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スコ ットランドの簡易離婚手続法

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スコ ットランドの簡易離婚手続法
スコットランドの簡易離婚手続法
スコットランド離婚法の現状
の
oQ一ヨ豆δ巴∪凶くo殴8℃﹃8Φ自β﹃
Φ導入
一 スコットランド離婚法の現状
残された問題
三 二 一
鍛
冶
良
堅
が一九七五年の民法改正により、﹁共同の請求に基づく離婚Uq岳くo容oω自山①ヨ鋤口山Φ。oロす暮oαΦω90口×﹂︵裁
いとしたことは︵O一h8噌ヨ巴ωび9。涛①口HH犀ロ。℃°b。吻︶、離婚訴訟の意義を質的に変化させたといえる。また、フランス
一九七三年のスウェーデン改正婚姻法が、熟慮期間を前提するとはいえ、裁判手続において離婚理由を一切問わな
に対しても変化が生じはじめた。
を通じて請求原因事実を明らかにし、原告の権利を確定するという伝統的裁判手続を、離婚の唯一の方法とすること
一九七〇年代に、離婚における破綻主義の徹底化が、ヨーロッパにおいても推し進められた。それとともに、訴訟
一一 Xコットラソドの簡易離婚手続法T−一一
467
468
判所関与の協議離婚Ooα①Ω︿一一﹀﹁﹃b。。。O︶及び﹁他方によって承認される離婚U信象<o﹁8島Φヨき濠℃舘8
90口×9碧8bみ冒費一、9。三お﹂︵裁判上の認諾離婚﹀罫b。。。。。﹄。。軽︶の制度を導入し、西ドイツが一九七七年の簡
素化法︵<。邑巳鋤9巷σqω8く①=⑦︶により﹁合意離婚国ぼ︿興ω紐巳一♂ゲΦω。ゴ①一ユ巨σq﹂︵一年間の別居で双方が離婚
を求める場合︶の制度を導入したことも︵N勺O。⑳①8︶、唯一の離婚方法としての訴訟制度の一部廃棄を意味する。
イングランドは、一九七五年の改正に続く一九七七年の婚姻事件規則︵ζ讐﹁冒o巳β。﹁09。窃Φω閑巳①ωHOミ︶によ
り、全無防禦離婚事件︵¢昌鎚①︷Φ巨侮Φ自 ゆO叶一〇口ω︶に対して簡単な書面と宣誓供述書︵﹀窪9註け︶により離婚判決を下
れる用紙に簡単に記入し︵被告の同意及び原告と証人の宣誓供述書等を含む︶、四〇ポンド︵約一五、OOO円︶を添
﹀ヨ①邑日①三Z9①︶︵oり一日づ一聾巴︼︶守o零①勺No。Φ含同①︶H㊤Q。b。︶は、限定された範囲内ではあるが、裁判所から提供さ
みによって離婚判決が下されるが、これから紹介しようとする簡易離婚手続法︵>90hGDΦ匹興環暮︵菊巳⑦ωo︷Oo霞θ
一切裁判所に出頭する必要がなくなったわけである。スコツトランドにおいても、無防禦離婚事件は、宣誓供述書の
せる.ω需9巴嘆08氏弓Φ.を導入した。つまり、無防禦である限り、原告も被告も、そして証人も離婚訴訟において
叢一
論
律
ドがイングランドの影響を蒙っていることも否定でないようである。離婚法についていえば、一九七六年のスコット
あるが、民事事件及び刑事事件に関しては独自の立法権限をもっている。しかし、その立法において、スコットラン
見ておく必要がある。周知のように、スコヅトランドは、国防・外交に関してロンドンの中央政府の統一政策の下に
しかし、その内容の紹介に入る前に、この制度の前提となる実体規定としての∪凶くo容o︵6000什一⇔昌匹︶︾9°巳刈①を
︵2︶
島くo容Φと呼ぶほうがふさわしいような内容の制度である。
手引書の表題である、傷o搾団o霞ω①開魯くo零Φ、というよりは、BBC放送のキャスターOg。矯Go①霞。﹃のいう.℃oω寓一.
︵1︶
えて裁判所に送るだけで、二か月以内に離婚判決が郵送されてくるというもので、これは裁判所によって配布される
一法
スコットラソドの簡易離婚手続法
469
ランド離婚法は、国ロσq=ωゴUオo容o菊駄o円ヨ>o什H㊤①Oをモデルにしたといわれている。
︵3︶
Uぞo容①︵ωOOけ一鋤昌匹︶>9H㊤蕊とイングランドの竃9。沖ユヨo巳旺O窪ω①ω>9μO刈ω︵これは、国昌σ㊤房﹃Uオo﹁oΦ
︵4︶
園①h自ヨ>9Hゆ①Oを母体とする︶を比較すると、次に述べるようないくつかの重要な差異があるとはいえ、基本的
にはほぽ内容を同じくしているといえる。
主要な差異を列挙すれぽ、次の通りである。第一に、イングランドでは原則として婚姻三年以内の離婚訴訟の提起
が認められないが︵但し、現在は一年で裁量の余地はない︶、スコットランド法ではそのような制限はない。第二に、
イングランドでは不貞はそれのみでは離婚事由とならず﹁被告と生活することが耐え難い﹂という要件が必要とされ
ているが、スコットランド法ではそのような要件は付加されていない。第三に、イングランド法は離婚事由としての
、ぎけ包臼9。窪①げ。訂三〇母”︵耐え難い言動︶について何らの要件も加味していないが、スコットランド法は、≦ゲ①暮嘆
霞8け⇔ω宏①ω隻゜hヨ①暮9・ξげ8§聾qき自斗Φ暮⑦凄9げび①冨忌霞匿ωげΦ①昌・・。牙①自冨隆くΦ、とし
て明確なものにしている。第四に、イングランド法では遺棄の期間は訴提起前二年とされているが、スコットランド
法では♂≦o団①β。諺岡ヨ日Φ象緯oζω口ooo①自猷σq臣ΦαΦh①昌山嘆、ω畠①ω韓二〇昌、となっている。第五に、イングランド法
は・ゴ9。︿Φ=︿①匹巷費代と離婚事由としての別居に主観的要素を入れているが、 スコットランド法はゴoooげ⇔露冨・
二8び露≦ΦΦ昌島①℃9。﹁二Φの、と簡明なものとしている。第六に、イングランド法では、﹁当事者の申し立てた事実を
合理的に可能な限り調査することは裁判所の義務である﹂とされるが、スコットランド法にはそのような規定はな
い。第七に、イングランド法では五つの離婚事由の一つに該当しても.ω簿一ω津巴8巴一夢Φ。三畠Φ口8匪β。仲臣①
日鋤轟一〇σqΦ冨ω8叶寓o犀①昌傷o毛ロ一誕o耳一。︿9。げζ、場合には離婚を拒絶できることになっているが、スコツトランド
法にはそのような裁量の余地はない。第八に、イングランド法の下では第一審離婚判決はU①。お①巳獣︵仮判決︶の
律
叢
470
葦ム
ロ田
法
形でなされるが、スコツトランド法では直ちに絶対的効力を生じる。第九に、イングランド法では離婚阻却事由とし
てのOo=唱ωδ口︵なれあい︶が廃止されたが、スコットランド法では残っている。第一〇に、イングランド法では離婚
訴訟の提起にあたりソリシターは依頼者に和諸︵器8ロ9=笛ぼo昌︶の可能性について討議し、和譜あっせん機関の住
所・氏名をつげることを義務づけているが、スコットランド法では和譜の可能性がある場合に和譜を試みることを裁
判所に義務づけているに過ぎない。第↓一に、イングランド法では例外的な場合を除いて五年の別居が認定される限
り離婚判決を拒否できないことになっているが、スコットランド法では離婚にともなう財産給付が離婚判決により困
難となるときは、裁量により離婚判決を拒絶できることになっている︵ω㊦。ユo昌H︵α︶︶。これは、イングランドのよ
うに仮判決後に財産上の考慮に基づいて上訴するという方法がないこと、及び、離婚にともなう定期金給付や財産譲
渡あるいは財産設定についてイングランドの裁判所のような明確で広い権限が規定されていないことに対応するもの
といえよう。
さて、以上を踏まえて、O写o目8︵ω8ニロ昌ユ︶︾9一り刈①︵お刈①O=︾勺目国菊ωO︶が規定する離婚事由をみてみる
こととしよう。同法一条=損は次のように規定している。
﹁離婚訴訟において、裁判所は、この法律の以下の規定に従って確定される婚姻の回復し難い破綻の場合にのみ離
婚判決をなすことができる。﹂
そして、同条二項は、﹁婚姻の回復し難い破綻は、離婚訴訟においてこの法律の以下の規定に従って確定されなけ
れぽならない。
㈲ 婚姻の日以降に被告が不貞を犯したこと。或は、
⑥ 婚姻の日以降に被告が︵精神異常の結果かどうかまたその言動が能働的か受動的かにかかわらず︶原告をして
スコットランドの簡易離婚手続法
471
被告との同居を合理的に期待できないような行動をしたこと。或は、
㈲ 被告が故意にしかも合理的理由なしに原告を遺棄し、その被告の遺棄が行なわれたときから二年間の継続した
期間を通じてー
ω 当事者間に同居したことがなく、かつ、
㈹ 原告が被告による同居の誠実かつ合理的申し出を拒絶していないこと。或いは、
㈹ 婚姻の日以降で訴提起までの二年の継続した期間の間、当事者間に同居したことがなく、かつ、被告が離婚判
決が出ることに同意していること。或いは、
⑥ 婚姻の日以降で訴提起までの五年の継続した期間の間、当事者間に同居したことがないこと。L
そして、三項において、二項㈲の不貞が原告の黙認とか宥恕されたもの等でないこと、四項で、二項④の同意が離
婚判決が認められることになるということを被告が理解したうえでなけれぽならないこと、五項で、二項㈹の五年別
居の場合に被告が離婚にともなう財産給付に関して重大な困難におちいるときは離婚判決を拒絶できること、六項
で、離婚訴訟における立証は蓋然性のバランスを基準とすべきこと、などを規定している。
以上の規定に基づいて、離婚訴訟はOo霞けohωΦωω凶oづ︵高等民事裁判所︶で審理されることになるが、離婚の増
加は、裁判所の対応を次第に困難なものとしていった。このようなとき、イングランドで一九七七年の改正婚姻事件
︵5︶
規則が成立し、無防禦離婚事件の簡易手続化が実現されたわけである。これが、スコットランドに強い刺激を与えた
であろうことは想 ⋮ 塚 に 難 く な い 。
︵1︶自。津団o庶ωΦ罵酷くo﹁。。1”αq巳似。89。器宅の巨u一農巴象く自8只o°巴弩゜ごω89巳︵目ぼωδ凶岳Φけ冨゜。げ゜魯
只①忘﹁巴h9碧αδ雲巴げ︽窪匪oユqoh島Φ08答ohω①ωω剛oPω8二きαyH㊤◎。°。.
472
︵2︶
国ユo寓匿Ωぞρ↓冨U凶<o﹁8︵ω8昏きα︶>9お♂脚Hり刈◎娼゜野
O曽矯o∩8﹃o貫ω霞くそぎoqU一︿881>国p”αげ8犀8臆]≦oP一総Q。讐”.Hお゜
@Φ国ユo竃.Ω凶くρoO.9けこb°軽1①.
︵3︶
︵4︶
二 ω一ヨ覧三①創UぞO﹃oΦ勺﹃OOO自霞①の導入
︵5︶ ω①Φ∪鋤く置じu胃づp﹁9↓げ①聞四日一ぐOoロ答ぎ︾o江oPHりQ。ω獅PH刈゜
oD
︵4︶
施行日は一九八三年一月=日と定められた。しかし、現実に動きはじめたのは、一九八四年五月一日からであり、
Uぞo﹁oΦ中o。巴霞①︶お。。b。である。この法律は、Oo負けohωΦωω一〇Pω8二9巳の規則の改正の形をとっており、
以上の提案に基づいて実現したのが、>90︷QoΦ伍嘆仁暮︵閑包ΦωohOo貫什﹀ヨΦ昌仙ヨ①口叶Zo°①︶︵ω一ヨO=臨①自
リーに対しても簡易手続が拡大されることを期待し、今回の提案がいわばその先導的計画︵①巳○けω。ゲ①ヨ①︶として
︵3︶
なされているということである。
訟当事者によって使いやすいようにデザインされている。そして、注目したいことは、将来、離婚訴訟の他のカテゴ
ンされたといわれる。作業部会のレポートには、クリアーでかっ簡潔な言葉で起草された書式のセットが含まれ、訴
︵2︶
この手続は、離婚を求める当事者に、法的陳述の困難を軽減し、それ故に費用の大きな軽減を可能にすべくデザイ
なお、この手続は、夫婦の間に一六歳末満の子がいない場合にのみ利用できることになっている。
要としていない場合につき、無防禦離婚訴訟に簡易化された.、山?一け由o霞ωΦ罵..手続を導入すべきことを提案した。
別居で被告が離婚に同意している場合、及び五年間別居の場合で、いずれも離婚にともなう財産給付の取りきめを必
︵1︶
Oo鼠①卿を座長とする離婚手続に関する作業部会は、一九八〇年五月一日に、ピ。巳勺おω匡①暮に対し、二年間の
叢一
論
律
法
スコットラソドの簡易離婚手続法一
473
その間に離婚手続の管轄は、地方裁判所に相当するωげ零一ゑOo貫什︵治安裁判所︶に広げられ、どちらの裁判所でも
選択できることとなった︵暮①一︶ぞo容。冒﹃一ω島。仲δPO。霞什閃①①ω⇔巳い①σq9。一﹀崔︵ω8二鋤巳︶>9ら。。ω︾QoΦ9一8
H︶。それ故、書式その他でOo信嵩ohQっΦωωδロとあるのは、場合によりωげ零最08博と読みかえる必要がある。
簡易離婚手続法一七〇E第二項は、この簡易手続による訴えに関して、次のように規定している。
﹁この規則は、次の場合に限り、婚姻当事者による離婚の訴えに適用されるー
㈲ 当事者が、一九七六年法のωΦ。二〇口目︵卜。︶︵α︶に定められた事実︵二年間別居し被告が離婚判決に同意︶もし
くは、ω①。二8H︵卜。︶︵①︶に定められた事実︵五年間別居︶に該当するとして離婚の訴えを提起すること、
㈲ ωo。ぼo口μ︵トり︶︵自︶に基づく離婚の訴えにおいて、他方当事者が離婚判決が認められることに同意しているこ
と、
⑥ 婚姻を終了させるような他の訴訟手続がいかなる裁判所にも係属していないこと、
④ 一六歳未満の子がその婚姻にないこと、
⑥ 離婚にともなう財産給付命令をいずれの当事者も求めないこと、
ω いずれの当事者も精神病にかかっていないこと。﹂
そして、同法は別表で簡易手続の書式を定めている。二年間別居で被告が離婚判決に同意している場合のものが、
司○閑蜜ご﹀︵後掲参照︶であり、五年間別居の場合のものが、司○菊ζH㊤切である。
別表は、国○勾冨HO︾に関し、次のように説明している。﹁このフォームを仕上げる前に、、、Uo詳団o母ω①罵
象く曾81鋤σq三らΦ8島①口⑦芝蝕ヨ℃一強⑦傷岳くo容①嘆08傷霞①ぎω。〇二き口傷、.と題する附属リーフレットを読ま
なけれぽならない。これは、この方式によって離婚しようとする場合の詳細について説明している。もしも、この簡
律
474
ue 一一
論
易手続があなたの事情に適合するようなら、離婚の訴えにこのフォームを用いることができる。以下の記述は、訴え
についてあなたを援助するために直接デザインされたものである。どうかそれらを注意深くたどってほしい。困難な
ことがあったら、上記アドレスのOo億誹、ωUぞo容Φω①oユ8、もしくはωゴΦユ跨Ω①時、ωOh臣8 か 9鉱No昌ω
﹀蜘︿8①ゆ霞$信に連絡を﹂。
すべて、当事者本人でやれるように細かい配慮がなされている。紙数の関係で全てについてふれることはできない
が、その主要な部分は、閃○男ζμり﹀︵後掲の表参照︶を説明する中でふれてゆきたい。
℃﹀菊↓Hは、訴状に相当する部分である。一は、原告の氏名・住所。 二は、被告となる夫もしくは妻の氏名.住
所。三は、裁判所の管轄を明らかにするための記入。四は、結婚の場所及び年月日。五は、別居期間に関するもの
で、同居を止めた日付︵二年半以上たつ場合は月と年のみでよい︶、その日以後に同居したことがないか、あるとす
れぽ最後に再び別居するまで何か月同居したか。これは、離婚法二条四項が別居の中途で六か月を超えない同居があ
った場合その期間は計算しないが別居は連続したものと扱ってよいこととしていることへの対応を意味する。六は、
和諸の合理的見込みがあるか、婚姻が回復し難いほどに破綻していると考えるか、を問うものである。後段が離婚請
あるかどうか。ないことが簡易手続適用上の要件︵ミO国︵卜。︶︵。︶︶。 一一は、この訴訟に関連して何らの財産上の給
るかどう癌=ハ歳未満の子のないことが簡易手続の要件︵ミO国︵b。︶︵匹︶︶。δは、婚姻に影響すべき訴訟が現在
判決が出ることに同意しているかどうか。同意書は後述のように別に求めることになる。九は、一六歳未満の子があ
嵩O国︵b。︶︵h︶が当事者の一方が精神異常の場合に簡易手続を適用しないとしたことへの対応。八は、相手方が離婚
べきことを規定しているのに対応するものである。七は、相手方が精神異常かどうかを問うもので簡易離婚手続法
求の要点である。前段は、離婚法二条一項が、裁判所が和譜の可能性ありと判断したとき可能なかぎり和諸を試みる
@
一一一
スコットラソドの簡易離婚手続法
475
付も求めるものでないこと︵簡易手続適用上の要件ミO国︵悼︶︵。︶︶、そして、最後に裁判所に対して離婚判決を求
める旨を明確に述べさせるようになっている。
以上のことを記載した勺︾菊目同の書類が出来たら、これに被告の同意を完成させるための勺﹀菊日卜。の青色の用
紙を添えて被告に送ることになる。勺﹀菊目b。の用紙には、㈲被告が℃﹀ヵ目同の訴えを読んだこと、㈲二年間別居
していること、⑥扶養のための週ないし月ぎめの定期給付等を求めないこと、⑥一時金の支払等を求めないこと、⑥
離婚が財産上の権利を失わなわせることを理解していること、そして、ωこの訴えにつき離婚判決が認められること
に同意する旨が書かれ、その下に日付と署名をするようになっている。
この同意書が得られないときは、もちろん簡易手続を進めることはできない。署名して送り返されてきたときは、
℃﹀囲↓。。の用紙に基づき、治安判事︵含ω甑80h勺Φ⇔。Φ︶もしくは公証人︵Zo冨q剛蝿配ざ︶ないし宣誓の職務を
委託された人︵Ooヨ巨ω巴op興h自○讐ゲω︶の面前で、原告本人の宣誓供述書と証人の宣誓供述書を同時に作成する
ことになる。本人のものは、℃﹀菊目Hに述べられた事実が真実であること及び勺﹀”日卜。の署名が配偶老のもので
あることを宣誓供述し、証人のものは、原告が勺﹀図目同の最後のところに署名した日付前二年間配偶者と別居し
ていることを宣誓供述するものである。
︵6︶
以上の勺﹀園目ドNωがそろったら、これに婚姻証明書と四〇ポンドの小切手もしくは郵便替為を同封して裁判
所に送ることになる。裁判所からは直ちに受領書が送られる。なお、なんらかの理由で訴えを撤回したいときは、直
ちに裁判所に連絡すべき旨の注意が与えられている。そして被告に対し、離婚を裁判所に求める原告の訴状を送る旨
及び、もし離婚に反対ならその理由書を送るべき旨を裁判所から通告することになる︵司○幻]≦60”O一目﹀目一〇Z︶。
︵7︶
裁判所は書類を審査し、要件に適合していれぽ、撤回等がない限り、約二か月で離婚判決が出される。後掲の
律
476
叢
論
法
OO勺嶋閃○菊HZ閃○菊ζ﹀目一〇ZOZピ団と書いて斜線をほどこした文書は、 エジンバラのOo口詳o︷ωΦω臨o口︾
∪一︿o容①Qo①。葺8の御好意により入手できた簡易離婚手続のための判決用紙︵ω勺。。導ぎωΦa8GDげΦ9︶である。
五年間別居の書式は、紙数の関係で掲載できなかったが、二年間別居のものとの差異を次に述べる。
四で、被告の現住所が分からないときは、Z国×目10岡−閑HZ︵最近親者、被告との続柄を書くことになっている︶、
及び全部の子の氏名・住所を書くことになっている。もちろん、別居期間は五年であるし、被告の同意書は不要。そ
して、裁判所は被告の住所が明らかであれぽ被告に対し原告からの書類が提出された段階で、訴状のコピーを添え
て、原告が五年の別居を理由に訴訟を起こしたことを通知し、あわせて、裁判所はこの訴訟手続で財産給付を命じる
ものでないし、原告も扶養のための定期給付や一時金の支払いを求めるものでないこと、離婚判決が出ても被告が財
産給付を求めることが困難になるものでないと原告が述べていること等、の注意を与え、また、離婚が財産上の権利
︵原告を相続する権利︶あるいは配偶者の遺族年金権を失なわせること、もし離婚に反対なら理由を書いて裁判所
に送るべきこと、離婚が認められた段階で判決のコピーが送られること等を、通告することになっている︵国O勾ζ
お∪”OH↓︾目一〇Z︶。
被告の現住所が判明しないときには、原告によって記載されたZ国×↓10閃−区一Zもしくは子に対して、原告が被
告の現住所が分からないというので被告の何々にあたるあなたに訴状のコピーを送るということ、被告の現住所もし
くは連絡をとる方法を知っていたら直ちに裁判所に知らせてほしいこと、そしてこれによって訴訟が起こされたこと
を被告に対して裁判所が知らせることができること、もしそのような情報をもたないとして、あなた自身の利害に基
づいてこの離婚訴訟に反対ならその理由を書いて裁判所に送るべきことを、通告することになる︵国○閑ζ目OP
HZ↓一]≦﹀目一〇Z︶。
以上の点を除き、他は全て二年別居の場合と同様である。もちろん、原告本人と証人の宣誓供述書は必要である。
被告本人、もしくは被告の現住所が判明しない場合のZ国×↓−O下内HZ等から離婚に反対の旨の理由書が出されれ
ば、通常手続によるほかないことになる。反対がなけれぽ、訴状を裁判所が受け取ってから約二か月で離婚判決が下
されることになる。
判決用紙は、簡易化された個別事項のみを挿入するζω臼二〇口QoゲΦ9方式を採用するとともに、判断を﹁婚姻が
となっている。
目O◎。ωで四〇ポンドと定った。りーフレットでは、窪①ooωけohき琶且8餌菖oロロ巳巽臣①忽ヨ豆庄①α”吋ooΦ畠自①δ挑膳ρ
忌冨三①8、、Ooロ答o臨ω①ωωδP、.となっているが、90∪ぞoHoo冒ユω岳08昌”Ooロ答聞o①ω9昌山いoΦq9>凶α︵ωoo二碧α︶>oけ
︵6︶ 法律別表では、 >Oげ①ρ¢Φo﹁ロo曾巴o村自Φ﹁ho﹃けげ①ω5日o︷門 言鴎①o。冒Φo貯o臨けげ①Oo‘﹃けhΦρ080。ω①山餌昌ユヨ餌αΦ
巴o冥①α〇三冠お昌o﹃oぼ一脅8曽8Φ08Ω首8昏①臨pa気となっており事実上の養子なども含むことになる。
ット、αo淳団o¢﹁ωΦ崔島︿o﹃∩①.では↓げ①﹃o日ロω齢げΦ昌ooぼ匡同①コoh匪①ヨ鋤塁壁oqΦ¢昌匹①﹃昏①9。αqΦoh.H9目ぼωぎ9昌血窃
︵5︶ 法文上も単に︵α︶爵㊦器①話コoo三冠円Φ昌oh9Φ日胃﹁貯ゆq①自づユ魯けげ①ロmq①o臨目①団$議⋮となっているが、リーフレ
いって示した一九八四年五月二日O蚕ωσqo≦国①冨一αの見出しは、、ωδ≦ω8詳8融鴇嘆9<o﹁8只08含話ω.とあった。
めに法律施行日より遅れて実施されることは決して珍しいことではないとのこと。同氏が、この新聞記事はω臼δロωだがと
︵4︶ 五月一日スタートを記者会見で発表したω8け訪げぎho﹁ヨ餌江o口oh識oΦの広報担当者によれば、準備と担当者の訓練のた
︵3︶ QDΦ①国ユo竃゜ΩマρoO°9けこO°9H°
な儀式﹂︵ω9ず嶺。8①匹貯σQ≦Φ器餌口Φ×08ω一くΦ葺⊆巴︶に過ぎなかったと述べている︵8°o一けこP一刈︶。
る。∪”<ごbd霞昌霞ユも、イングランドにおける簡易離婚手続の採用に関連して、最近まで、争いのない離婚訴訟は﹁高価
︵2︶ Qり①Φ国ユo竃゜Ωぞρ8°o一け二b°①b。一゜なお、従来は簡単な離婚訴訟でも、通常は一年、約五〇〇ポンドを要したといわれ
︵1︶国ユ。客Ωぞρ目冨霊零。h=島匿巳p昌q妻嵐Φぎω8§巳LO°。卜。”o°①b。目゜
ω℃。。参照︶。
回復し難く破綻している﹂という結果のみにしぼることによって、前述の二年別居と共通のものとしている︵後掲
「
黹Xコットランドの簡易離婚手続法
一・一一.
477
律
478
叢一一
論
︵7︶ リーフレット帆匹O津圃O犀房①罵らくO﹁8に
噂は、 団o⊆ωずoロ試犀ロo≦ぎ9σoロけθ零o日o昌窪ω≦ずΦ爵①﹃︽qo﹁oO切一8餌島o⇒
ずロωび①8ω賃 o o Φ ω ω h 巳 ゜ と あ る 。
三 残された問題
スコットランドにおける簡易離婚手続は、二年別居と五年別居に限られ、しかも無防禦の場合に限定されていると
はいえ、当事者は一切法廷に出頭せず、簡易な書面と宣誓供述書を裁判所と郵便でやりとりするのみで、離婚判決が
︵1︶
郵送されてくるものである。それは、.匹o津団o霞ω①開象く自8、であると同時に、.℃o簿巴.象くo脱ooとでも呼びうる
性格のものである。
たしかに、前章でみたように、原告は離婚を求めるべき請求原因事実を主張し、原告本人と証人の宣誓供述書によ
ってその事実を立証している。その意味では、離婚が訴訟手続を経た判決によってのみ与えられるという構造は、か
いえる。
二8の講師である∪碧己しu㊤冨費幽は、離婚の獲得は︵被告が異議をとなえる場合を除き︶今や、﹁行政上の問題﹂
︵2︶
︵巴ヨ一巳ω霞象ぞΦヨ卑8﹃︶となった、と指摘した。この指摘は、スコットランドの簡易離婚手続にもあてはまると
肩ooΦ儀弩①、に対する意味で、ω℃①9巴嘆08α霞Φ、と呼ぼれる︶、バリスターであり臣①Oo巨9一〇hいΦσq螢一国匹ロ。⇔、
一九七七年にイングランドにおいて、全ての無防禦離婚訴訟に簡易手続が適用されるようになったとき︵.o.島ロ碧団
かろうか。
ろうじて保たれているとは言えるであろう。しかし、それは本来の意味における、﹃Φ碧ぎσq、とは言えないのではな
一法
スコットラソドの簡易離婚手続法
479
ここで問題とすべきは、無防禦であることが、なぜ離婚を司法というよりは行政的審査で足りるとさせたかにあ
︵3︶
る。たしかに、一面では、被告が異議を述べないことが簡易な立証を担保しているとはいえるであろう。しかし根底
にあるのは、被告が離婚に異議をとなえないことが、行政的審査のみで離婚を認めても被告の不利益をもたらさない
との認識ではなかったかと思われる。
例えぽ、別居しているかどうかの認定をめぐり、スコットランド離婚法は.嵩ooo冨三冨鵠8、とのみ規定し︵閏○菊ζ
では同居を止めた日の記載のみを求めている︶主観的要件を入れていないが、ベッドは共にしないで銘日。ゴ○目ω雫
ゴo嵐の場合はどうか、監獄や病院に入っている場合はどうかなど、素人である当事者には容易に判断がつきにくい
︵4︶
問題は残っている。簡易手続はその判断をいわぽ当事者にゆだねているわけである︵一六歳未満の子の範囲について
も当事者の判断にゆだねる可能性がある。前章注︵5︶参照︶。
ところで、簡易離婚手続法は、離婚にともなう財産給付を求めないことを要件としているが、一六歳未満の子がな
いことまで要件としているのは、狭きに過ぎるのではなかろうか。イングランドの簡易離婚手続の場合は、訴状とと
もに子どものための取決めに関する提案の陳述をUぞo容Φ菊。σq一誓蔓もしくは象くo容Φ。o¢口蔓。o霞けに提出し、
︵5︶
裁判所は被告に対し訴状その他の書類とともにこの子のための提案の陳述を送付することになっている。被告が子の
ための原告の提案に異議があれぽ、簡易手続によることはできないことになる。スコットランドが、この問題を回避
したのは、被告がその提案に同意しても、それだけで正当化することはできない、それは本来裁判所の判断事項であ
るという考えによるのではないかと思われる。しかし、事実の問題として、子の措置は原被告の合意によって具体化
されるのを止めることはできないし、不都合があれぽ変更の申し立ても可能なのであるから、合意によって形成され
ることに道を開いてもよかったのではなかろうか。=ハ歳未満の子がある限り、簡易離婚手続は一切利用できないと
律
叢
480
論
いうのでは、あまりに狭すぎるのではないかと考えられる。
このスコットランド簡易離婚手続法が、他の離婚原因に対しても拡大されることを期待して行なわれた先導的計画
︵鋤嘗﹁9ω。げ①ヨo︶であることについては、すでに述べたが、別居の概念に関しても多くの解釈の余地があるのと同
様、㈲号の不貞、㈲号の同居を合理的に期待できないような行動、◎号の故意による合理的理由のない遺棄等につい
ても多くの解釈の余地があり、原告ないし被告の解釈もしくは判断に対し、原被告間に異議がないことを根拠として
請求原因事実を確定していかなければ、とうてい拡大は望めないわけである。
﹀置ピo昌傷oロ︾お㊤で調査した際、離婚事件に対する法律扶助の総額は、全扶助金額の約三分の二に達するとのこ
切りに踏み切った︵いΦσq巴︾達︵竃卑﹁ぎo巳巴中08Φ象昌σqω︶菊Φσq巳β。二〇霧H零刈︶。筆者が、約二〇年前にピ⑦σq巴
一九七七年、簡易離婚手続を全ての無防禦離婚事件に拡大したことにともない、無防禦離婚事件への法律扶助の打ち
なお、最後に付言しておきたいことは、簡易離婚手続の導入と法律扶助制度との関連である。イングランドでは、
あろう。これらの問題は、スコットランド簡易離婚手続制度にとっての今後の課題とならざるをえないと考える。
て、合意が不適切な場合に、それの変更という形で国家が介入するのが、もっとも現実的な処理ということになるで
グランドが、子の措置に関する父母の合意を尊重したことも、右の一環として理解すべきではないかと考える。そし
度の導入に道を開くかどうかはともかく、私生活に対する国家の介入の契機を減少させることは否定できない。イン
える。無防禦ないし同意の重視は、積極的破綻主義の推進と運命的に結びついているといえる。それが、協議離婚制
うより、そのまま受け容れるほかない︶。二年別居及び五年別居については、すでにその一歩を踏み出しているとい
げお⇔匿o≦昌oh⇔葺p。凌ごσq①︶かどうかにあるとすれぽ、原被告の主観的判断は当然重視されざるを得なくなる︵とい
そして、これらの原因事実を前提としているとはいえ、最終的判断が、﹁婚姻の回復し難い破綻﹂︵日ゲΦ一冥Φ茸δ︿9げ一Φ
@
一一
とであった。その後の離婚率の上昇は、さらにそれを増大させたものと思われる。イングランドにおける簡易離婚手
続の導入と法律扶助打ち切りとの間に密接な関連のあることは疑いない︵現在、離婚事件の八七%は無防禦事件︶。
これに対し、スコットランドの場合も、簡易離婚手続の導入にともない法律扶助を規制することとしたが、同手続が
二年別居と五年別居とに限られたことと同時に、一六歳未満の子がないことを条件としたため、その適用範囲が狭く、
︵6︶
法律扶助費の削減のねらいがなかったわけではないが、それほどの効果は期待されていなかったようである。今回の
簡易離婚手続法が、、﹀且一9ω。ゲΦヨΦ.といわれるのは、法律扶助費の削減との関連においても言うことができるの
ではなかろうか。
ぐには結びつかない﹂と答えている︵朝日新聞昭和五八年三月一八日夕刊︶。
現在年間一万二千件前後ある離婚訴訟のうち、このDIY離婚で認められるのはせいぜい五分の一で、補助金減らしにはす
を削減しようとの狙いがあったとされているが、との質問を行なっている。 これに対して同氏は、﹁否定はしない。だが、
ットランド市民相談センターのデレク・ジョンストン法律顧問に対し、訴訟費用援助制度にあまりにカネがかかるのでそれ
て法律扶助の適用を規制しうることとなった。朝日新聞の浅井特派員が、︿スコットランドの新制度﹀を報じた中で、スコ
︵6︶ 9①∪ぞo﹃o①冒ユω集o寓o戸Ooq淫国①oω9巳いΦひq巴﹀一α︵ω8二固巳︶︾9団ΦQ。ω”ωΦo自o昌9。により、簡易離婚手続に対し
︵5︶ωΦΦ∪零置しu母轟旦β。詳二唱゜嵩山⑩゜
︵4︶。。8国腎言Ωぞρ↓冨9毛。h口口ωげ9。巳四ロα≦幣ぎω8匡9巳も゜&刈゜
と考えなければならないであろう。
ランドの高裁家庭部が三件も判決を取り消したことを報じていたが、このようなことはスコットランドでも当然起こりうる
︵3︶ もっとも、一九八四年五月一六日付のOロ鴛島β。口が、離婚の仮判決後に、原告の陳述が偽りであったことを理由にイング
︵2︶ ∪釦︿置bd鋤ヨ胃P8.簿‘冒.HS
︵1︶ O塁QりΦ母o戸8°9fb°Hお9
一一 Xコットラソドの簡易離婚手続法
481
律
法
fizz
仏
叢一一
482
(⊃◎ρノfoe
ノ!Vヂ∼)尼rγつρ77Q〈/
6・VAア
of
19 The foregoing application was
exeouted by me
A55istant Clerk of Session、 by p stエng to the respondent/next−of−kin
and/or chiユd=en of the respond帥t
on between the hOU「s of
g a.m. and IO a。m. at St。 Maτy s St et Post Office, a copy of the
apPIication together with a oopy of rm SP4/SP6/SP7 ユn a first c工ass
ごecorded delivery/registered letter a ressed as follows
\
\\
\
198 ’・ L◎rd
The Lord Ordinary having considered the apPlication findsエt
estabユished that the rnarriage h己6 broken down irretr evably・
therefere divorces the respondent
f:orn the applicant
and decerns
483
スコットラソドの簡易離婚手続法
PART 3
AFFIDAVITS
APPLICANT’S. AFFIDAV∬
i,(insert・full・name)._.______.______.______.___.
residing at(inselt present home address),_......_..,.,..._..___._._._._
,,畠一 @■’,”■...,,「,・,,,,,’,,「,¶.・・「,・,… ,.■●■.・,■,■■r,,■r,・■■r,・,.■.,・,■,,,,・r,.r.,..,.,,曜.,・,...,■.r...,噛
丁・wn……・……・…・……____._ C・untry___.______.__..
swear that to the best of my knowledge and belief the facts stated三n Part l of this
禦磯瀦溜eandヒha’ ’he s‘gnatu「e in Pa「t 2°f th‘s ApPlicati・・i・・h…f
Signed_.._.._._._。_,.,...__._._,,...._._.._....___...APPLICANT
Sworn at(Place)._._.....__,_.,.,._...,._,.,__.,._....._._._..._.,.__
this.........,..........._,......,,, day of,...,,9.....,,...,『,..。.,.,..,..,.,,,.・.・ 199,『・噛・.,,.
before me(fu腿name)._..,,.,_...__....,._,._,_.._._._._..._,.._.,..,_
(fu1韮addre∬)..,.....,...,.,,...,..,.,.,,,..,.,.,.,..,.,・...,『,,.,,.・.・..,,・...・..・.・.,・.
寧Justice of Peace
or
廓No£ary Pubiic Signa:ure。......,.,.,9,..,、,.....,.,...........,,.,..
0「
℃ommissioner for Oaths つe1。【e as apPr。prl飢e
WITNESS’S AFFIDAVI丁
1・(insert ful] name)_、_._『.__.._..._._.___,_..____.___.
residing at(insert present home address)_.,.,,,..,..,.......,..,,,.,.,....,.,,..,..,,。.,....
● , ● , ■ . 9 . . . . , ・ . ■ ■ ■ , , 「 , ■ ■ , , ■ ■ ■ , ■ 1 r ■ 層 ■ 層 . , . r . , 層 9 . .
,,■, .,, 「 ,,. .「. ■. ,▼ ,「 ,・. 「9, , ,■, P,● ■r■ ,,■ ■,■■9 ■, ,,■■ .曜.. .o .■ ■,
T。wn……・………・・一……_........_ C。蝋ry_.._..。_.__.._.._._
swear as follOWS:
(1) Ihave known the apPlicant since_..._....,.,.,..........(insert date)
(only year required)
(ii)穏臨:認譜言1糊謙織盤c課a詰謙膿
the slgn孟ng of this appricalion as shown in Section llof Part 1.
Signed………__.___._,,一.,,._.._._........._......__......_.WITN£SS
Swom at(P!ace)___...__...,...,..._......_,.__._..,._.....,._._..._._.
this・・一・・・・・・・・・・・… 一・・… ........ day of.........,_....,,.,.......,_.......,... 19.......,..
before me(fu11 name).............,,..,.,,.,,...,.,『,.......,........,,、,......,,.....,....9......
(fu且1 address)_._.....,.,幽,,.....,...,..,.,....1.,.,,.,.,,.,..,,..,.,,.......』,。.,..,.,..
りustice of Peace
O「
’Nαa Fb星iC Sig曲・e……………_.___..__....
串Comm藍ssionerforOaths g ・Deze・ごasapPropriate
律
法
論
484
叢
PART 2
CONSENT BY APPLICANT’S HUSBANDバVIFE TO DIVORCE
NOTE:Before completing this Part of the form,
please read the notes opPosite(page 8).
1,______.___..___...___.__...______,_..__………・……
(Full names, in BLOCK letters, of Applicanゼs husband〆wife)
residing at
ロコ ロコロロ ロ コの ロ , ロ .ロ ロロ ロ ロ ロコロ ロ , コ サ ロ ,■ロ ロ,ロ コロ ,のロ コロ , のロロ ロロ ロロ ロロ コロロ ロ ロ ロコ ロコ ,コ コロ , ロ ロ ロロ ロロロ lロロ ロロ ,にロ ロ ササ ロ コ コロ ロロコ
(Address, also in BLOCK Ietters)
. . , ■ 1 . ■ . . ● ■ ■ ■ 冒 , ■ 「 ■ ■ 「 ■ 「 ■ , 「 ■ ■ , ■ , r ■ , ■ ■ ■ , ■ ■ , , ■ ■ , , ● ■ ■ , , , . . , ■ , ■ ● , ■ 幽 . ■ 層 ■ . ■ . ● . 噛 ■ ● ■ ■ 9 ● , ■ ■ 「 ■ ■ ■ , 【 ■ 9 ■ ■ ■ ■ ■ , ■ ■ 」 ■ . , ・ . . . ・ . , . 「 . ■ ・
HEREBY STATE THAT
a,
Ihave read Part l of this application;1
b.
The ApP踵cant has lived apart from me for a continuous period of 2 years
immediate亜y preceding the date of the apPIication(Section l l of Part 1);
C.
Ido not ask the Court to make any order for payment to me by the Applicant of
aperiodica]allowance(ie a regular payment of money weekly or monthly, etc
for mainteロance);
d.
夏do not ask the Co“rt to make any order for payment to me by the Applicant of
a capita且sum(ie a lump sum payment);
.e.
Iunderstand that d孟vorce may result in the茎oss to me of property rights;
and
f
I CONSENT TO DECREE OF D歪VORCE BEING GRANTED IN
RESPECT OF THIS APPLICATION.
(Signature)
(Date)
NOTE;You may withdraw your cσnsent, even after givlng it, at any time before
divorce is granted by霊he CourしShould you wish to do so, you must immediately
adv}se:
The Court of Session
Divorce Section(SP)
Parliament House
Edinburgh EHI IRQ
8
485
スコットラソドの簡易離婚手続法一一
PART l
lL (・・nti・。ed)
REQUEST FOR DIVORCE AND DISCLAIMER OF FINANCIAL PROVISION
I・・nfi・r・ th・t the faet・ ・t・t・d・i・・Secti…1−10・b・・e apPly t・my・mar・i・g・,
Ido NOT ask the Court to make any financial awards in connection with this
application.
1 reque・t th・C。urt・t・9・a・t dec・ee・f di…ce f・・m rPy ,hu・b・nd/wif・.
コ の コ ’ ロ ロ コ コ ロ ’ コ コ ロ コ ’ コ ’ ’ ロ ロ ロ ’ コ コ ’ マ ロ ’ ロ リ , ロ ロ ロ コ コ コ コ コ ロ
(Date)
(Sjgna!ure)
7
法
・律
曇A,
tira
叢
486
PART 1
5.
(◎ontinued)
PERIOD OF SEPARATION
(.!)
Piease state the date on which
you ceased to Iive with your
husband/wife.(lf more than
Day・・……..mon山...._._year.._.,_
2;/・ years, just give the month
and year)
(ii)
(iii)
Have you践ved with your hus−
bandlwife since that date?
゜YES!NO
If yes, for how累ong in total did
.,.,.,..,........,......months
you Iive together before flnally
separating again?
6.
RECONCILIATION
Is there any reaSOnabie prospect of
reconciliation w重th your husband/wife?
辱YES!NO
Do you considef that the皿arriage has
broken dOWn irretrievabty?
やYES/NO
7.
MENTAL DISABILITY
Is your husband/wife incapab玉e of man。
aging hisXher affairs because of a menta!
disorder(whether illness or deflciency?)
拳YESfNO
(lf yes, give details)
8.
CONSENT
Does your husband/wife consent to a
divorce being granted?
ゆYES/NO
9.
CHILDREN
Are there any children of the rnarriage
under the age of 16?
零YESINO
10.
OTHER COURT ACTIONS
Are you aware of any Cou践actions
cuπendy proceeding in any country
tYEStNO
which may affec【
(indud重ng Scoqand)
your marriage?
If yes, give detai塁s
,b¢Lctt fiS ePF):VPTI3lt
6
487 −一スコットランドの簡易離婚手続法
SCHEDULE
FORM 19A
Under the Divorce(Scotlafld)Act 1976, Section 1(2Xd)
Simplified Procedure
PART 1
WRITE IN INK, USING BLOCK CAPITALS
1,
NAME AND ADDRESS OF APPLICANT
Sumame……・・…・・…._・・_._.___. Other name(s)........雫...,..,_,.、.__..
in fuii
Presen! .,噛.,.,........耽......1..,.p,層...,.....,
AddreSS Telephone
_____._....__._.._.. Number
(lf any) .__._.....___._一
. ■ ● . . 「 ■ , . , 「 . , . ■ ■ ・ ■ . . , . , ■ , , r , ■ , ■ ● ● , ■ ■ , . ● ,
2.
NAME AND ADDRESS OF HUSBANDIWIFE曜
Surname・・……・……….・,..__._.__ Other nafne(5)_._.,__._.,、......._
in fu月
Present.._.___、__._._._._ ..___._.___.._
Address Telephone
..,.....,,,.,..,..,.......,.9.『.7『,..... Number
(垂fany} ._._._.._...__一..
3.
JUR互SDICTION
PIea・e i・dica・e with・・i・k(V)i・・h・apP・・P・i・・e b・…b・…whi・h・f・th・f・11・wi・g
apply:
(i)§。詔留e「myself r°be d°mic“ed in [コ
or
(ii) Ihave髄ved in Scotland正or a period of at
〔]
least 12 months irnmediate}y before the
date of signing this applicatidn
or
(iii)器翻譜藷離玉ちhimse翼f’he「self [コ
0「
(iv)
T躍i鰭繍欝藍競繊聾 口
4。
DETAILS OF PRESEN丁MARRIAGε
Place of Marriage_...『,_昌.9.._....,...,.,,..
¶ ・ ■ , ■ . ・ ■ , ■ ・ , 娼 , ,
Date of Marriage: Day_...い....._._. . monrh..
’Deiere as aPPtepria電c
5
…,.
iRegistration District)
. .,.. Year、..¶.,.....,,.....,
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