Comments
Description
Transcript
日本語版 - 華鐘コンサルタントグループ
H U A Z H O N G C O N S U L T I N G G R O U P. 華 鐘 通 信 MONTHLY HUAZHONG NEWS No.232（June.2014） 発行元：株式会社華鐘コンサルティング 日本語 発行日期：2014 年 6 月（月刊） 非売品（会員限り内部刊行物） 201406 華鐘通信№232 目 日 次 文 巻頭言：上海市における地下鉄と路線バスによる通勤事情 ································ 1 総経理 古林恒雄 特別報告 2014 年春季華鐘セミナーの日本会場編無事終了 日本五会場で申し込み者は 1,200 名近く、出席者は 900 名超 .............. 3 『月刊華鐘通信』編集部 華鐘ニュース 「会員原簿」の随時更新についてのお願い .......................................... 5 『南通新中村化学有限公司』の開業式典開催 ........................................ 6 「人事労務事務代行サービス」のご案内 ............................................ 7 華鐘グループ、『日本 この一冊で日本が分かる』を社内配布 ........................ 8 華鐘コンサルタントグループ聯合工会、春の遠足を実施 ............................. 13 『月刊華鐘通信』編集部 特別記事 「用友」は要望次第で様々なデータを利用できる万能システム SHISのERPシステム診断改善業務の紹介（中） ..................................... 9 上海華鐘信息管理諮詢有限公司（SHIS） 新規会員企業様のご紹介 ............................................................. 11 『月刊華鐘通信』編集部 日刊華鐘通信 中国ビジネス相談Q&A、華鐘グループのお知らせのバックナンバー(2014 年 5 月) ....... 11 ビジネス Q&A コーナー： Q1: 外国籍人員、華僑などに対する個人所得税の優遇政策について ................... 14 Q2: 上海市の工業用地の節約・集約利用政策について ............................... 16 Q3: 中国の消費者クレーム内容について（１） ..................................... 18 Q4: 中国の消費者クレーム内容について（２） ..................................... 20 フラッシュニュース 環境保護部、ボイラー有色等 4 項目汚染物排出基準を公布 ........................... 22 『外商投資プロジェクト承認及び届出管理弁法』、公布実施 ......................... 23 上海市、8 大類食品を遡及管理システムに組み込む .................................. 23 6 割の小売企業、本年の中国大陸地区開店を計画 .................................... 24 グローバル最大の工業用ロボット市場となった中国、昨年の調達台数はほぼ 3 万台 ..... 25 中国クリーン製品専門市場の規模は既に 1,000 億元を突破 ........................... 25 四川省の 2014 年企業給与ガイドラインは 11％、国有企業従業員の平均給与は上げない .. 26 編集後記 ........................................................................... 27 201406 華鐘通信№232 232 号巻頭言 上海市における地下鉄と路線バスによる通勤事情 最近は毎年言われることであるが、今年の夏 らとタクシーに乗ろうとしても空車が来ないの も異常気象のようである。4 月にやっと暖かく で、その間のイライラは体にも頭にも実に良く なったと思ったら、5 月下旬には猛暑日がやっ ないので、かなり前から出勤時に空車タクシー てきた。本来は涼しいはずの北京や遼寧省など を待つことはしないことにしている。従って、 で摂氏 40 度近い気温となり、北京では 5 月 29 選択としては徒歩通勤か、地下鉄か、路線バス 日に気温 42 度、地表温度 68.8 度を記録したと かの三者択一になる。徒歩通勤については、今 言うから驚異的であるが、1951 年以来の 63 年 年 3 月の本誌 229 号で紹介したので今回は省略 振りの記録というから、昔もこのような日があ するが、時間さえあれば実は徒歩通勤が一番快 ったことが伺える。その熱い大気の流れが日本 適である。特に 3 月から最近までの気候が良く に到着したのが 6 月 3 日で、 北海道音更町で 37.8 て、道端のいろいろな花が一斉に咲き始めて、 度、美幌町と北見市で 37.2 度を記録し、東日本 そして最近のように木樹の葉っぱが若葉から新 の 18 地点で 35 度以上の猛暑日となったという。 緑に変わって緑のアーケードを作っている、そ 今年は「北海道へ行く」と言って出掛けた中国 の下を歩くのは何とも快適である。 の友人達が多かったが、この時期に遭遇したら お客様との約束があって急ぐときは迷わず地 びっくりした事であろう。経験的に日本に比べ 下鉄にする。地下鉄の場合は、最寄りの地下鉄 て中国の方が、寒い時はより寒く、暑い時はよ 10 号線交通大学駅まで徒歩 13 分、乗ってしま り暑いが、これは大陸性気候であるから当然と えば二駅で 10 分足らずで乗車賃は 3 元（50 円 しても、昨年の夏は「中国の三ボイラー」の一 ほど）、会社最寄りの陜西南路駅で降りて会社 つである武漢などは、上海よりははるかに涼し まで徒歩 15 分という所であるが、徒歩は急げば くて過ごしやすかったと聞いたので、やはりど 半分に短縮できるし、運転間隔もラッシュ時は こか地球の気候がおかしくなっているのであろ 3 分間隔、日中は 5 分間隔と短いので、路上の う。そろそろ徒歩通勤する場合は、着替えを持 ような交通渋滞も無く、45 分もあれば確実に会 って来て、会社に入る前に着替えなければなら 社に到着する。上海の地下鉄は最近急速に路線 ない季節になったようである。 が充実して便利になり、乗客のマナーも出退勤 ということで、今回は上海における昨今の通 時はまずまず整列乗車が出来るようになった。 勤事情について少し紹介してみたい。通勤事情 路線が多いのでラッシュ時も日本のようなすし と言っても、多くの外国人駐在員は会社の車が 詰め状態になることはそれほどなく、どの車両 迎えに来るので車通勤が多いが、筆者の場合は も新しくきれいであり快適である。 車を持たないので徒歩か路線バスか地下鉄によ 調べてみたところ、現状の上海の地下鉄は る通勤である。車は無くてもタクシーに乗れば 1995 年 4 月に 1 号線が営業開始して、現在では 車通勤は可能であるが、住んでいる場所が会社 18 号線までと、浦東空港からのリニアカー路線 まで約 6 キロメートル、タクシーの料金が初乗 があり、 更に 10 号線と 11 号線には支線がある。 り運賃 14 元に 2～3 元足したところ（日本円で このうち 14 号線、15 号線、18 号線がまだ工事 260 円程度）なので、近すぎて朝の通勤時は空 中、開通している路線も逐次延線工事を実施中 車のタクシーがほとんど寄り付かない。急ぐか であり、路線計画も既に 21 号線まで公示されて 1 201406 華鐘通信№232 おり、まだまだ成長過程である。今年 4 月現在、 こう」と歩き出してしまうのだが、大体その後 その総延長はリニアカー路線を除いて 525 キロ にすぐ来ることが多く悔しい思いをする。もと メートル、駅は 331 か所、毎日の利用客は 938 もと筆者はバスに乗るのが大好きで、1980 年代 万人回だそうである。今後の計画としては 2017 は上海の街を歩きまわることと、目的も無しに 年末に 688 キロメートル、2020 年末には 809 キ バスに乗ることで、上海見物をしたものである。 ロメートルに達する、というから地下鉄として 1987 年に上海華鐘ストッキングを設立して、会 は世界で断トツの総延長距離である。ただそれ 社から「月票」という本人の写真付き定期券を でも軌道路線の便利さに関しては到底東京に及 発行してもらい、上海市内のバスが乗り放題に ばない。東京の地下鉄は 300 キロメートルしか なって有難かった。当時のバス乗車賃はトロリ ないが、接続する私鉄が 1200 キロメートル以上 ーバスで初乗り 2 分（0.02 元）、一般バスで 3 あり、さらに JR もある。「上海は 1 メートル掘 分であり、乗車賃が 1 角（0.1 元）というのは れば水があり地下鉄建設は無理」と言われて来 かなり遠いところまで乗ることができた。ただ て、筆者もそうであろうと信じてきたが、技術 当時はバスしか交通機関が無かったので、どの の発展は水を克服して、わずか 20 年の間に上海 バスも定員の 300％位は詰め込んでまったく身 市が 500 キロメートルを越える地下鉄を建設し 動きできないすし詰め状態で我慢しなければな たことは驚異的とも言えるであろう。 らず、乗るのも降りるのも命がけであった。2 地下鉄建設は遅れたが、昔から上海では路面 両連結バスが多く、運転間隔も成り行きで、来 交通が発達しており、南京路の路面電車が出来 ないときは来ないし、来るときは同じ路線のバ たのは 1908 年清朝の時代である。2007 年のデ スが２台３台連なってくることも多かった。 ータであるが公共バスの総路線数は 974 路線（1 それに比較すれば現在のバスは快適である。 路線 5 キロメートルとしても総延長は 4800 キロ 空調はあるし、前と中間にテレビまであって時 メートル以上）、営業距離は 11.32 億キロメー 事ニュースを流している。座れることも多いが トル/年、利用者が 26.5 億人回で、規模、距離、 バスの利用者は老人が多いので、お年寄りが来 客数いずれでも世界一（中国語ウイキペディ られると必ず席を譲ることにしている。逆に譲 ア）と言われている。従って、時間さえあれば、 られることも多く、相手がおばさんなら「大丈 バスを使って上海のどこにでも行けると思って 夫」と断るが、無理やり座らされることが多い。 間違いない。昔あった路面電車は無くなったが、 バスの乗客は老人が多いにも係らず、運転手（女 トロリーバスはかなり残っている。上海万博で 性も居る）は一般に極めて乱暴な運転をするの 使用した電気バスも主要幹線で走っているが、 で、老人と幼児は座らせないと危ないという事 走行距離が短く 3～4 停留所ごとにパンタグラ 情もあるが、上海でのバスや地下鉄の中の席の フを上げて 2～3 分充電しながら走るので、結構 譲り合いは徹底していて、若い人や学生は年長 のんびりした走り方である。 者を見かけると必ず立ち上がって席を譲るのは、 習慣と言えば習慣だが、感心させられる。 筆者の通勤に使えるのは、926 路線、920 路線、 911 路線の 3 本であり、 乗車賃は 2 元 （約 33 円） 、 通勤に車を使わないと、歩けば道端のいろい 順調であれば会社までの所要時間は地下鉄とほ ろなものが目に入るし、地下鉄に乗れば比較的 ぼ同じ 45 分前後であるが、バスの場合は地下鉄 若い人たちの風俗が見られ、バスに乗ればまた ほど運転間隔が正確ではなく、10 分近く待って 違う層の人達の生活ぶりが見られて楽しい。 も来ないこともあるのが困る。結局「歩いて行 (総経理 古林恒雄 2014/6/12 記) 2 201406 華鐘通信№232 特別报告 2014 年春季華鐘セミナーの日本会場編無事終了 日本五会場で申し込み者は 1,200 名近く、出席者は 900 名超 『月刊華鐘通信』編集部 2014 年春季華鐘セミナーの日本会場編は、5 月 12 日横浜会場からスタートして、東京、名古屋、 大阪、と巡って 5 月 16 日の京都会場をもって、第 16 回春季華鐘セミナーの日本会場編の全ての 日程を無事終了しました。今季セミナーでは全会場で計約 1,192 名様に参加お申込み頂き、実際 に会場にご来場頂いた方は、総合計で 915 名様にのぼり、出席率は 77%とかなり高率でした。セ ミナーの全体評価は総じて好評でしたが、ある非会員様はセミナー終了後すぐに「大変参考にな っていつも楽しみなセミナー」と自らの FaceBook に投稿されて公開して頂きました。 日本会場編のセミナーテーマは中国会場編と同じく「撤退と拡大の二極化情況の日系企業の課 題と諸問題」ですが、日本では日本本社の管理職層が主たる参加者であるため、レジメも参加者 の関心に即したにものに変更してお配りしました。日本会場セミナーのレジメは弊社ホームペー ジ（www.shcs.jp ）でダウンロードできます。 5 会場の講演内容は同じで、まず主催者の一つである上海市外国投資促進センターの羅和慶ア ジアアフリカ部長が「益々開放する中国（上海）自由貿易試験区－発足半年以来の新たな進展」 と題して、今年 3 月現在で既に 8000 社近い新規企業が登録され、金融機関 43 社、投資会社など 102 社、投資資産管理会社など 1000 社近くが自由貿易試験区に入居したことが報告されました。 続いて古林恒雄董事長・総経理より「歴史的転換点にさしかかる中国－16 期三中全会、12 期 2 回 全人代後の展望」と題して、習近平・李克強の新政権で中国は大きく変わることが期待され、当 面の継続的な経済成長に大きな不安はなく、日本企業は積極的に中国市場のシェアを取っていか なければならない、と報告しました。最後に能瀬徹副総経理が、事例報告として「会計・税務・ 企業再編（PE 課税、企業再編、撤退の会計と税務）」及び「撤退・立退き・法務・労務問題（人 員整理、立退き経済補償金交渉、会社法外資法改正、新労務派遣規定など）」について講演しまし た。各会場の状況について以下のとおりご紹介します。 第 1 日：横滨会場（5 月 12 日、月曜日） 横浜会場セミナーは、公益財団法人横浜企業経営 支援財団（IDEC） ・華鐘コンサルタントグループ・三 井住友銀行の三者共催で、後援には今回から日本国 際貿易促進協会が新たに加わって、これまでの日中 経済協会・日本投資促進機構・日中経済貿易センタ ーとあわせ四者となりました。 会場の横浜情報文化センター情文ホールは、横浜 企業経営支援財団からご提供頂きました。横浜会場 への参加申込者数は 165 名に上り、開催当日は 118 名様にご来場頂きました（参加率は 72％）。セミナーはまず横浜企業経営支援財団の屋代理事長 がご挨拶され、今後ともこのセミナーを続けることで企業の中国事業の支援を続けたいと述べら れ、続いて各講師がそれぞれ講演しました。 3 201406 華鐘通信№232 第 2 日：東京会場（5 月 13 日、火曜日） 東京会場は、千代田区丸の内一丁目の地下鉄大手町駅に 直結する三井住友銀行本店 3 階の大ホールで行われました。 東京会場は定員 450 名と日本会場では最大人数を収容でき る大会場ですが、参加お申込者数は 520 名に上り、最終的 なご来場者数は 404 名（参加率は 77.7％）となりました。 当日は三井住友銀行より 20 名を越える行員の方々が会場 に詰めて頂き、 参加されるお客様の受付、 会場の席への案内、 司会、アンケートや質問票の回収などのお世話を頂き、その おかげでこれだけ大規模のセミナーが順調に開催できました。 第 3 日：名古屋会場（5 月 14 日、水曜日） 名古屋会場は、名古屋商工会議所 2 階大会議室にて、主 催者に東海日中貿易センターを加えて四者共催で開催さ れました。132 名の申込に対して 109 名様が来場され、約 83%のかなり高い出席率となりました。 当日の会場で、挙手による質問はありませんでしたが、 講演途中で帰られる方が他会場にくらべて少なく、いつも 皆様非常に熱心に聞いて頂けるのが特徴的で、講師陣も最後までテンションを落とすことなく話 をすることができました。セミナー終了後、回収したアンケートは 66 枚（回収率 60％）で、セ ミナーの全体評価では、満足であったが 75％ということで、比較的高い評価でした。 第 4 日：大阪会場（5 月 15 日、木曜日） 大阪会場は、華鐘コンサルタントの日本の本拠地であ る大阪に戻って、三井住友銀行様の大阪本店 6 階の講堂 にて開催されました。280 名の参加申し込みがあり、240 席用意された席はほぼ最前列まで満席となり、最終的な 出席者は 214 名となり、出席率は 76％でした。 大阪会場のこの日のセミナーは華鐘本社所在地に相応 しい盛況の下に締めくくられました。 第 5 日：京都会場（5 月 16 日、金曜日） 京都会場は共催者である三井住友銀行京都支店様にご 手配いただいた京都銀行協会ビル 6 階ホールにて行なわ れ、申込者数は 83 名（定員 70 名）、来場者数は 70 名と、 出席率は 83%の高率でした。大阪や神戸、北陸地方のお 客様の参加もありました。 7 7 7 最後に、改めて各会場にご来場頂きました参加者の皆さ ま、共同主催、或いはご後援頂きました各社、各機構、各 団体様に厚く御礼を申し上げます。今年秋季も開催いたしますので今後とも宜しくお願いいたします。 4 201406 華鐘通信№232 |華鐘ニュース 「会員原簿」の随時更新についてのお願い 『月刊華鐘通信』編集部 華鐘コンサルタントグループは 1994 年の創業以来、会 員制度での運営が一つの特色となっており、現在では同様 の制度を採るコンサルティング会社が多数ありますが、20 年前には非常に珍しいものでした。 この会員制度を支えるものが「会員原簿」であり、会員 企業様と華鐘の日頃のコンタクトの基礎となっています。 「会員原簿」はご入会頂いた際に弊社よりお送りし、そ の後は弊社の会員担当が常にその内容を最新に保つこと に責任を有していますが、各社様におかれましても、人事 異動などでご登録事項の変更がありましたら、是非会員担 当までその変更内容をご連絡を頂けましたら幸いです。 例えば、 以下のようなことはないでしょうか・・・ z 代表者（董事長・総経理、首席代表）の交代や、着任・ ご帰国・ご退社された方がいる z 会社住所を移転した z ご請求書の送付宛先が変わった z 『日文版日刊華鐘通信』送信先アドレスの変更と増減 z 『中文版華鐘通信』送信先アドレスの変更と増減 （日文版 10 アドレス、中文版 5 アドレスまで登録可能） z 増値税発票発行の情報（税務登記番号、銀行名の変更ほか）が変わった、 等々・・・ 上記のような登録事項の変更がありましたら、お手数をおかけ致しますが、会員担当又は会社 代表アドレス（[email protected]） までご連絡下さい（お手許にある「会員原簿」に変更事 項をお書き込みの上、お送り頂いても構いません）。直ちに登録変更を行い、新しい「会員原 簿」をお送り致します。 ■ 会員企業様と華鐘をつなぐ「会員原簿」 実際に会員企業様とやりとりさせて頂くのは、普段のご連絡先となる会員担当のみならず、一 旦何らかの特定業務を委託頂いた後は、華鐘コンサルタントグループ内の各専門部門のプロジェ クト担当とお客様とのコンタクトが始まります。 そういう意味では、会員企業様と華鐘コンサルタントグループとの間には実にたくさんの交流 が生まれる訳で、お客様の諸情報を整理して保存することは、お客様に対してより行き届いたサ ービスをお届けするために不可欠であり、どうぞよろしくご協力の程をお願い申し上げます。。 また私どもは、「会員原簿」をいつも眺め、お客様の顔を思い浮かべながら仕事が出来るよう 努めて参りたいと思います。是非宜しくお願い致します。 5 以 上 201406 華鐘通信№232 |華鐘ニュース 『南通新中村化学有限公司』の開業式典開催 『月刊華鐘通信』編集部 2014 年 5 月 27 日、弊社会員企業であ る新中村化学工業株式会社様の独資中 国法人「南通新中村化学有限公司」様の 工場開業式典が、南通経済技術開発区に おいて盛大に開催されました。当日は南 通経済技術開発区管理委員会や政府関 係者等多数の来賓が開業式典に参加さ れました。 ご挨拶をされる中村社長(左)と中村総経理(右) 弊社からも古林恒雄董事長・総経理と 立地選定・会社設立一式業務を担当した 会員部・薄純文がご招待を受けて出席さ せて頂きました。 新中村化学工業株式会社様は、1938 年より植物性染料の製造・販売を行う企 業として創業して以来、アクリル系樹脂 を中心とした化学品の製造・販売事業を 展開しています。1970 年代に日本で初 めて多官能性モノマーの開発に成功し 鏡開き た、業界を代表する新素材メーカーです。 2005 年には上海市で独資の販売会社を設立され、これまでは日本から製品を輸入して拡販され てきましたが、今後はこの新工場で生産される中国国産の製品が市場に投入されることで、現地 生産・販売の一貫体制が確立します。製品は主に UV 硬化型樹脂であり、UV インキ、電子材料を はじめ各産業分野に広く応用されており、今後ますます南通新中村化学有限公司様の中国市場に おける躍進が期待されます。 ■ 『南通新中村化学有限公司』について (1)社名：南通新中村化学有限公司 (2)住所: 江蘇省南通経済技術開発区江河路6号 (3)董事長：中村謙介、総経理：中村嘉伸 (4)設立：2011年6月22日 (5)資本金：2,400万米ドル (6)出資者：新中村化学工業株式会社100% (7)営業内容：電子用ハイテク化学品、新型助剤の生産、販売、上記の製品及び同類商品の卸売、 輸出入、コミッション代理(競売を除く)、関連するコンサルティング及びアフター サービスの提供。 (※以上の本稿は、当事者のお客様のご同意を頂いて掲載しています） 6 201406 華鐘通信№232 |華鐘ニュース 「人事労務事務代行サービス」のご案内 『月刊華鐘通信』編集部 激しい市場競争の中、ご本業への人材投入を更に進められる企業様も多いと存じます。折しも 『労務派遣暫定規定』が施行され、2016 年 2 月末迄に間接雇用社員（被派遣者）数を企業の全使 用者数の 10％以内とすることが義務付けられました。直接雇用への移行を迫られる企業様にとっ ても今後、人事労務の事務負担は大きくなるものと見られます。華鐘コンサルタントグループは 実務に強いコンサルティング会社として、従業員の人事労務管理について正確・迅速な人事労務 事務代行サービスをご提供しておりますので、以下にご紹介申し上げます。 z 従業員採用・退職手続き関連 従業員採用手続き・退職手続き 社会保険・住宅積立金口座の転入手続き・転出手続き z 現法従業員給与の計算・支払い関連（現法採用の外国籍人員を含む） 従業員各人の欠勤・残業状況に応じた給与計算 個人所得税の算出と申告・納付 賞与の個人所得税優遇措置に基づく、個人所得税の算出と申告・納付 確定申告事務（規定に基づく対象者向け） 各地方の社会保険料・住宅積立金の規定に則った、会社負担額・個人負担額の納付 給与口座への払込み事務 z 外国本社派遣者給与の計算・支払い関連【情報守秘を徹底します】 従業員各人の欠勤・残業状況に応じた給与計算 中国及び日本での受け取り給与額に基づく、個人所得税の算出と申告・納付 賞与の個人所得税優遇措置に基づく、個人所得税の算出と申告・納付 確定申告事務（規定に基づく対象者向け） 各地方の社会保険料・住宅積立金の規定に則った、会社負担額・個人負担額の納付 中国内給与口座への払込み事務 z 外国籍人員のビザ・外国人居留証取得関連 従業員本人及びご家族のビザ・外国人居留証の新規取得・継続申請 ■ 華鐘コンサルタントグループ・業務部のご紹介 上記の人事労務事務代行サービスは、華鐘コンサルタン トグループの業務部で実施しています。このほか、外国企 業の駐在員事務所設立・変更・閉鎖支援、駐在員事務所会 計業務支援、外国籍従業員の個人所得税の申告納税、外国 人就業証・居留証等の取得申請等の業務も実施しています。 駐在員事務所の設立や登記変更等の実施件数は約 180 件、駐在員事務所の会計業務支援は 60 社以上の受託実績 あり、個人所得税の申告納税は上海市・江蘇省・浙江省所 在の会員企業様に限らず、遼寧省や山東省等の中でも遠隔地に駐在されている外国籍の方にもサ ービスをご提供しています。就業証・居留証の取得支援は、既に数百名様に上ります。 7 201406 華鐘通信№232 |華鐘ニュース 華鐘グループ、『日本 この一冊で日本が分かる』を社内配布 『月刊華鐘通信』編集部 弊社は社員の日本語能力の向上と日本事情の知識を深める為に、 社員を対象に、右のような日本語の学習本の配布を開始しました。 配布するのは古林董事長・総経理と親交のある大森和夫・弘子ご夫 婦の著作である『日本・この一冊で日本が分かる』（発行：国際交 流研究所、出版：外語教学与研究出版社、定価 35 元）という本です。 本書は、今の「日本と日本人」を理解する為の素晴らしい日本語 教材で、大森和夫・弘子ご夫婦が既に 25 年間も中国の各大学日本 語科の教材として贈呈し続けてこられた本です。華鐘コンサルタン トグループはこの大森さんご夫妻の事業を、何らかの形で側面支援 することを検討しており、「少しでも多くの日本語を学ぶ中国の人 達が、日本について最新の正しい知識を身につけて、日本を少しで も好きになってもらいたい」の願いを込めています。 本書は｢写真で見る日本｣から始まり、「東日本大震災後の日本」 ｢国の形と仕組み｣｢歴史｣｢自然｣｢伝統文化｣｢日本語｣｢文学｣｢日本人の行動様式｣｢和食｣の 9 章によっ て構成されており、大森さんが毎年新しい内容に書き換えて直近の日本の情況を紹介しています。 ■ 大森和夫、大森弘子夫婦のこれまで 25 年間の略歴 ☆大森和夫氏：1940 年生まれ。早稲田大学政治経済学部 政治学科卒。朝日新聞記者（大分支局、山口支局、福岡総 局、政治部、編集委員）を経て、1989 年に退職し国際交 流研究所を設立。 ☆大森弘子氏：1940 年生まれ。京都女子短期大学家政学 部卒。各種「日本語教材」の編集長 大森和夫・弘子ご夫婦の「日中・日本語交流」は 1989 年にスタートし、これまで 25 年間続いています。四半世 紀に渡る中国人日本語学習者への支援活動のきっかけは、1988 年に一人の中国人留学生との出会 いでした。「日本に不満を持ったり、日本が嫌いになったりして帰国する中国人留学生が少なく ないです」との言葉に胸が痛くなり、大森和夫氏は翌年新聞社を辞めて、東京都練馬区の自宅マ ンションの四畳半で「夫婦の日中・日本語交流活動」をスタートしました。 1989 年に｢季刊誌『日本』｣を作って、中国人留学生の多い日本の大学や日本語学校、中国など海外 の大学(日本語学科)へ贈り、1995 年以後 19 年間に五回の改訂を重ねた｢日本語教材『日本』｣を計 5 万冊以上、25 年間に独自の日本語教材を中国の 130 以上の大学へ累計 30 万冊以上贈り続けました。 ほかに、中国の大学生、院生対象の『日本語作文コンクール』を計 15 回開催、25 年間の間に中国の 大学の教師と学生からご夫婦に贈られた写真、手紙などを整理した｢夫婦の四半世紀の全記録｣(出版 社：日本僑報社 定価：1900 円)は、日中友好を支えるご夫婦への熱いメッセージの集大成の書籍です。 8 201406 華鐘通信№232 ¤特別記事 「用友」は要望次第で様々なデータを利用できる万能システム SHIS の ERP システム診断改善業務の紹介（中） 上海華鐘信息管理諮詢有限公司（SHIS） 前月の『月刊華鐘通信』では、弊社 ERP コンサルティング部の ERP システム診断改善業務のフ ローをご紹介しました。今月は、会員の皆様に具体的な改善効果をご紹介したいと思います。 4.ERP システム診断後の効果 1）操作担当者に対するシステム操作に関する診断と改善 財務や業務担当者の用友システムの理解度が低いと、基本機能のみの使 用となりがちです。このため、弊社では「応用トレーニング」と題して、 通常あまり使用する機会がない機能に対する解説をします。すると、シス テム機能を全般に理解していただき、各帳票の入力ミス発生頻度は大きく 減少し、通常にはない特殊な業務が発生した際も、自分の判断で入力する ことはなくなりました。弊社のアドバイスを参考にしながら新業務フロー を作成することによって、大きな効果を発揮しています。 2）内部管理に関する診断と改善 地場の代理店がシステムセットアップを実施した際、日本人管理者との意思疎通の機会がなく、 管理者の要望を実現できるシステム設計になっていませんでした。弊社では、ヒアリング調査後 の診断改善案を日本人管理者様にご確認いただき、ERP 機能を最大限に生かす設定に改善するこ とによって、内部管理にも大きな効果を上げています。 No. 改善前 改善後 1 日本人管理者は、用友のクライアント 会社の方針により、管理者も用友内で売上管理す を PC にインストールしておらず、す ることになった。操作指導とマニュアル作成を実 べて中国人スタッフに管理を任せ、自 施。遠隔ツールを入れることで、外出先などから 身で用友を操作することはなかった。 も部門の業績データ、販売実績の検索、在庫チェ ックなどを検索できるようになった。 2 3 4 これまでのエクセルで出入庫管理を システムの予告とアラート機能で、現在の業務状 実施してきたが、業務量が増え、人為 態と納期を管理できるようになった。 的な管理ミスで納期が遅れることが 受発注書の納期予告、債権債務の回収/支払期限 あった。 管理も可能で、人為ミスによる納期遅れなし。 毎月、棚卸はしているが、庫齢分析を システムの「庫齢分析統計表」で業務担当者と管 行っておらず、管理者は倉庫内の滞留 理者は、倉庫の滞留在庫の状況が把握でき、経営 在庫の状況が不明。 方針の調整や策定に有効なデータを提供。 財務担当者が手作業で売掛金残高管 売掛金サイト分析を使用することで、顧客ごとの 理を実施。1 件ごとの明細管理、期間 未回収金額が把握でき、名産管理も実現。回収期 管理ができなかった。月末に作成する 限のアラートを設定することで、業務担当者が自 9 201406 華鐘通信№232 5 部門ごとの残高は合計額のみ。 分で未回収状況を把握できるようになった。 部門ごとの権限を設定しておらず、操 部門ごとの権限を設定することで、操作担当者は 作担当者が受発注書を作成する際に 所属部門のデータ（受発注書や帳票）のみ検索が はすべてのデータが見えてしまい、他 可能になった。他部門のデータを削除することも 部門の業務データを削除することが なくなり、部門データが一目瞭然。 あった。また、部門長のデータが見え 管理者も操作履歴を見ることで、オーダーの作 てしまうなど、管理が混乱。 成、変更、削除など過去の操作が把握できる。 3）内部管理に関する診断と改善による作業の効率化 ERP システムを活用することによって、大量の手作業をなくし、システムで実施することがで きます。業務の実情に応じて、ヒアリングや初期設定に多くの時間を割きますが、正式にシステ ムが稼動し始めると業務のモジュールから自動的に仕訳伝票を作成して元帳に転記できるので、 人為的に操作をする必要がなくなり、人の手が入る余地もなくなります。データの正確性が確保 できるほか、作業効率も向上し、修正作業の手間も省かれます。 No. 改善前 改善後 1 財務部は毎月の月次決算後、エクセル システムで原価計算し、財務諸表を作成するので で管理統計表を作成していた。間違い 効率が上がった。各種検索機能を使用すると、必 も多く、会社の求める時間内に提出す 要な書式で必要なデータを取り出すことができ ることができなかった。 るようになり、一部は各部門の主任が直接データ 月締めは毎月 10 稼動日に完了。 を検索できるようになった。 改善後、毎月の月次決算は 3 稼働日で完了。 2 日本と中国の会計制度が異なるた システムから自動的に日本式の貸借対照表、損益 め、手作業のエクセル管理ではミスが 計算書、キャッシュフロー表などの財務諸表を作 多く、時間もかかった。 成できるので、再入力不要。簡単な操作で直接デ 通常、毎月第 15 稼動日前後に管理表 ータを取得するのでデータの正確性は高い。日本 を提出。 本社の財務諸表要求を満たす。 改善後は、毎月第 5 稼働日で管理表を提供。 3 増値税発票の発行申請が規範化され 増値税発票の発行申請を規範化し、管理を強化。 ておらず、発票発行間違いが頻繁に発 用友内のデータを直接金税システム（増値税発行 生。 システム）に取り込むので、間違いなし。 増値税発票番号を用友に書き戻す機能があり、統 一管理して、番号検索が可能になった。 (続く) ERPシステム導入のお問い合わせは 021-6415-5323（内線 228）金森（中国語可）か 021-6415-5323 （内線 317）厳氷（中国語のみ）。担当者不在の場合は、[email protected] (金森）まで メールでご連絡ください。 10 201406 華鐘通信№232 新規会員企業様のご紹介 新規会員企業様のご紹介(2014 年 5 月) 『月刊華鐘通信』編集部 弊社は設立より 20 年来、会員企業様向けに各種サービスを提供する会員制をとっており、2014 年 5 月末現在、登録頂いている会員企業様は 881 社となりました。これまでのご愛顧・ご支援に 社員一同心より感謝申し上げますと共に、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。 ☆ 2014 年 5 月新入会会員企業 A1938 艾恩比橡塑科技（湖州）有限公司 ☆ 2014 年 4 月ご入会会員企業様のご紹介 知多鋼業株式会社(A1935) 代表者： 取締役社長 HomePage：http://www.chitakogyo.co.jp/ Tel：0568-27-7750 住所：〒486-0903 愛知県春日井市前並町 2-12-4 吉田修 Fax：0568-35-5531 知多鋼業は線ばね、薄板ばねの製造販売を中心とした、名証二部上場の自動 車関連部品メーカーです。特に弊社の線ばねは『知多のばね』、と呼ばれるほ ど高い評価をいただいています。二輪自動車のサスペンションばねを主軸に、 国内で圧倒的なシェアを誇っています。弊社の強みは、冷間成形において線経 0.1 ミリから 19 ミリまで対応できる技術と設備、そして短納期を実現できる生産体制です。近 年は海外生産拠点の展開を急ピッチで進めており、真のグローバル企業として社会のニーズに お応えできるよう努力してまいります。 日刊華鐘通信関連情報 日刊華鐘通信：「中国ビジネス相談 Q&A」、「華鐘グループのお知らせ」 バックナンバー(2014 年 5 月) 『月刊華鐘通信』編集部 2014 年 5 月の「中国ビジネス相談 Q&A」、「華鐘グループのお知らせ」のバックナンバーは以下 の通りです。「中国ビジネス相談 Q&A」、「華鐘グループのお知らせ」を掲載した『日刊華鐘通信』 並びに『月刊華鐘通信』のバックナンバーは会員専用ホームページでご覧頂けます。 ☆中国ビジネス相談 Q&A 月 日 No. タイトル 5 月 05 日 3303 2014 年第 1 四半期の中国に対する外商投資について 5 月 06 日 3304 2014 年 3 月後半に公布された法律、規定、通知類について 11 201406 華鐘通信№232 5 月 07 日 3305 増値税発票の使用申請・使用手順の簡略化について（１） 5 月 08 日 3306 増値税発票の使用申請・使用手順の簡略化について（２） 5 月 09 日 3307 外国籍人員、華僑などに対する個人所得税の優遇政策について 5 月 12 日 3308 小型薄利企業の企業所得税の新優遇政策について 5 月 13 日 3309 2014 年度の天津市の社会保険制度について 5 月 14 日 3310 2014 年第 1 四半期の度の金融、株式市場の状況について 5 月 15 日 3311 2014 年 6 月の広州市における展示会情報 5 月 16 日 3312 中国の農民工に関する 2013 年度調査報告について（１） 5 月 19 日 3313 中国の農民工に関する 2013 年度調査報告について（２） 5 月 20 日 3314 中国の農民工に関する 2013 年度調査報告について（３） 5 月 21 日 3315 2014 年 6 月の北京市における展示会情報 5 月 22 日 3316 上海市の工業用地の節約・集約利用政策について 5 月 23 日 3317 改正『医療器械監督管理条例』について（１） 5 月 26 日 3318 改正『医療器械監督管理条例』について（２） 5 月 27 日 3319 2014 年 6 月の上海市における展示会情報 5 月 28 日 3320 中国の消費者クレーム内容について（１） 5 月 29 日 3321 中国の消費者クレーム内容について（２） 5 月 30 日 3322 2013 年の都市部非私営単位の従業員平均賃金について ☆華鐘グループのお知らせ 月 日 No. タイトル 5 月 05 日 3303 2014 年春季セミナー(中国会場)アンケート結果のご報告 5 月 06 日 3304 上級工会主催の卓球大会、弊社社員 3 名が優勝ほか入賞 5 月 07 日 3305 新サービス：『月次業界最新動向報告書』について 5 月 08 日 3306 2014 華鐘春季セミナー(日本会場)レジメ掲載のお知らせ 5 月 09 日 3307 上海市外商投資企業協会、情報交流朝食会を開催 5 月 12 日 3308 華鐘創立 20 周年記念交通カードの発行 5 月 13 日 3309 「会員原簿」の随時更新についてのお願い 5 月 14 日 3310 華鐘グループ恒例の春季セミナー（日本会場）横浜から開幕 5 月 15 日 3311 華鐘グループ春季セミナー(日本会場編)第 2 日、東京会場 5 月 16 日 3312 華鐘グループ春季セミナー(日本会場編)第 3 日、名古屋会場 5 月 19 日 3313 「人事労務事務代行サービス」のご案内 5 月 20 日 3314 華鐘コンサルタントグループ聯合工会、春の遠足を実施 12 201406 華鐘通信№232 5 月 21 日 3315 『月刊華鐘通信』№231 (2014 年 5 月号)「電子版」発行 5 月 22 日 3316 華鐘グループ春季セミナー(日本会場編)第 4 日、大阪会場 5 月 23 日 3317 上海市静安区、登録資本金登記制度改革政策セミナーを開催 5 月 26 日 3318 黄浦区総工会より『2013 年黄浦区先進従業員の家』を授与 5 月 27 日 3319 上海市外商投資企業協会、企業連合年報セミナーを開催 5 月 28 日 3320 5 月 29 日 3321 『2014 呉江経済技術開発区(上海)投資環境説明会』が開催 5 月 30 日 3322 『2014 嘉興港区（上海）投資・創業環境説明会』が開催 『Whenever Bizpresso』華鐘通信第 82 回、『華鐘コンサルタント創立 20 周年 を迎えて』を掲載 |華鐘ニュース 華鐘コンサルタントグループ聯合工会、春の遠足を実施 『月刊華鐘通信』編集部 華鐘コンサルタントグループ成立二 十周年の祝いも兼ね、華鐘コンサルタ ントグループ聯合工会は先日、社員と その家族が参加する春の遠足を行いま した。 遠足の行き先に選んだ場所は上海市 青浦区の苺の里で、「遠足＋苺刈り＋ 食事」という活動です。当日は 30 組 71 名の社員・家族が参加しました。 会社からバスに乗り 1 時間余りで青 浦区の苺の里に到着し、先ず皆が部門 毎のテーブルに分かれて、昼食（農村の新鮮な家庭料理）を味わいました。その後、それぞれが 小さい籠を手に、大きな温室の苺畑に入り、苺刈りを開始しました。外は時折小雨も降っていま したが、温室の中では甘い苺の香りが鼻をくすぐり、獲りたての大きな苺は洗う必要もなく、子 供も大人も大喜びで苺をもぎ取り、お腹いっぱい食べました。 今回の工会活動には、多くの社員が子供連れで参加し、1 歳から 12 歳迄の幼児・児童が 24 名 いました。弊社が設立されてから 20 年、多くの社員が会社と共に成長し、人生の大きな節目も経 て、多くの女子社員は母となりました。続々と生まれた子供たちは、工会や会社の活動を通じて 互いの繋がりを強め、華鐘の家族的な温もりを感じていると思います。この日は、社員を日常の 仕事のプレッシャーから解放し、社員間の交流を深めながら自然の息吹を感じることが出来た日 となりました。 13 201406 華鐘通信№232 ビジネスQ＆Aコーナー (日刊華鐘通信：中国ビジネス相談Q&Aより転載) 日刊華鐘通信 No. 3307 華鐘コンサルタントグループ会員専用 2014 年 5 月 9 日(金) ★ 中国ビジネス相談Ｑ＆Ａ ■ 外国籍人員、華僑などに対する個人所得税の優遇政策について Q: 外国籍人員、華僑などに対する個人所得税の優遇政策について、教えてください。 ＜法律法規＞＜外国籍＞＜華僑＞＜華人＞＜香港＞＜マカオ＞＜台湾＞ A.外国籍人員、華僑及び香港、マカオ、台湾同胞には経費控除を 4,800 元まで認める ほか、住居費など本人負担の一部実費の所得控除が認められています。 1． 優遇政策と法的依拠 外国籍社員、華僑及び、及び香港、マカオ、台湾同胞、並びに出張期間が 183 日以上となる中国 に給与の源泉が有る出張者（以下「適用対象」という）に対しては、以下の優遇措置があります。 (1) 『中華人民共和国個人所得税法』（主席令第 48 号、2011 年 9 月 1 日改正施行）及び『中華 人民共和国個人所得税法実施条例』（国務院令第 600 号、2011 年 9 月 1 日改正施行）により、通 常の個人所得税控除額 3,500 元に更に 1,300 元を追加した 4,800 元の控除を認めています。 『中華人民共和国個人所得税法』 第六条(第三項) 中国国内に住所を持たずに中国国内で取得した給与・賃金所得の納税義 務者、及び中国国内で住所を持って中国国外から給与・賃金を所得した納税義務者は、その 平均収入の水準、生活水準及び為替レートの変化状況に基づいて、経費追加控除を確定する ことができ、経費追加控除を適用する範囲及び基準は、国務院が規定する。 『中華人民共和国個人所得税法実施条例』 第二十六条 税法第六条第三項でいうところの、中国国外で取得する賃金、給与所得とは、 中国国外での就職、或いは雇用により取得した賃金、給与所得を指す。 第二十七条 税法第六条第三項でいうところの追加控除費用とは、毎月 3,500 元の費用控 除を基礎として、更に本条例第二十九 条に規定する額の費用を控除することを指す。 第二十八条 税法第六条第三項でいうところの追加控除費用の適用範囲とは、以下を指す。 (一)中国国内の外商投資企業や外国企業にて勤務する外国籍人員。 (二)中国国内の企業、事業単位、社会団体、国家機関に招聘されて勤務する外国籍の専門家。 (三)中国国内に住所を有し、且つ中国国外で就職或いは雇用により賃金、給与所得を取得する個人。 (四)国務院財政、税務主管部門が確定するその他の者。 第二十九条 税法第六条第三項でいうところの追加控除費用の基準を 1,300 元とする。 (2) また本人負担の住居費、赴任・離任により発生した引越し費用、クリーニング代、会社から 支給される合理的な金額の範囲の一時帰国費、語学教育費及び子女教育費（但し塾などは含 まず、正式な教育機関に認定されている学校に限る）などは、正式な「発票」に基づいて実 費の所得控除が可能です。 『国家税務総局 外国籍個人が取得する手当の個人所得税免除の執行問題に関する通知』 （国 税発[1997]54 号、1997 年 4 月 9 日施行） 『中華人民共和国個人所得税法』及びその実施条例と『財政部・国家税務総局 個人所得税若干政 策問題に関する通知』(財税字[1994]020 号)に基き外国籍の個人が取得する関連手当について個人所 得税の免税範囲を規定し、上記規定の具体的な確定基準及び管理問題について、以下の通り確定する。 14 201406 華鐘通信№232 一. 外国籍の個人が非現金又は実費精算の形で取得した合理的な住宅手当・食事手当とクリ ーニング代は個人所得税を免税し、納税者が初めて上記手当を取得したか又は上記手当の 金額・支払い方法に変化が生じた翌月に給与・賃金所得の納税申告の際、主管税務機関に 上記手当の有効証憑を提供して、主管税務機関より審査の上免税を許可する。 二. 外国籍の個人が中国に赴任又は離任の際、実費精算の形で取得した引っ越し収入は個人 所得税を免税し、納税者が有効証憑を提供し、主管税務機関の審査許可を経てその合理的 な部分については免税する。外商投資企業及び外国企業の中国国内の機構・場所により、 引っ越しの名義で月毎に又は定期にその外国籍従業員に支払う費用は、給与賃金所得に算 入し、個人所得税を徴収する。 三. 外国籍の個人が合理的な基準で取得した国内外出張手当は個人所得税を免税し、納税者 が出張の交通費・宿泊費の証憑(コピー)又は企業の出張手配関連計画を提出して、主管税 務機関より免税を許可する。 四. 外国籍の個人が取得した一時帰国費用は個人所得税を免税し、納税者が一時帰国に発生 した交通支出の証憑(コピー)を提出して、主管税務機関の審査を経て、実際に発生した本 人の一時帰国、且つ毎年一時帰国の回数と支払基準において、合理的な部分を免税する。 五. 外国籍の個人が得た語学研修費と子女教育費の補助に対し個人所得税を免税する。納税 者が中国国内で受けた上記教育の支出証憑と期限の証明材料を提出し、主管税務機関が審 査し、その中国国内で受けた語学研修及び子女が中国国内で受ける教育で得た語学研修費 と子女教育費の補助を合理的範囲内の金額において免税する。 2． 優遇政策の適用対象について 上述の優遇政策は、外国籍人員のほか、華僑及び香港、マカオ、台湾同胞に適用されます。 華僑とは、「外国に定住して（すなわち外国の会社採用）、外国の永住権を持っているか、或 いは 5 年以上の定住実績がある中国人」とされています。 『中華人民共和国個人所得税法実施条例』 第三十条 華僑及び香港、マカオ、台湾同胞については、本条例第二十七条、第二十八条、 第二十九条の規定を参照して執行する。 『華僑・外国籍華人・帰僑僑眷の身分確定に関する規定』（国僑発[2009]5 号、2009 年 4 月 24 日施行） 一、華僑とは、外国に定住する中国公民を指す。 (1) 「定住」とは、中国公民が既に居住国で長期または永久居留権を取得しており、且つ居 住国で連続2年間滞在し、2年以内で累計滞在期限が18ヶ月を下回っていないことを指す。 (2) 中国公民で、居住国で長期又は永久居留権を取得していないが、既に居住国で5年以上(5 年を含む)の合法的な滞在資格を取得しており、5年間の居住国での累計滞在期限が30ヶ 月を下回らない場合、華僑と見なす。 『個人所得税の若干政策の執行問題を明確にすることについての通知』(国税発「2009」121号) 国僑発[2009]5号の規定に符合する華僑身分の人員に対し、その中国勤務期間中に取得する 給与・賃金取得は、税務機関は納税人が提供するその華僑身分を証明する関係資料を根拠と して、『中華人民共和国個人所得税法実施条例』第三十条の規定に則り個人所得税を計算す る時、付加控除費用を適用できる。 ※ （外国籍人員や華僑などに限らず、）全ての個人に対して、賞与（奨励）に対する優遇の計算 方式があります。これも含め、弊社ＨＰの「法律データベース」にて“個人所得税”をキーワ ドに検索頂けましたら、関連の解説を多数ご覧頂けます。 15 以 上 201406 華鐘通信№232 日刊華鐘通信 No. 3316 華鐘コンサルタントグループ会員専用 2014 年 5 月 22 日(木) ★ 中国ビジネス相談Ｑ＆Ａ ■ 上海市の工業用地の節約・集約利用政策について Q: 最近の上海市の工業用地政策について、教えて下さい。 ＜政策法規＞＜土地＞＜譲渡期間短縮＞＜国有建設用地＞＜使用権譲渡契約＞ A: 上海市人民政府は 2014 年 2 月、『土地節約・集約利用水準の更なる向上に関する 若干意見』を公布し、4 月には新しい国有建設用地(工業用地産業プロジェクト類) 使用権譲渡契約の様式を制定しました。企業にとって上海市の土地使用は一層難し いものとなります。 1. 政策の背景 現在、土地は上海市の発展にとり資源面の最大のボトルネックとなっており、建設用地の規模 を厳格に抑制し、建設用地の新規増を減らすため、『土地節約・集約利用水準の更なる向上に関 する若干意見』（2014 年 2 月 22 日付け滬府発〔2014〕14 号、以下、『意見』という。中国語:《関 于進一歩提高本市土地節約集約利用水平的若干意見》）を公布しました。 2. 『意見』の主な内容 （1） 2020 年までに上海市建設用地の総規模を計画目標内に抑制し、建設用地増加ゼロを実現する。 （2） 既存の工業用地の調整・グレードアップを促進し、既存の建設用地の最適利用を推進する。 工業用地を調整・グレードアップして、中心市街地の商業・サービス業機能を高める。土 地の収用備蓄を整備する。 （3） 土地資源の配置効率の向上 ① 工業用地の譲渡期間を弾力的に運用し、一般工業用プロジェクト用地の譲渡年数を 20 年 とする。譲渡期間満了後は、プロジェクトの採算と契約履行状況等を評価し、有償協議 の方式により、土地使用権を継続譲渡又は回収する。土地使用に対して特殊な要求を有 する市の重点産業プロジェクトに対しては、関連部門の批准を得た上で譲渡期間を 20～ 50 年とすることができる。 ② 土地使用期間内のプロジェクト動向の管理を強化し、プロジェクト建設・運行の質や収 益性等の要素を土地譲渡契約管理に組み入れ、土地の検査確認・定期的評価・信用管理 等を通じて全プロセスの監督管理を実施する。 ③ 国有建設用地の譲渡・賃貸・資本化等の制度を整備する。“基準地価・エリア別地価・ 評価地価”を核心とする国有建設用地価格システム・更新メカニズムを整備し、土地の 精緻な管理の基礎とする。工業用地や商業・オフィス用地の合理的な地価調節メカニズ ムを構築し、工業用地価格を引き上げ、工業用地譲渡価格が所在区域の基準地価を下回 らないようする。 ④ 国の統一手配に基づき、国土資源部の監督指導の下、土地・家屋・草原・林地・海域等の 不動産登記の職責を整合させ、土地を基本とする不動産統一登記制度を徐々に構築する。 ⑤ 都市計画と産業条件に基づき、取壊し・土地の再造成、土地収用備蓄、不備のあった手 続の補充等により、これまで違法に使用してきた土地を分類して処理する。低効率の土 地使用の認定・処理方法・作業メカニズムを整備し、政府の原因で土地の遊休化をまね 16 201406 華鐘通信№232 いた場合については、部門の責任を問う。 （4） 土地集約複合利用の強化 ① 工業用地の容積率は一般に 1.2 を下回ってはならず、特殊産業用地は 0.8 を下回っては ならず、工業区画における緑地の集中設置を奨励し、工業プロジェクト用地内の緑化率 は 15％を上回ってはならない。低効率の工業用地の認定基準や定期的更新メカニズムの 制定を検討する。 ② 地下空間を総合的に開発して利用し、経営性地下建設用地の使用権の有償使用制度を実 施する。軌道交通ステーション・交通ハブ施設・公共駐車場等の大型インフラ・公共施 設を利用し、中国（上海）自由貿易試験区等において、工業用・商業用・オフィス用等 の総合的な土地使用、複合開発を模索する。 ③ 産業参入ハードルの引き上げ。各類産業目録を能動的に調整し、重点的支持目録・産業 構造調整淘汰目録・産業移転指導目録を制定し、プロジェクトを認める基準（資金の投 入と収益性・資源節約・環境保護・雇用機会の創出等）を制定し、差別化した土地使用 税徴収政策を試行し、土地利用の周期管理に組み入れる。 3. 新版国有建設用地(工業用地産業プロジェクト類)使用権譲渡契約の制定 工業用地の節約・集約利用を更に強化するために、『意見』の示達に合わせて、4 月初旬、上海市 は新版国有建設用地(工業用地産業プロジェクト類)使用権譲渡契約（以下、新版契約という）を制定 しました。これは新規に増加・供給する工業用地の産業プロジェクト類用地に適用するものです。 新版契約は、旧版の諸点が調整されています。 （1） 新たに増加する工業用地の産業用地類プロジェクトの譲渡期間はこれまでの 50 年とはせず、 2014 年 7 月 1 日以降は 20 年までとします。特殊な要求を有する市重点産業プロジェクト類 の工業用地は、関連部門の批准を得た上で、譲渡期間を 20～50 年とすることができます。 （2） 新版契約は、着工や竣工、生産開始時期の管理を強化しています。即ち、原則として着工 期限は土地引渡し後 6 ヶ月を超えず、竣工期限は土地引渡し後 24 ヶ月を超えず、且つ土地 使用権の譲受人は一回のみ着工延期申請や竣工延期申請を提出することができ、延長期限 はいずれも 3 ヶ月を超えてはならない、と約定されています。また情状が深刻な場合、土 地使用権を回収することができるとされています。 （3） プロジェクト履行時間保証金制度を導入し、旧版の契約違約金処罰条項に代わるものです。 この保証金は着工・俊工・生産開始の 3 段階を対象とするもので、その金額割合は、6：2： 2 と提案され、各段階の違約により相応の保証金が罰金となります。罰金の総額は、土地使 用権の譲渡総代金の 20％と提案されています。 （4） 新版契約は工業用地の回転について一連の制限措置を設けています。即ち、土地は全体を又は 分割して譲渡してはならず、建屋は棟・フロア・エリアの分割譲渡は出来ません。出資構成・ プロジェクト実施会社の株主構成は譲渡人の同意を得て初めて変更することができます。 この度の上海市の『意見』及び新版契約の公布は、中国全土における土地制度改革のひとつの シグナルと言えます。 ※ 中国の土地政策に関して、弊社 HP「ビジネスＱ＆Ａ」より“土地”、“用地”をキーワードに して多数の解説をご覧頂けます。 以 17 上 201406 華鐘通信№232 日刊華鐘通信 No. 3320 華鐘コンサルタントグループ会員専用 2014 年 5 月 28 日(水) ★ 中国ビジネス相談Ｑ＆Ａ ■ 『中国の消費者クレーム内容について（１） Q: 中国の消費者クレームの内容について、教えてください。 ＜法律法規＞＜消費者権益保護＞＜三包＞ A: 中国工商管理総局は 2014 年 3 月 14 日、『2013 年度全国消費者クレーム 10 大分野』 （中国語：《2013 年全国消費者投訴十大熱点領域》）を公表しました。“三包”規 定の不履行に関するクレームが約半数を占めています。 1.全体の状況 中国工商管理総局によると、2013 年に全国工商機関の消費者ネット（www.315.gov.cn）にて処理 された消費者クレーム案件は 101.64 万件に達し、前年比 12.37 万件、13.85％増加し、1999 年に当 初の 12315（全国消費者クレーム専用電話番号）を開通して以来、初めて 100 万件を超えました。 消費者クレームが出された分野は、(1)携帯電話、(2)無店舗（非現場）販売、(3)電信サービス がトップ 3 であり、(4)コンピューター及び付帯設備、(5)装飾・内装サービスなどが続きます。 クレーム内容の特徴として、10 大分野にわたりほぼ半分が“三包”規定の不履行に関するもの である点が挙げられます。 2.“三包”関連法律法規 “三包”とは、“包修(製品の修理)・包換(製品の交換)・包退(製品の返品)”を意味します。 （1）共通規定 ①『中華人民共和国製品品質法』（2000 年 9 月 1 日改正施行）によると、製品が本来あるべき機 能を備えていない場合や、パッケージ上の表示や見本と現物とが一致しない場合には、製品の 販売者は製品の修理・交換・返品の責任を負わなければならないと規定しています。 ②『中華人民共和国消費者権益保護法』（1994 年 1 月 1 日施行、2014 年 3 月 15 日改正施行）で は、経営者が提供した商品・サービスが品質要求に符合しない場合、消費者は返品するか、或 いは経営者に交換・修理等の義務の履行を求めることができると規定しています。これは消費 者権益保護に関する初の専門法律として、非常に大きな意味を持ちます。 ③『一部商品の修理・交換・返品責任規定』（1995 年 8 月 25 日施行）では、”三包”製品の目 録・範囲・期限等の要求を明確にし、2011 年には、目録に薄型テレビ製品を追加しました。 （2）特定商品関連規定 上記のほか、特定商品の”三包”規定が国家工商行政管理総局等より公布されています。例え ば、『移動電話機商品の修理・交換・返品責任規定』（2001 年 11 月 15 日施行）、『家庭自動車 製品の修理・交換・返品責任規定』 （2013 年 10 月 1 日施行）などがあります。 また、地方の工商行政管理局による特定商品の”三包”規定もあり、『北京市家具製品修理・ 交換・返品責任規定』（1998 年 9 月 16 日施行）などが公布されています。 3. 2013年全国消費者クレーム10大分野 （1）携帯電話 全般状況：携帯電話のクレームは 10.12 万件で商品類クレーム全数の 15.53％を占め、前年 18 201406 華鐘通信№232 比 99.68％増加。携帯電話の品質問題に関するクレームが 4.31 万件で 40.44％を占め、前年 比 57.12％増加。 主なクレーム内容：販売促進の際に虚偽で誇大に使用機能を宣伝、模造携帯電話を本物の 携帯電話と偽って販売、修理メンテナンス費用が不透明、販売者が携帯電話機の“三包”規 定を履行しない、故障の判断が不明確、スマートフォンのソフトウエア故障が頻発し、修理 が困難、等。 （2）無店舗（非現場）販売 全般状況：無店舗販売（インターネットショッピングト、テレビショッピング及び通信販 売を含む）のクレームは 2.03 万件で、前年比 24.51％増加。そのうち、インターネットショ ッピングに関するクレームが 1.7 万件で、前年比 59.4％増加。 主なクレーム内容：商品の品質が図・写真と一致しない、ネット購入した商品が偽造品・ 模造品である、虚偽の宣伝である、アフターサービスがすぐにしてもらえない、“三包”規 定を履行しない、修理の時間が長い、修理のやりなおし率が高い、等に集中。この他、配送 サービスの問題も比較的多く、速やかに配送してくれない、荷物が壊れていた、等。 （3）電信サービス 全般状況：電信サービス（通信、ゲーム、ダウンロード、オンライン等のサービスを含む） のクレームは 6.31 万件で、前年比 10.55％増加。 主なクレーム内容：サービス関連が 1.08 万件、契約関連が 1.85 万件、広告関連が 0.06 万 件。また、虚偽の宣伝、ユーザーに確認せずに無断で付加価値業務を開通或いは変更、オン ライン信号が不安定、料金パックの計算方法が複雑、費用徴収の方式や基準が不明瞭或いは 費用割引間違い、等。 （4）コンピューター及び付帯設備 全般状況：コンピューター及び付帯設備のクレームは 2.19 万件で、前年比 66.98％増加。 主なクレーム内容：ディスプレイが黒くなった、起動しない、頻繁にフリーズする等の品 質問題関連が 0.89 万件で、前年比 36.83％増加。販売者が“三包”規定を履行しない等の問 題で発生したアフターサービスのクレームは 0.78 万件で、116.37％の大幅増加。この他、低 性能を高性能と偽って販売、ハードディスクのデータ読み取り不能、容量が説明と一致しない 或いは適さない、修理後に新たな故障が発生する率が高い、付属新の損壊、データ消失、等。 （5）装飾・内装サービス 全般状況：装飾・内装サービスのクレームは 0.61 万件で、前年比 18.7％増加。クレームや 争議のうち 65.08％はサービスの質や契約に関する問題。 主なクレーム内容：事前に承諾はしていたにもかかわらず最終的に販売者が消費者に内装 で余った材料費用の返還を拒否した、内装において、一級品の代わりに二級品の材料を使用 した、質の悪い建材を使用した、工事を手抜きして材料を減らした、地熱パイプ・金属パイ プが据え付け後に爆発した、屋内の漏水・浸水が発生し重大な損失を与えた、建材のホルム アルデヒド等の有害物質含有量が基準を超えている、内装の工期遅延、内装のサービスが予 定していたものと異なる、実際の施工プロセスと内装契約が一致しない、等。 (続く) 19 201406 華鐘通信№232 日刊華鐘通信 No. 3321 華鐘コンサルタントグループ会員専用 2014 年 5 月 29 日(木) ★ 中国ビジネス相談Ｑ＆Ａ ■ 中国の消費者クレーム内容について（２） Q: 中国の消費者クレームの内容について、教えてください。 ＜法律法規＞＜消費者権益保護＞＜三包＞ A: 中国工商管理総局は 2014 年 3 月 14 日、『2013 年度全国消費者クレーム 10 大分野』 （中国語：《2013 年全国消費者投訴十大熱点領域》）を公表しました。“三包”規 定の不履行に関するクレームが約半数を占めています。 1. 2013年全国消費者クレーム10大分野(前号に続く) （6）修理メンテナンスサービス 全般状況：修理メンテナンスサービスのクレームは 3.43 万件で、前年比 19.56％増加。そ のうち、家電の修理クレームは 0.93 万件、自動車の修理クレームは 0.86 万件、通信器材及 び付帯設備の修理メンテナンスクレームは 0.78 万件、コンピューター及び付帯設備の修理メ ンテナンスクレームは 0.19 万件で、それぞれ前年比 54.47％、16.30％、4.59％、8.04％増加。 主なクレーム内容：メンテナンスを速やかに行ってくれない、販売者のアフターサービス 電話が長時間話し中で繋がらない、一部の商品は修理後にまた同一の故障が発生する、修理 者が往々にして責任逃れをし、保全・メンテナンスしてくれない、修理メンテナンスの費用 徴収基準が混乱している、修理メンテナンス人員が領収書や修理伝票をくれない、手抜き工 事で材料を減らし消費者の利益を損なっている、技術者の技術レベルが低くもとの製品を壊 してしまった、修理メンテナンス業者のミスリードにより商品を交換することになったが、 消費者に対してその運送費用を支払うよう要求された、修理メンテナンス人員のサービス態 度が悪い、修理メンテナンスの時間が長すぎる、修理メンテナンスの後、わざと修理記録を 書かない、修理メンテナンスの際に故障の原因を明示しない、等。 （7）仲介サービス 全般状況：仲介サービスのクレームは 0.77 万件で、前年比 31.71％増加。そのうち、建物 仲介のクレームは 0.5 万件で、全数の 64.95％を占め、且つ増加率も最大の 48.88％。 主なクレーム内容：サービスの質や態度が悪い、消費者がジャンクメールや販促電話をう けるようになり、煩わされた、仲介会社が消費者と事前解約した場合に保証金や前払い金の 返還を引き延ばす、或いは一部しか返還しない、或いは最悪の場合返還を拒否する、紹介費 やチップを要求する、売買契約の設定が不明瞭である、契約の約定どおりに家具、家電等の 生活用品を提供しない、賃貸契約締結の後、仲介会社が約定どおりに家屋を引き渡さない、 或いは引渡しを引き延ばす、建物の仲介で大家と争議があり消費者が引続き賃貸して住むこ とができなくなった、等。 （8）自動車及び部品 全般状況：自動車及び部品のクレームは 3.82 万件で、前年比 18.22％増加。品質問題に関 するクレームが 1.28 万件で、33.51％を占め、前年比 5.09％増加。アフターサービスのクレ ームは 1.09 万件で、28.63％を占め、前年比 34.41％増加。 主なクレーム内容：性能故障（車体に錆が発生、タイヤに膨らみがある、ナビゲーション 20 201406 華鐘通信№232 システムが作動しないなど）、サンプル車や事故車輌が補修の後に新車として販売されてい る、契約が規範的でない、車輌引渡し時間等のアフターサービス条項が丁寧に説明されない、 車輌保険の加入や関連付帯製品の購入を強制された、車輌引渡し期限の引き延ばし、消費者 の返品交換要求を拒絶した、或いは故意に返品交換を引き延ばした、消費者が注文したニュ ーモデルの車を、商品不足を理由に消費者に価格アップすれば納車が早いと価格追加を要求 した、消費者が車両保険の規定を知らないことを利用して保険加入に誘導したり、余分な保 険を販売した、“終身無料メンテナンス”の承諾がなかなか実施されない、修理メンテナン ス担当者が自動車を修理メンテナンスする際に低品質の自動車部品を使用したり、充分に故 障の診断や除去ができない、等。 （9）インターネットサービス 全般状況：インターネットサービスのクレームは 4.29 万件で、前年比 21.25％増加。その うち、3.55 万件の争議はオンライン接続サービスに集中している。 主なクレーム内容：ブロードバンド開通・移転・取消し等の業務の手続を行い、費用も納 付したのに約束した時間内にサービスを履行しない、運営会社が月間或いは年間サービスを タテに費用返還を拒絶する、ネット接続の故障、オンライン速度が遅すぎる、インターネッ トの運行が不安定、インターネットが中断する或いは質が落ちる、故障の修理連絡した後長 期にわたり解決できない、ファジー利用の費用徴収の説明や使用基準が消費者をミスリード し、消費者が不必要なオンライン費用を支払わされた、等 （10）アパレル・靴 全般状況：アパレル類のクレームは 4.25 万件、靴類のクレームは 3.37 万件で、それぞれ 消費クレーム全体の 4.18％、3.31％を占め、各々前年比 13.12％、0.46％増加。アパレル類 と靴類を合わせて商品類クレーム全数の 11.69％を占め、前年比 7.15％増加。消費者クレー ムの内容は、品質問題に関するクレームが 4.54 万件で 59.59％を占め、前年比 2.92％増加。 販売者が“三包”規定を履行しない等の問題から発生したアフターサービスクレームが 1.61 万件で 21.2％を占め、前年比 23.25％増加。 主なクレーム内容：衣服の生地に短期間に毛玉ができた、色あせした、変形した、糸のほ つれが起こった、等の品質問題、革靴の接着が剥がれた、底が割れた、甲側が破れた等の品 質問題、販売者が“三包”責任を履行せず、品質問題が発覚した商品について、消費者の非 正常な使用を理由に返品交換を拒否する、アパレルの産地・使用生地・等級等に虚偽の表示 がある或いは表示が不明瞭である、有名ブランドの偽造・模造である、等。 関連「中国ビジネス相談 Q&A」 弊社ＨＰの「ビジネスＱ＆Ａ」より、下記タイトルの一部をキーワードにして検索の上ご覧下 さい。 ・2014 年 3 月 7 日、10 日付け No.3265、3266「『インターネット取引管理弁法』について（１） （２）」 ・2014 年 3 月 11 日、12 日付け No.3267、3268「『工商行政管理部門消費者クレーム処理弁法』 について（１）（２）」 (完) 21 201406 華鐘通信№232 フラッシュニュース 環境保護部 ボイラー排煙や有色金属等 4 項目の汚染物排出基準を公布 環境保護部公式サイト(2014 年 6 月 3 日)： 環境保護部の関連責任者は先日マスコミに対し次の通り通達した。国務院の『大気汚染防止行 動計画』を完遂し、重点業界排出基準の制定、改定を通じて産業転換レベルアップを推進する為、 環境保護部は以下を制定して国家質量検験検疫総局と共同で公布した。 (1)『ボイラー大気汚染物排出基準』(GB 13271-2014) (2)『生活ゴミ焼却汚染管理基準』(GB 18485-2014) (3)『錫、アンチモン、水銀工業汚染物排出基準』(GB 30770-2014) (4)『非道路移動機械用ディーゼルエンジン排ガス汚染物排出制限値及び測量方法(中国第三、四 段階)』(GB 20891-2014)等 4 項目の国家大気汚染物排出(規制)基準。 この 4 項目の基準の実施は、顆粒物(PM)、窒素酸化物(NOx)、二酸化硫黄(SO2)汚染を大幅に削減 することが出来、業界技術進歩と環境大気品質改善を促進して、生活ゴミ燃焼で発生する環境リ スクを効果的に防止規制出来る。 環境保護部の報道官によれば、中国工業用ボイラーの数量は多く、しかも主として人口が密集 している居住区と工業区に集中しているので、地元の環境と大気品質に対する影響が大きい。新 改定された『ボイラー大気汚染物排出基準』では、石炭ボイラーの窒素酸化物及び水銀並びにそ の化合物の排出制限値が追加され、大気汚染物特別排出制限値を規定し、ボイラーの機能及び容 量に基づき異なる排出制限値を実施する規定、並びに石炭ボイラー煤煙の初期排出濃度制限値が 撤廃され、各種汚染物排出管理要求が引き上げられ、同時に環境影響評価文書の要求が本基準又 は地方基準よりも厳しい場合、認可回答を得た環境影響評価報告書に照らして実施すると規定さ れた。新基準実施後、顆粒物は 66 万トン、二酸化硫黄は 314 万トンの削減となる。 また、新しく改定された『生活ゴミ焼却汚染管理基準』では、基準の適用範囲が拡大され、一 酸化炭素をプロセス運営指標とし、汚染管理指標にも規定して、煤煙排出オンライン監督管理要 求とボイラー燃焼開始、停止及び定修時の排出要求を明確にして、汚染管理要求を更に引き上げ、 この中のダイオキシン類制限値は国際的に最も厳格である 0.1ngTEQ/m3を採用した。 今回新制定の『錫、アンチモン、水銀工業汚染物排出基準』は新規建設企業の汚染物排出制限 値を国家の基準要求に近づけ、特に排出制限値は国際トップ又は先進水準に到達している。 情報によれば、現時点において、『大気汚染防止行動計画』は大気汚染物特別排出制限値の 25 項目重点排出基準の中の 20 項目を既に完成させており、具体的には全ての火力発電所、製鉄、ボ イラー、セメント業界と一部の非鉄金属、化工業界が含まれている。 今年は更に再生非鉄金属、石油化学、化工業界の大気汚染物排出基準を重点的に推進して、年 内には 25 項目すべての基準を完成させる予定である。 22 201406 華鐘通信№232 『外商投資プロジェクト承認及び届出管理弁法』、公布実施 網易財経(2014 年 5 月 22 日)： 先日、国家発展改革員会は『外商投資プロジェクト承認及び届出管理弁法』(中文： 『外商投 资 项 目核准和备 案管理办 法』、国家発展改革員会令)を発表し、6 月 17 日から実施される。国家 発展改革委員会が 2004 年 10 月 9 日に発表した『外商投資プロジェクト承認暫定管理弁法』(国家 発展改革委員会令第 22 号)は同時に廃止される。 改定後の『外商投資プロジェクト承認及び届出管理弁法』は元の『外商投資プロジェクト承認 暫定管理弁法』の章編成構成に調整を加え、外商投資プロジェクト承認及び届出の適用範囲、管 理権限、承認と届出の条件、手順と要求等も明確にしている。『外商投資プロジェクト承認及び 届出管理弁法』に基づき、外商投資プロジェクトは全面的承認から有限的承認と普遍的届出を結 合させた管理方式に変更され、参入認可管理において外商投資に対する国民待遇を模索試行して おり、外商投資プロジェクト管理の内容と手順を更に簡便化し、企業主体地位を明確にした。 また、『外商投資プロジェクト承認及び届出管理弁法』では更に政府自体を更に規範化し、企 業に対するサービス提供について、職能ややり方を転換させることで、プロジェクト実施中、実 施後の監督管理とサービスを強化し、国家安全審査を強化して、法に依拠した行政を堅持し、管 理責任明確等の分野での具体的要求を提示した。 上海市、8 大類食品をトレースバック管理システムに組み込む 上海市人民政府公式サイト(2014 年 6 月 5 日)： 最速の場合は今年の下半期、上海食品流通業の経営者は消費者の為に情報遡及照会可能な販売 伝票を提供しなければならず、一部の一定規模以上の企業の経営者は更に消費者に対し遡及コー ド付の食品貨物のトラックレコードを提示する必要があるようになる。上海市初の食品安全情報 遡及関連の地方規定である『上海市食品安全情報遡及管理弁法』の意見徴収稿が先日発表され、 広く社会に対し意見を募集している。当該弁法が承認され施行された場合、関連規定に違反した スーパー、大型ショッピングセンター、中型以上の食品店の経営者は、最高で 1 万元の罰金が課 せられる。 『上海市食品安全情報遡及管理弁法』では、穀物及び製品、畜産肉及び製品、家禽類、野菜、 乳製品、食用油、水産品、酒類の 8 大類食品が食品安全情報遡及管理システムに組み入れられ、 これらの食品の生産(栽培、養殖を含む)、流通、飲食サービス段階の食品安全情報は全て遡及可 能でなければならず、対応の責任者が記録、報告提出、集計、共有、照会、公布等の責任を全う していない場合、追究され処分を受ける。 専門家によれば、これまでの食品安全遡及システムは食品生産段階のみが遡及可能であったが、 今回の弁法では、農業栽培、養殖の段階も遡及可能範囲に組み込まれ、上海市食用農業製品生産 企業、農民専門合作経済組織は自分で掌握している食品安全遡及情報と上海市食品安全情報遡及 システムをドッキングさせなければならない。 当該弁法施行後、食品生産経営者が食品安全の遡及業務を重視することを徹底して強化する。 23 201406 華鐘通信№232 情報によれば、食品生産経営者は遡及情報電子ファイルを確立して、その上海市食品安全情報遡 及システムに送信した情報は少なくとも 4 つの分野、即ち、食品名称、規格、生産日(ロット番号 又は経営日)、数量が関連していなければならず、食品生産経営者の名称、法定代表又は責任者の 名称、連絡先、資格証明資料又は身分証番号、貨物供給者の名称、連絡先、資格証明資料又は身 分証番号、食品検験検査報告書等食品合格証明文書が含まれる。 嬰児用幼児用配合粉ミルクを生産経営する場合、全ての項目の検査合格報告書を「提出」しな ければならない。 6 割の小売企業が、本年の中国大陸地区開店を計画 証券新聞(2014 年 6 月 4 日)： 小売成長率の減速は国際投資者の内地市場への拡大情熱を減退させていない。世邦魏理仕(CB Richard Ellis )が 6 月 3 日に発表した『アジアパシフィック地区小売企業活躍度水準調査』によ れば、インタビューを受けた調査対象企業の 64％が今年中に中国大陸地区に新店を開設する意向 を示し、この比率はベトナム、中国香港、シンガポールよりも遥かに高い。 報告によれば、良好な小売イメージと安定した顧客の流れによって、ショッピングセンター内 への出店が小売企業の店舗を開設する第 1 の選択肢となっている。今回の調査対象企業の中では、 流行ブランド、コーヒー及び飲食小売企業が最も拡張の意向がある。今年に 30 数店舗を開設する ことを計画している多くの流行ブランド小売企業の中で、大衆流行ブランドと中等レベルの流行 ブランドが最も活発である。 コーヒーショップを例に挙げた場合、星巴克(Star Backs)の第 2 四半期財務報告によれば、中 国地区の販売収入は同期比で 7％増であるが、この数字に霍華德·舒爾茨総裁は満足していない。 彼の認識では、現在、星巴克の中国地区での店舗数は明らかに不足している。但し、星巴克は依 然としてコンペティターである Costa や新参企業の咖啡陪你との競争に直面している。Costa Coffee アジア地区総裁である博斯邈曾氏によれば、2018 年の Costa の店舗数は 2,500 店に達し、 中国コーヒーチェーン市場の 3 分の 1 のシェアを獲得出来る。韓国ブランドである咖啡陪你の計 画では、今年の 8 月迄に中国の店舗数は 1,000 店を超える。 世邦魏理仕アジア地区研究部の許育誠董事によれば、中国の経済成長がやや減速しているが、 成長傾向は依然として顕著であり、消費能力の迅速な成長、及び消費者の欧米の流行製品とサー ビスに対する日増しに強まる熱中度は、国際小売企業に対する主要な誘因となっている。 報告の分析によれば、都市についての観点から、小売企業が更に傾倒するのが大中華圏とベト ナムである。この中では、全国の 30％の富豪が集まっている北京市と上海市が 36％の投票率を得 て第 1 位にランクインし、今年の最もホットな投資市場となった。半数以上の今回の調査対象企 業は、アジアパシフィック地区全体の経済成長は減速したが、個人需要は高止まりで推移してい るので、現時点がベストの拡張時機である。同時に世邦魏理仕は今年のアジアパシフィック地区 の経済成長は、その他の幾つかの大経済圏を超えることを予想している。 24 201406 華鐘通信№232 グローバル最大の工業用ロボット市場となった中国、昨年の調達台数はほぼ 3 万台 証券時報サイト(2014 年 6 月 3 日)： 国際ロボット技術連合会が発表したデータによれば、中国が昨年調達した工業用ロボットの台 数は 36,560 台であり、初めて日本を追い越し、グローバル最大の工業用ロボット市場となった。 36,560 台は即ち世界的に見た場合、昨年の工業用ロボットの 5 台に 1 台は中国が購入し、この 調達台数は前年比では 60％弱の成長である。日本が昨年調達した台数は 26,015 台であり、米国 が第 3 位であって、その調達台数は 23,679 台である。 国際ロボット技術連合会の報告によれば、中国が工業用ロボットの調達台数を拡大している理 由は、メーカーが労務費原価の上昇、その他新興経済キャリアの競争熾烈化等の影響を受けて、 新技術を模索して利用することで生産効率を向上させる為である。 管理コンサルティング会社である凱宣(Solidiance)の研究報告によれば、中国のロボットに対 する需要の成長は、主として大型多国籍メーカーが推進したものであり、特に自動車産業である。 中国は現在、グローバルで最大の自動車製造業を保有しており、そのロボットに対する需要が全 国の 60％を占めている。 データではっきりしていることは、スイスの ABB、日本の発那科(ファナック)、ドイツの庫卡 (Kuka)等、世界で著名なロボット製造企業が中国市場の開拓を正に加速化させている。ロボット 製造業は現時点では主として日本が掌握管理しており、6 社の日本の企業が中国市場のロボット 販売額の半分のシェアを占め、中国のトップを占める 4 社のロボット設備生産企業は中国市場の 5％のシェアを占めるに過ぎない。 現在、日本の稼働中ロボットの台数は依然として世界第 1 位であり、2012 年では 31 万台に達 し、中国は 9.6 万台、米国は 16.8 万台のロボットが稼働中である。 中国クリーン製品専門市場の規模は既に 1,000 億元を突破 一財網(2014 年 5 月 30 日)： 先日、中国洗浄用品工業協会は『2013 年中国公共施設クリーン市場研究報告書』を発表し、昨 年の中国クリーン製品専門市場の規模は既に 1,000 億元を突破し、1,035 億元に達しており、こ の内、公共施設関連が 41％を占めていることが明らかとなった。 報告書では 2017 年には、中国クリーン製品専門市場の規模は 1,900 億元に達し、年間複合成長 率は 16.4％であると予測している。公共施設関連とは民用クリーン製品の観点から見た場合、主 として市政インフラ基盤施設、ホテル、旅館等のクリーン市場に関連し、広範な産業用クリーン 分野をも含み、産業用クリーン製品がクリーン製品専門市場に占めるシェアは 59％である。 これと同時に、2013 年の中国公共施設クリーン製品(洗浄剤、洗浄設備と洗浄消耗材料用具を 含む)使用の規模は約 420 億元であり、この中で一定規模以上(＝市政公共場所、3 つ星から 5 つ 星迄のチェーン展開ホテル、一定規模以上の飲食店、商業クリーニング店、二三級医院)のクリー ン製品市場は約 178 億元である。2017 年では、中国の一定規模以上の公共施設クリーン市場は 6 25 201406 華鐘通信№232 26 億元に達し、この内、クリーン製品とクリーン維持サービスの規模は各々半々を占めると予測 されている。 現在、中国国内には約 10 万社のクリーン維持企業が存在し、クリーン維持サービス業界は毎年 社会に 2,000 万以上の雇用職場を提供しており、主として一線と二線都市に集中し、商業百貨、 政府・ビジネスオフィスビル、軌道交通、空港、ホテル大ホール等の公共施設などがクリーンビ ジネスの分野である。 中国の公共施設クリーン製品のメーカーは非常に多く、保守的に見積もった場合でも 5,000 社 を超えているが、殆どは小企業であり、市場集積度は低いが、この業界の発展は迅速であって、 クリーン設備の成長は最も急速であり、2017 年には年間複合成長率 19.7％を実現することが出来 る可能性がある。 四川省の 2014 年企業給与昇給ガイドラインは 11％、 国有企業従業員の平均給与は上げない 四川オンライン(2014 年 5 月 30 日)： 5 月 30 日、四川省人力資源社会保障庁は 2014 年の企業給与昇給ガイドラインを発表した。全 省経済発展予測と国家収入分配分野の関連政策に基づき、四川省の 2014 年企業給与昇給ガイドラ インの基準は 11 ％であり、上限(事前警報ライン)は 18％、下限は 4％とし、当該ガイドライン は公布日より実施される。 各種企業は企業給与昇給ガイドラインを重要な根拠とし、自社の実際の給与集団協議の展開情 報に照らし、正常な従業員給与成長システムを構築しなければならない。国有企業は関連政策の 規定に基づき、生産効率と経済収益を引き上げることをベースとして、給与集団協議等の方式を 通じて、査定された給与総額と給与ガイドラインの範囲内での調整を実施して、給与成長率と配 分水準を確定しなければならない。この中で、国有企業の給与配分水準が給与成長ラインを破る 必要がある場合、国有試算監督管理部門の審査承認後、同級人力資源社会保障部門に届出を実施 しなければならない。国有企業給与水準が既に地元前年度都市部単位在職従業員平均給与の 2.5 倍と同額かそれ以上である場合、適宜その給与水準を調整しなければならない。国有企業責任者 の年間報酬の成長は企業利益総額の成長を下回るべきであり、従業員給与と合理的な関係を維持 しなければならない。当年度企業従業員給与が据え置きである場合、企業責任者の業績報酬を引 き上げてはならない。 非国有企業は当該ガイドラインに依拠し、積極的に給与集団協議を通じて、合理的に従業員給 与成長水準を確定する。給与集団協議制度を確立していない場合であっても、年度給与ガイドラ インを本年度従業員給与水準成長の重要な参考根拠としなければならず、条件を作り出して出来 るだけ早急に給与集団協議を実行するか、又は区域性或いは業界性給与集団協議制度の構築を通 じて、従業員の給与引上げを確実に実施する。非国有企業は生産発展、経済収益を引き上げると 同時に、合理的に企業従業員、特に一線で働く従業員及び農民工(出稼ぎ労働者)の給与水準を引 き上げ、給与成長は、重要職場、辛い職場、一線職場に対しては厚く対応すべきであって、従業 員の労働報酬権益を必ず保護しなければならない。 26 201406 華鐘通信№232 編集後記 公関部 項目経理：孫静 昨年末、会社創立以来の元老である陳寧さんと鈴木さんが定年退職されたことから、華鐘設 立から今日迄の 20 年間の『月刊華鐘通信』編集後記を整理してみました。整理する内に私自 身もこの 20 年間の歳月の変遷を経験して、まるで「タイムスリップ」したかのようでした。 20 年前の編集後記はとても簡単でした。編集部の全員が一言ずつ自説を披露し、時には簡単 な時節の挨拶であり、時にはまるで誰かの日記のようで、その書き出しは「最近の上海は雨が しばしば降り…」とか「段々と涼しくなってきた此の頃…」 、「ここ数日の出勤時の道路はとて も混んでいて…」等等でした。でもそのどれもがとても親しみを覚える一言です。 編集後記の筆者が書く内容は『月刊華鐘通信』の中では最も気楽な内容で、生活に密着した 内容でもあります。当初の編集はワープロが使われ、そのレイアウトは当時の『新民晩報』に 似ており、印刷工場で印刷された統一製版の感じです。ワープロ作成の頃の『月刊華鐘通信』 の電子データは残っておらず、紙物冊子のみであり、今では絶版となって記念品のような存在 とも言えます。2000 年以降、コンピューターのワード編集に変わって、月刊のレイアウトは現 在の形に近づき、編集後記も従来の一言集から「半頁」物へと変わり、編集部員が輪番で筆者 となって、その内容も豊富になりましたが、変わらなかったのは生活に密着した気軽な内容と いうものでした。十数年来の月刊のお馴染みの読者の方々から、編集後記を楽しみにしていま すとか、日常生活のお役立ち情報で助かります、等の嬉しい反応も沢山ありました。そして歳 月が過ぎ、今日の『月刊華鐘通信』のレイアウトがほぼ固定してからかなりになります。 過去の紙物冊子から今日では電子版のみの発行となりましが、電子版よりもやはり紙物冊子 のほうが趣があるとの感想も寄せられています。科学技術が発達する中、過去の 200 冊余の『月 刊華鐘通信』は既に思い出の品物となって、静かに本棚の上に鎮座し、手に取られて読み返さ れる都度、異なる歳月のイメージを与えてくれます。20 年を経て、会員向け情報発信サービス は月次 1 回の月刊の郵送から、今日では『日刊華鐘通信』、『中文版華鐘通信』、『月刊華鐘通 信』、『会員担当通信』、華鐘公式サイト等多くのキャリアが存在します。2013 年 9 月には 20 歳の誕生日を迎える前に当たり、『華鐘微信』、『華 鐘微博』も情報発信の仲間に加わり、幅広い年齢層 『華鐘微博』コード 『華鐘微信』コード に対しお役立ち情報の迅速な発信を充実させまし た。スマホの普及により情報の共有化は驚くべき速 度で拡散しますが、昨年の古林董事長・総経理と楊 雄市長の国慶節記念晩餐レセプションでの握手の写 真を発信するや、数秒後には「古林さんは少しも変 りませんね」等のメッセージが続々と飛び込んで来ましたし、『華鐘微信』で古林董事長・総 経理の新年のご挨拶ビデオを発信するや、数分後には各種各様の賀詞が届きました。 新しいコミュニケーションツールでも会員企業の皆さまと繋がって行けることを確信し、華 鐘コンサルタントの大切な財産であるこれらコミュニケーションツールの作成を担う一員と して、毎期の誕生と発信を見守る立場の者として、会員企業の皆さまのお役に立つ情報をお届 けできるよう努力致しますので、宜しくお願い申し上げます。 27 （日本語訳：鈴木雅美） 華鐘コンサルタントグループ連絡先 ★ 大阪 株式会社華鐘コンサルティング •住所 ★ ★ ★ 〒541-0045 日本国大阪市中央区道修町二丁目 2 番 11 号ベルロード道修町ビル 4 階 •電話番号 +81-(0)6-6232-0775 •FAX 番号 +81-(0)6-6232-0776 ：担当者 陳庚（コンサルティング部部長） Email アドレス [email protected] 上海華鐘投資コンサルティング有限会社 上海華鐘コンサルタントサービス有限会社 上 海 華 鐘 国 際 貿 易 有 限 会 社 •住所 〒200020 上海市淮海中路 755 号 新華聯大厦 23 楼 •電話番号 +86-(0)21-6467-1198 ：担当者 •FAX 番号 +86-(0)21-6467-9155 Email アドレス Homepage アドレス 張曉玲（会員部主任） http://www.shcs.com.cn [email protected] http://www.shcs.jp ▶ 北京分公司 •住所 〒100027 北京市朝陽区東三環北路 3 号幸福大厦 A 座 11 楼 1115 室 •電話番号 +86-(0)10-8451-1257、1287 •FAX 番号 +86-(0)10-8451-1217 ：担当者 金京浩（日本語可） Email アドレス [email protected] ▶ 広州分公司 •住所 〒510620 広州市林和西路 9 号耀中広場 B 座 1210 室 •電話番号 +86-(0)20-3801-1800 •FAX 番号 +86-(0)20-3801-1810 ：担当者 許進（副主任、日本語可） Email アドレス [email protected] ▶ 蘇州分公司 •住所 〒215028 蘇州工業園区蘇州大道東 351 号工商大厦 608 室 •電話番号 +86-(0) 512-6809-4510 •FAX 番号 +86-(0) 512-6809-9013 ：担当者 李金姫（副主任、日本語可） Email アドレス [email protected] ▶ 大連分公司 •住所 〒116011 大連市西岡区中山路 147 号森茂大厦 18 階 1803B 室 •電話番号 +86-(0) 411-8370-4055 、4155 •FAX 番号 +86-(0) 411-8370-4255 ：担当者 Email アドレス 周楠（日本語可） [email protected] ★ 上海華鐘信息管理コンサルティング有限会社 •住所 〒200020 上海市淮海中路 755 号 新華聯大厦 23 楼 C 室 •電話番号 +86-(0)21-6415-5323 ：担当者 程暁星(総経理)、金森愛(カスタマーサービス部主任) •FAX 番号 +86-(0)21-6467-9155 Email アドレス [email protected] 株式会社華鐘コンサルティング 日本語 発行日期：2014 年 6 月（月刊） 発行責任者：古林 恒雄 編集担当：高倉 洋一、蔡 穎、孫 静 華鐘微博 華鐘微信 非売品（会員内部刊物） 本資料は全て華鐘コンサルタントグループがその著作権を有し、 弊社の許可なく一切の複写及び転載を禁じます。