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事業報告書 - 平安女学院

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事業報告書 - 平安女学院
2011年度
事
業
報
告
書
2011 年 4 月 1 日から 2012 年 3 月 31 日まで
学校法人 平安女学院
Heian Jogakuin(St.Agnes’)School
目
次
1
「建学の精神」について
・・・・・
1
2
理事長・院長・大学学長からのメッセージ
・・・・・
2
3
法人の概要
4
1
設置する学校・学部・学科等
・・・・・
3
2
入学定員、学生数等の状況
・・・・・
4
3
理事・監事・評議員および教職員の人数
・・・・・
6
4
学院の沿革
・・・・・
7
・・・・・
8
事業の概要
1
法人
(1)主要行事等について
(2)寄附金募集事業
(3)校友会の活動
2
大学・短期大学部
(1)主な教育活動とイベントについて 他
・・・・・ 12
3
中学校高等学校
(1)2011 年度教育事業の概要 他
・・・・・ 30
4
5
幼稚園
・・・・・ 47
財務の概要(2011 年度決算の概要)
1
資金収支計算書について
・・・・・ 50
2
消費収支計算書について
・・・・・ 54
3
貸借対照表について
・・・・・ 56
4
監査について
・・・・・ 57
5
財務状況推移表
・・・・・ 57
6
財産目録について
・・・・・ 59
7
監査報告書
・・・・・ 60
1 「建学の精神」について
知性を広げ 望みを高くし 感受性を豊かにし そして神を知らせる
この言葉は、大阪の川口居留地で米国聖公会宣教師として活躍していたクインビー司祭が、
1875(明治 8)年 3 月 20 日付で本国へ書き送った手紙の中に見いだされ、米国聖公会ミッション
の中心人物であったウイリアムズ主教による女学校設立の方針に沿って、その準備にとりかかっ
ていた時に述べられたものです。
この建学の精神は、本学院の教育の根底に流れていますキリスト教精神に基づいた教育理念=
フィロソフィであり、その言葉の具体的な内容は以下の通りであります。
「知性を広げ」
学校という教育の場において、多くの知識を身につけ、自ら考える力を養う。自己の意見や
考えを表現できる総合的な知性を育てるため、体力を養い、感性を磨き、表現力を豊かにして、
何事も受け身の姿勢でなく自主的・自発的な学びの場としてゆく。
「望みを高くし」
目的意識を持つ人とそうでない人では、努力や集中力に違いが生ずる。早い時期に、自身が
進むべき目標を見出し、努力が実った時の達成感を味わう喜びを通じて人格を成長させてゆく。
そして、目標や希望をより高く掲げ、人生の未来に常に希望を持ち続ける。
「感受性を豊かにし」
道端に咲く草花の美しさに感動し、悩める友の痛みを共有し、自身のことばかりでなく他人
のことを思いやることができる。すなわち“すべてのものを愛する心”
。小さな草花から地球レ
ベルの環境問題まで、また身近な人間関係から世界の平和問題まで、柔軟かつ優しい心をもっ
て周囲に接することが出来る豊かな心を育てる。
「そして神を知らせる」
キリスト教精神に則り、神に対する考え方や人間に対する見方を知る。それは人間の力をは
みわざ
るかに越えて働く神の御業がすべてのものを創造し、存在させ、支えていることを認めていく
ということであり、私たち人間が、考えや行動において神のようになろうとする傲慢さに気づ
き、謙虚に神をおそれ敬い真理を求めるということである。
〔クインビー司祭の手紙〕
School for Girls
“The girl school which we feel more and more to be necessary to the success of our work, has occupied
thoughts and endeavors for several months. Bright, lovely, innocent little girls have been offered us, to
take them for a number of years. What an opportunity to enlarge their minds, elevate their aspirations,
cultivate their hearts and make them know of Him who can sanctify them wholly-body, soul and spirit.”
(The extracts from the Rev. J. H. Quinby’s letter dated March 20, 1875)
女学校の創設、それは私たちの仕事の成功にとって、ますます必要なものと思われるようになってきたの
ですが、そのことがこの数ヵ月の間、私の思いをとらえ、そのために努力してまいりました。聡明で、可愛
く、無邪気な少女達が私たちの手にゆだねられ、数ヵ年の間、その教育にあたることになりました。彼女達
の知性を広げ、望みを高くし、感受性を豊かにし、身も心もそのすべてを受け入れて下さる神様を彼女たちに
知らせるのに何という素晴らしい機会でしょう。
- 1 -
2 理事長・院長・大学学長からのメッセージ
平安女学院は、創立 140 周年に向けてさらに前進しています。私は、創立時の教育理念と建学
の精神に基づき 「貴品女性」の育成を掲げ、創造的な教育活動、教育改革の実践を一年一年積
み重ねています。
特に教育目標に掲げる「 躾・心得・愛 」を日々、実践する中、着実に学生、生徒の質が向上
しています。来校されるお客様からもお褒めの言葉をお聞きすることが多くなり、本学院は着実
に魅力ある学校へと変わってきていることを実感しております。
そのきめ細かな教育プログラムを展開していくうえで、教職員が主体となって、意識改革と
行動なくして学院の発展はないと考えています。
私は 2003 年 4 月に「ミッション宣言」を教職員の前で発表し、教職員一人ひとりの意識や
行動を、ミッションにまとめました。また大学では、全教職員が朝礼でこの「ミッション宣言」
を基に唱和を行なっています。教職員がこの内容を具体的に実践する中で、創造的な教育活動を
行うと共に学院の教育改革に危機感を持って取り組んでいくことを期待しています。
「朝礼唱和」
知性を広げ 望みを高くし 感受性を豊か
にしそして神を知らせる
私たちは、この建学の精神を胸に、ミッシ
ョン宣言に基づく学院改革の実現のため、
理事長のもとに固く結束し、日々新しい学
院創造のために労苦をいとわず、献身的に
職務に精励します
「平安女学院のミッション宣言」
平安女学院は、21 世紀に生きる夢のある学院として、輝くビジョンを
旗印として掲げ、教職員は魅力ある人間となるため、常に研鑽に務め、危
機感を持ち、勇気と創造力により改革を推進します。
全学院が一致協力のもと、中高大一貫教育を進めるための、教育課程を
根本から見直すと共に、夢のある学科コースの創造に務めます。
労使協調のもと、健全な財政に基づき、教学の強化発展を図り、建学の
精神であるキリスト教の教えに立ち、心身ともに自立し、日々変革する社
会に適応しながら、感受性豊かで、知性と愛のある女性を育成します。
学校法人平安女学院 理事長・院長
平 安 女 学 院 大 学 学 長
山岡 景一郎
- 2 -
3 法人の概要
1 設置する学校・学部・学科等(2011年4月1日現在)
(1)平安女学院大学
国際観光学部 国際観光学科 (京都キャンパス)
子ども学部
子ども学科
(高槻キャンパス)
(2)平安女学院大学短期大学部 (高槻キャンパス)
外国語文化学科
保育科
(3)平安女学院高等学校(全日制課程 普通科) (京都キャンパス)
(4)平安女学院中学校 (京都キャンパス)
(5)平安女学院大学附属幼稚園 (高槻キャンパス)
【キャンパスについて】
①学校法人平安女学院 法人本部
②平安女学院大学 国際観光学部 国際観光学科
(1)京都キャンパス
③平安女学院高等学校
④平安女学院中学校
所在地
京都府京都市上京区下立売通烏丸西入五町目町 172 番地の 2
①平安女学院大学 子ども学部 子ども学科
(2)高槻キャンパス
②平安女学院大学短期大学部 外国語文化学科 保育科
③平安女学院大学附属幼稚園
所在地
大阪府高槻市南平台五丁目 81 番 1 号
- 3 -
2 入学定員、学生数等の状況
(2011年5月1日現在)
(1)平安女学院大学
(注.収容定員は完成年度時の収容定員を記載/編入学定員を含む。
)
学 部
学 科
入学
定員
収容
定員
1年
2年
学生数
3年
4年
計
国際観光学部
国際観光学科
90
380
42
29
60
98
229
2007 年 4 月設置
子ども学部
子ども学科
90
380
54
48
36
―
138
2009 年 4 月設置
180
760
96
77
96
98
367
小 計
備 考
生活福祉学部
生活福祉学科
―
―
―
30
30
生活環境学部
生活環境デザイン学科
―
―
―
1
1
人間社会学部
福祉臨床学科
―
―
―
1
1
国際観光コミュニケーション学科
―
―
―
1
1
―
33
33
131
400
小
計
―
―
総
計
96
77
96
2009 年度から
募集停止
2007 年度から
募集停止
2007 年度から
募集停止
2007 年度から
募集停止
【設置学部学科について】
2006 年度
2007 年度
2009 年度
*国際観光学部
人間社会学部
国際観光学部
*国際観光学科
・福祉臨床学科
・国際観光学科
(京都キャンパス)
*国際観光コミュニケーション学科
(京都キャンパス)
*生活福祉学部
生活環境学部
*子ども学部
*生活福祉学科
・生活環境デザイン学科
*子ども学科
(高槻キャンパス)
(高槻キャンパス)
* 印は名称変更した学部・学科
(2)平安女学院大学短期大学部
入学
定員
収容
定員
1年
学生数
2年
計
外国語文化学科 ※
―
50
―
12
12
保
100
200
72
85
157
100
250
72
97
169
学 科
育
計
科
※ 2009 年度に「英語コミュニケーション学科」から「外国語文化学科」に名称変更
- 4 -
備考
2011 年 4 月
募集停止
(3)平安女学院高等学校
生徒数
入学
定員
収容
定員
1年
2年
3年
計
320
960
104〔4〕
102〔4〕
96〔4〕
302〔12〕
備考
〔 〕内は学級数
(4)平安女学院中学校
生徒数
入学
定員
収容
定員
1年
2年
3年
計
160
480
67〔3〕
78〔4〕
78〔4〕
223〔11〕
備考
〔 〕内は学級数
(5)平安女学院大学附属幼稚園
園児数
3歳児
定員
収容
定員
3歳児
4歳児
5歳児
計
25
95
25〔1〕
33〔1〕
28〔1〕
86〔3〕
(6)平安女学院 学生・生徒・園児総数
( )内は新入生数
学生・生徒・園児
総 数
2010 年5月1日現在
2011 年5月1日現在
1,265(384)
1,180(362)
(注)学生・生徒数には休学者を含む
阪急電車京都線
京阪電車
- 5 -
備考
〔 〕内は学級数
3 理事・監事・評議員および教職員の人数
(1)理事・監事・評議員(2011.4.1.現在)
〔理 事〕 (5人)
理 事 長
山岡景一郎
常務理事
小林 敬三
理
事
坂口 慶治
理
事
梶浦 恒男
理
事
宮嶋
眞
〔監 事〕 (2人)
監
事
上羽新一郎
監
事
中島 俊則
〔評議員〕 (11 人)
評 議 員
山岡景一郎
評 議 員
小林 敬三
評 議 員
坂口 慶治
評 議 員
梶浦 恒男
評 議 員
宮嶋
眞
評 議 員
磯野眞紀子
評 議 員
今宿 純男
評 議 員
浦地 洪一
評 議 員
陣屋 トヨ
評 議 員
格谷佳与子
評 議 員
戸田 貴子
院長、大学学長
法人本部事務局長
大学副学長
大学名誉教授、元大学副学長
日本聖公会京都教区司祭
税理士
弁護士
理事長、院長、大学学長
常務理事、法人本部事務局長
理事、大学副学長
理事、大学名誉教授
理事、日本聖公会京都教区司祭
大学附属幼稚園園長
中学校高等学校校長
日本聖公会京都教区司祭
校友会副会長
校友会常任幹事
大学後援会顧問
(2)教 員(2011 年 5 月 1 日現在)
平安女学院大学・短期大学部
区 分
教授
( )内は、特任教員内数
専任(特任)
准教授
講師
助教・助手
専任(特任)
小計
0(0)
20(6)
10(5)
3(0)
子ども学部
7(4)
4(0)
2(0)
0(0)
生活福祉学部
2(1)
1(0)
0(0)
0(0)
短期大学部
7(3)
5(2)
3(3)
26(13)
13(2)
12(4)
国際観光学部
計
7(1)
兼 任
(非常勤講師)
合 計
11
31
13(4)
9
22
3(1)
3
6
1(1)
16(9)
6
22
1(1)
52(20)
29
81
平安女学院高等学校
区 分
全 校
専
任
非常勤
学校長
副校長
教諭
助教諭
常勤講師
計
講師
1
1
22
0
3
27
21
学校長
副校長
教諭
助教諭
常勤講師
計
講師
(1)
1
15
1
7
24
16
合 計
48
平安女学院中学校
区 分
全 校
専
任
非常勤
※学校長は中学校・高等学校兼務
- 6 -
合 計
40
平安女学院大学附属幼稚園
専
任
区 分
園長
教諭
嘱託
計
全 園
1
3
2
6
兼任
合計
0
6
(3)職 員(2011 年 5 月 1 日現在)
区 分
法人本部
専任職員
大学
短期大学部
高等学校
中学校
幼稚園
合 計
14
23
6
3
1
47
3
12
4
0
0
19
0
3
1
0
0
4
パートタイマー
1
6
3
0
6
16
計
18
44
14
3
7
86
嘱
託
契約職員
4 学院の沿革
1875 年 9月
1880 年 4月
1894 年 11 月
1895 年 4月
1948 年 4月
1950 年 4月
1959 年 4月
1987 年 4月
2000 年 4月
2002 年 4月
2005 年 4月
2006 年 4月
2007 年 4月
2008 年 4月
8月
2009 年 4月
米国聖公会宣教師ミス・エレン・G・エディ、大阪川口に「エディの学校」
を設立
校名を「照暗女学校」
(St.Agnes’School)に改称
校名を「平安女学院」
(St.Agnes’School)に改称
学院を京都市上京区下立売烏丸に移転
平安女学院高等学校を設置
平安女学院短期大学英文科、保育科を開学
平安女学院短期大学家政科を増設
短期大学、幼稚園を大阪府高槻市南平台に移転
滋賀県守山市に平安女学院大学現代文化学部を開学
平安女学院短期大学を平安女学院大学短期大学部に名称変更
短期大学生活学科を大学生活環境学部に改組転換
大学「現代文化学部」を「人間社会学部」に、
「現代福祉学科」を「福祉臨
床学科」に、
「生活環境学科」を「生活環境デザイン学科」にそれぞれ名称変
更し、びわ湖守山キャンパスを高槻キャンパスに統合
大学人間社会学部「国際コミュニケーション学科」を「国際観光コミュニケーション学科」に
名称変更
大学国際観光学部国際観光学科を京都キャンパスに、大学生活福祉学部生活
福祉学科を高槻キャンパスに開設
平安女学院幼稚園を大学の附属とし、名称を「平安女学院大学附属幼稚園」
に変更
中学校、高等学校に「アグネス総合進学コース」および「立命館コース」を
設置
旧京都地方裁判所所長宿舎(約 2,150 ㎡)を大学施設として取得。名称を
「平安女学院大学有栖館」とした。
大学子ども学部子ども学科を高槻キャンパスに開設。
大学短期大学部「英語コミュニケーション学科」を「外国語文化学科」に
名称変更。
- 7 -
4 事業の概要
1 法人
(1)主要行事等について
①辞令交付式
2011 年4月1日(金)辞令交付式および懇親会を次の通り挙行しました。
イ 辞令交付式
礼拝形式にて 2011 年度の辞令交付式が厳かに執り行われ、山岡景一郎理事長・大学学長か
ら教職員へ辞令が交付されました。
時 間:9:00~9:40
場 所:平安女学院礼拝堂(聖アグネス教会)
内 容:①お祈り、②教職員辞令の交付、③主教祝福、④理事長訓示、⑤校歌斉唱
ロ 教職員懇親会
山岡景一郎理事長・大学学長を中心に、新任教職員との互いの交流を図りながら、2011 年
度に向けての新たな抱負を語り合うひと時を持ちました。
時 間:9:50~10:30
場 所:平安女学院 京都キャンパス M ホール
内 容:①新任教職員等の紹介、②幹部紹介
②東日本大震災 被災地復興応援チャリティ講演会
2011 年 4 月 30 日(土)
、
「千の風になって」の新井満さんをお招きして、エディホールで東日本
大震災チャリティ講演会を行い、当日は約 650 人もの方々が参加されました。
第1部では、平安女学院大学客員教授である新井満さんが 1964 年新潟地震の体験を踏まえた
朗読・歌唱を披露されました。第2部では、新井満さんと山岡理事長・大学学長との対談のあと、
中高保護者会アグネス・リートクラブによるコーラスへと続き、参加者一同が心を一つにして、
被災地の復興を祈りました。
いただいた寄付金や講演会収入は被災地復興・被災者支援に役立てていただくよう、京都新聞
社会福祉事業団に届けました。
③聖公会関係学校6校交歓会
今年度は、東日本大震災発生により中止となりました。
④日本食育・健康研究所の開所式
2012 年 3 月 13 日(火)、
「平安女学院大学 日本食育・健康研究所」の開所式が、明治館で行わ
れました。
開所式には、山内京都府副知事、門川京都市長をはじめ、行政、大学、業界組合代表者など、
多数の方々が出席されました。式典に続いて行われた記念講演では、丸中良典所長が「食育と女
子教育~少子高齢化日本の明るい未来に向けての食育と女子教育の果たす役割~」という演題で、
これからの社会における食育の重要性と研究所ならびに平安女学院大学をはじめとする教育研
究機関の使命等について、専門的な知識を交えながらも、分かりやすく講演を行いました。
⑤逝去者記念礼拝
諸聖徒の日にあたる 2011 年 11 月 1 日(火)、学院創立以来のすべての逝去者ならびにこの1年
間に亡くなった卒業生 24 名・元教職員 1 名、その他平安女学院に関係するすべての逝去者の方々
の霊魂の平安を祈るために、ご遺族の方々をはじめ教職員、大学・高校・中学の学生・生徒によ
る「逝去者記念礼拝」を京都と高槻のチャペルで執り行いました。
⑥ホームカミングデー2011
11 月 26 日(土)京都キャンパス エディホールで「ホームカミングデー2011」を開催しました。
始まりにあたって感謝礼拝を執り行い、引続き校友会総会を開きました。その後の懇親会ではケ
- 8 -
ーキバイキングや大学後援会の皆様による煎れ立てコーヒーが振舞われ、卒業生や教職員の話の
花が咲きました。
16:00 より場所をアグネスホールに移し、
「音楽の夕べ」を開催しました。本学の生徒・学生、
中高保護者、教職員有志等による演奏やコーラスによるコンサートを行いました。
⑦アグネス・イルミネーション 2011
京都ではイルミネーションが自粛される中、本学院では節電に役立てようと今年も「アグネ
ス・イルミネーション」を 11 月 26 日(土)から 12 月 25 日(日)まで行いました。点灯期間中は背
景を暗くすることによってイルミネーションを映えさせるため、キャンパス全体の照明などを可
能な限り消灯し、節電に努めました。
11 月 26 日(土)は 18:00 から室町校舎前庭でアグネス・イルミネーション点灯式を開催しまし
た。歌手のばんばひろふみさんによるミニライブでは、「いちご白書をもう一度」の弾き語り、
東日本大震災の復興を祈るというイルミネーションのテーマに合わせ坂本九さんの「上を向いて
歩こう」をばんばさんリードで参加者全員が合唱しました。英語でのカウントダウンで点灯し、
本年度のアグネス・イルミネーションがスタートしました。
一方、昨年に続き2年目となる高槻キャンパスでは、12 月 2 日(金)に点灯式を実施しました。
静かなキャンパスに放たれる美しい光は、京都とはまた違う趣を醸し出していました。
⑧有栖館特別公開
イ 春の特別公開
(ⅰ)期 間:2011 年 4 月 6 日(水)~10 日(日) 5 日間
(ⅱ)入館数:366 人(大人 336 人、大学生以下 30 人)
ロ 秋の特別公開
(ⅰ) 期 間:2011 年 10 月 31 日(月)~11 月 6 日(月) 7 日間
(ⅱ)入館数:928 人(大人 878 人、大学生以下 50 人)
⑨137 周年創立記念式典
2012 年 1 月 21 日(土)京都キャンパス アグネスホールで平安女学院 137 周年創立記念式典を挙
行しました。
イ 永年勤続(25 年)表彰
(敬称略)
氏
名
所 属 等
就任年月日
吉岡 誠次
大学 国際観光学部教授
1986年4月 1日
古川 浩三
大学 教務チーム職員
1986年9月 22 日
ロ アグネス賞表彰者一覧表
賞区分
貢献賞
貢献賞
(敬称略)
氏名・団体名
表 彰 理 由
客員教授 西尾 恭介
( 新小岩クリニック院長 )
初田 弘和
(中学校生徒の保護者 )
多額の寄附をしていただいた
多額の寄附をしていただいた
功労賞
山田 英夫
( ㈱山田松香木店 社長 )
有栖館特別公開時の協力に加え、大
学・高校の授業に尽力していただいた
功労賞
辻 順子
( ㈱ 京鐘 社長 )
数多くのドレス・小物類を寄附してい
ただき、学院の発展に貢献された
功労賞
株式会社カシックス社長 藤田周士
( 藤田社長は高等学校生徒の保護者 )
- 9 -
東日本大震災被災地応援実行委員会
の活動を支え、被災地への支援活動に
尽力された
賞区分
氏名・団体名
表 彰 理 由
功労賞
原川 博善
( 外国語文化学科 学科長 )
40 年に亘り本学の英語教育に尽力す
るとともに、後進の指導にも熱心に取
り組んでいただいた
努力賞
ちょこっとボランティアクラブ
( 部長 生活福祉学部 4 年 越智遥子 )
様々なボランティア活動を通じて社
会に貢献された
努力賞
イルミネーション実行委員会
(委員長 国際観光学部 3 年 細見恵里)
2011 年度イルミネーション「希望の
灯~ 明日に向かって~ 」を成功さ
せ、本学の名声を高められた
努力賞
東日本大震災被災地応援実行委員会
( 委員長 高等学校 3 年 西紋あかり )
東日本大震災の被災地への支援活動
に尽力された
⑩有栖館-国の登録有形文化財に
2012 年 2 月 23 日付で、有栖館の主屋・青天門・長屋門の3件が、国の登録有形文化財に登録
されました。主屋は有栖川宮旧邸の一部を移築したもの、青天門は大正期に三井家の表門として
建築されたものを戦後間もない頃に有栖館に移築されました。長屋門は、格式の高い様式で明治
後期に建築されました。
⑪第 24 期 囲碁女流名人戦
産経新聞社主催の囲碁タイトル戦「第 24 期 囲碁女流名人戦」の第2局が、3 月 14 日(水)
午前 10 時から本学の有栖館で行われました。対戦は、謝依旻(しぇい・いみん))女流名人-女
流本因坊・女流棋聖-に、向井千瑛(むかい・ちあき)五段が挑まれました。この日の対局は、
18 時 11 分、268 手までで黒番の謝女流名人が一目半勝ちし、2 連勝で 5 連覇を果たし、「名誉女
流名人」の資格を手にしました。
翌 15 日には、本学明治館で対局者と本学学生との交流会が行われ、謝女流名人と向井五段と
のトークタイムや、学生や教職員を相手にした「指導碁」などが行われました。
(2)寄附金募集事業
年度初めに、新入生・在校生保護者を合わせて 1,155 人に「教育研究強化事業募金」の案内を
配付し、26 件 260 万円の寄附を頂きました。8 月と 10 月には、同窓生へ寄附のお願いを送付、
86 名の方々より、112 万円の寄附を頂きました。
今年度初めて実施した、中学高等学校「学舎整備事業」の募金は、50 件 77 万円の寄附を頂き
ました。例年 1 月に、大学後援会・中高保護者会より依頼しております、
「奨学金寄附」は、今
年度より在校生の保護者のみならず教職員にも広げ、188 件 59 万円の寄附を頂きました。
2011 年度の寄附金総額は 1,941 万円で前年度比 71.4%になりました。これは、2010 年度には
「京都夏の旅」による文化財保存整備事業への特別な寄附があったためです。
本学院は、所得税制の改正を受け、従来の「所得控除」に加え「税額控除」の証明書も発行で
きる法人になりました。また、7 月には学院への寄附が京都市から認定寄附金と認められ、市民
税の控除を受けることができるようになりました。
- 10 -
<2011 年度 寄附金の実績>
寄附内訳
①教育研究強化事業
在校生保護者
内訳
個人・法人・団体
②中高学舎整備事業
③文化財保存整備事業
④奨学金事業
⑤使途指定寄附
校友会
大学後援会
内訳
中学・高校保護者会
幼稚園保護者会
合
計
件数
133
26
107
50
15
188
8
1
2
3
2
394
金 額(円)
9,138,396
2,600,000
6,538,396
770,000
827,100
589,000
8,083,578
5,000,000
2,000,000
988,000
95,578
前年比(%)
88.5
82.5
91.3
―
12.1
152.6
79.8
90.9
70.5
74.0
85.5
19,408,074
71.4
寄付金控除について
ⅰ所得税 イ「所得控除」 寄附金額(所得の 40%が限度)- 2 千円を所得から控除
ロ「税額控除」
(寄附金額(所得の 40%が限度)- 2 千円)×40%を所得税から控除
(注)イ・ロのいづれかを選択
ⅱ住民税 京都府:
(寄附金額-2 千円)×4%
京都市:
(寄附金額-2 千円)×6%
(3)校友会の活動
①校友会常任幹事会・幹事会 合同会議について
2011 年 11 月 26 日(土)、校友会常任幹事会・幹事会 合同会議が法人会議室で開催され、議案
の①役員改選、②前年度決算と事業報告、③今年度予算と事業計画などが承認されました。
②校友会総会について
2011 年 11 月 26 日(土)
、京都キャンパス、アグネスホールで、校友会総会が開催されました。
磯野眞紀子校友会会長が議長を務め、協議事項である、役員一部改選、校友会会計の統合、前年
度決算と事業報告、今年度予算と事業計画が承認されました。
引き続き、同ホールで校友会京都支部総会が開かれました。菅原さと子京都支部長が議長を務
め、協議事項である、前年度決算と事業報告、今年度予算と事業計画が承認されました。また、
2011 年 7 月 2 日の京都支部会-「小川治兵衞氏講演会」の開催が報告されました。
【平安女学院 校友会 役員名簿 】※幹事(12 名)は省略
役 員
氏 名
会員区分
役 員
名誉会長 山岡 景一郎
第 2 号会員
常任幹事
会 長
磯野 眞紀子
第 1 号会員
〃
副会長
黒井 いく
第1号会員
〃
〃
陣屋 都世
第1号会員
〃
〃
小林 敬三
第 2 号会員
〃
〃
戸田 貴子
第 3 号会員
〃
常任幹事 星野 紀久子
第1号会員
会計監査
〃
菅原 さと子
第1号会員
〃
※任期は 2010 年 10 月 1 日~2012 年 9 月 30 日
- 11 -
氏 名
格谷 佳代子
木村 厚実
坂口 慶治
今井 千和世
大峯 有次郎
宮嶋
眞
上羽 新一郎
竹永 基二
会員区分
第1号会員
第1号会員
第 2 号会員
第 2 号会員
第 2 号会員
第 2 号会員
第 2 号会員
第 2 号会員
2 大学・短期大学部
(1)主な教育活動とイベントについて
①天津市の2大学との学術教育交流協定を締結
山岡景一郎 学長が中国の天津市を 2011 年 5 月 16 日から 21 日まで訪問し、南開大学濱海学院
と天津商業大学の 2 大学と「学術及び教育交流の協定書」を締結しました。今後は留学生の受入
れ(3 年次編入)や学生同士の交流も積極的に行い、相互の教育の充実と更なる発展につなげて
いきます。また、現地の両校で本学の学校説明会も実施、9 月に 2 人の留学生を受け入れました。
②国際観光学部の学生が京都府名誉友好大使に
京都府名誉友好大使は、1992 年から京都府が国際化推進のために始めた事業で、京都府で勉強
している外国人留学生の中から、国際化推進のための「かけ橋」としての役割を果たそうという
熱意のある留学生が選ばれ、国際交流活動や諸行事への参加・協力を行うものです。
今年度は国際観光学部 3 年でインドネシア出身のリナさんが選ばれ、6 月 17 日に、京都府立府
民ホール・アルティで山田啓二京都府知事から名誉友好大使に任命されました。
③国際観光学部に「語学留学コース」を開設
幅広い教養と社会人基礎力、専門的な観光の学びに加え、世界のビジネス・ステージで通用す
る英語によるコミュニケーション力が身に付く「語学留学コース」を 2012 年度より開設します。
4年間に英語力を徹底して身に付けるプログラムで、特に2年次の1年間、アメリカ・オレゴ
ン州のメリルハースト大学パシフィック・インターナショナル・アカデミーに留学し、集中的な
語学研修を受けることができます。原則として希望者全員を対象とし、奨学金貸与(4年次まで
本学に在籍し卒業した場合はその返還を免除)や、留学先での研修時間数・成績に基づく単位認
定により修業年限を延長することなく本学を卒業できる体制を整えていますので、多くの学生が
この語学留学コースにチャレンジすることを期待しています。
④『産経適塾・緑陰講座』で学長が講演
8 月 23 日(火)、山岡学長が『産経適塾・緑陰講座』
(大阪市北区のセミナーハウス「クロス・
ウェーブ梅田」
)で「親になるための条件」と題して講演しました。
『産経適塾・緑陰講座』は、これからの日本を担う若い人材育成を目指して開講されるセミナ
ーで、山岡学長は「すばらしい親」になるためには、魅力的な人間になる努力を惜しまないこと
を提言、
「工夫すること、見識を広めること、審美眼を養うことが必要である」と語りかけまし
た。尚、学長の講演は下記のとおりです。
《2011 年度学長の講演》
講演
日付
場所
(株)京進 個別指導部全体研修
5 月 13 日(金) アグネスホール
追手門学院学校経営管理セミナー
6 月 18 日(土) 追手門学院 大阪城スクエア
産経適塾 緑陰講座
8 月 23 日(火) クロス・ウェーブ梅田
高槻市内5大学リレー市民講座
12 月 10 日(土) 高槻市立総合市民交流センター
⑤国際観光学部の海外フィールドワーク
9 月 12 日~17 日、2年生から4年生18名の学生が参加し、海外フィールドワークをニュー
ヨークで行いました。
学生が連日交代で「ツアーコンダクター」として 1 日のツアーの計画と引率を担当しました。
美術館、アート、ショッピング、ミュージカルなど各自が工夫を凝らしたツアーを企画し、実地
で学びを深めました。
⑥京都市から特別表彰
10 月 15 日(土)、京都会館において行なわれた「京都市自治記念式典」において、京都市長よ
り、①山岡学長 ②平安女学院大学 ③同 短期大学部の三者が「大学のまち京都・学生のまち京
都推進特別表彰」を受けました。
- 12 -
⑦平女祭の開催
京都キャンパスでは 10 月 30 日(日)に平女祭を開催。当日は SeeL フェアも同日開催され、お
祭り気分が高まりました。巨大シャボン玉やバルーンアートでお子様イベントは賑わい、吹奏楽
部は日頃の練習を披露、模擬店もハロウィンムードいっぱいのメニューで盛り上りました。
高槻キャンパスでは 11 月 5 日(土)に平女祭を開催。あいにく雨天でしたが、1,000 人を大きく
上回る来場者があり、地域のイベントとしての認知度の高さが窺われました。また、学生会は「被
災地に絵本を贈ろうプロジェクト」を展開し、多くの方のご協力をいただいて 127 冊(寄付 115
冊、購入 12 冊)を福島県内の聖公会に属する幼稚園4カ園に寄贈しました。
⑧就活メイク講座を開催
11 月 22 日(火)
、自分の印象をさらにアップし就職に役立つ「就活メイク講座」を催しました。
今回の講師は、プロのメークアップアーティストで、資生堂美容部員 1,500 人のトップに立つ
西島悦さんです。講師から「関西ではぜひ平安女学院大学に」とご指名で行われたのが今回の講
座で、国際観光学部と子ども学部の 1~3 年生およそ 200 人に対して「印象がアップするメイク
法」を教えていただきました。
⑨アグネス・イルミネーション点灯式
11 月 26 日(土)、本学の学生・生徒、中高保護者、教職員有志等の演奏やコーラスによる「音
楽の夕べ」に引き続き、18 時 00 分より点灯式を行いました。歌手のばんばひろふみさんによる
「いちご白書をもう一度」の弾き語り、東日本大震災の復興を祈るというイルミネーションのテ
ーマに合わせ、坂本九さんの「上を向いて歩こう」をばんばさんのリードにより参加者全員で歌
いました。
また、
高槻キャンパスでは 12 月 2 日(金)に 2 年目を迎えるイルミネーションが始まりました。
学長、後援会代表、学生代表が点灯すると、日の暮れた高槻キャンパスに、前年度より数を増し
たイルミネーションの明かりが華やかに灯りました。
⑩門川京都市長による特別講義
12 月 19 日(月)、門川大作京都市長に国際観光学部「ジェネリックスキル」の授業において特
別講義を行っていただきました。テーマは『
「5000 万人観光都市」から「5000 万人“感動”都市」
へ ~「旅の本質」を堪能できる世界で一番のまちを目指して~ 』
。
新しい観光施策を次々と打ち出し、大きな成果を納めてきた京都市の観光行政を中心とした貴
重な話に、学生は真剣に耳を傾けていました。
⑪平安女学院大学 日本食育・健康研究所の開設
日本食のメリットを世界の健康長寿に生かすため、予防栄養学に基づく食育と外食産業や、流
通食産業界を含めた食環境を改善し、その健康増進効果を世界に発信するため、食育・食環境学・
予防栄養学、予防医学・発達栄養学・子ども学などに特色を持つ関西の大学が連携して「平安女
学院大学 日本食育・健康研究所」を創設しました。その開所式を 3 月 13 日(火)、明治館にて行
ないました。
⑫学部・学科の廃止
2009 年度より、子ども学部の開設と同時に学生募集を停止していた生活福祉学部は、2012 年 3
月 31 日付で廃止となりました。
短期大学部外国語文化学科は、1929 年設置の専攻部英文科(3 年制)が前身です。1950 年の短
期大学発足時に 40 人の定員で始まった英文科は、その後、英語コミュニケーション学科、外国
語文化学科と名称を変えながら展開してきましたが、2011 年度より学生募集を停止し、2012 年 3
月 31 日付で廃止となりました。
- 13 -
(2)施設・設備関係の整備について
①2011 年度 主な施設整備
整備工事項目
工 事 時 期
経費(円)
厨房内の食器洗浄器の修理
4月7日
35,700
3号館汚水ポンプ交換
5 月 19 日
945,000
セントラル空調3号機の故障対応
6 月 15 日
199,500
非常勤講師室の空調機故障対応
7月1日
63,000
セントラル空調2号機の故障対応
7月8日
1,554,000
図書館2階窓側の床面補修
8 月 24 日
126,000
食堂業者変更にともなう厨房機器の整備
9 月 12 日
483,000
照明ランプ交換 1 号館・4 号館・9 号館・幼稚園
9 月7・18・19 日
494,046
厨房内床面およびグリストラップ清掃 *寮を含む
9 月 16 日
21,000
ガス給湯器取替え-小児保健室(3 号館)、幼稚園職員室
1 月 16 日
117,480
消防設備 総合点検
367,500
消防設備 屋内消火栓ホース耐圧試験
3 月 12・13 日
防火対象物定期点検
消火器交換
107,100
99,750
199,500
合
計
4,812,576
②図書館の整備状況
2011 年度中に受け入れた図書は、寄贈分を含め 654 冊、雑誌は 87 タイトルでした。2011 年度
末の蔵書数は高槻キャンパス・京都キャンパス含め、図書 194,518 冊、学術雑誌 320 タイトル、
そして視聴覚資料 1,672 タイトルになりました。
年間貸出冊数は両キャンパス合わせて 3,711 冊(2010 年度/4,252 冊)
、入館者数は延べ 24,546
人(2010 年度/24,938 人)でした。
③その他
イ 京都キャンパス印刷室移転…旧印刷室を倉庫に転用し、ラックを設置(8 月 25 日)
ロ ガス設備点検を大学は 9 月 19 日、附属幼稚園は 3 月 2 日に行ないましたが、異常なし
ハ 正門付近の電話線等に触れている樹木の枝を伐採(10 月 7 日)
ニ 高槻北消防署立ち入り検査(10 月 31 日)、高槻市による実験排水槽の水質立ち入り検査(1
月 11 日)を受けましたが、特段の指摘なし
ホ 正門付近の電力引込み線に近接する樹木の枝を伐採(2 月 8 日、関西電力による)
(3)教育・学生支援について
①FD研修会
今年度の全学FD研修会は、本学のAO入試について学長に講演していただき、副学長をはじ
め各学部・学科から、それぞれAO入試の課題について話していただき、現状を把握し、今後の
改善を計る研修会としました。
日時 : 6 月 29 日(水)16:00~17:30
場所 : 京都キャンパス Mホール
内容 : 〈講 演〉 学 長 山岡 景一郎 「本学のAO入試を考える」
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〈テーマ〉
1.副 学 長
坂口 慶治 「平成 24 年度大学入学者選抜実施要項と本学の
AO 入試の状況」
2.国際観光学科長 毛利 憲一 「国際観光学部の AO 入試」
3.子ども学部長
広滝 道代 「子ども学部の AO 入試」
4.保育科学科長
岡本 幸治 「短期大学部保育科の AO 入試」
②授業評価アンケート
2011 年度秋学期に、大学教育の質と授業内容の向上を目指して、学生による授業評価アンケー
トを実施しました。実施にあたっては、自己点検・評価委員会が教学部と協力して計画を立案し、
事務作業を担当しました。
学外実習を除く専門科目及び全学共通科目を対象に、1 月 16 日から授業最終日の期間で実施し、
無記名方式を採用することで学生の率直な意見が得られるよう配慮しました。
調査結果は、授業担当教員の了承の上で学内 Web サイトにおいて学生及び教職員に公開するとと
もに、各キャンパスの図書館に製本したものを閲覧できるようにします。
また、学生と教員の意思疎通を図るため、調査結果に対する教員の意見・感想を尋ね、その内容
を学内 Web サイトに載せる予定です。
(4)高大連携教育について
高校の高大連携講座の授業を次の通り大学と短期大学部の教員が行いました。
連携講座のテーマ
ブライダルとホスピタリティ・マナー
観光に活かせる英語力アップを目指して
幼児教育・初等教育の基礎を知る
観光文化の基礎
観光英語
担当教員
山岡 祥子 (国際観光学科 講師)
永田 美江子(国際観光学科 講師)
森 千里
(外国語文化学科 准教授)
岩渕 善美 (子ども学科 教授)
青木 好子 (保育科 准教授)
毛利 憲一 (国際観光学科 准教授)
井上 学
(国際観光学科 講師)
森 千里
(外国語文化学科 准教授)
幼児教育・初等教育の基礎を身につける
山岡 広和 (子ども学科 教授)
福地 洋子 (保育科 講師)
英語及び幼児教育・初等教育の基礎
吉岡 誠次 (国際観光学科 教授)
森 千里
(外国語文化学科 准教授)
青木 好子 (保育科 准教授)
(5)地域連携・産官学連携事業について
①高槻市教育委員会
イ 高槻市と本学は、教育実習の提携をするため、9 月 27 日付で「高槻市教育委員会と平安女学
院大学との教育実習に関する覚書」を調印しました。この提携は、子ども学部の学生の学び
に寄与します。
ロ 高槻市との連携で「放課後学習教室」
「小学校・幼稚園インターンシップ」
「保育所インター
ンシップ」を継続して実施しています。
ハ 子ども学部の日野久美子講師が高槻市教育委員に任命されました。任期は 2015 年 11 月 30
日までの 4 年間です。
②地域行事に参加
イ 10 月 10 日(祝)
、高槻市立総合スポーツセンターで開かれた第 32 回高槻市市民スポーツ祭
典に子ども学部の学生がボランティアとして参加しました。
「仲良しキッズダンス」
「UST
グッキーダンス」
「赤ちゃん広場(大型絵本コーナー)
」のお手伝いやポップコーン販売等を
行ないイベントを盛り上げました。
- 15 -
ロ 10 月 28 日(金)~30 日(日)まで、高槻市現代劇場文化ホール展示室において行なわれた平成
23 年度「ときめきの祭典」文化祭造形作品展に学生の作品を出品しました。授業で製作した
絵画、絵本、紙芝居、人形、壁画デザイン、ゆかた、鯉のぼり、ハンカチ友禅、絵手紙等を
出品する他、ブローチを作る体験コーナーを設け、市民との交流の場となりました。
ハ 11 月 13 日(日)に「高槻市食育フェア 2011」が高槻市立第一中学校にて開催され、
「寒天コ
ンテスト」のパネルを展示しました。
ニ 3 月 31 日(土)、国際観光学部1・2・3年次生が、京都市交通局「地下鉄利用促進キャンペ
ーン」に協力し、着物姿で京都駅前のビラ配りを行いました。
(6)高槻市地域子育て支援拠点事業 “どんぐりの森”について
2007 年 11 月より高槻市の委託事業として補助金を受け、乳幼児と保護者の交流の場として設置
した「平安女学院大学“どんぐりの森”
」も、2011 年度はさらに充実した活動を行い、地域での知
名度、利用度も定着してきました。利用者数については、ホームページの充実や広報誌等の作成な
ど、まだまだ新規利用者促進の工夫をする余地もありますが、定期的に開催しているベビーマッサ
ージやリトミック等の講習会もすっかり定着し、リピーターの増加もあり、和やかな雰囲気の場を
提供することができました。
また、2010 年6月からは、附属幼稚園とともに、高槻市の子育て支援事業「あかちゃんの駅」
の登録施設にもなり、地域の子育て環境整備の一助となっています。
附属幼稚園との連携については、昨年度同様、磯野園長によるお話し会の開催や幼稚園の園庭開
放における交流等を通じて深めることができました。どんぐりの森利用者の入園が毎年 20 名近く
に上るなど着実に増加しており、学院としての入園者獲得の面ではもちろん、子どもや保護者にと
っても慣れた環境のなかで幼稚園生活を始められることは大きなメリットであるといえます。
2011 年度は、学生ボランティアの参加だけでなく、保育科2年次の授業においても利用者との
交流を図りました。学生が直接保護者と話す機会も持ち、保育現場に出て行く学生たちには大きな
学びとなりました。今後も関連授業での活用を通して学生たちに還元できるものを模索していくこ
とが課題のひとつです。
(7)情報技術(IT)の活用について
①情報リテラシーの拡充
授業以外に学生が自由に自習できるように情報処理演習室を開放しており、授業の予習・復習
の他にもコンピュータを利用できる機会を与えています。また,図書館内のゼミ室にもコンピュ
ータを設置し,情報処理サービスを提供しています。
②演習サポート
コンピュータチーム職員は、各演習において、そのサポートアシスタント的役割も担っていま
す。情報演習の導入科目において、メディアセンターオリジナルのテキストを作成し、学生の演
習環境に適した教材の提供を行っています。
特に 2011 年度には、高槻キャンパス演習室全教室のうち1教室に設置してある学生・教員用P
Cの更新を行い、快適・高速にPCが作動し授業が行える環境を整備しました。
③セキュリティー管理
集中管理型のアンチウィルスソフトウェアとそのためのシステム(セキュリティーサーバ等)
を導入し,教育・研究・管理の各業務における情報セキュリティーを実現しています。
特に 2011 年度には、セキュリティサーバーのソフトウェアを最新に更新し、新たなるウィル
スや外部からの不正な攻撃を防ぐための対策を講じました。また、学生向けに学内で提供してい
るサービス(就職支援システムなど)を学外からも安全に利用できるよう、同サービスへアクセ
スするためのパスワードを複雑なものに設定しました。
④有資格職員による情報処理系業務の遂行
イ システム利用のサポート
国家資格を有するコンピュータチーム職員が、これら全ての運営に対しての技術サポートを学
生と教職員に対して行っています。
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ロ 情報処理資源の運用と管理
電子メールサービスやファイルサービス、Web コンテンツ配信サービス等のネットワークの
中核的サービスから、情報通信設備にいたる運用管理をコンピュータチーム職員が行っていま
す。
2011 年度には、前年度に引き続き、図書館内の学生利用パソコンの一部を更新、教職員の
パソコンについても更新し、業務効率を向上させました。また、老朽化した教務サーバー上で
動く旧システムを引き続き存続させるための、
“仮想化システム”構築の検証を行いました。
(8)学生活動について
京都・高槻共通
①学生会
・2 月 16 日(木) 9:30~12:00 第1回京都・高槻合同学生会
・3 月 9 日(金)14:00~16:00 第2回京都・高槻合同学生会
②吹奏楽部演奏
・ 8 月 6 日(土)オープンキャンパス
・ 8 月 11 日(木)わかくさ作業所夏祭り
・ 9 月 25 日(日)高槻市芝生老人福祉センター
・10 月 30 日(日)Seel 平女祭
・11 月 5 日(土)大学祭
・11 月 26 日(土)アグネス・イルミネーション点灯式
③卒業企画委員会
京都・高槻両キャンパスの学生委員が開始時刻、招待状、料理内容等について協議、卒業式
翌日の 3 月 22 日(木)ホテルグランヴィア京都において卒業パーティーを開催しました。
④2011 年度卒業式におけるエディ賞の受賞
学院創立者ミス・エレン・G・エディにちなみ、課外活動等で顕著な活躍をした学生、国際
観光学科3名、生活福祉学科4名、外国語文化学科2名、保育科3名に対して授与されました。
高槻キャンパス
①学生会
イ 2011 年度役員候補を 6 月 20 日(月)~6 月 24 日(金)の掲示による総会を経て、7 月 6 日
(水)
に決定。あわせて活動内容も確認され、予算及び決算が承認されました。
ロ 具体的な活動として、4 月 3 日(日)~4 日(月)の新入生宿泊オリエンテーションへの参加・お手
伝い、4 月 7 日(木)の学生部オリエンテーション、新入生歓迎会・クラブ紹介。また、6 月 11 日(土)
には第2回運動会を開催しました。12 月 22 日(木)にはクリスマス会を開催。学長以下教職
員を含む 120 名が参加しました。
ハ 1 月 26 日(火)18:00~20:00 リーダーズセミナー〔於 4206 教室〕
②運動会
6 月 11 日(土)に第2回運動会を実施し、京都・高槻両キャンパスの学生・教職員合わせて約
260 人が参加しました。あいにくの雨でウィリアムズホールに場所を変更して、各クラス対抗で
綱引き・ムカデ競走などの競技を行いました。
③大学祭
イ 委員長及び副委員長を選出後、4 月 22 日(金)~26 日(火)に大学祭実行委員が食堂にて大学
祭のアピールを行いました。第1回実行委員会を 4 月 28 日(木)に実施。その後、ミーティ
ングを重ね、模擬店出展者の調理講習会及び責任者会議、消防訓練を経て、11 月 5 日(土)
の大学祭を迎えました。当日は、あいにくの雨でしたが会場変更などによりすべての企画を
実施。約 1100 人が来場し盛会となりました。
ロ 今年度のテーマは「We are one:One for all~つながっているからがんばれる~」でした。
- 17 -
④クラブ活動
イ 4 月 7 日(木)に高槻キャンパス新入生歓迎会とクラブ紹介を行いました。
ロ 各クラブの学外での主な活動は以下のとおりです。
【吹奏学部】
・ 7 月 14 日(木)チャペルコンサート
・ 7 月 17 日(日)たのしい家 介護老人ホーム
・ 8 月 6 日(土)オープンキャンパス
・ 8 月 11 日(木)わかくさ作業所夏祭り
・ 9 月 25 日(日)高槻市芝生老人福祉センター
・10 月 30 日(日)Seel 平女祭
・11 月 5 日(土)大学祭
・11 月 26 日(土)アグネス・イルミネーション点灯式
【和太鼓部】
・ 8 月 6 日(土)オープンキャンパス
・12 月 16 日(金)「新しい国語実践」の研究会依頼演奏〔於 ホテルアウィーナ〕
・ 3 月 4 日(日)高槻和太鼓フェスティバルに出演〔於 高槻現代劇場〕
【バレーボール部】
・平成 24 年度関西大学バレーボール連盟女子 秋季リーグ戦に参戦、8 部残留
【人形劇部】
・ 9 月 22 日(木)守山市大型児童センター
・11 月 23 日(水)ミードまつり〔於 ミード保育園〕
・12 月 17 日(土)阿武山子育てサロン「楽しいクリスマス会」〔於 阿武山公民館〕
【ちょこっとボランティアクラブ】
・ 8 月 6 日(土)・7 日(日)高槻まつり 〔於 桃園小学校〕
【ゴスペルサークル】
・ 8 月 27 日(土)夏祭り〔於 宝塚厚生幼稚園〕
・12 月 10 日(土)依頼演奏〔於 トップ・ケアさくらデイサービスセンター〕
【コーラス部】
・ 7 月 7 日(木)チャペル七夕コンサート〔於 高槻キャンパスチャペル〕
・11 月 26 日(土)アグネス・イルミネーション 2011 音楽の夕べ
〔於 京都キャンパス アグネスホール〕
⑤学生寮(聖アグネス寮)
イ 2011 年度の寮生は、春の時点で 19 名(在寮生 13 名、新入寮生 6 名)でした。
ロ 3 月 31 日(木)に山岡学長を迎えての入寮式、入学式やオリエンテーションを終えました。4
月 7 日(木)には新入寮生歓迎会を行いました。
ハ 7 月 3 日(日)はウイリアムズホールにてスポーツ大会を開催しました。
ニ 12 月 3 日(土)は大学チャペルにおいてクリスマス礼拝、寮食堂において祝会を開催しました。
ホ 2 月 7 日(火)に退寮式を行いました。
京都キャンパス
①学生会
イ 4 月 7 日(水)に新入生歓迎会を、4 月 26 日(火)に交換留学生および編入生歓迎会を開きまし
た。また 7 月 27 日(水)には学生 82 名教職員 15 名が参加して学科交流会、交流留学生送別会
を室町館地下食堂で行いました。
ロ 4 月 28 日(木)部長会にて新部活承認、予算、決算についての説明、6 月 20 日(月)~27 日(月)
の掲示による総会を経て承認されました。
ハ 12 月 14 日(水)、クリスマス会を開催。学長以下教職員を含む 80 名が参加した。その際、大
学生活の写真を使った貼り絵を発表し、室町館食堂掲示板に掲示しました。
- 18 -
ニ 2 月 9 日(木) 10:00~16:00 春季リーダーズセミナーにて、各クラブの新入生歓迎の取組
みについて話し合い、4 月 3 日~4 日の宿泊オリエンテーションや 4 月 9 日(月)の新入生歓迎
会に備えました。
②平女祭
イ 今年の京都平女祭は 10 月 30 日(日)に開催。雨天の中、多くの市民が参加。京都キャンパス
の全クラブが平女祭に取り組みました。
子ども企画ではイベント実行委員会がバルーンアートとダンスで参加。St. Agnes’Wedding
部が「ウェディングドレス試着体験」を企画実施、また、吹奏楽部、軽音楽部、アトリエハ
ンドメイド、書道部、CookingClub が日頃の活動の発表の場として頑張りました。
ロ 10 月 30 日(日)KBS京都ラジオ「武部宏の日曜とーく」に委員長ほか1名が出演し、「京
都平女祭 2011」をアピールしました。
ハ その他主な活動
・ 6 月 29 日(水)バレーボール大会 25 名が参加〔於 下京地域体育館〕
・ 7 月 24 日(日)「左京区民ふれあいまつり」にバルーンアートで 15 名がステージ参加
・10 月 9 日(日)京都学生祭典では模擬店と体験ブースで参加
・10 月 15 日(土)~23 日(日)平女祭宣伝行動
③イルミネーション
イ 5 月 30 日(月)に中高生徒総会に出席してイルミネーションへの協力を依頼することを始めと
し、2011 年度の活動を開始。2011 年度のテーマは『希望の灯~明日に向かって~』
ロ 7 月 15 日(金)大学イルミネーション委員と中高イルミネーション委員の顔合わせ
ハ 7 月 1 日(金)~12 月 2 日(金)にピースツリー用ペットボトル回収箱設置した。
ニ 夏季休業中は点灯式に向けて週2~3日製作活動を実施しました。
ホ 9 月 27 日(月)~11 月 29 日(月)ピースツリー製作用のペットボトル回収BOXを学内に設置
し協力を呼びかけました。
ヘ 11 月 26 日(土)18:00 より、大学関係者及び一般の見学者が多数参加し点灯式を実施。点灯期
間は 11 月 26 日(土)~12 月 25 日(日) 点灯時間は 16 時 30 分~21 時 00 分。期間終了後、2
月 8 日(水)~2 月 9 日(木)に電飾等の撤去、片付けを行いました。
④クラブ活動
イ 4 月 7 日(木)、京都キャンパス新入生歓迎会・クラブ紹介を行う。
ロ クラブ活動の特記事項は以下のとおり。
【レセプショニスト】
・10 月 8 日(土) 「都のなかで」のレセプション〔於 上賀茂神社〕
【St. Agnes’Wedding 部】
・10 月 8 日(土) 茶婚式、披露宴の準備と見学 〔於 神泉苑平八〕
・10 月 29 日(土) 茶婚式、披露宴の準備と手伝い〔於 神泉苑平八〕
⑤交流留学生
イ 交流留学生の1期生が 12 名が卒業。9 月 16 日(金)に卒業式を挙行しました。
ロ 交流留学生3期生 12 名が 9 月 20 日(火)に来日、当日は室町館食堂での歓迎夕食会に参加し
た後、指定マンションに入居しました。翌 21 日(水)からは生活全般のガイダンスや日用品購
入、区役所等での各種手続きを行い、26 日(月)に編入学式が行われました。
⑥外国人留学生について
イ 4 月 13 日(水)に留学生向けガイダンスを実施しました。
ロ 「京都府名誉友好大使」に国際観光学科3年 LINA(リナ)が任命されました。本学の留学生が
3年連続で「京都府名誉友好大使」に任命されています。
(9)就職支援活動
①就職活動支援体制の更なる整備と強化
東日本大震災や景気低迷により依然として厳しい新卒就職活動の中、目標である内定率 90%超
を継続するためにあらゆる努力を費やした1年でした。
- 19 -
まず、支援の軸となる就職講座、就職ガイダンスでは、大学・短大の各学科に合わせプログラ
ムを実施しました。各プログラムとも講義形式ではなく、ディスカッションやワークスタイルを
中心にさらに実践的なものにし、学生自身の力になるものを提供しました。また、次年度初めて
の卒業年次生となる子ども学部3年生を対象とした「小学校教員採用試験」に向けた支援プログ
ラムを学部に提案、指示を受けながらガイダンスや対策講座を提供しました。さらに、欠席者や
再受講希望者へのフォローを更に充実させるためのDVD補講を継続させました。もうひとつの
軸となる個別相談では、
担当職員が対応することはもちろん、
チーム内での情報交換を密にして、
学部学科関係なく全学生の背景を理解して相談業務ができるように努めました。更に京都・高槻
キャンパスのキャリア担当者間の連絡を密にして、ひとり一人にあったキャリアカウンセリング
を行いました。職員 2 名、派遣スタッフ 2 名体制でしたが、専門スキルとチームワークを高め目
標達成のために全力で取り組みました。
その結果、2012 年 4 月 30 日現在、大学・短期大学部あわせた内定率は表のとおり 97.5%とな
り、国際観光学科、生活福祉学科、保育科は 90%超の目標は達成することができました。厚生労
働省・文部科学省発表(2012 年 5 月 15 日)全国大卒内定率 93.6%を上回ることができました。
また、短期大学部保育科については、今年度も 100%を達成しました。学科別の就職内定率は次
の表のとおりです。
《学科別就職内定率》
学部学科名
大
学
短期大学部
合 計
国際観光学部国際観光学科
生活福祉学部生活福祉学科
外国語文化学科
保育科
(内定者 153 人/就職希望者 157 人)
内定率
95.0%
100.0%
87.5%
100.0%
97.5%
②教員との連携
教員とキャリア担当者双方向からの就職支援体制を高めるために、学生部就職担当教員および
各学部・学科長との情報交換を密に行い、学生に合わせた支援を実行しました。さらに、就職委
員会では進捗状況を詳細に報告し協力体制を築きました、また、担任教員とキャリア担当者それ
ぞれが学生の状況を記載するゼミ・クラス別シートを作成しやりとりすることで、学生個々の具
体的な状況を共有し、進路指導、求人斡旋等に活用しました。
③主な就職先
イ 大学
<企業>
(株)京都銀行、近畿日本ツーリスト(株)、摂津水都信用金庫、京都中央農業協同組合、
(株)テンプスタッフ、(株)クリスタルホテル
<保育所・福祉施設>
(宗)竹林時月かげ保育園、(福)同胞会同胞保育園、(福)満寿園天川保育園、
(医)蒼龍会、(福)成光苑
ロ 短期大学部
<企業>
東海旅客鉄道(株)、トヨタレンタリース京都(株)、福井日産自動車(株)
<幼稚園>
(学)カトリック京都教区学園アヴェ・マリア幼稚園、(学)河村学園千里ナオミ幼稚園、
(学)茨木学園茨木みのり幼稚園、(学)神童学園神童幼稚園、
(学)宝塚ふたば学園宝塚ふたば幼稚園
<保育園>
高島市公立保育所
- 20 -
(福)長岡福祉会海印寺保育園、(福)大阪水上隣保館山崎保育園、
(福)成城学園ひよしおひさま保育園、(福)晴誉会山手台保育園
(10)保健室
①健康支援
健康診断後のフォローアップを適切かつ丁寧に行い、早期治療や健康増進の支援につながりま
した。緊急対応時のマニュアルを学生部と協力し整備しました。これにより救急時に適切な対応
ができるようになりました。
②学生相談室
日常的なカウンセリング業務のみではなく、ストレスチェックを全学生対象に行うことで早期
メンタルサポートに役立てました。
半期に1度、学生部教員とのミーティングを実施し、個別の学生情報を共有することで適切な
学生支援を行うことができました。
(11)後援会との連携
①後援会助成金の使途
後援会からは、学生の勉学及びキャンパスライフ全般にわたり支援をいただいています。就職
活動支援では「学生就職活動対策費」を 150 万円いただき、以下の通り有効に活用しました。
イ 職業適性検査受検料
ロ リクルートメイクアップ講座料
ハ 筆記試験対策講座受講料
ニ MOS検定対策講座受講料 など
②2011 年度保護者就職懇談会
大学と保護者が一丸となって学生の就職活動をバックアップする目的で、保護者を対象とした
後援会共催の就職懇談会を 2012 年 1 月 29 日(日)10:00~13:00 ホテルグランヴィア京都にて
開催しました。保護者 57 名、後援会役員 3 名、教職員 37 名の計 97 名が参加し、プログラムは、
山岡理事長・学長から本学のキャリア支援についての説明の後、キャリアサポートセンターから
就職状況・支援内容について報告、内定学生によるパネルディスカッションを行いました。後半
は担任教員が個別相談に対応しました。保護者からはたいへん満足との感想を多くいただきまし
た。
(12)文化創造センターの活動
①キリスト教学担当
キリスト教文化は、建学の精神に培われた素晴らしい歴史と伝統を継承し、本学につらなるす
べての人々の心の拠り所となるべく活動をしています。運営はチャプレンを中心とした運営委員
が主体となり、礼拝を中心にとした活動を行っています。
キリスト教文化では、2011 年度のテーマを「世の光」としました。
「あなたがたは世の光であ
る。
・・あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなたがたの立派な行いを見て、
あなたがたの天の父をあがめるようになるためである。
」(マタイ 5 章 14 節)
イ 礼拝
チャペルアワー(昼の祈り):学期中実施、
聖アグネス寮の晩祷:学期中の第 2,4 火曜日、
附属幼稚園の園児のための礼拝:月 2 回
ロ 年間特別礼拝と行事
ⅰ大学及び短期大学部
4月 6日 (水) 入学感謝礼拝(聖書贈呈)
6月 8日 (水) 花の日礼拝
11月 1日 (火) 逝去者記念礼拝
11月 5日 (土) 大学祭開会礼拝
- 21 -
11月30日 (水) クリスマス・カンタータ発会式
12月 3日 (土) クリスマス・イブ礼拝
12月18日 (日) クリスマス・カンタータ
12月22日 (木) クリスマス礼拝
1月 5日 (木) 新年賀詞交歓会(新年礼拝)
1月11日 (水) 成人祝福感謝礼拝
3月19日 (月) 卒業礼拝
ⅱ聖アグネス寮
3月31日 (木) 入寮式
12月 3日 (土) クリスマス・イブ礼拝とキャンドルサービス
2月 7日 (火) 退寮式
ⅲ附属幼稚園児のための礼拝
6月 9日 (木) 花の日礼拝
11月15日 (火) 幼児祝福式
11月17日 (木) 収穫感謝祭
12月19日 (月) クリスマス・イブ礼拝とキャンドルサービス
ハ その他の行事
・チャペルトーク月間特別講話 第 1 回 5 月 11 日(水)、第2回 5 月 18 日(水)
・7 月 7 日(木) コーラス部によるチャペルコンサート
・7 月 14 日(木) 吹奏楽部によるチャペルコンサート
・11 月 30 日(水) カンタータのソリストによるコンサート
・附属幼稚園の職員のための「聖書の学び」月 1 回
(13)今後の課題
①教育研究
子ども学部は 2012 年度に完成年度を迎えます。当初計画の実行状況を検証すること、日々の
カリキュラム検討により、教育内容の更なる充実が求められています。
国際観光都市・京都で学ぶ国際観光学部は、地の利生かすとともに、他大学にはない著名客員
教授の授業による充実した学びを展開していきます。
子ども学部と保育科については、高槻市および各実習先との連携を深め、実習先を確保するだ
けでなく、進路の問題においても効果を生み出したいと考えています。
②学生生活・指導
第 2 回目の標語募集を行い、気持ちを新たにマナーアップキャンペーンに努めます。おもてな
しの心も学ぶ国際観光学部、子どもたちの教育・保育に関わる子ども学部や短期大学部保育科、
学生自身の将来にとってもプラスになるものとして指導し、本学が標榜する「躾・心得・愛」を
体得した「貴品女性」を育てていきます。
また、複数回の授業欠席者については、早期に働きかけて、途中で脱落する者を抑え、学業を
修めさせます。
③入試・募集
就職実績、面倒見のよい教育と学生指導、こうしたポイントを直接アピールするため、高校内
説明会や各地での会場説明会に注力します。そして、オープンキャンパスへの来場、受験・入学
へとつなげていきます。
また、2012 年度センター試験利用による入学者は 17 人。近畿圏以外から、そして基礎学力の
高い層の入学が期待されることから、今後も参加を継続し、入学の手立ての一つとして積極的に
広報していきます。
④教育環境整備
引き続き、学生の教育用パソコンの更新は今後とも進めます。その際は、マイクロソフト社の
- 22 -
サポートを受けられない機種は設置しません。
高槻キャンパスでは、子ども学部は完成年度を迎えることから、当初計画の未達成部分について
整備を急ぎます。併せて、旧課程で必要とされた5号館の特別教室、余剰の教員執務室の活用を
検討していきます。
京都キャンパスでは観光実務を学ぶ実習室の設置や、人数が増えてきた中国人留学生のサポー
ト体制をさらに整えていきます。
(14)資料編
①2011 年度 卒業者数
学 部
卒業者数
学
国際観光学部
73
国際観光学科 73 名
生活福祉学部
28
保育士課程 19 名、生活福祉課程 9 名
短期大学部
90
外国語文化学科 12 名、保育科 78 名
合 計
191
②2011 年度 免許・資格等取得者数
《国際観光学部 国際観光学科》
観光ビジネス
実務士
上級ビジネス
実務士
上級情報処理士
32
21
31
《生活福祉学部 生活福祉学科 保育士課程》
社会福祉士
国家試験受験資格
保育士資格
18
17
《生活福祉学部 生活福祉学科 生活福祉課程》
社会福祉士
国家試験受験資格
精神保健福祉士
国家試験
受験資格
園芸療法士
9
4
2
《短期大学部》
外国語文化学科
保育科
情報処理士
幼稚園教諭
二種免許状
保育士資格
6
63
62
- 23 -
科
③在籍者数(2012 年 3 月 31 日現在)
《大学》
1 年次
2 年次
3 年次
4 年次
学科
合計
国際観光学部
国際観光学科
42
29
60
91
222
子ども学部
子ども学科
54
47
35
―
136
生活福祉学部
生活福祉学科
―
―
―
28
28
総合計
386
《短期大学部》
1 年次
2 年次
学科計
―
12
12
外国語文化学科
総合計
164
保育科
71
81
152
④学生納付金
《大学》
種別
金額
備考
入
学
金
250,000円
入学時
授
業
料
980,000円
1年次~4年次 年額
170,000円
1年次年額
280,000円
2年次以降年額
金額
250,000円
930,000円
170,000円
340,000円
備考
入学時のみ
1年次~2年次 年額
1年次年額
2年次年額
教育充実費
《短期大学部》
入
授
種別
学 金
業 料
教育充実費
⑤奨学金・減免制度について
経済的な理由で大切な学びの機会を失わないために、奨学金と減免制度で学生生活をサポート
としています(P28~29 参照)
。
イ 奨 学 金…成績優秀者特別奨学金、外国人留学生特別奨学金、セメスター留学奨学金
ロ 減免制度…経済援助・授業料減免制度、指定校推薦入学金減免制度、
再受験者検定料免除制度
- 24 -
⑥高槻市地域子育て支援拠点事業ひろば型
「平安女学院大学“どんぐりの森”
」2011 年度運用状況報告
(週 5 日開室:10 時 00 分~15 時 00 分、年間開室日数:254 日)
イ 月別利用状況(単位:人)
月
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
合計
子ども
234
270
362
289
363
217
229
206
285
245
235
299
3,234
大人
182
225
312
238
263
192
200
178
237
207
212
242
2,688
合計
416
495
674
527
626
409
429
384
522
452
447
541
5,922
ロ 子どもの年齢内訳(単位:人)
年齢
人数
0歳
610
1歳
2歳
816
856
3歳
636
その他
316
合計
3,234
ハ 利用者について(単位:人)
人数
高槻市民
市民以外
5,880
42
合計
5,922
ニ 相談状況(単位:件)
内容
件数
基本的生活習慣
55
発育・発達
17
育児方法
18
病気等
4
その他
15
合計
109
ホ 子育て関連情報の発行状況(単位:部)
名称
発行部数
今月の予定(月 1 回 200 部)
2,400
どんぐり日記(月 1 回更新)
HP にて提供
ヘ 従事者の資質、技能等向上のための取組、研修会、セミナー等への参加状況(単位:人)
講習会
人数
高槻市子育て支援総合コーディネート事業講習会
1
㈱きれい・ねっと主催講習会
2
「今を乗り切る智慧~目覚めと想像するこどもたちの未来~」
子育て広場従事者のための基礎研修1
1
子育て広場従事者のための基礎研修2
1
高槻市子育て支援総合コーディネート事業講習会
1
高槻市子育て支援総合コーディネート事業講習会
1
合計
7
- 25 -
ト 学生ボランティアの活動状況(単位:人)
月
活動内容
人数
月
12 月
4月
手遊び・おままごと・読み聞かせ
18
活動内容
人数
親子の触れ合い・話し合い
18
5月
手遊び・おままごと・読み聞かせ
16
手遊び・おままごと・読み聞かせ
10
6月
手遊び・おままごと・読み聞かせ
18
1月
絵本の読み聞かせ会
6
7月
紙芝居・歌・製作
18
2月
ベビーマッサージ補助・おままごと
1
リトミック
18
もの作り補助・おままごと・絵本
1
絵本の読み聞かせ・おままごと
1
お楽しみ会補助・おままごと・絵本
1
手遊び・歌・製作
18
8月
手遊び・おままごと・読み聞かせ
6
9月
手遊び・おままごと・読み聞かせ
4
リトミック補助・おままごと
1
10 月
ベビーマッサージ補助
2
お話し会補助・おままごと・絵本
1
11 月
タッチセラピー補助
2
リトミック補助・手遊び・おままごと
1
手作りおもちゃ講習会補助
1
折り紙指導・おままごと・絵本
1
3月
合計
- 26 -
163
チ 子育て支援に関する講習の実施状況(月1回以上実施)
NO.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
月 日 講 習名〔 ※()は専 属スタッフ以外 の講 師名 〕
4/11
4/21
4/22
4/25
5/20
5/24
5/26
5/27
5/31
6/14
6/16
6/17
6/24
6/27
7/11
7/12
7/15
7/21
7/22
7/29
8/2
8/18
8/19
8/22
8/24
8/26
8/30
9/16
9/22
9/27
9/30
10/13
10/17
ベビーマッサージ(神戸真美子)
0歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
1歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
2.3歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
親子ヨガ(白石美佐子)
0歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
ベビーマッサージ(神戸真美子)
1歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
2.3歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
0歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
1歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
2.3歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
ベビーマッサージ(神戸真美子)
タッチセラピー(白石美佐子)
0歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
1歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
虫除けスプレーつくり
ベビーマッサージ(神戸真美子)
2.3歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
タッチセラピー(白石美佐子)
うちわつくり
0歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
1歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
2.3歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
講演会「幼児の発達」(磯野眞紀子)
タッチセラピー(白石美佐子)
ベビーマッサージ(神戸真美子)
ベビーマッサージ(神戸真美子)
0歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
1歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
2.3歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
親子ヨガ(白石美佐子)
0歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
受講 者数
21
23
25
29
82
27
32
22
20
19
24
31
63
32
17
20
60
28
27
22
60
22
34
22
63
18
43
30
30
20
21
53
20
- 27 -
NO.
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
月 日 講習 名〔※ ()は 専属 スタッフ以外の 講師 名〕
10/17
10/20
10/21
10/24
11/14
11/17
11/18
11/21
11/22
11/29
12/1
12/8
12/9
12/12
12/13
12/27
1/12
1/13
1/16
1/17
1/20
2/10
2/13
2/14
2/17
2/20
3/5
3/6
3/9
3/22
3/23
0歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
1歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
2.3歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
ベビーマッサージ(神戸真美子)
タッチセラピー(白石美佐子)
0歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
1歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
手作りおもちゃ講習会(川北典子)
2.3歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
ベビーマッサージ(神戸真美子)
子育てのコツ講習会(津田勇)
0歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
1歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
タッチセラピー(白石美佐子)
2.3歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
ベビーマッサージ(神戸真美子)
0歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
1歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
2.3歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
ベビーマッサージ(神戸真美子)
タッチセラピー(白石美佐子)
0歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
1歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
2.3歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
ベビーマッサージ(神戸真美子)
親子ヨガ(白石美佐子)
0歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
食育講座(武智多与理)
1歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
ベビーマッサージ(神戸真美子)
2.3歳児リトミック(三ヶ山貴久子)
合計
受 講者 数
20
24
28
16
18
18
22
41
25
23
23
23
21
12
20
12
10
23
23
14
12
25
20
20
24
45
16
63
16
27
23
1,747
- 28 -
- 29 -
3 中学校高等学校
(1)2011 年度教育事業の概要
①総括
2011 年度は中学生 67 名、高校生 102 名の新入生を迎え、中学校 223 名、高校 297 名、合
計 520 名でスタートしました。アグネス総合進学コース(アグネスコース)
・立命館コースの
両コースでは、生徒達は全体として落ち着いてそれぞれの特色に基づいたカリキュラムに沿い、
学習に取り組みました。
高校では、立命館コース1期生の 2010 年度進路実績が2期生の励みとなり、2011 年度も
希望者全員が立命館大学に合格をしました。また、アグネスコースⅠ類は、公募推薦・一般入
試ともよく健闘しました。アグネスコースⅡ類においては最後までセンター試験にチャレンジ
する生徒も出てくるなど、意欲的に受験に挑戦する生徒が増えました。
一方、中学においてはアグネスコース3年生から外部受験者が多く出て、6年一貫教育の
有り様が問われる事態となりました。
中学・高校受験者数においては高校で若干伸びたものの、中学受験者の減少傾向に歯止め
がかけられない状況でした。受験者数を増やす上で、「進学実績」と同様の重要課題として、
今後は教職員が知恵を絞って「魅力ある学校」づくりを推進することが大切です。
生徒指導上の問題については、率先して挨拶を交わす点はまだ不十分ですが、服装をはじ
め、定められている「心得」を守り、お互い気持ちよく生活する校風はほぼ築かれています。
但し、中学段階での仲間づくりや社会的規範の学習を一層強化すると共に、人権教育の指導を
更に工夫・強化する必要があります。
生徒の自主活動おいては、東日本大震災被災地応援実行委員会の活動が活発に行われまし
た。その活動が評価され、ボランティアスピリット賞を受賞しました。また、「英文による短
歌づくり」では学校賞を受賞しました。なお、体操部については中学・高校、器械・新体操と
もに団体・個人両方で優秀な成績を収めました。
2011 年度中学校高等学校の主要データは次ページの表の通りです。
②各コース教育活動の特色
2011 年度よりアグネスコースの総合学習(プレステージ)は、中学1年から高校3年まで
を対象として、年間3~4回、
「四季の花を活ける」授業を導入しました。華道の経験者が予
想以上に少なく生け花にとまどう生徒もいましたが、回を重ねるうちに楽しみながら花を活け
る様子が見受けられました。また、コミュニケーションを養う授業(中学1年)
、多様な人生
経験から学ぶ授業(高校1年~3年)など、生き方や社会を考えるテーマ学習を盛んに行いま
した。
立命館コースでは、立命館大学文学部との高大連携講座や総合学習(リベラルアーツ)で、
国際社会を理解するための大切な事柄を学びました。3年生での海外語学研修を見据えた異文
化理解・異文化共生について、留学生や大学生など身近な世代から学び、国際社会で活躍でき
る女性をめざした学習を行いました。
中学では、学習習慣を定着させながら、学力を伸長させるために、
「生活記録」の点検をは
じめとするきめ細かな指導が功を奏して、家庭での学習時間が増えてきました。
高校では、学年・コースによって家庭学習時間が異なりますが、総じて予習・復習にかける
時間が不十分である実態に変化をもたらすことができないまま過ぎました。学力の伸長に必要
な学習時間をいかに確保させるか検討が必要です。
また、
「考える力」を育成するために、2011 年度は読書指導の一貫として、朝礼のテーマに「読
書のススメ」を加え、推薦図書の紹介の機会を増やしました。次年度はさらに読書指導につい
て国語科の授業での指導を強化します。
- 30 -
中学校高等学校の主要データ
イ 在籍者数(2012 年 3 月 31 日現在)
○高等学校
1年
クラス数
人数
アグネスコースⅠ類
1
36
アグネスコースⅡ類
1
21
立 命 館 コース
2
45
計
4
102
2年
クラス数
人数
2
50
1
22
1
27
4
99
3年
クラス数
人数
2
45
1
21
1
30
4
96
2年
クラス数
人数
2
38
2
40
4
78
3年
クラス数
人数
2
41
2
37
4
78
計
クラス数
5
3
4
12
人数
131
64
102
297
○ 中学校
アグネスコース
立命館コース
計
1年
クラス数
人数
2
45
1
22
3
67
ロ 2011 年度卒業者数
○高等学校
アグネスⅠ類
アグネスⅡ類
立 命 館
計
計
クラス数
6
5
11
人数
124
99
223
ハ 2011 年度卒業生の進路一覧
○高等学校
クラス数
2
1
1
4
人数
44
21
30
95
クラス数
2
2
4
人数
41
37
78
進
学
○中学校
ア グ ネ ス
立 命 館
計
ニ 主な大学の合格者数
大学
平安女学院大学
進
路
大
学
短期大学
専門学校
就
職
そ の 他
合
人数
9
計
95
○中学校
進
学
ホ 生徒納付金
種別
入 学 金
進
路
人数
本
他
校
校
61
17
就
職
0
合
計
78
中学校
100,000 円
高等学校
100,000 円
20,000 円
平安女学院短期大学部
1
施
設
費
20,000 円
立命館大学
30
授
業
料
580,000 円
立教大学
5
教育充実費
175,000 円
関西学院大学
1
関西大学
1
同志社女子大学
3
国際基督教大学
1
国公立大学
2
- 31 -
人数
82
4
5
1
3
備考
入学時
580,000 円 1~3 年次
175,000 円 年額
(2)教務部の活動
①学習アンケート、授業報告書による授業改善の取り組み
7 月と 12 月の2回、生徒に授業についてアンケートを実施しました。7 月は、授業への満足
度や理解度調査と生徒の学習習慣、さらに高校では先生への一言コメントをアンケート項目に
しています。この「アンケート結果」と1学期の成績に基づく「授業報告書」を担当教諭より
提出してもらい、生徒実態の把握とよりよい授業への改善を行いました。その結果は 12 月の
2回目の学習週間により確認をしました。
②学習習慣の確立
中学校での生活点検帳の取り組みが定着し、各担任がこまめに点検することにより学習習慣
の確立ができています。高校でも1年生の年度当初に行う学習点検が効果を上げています。こ
れらの成果は前述の学習アンケートによる調査で、特にアグネスコースⅠ類の学習時間の伸び
として現れています。
定期考査前の1週間の学習ウィークは特に中学校において組織的に取り組まれ、学習の雰囲
気をつくるとともに、基礎学力の定着を図ることが出来ました。
③成績処理システムについて
成績入力システムに基づいて、通知票・素点通知票・大表・学籍データなどの処理を行って
います。システムの更新にともない、中学校の学籍のデータ化を1年生から進めることができ
ました。今年度は教員と事務部の協力体制もスムーズに運営できています。
④模擬試験の実施
学力を把握する手段として、例年通り中学生の学力推移調査・大阪進研模試・高校のスタデ
ィサポート・進研模試を行っています。これまでのデータの積み重ねを基に経年変化や多年度
変化を分析し、各学年、各教科への課題などを教員研修会で提起しています。
⑤アグネスタイムなどの新しい取り組み
朝礼前とSHR(ショートホームルーム)の1日2回のアグネスタイムを引き続き実施して
います。今年度は朝礼前のアグネスタイムを曜日別にトピックを変え、担当者の努力と、あら
たな担当者の参加により、ニュース・歌・物語など多様な内容とすることができました。SH
Rのアグネスタイムは教科との結びつきを強め、成果を上げました。
⑥ 成績不振者に対する取り組み
成績不振者に対しては各教科担当者による学習ウィークの活用、日常の補習等を繰り返し行
ってきました。高校の不認定科目に対する補習、追認考査は8月、1月の2回、高校3年生の
み2月を含め3回行い、出願者は全員合格しました。
高校1年生、2年生の学年末の成績による当該学年の不認定科目については3月の特別追認
考査により、進級の可能性のあった生徒は、全員合格しました。高校1年生では原級据置き者
が 1 名でましたが本人の希望により転学をしました。
⑦学籍異動の生徒数
・転出 中学2名 高校5名 (進路変更、一家転住などのため)
・休学 高校2名
・退学 高校3名(進路決定と休学期間切れのため)
⑧教員研修
教員研修は年3回、学習指導要領の変更に関わる課題、本校教育の教育課題、スタディサポ
ート等からの生徒現状分析、各種模試から課題、学習アンケートからの教育課題をテーマに行
いました。これらの研修により、教員の更なるスキルアップを図りました。
(3)生徒部の活動
①安全対策
年度初めに、2010 年度から始めた「ケータイ安全教室」を中学生 1 年生とその保護者対象
- 32 -
に実施しました。入学を機に初めて携帯電話を持つ生徒が多い中、チェーンメールなどのトラ
ブルや保護者の理解に大変役立ちました。また、自転車通学者を対象とした「自転車安全教室」
を開催し、通学時の安全向上を図り、1 年間大きな問題は起こりませんでした。通学路指導を
GW までに集中し、それ以降はランダムに実施することで、通学での安全確保に努めました。
しかし、痴漢・不審者被害が発生したので、京都駅や烏丸御池駅の構内に教諭が立ち番をして
対応し、生徒の安心・安全確保に努めました。同時に鉄道警察・地元警察とも連携して、被害
の拡大を防ぎました。また、足を負傷した生徒がいましたので、登校時には 3 階まで毎朝若手
教員を中心に車イスで運びました。
②挨拶・身嗜み等生活指導
昨年度からの指導により、中学生や遅刻高校生は、教員室に鞄を置いて入室することができ
るようになり、また、冬場はコート・マフラーを脱いで入室することもできるようになりまし
た。ただ、日直やクラブ員が入室する際までの徹底はできていませんので、これは次年度への
課題です。ほとんどの生徒が身嗜みをきちんとしていますが、ごく一部にスカートを折って極
端に短くしている生徒がいました。こうした生徒に繰り返し指導・面談を行いました。通学靴
の踵を踏む生徒はみられなくなり、全体的に向上しています。しかし、校内靴の踵踏みや第2
ボタン外しなど指導は継続していく必要があります。
③主な行事
イ 体育祭 6 月 15 日(水)
昨年と同様、府立体育館で実施しました。今年度より体育科が種目を、生徒部が集団演技
を担当し、円滑に周到な準備を行い実施しました。高校3年生を中心に生徒たちが努力して、
大いに盛り上がり、保護者からも好評を得ました。
ロ 学院祭 9 月 15 日(木)~17 日(土)
中学・高校とも演劇発表を行い、経験を生かした創意工夫が随所に見られました。最終日
は模擬店・クラブ発表・有志ステージといった例年同様のものと、占い・恐怖の放送室など
新しい試みが行われ、盛り上がりました。高校は演劇を 2 日間で実施し、中学は 2 日目に映
画鑑賞や中学企画が行われましたが、3 日間実施については検討する必要があります。
④自主活動
今年度の高校生徒会役員は、手堅く着実に準備をすることが苦手でしたが、学院祭や送る会
等の企画に新しい風を吹きこむ発想力と大きなエネルギーを持っていました。生徒総会の運営
も前期から大きく成長して、後期には質疑に対して自分たちできちんと対応できました。中学
生徒会役員は、新入生歓迎会やクラブ紹介・前期生徒総会と安定した力を発揮しました。しか
し、各行事の表彰では、生徒会の立場を忘れクラスの一員としての立場が出てしまうという課
題が残りました。
クラブでは吹奏楽部が2年連続京都府で金賞を獲得しました。スキー部はクロスカントリー
個人で3年連続インターハイに出場しました。体操部では器械体操個人で2年連続全国選抜に
選出される選手を生み出しましたが新体操では高校は京都2位で全国への出場を逃しました。
中学は京都で1位になり、近畿大会に出場したものの全国大会出場には至りませんでした。ま
た、大会での勝利がなかったバレーボール部が私学大会で初勝利して3位となりました。この
ほかに課外活動でフィギアスケートをしている生徒が高校に2人いて、大会に出場して団体5
位で表彰されました。全体的には中学生がクラブで活躍している傾向にあります。技能の向上
だけでなく、生活面でも学校の中でのリーダー・手本となるように指導を強める必要がありま
す。
⑤奨学金等
奨学金の説明会を実施して、個別相談を行い対応しました。また、高校3年生対象の大学予
約奨学金(日本学生支援機構)について周知徹底し、進学の経済面での支援指導を行いました。
また、家庭状況などに応じて児童相談所との連携を深め、あらゆる側面から援助しました。
保護者対応に難しいケースが増えたので、学年の担任と協力してその対応をサポートしました。
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クラブ活動 成果・表彰一覧表
日時
クラブ名
大会名
5 月 3 日~
5日
体操部
京都市中学校春季総合体育大会
5 月 21 日~
22 日
体操部
第 64 回京都府高等学校
総合体育大会
6 月 4 日~
5日
体操部
京都府体操競技・新体操
春季選手権大会
7 月 16 日
~18 日
体操部
京都市中学校夏季
総合体育大会
7 月 27 日
~28 日
8月5日
体操部
吹奏楽部
京都ジュニア
新体操選手権大会
京都府中学校
総合体育大会
京都府吹奏楽
コンクール
成績
【新体操】団体総合優勝
個人総合 2 位
【体操競技】団体総合優勝
個人総合 4 位
種目別 段違い平行棒優勝
跳馬 2 位、平均台 3 位
【新体操】団体総合 2 位
<個人 2 年生の部>
総合:優勝
種目別:ボール 2 位 3 位
クラブ 1 位 2 位
【新体操】団体総合 2 位
【体操競技】跳馬 2 位
【新体操】団体 優勝
個人 2 位
【体操競技】団体 2 位
個人 2 位
【新体操】団体 2 位
【新体操】団体 優勝
個人 2 位
小編成の部 金賞
体操部
京都府民総合体育大会
(高校)
【新体操】団体 2 位
個人 2 年の部 2 位 3 位
個人 1 年の部 3 位
【体操競技】個人 2 年の部 優勝
8 月 20 日
~21 日
課外活動
第 56 回日本泳法大会
横泳ぎ競泳 女子 2 位
8 月 22 日
コーラス部
京都府合唱コンクール
10 月 9 日
体操部
第 62 回私学総合体育大会
8 月 11 日
~13 日
- 34 -
【中学】銀賞、理事長賞
【高校】銀賞
【体操競技】
<中学の部>
団体 優勝
個人総合 優勝 2 位
種目別 全種目優勝
<高校の部>
個人総合 優勝
種目別 全種目優勝
日時
クラブ名
大会名
11 月 12 日
~13 日
体操部
京都府体操競技
新人選手権大会
11 月 20 日
体操部
私学総合体育大会
新体操の部
成績
高校生の部
団体 優勝
個人総合 3 位
中学 3 年の部
個人総合 優勝
高校生の部
個人総合 4 位
種目別 跳馬 3 位 平均台 3 位
中学の部
個人総合 2 位 3 位
種目別
クラブ 2 位 3 位
リボン 2 位
中学 3 年の部
個人総合 優勝
高校の部
団体 優勝
個人総合 2 位 3 位
種目別
クラブ 2 位 3 位
リボン 2 位 3 位
(4)進路部の活動
①平安女学院大学・短期大学部への内部進学について
高校3年生の内部進学希望者に、6月に生徒・保護者向けの平安女学院大学ガイダンスを実
施(45名参加)、7月の面談を経て、9月には教学内容や学内推薦についての説明会を実施しま
した。9月に校内選考を行い、学内推薦者を決定しました。
②進路ガイダンスについて
自分の適性にあった進路を見つけるために、次のことを実施しました。
・LHR(ロングホームルーム)でのガイダンス(各学年学期に1回程度)実施
・大学説明会・オープンキャンパスへの参加(校外)
・「進路の手引き」を大学・短大、学部学科、職業案内などの内容を昨年より増補して発刊し
ガイダンスで説明
③キャリア教育について
アグネス・立命館両コースの教育の柱の1つであるキャリア教育は、両コースの各学年で系
統的に実施しました。中学校ではインターネットを使った職業調べや適性検査、パナソニック
の出前授業などを実施しました。高校では適性検査を通じて、自分が何に向いているか考えた
り、学問分野の研究を通じて、大学進学を具体的にイメージする取り組みを行いました。また、
卒業生の話を聞いて、キャリアデザインの意義や重要性を理解する取り組みを実施しました。
④補習・学習合宿の実施について
アグネスコースⅡ類を中心に、各コースで夏・冬休み期間中や放課後に進学補習を行いまし
た。また、夏休みに2泊3日で学習合宿を実施しました。
⑤学習室について
2号館1階に設置した学習室は、多くの生徒が利用しています。特にグループ学習室は、進
路相談、学習相談、質問など多目的に利用されています。また、個人学習室では受験を目前に
した生徒が、学習に打ち込んでいました。
- 35 -
(5)入学センター(中学校・高等学校)の活動
①2011 年度の募集方針
中学校入試に関しては、受験該当学年である6年生の通塾率が他学年に比して低い傾向が指
摘されており、中学校入試受験希望者総数が減少することが予想されていました。そのため本
校を専願で希望する生徒の確保を目指すことに重点を置きました。
他方、高等学校入試については、国の就学支援制度の周知と京都府や大阪府で実施されてい
る授業料減免措置の拡充、さらに京都府の公立高等学校の定員が絞り込まれたことなどにより、
受験者が私学受験に向かう傾向が例年より多く見られたのが特徴でした。本校志望者について
は立命館コース1期生の希望者全員が立命館大学への進学したことを大きなアピールポイン
トとして生徒募集にあたりました。
②本校主催の学校紹介行事
イ オープンスクールについて
第1回目は、6 月 25 日(土)に、第2回目は、10 月 8 日(土)に開催しました。
体験授業や生徒の手によるコース紹介などは多くの参加者の関心を引き、アンケートでも
高く評価する声が多く聞かれました。このオープンスクールが受験のきっかけとなった生徒
の割合はやはり高く、引き続き企画・運営面での改善が求められるところです。とりわけ、
今年度が中学校専願受験者獲得増をねらって、「なりきり平女生」体験を実施し、希望者に
本校の制服を着用してもらい、本校在校生がサポートする企画を初めて実施しました。この
体験参加者のほとんどは、本校を受験・入学していることからも、企画のねらいが結果に結
びつきました。
ロ 学校説明会・個別相談会について
本校の教育内容と 2011 年度入試に関する説明会を、中学校受験者は 10 月 29 日(土)に、
高等学校受験者は 11 月 19 日(土)にそれぞれ開催しました。
中学校学校説明会では、3年目となる「プレテスト」を実施しました。ほぼ初回の受験者数
に迫る受験者数を確保できました。
また、高校受験を対象にした学校説明会は「公立高校の無償化」が実施される中で、大変
厳しい状況でしたが、本校はアグネスコースⅠ類と立命館コースを中心に志望者を堅調に獲
得することができました。
11 月 26 日(土)~12 月 17 日(土)の4週にわたり、受験希望者の個別相談会を設けました。
③京都府私立中学高等学校連合会主催行事への参加
6 月 19 日(日)にみやこめっせで行われた「私学フェア"KYOTO"」には、教員・生徒が参加
し、広く本校教育をアピールするとともに第 1 回オープンスクールへの参加を呼びかけました。
9 月 9 日(金)~11 日(日)にかけて京都産業会館で私立中高展が行われました。全体の参
加者は低調に終わった一昨年よりは若干回復傾向に転ずることが出来ました。
12 月 4 日(日)にはメルパルク京都で入試説明会が開催され、志望校決定の最終段階という
こともあり、受験希望者の相談を受験・入学に結びつけることができました。
<主な入試関係行事>
開催日
行事名
会場
参加者数
6 月 19 日(日) 私学フェア’’KYOTO’’
みやこめっせ
小学生 21 組
中学生 83 組
6 月 25 日(土) 第 1 回オープンスクール
本校
小学生 96 組
中学生 76 組
京都産業会館
小学生 60 組
中学生 84 組
本校
小学生 85 組
中学生 51 組
メルパルク京都
小学生 11 組
中学生 22 組
9 月 9 日(金)
私立中高展
~11 日(日)
10 月 8 日(土) 第 2 回オープンスクール
12 月 4 日(日) 入試説明会
- 36 -
④中学教員対象説明会について
8 月の下旬から京都府、滋賀県、奈良県に関してはそれぞれ京都府私立中学高等学校連合会
および各行政区ごとの進路主事会の主催する合同説明会に参加し、本校教育の取り組みおよび
入試要項について説明する機会を持ちました。
大阪府については、京都私学有志 7 校の担当者が実行委員会を結成して、高槻・茨木方面
および枚方・寝屋川方面の各中学校にそれぞれ働きかけて独自の説明会を開催しました。
⑤塾・進学教室対象説明会ついて
京都・滋賀・大阪・奈良・兵庫の各塾・進学教室の教職員を対象とし、中学校入試の説明会
を 7 月 5 日(火)と 9 月 13 日(火)の 2 回開催し、昨年度より多くの参加塾を得ることができま
した。参加塾のうちいくつかの塾では、ホームページで本校の取り組みを紹介していただくな
ど、有意義な機会となりました。
⑥業者・塾・進学教室主催入試説明会(◎印:継続、 ☆印:新規参加)
イ 学習塾・進学教室主催の説明会として以下の説明会・相談会に参加しました。
◎(4/29)京進 みやこめっせ
◎(5/14)明光義塾 メルパルク京都
◎(8/28)成基学園 みやこめっせ
◎(9/4)栄光ゼミナール メルパルク京都
◎(10/2)茨木高槻教育研究会 高槻現代劇場、◎開成教育セミナー ピアザ淡海
◎(9/26)開智義塾・ワンゼミ けいはんなプラザ
◎(10/18)日能研女子校説明会 日能研四条烏丸校
◎(10/9)奈良県進学博 奈良商工会議所
◎(10/9)関西私塾の会 けいはんなプラザ
☆(11/3)京大進研説明会 常翔啓光学園中高
◎(11/6)関西私塾の会 京都タワーホテル
ロ 業者主催の説明会として以下の説明会・相談会に参加しました。
◎(7/18)エルネット主催入試説明会 守口ロイヤルハインズホテル
◎(9/4)マイライフ新聞社主催入試説明会 ラポール枚方
◎(10/10)五ツ木書房 OMM ビル
◎(11/6)五ツ木駸々堂模試特別会 本校
⑦広告・宣伝媒体による広報活動
受験希望者および塾・進学教室向けの宣伝媒体を中心に、本校教育の特色をアピールする
と同時にオープンスクール・学校説明会の告知などに積極的に取り組みました。とりわけ受験
生個人に向けて DM による案内を昨年に引き続き活用しました。
<主な掲載広告媒体>
掲載媒体
塾ジャーナル
業者名
ルックデータ
出版
近畿の高等学校全調査
教育事業社
掲載媒体
業者名
私立中学への進学・関西版
公立・私立高校への進学・
関西版
ユーデック
入試情報確定版
私立中学校案内
教育情報センター
進研ジャーナル
奈良県大阪京都高校
紹介冊子
奈良新聞社大阪支店
近畿高校入学案内
学園時報社
大阪進研
高校受験ガイドブック
- 37 -
掲載媒体
業者名
掲載媒体
中学受験ガイドブック
近畿高校入学案内
滋賀県Vもし資料集
進学パック
私立中高進学通信関西版
中学校受験ココロコミュ
関西入試データブック
エデュケーショ ナ
ルネットワーク
合格へのパスポート
業者名
アクセスリード
サン・ロワ
浜学園情報誌「Hamap」
朝日新聞京都版連合広告
大阪朝日広告社
小学館/私立中学合格事典
日新広告社
産経新聞京都版連合広告
アドサービス
中学入学案内
五ツ木書房
京都私立中学・高校ガイド
京都府私立中学高校
連合会
日能研中学校受験学校案内
エスエヌ
リレーションズ
毎日新聞広告
大毎広告
読売新聞広告
読売連合広告社
マイライフ新聞広告
マイライフ新聞社
中学進学ガイド
高校進学ガイド
翔文社書店
ぱど私立中学・高等学校合
エルネット
同説明会
中学進学サクセス
(6)チャプレン室の活動
①朝の礼拝(朝礼)
一日の始まりとなる朝礼を大切にしています。互いに耳を傾け合う朝礼とするために、今年
度も朝礼表を作成し、高校生には朝礼日誌を書いてもらいました。今年度もクラス朝礼で生徒
が発表した原稿のうち優れたものを、毎学期1回放送朝礼で生徒自身に発表させ、クラス朝礼
のより一層の充実を図りました。
②チャペル朝礼
学院を支える祈りの場としてのチャペルに、毎週2~3クラスずつが入り、チャペル朝礼を
行いました。チャペルは113年を越える歴史とともに様々な人々の祈りが染み込んだ場であ
り、そのような環境での朝礼は、パイプオルガンの前奏や後奏があり、ひざまずき黙祷し厳粛
に行われています。また、礼拝を支えるパイプオルガン演奏者は毎年オーディションで選ばれ、
今年は5名の奏楽者が礼拝奉仕を行いました。
③クリスマス・カンタータ
カンタータ(キリスト誕生を祝う礼拝形式で行われる劇)の充実を図るため、準備段階から
関わりました。また、カンタータは高校3年生を中心に、他の学年の生徒も裏方として参加し
大変感動的なものでした。裏方を含め、カンタータを指導できる教員の減少と、昨年度より来
場者が減少したため宣伝などの方策が、今後の課題です。
クリスマス献金(33 万円)は、国際精神里親運動やアフガン復興 NGO,地域活動,ホームレ
ス支援など国内外 9 ヵ所に寄付しました。
④宗教行事
入学式、入学礼拝、始業式、終業式、イースター礼拝、誕生日礼拝、収穫感謝礼拝、学院関
係逝去者記念礼拝、クリスマス礼拝、学院創立記念礼拝、卒業式、卒業礼拝、同窓会礼拝、修
学旅行結団式、花の日活動等を行いました。全生徒教職員の参加で行っている収穫感謝礼拝で
は生徒教職員に米を持ってきてもらい、神様におささげしました。おささげした米は京都寄り
添いネット(ホームレス支援機構)に寄付しました。
- 38 -
⑤チャプレン室体制
キリスト教精神を浸透させるチャプレン室は、チャプレン2名(嘱託)と教員1名(兼務)
の体制でした。
(7)保健室の活動
①運営方針
イ 落ち着くことができる場所として、身体や心の安定・表出を図る。
ロ 保健室来室時だけでなく普段の生徒の様子を把握・分析しながら対応する。
ハ 生徒たちが健康課題を認識し、自ら身体と心をコーディネートして、課題を達成する力を
伸ばせるように関わる。
ニ 保護者や担任をはじめとした関係教職員に対し、生徒の様子や健康に関する情報を提供す
るなど連絡を密にする。
②保健室来室状況
下記の表は今年度の1~3学期における来室者数です。昨年度と比較して、ほとんどの学年
において来室数が減少しました。保健室での休養を求めるのではなく、体温を測定したり、温
罨法(オンアンポウ)・冷罨法(レイアンポウ)で対処したりする生徒のセルフケアの姿勢を感じることがで
きました。来室理由に関しては、内科的症状では頭痛・腹痛、外科的症状では体育や部活動中
の突き指・捻挫が多かったです。アレルギー症状を呈した生徒に対し、早期に対処を行い大事
に至らなかったケースや、保護者と情報交換を行いながら生徒を見守ることができたケース等
がありました。メンタルヘルス面での支援が必要な生徒には修学支援室や相談室と連携して対
応し、担任をはじめとした関係教職員とケース会議を持ちながら、保健室の役割を担えること
ができました。怪我に関しては、早期に保護者に連絡する必要性を感じるケースが多かったの
で、今後の対応に活かしていきます。
(資料)保健室来室生徒数一覧表(2 月末まで)
中1
中2
中3
高1
高2
高3
合計
運営体制
養護教諭
2名
1 学期
2 学期
3 学期
38
62
18
36
68
30
134
80
40
101
89
69
79
92
43
80
81
11
468
472
211
合計
118
134
254
259
214
172
1151
生徒一人一人への対応に関してはその都度振り返り、はじめは症状への対処からアプローチ
し、その先に自分の健康問題を自ら対処していく姿勢が身につくように指導を心がけました。
背景にどのような生徒の状況が隠れているのか来室理由からの分析を引き続き行っていきます。
③保健管理(対人管理)
イ 生徒の健康管理
今年度は学校医・学校歯科医・学校薬剤師と管理職を交えて、健康診断の結果検討会を実施
しました。また担任を通じて、健康診断後に受診をしていない生徒に対して、受診を促す取り
組みも行いました。生徒の健康状況を全員が共通で理解することにより、学校内で組織的に健
康教育が行えると考えます。また日本スポーツ振興センター災害給付については、保護者と密
に情報交換を行い、怪我の状態を把握することが出来ました。健康相談の充実については昨年
度から学校医とともに取り組んできましたが、保護者とのやり取りを行うことで、継続的な関
わりができてきており、引き続き取り組んでいきます。
・ 健康調査票を参考とした、要配慮生徒一覧の作成、周知
・ 健康診断・中学生結核健診:4 月 26 日(火)(欠席者は後日)→受診勧告など事後措置実施
・ 健康診断結果検討会:6 月 3 日(金)
・ 夏期活動前臨時健康診断:6 月 27 日(月)
・ 学校医健康相談:11 月 28 日(月)、2 月 13 日(月)
- 39 -
・ 日本スポーツ振興センター災害給付事務
・ 学校感染症予防措置、感染拡大防止措置
ロ 救護業務
・ 体育祭:昨年度に引き続き屋内会場を使用し、怪我は軽症
・ 中 1 オリエンテーション合宿同行
・ 中 2 アグネスコースのソーシャル農業体験同行
・ 中 3 香港・マカオ修学旅行同行:体調不良者の個別対応
より正確なアセスメントが出来るよう、日常もしくは行事における怪我等の対応をまとめ
て、事例検討を行いながら研修等に参加し診断技術の上達に努めます。
ハ 模擬店衛生管理
・ 模擬店調理基準設定:生徒部と連携強化
・ 保護者会模擬店衛生指導
・ 調理を行うクラス、保護者に検便実施(全員対象)
衛生管理については、今年度は基準を満たすメニューをあらかじめ例として提示したため、
メニューの選択等がスムーズに行うことができました。生徒部との話し合いを緊密に行うこ
とで、学院祭の取り組みとしての一貫性が生まれたと考えます。引き続き保健所の基準と照
らし合わせながら、模擬店のあり方や内容を検討していきます。
ニ 教職員の健康管理
・ 教職員健康診断:10 月 21 日(金)→要再検査・精密検査者追跡調査実施
・ 学校医健康相談:11 月 28 日(月)
、2 月 13 日(月)
健康診断時に健康に関する情報提供、健診の進め方のパンフレットの作成、健康相談の連
絡など、教職員全員が分かりやすい資料を保健室から発信することができました。次年度は
法人・大学保健室と連携し、衛生委員会を通じて、教職員が長く元気に働くことができる健
康づくりに取り組み、メンタルヘルス対策などを実施していきます。
④保健管理(対物管理)
イ 学校環境衛生
学校薬剤師と連携を密にし、学校環境衛生管理を行うことができました。さらに、検査結
果をフィードバックし、改善・改修に努めました。
・ 学校薬剤師による春期水質検査:6 月 3 日(金)→水質基準はおおむね適合。蛇口先端部の腐
食が見られることや、錆の検出があったため、給湯器の使用を禁止しました。
・ 冬期水質検査:12 月 9 日(金)→水質基準には適合しましたが、事務部及び支援室の水道水
は赤錆が採取されました。配管の老朽化が原因であり、現段階では浄水蛇口を付けるなど
で対処を検討しています。
・ ダニアレルゲン検査:7 月 12 日(火)→ダニ数基準値以下により適合
・ 照度検査:5 月 20 日(金)、12 月 3 日(土)→天候によって左右されることもあるが、基準値
を下回る教室も確認されています。黒板上の蛍光灯中央部に反射板を設置することで改善
することや、夏期に日よけとして使用していたすだれが日光を遮っていることなど指導を
受けました。
・ 空気検査・温度測定:2012 年 1 月 25 日(水)→欄間による換気を行うだけで二酸化炭素濃
度が減少することなどが分かりました。湿度を保つことの必要性について指導を受けまし
た。
・ 保健室、理科室薬品管理状況点検:5 月 20 日(金)
・ 清掃に関する体制整備
・ 生活委員との協力による換気、温度のチェック
・ 省エネに関する取り組み→学校全体で夏期、冬期ともに取り組みました。夏期は特にエネ
ルギーに関する費用の減少が見られました。
- 40 -
⑤保健指導、保健学習(保健体育科、ソーシャル)
今年度は昨年度の内容に加え、新しいことにチャレンジすることができました。今後もどの
ような方法が生徒に合うのかを再検討して、HR 等を活用し、生徒たちの実情にあった健康や
安全についての講演会・保健講話を実施しています。また授業においても専門性を活用できる
場として、今後機会を作っていきます。
・ 保健だより発行
・ 健康情報掲示板の作成
・ 学院祭でのエイズクイズラリー実施
・ 世界エイズデー(12 月 1 日(木))にエイズについて考える AIDS café 実施
・ 外部講師(産婦人科医)による高 2 健康応援セミナー:6 月 16 日(木)
・ 高 1 ソーシャル授業:こころと体をみつめる(たばこ、エイズ、セクシャルマイノリティ)
・ 中学生保健指導:人と人との関係性を考える
⑥組織活動(緊急時対応)
今年度は大きな事故は発生しませんでしたが、教職員が一丸となって緊急時に対応できるこ
とを目指し、さらに分かりやすいマニュアルの作成や体制を整備しました。保健室として、車
椅子や AED の点検を欠かさず行います。教職員対象救急救命講習会の内容を工夫すると同時
に、参加の呼びかけを実施していきます。また今年度は避難訓練の準備や実施にも参加し、安
全を守る取り組みを学校として実施することができました。
・ 教職員対象救急救命講習会:8 月 4 日(木)
・ 学院祭で心肺蘇生法について展示
・ 避難訓練準備、実施
⑦メンタルヘルスチームとして(共育学習会・教員有志学習会)
学期に 1 回、保護者向けに子どもへの関わり方や子育てに関する悩みについて考える学習会
を開催し、同時に本校のメンタルヘルスに関する支援体制を紹介しました。3学期には授業参
観の日に個別相談会を実施し、保護者の安心につながる取り組みを行いました。
有志を募り、自主学習会を実施しました。メンタルヘルスに関することや、中 1 フレンドシ
ッププログラム実施内容の共有など、生徒・保護者理解のための研修として行いました。
(8)修学支援室の活動
①保健室・修学支援室・相談室の連携
教育相談窓口としての機能をはたしながら、カウンセラーのスケジュール管理や教室に入り
にくい生徒の支援、休学者の進路指導を行いました。日々の取り組みとしては、各クラスの出
欠を確認し、学年会・主任会議・運営委員会へ出席することで、生徒の動向を早く把握し、担
任や学年との連携に役立てることができました。次年度はより連携できるように心がけました。
・∑テスト(5 月 20 日(金))
、結果検討学習会(6 月 18 日(土))の実施
・フレンドシッププログラム(6 月 27 日(月)
)の取り組み、指導
・中高人権学習会の開催(中学:12 月 1 日(木)、高校:11 月 24 日(木))
②問題解決のための情報共有(共通理解)
毎週木曜日、副校長・カウンセラー・保健室・修学支援室による“メンタルヘルス会議”を
定期的に行いました。また、担任や学年、生徒部と共に、課題を持つ生徒の情報を共有し、共
通理解をした上で、支援の仕方を検討する“ケース会議”を必要に応じて開くことができまし
た。今年度は、支援の必要性があると考えられる生徒・保護者について、できるだけ早い段階
から情報共有を行い、支援態勢を協議する機会を設定することができましたが、会議時間の確
保が困難なこともあったので、次年度は工夫して会議時間を確保していきます。
③教員の学習機会の拡大
学習会や研究会へ積極的に参加し、有志による校内学習会を実施しました。メンタル部メン
バーは情報提供を行いながら、積極的に研究会等に参加することができました。有志による校
- 41 -
内学習会(メンタル茶論:4 月 6 日(水)、5 月 19 日(木)、7 月 7 日(木)、8 月 25 日(木))は2
学期以降、準備・呼びかけが十分にできず、開催することができなかったため、次年度は教育
力向上につなげるため、今年度の反省をふまえ、年間計画等を練り教員に根付いていくように
取り組でいきます。
* 支援室の利用状況 *
年間を通して毎日生徒の利用がある。
A 登校後~朝礼まで・・・1~3名
B 休み時間
・・・1~2名
C 昼休み
・・・10名程度(昼食)
D 放課後
・・・5~6名
(学習指導含む)
(9)相談室の活動
スクールカウンセラーの臨床心理の専門性を生かし、教職員と連携して児童生徒の発達や自己
実現を支援する。そのために以下の役割に重点をおきました。
①生徒に対するカウンセリング
1日約7枠の相談設定の中で、在校生徒に当てられる枠は昼休みを含めて3枠・休学生1
枠・保護者が1~2枠・教職員とのコンサルテーションやケース会議やメンタルヘルス会議等
のため1~2枠が利用可能な時間でした。今年度は生徒のカウンセリング時間をとることに重
点をおき、おおむね達成できました。今後も引き続き生徒のカウンセリングに重点を置いてい
きます。
②保護者に対する相談
個別相談と、月1回土曜日の「ほっと相談会」をグループカウンセリングとして開催してき
ました。メンタルヘルス会議が定期的にもたれ、副校長が出席できる日も設けられ、管理職と
の支援対応が可能となったため、個別相談は充実しました。今後も校内でいかに「外部性」を
確保しながら、保護者との個別相談にあたるかが鍵となります。
③教職員へのコンサルテーション
担任を中心に随時実施することができました。また、関係機関との連携に関しては、大学相
談室や医療機関、福祉機関とのつなぎ役を果たすことができました。
④教職員との連携
生徒へのメンタルヘルスをめぐる緊急事態への見立てや対応を教職員と連携して行うため
に、メンタルヘルス会議を高校副校長・支援室・保健室・相談室担当者が集まり、毎週木曜日
11:45~12:30 と 15:05~16:00 に実施。支援分析、見立て、対応協議を行い、支援の質
を高めてきました。さらに、個別のケースについて関係者が集まり対応について方針および役
割分担を協議・決定するケース会議も適宜実施することができました。介入のタイミングをは
ずすことなく支援するために、さらに、連携を強め、ケース会議の頻度や質を高めていく余地
があります。
⑤生徒の心のケア
ストレスチェックやストレスマネジメント等の予防的対応や、事件・事故等の緊急対応にお
ける被害生徒の心のケアについては、個別に行うことができました。フレンドシッププログラ
ムをメンタルチームで支援したことも画期的な取り組みでした。さらに、生徒全体へ対応でき
るように今後も取り組んでいきます。
⑥教職員・保護者との共通理解への取組み
校内の関係委員会に参加し共通理解を図るために、メンタルヘルスチームとして、保護者会
との共通理解を図るための学習会の取り組みや、教員有志による校内学習会への取り組み、さ
らに社会的な動向を知るため校外への研修会に参加することができました。より一層充実する
ように継続していきます。
- 42 -
面接・連携会議等回数表
月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
計
生徒面接
49
55
49
20
1
33
33
36
21
27
35
23
382
保護者面接
24
29
21
15
0
15
13
14
6
10
11
12
170
連携会議等
40
52
61
18
3
19
18
16
15
24
26
19
311
ほっと相談会(回数)
1 回(4名)
1回(4名)
1回(5名)
1回(2名)
0回(0名)
1回(3名)
1回(4名)
1回(2名)
1回(3名)
1回(2名)
1回(3名)
1回(1名)
11回(33 名)
(10)図書室の活動
①図書室の利用状況
2011 年度の貸出状況は下記の表の通りです。
総記 哲学 歴史 社会 自然 工学 産業 芸術 語学 文学
合計
J1合計
1
3
3
2
3
0
0
72
3
223
310
J2合計
2
8
5
8
3
3
1
53
11
299
393
J3合計
0
8
19
16
21
8
3
98
14
498
685
H1合計
5
33
13
63
18
7
6
28
5
162
340
高校図書室
H2合計
1
3
7
3
7
2
1
22
5
130
181
H3合計
0
10
5
6
3
4
0
2
3
116
149
教職員
12
17
44
74
35
19
28
29
36
247
541
全合計
21
82
96 172
90
43
39 304
77 1,675 2,599
J1合計
0
2
3
0
2
3
0
7
0
334
351
J2合計
0
3
10
2
0
1
0
24
1
389
430
J3合計
2
2
1
5
0
1
0
33
0
157
201
H1合計
0
0
0
8
1
1
0
2
0
83
95
中学図書室
H2合計
0
0
0
2
2
1
0
2
0
24
31
H3合計
0
0
0
0
0
0
0
0
0
5
5
教職員
0
2
0
2
1
1
1
5
0
33
45
全合計
2
9
14
19
6
8
1
73
1 1,025 1,158
J1合計
1
5
6
2
5
3
0
79
3
557
661
J2合計
2
11
15
10
3
4
1
77
12
688
823
J3合計
2
10
20
21
21
9
3 131
14
655
886
H1合計
5
33
13
71
19
8
6
30
5
245
435
図書室合計
H2合計
1
3
7
5
9
3
1
24
5
154
212
H3合計
0
10
5
6
3
4
0
2
3
121
154
教職員
12
19
44
76
36
20
29
34
36
280
586
全合計
23
91 110 191
96
51
40 377
78 2,700 3,757
貸出冊数について、昨年度比 20%強の落ち込みとなり、様々な観点からこの原因分析を慎
重に進めていく必要があります。昨年度と比較して、図書室を利用しておこなう授業の回数が
少なかった点は1つの要因です。
頻繁に図書室を訪れて継続的に図書室を使いこなしている生徒が増えてきている反面、生徒
一人当たりの貸出冊数も年度を追うごとに少なくなっている傾向にあることに憂慮していま
- 43 -
す。その原因を一概に特定することは困難ですが、前記の統計と併せて慎重に精査を加えてい
く必要があります。
学年別生徒一人当たり貸出冊数
中学1年 中学2年 中学3年 高校1年 高校2年 高校3年
貸出冊数
874
870
802
343
469
213
2007年度 在籍人数
57
50
36
95
123
107
1人当冊数
15.3
17.4
22.3
3.6
3.8
2.0
貸出冊数
854
285
691
328
204
246
2008年度 在籍人数
84
57
50
113
92
115
1人当冊数
10.2
5.0
13.8
2.9
2.2
2.1
貸出冊数
1,212
663
132
336
233
110
2009年度 在籍人数
77
82
57
103
104
83
1人当冊数
15.7
8.1
2.3
3.3
2.2
1.3
貸出冊数
1,426
1,329
519
310
229
265
2010年度 在籍人数
79
78
80
103
100
100
1人当冊数
18.1
17.0
6.5
3.0
2.3
2.7
貸出冊数
661
823
886
435
212
154
2011年度 在籍人数
67
78
78
104
102
95
1人当冊数
9.9
10.6
11.4
4.2
2.1
1.6
昨年に引き続き、予約処理を意識的におこない希望図書の用意が出来次第迅速なレター発行
に心がけました。その結果、図書室に対する信頼度・期待度アップにつながっていったと思い
ます。(2011 年度予約件数:214 件)
下のグラフは 2011 年度における図書室全体での貸出利用の学年別割合です。利用が好調な
中学生と比較すると高校生の図書室利用度が気にかかりますが、生徒一人ひとりの行動を見て
いくと高校生でも定期的に図書室を訪れたり積極的に予約やリクエストなどを申し出る生徒
も多数います。
また、貸出図書の延滞についても図書室運営のうえで避けることのできない問題ですが、ク
ラス担任の全面的な協力を仰ぎながら定期的な督促状の発行をおこない、延滞図書の回収の努
力をおこないました。その結果、3学期半ばには長期の延滞者をなくすことができました。
②2011 年度図書整理統計
冊数
購入(和書)
968
(和書)
63
寄贈
(洋書)
5
その他
10
合計
1,046
定価(円)
1,264,808
124,190
7,076
64,731
1,460,805
簿価(円)
1,072,905
124,190
7,076
64,731
1,268,902
- 44 -
③2011 年度除籍
「重複している新書」を中心に行ないました(2011 年度除籍:607 冊)
。
④蔵書点検作業
蔵書点検作業を図書係の応援を得ながら実施しました。次年度も引き続き実施する予定です。
不明:178 冊 (2011 年度蔵書点検結果)
⑤「新着図書案内」
昨年度に引き続き、「新着図書案内」を生徒に見やすい形で作成しました。
⑥図書館利用指導の実施
新入生(中 1・高 1)に対しては例年通り 4 月の入学当初に実施しました。(図書館利用全般)
高大連携授業の一環として、高校 3 年生に対してデータベース利用に特化した利用指導を実施
しました。いずれも授業の一環として実施してきましたが、今後は放課後等に時間を設定して
データベース利用に関する講習会を図書館主体でおこなう方向性を模索していきます。
⑦外部データベースの導入
昨年度に引き続き、JapanKnowledge,ポプラディア・ネット、スクール・ヨミダスのデータ
ベースを導入し、また、1 月中旬に「朝日けんさくくん」のトライアルを実施しました。
(当初
は 1 ヶ月の予定でしたが、朝日新聞社との交渉し、年度一杯までのトライアル延長が実現しま
した)
大学図書館界ではすでにデファクトスタンダードですが、中高校生レベルでこれらのデータ
ベースを使いこなしていくことはまだまだ先駆的な試みです。大学図書館利用の準備段階とし
ての位置づけも見据えて、図書室として機会あるごとに教職員と生徒双方に向けた利用講習会
を積極的に行なう必要があります。
⑧生徒紀要「あゆみ」の発行
イ 原稿依頼開始:2011 年 11 月上旬 (教員会議)
ロ 冊子完成:2012 年 2 月 20 日
ハ 総頁数:40 ページ
ニ 発行部数:650 部
(11)国際交流活動
①姉妹校交流
1995 年から Ivanhoe Girls' Grammar School(オーストラリア:メルボルン)と姉妹校交流を
続けています。隔年で訪問・受け入れを実施することになっています。
本年度は、姉妹校訪問への希望者が多く、書類審査・面接で選考を行い 20 名の参加者を決
定しました。2011 年度 7 月 24 日~8 月 8 日に実施し、学校交流と生徒宅ホームステイで有意
義に過ごしました。帰国後は、KBS ラジオ放送や「あゆみ」で報告を行い、参加者の経験を分
かち合う機会を持ちました。
②修学旅行
いずれの学年も、事前学習や学校交流などを通じて国際理解を深めました。
◇中学3年生(11 月 8 日~11 月 11 日)
昨年に続いて 2 年目の「マカオ修学旅行」を実施し、現地学生の案内によるマカオ世界遺
産研修・キリスト教の歴史・ファティマ女学院との学校交流を実施しました。昨年とは異な
り、マカオから船で中国経済特区シェンチェンも訪問しました。
◇高校2年生立命館コース(7 月 28 日~8 月 14 日)
・アグネスコース(11 月 3 日~11 月 10 日)
「ニュージーランド(オークランド)研修旅行」を実施し、ファームステイで有意義な体験
をしました。
③単位認定留学
4 月に「単位認定制度(1 年間)」説明会を実施しました。生徒・保護者 6 名が出席しました。
現在は、1 名(高校1年生)の生徒が単位認定留学をしており、次年度も 1 名(中学3年生)
が留学予定です。
- 45 -
④受入れ留学生
今年度はありませんでした。
⑤海外学校との交流
2011 年度は外部からの申し込みがなく海外学校との交流はありませんでした。
(12)高等学校の授業料と就学支援金について
本校では「国の就学支援金制度」と「京都府授業料減免補助制度」をあわせ、年収 500 万円程
度未満の家庭には、65 万円まで補助が行われます。本校の授業料、教育充実費は合計 75 万 5 千円
であるため、65 万円を越える 10 万 5 千円については本来保護者負担となります。これを学院が奨
学金として負担しました。今年度は 47 名の生徒の授業料と教育充実費を無償としました。
年収の
めやす
就学支援金
(国)
減免補助
(府)
軽減補助金
(府)
学院奨学金
250 万円
程度未満
350 万円
程度未満
500 万円
程度未満
900 万円
程度未満
900 万円
程度以上
237,600 円
(118,800×2)
178,200 円
(118,800×1.5)
412,400 円
-
105,000 円
0円
755,000 円
471,800 円
-
105,000 円
0円
755,000 円
118,800 円
531,200 円
-
105,000 円
0円
755,000 円
118,800 円
-
50,000 円
0円
586,200 円
755,000 円
118,800 円
-
-
0円
636,200 円
755,000 円
(13)施設・設備関係の整備状況
<主な整備内容>
(単位:千円)
整備内容
金額
エディホールライン書き換え、フロア修繕工事
教室床改修、壁・扉塗装工事
1,187
541
コピー機、印刷機導入
1,440
吹奏楽部楽器購入、修理
1,000
合計
4,168
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保護者負担
合計
4 幼 稚 園
(1)主な事業の目的・計画及び進捗状況
①教育内容
イ 教育時間
曜 日
教育時間帯
時 間
月・火・木・金
9:00~14:20
5 時間 20 分
水
9:00~12:20
3 時間 20 分
ロ 教育内容
幼稚園教育要領に則り、本学の建学の精神であるキリスト教を基本として、幼児の健やかな
成長を願い、遊びを通して、幼児期にふさわしい体験が豊富にできるように、また生活を営む
ことができるように指導を展開しています。
ハ 行事
地域との交流
○こいのぼりフェスタ 1000
こいのぼりフェスタ 1000 推進協議会主催の催し物(4 月 22 日~5 月 8 日)に、5 歳児
(年長組)が製作したこいのぼりを出展しました。
○ミス・ブール記念ホームの慰問
花の日の一環として、5 歳児が慰問に出かけました。
○高槻アート博覧会
高槻アート博覧会実行委員会主催の巨大絵画アーケード展(11 月 1 日~30 日)に出展
しました。
「すみしん賞」を受賞しました。
大学との交流
○実習生の受け入れ
短期大学部保育科から春学期 6 名、秋学期 6 名の幼稚園教育実習を受け入れました。
外国語文化学科から 2 学期から 3 学期にかけて、3 名を受け入れました。
○こいのぼりのトンネル遊び
保育科 2 年生(山岡広和授業)製作の大きなこいのぼりで、学生約 30 名とトンネル遊
びをしました。
○さわやか農園の活動
春にサツマイモの苗植えと田植えを、5 歳児が学生と行ないました。秋には芋ほりと稲
刈りを全園児が行ないました。
○学園祭への参加
オープニングで「ナミナミナ」のダンスを、希望者約 40 名で踊りました。
○クリスマスカンタータへの参加
5 歳児が聖歌隊の衣装を着て、聖歌を 2 曲歌いました。
園外保育
○遠足
春は 5 月 24 日に服部緑地に全園児で出かけました。秋は 10 月 27 日に萩谷総合公園に
全園児で出かけました。
○キャンプ
7 月 15-16 日に 5 歳児が、宇治 YMCA リトリートセンターで一泊保育を行ないました。
園内の行事
○運動会
10 月 9 日大学グランドにて行ないました。
○アグネス広場
10 月 16 日保護者によるフリーマーケットや、保育者によるゲームコーナー、おやじの
会によるフードコーナーなど、家族で楽しめるお祭りを行ないました。
‐ 47 ‐
○クリスマス礼拝
12 月 17 日 5 歳児ページェントによる礼拝、19 日サンタクロースを招いて祝会、同日夕
方キャロリングを行ないました。
預かり保育
○ 保育時間
曜 日
保育時間帯
時 間
月・火・木・金
保育終了後~17:00
保育を含めて 8 時間
水
保育終了後~17:00
〃
長期休暇中
9:00~17:00
8 時間
○ 教員体制
・預かり保育担当の保育者 2 名が、交替で保育にあたっています。
○ 料金
曜 日
料金
午後保育(月・火・木・金)
800 円
午前保育(水)
1200 円
長期休暇中
2000 円
○ 利用状況
月
4月
5月
6月
7月
預かり保育日数
13 日
12 日
15 日
15 日
人数
34 人
26 人
33 人
37 人
月
10 月
11 月
12 月
1月
預かり保育日数
15 日
16 日
17 日
17 日
人数
48 人
50 人
67 人
47 人
8月
12 日
23 人
2月
18 日
72 人
9月
18 日
36 人
3月
計
21 日
189 日
73 人
546 名
② 施設・設備の状況
園児用椅子の老朽化した一部を買い替えました。
(2)教員
職 名
人数
免許状の種別
園 長
1
幼稚園教諭一種免許状
主 任
1
幼稚園教諭一種免許状
教 諭
2
幼稚園教諭二種免許状
事務兼務
1
幼稚園教諭二種免許状
嘱託教諭
2
幼稚園教諭二種免許状
パートタイマー
3
幼稚園教諭二種免許状
2
幼稚園教諭二種免許状 1 名
保育士資格 1 名
(保育補助)
パートタイマー
(預り保育担当)
(3)今後の課題
①園児募集について
3 歳児は定員を下回ることはなく、11 年度 25 名定員でのスタートでした。4 歳児に関して
は、11 年度は転入が多く定員を上回る園児数を確保することができました。4 歳児で確保で
- 48 -
きると、翌年 5 歳児も安定した人数となるので、4 歳児の募集対策の強化が必要です。途中入
園が可能であることのアピールとしては、ホームページへの目立つ掲載や継続的なポスターの
掲示、在園児保護者を通じての情報収集を積極的に展開します。また転園を希望されている保
護者への丁寧な対応を、全教職員に徹底します。
②教育環境の整備について
昨年度に引き続き、保護者(特に父親)の協力を得て、自然観察林の整備を進める予定です。
③預かり保育の充実
利用者を増やすべく、保育内容の充実をはかり、毎月発行する「クラスだより」に、
「預かり
保育だより」を掲載するなどの工夫を行います。
(4)資料編
保育料
種 別
金 額(月額)
金 額(年額)
入園料
100,000 円
保育料
21,000 円
252,000 円
教育充実費
5,000 円
60,000 円
計
26,000 円
412,000 円
巨大絵画アーケード展「すみしん賞」受賞
こいのぼりフェスタ1000出展作品
- 49 -
5
財務の概要
2011 年度決算の概要
1 資金収支計算書について
資金収支計算書〔表 1〕(52 ページ)について、ご報告いたします。
(1)収入の部
○学生生徒等納付金収入は、学生数が前年比 85 名減少し 1,163 百万円、前年比 101 百万円の減少
です。なお、学生生徒園児数(2011 年 5 月 1 日現在)は、1,180 人です。
○手数料収入は、入学検定料 13,865 千円、大学入試センター試験実施手数料 256 千円、試験料・
証明手数料 933 千円の合計 15,054 千円で、
検定料の引上げにより前年比 2,546 千円の増加です。
○寄付金収入は、前年比 7,766 千円減少、合計 19,408 千円です。学院関係諸団体では、平安女学
院校友会 5,000 千円、大学後援会 2,000 千円、中高保護者会 988 千円、幼稚園保護者会 96 千円
を、そして 4 法人より受配者指定寄付として 4,400 千円の寄付をいただきました。
○補助金収入は、国庫補助 106,489 千円と地方公共団体補助等 318,729 千円の合計 425,218 千円、
前年比 59,728 千円の減少です。
○資産運用収入は、投資信託分配金 7,660 千円、預金利息 557 千円、施設設備利用料収入 2,544 千
円の合計 10,761 千円、前年比 1,296 千円の減少です。
○事業収入は、京都学生用マンション賃貸料 18,145 千円、アグネス寮の寮費 等 12,678 千円、お
よびピアノ レッスン料・室町食堂売上 等の 9,421 千円と、幼稚園預り保育料 590 千円の合計
40,834 千円、前年比 1,073 千円の減少です。
○雑収入は、退職金財団交付金 4,267 千円、科研費間接経費 1,248 千円、花宴等お祝い金 935 千円
の他 2,672 千円の合計 9,122 千円、前年比 1,076 千円の増加です。
○前受金収入は、本年度に受入れた次年度入学者の学納金 216,409 千円で、前年比 3,593 千円の減
少です。
○その他の収入は、前期末未収入金の回収 14,250 千円、長期貸付金の回収 3,791 千円、預り金受
入(所得税・共済掛金・学生諸費等)515,851 千円、立替金回収 51,741 千円、他 560 千円の合計
586,193 千円で、前年比 40,962 千円の増加です。
以上の主たる収入から、期末未収入金 15,508 千円と前期末前受金 220,002 千円を資金収入調整
勘定として調整(減額)し、これに前年度繰越支払資金 608,255 千円を加えた当年度収入の部合計
は 2,942,467 千円となり、前年比 79,333 千円の減少です。
収入の主要3科目(学生生徒納付金収入・寄付金収入・補助金収入)の合計金額を比較すると、
当年度計は 1,608 百万円で前年比 168 百万円の減少です。
(2)支出の部
○人件費支出は、
合計 1,031 百万円、
前年比 69 百万円の減少です。
内訳としては、
教員人件費 677,960
千円、職員人件費 345,345 千円、役員報酬 2,400 千円、退職金 4,945 千円です。
○教育研究経費支出は、合計 331,459 千円、前年比 47,988 千円の増加です。
主たる経費は、奨学費 117,908 千円(35.6%)、報酬・委託・手数料 91,262 千円(27.5%)、
光熱水費 44,552 千円(13.4%)、消耗品費 19,564 千円(5.9%)です。
カッコ内(%)は、教育研究経費に占めるシェアーを示しています。
○管理経費支出は、合計 207,382 千円、前年比 1,317 千円の増加です。
主たる経費は、広報費 50,006 千円(24.1%)、賃借料 46,200 千円(22.3%)、報酬・委託・手
数料 46,720 千円(22.5%)、印刷製本費 16,692 千円(8.0%)です。
カッコ内(%)は、管理経費に占めるシェアーを示しています。
○借入金等利息支出は、借入金 1,762,632 千円(期首残高)の約定利息額 33,543 千円です。
- 50 -
○借入金返済支出は、当年度約定返済額 106,096 千円です。尚、期末の借入金総残高は 1,656,536
千円です。
○施設関係支出は、寺町サテライトスタジオ内装工事 4,601 千円です。
○設備関係支出は、大学短大の電子黒板 814 千円、電子ピアノ等楽器 1,124 千円、印刷機器他 1,380
千円、食堂厨房機器 934 千円と、中高の 2 色印刷機等 1,440 千円、クラリネット等楽器 778 千円、
テレビ 236 千円で、機器・備品支出 小計 6,706 千円と図書支出 2,374 千円の合計 9,080 千円で
す。
○資産運用支出は、減価償却・借入金返済特定預金への繰入に各 40,000 千円、京都学生用マンシ
ョンの敷金 210 千円の合計 80,210 千円です。
○その他の支出は、長期奨学貸付金 2,399 千円、前期末未払金 36,501 千円、預り金(所得税・共
済掛金・学生諸費等)530,983 千円、前払金 8,166 千円、立替金 51,214 千円の合計 629,263 千円、
前年比 45,590 千円の減少です。
以上の主たる支出から、期末未払金 44,704 千円、前期末前払金 11,243 千円を資金支出調整勘定
として調整(減額)した結果、次年度繰越支払資金は 566,128 千円となり、前年比 42,128 千円の
減少です。支出の部合計は、2,942,467 千円となり、前年比 79,333 千円の減少です。
支出の主要3科目(人件費支出・教育研究経費支出・管理経費支出)の合計金額を比較すると、
当年度計は 1,569 百万円で前年比 20 百万円の減少です。
- 51 -
資金収支計算書〔表 1〕
(単位:千円)
収 入 の 部
科
目
2011 年度予算
2011 年度決算
2010 年度決算
学生生徒等納付金収入
手 数 料 収 入
寄 付 金 収 入
補 助 金 収 入
1,160,218
11,980
25,000
464,799
1,162,911
15,054
19,408
425,218
1,263,497
12,509
27,174
484,946
△2,693
△3,074
5,592
39,581
△100,586
2,546
△7,766
△59,728
(国庫補助金収入)
(126,594)
(106,489)
(144,794)
(20,105)
(△38,305)
(地方公共団体補助金収入)
(338,205)
(318,179)
(339,752)
(20,026)
(△21,573)
(400)
(△550)
当年予算対比
前年決算対比
(0)
(550)
資 産 運 用 収 入
資 産 売 却 収 入
事
業
収
入
雑
収
入
前 受 金 収 入
そ の 他 の 収 入
資金収入調整勘定
前年度繰越支払資金
10,695
0
40,125
8,000
212,001
537,017
△226,002
608,255
10,761
83,810
40,834
9,122
216,409
586,193
△235,510
608,255
12,058
0
41,907
8,047
220,002
545,230
△246,643
653,074
△66
△83,810
△709
△1,122
△4,408
△49,176
9,508
0
△1,296
83,810
△1,073
1,076
△3,593
40,962
11,133
△44,819
収 入 の 部 合 計
2,852,088
2,942,467
3,021,800
△90,379
△79,333
(その他の補助金収入)
(150)
(単位:千円)
支 出 の 部
科
目
2011 年度予算
2011 年度決算
2010 年度決算
当年予算対比
人 件 費 支 出
教 育 研 究 費 支 出
管 理 経 費 支 出
借入金等利息支出
借入金等返済支出
施 設 関 係 支 出
設 備 関 係 支 出
資 産 運 用 支 出
そ の 他 の 支 出
予
備
費
資金支出調整勘定
次年度繰越支払資金
1,031,825
346,781
212,243
33,548
106,096
17,500
26,108
80,750
570,001
12,000
△41,243
456,479
1,030,650
331,459
207,382
33,543
106,096
4,601
9,080
80,210
629,263
-
△55,947
566,128
1,099,851
283,472
206,065
36,448
129,996
11,261
29,459
80,990
583,674
-
△47,671
608,255
1,175
15,322
4,861
5
0
12,899
17,028
540
△59,262
12,000
14,704
△109,649
△69,201
47,988
1,317
△2,905
△23,900
△6,660
△20,378
△780
45,590
-
△8,276
△42,128
支 出 の 部 合 計
2,852,088
2,942,467
3,021,800
△90,379
△79,333
※財務諸表の金額は千円未満を四捨五入しています。
- 52 -
前年決算対比
学校法人会計の概要と用語について
(1)計 算 書 類 ( 決 算 書 )
国または地方公共団体から経常費補助金の交付を受ける学校法人は、私立学校振興助成法の定め
により「学校法人会計基準」に従い、会計処理を行い、計算書類を作成し、公認会計士または監査
法人による監査を受けて所轄庁に届け出ることが義務づけられています。
「学校法人会計基準」に定められている計算書類は、「資金収支計算書」、「消費収支計算書」、
「貸借対照表」の 3 つの財務諸表で構成されています。また、私立学校法によりこれらの他に財産
目録、事業報告書を作成することになっています。
① 資金収支計算書
学校法人の当該年度(4 月 1 日~3 月 31 日)の諸活動に対応する、すべての収入と支出の内容
を明らかにし、当該年度における支払資金の収入および支出の顛末を表すものです。
② 消費収支計算書
学校法人の当該年度(4 月 1 日~3 月 31 日)の収支状況を表す重要な計算書類です。
帰属収入と消費支出の内容を明らかにし、また消費支出が消費収入により賄われているかなど、
財務の健全性を表します。(企業会計の損益計算書の目的に類似した計算書です。)
・ 帰 属 収 入 = 学生生徒等納付金、寄付金、補助金などの学校法人の負債とならない収入
・ 消 費 収 入 = 帰属収入-基本金組入額(固定資産を取得するための支出や積立金など)
・ 消 費 支 出 = 人件費、消耗品費、光熱水費などの消費する支出
・ 帰属収支差額 = 帰属収入-消費支出
= 純資産の増加又は減少
・ 基
本
(企業会計では、収益-費用で利益に相当)
金 = 学校法人がその諸活動に必要な資産を継続的に保持するために維持すべき
額。消費支出に充てる前の帰属収入のうちから控除して組み入れる(確保
する)こととなっています。
第 1 号基本金
取得した固定資産の価額
第 2 号基本金
学校規模の拡大若しくは教育の充実向上のために将来取得する固定資
産に充てる金銭その他の額
第 3 号基本金
各種基金(奨学基金 等)
第 4 号基本金
恒常的に保持すべき資金(運転資金)
③ 賃借対照表
年度末における財政状態を表したものです。学校法人の資産、負債の内容、正味財産(資産-
負債)の額を明らかにします。資金収支計算書と消費収支計算書が単年度ごとの状況を表す一方、
貸借対照表は、学校法人の行ってきた活動の積み重ねの結果を表します。
(2)財 産 目 録
貸借対照表の資産や負債について、具体的内容を表したものです。学校法人が所有する土地や建
物の面積、図書の冊数などを知ることができます。
財産目録は、基本財産と運用財産に区分して記載することになっています。
・ 基本財産 = 私立学校に必要な施設および設備またはこれらに要する資金
・ 運用財産 = 私立学校の経営に必要な財産
- 53 -
2 消費収支計算書について
消費収支計算書〔表 2〕(55 ページ)について、主な内容をご報告いたします。
(1)収入の部
① 帰属収入
○学生生徒等納付金は、学生数が前年比 85 名減少し 1,163 百万円、前年比 101 百万円の減少
です。なお、学生生徒園児数(2011 年 5 月 1 日現在)は、1,180 人です。
○寄付金は、資金収支計算書〔表 1〕の寄付金収入 19,408 千円に現物寄付 2,995 千円を加えた
22,403 千円です。
○補助金は、国庫補助 106,489 千円と地方公共団体補助等 318,729 千円を合わせて 425,218 千
円、前年比 59,728 千円の減少です。
○雑収入は、資金収支計算書〔表 1〕の雑収入に退職給与引当金戻入額 47,417 千円と徴収不能
引当金戻入額 613 千円を加えた 57,152 千円です。
このほかは、資金収支計算書の科目と同一内容ですので 1 資金収支の状況 (1)収入の部(48
ページ)をご参照ください。
以上により、当年度の帰属収入合計は、1,734,334 千円です。
② 基本金組入額
○第 1 号基本金は、当年度取得した固定資産(構築物・機器備品・図書等)16,677 千円と、過
年度に借入金により取得した固定資産の当期借入金返済額等 76,429 千円の合計 93,106 千円
が組入額となります。
一方、1 号基本金の取崩しとして機器備品等の除却 170,646 千円があるため、取崩額から組
入額を差引いた 77,540 千円を取り崩しました。
○第 4 号基本金は、当年度恒常的に保持すべき資金が前年度の額を下回るために組入れは生じ
ません。
以上により、消費収入合計は、基本金組入がないので既述の帰属収入 1,734,334 千円と同額の
1,734,334 千円です。
(2)支出の部
○人件費は、合計 1,030 百万円、前年比 61 百万円の減少です。
○教育研究経費は、合計 452,806 千円、前年比 39,663 千円の増加です。
○管理経費は、合計 222,711 千円、前年比 9,303 千円の減少です。
○減価償却額は、教育研究経費で 121,346 千円 前年比 8,294 千円減少、管理経費で 15,329 千
円 前年比 1,009 千円減少、
合計で前年比 9,303 千円減少の 136,675 千円を計上しています。
○資産処分差額は、
有価証券の売却による処分差額 98,430 千円と機器備品・図書の除却分 1,532
千円の合計 99,962 千円です。
上記科目の他に、借入金利息 33,543 千円があります。
以上により当年度消費支出合計は 1,839,294 千円です。
(3)当年度消費支出超過額および翌年度繰越消費支出超過額
当年度消費収入は、消費収入合計 1,734 百万円から、消費支出合計 1,839 百万円を差し引いた
105 百万円の支出超過です。翌年度繰越支出超過額は、前年度繰越の 5,351 百万円に当年度の 105
百万円が加わりましたが、基本金取崩 78 百万円を差し引き、5,378 百万円となりました。
当年度の帰属収支差額(帰属収入合計-消費支出合計)と消費収支差額(消費収入合計-消費
支出合計)は、共に 105 百万円の支出超過となりました。
(58 ページ 消費収支差額と帰属収支差額の推移 参照)
- 54 -
消費収支計算書〔表 2〕
(単位:千円)
消 費 収 入 の 部
科
目
学 生 生 徒 等 納 付 金
当年
前年
予算対比
決算対比
2011 年度予算
2011 年度決算
2010 年度決算
1,160,218
1,162,911
1,263,497
△2,693
△100,586
手
数
料
11,980
15,054
12,509
△3,074
2,546
寄
付
金
27,000
22,403
32,005
4,597
△9,602
補
助
金
464,799
425,218
484,946
39,581
△59,728
資
( 国 庫 補 助 金 )
(126,594)
(106,489)
(144,794)
(20,105) (△38,305)
(地方公共団体補助金)
(338,205)
(318,179)
(339,752)
(20,026) (△21,573)
(その他の補助金)
(0)
(550)
(400)
産
10,695
10,761
12,058
△66
△1,296
入
40,125
40,834
41,907
△709
△1,073
入
8,000
57,152
19,040
△49,152
38,113
計
1,722,817
1,734,334
1,865,960
△11,517
△131,627
基 本 金 組 入 額 合 計
-
-
-
-
-
消 費 収 入 の 部 合 計
1,722,817
1,734,334
1,865,960
△11,517
△131,627
業
雑
帰
用
収
(150)
入
事
運
(△550)
収
収
属
収
入
合
消 費 支 出 の 部
科
教
管
前年
決算対比
2011 年度決算
2010 年度決算
費
1,031,825
1,030,272
1,091,129
1,553
△60,857
費
469,059
452,806
413,143
16,253
39,663
(うち減価償却額)
(122,278)
(121,346)
(129,640)
費
227,881
222,711
232,014
(うち減価償却額)
(15,638)
(15,329)
(16,339)
件
育
当年
予算対比
2011 年度予算
人
目
研
究
理
経
経
(932) (△8,294)
5,170
△9,303
(309) (△1,009)
借
入
金
等
利
息
33,548
33,543
36,448
5
△2,905
資
産
処
分
差
額
1,000
99,962
6
△98,962
99,955
徴収不能引当金繰入額
1,500
0
1,300
1,500
△1,300
費
12,000
-
-
12,000
-
消 費 支 出 の 部 合 計
1,776,813
1,839,294
1,774,040
△62,481
65,254
当年度消費支出超過額
53,996
104,960
91,920
前年度繰越消費支出超過額
5,350,635
5,350,635
5,556,996
基 本 金 取 崩 額 合 計
54,759
77,540
114,441
翌年度繰越消費支出超過額
5,349,872
5,378,055
5,350,635
予
備
- 55 -
3 貸借対照表について
資産の部合計は 7,581 百万円となり、前年度より 269 百万円減少しました。
内訳として固定資産は 43 百万円の減少、流動資産は 227 百万円減少しました。
負債の部合計は 2,461 百万円となり、前年度より 164 百万円減少しました。
基本金の部合計は 10,498 百万円、
1 号基本金の取崩により前年度より 78 百万円減少しました。
消費収支差額の部合計は 5,378 百万円の支出超過となり、
前年度より 27 百万円増加しました。
貸借対照表〔表 3〕 (2012 年 3 月 31 日現在)
(単位 千円)
資産の部
科
目
固定資産
有形固定資産
土地
建物
その他の有形固定資産
その他の固定資産
流動資産
現金預金
その他の流動資産
本年度末
6,989,735
6,764,616
3,349,072
2,640,523
775,021
225,119
591,418
566,128
25,290
前年度末
7,032,395
6,886,147
3,349,072
2,747,772
789,303
146,248
818,131
608,255
209,876
増 減
△ 42,661
△ 121,531
0
△ 107,249
△ 14,282
78,870
△ 226,713
△ 42,128
△ 184,586
7,581,152
7,850,526
△ 269,374
本年度末
2,070,254
1,570,900
499,354
391,066
85,636
216,409
89,021
前年度末
2,203,686
1,656,536
547,150
422,048
106,096
220,002
95,950
増 減
△ 133,431
△ 85,636
△ 47,795
△ 30,983
△ 20,460
△
3,593
△
6,930
2,461,320
2,625,734
△ 164,414
本年度末
10,241,887
256,000
前年度末
10,319,427
256,000
増 減
△ 77,540
0
10,497,887
10,575,427
△
科
目
翌年度繰越消費支出超過額
本年度末
△ 5,378,055
前年度末
△ 5,350,635
増 減
△ 27,420
消費収支差額の部合計
△ 5,378,055
△ 5,350,635
△
本年度末
前年度末
資
産
の
部
合
計
備 考
主に減価償却による減少
主に減価償却による減少
引当特定預金の増加
有価証券売却による減少
負債の部
科
目
固定負債
長期借入金
退職給与引当金
流動負債
短期借入金
前受金
その他の流動負債
負
債
の
部
合
計
備 考
当該年度の約定返済額
主に預り金の減少
基本金の部
科
第1号基本金
第4号基本金
目
基 本 金 の 部 合 計
備 考
当期除却による取崩
77,540
消費収支差額の部
科
目
負債の部、基本金の部及び
消費収支差額の部合計
7,581,152
7,850,526
- 56 -
備 考
27,420
増 減
△ 269,374
備 考
4 監査について
2011 年度決算についての監査は次の通りです。
(1)公認会計士による監査
2012 年 5 月 11 日(金)から 5 月 17 日(木)までの 5 日間、顧問の公認会計士による 2011 年度決
算の監査が実施されました。決算書類についての指摘事項はありませんでした。
本年度は、基本金組入れが零のため、帰属収支差額と消費収支差額ともに 105 百万円の赤字で
あるが、減価償却費として 137 百万円を計上しており、赤字額は減価償却内であるため、決算状
況はほぼ良好であるとのコメントを頂きました。
(2)監事による監査
2012 年 5 月 17 日(木)に、2011 年度決算書類に基づき監事による財産状況についての監査が
実施されました。監事からの指摘事項はなく、結果については 60 ページの監査報告書の通りで
す。
5 財務状況推移表
(1)主要財務比率経年比較表
比
率
(2004 年度と 2005 年度は、特殊要因調整後の数値)
算式(×100)
2002 年度
2003 年度
2004 年度
2005 年度
2006 年度
142.2%
65.0%
65.4%
71.6%
82.3%
人件費依存率
人件費 / 学生生徒納付金
人 件 費 比 率
人件費
/ 帰属収入
81.4%
50.7%
47.0%
51.9%
57.8%
教育研究費比率
教育研究経費 / 帰属収入
17.7%
23.7%
23.8%
23.8%
22.1%
管理経費比率
管理経費
/ 帰属収入
7.4%
10.0%
12.0%
13.8%
14.9%
消費支出比率
消費支出
/ 帰属収入
111.0%
86.8%
85.1%
92.3%
96.9%
学 納 金 比 率
学生生徒納付金 / 帰属収入
56.1%
78.0%
71.8%
72.4%
70.3%
流
流動資産
流動負債
60.7%
80.1%
106.4%
115.7%
108.3%
基本金 / 基本金要組入高
91.7%
92.6%
93.3%
91.5%
92.1%
動
比
率
基 本 金 比 率
比
率
/
2010 年度
2007 年度
2008 年度
2009 年度
2010 年度
2011 年度
人件費依存率
85.4%
82.7%
83.8%
86.4%
88.6%
72.0%
▼
人 件 費 比 率
57.2%
56.5%
55.4%
58.5%
59.4%
52.9%
▼
教育研究費比率
22.8%
24.0%
22.3%
22.1%
26.1%
30.9%
△
管理経費比率
13.1%
14.0%
12.4%
12.4%
12.8%
8.8%
▼
消費支出比率
95.0%
97.1%
92.2%
95.1%
106.1%
―
▼
学 納 金 比 率
67.0%
68.3%
66.1%
67.7%
67.1%
73.4%
~
率
129.5%
150.8%
185.6%
193.8%
151.2%
236.6%
△
基 本 金 比 率
93.6%
88.4%
89.0%
89.4%
89.9%
97.0%
△
流
動
比
全国平均
評価
評価 = △:高い方がよい ▼:低い方がよい ~:どちらともいえない
- 57 -
(2) 財務比率の推移
消費支出比率
120.0%
100.0%
学納金比率
80.0%
60.0%
40.0%
人件費比率
20.0%
0.0%
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
(3) 消費収支差額と帰属収支差額の推移
百万円
600
帰属収支差額
400
11 年度:△105 百万円
200
0
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
-200
-400
消費収支差額
11 年度:△105 百万円
-600
-800
-1000
(2004 年度と 2005 年度は、特殊要因調整後の数値)
(4) 消費収支差額及び帰属収支差額の推移
年
度
消費収支差額
特殊要因調整後
消費収支差額
帰属収支差額
翌 年 度 繰 越
消費支出超過額
2002 年度
2005 年度
(単位:百万円)
2006 年度
2007 年度
2008 年度
2009 年度
2010 年度
2011 年度
△777
△3,508
△ 55
△215
△136
43
92
△105
△777
183
△ 55
△215
△136
43
92
△105
△433
183
66
105
59
154
92
△105
△6,260
△5,194
△5,250
△5,465
△5,600
△5,557
△5,351
△5,378
- 58 -
6 財産目録について
資産から負債を差し引いた当年度正味財産は 5,120 百万円で、前年度末の 5,225 百万円から 105 百
万円現象しました。
資産総額は、減価償却・借入金返済特定預金が各 40 百万円増加しましたが、建物・機器備品等の
減価償却資産の当期償却 137 百万円と有価証券の売却 182 百万円が主たる要因で減少しました。
負債総額は、借入金 106 百万円の返済と、退職給与引当金 48 百万円の戻入が主たる要因で減少し
ました。
(単位:千円)
科 目
Ⅰ.
2011 年度末
資
1
2010 年度末
増 減
産
基本財産
土
地
111,028.51 ㎡
3,349,072
3,349,072
0
建
物
44,487.73 ㎡
2,640,523
2,747,772
△ 107,249
775,021
789,303
6,764,616
6,886,147
そ
の
他
小計
△
14,282
△ 121,531
2 運用財産
現
預
金
566,128
608,255
△
そ
の
他
250,409
356,124
△ 105,715
816,536
964,379
△ 147,843
7,581,152
7,850,526
△ 269,374
長 期 借 入 金
1,570,900
1,656,536
△
85,636
退職給与引当金
499,354
547,150
△
47,795
2,070,254
2,203,686
85,636
106,096
△
20,460
小計
資 産 総 額
Ⅱ.
負
1
42,128
債
固定負債
小計
△ 133,431
2 流動負債
短 期 借 入 金
前
受
金
216,409
220,002
△
3,593
そ
の
他
89,021
95,950
△
6,930
391,066
422,048
△
30,983
負 債 総 額
2,461,320
2,625,734
△ 164,414
正 味 財 産
5,119,832
5,224,792
△ 104,960
小計
Ⅲ.
(注 1) 正味財産 = 資産総額 - 負債総額
- 59 -
7 監査報告書
監 査 報 告 書
平成24年5月17日
学校法人
理
事
平安女学院
会
(評 議 員 会
御 中
御 中)
監 事
上羽 新一郎
印
監 事
中島
印
俊則
私たちは、私立学校法第37条第3項に基づく監査報告を行うため、
学校法人平安女学院の平成23年度(平成23年4月1日から平成24年
3月31日まで)の、学校法人の業務又は財産の状況について監査を行った
結果、学校法人の業務又は財産に関し、不正の行為又は法令若しくは寄附
行為に違反する重大な事実のないことを認めます。
以上
- 60 -
明治 8 年生まれの平安女学院は2015年に創立 140 周年を迎えます。
長い歴史を通じて、私たちに大きな宝物を残してくれました。
2011 年度 事 業 報 告 書
発行・編集 : 学校法人平安女学院 法人本部事務局
京都市上京区下立売通烏丸西入五町目町 172-2
電話 075(414)8155
http://www.heian.ac.jp
発 行 日 : 2012年5月29日
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