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2013.10.17(木1,2) コンピュータネットワーク 第2回

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2013.10.17(木1,2) コンピュータネットワーク 第2回
コンピュータネットワーク
2回目 物理層,データリンク層
佐藤 聡 [email protected]
2
物理層
物理層
3




理論的基礎
伝送媒体
電話交換網
まとめ
4
物理層 論理的基礎
複雑な波形
5




電圧や電源などの何らかの物理量を変化させる
ことにより,電線上に情報を伝送することが可能.
物理量の値を時刻の一価関数 f(t) で表す.
f(t)は複雑な波形となる.
複雑な波形は,振幅,周波数,位相の異なる波形
の重ね合わせで出来ている.
 19世紀の初め
フランスの数学者 フーリエ
フーリエ解析 概念
6
引用: http://www.tdk.co.jp/techmag/knowledge/201002u/img/kl100202u.gif
フーリエ解析(1/2)
7

周期 T のどんな周期関数 g(t)


1
g (t )  c   an sin(2nft )   bn cos(2nft )
2
n 1
n 1
 f=1/T
:基本周波数
 an, bn : n番目の調和項の正弦振幅,余弦振幅
(フーリエ係数)
 c : 定数
フーリエ解析(2/2)
8


1
g (t )  c   an sin(2nft )   bn cos(2nft )
2
n 1
n 1
2
an 
T
T
2
bn 
T
T
2
c
T
T
 g (t ) sin(2nft )dt
0
 g (t ) cos(2nft )dt
0
 g (t )dt
0
フーリエ解析の例
9


ASCII文字 “b” 8ビット

出力例
 01100010
1
an  [cos(n / 4)  cos(3n / 4)  cos(6n / 4)  cos(7n / 4)]
n
1
bn  [sin(3n / 4)  sin(n / 4)  sin(7n / 4)  sin(6n / 4)]
n
c  3/ 4
信号の減衰
10



伝送設備において,異なるフーリエ成分が異なる
係数で減衰する → 信号に歪みが生じる.
通常,0から有る周波数までは減衰なく伝送され
る. → この周波数の範囲を 帯域幅 という
帯域幅 は 媒体の構造,厚み,長さに依存する.
帯域幅とビット転送の関係
11
標本化定理
12

任意の信号の帯域をHとする.このとき,毎秒2H
回だけ標本化すると,元の信号を完全に復元でき
る.
 ナイキストの定理、ナイキスト・シャノンの定理、シャ
ノン・染谷の定理とも呼ばれる。
 提唱はナイキストだが、証明したのは、シャノンおよ
び染谷

Hをナイキスト周波数,2Hをサンプリング周波数
と呼ばれる.
通信路の最高データ転送速度
13

標本化の定理によれば,雑音のない通信路では
最大データ転送速度=2H log2Vビット/秒
(V: 信号を構成するレベルの数)

例) 雑音のない3KHzの通信路
2進信号(レベルが2) は最大6000ビット/秒
雑音のある通信路
14

信号対雑音比S/N (signal-to-noise ratio) を
考慮する必要がある.
 S/N
の単位はデシベル(decibel)(dB) で
10log10S/N で表す.
 例)S/N 比10は10dB,100は20dB,1000は30dB.

信号対雑音比 S/N の雑音がある通信路
最大ビット/秒 = H log2(1+S/N)
15
物理層 伝送媒体
伝送媒体
16

磁気媒体
 磁気テープ,DVDなど
 価格効率が高い



より対線
同軸ケーブル
光ファイバ
より対線
twistic pair
17
区分
Category
Category
Category
Category
Category
Category
1
2
3
4
5
6
用途
電話線
ISDN
10Base-T
トークンリング,ATM
100Base-TX
1000Base-T ,10GBaset-T
周波数
16MHzまで
100MHzまで
250MHzまで
より対線
18
出典:IPA「教育用画像素材集サイト」 http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/
同軸ケーブル
19

広い帯域(1GHz)と優れた耐雑音性
出典:IPA「教育用画像素材集サイト」 http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/
光ファイバ
20
出典:IPA「教育用画像素材集サイト」 http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/
臨界角と全反射
21


絶対屈折率が大きいところから小さいところに光
が入る場合、αがある一定の角度(臨界角)以上だ
と全反射する。
コアは絶対屈折率が大きく、クラッドは小さい
光ファイバの特性
22


コアとクラッドの境界で全反射を繰り返す
→ マルチモードファイバ
ファイバの直径光の波長の数倍に等しいと,光は
直進し、遠くまで伝搬
→ シングルモードファイバ
光ファイバの減衰
23

散乱,吸収
 ファイバの不完全性,基本的構造による損失
 ファイバの不純物が光エネルギーを吸収
減
衰
率
波長
ファイバの種類
24
シングルモードファイバ SMF







伝播モードが1つ
伝送損失が小さい
中長距離用
曲げに弱い
高価
波長 1.30μ/1.55μ
コア 10μm以下
マルチモードファイバ MMF






伝播モードが複数
短距離用
ファイバ同士の接続
が容易
比較的安価
波長 0.85μ/1.55μ
コア 50μm,62.5μm
SMFとMMFは替えが利くか?
25

発光源はコアが光を受け取る大きさにあわせて
光を出している(光軸)


MMF用の光源から出す光はSMFには入りきらない
SMFはMMFの代わりに使える
 もちろんモード分散ですぐ減衰すので短距離しか使
えない
 急場しのぎに使用する
光ファイバネットワークの例
26

能動的リピータを有する光リングネットワーク
光電気変換
27
レーザーダイオード
フォトダイオード
引用: http://jp.fujitsu.com/group/labs/techinfo/techguide/list/photonic-networks_p02.html
28
物理層 電話交換網
電話交換網
29





システムの構造
モデム
ADSL
中継回線と多重
交換
電話回線を物理層として利用
30

電話回線は,もともと音声(アナログ信号)を送る
ために発達した
→ 欠点
 あらゆるところに張り巡らされている → 利点
 帯域が制限されている(4kHz)

デジタル回線としての利用
 モデムを介して

xDSL (Digital Subscriber Line)
電話システムの3つの主要要素
31

ローカル・ループ


中継回線


家庭や企業に至るアナログのより線
交換機を接続する光ファイバ
交換局

中継回線の間で,呼(call)を移動し,接続を行う
公衆電話網を用いた
デジタルデータの伝送
32
変調
33

変調をする理由
 データを伝送メディアに適した周波数に変換する.

変調の種類
 デジタル変調
 アナログ変調
アナログ変調
34


デジタル信号をアナログ信号に変換
周波数変調FSK(Frequency Shift Keying)


デジタル符号に応じて周波数を離散的に変化
周波数の数が2倍になると送信できるビット数が1ビット増加


振幅変調



例:周波数を4つ用いる場合は2bit、8つなら3bit
ASK(Amplitude Shift Keying)
振幅(電圧)を変化させる
位相変調


PSK(Phrase Shift Keying)
位相を変化させる
アナログ変調を用いたモデム
35
デジタル信号
振幅変調
周波数変調
位相変調
モデムの速度を上げる
36

標本化速度を上げる
 限界がある

標本あたり、より多くのビットを得る
 位相を変化させる
 4つの位相で2ビットを表す

QPSK (Quadrature Phase Shiift Keying)
 振幅と位相をともに変化させる
 QAM
(Quadrature Amplitude Modulation)
QAM (直交位相変調)
37

ASKとPSKの組み合わせ
 例.8-QAM(2振幅、4位相)
モデムの変調方式
38

配置パターン
QPSK
QAM-16
QAM-64
高速モデムの配置パターン
39
V.32 for 9600 bps.
V32 bis for 14,400 bps.
xDSL (Digital Subscriber Line)
40

モデムは速くならない
 電話システムは、人間の音声を伝えるために最適化
されたもの
 必ず、フィルタを通過する

加入者線を直接、フィルタを持たない別の交換機
に接続する
 ローカルループのすべての能力を利用できる
加入者線の距離による
伝送速度の変化
41
伝
送
速
度
距離
ADSL (Asymmetric DSL)
42

離散複数トーン変調を用いたADSLの動作
 1.1MHzのローカルループ上のスペクトルを、
4kHzの256個の独立したチャネルに分解する。
 それぞれのチャネルでは、V.34に似た変調方式
が用いられる。
典型的なADSL装置の構成
43
中継回線と多重化
44



周波数分割多重
波長分割多重
時分割多重
周波数分割 FDM
45

与えられた周波数帯を、より狭い複数の周波数帯
に分割し、それぞれをチャネルとして用いる。
波長分割多重 WDM
46
時分割多重
47
回線交換とパケット交換
48
49
物理層 まとめ
ネットワーク設計における
物理層での考慮点
50

ネットワークを物理的に構成するメディアの性質
を知り、上位層の要求に応じてメディアを選択
 メディアの持つ性質の切り分け





伝送遅延
信頼性(エラーレート、冗長性、稼働率)
帯域幅
コスト(インストールコスト、ランニングコスト)
メディアを収容する機器による影響
51
データリンク層
データリンク層の役割
52


データグラムをノードか
ら隣接ノードへリンクを
介して転送する
リンク


通信パスに沿って隣接
ノードを接続する通信
チャネル
フレーム

データグラムをカプセ
ル化
データリンク層
53



設計課題
誤り検知および訂正
基本的なデータリンクプロトコル
 スライディング・ウィンドウ・プロトコル
54
データリンク層 設計方針
設計方針
55

ネットワーク層に対して提供されるサービス
 確認通知なしのコネクションレスサービス
 確認通知つきのコネクションレスサービス
 確認通知つきのコネクション指向サービス

フレーミング(Flaming)
 フレームへの分割


エラー制御(Error Control)
フロー制御(Flow Control)
確認通知なしコネクションレス
56





送信元はあて先に対して独立したフレームを送出
あて先では確認通知を返さない
フレームが消失してもデータリンク層では回復は
試みない
誤り率が非常に低く、回復が上位で行われる場合
に適当
多くのLANでデータリンク層で使用
確認通知つきコネクションレス
57

各フレームは個々に確認通知される
 送り手はフレームが正しく届いたかを確認可能


一定時間内に届かない場合にフレームを再送
信頼性の低いチャネルで有効
 無線システム
確認通知つきコネクション指向
58


送信元と受信先で通信の前にコネクションを確立
データリンク層がさまざまな保証を行う
 各フレームが受信された
 各フレームは1度だけ受信されている
 フレームは正しい順序で受信される

信頼できるビットストリームを提供
ネットワーク層に対するサービス
59
仮想的な通信
実際の通信
データリンクプロトコルの機能
60
ルータ
データリ
ンク層
プロセス
フレーム
ルーティング
プロセス
データリンク
プロトコル
パケット
ルータへの
転送路
誤り検知と誤り訂正
61

データリンク層は物理層からビットストリーム(0と
1の並び)を受け取る.
 誤りの可能性あり

誤りの検知と訂正が必要
 ビットストリームを細かく分割する
 フレーム化
 フレーム単位で誤りをチェック
フレーム化
62


文字数
フラグ・バイト(バイト詰めを伴う)
 同じバイトを、開始の区切りと終了の区切りの両方に
用いる
 フラグ・バイトと同じビットパターンが現れた場合は、
エスケープ・バイト(ESC)を挿入

開始および終了フラグとビット詰め
文字数によるフレーム化
63
ヘッダー中のフィールドにフレーム中の文字数を示す方法
エラーなし
エラーあり
エラーがあった場合,次のフレームの始まりがわからない.
フラグ・バイト
64
フレームが特別なバイトで始まり,特別なバイトで終わる.
バイト(8ビット)を用いることに強く結びついている.
ビット詰め(bit stuffing)
65
特別なビット列で始まり,終わる.
例) 01111110 → 1が5つ並ぶと0を入れる
※データ中に1が6つ並ぶことがない.
→フレームの最初がわかる
66
データリンク層 誤り検知と訂正
誤り検出と訂正
67

誤り訂正コード(Error-Correcting Codes)
 誤る確率が高い場合

誤り検出コード(Error-Detecting Codes)
 誤る確率が低い場合
 再送する
符号語
68

送信側から送る長さnの記号を符号語
(codeword)という
 データm
n=m+r


ビット: 冗長ビット(パリティ) rビット
冗長ビットがrであるので、冗長データの数は全部
で2r個になる
長さnの系列の総数は2nであるので、冗長データ
としてその一部を使うことになる
69
ハミング距離
(Hamming Distance)

2つの符号語を比較した時に、異なっているビット
の数
10001001
10110001
00111000
 排他的論理和(EOR)をとり、1の数を数える

ハミング距離がdならば、一方を他方にするため
に、d個の1ビット誤りが必要
誤り検出の簡単な例
70

パリティ・ビット(parity bit)
 符号語の中の、1のビットの数が、偶数または奇数に
なるように、誤りビットを付け加える

1011010
 偶数パリティ→ 10110100
 奇数パリティ→ 10110101

単一誤りを検出できる
 誤っていることだけしかわからない
誤り訂正か検出か
71


多くの場合は検出+再送の方が効率が良い
孤立的な誤りが10-6のチャネル(仮定)
 1000ビットの誤り訂正は10ビット必要
 1Mビットのデータに対して、1000X10=
要
10000ビット必
 単一ビット誤りの検出ならブロックごとに1ビット

1000ブロックに一度再送(1001ビット)
 オーバーヘッド(2001ビット)
 誤り検出のためのチェックビット(1000ビット)

再送のためのビット(1001ビット)
誤り訂正
ハミング符号
72



1ビットの誤りを訂正できる符号
仮定
m
r
 メッセージm
ビット
 チェックビットr ビット
 全ビット数n = m+r ビット
4
3
5
4
8
4
16
5
条件(必要なチェックビット数)
32
6
 (n+1)・2m ≦ 2n
 (m + r + 1) ≦ 2r
ハミング符号の生成(1)
73

mビットのメッセージに、r個のチェックビットを、2
のべき乗の位置に加える(m+r ビット)
 左側が位の低いものとする(通常と逆)

左から、k番目のビットに対して、kを2のべき乗の
和として表す。
 11

= 1+2+8 = 20+21+23 <1011>2進数
各kビットに対応する、チェックビットを洗い出して
表を作成する。
ハミング符号の生成(2)
74
H1
H2
M1
H4
M2
H3
M4
k
1
2
3
4
5
6
7
H1
○
H2
H3
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
各チェックビットは、関係する、メッセージビットの偶数または奇数パリティ
H1 ⊕ M1 ⊕ M2 ⊕ M4 = 0 → H1 = M1 ⊕ M2 ⊕ M4
偶数
H2 ⊕ M1 ⊕ M3 ⊕ M4 = 0 → H2 = M1 ⊕ M3 ⊕ M4
パリティ
H4 ⊕ M2 ⊕ M3 ⊕ M4 = 0 → H4 = M2 ⊕ M3 ⊕ M4
のとき
バースト誤りへの対処
75


単一のパリティビットだけではバースト誤りに対応
できない
ブロックを長方行列として列ごとにパリティを計算
し行ごとに送信
 ハミング符号の場合とよく似た対応策

実際は多項式符号が良く用いられる
多項式符号(CRC)
76

ビット列を係数が0か1の多項式の表現と見る
 kビットのフレームはk-1次の多項式
 110001ならx5+x4+x0

演算は2の剰余系
 加算や減算は排他的論理和と同一

あらかじめ生成多項式を決定しておく
 最上位ビットと最下位ビットは1
 チェックサムを加えると生成多項式で割り切れる
巡回符号と符号多項式
77


巡回符号は符号語を多項式で表現すると、符号
化や複合化の手順を簡単に取り扱うことができる。
符号語a に対しA(x)をaの多項式表現という。
符号語 : a  an 1an 2  a1a0
符号多項式 : A( x)  an 1 x


n 1
 an  2 x
n2
  a1 x  a0 x
1
0
符号語長さnの符号は、係数が0または1のn-1次
以下の多項式の集合で表される。
符号語と符号多項式の例 n=7
78
1010011 
x6  x4  x  1
(1 x 6  0  x 5  1 x 4  0  x 3  0  x 2  1 x1  11)
0100111 
x5  x 2  x  1
1110100 



x6  x5  x 4  x 2
符号多項式の係数は(2元符号であるので)0または1
巡回符号では、符号化や複合化の手順が符号多項式の四
則演算(加減乗除)によって表現される
符号多項式の加減乗除において、係数(0または1)の演算
は2を法とする演算
多項式の四則演算の例(1)
79
A(x)=x3+x (1010)
 B(x)=x+1 (0011)
(たし算と引き算)

A( x)  B( x)  x 3  x  x  1
 x 3  (1  1) x  1  x 3  1
A( x)  B( x)  x 3  x  x  1
 x 3  (1  1) x  1  x 3  1  A( x)  B( x)
多項式の四則演算の例(2)
80

掛け算
A( x) B( x)  ( x 3  x)( x  1)
 x ( x  1)  x( x  1)  x  x  x  x
3
4
x
x3
)
1
x
x
x
4
x
4
x
3
x
x
3
2
x
2
x
3
2
多項式の四則演算の例(3)
81

割り算
A( x) x 3  x

 x2  x
B( x)
x 1
x
x  1) x
3
x
3
1 1 0
x
2
x
x
2
x
2
x
x
2
x
0
1 1 ) 1 0 1 0
1 1 0
1 1
1 1
0 0
0 0
0
巡回符号となる多項式
82

符号語の長さをn、符号多項式A(x)はn-1次とする。
A( x)  an1 x n1  an2 x n2    a1 x1  a0 x 0

G(x)を定数項が1のr次(r<n-1)の多項式とする。
G( x)  x r  g r 1 x r 2    g1 x1  1

このG(x)の倍多項式で、n-1次以下のものC(x)を符
号多項式とする符号を考える。
C ( x)  Q( x)G( x)
ここで,Q( x)はn  r  1次以下の任意の多項式である

G(x)が特定の条件を満たすと巡回符号になる。
巡回符号となる多項式の例
83


例)n=7,r=4とし,G(x)を
G(x)=x4+x3+x+1
とする.
このときG(x)で作られる符
号は右の表のようになる.
G(x)を生成多項式という
チェックサム計算のアルゴリズム
84




rを生成多項式G(x)の次数とする。フレームの最
下位に0のビットをr個付加して、全体でm+rビッ
トとし、D・2rを表すようにする。
D・2rを表すビット列をG(x)を表すビット列で2の
剰余系における割り算を用いて割る。
D・2rを表すビット列から2の剰余系における減算
を用いて余り(常にr個以下のビットを持つ)を引く。
結果が送信すべきチェックサムである。
CRCの計算例
85

D・2rをGで除算した
余りRを計算
D2
R  remainder[
]
G
r
86
データリンク層
基本的なプロトコル
データリンクプロトコル
87
マシン A
マシン B
バッファ
バッファ
物理的な媒体
(物理層)
単方向
双方向
88
基本的なデータリンクプロトコル
(1)

非制限単方向プロトコル(非現実的)
 データは、1方向のみ
 誤りなし
 処理時間を無視
 無限のバッファ領域

単方向逐次確認プロトコル
 データは、1方向のみ
 誤りなし
 送信者が、受信者が処理できないほど速くデータを送るこ
とを防ぐ
89
基本的なデータリンクプロトコル
(2)

雑音がある場合の単方向プロトコル
 データは、1方向のみ
 再送が必要
 受信者側で、初めて見るフレームと再送されたものを区別
できるようにする必要がある
→ 各フレームヘッダに順序番号を付加

雑音がある場合の双方向プロトコル
 スライディング・ウィンドウ・プロトコル
データリンクプロトコル
90
マシン A
マシン B
データ
バッファ
バッファ
確認通知(ack)
ピギーバック(piggybacking)
91
マシン A
マシン B
データ
バッファ
バッファ
データ
確認通知(ack)
スライディング・ウィンドウ・プロトコル
92
大きさ=1
3ビットの順序番号
送信者
・送信中,
送信済
・確認通知が
されていない
受信者
はじめ
最初のフレーム送信 最後のフレーム送信
Ackを受信
・受信してよい
フレーム番号
時間
Fly UP