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KECAニュース 13号 - オフィスホームページサービス
NPO法 人か なが わ 環 境 カウンセ ラー 協 議会 KECA ニ ュー ス 平成 NO.13 14年 1月 10 日 発行 平成 ■4年 年頭所感 環境 大 臣 あけま してお めで と うござい ます。 旧年 中 の環境行政 に対す る皆様 の ご理 解 ご協力 に心か ら御礼 を申 し上げ る とともに、年頭 に当た りま して一 言 ご挨拶 申 し上 げます。 川 口順 子 今後 は 、本年 中に京都議 定書 を締結 できるよ う国内制 度 の構築 に総力 を挙げて取 り組 みます。 同時 に、す べ ての 国 が一 つのル ール の 下 に行動 できる よ う、世界最大 の温室効果 ガ ス排 出国である米 国 に も引 き続 き働 きかけを行 います。 私 たち人類 は、 二十世紀 において、快適 さを追 い求 め、多 くの 資源 を消費す る とともに、 自然 に手 を加 え、 物質的 に豊かな生活 を手 に入れ て きま した。 しか し、それ は同時 に、環境 に負荷 を与 え続 ける こ とによ つて 、 自ら を窮地 に追 い 込み、様 々 な負 の遺産 を残す ことに もな り ま した。 私た ちには、将来 の子孫たちに、 この豊かな地球 環境 を引き継 ぐ責任 が あ ります。 そ の責任 をはたす ために、地球 と共生す る 「環 の 国」 づ く りの先 頭 に立つ ことが、環境省 に求 め られ てい る役 割 と考 えてお ります。 しか しなが ら、 「環 の 国」 の実現 に当た つて は、様 々 な課題 が山積 してい ます。最大 の課題 は、人類 の存続 に まで影響 を及 ぼすおそれ の ある地球温暖化問題 へ の対応 です 。 昨年 七月 に ドイ ツ 。ボンで 開催 され た気候変動枠組条 約第 6回 締約 国会議 (COP6)再 開会合 を経 て、十 一 月 に、 モ ロ ッコ・マ ラケ シュで 開催 された COP7に お いて 、ツト 出量取引な どの京都 メカ ニズム 、そ して遵守や 吸収源 な ど、京都議 定書 の運用 ルール につい ての合 意 が 得 られ、京都議定書 の発効 へ の道筋 が 見 えてきま した。 また、身近な足元 の 問題 である廃棄物 、 リサイ クル 対策 につい ては 、循環型社会構築 のため、家電 リサイ ク ル 法 を始 め とす る各種 リサイ クル 法 の 円滑な施行 を進 め る とともに、使用済み 自動車 の リサイ クル を推進す るた めの制度 の創設 を 目指 します。 さ らに、各地で問題 に な つてい る不法投棄 につい ては、昨年十 月 に全 国 九カ所 に設置 され た地方環境 対策調査官事務所 も活用 し、対策 を強化 してい きます。 自然 との共生 を図るた め、十 二 年度 中に生物 多様性 国 家戦略 の 見直 しを行 うとともに、 自然公 園内 にお ける生 態系 を保全す る仕組み の制度化 に取 り組 みます。 さら に、最近問題 とな つて きて い る市街地 の上壌汚染対策 の 「環境 の世紀」 と言われ る二 制度化 に取 り組み ます c 十 一 世紀。環境 しょ うが果 たす べ き役割 、そ して 国民 の 皆様 か らの期待 の大 き さを考 える と、正 に身 の 引き締 ま る思 いがいた します。環境省 は課題 を解決す るため、全 職員 一 丸 とな って取 り組 んでまい ります ので 、皆様方 に おかれ ま して も、 一 層 の ご理 解 とご協力 を賜 ります よ う お願 いいた しま して、新年 の ご挨拶 とさせ ていただ きま す。 Par 2 NPO法 人 か な が わ 環 境 カ ウ ンセ ラー 協 議 会 KECAニ ュー ス NO.13 環境保 全 推進 の年 志賀 正 良 理 事長 新年お 日で と う御座 い ます。昨年 は、 21世 紀 は環境 の世紀 の夜明 けの 1年 と して期待 の大 きい年 であ りま した。経 済状況 の 回復 の ないまま 2002年 の新年 を 迎 えることにな りま した。 しか し、 KECAに とつて は発展 の機会 を与 え られた一 年 であ った よ うに考 えて い ます。地球温暖 化対策 、化学物質対策等様 々の環境 問題 に対 して環境 カ ウンセ ラー として の活動 の場 は際 限な く提供 されて います。 そんな中で環境省 が推進す る 「環境保 全活動評価 プ ロ グラム」―― エ コアクシ ヨン 21-― (以 下 EA21 と略称 )の PRと 参加 登録 の研修会 の 開催 を横浜金沢 産業連絡協議会 の理解 とご協 力 の下 に実施 し、 19企 業 を (社 )全 国環境保 全 推進連合会 に登録す る事が出 来 ま した。 さらに、環境省 の承認 を得 てエ コア クシ ョ ン 21「 参加登録 証明書」 の交付 が受 け られ る事 に決 定 し、先 の 19企 業 に対 して交付 致 しま した。 また、第 二者認証 として KECA審 査委員会 にお いて 企業 の作成 した 「環境行動計画書」 を審 査 し、 「審 査 合格証」 を参加登録 証明書 とともに交付す る事 に しま した。 これ らの一 環 の事業 を神奈川方式 と して定着 さ せ たい と願 つ ています 。 この よ うに して参加登録 した 企 業 の 中よ り「アカサカテ ック」が環境 レポー ト大賞 の優秀賞 に選 ばれ ま した。 グ リー ン調達法 の関係 もあ り今年度 は さらに多 くの企 業 の参加 があるもの と考 え られ ます 。 これ に対 して、I S 01400■ の認証取得 との 関係 が 取 りざた されています が、 EA21は 共存 して こそ、 よ りよい環境保全活動 の推進 につ なが ります。 しか し 、現況 の経済状態 の 中で多額 の費用 を要す る ISO■ 4 00■ の認証 を取得 出来 るか中小企業 は限 られ た範 囲 に 留 まるもの となる事が予想 され ます。最近 は大手企業 が EA21に 参入す る傾 向が見 えます 。大変喜 ば しい 事 で歓迎 いた します 。 環境教育 の 問題 が提起 され 、学校教育 のカ リキ ュ ラム の総合教育に環境教育 が取 り入れ ます が 、環境 カ ウン セ ラー が支援 出来 ることよ う働 きかけを したい と考 え ます。 KidlSOの 導入、他団体 との協働 事業 の展開な ど 理事 の皆 さん英知 を集 めて検討 をすす めています 。 温暖 化防止 をは じめ とす る地球環境 問題 の現状 は 、 一刻 の猶予 も許 され な い状況 にあることは周知 の通 り であ ります。 ` 循環社会形成基本法 と関連 リサイ クル法、 グ リー ン 調達法、 PRTRの 施行等環境 の 変化 と共 に法整備 も進 んでいますが 、環境 カ ウ ンセ ラーの なす べ き業務 は、 さ らに高度 な技術 と知識 を求 め られ 、限 りな く増加 して い ます。高度 な知識 の習得 と情報交換 、相 互研鑽 による環 境 カ ウンセ ラー として の 資質 の 向 上 に努 めたい と考 えま す。 環境保 全活 動 は、企業 のみでな く、市民 と して 日常生 活 にも関連す るものであ ります 。環境 カ ウンセ ラー とし て市民部門、事 業者部門 を問わず互いに協力 して環境保 全活動 を推進 してい くこ とを願 つています 。 「松 に よせ て 」 理事 平賀員 之 日本人 の生 活 に とつて 、 マ ツ との係 わ りは深 く、それ が今失われ つつ あ つて始 めて、そ の 大切 さに気 づい てい る。や せ地 にも育 つ 、 マ ツを失 うよ うでは、や がて 日本 の 山地 は崩壊地 になるで あろ う。 正 月 を飾 る門松 に願 い を込 めて 、 かっての原風景 をダブ らせて見 る。 1、 植物 の発 生 と、そ の恩恵。 地球 が誕生 して 、 50億 年 ともいわれ、最古 の岩石 と 生物化石 の年齢 は、 38億 年 と推 定 されて い る。 悠久 の時 を経 て 、地球 の生物 たちが生 きのびて きた の に は、実 に多 くの 自然界 にお ける相 互の営み があるか らで ある。 中で も植 物 のす ば らしさは、人や動物 に必要 な酸 素 を作 る他、オ ゾン層、地球 の温度調節 、食糧 、建材 、 景観 、防災、薬等多岐 に亘 り、そ の効用 は大 きい もので ある。 植 物 の発 生 は古 く、藻 か ら始 ま り、 シダ類 を経 て 、高 等植物 の裸 子植物 (イ チ ョウ、 ソテ ツ、 アザ ミ)が 現れ るのが 、 二億 三 千年前ではないか とされて い る。 学問 体系 と して も、 500年 前 に、ベ ル ギーの トドネ ウス Page 3 NPO法 人 か な が わ 環 境 カウ ンセ ラー 協 議 会 KECAニ が 、単 に 「春 に咲 く白い花」、 「夏 に咲 く黄色 の花 」、 「秋 に咲 く赤 い花 」 と分類 したのが、植物分類 学 の創始 で ある。 下 つて ドイ ツのシー ボル ト、 ロシアのマ キシモ ヴィ ッ チ 、 日本 の牧野富太郎、宮部金 吾な どが調査研 究 を重ね 、 [界 ]「 綱」 「目」 「科」 「属」 「種 」 に分類 した。 マ ツ属 に分類 され、赤松、黒松 に代表 され る常緑喬木 である。 2.五 行色体表 に松 を見 る。 二 千数 百年前 の著作 といわれ る、漢 方 医学 の原典 「傷 寒論 」 に次 の記述 が ある。 “まづ 天が風、熱、湿 、燥、寒、 の五気 (天 の五 行 五 悪 ともい う)を 布 き施 して、万物 の、 生 、長、化、収、 蔵 の働 きを運 び 営 ま して くれ る。人 は、天 か ら、仁、礼 、信、義、知、 の五 常 を授 か り、肝、 心 、牌、肺 、腎 の 五臓 を保有す る。 “この天 の五行 に対 して 、地 の五 行 が あ り、木 、火 、 上 、金 、水 である。 このバ ラ ンスに よつて動植物 が生存で きる として い る 。 マ ツは、五 行色体表 の 中で 、 五 樹 の第 一 に挙 げ られて い る (五 樹 一松、桐、柳 、楊、柏 )自 然 に生 えて人手 の 加 わ らない ものは、 [木 ]と 書 き、手 を加 えた もの 、移 植 等は、 「樹 」 と書 く、 また、単木 の ときは 「木」 で 、 数 え られ るぐらいの集 団 を [林 ]と 呼 び 、沢 山あれ ば 「森」 となる。 ュー ス NO.13 専 ら松 の み を立て た よ うで ある。鎌倉時代 には、元 旦 に 松、 二 日が竹、 三 日に梅 を立て 、江戸 にな つて 、松竹梅 が 、民間 の慶事 に使 われ 「松 の操」 「竹 の 直」 「梅 の香 」 とい う三福 対 をな した。 司馬遼太郎 はそ の著書 、 この 国 のかたち― (四 )の 中に 能 の 「高砂 」 を引 き合 い に とつて 、 日本 は松 の 国 で ある 、 と述 べ てい る。 (里 山 と名付 けた先生が入れ知恵 した らしい ) マ ツは、建築素材 か ら薪炭材 まで広 く利用 され なが ら、 ス ギ、 ヒノキ中心 の林政 に看過 され マ ツ喰贔 に よる惨状 を呈 してい るが 、真 の病原 で ある 「マ ツノザイ セ ンチ ュ ウ」 の加 害 を究明 したのは既 に手遅れ の 状況下 であ つた 。近世 日本 の林野行政 の貧 困 さが、 マ ツを喰 った一 例 で ある。 近時、森林 の樹木 か ら発散 され る 「フ ィ トンチ ッ ト」 と い う揮発性芳香 が健 康 に良い とか、或 い は、急造 の 自然 保護活動屋 さんが、 自然 との [共 生 ]を 声高 に叫んで い るが、元祖 「共生」は、アカマ ツの根 とマ ツタケ菌で あ る。アカ マ ツは菌根 とい う武器 をもちや せ地で の生存競 争 を生 きて きた ので ある。 アカマ ツの盛 衰 は 、人間 が土 壌 を悪 くさせ た り、環境 を乱 した指標 な のである。 4、 おわ りに 人間は、 32∼ 42度 Cの 間 の血液温度 で生存 し得 る動 物 である。樹木 は 160∼ 65度 Cの 熱 に耐 え られ る と い う。 そ して寿 命 は、 300年 、例外 と して 6000年 もある。 マ ツの寿命 の四分 の一 を生 きる人間 が 「種」 を 絶 えさせ てはな らない。 日本人 の 実生活 の 中に、そ して 、精神 文化 の折 々 に、 マ ツに 出逢 うこ とが多 い筈 であるc大 切 に思 うものを失 う 前 に、 この時代遅れ の話題 につい て論 じて も、 正月気 分 で赦 して も らえる と思料す る。 以上 3.日 本 の松。 人間 の 、生活文化発祥 の頃、 マ ツ類 の誕 生 とな り、稲 作 の拡張 の都度、森林 は伐採 を繰 り返 され、 これ に便乗 して 、 アカマ ツ、 ク ロマ ツの生活範囲 を広 げて きた、第 四氷河期が終わ り沖積世 の初 め い る。 (約 一万年前)と されて 松竹梅は、 めでたい組み合わせ語 であるが、初めは、 Pttr 4 NPO法 人 か な が わ 環 境 カ ウ ンセ ラー 協 議 会 KECAニ ュー ス NO.13 第 二 回総合研修会報告 丹沢 で総合研修会・鹿 を守 ることを考 える 理事 平成 13年 度 の第 二 回総合研修会 は、11月 23日 から24日 の1,自 2日 、丹沢 山塊の札掛 にある国民宿舎 丹沢 ホームでかいさいしました。テーマは「丹沢の 自然 保護を考える」で、参加者 は21名 でした。 今 回のテーマは、神奈川県 の尾根といわれ、北西部 に標高 1000mを 越える山 々を連ねる丹沢 山域 が、県 土面積の5分 の1を 占め、県民 にとって非常 に剛1染 み 深 いところであること。 そして、この丹沢を守 る取り組 みは、全国でも先駆的 な役割を果たしてきたものの、今なお、 丹沢 の 自然 の荒廃 は進行しつつあり、丹沢 の 自然保 護を考えることは、県民 はもとより、首都圏 の自然 保護 にも繋 がる課題 として取 り上げました。 日程は、23日 、休 日とあつて登 山者 が多く、バスが 増発され 、ヤビツ峠 からは丹沢 ホームの送迎 バスで宿 舎 へ、車組 と合流。天候 にも恵まれ、研修会はスタート オリエンテーションには丹沢 自然保護協会会長 で丹 沢ホームの中村道也氏 から、丹沢が核 となつた日本列 島コリドー構想などの自然 保護運動 の紹介 があつた。 大 中睦夫 (企 画担 当) 昼食後、神奈川県 自然環境保全 センターから、日頃、丹沢 の自 然保護研究 の第 一 線 で活 躍 している山根正 伸氏、永 田幸志氏 、斎藤央嗣氏の二人がかけつけ、最初 に、紅葉 の林道 に沿つて 森林や植物、鹿の足跡などの自然観察を行ない、宿舎 に戻 つて 、鹿 の保護 から見た丹沢 の 自然 の現状やブナのDNA分 析など のレクチャーを聞いた。 夜 はまず、佐 久間精一さんによる土星やスバルのスターウオッ チング、そして、交流親睦会が遅くまで開かれた。 24日 、有志 による早朝観察会 では念願 の鹿をゆつくり観察。 朝食後、近年注 目を浴びている里 山保全 について武部正彦さん から話を聞き、大 山山麓 に個人 の持ち山を開放 した蓑毛 自然観 察 の森 へ。そこには移築された民 家 があり、橋浦敬子氏 らボラン ティアの方 々が案 内をしてくれた。お茶のサービスを受けて昼食 後、解散。ご苦労様 でした。 今 回の研修会 の企 画や運営 に当たつては、総合研修会実行 委員会を飯 島祥悟、佐 久間精 一 、武部 正 彦、平賀真 之 、小竹 重一、大 中睦夫で構成し、実施しました。 Page 5 NPO法 人 か な が わ 環 境 カウ ンセ ラー 協 議 会 第2回 KECAニ ュー ス NO.13 総合研修会 に参力日して 吉 田茂男 紅葉 の真 っ盛 りな時期 (11/23.24)、 KECAの 主催す る第 2回 総合研修会 に参加 した。 KECA 大 自然 に囲 まれた由緒 ある丹沢 ホー ム に宿泊 し、 メンバー21名 ほ どが顔 を合 わせた。 1年 ぶ りに合 う市 民部門、事業者部門 の仲間達。 メ ンバー の顔 を見た時、 安堵感 が沸 き起 こった のは私 だけであ つただ ろ うか。 決 してお ご らず 、 謙虚 な 夫 々の分野 の専門家 であるが 、 の の ことについては がいい 指導者 話 を真 、 態度 。専門外 つい て真剣 に考 えてい るす ば らし 剣 に聴 く、環境保 全 に い 人達 の集 ま りだ。 さて、 研修会 の 内容 だが、初 日の昼食 前 にはオ リエ ン ー テ シ ョン、引き続 き、国民宿舎丹沢 ホ ーム ご主人、丹沢 自然保護協会会長、中村道也 さんに よる丹沢の現状 の説 神奈川 県 自然環境 明か ら研修会が始 ま つた。昼食後 は、 保 全セ ン ターの専門家 による、「自然観 察会」、そ して 、 「丹沢 の 自然保護 の課題 」 につい て説 明 を受 けた。 こ の観 察会では、丹沢 の植物 と動物 (特 にシカ)に つい て 夕食後 は、 佐久間 さんに よる、ス ター ウォ ッチ ング 。昨年 はあいに くの天候 で実 現 できなか つたが、今 年 はバ ッチ リ。月 のク レー ター 、スバル星 団、土星の 環 の観 察。普段何気 な く星 を見 る程度 であつたが 、 初 めて望遠鏡 で 見 る星座 の輝 きを身近 に見 る こ とが できた。特 に、土星の輪 を確認 できた時 は感動 を覚 えた。 都会 では大気 汚染 が進 み、また夜 間は必要以 上の 宇 照明 で星空 を見 る こ とができない 状態 で あるが、 人、 宙、地球、自然 、 動植物 との共生 を強 く感 じた。 ス ター ウォ ッチ ング終わ る と、今度 は待 ちに待 っ た懇親会。全理事長 の挨拶 の あ と乾杯。各種 の ご酒 を頂 きなが ら部屋 の片隅では、 環境庁 の薦 める 「環 境評価 プ ロ グラム」 のパ ソコ ンを使 つての イ ンス ト ラクター研修。 一 方では、それぞれ が話題 の主役 に な つて夜遅 くまで話 に花 が咲 く。 翌 日は、 朝食 前 の 「早朝 自然観察会」。 シカの親 子が 二組 、三組、丹沢ホ ー ムの付近 で朝食 中、 脅か さ ぬ よ うに遠 くか らか ら観 察す る。 なん と、 夢 中にな つて落 ち葉 を食 べ てい る。 この 時期、シカの好 きな青草が ないのだ。必死 に生 きて い る姿 を見た。 私 は この 日あい に く所要 が あ り、朝食 後丹沢 ホ ー ム を後 にす るが、午前 中は問題提起 として、「丹沢里 山の諸 問題 」、自然観察 と して 「丹沢 の 自然 と里 山 保全 」 をテ ーマ に研修 が行 われた。 の説明 であ つた。 説 明を受 けて気 づい た ことは、山肌 の荒廃 ぶ り、当然 あるはず の 下草 が 皆無 に近い 状態 だ。 これは、 急斜 面に つてい い な るため とシカに食 荒 らされ たため下草 が育 たず山肌が露 出 し、 表上が流 されて しま つた結 果 だ とい う。 シカに してみれ ば、元来平野 に住む動物 であ つたが 仕方 な く山奥 へ 、そ して 、現 、人 に山裾 部分 は 占領 され、 在 では山の頂上付近 まで追 いや られ必死 に生 きて い る 状態 だ とい う。 自然 を守 りなが ら人 と動植物 の共生で きるバ ラ ンス 点 を どこに定 めれ ば よいのかの思い知 らされ た。 今 回は2回 日の参加 だ つたが 、市民部 門、事業者部 門には関係 な く、非常に和や かな雰 囲気 の 中で研修 が行 われ 、皆 さん紳 士 、 淑女 の集 ま りである こ とを実 感 した研修 であつた。 しか し、会員数 百数十名 と問 くが、 参加者 が21名 程 であつた こ とは、一 寸 さび し い気 がいた した。会員 の皆様 、次回はぜひ 参加 して くだ さい。 日ごろのス トレス を忘れ 、開放 された気持 ちで 自 然 と一 体 とな る。今 まで気付 かなか った新 しい発 見 があ り、また、自然保護 の知識 も広 が り話題 の幅 も広 が るはずで ある。 今 回 も大変勉 強 にな つた研修会であ つた。 最後 にこの研修 の 開催 にあた り、ご尽力 頂 いた幹 事 の皆様 に改 めてお礼 申 し上げたい と思 う。 以上 Page 6 NPO法 人 か な が わ 環 境 カウ ンセ ラー 協 議 会 KECAニ ュー ス NO.13 中村芳 男 さんのこと 今 回 の研修会 は丹沢 山塊 の 山懐 にあ る丹沢 ホー ムで 記権 した。 なぜ丹 沢 ホ ーム な のか を企画 を担 当 した もの として紹介 してお きた い。 丹沢 ホー ムは 中職芳 男 さん とい う丹沢 山中 に住 み、 自然 を愛 す る人 間 に よ って建設 された。 昭和 2■ 年 の暮れ、34歳 の 中村芳男 さんは、戦災孤 児や 引揚者 な どの戦争 の犠 牲者 と共 に、今、 丹沢 ホ ー ムの あ る本L掛 で 、共 同生活 に入 つた。 そ こには住 む 家 と炭 焼 き とい う仕事 が あ つたか らだ。 中村 さん は新潟 県 に生 まれ、水産学校 を出て、台湾 にあ る水 産学校 の教員 にな るが、東京 に戻 り、戦禍 の なかで 、 キ リス ト教 の牧師 として生 きよ うと した。 そ して 、戦後 の生 活難 の時代 に 、行 き場 の な い人 た ち との 山暮 らしに入 つた の だ。 そ の ころ、関東大 震 災 の影響 で 、周辺 の川 に は魚 が い なか つた。 そ こ で 、 マス の養殖 に も取 り組 み、生活 の糧 に し、 「川 に魚 、空 に鳥」 の 自然 を、 心 の慰 め としてい た。 昭和34年 、戦後 シカは撃たれ、絶滅寸前 まで にな つ たため、禁猟期 間 をつ くつた ものの思 つた よ うに は増 えず 、そ の期 限が あ と一 年 とい うとき、 中村 さ んは 「東京 のす ぐちか くに、 日本 の代表的な大型動 物 が 野生 のままでい る。 これ は後世 に伝 えるべ き遺 産 ではな いの か 」 と署名 を集 め 、解禁 に反対 し、 シ カ を守 つ た。 そ の後 、丹沢 は国定公 園にな り、鳥獣保護 区域 と な っ た。 そ して 、昭和 35年 に 「丹沢 の 自然 を守 る 会 」 を発足 (昭 和 46年 に 「丹沢 自然保護協会」 に )さ せた。それ か ら、林道建設問題 、 自然保護奨励 金制度、 ロー プ ウエ イ もんだ い な どさま ざまな丹沢 の 自然保護 問題 に取 り組んだ。 そんななかで、昭和 39年 、民営 の国民宿舎 「丹沢 ホー ム」 をか いせつ 。登 山者 が増 える と共 に中村 さんを慕 う若 い 自然好 きの研究者 な どが集 ま つて きた。 昭和 46年 、環境庁 がで きた年 、丹沢 ホ ーム に全 国 か ら 10ブ ロ ック 84団 体 が さんか して 「全 国 自 然保護連合」が発足、 なかむ らさんは初代理事長 に な つ た。 これ は 日本 自然保護協会 か らの 「自然保護 憲章制定 のた めの意見聴取」 に集 ま つた さま ざまな 団体 を取 りま とめて組織化 され た もので 、 「自然保 護 憲章」 は昭和 49年 に発表 された。 この ころは列 島改造 の 時代 で 、大雪 山縦貫道 、尾瀬道路、 自山ス ― パ ー林道、石槌 スカイ ライ ン問題 な どさま ざまな 自然保護運動 が全 国 にあ り、 中村 さんは現地 を訪ね 、発足 した環境庁 の大石武 一長官 をは じめ歴代 の長 官 に訴 え続 けた。 そ して、環境庁 の 「自然環境保 全 審議会」や林 野庁 の 「中央森林審議会」 の委員 とな り、農薬 空 中散布 、環境 アセ ス メ ン ト法 、 ワシン ト ン条約 な どに積極的 に取 り組 んだ。 一 方 、丹沢 の 自然 は 、首都 圏に近 い こ ともあ つて 、周 辺部 か ら山間部 にか けて 開発 が進み 、モ ミ林 の 枯死、 ブナ 林や スズ タケ の衰退 、酸性 雨 の影響 な ど 、 シカに とつ て も安住 の地ではな くな りつつ ある状 況が続 い た。 中村 さんは各地 の 自然保護運動 に関わ る と同時 に丹沢 の 自然 を憂 い なが ら、平成 2年 に亡 くな られ た。 現在 、 中村芳男 さん の ご子 息、 中村道也 さんは丹 沢 ホー ム を引 き継 ぎ、丹沢 自然保護 協会 の会長 とし て 、父 の遺志 を、 「空 に鳥、森 に獣、川 には魚 を、 子 どもた ちに豊かな 自然 を」 と今 日の 丹沢問題 に取 り組 んで い る。 大中睦夫 (企 画担 当理事 ) P響 7 NPO法 人 か な が わ 環 境 カウ ンセ ラー 協 議 会 エ コプ ロダク ト200■ KECAニ ュー ス NO.13 児童体験学習 の実施報告 飯 島祥悟 昨年 12月 13日 か ら15日 迄 の3日 間、東京 ビ ッグサイ トでエ コプ ロダク ト2001展 が開催 され 、8万 8千 人が来 場 した。今回 は初 めての試 みで期間中、児童 の体験学 習 の機 会が提供 され、 日本経済新 聞社 を中心 にNPO国 際 芸術技術機構 (ArTec h、 理事長河邊隆也 )、 環境学習 研究会が実施 しま した。 当会 の 会員 11名 が 国際芸術技術機構 を支援参加 した 。そ の結果 は参加児童及び教師、参加企業か ら好評 を 得 ま した。 この成果 か ら主催者側 は今年以降 も この企 画 の 実施 を検討 してい る。今 回は個人協力 の形 で参加 しま したが、今年度 も企画 され るな らば経験 を生か し 、組織 と して よ り前面 に立 った参加 を提案 したい。 1.エ コプ ロダク ト2001展 は 日本経済新聞、 (社 )産 業環境管理協会 が主催 し、 300社 を超 える環境 に関わ る 企 業 が参加 して開催 、期間 中の来場者 は88,604名 、昨 年 よ り3割 増 しで 、年 々 関 心の高ま つてい る環 li展 です 2.児 童体験学習 の実行 は国際芸術技術機構 (ArTe ch)、 日経新 聞な どが推進 しま した。参加学校 は高校 1校 を含 め小 中学校 15校 、参加児童数 1,447名 教師 72名 、 この外 に高校生約 700名 が来場、総数約 2,00 0名 が 参加 しま した。 3.ArTec h実 行委員会 (新 美康成氏他 5名 )取 纏 め の もとに、 KECA会 員 12名 を含 め43名 の協力で実行 され ま した。 ArTechの 対応校 は、参加 学校 15校 の 内 の7 校 、719名 、教師 32名 、他 2名 で 、 バス 出迎 えを含 めた KECA会 員 の 直接対応 は 、神奈川 県内 の相模原 市 立相模 原 中央小学校 (5,6年 生 237名 、教師9名 )と 横須賀市 立 鷹取小学校 (6年 生 76名 、教師 3名 、他 1名 )。 他 に東京 都渋谷 区立代 々木 中学校 (1年 生 141名 、教師 7名 )や 人 王 子市 立 高倉小学校 (4年 生 53名 、教師 3名 )な ど 5校 を現地対応 しま した。 4.実 施 内容 は、学校 出発 か ら帰校 まで大体8∼ 9時 間。学校 と会場 までは貸 し切 リバス を使用、 エ コ リー ダ、サブ リー ダが同乗 し、車内 で予定や学 習要領説 明 、 ビデオ、環境 問題 を学習、 クイ ズ な どを行 いま した 会場 では再度要領や注意説 明 の後、4乃 至 5名 のチー ム を編成、児童 リー ダ、副 リー ダを決 め、設定 した協 賛 企 業 6、 7社 程度 を回 る コース を、オ リエ ンテ ー リ ン グの要領 で 、全 て児童の 自主行動 にて進 めなが ら、 約 2時 間 をかけ学習す る。参加企業側 は予 め応対者や 学習準備 を して も らい ま した。学習後 ア ンケー ト形式 の レポ ー トをチ ーム毎でま とめ、発表。 これ を児童 の “ 気付 き"の 面 か ら講評 し、表彰す ることで意識 の 向 上を図 る方法 を と りま した。 5.KECA会 員 の参加者 は、相模原市 立 中央小学校 関 係 を大掛猪津夫 さん の取纏 めで 、先崎武、古谷 聖司、 高橋信 、増 田和美、東條恵美子、小川隆弘、福 田昭 三 の各氏8名 。横須賀市 立鷹取小学校 は飯 島取纏 めで 、高 橋弘 二 氏 と依 田毅氏 の3名 。現地対応者 には山本芳 華 さ ん他が参加 しま した。 6.企 業 は、 ソニー 、 日立 、東芝、王 子製紙、 トン ボ鉛筆、 シ ョウワノー ト、西友、 キャノン、富 士 フイ ル ム、富 士ゼ ロ ックス 、 日本品質保証機構 な ど31社 が 参加 しま した。 7.結 果 につい ては、実行委員会 が各学校や 企 業 を ア ンケ ー ト調査、報告書 にま とめます。 聞 き取 りでは、参加校 の教師 の反応 は好評 で、教師 自身が この よ うな機会がな く、企 業 との接触 が 印象 に 残 つた よ うで 、好評 で した。児童達 は面 白か った と大 好評。少 しは物 の 見方 が変わ る こ とを期待 します。 一方受 け入れ企業では各社 とも始 め戸惑 い もあ った よ うだ が ほぼ評価 、来年度 も受 け入れた い との感想 が 多数 で した。不参加 企 業 の 中に も児童 が集 まる と ころ は 自然 に大人 も集 ま った よ うで、途 中か ら児童 に声 を かける ところもみ られ ま した。次回 には参加 したい と い う展示説 明者 もあ りま した。 感想 として 、児 童 の 多 くは学校 の教科 では、社会見 お店感覚 "で 受 け取 学が商店主体 のせ いか 、全 てを “ ってい るのが気掛 か りで した。産業 がわが 国、社会 を 動 かす 原動力 であることを児童段 階 に しつか りと理 解 させ る努力 が 不足 してい る と痛感 しま した。 大掛猪津夫様始 め参加各 位 の ご協力 に感謝 します 。 なお、今回は神奈川県内 の参加 は、前記 の二校 の み で したが 、今年 も実施 され る とすれ ば 5乃 至6校 の参加 を期待 したい。そ の 際 には各地 区各位 の積極的 ご協力 をお願 い したい。 Page 8 NPO法 人 か な が わ 環 境 カウ ンセ ラー 協 議 会 KECAニ ュー ス NO.13 「第 二 回・ 女性 のための環境教 室」 に参加 して 東京家政大学環境情報学科 学 生 檜 山朋美 KECAニ ュースのイ ンフォメー シ ョン欄 を見 て 平成 ■3年 ■2月 ■日 (土 )、 横浜情報 文化 セ ン ター で 開催 され た 、 NPO法 人ア ジア環境 技術推進機構 主 催 の 「第 二 回 。女性 の ため の環境教 室 」 に参加 しま した。基調講演 とパ ネ ル デ ィス カ ッシ ョン (討 論会 )の 2部 構成 “母 か ら子へ のメ ッセー ジ"と い うテ ー マ で 、約 3時 間半 にわた るもので した。 , 基調講演 は東京大学 生 産技術研 究所教授 の安井 至 先 生 に よる もので した。先 生 は、 コンピュー ター を駆 使 して研究デ ー タを図式 化 し、それ らの映像 を通 し 判 り易 く軽快 に説 明 され ま した。 まず 、今話題 の狂 牛病 の話 か ら入 り、過 去 。現在 の ダイオ キシン問題 、 ごみ処理・ ごみ再資源化 の実態、人 の営み に伴 う 物質 の流れ 。消費 エネ ル ギー な どの幅 広 い分野 を説 かれ ま した。 それ らは社会的 (犯 罪 、 モ ラル な ど) 、経済的 (生 産 コス ト、雇用確保 な ど)、 環境的 ( 長期 にわた る取 り組み 。一 番合意 を得 る こ とが容易 な解 )な 三側 面 の 人類社会全体 か らの見解 で あ りま した。先 生は特 に精神 教育 (ひ とりひ と りの心構 え )と 、正 しい知識 (情 報 )を 得 る こ との重要性 を訴 えてお られ ま した。 パ ネ ル デ ィス カ ッシ ョンは 、 6名 の パ ネ リス ト (回 答者 )に 司会進行 の方 が疑 間を投 げか け、パ ネ リス トが応 答す る とい う方式で行 われ ま した。各 氏 の主 張は以下 の とお り。 安井 至 先生 (基 調講演者 ) “そ もそ も小 さなルール を守 る ことので きな い社会 に問題 がある"と 。 ひ とりの学識者 、教 育者 と して 冷静 な意見 を述 べ る。 ②石川美枝子 さん (横 浜市環境事業局減 量推 進課長 ) 「 1人 1日 100グ ラム」今 よ りごみ を出 さな い運 動 の旗振 り役。 “ 家庭 で 、 オ フ ィス で ごみ減 量 !み んなで協力 してエ コライ フ !市 民 の 日線 に立 っ た行 政 、前向きな社会 作 りを !"と 。 市 の運 営ば か りで はな く、まわ りの動 向に 日を向 けた意見 を述 べ る。 大 内 え りか さん (エ コライ フか ながわ事業運営部代 表) . ・ の の クル る横浜市 リサイ リサイ 拠点であ 地域 環境 コ ニ クル ミュ テ ィーセ ンター を起点 として、 ごみ の 環 減量化、資源 化、 リサイ クル の啓蒙活動 を推進 。 “ 境 の こ とを楽 しく学 べ るよ うに !と 、 こ どもた ち 自身 、 リメイ ク (普 段 ごみ として捨てて いた 素材 を使 い花 の コサ ー ジュ作 り)に 挑戦 "な ど、 ご 自身 の経験 か ら 活動指針 を呼びか ける。 小宮 一恭 さん (伊 勢佐木町 エ コ商店街活動家代表 ) ″ ″ 西沢利 幸 さん ( ) の 伊勢佐木町 3丁 目か ら 7丁 目 約 250店 舗 を とりま とめ、環境 を起爆剤 として商店街 を活性化 させ よ うと 活動 中。 リサイ クル ス テ ー シ ョンを設置 して ダ ンボー ル 、新聞、雑誌 、発泡 ス チ ロール 、ペ ッ トボ トル 、瓶 、缶 な どの回収や 、協力 して い ただ く買 い物 客 に対 し て エ コチケ ッ ト (お 買 い物券 )制 度 も連動 させ て ごみ 減量化 ・ 資源 化 を進 めて い る。 “お客様 の一 部 には、 「リサイ クル に協力す る意識 よ りもエ コチケ ッ ト !」 笑 ,と い う方 もい らつ しゃるが 、結果的 には よい方 向 に進 んでいます。 お客様 の 。市民 の意見 を取 り入れ 、 常 に改善、努力 してま い ります !"と 。 自分た ち の活 動や それ らの意気込み を熱 く語 る。 若林冴子 さん (横 浜市生活学校連合会会長 ) 地球温暖化 防止 ; `車 とC02“ 包装 とごみ とC02'を テ ーマ に地域活動 を展開。対話集会 な どを通 じてそれ ら の学習 。調 査 を明 るく楽 しく進 めて い る。 “ 行政や 企 の して に だ らず を明確 行 きま 、市民 役割分担 業 けに限 "と す 。偏 りの な い社会 を ! 私 は “KECAニ ュー ス"を 見、 この講演会 に興味 を 抱 きま した。参加 して本 当に良か つた と思 つています 。 それは、期待 を超 えるす ば らしい もので した。 Page 9 NPO法 人 KECAニ か な が わ 環 境 カ ウ ンセ ラー 協 議 会 ュー ス NO.13 環境 問題 を大学 で 専攻 して い る私 は、それ らの 知 識 を蓄 え るだ けで 、そ れ を知恵 と して使 つて い な か つ た こ とに今 回気 づ か され ま した 。 身近 な と ころに 環境活動 の根 つ こが こん なに もは つてい る じゃな いか 近 い未来 の就職 の ことばか り考 えて い た 自分が急 に恥ず か しくな りま した。大切 な の は私 たちひ とりひ と りの意 識 と行動 であ り,そ して学んだ こ とを生か してい くこ と だ と。結 果 の 良 し悪 しに とらわれず、まず は勇気 を出 し て 一 歩踏み出 してい くこと、今 回 の よ うな活動 に皆 を誘 い合 わせて参加 してい くこ とだ と感 じま した。前 を向い て 皆 で足並 をそろえて行 けば、絶対 に行 き詰 ま りはない と信 じています 。先 生方の意志 を継 ぎ、広 が り始 めた根 を、未来 に繋 ぐ大木 に育てた い と思 い ます。 ! C02リ サイ クル 法 の制 定 を ! 「国敗 れ て 山河 な し」 にな らぬ様 ! 杉村慶 一郎 日本経済は沈没寸前 と言われて い ます。 山、川 と農 地 は荒廃 してい ます 。 「国敗 (経 済戦争 に)れ て山河無 し。」 にな らぬ様 、 山 の森林、川 の流域、海 の沿岸 を蘇 生す る事 が急務 で す。 荒廃 した森林 (林 業 流域 (農 業 :田 、畑 )、 沿岸 (漁 業 :海 藻林 )を 立 ち直 させ るにはC02の リサイ クル法 の制定 が必 要 と思 い ます。表 裏 一 体 の考 え方 として、 「C02吸 収権 の確 立 とそ の証券化」 もあ ります が 国民 に とつて どち らが剛1染 み易 いかがポイ ン トです 。 )、 世界 は循 環型社会 を 目指 してい る こ とは ご高 尚の通 り です 。特 に 日本 は ここ数年 で (環 境基本法 )循 環 型社 会形成推進基本法 に基 づ き各種 の リサイ クル 法 を制 定 し施 行 してい ます。 温室効果 ガ ス であるC02も 余分 な部分 は ゴ ミ (バ ーゼ ル 条約対象 の 有害物質 として扱 われ るもの)と 考 え ら れ るので 3R(reduCe, reuse,recン de)の 精神 に則 つた リサイ クル 法 が必 要 と思 い ます。 家電 リサイ クル法が出来 る と業界 は リサイ クルエ場 を 新設 して対応 します 。そ の工場 を建設す る為 には当然 新規投資 が必要であ り、 工 場 (箱 物 )が 完成すれ ば リ サイ クル エ程 に必要 な雇用 が倉U出 されます。又、 工場 を維持管理す る為 の運営、管理 費用 が必要 にな ります 。森林、川 の流域 (農 地 )や 海洋 は C02の リサイ ク ルエ場 と位置付 ける ことができます。持続 可能 なC02 リサイ クルエ 場 を考 えた時 、当然建設費、維持管理費 、運営費 が必 要 とな ります 。 自然 に行われて い る光合 成 を中心軸 に置 いてC02の リサイ クルエ場 の建設費、 維持管 理費、運営費等 を捻 出す る経済機構 (グ リー ン 購入法 の適用 )が 求 め られ ています 。 森林 の持 つ公益的機能 の うち大気汚染浄化機 能 によつ て産み出 され る価値 もグ リー ン購入法 で 国 が率先 して 購入す るべ き環境商品 と思います。 地球温暖化防止 に向けて C02リ サイ クル 法 の早期制 定が必要 にな つています 。 以上 Page 10 NPO法 人 か なが わ 環 境 カウンセラー 協 議 会 KECAニ 事務局便 リ 02001年 度会員研 修会 開催 会員研修会 は 、 2001年 11月 23, 24日 に丹 沢 の札掛 で紅 葉や鹿 を観察す る 自然観 察、 24日 午 前 に秦 野 の里 山で 自然観察 を行 い ま した。更 に 23 日夜 は、県 の研究者 に よるセ ミナー や エ コア クシ ョ ン 21の イ ンス トラクター の トレーニ ングを実施 し ま した。 丹沢 の 自然 は 、人間 の都合 に よ り鹿 を麓 か ら山に追 い上 げたため、 山の植物 が鹿 に食 い荒 らされ 自然 が 壊滅 しよ うと して い ます。我 々環境 カ ウンセ ラー も 現実 を見 つ め 、環境保 全 に努力す る必要性 を痛感 じ ま した。 2002年 度 は、海 辺 を中心 とした観察会 を実施す る予定です。 ○環 境 フ ォー ラム 2001に 講師及 び相談員派遣 環境省 、神奈川 県及 び神奈川 県 中小企業団体 中央会 主催 の環境 ISO。 エ コア クシ ョン 21を 普及す る 環境 フォー ラ ム 2001が 2001年 11月 27日 に横浜駅東 日 「崎 陽軒本店 」会議 室で開催 され ま し た。 フォー ラムの 内容 は、環境 ISOに 付 いて の講演、②環境 ISO事 例発表 、③ エ コアクシ ョン 21に 付 いての講演、④神奈川 県 の グ リー ン調達及 び⑤環境 ISO。 エ コアクシ ョン 21に 付 いて の相 談会 の順 に行 われ ま した。 エ コア クシ ョン 21に 付 いての講演 は、 当 協議会 の小竹理事 が講 師 を務 め 、相談会 は志 賀 理事 長 、杉村理事 、高橋 監事 と小 竹理事 が対応 しま した 02001年 度 ナ ー に講師派遣 IGES賛 助会員勉 強会 /公 開 セ ミ 神奈川県 と (財 )地 球環境戦略研 究機 関 主 催 の公開セ ミナ ー が 2001年 12月 13日 に ラ ン ドマー クタワー 25階 の大会議室で開催 され ま した 内容 は、 (株 )エ コマ ネ ジメン ト研究所 の 森 下代表 による 「中小 企 業 と環境経 営」 に付 いての 講演 、② 当協議会 の小竹理事 による 「環境活動 プ ロ グラム とは何か」 に付いての講演、③ (株 )ア カサ カテ ックの官下本部長による 「エコアクション 21事 例報告」が行われま した。 . ュー ス NO.13 (株 )ア カサカテ ックは、 当協議会 が 開 「エ コアクシ ョン 21の 環境行動計画 してい る 催 書作成指導研修会」 を受講 しま した。更 に、環境 レポー ト大 賞 の環境行動計画書部門に応募 して優 秀賞 を受賞 しま した。 同社 よ り届 い たe― mallを 紹介 します かながわ環境 カ ウンセ ラー 協議会 小竹 重 一 事務局長殿 大変お世話 にな つてお ります。 そ の節 は大 変お世話 にな りま した。 本 日、 (財 )地 球 。人間環境 フ ォー ラム 、務局殿 よ り弊社 の環境行動計画書 が環境 行動計画部 門 の 「優 秀賞」 に選 ばれた 旨連絡 が入 りま した。本 国 環境省 で記者 発表 、表彰 式 は 12月 10日 との こ とです。正直び つ く りしてお ります。 これ もひ と えに小竹先生 の ご指導 のおかげ と深 く感謝 申 し上 げます。 あ りが と うございま した。 取 り急 ぎ ご報 告 申 し上 げます。 追伸 急 に寒 さが増 してまい りま した。 ご 自愛 くだ さい 株 式会社 アカサカテ ック 経営本部 官 下 譲 司 第 5回 環境 レポ ー ト大 賞 には 26件 の応 募 が 指 導 を行 つ て い た 横 あ り、 KECAが EA21の 浜市金沢区の工業団地か らも5件応募 し、その うち 3件 が一次審査に受か り (3/7)、 株式会社 アカ サカテ ック社が環境行動計画部門 「優秀賞」を受 賞 しま した。 . 〇エ コプ ロダク ト2001展 に環境 カ ウンセ ラー 派遣 2001年 12月 13∼ 15日 に開催 された工 童プ ロ ダク ト2001展 に相模原市 立 中央小学校 と横須賀市 小学校 の生 徒 をバ ス で 引率 し、会場 で説明す る ウンセ ラー を派遣 しま した。 (飯 島理事 の報告 を ご参 照 くだ さい) ○伊勢原市でのパネル展に出展 11月 26∼ 29日 伊勢原市市民会館ホールで開催 さ れた神奈川県主催のパネル展に当協議会の活動内容を PRす るパネルを展示 しました。更に、 30日 に伊勢 原市役所 で開催 された講演会会場 にお いて も同パ ネルを展示 しま した。 Page l l NPO法 人 か な が わ 環 境 カウ ンセ ラー 協 議 会 KECAニ お知らせ・募集 1.第 6回 ュー ス NO.13 参加 申込 は、神奈川 県環境科学 セ ン ター企画調整 部 へ 2月 15日 (金 )ま で に 申込 くだ さい。 電話 :0463-24-3311 通常総会 の 開催 につ い て 日時 :平 成 14年 5月 25日 (土 曜 日) 14時 か ら 場所 :み な とみ らい 21地 区 横浜市市民活動支援 セ ン ター 4 F会 議 室 の そ 他 :詳 細 は別途通知 い た します。 全 員 の参加 を期待 して い ます。 2.環 境月間事業 の開催 環境月間 の事業 として次 の通 り計画 して い ます。 行事 :各 地で の EA21PR講 演会 の 開催 FAX:0463-24-3300 5,か ながわ学術研 究交流財 団との共 同活動 2月 中旬 に温暖化防止、3月 ■2日 に環境教 育につい て交流発表会が開催 されます。 温暖化防止 については杉村理事 力ヽまっぴょうすること とになつています。 6J横 浜市民活動フェアヘの参加 3月 23日 /24日 、横 浜市民活動 フェアが開催 されま ①横須賀市 平成 14年 6月 8日 (土 曜 日)13時 か ら ②海老名市 平成 14年 6月 15日 (土 曜 日)13時 か ら ③横浜市 平成 14年 6月 21日 ④小田原市 )13時 (金 曜 日 から 同時未定 詳細 につい ては決 定次第連絡 します 。会員 の方 々の 協力 をお願 い します。 3.協 力者募集 全 環連経 由・環境省委託事業 「有害大気汚染物質排 出量状 況調査」の協 力者を募集 しています。 仕事の内容 は、神奈川県クリーニング生 活衛生同業組 合加盟店 に対するアンケート調査 で、クリーニングエ 場 にお ける使用有機溶 剤 の原 単位を調 べ るアンケート用紙 の発 想、ヒアリング、返送された結果 の集計などの作業 です。 協 力してくださった方 には謝礼 が出ます。 関心のある方は事務局まで問 い合わせ願 います。 4.第 8回 市民環境活動報告会 へ のお誘 い 2002年 2月 16日 AM10∼ PM16時 、 かな がわ 県民活動 サポ ー トセ ンター にお いて神奈り│1県 環 境科学 セ ン ター と神奈川県 環境学習 リー ダ連絡会主 催 の第 8国 市民環境活動報 告会 が 開催 され ます。 本報告会 に当協議会 が 協力す る ことに な り、武 部理 事 が横浜 市 の新任 教師 へ の 地域研修会 の実施 一総合 学習 へ の トレーニ ングーについて発表 します。会員 多数 の参加 をお願 い します。 す。パネルが出来れば展示します。皆さんのご協 力をお 願 いします。 新刊 図書 の紹介 ①宮崎修行著『 統合的環境会計論』 輸J成 社) 本書『 統合的環境会計論』は、1999年 の環 境庁 「環境会計ガイ ドライ ン」 の公表以来、わが 国でブーム とも言われ る 「環境会計」 の<真 のユ ーテ ィリテ ィー と可能性 >を 徹底的 に解明す る日 的で、扱 うテーマ を極限まで絞 り込んで シンプル に した上で、一切手を抜かず、不必要な物 は一切 加 えず、一歩一歩 レンガを積む ごとく著 した成果 である。 本書 の核 心をなす 「貨幣的環境会計」 と 「係数 的環境会計 (エ コバ ランス)」 か ら 「統合的環境 会計 (エ コ・エフィシャンシー会計)」 を導出す る部分は、本書のまさにハー ドな コア部分であ り 、今後 の世界 とわが国 の近未来 の環境会計 の進路 を予測す る上で不可欠の部分であろ う。そ して、 ここ 2、 3年 来 の環境会計 の傾向については、 2 つの補章 によつて、詳細 に検討 される。 ②『 空 と海 と大地をつ なぐ雨の事典』 A5判 並製、280ペ ー ジ 編著者 :レ イ ン ドロ ップス 「雨水利用 を進める全 国市民の会」 (東 京) 定価 : 本体 2500円 +税 出版社 :北 斗出版 東京都千代 田区神田神保町 ■-8第 2野 ロビル te1 03-3291… 3258fax 03‐ 3291-2074 0-mailihokutos@abelia ocn ne.jp Page 12 NPO法 人 か な が わ 環 境 カ ウ ンセ ラー 協 議 会 KECAニ NO.13 ュー ス EA21審 査合格証を発行 200100XX 第 事業者が作成 した環境活動評価プ ログラムの行動計画 号 環境活動評価 プログ ラム 査 審 合 書 に対 し審査合格証を発行す るこ とに しま した。 殿 記載内容を右 に示 します。 この審査合格証は1月 10日 に行われた金沢工業団地 貴殿 の提出 され た EA21の 環境行動計画書 は、 審査 の結 果、基準 に合格 した ことを証明 します。 の EA21参 加登録証明書授与式 の際 に、 KECAの 登録種別 Type I 志賀理事長 より参加各社に手渡 されま した。 審査年月 日 平成 今後、横浜市は全市で EA21に 取 り組む こととして 有効期間 3年 い ます。 平成 14年 月 非営利活動法人 編集後記 13年 または 月 I 日 ただ し、 1年 毎 に見直 し 日 かながわ 環境 カウ ンセ ラー協議会 理事長 志賀 正良 ; 明けましておめでとうございます。[ KECA13号 をお届けします。本号は総合研修会 の特集で す。皆様 のご協 力で原稿も着 々増えつつあります。 原稿 には写真を添付していただくと臨場感 がます。 環 のくに、環 の地 球、環のくらしを合言葉 に今年もがんばりま しょう。 紙面 の体裁 内容等 について忌憚 のないご意見をお寄 せくださ るようお願いします。 …次号の原稿は、 月■0日 迄 にお送りください。 嶋 田和夫 発行 特定非営利活動法人 かながわ環境 カ ウンセ ラー協議会 〒233-0012 横浜市港南区上永谷 6-10-12 志賀 正 良 理事長 小竹 重 一 事務局長 (KECA) TEL&丁 EL 045… 846… 1991 FAX 045‐ 846-1993 Email 当協議会は環境省に登録 された環境カウンセ ラーが市民、事業者、行政その他の関係機関に対して きまざまな支援活動を行っています。