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DX時代を勝ち残れ: デジタルトランスフォーメーションと企業IT

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DX時代を勝ち残れ: デジタルトランスフォーメーションと企業IT
DX時代を勝ち残れ:
デジタルトランスフォーメーションと企業IT
眞鍋 敬
グループディレクター
Software & Security/IT Spending
IDC Japan株式会社
Agenda
 デジタルトランスフォーメーション(DX)の進行
 DXの国内ユーザー動向
 DXと今後のアプリケーションソフトウェア
 IDCの見解
 凡例
DX:Digital Transformation
LOB:Line of Business
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2
デジタルトランスフォーメーションの進行
- 顧客は変化している
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3
IDCが考えるDXとは
DXの定義
ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること
Erik Stolterman, Anna Croon Fors, "Information Technology and
the Good Life”, Umeå University, 2004
IDCでのDXの解釈
Source: iProperty Malaysia
企業が第3のプラットフォームIT技術を利用して、新しい製品やサービス、
新しいビジネスモデル、新しい関係を通じて価値を創出し、競争上の優位性
を確立すること
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4
デジタルトランスフォーメーション
Digital Transformation (DX)
産業を繋ぎ発展する
DXエコノミー
DXエコノミー
新しい価値を創出する
DX
デジタルトランスフォーメーション
リーダーシップ
変革
オムニ
エクスペリエンス
変革
AR & VR
情報変革
運用モデル変革
ワークソース変革
DXの実現を促進させる
ガイドライン
IoT
DXを加速させる
新しい技術
認知システム
ロボティクス
次世代
セキュリティ
3D
プリンティング
クラウド
ビッグデータ ソーシャル
技術
/アナリティ
クス
モビリティ
DXの基盤となる
プラットフォーム
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デジタルトランスフォーメーションの意味
 第3のプラットフォーム関連IT技術(Cloud, mobility, Big
Data, and social, IoT, robotics, and 3D printing等)を
活用して、社会の全ての側面を抜本的に変革
 変革:新しいビジネス価値、モデルの創出
イノベーションと創造が、新たな体験と業績をもたらす
既存のシステム、組織で単なる先端技術を採用するだけでは、
変革は実現しない
 意思決定:データドリブン
情報を活用して、エビデンスに基づく組織文化を創出する
社員は、情報をより効果的に活用することにより、知的生産性を2倍に
することが出来る
 顧客中心型ビジネス:顧客体験のためのIT
デジタル技術を活用して、顧客とのパートナーシップを強化すること
により、“最高の体験”を提供する
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国内第3のプラットフォーム市場
第2 vs 第3のプラットフォーム支出額予測
変化点
16,000,000
ICT市場
の53%
14,000,000
12,000,000
CAGR 2015-2020
10,000,000
8,000,000
2nd
Platform
6,000,000
4,000,000
-3.3%
2,000,000
3rd
Platform
3.8%
0
2014
2015
2016
2nd PF
2017
2018
2019
2020
3rd PF Total
Source: IDC Worldwide Black Book 4Q2015
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DXの国内ユーザー動向
- IDC MaturityScape Benchmark:DX
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DXへのアプローチ:IDC MaturityScape DX
多面的なガイドラインに基づくアプローチが必要
リーダーシップ
変革
オムニ
エクスペリエンス
変革
情報変革
運用モデル
変革
ワークソース
変革
IT戦略とガバナンス
カスタマー
エクスペリエンス
エンタープライズ /
次世代セキュリティ
エンタープライズ
インフラストラク
チャー
ベンダーソーシング&
マネージメント
3Dリーダーシップ
デバイス・モビリティ
戦略
エンタープライズ
アプリケーション
アプリケーション開発
&プロビジョニング
IT人材& スキル
マネージメント
戦略的
アーキテクチャー
デバイス: PCs, モビリ
ティ, ウェアラブル
& AR/VR
データ
マネージメント
DevOps
アウトソーシング/
サービスプロビジョニ
ング
サービス変革
ソーシャルビジネス
ビッグデータ
アナリティクス
クラウド戦略
IT組織開発
イノベーション戦略
eコマース
認知
コンピューティング
アクセラレーター:
IoT, ロボティクス &
3D プリンティング
技術トレーニング
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DXへのアプローチ:IDC MaturityScape DX
ステージ4
定量的管理
ステージ5
継続的革新
(Optimized)
ステージ3 (Managed)
標準基盤化
ステージ2 (Repeatable)
限定的導入
ステージ1
個人依存
(Opportunistic)
(Ad Hoc)
デジタル抵抗者
ビジネスとITは連動し
ておらず、企業戦略と
も整合性が無い
カスタマーエクスペリエ
ンス戦略の検討も見ら
れない
ビジネス成果
カスタマーエクスペリエン
ス戦略は遅れ、デジタル
技術は、競合からの脅威
への対策時のみ導入
デジタル変革者
デジタルプレイヤー
デジタル探索者
デジタル技術を活用した
顧客主導型のビジネス
戦略が重要という認識
はある。しかしプロジェク
トベースでの実行であ
り、継続性は見られない
ビジネス成果
デジタル技術を活用した
カスタマーエクスペリエン
ス戦略を実施している
企業内で製品に一貫性
は無い
デジタル破壊者
デジタル製品やカスタ
マーエクスペリエンスを創
出するにあたり、ビジネス
とITのゴールは全社的に
連携している。しかしデジ
タル化の破壊的可能性に
ついては、検討していな
い
ビジネス成果
ビジネスに一貫性はある
が、革新的な製品/サービ
ス/カスタマーエクスペリ
エンスではない
統合され、相乗効果の
高いビジネス・ITマネジ
メント指針により、デジ
タル技術を活用した製
品/サービス/エクスペリ
エンスが持続的に投入
される
ビジネス成果
デジタル技術による製品/
サービス/カスタマーエク
スペリエンスを提供する
マーケットリーダー
デジタル技術の活用や
ビジネスモデルにおいて
積極果敢に破壊し、
マーケットに影響を与え
る。エコシステムとの連
携も持続的であり、ビジ
ネスイノベーションをも
たらす
ビジネス成果
グローバル競争において
迅速に新しい製品/サー
ビスを創出し、既存の市
場を再構築する
「IDC MaturityScape Benchmark:国内デジタルトランスフォーメー
ション市場」(JPJ40609316,2016年1月)
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10
10
DXの国内成熟度:IDC MaturityScape Benchmark: DX
DXの国内成熟度ステージ分布
ステージ2
限定的導入
ステージ3
標準基盤化
ステージ1
ステージ4
個人依存
定量的管理
継続的革新
45.6%
28.7%
17.2%
デジタル抵抗者
カスタマーエクスペ
リエンス戦略は遅
れ、デジタル技術
は、競合の脅威への
対策時のみ導入
n=243
ステージ5
7.2%
1.3%
デジタル探索者
デジタルプレイヤー
デジタル変革者
デジタル破壊者
デジタル技術を活
用したカスタマー
エクスペリエンス
戦略
企業内で製品に一
貫性はない
ビジネスに一貫性
はあるが、革新的
な製品/サービス
/カスタマーエク
スペリエンスでは
ない
デジタル技術によ
る製品/サービス
/カスタマーエク
スペリエンスを提
供するマーケット
リーダー
グローバル競争に
おいて迅速に新し
い製品/サービス
を創出し、既存の
市場を再構築する
Source: IDC MaturityScape Benchmark: 国内デジタルトランスフォーメーション市場 2016年1月 IDC#JPJ40609316
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DXの課題


ステージ2 限定的導入にとどまる企業が大半
リーダー企業の成熟度分布は米国と近く、フォロワーが大半を占めている
DX成熟度の国内と世界の比較
DX成熟度のリーダーとフォロワーの比較
Source: IDC MaturityScape Benchmark: 国内デジタルトランスフォーメーション市場 2016年1月 IDC#JPJ40609316
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国内DX産業分野別動向
ビ
ジ
ネ
ス
変
革
進
捗
度
小売業
製造業
自治体 卸売業
教育
公益
証券
保険 銀行
第3のプラットフォーム活用規模
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DXと今後のアプリケーションソフトウェア
- アプリケーションはどのように変化するか
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事業経営におけるITの位置づけの変化
従来
今後
ITサービスが
ビジネス
ビジネス
生産性の向上
IT
ビジネス
業務
プロセス
支援
イノベーション
支援
業務
プロセス
IT
30%までの変化:生産性の向上
30%以上の変化:DXによるイノベーション
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なぜ共同購入モデルに移行するのか
 バリューチェーンのセグメント毎に動作するアプリケーション
- バックエンドアプリケーション/ホリゾンタルアプリケーション:IT部門による効率のIT
- フロントエンドアプリケーション:事業部門の使いやすさ、顧客連携のIT
調達
製造
在庫
フロントエンド
アプリケーション
販促
販売
 Marketing
Automation
物流
保守
 Customer
Service
 SFA
 Contents
Management
 Contact
Center
 Procurement  Production  Inventory
 Logistics
 Order
Manage  SCM
 Engineering Management
 SCM
バックエンドエンド
 Financial Management
 HCM/Payment
アプリケーション
 Contents Application
 Collaboration
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ホリゾンタルアプリケーション
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DX実現に向けたアプリケーションの方向性
 バリューチェーンセグメントの連携
- 既にデータ連携を行っているアプリケーションもある
調達
製造
在庫
フロントエンド
アプリケーション
販促
販売
 Marketing
Automation
物流
 Customer
Service
 SFA
 Contents
Management
 Procurement  Production  Inventory
 Contact
Center
 Logistics
 Order
Manage  SCM
 Engineering Management
 SCM
バックエンドエンド
 Financial Management
 HCM/Payment
アプリケーション
 Contents Application
 Collaboration
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保守
自然に連携
ホリゾンタルアプリケーション
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DX実現に向けたアプリケーションの方向性
 顧客体験のためのデータ連携
- 「効率と統制のIT」から「顧客体験と売上向上のIT」への変化がDX化への第一歩
調達
製造
在庫
フロントエンド
アプリケーション
販促
販売
 Marketing
Automation
物流
保守
 Customer
Service
 SFA
 Contents
Management
 Contact
Center
 Procurement  Production  Inventory
 Logistics
 Order
Manage  SCM
 Engineering Management
 SCM
バックエンドエンド
 Financial Management
 HCM/Payment
アプリケーション
 Contents Application
 Collaboration
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連携できてる?
ホリゾンタルアプリケーション
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DX実現に向けたアプリケーションの方向性
 顧客側のDXに適応可能なデータ連携
- 顧客のDXも進んでいる
- 迅速な意思決定、他社より秀でた顧客体験の提供のためのデータ連携施策が必要
調達
製造
在庫
フロントエンド
アプリケーション
販促
販売
 Marketing
Automation
物流
保守
 Customer
Service
 SFA
 Contents
Management
 Contact
Center
 Procurement  Production  Inventory
 Logistics
 Order
Manage  SCM
 Engineering Management
 SCM
バックエンドエンド
 Financial Management
 HCM/Payment
アプリケーション
 Contents Application
 Collaboration
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連携できてる?
ホリゾンタルアプリケーション
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DX実現に向けたアプリケーションの方向性
 クラウド(Hybrid含む)上での機能連携
バックエンド
アプリケーション機能
フロントエンド
アプリケーション機能
アナリティクス/AI
製品/販売DB
顧客/関係DB
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IDCの見解
 DX時代に合わせた顧客エンゲージメントのためのITを構築する
- 顧客はDXによって変化している
- B2B2C、B2B顧客の両方が既に変化している
- 効率向上は従来のITの役割:DXの役割は新たなビジネス機会の創出
 フロントオフィス/バックオフィスITとの連携
- CRM、ERMのデータ連携が顧客体験を向上させる
- IT部門のサポートとLOBの要望を融合させる
 DX成熟度向上に向けたビジネス/IT両刀使い人材の養成
- LOBのビジネスモデルを変革する「ような」IT技術者
- クラウド化に向けたアーキテクチャ能力の向上
- 効率向上のIT提案からの脱却:顧客エンゲージメントを作るITの訴求
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メールでのお問い合わせは:
[email protected]
眞鍋 敬
IDC Japan
グループディレクター
ソフトウェア&セキュリティ /ITスペンディング
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