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学会ニュース - Japanese Society for Artificial Organs
●学会ニュース 《有限責任中間法人日本人工臓器学会 2008 年度総会議事録》 日 時: 2008 年 11 月 27 日(木)16:30 ∼ 19:10 Impact Factor(IF)が 2009 年度版 Jour nal Citation Repor t (JCR2009)に掲載されることになった。 場 所: 六本木アカデミーヒルズ 40(第 5 会場) 2)JAO の引用を促進するために過去の論文リストのメール配信 出席者: 出席者 108 名,署名表決者および表決委任者 34 名,計 142 名(評議員現在数 192 名,総会開催定足数 97 名) はじめに,福井理事長より 2008 年 4 月 1 日から有限責任中間法 や,New Issue Alert のメール配信などにより,会員への働き かけ・利便性の向上に努めた。 3)単行本「人工臓器イラストレイティッド」につき,当初の予定 人として法人化したことにより,定款に定めるところにより従 を上回る売れ行きであり,また,CD-ROM 版も新たに作成さ 来の評議員会を総会と称することが説明された。 れ,こちらも好評であった。 c. 教育・臨床工学(代謝) (秋 葉) 1. 一般社団法人について(田 林) 2008 年 12 月 1 日からの公益法人制度改革 3 法の施行に伴い, 1)透析技術認定士につき,透析療法合同専門委員会が主体(日 有限責任中間法人から一般社団法人へ移行することになり, 本腎臓学会・日本泌尿器科学会・日本人工臓器学会・日本移 手続きに伴う定款および定款施行細則の改定案,新設条項案 植学会・日本透析医学会から選出された委員により構成)と が提出され承認された。 なって試験や認定制度を運営している。認定委員長の太田 2. 財務報告(冨 澤) 和夫先生が勇退され,東京女子医科大学の佐中孜先生に交代 法人化にあたり,会計年度を変更していることから多くの会 計資料報告となる。 したことにより,事務局が太田医学研究所から財団法人医療 機器センターに変更となったことが報告された。 1) (任意団体)日本人工臓器学会 2007 年度決算について報告が なされ承認された。引き続き,高谷監事から適正に会計処理 がなされている旨の監査報告がなされた。 2)臨床工学技士会において,血液浄化専門臨床工学技士認定制 度が開始され,本会へ協賛依頼があり理事会で承諾した。 d. 教 育(冨 澤) 2)日本人工臓器学会公益法人化準備会 2008 年度決算について 1)第 24 回教育セミナーは本年 7 月 12 日(土)・13 日(日),東京 報告がなされ承認された。引き続き,高谷監事から適正に会 女子医科大学にてテーマ「人工臓器」として開催され,参加者 計処理がなされている旨の監査報告がなされた。 は 470 名であった。 なお,日本人工臓器学会公益法人化準備会は,一般社団法人 2)教育セミナー時にウエットラボとして日本人工臓器学会が主 日本人工臓器学会へ資産の移管が完了した後,解散となる。 催していた体験型講習が,本年度より JaSECT の正式な体外 3)有限責任中間法人日本人工臓器学会 2008 年度収支決算につ いて報告がなされ承認された。引き続き,高谷監事から適正 に会計処理がなされている旨の監査報告がなされた。 4)有限責任中間法人日本人工臓器学会 2009 年度収支予算書案 について説明がなされ承認された。 循環技術教育プログラムの一部となった。 3)体外循環の安全教育として,若手心臓外科医と臨床工学技士 が一緒に参加するハンズオンセッション「人工心肺コース」 を第 38 回日本心臓血管外科学会(久留米)において行った。 4)心臓血管外科専門医認定機構の認定修練施設の「基幹施設」 5)日本人工臓器学会公益法人化準備会 2009 年度収支予算書案 について説明がなされ承認された。 の必須条件を「臨床工学技士 1 名以上勤務」から「体外循環技 術認定士 1 名以上勤務」に変更を希望して,教育担当理事と 臨床工学(体外循環)担当理事の連名で書簡を送った。 6)第 21 回・第 22 回体外循環技術認定試験会計報告 体外循環技術認定試験について会計報告がなされた。本会の 中間法人化に伴い,便宜上繰越金の 3 分の 1 を本会計に支出 5) 「医療安全全国共同行動“いのちをまもるパートナーシップ” キャンペーン」に日本人工臓器学会として参加することと なった。 することになった旨説明された。 今後公益法人をめざすなら,公益事業をどれだけ創出するか, e. 臨床工学(体外循環) (西 村) どのように有益な公益事業を行うかが重要であることから,事 1)2008 年 7 月 13 日(日)に開催された第 22 回体外循環技術認定 業創出のための議論を行い,予算書案に明確に示していくよう 名誉会長より意見があった。 士認定試験および資格更新について報告がなされた。 (受験者 89 名,合格者 78 名,合格率 87.6%,資格更新者 82 名) 2)体外循環技術認定士認定委員会規定の作成を現在進めている 3. 各委員会報告ならびに審議 ことが報告された。 a. 庶務・会則(田 林) 1)2008 年 8 月 31 日現在の会員現状報告がなされた。 f. 将来計画・大会あり方(西 村) 2)名誉会員および特別会員の推戴について承認がなされた。 名誉会員:工藤龍彦先生 2008 年 7 月に委員会を開催し,学会をさらに活性化させてゆ く方策について主に協議した。 功労会員:河盛隆造先生,森頴太郎先生 1)会員数を増やすための対策として,医師や研究者だけでなく, b. 編 集(巽) 臨床工学技士や看護師にも入会してもらうよう,セミナーや 1)英文誌につき,Thomson Scientific(ISI)社のデータベース 市民公開講座の開催も前向きに検討していく。 Science Citation Index Expanded への収載が決定し,最初の 82 2)拡大将来計画委員会を 20 人程度の規模で立ち上げ,来年早々 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 3)人工臓器関連パネルについては順次作り直していく予定であ には開催予定である。 る。 g. 診療報酬対策(塩 野) 1)2008 年 4 月の診療報酬改定では, 「植込型補助人工心臓適応 基準(K604)の緩和」に関して,厚生労働省によるヒアリング へ参加し一定の進展が見られた。2009 年度の改正要望では, さらに適応拡大に関し,日本心臓血管外科学会,日本胸部外 4)FAQ へのアクセスが多いことから,さらなる充実に努めた い。 5)工学系の学会の多くにバナー広告が掲載されている。導入に 向け引き続き調査・検討する。 科学会,日本循環器学会と協力しながら今後も継続申請の方 l. 評議員選出(平 澤) 針となった。 1)本年度は評議員の改選年であるため,学会誌・ホームページ 2)日本不整脈学会との共同申請中であったペースメーカー関連 の手技料増額については, 「両室ペーシング機能付き埋込型 上で公示している旨説明された。 資料に基づき評議員審査申請について説明がなされた。評議 除細動器移植術」(14,000 点)が新設された。さらに点数増 員審査のための業績の基準単位を満たしやすくするため,単 加を要望中である。 位の取得項目を増やしたことの説明がなされた。 3)その他,ステントグラフト実施規準管理委員会,循環器関連 健保協議会などと協調しながら委員会運営を継続している。 2)法人化により評議員の任期が 2 年となることから,評議員選 出作業も今後は 2 年毎に行われる。そのため申請書の提出に ついても,これまでよりは簡略化することを申し送る旨説明 h. 臨床研究推進(巽) 1)埋込み型補助人工心臓のレジストリとして,現在米国で行わ された。 れている INTERMACS に相当するものの構築が進められて m. 論文賞 いる。分科会ではプロトコール作成,調査項目の検討,有害 1)循環領域(富 永) 事象の定義などの検討を行っており,プロトコール確定後, 本年度の循環領域における論文賞選出(1 編),および選考過 2009 年からのレジストリの開始を目指している。 程について報告がなされた。 2)Japan-US Harmonization By Doing(HBD) 2)代謝領域(米 川) 臨床研究推進委員会からは WG2 の Co-chair として中谷武嗣 本年度の代謝領域における論文賞は該当なしとなり,選考過 委員が参画し, 「実践による日米医療機器規制調和(HBD)シ 程について報告がなされた。 ンクタンク会議 2008(Japan-US HBD East 2008 Think Tank Meeting)の開催などの活動を行った。 3)広領域(山 家) 本年度の広領域における論文賞選出(2 編),および選考過程 3)植込型補助人工心臓要件策定検討委員会 について報告がなされた。 厚生労働省および医薬食品局審査管理課より植込型補助人工 心臓の使用に係る体制等の要件の策定について協力依頼があ り, 「植込型補助人工心臓」要件策定検討委員会報告がまとめ n. 技術賞・Grant(平 澤) 資料に基づき Grant(3 編)と技術賞(1 編)の選出および選考過 程について報告がなされた。 4. 第 46 回大会準備報告(斎 藤) られた。 i. 国 際(富 永) 斎藤大会長より今回の大会概要について案内がなされた。ま 1)来年の IFAO は米国ダラスにて ASAIO との Joint Congress と た,今大会のテーマは「人工臓器学と組織工学・再生医学の なり,ASAIO から JSAO とセッションを設けたいとの依頼が 益々の融合を!」としてそれに沿った企画を準備したところ, あったとの報告がなされた。 組織工学・再生医学に関する一般演題の登録が多数あり,謝 2)IFAO 理事改選により,高谷先生の任期満了を受け,富永理事 が 推 薦 さ れ 了 承 さ れ た。 ま た,IFAO の 中 に Executive 意が述べられた。 5. 第 47 回大会長の選任 Commitee が設置され,同委員会の副委員長の推薦依頼が 林副大会長が専任され,大会概要について報告された。 あったため,本学会より中谷理事を推薦し,承認された。 会 期:2009 年 11 月 12 日(木)∼ 14 日(土) 3)トルコに人工臓器学会が設立され IFAO に理事として加入を 希望する申請があったが,見送ることとなった。日本がイニ 場 所:朱鷺メッセ(新潟) 6. 第 47 回副大会長の選任 シアティブをさらにとれるように活動を続けていくよう,要 理事会において山家智之氏(評議員)が第 47 回副大会長として 望された。 選出されたことが報告され,承認された。山家智之氏より就 任の挨拶が行われた。 j. 新科学技術・未来プロジェクト(山 家) 市民公開講座と人工臓器領域の新しい方行性を探るという 2 会 期:2010 年 11 月 18 日(木)∼ 20 日(土) つの方針で今後活動していくことが報告された。 k. 情報・広報(山 下) 続いて,名誉会長・名誉会員・特別会員授与式,認定試験合格 1)資料に基づきホームページのアクセス状況などにつき報告が 者の発表授与式,Grant 授与式,論文賞・技術賞・大会長賞の 授与式が行われた。 なされた。 2)海外からのアクセスも見込めるよう,英文ページの構築も進 以上 2008 年 11 月 27 日(木) めていく予定である。 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 83 賛助会員: 入 会 会 員 報 告 1社 (マッケ・ジャパン(株)) 退 会 (2008 年 8 月 31 日現在) 2社 (ボストンサイエンティフィックジャパン(株), 第一三共(株)) 名誉会長 ……………………………………………18 名 名誉会員 ……………………………………………15 名 逝去者 特別会員 ……………………………………………69 名 石川 重司(正会員) 梶原 博一(正会員) 佐藤 伸一(正会員) 宮崎 照生(学生会員) 功労会員 ……………………………………………17 名 正 会 員 ……………………………………… 2,559 名 吉岡 信也(正会員) 学生会員 ……………………………………………65 名 (五十音順敬称略) 賛助会員 ……………………………………………23 社 名誉会員推戴者 会員異動(2007 年 10 月 1 日∼ 2008 年 8 月 31 日) 正 会 員: 入 会 130 名 退 会 97 名 逝去退会 工藤 龍彦(東京医科大学八王子医療センター) 特別会員推戴者 4名 学生会員: 入 会 7名 退 会 8名 逝去退会 1名 河盛 隆造(順天堂大学大学院) 森 頴太郎(三上クリニック) (五十音順敬称略) 新旧対照表 現 行 改 定 案 有限責任中間法人日本人工臓器学会 定款 一般社団法人日本人工臓器学会 定款 (名 称) 第 1 条 当法人は, 有限責任中間法人日本人工臓器学会と称し, (基金の総額) 第 5 条 当法人の基金の総額は,金 300 万円とする。 (名 称) 第 1 条 当法人は,一般社団法人日本人工臓器学会と称し, (基金の総額) 第 5 条 当法人は,会員又は第三者に対し,基金の拠出を求 めることができるものとする。 (社 員) 第 9 条 当法人の一般社団及び一般財団法人に関する法律 (以下 「一般社団・一般財団法人法」という)に定め る社員は, (理事及び監事の員数) 第 15 条 当法人は,次の役員を置く。 3 理 事 3 名以上 12 名以内 (選 任) 第 16 条 理事長は,理事会において選任する。 (社 員) 第 9 条 当法人の中間法人法上の社員は, (理事及び監事の員数) 第 15 条 当法人は,次の役員を置く。 3 理 事 3 名以上 13 名以内 (選 任) 第 16 条 理事長は,総会において別に定めるところにより, 評議員の中から総会において選任する。 (職 務) 第 17 条 (任 期) 第 18 条 理事の任期は,就任後 2 年…,監事の任期は,就任後 4 年… 2 …ただし,理事長を除き,通算 6 年 84 (職 務) 第 17 条 2 当法人は,理事長を一般社団・一般財団法人法に定 める代表理事とする。 (条文追加) 以下項繰り下げ (任 期) 第 18 条 理事の任期は,選任後 2 年…,監事の任期は,選任後 2 年… 2 …ただし,通算 6 年 (文言削除) 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 現 行 改 定 案 (総 会) 第 41 条 (理事会) 第 42 条 理事会は,理事をもって構成する。 … 6 理事会は,理事現在数の 3 分の 2 以上が出席しなけれ ば,議事を開き,議決することができない。ただし, 当該議事について文書によってあらかじめ意思を表 示した者は,これを出席者とみなす。 (総 会) 第 41 条 当法人の総会は,一般社団・一般財団法人法に定め る社員総会とする。 (条文追加) 2 項以下繰り下げ (理事会) 第 42 条 当法人は,理事会を置く。 (条文追加) 7 監事は,理事会に出席して,意見を述べることがで きる。 10 …議事録を作成し,議長及び出席理事が, (定款の変更) 第 50 条 …評議員現在数の 4 分の 3 以上 (解 散) 第 51 条 …評議員現在数の 4 分の 3 以上 2 項以下繰り下げ 7 理事会は,理事現在数の過半数が出席しなければ, 議事を開き,議決することができない。 8 理事会の決議の目的である事項について,理事の全 員が書面により同意の意思表示をしたときは,当該 議案を可決する旨の理事会の決議があったものとみ なす。 (条文追加) 9 監事は,理事会に出席し,必要があると認めるとき は,意見を述べなければならない。 12 …議事録を作成し,議長及び出席理事並びに監事が, (定款の変更) 第 50 条 …評議員現在数の 3 分の 2 以上 (解 散) 第 51 条 …評議員現在数の 3 分の 2 以上 (規定外事項) 第 52 条 当法人の定款に定めのない事項は,中間法人法及び その他法令並びに総会の議決を経て別に定める定款 施行細則によるものとする。 (残余財産の処分) 第 52 条 当法人が解散等により清算するときに有する残余財 産は,総会の議決により,当法人と類似の事業を目 的とする他の公益法人又は国若しくは地方公共団体 に寄付する。 (新設) (剰余金の分配) 第 53 条 当法人は,剰余金が生じた場合においても,当該剰 余金の分配を行わない。 (新設) (規定外事項) 第 54 条 当法人の定款に定めのない事項は,一般社団・一般 財団法人法及びその他法令並びに総会の議決を経て 別に定める定款施行細則によるものとする。 有限責任中間法人日本人工臓器学会 定款施行細則 一般社団法人日本人工臓器学会 定款施行細則 第 13 章 附 則 第 10 条 第 2 章 理事・理事長及び監事の選任 第 23 条 理事・理事長及び監事の選任は, 第 24 条 理事長以外の理事及び監事は, 第 25 条 理事長は, 第 13 章 附 則 1 この定款の変更は,一般社団・一般財団法人法の施行に 伴い,平成 20 年 12 月 1 日から発効する。 (新設) 第 10 条 (2)過去 6 年の学会大会に 3 回以上参加しているこ と。 (条文追加) 以下号繰り下げ 第 2 章 理事及び監事の選任 (文言削除) 理事及び監事の選任は, (文言削除) 理事及び監事は, (文言削除) (削除) 以下第 26 条より条繰り上げ 第 6 章 附 則 1 第 10 条第 2 号の規定は,平成 24 年度より施行する。 (新設) 第 23 条 第 24 条 第 25 条 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 85 86 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 87 88 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 89 90 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 91 92 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 93 編集委員会報告 教育委員会報告 1. 英文誌「Journal of Artificial Organs: JAO」編集状況 1. 第 24 回教育セミナーについて 英文誌 Jour nal of Ar tificial Organs の過去 1 年間の発行は 1)会期・場所: 2008 年 7 月 12 日(土) ・13 日(日) Vol. 10 No. 4 ∼ Vol. 11 No. 3 の 4 冊で,合計で Review Paper 6 編, 東京女子医科大学弥生記念講堂 Original Article 22 編,Case Report 2 編,Brief Communication 6 2)テーマ:「人工臓器」 編,Obituary 1 編,Erratum 1 編,総頁数 226 頁であった。また, 3)参加者数: 日本人工臓器学会会員 投稿から受理までの平均日数は 173.5 日,受理から発行までは 非会員 128.2 日で,Accepted Rate は 87.5%であった。2006 年 4 月から 日本体外循環技術医学会 スタートした電子投稿査読システム Editorial Manager(EM)は 3 年目に入り,査読作業の効率化・迅速化とともに投稿原稿作 39 名 28 名 403 名 4)来年の教育セミナーの会場は東京女子医科大学の弥生記念講 堂が工事で使えないため,他施設を借用予定。現在交渉中。 成・改訂の簡便化や郵便費用の削減などのメリットを生み出し 5)体外循環の安全に関する取り組みが心臓外科医には全く周知 ている。海外からの投稿も容易となり,EM 導入後の投稿元も されていないため,周知を目的に,DVD Vol. 1 を再度配布し た。 7ヶ国(刊行開始以降では 13ヶ国)を数えている。 今年度の最大のトピックは,Thomson Scientific(ISI)社の 2. 教育セミナー時にウエットラボとして日本人工臓器学会が主 データベース Science Citation Index Expanded への収載が決定 催して行っていた体験型講習が,2008 年度からの JaSECT の したことである。2007 年の Vol. 10 No. 1 から登録されることと 正式な体外循環技術教育プログラムの一部になった。 なり,最初の Impact Factor(IF)は 2009 年版 Jour nal Citation 3. 体外循環の安全教育として,若手心臓外科医と臨床工学技士 Report(JCR2009)に掲載される運びとなった。利便性向上に関 が一緒に参加するハンズオンセッション「人工心肺コース」 しては,EM 導入に引き続いて,Vol. 10 No. 3 より New Issue を第 38 回日本心臓血管外科学会(久留米)において行った。 Alert の e-mail 配信を開始し,また JAO のこれまでの掲載論文リ 参加者アンケートでは, 「人工心肺装置の標準的接続方法お ストおよび key word 検索方法の紹介を年 2 回の e-mail 配信で よびそれに応じた安全教育等に関するガイドライン」(2007 行っている。投稿の啓蒙に関しては,学会大会長との連携下に, 年 3 月)に参加した医師 8 名は「初めて知った」4 名, 「聞いた 演者に対する Call for Paper の e-mail 配信を行うとともに,大会 こ と が あ る 」3 名 で,全 く 周 知 さ れ て い な か っ た。 ま た, 発表投稿論文からの大会長賞授賞を継続して行っている。投稿 JaSECT からの「安全装置設置基準の勧告」(2007 年 4 月)に 規 定 に 関 し て も,新 た な カ テ ゴ リ ー と し て「Minireview」 ついても「初めて聞いた」4 名, 「内容は見ていない」3 名で, 「努 「Technical Forum」を増設するなどの工夫を進めている。また, 力している」および「遂行している」は皆無であった。すなわ 評議員選出規定の見直しにより, 「JAO」および「人工臓器」掲載 ち,体外循環の安全に関する取り組みが心臓外科医には全く の単位が大幅に増加されることとなった(例:JAO 原著筆頭著 周知されていないことが明らかであった。 者の場合,これまでの 10 単位から 16 単位に増加)。会員諸氏に 4. 心臓血管外科専門医認定機構の認定修練施設の「基幹施設」 は,今後一層本誌への投稿および本誌論文の参考文献引用をお の必須条件を「臨床工学技士 1 名以上勤務」から「体外循環技 願いしたい。 術認定士 1 名以上勤務」に変更を希望して,教育担当理事と臨 2. 和文誌「人工臓器」編集状況 床工学(体外循環)担当理事の連名で書簡を送った。 和文誌「人工臓器」の過去 1 年間の発行は,通常号が Vol. 36 今後,上記以外に,基幹施設の,常勤の心臓外科医に 5 年に 1 No. 3 および Vol. 37 No. 1 の 2 号,および大会抄録号(Vol. 37 No. 回は日本人工臓器学会主催の教育セミナー「体外循環と補助 2)の計 3 冊で,編集委員会では通常号 2 冊の編集作業を行った。 循環」の受講義務づけ,JaSECT からの安全装置設置基準の勧 とくに,Vol. 37 No. 1 では「人工臓器と救急・集中治療」という 特集を組み,救命救急・集中治療の専門家によって最新情報の 告の遵守などをさらに申し入れていきたい。 5.「医療安全全国共同行動“いのちをまもるパートナーシップ” 提供が行われた。 キャンペーン」に日本人工臓器学会として参加することにし 3. 単行本「人工臓器イラストレイティッド」 た。 2007 年秋に刊行された単行本「人工臓器イラストレイティッ 臨床工学関連(体外循環)委員会報告 ド(日本人工臓器学会編・A4 判フルカラー88 頁)」については, 掲載されているイラストの画像ファイルが利用可能な CD-ROM 1. 第 22 回体外循環技術認定士認定試験について 版を本年新たに作成し,順調に販売が進んでいる。会員に対す 1)会期・場所 る大幅な割引販売を行っており(学会ホームページの INDEX 「学会誌」内で紹介) ,会員諸氏には大学や専門学校での講義副 2008 年 7 月 13 日(日)12:30 より(セミナー終了後) 12:30 ∼ 14:30 筆記試験 東京女子医科大学臨床講堂 1 読本・参考図書などとして是非広くご活用いただきたい。 および 2 15:00 ∼ 2)試験について 受験者数:89 名 94 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 口頭試問 弥生記念講堂地下会議室 臨床工学技術科 合 格 者:78 名(合格率 87.6%) 最 高 点:96 点(99 点満点) 2063 佐藤 慶 社会保険中央総合病院臨床工学技士室 北里研究所北里大学病院 ME センター 最 低 点:67 点 2089 佐藤 直己 平 均 点:82.91 点 2069 眞 隆一 (独)国立病院機構東京医療センター 2020 菅原 誠一 診療部麻酔科 2. 体外循環技術認定士資格更新について 1 回目更新申請者数:36 名 医療法人渓仁会手稲渓仁会病院臨床 工学部 2 回目更新申請者数:33 名 3 回目更新申請者数:13 名 2073 杉本 響 千葉中央メディカルセンター臨床工 学科 第 22 回体外循環技術認定士認定試験合格者 78 名 受験番号 氏名 所属 2044 鈴木 修 防衛医科大学校病院材料部 2045 髙橋 邦仁 国立病院機構千葉医療センター麻酔科 2015 髙橋 秀暢 広島大学病院診療支援部臨床工学部門 2012 飯塚 宏 岡村記念病院 ME 科 2058 高山 舞 兵庫医科大学病院臨床工学室 2043 五十嵐 栄 千葉徳洲会病院臨床工学科 2002 竹内 斉 滋賀医科大学医学部附属病院臨床工 2080 池間 妙子 沖縄県立南部医療センターこども医 療センターME センター 2068 竹田 博行 長野厚生連北信総合病院臨床工学科 2005 伊藤 和徳 三重県立総合医療センター臨床工学 G 2037 谷 誠二 三重大学医学部附属病院 ME 室 2088 伊藤 裕美 ベルランド総合病院臨床工学室 2033 谷延 憲児 社会保険小倉記念病院 2021 戸田久美子 2077 井上 清 福岡大学病院臨床工学センター 2072 今西 健蔵 トヨタ記念病院調達ファシリティマ ネジメントグループ 学部 群馬県立心臓血管センター技術部臨 床工学科 2024 仲地 勝弘 沖縄中部徳洲会病院臨床工学部 2035 色川 桂輔 埼玉東部循環器病院臨床工学科 2026 中西理恵子 新宮市立医療センター臨床工学部 2086 海老澤佳世 東京女子医科大学病院臨床工学部 2032 那須 敏裕 医療法人渓仁会手稲渓仁会病院臨床 2041 遠藤久美子 医療法人財団石心会川崎幸病院 CE 科 2031 大谷 英彦 横浜市立みなと赤十字病院医療技術 2007 西端 純司 京都第一赤十字病院救急部医療技術科 部医療技術科 2064 野沢 義則 八戸市立市民病院臨床工学科 工学部 2022 岡野 隆浩 医療法人財団石心会川崎幸病院 CE 科 2006 熨斗 正和 医療法人社団高清会高井病院透析室 2052 加藤 真 豊橋市民病院診療技術局臨床工学室 2076 濱田 政彰 刈谷豊田総合病院臨床工学科 2065 加納 寛也 神戸大学医学部附属病院手術部 2083 林 輝行 国立循環器病センター手術部 2047 亀井 理生 兵庫医科大学病院臨床工学室 2082 繁在家 亮 自治医科大学付属病院臨床工学部 2018 川田 伸哉 虎の門病院臨床工学部手術室 CE 科 2060 福田 知世 上尾中央総合病院臨床工学科呼吸循 2014 河端 賢司 市立四日市病院臨床工学室 2046 河藤 壮平 心臓病センター榊原病院臨床工学科 2057 舩木 哲也 公立昭和病院臨床工学室 2027 菊池 紀敏 信州大学医学部附属病院医療用電子 2029 古籏 章裕 山梨大学医学部附属病院手術部 機器管理センター 2034 松上 紘生 鳥取大学医学部附属病院 ME センター 2001 木村 俊大 宝塚市立病院診療部臨床工学室 2066 松村 卓広 長野厚生連北信総合病院臨床工学科 2075 久保田浩光 石巻赤十字病院臨床工学技術科 2016 湊 拓巳 (独)国立病院機構大阪医療センター 2051 熊井 良一 亀田総合病院 ME 室 2009 熊谷しづか 東京都立八王子小児病院麻酔科 2050 南村 秀行 日本赤十字社和歌山医療センター医 2017 古賀 史郎 東京都立清瀬小児病院麻酔科 2042 小島 将稔 医療法人大雄会総合大雄会病院総合 2054 峯垣 裕文 高清会高井病院透析室 臨床工学室 2019 宮川 宣之 諏訪赤十字病院臨床工学技術科 2040 向井 憲子 広島市立安佐市民病院手術室 ME セン 環係 医療技術部臨床工学室 2013 小林有紀枝 静岡県立こども病院麻酔科 2056 斉藤 慎一 JA 神奈川県厚生連相模原協同病院医 2028 齊藤 達也 療技術部臨床工学技術科 ター 療技術部臨床工学室 2079 本吉 宣也 旭川医科大学病院臨床工学技術部門 さいたま赤十字病院医療技術部臨床 2030 森光 祐輔 医療法人天神会新古賀病院臨床工学部 工学技術科 2011 矢田部芳治 (独)国立病院機構水戸医療センター 2004 酒井 徳昭 第二岡本総合病院臨床工学科 2055 寒河江 磨 北海道大学病院 ME 機器管理センター 2062 横山 真司 兵庫県立こども病院診療機材管理室 2039 﨑山 智之 東海大学医学部付属病院診療技術部 2003 横山 透 邦友会小田原循環器病院臨床工学部 診療部 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 95 2071 2010 2036 横山 雄一 若松 禎人 渡部 悟 国立病院機構香川小児病院統括診療 場合に限る)に限るものとする」と改訂され,一定の進展が見 部麻酔科 られた。2009 年度の改正要望では,さらに適応拡大に関し「植 順天堂大学医学部附属順天堂医院臨 込型補助人工心臓のブリッジユース項目の削除」を要望し, 床工学室 日本心臓血管外科学会,日本胸部外科学会,日本循環器学会 医療法人渓仁会手稲渓仁会病院臨床 工学部 ※氏名開示了承者のみ掲載 と協力しながら今後も継続申請の方針とした。 2. 日本不整脈学会との共同申請中であったペースメーカー関連 (五十音順敬称略) の手技料増額については, 「両室ペーシング機能付き埋込型 除細動器移植術」(14,000 点)が新設された。さらに当該手 技の点数アップ,埋込型除細動器交換術,ペースメーカー電 将来計画・大会あり方委員会報告 池交換術,埋込型除細動器移植術の点数増加を要望中である。 将来計画・大会あり方委員会は,引き続き日本人工臓器学会 その他,ステントグラフト実施規準管理委員会,循環器関連 の将来的な発展を目指すとともに,実際に臨床応用される人工 健保協議会などと協調しながら委員会運営を継続している。 臓器の創生がなされるような活動の実現を目指して努力する所 臨床研究推進委員会報告 存である。 1. 2008 年 7 月に委員会を開催し,日本人工臓器学会をさらに活 性化させてゆく方法として下記のような議論があった。 ・臨床工学技士や看護師に会員になってもらうよう促すこと が必要。 1. トラッキング医療機器のデータ収集評価システム構築に関 する検討会および埋込み型補助人工心臓分科会 (独)医薬品医療機器総合機構の安全部調査分析課を事務局と して,埋込み型補助人工心臓のレジストリとして現在米国で行 ・そのためには,臨床工学技士や看護師に対して何らかのイ ンセンティブが働くように工夫することが必要。 ・体外循環技術認定士や,現在検討中の人工心臓管理認定士 などの資格認定を積極的に行ってゆく。 われている INTERMACS(Interagency Registry of Mechanically Assisted Circulatory Support: NHLBI,FDA,CMS,病院,企業 が参加)に相当するものの構築が進められている。目的は,長 期使用型補助人工心臓の経時的な不具合発生率などの稼働状況 ・日本透析医学会や日本臨床工学技士会とタイアップしてゆ に係るデータを収集,評価するシステムを整備するため,埋込 み型補助人工心臓の埋込み患者および長期使用を目的とした体 くことも必要。 ・そういった資格が診療報酬に反映するように,働きかけて 外設置型補助人工心臓装着患者の日本におけるレジストリを構 築することである。日本人工臓器学会臨床研究推進委員会から ゆくことも必要。 ・体外循環技術認定士をもう少しとりやすくするために,セ ミナーの回数を増やす,あるいは,北海道や九州などでも は中谷武嗣委員が分科会座長として参画し,現在までに第 6 回 までの分科会が開催され,プロトコール作成,調査項目の検討, 有害事象の定義などの検討を行った。プロトコール確定後,参 企画する。 ・市民公開講座のようなものを大会と同時に企画して,人工 加施設や関連企業への説明会を行い,2009 年からのレジストリ 臓器というものを一般の人にもっと知ってもらう。人工臓 開始を目指している。 器を使っている人が社会で活躍している例を示す。 2. Japan-US Harmonization By Doing(HBD) 2. 主に財政的な面から開催が実現していない拡大将来計画委員 4 つの Working Group が活動しているが,WG2 が補助人工心 会については,規模をそれほど大きくせず,20 人程度で,学 臓に関する市販後レジストリ(Postmarket Registr y: Ar tificial 会員は基本的に自費で,非学会員は 1 万円程度の援助で行う。 Heart)を担当しており,上記 1. の活動と連携している。米国側 参加者を評議員の先生からアンケート形式でご推薦いただく から FDA,日本側からは厚生労働省,医薬品医療機器総合機構, こととし,2009 年 1 月頃を目途に開催を目指す。宿泊施設の 日本医療機器産業連合会とアカデミアが参加しているが,臨床 ある安価な会場については現在検討中である。 研究推進委員会からは WG2 の Co-chair として中谷武嗣委員が 参画し, 「実践による日米医療機器規制調和(HBD)シンクタン 診療報酬対策委員会報告 ク会議 2008(Japan-US HBD East 2008 Think Tank Meeting)の 外科系学会社会保険委員会連合(外保連)の手術委員会,処置 開催などの活動を行った。 委員会,検査委員会,実務委員会などの各委員会と連携をとり 3. 植込型補助人工心臓要件策定検討委員会 ながら,保健医療全般に関わる懸案を引き続き検討している。 厚生労働省医政局研究開発振興課医療機器情報室および医薬 1. 2008 年 4 月の診療報酬改定では,ここ数年来の改正要望案件 食品局審査管理課医療機器審査管理室より植込型補助人工心臓 である「植込型補助人工心臓適応基準(K604)の緩和」に関し の使用に係る体制等の要件の策定について,日本胸部外科学会 96 て,厚生労働省によるヒアリング参加などの結果,従来の「日 がとりまとめ役として,日本人工臓器学会,日本心臓血管外科 本臓器ネットワークに登録された心臓移植待機中の患者に限 学会,日本心不全学会,日本循環器学会,日本心臓病学会およ るものとする」が「日本臓器ネットワークに登録された心臓 び日本臨床補助人工心臓研究会に協力依頼があった(臨床研究 移植待機中の患者,または登録申請中の移植希望患者(全身 推進委員会から中谷武嗣委員が参画)。①適応基準,②施設基準, 状態の悪化等やむをえない理由により当該手術を必要とする ③実施医基準,④在宅治療安全管理基準について検討が行われ, 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 「植込型補助人工心臓」要件策定検討委員会報告がまとめられ た。今後,補助人工心臓を扱う「人工心臓管理技術士(仮称)」 の認定について検討を行っていく予定である。 情報・広報委員会報告 1. 2008 年度事業報告 ⅰ)ホームページの管理 4 月 28 日(月)から新しい HP に切り替え,その後現在まで, HP 更新の全ての作業を当委員会で行っている。新 HP では FAQ を設けた。FAQ に対するアクセスの割合は 10 ∼ 40%であり, これらの多くが新規のアクセスと考えられる。アクセス件数を 増加させるには,掲載記事の恒常的な更新が不可欠であり,今 後も最新の情報を掲載できるように努める。アクセスの解析は 別添の通りである。 ⅱ)質問・問い合わせ事項への対応 学会に対する直接的な問い合わせは,4 月以降 2 件のみ(昨年 同期 6 件)となった。これは FAQ が奏功しているものと思われ る。 ⅲ)HP 掲載の推薦図書を刷新 推薦図書を,1990 年以降に刊行されたものに刷新するととも に,一般向けのページ,会員向けページに分けて紹介している。 また,Amazon 社と提携し HP 上で購入が可能なシステムとし た。 日本人工臓器学会評議員審査のための業績の基準 ⅳ)人工臓器関連パネル 日本人工臓器学会評議員になるための審査をうけようとする ・ 新潟ジュニアメディカルフォーラム(新潟市)への資料提供: 者は審査の行われる前年の 12 月 31 日現在 1) において,つぎの テルモ社が人工心臓の展示を行うに当たり,学会 HP のイラ 各号に定める業績の基準のうち第 1 号∼第 5 号の基準を合算し ストと説明文の使用を許可した。 て 43 単位以上の業績を有するか,または第 6 号の各項のいずれ ・ 学都仙台コンソーシアムサテライトキャンパス仙台市民公開 かに該当することを必要とする。 講座:2008 年 6 月 7 日,仙台市で行われた公開講座(共催: 又日本人工臓器学会定款施行細則第 10 条の 1 項および 2 項の 日本人工臓器学会)に展示パネルの貸し出しを行った。 条件をそなえているものとする(2002 年 12 月 1 日以前より本会 ・(財)岐阜県研究開発財団先端科学技術体験センター「サイ エンスワールド」:7 月初め∼ 9 月初めの期間,岐阜市で行わ 会員であり,かつ会費を完納 2) していること。2008 年 12 月 1 日 現在で満 66 歳未満であること)。 れた上記博覧会に,展示パネルの貸し出しを行った。 2. 2009 年度事業計画 第 1 号 過去 6ヵ年間に,本会またはこれと深い関連を有する内 ⅰ)ホームページの英語化 外学術団体の機関誌またはこれらに準ずる学術刊行物 3) に,人 海外関連学会(ASAIO など)からの要望もあり,HP の英語化 工臓器の研究を主体とした論文(原著のほか総説,解説,講座な を進める。英語化が必要なページの選別を行い,安価に仕上が どを含む)を掲載し,または,人工臓器に関する学術図書の著作 るように配慮する。 を行ったことがあること。 ⅱ)人工臓器関連パネル 本号の業績の単位はつぎのとおりとする。 作製から 5 年経過しており,内容の陳腐化とともに,パネル 1. 原著の筆頭著者 4 単位 自体に汚れが目立つ箇所も多い。順次作り直す。 2. 原著の論文指導者 4 単位 ⅲ)質問・問い合わせ事項への対応方法の再考 3. 原著の連名著者 1 単位 HP の FAQ に対するアクセスが多いことから,さらなる充実 4. 原著以外の論文の筆頭著者 2 単位 に努める。 5. 原著以外の論文の連名著者 1 単位 ⅳ)HP のバナー広告および掲載料金 6. 図書(分担執筆でない場合)の筆頭著者 6 単位 工学系の多くの学会にバナー広告が掲載されている。調査を 7. 図書(分担執筆でない場合)の連名著者 4 単位 継続する。 8. 図書(分担執筆の場合)の筆頭著者 2 単位 9. 図書(分担執筆の場合)の連名著者 1 単位 10. 図書の編集,監修など筆頭,連名いずれも 3 単位 ただし, 「人工臓器」, 「Journal of Artificial Organs」の原著の 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 97 筆頭著者並びに原著以外の筆頭著者,原著論文の指導者に関し 同一委員会については複数年にわたる委員歴でも 1 単位のみの ては,所定の単位に,その所定の単位の 100 分の 100 に相当する 計上とする。 単位を加算する。 第 6 号 つぎの各項に掲げる本会役員としての経歴を有するこ 国際語 4) による場合は,所定の単位に,その所定の単位の 100 と。 分の 100 に相当する単位を加算する。 1. 本会の大会長であったこと。 または現に大会長であること。 第 2 号 過去 6ヵ年間に本会が主催した学術集会において,研究 2. 本会の理事・監事であったこと。または現に理事・監事 であること。 発表を行ったことがあること。 〔注〕 本号の業績の単位はつぎのとおりとする。 1. 一般演題の筆頭研究者 2 単位 1)今回は,2003 年 1 月 1 日から 2008 年 12 月 31 日迄となる。 2. 一般演題の連名 5) 研究者 1 単位 2)2008 年度までの会費を完納していること。 3. 特別講演など 6) の筆頭研究者 4 単位 3)学術刊行物として下記のものは含まない。 4. 特別講演などの連名研究者 1 単位 ・学内紀要およびそれに準ずる刊行物 ・地域・学術団体が発行する雑誌 5. シンポジウム,パネルディスカッション などの筆頭研究者 ・職域雑誌 3 単位 ・企業が発行するもの 6. シンポジウム,パネルディスカッション などの連名研究者 1 単位 過去 6ヵ年間に,本会と深い関連を有する内外学術団体が主 4)国際語とは英語,独語,仏語などとする。 5)共同研究者であっても連名研究者でなければ,業績の単位と して認めない。 催した全国的又はそれ以上の規模 7) の学術集会において人工臓 器の研究を主体とした研究発表を行ったことがあること。 6)教育講演,依頼講演,招請講演,記念講演および本会が学術 集会時に主催した学術セミナーにおける講演などを含む。 本号の業績の単位はつぎのとおりとする。 1. 一般演題の筆頭研究者 1 単位 2. 特別講演などの筆頭研究者 2 単位 7)地方会は含まない。また全国的であっても小集会を対象とせ ず,通常の学会の年次学術集会あるいはそれに匹敵するか, またはそれを越える水準と規模の学術集会を意味する。 3. シンポジウム,パネルディスカッション などの筆頭研究者 2 単位 8)毎年 7 月に本会が主催する教育セミナー (「人工臓器」, 「体 外循環と補助循環」)が該当する。 ただし,国際学会及び海外の学会における場合は,所定の単 位に,その所定単位の 100 分の 100 に相当する単位を加算する。 提出に際しての注意 (筆頭研究者のみ) 過去 6ヵ年間に本会が主催した教育セミナー7) において,講演 第 1 号∼第 4 号の業績については,審査申請書とともにつぎ を行ったことがあること。 の各項の資料を準備し,手元に保管する。無作為に抽出された 本号の業績の単位はつぎのとおりとする。 申請者は資料を提出するものとする。 1. セミナー講演 3 単位 1. 第 1 号の業績については,つぎのとおりとする。 第 3 号 過去 6ヵ年間に,本会が主催した学術集会,もしくは教 ア. 論文については,その別冊またはその複写。 育セミナー8) において研究発表の座長または司会を行ったこと イ.図書については,分担執筆であるか否かおよび筆頭著 者か連名著者かまたは編集,監修などに携ったことな があること。 ど,必要事項を明示することのできる目次などの複写。 本号の業績の単位はつぎのとおりとする。 1. 一般演題の座長,司会 1 単位 ウ.同一テーマによる場合は,第 1 号と第 2 号の単位は重複 2. 特別講演などの座長,司会 3 単位 加算しない(大会で発表し,大会号に集録されたもの は,どちらかの単位となる)。 3. 教育セミナー,シンポジウム,パネルディスカッション などの座長,司会 3 単位 2. 第 2 号の業績についてはつぎのとおりとする。 ア.要旨形式等によって掲載された記録のあるものは,そ ただし,併催する国際学会における場合は,所定の単位に, の別刷またはその複写。 その所定の単位の 100 分の 100 に相当する単位を加算する。 イ.要旨形式等によって掲載された記録のないものは,そ 第 4 号 過去 6ヵ年間に,本会が主催した学術集会,もしくは教 育セミナーに出席したことがあること。 の学術集会や教育セミナーのプログラムの当該部分を 本号の業績の単位は,1 回の出席につき,つぎのとおりとす 明示することのできる複写とする。 3. 第3号の業績については,学術集会,もしくは教育セミナーの る。 1. 本会が主催した学術集会への出席 5 単位 2. 本会が主催した教育セミナーへの出席 5 単位 プログラムの当該部分を明示することのできる複写とする。 4. 第 4 号の業績については,つぎのとおりとする。 第 5 号 過去 6ヵ年間に,本会の常設委員の委員を務めたことが ア.学術集会の出席については,その参加証の複写。 あること。 イ.教育セミナーについては,受講証の複写。 本号の業績の単位は,1 委員会につき 1 単位とする。ただし, 98 ただし,今回の申請においては,本号業績導入の初回 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 であるため,過渡的な措置として上記資料を紛失した 場合であっても,これを認めることとする。 5. 例年,業績単位(43 単位)に満たない申請者がいるので,余 2008 年度日本人工臓器学会論文賞(循環領域) 著 者 名:K a z u y o s h i F u k u n a g a , A k i h i k o Ho m m a , A k i o 裕をもって,多目の点数となるよう準備すること。 Funakubo, Eisuke Tatsumi, Yoshiyuki Taenaka, Soichiro Kitamura, Yasuhiro Fukui 評議員審査申請に際してのポイント 論文題名:Pulsatile blood pump with a linear drive actuator ① 評議員になるための審査を受けることのできる資格は 2002 年 12 月 1 日以前より本会会員でありかつ,会費(2008 年度) 掲 載 誌:J Artif Organs 2007;10:77-84 【選考理由】 を完納していること,および 2008 年 12 月 1 日現在で満 66 歳 本論文の特筆すべき点は linear oscillator y actuator を使用し 未満であることが要件となっております(定款施行細則第 10 た LVAS として,従来,構想はあったが実現しなかったポンプを 条)。入会年月日がこれに満たない場合や会費を完納してい 独自に工夫作成し,厚さ 50 mm,直径 100 mm,重量 740 g と小 ない場合は書類を提出することはできません。 型で植え込み可能なものにした点にある。山羊に 42 日間埋め また,評議員に就任された際の名簿もしくはホームページ上 込み,慢性動物実験まで行っており,その間機械的な故障はな での氏名,所属機関・部局名の開示,および会務上必要となっ かった。定常流ポンプ全盛の今の時代に拍動流ポンプかという た際のご登録いただいた E メールアドレスの使用について, 疑問の声も上がったが,なによりも日本発の新型のポンプであ ご同意いただきますようお願い致します。 る点,その独創性,新規性および達成度は評価されるべきと考 ② 例年,業績単位(43 単位)に満たない人がおりますので,多め えられる。共著者として,国立循環器病センター研究所の 3 名 が含まれていたが,実験はすべて福永氏とそのグループによっ の点数となるように提出してください。 ③ 申請書提出期限:2008 年 12 月 15 日(消印有効) てなされており,その努力もまた評価されるべきである。繰り 返すが,本論文は新規性,独創性に富み,2008 年度の論文賞(循 提出期限は厳守してください。 ④ 受領証をご希望の方は,郵便ハガキ(切手貼付)にご返送先の 住所・氏名をご記入の上,申請書類に同封してください。ハ 環領域)に相応しいと考えられた。 【選考経過】 ガキが同封されていない場合や,切手を貼っていない場合に 論文賞(循環領域)選出委員会は 2008 年 6 月 25 日東京にて開 は,受領証を発行いたしかねますので,ご了承ください。 催された。7 人中 5 人の委員が出席し,会は成立した。評議員各 ⑤ 資料は申請締め切り後に無作為(提出者の 10%程度)に抽出 位から推薦をいただいた論文は 10 編。各論文について,新規性, された先生方にご提出いただきます。 独創性,完成度,会員に与える知見の有用性,他誌に類似の論 提出受付期間が短いのであらかじめ提出資料のご準備をお願 文を発表していないかなどにつき白熱した討議がなされ,各委 いします。 員最も論文賞に相応しい論文 2 編に投票した。当該論文が満票 提出締切日:2008 年 12 月 25 日(消印有効) の 5 名の委員の票を獲得し,論文賞候補論文と決定された。 ⑥ ご提出いただきました申請書につきましては,審査終了後事 務局にて破棄させていただきます。コピーをお取りの上,ご 自身で保管くださるようお願い致します。 2008 年度日本人工臓器学会論文賞(代謝領域) 日 時: 2008 年 6 月 26 日(木) ⑦ 評議員に就任された先生方には,本学会の会務に積極的に参 場 所: 八重洲倶楽部(東京) 加していただくこととなりますが,その一環として,本学会 出席者: 委員長 誌「Journal of Artificial Organs」の査読をお願いする場合がご 委 員 米川元樹 安藤亮一,遠藤善裕,織田成人,西田健朗 (榊田典治の代理),末岡明伯 ざいます。 申請の際には,運用を開始しております電子査読についての 本年度は,候補論文として 2 編の推薦があった。候補論文 2 必要事項(査読情報記入票)についても,必ずご記入くださ 編につき,学術上あるいは技術上の新規性,論文としての原著 い。また,委員会委員就任希望記入票についても併せてご回 性,完成度,国際的レベルなどの観点から,各委員が意見を述 答ください。 べた。 申請書書式については学会ホームページ上の申請書式見本 一つの論文は,内容があくまでもモニターであって人工臓器 PDF をご参照ください。以上ご不明な点等ございましたら,下 から少し外れている,結論がなく論文としての完成度が低いこ 記事務局宛ご連絡ください。 (お問い合わせ先および申請書類の送付先) 〒 162-0802 東京都新宿区改代町 26-1-B03 となどが指摘され,またもう一つは,論文としての体裁は整っ ているものの,統計処理に関する説明が全くなく,新規性も少 ないことが問題となった。投票を行った結果,推薦論文 2 編が 有限責任中間法人 学会支援機構内 各 1 票ずつ,4 票が白票で,過半数を獲得した論文はなかった。 日本人工臓器学会事務局 その結果,本年度の論文賞(代謝領域)は該当なしという結果と TEL: 03-5206-6007 なった。 E-mail: [email protected] 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 99 2008 年度日本人工臓器学会論文賞(広領域) ⑥ Isao Hirata: Acceleration of bone formation with BMP2 in frame-reinforced carbonate apatite-collagen sponge scaffolds 日 時: 2008 年 7 月 2 日(水)10:00 ∼ 12:00 骨形成を加速させるために BMP2 のようなサイトカインに 場 所: 東北大学加齢医学研究所 セミナー室 着目しており,人工骨作成などへの発展性が見込める。使用 出席者: 委員長 しているスキャフォールドや技術など,やや新規性に欠ける 委 員 山家智之 岡本英治,増澤徹,福長一義,磯山隆(阿部 委員代理),大越康晴(舟久保委員代理) 資 料: 日本人工臓器学会論文賞選奨規定 との意見があった。 ⑦ Hongjian Liu: Biochemical evaluation of an ar tificial anal sphincter made from shape memory alloys 2008 年度論文賞 候補論文リスト(広領域) オリジナリティのある人工臓器開発で,従来から継続的に 候補論文コピー7 編 研究が進められている。臨床応用に近いところまで研究が進 んでおり,実用化が期待される。 歴代受賞者リスト 2. 意見交換を行った後,委員 6 名(代理含む)による投票によ 【議事】 1. 委員長より日本人工臓器学会論文賞の趣意に関する説明が り論文賞を選出した。最初の投票において,各委員 2 編の あり,選奨規定を一読の後に,各候補論文の内容を検討し 推薦を行ったところ④および⑥が同票数となった。そこで た。7 編それぞれに対する主なコメントを以下に示した。 再度決選投票を行ったが同票数となったため,④および⑥ ① Taiji Watanabe: Development of biotube vascular grafts の 2 編を論文賞(広領域)として理事会に選奨することとし incorporating cuffs for easy implantation た。なお,⑥については,2006 Noishiki Award を既に受賞 高分子チューブの小口径人工血管の両端にポリウレタンス しているため,和文誌への受賞レポート掲載は行わないこ ポンジを備え,外科的なハンドリングを向上させたことは評 価される。本論文の時点では 2ヶ月間の実験しか終了してお らず,長期の結果報告が待たれるとの意見も出た。 ② Masato Tamai: Synthesis of a novel β-tricalcium phosphate/ hydroxyapatite biphasic calcium phosphate containing niobium ions and evaluation of its osteogenic properties ととした。 3. 最終的に選出した 2 編を含め,参考文献に他の JAO の文献 が 1 編も含まれないものが目立った。今後検討の余地があ るとの意見が出た。 2008 年度日本人工臓器学会技術賞・Grant Nb イオンにおける正常ヒト骨芽細胞の分化促進作用を明 技術賞・Grant 選出委員会は下記のごとく開催された。 らかにし,新規材料の開発に取り組んでいる。研究にオリジ 日 時: 2008 年 6 月 17 日(火)13:00 ∼ 15:00 ナリティもあり,本論文でも良好な結果が報告されているが, 場 所: 八重洲倶楽部(東京) in vitro にとどまっているのが残念なところである。 出席者: 委員長 ③ Shigemitsu Iwai: Minimally immunogenic decellularized 委 員 平澤博之 浅井康文,酒井清孝,末岡明伯,松田兼一, 三田村好矩,米川元樹 porcine valve provides in situ recellularization as a stentless 欠席者: なし bioprosthetic valve 生物由来材料から免疫反応物質を除去する手法によってブ タ生体弁を開発し,動物実験による検討がされており,臨床 1)技術賞 【選考経過および選考理由】 応用にも期待が持てる。一方,decellularize の方法に関して 本年度の技術賞には 6 件の応募があった。そのうちの他薦に どのように条件を決定したのかなどの,技術的な面における よる 1 件の応募技術は,既に本技術賞を受賞している内容(2005 検討や参考文献が乏しいことが挙げられた。 年度 山崎健二先生「体内埋込型補助心臓 EVAHEAR T」)であ ④ Tsuyoshi Kimura: Preparation of poly (vinyl alcohol)/DNA り,また本人からも既に受賞しているので本年度改めて応募し hydr ogels via hydr ogen bonds for med on ultra-high ないとの連絡もあり,審査対象としなかった。技術賞に他薦す pressurization and controlled release of DNA from the る場合,推薦者は従来の受賞者について確認した後に推薦する hydrogels for gene delivery などの配慮をしてもらいたいとの意見があった。 高分子集合体形成への高圧技術の導入はオリジナリティが これらのことを踏まえて今年度は 5 件の応募技術に関して審 認められる。また論文では,高圧技術によって遺伝子の放出 査を行った。その結果,下記の技術を本年度の本学会技術賞と パターンが制御可能なことを示しており,今後の発展が期待 決定した。 「DuraHeart LVAS」 される。 ⑤ Yasuhide Nakayama: Development of in vivo tissue-engineered 野尻知里(会員)Terumo Heart, Inc. autologous tissue-covered stents (biocovered stents) まず審査対象となっている 5 件の技術のうち, 「体外循環装置 生体組織であらかじめ覆われたステントの開発に関する研 操作訓練用シミュレータシステム“ECCSIM”および“ECCSIM- 究で,実現すれば動脈瘤の治療に有効である。動物実験に関 Lite”」に関しては,昨年度この 1 件のみの応募であったにも拘 しては現在進行中とあり,その結果が示されていないのが残 わらず受賞を逃していることにより,また「装着が簡単でコン 念である。 ピュータ制御を必要とせず無線操縦による体外循環トラブル対 100 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 処訓練装置(別名:サイドワインダー)」に関しては,トラブル 費を勘案してそれぞれの課題のどれを「Yoshimi Memorial T. といっても回路閉塞しかシミュレートできないことや,他の応 M.P. Grant」および「Grant-MERA」とするかも下記のごとく決定 募技術に比較してその重要性がかなり小さいなどの理由によ した。 り,受賞対象となり得ないとの意見で審査委員全員が一致した。 ・内村 英一郎(うちむら えいいちろう)(会員) 大阪大学大学 その上で残りの 3 件につき,各委員が 1 件 1 件の応募技術に関 院医学系研究科未来医療センター特任研究員 して十分に意見を出し合った後,5 点満点で採点を行い集計し 「組織工学による新規自己内膜化ステントグラフトの臨床応 た。その結果, 「DuraHeart LVAS」31 点, 「体外式カウンターパ 用を目指した研究開発」(70 万円)(Yoshimi Memorial T.M.P. ルセーションシステム,コンパクト CP」25 点, 「光硬化性キト サンゲル及び光照射装置よりなる失血,創傷被覆剤」20 点とい う得点であった。この得点を踏まえてさらに検討した。 Grant) ・柴 建次(しば けんじ)(会員) 広島大学大学院工学研究科准 教授 「DuraHeart LVAS」については,その基本的技術コンセプトに 「体内埋め込み型電磁式人工心臓の電磁安全性ガイドライン 関して既に 1999 年度に摂南大学の赤松映明先生が「磁気浮上型 を作るための基礎データの測定」(50 万円)(Grant-MERA) 遠心血液ポンプ」という技術で,本技術賞を受賞していて,今回 ・西村 隆(にしむら たかし)(会員) 東京大学医学部附属病院 の応募技術はその臨床応用にすぎないとの意見や,基本的技術 コンセプトを臨床応用することはかなり困難なことが多いの で,そのことだけでも十分受賞に値するとの意見があった。さ らに本技術は欧米で臨床導入され日本に逆輸入されたものであ 心臓外科助教 「洗い流し効果により血栓発生を抑制する“抗血栓性”人工心 臓制御法の開発」 (30 万円) (Yoshimi Memorial T.M.P. Grant) 【採択理由】 り,日本人工臓器学会としては国内で臨床導入されたものを重 ・内村 英一郎 要視するべきではないかという意見や,日本独自の技術を欧米 「組織工学による新規自己内膜化ステントグラフトの臨床応 に向けて発信したのだから,その意義は大きいのではないかと 用を目指した研究開発」 の意見もあった。これらのことを踏まえて,やはり本技術は今 申請者らはこれまで in-situ で自己組織化し得る新素材パッ 回応募のあった 5 件の中では卓越した技術であるとの意見が大 チを発展させ,小口径人工血管の開発に成功している。その 勢を占め,全員一致で本技術を本年度の技術賞と決定した。 bio-nanotechnology の技術,知識をさらに発展させて,早期に 内膜形成が行われ,自己組織化を達成できるようなステント 2)Grant グラフトの開発に成功し,これまでに指摘されているような 【選考経過および選考理由】 Grant に関して今年度は 10 件の申請がなされた。このうち 1 ステントグラフトに関する問題点を解決できれば,その臨床 件は締め切り後に到着したものであり,公募公示書類にも「平 的意義は極めて大きいと考えられる。Tissue engineering を 成 20 年 4 月 23 日(水)必着。期日を過ぎますと受理致しません 用いているという先進性も評価されて採択となった。 のでご了承下さい」と明記してあること,さらに昨年度も期日 ・柴 建次 遅れの応募は審査対象としなかったことより,上記 1 件は審査 「体内埋め込み型電磁式人工心臓の電磁安全性ガイドライン を作るための基礎データの測定」 の対象としないこととした。 残りの 9 件について,まず 1 件,1 件につき,各委員が意見を 本課題は,新しい人工臓器を開発するという種類のもので 述べ,公示文にあるごとく, 「萌芽的研究を掘り起こし,研究助 はなく,将来体内埋め込み型電磁式人工心臓が臨床応用され 成を行う」との立場を踏まえて慎重に検討した。その過程で公 た場合に,それに対する携帯電話などによる電磁波の影響, 募公示書類に「採択件数と金額:数件。総額 150 万円。採択件 あるいは逆にこの電磁式人工心臓が発生させる電磁波が他人 数と研究内容によって金額は変更する場合があります」と記載 のペースメーカなどにどのような影響を与え得るかを検討す されているにも拘わらず,単独で 150 万円という研究経費を計 ることである。将来の安全基準の策定のためのデータの蓄積 上している申請が複数あることが問題となった。昨年は受賞し の重要性というような見地からも,このような研究を補助す た 3 件に関して,申請してある研究経費額をもとに 150 万円の ることも本学会としては意義深いとの意見もあり採択となっ 予算を比例配分したが,それでは研究経費を 150 万円として申 た。 請した者が不当に有利になってしまうとの意見もあり,今年度 ・西村 隆 は申請してある研究経費額を参考にはするが,1 位 70 万円,2 位 「洗い流し効果により血栓発生を抑制する“抗血栓性”人工心 50 万円,3 位 30 万円の金額を支給することとした。 臓制御法の開発」 その後全委員により,5 点満点で各課題に関して無記名採点 補助循環を施行する場合,近年は血液ポンプそのものの抗 投票を行った。その結果は 35 点満点で,各々,30 点,27 点,26 血栓性はかなり改善され,現在では補助循環施行時の血栓性 点,22 点,18 点,17 点,16 点,14 点,14 点 で あ っ た。 第 3 位 と 合併症の血栓の発生ソースは左室内に留置した脱血管周囲の 第 4 位の間には 4 点の差があること,およびこれらの 3 研究課題 血栓(Wedge thrombus)であることが指摘されている。それ はやはり優れており,本 Grant の趣旨にもよくマッチしている を受けて本課題は補助人工心臓の駆動状態を modify するこ との意見があり,上位 3 研究課題を採択することして,上記の とにより,抗血栓性を上げようとするものである。このアプ ごとき配分で研究経費を支給することとした。その上で研究経 ローチは人工心臓そのものの構造的改変を一切必要としない 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 101 という意味で,easily applicable であり,現実的である。その 一般社団法人日本人工臓器学会 定款 ような点も評価されて採択となった。 第 1 章 総 則 (名 称) 会 告 第 1 条 当法人は,一般社団法人日本人工臓器学会と称し,英 文 で は The Japanese Society for Ar tificial Organs 第 47 回日本人工臓器学会大会を下記の要領で開催いたしま す。多数のご参加,ご応募をお待ち申し上げております。 第 47 回日本人工臓器学会大会 (JSAO)と表記する。 (目的及び事業) 大会長 林 純一(新潟大学大学院医歯学総合研究科 第 2 条 当法人は,人工臓器及びその関連分野の研究の進歩並 呼吸循環外科学分野) びに普及をはかり,これを通じて学術文化の発展に寄 会 期: 2009 年(平成 21 年)11 月 12 日(木)∼ 14 日(土) 与することを目的とし,次の事業を行う。 11 月 12 日(木) 学術大会 1 日目 評議員会,オリジ 1. 学会大会その他の学術集会の開催 ナル賞候補発表審査 2. 機関誌及び図書などの刊行並びに会員の著作権の 11 月 13 日(金) 学術大会 2 日目 保護 11 月 14 日(土) 学術大会 3 日目 3. 関連学術団体,関連企業,関連行政との連絡及び提 会 場: 朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター 携並びに共同研究 〒 950-0078 新潟市中央区万代島 6-1 4. 学術セミナーなどの教育活動 Tel: 025-246-8400 5. 国際的な研究協力の推進 テーマ: 自立を支援する「人工臓器」 6. 生涯学習活動の推進 演題募集要項:演題は大会ホームページ(http://shinsen.biz/ 7. 専門医及び専門技士並びに教育施設などの認定 jsao47/)より登録してください。 8. その他当法人の目的を達成するために必要な事業 4 月から登録受付を開始する予定です。 演題選考方法:演題に採否については,プログラム委員会にて (主たる事務所) 第 3 条 当法人は,主たる事務所を東京都新宿区改代町 26 番地 1 に置く。 審査し,その結果に基づき大会長の責任におい (公告の方法) て演題採用を決定します。 大会事務局: お問い合わせ,ご連絡は下記にお寄せください。 第 4 条 当法人の公告は,当法人の発行する機関誌に掲載する。 第 47 回日本人工臓器学会大会 運営事務局 〒 951-8510 新潟市中央区旭町通一番町 757 新潟大学大学院医歯学総合研究科呼吸循環外科学 第 2 章 基 金 (基金の総額) 第 5 条 当法人は,会員又は第三者に対し,基金の拠出を求め 分野内 事務局長 渡辺 弘 Tel: 025-227-2243 Fax: 025-227-0780 ることができるものとする。 (基金の拠出者の権利に関する規定) 第 6 条 当法人に拠出された基金は,当法人が解散する日まで 返還しない。 E-mail: [email protected] URL: http://shinsen.biz/jsao47/ (基金の返還に関する手続) 第 7 条 基金の返還の手続については,総会において定める。 第 3 章 会 員 (種 別) 第8条 当法人の会員は,次のとおりとする。 1 正会員 2 学生会員 当法人の目的に賛同して入会した個人 当法人の目的に賛同して入会した大学 生並びに大学院生で,学生会員を希望 する個人 3 名誉会員 人工臓器及びその関連分野の研究に多 大な貢献のあった者の中から,理事会 及び総会の議を経て,理事長が推薦し た個人 4 特別会員 当法人に対して特別の業績のあった者 の中から,理事会及び総会の議を経て, 理事長が推薦した個人 5 功労会員 102 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 当法人に対して特別の功績のあった者 6 賛助会員 の中から,理事会及び総会の議を経て, において弁明する機会を与えたうえ,総会の議決を経 理事長が推薦した個人 て,理事長がこれを行う。 当法人の目的に賛同し,本会の事業を 他の懲戒については,理事会の議決を経たうえ,理事 援助するために入会した団体または個 長がこれを行う。 4 理事長は,会員が本条第 1 項に該当すると判断したと 人 きは,理事 3 名からなる懲戒委員会を組織し,当事者に (社 員) 第 9 条 当法人の一般社団法人及び一般財団法人に関する法律 (以下「一般社団・一般財団法人法」という)に定める 社員は,総会において別に定めるところにより,正会 事情の聴取並びに弁明の機会を設定するものとする。 第 4 章 役員及び名誉会長 (理事及び監事の員数) 第 15 条 当法人には,次の役員を置く。 員の中から選任される評議員とする。 1 理 事 長 1 名 (会員の経費負担義務) 第 10 条 会員は,当法人の経費を負担しなければならない。 2 会員が負担すべき経費は,総会の議決を経て別に定め 2 副理事長 2 名 3 理 事 3 名以上 12 名以内(理事長及び副理事 長を含む) る年会費によるものとする。ただし,名誉会員及び特 別会員並びに功労会員は年会費の納入を要しない。 3 既納の入会金及び会費は,いかなる事由があっても, 4 監 事 2 名以内 (選 任) 第 16 条 理事長は,理事会において選任する。 これを返還しない。 2 副理事長は,理事長が理事の中から指名し,理事会の (会員名簿) 第 11 条 当法人は,会員の氏名・住所を記録した名簿を作成し, 主たる事務所に備え置くものとする。 議決を受けて選任する。 3 理事及び監事は,総会において別に定めるところによ (入 会) り,評議員の中から総会において選任する。 第 12 条 当法人の会員になろうとする者は,所定の入会申込書, 入会金及び当該年度の会費を本会事務所に提出し,理 事会の承認を受けなければならない。ただし,入会が 承認されたときは,申込を受理した日をもって,入会 (職 務) 第 17 条 理事長は,当法人を代表し,会務を統括する。 2 当法人は,理事長を一般社団・一般財団法人法に定め る代表理事とする。 3 副理事長は,理事長を補佐し,理事長に事故があった した日とする。 2 会員の住所又は氏名若しくは名称その他の届出事項に 変更があったときは,その旨を直ちに届け出て,あら ためて理事会の承認を受けなければならない。 とき又は欠けたときは,その職務を代行する。 4 理事は,理事会を組織し,この定款に定められた事項 のほか,総会の権限に属する事項以外の事項を議決し, 執行する。 (退 会) 第 13 条 当法人を退会しようとする者は,その旨を文書をもっ 5 監事は,資産の状況及び理事の会務執行の状況を監査 する。 て理事会に届け出なければならない。 2 前項の場合のほか,会員は次に掲げる事由により退会 (任 期) 第 18 条 理事の任期は,選任後 2 年以内の最終の事業年度に関 するものとする。 (1)死亡あるいは解散 する定時総会の終結の時までとし,監事の任期は,選 (2)除名 任後 2 年以内の最終の事業年度に関する定時総会の終 結の時までとする。 (懲 戒) 第 14 条 会員が,次のいずれか 1 つに該当するときは,懲戒を 2 理事の再任は,これを妨げない。ただし,通算 6 年を 超えて,再任されることができない。 受ける。 (1)当法人の定款等の規則若しくはわが国の法律又は 3 理事長及び副理事長の再任は,これを妨げない。ただ これらの法律に基づく命令等に違反したとき し,通算 4 年を超えて,再任されることができない。 (2)当法人の名誉又は信用を傷つけ,当法人の品位を 4 補欠又は増員により選任された理事の任期は,前任者 失うべき非行があったとき 又は現任理事の任期の残存期間と同一とする。 (3)会員の個人情報を妄りに漏洩したとき 5 補欠として選任された監事の任期は,前任者の任期の 残存期間と同一とする。 (4)会費を 2 年以上滞納したとき (解 任) 2 本条に定める懲戒は,次の 3 種とする。 第 19 条 役員に,役員としてふさわしくない行為があったとき (1)除名 又は特別の事情があるときは,その任期中であっても, (2)3 年以内の学会活動停止 総会の議決によって,これを解任することができる。 (3)厳重注意 3 除名は,当該会員に対しその旨を通知し,かつ,総会 ただし,当該役員に対し,総会において弁明の機会を 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 103 2 副大会長は大会長を補佐し,大会長に事故があったと 与えなければならない。 き又は欠けたときは,その職務を代行する。 (名誉会長) 第 20 条 理事長は,当法人に対して特に顕著な功績のあった名 誉会員については,理事会及び総会の議を経て,これ 第 7 章 幹事及び職員 (幹事の設置) 第 32 条 当法人に,幹事を置くことができる。 を名誉会長として推薦することができる。 2 名誉会長は,当法人の運営に関する重要な事項につい (幹事の選任) 第 33 条 幹事は,理事会の議を経て,理事長が,正会員の中か て,理事長の諮問に応ずる。 ら委嘱する。 (報 酬) (幹事の任期) 第 21 条 理事,監事及び名誉会長は,無報酬とする。 第 34 条 幹事の任期は,1 年とする。ただし,再任を妨げない。 第 5 章 評議員 (幹事の職務) (設 置) 第 35 条 幹事は,理事会の命を受けて,会務を分掌する。 第 22 条 当法人に,評議員を置く。 (幹事の報酬) (選 任) 第 23 条 評議員は,総会において別に定めるところにより,正 第 36 条 幹事は,無報酬とする。 (職員の設置) 会員の中から選任する。 2 評議員は,業績によって選任される評議員と,推薦に よって選任される評議員の 2 種とする。ただし,推薦 によって選任される評議員は特段の事由がない限り 20 名を超えることができず,かつ,選任しないことがで 第 37 条 当法人に,職員を置くことができる。 (職員の任免) 第 38 条 職員は,理事会の議を経て,理事長が任免する。 (職員の職務) 第 39 条 職員は,理事会の命を受けて,事務を処理する。 きる。 (任 期) 第 8 章 会 議 第 24 条 評議員の任期は,2 年とする。ただし,再任を妨げない。 第 40 条 当法人の会議は,次の 2 種とする。 (職 務) 第 25 条 評議員は,総会を組織し,この定款に定められた事項 を議決するほか,理事長の諮問に応じて,当法人の運 (1)総会 (2)理事会 (総 会) 営に関する重要な事項を審議する。 第 41 条 当法人の総会は,一般社団・一般財団法人法に定める (解 任) 第 26 条 評議員に,評議員としてふさわしくない行為があった 社員総会とする。 とき又は特別の事情があるときは,その任期中であっ 2 総会は,評議員をもって構成する。 ても,理事会及び総会の議決により,これを解任する 3 総会は,定時総会及び臨時総会とする。 ことができる。ただし,当該評議員に対し,総会にお 4 定時総会は,毎年 1 回,理事長が招集し,学会大会の会 期前に,その開催地において開催する。 いて弁明の機会を与えなければならない。 5 理事長は,理事会が議決したとき又は評議員現在数の (報 酬) 5 分の 1 以上から会議の目的を示して請求があったと 第 27 条 評議員は,無報酬とする。 きは,議決した日又は請求を受けた日から 30 日以内 第 6 章 大会長及び副大会長 に,臨時総会を招集しなければならない。 (設 置) 6 理事長は,総会を招集するときは,会議の日時,場所, 第 28 条 当法人に,大会長 1 名を置く。 2 当法人に,副大会長 1 名を置くことができる。 目的及び審議事項を記載した書面又は機関誌をもっ 3 大会長及び副大会長並びに監事は,相互に兼ねること て,少なくとも 10 日前までに通知しなければならな い。 ができない。 7 定時総会の議長は,理事長とする。 (選 任) 第 29 条 大会長及び副大会長は,評議員の中から,理事会の議 次年度の大会長とすることができる。 者は出席者とみなす。 第 30 条 大会長及び副大会長の任期は,選任された日に始まり, 学会大会が終了した日に終わる。 第 31 条 大会長は,学会大会を主宰する。 事について文書によってあらかじめ意思を示した者及 び出席する他の評議員に書面をもって表決を委任した (任 期) (職 務) 8 総会は,評議員現在数の過半数が出席しなければ,議 事を開き,議決することができない。ただし,当該議 決及び総会の承認によって,選任する。 2 副大会長は,理事会の議決及び総会の承認によって, 104 (種 別) 9 名誉会員,特別会員及び功労会員は,総会に出席して, 意見を述べることができる。 10 総会の議事は,当法人の定款及び法令に特段の定めが ある場合のほかは,出席者の過半数の同意によって議 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 決し,可否同数のときは,議長の決するところによる。 4 委員会は,理事会の議決によって解散する。 11 総会において議決した事項は,会員に通告しなければ ならない。 第 10 章 資産及び会計 (資産の構成) 12 総会の議事については,次の事項を記載した議事録を 第 44 条 当法人の資産は,つぎの財産をもって構成する。 作成し,議長及び出席した理事が,署名,押印の上,こ (1)入会金及び会費 れを保存しなければならない。 (2)寄付金品 1)日時及び場所 (3)資産から生じる収入 2)評議員の現在数,出席者及び出席者氏名(書面表決 (4)事業にともなう収入 者及び表決委任者の場合にあっては,その旨を付記 すること。) (5)その他の収入 (資産の管理) 3)審議事項及び議決事項 第 45 条 当法人の資産は,理事長が管理し,その方法は,総会 4)議事の経過の概要及びその結果 の議決を経て,理事長が別に定める。 (理事会) (経 費) 第 42 条 当法人は,理事会を置く。 第 46 条 当法人の経費は,資産をもって支弁する。 2 理事会は,理事をもって構成する。 (予 算) 3 理事会は定期理事会及び臨時理事会とする。 4 定期理事会は,年 4 回,理事長が招集する。 第 47 条 当法人の収支予算は,毎事業年度開始前に理事長が編 成し,理事会及び総会の承認を受けなければならない。 5 理事会は,理事長がその必要を認めたとき又は理事現 在数の 3 分の 1 以上から会議の目的を示して請求が あったときは,ただちに臨時理事会を招集しなければ ならない。 (決 算) 第 48 条 当法人の収支決算は,毎事業年度終了後 3 ヶ月以内に, 理事長が作成し,監事の監査を経て,総会の承認を受 けなければならない。 6 理事会の議長は,理事長とする。 (事業年度) 7 理事会は,理事現在数の過半数が出席しなければ,議 第 49 条 当法人の事業年度は,毎年 9 月 1 日から翌年 8 月 31 日 までとする。 事を開き,議決することができない。 8 理事会の決議の目的である事項について,理事の全員 が書面により同意の意思表示をしたときは,当該議案 を可決する旨の理事会の決議があったものとみなす。 9 監事は,理事会に出席し,必要があると認めるときは, 意見を述べなければならない。 第 11 章 定款の変更及び解散 (定款の変更) 第 50 条 この定款は,総会において評議員現在数の 3 分の 2 以 上の賛成がなければ,変更することができない。 (解 散) 10 大会長及び副大会長は,理事会に出席して,意見を述 べることができる。 第 51 条 当法人は,総会において評議員現在数の 3 分の 2 以上 の賛成がなければ,解散することができない。 11 理事会の議事は,当法人の定款に特に定められた場合 のほかは,出席者の過半数の同意によって議決し,可 否同数のときは,議長の決するところによる。 12 理事会の議事については,次の事項を記載した議事録 を作成し,議長及び出席理事並びに監事が,署名,押 (残余財産の処分) 第 52 条 当法人が解散等により清算するときに有する残余財産 は,総会の議決により,当法人と類似の事業を目的と する他の公益法人又は国若しくは地方公共団体に寄付 する。 印の上,これを保存しなければならない。 第 12 章 補 則 1)日時及び場所 (剰余金の分配) 2)出席者数及び出席者氏名 第 53 条 当法人は,剰余金が生じた場合においても,当該剰余 3)審議事項及び議決事項 金の分配を行わない。 4)議事の経過の概要及びその結果 (規定外事項) 第 54 条 当法人の定款に定めのない事項は,一般社団・一般財 第 9 章 委員会 団法人法及びその他法令並びに総会の議決を経て別に (委員会) 定める定款施行細則によるものとする。 第 43 条 当法人に,委員会を置くことができる。 2 委員会は,理事会の議決によって設置する。 3 委員会の委員長及び委員は,理事会の議を経て,理事 長が正会員の中から委嘱する。 第 13 章 附 則 1 この定款の変更は,一般社団・一般財団法人法の施行に伴 い,平成 20 年 12 月 1 日から発効する。 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 105 2 選出委員は,理事会の議決によって選任し,審査の前 一般社団法人日本人工臓器学会 定款施行細則 年の 4 月に理事長が委嘱する。 3 選出委員会の委員長(以下,選出委員長と略記)は,本 第 1 章 評議員の選任 第 1 節 総 則 条第 1 項第 1 号の選出委員をもって充てる。 第 1 条 評議員の選任は,当法人の定款に定められたことのほ かは,この定款施行細則(以下,細則と略記)によって 4 選出委員会の議長は,選出委員長をもって充てる。 5 選出委員会は,選出委員現在数の 3 分の 2 以上が出席 しなければ,開会することができない。ただし,文書 行う。 第 2 条 評議員は,その選任方法により,業績によって選任さ れる評議員(以下,選出評議員と略記)と,推薦によっ て選任される評議員(以下,推薦評議員と略記)に区分 による意思の表示は,出席とは認めない。 6 選出委員会の議事は,出席者の過半数をもって決し, 可否同数のときは,議長の決するところによる。 7 選出委員会の議事録は,議長が作成し,議長及び出席 する。 第 3 条 評議員の選任は,2 年ごとに行う。この場合,すでに評 議員として選任されていた者も,そのつど,あらため 者代表 2 名が署名押印して,事務所に保存する。 8 選出委員会の議事は,公開しない。ただし,会員は, て選任されなければ,引き続き評議員であることがで 議長の承認を受けて,選出委員会の議事録を閲覧する きない。 ことができる。 第 4 条 評議員は,やむを得ない理由のため総会に出席できな いときは,あらかじめ通知された事項について書面を 第 7 条 選出委員の任期は,委嘱された日に始まり,審査の年 の 4 月 30 日に終わる。 もって意思を表示しなければならない。この場合,意 2 選出委員は,再任されることができる。 思を表示する書面は,遅くとも 7 日前までに,この法 3 選出委員が次の各号の一に該当するときは,その任期 人の事務所(以下,事務所と略記)に必ず到着するよう 中であっても,選出委員会及び理事会の各々3 分の 2 以 提出しなければならない。 上の議決に基づいて解任することができる。この場合, 2 評議員は,前項の書面を提出せずに引き続いて 2 回, 総会に出席しなかったとみなされたときは,その任期 満了後の 2 年間は,評議員として選任されることがで その選出委員に対し,理事会における議決の前に弁明 の機会を与えなければならない。 (1)心身の故障のため職務の執行に堪えないと認めら れるとき。 きない。 第 2 節 選出評議員の選任 (2)職務上の義務違反その他選出委員としてふさわし くない行為があると認められたとき。 第 5 条 当法人に,選出評議員候補者選出委員会(以下,選出委 4 選出委員に欠員を生じたときは,これを補充すること 員会と略記)を置く。 2 選出委員会は,定期選出委員会及び臨時選出委員会の ができる。 5 補充によって選任された選出委員の任期は,前任者の 2 種とする。 3 定期選出委員会は,審査の前年の 7 月及び審査の年の 1 残任期間とする。 第 8 条 理事会は,この細則第 5 条第 4 項によって選出委員会 月に開催する。 4 審査の前年の 7 月に開催される定期選出委員会は,選 出評議員のための業績の基準案を作成し,これを理事 会に報告する。 が報告した業績の基準案を審議し,業績の基準を議決 する。 第 9 条 理事長は,前条によって議決した業績の基準を,審査 5 審査の年の 1 月に開催される定期選出委員会は,選出 評議員としてふさわしい候補者を,選出評議員候補者 の前年の 10 月 1 日までに,会員に公告する。 第 10 条 選出評議員候補者になるための審査を受けることがで 選出申請書の審査によって選出し,これを理事会に報 きる者は,審査の前年の 12 月 1 日現在において,次の 告する。 各号の資格をすべて満足していなければならない。 6 臨時選出委員会は,理事会が選出評議員候補者選出に (1)引き続き 6ヵ年以上,当法人の正会員であり,かつ, 関する疑義の審議を選出委員会に行わせることを議決 したときにかぎり,その審議を行う。 第 6 条 選出委員会は,次の各号の選出評議員候補者選出委員 (3)満 66 歳未満であること。 (4)理事長が公告した業績の基準に適合していること。 (以下,選出委員と略記)をもって構成する。 (1)選出評議員候補者選出の業務を統括する副理事長 1名 第 11 条 選出評議員候補者になるための審査を受けようとする 者は,審査の前年の 12 月 15 日までに,選出評議員選出 申請書を,選出委員会に提出しなければならない。 (2)選出評議員候補者選出の業務を所管する理事 1名 (3)選出評議員候補者選出の業務を分掌する正会員 若干名 106 会費を完納していること。 (2)過去 6 年の学会大会に 3 回以上参加していること。 第 12 条 選出委員会は,選出評議員選出申請書を審査して選出 評議員候補者を選出し,第 5 条第 5 項に基づいて,これ を理事会に報告する。 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 第 13 条 理事会は,前条の報告を審議して選出評議員を議決し, かつ,審議の結果を,審査の年の 1 月 31 日までに,選 薦委員の互選によって選任する。 4 推薦委員会及び推薦委員には,この細則第 6 条第 4 項 出評議員候補者に通知しなければならない。 から同条第 8 項まで及び第 7 条各項の規定を準用する。 第 14 条 選出評議員の議決に関する異議は,異議の内容を明記 この場合,第6 条及び第 7 条中に「選出委員会」, 「選出 した文書をもって,審査の年の 2 月 15 日午後 5 時まで 委員長」及び「選出委員」並びに「審査の年」とあるのは に,事務所に必ず到着するよう,本人が理事長に宛て 「推薦委員会」, 「推薦委員長」及び「推薦委員」並びに て申し立てなければならない。 「推薦の年」と,それぞれ読み替えるものとする。 2 理事長は,前項の異議の申し立てを受けたときは,理 事会の議に付さなければならない。 第 20 条 理事会は,第 18 条第 2 項に定めた推薦委員会の報告に ついて審議し,推薦評議員を選任する。ただし,正会 3 理事会は,理事長が前項の異議を理事会の議に付した 員でない者を推薦評議員に選任しようとするときは, ときは,その異議に関する審議を,理事会又は選出委 その者を,当法人の正会員としてあらかじめ入会させ 員会のいずれが行うかを議決しなければならない。 なければならない。 4 理事会が,異議に関する審議を選出委員会に行わせる ことを議決したときは,理事長は,選出委員長に命じ て,理事会が議決した日から 21 日以内に,臨時選出委 員会を招集させなければならない。 第 21 条 理事長は,推薦評議員に任命された者に対して,推薦 の年の 4 月 30 日までに,当法人の評議員を委嘱する。 第 22 条 推薦評議員には,この細則第 15 条,第 16 条及び第 17 条の規定を準用する。この場合,第 15 条,第 16 条及び 5 前項によって招集された臨時選出委員会は,本条第 1 第 17 条中に「選出評議員」及び「審査の年」とあるの 項の異議について審議し,その結果を,速やかに理事 は,それぞれ「推薦評議員」及び「推薦の年」と読み替 会に報告しなければならない。 えるものとする。 6 理事会は,理事長が本条第 1 項の異議の申し立てを受 けた日から 2ヶ月以内に,異議の取扱いについて議決し なければならない。 第 2 章 理事及び監事の選任 第 23 条 理事及び監事の選任は,当法人の定款に定められたこ とのほかは,この細則によって行う。 7 理事長は,本条第 1 項の異議を申し立てた本人に対し て,前項の議決結果を直ちに通知しなければならない。 8 理事長は,本条第 1 項の異議に対する議決結果を通知 した後は,同一の内容に関わる異議の申し立ては,こ れを重ねては受理しない。 第 24 条 理事及び監事は,この細則第 27 条及び第 28 条に定め る理事及び監事の候補者(以下,候補者と略記)の中か ら,評議員が,選挙によって選任する。 第 25 条 当法人に選挙管理委員会を置く。 2 選挙管理委員会は,理事及び監事の選挙(以下,選挙と 第 15 条 理事長は,選出評議員に選任された者に対して,審査 の年の 4 月 30 日までに,当法人の評議員を委嘱する。 第 16 条 選出評議員の任期は,審査の年の 5 月 1 日に始まり,次 の審査の年の 4 月 30 日に終わる。 略記)に関する業務を管理する。ただし,副大会長の 選挙を行うときは,その業務も管理しなければならな い。 3 選挙管理委員会は,次の各号の選挙管理委員によって 第 17 条 選出評議員の選任について疑義を生じたときは,理事 会の議決によって決定する。 第 3 節 推薦評議員の選任 第 18 条 当法人に,推薦評議員候補者選考委員会(以下,推薦委 構成する。 (1)選挙の業務を統括する理事 1名 (2)選挙の業務を分掌する正会員 2名 4 選挙管理委員は,理事会の議決によって選任し,選挙 の年の 4 月に理事長が委嘱する。 員会と略記)を置く。 2 推薦委員会は,定期選出委員会が開催された年の 3 月 5 選挙管理委員会の委員長(以下,選挙管理委員長と略 に招集し,人工臓器に関する分野において指導的な役 記)は,本条第 3 項第 1 号の選挙管理委員をもって充て 割を果たしている者の中から,推薦評議員としてふさ る。 わしい候補者を選考し,これを理事会に報告する。 第 19 条 推薦委員会は,次の各号の推薦評議員候補者選出委員 (以下,推薦委員と略記)をもって構成する。 てる。 7 選挙管理委員の任期は,委嘱された日に始まり,次の (1)第 6 条第 1 項第 1 号に定めた副理事長 1名 (2)第 6 条第 1 項第 2 号に定めた理事 1名 (3)推薦評議員候補者選考の業務を分掌する正会員 (4)その他理事会が必要と認めた者 6 選挙管理委員会の議長は,選挙管理委員長をもって充 選挙の年の 3 月 31 日に終わる。 8 選挙管理委員会には,この細則第 6 条第 5 項から同条 第 8 項までの規定及び第 7 条第 2 項から同条第 5 項まで 3名 の規定を準用する。この場合,第 6 条及び第 7 条中に「選 2 名以内 出委員会」及び「選出委員」とあるのは,それぞれ「選 2 推薦委員は,理事会の議決によって選任し,推薦の前 年の 4 月に理事長が委嘱する。 挙管理委員会」及び「選挙管理委員」と読み替えるもの とする。 3 推薦委員会の委員長(以下,推薦委員長と略記)は,推 第 26 条 理事会は,選挙の年の 4 月に,次の各号の事項を議決 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 107 できない投票だけを無効とし,確認できた投票は する。 有効とする。 (1)投票における単記又は連記の別 (6)単記の投票において複数の候補者の氏名を記載し, (2)投票を連記によって行う場合の連記数 (3)選挙によって選出する理事又は監事の定数 又は連記の投票において,定められた連記数を超 第 27 条 選挙管理委員会は,選挙の年の 5 月 31 日までに,評議 える数の候補者の氏名を記載した投票。ただし, この場合は,当該投票のすべてを無効とする。 員に対して,前条の議決事項を含み,選挙を行うこと (7)選挙の期日の午後 5 時までに,選挙管理委員会に到 を公告しなければならない。 着しなかった投票。 第 28 条 評議員は,候補者となることができる。 2 候補者になろうとする者は,選挙の公告が行われた日 第 37 条 理事の選挙においては,有効投票の得票数の最も多 から,その年の 7 月 15 日午後 5 時までの間に必ず到着 かった候補者から,順次,この細則 26 条第 1 項第 3 号 するよう,書留郵便によって,その旨を選挙管理委員 会に届け出なければならない。 によって定められた定数までの候補者を,当選とする。 2 監事の選挙においては,有効投票の得票数の最も多 第 29 条 評議員は,他の評議員を,候補者として推薦すること ができる。 かった候補者及び次に多かった候補者の 2 名を,当選 とする。 2 評議員が,他の評議員を候補者として推薦するときは, 3 すべての選挙において,有効投票の得票数の等しい候 あらかじめ推薦しようとする者の承諾を得た後,前条 補者があったときは,選挙管理委員会は,抽籤によっ 第 2 項に定めた期間の間に必ず到着するよう,書留郵 て,その順位を決定しておかなければならない。 便によって,その旨を選挙管理委員会に届け出なけれ ばならない。 第 38 条 理事又は監事に欠員を生じたときは,理事会の議決を 経て,次点者から順次,欠員を補充することができる。 第 30 条 理事の候補者と監事の候補者は,相互に兼ねることが ただし,本条によって欠員を補充することができない ときは,欠員を補充するため,本章を準用して選挙を できない。 第 31 条 選挙管理委員会は,候補者の氏名,その他必要な事項 を記載した候補者名簿を作成し,これを投票用紙とと もに,選挙の年の 8 月 1 日までに必ず到着するよう,評 議員に送付しなければならない。 第 32 条 選挙の期日は,選挙の年の 8 月 25 日とする。 第 33 条 投票用紙は,理事又は監事の選挙について,評議員 1 名につき各々1 葉とする。 行うことができる。 第 39 条 選挙について疑義を生じたときは,選挙管理委員会の 議決によって決定する。 第 3 章 副大会長候補者届け出 第 40 条 評議員は,副大会長の候補者になることができる。 2 副大会長の候補者になろうとする者は,別に定める様 式にしたがって,毎年 3 月 31 日の午後 5 時までに,事 第 34 条 評議員は,候補者の氏名を,選挙管理委員会から送付 された投票用紙の所定の位置に明瞭に自書し,これを 選挙の期日の午後 5 時までに必ず到着するよう,郵便 によって,選挙管理委員会に送付する。 2 投票は,無記名とする。 務所に必ず到着するよう,書留郵便によって,その旨 を理事長に届け出なければならない。 第 4 章 入会金及び会費 第 41 条 当法人の入会金は,1,000 円とする。 第 42 条 当法人の会費は,次の 3 種とする。 第 35 条 開票は,選挙管理委員会が行う。 (1)正会員 年額 12,000 円 第 36 条 次の各号の一に該当する投票は,これを無効とする。 (2)学生会員 年額 3,000 円 (1)選挙管理委員会から送付された投票用紙を使用し なかった投票。 2 当法人の会費は,前納することができる。ただし,前 (2)候補者でない者の氏名を記載した投票。ただし, 投票を連記で行った場合は,候補者でない者の氏 名を記載した投票だけを無効とする。 (3)同一の候補者の氏名を重複して記載した投票。た だし,当該投票中,同一の候補者を記載した 1 票だ けを有効とし,同一の候補者の他の投票は無効と 納後に会費が変更されたときは,前納額との差額につ いて,遅滞なく調整しなければならない。 第 5 章 補 則 第 43 条 この細則に定めた期日が土曜日であるときは前日に, 又,日曜日であるときは前々日に,それぞれ繰り上げ るものとする。 第 44 条 定款及びこの細則の施行に関し必要な規則は,理事会 する。 (4)候補者の氏名のほか,他の事項も記載した投票。 ただし,記載された他の事項が職業,身分又は敬称 などに限られた投票は有効とする。 の議決を経て,別にこれを定める。 第 45 条 この細則を変更する場合は,理事会及び総会の議決を 経なければならない。 (5)何人を記載したかを確認できない投票。ただし, 投票を連記で行った場合は,候補者の氏名を確認 108 (3)賛助会員 年額 200,000 円 第 6 章 附 則 1 第 10 条第 2 号の規定は,平成 24 年度より施行する。 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 ●学会ニュース 《2009 年度ペースメーカ関連業務修得セミナー第Ⅰ期》 《第 30 回バイオメカニズム学術講演会》 主 催:(社)日本臨床工学技士会 主 催: バイオメカニズム学会(SOBIM JAPAN) 会 期: 2009 年 6 月 27 日(土)∼ 28 日(日) 会 期: 2009 年 11 月 14 日(土)∼ 15 日(日) 会 場: 大阪市立大学医学部大講義室(阿倍野キャンパス) 会 場: 北海道大学 (〒 060-0810 札幌市北区北 10 条西 8 丁目) (大阪市阿倍野区旭町 1-4-3) 大 会 長: 野坂利也(北海道工業大学) 受講対象者と受講料(テキスト代を含む): (社)日本臨床工学技士会会員 テ ー マ:「工学・医学・生物学・心理学を融合し進化するバ 9,000 円 医療資格を有する非会員 12,000 円 臨床工学技士養成校学生 5,000 円 イオメカニズム」 特別講演:「義肢の歴史とオズール社による義肢における新し いテクノロジーについて」 申込み先およびセミナー開催概要に関する問い合わせ: (社)日本臨床工学技士会 JACET 研修センター 講 師: M a g n u s O d d s s o n M . S c ( . manages the R&D (電話での問い合わせは受付致しません。FAX,また department for Ossur Shanghai in Caohejing Hi-tech は E-mail にて問い合わせ願います。) Park as Director of Development, Bionics.) 参 加 費: 当日会場にて徴収 FAX: 03-5805-2597 会員(協賛団体会員含む)10,000 円(予稿集含む) E-mail: [email protected] 非会員 13,000 円(予稿集含む) 《第 21 回バイオメカニズムシンポジウム》 学生 2,000 円(予稿集なし),5,000 円(予稿集含む) 予 稿 集: 5,000 円 主 催: バイオメカニズム学会(SOBIM JAPAN) 懇親会費: 一般 4,000 円,学生 1,000 円 会 期: 2009 年 8 月 4 日(火)∼ 6 日(木) 参加条件: バイオメカニズムに興味のある人なら誰でも可 会 場: ホテル大箱根(神奈川県足柄下郡箱根町仙石原 1246) 問合せ先: 〒 006-8585 札幌市手稲区前田 7 条 15 丁目 4-1 実行委員長:小金澤鋼一 北海道工業大学医療福祉工学科 参加申込締切:2009 年 6 月 26 日(金)必着 第 30 回バイオメカニズム学術講演会 問合せ先: 〒 259-1292 神奈川県平塚市北金目 1117 担当:早川 康之 東海大学体育学部体育学科内 TEL: 011-688-2409 TEL/FAX: 0463-50-2022 E-mail: [email protected] URL: http://www.sobim21.u-tokai.ac.jp/index.html 《生体医工学シンポジウム 2009》 《日本医学会だより》 2008 年 10 月 No. 40 日本医学会 主 催:(社)日本生体医工学会関東支部,関西支部,甲信越 支部,北海道支部 ◆第 135 回日本医学会シンポジウム 「腎と全身疾患 ̶ CKD をめぐる最近の話題 ̶」をテーマに, 会 期: 2009 年 9 月 18 日(金)∼ 19 日(土) 会 場: 千葉大学西千葉キャンパス(千葉県千葉市稲毛区弥 生町 1-33) 2008 年 12 月 4 日(木 13:00 ∼ 17:00),日本医師会館大講堂に おいて開催する。組織委員は,富野康日己,伊藤貞嘉,槇野博史 参 加 費: 一般 5,000 円,学生 1,000 円 の各氏。参加希望者は,郵便はがき,FAX,本会ホームページ 発表登録費:3,000 円(発表演題 1 件につき) (http://jams.med.or.jp/symposium/index.html)にて,申し込ま 懇親会費: 一般 5,000 円,学生 3,000 円 れたい。参加費無料。プログラムは,下記のとおり。終了後, 参加費等の支払い:当日,受付でお支払いください。 Web 上にて映像配信される。 問合せ先: 〒 263-8522 千葉市稲毛区弥生町 1-33 ・ 序論:なぜ今 CKD が注目されているのか ̶ わが国の CKD 千葉大学大学院工学研究科人工システム科学専攻 メディカルシステムコース 田村研究室内 生体医工学シンポジウム 2009 事務局 E-mail: [email protected] 対策のあゆみと今後の展望 / 槇野博史(岡山大・腎・免疫・ 内分泌代謝内科学) ・ CKD 診療ガイドと日本人の GFR 推算式 / 松尾清一(名大・腎 臓内科学) ・ 心血管イベントとアルブミン尿の重要性 / 柏原直樹(川崎医 大・内科学(腎)) ・ 糖尿病性腎症対策の最近の知見 / 鈴木芳樹(新潟大・保健管 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年 109 ・ 新規の脳内摂食調節物質の同定と治療応用研究 / 中里雅光 理センター) ・ 高血圧と CKD/ 木村玄次郎(名市大・心臓・腎高血圧内科 (宮崎大・神経呼吸内分泌代謝内科学) ・ 遺伝子改変マウス作製による 2 型糖尿病の分子メカニズムの 学) ・ 腎炎・ネフローゼ・血管炎 / 今井圓裕(大阪大・老年・腎臓 解明 / 窪田直人(東大・糖尿病・代謝内科学) ・ 甲状腺濾胞癌の術前低侵襲診断法の確立 / 髙野 徹(阪大・ 内科学) ・ 地域医療連携とCKD重症化予防のための戦略研究 (FROM-J) / 臨床検査診断学) ・ 新生児 TSS 様発疹症における免疫寛容誘導に対する制御性 T 山縣邦弘(筑波大・腎臓病態内科学) 細胞の役割の解析 / 高橋尚人(自治医大・小児科学) ・ 組織再生技術と生体内吸収性材料を応用した新規ハイブリッ ◆医学賞・医学助成費の決定 選考委員会を 9 月 10 日に開催し,平成 20 年度の日本医師会医 学賞・医学研究助成費の授賞が決定した。 ド型再生椎間板の開発応用 / 小谷善久(北大・整形外科学) ・ 子宮内膜幹細胞を標的にした子宮内膜症の病因メカニズムの 本選考は,日本医師会から日本医学会に委任されており,今 解明と新しい治療法の開発 / 丸山哲夫(慶大・産婦人科学) 年度の推薦数:医学賞 19,助成費 63 を審査した。 選考の結果,11 月 1 日の日本医師会設立記念医学大会におい ◆診療関連死の死因究明制度創設に係る公開討論会 て,今年度の医学賞は 3 名,助成費は 15 件を授与される。 平成 20 年 7 月 28 日に,主催:日本医学会,協賛:日本医師会, 選考の結果は下記のとおり。 日本病院団体協議会,日本看護協会,日本歯科医師会,日本薬 剤師会の各団体で公開討論会を日本医師会館大講堂において開 〈日本医師会医学賞〉 催した。 ・ 新規融合型チロシンキナーゼを標的とした肺がん分子診断 討論会では,主に,厚生労働省から 6 月に出された「医療安全 法・分子標的療法の開発 / 間野博行(自治医大・ゲノム機能 調査委員会設置法案(仮称)大綱案」を下に,日本内科学会,日 研究部) 本外科学会,日本救急医学会,日本麻酔科学会,日本医師会,全 ・ 国民を代表する集団の長期追跡調査による動脈硬化性疾患予 防のための研究:NIPPON DATA 80・90/ 上島弘嗣(滋賀医 日本病院協会の代表者から講演をいただき,続いて総合討論を 開催した。総合討論会では,種々の意見があった。 大・公衆衛生学) ・ 腸管局所免疫機構の解明に基づく炎症性腸疾患に対する新し い治療法の開発 / 日比紀文(慶大・消化器内科学) ◆日本医学雑誌編集者会議 今年度の新規事業として, 「日本医学雑誌編集者会議(JAMJE) ならびにシンポジウム」を北村聖組織委員長(東大医学教育国 〈日本医師会医学研究助成費〉 際協力研究センター教授)の下,8 月 1 日に開催した。日本医学 ・ 炎症による発がんモデルの構築 / 中野裕康(順天堂大・免疫 学) 会分科会 105 学会中 94 学会の学会誌編集者が出席した。10 月 中には,本会ホームページに編集者会議の内容を掲載予定。 ・ 術後腸管癒着の免疫学的発症機序の解析と制御法の開発 / 善本知広(兵庫医大・免疫学・医動物学) このたび,日本医学雑誌編集者会議 Japanese Association of Medical Journal Editors(JAMJE)を設置した背景には,WHO 西 ・ 新規免疫抑制性サイトカイン IL-27 による免疫制御機構の解 明と治療応用 / 吉田裕樹(佐賀大・分子生命科学) 太平洋地域医学情報データベース日本委員会(WPRIMJ)にて医 学雑誌の質の向上のために編集者間の意見交換の必要性が挙げ ・ 心臓特異的ミオシン軽鎖キナーゼ(cardiacMLCK)の機能解 られたことに端を発している。また JAMJE の目的としては,1) 析による心不全の分子機構の解明 / 髙島成二(阪大・分子心 医学雑誌と編集者の自由と権利の擁護,2)医学雑誌の質の向上 血管医学) への寄与,3)著者と医学雑誌・編集者の倫理規範の策定,4)海 ・ 自己免疫疾患の病態解明 / 松本 満(徳島大疾患酵素学研究 外の編集者会議との連携等である。今後継続して活動していく。 センター・免疫情報医学) ・ アジアにおける新出現型ヒトロタウイルスの蔓延に関する分 子疫学的研究 / 小林宣道(札幌医大・衛生学) ◆日本医学会臨床部会運営委員会 臨床部会会議は臨床系の 73 学会を参集し,平成 20 年 10 月 8 ・ 緑茶ポリフェノールと要介護・死亡リスクとの関連に関する 血清疫学研究 / 辻 一郎(東北大・公衆衛生学) 日に開催を予定しているが,その活動の核になっている臨床部 会運営委員会では,今年度,医療事故の死因究明,中立的第三 ・ 医師の地域間偏在に関する探索的研究 / 前沢政次(北大・医 療システム学) 者専門機関の設置,臨床研究における被験者の保護と倫理の確 保について等の問題を検討し,3 つの声明を発した。詳細はホー ・ 顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)による急性心筋梗塞治療 ムページのお知らせをご覧いただきたい。 の臨床的研究 / 高野博之(千葉大・循環器内科学) 110 人工臓器 38 巻 1 号 2009 年