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地球温暖化関連情報の提供 地球温暖化関連情報の提供 気象庁は、全世界及び日本周辺の地球温暖化の監視・予測を行っています。 これらの結果はIPCCへ提供すると共に、地球温暖化の影響評価に利用できる データベース「気候統一シナリオ」として提供し、活用されています。 「地球温暖化予測情報」 地球温暖化予測 (100年後の気温・降水量変化) 「異常気象レポート」 気候変動の監視 (大雨の日数(年間)の変化) 日降水量100mm以上の日数(年) 2.0 日数 1.5 1.0 0.5 0.0 左:約100年後の年平均気温の変化(℃) 右:約100年後の年降水量の変化(mm/日) (温室効果ガス排出シナリオはSRES A2シナリオを採用) 1900 1910 1920 1930 1940 1950 1960 1970 1980 1990 2000 年 ・地球温暖化予測情報 http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/GWP/index.html ・異常気象レポート http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/climate_change/ ・「気候統一シナリオ」とは http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/climate_change/2005/2.7.c.html 温室効果ガス、オゾン・紫外線の観測 温室効果ガス、オゾン・紫外線の観測 気象庁は、地球温暖化を初めとした地球環境の監視のため、WMOの全球大気監視計画(GAW)の枠組みの下、温室効果ガス、 オゾン・紫外線等の観測を行っています。また、WMO温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)を運営しており、世界のGAW観 測点の温室効果ガスのデータを収集し、その解析結果を毎年報告しています。さらに、気候変動に影響を与える温室効果ガス、オ ゾン層等の状況について、毎年、最新の情報を「気候変動監視レポート」「大気・海洋環境観測報告」によって公表しています。 オゾンゾンデ ドブソンオゾン分光光度計 ブ リ ュ ー ワ ー 波長別紫外域日射計 綾里 二酸化炭素濃度月平均値の経年変化 390 オゾン鉛直分布 オゾン全量 紫外線強度 南極・昭和基地 札 幌 つくば 南鳥島 綾里 南鳥島 375 370 365 360 355 350 345 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 年 オゾン全量年平均値の経年変化 与那国島 那覇 与那国 島 オゾン層・紫外線 ・WDCGG ・気候変動監視レポート ・大気・海洋環境観測報告 与那国島 380 340 綾 里 南鳥島 二酸化炭素濃度 (ppm) 385 温室効果ガス http://gaw.kishou.go.jp/wdcgg_j.html http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/monitor/index.html http://www.data.kishou.go.jp/obs-env/cdrom/report_k.html 海洋気象観測 海洋気象観測 気候に大きな影響を及ぼす海洋の状況を詳細に把握することは、気候予測の精度向上に不可欠であり、 観測船及び中層フロート(アルゴフロート)等を用いて海洋の水温・塩分や洋上・海水中の二酸化炭素等を 総合的に観測しています。観測結果等は「海洋の健康診断表」等を通じて公開しています。 海洋気象観測船 清風丸 高風丸 長風丸 啓風丸 凌風丸 東経137度線における大気および表面海水 中の二酸化炭素濃度(冬季)の経年変化 アルゴフロートによる観測 エルニーニョの監視 黒潮流路の監視 海洋モデルの精度向上 ・海洋の健康診断表(海洋の総合情報) ・アルゴ計画リアルタイムデータベース http://www.data.kishou.go.jp/kaiyou/shindan/ http://argo.kishou.go.jp/indexJ.html 神戸コレクション 神戸コレクション 1995-2003年に、気象庁が保有している1889-1940年の314万通の海上気象観測 データをCD-ROMにより公開しました。第一次大戦期を含む20世紀前半の海上気象 観測データの充実に大きく寄与しています。 なお、これらのデータはICOADS (http://icoads.noaa.gov/)に統合される予定です。 1962年以前の太平洋における年 ごとの海上気象データ数の推移 1995年以降にデジタル化された 神戸コレクションの地理的分布 季節予報 季節予報 2週間より先の気温、降水量等を「低い(少ない)」、「平年並」、「高い(多い)」の三階級に区 分し、それぞれの階級の出現確率を予測しています。予報の確からしさを見るため、少しづ つ異なる初期値から多数の予報を行う、アンサンブル手法を用いています。 また、季節予報モデルの開発を進めています。 季節予報モデル の概念図 太陽放射 予報の種類 地球放射 大気の加熱と冷却 大気組成の変化 (オゾン,二酸化炭素など) 風 水・熱の輸送 大気の格子網 雲 大気・生物圏・陸面 相互作用 1か月予報 数値予報 3か月予報 数値予報 統計的手法 暖侯期予報 数値予報 統計的手法 寒侯期予報 数値予報 統計的手法 大気モデル 大気・海洋相互作用 大気・海氷相互作用 熱・物質交換 風の応力 予測手法 海氷 植 生 積雪 海流(表層流) 海氷・海洋相互作用 土壌水 分 陸面の格子網 蒸発など 風の応力 海洋の格子網 海洋モデル 海流(深層流) 陸面モデル ・アンサンブル予報モデルについて ・季節予報 http://okdk.kishou.go.jp/products/model/index.html http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/ エルニーニョ現象の監視と予測 エルニーニョ現象の監視と予測 気象庁では日本の気候に大きな影響を与えるエルニーニョ現象やラニーニャ現象の動向を常時把握 するために、海洋データ同化システムを1995年から運用しています。さらに、大気- 海洋結合モデル によりエルニーニョ監視海域の6か月先までの海面水温予測を1998 年から行っています。 監視・予測結果は、エルニーニョ監視速報として気象庁ホームページで毎月発表しています。 海洋データ同化 システムによる エルニーニョの監視 大気−海洋結合モデルによる エルニーニョの予測 エルニーニョ期間 ラニーニャ期間 1996 2000 1997年11月の海面水温平年差(エルニーニョ発生時) エルニーニョ監視速報 http://www.data.kishou.go.jp/climate/elnino/index.html 長期再解析(JRA-25) 長期再解析(JRA-25) 気象庁は(財)電力中央研究所と共同で1979∼2004年の長期再解析(JRA-25)を実施しました。 2005年以降についても、JRA-25と同一のデータ同化システムを用いて、リアルタイムの気候データ 同化システム(JCADS)を運用しています。 長期再解析のデータセットは、研究目的のために広く提供されています。 気候学研究・気候系監視・予報モデルの初期値や境界値など幅広い分野で利用されています。 過去の観測データ 衛星観測データ 1979年∼2004年を 6時間間隔。 全球を約110km 間隔でカバー。 高層観測データ 地上観測データ 海洋観測データ 最新の数値予報 技術により、観 測データから、6 時間間隔で気象 状況を再現 長期間均質な格子点 データセットを作成 データの例:世界の年降水量の分布(mm/年) 長期再解析:JRA-25 と 気象庁気候データ同化システム:JCDAS http://jra.kishou.go.jp/index_jp.html 地球温暖化分野における連携拠点の運営 地球温暖化分野における連携拠点の運営 地球温暖化や自然災害による被害といった地球規模の問題の解決には、これらの諸現象を的確 に把握するための地球観測システムが必要不可欠です。 気象庁は、内閣府総合科学技術会議が平成16年12月にまとめた「地球観測の推進戦略」に基づ き、地球温暖化分野の関係省庁・機関による効果的・効率的な地球観測活動を推進する連携拠 点を環境省と共同で運営しています。 地球観測推進部会(文部科学省科学技術・学術審議会) 実施方針案の調整・作成・提示 年度実施計画、進捗状況等の報告 地球観測連携拠点(温暖化分野) 地球観測推進に関する関係府省・ 機関連絡会議(温暖化分野) 関係府省・ 機関 実施計画作成 助言 (連携拠点決定組織) 資料作成依頼 資料作成 地球観測 推進委員会 (温暖化分野) 運営支援 地球温暖化観測推進事務局 運営:環境省・気象庁 必要に応じて専門的事項を検討するワーキンググループを招集