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p142~143頁
ワークショップ準備シートⅡ(主催者のみ) 収支見込 収入合計 受講料収入 ( )( ) その他 上に占める変動費の割合です。たとえば、受講料が1,000円のとき、 一人当たり変動費が200 円かかりそうだとすれば、変動費率は20% 支出合計 固定費 会場費 ( )( ) 機材費 (0.2)です。変動費率をいくらにするかは、過去に実施したワーク ショップの変動費率を参考にするとよいでしょう。 講師旅費交通費 講師謝礼 広告宣伝費 カネ (金銭的資源) 最低実施人数 = 固定費÷(1−変動費率) (公式) 受講料 その他 変動費 教材購入費 ( ) 飲食費 参加者旅費交通費 資料印刷費 その他 最低実施人数 (内容が成立する人数、かつ損益分岐点から割り出した人数) 具体的な数字を入れて計算してみましょう。たとえば、固定費が 50,000 円、変動費率 20%(0.2)、受講料が10,000 円だとすると、下 記のように最低実施人数は 7 名になります。7 名以上参加すれば赤 字にはならず、それ以上増えれば参加人数分だけ黒字になるという ことです。 図表6−3 ワークショップ準備シートⅡ 最低実施人数 = 会場費や機材費などは固定的に発生する費用としてイメージしやす 50,000÷(1−0.2) = 6.25人 (繰り上げて7名) 10,000 いでしょう。もう1つは「変動費」です。簡単に言えば「人数によっ ただし、これはあくまで収支面からみた考え方です。赤字でも実 て変動する費用」です。教材費や飲食費などは人数が増えれば、比 施する場合もあれば、何か補助金がある場合もあるでしょう。3 章 例して増えていくのがイメージできると思います。 ここまでで、 ワー の3−5(68ページ参照)で述べたように、ワークショップの実施の効 クショップの収入と支出を大まかに把握できたことになります。 果面も踏まえて総合的に判断してください。 最後に、最低実施人数を求めましょう。次の最低実施人数を計算 コラム する公式に当てはめれば計算ができます。なお、これについては、 次ページのコラムで詳しく書いています。 公式では、変動費ではなく「変動費率」を用いています。なぜな ら、変動費は人数によって変わる費用なので、最終的な人数が分か らないと実際の変動費は分からないからです。そこで、準備段階で は、おおよその変動費率を仮に設定しておきます。変動費率は、売 142 実践事例「ドメインワークショップ」 ● 損益分岐点と最低実施人数 損益分岐点分析から最低実施人数の公式がどのように導き出さ れるかをみてみます。 図表6−4では、収入と支出の関係をグラフに表しています。グ ラフに示すように、収入は人数に比例して増えるので、原点から 143