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中国ビジネス相談

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中国ビジネス相談
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外商投資企業の登記地以外での通関手続きについて
提供
上海華鐘投資コンサルティング有限会社
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ここに通知する。
外商投資企業の登記地以外の税関で通関手続
きをする方法について教えてください。
企業の登記情報は全国の通関でデータ共有さ
れており、企業登記地以外の税関における通関
手続きは現在、大幅に簡素化されています。
2004 年 11 月 22 日
(注1)H883通関システム:98年より使用開始した、輸出入通
関業務の自動化処理システム。各地の税関が独立して運用する設
計であったため、企業情報は主管地税関のデータベースに保存さ
れ、他地域の税関との情報共有やデータ転送はできなかった。
(注2)H2000通関システム:H883のグレードアップ版。税関
1. 企業所在地以外での通関 ( “異地通関” ) 手続きの変更
外商投資企業が登記地以外の、管轄外の税関で通関を行う場
総署を中心に40の直属税関およびそれに属する300余りのオフィ
スが結ばれ、全税関の全データが税関総署に保存され、全国の税
合、以前は下記の 3 つの条件がありました。
関で企業情報を参照することが可能となった。これにより、管轄
(1)企業は通関登録登記が完了していること(「中華人民共和
外の税関での通関手続きが大幅に簡便化された。
国税関輸出入貨物発送人/荷受人通関登録登記証書」を取得してい
(注3)関封:登記地税関の管轄外税関に対する公文。
ること)。
(2)自社通関企業(中国語:自理報関企業)であること。
以上の通り、貿易に従事する企業は、主管地税関にて通関の登
(3)管轄外の税関にて異地通関の登録を完了していること(当
録登記手続きをし、「 中華人民共和国税関輸出入貨物発送 / 荷受人
時は書面による若干煩雑な手続きを経て、「自社通関企業通関登
通関登録登記証書 」 を取得しさえすれば、全国各税関で輸出入通
録証書」を取得していた)。
関ができます。また、管轄外の税関での年度審査・変更・抹消手
しかしながら、税関はその後、手続きの簡素化や効率向上を目
続きもなくなったため、人的資源や資金の投入を減らせるほか、管
(以
的として、04 年 11 月 22 日付の税関総署調査文書 [2004]73 号
轄外の税関での年度審査遺漏等による輸出入業務への影響もなく
下、73 号文書)により、異地通関登録の書面による手続きを取り
なりました。
消すとともに、管轄外の税関年度審査等を廃止しました。
73 号文書は税関総署のウェブサイトに掲示されていませんので、
2. 実務上の確認
税関総署は、新しい H2000 通関システム稼動後、問題を可能な
以下にその原文と日本語訳を掲載します。
限り税関内部で解決して企業の負担を減らすとしており、基本的
由于全国海关均已运行 H2000 通关系统 ( 原为 H883 通关系
には 73 号文書の通り全国的に運営されています。
统 ),海关总署决定从 2004 年 11 月 22 日起,取消自理进出口报
しかしながら、上海・外高橋など一部の税関は、異地通関を行
关单位异地报关备案纸质手续和取消自理进出口报关单位异
う場合に事前の報告を求めており、各企業におかれては念のため、
地年审、变更、注销手续,以后只要在主管地海关通过年审
まず主管税関にて異地通関を行う旨を連絡をされるようお勧めし
的自理进出口报关单位,就可在异地关区报关,无须办理关
ます。外高橋税関の場合、下記資料の提出が求められます。
封和报关备案证书,也无须到异地海关办理年审、变更及注
(1)異地通関開通の申請報告(原本)
销手续。
(2)「営業許可証」副本(原本・コピー)
(3)「批准証書」(原本・コピー)
特此通告。
2004 年 11 月 22 日
(日本語訳)
全国の税関で既に H2000 通関システム(従来は H883 通関シス
(4)「対外貿易経営者登録証」(原本・コピー)
(5)「中華人民共和国税関輸出入貨物発送人/荷受人通関登録登
記証書」(原本・コピー)
テム)
(注 1、2)が運営されていることから、税関総署は 2004 年
11 月 22 日より自社輸出入通関企業の異地通関登録の書面による
手続きを取り消すとともに、自社輸出入通関企業の異地年度審
査・変更・抹消手続きを取り消すことを決定した。以降は、主
管地税関にて年度審査に合格した自社輸出入通関企業であれば、
管轄外の税関で通関でき、関封(注 3)や通関登録証書の手続き
を行う必要がなく、また管轄外の税関での年度審査・変更・抹
消手続きを行う必要もない。
弊社では、輸出入業務コンサルティング、保税区投資コンサル
ティング等も実施しておりますので、お気軽にご相談ください。
このコーナーは、弊社が会員向けに毎日配信している『日刊華鐘通信』の中国ビジネ
ス相談 Q&A の中から転載してお送りしています。毎日の中国ビジネス相談 Q&A
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2011 年 12 月号
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