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日本語版 - 華鐘コンサルタントグループ
H U A Z H O N G C O N S U L T I N G G R O U P. 華 鐘 通 信 MONTHLY HUAZHONG NEWS No.227（Jan.2014） 発行元：株式会社華鐘コンサルティング 日本語 発行日期：2014 年 1 月（月刊） 非売品（会員限り内部刊行物） 201401 華鐘通信№227 目 日 次 文 2014年新年のご挨拶 ·································································· 1 副董事長 沈延年 巻頭言：２０１４年は「馬到成功」の年となるか ········································ 2 総経理 古林恒雄 特別報告-1 『2013 年華鐘コンサルタントグループ 財税コンサルティングセミナー』開催 ·········· 4 企業管理部 葉曄 華鐘ニュース 華鐘コンサルタント会員向け「中国ビジネス 1 日相談会」開催します ·················· 6 日本精鉱㈱出資の日銻精礦（上海）商貿有限公司が開業式挙行 ························ 7 3 名の元老級社員、2013 年末にて退職、非常勤顧問に就任 ···························· 8 社員 2 名、2013 年上海・杭州国際ハーフマラソンを完走 ······························ 9 月刊『華鐘通信』編集部 特別報告-2 中国知財リスクの最近の動向------重要性を増す営業秘密漏洩対策 ....................10 華鐘グループパートナー：上海堅山管理咨詢有限公司より寄稿 特別記事 SHISより会員の皆様へ“1314”新年のご挨拶 ........................................12 上海華鐘信息管理諮詢有限公司（SHIS） 新規会員企業のご紹介 ······························································· 14 月刊『華鐘通信』編集部 日刊華鐘通信 中国ビジネス相談Q&A、華鐘グループのお知らせのバックナンバー(2013 年 12 月) ...... 15 ビジネス Q&A コーナー： Q1: 中国（上海）自由貿易試験区内の企業の登記管理について(1) .................... 17 Q2: 中国（上海）自由貿易試験区内の企業の登記管理について(2) .................... 19 Q3: 2014 年の法定休日について ................................................... 21 Q4: 『2014 年関税実施方案』について ............................................. 23 フラッシュニュース 第二陣の自由貿易試験区、2014 年下半年に開業 ····································· 25 商務部：2013 年社会消費品小売総額伸び率は 13％以上 ······························ 25 環境保護不良企業、融資時にソフトな拘束を適用 ··································· 26 2014 年 1 月 1 日より輸出入関税を一部見直し ······································· 27 中国金融情報センター、陸家嘴にて正式運営開始 ··································· 28 上場企業 329 社の年次報告現場検査が完了 ········································· 29 北京市地方税務局、未納税者ブラックリストを発表 ································· 29 編集後記 ··········································································· 30 201401 華鐘通信№227 2014 年 新 年 の ご 挨 拶 上海華鐘コンサルタントサービス有限会社副董事長 上海華鐘投資コンサルティング有限会社副董事長 沈延年 凯歌辞旧岁，瑞雪迎新年，时间悄然走过 2013，我谨此向全体会员及本刊读者致以诚挚的 问候！ 2013 年上海自由贸易试验区的设立成为了上海经济发展的重要增长点以及上海经济发展 方式转变的重要转折点，相信作为贯彻落实十八届三中全会精神的开局之年 2014 年也将 令人瞩目。 2013 年中日关系纷纷扰扰又一年，即将到来的 2014 或将面临更大挑战。在中国经济大 环境发生巨大变化的同时，也将给中日经贸带来无限商机和不可多得的机遇。华钟将顺应新 的变化，积极创新、迎接挑战，为中日双方的互利互赢开辟更广阔的空间。 金戈铁马闻征鼓，只争朝夕启新程。预祝各位马年一马当先，马到成功！ 凱歌で行く年を送り、めでたい予兆の雪が新年を迎え、時が悄然と 2013 年を通り過ぎて行 きました。全社員を代表して、心より『月刊華鐘通信』の読者の皆さまに新年のご挨拶を申し 上げます。新年、明けましておめでとうございます。 2013 年、上海自由貿易試験区の設立は上海経済発展の重要な成長ポイントとなり、上海経 済発展モデル転換の重要な折り返し点となりました。第十八期三中全会の精神を徹底実施する 年となる 2014 年は、人々の注目を浴びる年となることに疑いありません。 2013 年の日中関係はねじれたままで 1 年が過ぎ、来る 2014 年は更なる大きな挑戦に直面す るやもしれませんが、中国経済の大環境では巨大な変化が発生すると同時に日中経済にも無限 の商機と計り知れない多くのチャンスをもたらすことでしょう。華鐘コンサルタントグループ は新しい変化に順応しながら、積極的に刷新して、挑戦を受け入れ、日中双方の互恵と Win-Win の関係構築の為に更に大きな空間を開拓して行く所存です。 金の矛と鉄騎に跨り戦いの銅鑼を聞きながら、新しい道のりを歩み始めるにはただ一刻を争 うのみです。午年に当たり、皆さまの率先実行、即成功をお祈り申し上げます。 1 201401 華鐘通信№227 227 号巻頭言 ２０１４年は「馬到成功」の年となるか 会員企業お客様の皆様、2014 年、明けまし 節期間を過ごす。逆に商店や交通機関などのサ ておめでとうございます。弊社華鐘コンサルタ ービス業に従事する人々にとっては一年でも ントグループは 1994 年 4 月上海市外国投資工 っとも忙しい日々となるが、法律で 300％の給 作委員会（当時）の要請により、当時のカネボ 与を払うことが強制されていて「紅包」と言わ ウ株式会社と上海市紡織工業局傘下の上海紡 れるご祝儀も出るので、彼等もやはり春節の恩 織対外経済技術合作公司が合弁設立した上海 恵を受ける。余談ながら日本語の「元旦」とい 華鐘コンサルタントサービス有限公司を出発 う言葉は中国でも使うが、新暦 1 月 1 日を指す 点としており、今年で丁度創業 20 年の節目を 言葉で、春節の場合は「除夕（大晦日）」「初 迎えることが出来ました。これは一重に会員の 一」「初二」「初三」と続き「初五」で財神を お客様のこれまでのご支持ご指導ご鞭撻の賜 迎えて今年の金儲けを祈願し、15 日目の「元 物であり、心から感謝申し上げる次第です。 宵節」を祝って春節が終わる。 日中間の政治的不和の原因で、日本企業の中 午（馬）年の春節といえば、中国で最もよく 国進出と在中国の日系企業を取り巻く経営環 使われる成語（四字熟語）が『馬到成功』とい 境はまことに厳しい昨今ですが、創立 20 周年 う言葉であり、既に年賀状やあちこちに氾濫し を迎えて、私達社員一同は、心機一転気持ちを ている。「午」は「火」を意味して時刻で言え 引締めて、よりお客様のお役にたてるサービス ば「正午」という言葉の如く太陽が最も高く上 を提供できる会社になるべく精進致しますの る陽の極を意味する由であり、動物では「馬」 で、今後とも引続きご支持ご指導ご鞭撻を賜り があてられている。『馬到成功』という成語も ますよう、心からお願い申し上げます。 その勢いがある語感から縁起の良い言葉とし さて、2014 年が明けて、いろいろ思うこと て広く人口に膾炙している。語源をたどれば紀 が多いが、ご存じの如く今年は午年（甲午、き 元前 220 年の秦始皇帝巡幸の際に珍しい石を のえうま）である。中国では春節が来てはじめ 見つけて成功を祈願したことから発して、元の て干支（えと）が変わるので、今日現在ではま 時代の関漢卿作「五候宴」の中に「旗開得勝 馬 だ巳年であり生まれた子供も巳年であるが、今 到成功（旗を開けば勝利し馬到れば成功す 年の春節 1 月 31 日で干支が馬（午）に変わり、 る）」とあることから引用されたとされており、 その日以降に生まれた子供が午年となる。その 本来は「素早く成就する」の意味らしいが、現 干支の変わり目を盛大に祝うのが春節であり、 在では単純に「午年はいいことがある」程度の 今年は 1 月 31 日から 2 月 6 日までを春節休暇 意味で、午年のお祝いの言葉として、或いは午 として、政府機構も多くの会社も一斉に春節休 年の人に対するお祝いの言葉としてあちこち 暇となる。実際の国定休日は 1 月 31 日から 2 で頻繁に使われている。 月 2 日までの「初一」「初二」「初三」の 3 日 以下は私事で恐縮であるが、筆者の干支も馬 間だけであるが、前後の土日を振替出勤として であり、今年 2014 年は日本語で年男、中国語 ７連休としている。春節は中国の大部分の人達 では本命年である。筆者が初めて 1 年の半分以 にとって一年で最大の休暇でありお祭りであ 上を中国で過ごすようになったのは、鄧小平中 るので、一斉に故郷に帰省して家族団らんで春 国の「改革・開放」政策が始まった 1978 年で 2 201401 華鐘通信№227 あり、ちょうどその年も午年であった。その時 合弁事業設立はピークの 22 社を数え、その内 以降、日本の仕事に戻ることなくずっと中国で の 1 社が弊社華鐘コンサルタントである。1994 の仕事をして来たので、今年で四巡目の年男を 年設立ですでに 8 年を経過しており、同年 1 月 迎えることになる。この世に生を受けてちょう には本稿第 84 号を発行した。この年の中国の ど半分の期間を中国で過ごし、36 年間を中国業 GDP は 10 兆 2,398 億元（90 年の 5.5 倍）前年 務に専任して来たことになり、さすがに長くな 比伸び率 8.0％増、貿易総額は 6,208 億ドル（90 ったものだという感慨がある。日本の会社社会 年の 5.4 倍）前年比伸び率 21.8％増であった。 で受け入れられそうになかった筆者を、中国の さて年が明けて今年 4 回目となる午年である。 社会は「面白い日本人」ということで、あちこ 果たして今年は『馬到成功』の年となるであろ ちで喧嘩もしながらも、かくも長く受け入れて うか。既に習近平・李克強政権になって 1 年が くれたことに心から感謝せずには居られない。 経過しようとしているが、筆者も含めて大方の 最初の午年の 1978 年は 3 月から北京入りし 中国の人達の感想では、新政権は予想を超えて て 1 年間に二つの大型プラント商談に臨み、上 中国の抱える諸問題の解決に積極的に取組んで 海金山へのポリエステル重合プラント輸出の いるとして、総じて好評価である。中でも習近 仮契約に調印したのが 12 月末、丁度中国共産 平主席が就任直後に宣言した「虎も蝿も許さな 党第 11 期三中全会（第 3 回中央委員会全体会 い」という高級幹部と官僚の反腐敗活動や「八 議）が開かれており、中国の「改革・開放」政 項規定」（いずれも本稿 2013 年 4 月第 218 号で 策が内外に宣言された。この年の中国の GDP は 詳述した）の綱紀粛正と官官接待の禁止につい 3,624 億元で現在の約 150 分の 1、貿易総額は ては繰返し関連指示が出されて世の中の雰囲気 63 億ドルで現在の約 200 分の 1 であった。 自体が変わってしまったほどである。行政など 2 番目の午年は 1990 年、日本はバブル景気 の改革面では前号で紹介した「第 18 期三中全 の頂点であったが、世界はベルリンの壁が壊さ 会」の決定により、習近平主席が『改革深化指 れてソ連邦が崩壊するなど慌ただしく、中国は 導小組』主任に就任して、既に会社法改正が公 前年の天安門騒動の余波で外国人の訪問が完 布されており、本年はいよいよ行政面での本格 全に途絶してソフトオープンした上海の花園 的な改革が緒に就くと期待している。 飯店に閑古鳥が鳴いた年であった。海外からの 経済面では、間もなく発表となる 2013 年の 中国への評価は最悪であったが、筆者は既に 3 経済実績において GDP の前年比伸び率は 7.5％ つの合弁会社を立ち上げていたので、とにかく 以上が予想されて日本の GDP の 2 倍ぐらいにな 設立した合弁会社の経営を軌道に乗せること り、対外貿易総額は 4 兆ドルを突破して世界最 に必死であった。この年の中国の GDP は 1 兆 大の貿易大国となることが確実である。従って 8,548 億元 （78 年の 5.1 倍） 前年比伸び率 3.8％ 2014 年は「今後は経済の規模を追わない」こ 増、貿易総額は 1,154 億ドル（78 年の 18.3 倍） とが明確になるはずで、限界まで達した公害汚 前年比伸び率 3.4％増であった。 染の防止と拡大しすぎた所得格差の是正に注 3 番目の午年は 21 世紀に入っての 2002 年、 力されるはずである。道はこれまでよりはるか 中国が WTO に加盟しユーロが通貨として世界に に困難であることが予想されるが、ここまで大 流通を始めた。第 16 期中国共産党全国大会で きくなった中国が国際社会での存在感を確実 総書記が江澤民氏から胡錦涛氏に交代し、朱鎔 にするためにも避けて通れない道である。 基総理も翌年 3 月に引退した。筆者の中国での (総 経 理 3 古林恒雄 2014/1/14 記 ) 201401 華鐘通信№227 特別報告-1 『2013 年華鐘コンサルタントグループ 財税コンサルティングセミナー』開催 企業管理部 葉 曄 会員企業様の財務担当の方々が日常ぶつかる 財務税務問題を検討する『2013 年華鐘コンサル タント 財税コンサルティングセミナー』を 2013 年 12 月 23 日午後、上海斯格威鉑爾曼大酒店にて 開催しました。 このセミナーは弊社の企業管理部・業務部等が 中心となり実施したもので、弊社に会計税務関連 業務を委託頂いている会員企業様の中国人財務 担当 60 余名の方々にご出席頂きました。中国人 のお客様向けのこの種のセミナー実施は、2010 講師を務める顧中鈺副総経理 年に初めて開催して以来、今回が 5 回目となりま す。 当日は、先ず企業管理部・張靖主任と業務部・ 王南晴主任が挨拶とともに同部門の業務内容等 を紹介し、続いて、顧中鈺副総経理（企業管理部・ 業務部等を担当）より、『企業撤退業務等につい て－実務を中心に』をメインテーマに、最近の経 済のマクロ情勢も交えながら企業の清算撤退に 関わる財務・税務・労務等各分野の注意事項を詳 当日のセミナーの模様 細に解説しました。 企業の撤退は非日常業務であり、殆どの参加者 にとっては経験したことの無い内容であったためか、講演を新鮮にとらえた方も多かったよう で、皆様熱心に耳を傾けておられました。 その後、弊社の長年の合作パートナーである上 海申洲税務師事務所の陳勝泉所長が外部講師と して、『税収政策解釈と実務案件分析』をテーマ に、昨今関心が寄せられているクロスボーダーサ ービスの増値税免税政策他について実務も踏ま えて解説しました。 そしてセミナーの終わりに際し、古林恒雄董事 長・総経理が会場に駆けつけ、ご出席頂いた会員 企業の皆様に御礼を申し上げました。その中で、 日中両国はその経済関係においては大変強い相 御礼の言葉を述べる古林董事長・総経理 互補完性があり、最近の日中関係の状態は一時の 4 201401 華鐘通信№227 もので、今後の両国関係の改善と中国経済の発展を楽観視していると述べました。 セミナー終了後のレセプションでは、某テレビ番組を真似たゲームも行われ、最初は要領が 分からず戸惑っていた参加者も次第に慣れて会場は大いに盛り上がりました。 全プログラム終了後に回収した 59 枚のアンケート回答には全参加員より満足との回答を頂き、 また今後のセミナーへの要望についても貴重なご意見を頂きました。これらのご意見を次回か らのセミナーに反映させて頂きます。 ご参加頂いた皆様に改めて、感謝申し上げますと共に、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上 げます。 セミナー全プログラム終了後の記念写真 a a 『2013 年華鐘コンサルタントグループ a 財税コンサルティングセミナー』概要 『現地法人清算の場合の注意事項』 撤退方式 清算前に試算すべい清算必要資金総額 清算期間開始後の注意事項 経営期間内税務問題遡及 所得税処理規定 その他の注意すべき問題 清算余剰金分配 『営業税改め増値税のクロスボーダー課税業務の増値税免税』 ------華鐘コンサルタントグループ 副総経理 顧中鈺 『税収政策解釈と実務案件分析』 クロスボーダーサービス免税政策の解説 サービス項目対外支払新政策解説 資産損失税前控除確認実例 非居住企業の企業所得税政策実例 ------上海申洲税務師事務所 5 所長 陳勝泉 201401 華鐘通信№227 |華鐘ニュース 華鐘コンサルタント会員向け「中国ビジネス 1 日相談会」開催します 『月刊華鐘通信』編集部 年が明けて、会員企業の皆様はお忙しい毎日と 思いますが、今般、華鐘コンサルタントの会員企 業様と会員様が紹介される非会員様向け「中国ビ ジネス 1 日（無料）相談会」を開催いたします。 安倍内閣になって、日本と中国の政治的な関係 は悪化していますが、中国現地では昨年の 9 月末 にユニクロが世界最大の旗艦店を上海中心部に開 店して、円安で日本の 1.5 倍近い販売価格にもか かわらず大繁盛しており、また日系の自動車各社 も悪い悪いと言われながらも、昨年度 294 万台（日 本の総販売台数の半分以上）を販売して、過去最高となりました。中国政府は 2014 年度も引き続 き内需の振興に最大限の努力を続けて行くことを明らかにしており、また中国（上海）自由貿易 試験区に見られるように、外資系企業に対する規制緩和も急ピッチで進められています。円安の 現在、日本製品を中国に売り込むには絶好のチャンスとも言えます。 弊社は、現在日本企業様とその現地法人様、或いは中国各地の政府機構と開発区など、総計 900 余社に会員登録を戴き、ご相談に来られるお客様は毎日 20 名様前後、また書面でご質問を寄せら れるお客様も毎日 10 数社に上り、書面での回答実績は既に 22,000 問を突破しました。 お客様のお悩みは各社多様であり、現地法人の財務会計、税務、人事労務、土地取得、工場建 設、或いは現地企業の再編、撤退に伴う税務、人員整理、会社清算などに関して、会員企業様（会 員企業のご紹介者も含む）のために、「中国ビジネス 1 日（無料）相談会」を開催いたします。 ご相談に応じるのは華鐘コンサルタントの古林恒雄董事長と日本拠点の株式会社華鐘コンサル ティング（本社：大阪市）の陳庚コンサルティング部長の両名ですが、中国事業拠点からの撤退、 事業再編統合、環境問題による操業場所の移転、従業員の労務問題、現地での品質管理、設備輸 出販売にまつわる問題点、上海自由貿易試験区での企業設立等のご質問についても承りますので、 ご希望の会員企業様は、どうぞふるってご参加いただきますようにお願い申し上げます。 ■ 会員企業様向け『中国ビジネス１日相談会』開催要領 華鐘コンサルタントの会員企業様及び会員企業様のご紹介がある非会員企業様のみを対象とし て、ご相談時間は 1 社 40 分～1 時間を予定しています。別紙申込書でお申込み下さい。 大阪会場： ◆日 時：2014 年 2 月 13 日(木)、9 時～17 時 ◆場 所：㈱華鐘コンサルティング、大阪市中央区道修町 2-2-11 ベルロード 4 階 名古屋会場：◆日 時：2014 年 2 月 14 日(金)、9 時～17 時 ◆場 所：名古屋商工会議所 3 階第 2 会議室、名古屋市中区栄道修町 2-10-19 （なお、名古屋会場は東海日中貿易センターと共催になります。） 東京会場： ◆日 時：2014 年 2 月 20 日(木)、9 時～17 時 ◆場 所：八重洲サンスカイルーム 7 階、中央区八重洲 2-2-1 酒類販売新八重洲ビル 6 201401 華鐘通信№227 |華鐘ニュース 日本精鉱㈱出資の日銻精礦（上海）商貿有限公司が開業式挙行 2013 年 12 月 16 日、弊社会員企業である 日本精鉱株式会社様の独資中国法人『日銻 精礦（上海）商貿有限公司』の開業式典が 盛大に開催されました。同社は弊社の支援 の下に設立された商貿型企業であり、弊社 からは古林総経理と能瀬副総経理が参加 しました。式典では、日本精鉱株式会社の 木嶋正憲代表取締役社長の開会挨拶に続 き、日銻精礦（上海）商貿有限公司の坂東 二郎董事長兼総経理が挨拶され、日本国駐 上海総領事館の丸山浩一首席領事、と双日 開業挨拶をされる日本精鉱㈱木嶋正憲代表取締役社長 株式会社の大野滋執行役員中国総代表が 祝辞を述べられました。 日本精鉱株式会社様は、アンチモン化合 物の製造・販売のトップメーカーですが、 その 100%出資会社である日銻精礦（上海） 商貿有限公司様は、合成樹脂、ゴム、繊維 等の難燃助剤として用いられる三酸化ア ンチモンを中国内の OEM メーカーより仕入 れて、自動車部品メーカー、ＯＡ機器メー カー、樹脂メーカー他に販売する業務に従 事されます。 鏡開き 式典上では、昭和 10 年の会社創業から 現在に至るまでの日本精鉱株式会社の歴史及び兵庫県養父市の中瀬金山に端を発するアンチモン 製錬の歴史等の紹介が DVD 映像を用いて行われ、我々の日常生活の様々な面において如何に三酸 化アンチモンが幅広く用いられているかについても理解を深めることができました。 ■ 日銻精礦（上海）商貿有限公司について 日銻精礦（上海）商貿有限公司は、日本精鉱グループとしては初の海外現法であり、その詳細 は以下の通りです。 (1)会社名：日銻精礦（上海）商貿有限公司 (2)董事長兼総経理：坂東二郎 (3)住 所：上海市長寧区娄山関路 83 号新虹橋中心大廈 2628B 室 (4)資本金：人民元 588 万元 (5)営業内容：アンチモン製品などの販売、市場調査、研究開発、情報収集。 (本稿の全文につきましては当事者のお客様のご同意をいただいて掲載しています。) 7 201401 華鐘通信№227 |華鐘ニュース 3 名の元老級社員、2013 年末にて退職、非常勤顧問に就任 2013 年 12 月末にて，華鐘コンサルタント関連企業の 3 名の元老級社員(上海華鐘投資コンサル ティング㈲の陳寧助理総経理、㈱華鐘コンサルティングの鈴木雅美コンサルティング部長 及び 上海華鐘コンサルタントサービス有限会社の王松盛総経理)は同時に退職し、それぞれ非常勤顧問 に就任します。陳寧女士は引き続きグループの非常勤董事として中国側との調整と政府関係を主 とする対外業務をサポートし、王松盛総経理の後任は、現在企業管理部、再編部、業務部、弁公 室を主管する顧中鈺副総経理が兼任し、㈱華鐘コンサルティング鈴木部長の後任には陳庚(現コン サルティング部課長)が就任します。3 名の元老級社員は 19 年前の会社設立と同時に入社し、会 員サービス、中国市場調査、各種文書資料の翻訳、中国現地法人設立支援等、各分野において会 員企業様にサービスを提供する業務経験は既に 20 年弱となりました。退職後は毎日出勤しません が、顧問として各人の得意分野において『華鐘コンサルタント』に貢献し、会員企業様が必要と するコンサルティングサービスを提供させて頂きます。 3 名のE-mailアドレスは引き続き有効であり、個人的にはそれぞれ対応しますが、会社の業務 に関わる具体的なコンサルティング要求につきましては、直接会員企業様の会員部担当、又は弊 社E-mailアドレス：[email protected] にご連絡下さいます様、宜しくお願い申し上げます。 ■ 華鐘コンサルタントグループ 3 名の顧問の略歴 陳 寧(2014 年 1 月より非常勤高級顧問/現・助理総経理) 69 年より黒龍省嫩江へ知識青年として、冬は－40 度Ｃの極寒の地に下放されて 4 年 半を過ごし、その後南通如皋に下放。74 年工農兵大学生として上海紡織工学院(現在 東華大学)紡織機械学部に入学、78 年卒業後、上海紡織科学研究院で 10 年勤務。88 年～90 年東京の日本語学校で日本語を習得後、90 年～94 年迄宇都宮大学教育学部大学 院に留学。94 年教育学修士号を取得し、上海華鐘コンサルタントサービス(有)に入社して中国に帰 国、華鐘コンサルタントの第 1 期スタッフ。04 年に上海市公認コンサルタント専門家証書を取得。 鈴木雅美(2014 年 1 月より非常勤諮詢顧問/現・㈱華鐘コンサルティング コンサルティング部長) 95 年 11 月より上海駐在、当時の鐘紡㈱上海駐在員事務所駐在員を兼務。主に会員企 業や新規顧客企業の窓口業務などを担当。また月刊華鐘通信の編集を担当。86 年、宝山 製鉄所関連の業務で上海を初めて訪れたが、その時はまさか自分が 21 世紀を上海で迎 え、コンサルティング業務に従事していること等想像もしていなかった。09 年 2 月末に 上海勤務を終えて大阪に帰任。大阪では若いメンバーに囲まれて、上海華鐘設立当初の頃の小世帯であ った時の事を思い出しながらコンサルティング業務等に従事。趣味はなかなか上達しないテニス。 王松盛(2014 年 1 月より非常勤諮詢顧問/現・上海華鐘コンサルタントサービス(有)総経理） 56 年上海生まれ。94 年の上海華鐘コンサルタントサービス有限会社設立から、 一貫して市場調査業務に従事。約 20 年間、豊富な社会経験と勤勉な態度で、顧客 からの多岐にわたる調査業務を順調にこなしてきた。その主管である市場部では調 査業務等 5 つの分野のサービスを提供している。（具体的には①市場調査、②企業 経営状況調査、③中国市場開拓支援、④指定商品関連調査、⑤化粧品関連各種許可取得代理申請。） また初代の『華鐘』工会主席。 8 201401 華鐘通信№227 |華鐘ニュース 社員 2 名、2013 年上海・杭州国際ハーフマラソンを完走 『月刊華鐘通信』編集部 昨年、弊社社員 1 名が上海国際マラソンに参 加しましたが、今年は工程部の許歆鐳項目経 理が初マラソンとして上海国際マラソンに、 企業管理部の朱斌華項目経理が杭州国際マ ラソンにそれぞれハーフマラソン(21.0975 ㎞)に挑戦しました。 工程部の許歆鐳は 7 月から練習を始め、9 月に参加を申込みました。12 月 1 日午前 7 時、上海中山東一路外灘陳毅広場をスタート し、中山東一路～河南南路～南京路～華山路 ～常熟路～淮海中路～西藏南路～造幣局路 工程部・許歆鐳と成績証書 ～龍華路～中山南二路のコースを走りぬき、 ゴールの上海体育場にたどり着きました。そ のタイムは 2:21:07 で大会組織委員会よりメ ダルと成績証明が交付されました。 マラソン愛好者として何度もレースに参 加している企業管理部の朱斌華によれば、上 海国際マラソンの申込者は非常に多く、申込 当日数時間でハーフマラソンの部は定員と なったため、11 月 3 日の杭州国際マラソンに 参加したとのことです。杭州の大会は上海よ りも 1 ヶ月早く開催され、準備不足からその 企業管理部・朱斌華と成績証書 成績は本人に取っては不満でしたが、走りな がら杭州の美しい秋景色を堪能出来たとのことでした。 杭州のマラソンコースは西湖、茶園、銭塘江風景区をメインに設定され、まるで一幅の絵のよ うな世界で最も美しいマラソンコースの一つと言えます。そのキャッチフレーズは“グリーンレ クレーションスポーツ”で、市民の 健康理念を強調して、フル(42.195 ㎞)、ハーフ(21.0975 ㎞)に加え、 ショート(13 ㎞)、ミニ(6.8 ㎞)、フ ァミリー(1.2 ㎞)、デート(3.5 ㎞) の各コースを設けて、多くの人に参 加の機会を提供しました。 2 名の男子社員の完走に敬意を表 2013 年上海(左)と杭州(右)の国際マラソンコース 9 したいと思います。 201401 華鐘通信№227 特別報告-2 中国知財リスクの最近の動向-----重要性を増す営業秘密漏洩対策 華鐘グループパートナー：上海堅山管理咨詢有限公司より寄稿 日系企業の営業秘密漏洩事件の大部分は中国で発生しており、回復し難い被害を受けた企業も 多い。従来は、元従業員が在職時に知得した営業秘密を転職先等で用いるケースなど、人を介し た漏洩が大半を占めていた。しかし、最近では、インターネット上に匿名で営業秘密が掲載され るケースが頻発するなど、漏洩ルートの多様化、漏洩リスクの上昇傾向が認められる。本稿では、 営業秘密漏洩による被害の現状を紹介したうえ、その予防・対応手段に言及する。 ■営業秘密の漏洩が企業に与えるダメージ 2013 年 4 月に、日系企業（家電部品メーカー） の営業秘密漏洩事件に関する判決が浙江省内の 営業秘密 不正取得 原告の従業員 X が、離職時に営 業秘密（製品図面等）を持ち出し 営業秘密 不正使用 X が、新会社を設立。不正取得し た営業秘密を用いて生産を開始 訴訟① 原告が X による営業秘密の使用 を発見し、X に対し営業秘密侵害 訴訟を提起。原告有利な状況であ ったため、X は新会社を清算し、 同業界の Y 社に営業秘密を提供 訴訟② 原告が Y 社に対し営業秘密侵害 訴訟を提起。Y 社が原告の営業秘 事件の概要 密を不正取得した証拠がなかっ たため、原告敗訴 法院で下された。原告は元従業員 X を被告として、 営業秘密侵害訴訟を提起したが、X の執拗な訴訟 工作に遭い敗訴した。結果的に、原告は次のよう なダメージを受けることとなった。 ①利益の喪失：正規品価格および販売数量の低下 ②支出の増加：調査、訴訟費用等の発生 ③競合他社（Y 社；営業秘密転得者）の出現 ④訴訟における営業秘密の一部追加開示 原告の被った具体的な被害額は判決時点で 数百億円に上り、また、被告側に開示されてしま った営業秘密については、世界中で自らの独占権 事件の概要 を失うこととなった。営業秘密の漏洩事件では、こうした金銭面等での被害に加え、不正入手者 が営業秘密（技術）について特許出願し、原告が当該技術を使用できなくなる事態が発生するな ど、事業の根幹に関わる問題も発生し得る。 ■中国は営業秘密漏洩の最大リスク国 日本経済産業省が実施した「我が国製造業における技術流出 問題に関する実態調査」（日系企業向けアンケート調査）では、 不正な技術漏洩に遭遇した日系企業の６３．５％は中国で事件 に遭遇していることが判明しており、他国での状況に比して突 出した数値となっている。判例等の統計では、漏洩事例の９０％ 程度において、現職または元従業員を介して営業秘密が漏洩さ れており、中国での営業秘密管理の不徹底が示唆されている。 一方、2013 年 8 月には、企業の社外秘資料や内部文書が１、 流出先 割合（社数） 中国 63.5％（80） 韓国 34.1％（43） 日本 30.2％（38） 米国 8.7％（11） 欧州 8.7％（11） その他の国 28.6％（36） 日系企業の国別不正技術流出率 ２年前より「百度文庫」に大量流出していることが各種メディアで報道された。日本の大手企業も 多数被害を受けているものとされている。最近では、独立サイトにおいて未公開の新商品情報等が 掲載されるケースも頻発しており、漏洩ルートの多様化・漏洩リスクの上昇傾向が認められている。 10 201401 華鐘通信№227 ■対策の難点 営業秘密の漏洩に対しては、予防と事後対応の観点から対策を講じる必要があるが、中国では、 例えば次のような理由から、事後対応に支障をきたすことも多い。 ①法的手続採用の困難：営業秘密の不正取得者（主に退職者）の中には、在職していた企業に反 感を持ち、且つ当該企業が秘密にしておきたい他の情報を知得している者も存在し、そのよう な相手とは表だって対決し難い場合も多い。また、営業秘密の不正使用を刑事立件するには、 被害額が５０万元を超えることを証明する必要があり、法律適用のハードルが高い。 ②営業秘密侵害立証の困難：営業秘密の不正取得者と使用者が異なる場合、侵害認定を得るには 両者の関係を証明する必要があるところ、多くの場合そうした立証は極めて難しい。 ③低い法運用の予測可能性：訴訟等の法的手続においては、不正取得者が法院等に働きかけ不当 な結論に至るおそれがある。 従って、営業秘密を保有する企業は、その管理徹底をはかるとともに、問題が発覚した際には、 不正取得者に気付かれる前に、迅速な証拠固めを行い対応することが求められる。 ■企業に求められる対応 漏洩ルート 営業秘密の漏洩ルートには、一般に右図のもの が想定される。図の黒い矢印で示した正規ビジネ 営業秘密 保有企業 ス遂行時の漏洩は、契約充実、従業員の意識付け 漏洩先 不正アクセス・入手 不正アクセス者 共同・委託研究 大学・研究機関 技術ライセンス 競合他社 転職 or 不正開示 競合他社 退職・競合社設立 新設企業 等により予防することが必要となる。白い矢印の 不正漏洩を予防するには、例えば離職者との間で 営業秘密関連資料の回収・秘密保持契約を徹底し、 従業員 セキュリティを強化することが求められる。 漏洩発覚後の事後対応では、①対象となる情報 が営業秘密に該当するか、②不正取得者と争うこ とにリスクはないか、③侵害認定に十分な証拠が 不用意な開示 取引先 主な営業秘密の漏洩ルート 存在するか、などが問題となることが多い。営業 秘密と是認されるには、法律上「秘密管理性」を求められるため、社内規定等において営業秘密 を明確化し適切な管理措置を施さねばならない。そのうえで、事件の状況に鑑み、対策の方針（ハ ードランディングかソフトランディングか）を選択し、速やかに証拠を確保することが望ましい。 不正取得者が従業員である場合、証拠はパソコンもしくは携帯電話から得られる可能性が高いた め、営業秘密に接する従業員の携帯は予め会社支給とし通話履歴の調査を可能にしておくととも に。パソコン等記録媒体の情報は、不正取得者が隠蔽する前に、特殊技術を有する調査会社等を 通じ、収集および分析に努める必要がある。 上海堅山管理咨詢有限公司 会社概要 (1)住 所：上海市成都北路 500 号峻岭広場 2202 室 (2)代表者：丸山悦実（総経理） (3)設 立：2010 年 9 月 16 日 (4)拠 点：上海本社、広州事務所、義鳥事務所、杭州事務所 (5)従業員：合計 50 名（2014 年 1 月現在） (6)業務内容：知的財産権の取得･侵害調査、保護及び電子データ、企業内部リスクに 対する解決案の提供等のコンサルティングサービス。 11 201401 華鐘通信№227 ¤特別記事 SHIS より会員の皆様へ“1314”新年のご挨拶 上海華鐘信息管理諮詢有限公司（SHIS） 各会員企業様、2014 年新年のお喜びを申し上げます。旧年中は会員企業の皆様には多大なるご 愛顧をたまわり、誠にありがとうございました。また、本年も引き続き会員企業の皆様へのコン サルティングを提供してまいりますので、何卒、よろしくお願い申し上げます。 この月刊華鐘通信がお手元に届くころ、中国上海は今より更に“年末”の雰囲気が濃くなり、 街中が新年の“大紅色(赤色)”に染まります。デパートや街中で“新年好”の BGM が流れ、ショ ートメッセージやメールでの挨拶には“1314”が多く見られます。この“1314”は 2013 年から 2014 年へ時が移るために見られる「単語」で、中国語の“一生一世”を意味し、恋人の間では「永 遠にずっと一緒に」、友人間では「これからもずっと友達」、取引先との挨拶では少々軽い感じ にはなりますが「これからも引き続きよろしくお願いいたします」という意味合いで使用されて いるようです。 「“宇宙は広大で、星は煌く。70 数億人がこの地球上で共同生活を送っている。互いに助け合 い、協力して難関を乗り越え、ともに発展していかなければならない。”という習近平総書記の 新年の挨拶とともに、われわれは 1314 を通り抜け、新たな 1 年を迎えた。」と、インターネット 上に新年の挨拶を掲載している人も見受けられます。 SHIS の各業務部門担当者からも会員企業の皆様へ新年のご挨拶をお届けいたします。 SHIS 総経理 程暁星より 新年を迎えるにあたり、SHIS より会員の皆様へご挨拶申し上げます。 2013 年は激しい市場競争に晒された厳しい年となりましたが、弊社は顧客満足度アップを最優 先事項として、皆様に専門的なコンサルティングサービスを提供してまいりました。会社として よい成績を納められたことは、会員企業の皆様からの支持と信頼をいただきましたことと無縁で はありません。また、SHIS の従業員も持てる限りのパワーを発揮しました。 2014 年は、「華鐘人」の理想とパワーを凝縮し、改革、発展、創造、実り豊かな年であると信 じております。新年の高らかな鐘の音とともに、新たなスタートラインから出発します。 皆様にとって 2014 年がより豊かで楽しく充実した年でありますよう、祈念します。 ERP コンサルティング部主任 厳氷より ERP 部門の主任として、2013 年は部門全体を率い、多くのお客様に ERP の選定、ソリューショ ン(解決方案)、システム導入、メンテナンス業務を提供してまいりました。2013 年は特に、ERP システム診断、ERP 有効利用の提案、グループ企業への ERP 導入の各方面で大きく成長できた年 でした。 2014 年は引き続き部門全体のスキルを磨き、多くのお客様の業務拡大・業務発展のお手伝いが できることを希望しております。ERP 部門として、より効果的で質のよい、お客様のニーズに合 12 201401 華鐘通信№227 った全面的なコンサルティングを提供してまいります。 IT コンサルティング部主任 倪佳佶より 2013 年が過ぎ去り、2014 年は新たな期待を持ってスタートしました。華鐘グループの会員企業 様には、長期にわたるご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。新たな 1 年、新たな気分で迎 えられることを光栄に感じます。 SHIS は今年もお客様のニーズを的確に捉え、新たな挑戦をしていきたいと思います。「華鐘人」 として高度な使命感と責任感を持ち、お客様の発展、華鐘グループの発展を担うべく、努力まい 進していきます。 皆様の健康、ご家庭の和睦を祈念し、新年の挨拶とさせていただきます。 管理コンサルティング部会計サポート担当 鄭秋婷より 2013 年は、私個人にとっては模索の年であり、先輩から引き継いだ業務を担当しながら、日系 企業へのサポートという新たな業務を担当してまいりました。内外の各方面からご指導、ご鞭撻 を賜りましたこと、改めて御礼申し上げます。 担当する会計サポートでは、毎月の財務帳票チェック、税務申告を担当し、企業の管理層の皆 様に財務諸表を提出し、財務関連のご提案を行いました。また、財務の担当者様からは、電話で のコンサルティングに対して好評をいただいております。 午の年にあたり、会員企業の皆様にひとあし早い新年のご挨拶をお送りします。皆様のご健康、 家庭円満、業務発展をお祈りします。2014 年も多くのお客様に喜んでいただけるコンサルティン グ業務の提供を目指し、自己研鑽してまいる所存です。 カスタマーサービス部主任 金森愛より 2014 年は華鐘コンサルタン トグループ創立 20 周年を迎え、 私の「華鐘人年齢」は 14 歳とな ります。これまで、会員企業様 に対して日本語での ERP、IT、 会計サポートの窓口業務を担当 し、お客様からは多くのご指導、 ご鞭撻を賜り、誠にありがとう ございました。 2014 年、SHIS 全体の日本語対 応能力アップなど、後進の指導 なども強化し、よりご満足いた だける SHIS となるよう、努力してまいります。 2014 年が皆様にとってより発展の年となること、ご健康ご多幸をお祈りしております。 13 201401 華鐘通信№227 以 上 新規会員企業様のご紹介 新規会員企業様のご紹介(2013 年 12 月) 『月刊華鐘通信』編集部 弊社は設立より 20 年来、会員企業様向けに各種サービスを提供する会員制をとっており、2013 年 12 月末現在、登録頂いている会員企業様は 900 社となりました。これまでのご愛顧・ご支援に 社員一同心より感謝申し上げますと共に、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。 ☆ 2013 年 12 月新入会会員企業 A1905 天昇塑料(常州)有限公司 Z1906 日銻精礦（上海）商貿有限公司 A1907 中央復建コンサルタンツ株式会社 Z1909 華菱科技(蘇州)有限公司 A1910 伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社 Z1911 蘇州鯖精自動機械有限公司 A1912 住化農業資材株式会社 A1372 東芝ライテック株式会社 A1228 ロート製薬株式会社 ☆ 2013 年 12 月ご入会会員企業様のご紹介 日銻精礦（上海）商貿有限公司(Z1906) NIHON SEIKO (SHANGHAI) CO., LTD. 日本本社HomePage：http://www.nihonseiko.co.jp 代表者： 住所：〒200336 董事長・総経理 上海市長寧区娄山関路 83 号新虹橋 坂東二郎 中心大厦 2628B 室 Tel：021-3133-2681 Fax：021-3133-2604 日銻精礦（にっていせいこう）の「銻」は中国語でアンチモンの意味です。 金へんに弟、金とアンチモンが同じ鉱石に含まれることが多いからです。 弊 社は合成樹脂やゴム製品、合成繊維などの難燃助剤として用いられる三酸化 アンチモンを中国の OEM 工場で製造し、中国国内で販売しております。製造 から品質管理まで指導し、且つ、日本本社（日本精鉱（株））で品質チェックした製品を提供し ておりますので安心してお使い頂けます。 「アンチモン」と言えば「日銻精礦」とご贔屓の程、 宜しくお願い申し上げます。 ※ 既存企業様については、弊社ホームページに掲載させていただいております。 ※ 会員企業様におかれましては、中国での事業についてお困りのお客様がおられれば、弊社をご 紹介いただければ有り難く、よろしくお願い申し上げます。 14 201401 華鐘通信№227 日刊華鐘通信関連情報 日刊華鐘通信：「中国ビジネス相談 Q&A」、「華鐘グループのお知らせ」 バックナンバー(2013 年 12 月) 『月刊華鐘通信』編集部 2013 年 12 月の「中国ビジネス相談 Q&A」、「華鐘グループのお知らせ」のバックナンバーは以下 の通りです。「中国ビジネス相談 Q&A」、「華鐘グループのお知らせ」を掲載した『日刊華鐘通信』 並びに『月刊華鐘通信』のバックナンバーは会員専用ホームページでご覧頂けます。 ☆中国ビジネス相談 Q&A 月 日 No. タイトル 12 月 2 日 3202 2013 年 10 月後半に公布された法律、規定、通知類について 12 月 3 日 3203 『上海市炭素排出管理試行弁法』について 12 月 4 日 3204 中国（上海）自由貿易試験区内の企業の登記管理について(1) 12 月 5 日 3205 中国（上海）自由貿易試験区内の企業の登記管理について(2) 12 月 6 日 3206 『電信及びインターネットユーザー個人情報保護規定』について 12 月 9 日 3207 『臨港地区“双特メカニズム”実施政策 30 条』について（１） 12 月 10 日 3208 『臨港地区“双特メカニズム”実施政策 30 条』について（２） 12 月 11 日 3209 信用失墜被執行人リストの公開・検索について（１） 12 月 12 日 3210 信用失墜被執行人リストの公開・検索について（２） 12 月 13 日 3211 2014 年の法定休日について 12 月 16 日 3212 2013 年 11 月前半に公布された法律、規定、通知類について 12 月 17 日 3213 改正『中華人民共和国商標法』について（１） 12 月 18 日 3214 改正『中華人民共和国商標法』について（２） 12 月 19 日 3215 改正『中華人民共和国商標法』について（３） 12 月 20 日 3216 『都市排水及び汚水処理条例』について 12 月 23 日 3217 『中国人的資源発展報告（2013）』について 12 月 24 日 3218 『2014 年関税実施方案』について 12 月 25 日 3219 中国企業を含む外国企業の日本進出手続について（１） 12 月 26 日 3220 中国企業を含む外国企業の日本進出手続について（２） 12 月 27 日 3221 2013 年 11 月後半に公布された法律、規定、通知類について 12 月 30 日 3222 『企業年金・職業年金の個人所得税に係る問題に関する通知』ついて 12 月 31 日 3223 2014 年 1 月の北京市・上海市・広州市における展示会情報 15 201401 華鐘通信№227 ☆華鐘グループのお知らせ 月 日 No. タイトル 12 月 2 日 3202 2013 年秋季セミナー(日本会場)4 日目：大阪会場 12 月 3 日 3203 2013 年秋季セミナー(日本会場編)の最終となった横浜会場 12 月 4 日 3204 小原雅博駐上海日本国総領事の著書『チャイナジレンマ』 12 月 5 日 3205 弊社 陳寧助理総経理の奈良女子大学での講演 12 月 6 日 3206 「2013 金秋・中国塩城市視察会」が開催 12 月 9 日 3207 『和光純耀（上海）化学有限公司』の開業式典開催 12 月 10 日 3208 2013 年度 ISO 内部評価審査を実施 12 月 11 日 3209 華鐘コンサルタントの微博、微信の公式サイト運用開始 12 月 12 日 3210 『上海市専業サービス貿易重点単位』(コンサル類)証書を再取得 12 月 13 日 3211 嘉興経済技術開発区先進製造業推奨会の開催 12 月 16 日 3212 『上海外資』、公関部・兪主任の四川地震後の交流実録を掲載 12 月 17 日 3213 『月刊華鐘通信』№226 (2013 年 12 月号)「電子版」発行 12 月 18 日 3214 2013 年度 ISO 外部評価審査、順調に終了 12 月 19 日 3215 上海市国際サービス貿易業界協会、自由貿易試験区セミナーを開催 12 月 20 日 3216 社員 2 名、2013 年上海・杭州国際ハーフマラソンを完走 12 月 23 日 3217 大阪商工会議所主催：中国ビジネス 1 日個別無料相談会 12 月 24 日 3218 2014 年度の華鐘コンサルタントグループの休日日程について 12 月 25 日 3219 『Whenever BizCHINA』、古林総経理インタビュー記事・｢中国経済は安定成長が続く 腰 を据えて内販に取り組め｣を掲載 12 月 26 日 3220 3 名の元老級社員、2013 年末にて退職、非常勤顧問に就任 12 月 27 日 3221 グループ聯合工会、『社員文庫』を設置、社員余暇活動をサポート 12 月 30 日 3222 『Whenever Bizpresso』華鐘通信第 77 回、『中国知財リスクの最近の動向、重要性増 す知財問題への対応』を掲載 12 月 31 日 3223 上海市政府より古林董事長・総経理へ年末のご挨拶 16 201401 華鐘通信№227 ビジネス Q＆A コーナー (日刊華鐘通信：中国ビジネス相談 Q&A より転載) 日刊華鐘通信 No.3204 華鐘コンサルタントグループ会員専用 2013 年 12 月 4 日(水) ★ 中国ビジネス相談Ｑ＆Ａ ■ 中国（上海）自由貿易試験区内の企業の登記管理について(1) Q: 中国（上海）自由貿易試験区内の企業の登記管理について、教えて下さい。 ＜登録資本払込み引受け登記制＞＜先照後証＞＜年度報告公示制＞＜広告＞ A:登録資本払込み引受け登記制、“先照後証（先に営業許可証、後で経営許可を取得）” 登記制、年度報告公示制ほかに関する通達が、工商行政管理部門より出されています。 1. 政策の背景 中国（上海）自由貿易試験区（以下、試験区という）の建設を推進し、試験区に適応した市場 参入監督管理体系を構築するために、『中国（上海）自由貿易試験区全体方案』<注 1>、『中国 （上海）自由貿易試験区管理弁法』<注 2>の規定に基づき、国家工商行政管理総局より、『中国 （上海）自由貿易試験区建設の支援に関する若干意見』 （2013 年 9 月 26 日付け工商外企字〔2013〕 147 号。以下、『若干意見』という）<注 3>及び上海市工商行政管理局より、『中国（上海）自由 貿易試験区内企業の登記管理に関する規定』（2013 年 9 月 30 日付け滬工商外〔2013〕329 号。以 下、『規定』という）<注 4>が示達されました。 また 10 月に入り、試験区ウェッブサイトには『自由貿易試験区投資手続 FAQ』（以下、『FAQ』と いう） <注 5>が出され（12 月 3 日現在計 36 の Q&A を掲載）、企業の登記に関しても説明されていま す。以下に、『若干意見』、『規定』及び『FAQ』の企業の登記に関する主な内容を解説致します。 2. 主な内容 (1) 適用範囲 ① 地域：中国（上海）自由貿易試験区内。 ② 対象：企業法人、非法人企業及びその分支機構。農民専業合作社・個人商工業者は含みません。 (2) 企業登記管理機関 上海市工商行政管理局及びその自由貿易試験区分局。 (3) 登録資本払込み引受け登記制と登録資本の最低限度額規定 『規定』は、『若干意見』の規定を細分化しています。 『規定』第 4 条 法律や行政法規が会社登録資本の払込みに別途規定を有する銀行・証券会 社・先物取引会社・ファンド管理会社・保険会社・訪問販売企業・対外役務合作企業、及び 募集して設立した株式有限公司等を除き、試験区内のその他の会社には登録資本払込み引き 受け登記制を実施する。 登記機関は、会社の全株主・発起人が払込みを引き受ける登録資本或いは引き受ける株式 の総額（即ち、会社登録資本）を登記し、会社の実際払込み資本金は登記しない。 『規定』第 5 条 会社の株主（発起人）は、その払込み引き受け出資額・出資方式・出資期 限等について自主的に約定し、会社定款に記載しなければならない。会社は、株主払込み引 き受け出資額或いは発起人の引き受け株式・出資方式・出資期限・納付状況を市場主体信用 情報公示システムを通して社会に公表しなければならない。会社の株主（発起人）は、払込 17 201401 華鐘通信№227 み・出資の状況の真実性・合法性について責を負わなければならない。 会社の株主（発起人）が出資を払い込んだ後、会社は定款を改訂することができ、登記機 関に定款登録を申請し、出資監査証明文書を提出しなければならない。 『規定』第 6 条 法律・行政法規・国務院決定が特定の産業の登録資本最低限度額に別途規 定を有する場合を除き、有限責任公司の最低登録資本 3 万元、一人有限責任公司の最低登録 資本 10 万元、株式有限公司の最低登録資本 500 万元の規定を取消し、会社設立時の全株主（発 起人）の初回の出資額及び割合の規定を取消し、取消会社の全株主（発起人）の貨幣出資金 額が登録資本に占める割合の規定を取消し、会社の株主（発起人）が満額払い込む出資期限 の規定を取消す。 試験区内で試行する登録資本払込引受登記制は、会社の株主(発起人)が出資を実際に払い込ま なくても良いということではありません。会社株主(発起人)はその払込引き受け出資額・出資方 式・出資期限等を自ら約定しなければならず、同時に会社定款に記載しなければなりません。 また法律・行政法規が会社の登録資本の実際の払込みに明確な規定がある場合(例：銀行・ 保険会社等)、会社は依然として登録資本の払込登記制を実行します。登録資本払込引受登記 を実行する場合も、法律・行政法規・国務院決定に特定業界の登録資本の最低限度額を規定す る場合、会社登録登記時にはやはり最低登録資本の要求があります。 また一部の業界は業界許可を発行する際、登録資本に対して特別な要求を有することがあり ます。投資者は会社の実際の状況に基づき会社の登録資本を慎重に確定する必要があります。 (4) “先照後証”（営業許可書を先に取得し、許可証を後に取得する）登記制 この“先照後証”登記制は、企業の市場参入コストを低減させるものと言えます。 『規定』第 7 条 法律・行政法規・国務院決定が企業登記の事前許可事項を規定する場合を 除き、試験区内の企業は、登記機関に登記申請し、営業許可証を取得すれば即、一般生産経 営活動に従事することができる。経営項目が企業登記事前許可事項に関連する場合、許可証 或いは批准文書を取得した後、登記機関に営業許可証を申請しなければならない。その他の 許可経営項目への従事を申請する場合は、営業許可証及び許可証或いは批准文書を取得しな ければならず、取得した上ではじめて経営活動に従事することができる。 (5) 外商投資企業の届出管理 『規定』第 8 条 外商投資参入特別管理措置一覧表（ネガティブリスト）以外の領域につい ては、試験区内の外商投資企業が登記機関に設立登記を申請し、併せて商務部門或いはその 授権単位にて届出するものとする。 『中国（上海）自由貿易試験区管理弁法』で示達された通り、外商投資参入特別管理措置（ネ ガティブリスト）以外の分野については、内資・外資一致の原則に従い、外商投資プロジェクト を許可制から届出制に改めます（但し、国務院が国内投資プロジェクトに対する批准を保留する と定めるものは除く）。また、外商投資企業の契約・定款の審査批准を届出管理に改めます。 ※ <注 1>～<注 5>の日中対照訳は弊社ＨＰ「法律データベース」に収納しています。 ※ また<注 1>、<注 2>については、弊社ＨＰ「ビジネスＱ＆Ａ」より関連の「中国ビジネス相談 (続く) Q&A」をご参照下さい。 18 201401 華鐘通信№227 日刊華鐘通信 No.3205 華鐘コンサルタントグループ会員専用 2013 年 12 月 5 日(木) ★ 中国ビジネス相談Ｑ＆Ａ ■ 中国（上海）自由貿易試験区内の企業の登記管理について(2) Q:中国（上海）自由貿易試験区内の企業の登記管理について、教えて下さい。 ＜登録資本払込み引受け登記制＞＜先照後証＞＜年度報告公示制＞＜広告＞ A:登録資本払込み引受け登記制、“先照後証（先に営業許可証、後で経営許可を取得）” 登記制、年度報告公示制ほかに関する通達が、工商行政管理部門より出されています。 2.主な内容(前号に続く) (6)外商投資広告プロジェクト登録制 広告業については、『中国（上海）自由貿易試験区外商投資参入特別管理措置（ネガティ ブリスト）（2013 年）』<注 6>には記載がありませんでしたが、『規定』は、外商投資広告 企業の参入制限を全面的に開放し、試験区内外商投資広告企業に対するプロジェクト審査批 准及び分支機構設立の審査批准を取消して届出制に改めることを明確にしました。 『規定』第 9 条 試験区内で外商投資広告企業の設立を申請する場合、或いは外商投資企業 が広告経営業務の追加を申請する場合、投資者の主体資格を取り消し、広告経営業績の条件 制限を取消し、投資者の設立や経営年数に対する要求を取消す。 試験区内の外商投資広告企業が分支機構の設立を申請する場合、企業の登録資本全額納 付、広告営業額が 2000 万元以上の条件制限を取消す。 『規定』第 10 条 試験区内外商投資広告企業のプロジェクトの審査批准及び分支機構設立の 審査批准には、届出制を実施する。（中略）試験区内外商投資広告企業が試験区外で分支機 構を設立する場合は、分支機構営業許可証を取得した後 7 労働日以内に、自由貿易試験区分 局に届出資料を提出しなければならない。 (7)“一括受理”の作業メカニズム 試験区内の申請者に便宜を図り、行政効能を高めるために、試験区内では“一括受理”の 作業メカニズムを実施します。新会社の設立は、名称審査・税務登記等を含め、全て試験区 管理委員会 1 階の工商登記フロア内で完了することができ、資料が完全に揃っていれば、4 労働日で営業許可証を取得することができます。 『規定』第 12 条 申請人は、必要に応じて電子データの交換により、或いは現場で企業登記 を申請し、外商投資企業審査批准（届出）・組織機構コード証の手続ならびに税務登記を実 施する。登記機関は、申請人が各職能部門に提出する申請資料を一括して収受し、関連の証 明や文書を一括して送達する。 (8)営業許可証の様式の統一 『農民専業合作社法人営業許可証』、『個人商工業者営業許可証』以外の営業許可証は統 一され、中国（上海）自由貿易試験区『企業営業許可証』となります。（2013 年 11 月 26 日 付け No.3198「中国ビジネス相談 Q&A：中国（上海）自由貿易試験区の新しい営業許可証案 の試行について」ご参照） 19 201401 華鐘通信№227 尚、試験区内で 10 月 1 日以前に営業許可証を取得した企業は従来の営業許可証も使用出来、 新版の営業許可証に交換交付の申請も出来ます（『FAQ』26）。 (9) 年度報告公示制 試験区内では、企業年度検査制度を企業年度報告公示制度へ改める試行を行います。 『規定』第 14 条 試験区内企業には、年度報告公示制を実施する。企業は毎年 3 月 1 日から 6 月 30 日の間に、市場主体信用情報公示システムを通じて登記機関に年度報告を提出すると 共に、社会に公示しなければならない。その年に設立登記した企業は、翌年から年度報告を 提出する。企業は提出した年度報告の真実性、合法性について責を負わなければならない。 『中国（上海）自由貿易試験区管理弁法』の規定に基づき、試験区内企業の年度報告公示 弁法を別途制定する。 『規定』第 17 条 登記機関は、政務情報共有プラットホームで企業登記・届出・許可審査批 准・年度報告・行政処罰情報を掲載、受領、フィードバックすることにより、情報共有を実 現する。 (10) 経営異常名簿制度の構築 『規定』第 16 条 登記機関は経営異常名簿制度を構築し、規定期限どおりに年度報告を公示 しない企業、或いは登記した住所（経営場所）で連絡がとれない企業等を経営異常名簿に登 載し、市場主体信用情報公示システムを通じて社会に公示する。 企業は経営異常名簿に登載された日から 3 年間、年度報告公示義務を履行していれば、登 記機関に正常記載の状態に回復するよう申請することができる。3 年を超えて未だ年度報告 公示義務を履行しない場合、登記機関はそれについて永久に経営異常名簿に登載し、正常な 記載状態に戻さず、厳重違法企業リストに入れるものとする。 (11) その他 『規定』第 18 条 区内企業が試験区から転出する場合、区外企業の登記管理の規定に基づい て手続しなければならない。 区外企業が試験区に転入する場合、本規定に基づいて手続する。 『FAQ』32.自由貿易試験区の企業の登録住所は虚構でもかまいませんか？ A：だめです。今回のビジネス登記制度改革は企業の登録登記管理まで及んでいませんので、 登録住所に対する要求はこれまでと変わりません。中国（上海）自由貿易試験区で登録する 企業の場合、登録住所は中国（上海）自由貿易実験区 28.78ｋ㎡内の合法的な商業用オフィス・ 工場・倉庫等でなければなりません。2012 年に改訂された『企業登録地規範化管理規定』の 基準要求に基づき、商業企業に登録地を提供する場合は 20 ㎡を下回らない独立した空間であ り、且つオフィスの番号が正確で重複しておらず、企業の倉庫登録地の場合は 30 ㎡を下回ら ず、且つ倉庫部分が合理的に分離されているものとします。不動産所有権証明書にて同一の 住所（部屋番号、位置）の家屋には、企業 1 社しか経営場所として登記することができませ ん。 ※ <注 6>の日中対照訳は弊社ＨＰ「法律データベース」に収納しています。また弊社ＨＰ 「ビジネスＱ＆Ａ」より関連の「中国ビジネス相談 Q&A」をご参照下さい。 20 (完) 201401 華鐘通信№227 日刊華鐘通信 No. 3211 華鐘コンサルタントグループ会員専用 2013 年 12 月 13 日(金) ★ 中国ビジネス相談Ｑ＆Ａ ■ 2014 年の法定休日について Q:2014 年の法定休日と連休スケジュールについて、教えて下さい。 ＜全国年節及び記念日休暇弁法＞＜2014 年一部法定休日に関する通達＞ A: 2013 年 12 月 11 日公布の『『全国年間祝祭日及び紀念日休暇弁法』改訂に関する 国務院の決定』（以下『弁法』。中国語：《国務院関于修改《全国年節及紀念日放 假弁法》的決定》）に基づき、『2014 年一部祝日・休日手配に関する通知』（2013 年 12 月 11 日付け国弁発明電〔2013〕28 号、以下『通知』。中国語：《関于 2014 年部分節假日安排的通知》）が公表されました。 1. 『弁法』の改定点 新改訂の『弁法』によると、来年度の法定休日数は変わりませんが、春節休暇の開始日は従来 の大晦日から正月 1 日に変更され、大晦日は労働日となります。 実際には中国国内の慣習として、大晦日は休日や半ドン、或いは業務に差し障りのない従業員 には午後早めの退勤を認めるなどの扱いをする雇用単位も多くあり、従業員は帰省の途に着いた り、家族団欒の除夜の晩餐に備えます。 2. 『通知』の法定休日と振替休日 これまで実施されていた振替出勤日・振替休日の手配の結果、7 連休の後に 9 日連続出勤とな ったり、交通混雑を招いたりしており、社会から非難・不満の声が上がっていました。これを受 け、本『通知』においては、元旦、清明節、端午節、中秋節は振替出勤を止める一方、春節・国 慶節を 7 連休、労働節を 3 連休にしました。これにより、2014 年の休日日数は計 21 日となり、 従来の 29 日より 8 日減となります。 元旦 春節 清明節 労働節 端午節 中秋節 国慶節 休日日数 連休期間 振替出勤日 1日 7日 1日 3日 1日 1日 7日 1 月 1 日(水) 1 月 31 日(金)～2 月 6 日(木) 4 月 5 日(土) 5 月 1 日(木)～5 月 3 日(土) 6 月 2 日(月) 9 月 8 日(月) 10 月 1 日(水)～7 日(火) 振替休日 ― ― 1 月 26 日（日)、2 月 8 日（土） ― 4 月7 日(月) 5 月 4 日(日) ― ― ― ― ― 9 月 28 日（日）、10 月 11 日（土） ― 21 日 3. 実際の運用と法定休日の扱い 本通知は国家機関に宛てたもので、外資系企業などの一般企業がこの通りにしなければならな い、ということではありません。政府はこのように休みますので、それを参考にして民間企業も 振替を行うなど、各企業の事情に応じて休日を設定してよろしい、ということであり、政府機関 が休みになれば仕事にならない企業はこれに合わせてもよく、企業によっては休日振替を全くせ ず、カレンダー通りの出勤と休日ということでもかまいません。 21 201401 華鐘通信№227 但し、連休のうち次の日は法定休日であり、他の日に振替えるのではなく、その日に与えなけれ ばなりません。法定休日に出勤させた場合、一般日の給与の 3 倍の給与を支払う必要があります。 法定休日 日数 元旦 春節 清明節 労働節 端午節 中秋節 国慶節 1日 3日 1日 1日 1日 1日 3日 法定休日 1月1日 1 月 31 日、2 月 1 日、2 日 4月5日 5月1日 6月2日 9月8日 10 月 1 日、2 日、3 日 (計 11 日) 4. 法定休日の消化促進について 華鐘コンサルタントグループの在中国各社の場合は、原則として通知の通り休日を設定します が、法定年休の取得を促すため、「会社が設定する年休取得日」（福利休暇日と呼んでいます） を設定して、一部の休日には振替出勤をしない、或いは連休を増やすなどしています。 会社がしかるべき法定年休日を手配せず、仕事の都合で従業員が法定年休を取得しなかった場 合、会社は、従業員の同意を得て翌年に未取得日数を繰り越して従業員に与えるか、一般日の給 与の 2 倍で買い取る必要があります。 （通知日本語訳：原文に一部の曜日を追記） 2014 年一部祝日・休日手配に関する通知 国弁発明電〔2013〕28 号 各省・自治区・直轄市人民政府、国務院各部委員会・各直属機構： 国務院の批准を経て、2014 年元旦・春節・清明節・労働節・端午節・中秋節と国慶節の休暇調 整日の具体的なスケジュールを以下の通り通知する。 1. 元 2. 春 3. 4. 5. 6. 7. 旦：1 月 1 日（水）を休日とする。 節：1 月 31 日（金）－2 月 6 日（木）を 7 連休とする。1 月 26 日（日）、2 月 8 日（土） は振替出勤する。 清明節：4 月 5 日（土）を休日とする。4 月 7 日（月）は振替休みとする。 労働節：5 月 1 日（木）－5 月 3 日（土）を 3 連休とする。5 月 4 日（日）は振替出勤する。 端午節：6 月 2 日（月）を休日とし、週末とつなげて連休とする。 中秋節：9 月 8 日（月）を休日とし、週末とつなげて連休とする。 国慶節：10 月 1 日（水）－7 日（火）を 7 連休とする。9 月 28 日（日）、10 月 11 日（土） は振替出勤する。 休日期間中、各地区・各部門は当直と安全、保安等の業務を適切に手配し、突発的な事件が発 生した場合、規定に従い速やかに報告並びに適切な処置を行い、人々が平穏、安全に祝日・休日 を過ごせるようすること。 国務院弁公庁 2013 年 12 月 11 日 以 22 上 201401 華鐘通信№227 日刊華鐘通信 No. 3218 華鐘コンサルタントグループ会員専用 2013 年 12 月 24 日(火) ★ 中国ビジネス相談Ｑ＆Ａ ■ 『2014 年関税実施方案』について Q:『2014 年関税実施法案』が公布されましたが、その内容について教えてください。 ＜政策法規＞＜関税＞ A:2012 年 12 月 16 日、国務院関税税則委員会は『国務院関税税則委員会 2013 年関税 実施法案に関する通知』（2012 年 12 月 11 日付け税委会[2013]36 号、中国語：《関 于 2014 年関税実施方案的通知》）を公布しました。2014 年 1 月 1 日より施行され ます。 1. 概略 新法案によると、2014 年 1 月 1 日から燃料油等 767 品目の輸入商品に対し、最恵国税率を下 回る暫定税率で徴収します。この中には、乳幼児食用の小売包装調整粉ミルクや食品（5％）、 花崗石（0％）、ヒト用ワクチン（0％）等もあります。調整後、中国の 2014 年度輸出入税目の 総数は 2013 年度の 8,238 品目から 8,277 品目に増えました。 2. 輸入関税の調整について (1) 最恵国税率 ① 小麦等 8 種類 47 税目の商品に対して関税割当（割当）管理を継続実施し、税目と税率は調 整しない。割当枠以外に輸入した一定数量の綿花に対し、スライド関税を実施し、併せ公式 のパラメーターを適切に調整する。尿素・複合肥料・リン酸水素二アンモニウムの化学肥料 の割当税率には 1％の暫定税率を実施する。（附表 1 参照） ② 感光材料等の 47 種の商品に対し、引続き従量税（一般的には、商品の重量、数量、容量、 長さ、面積等の計量単位を基準として、それに基づいて税収を計算して徴収することを指す）、 或いは複合税（ある輸出入貨物、或いは物品に対し、既に従価税を徴収し、且つ従量税も徴 収することを指す）を実施する。このうち、冷凍の鳥の爪と 4 種のフィルムの従量税税率、 及び放送用録画機等 5 種の製品に対し複合税を実施する。（附表 2 参照） ③ 10 種の非全税目情報技術製品に対し、引続き関税の照合審査管理を実施し、税率は調整し ない。 ④ その他の最恵国税率は調整しない。 (2) 暫定税率 燃料油等の 767 品目の輸入商品に対し、暫定税率を実施する。（附表 3 参照） (3) 協定税率 中国と関係する国・地域と締結する貿易或いは関税優遇協定に基づいて、関連国或いは地 域に対し、協定税率を実施する。（附表 4 参照） ① 韓国、インド、スリランカ、バングラデシュ、ラオスを原産地とする 1,888 税目の商品に対 し、引続き「アジア・太平洋貿易協定」税率を実施する。 ② ブルネイ、インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、フィリピン、ベトナム、ミャ ンマー、ラオス、カンボジアを原産地とする一部の税目商品に対し、引続き「中国・ASEAN 23 201401 華鐘通信№227 自由貿易協定」税率を実施する。 ③ チリを原産地とする 7,340 税目の商品に対し、引続き「中国・チリ自由貿易協定」税率を実 施し、協定項目における一部税目の税率を更に引き下げる。 ④ パキスタンを原産地とする 6,539 税目の商品に対し、引続き「中国・パキスタン自由貿易協 定」税率を実施する。 ⑤ ニュージーランドを原産地とする 7,351 税目の商品に対し、引続き「中国・ニュージーラン ド自由貿易協定」税率を実施する。 ⑥ シンガポールを原産地とする 2,793 税目の商品に対し、引続き「中国・シンガポール自由貿 易協定」税率を実施する。 ⑦ ペルーを原産地とする 7,117 税目の商品に対し、引続き「中国・ペルー自由貿易協定」税率 を実施する。 ⑧ コスタリカを原産地とする 7,313 税目の商品に対し、引続き「中国・コスタリカ自由貿易協 定」税率を実施する。 ⑨ 香港地区を原産地とし、且つ既に優遇原産地基準を制定した 1,791 税目の商品に対し、ゼロ 関税を実施する。 ⑩ マカオ地区を原産地とし、且つ既に優遇原産地基準を制定した 1,312 税目の商品に対し、ゼ ロ関税を実施する。 ⑪ 台湾地区を原産地とする 621 税目商品に対し、「海峡両岸経済合作枠組み協議貨物貿易早期 収穫計画」協定税率を実施する。 (4) 特恵税率 中国と関係する国・地域と締結した貿易或いは関税優遇協定、双方交換文書の情況及び国 務院の関連決定に基づいて、エチオピア等、国連が認定する最も未発達の国等 40 ヶ国の一部 税目商品に対し、特恵税率を実施する。（附表 5 参照） (5) 普通税率 普通税率は変更しない。 3. 輸出関税の調整について (1) 「輸出税則」の輸出税率は変更しない。 (2) 銑鉄等一部の輸出商品に対し、暫定税率を実施する。（附表 6 参照） 4. 税則税目の調整について 一部税則税目を調整する（附表 7 参照）。調整後、2014 年版の税則税目総数は 8,277 品目に なる。 ※附表 1、2、3、6、7 は、通知原文の末尾にあります。附表 4、5 は省略されています。 以 24 上 201401 華鐘通信№227 フラッシュニュース 第二陣の自由貿易試験区、2014 年下半年に開業 北京商報(2013 年 12 月 10 日)： 上海自由貿易試験区成立後、全国各地では一連の『自由貿易試験区』ブームが起き、天津濱海 新区・深圳前海・浙江舟山等の多くの地区が自由貿易試験区入りを申請している。情報によれば 第二陣の自由貿易試験区として 1～2 ケ所が認可される可能性があり、2014 年下半期に成立予定 である。この認可争奪戦での勝利を得る為、各地では続々とその独自色を打ち出している。 天津自由貿易試験区方案を制定したある専門家によれば、自由貿易試験区は「差異性」を申請 するという国の原則に則り、天津の主な立脚点を実体経済に置き、天津版ネガティブリストも更 に多くの投資分野に向け、特に製造業とハイテク分野への投資を重視する。これに比べた場合、 深圳前海の場合は二次開放と広東・香港、マカオの一体化が重点であり、その改革の重点は貿易 簡便化と E-コマースの発展である。重慶の場合は西南大陸橋の建設を重点とすると強調し、その 自由貿易試験区の辺境貿易と内陸部開放に対する手本となる役割を果たすことを重点としている。 また、浙江大学経済学院の黄先海常務副院長によれば、舟山自由貿易試験区の位置付けは穀物油 を主とするバルク商品加工貿易区であり、南米アルゼンチン取引センターを舟山に移転させるこ とを希望している。 情報によれば、天津濱海新区・深圳前海・浙江舟山・重慶両江・河北曹妃甸・福建平潭等の自 由貿易試験区方案の全てが商務部への届出手続を完了している。第二陣が遅々として認可されな いのは、主として中央の意見が統一されず、各地も中央にそれぞれの支持者を有しているからで ある」と前述の専門家は分析する。第二陣の自由貿易試験区はやはり 1～2 ケ所であって、2014 年の夏には正式に認可回答が行われ、下半期には開業する予定である。 商務部：2013 年社会消費品小売総額伸び率は 13％以上 金融時報(2013 年 12 月 13 日)： 商務部の高虎城部長は先日、商務分野拡大消費作業におけるインタビューにおいて、『十二五』 (2011 年～2015 年)の最初の 2 年間の消費市場の成長は急速で、社会消費品小売総額の年平均伸び 率は 15.7％であり、2013 年は鈍化したが、依然として 13％以上と述べ、予測では 2015 年の社会 消費品小売総額は 30 兆元に達し、『十二五』の平均伸び率 14％前後との目標は実現できる見込 みである、と述べた。 高虎城部長によれば、長期的に見た場合、中国の消費拡大は今後も期待でき、その発展の余地 は巨大である。第 18 期三中全会では、全面的に改革を深化させるという重大な戦略政策が決定さ れ、市場の活力を誘発する。工業化・情報化・都市化・農業現代化の進捗を速め、国民経済の平 穏な発展を維持し、収入分配制度と社会保障システムを更に整備し、消費拡大効果の長期メカニ ズムを徐々に整備して、中国消費の巨大な潜在力を更に大きくする。予測では 2020 年、中国では 均しく開放された、競争の中にも秩序がある、安全で高効率、都市農村一体化された現代流通シ ステムを基本的に構築し、流通現代化水準は大幅に向上する。消費規模は更に拡大し、消費環境 25 201401 華鐘通信№227 は改善され、サービス消費の比率が顕著に高まり、社会消費品小売総額は 50 兆元を突破して、最 終消費率は 55％前後に迄上昇することが見込まれ、消費の国民経済に対する役割は更に大きなも のとなる。 高虎城部長は、目下の消費発展の情勢も踏まえて、今後の消費発展に対する研究を実施するが、 新しい消費ブームが形成されつつあり、消費市場は依然として巨大な成長空間があるとしている。 消費方式から見た場合、ここ数年のネット消費は急速に成長しており、専門家は、2013 年の通年 のネット小売取引額は 1.8 兆元に達し、2015 年には 3 兆元を超え、社会消費品小売総額の 10％以 上を占め、その後徐々に安定成長期に入ると予想する。消費構造から見た場合、目下、中国のサ ービス業と同等の発展レベルの国家とは 10 ポイント以上劣っており、相対的に製品は供給過剰で ある一方、サービスの供給は不足しており、特に新興サービスの供給は顕著に不足している。家 政サービス・レジャー観光・文化産業等サービスの消費は、依然として比較的大きな成長の余地 がある。例えば、今後一定期間、中国では毎年平均約 1,000 万人の老人人口が増え、2013 年の老 年消費及び養老サービス市場規模は 1.5 兆元に達する。専門家の予測によれば、2015 年では中国 サービス業の増加値の GDP に占める比率は 2012 年の 45.6％から 47.2％に拡大する。商品市場か ら見た場合、住宅・自動車等の伝統的に人気のある消費分野は制約を受けて伸び率が鈍化してい るが、新型電子製品・スマート家電・省エネ自動車・エコ住宅建材の伸び率は急速である。例え ば、中長期的には新型電子製品は依然として急速成長を遂げ、専門家の予測では、2015 年の中国 3G 及び 4G ユーザーは 5 億ユーザーを超え、スマートフォン及びタブレットパソコンの販売量は 5.24 億台に達する。今後ある時期には、省エネ家電は市場の 80％以上に達し、スマート家電は市 場の 40％前後に達する。 環境保護不良企業、融資時にソフトな拘束を適用 21 世紀経済報道(2014 年 1 月 2 日)： 1 月 2 日、環境保護部・国家発展改革委員会・人民銀行・銀行監督管理委員会は、『企業環境 信用評価弁法(試行)』(以下、『弁法』)を公布した。『弁法』は企業の環境信用失墜行為に対す る拘束と懲戒を旨としている。 所謂環境信用評価とは、環境保護部門が企業環境行為情報に基づき、規定の指標・方法と手順 に則り、企業環境保護行為に対して信用評価を行い、信用等級を確定して、社会に公開し、公衆 による監督と、関連部門・機関・組織による環境管理手段に供するものである。 『弁法』によれば、汚染物排出総量が大きく、環境リスクが高く、生態環境影響が大きい企業 は、環境信用評価範囲に入れなければならない。 具体的には環境保護部が公表する国家重点監督管理企業、地方環境保護部門が公表する重点監 督管理企業、重汚染業界内企業、生産能力深刻過剰業界内企業、生態環境に重大な営業を及ぼす 可能性のある企業、汚染物排出基準超過排出企業、総量超過排出企業、有毒・有害原料使用企業 又は有毒・有害物質排出企業、前年度に比較的大きいかそれ以上の環境事件を起こした企業、前 年度に 5 万元以上の罰金を課せられた企業、許可証が暫時差し止め又は取消された企業、操業停 止整頓命令が下った企業、営業監督対象企業である。 環境保護部の関連責任者によれば、企業環境信用評価方式は評価点数制を採用し、環境保護部 26 201401 華鐘通信№227 門が評価参加企業の環境行為情報に基づき信用等級を確定する。 企業環境信用等級は環境保護誠信企業・環境保護良好企業・環境保護警示企業・環境保護不良 企業の 4 つの等級に分けられ、前から順に『グリーンプレート』、『ブループレート』、『イエ ロープレート』、『レッドプレート』で標示する。評価指標は主として汚染防止・生態保護・環 境監理・社会監督の 4 分野における 21 項目である。 『弁法』は更に「一票による否決」とする 14 の状況を特別に規定している。つまり、前年度、 企業が認可を受けずに建設を実行、悪意をもってこっそり排出、環境犯罪を構成する等の状況が 一つでもあった場合は即、環境保護不良企業(レッドプレート)と評価する。 また、環境保護部門は企業環境信用評価結果確定後 5 営業日以内に、官庁ホームページ・新聞 等のメディアを通じて、又はプレスリリース等の方式で、評価結果を公表しなければならない。 『弁法』に基づき、関連部門・工会及び協会は、行政許可・公共調達・金融サポート・資格等 級評定・財政補助専門項目資金の手配と支給において、企業環境信用評価報告を充分に活用する ことが出来る。 不良企業に対しては、各種の環境保護項目の資金補助を暫時停止することが出来、また財政等 関連部門に政府調達リストの確定・調整時、その製品又はサービスの取消を提言したり、金融機 関にはその与信実行を慎重に行い、環境信用等級の評価引き上げ前には新たな貸付実行をせず、 状況を見ながら徐々に貸付を圧縮して、貸付を無くすよう提言する、 「どちらかと言えば、企業環境信用評価とは非強制的拘束であり、多くの懲罰的措置は提言的 な措置に属し、その実際の実行状況は関連する職能部門の実務においてこの評価結果を参照し、 利用しているか否かを見る必要がある」と環境保護部門の役人がコメントした。 2014 年 1 月 1 日より輸出入関税を一部見直し 財政部 HP(2013 年 12 月 12 日)： 中国共産党第 18 回全国代表大会と第 18 回三中全会の精神を更に掘下げて貫徹し、安定成長を 確実にし、構造を調整して、改革の方針を促進させ、関税調節の先見性・正確性・科学性を更に 向上させ、経済構造調整を促進し、企業の自主イノベーションと戦略性新興産業の発展を支援し て、対外貿易の均衡成長を推進する為、国務院関税税則委員会の審議を経て、国務院の批准によ り、2014 年 1 月 1 日より、中国は輸出入関税に対し一部の見直しを実施する。 中国の WTO 加盟時の承諾とマクロ調整管理の需要に基づき、2014 年は引き続き小麦等 7 種類の 農産物及び尿素等 3 種類の化学肥料の輸入に対し関税割当管理を実施し、尿素等 3 種類の化学肥 料に対し 1％の暫定割当税率を実施する。関税割当外の一定数量の輸入綿花に対しては引き続き スライド税を実施し、税率を適宜調整して、国内綿花市場の需給の基本的安定を保証する。冷凍 鶏等 47 種の製品に対し、従量税又は複合税を実施する。この内、輸入平均価格の変化と人民元の 対米ドル為替レートの推移に基づき、少量商品の従量税、複合税の税額が適宜調整された。 国内経済社会の発展と消費需要を満足させ、経済構造調整を促進する為、2014 年、中国は 760 種強の商品に対し、特恵国税率を下回る年度輸入暫定税率を実施し、平均特恵範囲は 60％である。 この内、新規増加及び更に税率を引き下げる製品には、ピストン航空用エンジン・携帯電話機・ タブレットパソコン画像用モジュール等戦略性新興産業が必要とする設備・部品及び原材料、ま 27 201401 華鐘通信№227 た天然牧草等の農業特恵農産物、音声周波生命探知機等の災害救命用品等である。同時に関税に 産業構造調整を推進する役割を充分に発揮させる為、国内産業発展と転換レベルアップの推移状 況に基づき、2014 年の光ファイバープリフォーム・マルチポイント噴射タービン増圧ガソリン装 置等の一部の商品は年度輸入暫定税率を再実施しない。 中国共産党第 18 回三中全会の生態文明建設の関連精神を具体的に実施し、マクロ調整の連続性 と安定性を維持する為、2014 年、中国は引き続き暫定税率の形式で、石炭・原油・化学肥料・鉄 合金等の製品に対し、輸出関税を徴収し、この内、化学肥料の輸出関税税率を適宜引き下げる。 自由貿易試験区戦略方針の確実・加速化実施の為に、2014 年、中国は関連国家・地区と締結し た自由貿易協定又は関税特恵協定に基づき、原産がアセアン諸国・チリ・パキスタン・ニュージ ーランド・ペルー・コスタリカ・韓国・インド・スリランカ・カンボジア等の国の一部輸入製品 に対し協定税率を実施し、一部税率水準は更に低減する。内地と香港・マカオの更に緊密な経済 貿易関係計画枠組協議において、原産が香港マカオ地区であって且つ特恵原産地基準を制定する 製品に対し、ゼロ関税を実施する。海峡両岸経済合作協議枠組に基づき、原産が台湾地区の一部 製品に対し、ゼロ関税を実施する。原産がラオス・スーダン・イエメン等 40 の最も発展していな い国の一部製品に対し、引き続き特恵税率を実施し、シエラレオネ・サモア・タンザニア・チャ ド・セネガルの 5 ヶ国の特恵税率商品の範囲を拡大する。 経済社会の発展・科学技術の進歩に適応し、輸出入管理を強化して、国際貿易争議発端の需要 に対応する為、2014 年、輸出入税則の中の一部税目に対し調整を実施し、デジタル制御曲げ軸研 削盤・三次元プリンター・溶接ロボット・水晶・翡翠等の税目が増設された。調整後、中国の 2014 年の輸出入税目総数は 2013 年の 8,238 項目から 8,277 項目に増えた。 中国金融情報センター、陸家嘴にて正式運営開始 金融時報(2014 年 1 月 3 日)： 上海国際金融センター建設のための重大インフラプロジェクトである中国金融情報センターが 1 月 1 日、上海市陸家嘴にて正式に運営を開始した。国家価格研究院(上海)・新華上海貴金属取 引センター及び陸家嘴金融ネット等の第 1 陣の機能性プロジェクトの全てが 1 月 1 日に運営を開 始した。『1 センター、3 プロジェクト』が金融センター建設の三重集積効果を大いに発揮するで あろう。 約 3 年の年月をかけて完成した中国金融情報センターは、新華社と上海市政府が全面戦略的提 携を展開する重要な成果の 1 つであり、新華社の各種の金融関連リソースを集め、上海国際金融 センター建設の為の『ソフト面での実力』を増強する。 新華社は自社の全世界 100 数ヶ国・地区に分布する 200 余の分支機構を利用して、グローバル 金融情報をリアルタイムで上海に集め、上海を 1 つのリアルなグローバル金融市場に繋げ、上海 の各種のマーケット・大手金融機関情報をリアルタイムで世界に発信し、1 つの現実の金融市場 としての上海を世界に理解させようとしている。 1 月 1 日、『国家価格研究院(上海)』、『新華上海貴金属取引センター』、『陸家嘴金融ネッ ト』も中国金融情報センターの中で正式にオープンし、これらは全て国家の権威ある情報のメリ ットと上海の資源的メリットを結合させた最新の成果である。 28 201401 華鐘通信№227 上場企業 329 社の年次報告現場検査が完了 中国経済ネット(2013 年 12 月 30 日)： 中国証券監督管理委員会は先日、上場企業の 2012 年度年次報告現場監督管理状況を公表した。 現在 36 の証券監督管理局が 319 社の上場企業(メインボードと中小ボードのみ)の年次報告の現場 検査が完了し、証監委上場企業監督管理部門の上海深圳連合専任員は 10 社の年次報告現場検査を 完了した。 各証券監督管理局は検査において上場企業の問題 3,467 件、年次監査会計師と継続監督指導機 関業の品質問題 1,130 件を発見した。 年次報告監督管理において発見された問題から見た場合、会計報告諸表の粉飾・見積りの乱用 等財務会計問題が依然として主流であり、23％を占めている。 北京市地方税務局、未納税者ブラックリストを発表 新華社(2013 年 12 月 11 日)： 北京市地方税務局は 12 月 10 日、メディアを通じて公告を発表し、55 社の税金未納納税者企業 リストを公表した。この内、北京仲地房産開発有限公司の 1.38 億元が税金未納額トップとなった。 公告では 2013 年 11 月 30 日現在、北京市の地方税未納額 800 万元以上の企業又は単位、北京市 の地方税未納額 40 万元以上の個人事業主、及び 2009 年 12 月以降の逃走、失踪又はその他税金を 納付していない納税人リストが発表された。 北京市地方税務局は今回、55 社の未納税企業の情報を詳細に公表した。具体的には企業・単位 又は個人事業主の名称、納税人識別番号、法定代表人氏名、居民身分証又はその他の有効身分証 の番号、経営地点、未納税種及び未納税金額である。 今回公表されたリストの未納税額によれば、北京中地房地産開発有限公司の 1.38 億元がブラッ クリストのトップであり、未納税税種は企業所得税・不動産税等 6 種類である。未納税額が 5,000 万元以上の企業は 5 社存在し、この内の 4 社が不動産関連企業である。未納税額が最も少なかっ た北京竟之盛拍売信息諮詢有限公司は、都市部土地使用税及び不動産税の計 773.61 元を納めてい ない。 29 201401 華鐘通信№227 編集後記 諮詢顧問：鈴木雅美 新年、明けましておめでとうございます。午年にあや かって、読者の皆さまの公私にわたって今年は馬く行き ますよう、お祈り申し上げます。さて、先月号の本欄で 陳寧さんが退職を発表しました。陳寧さんよりも少しだ け妹の、一緒に還暦を迎える私も昨年末で退職しまし た。そして陳寧さんに倣って、私も『月刊華鐘通信』に 関連する翻訳原稿や自分の書いた原稿について、振り返 ってみました。ただ、何時の頃からかとんと記憶力が低 下し、都合の悪いことは直ぐに忘れてしまい、自分の都 合の良いように何事も記憶しているという勝手さ、そし てファイル整理の悪さもあって、強力な助っ人を上海の 社内に求め、その結果、私の投稿文は次の通りとなりました。①編集後記:131 編、②バックナ ンバーが 20 号迄の Q&A:2 編、③インタビュー記事:10 編、④その他:9 編、合計 152 編です。 先ずは自分自身がその集計結果にビックリ。まさか自分が陳寧さんよりも多くの原稿を書いて いたとは…。編集後記を 131 編も書いていることが全く信じられません。つまり自分で書いた 内容を覚えていないということなのです…。情けない、結局はつまらない内容であった…、そ んなつまらない内容を読者の方々に読んで頂いた…、赤面…、反省してももう遅い、でも上海 事情、中国事情を出来るだけ普通の目線で日本の読者の皆さまに伝えようとしたのだけれど …。それに引き替え、陳寧さんの投稿文を日本語に訳した時は何度涙を流したことか、文は人 なりというけれど、本当にその通り、人も文章も内容も素晴らしく、読者を感動させ、『月刊 華鐘通信』を通じて、こんなに素敵な中国女性が存在するということで、日中の架け橋の役割 を存分に発揮している、いやいやもっとすごいのは古林恒雄董事長・総経理、巻頭言をずっと 書き続けているのだから…。余談ですが、私の衰えた記憶力ですが、これまで 2 回だけ古林総 経理以外の当時カネボウの社員の方が巻頭言を書きました。思い返せば、コンサルティング会 社設立後の間もない頃、会員制で会費を取っているのに、面談相談以外は何のサービスもない のはいかがなものか…、ということで古林総経理の発案で『月刊華鐘通信』を発行することに なったのです。これを決めるまでに周囲からは、「15、6 枚程度の月刊情報誌であっても、そ の発行はかなり大変な作業で先ず無理ですよ」の声もありました。それが今では 227 号を発行 するまでに至りました。正に継続は力なり、でしょうか。100 号を発刊する時も 150 号の発刊 をする時も陳寧さんとは、何時の間にかここまで来ました、私達、頑張りましたよね、そして 200 号の発行の時はもう二人とも 5X 歳になっているでしょう、もうおばあさんといわれる時を 迎えている、会社も『月刊華鐘通信』もどうなっているのかしら…と話していたのがまるで昨 日のようです。あれれ、自分の翻訳原稿を振り返る紙面がなくなりました。これからも月刊華 鐘通信を通じて学んだ「継続は力なり」をモットーに毎日を過ごすことにします。読者の皆さ ま、最後お読み頂き、本当にありがとうございました。そして今年もこれからも『月刊華鐘通 信』を引き続き宜しくお願い申し上げます。さようなら、再見！ 30 華鐘コンサルタントグループ連絡先 ★ 大阪 株式会社華鐘コンサルティング •住所 〒541-0045 日本国大阪市中央区道修町二丁目 2 番 11 号ベルロード道修町ビル 4 階 •電話番号 +81-(0)6-6232-0775 •FAX番号 ★ ★ +81-(0)6-6232-0776 ：担当者 陳庚（コンサルティング部部長） Emailアドレス [email protected] 上海華鐘投資コンサルティング有限会社 上海華鐘コンサルタントサービス有限会社 •住所 〒200020 上海市淮海中路 755 号 新華聯大厦 23 楼 •電話番号 +86-(0)21-6467-1198 ：担当者 張曉玲（会員部主任） •FAX番号 +86-(0)21-6467-9155 Emailアドレス [email protected] Homepageアドレス http://www.shcs.com.cn http://www.shcs.jp ▶ 北京分公司 •住所 〒100027 北京市朝陽区東三環北路 3 号幸福大厦 A 座 11 楼 1115 室 •電話番号 +86-(0)10-8451-1257、1287 ：担当者 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