタイムラインを含むロードマップに従う。 a) 2012 年 2015 年: 実施を評価する指標と測定方法の確立; 技術移転とノウハ ウ共有と能力向上のためのメカニズムの確立; b) 2015 年 2030 年: 実施と進捗の定期的評価 c) 2030 年: 進捗の包括的評価 我々は、事務総長に対して、国連システムとの緊密な協力により、この点についての今 後のステップを詳述した報告書を第 67 回総会に提出することを要求する。 IV. A. 持続可能な開発のための制度的枠組み 三本柱の強化・改善・統合 44. 我々は、持続可能な発展を推進するためには、地方・国・地域・国際レベルで、 ガバナンスを強化することが不可欠であると認識する。制度的枠組みの強化と改善のた めには、とりわけ以下の点が肝要である。 a) リオ原則、特に共通だが差異ある責任の原則を念頭に置きながら、普遍性、民 主主義、透明性、費用対効果、説明責任などの原則と整合的な形で、持続可能 な発展の三本柱を統合し、アジェンダ 21 及びそれに関連した成果の実施を促進 すること。 b) 持続可能な発展についての一貫した政府主導の政策ガイダンスを提供するとと もに、全てのレベルでの統合的な意思決定の促進を通じて、持続可能な発展の アジェンダを達成するための具体的な行動を特定すること。 c) 地方・国・地域・国際レベルにおいて、アジェンダ 21 及びそれに関連した成果 と合意の実施の進捗をモニターすること。 d) 国際金融・貿易機関を含む、国連システムの機関・基金・プログラムの間の一 貫性を強化すること。 B. 総会(GA), 経済社会理事会(ECOSOC), 持続可能な開発委員会(CSD), 持 続可能な開発理事会(SDC)に関する提案 [総会] 45. 我々は、最高政策決定機関としての総会(GA)の中心的役割を再確認するとと もに、持続可能な発展を国連の活動全体を包括する枠組みの鍵となる要素としてさらに 統合するよう総会に要求する。 9 [経済社会理事会] 46. 我々は、経済社会理事会(ECOSOC)が、国連のシステムとその専門機関の調 整と、下位機関、特に機能別委員会の監督についての中心的な仕組みであることを再確 認する。 47. 我々はまた、ECOSOC が、経済的社会的問題についての政府間協議の中心的な 場であり、現場における開発のための国連システムの運営に、ガイダンスと調整を提供 するものであることを再確認する。 48. 我々は、持続可能な発展に関する合意事項の実施状況のモニタリングに ECOSOC の調整部門を活用することや、国連機関及び国連プログラムにおける持続可 能な発展の主流化の促進に ECOSOC の運営活動や人道支援部門を活用することを通じ て、持続可能な発展の三本柱を統合する上での ECOSOC の役割を推進することに合意 する。 [持続可能な開発委員会] 49. 我々は、国連システムにおける持続可能な発展についてのハイレベル委員会とし ての、持続可能な開発委員会(CSD)の役割を再確認する。我々は、持続可能な発展の 実施のファシリテート・促進・調整を改善するために、委員会の作業方法や作業アジェ ンダ及びプログラムの改善に向けた選択肢を検討することに合意する。この選択肢には、 より限定された範囲の課題に対し、より焦点を絞った、バランスの取れた、感度ある関 与を行うための取り組みや、決定事項をより適切に実施するための取り組みも含まれる。 我々はまた、自主的な審査プロセスを通じたものを含め、 委員会の審査機能を強化す るための手段を検討することに合意する。 または [持続可能な開発理事会] 49. 代案 我々は、持続可能な開発委員会(CSD)を改組し、持続可能な発展の三本 柱の統合に関する事項の検討のために、権威あるハイレベル機関として機能する、持続 可能な開発理事会とすることを決定する。 49. 代案 2 理事会の活動は、アジェンダ 21 やリオ原則やそれらに関連する成果など の、持続可能な発展に関する基本的文書に基づくべきである。また、理事会は持続可能 な開発委員会の全ての機能と任務を果たすべきである。理事会は、持続可能な発展の三 本柱の統合を促進する必要性や、全てのレベルにおける効率的な実施を促進する必要性、 効果的な制度的一貫性を促進する必要性に従う。理事会は、リオ+20 のフォローアッ プにおいて、全てのステークホルダー、特にメジャーグループの関与を促進すべきであ 10 る。 49. 代案 3 我々は、総会の議長に対し、理事会の任務・形式・機能・規模・構成・ メンバー・作業方法・手続きを確立するため、開かれた透明で包括的な協議を行い、そ の成果を第 67 回総会の終わりまでに報告することを要求する。 C. 国連環境計画(UNEP)、環境提案に関する専門機関、国際金融機関(IFIs)、 各国における国連の運営 50. 我々は、持続可能な発展の経済面・社会面・環境面のバランスのとれた統合を促 進するため、持続可能な開発のための制度的枠組みの文脈において、国際環境ガバナン スを強化する必要性を再確認する。そして、この目的のため、 51. 我々は、その管理理事会のユニバーサル・メンバーシップを確立することで、国 連環境計画(UNEP)の任務実施能力を強化することに合意するとともに、政策調整機 能の深化と実施手段の増強を行うため、UNEPの財政基盤を大幅に強化することを要 求する。 または 51. 代案 我々は、環境に関する国連の専門機関を創設することを決定する。この機 関は、UNEP をベースに作られ、その管理理事会はユニバーサル・メンバーシップを有 し、安定的で十分で予見性の高い財政的貢献によって支えられ、国連の他の専門機関と 同等の地位を有する。この機関は、ナイロビを本部とし、他の専門機関と密接に協力し 合う。 52. 我々は、地球の状態と収容力を定期的に評価する必要性を強調し、事務総長に対 し、関連国際機関や国連システムと協議の上、こうした評価の準備をコーディネートす ることを要求する。 53. 我々は、国連システム全体を通して、意思決定に向けた科学的基盤を強化するこ とを求め、科学と政策策定の間のインターフェイスが強化されるべきであると認識する。 54. 我々は、国際金融機関、特に世界銀行と国際通貨基金、地域開発銀行、国連貿易 開発会議 (UNCTAD)、世界貿易機関(WTO)は、世界貿易の運営にあたって、持 続可能な発展について十分に配慮しなければならないと認識する。この点で、我々は国 際金融機関に対し、持続可能な発展の実施に向けた開発途上国への支援の拡大のために、 そのプログラムや戦略を見直すことを要求する。 55. 我々は、多国間環境協定(MEAs)の間の調整と協力は、とりわけ政策の断片化 や重複を避けるために必要であると認識する。我々は、化学物質や廃棄物の分野で既に 11 取り組まれている 3 つの条約間で相乗効果を高めるための取り組みを歓迎する。我々は、 他のクラスターの MEAs 間においても、調整と協力を強化するためさらなる措置が取 られることを求める。 56. 我々は、持続可能な発展に向けた運営能力が強化されること、特に、この分野に おける国連システムのデリバリー能力が強化される必要があることを強調する。 57. 我々は、持続可能な発展を促進するため、将来世代のためのオンブズマン又は高 等弁務官を創設することを合意する。 58. 我々は、適切な場合には、リオ原則第10原則(訳者注:市民参加と情報アクセ スなど)がグローバル・地域・国家の各レベルで実効性を持つよう、様々なレベルで必 要なステップをとることに合意する。 D. 地域、国、地方 59. 我々は、包括的な持続可能な発展戦略が各国の開発計画に組み込まれることが、 地域・国・準国家レベルで行われる持続可能な発展へのコミットメントの実施にあたっ て鍵となる手段であることを再確認する。 60. 我々は、能力開発、情報や経験の交換、専門性の提供を通じて持続可能な発展を 促進するため、地域委員会を含む、既存の地域及び準地域のメカニズムの強化を要請す る。 61. 我々は、国レベルでの、より一貫性のある統合された計画や意思決定の必要性を 強調する。そのために我々は、各国に対し、適切な場合には、国レベルの持続可能な開 発協議会を創設・強化するとともに、全てのステークホルダーの統合と完全な参加を得 て、協議会が国の最高意思決定機関において横断的な問題の主流化に向けた調整・強 化・確保ができるようにすることを求める。 62. 我々は、国の持続可能な発展政策の重要な構成要素として、持続可能な都市開発 政策を統合する必要性を認識し、この点で、地方政府を強化し、中央政府との間でより 密接な協働ができるようにする必要性を認識する。我々は、都市間のパートナーシップ が、持続可能な発展に関する行動を主導する力となっていることを認識する。我々は、 国際機関の助力などを通じて、地方政府どうしの国際的な協力を支援することを約束す る。 Ⅴ. 行動とフォローアップの枠組み A. 優先/鍵となる/テーマ別/セクター横断的課題及び領域 12 63. 我々は、数多くのセクター別及びセクター横断的な優先領域、さらには異なる セクター間のリンケージに注意を払うことが、実施の進展にあたって必要となると認識 する。我々はまた、これらの領域について進展を評価するにあたっては、適切な場合に は、野心的な目標、ターゲット及び指標を定義することが有益であると認識する。 [食糧安全保障] 64. 我々は、食糧に関する権利を再確認するとともに、全ての国に対し、特に女性・ 小規模土地所有者・若者・先住民族の農業従事者に配慮しながら、ローカルな食糧生産 への投資の増加、ローカル及びグローバルな農産物市場へのアクセスの改善、そしてサ プライチェーンにおける廃棄物の削減を通じ、食料生産の持続可能な強化に優先的に取 り組むことを要請する。我々は、人々に適切な栄養を保障することを約束する。 65. 我々は、より透明で開かれた貿易システムを求めるとともに、適切な場合には、 食糧価格と国内市場の安定に貢献し、土地・水・その他の資源へのアクセスを確保し、 社会的な保護プログラムを支援するような実践を要求する。 66. 加えて、我々は、情報へのアクセスを改善したり、教育及び相談サービスを通じ て農業従事者・専門家間の相互作用を促進したり、持続可能な農業のための適切な科学 技術の利用を高める、全てのレベルのイニシアティブを支持する。 [水] 67. 我々は、生活と全ての人権を十分に享受するにあたり欠かすことのできない人権 として、安全で清浄な飲料水と衛生に対する権利の重要性を強調する。さらに、 我々 は、貧困と饑餓の解消、公衆衛生、食糧安全保障、水力発電、農業及び地域開発を含め た持続可能な開発に向けて、水資源が極めて重要な意味を持つことを強調する。 68. 我々は、家庭、産業及び農業からの廃水に起因する水汚染の緩和と、特に拡大す る都市部における水利用効率、廃水処理及び廃水の資源としての利用の促進を含めた、 廃水マネジメントについての目標を設定する必要性を認識する。 69. 我々は、ヨハネスブルク実施計画(Johannesburg Plan of Implementation: JPOI)における統合的水資源管理と水効率化計画の策定及び実施に関するコミットメ ントを更新する。我々は、「命のための水」国際行動の 10 年 2005-2015(2005-2015 International Decade for Action Water for Life )に向けたコミットメントを再確認 する。我々は、水資源管理のための協調イニシアティブ、特に、能力開発、経験、ベス トプラクティス及び得られた教訓の交換、及び適切かつ環境にやさしい科学技術とノウ ハウの共有を通じた協調を奨励する。 [エネルギー] 13 70. 我々は、事務総長によって立ち上げられたイニシアティブ「全ての人のための持 続可能なエネルギー(Sustainable Energy for All)」に基づき、2030 年までに、消費 向け・生産向け両方について、基本的な最低水準の近代エネルギーサービスへのユニバ ーサルなアクセスを提供すること、2030 年までに改善率の倍増を目指して、全てのレ ベルにおけるエネルギー効率性の改善を図ること、全ての国において再生可能エネルギ ー源と技術の開発と利用を促進することで、2030 年までに世界のエネルギーミックス における再生可能エネルギーのシェアを倍増させることを目標として掲げることを提 案 する。我々は、エネルギー源の効率的で広範な利用を提供するため、十分な量の適 正な金融資源が、時機を得た形で開発途上国に対して提供されることを求める。 71. 我々は、それぞれの国が低炭素型の開発に向けて取り組むべきことに合意する。 我々は、ドナー及びパートナーによる開発協力努力を調整するための強固なフレームワ ークを提供するために、エネルギー計画ツールがより広範に使用されることを奨励する。 [都市] 72. 我々は、地方政府への支援、効率的な交通網とコミュニケーション網、環境にや さしい建築と効率的な定住・サービス供給システム、大気・水質環境の改善、廃棄物の 削減、災害への備えと対応及び気候へのレジリアンスの強化を通じて、持続可能な都市 の計画・構築に向けた統合的かつ包括的なアプローチを進めることを約束する。 [グリーン雇用、社会的包摂] 73. 我々は、人間の能力の開発は、裾野の広い経済成長の実現、強靭で持続可能なコ ミュニティーの構築、社会的な厚生の向上、環境の改善のために、必要不可欠であると 認識する。グリーンエコノミーは、ディーセント・ジョブを生み出し、貧困を解消する 大きな潜在的可能性を有しており、労働者には、彼らがグリーンエコノミーへの移行に 参加し、そこから利益を得る為に必要なスキルと保護が与えられなければならない。 74. 我々は、自然資本の回復と改善のための公共事業や、持続可能な土地と水の管理 の実践、家族農業、エコロジカル農業、有機生産システム、持続可能な森林管理、経済 的な目的に向けた生物多様性の合理的な利用、再生可能で非従来型のエネルギー源とリ ンクした新たな市場への投資を通じて、大きな雇用機会の創出が可能であると認識する。 我々は、ビジネスと産業に対し、中小企業へのサポートも介しながら、グローバルなサ プライチェーンを通じたグリーン雇用の創出に貢献することを奨励する。 75. 我々は、社会の厚生と成長は、雇用と富を生み出し、長期的な価値を付加し、広 範な社会層を包含した、強靭で高品質なインフラの上に築かれるものであると認識する。 このため、我々は、持続可能な発展を促進するインフラ投資を推進することを約束する。 14 76. グリーンエコノミーの構築はグリーン雇用の創出に決定的に依存することを理 解し、我々は以下の方策を講ずることに合意する。 a) グリーン雇用の傾向と開発に関する知識の向上、関連データの国の経済統計 への統合 b) スキルマッピングとグリーン雇用訓練プログラムの促進による潜在的なス キル不足の解消 c) 中小企業も含め、民間企業がグリーンエコノミーに投資することにより、デ ィーセントジョブの強固な創出を可能にする環境を整備 77. 我々は、公式の経済では雇用されていない人々も含め、社会の全ての構成員に対 して、社会的保護を提供する必要を強調する。この点において、我々は、全ての市民に 対し最低限の社会的な保護を提供しようとする国レベルと地域レベルの 取り組みを強 く奨励する。 [海洋と小島嶼開発途上国] 78. 我々は、地球の生命維持システムを保持する上で、海洋は極めて重要であると認 識する。海洋及びその資源の不注意な開発は、海洋による食糧その他の経済的便益、環 境サービスを人類に提供し続ける能力をリスクにさらすことになる。我々は、海洋資源 の保全、持続的管理及び公平な分配の重要性を協調する。加えて、我々は、サンゴ礁に よる島嶼国及び沿岸国への経済面・社会面・環境面での重要な貢献を認識するとともに、 コーラル・トライアングル・ イニシアティブ(Coral Triangle Initiative :CTI)と国際サ ンゴ礁イニシアティブ(International Coral Reef Initiative: ICRI)に基づく協調を支持 する。 79. 我々は、世界海洋評価のための定期的プロセスを、信頼性のある強固なプロセス であるものとして支持するとともに、当該プロセスが 2014 年までに海洋環境の状態の 第一回国際統合評価を完了することを支持する。我々は、国・地域・国際レベルの海洋 政策の形成にあたって、評価結果を考慮することを要求する。 80. 我々は、国家管轄海域外における海洋生物多様性の保全及び持続可能な利用に関 する問題を研究することを目的として、海洋法に関する国連条約(UNCLOS)のもと 非公式無期限特別作業部会(Ad Hoc Open-ended Informal Working Group)が設置 されたことに留意する。そして、我々は国家管轄海域外における海洋生物多様性の保全 と持続可能な利用について取り扱う、UNCLOS の実施協定に関する交渉を、可及的速 やかに開始することを合意する。 81. 我々は、廃棄物及び廃水処理に関する投資のためのさらなる能力開発と資源動員 を含め、「陸上活動からの海洋環境保護に関する世界行動計画」(Global Programme of Action for the Protection of the Marine Environment from Land -based 15 Activities)の実施を進めること、そして、海洋ゴミと海洋汚染と戦うための国際行動 計画を策定することを各国に要請する。 82. 加えて、我々は、海洋酸性化を観察する国際ネットワークを実施することを提案 するとともに、更なる海洋酸性化を防止するために協働して取り組むことを約束する。 83. 我々は、2015 年までに世界の漁業資源を 持続可能な水準に回復するという合意 にも関わらず、多くの資源が枯渇し続け、さらに持続不可能な水準にあることを指摘す る。我々は、各国に対し、持続可能な水準に至るまで枯渇漁業資源量を維持または回復 する旨改めて約束すること、加えて、2015 年までの資源量回復に向けた、科学的根拠 に基づく管理計画を実施する旨約束するよう要請する。 84. 我々は、国際法に基づき、効果的手段を採用かつ実施することによって、違法・ 無報告・無規制漁業(Illegal, Unreported and Unregulated Fishing: IUU) に対処する よう、各国に強く要請する。我々は、2009 年に FAO により承認された違法・無報告・ 無規制漁業を防止、阻止及び排除するための寄港国による措置についての合意に留意す るとともに、当該合意の未加盟国に対し、加盟を強く要請する。 85. 我々は、小島嶼開発途上国(Small Island Developing States: SIDS)が、その固有 かつ特別な脆弱性の観点から、依然として持続可能な発展に向けての特殊なケースであ ることを再確認する。SIDS の脆弱性は過去 20 年にわたって悪化し続けており、その 主たる要因は、気候変動による悪影響の増大、より頻繁かつ強大な自然災害、及び燃料、 食糧及び金融危機を含む外的ショックにあり、国際的支援が不十分であることもまたそ の要因である。 86. 我々は、SIDS の持続可能な開発の支援にあたる国連システム内の関係主体を改 善・強化することを含め、「脆弱な生態系の保全や人的資源の開発を目的とした行動計 画」(BPOA)及び「SIDS の持続可能な開発に関する行動計画の更なる実施のための モーリシャス戦略」(MSI)の実施、及び持続可能な開発を達成するため、小島嶼開発 途上国を支援する継続的な努力を要請する。加えて、我々は、第三回小島嶼開発途上国 の持続可能な開発に関する国際会議を 2014 年に開催することを要請する。 [自然災害] 87. 我々は、持続可能な発展の文脈において、災害リスクの削減に継続して対処する とともに、2015 年以降の開発アジェンダに含めることを改めて要請する。 我々は、ポ スト兵庫行動計画(Hyogo Framework)の採用と開発政策への統合を含め、国・地域・ 国際の各レベルにおける環境面の緊急事態への強固な対応に向けたさらなる協力と、緊 急対応、早期復旧及び開発努力の間のより緊密な調整を要請する。 [気候変動] 16 88. 我々は、気候変動が現代において最も大きな脅威の一つであることを再び強調す るとともに、開発途上国が特に気候変動に対して脆弱であり、その増大する悪影響を経 験していることに対して、強い懸念を表明する。これは、食料安全保障及び貧困解消に 向けた努力を著しく損なうとともに、小島嶼開発途上国の領土保全、維持能力及び存在 を脅威にさらす。我々は、ダーバンにおける COP17 の成果を歓迎するとともに、全て の合意事項が速やかに実施されることを期待する。 89. 我々は、脆弱な人々への影響に特に配慮しつつ、政策目的間のシナジーの実現と 摩擦の最小化のために、水、エネルギー、食糧、気候変動の間の相互関係に取り組む国 際イニシアティブ及びパートナーシップを奨励する。 [森林、生物多様性、土地劣化、砂漠化] 90. 我々は、森林の破壊と劣化を効果的に減速・停止・逆転させ、森林の持続可能な 利用と管理、そして保全と回復を促す政策枠組みと市場手段を支持する。我々は、「全 てのタイプの森林に関する法的拘束力を持たない文書(NLBI)」の緊急の実施を求め る。 91. 我々は、生物多様性条約第10回締約国会議で採択された名古屋議定書を歓迎す る。我々は、国際・地域・国レベルの政策と意思決定プロセスにおける、生物多様性と 生態系サービスの主流化を支持するとともに、生物学的な多様性と生態系の持続可能で 公平な利用を支える、適切なインセンティブ付けと政策を通じた自然資本への投資を奨 励する。 92. 我々は、土地の持つ経済的・社会的重要性、特に、成長と食料安全保障と貧困解 消への貢献を認識し、アフリカの多くの耕作可能な土地の砂漠化の激化が、アフリカ地 域における持続可能な発展にとっての深刻な問題となっていることに留意する。我々は、 国連砂漠化防止条約(UNCCD)の実施に対する国際社会の支援の拡大を求める。 93. 我々は、国際土壌パートナーシップ(Global Soil Partnership : GSP)などの、 土壌資源の保護に向けたパートナーシップやイニシアティブを支援することに同意す る。また我々は、健全で生産的な土地と土壌を実現する持続可能な土地管理政策の経済 的便益についての幅広い認識の向上を目的とした、科学的研究と取り組みを奨励する。 [山岳] 94. 我々は、山岳が気候変動のようなグローバルな変化に極めて脆弱であること、そ して、しばしば山岳が、資源の持続可能な利用を進めてきた先住民を含むコミュニティ の故郷となっていることを認識する。このような先住民は、しばしば過小評価され、時 に、高い貧困率と自然リスク及び食料不足に曝されている。我々は、山岳及びその生態 17 系からもたらされる便益を認識する。加えて、我々は、山岳コミュニティに対して、彼 らが生態系保全を通じて提供するサービスに対して、補償し、報いるための国際・地域・ 国・地方のメカニズムを模索する必要性を認識する。 [化学物質と廃棄物] 95. 我々は、化学物質について、そのライフサイクルを通じた、より強固で首尾一貫 し、効果的かつ効率的な国際レジームに向けた努力を進展させるため、「国際的な化学 物質管理のための戦略的アプローチ」(SAICM)を強化することを要求する。持続可能で 適切な長期的なファンディングは、開発途上国が統合的なアプローチにより化学物質及 び廃棄物を安全に管理することを支援するものとなる。 96. 我々は、バーゼル条約、ロッテルダム条約及び残留性有機汚染物質に関するスト ックホルム条約間のさらなる調整及び協力を賞賛するとともに、環境面で安全な廃棄物 管理のための能力と技術を向上させることを目的とした官民パートナーシップを要求 する。加えて、我々は、家電廃棄物及び海洋環境におけるプラスチックに関する新たな 問題への懸念に留意する。これらの問題は、とりわけ適切な政策と物質・エネルギー循 環のための環境にやさしい技術によって対処されるべきである。 [持続可能な消費と生産] 97. 我々は、国連持続可能な開発委員会第 19 回会合交渉において詳述された文書に 基づき、持続可能な消費と生産(SCP)に関する国際協定の一貫として、持続可能な消 費と生産に関する計画 10 年枠組みを構築することに合意する。 [教育] 98. 我々は、全ての人々が質の高い教育へアクセスを持つことは、持続可能な発展と 社会的包摂のための不可欠な条件であると認識する。我々は、より高度な教師訓練とカ リキュラム開発を含めて、持続可能な発展の追求における教育システムの貢献を強化す ることを約束する。 99. 我々は、大学が、キャンパス内に持続可能な設備のサンプルを設置するとともに、 全ての学科共通の単位として持続可能な発展について教えることによって、ベストプラ クティスと変革のモデルとなることを要請する。これによって、持続可能な実践が学習 と行動に組み込まれることになるだろう。 100. 我々は、持続可能な発展に向けた教育についての国際教育交流活動を奨励する。 このような活動には、持続可能な発展の推進に関連する学問分野及び学際的分野におけ る国際研究についての奨励制度及び奨学制度を設けることが含まれる。 18 101. 我々は、持続可能な発展の推進に不可欠な価値観、鍵となる学問分野、ホリス ティックで学際的なアプローチについて、新世代の学生を教育するために、「国連持続 可能な開発のための教育の 10 年」が終了する 2014 年の後においても、持続可能な発 展に向けた教育を推進することに合意する。 [ジェンダー平等] 102. 我々は、持続可能な開発は、公式・非公式両面における女性の経済的貢献と関 わり、それに左右されることを認識する。我々は、持続的な社会的・経済的不平等が、 貧困生活者の大多数を占める女性及び子供に悪影響を及ぼし続けることに、懸念をもっ て留意する。 103. 我々は、女性が経済における完全なる参加者となることを阻んできた障害を除 去するよう、そして、持続可能な開発のドライバーとなる可能性を解き放つよう要求す るとともに、地球社会全体においてジェンダー平等を促進する手段を優先的に実施する ことに合意する。このような手段には、教育、雇用、資源の所有、正義へのアクセス、 政治的な代表、機関的意思決定、介護、及び家庭とコミュニティのマネジメントを含む。 104. 我々は、生活の全ての側面におけるジェンダー平等と女性への権利付与を実現 するとともに、ジェンダー平等と持続可能な開発の促進とのリンケージにさらなる注意 を喚起する、国連女性機関による取り組みを支持する。 B. 進捗の加速と測定 105. 我々は、持続可能な発展への進捗を測定し、加速させるためには、目標とター ゲットとマイルストーンが不可欠であると認識し、2015 年までに以下を策定するため の包括的なプロセスを立ち上げる。 a) 持続可能な発展の3つの側面の統合されバランスの取れた扱いを反映し、 アジェンダ 21 の原則と整合的であり、国による異なるアプローチを許容 しつつも普遍的で全ての国に適用可能な、持続可能な開発目標(SDGs) b) 定期的なフォローアップと達成に向けた進捗についての報告のメカニズ ム 106. 我々は、このプロセスに全てのステークホルダーの参加を呼びかけるとともに、 国連事務総長にそのプロセスの調整を要求する。 107. 我々は、持続可能な開発目標は、持続可能な消費と生産パターンとともに、海 洋、食料安全保障と持続可能な農業、全ての人への持続可能なエネルギー、水のアクセ スと効率性、持続可能な都市、グリーン雇用、ディーセント・ワークと社会的包摂、災 害のリスク縮減とレジリアンスなどの優先分野を含むべきと提案する。 19 108. 我々は、持続可能な開発目標は、ポスト 2015 年の国連開発アジェンダの一部 となる目標群を 2015 年に確立するとの観点から、ポスト 2015 年期間に向けた開発ア ジェンダにおいて MDGs を補完・強化するべきと考える。 109. 我々はまた、こうした目標に向けた進捗は、適切な指標によって測定され、可 能であれば 2030 年までに達成される特定のターゲットによって評価されるべきである と提案し、事務総長にそれに関する提案を要求する。 110. 我々は、持続可能な開発目標に向けた進捗のモニタリングを支えるのに必要な データや情報について、それらを収集・分析するための全ての国の能力を強化すること を決定する。我々は、事務総長に対し、関心のあるドナー、国連システム、国際機関そ の他の機関の支援のもと、この点についてのグローバルなパートナーシップを促進する よう要求する。 111. 我々はまた、厚生のものさしとしての GDP の限界について認識する。我々は、 経済面・社会面・環境面をバランスの取れたやり方で統合する、GDP を補完する指標 の開発と強化をさらに進めることに合意する。我々は、事務総長に対し、国連システム 及び他の関係する組織との協議のもと、プロセスを立ち上げることを要求する。 C. 実施手段(資金、技術へのアクセスと移転、能力開発) [資金] 112. 我々は、多くの先進国による、その国民総所得の 0.7%を開発途上国への政府 開発援助に当てるという目標、及び国民総所得の 0.15%から 0.20%を後発開発途上国 への政府開発援助に当てるという目標を実現するコミットメントを含む、全ての政府開 発援助を実行するよう要請する。合意されたタイムテーブルを達成するため、援助国は、 現在の約束を満たすよう支援拠出割合を増やすための、全ての必要かつ適切な手段を取 るべきである。我々は、未だ目標を達成していない先進国に対し、各国の約束に従い、 後発開発途上国のためのイスタンブール行動計画 2011-2020 に沿って、国民総所得の 0.15%から 0.20%を後発開発途上国への政府開発援助に当てるという特別目標を含め、 国民総所得の 0.7%を開発途上国への政府開発援助に当てるという目標に向けた追加的 な具体的努力を強く要請する。 113. 我々は、開発途上国の優先順位とニーズに沿う形で、資源配分において持続可 能な開発を優先すること、そして、持続可能な開発に向けた開発途上国への資金協力を 大幅に増加させることを要請する。 114. 我々は、パリ宣言、アクラ行動アジェンダ、及び効果的な開発協力に向けた釜 山パートナーシップを考慮し、援助が効果的で、説明責任を果たし、かつ開発時途上国 のニーズと優先順位に対応したものとなるよう、援助効果を高めることを要請する。持 20 続可能な開発を促進するため、開発途上国が、民間部門によるものも含む十分な資金へ の強固で予見可能なアクセスを得ることを確保する資源の効果的な監視を含め、国際及 び国レベルの両方において一貫性をさらに強化する必要がある。 115. 我々は、南南協力と三角協力を強化・支援する努力の継続を歓迎する。我々は、 南南協力は南北協力の代替となるものではなく、むしろ補完するものであることを強調 する。加えて、我々は、三角協力は効果的な開発協力の形態として、より一層利用され るべきことを強調する。 116. 我々は、マルチステークホルダー・パートナーシップを通じ持続可能な開発を 推進するにあたり、民間セクターが鍵となる役割を果たすことを再確認する。公共政策 は、ビジネスと産業による中長期投資及び社会的・環境的に責任ある行動を促す、安定 した投資環境と規制枠組みを構築すべきである。 117. 我々は、資金フローの安定性と、より透明かつ民主的なプロセスに向けたガバ ナンス・プロセス改革によって、地球環境ファシリティ(Global Environment Facility) が強化されることを要請する。我々は、手続の簡素化と、GEF の資源へのアクセスに 関する後発開発途上国と小島嶼開発途上国への支援を強く要請する。 [科学と科学技術] 118. 我々は、環境と開発に関するリオ宣言、アジェンダ 21 及び他の国連サミット 及び会議の成果に含まれる、科学及び科学技術に関するコミットメントを再確認する。 119. 我々は、持続可能な発展を推進するにあたって、各国の科学、科学技術及びイ ノベーション能力を強化することの重要性を認識する。この点で、我々は、効果的なメ カニズム、高度な手法、適切な実施環境、及び開発規模の拡大と途上国への科学技術移 転に関する障害除去の必要性を強調する。 120. 我々は、投資と技術移転、開発及び普及につながる国際協調を強化することに 合意する。 [能力開発] 121. 我々は、地域・準地域レベルにおける決定事項の実施を進めるための能力開発 や経験と専門性の共有を含め、協力と情報交換の促進を図ることを目的として、開発途 上国における既存の地域・準地域の機構及びメカニズムに対して支援を提供することの 必要性、そして、必要であれば、その構築を促す必要性を再確認する。 122. 我々は、技術支援と能力開発に向けたバリ戦略プラン(Bali Strategic Plan for Technology Support and Capacity Building)の迅速な実施を要求する。 21 123. 我々は、開発途上国における科学的能力を強化するため、国際的な環境と持続 可能な開発の評価に関連するプロセスに、開発途上国の科学者が参加・代表することを 強く促す。 [貿易] 124. 我々は、WTO メンバーに対し、普遍的で、ルールに基づき、開かれた、差別 的でなく公平な多国間貿易システムを実現するために、そして、多国間貿易交渉に関す るドーハ開発ラウンドの、早期にバランスの取れた、野心的かつ開発指向の成果に向け て、一層努力することを強く促す。我々は、2005 年の WTO 香港閣僚会議においてな された、後発開発途上国を受益者とするコミットメントが完全に実現されることを要請 する。 125. 我々は、開発途上国、特に後発開発途上国が、多国間貿易システムの利点によ って、そして、これらの国がグローバル市場に組み込まれることによって便益を得るこ とができるよう、国際経済金融機関が協働することについて、差し迫ったニーズがある ことを再確認する。 126. 我々は、脆弱なグループを保護するセーフガードとして、化石燃料、農業、漁 業に付されるものを含む、市場を歪め、環境へ悪影響を及ぼし、持続可能な開発への移 行を妨げる補助金の段階的な撤廃を支持する。 127. 我々は、グリーンエコノミーへの移行によって創られるものを含み、開発途上 国、特に後発開発途上国が新しい輸出機会を見つけ、それを獲得することにつながる、 国際組織及び地域組織による、貿易に関する能力開発と円滑化を支援する活動を支持す る。 [コミットメントの登録簿/抄録] 128. 我々は、リオ+20 における自主的なコミットメントを歓迎し、事務総長がこれ らを説明責任の枠組みとして機能する登録簿/抄録に蓄積するよう勧める。 22 (様式1) 環境教育出前講座「生物多様性でYES!」 プログラム提示型 応募用紙 提出日 平成 年 月 日 団体の概要 団体名 代表者 所在地 電話・FAX 〒 電話: - - FAX: - - ホームページURL (出前講座HPとのリンク先) 連絡 担当者 e-mail 講師を担当する者 活動実績 (過去3年間の 主な活動) ※写真の添付も可能。 資格 (環境教育関連) ※NPO法人・市民活動団体の場合、①前年度の予算・決算書類②規約③役員名簿を提出してください。 出前講座 プログラム内容 タイトル 募集数 回 サブタイトル 受講対象者 (複数回答有) 小学校( 低学年 ・ 中学年 ・ 高学年 )、中学生 ・ 高校生 ・ 市民全般 授業方法 (複数回答有) 教室内での座学、 ワークショップ( 教室内 ・ 教室外のフィールドワーク ) 所要時間 分 平日の日中(9時~17時) ・ 平日の夜間(17時~21時) 対応できる時間帯 土日祝日の日中(9時~17時) ・ 土日祝日の夜間(17時~21時) 条 件 (事前準備、 必要な機材など。) 内 容 (様式2) 環境教育出前講座「生物多様性でYES!」 オーダーメイド型 応募用紙 提出日 平成 年 月 日 団体の概要 団体名 代表者 所在地 電話・FAX 〒 電話: - - FAX: - - ホームページURL (出前講座HPとのリンク先) 連絡 担当者 e-mail 講師を担当する者 活動実績 (過去3年間の 主な活動) ※写真の添付も可能。 資格 (環境教育関連) ※NPO法人・市民活動団体の場合、①前年度の予算・決算書類②規約③役員名簿を提出してください。 出前講座 プログラム内容 タイトル サブタイトル 得意とする 環境フィールド (複数回答可能) ①ビオトープ ②山(樹林地) ③川 ④海 ⑤田んぼ ⑥その他( ) 得意とする ジャンル (複数回答可能) ①生きもの調査 ②外来種駆除 ③適正な管理 ④その他( ) 授業方法 講義 ワークショップ 講義&ワークショップ その他( ) 平日の日中(9時~17時) ・ 平日の夜間(17時~21時) 対応できる時間帯 土日祝日の日中(9時~17時) ・ 土日祝日の夜間(17時~21時) 条 件 (事前準備、 必要な機材など。) メッセージ (画像の添付も可能)