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水素エネルギー製品研究試験センター

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水素エネルギー製品研究試験センター
福岡水素戦略の展開
~世界唯一の拠点機能による企業支援体制と今後の展望~
福岡県・福岡水素エネルギー戦略会議
福岡県商工部新産業振興課
鬼木 幸雄
平成27年5月21日
福岡県
1
1.福岡水素戦略
2.FCVの普及に向けた取組み
3.今後の取組み
2
福岡水素戦略 ~Hy-Lifeプロジェクト~
水素エネルギー分野におけるオールジャパンの産学官連携組織
「福岡水素エネルギー戦略会議」を中核に、研究開発、社会実証、
人材育成、産業の育成などの取組みを展開。
◆九州大学の知的資源を活用した研究開発
◆福岡水素タウン・北九州水素タウン
◆水素ステーション
による実証
◆水素人材の育成
水素材料先端科学研究センター
(HyTReC)
◆水素エネルギー製品研究試験センター
(HyTReC)による製品化支援
◆地元企業の新製品開発に対する助成
水素エネルギー製品研究試験センター
(HyTReC)
九州大学
水素ステーション
福岡水素タウン
福岡水素エネルギー
(スマートハウス) 人材育成センター
製品開発助成事業
次世代燃料電池産学連携研究センター
(NEXT-FC)
3
福岡水素エネルギー戦略会議
設
立:
平成16年 8月 3日
顧
問:
小川
洋(福岡県知事)
岸本 吉生(九州経済産業局長)
北橋 健治(北九州市長)
髙島宗一郎(福岡市長)
久保 千春(九州大学総長)
岩城 正和(新日鐵住金株式会社
会
長:
栁川
欽也
常任顧問)
(新日鐵住金株式会社 代表取締役副社長)
副会長 :
舟木 隆
西島 弘也
渡邉 浩之
佐々木 一成
幹
岩谷産業㈱,九州電力㈱,西部ガス㈱,JX日鉱日石エネルギー㈱,
清水建設㈱,新日鉄住金エンジニアリング㈱,
(公財)水素エネルギー製品研究試験センター,電源開発㈱,TOTO㈱,
トヨタ自動車㈱,日産自動車㈱,㈱本田技術研究所,三菱重工業㈱,
九州大学,佐賀大学,九州経済産業局,福岡県,北九州市,福岡市など
事:
会員数 :
(岩谷産業株式会社 常務取締役兼執行役員)
(JX日鉱日石エネルギー株式会社 取締役常務執行役員)
(トヨタ自動車株式会社 顧問)
(九州大学水素エネルギー国際研究センター長)
754( 企業 604,大学 113,行政、研究・支援機関 37 )H27.5.1 現在
4
研究開発
水素製造、輸送・貯蔵から利用まで
世界を先導する水素関連研究開発拠点が集積 産学連携のプラットホーム
次世代燃料電池産学連携研究センター(NEXT-FC)
次世代型燃料電池の開発・早期実用化を進める国内初の集中研究所
水素材料先端科学研究センター(HYDROGENIUS)
水素材料物性分野における国内外のトップレベルの研究者が集結
カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER)
水素を中心に世界11か国、24の大学・研究機関と連携
HYDROGENIUS
I2CNER / NEXT-FC
5
水素エネルギー新産業の育成・集積
わが国初の水素関連製品の公的試験機関(H21年3月設立、22年4月運用開始)
・企業の材料や新製品開発、規制見直しを加速
・FCVと水素ステーションの安全性の向上、コスト低減に貢献
共通・その他産業
5.8億円
(175件)
水素ステーション
自動車関連
4.1億円
3.6億円 (155件)
(171件)
2.3億円
(142件)
1.1億円
(51件)
平成26年4月22日
大型水素貯蔵タンク用新試験棟
「CRADLE(クレイドル)棟」運用開始
2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度
高圧水素用バルブや継手等の小型の製品に加え、
FCV用から水素ステーション用まで
ほぼ全ての水素貯蔵タンクの試験が可能な
6
世界最高水準の試験機関
受注実績の推移
水素エネルギー新産業の育成・集積
地元企業の参入促進を図るため、FSや製品開発を支援
シーズ育成から事業化まで一貫したサポートを実施
「弾性変形シール形ステンレス
金属パッキンの実用化研究開発」
(TOKiエンジニアリング、九州大学)
「超低価格簡易式水素検知器の
実用化と多点計測システムの開発」
(九州計測器、アツミテック)
最先端の高圧ガス施設である
HyTReCの新試験棟へ採用。
ステンレスパッキン
水素遠隔測定装置
水素の存在によって不透明なシー
トが可視化される。
水素可視化シート
「レーザーによる小型遠隔水素検知
システムの研究開発」
(九州電子技研、四国総合研究所、
九州大学)
「応力発光による水素用高圧ガス容器
の損傷診断システムの開発」
(ロジカルプロダクト、佐賀大学、
産業技術総合研究所)
非接触で、遠隔から水素濃度を測
定可能。
容器の疲労亀裂部分を可視化し、
容器の損傷を予測。
蓄圧器損傷診断システム
○専門家を活用した企業参入支援
専門的知見を持つ技術アドバイザーを配置し、地元企業の技術力向
上からマッチングまでを一貫して支援。
7
水素エネルギー新産業の育成・集積
下水汚泥消化ガスを原料とした水素ステーション構築
(平成24年度製品研究支援事業可能性調査)
平成26年度 国土交通省
「下水道革新的技術実証事業」に採択、事業化へ向けてステップアップ
消化ガスタンク
8
水素人材育成
全国唯一の水素関連人材育成機関(校長:トヨタ自動車(株) 渡邉浩之 顧問)
産業界のニーズを反映し、水素・燃料電池の実用化・産業化を支える人材
をこれまでに1,000人以上育成
経営者コース
経営者や事業企画責任者等(延べ 474名)
経営者(燃料電池自動車)コース
経営者や事業企画責任者等(延べ 134名)
技術者育成コース
初めて水素事業に携わる技術者(延べ 260名)
高度人材育成コース
将来の水素エネルギー新産業を支える若手人材(延べ 169名)
⇒ FCV・エネファーム分野への参入や水素ステーション
整備・運営に必要な知識・技術の修得を充実・強化
9
社会実証
家庭用燃料電池150台を集中的に設置する世界最大の水素タウン
エネファームのデータを蓄積 製品開発に貢献
2009~2013年までの
5年間に水素タウン全体で
CO2削減 292トン
(杉 約20,857本)
糸島市
南風台団地
/美咲が丘団地
スマートハウス in 福岡水素タウン
LPG仕様 1KW級
(家庭用)
1次エネルギー削減258万MJ
(灯油 約70,268ℓ)
エネウィンドウ
太陽光パネル、蓄電池と連携し、
停電時の電源としてSOFC型エネ
ファームを利用する国内初の実証
10
社会実証
副生水素をパイプラインで市街地に直接供給し、
地域で本格利用する世界初のモデル地区
・1.2㎞のパイプラインによる水素供給
・集合住宅や商業施設、博物館など公共施設に14台の
純水素型燃料電池を設置
・フォークリフトや自転車などの小型移動体の実証
・1kw燃料電池12台の総合エネルギー
効率93.3%を達成。
・水素配管の圧力制御方法、課金シス
テム構築に向けた流量計の評価等の
技術的課題を抽出。
北九州市が進める
「北九州スマートコミュニティ創造事業」
と連携
パイプライン
(V2H(Vehicle to Home)実証)
いのちのたび博物館
100kW 燃料電池 1台
集合住宅等
1kW 燃料電池 8台
燃料電池フォークリフト
(水素による余剰電力の貯蔵実証)
燃料電池アシスト自転車
ホームセンター
1kW 燃料電池 1台
燃料電池フォークリフト
北九州水素ステーション
3kW 燃料電池 1台
エコハウス
1kW 燃料電池 1台
エコクラブハウス
1kW 燃料電池 2台
燃料電池アシスト自転車
水素貯蔵タンク
水電解装置
11
社会実証
北九州市(北九州水素タウン)、福岡市(九州大学)の2カ所に実証水素ステーション(35MPa)を整備。
技術実証、社会実証を通じ、模擬セルフ充てん等規制見直しやビジネスモデルの検証に貢献。
九州大学水素ステーション
(水電解)
北九州水素ステーション
(副生水素)
福岡県庁や北九州市の公用車にFCVを導入。
企業が実施する燃料電池バス実証、燃料電池スクーター実証も本地域で展開。
12
世界最先端の水素情報交流拠点の構築
水素材料分野の専門家が一同に会し、
最先端の研究成果を発信
福岡の拠点性を国内外にアピール
地元企業と世界トップレベルの人材の交流機会を創出
・H17からこれまで9回毎年開催
・H27は2/3~4にかけて開催(世界16カ国、605名が参加)
日本が初めて議長国となった会議を福岡県で開催(H25.11.20~21)
18ヶ国・機関の水素・燃料電池関連施策の担当者が結集
世界各国の水素・燃料電池分野の専門家が、水素ステー
ションなどの国際標準について討議(H26.12.1~5)
「福岡水素戦略」の取組みは世界的にも高い評価
IPHE「優秀リーダーシップ賞」
H22「福岡水素エネルギー戦略会議」が受賞
団体の受賞は世界初
13
1.福岡水素戦略
2.FCV普及に向けた取組み
3.今後の取組み
14
世界最先端の研究開発機能と世界最高水準の試験機能の
カップリング
世界最先端の水素・材料研究拠点
水素材料先端科学研究センター
(HYDROGENIUS)
• 水素材料基礎物性の知見
• 産業界のニーズへの対応
• 国内規制適正化への貢献
HYDROGENIUSの研究データを
基に開発した企業製品性能試験
・企業の製品
開発支援
・規制見直し
の加速
・国際標準化
への貢献
世界最高水準の水素製品試験施設
水素エネルギー製品研究試験センター
(HyTReC)
•製品の安全性・耐久性評価
ガスサイクル試験
破裂試験
液圧サイクル試験
膨張量測定
等
安全性向上
低コスト化
・材料試験法へのフィードバック
・企業の製品開発へのフィード
バック
15
高圧配管・継手
圧力レギュレータ
タンクバルブ
・遮断弁
・温度センサ
・圧力センサ
・安全弁(PRD)
etc.
レセプタクル
高圧水素タンク
*トヨタ自動車(株)ホームページ・
HyTReC資料から引用
16
継手(フジキン)
手動バルブ(フジキン)
圧力計(長野計器)
チェックバルブ(WEH)
流量計(OVAL)
コントロールバルブ
(フジキン)
緊急離脱カプラ
(日東工器)
充填ノズル(WEH)
充填ホース(横浜ゴム)
ディスペンサー(タツノ)
*HyTReC資料から引用
17
水素は金属材料や高分子材料に侵入し疲労強度の低下等の悪い影響を及ぼす
金属構造材料の疲労と破壊
水素脆化
トライボロジー
ゴム・樹脂材料
H2
水素ガスの熱物性
H2
*九州大学資料から引用
18
*九州大学資料から引用
19
HYDROGENIUS水素構造材料データベースを構築
提供数1020件, 内企業596件(2015.2.10)
HDFF-A34-1
Copying is prohibited・複製禁止
①低速引張特性
②疲労寿命特性、
③疲労き裂進展特性
に関する試験・評価法を確立
HYDROGENIUS DATA BASE (Tentative)
- Hydrogen Transport Properties -
No. A34
Data Base on Hydrogen Transport Properties of
SUS 316 (type 316, over 12 mass % Ni) Austenitic Stainless Steel
120MPa (1200気圧)の超高圧水素ガス下
での金属材料の強度データと知識の集積
May, 2011
Research Center for Hydrogen Industrial Use and Storage (HYDROGENIUS),
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST)
Kyushu University
・水素拡散特性データベース
・低速引張特性データベース
・疲労寿命特性データベース
・疲労き裂進展特性データベース
★120MPa 水素ガス中
疲労試験機
・水素脆化のメカニズム基礎研究
・安全設計の根拠を示す基礎研究
KHK, JPEC, HySUT等に提供
規制見直し、水素機器設計等
規制見直しの根拠となる
考え方とデータを提供
*九州大学資料から引用
20
・水素インフラの構築や種々の機器の安全設計・高効率設計に必要不可欠.
・高温・高圧域において新しい実測値が必要とされている.
•
•
•
•
•
水素の状態方程式(PVT関係)は1948年に米国で作成された50MPa以下に限定。
125MPaまでの物性値表も存在するが、温度は127℃以下のデータしかない。
当時の水素の純度は99.8%であり、現状のデータは測定精度に問題がある。
熱伝導率、粘性係数および拡散係数などの輸送的性質の高圧域データも不十分。
露点、各種物質に対する溶解度等のデータも不足。
HYDROGENIUSでの実測予定範囲
粘性係数
PVTデータ
HYDROGENIUS
HYDROGENIUS
target
targetrange
range
1
100
10
10
1
HYDROGENIUS
HYDROGENIUS
targetrange
range
target
P / MPa
10
100
P / MPa
P / MPa
100
熱伝導率
100 200 300 400 500 600 700 800
T/K
Verschoyle (1926), normal
Bartlett (1928), normal
Bartlett (1930), normal
Wiebe (1938), normal
Michels (1959), normal
Roder (1963), para
Machado(1988), normal
Critical point
HYDROGENIUS target range
Bartlett (1927), normal
Scott (1929), normal
Townend (1931), normal
Michels (1941), normal
Goodwin (1963), para
Weber (1975), para
Jaeschke, Ruhrgas (1990), normal
Younglove (1982)
0
HYDROGENIUS
HYDROGENIUS
target
targetrange
range
0.1
0.1
0.1
0
1
100 200 300 400 500 600 700 800
T/K
Boyd (1930), normal
van Itterbeek (1938), normal
Johnston (1940), normal
Michels (1953), nomal
Kestin (1964), normal
Diller (1965), normal
Kestin (1968), normal
Guevara (1969), normal
Assael (1986), normal
Critical point
HYDROGENIUS target range
Adzumi (1937), normal
Keesom (1938), normal
van Itterbeek (1940), normal
Barua (1964), normal
Diller (1965), para
Menabde (1965), normal
Gracki (1969), normal
Chuang (1976), normal
Nabizadeh (1999), normal
Younglove (1982)
0
100 200 300 400 500 600 700 800
T/K
Ubbink (1948), normal
Keyes (1954), normal
Roder (1970), para
Saxena (1970), normal
Clifford (1981), normal
Roder (1984), normal
Mustafa (1987), normal
Younglove (1982)
Lenoir (1951), normal
Hamrin (1966), normal
Roder (1970), normal
Assael (1981), normal
Roder (1984), para
Hemminger (1987), normal
Critical point
HYDROGENIUS target range
*九州大学資料から引用
21
これまでデータベース提供は延べ1041件(2015年3月6日現在)。
データを各団体・企業に提供し、企業の製品実用化に貢献
164件
高圧ガス保安協会(KHK)
水素構造材料 1020
データベース
件
石油エネルギー技術センター(JPEC )
水素供給・利用技術研究組合(HY-SUT) 193件
企
高圧ガス保安協会(KHK)
水素物性
企 業
21件
データベース
自動車企業
大学
2013.5 国内最大級直充填方
式の圧縮機導入。(2,000Nm3/h)
(豊田市:トヨタエコフルタウン)
596件
業
日本自動車工業会
3件
4件
14件
2件
1件
水素ゴム材料
「水素機器エラストマー材料分科会」の情報を反映
データベース
水素トライボロ
ジーデータ
64件
秘密保持契約の下、部分的に提供
HYDROGENIUSのデータベースが、規制見直し、
水素ステーション整備、水素関連機器開発を支えている
2013.5 市街地初の70MPa
水素充填
(名古屋市:神の倉ステーション)
2013.4 日本初ガソリンス
タンド一体型水素ステーョン
(神奈川県海老名市)
水素構造材料データベース提供件数(延べ累計)
1200
1000
800
600
400
200
0
2012
2013
2014
*九州大学資料から引用
22
水素検知器
置換N2中の水素濃度をモニタ
試験体
耐爆カバー
試験システム
耐爆カバー内
温調用熱媒
-40 ~+85℃
耐爆カバー内をN2で置換
*HyTReC資料から引用
23
安全対策
折板屋根
監視カメラ
 壁厚250mmの鉄筋コンクリート壁
(大型の試験体を取り扱うCRADLE棟は500mm)
 折板屋根による爆発時の上方吹抜け
 試験室内は30回/時の外気導入方式の強制換気
 防弾ガラス+耐火ガラスの二重構造の監視窓
 試験室内は防爆カメラによる集中監視
 試験体は強固な耐爆カバー内に設置
 水素コンプレッサ、蓄圧器は隔壁内に設置
 電気製品は全て防爆仕様
監視窓(防弾ガラス&耐火ガラス)
隔壁
耐爆カバー
水素
コ ンプ レッサ
蓄圧器
試験体
高圧水素試験室
前処理室
*HyTReC資料から引用
24
円筒型耐爆カバー(φ 1.2 m ×6.0 m(D))
圧力サイクル試験装置
(140 MPa, 61 L/shot)
角型耐爆カバー(2.3 m(W)×2.0 m(H)×5.0 m(D))
破裂試験装置
(max 380MPa)
膨張量測定装置
*HyTReC資料から引用
25
HYDROGENIUS・HyTReCの連携体制により続々と製品化
製品写真
メーカー/製品
(株)キッツ/
高圧ボールバルブ
NOK(株)/
Oリングシール
HyTReC
HYDROGENIUS
製品化の状況
規程回数80,000サイ
クルを超える圧力試
験、室温、低温(40℃) の周辺温度サ
イクル条件にて試験
トライボロジー研
究部門、高分子材
料研究部門、金属
材料研究部門を中
心に支援
2012年製品化に成功、
水素ステーションで多数
採用、海外展開も進展。
大流量が得られ5kg3分
充填の実現に貢献。
規程回数を超える圧
力試験、室温、低温
(-40℃) の周辺温度
サイクル条件にて試
験
高分子材料研究部
門を中心に支援
2012年にブリスターの
課題をクリアした材料開
発に成功。
HyTReCでの試験結果に
サムテック(株)/
より、KHK特認取得。
金属材料研究部門、
水圧破裂試験、水圧
実証水素ステーションで
水素ステーション
高分子材料研究部
サイクル試験を実施。
の導入実績を踏まえ、商
門を中心に支援
蓄圧器用TypeⅢ
用水素ステーションに採
高圧複合容器
用。
TOKiエンジニア
リング(株)/
高圧水素用ステン
レスパッキン
規程回数20,000サイ
クルを超える圧力試
験、室温、低温(40℃) の周辺温度サ
イクル条件にて試験
最先端の高圧ガス施設で
金属材料研究部門、 あるHyTReCの新試験棟
水素物性研究部門
へ採用。
を中心に支援
戦略会議製品研究支援事
業を活用。
26
北部九州における自動車産業の集積
27
福岡におけるFCV普及拠点の形成
水素関連技術の蓄積
自動車産業の集積
FCV普及拠点の形成
水素エネルギー社会の
実現を先導
次世代自動車の
開発生産拠点を担う
地域の産業競争力強化
28
FCVの普及と水素ステーションの整備の一体的推進
着実な市場化に向けて、FCVの普及とそれを支える水素ステーション整備を
一体として強力に推進。
水素ステーションの整備
FCVの普及
29
「ふくおかFCVクラブ」
福岡の地に、より多くの人がFCVを導入し活用する先進的な普及拠点を形成し、
FCVの普及と水素ステーションの整備を一体的に進めるため、地元の経済界や企
業、大学、行政等が一体となって「ふくおかFCVクラブ」を設立(設立日:平成
26年8月19日)。
〔組織体制〕
代
表 麻生 泰
小川 洋
副 代 表 石原 進
末吉 紀雄
城戸津紀雄
正木計太郎
九州経済連合会会長
福岡県知事
福岡経済同友会代表幹事
福岡県商工会議所連合会会長
福岡県商工会連合会会長
福岡県中小企業団体中央会会長
〔会 員〕
FCVの導入や水素ステーションの整備に意欲・関心を持つ福岡県内の企業・大学・行
政等(会員数 254機関(H27.5現在))
セミナー会場
キックオフイベント
展示風景
30
「ふくおかFCVクラブ」
(1)FCVの普及促進
○ FCVの理解促進
• 各種イベント、展示会、講演会、モーターショー等、県下全域での運転試乗会の開催
• FCVや水素ステーションに関する普及促進セミナーの開催
ふくおかFCVクラブロゴマーク
○ FCV等に関する情報発信 (http://www.fcvclub.jp)
•
•
•
•
FCVや水素ステーションの最新情報
国や県、市町村が行うFCVに対する支援制度
会員等のFCVの導入状況
県内等の水素ステーションの整備状況
○ FCVの率先導入
試乗会風景
• トヨタMIRAIを県公用車として2台導入
1台目は27年2月12日に九州で初めて納車され、
出発式を開催
• 県内自治体に対する公用車導入への働きかけ
福岡市、北九州市が2月13日に導入
• 県内企業に対する社用車導入への働きかけ
○ タクシー事業者への導入支援
県に導入されたトヨタMIRAI
HPによる情報発信
FCV公用車出発式
• 多くの方が利用しPR効果が大きく、多くの水素需要が
見込まれるタクシーの導入について経費の一部を補助
• 国土交通省「地域交通のグリーン化事業」の提案支援
• 全国初、5台のFCVタクシーを導入し、27年3月25日
福岡県庁にて出発式を開催。
○ レンタカー事業者への導入支援
• レンタカーへのFCV導入について、経費の一部を補助
FCVタクシー
FCVタクシー出発式
31
水素ステーションの早期整備
○ 用地確保の支援
• 利便性の高い候補地の紹介から、地権者との交渉まで一貫してサポート
○ 資金面の支援
国の水素ステーション整備の補助に加え、
• 県独自のステーション整備に対する補助
• 「グリーンアジア国際戦略総合特区」を活用した税制支援
○ 許認可の円滑化
ステーション建設に係る許認可が円滑に進むよう関係部局間の連携を強化
○ 地域の多様な水素源を活かした水素製造・供給
• 下水道消化ガスを活用した水素製造・供給
• 製鉄所からの副生水素の供給
• 液化水素の広域輸送による供給
※ 整備決定している水素ステーション
• 県内で10か所の整備が決定(開所済みを含む)
イワタニ水素ステーション 小倉
開所式
場所
事業者
供給方式
備考
北九州市小倉北区
岩谷産業
オフサイト
平成26年10月開所
イワタニ水素ステーション小倉
福岡市中央区
福岡市博多区
北九州市八幡東区
古賀市
大野城市
糟屋郡
福岡市西区
福岡市東区
福岡市中央区
岩谷産業
岩谷産業
JX日鉱日石エネルギー
JX日鉱日石エネルギー
JX日鉱日石エネルギー
JX日鉱日石エネルギー
JX日鉱日石エネルギー
西部ガス
豊田通商、三菱化工機
移動式
オフサイト
オフサイト
オンサイト
オンサイト
オフサイト
オンサイト
オンサイト
オンサイト
• 県庁敷地内における移動式水素ステーションの整備(平成27年度)
国土交通省事業により整備
平成27年3月開所
福岡市中部水処理センター
32
1.福岡水素戦略
2.FCV普及に向けた取り組み
3.今後の取組み
33
福岡県地域エネルギー政策研究会報告書
(http://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/eneken.html)
○ 地域として、エネルギーシステムが大きな変革期
を迎える中、全国に先駆け、地域における安定的な
エネルギー・電力需給の確保に向け、産・学・官・
民の各主体が果たすべき役割を明らかにするため、
平成25年2月に「福岡県地域エネルギー政策研究
会」を発足。
2年間、15回に渡って検討を重ねた。
(会長は、日下一正 元資源エネルギー庁長官)
平成27年3月5日、研究会から福岡県小川知事に報告
○ 特に、水素エネルギーに関しては、以下の提言がなされている。
<再生可能エネルギーの普及促進に向けた個別提言>
「再生可能エネルギーの余剰電力を吸収し有効活用するシステムとして有望視
されている「水素エネルギーによる電力貯蔵システム」の開発・普及を、水素
エネルギー分野で世界を先導する福岡県において積極的に進めるべきである。」
<本格的な水素エネルギー社会の実現に向けた提言(中長期的な取組み)>
「再生可能エネルギーから安価かつ大量のCO2フリーな水素を製造することが
可能となれば、本格的な水素エネルギー社会の実現にも大きく貢献することか
ら、産学官が連携し、その開発を積極的に進めるべきである。
また、産学官が連携し、本格的な水素エネルギー社会の実現を見据えたモデ
ル実証等に取り組み、その実現に向けた課題抽出等を図るべきである。」
34
水素・燃料電池利用の推進都市モデル展開
○家庭用燃料電池やFCVに続く、新しい水素・燃料電池の製品・技術を
日常生活、産業活動の幅広い分野で利用するまちづくり
マンション
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FCフォークリフト
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業務・産業用FC
○地域の多様な水素源を活用した水素の製造・供給
地域にある水素源を有効に活用した地産地消モデルや、水素の広域・大量
輸送による水素サプライチェーンの構築を目指す。
・下水道消化ガスを活用した水素製造
・製鉄所からの副生水素の活用
・再生可能エネルギー発電の電力を利用した水電解
・液化水素の広域輸送
○再生可能エネルギーとの連携
・水素による蓄エネルギー技術の実用化を加速し、再生可能エネルギーの
普及・導入を拡大
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スマート燃料電池社会実証
高効率な次世代燃料電池(SOFC型)の早期実用化と本格普及の加速を目指し、
「グリーンアジア国際戦略総合特区」を活用した実証事業
実 施 者 九州大学次世代燃料電池産学連携研究センター(NEXT-FC)
実証場所 九州大学伊都キャンパス
燃料電池・水素エネルギーを使いこなす「水素社会」を
事業内容 ○更なる高効率化、耐久性向上に向け、次世代型燃料電池をキャンパスで利用
○再生可能エネルギーからの水素製造・FCVへの供給 等迅速
九州大学伊都キャンパスで具現化!
次世代燃料電池
超高効率発電
水素ステーション
燃料電池公用車
(水電解で水素を製造)
(トヨタほか)
ガス
電気
水素
再エネ
水素燃料電池
太陽電池 風力発電機
(写真はイメージ)
(水素を電気に変換)
電力系統
(学内)
(実証実験キャンパス=
タイムカプセルのような
未来の街で大学生が勉強
して社会へ羽ばたく場!)
燃料電池バス
(使用電力量:日本全体で約1兆kWh、
伊都キャンパスはその約3万分の1)
<実証>「水素社会」を世界に先駆けて具現化
●大学キャンパスを再エネも含めたスマート未来社会へ!
●キャンパス公用車のゼロエミッション化!
●燃料電池常時発電による非常用電源確保(安心)!
●電力・ガス自由化後のエネルギー未来社会を実現! 1
2015年年3月、三菱日立
パワーシステムズ製
250kWSOFCハイブリッド
システムを導入!
商用仕様としては日本初。
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九州における水素エネルギー関連産業の拠点化に向けた取組み
平成26年4月、九州・山口各県知事、政財界からなる九州地域戦略会議が水素、
海洋、地熱エネルギー分野を九州全体で重点的に産業化を目指すことを決定。
関連企業・自治体で構成する「水素エネルギー関連産業の拠点化WG」におい
て、産業拠点の形成に向けた2030年ごろまでのアクションプランの策定を目指す。
〔WG体制〕
○ 座長
佐々木一成
九州大学大学院工学研究院主幹教授 兼
次世代燃料電池産学連携研究センター長
○ 委員
関連企業4名
(岩谷産業、九州電力、西部ガス、トヨタ自動車)
九州各県・山口県及び政令市(北九州市、
福岡市、熊本市)
○ 幹事
福岡県
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