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HP ProLiant WS460c Gen8 Workstation Blade(WS460cグラフィックス

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HP ProLiant WS460c Gen8 Workstation Blade(WS460cグラフィックス
HP ProLiant WS460c Gen8 Workstation Blade
(WS460c グラフィックス拡張ブレード付き)で
使用する Microsoft Windows
管理者ガイド
摘要
このガイドでは、HP ProLiant WS460c Gen8 Workstation Blade(WS460cグラフィックス拡張ブレード付き)で使用するMicrosoft Windows
について説明します。このガイドはベアメタルのインストールのみを対象としており、Microsoft Server 2008、Microsoft 2012、VMware、ま
たはCitrixのインストールの参照資料ではありません。このガイドは、サーバーおよびストレージシステムをインストール、管理、トラブル
シューティングする技術者を対象としています。
製品番号:703983-192
2013年2月
版数:2
© Copyright 2012, 2013 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
本書の内容は、将来予告なしに変更されることがあります。HP製品およびサービスに対する保証については、当該製品およびサービスの保証
規定書に記載されています。本書のいかなる内容も、新たな保証を追加するものではありません。本書の内容につきましては万全を期してお
りますが、本書中の技術的あるいは校正上の誤り、脱落に対して、責任を負いかねますのでご了承ください。
Microsoft®、Windows®、およびWindows® XPは、Microsoft Corporationの米国における登録商標です。Intel®、インテルおよびXeon®はインテ
ルコーポレーションまたはその子会社のアメリカ合衆国およびその他の国における商標または登録商標です。
本製品は、日本国内で使用するための仕様になっており、日本国外で使用される場合は、仕様の変更を必要とすることがあります。
本書に掲載されている製品情報には、日本国内で販売されていないものも含まれている場合があります。
目次
はじめに ..................................................................................................................................... 5
概要 ........................................................................................................................................................... 5
ワークステーションブレードのビデオサブシステム .......................................................................... 6
ワークステーションブレードのビデオサブシステムの概要 ................................................................................... 6
ビデオサブシステムのアーキテクチャーと動作モード ................................................................................... 6
リモートコンソールモード .......................................................................................................................... 7
リモートコンソールモードの設定................................................................................................................. 8
ワークステーションブレードの操作 .............................................................................................. 9
ワークステーションブレードの管理の概要 ................................................................................................... 9
ワークステーションブレードの取り付けプロセスの概要................................................................................ 9
ワークステーションブレードの取り付けおよび電源投入.............................................................................. 10
ワークステーションブレードのインフラストラクチャの準備 ............................................................. 10
ワークステーションブレードハードウェアの設定 ............................................................................. 10
ワークステーションブレードへのメディアの接続 ............................................................................. 11
ワークステーションブレードの電源投入 ........................................................................................... 11
ワークステーションブレードのスリープ状態 .............................................................................................. 11
ネットワークの設定および確認 .................................................................................................................. 12
NIC1およびNIC2の設定 .................................................................................................................. 12
iLO 4ネットワークの確認 ................................................................................................................ 12
RGSのインストール、設定、および確認 ..................................................................................................... 12
アプリケーションのインストール............................................................................................................... 13
追加のワークステーションブレードとクライアントコンピューターの統合 ................................................... 14
カスタムWindowsイメージの作成 ............................................................................................... 15
WS460c Workstation Blade用のカスタムWindowsイメージの作成 ............................................................... 15
カスタムWindows®イメージの作成プロセス ............................................................................................... 15
必要なコンポーネント ............................................................................................................................... 15
オプションソフトウェア ............................................................................................................................ 15
オペレーティングシステムの設定............................................................................................................... 15
Windowsイメージの展開 ........................................................................................................................... 18
ワークステーションブレードでのWindows 7の使用 ....................................................................... 19
Windows 7のインストール ........................................................................................................................ 19
ワークステーションブレードへのWindows 7のインストール....................................................................... 19
Windows 7デスクトップの表示.................................................................................................................. 19
HP ProLiantの更新、管理、および診断ソフトウェアに対する特別なサポート上の考慮事項 ............................ 19
HP Insight Diagnostics ...................................................................................................................... 19
HP Service Pack for ProLiant .............................................................................................................. 19
ユーザー情報 ............................................................................................................................. 21
ユーザー情報の概要 .................................................................................................................................. 21
クライアントの電源投入 ............................................................................................................................ 21
RGSの動作の変更 ...................................................................................................................................... 21
クライアントからブレードへの接続 ........................................................................................................... 22
ワークステーションブレードへのCtrl+Alt+Deleteの送信 ............................................................................... 22
デスクトップウィンドウによる複数のディスプレイの網羅 ....................................................................... 22
目次
3
RGSの使用 ................................................................................................................................................ 23
頭字語と略語 ............................................................................................................................. 24
索引 .......................................................................................................................................... 26
目次
4
はじめに
概要
HP Workstation Blade ソ リ ュ ー シ ョ ン の 概 要 ( ア ー キ テ ク チ ャ ー を 含 む ) に つ い て は 、 HP の Web サ イ ト
http://www.hp.com/#Support(英語)にある次のドキュメントを参照してください。(製品名にはWS460cと入力
してください)
•
『HP ProLiant Workstation Blades』
•
『HP Remote Graphicsソフトウェアユーザーガイド』
•
『HP Workstation Blade Client Series-Embedded OS Version 9.xx Manual』
•
管理者ガイド
この管理者ガイドでは、Microsoft® Windows® 7®(64ビットバージョン)に関する情報を提供します。
はじめに
5
ワークステーションブレードのビデオサブシステム
ワークステーションブレードのビデオサブシステムの概要
この章では、ワークステーションブレードのビデオサブシステムについて説明します。ワークステーションブレー
ドには2種類のビデオコントローラーがあるため、機能と動作モードに習熟する必要があります。
•
Matrox G200ビデオコントローラー - Matrox G200ビデオコントローラーはワークステーションブレードに
組み込まれています。
•
NVIDIA Quadroグラフィックスアダプター(NVIDIAグラフィックスアダプター) - ワークステーションブレー
ドは、フルレングスグラフィックスカード、およびシングルカード/デュアルカードのメザニン構成でNVIDIA
グラフィックスアダプターをサポートしています。詳しくは、『Hardware and Software Supported by HP
ProLiant Workstation Blades』を参照してください。
ワークステーションブレードに拡張ブレードが接続されていない場合、メザニングラフィックスアダプターはワー
クステーションブレードに取り付けられます。拡張ブレードが接続されている場合、グラフィックスアダプターは、
ワークステーションブレードでなく、拡張ブレードにのみ取り付けることができます。グラフィックスアダプター
の取り付け位置はWindows®オペレーティングシステムに認識されないため、この章では、特に記載がない場合、
グラフィックスアダプターがワークステーションブレードの内部に取り付けられているか、拡張ブレードに取り付
けられているかによる区別はありません。
ビデオサブシステムのアーキテクチャーと動作モード
•
ワークステーションブレードのブートコンソールは、Matrox G200ビデオコントローラーによって生成されま
す。モニターをローカルI/Oコネクターのビデオ出力に接続するか、iLO 4を使用してネットワーク経由でブー
トコンソールを表示することができます。
•
Windows®デスクトップは、NVIDIAグラフィックスアダプターではユーザーモードでのみ動作します。iLO 4
コンソールおよびローカルI/Oコネクターは、ユーザーモードでは表示できません。
•
RGSを使用すると、内部に取り付けられているNVIDIAグラフィックスアダプターにWindows®デスクトップを
表示することができます。グラフィックスコネクターがある場合は、ビデオを直接表示することができます。
•
ワークステーションブレードのMatrox G200ビデオコントローラーおよびNVIDIAグラフィックスアダプター
の動作は、BIOSパラメーターリモートコンソールモードによって制御されます。このBIOSパラメーターは、
以下のモードに設定できます。
o
ユーザーモード(デフォルト設定)
o
管理者モード
o
サーバーモード
o
セットアップモード
ワークステーションブレードのビデオサブシステム 6
リモートコンソールモード
HP ProLiant WS460c Gen8 Workstation Blade(グラフィックス拡張ブレード付き)は、Microsoft® Remote Desktop
Protocolなどのリモーティングプロトコルをサポートします。
モード
説明
ユーザーモード
ユーザーモードは、ブレードワークステーションモードのプロダクションモードです。
Matrox G200ビデオコントローラーはブートコンソールを生成し、NVIDIAグラフィック
スアダプターはWindows®コンソールを生成します。
ユーザーモードでは、リモートプロトコル(Microsoft® RDCなど)を使用してWindows®
コンソールを表示できます。オペレーティングシステムが起動した後でMatrox G200ビ
デオコントローラーが非アクティブになるため、Windows®デスクトップはローカルI/O
コネクター上またはiLO 4を介して表示できません。ブレードがユーザーモードにあると
いうメッセージが画面に表示されます。
管理者モード
[Remote Console Mode]を[Admin Mode]に設定すると、最初にMatrox G200ビデオコン
トローラーによってPOST実行中に起動コンソールが生成され、次にWindows®デスク
トップが生成されます。このモードでは、NVIDIAグラフィックスアダプターはWindows®
オペレーティングシステムによって認識されず、使用されません。
管理者モードでは、Matrox G200ビデオコントローラーによって生成される起動コン
ソールとWindows®デスクトップを次を使用して表示できます。
•
•
•
サーバーモード
[Remote Console Mode]を[Server Mode]に設定すると、Matrox G200ビデオコントロー
ラーによってPOST実行中に起動コンソールが生成され、次にWindows®デスクトップが
生成されます。このモードでは、
NVIDIAグラフィックスアダプターはWindows®オペレー
ティングシステムによって認識されず、使用されません。
サーバーモードでは、Matrox G200ビデオコントローラーによって生成される起動コン
ソールとWindows®デスクトップを次を使用して表示できます。
•
•
•
セットアップモード
ローカルI/Oコネクターのビデオ信号に接続されたモニター
iLO 4リモートコンソール(ブラウザーでiLO 4のIPアドレスを指定)
RDC
ローカルI/Oコネクターのビデオ信号に接続されたモニター
iLO 4リモートコンソール(ブラウザーでiLO 4のIPアドレスを指定)
RDC
セットアップモードは管理者モードと似ています。セットアップモードでは、Matrox
G200ビデオコントローラーとNVIDIAグラフィックスアダプターの両方がWindows®オ
ペレーティングシステムによって認識されます。
Windows®オペレーティングシステムでNVIDIAグラフィックアダプターを認識できるた
め、NVIDIAグラフィックスアダプターのドライバーをインストールできます。
セットアップモードでは、次を使用してWindows®デスクトップを表示できます。
•
•
•
ローカルI/Oコネクターのビデオ信号に接続されたモニター
iLO 4リモートコンソール(ブラウザーでiLO 4のIPアドレスを指定)
RDC
ワークステーションブレードのビデオサブシステム 7
リモートコンソールモードの設定
起動コンソールがすべてのリモートコンソールモードでMatrox G200ビデオコントローラーによって生成される場
合、POST実行中にリモートコンソールモードを表示し、変更することができます。
起動中にリモートコンソールモードを表示または設定するには、以下の手順に従ってください。
1.
ローカルI/OコネクターまたはiLO 4を使用し、iLO 4を使用して起動コンソールを表示します。iLO 4では、ワー
クステーションブレードの電源を直接制御できます。
2.
起動中にプロンプトが表示されたら、F9キーを押します。ROMベースセットアップユーティリティが表示さ
れます。
3.
[System Options]→[Remote Console Mode]の順に選択します。現在のリモートコンソールモードが表示されま
す。
4.
リモートコンソールモードを変更するには、Enterキーを押します。[Remote Console Mode]メニューが表示さ
れます。
5.
上下の矢印キーを使用して、モードを選択します。管理者モードを選択し、表示される手順を実行したら、Enter
キーを押します。
ワークステーションブレードで再起動が実行され、リモートコンソールモードが表示されます。
ワークステーションブレードのビデオサブシステム 8
ワークステーションブレードの操作
ワークステーションブレードの管理の概要
この章では、ワークステーションブレードの管理方法について説明します。この章には、以下のトピックに関する
情報が含まれています。
•
Onboard Administrator
•
iLO 4
•
リモートデスクトップ接続
•
System Management Homepage
•
HP SIM
•
HP Insight Controlサーバー配備
•
HP Insight Diagnostics
•
ROMベースセットアップユーティリティ
•
BIOSプログラミング
•
POST
ワークステーションブレードの設計は、対応するサーバーブレードの設計に基づいており、ほとんどの管理機能は
ワークステーションブレードとサーバーブレードの間で共通です。以下のガイドには、これらのシステムの管理機
能に関する情報が含まれています。
•
『HP ProLiant WS460c Gen8 Workstation Bladeユーザーガイド』
•
『HP BladeSystem c7000エンクロージャーセットアップ/インストレーションガイド』
•
『HP BladeSystem c3000エンクロージャーセットアップ/インストレーションガイド』
•
『HP BladeSystem c3000タワーエンクロージャーセットアップ/インストレーションガイド』
•
『HP BladeSystem Onboard Administratorユーザーガイド』
•
『HP iLO 4ユーザーガイド』
ワークステーションブレードの取り付けプロセスの概要
この章では、HPワークステーションブレードソリューションの取り付け、電源投入、起動、および検証プロセスに
ついて説明します。
1.
クライアントコンピューターをセットアップします。
2.
以下の手順で操作して、最初のワークステーションブレードを取り付け、電源を入れます。
a. ブレードエンクロージャーおよびネットワークインフラストラクチャを準備します。
b. ワークステーションブレードハードウェアを設定します。
c.
ワークステーションブレードをエンクロージャーに取り付け、オペレーティングシステムを起動します。
3.
オペレーティングシステムを設定します。
4.
ワークステーションブレードのEthernetポート(NIC1、NIC2、およびiLO 4)へのネットワーク接続を確認し
ます。
ワークステーションブレードの操作
9
5.
ワークステーションブレードにRGSをインストールし、ワークステーションブレードとクライアントコン
ピューター間のRGSの動作を確認します。将来のRGS接続のために、クライアントコンピューターのIPアドレ
スを書き留めます。
6.
必要なアプリケーションをワークステーションブレードにインストールします。
7.
ワークステーションブレード、アプリケーション、RGS、およびクライアントコンピューターから構成される
ソリューションを検証します。
他のワークステーションブレードやクライアントコンピューターをソリューションに統合することができます。
ワークステーションブレードの取り付けおよび電源投入
取り付けおよび電源投入のプロセスの概要については、『HP ProLiant WS460c Gen8 Workstation Bladeインストー
ル手順』を参照してください。ワークステーションブレードの多くのコンポーネントはサーバーブレードと共通で
あるため、ワークステーションブレードの取り付けおよび電源投入のプロセスについて詳しくは、次のサーバーブ
レード用のガイドを確認してください。
•
『HP BladeSystem c7000エンクロージャーセットアップ/インストレーションガイド』
•
『パワーサプライインストール手順 HP BladeSystem c7000エンクロージャ用』
•
『HP BladeSystem c3000エンクロージャーセットアップ/インストレーションガイド』
•
『HP BladeSystem c3000タワーエンクロージャーセットアップ/インストレーションガイド』
•
『HP ProLiant WS460c Gen8 Workstation Bladeユーザーガイド』
•
『HP BladeSystem Onboard Administratorユーザーガイド』
•
『HP Integrated Lights-Out 4ユーザーガイド』
•
インターコネクトデバイスのマニュアル
ワークステーションブレードのインフラストラクチャの準備
ワークステーションブレードのインフラストラクチャ(エンクロージャー、パワーサプライ、Onboard Administrator
モジュール、およびネットワーク)を準備するには、以下の手順を実行します。
1.
PDUの配線を含めてエンクロージャーをセットアップするには、『HP BladeSystem c7000エンクロージャー
セットアップ/インストレーションガイド』の手順に従ってください。
2.
HPのWebサイトhttp://www.hp.com/go/bladesystem/powercalculator(英語)にあるHP BladeSystemの電源
に関するガイドラインに従って、エンクロージャーにパワーサプライを取り付けます。
3.
『HP BladeSystem Onboard Administratorユーザーガイド』に従って、Onboard Administratorモジュールの取
り付けおよび設定を行います。
ワークステーションブレードハードウェアの設定
ブレードをエンクロージャーに取り付ける前に、ワークステーションブレードハードウェアを設定します。特に記
載がない場合、WS460c Workstation Bladeでは以下に示すハードウェアを設定できます。
•
インテル® Xeon® プロセッサー - 最大2基のプロセッサーを取り付けることができます。プロセッサーは同じ
速度でなければなりません。
メモリ - ワークステーションブレードには、最大16個の32 GB DIMM、合計で512 GBのメモリを取り付けら
れます。
•
NVIDIAグラフィックスアダプター - WS460c Workstation Bladeは多くのグラフィックスアダプターをサポー
トしています。グラフィックスアダプターは、あらかじめ取り付けられた状態で出荷されます。使用できる
NVIDIAグラフィックスアダプターの一覧については、HPのWebサイトhttp://h10032.www1.hp.com/ctg/
Manual/c01446476.pdf(英語)の『Hardware and Software Supported by HP ProLiant Blade Workstations』
を参照してください。
ワークステーションブレードの操作
10
•
ドライブ - WS460c Workstation Bladeは、1台または2台のSASまたはSATAハードドライブやSSDをサポート
しています。
•
FBWC - WS460c Workstation Bladeは、512 MBのメモリ構成で購入できます。FBWCの最新情報については、
HPのWebサイトhttp://www.hp.com(英語)にあるQuickSpecsを参照してください。
ワークステーションブレードへのメディアの接続
ワークステーションブレードのアーキテクチャーでは、ブレードにメディアを接続する主に次の方法(CD/DVDド
ライブなど)がサポートされています。
•
ローカルI/Oケーブル上のいずれかのUSBコネクターにメディアを接続する
•
ブレードに共有ネットワークドライブを接続する
•
iLO 4仮想メディアを使用して、PCメディア(CD/DVDドライブなど)をワークステーションブレードにマウ
ントする
さらに、BladeSystem c3000エンクロージャーは、ワークステーションブレードにオペレーティングシステムやソ
フトウェアをインストールするために使用できるオプションのDVDドライブをサポートしています。Onboard
Administratorを使用すると、エンクロージャー内の任意またはすべてのワークステーションブレードにDVDドライ
ブを接続できます。
ワークステーションブレードの電源投入
ユーザーモードでワークステーションブレードの電源を投入します。詳しくは、「リモートコンソールモード」(7
ページ)を参照してください。
ワークステーションブレードの前面の電源ボタンを押すか、iLO 4リモートコンソールを使用するか、Onboard
Administratorによって、ワークステーションブレードの電源を手動で投入できます。
ローカルI/Oケーブルを使用して、ローカルでワークステーションブレードの電源を入れるには、以下の手順に従っ
てください。
1.
ワークステーションブレードをBladeSystem c3000エンクロージャーまたはBladeSystem c7000エンクロー
ジャーに取り付けます。ブレードはホットプラグ対応であるため、エンクロージャーの電源を入れたまま、挿
入したり取り外したりできます。
2.
ワークステーションブレードの前面にあるローカルI/OコネクターにローカルI/Oケーブルを接続します。
ローカルI/Oケーブルにモニター、USBキーボード、およびUSBマウスを接続します。
ワークステーションブレードとの対話方法およびローカルI/Oケーブルに接続されているUSBデバイス(キー
ボードやマウスなど)の数によっては、USB CD/DVDドライブのような追加のUSBデバイスを接続するために、
USBハブを追加する必要がある場合があります。
3.
フロントパネルの電源ボタンを押して、ブレードの電源を入れます。モニターに起動シーケンスが表示されま
す。[Remote Console Mode]を[Setup Mode]に設定し、BIOS設定を保存してから、起動プロセスを続行します。
ワークステーションブレードのスリープ状態
ワークステーションブレードでは、2つのスリープ状態がサポートされています(S0(完全にオン)およびS5(電
源に接続しているがオフ))。他の電力管理状態(たとえば、休止状態やスタンバイ)は使用しないでください。
S5スリープ状態から、NIC1およびNIC2の両方によってWOLがサポートされています。ただし、スリープ状態S5
にあるワークステーションブレードは、クライアントコンピューターからのRGS接続要求に応答できません。その
ため、クライアントコンピューターにRGS接続障害が表示されます。WOLが発生すると、ワークステーションブレー
ドはオペレーティングシステムから起動し、クライアントコンピューターによってRGS接続を確立できます。
ワークステーションブレードの操作
11
ネットワークの設定および確認
NIC1、NIC2、およびiLO 4を使用してネットワーク経由でワークステーションブレードにアクセスできることを確
認する必要があります。デフォルトでは、DHCPによってNIC1、NIC2、およびiLO 4のIPアドレスが設定されます。
したがって、ワークステーションブレードがDHCPサーバーに接続できることを確認してください。
NIC1およびNIC2の設定
以下の手順では、ローカルI/Oケーブルに接続されているキーボード、マウス、およびモニターを使用しています。
NIC1およびNIC2を確認するには、以下の手順に従ってください。
1.
2.
以下のいずれかのオプションを選択します。
o
Windows®オペレーティングシステムから、ipconfigコマンドを使用して、DHCPによってNIC1および
NIC2のIPアドレスが設定されていることを確認します。
o
各NICの静的IPアドレスとサブネットマスクを指定します。
NIC1とNIC2の動作を確認するには、PCからブレードSMHにアクセスします。HTTPSプロトコルとポート2381
を使用して、
ブラウザーウィンドウで各IPアドレスを指定します。各NICを使用するSMHページが表示されます。
iLO 4ネットワークの確認
1.
2.
次のいずれかの方法を選択して、iLO 4のIPアドレスを取得します。
o
ブレードを再起動します。再起動中、起動コンソールにiLO 4のIPアドレスが表示されます。
o
SMHにログインします。[マネジメントプロセッサー]の下にある[Embedded HP iLO4 NIC]をクリックする
と、iLO 4のIPアドレスが表示されます。
o
Onboard Administratorを使用します。
HTTPSを使用して、PCのブラウザーウィンドウでiLO 4のIPアドレスを指定します。ログイン画面が表示されます。
RGSのインストール、設定、および確認
RGS(具体的にはRGS Sender)は、出荷時にワークステーションブレードにインストールされていません。HPから
RGSを入手し、ワークステーションブレードにインストールする必要があります。ワークステーションブレードに
添付されている使用許諾契約証明書によって、HPからRGSを無料でダウンロードできます。詳細とダウンロード手
順については、証明書を参照してください。
RGSは、RGSのホームページhttp://h50146.www5.hp.com/products/workstations/remote/index.htmlから購入する
こともできます。RGSが動作するには、ライセンスのインストールが必要です。詳しくは、RGSのホームページの
[RGSユーザー/ライセンスマニュアル]から『HP Remote Graphicsソフトウェアライセンスガイド』を参照してくだ
さい。
インストール手順については、『HP Remote Graphicsソフトウェアユーザーガイド』を参照してください。
RGS接続はクライアントコンピューターから開始されます。RGS接続を確立する方法については、HPのWebサイト
http://h50146.www5.hp.com/products/workstations/remote/install-guid.htmlにある『HP Remote Graphicsソフト
ウェアユーザーガイド』を参照してください。
ワークステーションブレードの操作
12
アプリケーションのインストール
ワークステーションブレードには、リムーバブルメディアストレージデバイス(CD/DVDドライブやディスケット
ドライブなど)が搭載されていない場合があります。したがって、アプリケーションをインストールするときは、
最初にワークステーションブレードがアプリケーションのインストールパッケージにアクセスできるようにする必
要があります。パッケージをアクセス可能にする最も一般的な方法は、次のとおりです。
•
ブレードのドライブ - ネットワーク経由でアプリケーションのインストールパッケージをワークステーショ
ンブレードのドライブにコピーし、ドライブからインストールを実行します。
•
PCのドライブ - アプリケーションのインストールパッケージをPCのドライブにコピーします。RGSを使用し
てPCからワークステーションブレードにログインし、PCのドライブをブレードに割り当てます。RGSを使用
し、PCから割り当てられたネットワークドライブを使用して、ブレードでインストールパッケージを実行しま
す。この方法のバリエーションとして、共有ネットワークドライブにインストールパッケージを保存し、共有
ドライブをブレードに割り当て、ネットワークドライブからアプリケーションをインストールします。
•
ローカルI/OケーブルおよびCD/DVDドライブ - USB CD/DVDドライブをローカルI/Oケーブルに接続し、CD
またはDVDからアプリケーションをインストールします。
•
iLO 4仮想メディア - PCから、iLO 4を使用してワークステーションブレードに接続します。iLO 4のリモート
コンソール機能および仮想メディア機能を使用して、必要なメディアデバイスをPCからワークステーションブ
レードに接続します。
ワークステーションブレードがアプリケーションのインストールパッケージにアクセスできる場合、PCで次のデバ
イスからインストールを開始できます。
•
RGS(ユーザーモードが必要)
•
iLO 4リモートコンソール(管理者モード、セットアップモード、またはサーバーモードが必要)
•
Windows®リモートデスクトップ接続
•
ローカルI/Oケーブルに接続されているキーボード、マウス、およびモニター
各インストール方法には、利点と制限があります。
•
ローカルI/Oケーブルに接続されているUSBデバイスを使用するローカルインストール - 特に複数のメディア
が必要なインストールの場合、一般的にこれが最も信頼性が高い方法です。ただし、この方法では、ブレード
がある場所まで出向く必要があります。この方法のバリエーションとして、ローカルI/Oケーブルを使用して
メディアのみを接続し、RGS、RDC、またはiLO 4リモートコンソールを使用してリモートにワークステーショ
ンブレードと対話します。ただし、ワークステーションブレードの近くでメディアを操作し、リモートに対話
するのは面倒な場合があります。
•
(ワークステーションブレードまたはPCの)ドライブへのインストールパッケージのコピー - 使用するアプ
リケーションのインストール手順によっては、この方法を使用できない場合があります。特に、インストール
に複数のCDやディスケットが必要な場合、この方法では不可能な場合があります。
•
NVIDIAグラフィックスアダプターの検出に依存するアプリケーション - iLO 4リモートコンソール環境とロー
カルI/Oケーブル環境の両方で、Matrox G200ビデオコントローラーがWindows®デスクトップを表示してい
る必要があります。アプリケーションのインストールがNVIDIAグラフィックスアダプターの検出に依存して
いる場合、正しくインストールされない場合があります。
•
RDCの使用 - アプリケーションのインストールがNVIDIAグラフィックスアダプターの検出に依存している場
合、正しくインストールされない場合があります。
•
途中で再起動が必要なアプリケーションのインストール - Windows® RDC環境とRGS環境の両方で、ブレード
の再起動時に接続が停止します。アプリケーションのインストールで途中の再起動が必要な場合、再起動後に
RDCまたはRGSの再接続が必要になります。
アプリケーションのインストール方法を選択したら、各アプリケーションによって指定されたインストールプロセ
スを使用してアプリケーションをインストールします。
ワークステーションブレードの操作
13
追加のワークステーションブレードとクライアントコン
ピューターの統合
追加される各デバイスが既存のソリューションコンポーネントと正しく動作することを確認するために、各ワーク
ステーションブレードやクライアントコンピューターを取り付けた後で確認を行うことをおすすめします。たとえ
ば、ソリューションに新しいワークステーションブレードを統合した後で、新しいワークステーションブレードと
既存のクライアントコンピューターの間でRGSが動作することを確認できます。
ワークステーションブレードの操作
14
カスタムWindowsイメージの作成
WS460c Workstation Blade用のカスタムWindowsイ
メージの作成
この章では、WS460c Workstation Blade用のカスタムWindows®イメージを作成する方法について説明します。カ
スタムWindows®イメージには、出荷前に取り付けられたコンポーネントを組み込む必要があります。
カスタムWindows®イメージの作成プロセス
カスタムWindowsイメージを作成するには、いくつかの方法があります。この項では、Windows® CDを使用し、デ
バイスドライバーのような必要なソフトウェアを追加して、イメージを作成する方法について説明します。すべて
の対話は、ローカルI/Oケーブルに接続されているキーボード、マウス、CD/DVDドライブ、およびモニターを使用
して行います。
必要なコンポーネント
カスタムWindows®イメージを作成するには、以下のソフトウェアおよびハードウェアコンポーネントが必要です。
•
ディスケットドライブおよびCD/DVDドライブをブレードに接続する方法。この接続は、次のいずれかの方法
で行うことができます。
o
ローカルI/Oケーブル - USBハブ、USBキーボード、USBマウス、USB CD/DVDドライブ、USBディスケッ
トドライブ、およびモニターをローカルI/Oケーブルに接続します。ローカルI/Oケーブルには2個のUSB
コネクターしかなく、接続には4個が必要になるため、USBハブが必要です。
o
PC - PCから、iLO 4リモートコンソールおよび仮想メディアを使用して、ディスケットドライブおよび
CD/DVDドライブをブレードに接続します。
•
Microsoft® Windows®メディア - Microsoft®ボリュームライセンスメディアまたは市販バージョンを使用でき
ます。ボリュームライセンスメディアをアクティブにする必要はありません。
•
HP Remote Graphicsソフトウェア
•
HP Blade Workstation Support Pack
•
NVIDIAグラフィックスドライバー
オプションソフトウェア
SMHはオプションで、ワークステーションブレードのソフトウェアとドライバーのWebサイトからダウンロードで
きます。SMHを使用すると、ブレードのステータスをリモートで監視できます。
オペレーティングシステムの設定
Windows®オペレーティングシステムが起動したら、次のように設定します。
1.
RGS性能を最大化するために、無地のWindows®壁紙を設定します。
2.
必要な場合、WOLを設定します。
カスタムWindowsイメージの作成
15
3.
ワークステーションブレードの電源が入っていて要求に応答できるように、すべての電源管理機能(たとえば、
休止状態)をオフにします。
4.
[再起動]および[ログオフ]の2つのオプションを持つように[スタート]→[シャットダウン]メニューを設定しま
す。ブレードの電源を入れるために管理者の介入が必要になる[シャットダウン]、[スタンバイ]、および[休止
状態]オプションを削除します。
5.
Windows®ファイアウォールを設定します。以下のファイアウォール例外処理をおすすめします。
o
Windows®リモートデスクトップ接続 - リモートデスクトッププログラム例外
o
Windows®リモートアシスタンス - リモートアシスタンスプログラム例外
o
Windows®ファイルとプリンターの共有(HP Insight Controlサーバー配備に必要) - ファイルとプリンター
の共有プログラム例外
o
HP Remote Graphicsソフトウェア - C:¥Program Files¥Hewlett-Packardを追加します。
o
Remote Graphics Sender - ¥rgsender.exeプログラム例外
o
SMH - 次の表に示したポート例外を追加します。
説明
ポート
プロトコル
HP SMH Webサーバー
2301
HTTP
HP SMH Secure Webサーバー
2381
HTTPS
WBEM/WMI Mapper
5988
HTTP
WBEM/WMI Mapper(Secure)
5989
HTTPS
SSHポート
22
SSH
SNMPエージェント
161
SNMP
SNMPエージェント
162
SNMPトラップ
ping検出(ICMP)
—
ICMP
ping検出(TCP)
80
HTTP
マネジメントプロセッサー
443
HTTPS
RGS Sender
42966
SSL
Insight Controlサーバー配備を使用する場合は、ファイルとプリンターの共有プログラム例外を有効にします。また、
Insight Controlサーバー配備がワークステーションブレードにアクセスできるように、次の表に示すポート例外を追
加します。
ポート
種類
説明
53
TCP
Insight Controlサーバー配備
(DNSおよびSQL)
53
UDP
Insight Controlサーバー配備
(DNS)
67
TCP
Insight Controlサーバー配備
(DHCP REQ)
68
TCP
TDP DHCP REP
69
TCP
Insight Controlサーバー配備
(M-TFTP)
80
TCP
Insight Controlサーバー配備
(iLOおよびHTTP)
88
TCP
Insight Controlサーバー配備
(Kerberos)
88
UDP
Insight Controlサーバー配備
(Kerberos)
123
UDP
Insight Controlサーバー配備
(SNMP)
カスタムWindowsイメージの作成
16
135
TCP
Insight Controlサーバー配備
(AeXNS、DCOM、およびSQL)
135
UDP
Insight Controlサーバー配備
(AeXNSおよびDCOM)
137
TCP
Insight Controlサーバー配備
(Netlogon SMBおよびSQL)
161
TCP
Insight Controlサーバー配備
(SNMP)
162
TCP
Insight Controlサーバー配備
(SNMP)
389
UDP
Insight Controlサーバー配備
(LDAP ping)
401
TCP
Insight Controlサーバー配備
(WOL)
402
TCP
Insight Controlサーバー配備
(Depエージェント)
445
UDP
Insight Controlサーバー配備
(MS-DS)
636
TCP
Insight Controlサーバー配備
(SSL LDAP)
750
TCP
Insight Controlサーバー配備
(Windows® 2000 AD)
751
TCP
Insight Controlサーバー配備
(Windows® 2000 AD)
752
TCP
Insight Controlサーバー配備
(Windows® 2000 AD)
753
TCP
Insight Controlサーバー配備
(Windows® 2000 AD)
754
TCP
Insight Controlサーバー配備
(Windows® 2000 AD)
1010
TCP
Insight Controlサーバー配備
(PXEConfig)
1433
TCP
Insight Controlサーバー配備
(SQL)
1500
TCP
Insight Controlサーバー配備
(RPC)
1758
TCP
Insight Controlサーバー配備
(TFTP)
1759
TCP
Insight Controlサーバー配備
(TFTP)
2381
TCP
Insight Control サ ー バー 配備 、Insight
Controlサーバー配備Webエージェント
2500
TCP
Insight Controlサーバー配備
(RPC)
4011
TCP
Insight Controlサーバー配備
(Ext DHCP PXE)
カスタムWindowsイメージの作成
17
Windowsイメージの展開
1.
sysprepコマンドを実行して、各ターゲットシステム上に新しいセキュリティIDを生成します。詳しくは、
Microsoftのマニュアルを参照してください。
2.
イメージをキャプチャーします。
3.
イメージをワークステーションブレードに展開します。
カスタムWindowsイメージの作成
18
ワークステーションブレードでのWindows 7の使用
Windows 7のインストール
次のいずれかの方法でWindows® 7をインストールします。
•
ローカルI/Oケーブルに接続されているデバイス、つまりUSBハブ(キーボード、マウス、およびCD/DVDド
ライブ)、およびモニターを使用して、インストールプロセスを実行する。リモートインストールの場合、ロー
カルPCからiLO 4仮想メディアとリモートコンソールを使用できます。この方法は他の方法より時間がかかり、
ネットワークの問題の影響を受けやすい方法です。
•
HP Insight Controlサーバー配備または別の配備ソリューションを使用します。多くのイメージ生成/配備ソ
リューションがありますが、HP Insight Controlサーバー配備は、HPがサポートしている唯一のワークステー
ションブレード用ソリューションです。
ワークステーションブレードへのWindows 7のインス
トール
1.
Microsoft®の標準のインストール手順に従ってWindows® 7をインストールします。
2.
最新のインストールドライバーを入手するには、HP Workstation Blade PSP Support Packをインストールします。
3.
サポートされる最新のファームウェアを入手するには、HP Firmware Release Setをインストールします。
4.
NVIDIAドライバーをインストールします。
Windows 7デスクトップの表示
ユーザーモードでWindows® 7デスクトップを表示するには、リモート用プロトコルを使用する必要があります。
HP ProLiantの更新、管理、および診断ソフトウェアに対
する特別なサポート上の考慮事項
HP ProLiantの更新、管理、診断ソフトウェアに対する、次の特別なサポート上の考慮事項を確認してください。
HP Insight Diagnostics
Insight Diagnosticソフトウェアは、サーバープラットフォーム向けに設計されたHP ProLiantの技術です。この製品の
オンラインバージョンは、ワークステーションブレードのクライアントオペレーティングシステムではサポートさ
れません。
HP Service Pack for ProLiant
HP SPPソフトウェアは、サーバープラットフォーム向けに設計されたHP ProLiantの技術であり、最近Windows 7の
サポートが追加されました。
Windows 7とともに使用する場合のSPPに対するサポートは、次のとおりです。
•
SPP Offline(ファームウェアの更新)は、ワークステーションブレードで完全にサポートされます。
ワークステーションブレードでのWindows 7の使用
19
•
SPP Online(ドライバー、ソフトウェア、およびファームウェア)は、ワークステーションブレードでサポー
トされますが、次の例外と推奨構成があります。
o
SPPオンラインモードでのインストールと更新で、次のコンポーネントが検出されます。ただし、ワーク
ステーションブレードのWindows 7 でサポートされているこれらのユーティリティは、クライアントOS
の基本的な使用には通常推奨されない管理ツールです。
— Windows Server x64 Edition用HP ProLiantインテグレーテッドマネジメントログビューアー
— Windows 2003/2008/2012 x64 Edition用HP Lights-Outオンライン設定ユーティリティ
— Windows 64ビット用HP ProLiantアレイコンフィギュレーションユーティリティ
— Windows Server 2008用HPネットワークコンフィギュレーションユーティリティ
— Windows Server 2008 x64 Edition用HP ProLiant SmartアレイSAS/SATAイベント通知サービス
o
SPPオンラインモードでのインストールと更新で、次のコンポーネントが検出される可能性があります。
これらのユーティリティはWindows 7のワークステーションブレードでテストされていないため、おすす
めできません。誤ってインストールされた場合、安定性に関する問題が発生することはありません。イン
ストール処理中は、次のコンポーネントの選択を解除することをおすすめします。
— HP Insight Diagnostics Online Edition for Windows
— Windows Server x64 Edition用HP Insight Management WBEM Providers
ワークステーションブレードでのWindows 7の使用
20
ユーザー情報
ユーザー情報の概要
この章では、クライアントコンピューター(デスクトップクライアント、ラップトップクライアント、シンクライ
アント、ワークステーションクライアントなど)からワークステーションブレードと対話する方法について説明し
ます。この章の内容は次のとおりです。
•
クライアントの電源投入
•
RGSの動作の変更
•
クライアントからブレードへの接続
•
ワークステーションブレードへのCtrl+Alt+Deleteの送信
•
ワークステーションブレードのデスクトップウィンドウへのアクセス
•
モニター間のデスクトップウィンドウの移動
•
デスクトップウィンドウによる複数のディスプレイの網羅
•
RGSの使用
クライアントの電源投入
クライアントの電源を入れるには、ブレードのフロントパネルにある電源ボタンを押します。起動シーケンスが1
分未満で完了し、エンタープライズディレクトリ認証ウィンドウまたはリモートディスプレイのコントロールパネ
ルが表示されます。Webmin管理画面が表示される場合は、クライアントが正しく設定されていません。管理者に
連絡して支援を求めてください。
RGSの動作の変更
RGSの動作を変更する必要がある場合があります。それには、RGS Receiverのコントロールパネル、リモートディ
スプレイウィンドウのツールバー、または仮想KVMを使用します。Receiverのコントロールパネルを使用すると、
クライアントと1つまたは複数のブレード間のすべての接続を変更することができます。リモートディスプレイウィ
ンドウのツールバーは、単一の接続のみを制御します。仮想KVMを使用すると、クライアント上のモニターより多
くのディスプレイ領域がブレードにある場合、接続間を切り替えることができます。RGSの設定について詳しくは、
『HP Remote Graphicsソフトウェアユーザーガイド』を参照してください。
RGSコントロールにアクセスするには、RGS Receiverが[Setup Mode]にある必要があります(この場合、キーボー
ドとマウスの入力がRGS Receiverに向けられます)。RGS Receiverが[Setup Mode]にある場合、ディスプレイが灰
色になるのでわかります。[Setup Mode]をアクティブにするには、RGS Receiverウィンドウが選択されているとき
に特定のキーシーケンスを入力します。デフォルトで、[Setup Mode]に入るキーシーケンスは、Shiftを押し、スペー
スを押し、スペースを離すです(より単純には、Shiftキーを押しながら、スペース バーを押して離します)。[Setup
Mode]でShiftキーを押したまま、次のことを行うことができます。
•
Mキーを押して(セットアップモード+M)、Receiverのコントロールパネルを表示する。
•
Hキーを押して(セットアップモード+H)、リモートディスプレイウィンドウのツールバーを表示する。
•
Tabキーを押して、仮想KVMにアクセスする。
これらのキーシーケンスが動作しない場合は、管理者に連絡してください。
ユーザー情報
21
クライアントからブレードへの接続
RGSは次の基本的な動作モードをサポートしています。
•
ノーマルモードの場合、RGSを1台のリモートコンピューターに接続できます。
•
ディレクトリモードの場合、RGSを複数台のリモートコンピューターに接続できます。
RGSの動作について詳しくは、『HP Remote Graphicsソフトウェアユーザーガイド』を参照してください。
ワークステーションブレードへのCtrl+Alt+Deleteの送信
Ctrl+Alt+Deleteを使用すると、ログインしたり、Windows®タスクマネージャーにアクセスしたり、デスクトップをロッ
クしたりすることができます。以下のクライアントからワークステーションブレードにアクセスしている場合、プロ
セスはデスクサイドシステムと同じです。Ctrl+Alt+Deleteキーシーケンスはブレードに直接転送されます。
•
HP Workstation Bladeクライアント
•
HP dc72 Workstation Bladeクライアント
•
HP dc73 Workstation Bladeクライアント
Microsoft® Windows®を実行するクライアントを使用している場合、Ctrl+Alt+DeleteはWindows®オペレーティング
システムによってインターセプトされます。このような場合、ワークステーションブレードでなく、クライアント
コンピューターによって生成されるMicrosoft® Windows®セキュリティ画面が表示されます。その場合、以下の手順
を実行します。
1.
[Cancel]をクリックします。
2.
RGSリモートディスプレイウィンドウのツールバーを開き、[Changing the behavior of RGS]を選択し、
[Ctrl+Alt+Del]ボタンをクリックします。
また、Microsoft® Windows®クライアントから代替シーケンスCtrl+Alt+Endを使用することもできます。RGSでこの
シーケンスが無効になっている場合は、有効にしてください。
1.
RGSのコントロールパネルを開きます(セットアップモード+M)。
2.
[Advanced]ボタンをクリックします。
3.
[Hotkeys]タブをクリックします。
4.
[Send CTRL-ALT-END key sequence as CTRL-ALT-DEL]を選択します。
デスクトップウィンドウによる複数のディスプレイの
網羅
ワークステーションブレードのNVIDIAグラフィックスアダプターは、大型ディスプレイ領域(最大4×2500×1600)
をサポートしています。クライアントコンピューターは、ブレードのデスクトップウィンドウを収容するために自
動的にそのディスプレイ領域を調整します。ディスプレイ領域は、モニターの台数と解像度によって制限されます。
たとえば、単一のワークステーションブレードデスクトップウィンドウで、それぞれが1280×1024の解像度を持ち、
横に並べた2台のクライアントモニターを網羅するようにしたい場合があります。ブレードデスクトップウィンドウ
のサイズを決定するプロセスは、従来のPCで解像度を変更する場合と同じです。
1.
ワークステーションブレードデスクトップウィンドウの空いている部分を右クリックし、[Screen resolution]
を選択します。
2.
画面解像度のスライダーを2560×1024に調整し、[OK]をクリックします。
これで、デスクトップウィンドウが2台のモニターを網羅します。デスクトップウィンドウが右端のモニターから始
まる場合は、ウィンドウ全体を表示するためにデスクトップウィンドウを左端のモニターまで移動します。
ユーザー情報
22
RGSの使用
RGSがプライマリプロトコルの場合は、『HP Remote Graphicsソフトウェアユーザーガイド』のRGSの使用に関す
る章(HPのWebサイトhttp://h50146.www5.hp.com/products/workstations/remote/install-guid.html)を参照して
ください。
ユーザー情報
23
頭字語と略語
DHCP
Dynamic Host Configuration Protocol
DNS
domain name system。ドメインネームシステム
FBWC
flash-backed write cache。フラッシュバックアップ式ライトキャッシュ
HP SIM
HP Systems Insight Manager
iLO 4
Integrated Lights-Out 4
PDU
power distribution unit。パワーディストリビューションユニット
POST
Power-On Self-Test。電源投入時セルフテスト
RDC
remote desktop connection。リモートデスクトップ接続
RGS
remote graphics software
SAS
serial attached SCSI。シリアル接続SCSI
SATA
serial ATA。シリアルATA
SIM
Systems Insight Manager
SMB
Server Message Block
頭字語と略語
24
SMH
System Management Homepage
TFTP
Trivial File Transfer Protocol
USB
universal serial bus。ユニバーサルシリアルバス
WOL
Wake-on LAN。ウェイクオンLAN
頭字語と略語
25
索引
C
さ
Ctrl-Alt-Del、リモート送信
22
サーバーモード
H
す
HP Insight Diagnostics
19
HP Service Pack for ProLiant
スリープ状態
11
19
せ
N
NICの設定
7
接続、クライアントからブレード
設定、オペレーティングシステム
設定、ネットワーク
12
セットアップ
7
セットアップモード
7
12
R
Remote Graphics Software(RGS)
RGS(Remote Graphics Software)
RGS、動作の変更
21
12、23
12、23
22
15
て
デスクトップ、表示
19
W
Windows® XP-32、カスタムイメージの作成
Windows 7、インストール
19
Windows 7デスクトップ、表示
19
Windowsイメージの展開
18
Windowsイメージを展開する
18
13
13
10
ね
はじめに
15
12
12
12
概要
5
カスタムWindows® XPイメージの作成
カスタムイメージの作成、Windows®
管理
7
管理者モード
7
5
ひ
か
15
15
必要なコンポーネント
15
必要なソフトウェア
15
ビデオコントローラー
6
ビデオサブシステム
6
ふ
く
クライアントからブレードへの接続
クライアントユーティリティ
14
取り付け
9
取り付けの準備
は
お
オペレーティングシステムの設定
と
ネットワーク、確認
ネットワーク、設定
ネットワークの確認
あ
アプリケーション、インストール
アプリケーションのインストール
15
22
プ ロ セ ス 、 カ ス タ ム Windows® XP-32 イ メ ー ジ の 作
成
15
も
モード、管理者
7
索引
26
モード、サーバー
7
モード、セットアップ
7
モード、ユーザー
7
モード、リモートコンソール
モニターの網羅
22
モニター、網羅
22
7、8
ゆ
ユーザー情報
21
ユーザーモード
7
り
リモートコンソール
7、8
リモートコンソールモード
7、8
わ
ワークステーションの起動
9
ワークステーションの電源投入
11
ワークステーションブレードでのWindows 7
19
ワークステーションブレードの管理
9
ワークステーションブレードの検証
9
ワークステーションブレードハードウェアの設定
ワークステーションブレードへのメディアの接続
10
11
索引
27
Fly UP