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2014年5月1日号2面(PDF:850.4KB)
トを受けられるように、2つの家族会(蒼空会・所 これらは、障害のある方々が自由に、安心して地 域生活を送り、就労・生活・相談についてもサポー たことはありませんか。 街の所々で「ベーカリーショップどんぐり」や「リ サイクルショップどんぐり」といったお店を見かけ 山本美香 さん 沢 蒼 空 会 )と 2 つ の 社 会 福 祉 法 人( 椎 の 木 会・ 所 沢 周年を迎えた 「どんぐり」グループ ~ 原点は「家族会」の 切なる思い ~ 年 に「 精 神 保 健 法 」に あるかのような内容でした。その 脳 の 損 傷 が 原 因 と な る 場 合 で す。 「 脳 血 管 障 害 で 倒 れ た 」な ど、 つ」 した。 られます」と熊谷さんは話されま 後、 昭 和 地 域 と の 交 流 身近な人の死や環境の変化などで に渡って活動しています。 リサイクル事業、内職など、多岐 事故などによる外傷では頭痛やけ 進が規定されました。 発症する「神経症性障害」 「ストレ の第一歩となるよう見守っていき 名称が変更され、当事者への人権 「精神保健 更 に 平 成 7 年 に は、 及び精神障害者福祉に関する法 ス関連障害」 などが挙げられます。 1階の調理場・工房では、栄養 バランスの良いお弁当やパンを手 たい」と話されました。 だるさの症状が、脳血管障害では 障害者自立支援センター・どんぐ 律」 ( 精 神 福 祉 保 健 法 )に 改 定 さ 主 症 状 は「 不 安 」で す。 い く つ か 作 り し、 配 達・ 配 送 し て い ま す。 の配慮や、 本人の同意による入院、 ~ 笑顔で言葉を交わす りグループ」。 れ、私たち国民に対しても理解と のタイプがあり、漠然とした不安 また、2階の軽作業場では、紙袋 認知症や記憶障害などの症状が顕 そ の 原 点 は、 昭 和 年 に 清 瀬・ 東久留米市の精神障害者を抱える 協力を求める規定が盛り込まれま が つ き ま と う「 不 安 神 経 症 」 、高 のヒモ付けやギフト箱作り、古紙 措置入院、医療保護入院などの入 事業を展開 ~ 家 族 に よ っ て、 東 久 留 米 市 に 創 し た。 ( 参 考 資 料: 福 祉 行 政 法 令 所・閉所・不潔など対象がはっき 回収などの仕事を行っています。 著にみられます。 設された精神障害者家族会「蒼空 研究会著「障害者自立支援法がよ り し て い る「 恐 怖 症 」 、心理的不 院の形態が明確になりました。ま 年に「福祉工房どんぐりの家」 (東 ~くわかる本」 ) 安が体や知覚をまひさせる「ヒス 併設される「ベーカリーショッ プどんぐり」などのパンは全て生 た、同時に当事者の社会復帰の促 久 留 米 市・ 現 ど ん ぐ り の 家 ) を、 テリー」などがあるそうです。 さ ま ざ ま な 地 域 活 動 を 展 開 し、 昨年で創立 周年を迎えた「精神 平成元年には「福祉工房清瀬どん 平成 年版「障害者白書」 (内閣 府調べ)によると、何らかの精神 「 清 瀬 ど ん ぐ り の 家 」に 通 所 す るメンバーは、現在 人。配食や ぐりの家」 ( 清 瀬 市・ 現 清 瀬 ど ん 疾患で医療機関にかかる患者数 「 心 因 性 」は、 大 き な 心 理 的 シ ョ ッ ク か ら 引 き 起 こ る 症 状 で す。 ぐりの家)を開設し、家族会の願 は 術もなく試行錯誤されたそうです 地から作るとのこと。当初は、技 職種チームによる訪問活動を中心 括型地域生活支援プログラム・多 の 居 場 所 づ く り、 A C T 事 業( 包 今後の事業課題として熊谷さん は、 高 齢 者( 親 な き 後 の 障 害 者 ) 人でも多く』病院からの退院促進、 害(躁うつ病を含む) 」が 会 」に あ り ま す。 そ の 後、 昭 和 「 内 因 性 」で 代 表 的 な そ し て、 障 害 が「 統 合 失 調 症 」で す。 幻 覚 が、現在では設備も整い、専門の とした 万人に上ると言われていま や妄想に悩まされる状態(陽性症 職人さんも加わり、デニッシュや 次のステップ に向かって るとともに、この場が社会参加へ い で も あ る「『 1 日 で も 早 く・ 一 す。 疾 病 別 内 訳 を 見 る と「 気 分 障 状)と意欲低下やひきこもる状態 そのために必要とする地域での受 人、 「 統 合 失 調 症、 統 合 失 調 症 型 時間サービスの実施)の ・9万 天然酵母系など け皿づくり」を目標に、活動に取 り組んできました。 障害及び妄想性障害」が 脳にいくつかの軽度の変化がある 解明されていませんが、現時点で 内の全公立保育園にも納品されて の製造・販売や喫茶を営業し、市 「 私 た ち の 活 動 は、 ま だ 途 中 で す。まずは私たちの活動を知って 喫茶のサポートに当たる職員の 高 石 さ ん は、 「 焦 ら ず 落 ち 着 く、 あるテレビ番組で障害のある方 が「社会のなかで自分に役割を与 取 材 を 終 え て 重 要 で す。 適 切 な 治 療( 薬 物 療 法 お待たせしないなど、一般就労に えられた時が、何よりの生きがい の交流が活発に行われています。 しいです」と話されました。 人、 「 神 経 症 性 障 害、 ス ト レ ス 関 ・ ・5万人、 「アルツハイマー病」 ・5万人、 「てんかん」が ・精神療法・リハビリテーション) 近い場面を提供できるよう心掛け 問合せ 清瀬どんぐりの家☎ 0210 ・ 会のあり方なのかもしれません。 できる社会こそが、これからの社 誰もが自分らしい生き方を実現 でき、多様な立場・価値観を容認 言えることだと思いました。 このことは、障害のあるなしに かかわらず、全ての人に共通して 言っていたのが印象的でした。 であり、喜びにつながります」と が継続されていれば、症状は抑え 面で支える援助者の存在がとても ・販売車などもあり、地域の方と いただき、ご理解いただけると嬉 事業所を展開して が 9万人となっています。 こころの病は今 今回お話を伺った施設長の熊谷 ス ミ エ さ ん は、 「 こ こ ろ の 病 は、 「医療的なケアとともに本人を 理解する身近な存在、心理・日常 いるそうです。他には移動販売店 制度化などを挙げています。 24 ことが明らかになっています。 所沢)にて、 います。 こころの病と 福祉のあゆみ 精神障害者に関する法律は、昭 年に制定された「精神衛生法」 健康な人でも過度なストレスや環 和 に始まります。 がありますので、特別な病気では 境の変化によって発病するケース それまでの法律は、精神障害者 を社会から隔離することが目的で ないことを知ってほしいですね」 と話されます。 「 こ こ ろ の 病 」は、 そ の 原 因 に よって、外因性・心因性・内因性 の 三 つ( ま た は、 い ず れ か が 合 わ さる)に分類されるそうです。 「清瀬どんぐりの家」で手作りされたお 弁当やパン(ベーカリーショップどんぐ り野塩店) ・9万 種類以上のパン ( 陰 性 症 状 )が あ り、 そ の 原 因 は 39 連 障 害 及 び 身 体 表 現 性 障 害 」が 92 53 「事故で頭を打 「 外 因 性 」と は、 職人さんの協力の下、生地から手作りさ れる「パン工房」 20 56 32 市民編集委員 しいのき会)を母体として活動する、地域生活支援 62 25 57 現在では、家族会の会員も 人 を 超 え、 3 市( 清 瀬・ 東 久 留 米・ 20 320 61 100 今回お話しいただいた 熊谷さん グループ事業の一環です。 30 23 (竹丘在住・主婦) 病院からの退院、そして、地域での受け皿づくりに向けた取り組みを行う 「清瀬どんぐりの家」 (写真奥)と「ベーカリーショップどんぐり野塩店」 30 25 このコーナー は、市内在住の 市民編集委員が 清瀬に関連する 施設や事業者を 巡って、清瀬の まちの特徴を紹 介します。 今回は、このグループ事業の一つとして活動する 「清瀬どんぐりの家」(野塩四丁目)を紹介します。 「ベーカリーショップどんぐり野塩店」 の喫茶コーナー 493 2 26・5・1 「自分たちにできることで一歩ずつ前へ」 ~共生社会を目指す「清瀬どんぐりの家」~