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中国ビジネス相談 QA & 外商投資企業の登記地以外での通関手続きについて 提供 上海華鐘投資コンサルティング有限会社 ┤ 上海市淮海中路 755 号新華聯大厦東楼 23F ┴(021)6467-1198 ├(021)6467-9155 ⊆ http://www.shcs.com.cn ┐ [email protected] ここに通知する。 外商投資企業の登記地以外の税関で通関手続 きをする方法について教えてください。 企業の登記情報は全国の通関でデータ共有さ れており、企業登記地以外の税関における通関 手続きは現在、大幅に簡素化されています。 2004 年 11 月 22 日 (注1)H883通関システム:98年より使用開始した、輸出入通 関業務の自動化処理システム。各地の税関が独立して運用する設 計であったため、企業情報は主管地税関のデータベースに保存さ れ、他地域の税関との情報共有やデータ転送はできなかった。 (注2)H2000通関システム:H883のグレードアップ版。税関 1. 企業所在地以外での通関 ( “異地通関” ) 手続きの変更 外商投資企業が登記地以外の、管轄外の税関で通関を行う場 総署を中心に40の直属税関およびそれに属する300余りのオフィ スが結ばれ、全税関の全データが税関総署に保存され、全国の税 合、以前は下記の 3 つの条件がありました。 関で企業情報を参照することが可能となった。これにより、管轄 (1)企業は通関登録登記が完了していること(「中華人民共和 外の税関での通関手続きが大幅に簡便化された。 国税関輸出入貨物発送人/荷受人通関登録登記証書」を取得してい (注3)関封:登記地税関の管轄外税関に対する公文。 ること)。 (2)自社通関企業(中国語:自理報関企業)であること。 以上の通り、貿易に従事する企業は、主管地税関にて通関の登 (3)管轄外の税関にて異地通関の登録を完了していること(当 録登記手続きをし、「 中華人民共和国税関輸出入貨物発送 / 荷受人 時は書面による若干煩雑な手続きを経て、「自社通関企業通関登 通関登録登記証書 」 を取得しさえすれば、全国各税関で輸出入通 録証書」を取得していた)。 関ができます。また、管轄外の税関での年度審査・変更・抹消手 しかしながら、税関はその後、手続きの簡素化や効率向上を目 続きもなくなったため、人的資源や資金の投入を減らせるほか、管 (以 的として、04 年 11 月 22 日付の税関総署調査文書 [2004]73 号 轄外の税関での年度審査遺漏等による輸出入業務への影響もなく 下、73 号文書)により、異地通関登録の書面による手続きを取り なりました。 消すとともに、管轄外の税関年度審査等を廃止しました。 73 号文書は税関総署のウェブサイトに掲示されていませんので、 2. 実務上の確認 税関総署は、新しい H2000 通関システム稼動後、問題を可能な 以下にその原文と日本語訳を掲載します。 限り税関内部で解決して企業の負担を減らすとしており、基本的 由于全国海关均已运行 H2000 通关系统 ( 原为 H883 通关系 には 73 号文書の通り全国的に運営されています。 统 ),海关总署决定从 2004 年 11 月 22 日起,取消自理进出口报 しかしながら、上海・外高橋など一部の税関は、異地通関を行 关单位异地报关备案纸质手续和取消自理进出口报关单位异 う場合に事前の報告を求めており、各企業におかれては念のため、 地年审、变更、注销手续,以后只要在主管地海关通过年审 まず主管税関にて異地通関を行う旨を連絡をされるようお勧めし 的自理进出口报关单位,就可在异地关区报关,无须办理关 ます。外高橋税関の場合、下記資料の提出が求められます。 封和报关备案证书,也无须到异地海关办理年审、变更及注 (1)異地通関開通の申請報告(原本) 销手续。 (2)「営業許可証」副本(原本・コピー) (3)「批准証書」(原本・コピー) 特此通告。 2004 年 11 月 22 日 (日本語訳) 全国の税関で既に H2000 通関システム(従来は H883 通関シス (4)「対外貿易経営者登録証」(原本・コピー) (5)「中華人民共和国税関輸出入貨物発送人/荷受人通関登録登 記証書」(原本・コピー) テム) (注 1、2)が運営されていることから、税関総署は 2004 年 11 月 22 日より自社輸出入通関企業の異地通関登録の書面による 手続きを取り消すとともに、自社輸出入通関企業の異地年度審 査・変更・抹消手続きを取り消すことを決定した。以降は、主 管地税関にて年度審査に合格した自社輸出入通関企業であれば、 管轄外の税関で通関でき、関封(注 3)や通関登録証書の手続き を行う必要がなく、また管轄外の税関での年度審査・変更・抹 消手続きを行う必要もない。 弊社では、輸出入業務コンサルティング、保税区投資コンサル ティング等も実施しておりますので、お気軽にご相談ください。 このコーナーは、弊社が会員向けに毎日配信している『日刊華鐘通信』の中国ビジネ ス相談 Q&A の中から転載してお送りしています。毎日の中国ビジネス相談 Q&A は一般公開の弊社ホームページ(http://www.shcs.com.cn)でご覧いただけます。 またウイルス情報については、弊社システム部専用ホームページ(http://www. itomo.net)でご覧いただけます。 2011 年 12 月号 26