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札幌天文同好会会報 2013年 1月 5日 No.172 総会 2013年 冬号 三川屋会館本館にて 後列左から:平井・上田・安味・吉田・生田・小笠原 前列左から:小西・伊東・中山・後藤・柴田・工藤・林・川又 目 次 1.2013年度総会(活動報告・会計報告・会則変更 ほか) ・・・・ 事 務 局 2.ケアンズ皆既日食・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大場輿志男 3.ケアンズ皆既日食・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・生田 盛 4.太陽光による撮像素子(CCD)の障害テスト ・・・・・・・・・・・生田 盛 5.2012年 札天名寄キャンプ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 柴田 健一 6.豊郷で写真撮影・・・・・・・・・・・柴田 健一、後藤 博宗、工藤 高広 7.2012年 オーストラリア写真撮影の旅・・・ ・・・・・ ・・・・・ 柴田 健一 8.オリオン大星雲とトラペジウム・・・・・・・・・・・・・・・・平井 諭 9.2012年の活動と2013年の方向性・・・・・・・・・・・・・・・・上田 雄彦 10.ペテルギウスは爆発するか・・・・・・・・・・・・・・・・・・工藤 高広 11.神の粒子-ヒッグス粒子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 川又 妃代 12.金星の太陽面通過・・・・・・・・・・小西 喜幸、後藤 博宗、柴田 健一 13.科学雑誌の読者モニター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中山 正 14.2012年度札幌天文同好会HPアクセス状況報告・・・・・・・・・工藤 高広 15.北海道星見人の会in銀河の森天文台 ・・・・・・・・・・・・・・柴田 健一 16.編集後記・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・編 集 局 17.会員名簿 2013年1月1日・・・・・・・・・・・・・・・・・・・編 集 局 -1- 2 9 9 11 12 13 16 21 22 24 26 27 28 30 32 32 別紙 2013年 総 会 開 催 1 月 5 日 三 川 屋 会 館 本 館 で 行 わ れ た 総 会 は 、1 4 名 の 参 加 が あ りま した 。 司 会 に 中 山 事 務 局 長 を 選 出 し、す べ て 提 案 とお り承 認 され ま した 。 2012年 度 札 幌 天 文 同 好 会 活 動 報 告 事務局 今 年 は 『トリプ ル 金 の 年 』と呼 ば れ 珍 しい 天 文 現 象 が 多 数 起 っ た 年 で し た 。同 時 に 2 0 0 9 年 以 来 の 多 数 の メデ ィア か ら 当 会 の 天 文 普 及 活 動 や 会 員 個 人 の観 測 活 動 など で 取 材 を 受 け 、幾 つ か テ レ ビ や 新 聞 等 の 紙 面 で 紹 介 され ました 。 5 月 2 1 日 の 日 食 観 測 に お い て 、イン ター ネ ットを 活 用 して 、会 員 間 で 情 報 を 共 有 で きた とい う新 た な 活 動 が あ りました 。 一 方 で は 、8 月 1 4 日 の 金 星 食 で は メー ル 情 報 だ け に 縛 られ ず 観 測 活 動 を 続 け 成 果 が 得 られ た ケ ー スもあ りました 。 中山 正 察 会 に 5 名 、「さ っ ぽ ろ 星 ま つ り」に 7 名 。 「北 海 道 星 見 人 の 会 in 陸 別 」に 6 名 が 参 加 。 天 体 写 真 展 開 催 は 1 名 。JA X A 宇 宙 教 育 セ ミナ ー を 受 講 が 2 名 。天 文 ボ ラン テ ィア 活 動 (ヒル トン ニ セ コビ レ ッジ )に 2 名 が 活 動 。そ の 他 複 数 の メデ ィア へ の 観 測 結 果 投 稿 な ど 活 発 な 活 動 が あ りました 。 天 文 雑 誌 関 係 として 、星 ナ ビ 9 月 号 に 会 報 の 「金 環 日 食 特 集 号 」の 越 後 さん の 記 事 が 紹 介 され ました 。 総 会 1 回 、例 会 を 1 2 回 開 催 し ま し た 。例 会 全 回 出 席 者 は お りま せ ん で した が 、1 1 回 出 席 者 は 4 名 で し た 。一 方 、1 回 以 上 の 例 会 等 出 席 者 は 1 6 名 と増 え 、例 会 の 平 均 出 席 者 数 は 1 0 名 を 超 え ま した 。新 入 会 員 は 2 名 、見 学 者 は 4 名 で 、退 会 者 (死 亡 )は 1 名 で した 。総 会 員 数 は 2 5 名 で す 。 「ム ー ン ライトウオ ッチ ン グ 」は 6 回 開 催 し、 宿 泊 観 測 会 は 会 場 を 神 恵 内 か ら名 寄 に 変 更 し1 回 、天 体 観 察 会 は (事 務 局 案 内 分 )4 回 で した。会 報 プ レアデ スは 2回 発 行 しました。 個 人 活 動 とし て 、日 食 観 測 な ど の オ ー ス トラ リア 遠 征 に 延 べ 5 名 、金 環 日 食 観 測 で 関 東 方 面 に 8 名 遠 征 。「北 海 道 星 ウ ォ ッ チ ン グ 発 表 会 in 札 幌 」に 6 名 、カ ル チ ャ ー ナ イト協 賛 北 海 道 総 合 博 物 館 主 催 星 空 観 H P の 閲 覧 数 は 急 速 に 増 え トー タル は 2 万 件 に 迫 っ て い ます 。 一 方 で 今 年 は 、問 い 合 わ せ ・イベ ン ト協 力 依 頼 な ど が 多 数 寄 せ ら れ 、対 応 の ル ー ル 作 りを 迫 ら れ ま し た 。当 会 とし て は 民 間 の 営 業 活 動 に 関 連 した 依 頼 は 受 諾 しな い こととしま した 。た だ し、会 員 が 個 人 的 に イ ベ ン トに 参 加 す る こ とは 拒 ま な い とし 、天 文 普 及 に 繋 が る 活 動 と思 わ れ る 事 例 に つ い て は 、会 員 等 に 情 報 を 公 開 しま す 。参 加 の 是 非 は 個 人 の 判 断 とし 興 味 の あ る 会 員 が 依 頼 側 と交 渉 す ることとしま した 。(今 年 の ヒル トン か ら適 用 ) ま た 、H P は 工 藤 会 員 の 天 文 ボ ラン テ ィア 活 動 の 顛 末 記 事 掲 載 な ど 内 容 に よっ て 閲 覧 数 の 増 加 に 貢 献 す ることが 確 認 で きま し た 。ま た 、tw itte rの コラム を 設 け コン テ ン ツ を 強 化 しました 。 関東方面の金環日食 柴田会長 小 西 会 員 (美 唄 )の 活 動 が 紹 介 星 ナ ビ 9 月 号 に 掲 載 され た 会 報 「金 環 日 食 特 集 」(記 事 は 越 後 会 員 ) -2- 大 通 り公 園 の 部 分 日 食 の サ ー ビ ス 取 材 風 景 大 通 り公 園 の ム ー ン ライトウ オ ッチ ン グ 札幌天文同好会 月 日 1 7 6~ 11 28 7 2 4 18 1 3 3 10 4 7 14 22 5 5 21 6 7 8 9 26 5 2 2 4 6 30 15~ 25 2 7 7 15 21 28 4 14 14~ 15 25 1 8 16 2012年 度 10月 例 会 の 様 子 月別活動報告 会 の行 事 及 び 会 員 の動 向 総 会 、例 会 、新 年 会 を三 川 屋 で開 催 13名 天 体 写 真 展 「星 に願 いを」開 催 (横 山 会 員 ・個 別 活 動 ) 石 塚 会 員 が逝 去 (5名 参 列 ) 平 井 さん入 会 例 会 5名 「北 海 道 星 ウオッチ ング発 表 会 in札 幌 」で開 催 協 力 (7名 ・個 別 活 動 ) 会 報 プレアデ ス2012年 冬 号 発 行 例 会 10名 北 の沢 ・別 狩 観 測 会 開 催 (4名 ) 例 会 10名 別 狩 観 察 会 開 催 (3名 ) 故 後 藤 顧 問 一 回 忌 法 要 (4名 ) 例 会 11名 部 分 日 食 観 察 会 (大 通 公 園 ) 会 員 4名 ・一 般 200名 金 環 日 食 観 測 (会 員 8名 ・関 東 方 面 に遠 征 ) ムー ンライトウオッチング開 催 (大 通 公 園 )(会 員 7名 ・一 般 170名 ) 小 笠 原 さん入 会 例 会 11名 JA X A 宇 宙 教 育 セミナ ー 受 講 (2名 ) 部 分 月 食 観 測 (個 別 活 動 ) 金 星 太 陽 面 通 過 観 測 (個 別 活 動 ) ムー ンライトウオッチング開 催 (大 通 公 園 ) 会 員 7名 ・一 般 180名 オー ストラリア星 空 観 測 (2名 、個 別 活 動 ) 会 報 プレアデ ス金 環 日 食 特 集 号 発 行 例 会 11名 (ゲスト:佐 藤 利 男 さん・童 童 さん) 天 文 ボランティア活 動 (星 空 観 察 会 ・ヒル トンニセコビレッジ、2名 個 別 活 動 ) 木 星 食 観 測 (個 別 活 動 ) 別 狩 観 測 会 開 催 (2名 ) ムー ンライトウオッチング開 催 (里 塚 ・美 しが丘 )会 員 10名 ・一 般 30名 例 会 10名 02時 金 星 食 観 測 (個 別 活 動 ) 別 狩 観 測 会 開 催 ・ペ ル セウス座 流 星 群 (3名 参 加 ) ムー ンライトウオッチング開 催 (大 通 公 園 )会 員 8名 ・一 般 100名 星 ナ ビ9月 号 に会 報 プレアデ ス金 環 日 食 特 集 号 紹 介 記 事 掲 載 され る 例 会 11名 (ゲスト:童 童 さん) 「第 11回 さっぽ ろ星 まつ り」協 力 (7名 、個 別 活 動 ) 名 寄 市 立 天 文 台 にてキャンプ(6名 ) H P にtw itter開 設 -3- 10 6 20 11 10 14 1 12 例 会 12名 ムー ンライトウオッチング開 催 (大 通 公 園 ) 会 員 7名 一 般 35名 「北 海 道 星 見 人 の会 inN 陸 別 」 (4名 、個 別 活 動 ) 例 会 7名 (ゲスト:林 み ちこさん) 皆 既 日 食 (オー ストラリアケアンズ付 近 ・3名 遠 征 ・個 別 活 動 ) 例 会 10名 (ゲスト:阿 部 さん) 幹事会実施 2012年 度 一般向け天体観察会 活動報告 今 年 は 、ム ー ン ライ トウ ォ ッチ ン グ を 始 め て か ら2 0 年 に な る 節 目 の 年 に な り、6 回 7 0 0 人 を 越 え る方 々 に 天 文 現 象 や 星 空 を 堪 能 して い た だ きました 。 ま た 、金 星 の 日 面 経 過 、金 星 食 な ど 「金 」の 付 く現 象 が あ りま した 。5 月 2 1 日 の 金 環 日 食 で は 大 通 り公 園 で マ スコミ各 社 か らの 取 材 をうけ 、札 幌 天 文 同 好 会 をP R す ることが 出 来 ました 。 回 日付 数 1 4/28 2 5/21 3 5/26 4 6/30 5 7/28 6 8/25 開 催 会場 大通 公園 大通公 園西5 開 催 時 間 ・ 担 参加者数 中止 当 7 時 0 0 分 ~ 0 9 伊東 時 00分 川又 参 加 者 200名 西野 中山 大 通 公 19時 00分 ~ 20 安味 園 西 5 時 50分 工藤 参 加 者 170名 小西 川又 柴田 西野 中山 大 通 公 18時 50分 ~ 22 小笠原 園 西 5 時 40分 川又 参 加 者 180名 工藤 小西 柴田 平井 中山 里 塚 ・1 9 時 0 0 分 ~ 2 1 安 味 美 し が 時 00分 伊東 丘 地 区 参 加 者 30名 川又 セ ンタ 工藤 ー 小西 後藤 柴田 西野 由水 中山 大 通 公 18時 頃 ~ 20時 伊東 天気・観察対象他 使用機材 晴れ 15㎝ 屈 折 望 遠 鏡 (西 野 ) 部 分 日 食 投 影 版 で観 察 日 食 グラスを貸 出 肉 眼 で 日 食 を体 験 気 温 は 12度 → 11℃ → 14℃ と変 化 晴 れ 後 曇 り後 小 雨 気 温 13度 月 (月 齢 5.5)、土 星 火星 30㎝ 反 射 望 遠 鏡 (小 西 ) 20㎝ 反 射 望 遠 鏡 (工 藤 ・西 野 ) 15㎝ 屈 折 望 遠 鏡 (西 野 ) 10㎝ 屈 折 望 遠 鏡 (柴 田 ) 10㎝ 早 川 双 眼 鏡 曇 り所 々 晴 れ 30㎝ 反 射 望 遠 鏡 (小 西 ) 気 温 20度 2 0 ㎝ 反 射 望 遠 鏡 (工 藤 ) 月 (月 齢 10.9)、火 星 土 星 、 10㎝ 屈 折 望 遠 鏡 (柴 田 ) ベ ガ、こと座 ε 、他 10㎝ 早 川 双 眼 鏡 曇 り後 所 々 晴 れ 30㎝ 反 射 望 遠 (小 西 ) 土 星 、月 (月 齢 9.3) 2 0 ㎝ 反 射 望 遠 鏡 (工 藤 ) ベ ガ、アル ビレオ 、アル クト 15㎝ 屈 折 望 遠 鏡 (西 野 ) ゥー ル ス、他 10㎝ 屈 折 望 遠 鏡 (柴 田 ) 10㎝ 早 川 双 眼 鏡 他 、由 水 ・後 藤 持 参 望 遠 鏡 他 9台 曇 り所 々 晴 れ 後 曇 り -4- 30㎝ 反 射 望 遠 鏡 (小 西 ) 園西5 7 9/22 8 10/20 頃 参 加 者 100名 上田 川又 工藤 小西 柴田 西野 中山 大 通 公 中止 園 大 通 公 18時 頃 ~ 20時 安味 園西5 頃 伊東 参 加 者 35名 川又 後藤 小西 西野 中山 2012年 度 回 日付 数 1 3/10 場所 参加者 上田 工藤 北 の沢 越 後 後藤 時刻 月 (月 齢 7.8) アル クトゥー ル ス、他 20㎝ 反 射 望 遠 鏡 (工 藤 ) 10㎝ 屈 折 望 遠 鏡 (柴 田 ) 10㎝ 早 川 双 眼 鏡 晴 れ 後 曇 り、気 温 13度 30㎝ 反 射 望 遠 鏡 (小 西 ) 月 (月 齢 5.0)、天 王 星 15㎝ 屈 折 望 遠 鏡 (西 野 ) ベ ガ、アル タイル 、M 57他 10㎝ 早 川 双 眼 鏡 小 西 会 員 が今 年 の天 文 現 象 をビデ オで紹 介 天体観測会 活動報告 星 空 ・観 測 の状 況 シー イングなど 別狩 2 4/14 別狩 上田 小西 中山 3 7/21 別狩 4 8 / 1 4 別狩 ・15 伊東 工藤 伊東 中山 嶺泊 工藤 石山 後藤 後 藤 会 員 宅 に越後 会 員ら が集 まる 1 7 時 ~ 2 2 上田 時 馬 頭 星 雲 ・M 51など撮 影 6/10 快 晴 ・時 折 強 い風 が吹 く 小西 金環日食観測機材動作確 認修正作業他 中山 五 大 惑 星 を肉 眼 で 確 認 、 星 野 写 真 で記 録 2 0 時 ~ 2 2 伊東 時頃 ニコンD 800テスト撮 影 2 0 時 ~ 2 4 中山 時頃 ペ ル セウス座 流 星 群 19時 ~ 21 ビデ オ・スチ ル 観 測 時頃 工藤 写真撮影 札天HPのトップタイトル 2013年 2月 (毎 月 変 更 され ま す ) -5- 5/10→ 8/10 2012年 会 計 報 告 (2 0 1 2 年 1 月 1 日 ~ 2 0 1 2 年 1 2 月 3 1 日 ) 2013年 度 札幌天文同好会 活動計画 一 般 向 け 天 体 観 察 会 「ム ー ン ライトウオ ッチ ン グ 」を 天 文 普 及 活 動 の 主 た る行 事 と位 置 づ け て 継 続 して い きます 。 ① 天 体 観 測 会 を 適 宜 開 催 します 。 ② 会 員 の 天 文 活 動 を 支 援 します 。 ③ 会 員 相 互 の 親 睦 を 深 め て い きます 。 具体的内容については、以下のとおり。 1.毎 月 1 回 例 会 を 開 催 します 。 2.4 月 か ら1 0 月 に ム ー ン ライトウオ ッチ ン グ を 大 通 公 園 等 で 開 催 します 。 -6- 回 数 月 日 (土 ) 月 齢 1 4/20 1 0 .1 2 5/18 8 .5 3 6/22 1 3 .8 4 7 / 2 0 * 1 2 .2 5 8 / 1 7 * 1 0 .6 6 9/14 9 .0 7 10/12 7 .5 * 観望対象 月 ・春 の 大 曲 線 月 ・土 星 ・春 の 星 座 同上 月 ・土 星 ・夏 の 大 三 角 形 同上 月 ・夏 の 大 三 角 形 月 ・天 王 星 ・二 重 星 何れかは清田区の「里塚・美しが丘地区センター」にて実施予定 3.札 幌 天 文 同 好 会 「事 務 局 だ より」を 月 1回 Eメー ル に て 発 行 します 。 (Eメー ル ア ドレスを お 持 ち で な い 会 員 に は ハ ガ キ 等 に て 発 行 ) 4.宿 泊 観 測 会 を 開 催 します 。 (行 き先 は 、銀 河 の 森 天 文 台 (陸 別 )。晴 れ る確 率 の 高 い 時 期 とし、検 討 中 ) 5.会 報 プ レア デ スを 発 行 します 。次 回 発 行 は 、2 月 を 予 定 。 6.本 会 の H P を 活 用 して 天 文 情 報 等 普 及 に 努 め ます 。 7.天 文 関 連 イベ ン ト等 の 開 催 に 参 加 ・協 力 します 。 会 則 以 外 の 申 し合 わ せ 事 項 の 追 加 柴田健一 下 記 の と お り 提 案 さ れ 、「 取 り 合 え ず 、 や っ て み よ う 」 と の 意 見 が あ り 、 承 認 さ れ ま した。 本会の発展のため、各種イベントの機会において、例会へ参加するよう勧誘活動を行っ ている。 しかし、会員でない者が例会に参加することについて躊躇いがあり、複数回例会に参 加することについては尚更である。 ついては、まず気楽に例会に参加していただく環境つくりが必要と思われるので、以 下 ( 10 ) に つ い て 追 加 す る こ と を 提 案 し た い 。 赤 文 字 が 追 加 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------会 則 以 外 の 申 し合 わ せ 事 項 (1) 会 長 に 不 都 合 が あ る と き は 、 事 務 局 長 が 代 行 す る 。 (2) 例 会 は 毎 月 1 回 開 く 。 例 会 の 開 催 日 時 及 び 開 催 場 所 は 、 前 月 発 行 の ニ ュ ー ス で 会 員に周知する。 (3) 例 会 の 開 催 日 時 は 、 原 則 と し て 第 1 土 曜 日 の 夜 間 と す る 。 ただし、天文現象又は他の行事等の都合により変更することができる。 (4) 会 費 は 、 当 該 年 度 の 1 月 末 ま で に 支 払 う こ と 。 ( 5 ) 会 費 は 年 間 5,000 円 ( 高 校 生 以 下 は 2,500 円 ) と す る 。 ただし、やむない理由により例会に参加できない会員は、別に定める。 ( 6 ) 会 報 を W e b で 閲 覧 し 、 印 刷 物 の 配 布 を 受 け な い 会 員 は 、 1,000 円 を 減 額 す る 。 ただし、高校生以下を除く。 (7) 年 度 途 中 に 入 会 し た 会 員 の 会 費 は 、 月 割 り と す る 。 こ の 場 合 100 円 未 満 の 端 数 は 切 り 上 げ る 。 (8) 退 会 し た 者 が 既 に 納 め た 会 費 は 、 会 費 の 充 当 期 間 が 1 年 以 上 の 場 合 に 限 り 、 退会者からの申し出により返付することができる。 ( 9 ) 家 族 で 入 会 す る 場 合 、 二 人 目 以 後 の 会 費 は 1,000 円 と す る 。 ただし、会報・ニュースは、一家族一部とする。 (10) 例 会 に 参 加 し た ゲ ス ト は 、 希 望 に よ り 1 2 ヵ 月 間 は 準 会 員 と し 、 会 費 は 徴 収 し な い 。 ただし、新旧の会計年度を跨ぐことは出来ない。 -7- 2013年 度 役員 長らく会計をつとめて頂いた越後さんに代わり、工藤さんが引きついで頂けること になり、以下のとおり互選されました。 ま た 、会 費 の 振 り 込 み 等 に 使 用 し て い た 郵 便 振 替 口 座 は 、銀 行 口 座 に 変 更 す る こ と し 、 口座の名義人であった生田さんも会計担当から離れることとなりました。 役 職 会 長 事務局長 会計監査 幹事 会報編集 幹事 会報印刷 氏 名 柴田健一 中山 正 安味春幸 柴田健一 生田 盛 役 幹事 幹事 幹事 幹事 職 Web担当 啓蒙普及 会 計 例会司会 氏 名 工藤高広 西野 浩 工藤高広 中山 正 2013年 総 会 会 長 挨 拶 新 年 会 に 先 立 っ て 、一 言 申 し述 べ ます 。 昨 年 は 、 「札 幌 は 部 分 日 食 で した が 、関 東 方 面 で も金 環 食 」お よび 「金 星 の 太 陽 面 通 過 」な ど、珍 しい 天 文 現 象 が 多 数 あ りました 。 例 年 の とお り、想 像 以 上 に 札 天 の 会 員 が 活 発 に 活 動 した 一 年 で した 。 一 方 で 、石 塚 さん が お 亡 くなりに なりましたが 、2 名 の 仲 間 が 増 えて、現 在 の 会 員 は 25名 です 。 近 年 の 会 員 の 増 減 を 見 ると、2 0 0 2 年 の 1 4 名 が 最 低 で した が 、ここ7 年 間 で は 、1 1 名 が 入 会 し、た い へ ん 活 発 に な っ て きて い ると言 え ます 。 ところ で 、会 報 「P L E IA D E S 」は 札 天 が 誇 ることが で きる活 動 の 一 つ で す が 、最 近 は 、年 に 1 回 しか 発 行 で きませ ん で した 。 しか し、昨 年 は 、充 実 した 会 報 を 2 回 も発 行 す ることが で きました 。 2012年 会 長 表 彰 さて 、今 年 は 会 報 の 編 集 長 として 良 い 記 事 を 投 稿 して 頂 い た 伊 東 伊 東 さん さん を 表 彰 い た します 。 理 由 の 一 つ 目 は 、2 0 1 2 年 冬 号 に 投 稿 し て 頂 い た サ ブ タ イ トル 「タ イ トル 夢 と現 実 で も、変 わ らな い 天 文 へ の 情 熱 」で す 。私 は 、天 文 雑 誌 に 紹 介 され ると思 って い た 位 の 素 晴 らしい 内 容 で 、小 さい 時 か らの 天 文 に 対 す る憧 れ を 素 直 に 書 き綴 っ た ほ の ぼ の とす る作 品 で す。 二 つ 目 は 、「金 環 日 食 号 」の 表 紙 に 掲 載 した 、札 幌 大 通 り公 園 で 撮 影 した 部 分 日 食 の 見 事 な 連 続 写 真 で す 。多 くの 会 員 が 遠 征 す る中 、札 幌 に とど ま っ て 出 来 る最 高 の 成 果 を 納 め た と言 え ます 。 今 年 も、ま た 活 躍 され る ことを 期 待 して 、金 一 封 を 贈 呈 します 。 伊 東 さん どうぞ 。 これ は 会 長 の 乾 杯 で は あ りま せ ん 「お め で とうご ざ い ます 。今 年 も、頑 張 っ て 下 さい 。」 長 老 生 田 さん の 音 頭 で 〆 た 乾 杯 で ~ す 今 年 も、み ん な で 仲 良 く、星 を とお して 札 天 の 仲 間 皆 さん 乗 って ま ~ ~ ~ ・・・・☆ ☆ ☆ ★ した 。 た ち と楽 しい 一 年 に な るように 頑 張 りましょう。 ★ ゜・。。・゜゜・。。・゜★ ゜ で は 、「乾 杯 ! ! ! 」 -8- ケ ア ンズ 皆 既 日 食 記 大場與志男 2 0 1 2 年 1 1 月 1 4 日 皆 既 日 食 が オ ー ストラリ ア の ケ ア ン ズ で あ っ た 。そ れ は 早 朝 の 0 6 時 3 8 分 か ら2 分 余 りの 皆 既 が ハ イライトで あ っ た 。場 所 、時 期 と時 間 が 良 い 条 件 で は な か っ た が 、割 と行 き 易 い 場 所 だ っ た の で 、先 回 の イ ー ス タ ー 島 の 日 食 ツ ア ー と同 じ J社 に 早 くか ら 申 し 込 ん だ 。日 食 ツ ア ー とし て は 大 手 の 会 社 で 、今 回 は 総 員 1 7 0 人 に 達 した 。山 形 で も同 好 会 の 会 員 3 名 と随 伴 者 総 勢 7 名 が 、班 は 違 っ た が 参 加 した 。私 は 同 伴 で 、ツ ア ー で 最 も長 い タ ス マ ニ ア の コ ー ス で 申 し込 ん だ 。山 形 か らは す ぐ北 の 村 山 市 や 酒 田 な ど か らも1 0 名 ほ ど が ケ ア ン ズ 近 くに や っ て 来 て い た 。 我 々 が 観 測 の た め 陣 取 っ た の は 、ホ テ ル の あ る ポ ー トダ グ ラス か ら海 岸 を 北 に 4 5 分 ほ ど 走 っ た ワ ン ガ ビ ー チ とい う所 で 、私 有 地 との こと。前 日 に も下 見 し て い た が 、 海 岸 で 強 い 潮 風 が 吹 き 込 ん で い た 。人 の 集 ま る 一 角 は 整 地 して 、落 下 す る と危 険 な ヤ シ の 実 は あ らか じめ 落 して あ っ た 。 当 日 の 朝 は 午 前 2時 に ホテ ル を出 て 観 測 地 へ 急 ぐ 。既 に 芝 生 は 区 分 け が し て あ っ て 、抽 選 で 番 号 が 決 め られ た 。大 きな 機 材 は 別 に 後 退 す る よ うに 云 わ れ た 。ところ が い ざ 日 食 が 始 ま ると立 ち 上 が る人 が い て い ささか 邪 魔 な 感 じが した 。 さて 、低 空 は 雲 の 下 で 5 時 4 0 分 (日 本 時 + 1 時 間 )の 日 の 出 は 確 か に 見 え た 。し か し丁 度 、日 食 が 起 こる 辺 りは 雲 塊 が 張 り付 い て 離 れ な い 。上 空 は 青 空 もあ るが 、8 0 % の 曇 天 で あ る 。日 の 出 4 分 後 の 食 の 始 ま り は 見 え な か っ た 。途 中 3 割 ほ ど 欠 け た あ た りで 、少 しN D フ イル ター を か け て 正 規 の ビ デ オ に 撮 れ た が 、そ の 後 もダ メ、0 6 時 3 8 分 の 第 2 接 触 もダ イヤ モ ン ト・リン グ は 見 え ず 、 雲 か ら 出 そ うで 出 な い 。第 3 接 触 の 寸 前 、 突 然 に 雲 が 薄 れ て 後 の ダ イ ヤ モ ン ド・リン グ が 見 え た 。そ れ は 一 瞬 で あ っ た 。歓 声 が 上 が っ た 。皆 既 に して は 周 囲 は そ れ ほ ど 暗 くな か っ た と思 っ た 。地 平 線 は 赤 く染 ま り、 左 に 相 当 離 れ て 金 星 も見 え た 。 一 同 少 し放 心 した 様 だ っ た が 、機 材 を 撤 収 し 、ホ テ ル に 引 き 返 し た 。テ レ ビ や 雑 誌 な ど で 各 地 の 状 況 が 伝 え られ た が 、ケ ア ン ズ 付 近 で も 海 岸 、少 し 内 陸 の 丘 陵 地 で は 所 々 で 皆 既 が 見 え た と云 う。豪 華 客 船 で 海 上 で の 観 測 な ど の 状 況 もテ レ ビ で 特 集 して い た 。我 々 の 陣 取 っ た 海 岸 は 観 測 地 として は ベ ス トの 筈 で あ っ た が 、お 天 気 に は 勝 て ない 。 私 は 今 度 で 皆 既 日 食 1 2 回 ・金 環 日 食 1 回 とな っ た が 、食 の 中 心 帯 に 居 な が ら、9 1 年 の ハ ワイと0 9 年 の 中 国 は 曇 られ て 皆 既 を 見 る こ とは 出 来 な か っ た 。思 え ば 1 9 4 3 年 (昭 和 1 8 年 )は 札 幌 に 居 て 、2 月 5 日 朝 に 北 5 条 東 3 丁 目 で 、東 北 小 学 校 の グ ラン ド越 し に 皆 既 を 見 た の が この 道 へ の ス ター トで あ り、まだ 9 才 で した 。 ケ アンズ 皆 既 日 食 2012年 11月 14日 報告書 生田 盛 1 1 月 9 日 より1 6 日 まで 8 日 間 オ ー ストラリア ケ ア ン ズ 皆 既 日 食 の 観 測 旅 行 (日 通 旅 行 主 催 、 天 文 ガ イド後 援 )に 行 っ て 参 りました の で 、そ の 概 要 を 報 告 致 します 。 この ツ ア ー は 日 本 か らの ア クセ ス が 良 く 大 変 な 人 気 で 、私 は 昨 年 1 2 月 に 申 し込 み を した の で す が 抽 選 で 参 加 者 を 決 め るとい う過 熱 ぶ りで した 。 -9- 今回の皆既日食で唯一の心配の種は皆既 時 の 太 陽 高 度 が 1 4 ° と非 常 に 低 い の で 雲 に 邪 魔 され る確 率 が 高 い ことで した 。 案 の 定 、心 配 が 現 実 とな り、当 日 は 日 の 出 か ら太 陽 の 方 向 は 厚 い 雲 に 覆 わ れ 、皆 既 1 分 前 ま で 太 陽 は 全 く見 え ま せ ん で し た。 しか し、奇 跡 と言 っ て も良 い ほ ど で す が 、 皆 既 時 間 直 前 に太 陽 の周 辺 は 晴 れ わたり 皆 既 日 食 の 全 景 を 見 る と共 に ビ デ オ に 納 め ることが 出 来 ました 。 誠 に 幸 運 で し た 。これ で 日 食 観 測 の 勝 負 は 4勝 零 敗 で す 。 測 地 は ケ ア ンズ 市 北 西 80㎞ マ ウ ン トカー ビ ン 外 部 コロ ナ 地 元 の 人 は キ ャン ピ ン グ カー で や って き た 内 部 コロ ナ 皆 既 日 食 全 景 (高 度 1 4 ° ) 皆 既 1分 前 まで 太 陽 は 雲 に 隠 れ てい た 観測風景 マ ウ ン トカー ビ ン ロ デ ィオ 競 技 場 - 10 - 2.観 測 隊 総 勢 29名 観 測 者 25名 天 文 ガ イド 3 名 (片 岡 編 集 長 他 1 名 牛 山 専 属 カ メラマ ン) 日通旅行 谷添乗員 現 地 ガ イド 誠 氏 3.観 測 機 材 ① ビ デ オ カ メラA S O N Y N E X - V G 1 0 レン ズ 7 2 0 m m 減 光 フ イル ター 1 / 1 0 万 … 動 画 用 ② ビデ オ カメラB S O N Y H D R - T G 1 … 動 画 用 ③ スチ ル カメラ N ikonD 700… 微 速 度 撮 影 用 ④ 赤 道 儀 タカ ハ シ スカ イポ ー ト(改 良 ) 4.宿 泊 ホ テ ル ① C airn sC ity B e stW e ste rn ② C ity S h e rid an H o te l 5.観 測 の 成 果 ① 動 画 :2 0 1 2 ケ ア ンズ 皆 既 日 食 約 3 分 間 ② 微 速 度 撮 影 動 画 :大 小 マ ゼ ラン 星 雲 、 天 の 川 と大 小 マ ゼ ラン 星 雲 各 約 20秒 私の撮影機材 観 測 の詳 細は次 の通 です 。 1.観 測 地 オ ー ストラリアクイー ンズランド州 ケ ア ン ズ 市 北 北 東 約 7 0 km マ ウン トカ ー ビ ー ロデ ィオ 競 技 場 大 分 水 嶺 の エ ッジ 標 高 2 1 0 0 フ イー ト 太 陽 光 に よ る 撮 像 素 子 (C C D )の 障 害 テ ス ト 生田 盛 太 陽 を 撮 影 す る場 合 は 減 光 フイル ター (1 / 1 0 万 ~ 1 / 1 0 0 万 )を 使 用 します 。 しか し、減 光 フ イル ター が 外 れ るな ど 、万 一 の トラブ ル の 場 合 、撮 影 素 子 に ど の ような 影 響 が 出 るか に つ い て テ ストして み ました 。 1.試 験 の 方 法 ビ デ オ カ メラに 太 陽 光 を 導 入 し、絞 り開 放 、ズ ー ム は 最 テ レ 端 、露 光 時 間 を 9 段 階 (1 秒 ~ 2 5 6 秒 )に 変 更 して C C D 面 の お け る 影 響 (焼 損 )の 程 度 を 記 録 しました 。 ビ デ オ カメラの C C D 面 に お け る 太 陽 像 (1 / 1 0 0 万 減 光 ) 生 け 贄 に な った ビ デ オ カメラ - 11 - 2.試 験 の 結 果 視 覚 的 に は 被 写 体 の 状 況 に よ り露 光 時 間 が 1 ~ 2 秒 程 度 だ とあ ま り目 立 た な い が 8 秒 超 え る と実 用 域 を 超 え て し ま い ま す 。こ の 障 害 は 自 然 回 復 す ることは な く永 久 障 害 とな るの で 細 心 の 注 意 が 必 要 で す 。 な お 、カ メラ側 に 自 動 絞 り機 構 (オ ー トア イ リス )が 組 み 込 ま れ て い る 場 合 は この 機 能 が 瞬 時 (1 秒 以 内 )に 働 くの で 障 害 の 程 度 は 数 分 の 1 以 下 に 軽 減 され ます 。 風 景 を 背 景 に して 撮 影 ② 障害画像 白 色 紙 を テ ス トカメラで 撮 影 曇 り空 を 背 景 に して 撮 影 3.撮 影 デ ー タ (1 )撮 影 年 月 日 :2 0 1 2 / 0 7 / 2 9 午 前 9時 -10時 快 晴 気 温 32℃ 札幌市琴似 (2 )試 供 ビデ オ カメラ S O N Y D C R - T R V 5 (3 )光 学 系 :ズ ー ム レ ン ズ (4 .0 - 4 0 m m F 1 .8 - 2 .6 ) 4 0 m m (3 5 m m 換 算 3 8 0 m m ) F 2 .6 で 使 用 口 径 1 5 .4 m m φ (4 )C C D :1 / 3 イン チ 型 IL タイプ 風 景 を背 景 に 撮 影 ① 2012年 札 天 名 寄 キ ャン プ 柴田健一 急 遽 、神 恵 内 か ら変 更 した た め 、日 に ち が 9 月 1 6 日 へ 変 更 とな り、参 加 で き な か っ た 人 が い て 、た い へ ん 残 念 で した 。 ま た 、天 候 が 悪 か っ た た め 、設 備 の 見 学 が 主 に な りま し た が 、佐 野 さん か ら各 望 遠 鏡 に つ い て 詳 しく説 明 を 受 け 、多 くの 収 穫 が あ りま し た 。とくに 、昨 年 完 成 し た 1 .6 m 望 遠 鏡 (北 大 の 「ピ リカ 望 遠 鏡 」)は 自 動 導 入 の 誤 差 が 2 秒 との ことに 驚 き ま し た 。ス ライ デ ィン グ ル ー フ に 設 置 し て あ る 5 台 の 望 遠 - 12 - 鏡 の うち 、小 笠 原 さん が コー デ ィネ ー トした 4 0 cm 反 射 望 遠 鏡 の 電 動 フ ォ ー カ サ ー 調 整 と光 軸 修 正 に つ い て 、平 井 さん が お 手 伝 い して 作 業 を す る様 子 も見 学 しました 。 プ ラネ タリウム は 、番 組 を 2 本 観 賞 しました 。 夕 食 は 、川 又 さん が 作 っ た 、ハ ッシ ュ ド ビ ー フ 。美 味 しさに 自 信 が あ っ た の で 、天 文 台 の 人 や 施 設 の 管 理 人 に も食 べ て 頂 き ました 。(作 りす ぎ た の で す (^_^;)) 夜 食 も、手 の 込 ん だ 美 味 しい もの で した 。 翌 日 は 、ピ ヤ シ リ温 泉 に 浸 か り、エ ゾ シ カ ハ ンバ ー グで 昼 食 。 一 同 、大 い に 盛 り上 が り、陸 別 の 「星 見 人 の 会 」(1 0 月 2 0 日 )に も5 名 が 行 くことに な り ました 。 参 加 者 :生 田 ・柴 田 ・平 井 ・由 水 ・小 笠 原 ・川 又 (6 名 )、と小 笠 原 博 崇 君 (小 笠 原 さ ん の ご長 男 で 大 雪 登 山 の 合 間 に 参 加 ) ハ ッシ ュドビ ー フ 頂 き ま ー す ! 乾 杯 の 人 もい る け ど ・・・・・。 4 0 cm ニ ュー トン 反 射 望 遠 鏡 と小 笠 原 さん 1 .6 m ピ リカ望 遠 鏡 の 前 に て 左から 川 又 ・由 水 ・柴 田 ・生 田 ・佐 野 ・平 井 ・小 笠 原 メイン デ ィッシ ュの ハ ッシ ュドビ ー フ(左 )と 高 タン パ クで ヘ ル シ ー な 夜 食 豊 郷 で写 真 撮 影 柴田健一 冬期間は天気の良い太平洋方面(日高町門別近郊の豊郷)に写真撮影に行っていま す。今回は後藤さんと行きましたので、その様子をHPから転記します。 同夜は工藤さんも遠征していたとのことで、そのコメントについても引用します。 - 13 - ●柴田 1 月 1 3 日 は 後 藤 さん と日 高 町 豊 郷 へ 写 真 撮 影 に 行 き ま し た 。G P V の 予 報 とお り、1 8 時 ~ 2 4 時 頃 ま で 良 い 天 気 で 、そ れ 以 後 は 薄 雲 が 広 が っ て き ま した が 1 時 半 ま で 頑 張 りました 。 後 藤 さん は 、広 角 で オ リオ ン 座 か らカ ル フ ォル ニ ア 星 雲 に か け て の 1 枚 が ベ ス トシ ョ ットと言 っ て い ま した 。い つ も行 く、支 笏 湖 周 辺 より空 が 広 い との ことで す 。 私 は 、ア トラ クス 赤 道 儀 + ス カ イ セ ン サ ー 2 0 0 0 + P H D オ ー トガ イ ドの テ ス トで す 。 8 0 0m mの 焦 点 距 離 に 4分 まで は 耐 え まし た の で 、長 時 間 の ガ イドが 可 能 で しょう。私 の ベ ストショットは 、星 空 の写 真 にアップします 。 下 の 写 真 は 、 撮 影 終 了 後 、 - 10 ℃ で の 撮影です。風はありませんでしたが、相 当 寒 い で す 。この 後 、後 藤 さん は 帰 宅 。私 は 車 中 泊 して 、現 地 を 9 時 に 出 発 。自 宅 へ は 1 0 時 半 に 着 きました 。 後 藤 さん (左 )とε 2 0 0 + ア トラクス 赤 道 儀 と筆 者 M 81 M 82 IS O 1 6 0 0 4 分 2 枚 コン ポ ジ ット ε 2 0 0 + ア トラクス 赤 道 儀 自 動 ガ イド ●工藤 昨 夜 、私 も星 を 見 に 行 き ま し た 。遠 くま で 行 く根 性 が な か っ た た め 、場 所 は 恵 庭 湖 の 近 くに し ま した 。札 幌 方 面 が 明 る か っ た の で す が 仕 方 が あ りま せ ん 。し か し 、昨 夜 は 問 題 続 発 で した 。 ま ず 、赤 道 儀 の 電 源 が 入 らな くて 3 0 分 ほ ど 時 間 を つ ぶ して しま い ま した 。原 因 は 不 明 で す 。自 作 電 源 で す の で 、ス イッチ の 接 触 が 悪 か っ た の だ と思 い ま す 。この 問 題 が 解 決 した ら、今 度 は ス テ ラナ ビ ゲ ー タに 設 定 した S T A R B O O K の IP ア ドレ ス が 消 え て し ま い っ て 、ス テ ラナ ビ ゲ ー タ か ら天 体 望 遠 鏡 を 操 作 で き な い 状 況 に な っ て しま い ま し た 。急 き ょ、IP ア ドレ ス を 設 定 して 2 つ 目 の 問 題 が 解 決 しま した が 、原 因 が 分 か るま で 3 0 分 もか か りま した 。さらに カ メラで 星 を 撮 影 して い た ら、突 然 カ メラの 電 源 が 落 ち ま した 。これ は 原 因 が 分 か ら な か っ た た め 、 A C ア ダ プ タか ら電 源 を 取 らず に 電 源 バ ッテ リー を カ メラに 挿 入 して 対 応 しま した 。しか し、電 源 バ ッテ リー は 、この 寒 さで す の で 1 時 間 程 度 しか 持 ち ま せ ん で した 。後 に 分 か っ た の で す が 、車 に シ ガ ー ソケ ットに 差 し 込 んでいたA C ア ダ プ タが 抜 け て い ました 。 恐 ら く足 を ぶ つ け て 抜 け て しま っ た の で しょう。 最 後 に 帰 り 際 、タ イ ヤ の 周 辺 に付 い てい た 雪 を取 るた め 、 足 で バ ン パ ー 周 辺 を蹴 ってい た ら 、パ ン パ ー が 割 れ てぼ っこ りと 穴 が 開 い て しまい ました 。 工 藤 さん 「え っ ! 」と思 い ム ー ンライトウ オ ッチ ン グ で ま し た が 、バ ン V C2 0 0 + S X D 赤 道 儀 パ ー の 破 片 (1 0 c m × 2 0 c m )が 雪 の 上 に 「ぽ ろ ん 」とむ な しく 落 ち ました 。 寒 か っ た た め 、割 れ や す くな っ て い た の か も知 れ ま せ ん が 、足 で 蹴 っ た くらい で 壊 れ る の ビ ックリで す 。さす が 軽 自 動 車 だ な と 思 い ました 。トホ ホ ・・・。 ●後藤 柴 田 さ ん 1 3 日 は お 疲 れ 様 で し た 。帰 る 際 、日 高 門 別 イン ター か ら高 速 に 入 っ て 気 温 表 示 を 見 た ところ 、- 1 7 度 と出 て ま した 。 - 14 - や は りあ の 夜 は 寒 か っ た ん で す よ。(笑 ) そ れ で も、寒 さで 停 止 す る 機 材 は な く、無 事 撮 影 で き ま し た 。む しろ 人 間 の ほ うが つ らか っ た で す 。(あ れ で 暖 か い ほ うだ とい う の は 驚 きで 、普 段 は もっ と風 が 強 い の で す ね 。)ともあ れ 、車 の 暖 房 で ガ ソリン 1 0 リット ル くらい 消 費 した か もで す 。 オ ー トガ イドも1 5 0 0 ミリの 焦 点 距 離 で 2 0 分 、あ るい は 3 0 分 流 れ は あ りませ ん で した 。 この ところ S P - D X もシ ス テ ム 9 0 S も快 調 に 動 作 して くれ ま す 。何 か 工 藤 さん に は 申 し 訳 な い ような ? 写 真 は ア ップ して み た の で す が 、か ぶ り が 思 い の ほ か 酷 く、補 正 で き ま せ ん で し た 。光 害 カ ットフ ィル ター は 必 須 か もしれ ま せ ん 。F C T - 1 0 0 で 撮 影 した ほ うもあ りとな しで ず い ぶ ん 違 い ました 。 工 藤 さん へ 先 日 行 っ て み て 、空 の 暗 さは 支 笏 湖 もそ ん な に 遜 色 は な い と思 い ま した 。少 し空 が 広 い で しょうか ? 特 に 北 側 と東 が 。支 笏 湖 は 南 側 が 明 る い で す 。車 で の 移 動 だ と到 着 時 間 は た ぶ ん 同 じ。ガ ソリン の 消 費 量 も ア ップ ダ ウ ン が あ る の で 、大 差 な い か もで す 。支 笏 湖 の 問 題 点 は 、道 端 で 撮 影 す るこ とに な る の で 、通 過 車 両 が 頻 繁 に あ る こと で す 。そ れ で も広 角 レ ン ズ で な け れ ば ほ と ん ど 問 題 は あ りませ ん で した 。 車 の バ ン パ ー に 蹴 飛 ば した くらい で 孔 が 空 くとい うの は 初 耳 で す 。よ ほ ど 特 殊 な バ ン パ ー な の か もしれ ま せ ん ね 。僕 の 車 の も の も特 殊 な 部 類 で す が 、あ ま りそ うい うこと は な か っ た で す 。しか も2 0 年 経 っ た バ ン パ ー で す が ・・・。 ペ ル セ ウ ス 座 か ら ぎ ょしゃ 座 、お うしざ 座 、オ リオ ン と「冬 の 天 の 川 下 り」を して み ま した 。 カ ル フ ォ ル ニ ア 星 雲 、す ば る 、バ ラ 星 雲 な ど 華 や か な 冬 の 被 写 体 が 勢 ぞ ろい で す 。 写 真 は 、薄 雲 が あ っ た ら しくカ ブ リが 強 め で 、補 正 に 苦 労 しま した が 、緑 色 の カ ブ リは 補 正 で き ま せ ん で した 。 E O S - 1 D sm k3 T S E - 2 4 m m F 4 .5 IS O 8 0 0 9 0 0 se c S P D X に て ノー タッチ ガ イド ●工藤 後 藤 さん 。 オ ー トガ イドが 快 調 とは 、実 に 羨 ま しい 限 り で す 。私 の 方 も一 時 期 に 比 べ るとオ ー トガ イ ドは 安 定 し て い る 方 だ と思 うの で す が 、 調 子 は そ の 日 に よっ て マ チ マ チ な 感 じが し ます 。重 量 オ ー バ ー な の か な 。 D C モ ー ター は 、導 入 して か ら安 定 す るま で 5 分 ほ ど か か りま す し、トル クも細 い た め 非 力 で す 。S X D 赤 道 儀 に ビ クセ ン V C 2 0 0 L とケ ン コー K D S 6 3 - 5 4 0 を 載 せ るの は 辛 い か も。 マ クス トフ1 5 cm + タカハ シ 9 0 S赤 道 儀 と後 藤 さん ところ で この 季 節 の 支 笏 湖 周 辺 は 、寒 す ぎ ま せ ん か ? 一 昨 年 の 皆 既 月 食 の とき に 支 笏 湖 方 面 に 行 っ た の で す が 、車 の 中 に い て も寒 い とい う感 じで した 。ま た 、私 の と ころ か ら札 幌 を 抜 け るの に 1 時 間 ち ょっ とか か るた め 、感 覚 的 に 遠 く感 じて しまい ます 。 車 が 流 れ て い れ ば い い の で す が 、信 号 で 車 が 止 ま る ことが 多 く、現 地 に 行 くだ け で - 15 - 疲 れ て しま い ま す 。時 間 を 考 え れ ば 高 速 道 路 で 移 動 した 方 が 良 い の か も知 れ な い の で す が ・・・。 蹴 飛 ば した だ け で 車 の バ ン パ ー が 壊 れ た の は 、私 も初 め て で す 。特 殊 な バ ン パ ー だ とは 思 え ま せ ん 。た だ し 、車 を 買 っ て か ら雪 を 取 る の に 何 度 もバ ン パ ー を 蹴 る こと が あ っ た の で ひ び が 入 っ て い た の か も知 れ ま せ ん 。で も軽 自 動 車 の バ ン パ ー っ て 薄 い で す ね 。2 ミリあ るか な い か とい うところで す 。 最 後 に な りま し た が 、後 藤 さん 。来 月 の 例 会 で 今 回 の 成 果 を 是 非 発 表 して もらえ ま す か。 ●後藤 工 藤 さん そ うで す ね 、市 内 を 通 過 す るの に 一 番 時 間 が か か りま す か ら、恵 庭 湖 の ほ うが 到 着 時 間 は 短 い の は 確 か だ で しょうね 。確 か に 支 笏 湖 は 寒 い で す 。山 の 上 だ し内 陸 な の で 。 4 月 で も 夜 は 氷 点 下 な くら い で す か ら 、今 の 時 期 は マ イナ ス 2 0 度 くらい は 頻 繁 に あ る と思 い ま す 。冬 は 晴 天 率 も悪 い で す 。夏 で も悪 い で す が 、た ぶ ん もっ と。自 宅 か ら毎 日 雪 雲 が 見 え ま す 。晴 れ た ら素 晴 らしい 空 に な るだ け に そ こが ネ ックで す ね 。 ガ イ ドは 、昨 日 別 の 方 か らもP H D ガ イ ド に つ い て 聞 か れ た の で 、こん ど 講 習 会 を 開 い た ほ うが 良 い か もしれ ま せ ん 。D C モ ー タ ー ドラ イ ブ に 関 し て は 僕 は 良 く分 か りま せ ん 。全 て が ア ナ ロ グ な の で 、逆 起 電 力 とか ラッシ ュカ レ ン トの 誤 動 作 対 策 とか トル クカ ー ブ とか 難 しい ところ が 多 そ うで す よね 。ギ ヤ ヘ ッドの バ ックラシ ッュもあ るで しょうし。 僕 の S P D X は ビ クセ ン 純 正 は 使 わ ず 、オ リエ ン トの モ ー タ ー に して 、ベ ル トドライ ブ に して い ま す 。これ で バ ックラッシ ュ ゼ ロ、 氷 点 下 1 8 度 で も2 0 0 倍 速 が 普 通 に 可 能 な シ ス テ ム に な っ て い ま す 。電 源 は 、先 日 の 日 高 門 別 で 6 時 間 、小 型 の シ ー ル 電 池 で 持 ち ま した 。2 個 持 っ て 行 き ま した が 、切 り替 え るか ど うか くらい の 持 ち 具 合 で した 。 み な さん に 言 っ て も信 じ て もらえ ま せ ん が 、高 橋 シ ス テ ム 9 0 S よ りビ クセ ン の S P D X の ほ うが 僕 の 場 合 は 剛 性 が 高 く精 度 も良 い で す 。スム ー ズ さは 9 0 S で す が 。 先 日 の 写 真 は 、星 野 を メイン に して い た の で す が 、光 害 が 酷 く個 人 的 に は 失 敗 の 印 象 で す 。そ れ ほ ど 沢 山 の も の は な い で す 。F C T - 1 0 0 とか の ほ うに つ きっ き りだ っ た の で 、ほ とん ど 放 置 して い ました 。 2 0 1 2 年 オ ー ス トラリア 写 真 撮 影 の 旅 柴田健一 昨 年 に 続 い て 2 0 1 2 年 6 月 1 5 日 ~ 2 5 日 ま で 、オ ー ストラリア に て 写 真 撮 影 を して きました 。 今 回 の 場 所 は 、大 陸 の 中 心 近 くの 観 光 地 「ア リススプ リン グ ス」で す 。 天 候 に 恵 まれ 、天 の 川 銀 河 に 輝 く「α ケ ン タウル ス」や 「南 十 字 星 」な ど、南 半 球 な らで は の 星 々 を 平 井 さん と楽 しん で きました 。 1.旅 行 概 要 委 託 手 荷 物 の 重 量 が 2 3 kg を 超 過 しな い ように 小 笠 原 さん の 協 力 を 得 て 、軽 量 化 を は か りま し た 。帰 国 時 に も 超 過 し な い よ う に 、旅 行 用 の 重 量 計 を 持 参 しました 。 オ ー ス トラリア は 4 回 目 で す が 、シ ドニ ー 空 港 で は 、国 際 線 空 港 か ら国 内 線 空 港 に 移 動 す る の が 大 変 で し た 。さらに 帰 途 、同 じ ル ー トで 戻 る べ き 所 、誤 っ て 外 部 に 出 て し ま い 、再 び 手 荷 物 検 査 を 受 け る な ど 、乗 り 継 ぎ は 難 しか っ た で す 。 地 域 的 に は 、これ ま で の シ ドニ ー を 中 心 とした 産 業 地 域 か ら、原 住 民 が 多 数 住 ん で い る観 光 地 に な りました 。 2.レ ン タカー ・ホ テ ル レ ン タカ ー は 、イン ター ネ ットで 前 払 い 。 会 社 は 「T h rifty 」で 三 菱 ラン サ ー 。9 日 間 物 損 事 故 保 険 込 み で 9 3 ,0 0 0 円 。ノー ザ ン テ リ トリー 準 州 は 価 格 が 高 い との こと。空 港 内 カ ウン ター で手 続 き。車 は空 港 正 面 の駐 車 場 に ありました。 ホ テ ル は 、A lic e M o to r In n 。 ダ ウ ン タ ウン ま で は 車 で 5 分 。3 人 + エ キ ストラベ ッド 1 人 の 部 屋 に 8 泊 。イン ター ネ ットで 予 約 し、 チ ェ ックイ ン 時 に クレ ジ ットカ ー ドで 1 ,1 2 0 A U S $ を 前 払 い 。1 A U S $ 8 0 円 として 、1人 あ た り4 5 ,0 0 0 円 で 観 光 地 として は 安 か っ た です。 - 16 - レ ン タカー は 三 菱 ラン サ ー 毎 日 イン ター ネ ットに 接 続 札 天 H P へ の 投 稿 (柴 田 )ブ ロ グ の 更 新 (平 井 ) 冬 期 間 な の で 最 低 気 温 は 1 ℃ ま で 低 下 しま した 。乾 燥 地 帯 に 合 わ せ た ホ テ ル の 作 りは 寒 か っ た で す 。B B Q (バ ー ベ キ ュ ー )が 出 来 る暖 か い 日 が 1 日 あ りました 。 ホテル 室 内 の 様 子 正 面 は 対 面 キ ッチ ン の カウ ン ター 自 炊 の た め 毎 日 ス ー パ ー に 買 い 出 しに 行 きま した 。ビ ー ル を 買 っ た ところ 、パ ス ポ ー トの 提 示 (コピ ー を 取 られ た )を 求 め られ て 驚 きま した 。理 由 は 、ア ボ リジ ニ の ア ル コ ー ル 依 存 症 の 人 た ち を 守 るた め の 規 制 と の ことで した 。街 中 に は 多 くの ア ボ リジ ニ の 人 た ち を 見 か け 、オ ー ス トラリア 旅 行 4 回 目 で 、そ の 存 在 を 初 め て 感 じ取 る ことが で き ました 。 ホ テ ル で 食 べ た 7 回 の 夕 食 は 、自 ら料 理 し た オ ー ジ ー の ヒレ ス テ ー キ 。平 井 さん に 美 味 しい と煽 て られ 、料 理 長 に 就 任 。後 片 付 け は 平 井 さん に して い た だ きました 。 しか し、ア ン ザ ックの 丘 (市 内 を 見 渡 せ る展 望 台 )で 月 齢 0 .8 の 月 に 挑 戦 した た め 実 現 しま せ ん で した 。透 明 度 な ど 最 高 の 条 件 で した が 、観 る ことも写 真 に 撮 ることも出 来 ま せ ん で した 。 私 の 仕 事 は 「ス テ ー キ 屋 さん 」 後 片 付 け は 、平 井 さん アンザ ックの 丘 (展 望 台 )で月 齢 0.8に 挑 戦 。 ベ ストの コンデ ィションでしたが 見 えませ ん でした。 ホ テ ル で 一 番 良 か っ た の は 、無 線 LA N が 使 え た ことで す 。平 井 さん が 毎 日 ブ ロ グ を 更 新 す るの で 、私 も札 天 の HPに 投 稿 してい ました。 3.観 測 地 観 測 場 所 は 、ア リス ス プ リン グ ス か ら 西 4 3 km に あ るW u p a ta k a か ら、S ta n d ly C h a sm 方 面 へ 2 km 北 に 入 っ た 丘 陵 地 。大 きく見 る と、西 マ クドネ ル 国 立 公 園 の エ リア で 、マ ク ドネ ル 山 脈 の 雄 大 な 自 然 の 中 で す 。し か し、正 しくは 、A b o rig in a l L a n d 。ア リス ス プ リン グ スの 街 明 か りは 、あ りませ ん で した 。観 測 場 所 は 、ゴ ミが 散 乱 し 、火 を 使 っ た 跡 が あ っ た の で キ ャ ン プ 場 と思 わ れ ま す 。シ ー ズ ン オ フ な の で 誰 も来 ませ ん で した 。 - 17 - 観 測 地 へ の 道 中 (ル ー ト6 号 ) 3億 5000万 年 の 時 を刻 む マクドネル 山 脈 の サ ンセット S X D 赤 道 儀 + 77E D Ⅱ + D 3S + P C ガ イドは D 6 0 + イメー ジ シ フト+ P H D 電 源 は 車 か らイン バ ー ター で 1 0 0 V 観 測 地 か ら西 を 望 む 正 面 は マ クドネ ル 山 脈 4.写 真 撮 影 (1 )観 測 ス タイル 委 託 手 荷 物 の 重 量 を 前 回 か ら、5 kg軽 量 化 しま した 。主 な もの として 、D 7 7 m m ガ イド鏡 を 、D 6 0 m m 望 遠 レ ン ズ + イメー ジ シ フ タ ー に 変 更 し 、マ ル チ プ レ ー トを 省 略 し ました 。 私 の ス タ イ ル は 、車 の 1 2 V か ら イ ン バ ー ター で A C 1 0 0 V を 作 っ て 、P C ・赤 道 儀 (S X D )・カ メラ(D 3 S )に 供 給 。7 7 E D Ⅱ + レ ジ ュー サ ー で f 4 0 0 m m F 5.2の直 接 焦 点 撮 影 。自 動 ガ イドソフトは PHD 。露 出 は 最 長 6 分 行 い ま し た。 一 方 、平 井 さん は G P 赤 道 儀 を 改 造 し極 軸 上 に 望 遠 鏡 を セ ット(赤 緯 方 向 に も動 く 回 転 装 置 を 搭 載 )10cm F6.4屈折+42m m または30 m m の接眼レンズ+Panasonic D M C -LX 5( ルミックス) に よるコリメー ト撮 影 。電 源 は 全 て 電 池 で す 。 平 井 さん の シ ス テ ム コリメー ト法 に よ る 撮 影 L 型 の 金 具 を使 用 (2 )そ の 他 ① 光 害 が な い に もか か わ らず 、ホ ワ イ ト バ ラ ン ス が 自 動 の 設 定 で は 、背 景 が 赤 くな りま した 。手 動 3 7 0 0 ケ ル ビ ン で 不 自 然 さが 解 消 ました 。 ②サンセット・サンライズの際に起き る、地球大気に映る「夜と昼」の境 界について平井さんから教えて頂き ました。これまで、快晴の夕暮れに 太 陽 と 反対側の地平線に出来る暗い影 は何か? 疑問に思っていましたが 解決しました。 - 18 - 地 球 大 気 に 映 る 夜 と昼 の 境 界 線 さらに 奥 地 は 砂 漠 で 、火 星 の 谷 に そ っくり ③ 2 日 目 は 、薄 明 中 か ら極 軸 望 遠 鏡 内 に 南 極 点 の 導 入 が 出 来 て 順 調 な 滑 り出 し で し た 。とこ ろ が 、3 日 目 は ど う言 う訳 か 、 八 分 儀 座 の 台 形 が 極 軸 望 遠 鏡 に 入 りま せ ん 。ま た 、調 整 用 ネ ジ が カ ラ回 りして 、 高 度 の 調 整 が 出 来 な くな りま し た 。し か し、平 井 さん に 台 形 の 導 入 、三 脚 の 長 さ を 調 節 して 極 軸 の 高 度 を 合 わ せ て い た だ き、助 か りました 。 ④ 極 軸 用 望 遠 鏡 の 明 視 野 照 明 が 明 るす ぎ た の で 、予 め 小 笠 原 さん に 調 整 して い た だ きました 。この た め 、南 極 点 の スム ー ズ な 導 入 が 出 来 ました 。 ⑤ 山 火 事 に よ り北 天 が 赤 く染 ま っ た 日 が 1 夜 あ りました が 、ほ ぼ 目 的 を 達 成 で きまし た。 ⑥ 観 測 地 は 南 緯 2 3 ° で シ ドニ ー より9 ° も低 い 。時 期 も昨 年 より2 0 日 ほ ど 遅 か っ た た め 、大 小 マ ゼ ラ ン 星 雲 の 地 平 高 度 が 低 か っ た の が 、少 しだ け 残 念 で した 。 (2 )ア リス ス プ リン グ ス は 乾 燥 地 帯 で す 。木 や 草 は 生 え て い ます が 、乾 期 だ っ た の で 全 て の 川 に 水 は あ りま せ ん で した 。しか し、雨 期 に な る と周 囲 か ら水 が 押 し寄 せ て くる の で しょう。道 路 の 低 い ところ に は 、必 ず 水 深 を 測 る指 標 が 設 置 され て い ました 。 5.そ の 他 (1)空から眺める大分水嶺山脈の西側(内陸)は、 ①涸れ川の先に塩湖が点在 ② 赤 く染 まって草 木 のない大 地 は 、火 星 のよう ③雨 季と乾季 がある乾燥 地帯 も見 受けられる 市 内 に 流 れ る涸 れ た 川 の 水 位 標 識 (3 )毎 日 が 「真 っ 青 な 晴 れ 」で 、曇 っ た の は 、「ウル ル 」(エ ア ー ズ ロック)に 行 っ た 日 の 夕 刻 か ら早 朝 の み で し た 。この た め 、ウ ル ル の サ ン セ ットは 見 られ ませ ん で した が 、 「風 の 谷 の ナ ウシ カ 」の ヒン トに な っ た 「カ タ ジ ュ タ 」方 面 ま で 足 を 伸 ば し 、茜 色 に 染 ま っ た 西 の 空 とカ タジ ュタの 美 しい シ ル エ ット を 見 ることが 出 来 ました 。 オ ー ス トラリア 大 陸 の 奥 に 入 る と 涸れ川の先に塩湖が点 在 ウ ル ル の サ ン セ ットは 曇 りで した - 19 - (4 )ウル ル ま で は 、往 復 9 0 0 km 。平 井 さん と 交 代 で 運 転 。「交 通 事 故 だ け は 気 を つ け よ うね ! 」と誓 っ た 旅 。深 夜 、2 匹 の カ ン ガ ル ー と遭 遇 。突 然 道 路 に 飛 び 出 してきて危 なか っ た。 (5 )ア デ レ ー ドか らダ ー ウイン に 至 る大 陸 横 断 鉄 道 「T H E G H A N 」(語 源 は ア フ ガ ン か ら連 れ て き た 駱 駝 との こと)を ア リス の 駅 で 見 学 。気 動 車 2 輌 で 2 2 輌 を 牽 引 。長 す ぎ て 最 後 尾 の 列 車 が 見 られ な い 。ベ ル を 鳴 らし な が らゆ っ くり構 内 を 移 動 す る 様 子 に は 、 美 しさと力 強 さを 感 じました 。 ア リス ス プ リン グ ス に は 半 日 停 車 乗 客 は そ の 間 、市 内 観 光 を 楽 しむ 5.ま とめ 望 遠 鏡 を 持 っ て オ ー ス トラリア に 行 っ た の は 4回 目 で す 。 1 回 目 は 観 光 ツ ア ー の 折 、ヘ ー ル ボ ップ 彗 星 が 日 本 か ら見 え な くな っ た 後 、南 半 球 か ら見 え た の で G P 赤 道 儀 を 持 参 して 撮 影 。 2 回 目 は 2 0 0 9 年 C o w ra 。見 知 らぬ 牧 場 主 か ら3 6 0 ° 見 渡 せ る 丘 に 案 内 して 頂 きオ ー ス トラリア の フ ァン に な りました 。 3 回 目 は 2 0 1 1 年 。W a tte l F la ttで は 悪 天 候 の た め 、移 動 を 余 儀 な くされ 、2 ,0 0 0 km を 走行。 4 回 目 の 今 回 は 、2 0 1 1 年 の リベ ン ジ で した が 、平 井 さん も同 行 す ることに な り、氏 の 提 案 で ア リス ス プ リン グ ス を 選 定 した ことは 成 功 で した 。天 候 に 恵 ま れ 、目 的 として い た 天 体 の 撮 影 が で きた 他 、ウル ル の 観 光 も出 来 ま し た 。し か し 、山 火 事 で 「天 の 川 銀 河 の 全 景 」を 撮 影 で き な か っ た ことは 心 残 り で 、次 回 の 目 標 とした い ところ で す 。 帰 国 前 日 は 、機 材 パ ッキ ン グ の た め 観 測 は 行 わ な い 予 定 で した 。しか し、「美 しい 南 の 星 々 が 輝 い て い るの に 、パ ッキ ン グ は 悲 しい ・・・」とい うことに な りま した 。カ メラと 三 脚 を 持 っ て 5 km 東 に 移 動 。月 が 西 に 、 街 明 か りが 南 西 に あ るもの の 、今 夜 も天 頂 近 くに 南 十 字 が クッキリ! 。 満 足 ・満 足 ・・・・・。 平 井 さん は 元 札 天 の 会 員 で 、今 年 再 入 会 。私 よ り5 歳 若 い が 誕 生 日 が 同 じ 9 月 2 6 日 。そ の た め か 、「位 相 が 同 期 」して 楽 しい 旅 を させ て い た だ きました 。 英 語 は 私 の 2 倍 くらい 聞 こえ て い た ようで す し、運 転 中 は ナ ビ を して い た だ きまし た が 、 的確でした。お陰で事故もなく無事に帰 ってくることが出来て感謝しています。 - 20 - そ そ り立 つ 天 の 川 銀 河 左 中 :小 マ ゼ ラン 星 雲 (す ぐ上 に 球 状 星 団 N G C 1 0 4 ) 左 下 :大 マ ゼ ラン 星 雲 (下 方 通 過 直 後 ) 中 央 :天 の 川 銀 河 画 面 ほ ぼ 中 央 が 、ケ ン タウ ル ス 座 α 星 ・β 星 地 平 線 す ぐ上 の 赤 い エ リア が η カリー ナ 星 雲 、そ の 上 に 南 十 字 (星 ) 中 央 右 :オ メガ 星 団 N IK O N D 3 S 1 3 m m f/ 5 .6 1 8 0 .7 s IS O 8 0 0 W B 3700k 2 0 1 2 / 0 6 / 2 3 0 :2 6 :0 7 (J S T ) (現 地 時 間 は 、3 0 分 進 ん で い ま す ) 北 側 が 山 火 事 の た め 、南 の 空 も多 少 赤 く染 ま って い ま す レン ズ は 生 田 さん か ら借 用 い た しま した オ リオ ン 大 星 雲 とトラペ ジ ウ ム 平 井 諭 星 に 興 味 を 持 ち 、望 遠 鏡 を 持 つ ように な ると、誰 しもが オ リオ ン 大 星 雲 (M 4 2 )に 望 遠 鏡 を 向 け るの で は な い で しょうか 。私 もそ の 一 人 で す 。 小 学 生 の ころ 、初 め て 見 た M 4 2 に は 筆 舌 に 尽 くしが た い 感 動 を 覚 え ました 。 以 来 幾 星 霜 ・・・。 第 1 図 は 、1 9 6 9 年 (昭 和 4 4 年 )3 月 に 口 径 5 c m の 望 遠 鏡 を 使 用 して ス ケ ッチ した M 4 2 で す 。4 4 年 前 、高 校 入 試 の 合 格 発 表 を 聞 い て か ら数 日 後 に スケ ッチ しました 。 スケ ッチ 用 紙 の 備 考 欄 に は 、 「周 囲 の 星 と大 星 雲 が 調 和 して い て 実 に 美 し い 。3 0 倍 で θ が 4 重 星 で あ る ことが わ か る。目 を そ らす と(星 雲 の )中 央 部 の キ レ コ ミが ハ ッキ リわ か る。」 とあ ります 。 ス ケ ッチ した の は 3 月 中 旬 の 2 0 時 前 後 で す か ら、オ リオ ン 座 は 南 西 の 空 に 傾 き か け た 頃 で 、望 遠 鏡 で は 倒 立 像 の た め 北 方 向 が 左 斜 め 下 に な っ て い ます 。 有 名 な オ リオ ン 大 星 雲 (M 4 2 )の ほ ぼ 中 心 で 輝 く星 は 、トラペ ジ ウム とい う愛 称 が つ け られ て い ま す 。トラペ ジ ウム は オ リオ ン 座 の θ 1 星 の ことで す 。θ 1 星 を 小 口 径 の 望 遠 鏡 で 見 ると4 個 の 星 が い び つ な 台 形 の 形 を して い ることが わ か ります 。トラペ ジ ウム T rap e z iu m とい うの は 、ラテ ン 語 で 台 形 の ことだ そ うで す 。 第 1図 M 4 2 の ス ケ ッチ 小 さな 望 遠 鏡 だ とトラペ ジ ウム は 4 個 しか 見 え ま せ ん が 、大 きな 望 遠 鏡 を 使 うと6 個 か ら9 個 程 度 見 ることが で きます 。 第 2図 は 2010年 9月 に 宮 古 島 天 体 観 測 所 の 口 径 5 0 c m 反 射 を 使 い コリメー ト撮 影 した トラペ ジ ウ ム で す 。A 星 か ら H 星 ま で 8 個 が 撮 影 で きま した 。な お 、画 像 は 上 が 北 に な っ て い ます 。 - 21 - そ こで 、二 重 星 デ ー タが 収 集 され て い る W D S (T h e W ash in g to n D o u b le S tar C atal o g )に 掲 載 され て い る 数 値 デ ー タを 元 に 、 詳 細 図 を 描 い て み ま した 。第 3 図 が そ れ で す。 A 6 .5 5 とあ るの は 、A 星 の 明 るさが 6 .5 5 等 星 とい うことで す 。 A 星 とB 星 の 間 に 8 .9 " 2 0 0 7 とあ る の は 、 A 星 とB 星 の 間 隔 が 8 .9 秒 角 離 れ て い て 測 定 が 2 0 0 7 年 とい うことで す 。 第 2図 有 名 な トラペ ジ ウ ム で す が 、詳 細 図 が 見 つ か らな か っ た の は 意 外 で した 。今 後 は 私 が 作 成 した 星 図 が 活 用 さ れ る こ と を 秘 か に期待しています。 トラペ ジ ウ ム の 写 真 トラペ ジ ウム の 撮 影 後 、個 々 の 星 の 位 置 と離 角 を 示 す 詳 細 図 が 欲 し か っ た の で 、 W e b 上 で 探 して み る と何 枚 か 発 見 で き ま し た が 、簡 単 過 ぎ て 物 足 りな い もの で し た 。 第 3図 自 作 の トラペ ジ ウ ム 星 図 2012年 の 活 動 と2013年 の 方 向 性 上田雄彦 - 22 - 昨 年 は 、い くつ か の メシ エ を 撮 影 す る目 標 で 、時 間 が で きれ ば 撮 影 、観 望 した い と 思 っ て ま した が 、年 明 け 早 々 か ら仕 事 が 忙 しく、寒 い の もあ っ て 3 月 ま で あ ま り観 測 は で き ま せ ん で した 。こん な 事 で は 何 も出 来 な い 、と奮 起 し、仕 事 で 疲 れ た 体 に ム チ 打 っ て 、観 望 、撮 影 を す るように しました 。 5 月 に は 私 に とっ て は 初 め て の 金 環 日 食 。何 とか 時 間 を 作 っ て 観 に 行 か な け れ ば 。うま い 具 合 に 仕 事 が 切 れ た の で 、す ぐ に フ ェ リー で 行 き ま し た が 残 念 な 事 に 曇 り で 満 足 の い く観 測 は で きませ ん で した 。 6 月 の 部 分 月 食 は 仕 事 を しな が らの 撮 影 で した 。そ の 後 は 仕 事 が 超 多 忙 に な り、時 間 が 取 れ な い 日 々 が 続 き イ ライ ラし て ま し た 。神 恵 内 キ ャン プ だ け は 楽 しみ に して た の で 、仕 事 を 入 れ な い で い ま した が 、急 遽 変 更 の 連 絡 、最 後 ま で 調 整 しま した が 、断 念 しました 。 9 月 の あ る 日 、ラジ オ で 今 日 は IS S が 良 く 見 え ま す 。と耳 に 入 り夕 方 、双 眼 鏡 で 観 ま した が 点 に しか 見 え ず 、次 回 は ミー ドで 撮 影 して み ようと思 い 、ネ ットで デ ー ター を 集 め て チ ャレ ン ジ しま した が 、全 く写 らず 2 度 失 敗 。3 度 目 の 正 直 で 露 出 を 遅 くし て チ ャ レ ン ジ 、や っ と写 りま し た 。で もピ ン ボ ケ 、 手 ぶ れ 、次 回 は 鮮 明 に 撮 るぞ 。い ろ い ろ と 作 戦 を 練 っ て い ま し た が 、さっ ぱ り晴 れ ま せ ん 。そ うして る 内 に ま た 超 多 忙 な 日 々 が 始 ま り、あ っ とい う間 に 年 末 に な っ て ま し た。 多 忙 な 日 々 も 正 月 明 け で ひ と段 落 で 、 時 間 が あ る 内 に 、と思 い 結 露 防 止 ヒー ター とリモ コ ン の 暖 温 ケ ー ス を 製 作 し て ま す 。 観 望 、撮 影 も楽 しい で す が 、機 材 を 製 作 し て うまく可 動 した 時 は 感 無 量 で す ね 。 私 の ミー ドL X 2 0 0 、購 入 して 2 年 た ち ま す が 、な か な か 満 足 な 写 真 、観 望 が で きな い で い ま す 。ま ず は 極 軸 が 合 わ ず 、天 体 の 導 入 もうま くい か ず 、何 とか 導 入 して 撮 影 して も流 れ ま くりで した 。ま ず は 極 軸 を しっ か り 合 わ せ よ うと思 い 、札 天 の み な さん に 聞 い て 、い ろ い ろ と試 して み ま した が 、うま くい か ず ネ ットで 調 べ て い るとセ レ ス トロン の フ ォ ー クに 極 望 付 け て 撮 影 を して い る ブ ログ を 見 つ け 、私 も付 け る ことに しま した 。取 り 付 け も苦 労 しま した が 、ミー ドの 軸 と極 望 を 平 行 に す るの が た い へ ん で した 。他 に も流 れ る 原 因 は あ る よ うで す が 、か な り改 善 さ れ た ようで す 。 今 年 の 方 向 性 で す が 、機 材 い じりは そ こ そ こに し て 、毎 月 の 観 望 会 、キ ャ ン プ に は 積 極 的 に 参 加 で きるよう努 力 します 。 - 23 - ヒー ター の 製 作 状 況 ヒー ター は 水 道 凍 結 防 止 用 1 2 W × 2 ,2 4 W × 2 極 望 は ビ クセ ン S X 用 ファイン ダ ー は 笠 井 W id e F in d e r2 8 網状星雲 笠 井 B L A N C A -80E D T E O S K issX 2 改 造 ア ス トロ ミック光 害 防 止 フィル ター 直 焦 点 480m m IS O 1 6 0 0 露 出 5 分 1 枚 土星 ミー ド2 0 0 0 m m × 3 倍 バ ロ ー 直 焦 点 ウ エ ブ カメラ、約 3 分 、約 8 0 0 枚 レ ジ ス タック6 で 処 理 IS S ミー ド2 0 0 0 m m 直 焦 点 、E O S K issX 3 笠 井 B L A N C A × 40m m で 追 尾 IS O 8 0 0 ,1 / 2 5 0 秒 総 枚 数 3 0 0 枚 の 内 の 1 枚 (2 0 0 0 m m で も意 外 と追 尾 で き ま した が 、 ピ ン トと露 出 の 設 定 は 難 しい で す ) ベ テ ル ギ ウ ス は 爆 発 す るか ? 工 藤 高 広 オ リオ ン の 右 肩 に 輝 く星 、オ リオ ン 座 α 星 「ベ テ ル ギ ウス」。 2 0 1 0 年 、N ASAが 公 開 した ベ テ ル ギ ウスの 写 真 に は 、紅 蓮 の 炎 で 覆 わ れ 表 面 が 変 形 した 異 形 の 星 が 写 っ て い ました 。 ベ テ ル ギ ウスは 星 の 寿 命 の 9 9 .9 % を 終 え て お り、大 爆 発 す る日 が 迫 っ て い るとい わ れ て い ます 。そ の ような 中 、一 昨 年 ほ ど 前 か ら2 0 1 2 年 に ベ テ ル ギ ウスが 大 爆 発 す るとい う噂 が まこ としや か に ささや か れ るように な りました 。 1.噂 の 真 相 奇 しくもマ ヤ 文 明 の カ レ ン ダ ー は 2 0 1 2 年 1 2 月 2 1 日 ま で しか な く、終 末 思 想 が 広 が り 始 め ま した 。ベ テ ル ギ ウス の 超 新 星 爆 発 に よ りガ ン マ ー 線 バ ー ス トが 地 球 を 直 撃 し 、 地 球 上 の 生 命 が 滅 亡 す ると考 え た ら「2 0 1 2 年 」とい う年 が 符 合 しま す 。果 た して 、この 推 測 は 合 っ て い る の か 、そ こで 、「ベ テ ル ギ ウス 2 0 1 2 年 大 爆 発 」の 噂 の 出 所 を 調 べ て み ました 。 世 の 中 は とて も便 利 に な っ た もの で 、イ ン タ ー ネ ットで 検 索 し た ら 簡 単 に 調 べ る こと が で き ま した 。そ の 結 果 、オ ー ス トラリア の クィー ン ズ ラン ド州 に あ る南 クィー ン ズ 大 学 の 物 理 学 者 ブ ラッド・カ ー ター 博 士 の 発 言 に よるもの で あ ることが 分 か りま した 。博 士 は 話 の 中 で 「場 合 に よ っ て は もっ と先 の こ ととな る か もし れ な い が 」と前 置 き し 、「ベ テ ル ギ ウス の 大 爆 発 は 、2 0 1 2 年 ま で に 見 ら れ る 可 能 性 が あ る 」と言 い ま した 。ど うもこ の 下 線 の 言 葉 が 一 人 歩 き して しま っ た よ う で す 。ま た 、博 士 は 「もし、ベ テ ル ギ ウ ス が 超 新 星 爆 発 を 起 こした ら、少 な くとも2週 間 は 2つ の 太 陽 が 見 ら れ る ことに な り、そ の 間 は 夜 が な くな るだ ろ う」と言 い ました 。 2.ベ テ ル ギ ウ ス が 爆 発 す る とど うな る か ベ テ ル ギ ウ ス の 質 量 は 太 陽 の 2 0 倍 、直 径 は 太 陽 の 1 0 0 0 倍 (参 考 :太 陽 か ら地 球 ま 第 1図 爆発の想像 で の 距 離 は 太 陽 の 直 径 の 1 0 0 倍 )と大 きく、 ま た 地 球 か らの 距 離 は 6 4 0 光 年 で 広 大 な 宇 宙 の ス ケ ー ル か ら み れ ば 近 い た め 、超 新 星 爆 発 を 起 こす と満 月 1 0 0 個 分 の 明 る さに な る よ うで す 。ち な み に 太 陽 は 、満 月 の 約 4 3 万 倍 の 明 るさで す の で 、太 陽 ほ ど の 明 る さに は な りま せ ん 。イ メー ジ 的 に は 、2 0 m 離 れ た所 に 100W の 電 球 を100個 置 い た時 と同 じ 明 る さに な りま す 。多 分 、充 分 新 聞 が 読 め る ほ ど の 明 る さに な る と思 い ま す 。 な お 、ベ テ ル ギ ウス の 極 軸 は 地 球 に 対 して 5 度 ず れ て い る た め 、ガ ン マ ー 線 バ ー ス ト に よ っ て 人 類 滅 亡 とい う最 悪 の シ ナ リオ は 回 避 で きるようで す 。 3.ベ テ ル ギ ウ ス は い つ 超 新 星 爆 発 す る か ベ テ ル ギ ウ ス は 、5 .8 年 周 期 で 明 る さ - 24 - (0 .0 ~ 1 .3 等 )が 変 わ る 脈 動 変 光 星 で す 。 最 も明 るい 時 は 、最 も暗 い 時 に 較 べ て 大 き さが 1 5 % も収 縮 して い ま す 。ま た 、恒 星 本 体 の 3分 の 1ほ ど も あ る コ ブ が 発 見 され て お り、形 も既 に 大 きく変 形 して い ることか ら い つ 爆 発 して もお か しくあ りませ ん 。 専 門 家 に よると、爆 発 は 今 日 か も知 れ な い し、1 0 0 万 年 後 か も知 れ な い との ことで す 。 つ ま り、星 の 一 生 か らす るとそ の 終 わ りは と て も長 い スパ ン の 話 な の で す 。 第 2 図 第 3 図 は 、天 体 望 遠 鏡 (ビ クセ ン V C 2 0 0 L )で 撮 影 (1 2 0 倍 、露 出 1 / 1 0 秒 )した 写 真 を 画 像 ソフ トで 3 0 0 倍 に 拡 大 後 、大 気 の 揺 らぎ の 影 響 が 少 な い と思 わ れ る 1 1 枚 (ラ ッキ ー イメー ジ )を コ ン ポ ジ ット(加 重 平 均 合 成 )し、トー ン カ ー ブ を 下 げ た もの で す 。 論 理 的 に は 3 6 ,0 0 0 倍 に 強 拡 大 して い ま す が 、実 際 は 4 0 × 4 0 ピ クセ ル 程 度 の 画 像 を コ ン ポ ジ ットした もの と同 等 に な りま す 。この 画 像 処 理 が 適 切 な の か ど うか は 分 か りま せ ん が 、表 面 に 濃 淡 が 現 れ 、ま た 右 側 と左 上 に 膨 らん だ 様 子 が 見 え て き ま す 。ま さに N ASAが 公 開 した 画 像 に 似 て お り、間 もな く 大 爆 発 を起 こす 星 の 姿 に 見 えない で しょうか 。 て も充 実 感 が あ っ た と思 い ま す 。「新 星 発 見 」で も「彗 星 発 見 」で も良 い の で す が 、今 後 もテ ー マ を 持 っ て 星 を 見 て い きた い と思 い ます 。 4.「新 星 発 見 ! 」の 夢 2 0 1 2 年 は 金 環 日 食 、金 星 の 日 面 通 過 、 金 星 食 な ど 注 目 され た 天 文 イベ ン トを こな し ま し た が 、実 は 秋 口 か ら密 か に オ リオ ン 座 の 右 肩 狙 い を して い ま した 。天 体 観 測 に 出 か け た 時 に は 最 初 と最 後 に 必 ず ベ テ ル ギ ウ ス へ 天 体 望 遠 鏡 を 向 け る ように して い ま した 。しか し、残 念 な が らベ テ ル ギ ウスは ま だ 元 気 に 輝 い て お り、「工 藤 氏 、超 新 星 を 発 見 ! 」と新 聞 紙 面 を 飾 る ことは あ りま せ ん で した 。 2 0 1 3 年 に な っ て 今 思 うと、ベ テ ル ギ ウ ス が 爆 発 し な くて 良 か っ た な と思 い ま す 。冬 の 厳 しい 寒 空 に 凛 とした 輝 きを 放 っ て 存 在 感 を 誇 示 して い る オ リオ ン 座 が 、右 肩 を 失 っ て 弱 々 しくこん 棒 を 持 っ て い る 姿 を 想 像 で きま せ ん 。子 供 の 頃 、床 に 就 い て い て ふ と目 が 覚 め 、窓 か ら凍 て つ く夜 明 け 前 の 空 を 見 上 げ た ら、そ こに 勇 猛 果 敢 な オ リオ ン の 姿 が 見 え ま した 。思 わ ず 真 冬 で あ る に も 関 わ らず 寝 間 着 の ま ま 窓 を 全 開 し、寒 気 が 家 に 流 れ 込 む の も忘 れ て しば らくオ リオ ン の 勇 姿 を 見 て い た ことを 思 い 出 しま す 。や は り力 強 くこん 棒 を 振 り上 げ て い る方 が 「乱 暴 者 の オ リオ ン」らしい の で は ない で しょうか 。 「新 星 発 見 」の 夢 は しば らくお 預 け で す が 、今 回 テ ー マ を 持 っ て 星 に 向 き 合 い 、と - 25 - 第 2図 ペ テル ギ ウ スの 拡 大 図 ① 第 3図 ペ テル ギ ウ スの 拡 大 図 ② 2 0 1 2 年 3 月 1 0 日 夜 、思 い が け ず 綺 麗 に 晴 れ 渡 った の で 、南 区 の グ ル ー プ ? で ささや か に 火 星 の 観 望 会 を 開 催 しま した 。(笑 )会 と言 って も越 後 さん と二 人 で 、実 は ぴ め さん に も声 を 掛 け た の で す が 、仕 事 中 との ことで 残 念 で した 。ともあ れ 、実 に 素 晴 らしい 火 星 で した 。 札 天 HPよ り(後 藤 博 宗 ) 神の粒子 ― ヒッグ ス 粒 子 ― 川又 2 0 1 2 年 7 月 4 日 ス イス ・ジ ュ ネ ー ヴ 郊 外 の 欧 州 原 子 核 研 究 機 構 (C E R N )で 、ヒッグ ス 粒 子 の 探 索 実 験 グ ル ー プ A T L A S とC M S が 新 し い 素 粒 子 を 発 見 し 、 そ れ が ヒッグ ス 粒 子 で あ る 可 能 性 が 高 い と話 題 に な っ た 。 確 認 に は ま だ 時 間 が か か りそ うだ が 、もしそ れ が 本 当 な ら「神 の 粒 子 」 発 見 に 、 物 理 や 天 文 の 分 野 に 大 きな 影 響 を 与 え る。 そ の 「 神 の 粒 子 」 とは ど ん な もの か とい う と、 これ ま で 見 つ か っ て い る 粒 子 に は 二 つ の 種 類 (もの を 形 作 る粒 子 と、力 を 伝 え る 粒 子 )が あ る が 、 ヒッグ ス 粒 子 は そ の ど ち らに も属 さず 、 そ れ らの 粒 子 に 質 量 を 与 え る、 イ ギ リス の ピ ー ター ・ウェア ・ヒッグ ス 氏 が 予 言 した 、 宇 宙 創 成 の 謎 の 鍵 を 握 っ て い る素 粒 子 で あ る。 2 0 0 8 年 、 ノー ベ ル 物 理 学 賞 を 受 賞 した 、 小 林 ・益 川 両 氏 に よる「小 林 ・益 川 理 論 」や 、南 部 氏 に よる「 自 発 的 対 称 性 の 破 れ 」 で 、 イン フ レ ー シ ョン ~ ビ ッグ バ ン で 始 ま っ た この 宇 宙 が なぜ 今 の 状 態 に なったか を説 明 す る に は 、 高 速 で 動 き 回 る 粒 子 に 動 き に くさ (質 量 )を 与 え る「場 」が 必 要 とな る。そ れ が ヒ ッグ ス粒 子 の 正 体 で あ ると。 現 在 の 素 粒 子 像 は 、「標 準 モ デ ル 」に よっ て 組 み 立 て られ て い る (第 1 図 )。物 質 は ク ォ ー クとレ プ トン か らで き て い て 、 そ れ らの 物 質 粒 子 間 で 働 く4 つ の 力 (強 い 力 、 弱 い 力 、 電 磁 力 、重 力 )の 媒 介 粒 子 として グ ル ー オ ン 、 光 子 、 ウ ィー クボ ソン が あ る 。 ところ が 標 準 モ デ ル が 原 理 として 用 い て い るゲ ー ジ 場 理 論 が 成 り立 つ に は 、す べ て の 素 粒 子 の 質 量 が 厳 密 に 「 0 」で な くて は な らな い が 、ク ォ ー クや レ プ トン は 質 量 を もつ ことが 実 験 か ら分 っ て い た 。この 矛 盾 を 解 く為 に 、現 在 の 宇 宙 が 「 ヒッグ ス 場 」 の 中 に 浸 っ て い る と 仮 定 す るとい う考 え が 生 ま れ て きた 「 宇 宙 -13 創 成 か ら 約 10 秒後に真空がヒッグス粒 子の場で満たされ、宇宙の冷却とともに ヒッグス場と反応する粒子は抵抗を受 け、光速では飛べなくなったという事 だ 。」 (第 2 図 ) 妃代 成 され た 直 後 ,一 瞬 で 別 の よ り軽 い 粒 子 へ と崩 壊 す る。 そ の 崩 壊 頻 度 が 標 準 モ デ ル と一 致 す れ ば 、 新 粒 子 は ヒッグ ス 粒 子 で あ る が 、 一 致 し な い 場 合 は 、標 準 モ デ ル を 超 え る「超 対 称 性 理 論 」の 片 鱗 が 見 え て い る可 能 性 が 高 い 。 超 対 称 性 とは 、 ス ピ ン (素 粒 子 が 持 つ 固 有 の 角 運 動 量 で 、あ る決 ま っ た 回 転 数 の 自 転 の 様 な もの )を 持 つ 粒 子 に は 、必 ず ス ピ ン が 1 / 2 だ け 異 な る「相 棒 」の 粒 子 が 存 在 す る とい う理 論 で あ る 。ス ピ ン 0 の ヒッグ ス 粒 子 に もス ピ ン 1 / 2 の ヒッグ シ ー ノ粒 子 が 存 在 す るとしてい るが 、まだ 相 棒 は 発 見 され てい ない 。 (この 事 は IPM U 博 士 研 究 員 の 王 凱 氏 が 、 Y o u T u b e で 分 りや す く解 説 して い る。 h ttp :/ / w w w .y o u tu b e .c o m / w atch ? v = G N h A z Q 2K eQ 8 ) 宇 宙 が 誕 生 し た ば か りの 極 め て 高 温 だ っ た ヒッグ ス 粒 子 の 質 量 を 標 準 モ デ ル に 基 づ い て 計 算 す る と、 今 回 の 実 験 で 得 られ た 新 粒 子 の 質 量 に 比 べ 、1 兆 倍 の 更 に 1 0 万 倍 も大 き くな る が 、 超 対 称 性 理 論 を 導 入 す る と、1 0 倍 か ら1 0 0 倍 程 度 とな り、うまく説 明 で き るとい うの だ 。 超 対 称 性 理 論 が 仮 定 す る超 対 称 性 粒 子 の 一 種 は 、宇 宙 に あ る物 質 の 大 半 を 占 め る 謎 の 「暗 黒 物 質 」の 有 力 候 補 で もあ り、宇 宙 誕 生 直 後 、4 つ の 力 は 同 じ力 だ っ た とされ る 「大 統 一 理 論 」に も役 立 つ とされ る。 現 在 の 関 心 は 、 発 見 され た 新 粒 子 の 性 質 が 、 標 準 モ デ ル が 予 言 す る ヒッグ ス と完 全 に 一 致 す る か ど うか 。 ヒッグ ス 粒 子 は 生 - 26 - 第 1図 現 在 の 素 粒 子 像 「標 準 モ デ ル 」の 世 界 今 な お 研 究 され て い る 中 、 昨 年 末 に ヒッ グ ス 粒 子 らしきもの が 2 種 類 あ るか もしれ な い とい う分 析 結 果 が 得 られ た 。 公 開 され た 分 析 結 果 で は 、質 量 1 2 3 .5 G e V (ギ ガ 電 子 ボ ル ト)と1 2 6 .6 G e V の 2 つ の 粒 子 の 存 在 が 示 唆 され た 。 標 準 モ デ ル で は ヒッグ ス 粒 子 は 1 種 類 し か な い が 、超 対 称 性 理 論 で は 電 荷 を 帯 び た もの を 含 め て 5 種 類 が あ る と予 言 され て い る 。 今 後 、 電 荷 を 持 っ た ヒッグ ス 粒 子 が 見 つ か れ ば 、超 対 称 性 理 論 は 確 実 に な る。3 月 に 予 定 され て い る デ ー タ 開 示 ま で 、 この 神 の 粒 子 の 存 在 を 楽 し み に 待 つ とし よ う。 第 2図 真 空 の 対 称 性 が あ る 場 合 (左 )と現 実 の 世 界 (右 ) 図 は キ ッズ サ イエ ン テ ィス トの H P よ り引 用 させ て 頂 きました 。 金星の太陽面通過 2 0 1 2 年 6 月 6 日 の 標 記 現 象 に つ い て 、H Pに 寄 せ られ た 写 真 と解 説 を 転 載 します 。 小西喜幸 後藤博宗 北 海 道 西 部 は 曇 りの ち 雨 の 予 報 だ が 、北 見 方 面 は 晴 れ の ち 曇 りの 予 報 。 6 月 5 日 2 3 時 に 家 を 出 て 留 辺 蘂 で 天 気 の 確 認 。阿 寒 湖 に 5 時 過 ぎ に 到 着 。こ こ を 撮 影 基 地 を と決 め た 。 6 時 5 5 分 撮 影 開 始 。空 は 快 晴 に 近 い 。観 光 バ ス の ガ イ ドさん が チ ラ ホ ラ 見 え る 。1 1 時 前 か ら 厚 め の 雲 が 出 て き た 。 ま た 、観 光 客 が 多 くな り、金 環 日 食 な ど 最 近 の 話 題 に 忙 しくな った の で す が 、撮 影 は 順 調 。 1 1 時 3 0 分 か ら雲 に 隠 され 2 時 間 近 く撮 影 が 出 来 な くな った の で す が 、 1 3 時 2 0 分 か ら1 5 分 間 雲 の 隙 間 か ら見 え ま した 。 観 光 客 な ど へ の 説 明 3 0 数 人 、撮 影 予 定 枚 数 8 5 枚 中 、 4 4 枚 を 撮 影 。金 星 の 太 陽 面 通 過 時 間 6 時 間 2 0 分 を 、 最 初 か ら撮 影 で 来 て 良 か った で す 。 写真データ 10時 29分 IS O 100 シャッター 速 度 1/160。天 候 薄 曇 。 金 星 が 太 陽 面 を 横 切 る 前 後 に 、大 気 が 逆 光 に 照 らされ て 光 る 現 象 を 「光 輪 現 象 」 とい い ま す 。今 回 の 日 面 経 過 で 微 か に 、しか し確 実 に 撮 影 す る こ とが で き ま した 。 太 陽 と金 星 の 光 輪 との 輝 度 差 が 極 め て 大 き く、 画 像 は 太 陽 に 飽 和 、 背 景 の 暗 黒 部 もつ ぶ れ ダ イ ナ ミックレ ン ジ の 範 囲 ギ リギ リで す 。 し か し シ ャ ドウ 部 分 に か す か に か す か に 光 輪 の 存 在 が 認 め ら れ ま した 。 取 り急 ぎ 速 報 版 で ア ップ ロ ー ドしま した 。 輪 の 見 付 角 度 は 、 0 .5 秒 ほ ど で す か ら 、 望 遠 鏡 (F C 7 6 F )の 解 像 力 ギ リギ リとい うか 超 え て い る 薄 さで す 。 編集子注:黒い金星の右下半分が、三日月形 に少し明るくなっています。印刷では分から ないかもしれません。 - 27 - 柴田健一 天 気 予 報 で は 早 い 時 間 か ら 雨 で した 。諦 め て 仕 事 に 行 く予 定 で した が 、6 時 に 目 が 覚 め た ら 晴 れ て い ま した 。 急 遽 、フィル ター 枠 を 作 成 し、2台 の カ メラ を 赤 道 儀 に 載 せ て 、近 くの 公 園 に セ ットしま した が 、間 に あ った の が 不 思 議 な くらい で す 。 撮影データ バ ー ダ ー の フィル ター を 対 物 レ ン ズ 側 に セ ット ボーグ 76E D f5 0 0 m m × 1 .4 エ クス テ ン ダ ー パ ナ ソニ ック ル ミックス (D M C - L X 5 ) KASAI 3 0 m m ア イピ ー ス に よ る コリメー ト 動 画 か ら切 り出 し。 科 学 雑 誌 の 読 者 モ ニ ター 中山 正 近 年 は 、IT 革 命 が 一 段 と日 常 生 活 に 浸 透 し、家 電 に は マ イクとプ ロセ ッサ ー が 仕 込 まれ て い るの が 普 通 の こととな りま した 。天 文 の 分 野 に 絞 っ て み ると、デ ジ カ メに デ ジ タル 制 御 赤 道 儀 が 主 流 。見 た い 星 の 名 前 を 入 力 す ると、望 遠 鏡 が 自 動 的 に 天 体 を 導 入 す るシ ス テ ム が 当 た り前 に な っ て きました 。 一 方 、イン ター ネ ット上 に は 天 文 情 報 が 満 ち あ ふ れ て い るた め 、「天 文 雑 誌 」や 「天 文 サ ー クル 」に 参 加 しな くて も最 新 情 報 を 得 ることが 可 能 に な りました 。そ の た め 、雑 誌 の 廃 刊 や 天 文 サ ー クル の 会 員 減 少 ・高 齢 化 とい った 問 題 が 現 れ て きました 。 そ ん な 中 に お い て 、ITとい え ば 携 帯 電 話 を 受 け る程 度 の 私 で した が 、廃 刊 して い く科 学 雑 誌 に 危 機 感 を 抱 き応 援 す るとともに 天 文 ・科 学 情 報 を 入 手 す るた め に 「ニ ュー トン の 読 者 モ ニ ター 」に 応 募 しました 。 以下、札幌天文同好会の活動に結びつけて述べたい、と思います。 2 0 0 5 年 4 月 号 に 読 者 モ ニ ター に 初 当 選 して 、幸 運 に も今 ま で 続 い て い ま す 。毎 月 欠 か さず 全 ペ ー ジ を 一 読 後 レ ポ ー トを 期 限 内 に 提 出 す る こ とは 意 外 と大 変 な 作 業 で す 。幸 い に も 天 文 関 連 記 事 が 多 く今 迄 続 け られ て い ま す 。『継 続 は 力 な り』とい う言 葉 が あ りま す が 、続 け る ことは 精 神 的 に も 肉 体 的 に も体 力 が 必 要 な ことが 実 感 され ま し た 。これ は 、星 を 見 続 け る 活 動 とも共 通 す る 点 が あ りそ うで す 。自 分 の 好 き な こと だ か ら続 くの で しょう。 私 は 、い つ の 間 に か 5 0 年 近 く星 空 を 見 つ め て きて い ま す 。そ の 間 天 文 雑 誌 と天 文 サ ー クル 活 動 が 主 な 天 文 情 報 獲 得 手 段 で し た 。しか し、昨 今 は 天 文 や 科 学 雑 誌 の 休 刊 ・廃 刊 が 続 き 、「星 の 手 帖 」や 「オ ム 二 」・ 「クオ ー ク」、最 近 で は 「月 刊 天 文 」な ど 多 くの 雑 誌 が 店 頭 か ら姿 を 消 しました 。 そ ん な 流 れ の 中 か ら故 竹 内 均 先 生 の 残 さ れ た 科 学 雑 誌 に ぜ ひ 後 世 まで 残 って 欲 し い と願 っ て 読 者 モ ニ ター に 応 募 した の で し た 。この ように 科 学 雑 誌 を 応 援 す る活 動 は 天 文 情 報 環 境 の 保 持 に 繋 が りま す 。科 学 雑 誌 が 天 文 や 宇 宙 に 興 味 を持 つ 機 会 をそ の 読 者 に 提 供 し 続 け る ことが で き ま す 。こ の ことは 間 接 的 に 天 文 普 及 活 動 に つ な が っ て い くと思 い ます 。 そ の 科 学 雑 誌 も時 代 の 流 れ に 合 わ せ 、編 集 部 で は IT 社 会 に 対 応 し「N e w to n D ig ita l B o o k s 」等 を 発 売 開 始 し 、別 冊 の 電 子 版 が iP a d で 見 られ るように な っ て きま した 。ご く近 い 未 来 に は 「紙 」か ら新 しい 情 報 形 態 - 28 - に 雑 誌 そ の もの が 変 わ っ て い くの で しょう。 私 の 活 動 の 成 果 として 「この 科 学 雑 誌 の 生 き 残 りの 方 向 」が 見 え て き た の か も知 れ ま せ ん 。天 文 情 報 入 手 手 段 とし て は 確 保 さ れ ることに な りそ うで す 。す で に モ ニ ター 活 動 報 告 も〈紙 面 か らW e b 〉に 移 行 を 始 め ま した 。 IT に 疎 い 私 が 、天 文 雑 誌 を 応 援 す べ く始 め た 読 者 モ ニ ター 活 動 で した が 、モ ニ ター 活 動 を 続 け て い く内 に い つ の 間 に か 私 自 身 が パ ソコン を 使 うように な っ て い ま した 。 雑 誌 に 掲 載 され た 情 報 機 器 の 記 事 も毎 回 読 む ことに な りそ の 知 識 が 増 加 し ま し た 。 ま た 、科 学 雑 誌 編 集 部 の 許 諾 を 受 け 、「読 者 モ ニ ター 報 告 」を 「プ レ ア デ ス 」に 投 稿 す る ように な り、特 定 の ワ ー プ ロか らパ ソコ ン の 汎 用 ソフ トに 変 化 しま した 。さらに 、天 文 情 報 の 入 手 ・発 信 は パ ソコ ン ・携 帯 電 話 を 利 用 す るような っ て い きました 。 同 じころ 、私 は 所 属 す る札 幌 天 文 同 好 会 の 事 務 局 長 に 就 任 し ま し た 。当 初 は 会 員 数 が 激 減 し、高 齢 化 の 真 最 中 で した 。当 会 創 立 5 0 周 年 を 機 に 、柴 田 会 長 が 当 会 の H P を 作 成 し第 一 歩 が 始 ま りま した 。私 は 読 者 モ ニ ター で 得 た 知 識 の お 陰 で 他 の 団 体 (地 元 の 社 会 福 祉 協 議 会 ・ス ター ウ ィー クへ の イベ ン ト登 録 な ど )の H P に 当 会 の H P を リン クさせ た り、機 会 あ る ご とに 当 会 の H P を 一 般 に ア ピ ー ル す る ことが で き ま し た 。IT に 疎 か っ た 私 に こ ん な こ とが 可 能 だ っ た の は 、読 者 モ ニ ター 活 動 を 通 じて IT 社 会 の 有 用 性 を 認 識 させ られ て い た た め で しょう。 努 力 の 甲 斐 が あ り、毎 年 新 入 会 員 が 2 ~ 3 名 お り、会 員 増 加 傾 向 とともに 高 齢 化 も歯 止 め が か か る 傾 向 に あ りま す 。さらに 、IT に 詳 しい 会 員 が 入 会 し た ことに よ り、H P を リニ ュ ー ア ル し活 性 化 で き ま した 。そ の H P を 見 て 新 会 員 が 入 会 す る とい うプ ラス の 循 環 が 続 い て い ます 。 一 方 、この H P に 問 い 合 わ せ ・イベ ン トの 依 頼 や メデ ィア か らの 取 材 が 舞 い 込 む よう に な りま した 。昨 年 は 大 きな 天 文 現 象 に 恵 ま れ た た め 、天 文 を 通 して 外 部 に 情 報 を 発 信 す ることが 出 来 ました 。 毎 月 の 例 会 で は 、柴 田 会 長 一 人 の パ ソコ ン が 活 躍 して い ま した が 、今 で は 例 会 出 席 者 の 半 数 近 くが パ ソコン を 持 参 して 発 表 し て い ま す 。私 も事 務 局 として 、会 の 活 動 の 報 告 の た め 、パ ソコン を 活 用 す るように な り ました 。 当 会 は ム ー ン ライトウオ ッチ ン グ 活 動 を と お して 札 幌 市 社 会 福 祉 協 議 会 に ボ ラン テ ィア 団 体 登 録 し ま した 。この ことに よ り、例 会 会 場 を 安 定 的 に 確 保 で きた ほ か 、H Pの リン クが 増 加 し ま し た 。H P を 活 用 し て 会 員 減 少 と高 齢 化 の 歯 止 め に 成 功 した ことは 先 に 述 べ た とお りで す 。 H Pに 寄 せ られ る 問 い 合 わ せ とし て は 、 ① 天 体 を 観 測 す る場 所 を 教 え て ほ しい ② 観 測 機 材 を 揃 え た い が 何 を 購 入 して 良 い か 分 か らな い ③ 望 遠 鏡 な ど が 思 うように 動 か な い ④ 画 像 処 理 の 方 法 が 分 か らな い な どが 中 心 で す 。 これ らの 悩 み は 天 文 雑 誌 や イン ター ネ ット の 閲 覧 だ け で は 解 決 で きな い 場 合 が 多 く、 私 た ち の ような 天 文 サ ー クル の 出 番 だ と思 い ま す 。観 測 場 所 は 地 図 だ け で な く現 地 で 実 際 に 観 測 して み な け れ ば わ か らな い こ とが 沢 山 あ りま す 。観 測 機 器 で もそ の 土 地 の 気 候 ・風 土 に 合 わ せ た 細 か な 調 整 を 施 さな い とうま く作 動 しな い ことが 多 々 あ りま す 。当 会 に は そ れ に 応 え る 5 0 年 以 上 続 く 人 材 と知 識 が あ ります 。 従 来 の 仲 間 内 で 天 文 話 を す る天 文 サ ー クル か ら、H P を 生 か し地 域 に 密 着 した 活 動 す る ことで 、更 な る 「天 文 の 環 」とな る 活 動 が これ か ら の 天 文 サ ー クル 活 動 の 一 つ の 柱 に な る 感 が し ま す 。星 を 楽 し む ことの 素 晴 らしさや 楽 しさを より多 くの 人 々 と共 有 す る ことと同 時 に 「美 し い 星 空 を 後 世 に 伝 え る 」とい う活 動 も天 文 サ ー クル の 使 命 の 一 つ で しょう。 来 る「宇 宙 時 代 (宇 宙 空 間 で 星 を 見 る)」 の 到 来 に 備 え る た め の 準 備 も現 代 の 天 文 サ ー クル に は 求 め られ て い るの で は な い で しょうか ! 長 い 当 会 の 歴 史 で 巣 立 っ た 会 員 の 中 に は 宇 宙 開 発 (JA X A な ど )の 現 場 で 活 躍 され て い る 方 もお られ ま す 。これ か ら もそ の ような 人 材 を 培 っ て 行 くことの 出 来 る 天 文 サ ー クル で 有 りた い と願 っ て い ま す 。 - 29 - 科学雑誌 ニ ュー トン 札 幌 天 文 同 好 会 ホ ー ム ペ ー ジ ア クセ ス 状 況 報 告 ホー ム ペ ー ジ担 当 工藤高広 1.年 間 ア クセ ス 概 要 2 0 1 2 年 の ホ ー ム ペ ー ジ ア クセ ス 数 は 1 5 ,1 0 8 件 (平 均 ア クセ ス 数 は 4 1 .4 件 / 日 )とな りま し た 。年 間 を 通 して 見 ると第 1 図 の ように な ります 。 第 1図 2 0 1 2 年 札 幌 天 文 同 好 会 ホ ー ム ペ ー ジ ア クセ ス 数 推 移 2.月 間 アクセ ス数 月 別 で 見 ると第 1表 の 通 り8 月 が 最 も多 く、ペ ル セ ウス座 流 星 群 (8月 1 2日 )に 加 えて 、23 年 ぶ りに 好 条 件 で 観 測 で きる金 星 食 (8 月 1 4 日 )が 注 目 され 、ア クセ ス数 が 増 え た 第 1表 月 間 アクセス数 もの と考 えられ ます 。 月 件 数 特 徴 的 なの は 、4月 まで 月 間 500~ 650件 程 度 で 推 移 してい た件 数 が 、 1 ,0 0 0 件 超 に 上 昇 した ことが 挙 げ られ ます 。これ は 、今 年 最 大 の 天 文 1 567 現 象 で ある金 環 日 食 (5 月 2 1 日 )に 起 因 して お り、テ レビや 新 聞 で 柴 田 2 539 会 長 をは じめ 、複 数 の 会 員 に 取 材 が 行 な わ れ 、「札 幌 天 文 同 好 会 」が 3 508 広 く知 られ たことに よるもの と考 えられ ます 。 4 648 また 、特 殊 要 因 として は 、7 月 7 日 に 及 川 光 博 氏 (ミッチ ー )の ファンの 5 1,548 集 い が ニ セ コで 行 な わ れ 、そ の イベ ントの 1 コマ として 星 空 観 望 会 に 6 1,357 中 山 と工 藤 が 解 説 員 として 参 加 しました が 、この ときの 様 子 を7 月 8 日 に ホー ムペ ー ジ (掲 示 板 )へ 投 稿 した ところ、急 激 に アクセ ス数 が 増 加 7 2,112 したことが 挙 げ られ ます 。 8 2,159 9 1,065 3.ア クセ ス 数 トップ 10 10 1,875 日 別 の ア クセ ス 数 を 見 ると、ホ ー ム ペ ー ジ に 天 文 現 象 を 掲 載 後 、 11 1,144 徐 々 に ア クセ ス数 が 増 加 して い ます 。2 0 1 2 年 は 、2 8 件 の 天 文 現 象 を トピ ックとして 掲 載 しました が 、金 環 日 食 、金 星 食 、流 星 群 の ア ク 12 1,586 セ ス数 が 高 か っ た 一 方 で 金 星 日 面 通 過 は 稀 有 な 天 文 現 象 で あ る もの の 、馴 染 み の な い 現 象 の た め か 、ア クセ ス数 は 1 1 4 件 に 留 まり、 思 っ た ほ ど 関 心 が 上 が りませ ん で した 。 特 筆 す べ きは 、ブ ログ や ツ イッター の 影 響 力 で す 。第 2 表 は 、ア クセ ス数 トップ 1 0 で す が 、第 3 位 、第 6 位 及 び 第 8 位 は ミッチ ー フ ァン の ブ ログ (h ttp :/ / h iro m itch y .ju g em .jp / )か らの ア クセ ス - 30 - で す 。当 該 ブ ログ に 札 幌 天 文 同 好 会 の 記 事 が 掲 載 され て お り、そ こか らホ ー ム ペ ー ジ へ 多 数 の ア クセ ス が 行 な わ れ て い ま した 。ま た 、トップ 1 0 に 入 っ て い ませ ん が 、第 1 1 位 に ツ イッタ ー の 投 稿 に 起 因 した ア クセ ス数 上 昇 が あ りました 。具 体 的 に は 、6 月 2 7 日 に ム ー ン ライトウォ ッチ ン グ の 記 事 が 投 稿 され 、そ の 直 後 か らア クセ ス数 が 急 増 しました 。 第 2表 ア クセ ス 件 数 トップ 10 順位 件数 日付 主な天文イベント/要因等 1 516 件 8 月 12 日 ペルセウス流星群極大日(8 月 12 日)、金星食(8 月 14 日) 2 478 件 10 月 9 日 10 月りゅう座流星群極大日(10 月 8 日) 3 308 件 7月9日 7 月 7 日及川光博 4 277 件 10 月 21 日 オリオン座流星群極大日(10 月 21 日) 5 262 件 5 月 21 日 金環日食(5 月 21 日) 6 243 件 7 月 10 日 7 月 7 日及川光博 7 220 件 8 月 14 日 金星食(8 月 14 日) 8 191 件 7 月 11 日 7 月 7 日及川光博 9 181 件 5 月 20 日 金環日食(5 月 21 日) 10 176 件 8 月 13 日 ペルセウス流星群極大日(8 月 12 日)、金星食(8 月 14 日) ファンの集いの星空観望会を掲示板に投稿 ファンの集いの星空観望会を掲示板に投稿 ファンの集いの星空観望会を掲示板に投稿 4.ア クセ ス 元 の 分 析 ホ ー ム ペ ー ジ 訪 問 者 の ア クセ ス元 を 分 析 す ると、6 0 % が 検 索 サ イトか らリン クされ て い ま した 。 ま た 、 1 4 % が ホ ー ム ペ ー ジ の ア ドレ ス を 直 接 指 定 して お り、7 割 方 の ア クセ ス元 が 会 員 以 外 の ア ドレスだ と思 わ れ ます 。 つ ま り潜 在 的 な 札 天 フ ァン が 、 「 お 気 に 入 り」 に 登 録 し、直 接 に ホ ー ム ペ ー ジ に ア クセ ス して い ると考 え ら れ ます 。 前 記 3に 記 載 した ミッチ ー フ ァン の ブ ロ グ か ら全 体 の 6 % ほ ど の ア クセ ス 数 (8 0 0 件 超 )が あ り、 ア クセ ス 数 の カ ウン トア ップ に 寄 与 して い ることが うか が わ れ ま す。 第3 表 アクセス元一覧 アクセス元 割合% Yahoo検索サイト 38 Googl e検索サイト 27 札天HP直接指定 14 個人ブログ(及川光博氏のファン) 6 Googl e画像サイト 3 Goo検索サイト 2 アストロアーツ 2 eZweb検索サイト 1 DOCOMO検索サイト 1 星コン( hos hi con) 1 ni f t y検索サイト 1 その他 4 ( 割合は四捨五入) 札天HP 人気コンテンツ「星空の写真」ベスト3紹介 http://www.satten.net/ 順位 テーマ 1 1 2 3 3 3 3 3 3 3 アンドロメダ大 星 雲 (M 31) 南 十 字 座 とイ ー タカ リー ナ 星 雲 金環日食 M 81 M 82 N G C 7331とステファンの 五 つ子 M 20 三 烈 星 雲 金 星 の 大 気 (光 輪 ) 2012年 火 星 子 午 線 湾 付 近 白 鳥 座 ベガ付 近 月 夜 の M 42 投票点 9.5 9.5 9.33 9.0 9.0 9.0 9.0 9.0 9.0 9.0 投票数 2 8 6 1 1 1 3 5 5 4 - 31 - にてご覧下さい 作者 ken-ichi ikutasakari com et3104 ken-ichi cassiopeia gotou555 〃 〃 〃 〃 コメント ε 200 D 3s 拡 散 フィル ター使 用 コロナド90フィル ター+ B F 30 ε 200 D 3s V C 200L 露 出 60分 E O S 60D 色 が 綺 麗 P27参 照 P25参 照 小 樽 星 の 会 蘭 越 キ ャンプにて バ ックグラウンドの 明 るさ補 正 北 海 道 星 見 人 の 会 in 銀 河 の 森 天 文 台 柴田健一 標 記 集 会 は 、1 0 月 2 0 日 陸 別 で 開 催 され ま した 。札 天 の 公 式 イベ ン トに 設 定 しま せ ん で し た が 、名 寄 キ ャ ン プ に 参 加 し て 盛 り上 が っ た 平 井 ・由 水 ・小 笠 原 ・柴 田 が 行 くことに な り、七 宝 焼 きの 飯 沢 さん も同 行 しました 。講 演 は 上 出 洋 介 先 生 (館 長 )の 地 磁 気 が 弱 くな っ て い るの で 7 0 0 年 後 に は 北 海 道 で もオ ー ロラが 見 られ る! との 夢 の あ るお 話 で した 。発 表 は 、飯 沢 さん の 「(七 宝 焼 き)ア イヌの 星 」と筆 者 の 「2 0 1 2 オ ー ストラリア 写 真 撮 影 の 旅 、金 環 日 食 」(本 誌 P 1 6 )の 2 件 で した 。また 、ビ ン ゴ 大 会 な ど で 天 文 グ ッズ が 当 た る楽 しい 「お 祭 り」で した 。参 加 者 は 、北 見 工 大 天 文 部 ・東 京 農 大 網 走 校 自 然 探 索 部 ・教 育 大 釧 路 校 天 文 部 の 学 生 が 4 0 名 くらい が 参 加 。総 勢 1 0 0 名 近 い 大 き な 集 会 で し た 。夜 間 は 風 が 強 か っ た もの の 、晴 れ て 星 を 見 ることが 出 来 ま した 。 2 0 1 3 年 3 月 1 6 日 に 銀 河 の 森 天 文 台 へ パ ン スター ズ 彗 星 を見 に 行 くキ ャンプ を計 画 中 しまし た 。コテ ー ジ を予 約 しました の で 、希 望 者 は 筆 者 まで ご 連 絡 を お 願 い します 。 上 出 洋 介 先 生 (館 長 )の 講 演 700年 後 北 海 道 が オ ー ロ ラ帯 に 記念撮影で 飯 沢 さん に 戯 け る 由 水 さん (右 ) 事 務 局 :〒 007-0845 札 幌 天 文 同 好 会 Sapporo A stronom y C lub 札 幌 市 東 区 北 45条 東 9丁 目 2-33 中山 正 会報編集 柴田健一 / 印刷: 生田 盛 / 印刷部数: 20 http:// - 32 - 柴田健一 札 幌 国 際 大 学 に「 社 会 人 楽 部 」 というのがあって、四ヶ月間学 生と一緒に「日本語の文法」に ついて学んだ。会報の編集に役 に 立 て ば 、と 考 え た か ら で あ る 。 我が国の教育課程では「日本 語」とは言わず「国語」として 教えられる日本語。初めて触れ た時、中学生だった私の場合、 殆ど作文の経験が無いなか、動 詞の活用を教えられたが意味不 明であった。以来「国語」とは 何なのか?と言う疑問を長らく 抱き続けてきた。 社会人楽部で授業を受けて感 じ た こ と は 、「 日 本 語 は 、 英 語 に比べ、はるかに難しい」この ようなことを中学生であった私 が理解できなかったことは致し 方なかったと思う。それでも私 たちが日本語を話せるのは、幼 児の頃から日本語のシャワーを 浴びて育ってきているからこ そ、なのである。 このため、授業は難しい「国 語」から入らず外国人の為に著 された「初級日本語文法」を中 心に進められた。さて、その成 果は?と尋ねられると。 助 詞 の「( 私 )は 」と「( 私 )が 」 の 違 い 。「 で す 」 と 「 ま す 」 の 使 い 分 け 。「 動 詞 」 の 分 類 と 、 その変化することの意味が、少 しわかってきたことである。 発 行 :2013(平 成 25)年 2月 3日