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ecomatmobileニュースレター 2014年4月 第3号 (PDFファイル 1.4

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ecomatmobileニュースレター 2014年4月 第3号 (PDFファイル 1.4
newsletter
APPLICATION
4
ifm、世界の道路清掃で活躍中
ifm、制御システムでScarab Sweepers社と提携
Scarab Sweepers Limited(Scarab社)は1979年に設立されました。イングランドのケント
にある本社兼製造センターから、優れた製造品質および吸引性能、最適な積載量と処理能力を
備え、しかも騒音と排出ガスによる汚染を最小限に抑えたさまざまな種類の路面清掃車を提供
しています。
A customer newsletter from ifm electronic
EDITORIAL
データと情報が提供されています。この標準
読者各位
規格により、Scarabは顧客が求めるさまざま
ご存じのとおり、ifmは
な種類のシャーシに共通のプラットフォーム
モバイル制御システム
を使用できます。
分野における世界的な
この決定プロセスの基盤となったのは、
リーダー企業です。
Scarab が独自のソフトウェアを開発する
今号では、より小規模
能力に加えて、それを維持し発展させること
でコストを重視する
により、自社の運命を自ら切り開いていく力
でした。CoDeSys 2.3オープンソース∙ソフト
ご紹介します。シンプルさと効率性を念頭に
置いて設計されたBasic Line製品を用いると、
より、Scarab社のエンジニアリングチーム
おり、世界中に顧客を擁している同社は、
自社の製品のみならず、一流のサポートチーム
を誇りとしています。
自治体の作業車では稼働時間が重要である
ため、厳しい環境のために特別に設計された
コンポーネントに加えて、運転者があらゆる
問題を的確に把握し、迅速に解決することが
できる高度な診断システムを備えていること
が不可欠でした。
同社の設計はCANマスターコントローラと
一般的なスレーブコントローラを中心として
います。カスタマイズされた触覚プッシュ
ボタンとジョイスティックが運転台に格納
さ れ た CANOpen ノ ー ド に 接 続 されます。
CAN ベースのシャーシを利用することに
より、清掃車の車体とシャーシ間の配線の
多くが不要になりました。Scarabは、すべて
の量産車に CAN バスインターフェースを
標準で採用することを決定し、ifmの知識と
以下のシャーシメーカーとの密接な協力関係
を生かしました。MAN, Scania Mercedes,
Volvo, Renault, Ivecoお よ び DAF。 SAE
J1939標準規格には、トラックのシャーシ
から車体製造メーカーが利用できるすべての
は運転者用ディスプレイのカスタムグラフィ
プログラム可能な制御システムで通常のコス
ックスから独自の静水駆動制御ソフトウェア
詳細はこちらまで:
まで、すべてを制作することができました。
www.ifm.com/jp
www.scarab-sweepers.com
アイコンベースのディスプレイは、Scarab
の多国籍の顧客基盤に対して販売を行う上で
重要でしたが、ifmのディスプレイの柔軟な
ファイルシステムを利用することで、多言語
テキストの使用が可能になりました。
Scarab社は CAN制御システムを使用する
理由について、次のように述べています。「
主眼はシンプルさです。わずか2本の配線と
マイクロコントローラベースのモジュール(
制御ノード)を使用するだけで、路面清掃車
の機能を制御するうえで必要となる複雑な
配線網のほとんどが不要になります。バスは、
必要に応じて、さまざまなバルブブロック,
ポンプまたはモーターに隣接しているノード
に接続するため、対象となるコンポーネント
までは短いケーブルしか必要となりません。
路面清掃車の設計と操作にプラスとなること
は間違いなく、優れた設計を理解できる者に
とって、Scarab社が最新モデルにCANbus
を組み込んで、十分に活用したことは、驚く
にあたらないことでしょう。」
今日はどうやって
出勤しますか?
用途向けの製品シリーズ、“Basic Line“を
ウェア(IEC 61131に準拠)を使用することに
30年以上にわたって路面清掃車を製造して
NEWS FROM SCIENCE AND TECHNOLOGY
トの何分の1かで、自動PLC技術とリレーロ
ジックとのハイブリッドソリューションを生
み出すことができます。
費用対効果の高いこの堅牢な設計では、ディー
ゼルエンジンとの通信のためにCANが組み
込まれており、これまでこのような技術の
CONTACT
お問い合わせ先
China
E-mail:
Japan
E-mail:
Korea
E-mail:
Hong Kong
E-mail:
Singapore
E-mail:
Malaysia
E-mail:
Australia
E-mail:
New Zealand
E-mail:
Taiwan
E-mail:
Vietnam
E-mail:
導入を低コストのため採用することができな
+86 21 3813 4800
[email protected]
+81 43 299 2080
[email protected]
+82 2 790 5610
[email protected]
+852 3528-0462
[email protected]
+65 6562 8661/2/3
[email protected]
+60 3 8063 9522
[email protected]
+61 3 8561 05-00
[email protected]
+64 9 5 79 69 91
[email protected]
+886 7 335-7778
[email protected]
+84 8 35125177
[email protected]
編集には万全の注意は払っていますが、稀に記載の誤りがある場合がござい
ます。それに付随するトラブル、損害の責任は当社は負いません。電気製品
の購入, 設置, セットアップに適用される法的規制および規定に従う義務が
あります。
この出版物の記事内容は、いかなる方法でも編集者の書面による同意無しで、
再現, 電子システムによる使用, 処理, 複製, 配布することを禁じます。記事
に掲載されているソリューション(解決策)や指示は工業所有権を放棄する
ものではありません。
かった市場で、電子制御ソリューションの
採用が拡大することを願っています。
すでに皆様がこのニュースレターにご期待
されるとおり、皆様ご自身が路上で目にする
可能性のある興味深い用途についてもご紹介
します。
ifmの制御システムは皆様の身近でも利用
されているに違いありません。
これらの新製品が皆様のさまざまな用途に
2009年に初飛行に成功した
空飛ぶ自動車、Terrafugia
Transition®空陸両用飛行機
がまもなく実用化されます。
役立つものとなることを願っております。
Transition®は時速 115マイル以上で最大
また、詳細について喜んでご説明いたします。
450マイル飛行し、道路では高速道路の速度
どうぞ遠慮なく弊社までお問い合わせくだ
で走行でき、しかも標準的な家屋の車庫に
さい(各国の連絡先はニュースレターの最後
のページに記載されています)。
Transition ® は、最も厳しい米国連邦政府
自動車安全基準の試験にも合格するよう設計
されています。 Terrafugia社の Transition®
はこの方法で衝突試験のシミュレーションを
行った唯一の軽スポーツ航空機です。車両
全体のバリスティック∙パラシュート∙システム
と悪天候時における走行能力を併せ持つ
Transition®が、世界で最も安全な軽スポーツ
格納できます。
軽スポーツ航空機に分類される Transition®
を操縦するには、スポーツパイロットの免許
が必要です。この航空機は道路走行用に前輪
駆動、飛行用にプロペラを装備しています。
Simon Evans
Executive Director
アジア太平洋地域営業∙マーケティング担当
どちらのモードも通常のガソリンスタンドで
販売されている無鉛ガソリンを燃料とします。
パイロットに便利な陸上走行機能を提供する
ことにより、 Transition®は自家用飛行機の
Authors of this issue:
コスト、不便さと天候による影響を軽減
Jon Morris, Simon Evans, Jan-Rémi Fromentin
します。軽飛行機に自動車の衝突安全技術を
Thanks to:
Terrafugia, SNCF, Socofer/Voith France, Scarab
Sweepers
応用することにより得られる高度な保護に
加えて、Transition®は悪天候時にパイロット
が限界条件の中を飛行する代わりに、道路
走行を可能にして事故の可能性を軽減します。
“Terrafugia“ は、ラテン語で “ 陸からの脱出 “ を意味
します。
航空機の一つであることが証明されるものと、
Terrafugia社のチームは期待しています。
1機目の納品は2011年に予定されています。
詳細はこちらまで:
www.terrafugia.com
APPLICATION
32ビットコントローラを装備したY9000
ifmがSNCF社の入換用機関車を近代化
1958年から1972年までの間に、約700台のSNCF Y7100/7400入換用機関車が製造されました。
2007年に、SNCF社のインフラ部門はそれらのモーターを取り付け直す計画を任され、大規模
な近代化がなされました。これは、2つの部分が連結された形の機関車を一体化することにより、
既存の機関車を全体的に改良することを意味しました。この新モデルは、Y9000と改名され
ました。
新しい機関車はインフラ部門のニーズだけで
(CR2016)、およびSNCFが定めた技術および
なく、SNCF社におけるその他の業務や部門
コスト要件を満たすよう開発されたディスプ
(貨物, 旅客, 機器, その他)のニーズも満たし
レイ(CR9039)から成ります。ifmの電子32
ます。このため、多機能な機関車となります。
ビットマイクロコントローラは、ハードウェア
機器のEN50155および防火∙防煙規則の順守
SNCF社の新たなY9000入換用機関車
に加え、その演算能力とコンパクトな設計が
評価されて選択されました。このコントローラ
は入換用機関車の制御システムの中枢部です。
強力なマイクロコントローラは、すべての論理
機能を同時かつ迅速に処理できます。設定
可能な入出力に加え、 J1939 プロトコルを
応用したディーゼルエンジンとの4つのCAN
ポートインターフェース、 VTCNet を使用
するVoithギアボックス、CANOpenを使用
するリモート入出力スレーブCR2032および
CR9039ディスプレイを備えており、MU(
複数ユニット)構成の場合は、CAN専用プロ
Y9000の中心部分を成す
ifmのR360 32ビットコントローラ
トコルを使用するもう 1 台の機関車を制御
可能です。この新たな設計により得られた
SNCF社は200台の機関車を近代化するため
利点の1つは、さまざまなレベルでの時間の
の入札(追加300台のオプション付き)を募集
節約です。多重CAN配線を備えた小型モジュ
統合, 起動, 操作
低コスト:
BasicDisplay – 高解像度のカラーディスプレイ
すべてのコンポーネントの完全な統合は、
• 小型で分散された”制御室”により応用が容易
と独自の画像化コンセプトにより、車両の従来の
バランスのとれた作業車用制御技術プラット
BasicController – 小型で柔軟なコントローラ
操作が一新されます。
フォームを提供します。 ecomatmobile Ba-
モジュールが従来のリレーロジックコントローラ
sicを用いて、ifm electronicは操作が簡単で
と要求の多いプロセスコントローラに取って代わ
低コストの作業車向けモジュール式制御シス
ります。
テムを開発しました。最新の自動化技術の
容易さ:
ノ ウ ハ ウ を 生 か し た – “Made in Ger-
• 機械的、電気的に堅固な設計
many” ecomatmobile Basicは、取付けと
• 取付けが容易 – 外部配線を使用せずにセンサー
設定の際、およびアプリケーションの実行中
とアクチュエータを直接接続
にその効果を発揮します。
主な目標と課題は、エコ車輌 , 作業条件の
改善, および地域住民およびSNCF社の顧客
による車両の認知度の向上です。Y9000は
大型バルブのディーゼルエンジンを装備した
内燃機関車で、大気汚染に関する欧州指令
IIIB を 2 年前倒しで準拠対応しています。
Basic-Relay, BasicControllerとBasicDisplay
の3つのモジュールは相互に完全に適合する
ため、柔軟な方法で組合わせることができ
ます。
容易さ:
ecomatmobile Basicは、単に低コストの
• 多様な取付け形態 – 中央部
ロングライフクーラント (LLC) を改善し、
プログラム可能なミニコントローラである
固定ナットを使用して直接オペレータパネルに、
特に燃料消費量を 15 ~ 20% と大幅に削減
ばかりか、保護, 配線, 可視化用ソリューション
またはハウジングカバー内に取付け可能
するために、エンジンの自動始動∙停止シス
となります。
• 標準化されたM12コネクタを介した電気接続
テム“ECOLOC“が採用されています。競争
BasicRelay – 容易に拡張可能なリレーで安全
モジュール式:
力のある価格と最新世代の技術により、
モジュールにより、配線が整理できます。
• コントローラと標準化されたJ1939エンジン
Y9000は新たな入換用機関車または機関車
の購入において有望な選択肢となります。
詳細はこちらまで:
インターフェースへの直接通信
容易さ:
• 取付けが容易 – 外部端子を使用せずに接続可能
低コスト:
• 配線が容易 – 一般的な共通電線レールと追加の
• 直感的な操縦コンセプトを実現する汎用対話型
しました。この契約を勝ち取ったのはフラン
ールを使用することにより、機関車への設置
www.ifm.com/jp
スの Socofer / Voithグループでした。 So-
がはるかに容易になります。これは、初回の
www.sncf.fr
cofer / Voithグループはこのプロジェクトに
アップグレードのみならず、後のメンテナンス
モジュール式:
ifmのコントローラを使用することを決定
作業においても同様です。インフラ部門の
• 最大 10個の自動車用ヒューズを取り付け可能
モジュール
スターポイントで配線可能
• 内蔵ねじ込み端子でバッテリーケーブルを接続
• ISOおよびロジックリレーを容易に位置付け可能
• 取り付けが容易なカバーにより最適な保護等級
を保証
モジュール式:
• BasicDisplay, BasicRelay, またはもう1台の
BasicControllerの接続用インターフェース
• 設定可能な入出力
• 一般的なすべての CoDeSysプログラミング
言語をサポート
• 取付けが容易なカバーで最適な保護等級を保証
低コスト:
• 簡単な制御タスクから複雑な制御タスクまで
対応可能な低コストのミニコントローラ
新しい入換用機関車では
大量のI/O処理が必要
しました。ハードウェア構成は、32ビット
マイクロコントローラ (CR0032) を備えた
CANネットワーク、8つの入力/出力スレーブ
3
ecomatmobile Basic
詳細はこちらまで: www.ifm.com/jp
2
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