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ミクニ環境報告書2010

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ミクニ環境報告書2010
M
I
K
U
N
I
ENVIRONMENTAL
ミクニ環境報告書 2010
REPORT 2010
Making Dreams Exciting Reality
社長挨拶
日本における今年の夏は連日各地で猛暑日が続き、我々の生活に様々な直接的影響を
もたらしました。海外に目を転じましても気候変動に伴う自然災害や経済への影響に関
わる報道が目に付きます。昨今の気候変動との因果関係は諸説ある様ですが、地球環境
問題は世界規模でありながらより身近で生活に直結したテーマとなっているのではない
でしょうか。このような環境意識の高まりに対し、ミクニでは「技術ともの作り」で貢
献することで企業としての存在価値を高めたいと考えております。
事業におきましては、小型化/軽量化をキーワードとした製品開発やグリーン設計・
グリーン調達活動に加え、電気自動車やハイブリッド車、燃料電池など環境対応技術へ
の取り組み、燃費向上などエコ運転を支援する新製品の量産化などで成果を上げつつあ
ります。
エコ加湿器の新商品企画では、環境モデル都市に認定されている水俣市及び同地元企
業と連携、売上の一部をエコ寄付として地域へ還元するなど「循環型エコ」の概念を取
り入れました。また、商社事業においても軽量化や省エネ、代替エネルギー普及に関連
する新素材・新商材を取り扱うなど環境と密接に関わる事業を推進しています。
生産活動では、エネルギー使用量、CO2排出量などを定量的に監視しながら日々の
改善活動において削減を意識すると共に、高成長を続けるアジア市場でも先進的役割を
担うべく努力しております。上海三国では昨年ISO14001認証を新たに取得(中
国で3拠点目)、またタイやインドネシア、インドの各拠点においても環境保全に配慮
した取り組みを行っています。
制度改正や規制の更なる強化も予測される中、法令順守は勿論、環境をキーワードと
した様々な取り組みが企業の存在価値向上に繋がると信じ、継続して取り組んでゆく所
存です。
私たちの活動に対しまして、皆様からの率直なご意見をお待ちしております。
2010年 8月
株式会社ミクニ
代表取締役社長
1|
MIKUNI ENVIRONMENTAL REPORT 2010
編集方針
目次
社長挨拶
1
編集方針と目次
2
報告組織の概要
本報告書の対象範囲
企業理念と主力製品
3
会社概要と事業セグメント
4
連結売上高と構成比、主力生産拠点
本報告書は、株式会社ミクニの環境への取
り組みにおきまして成果をご紹介し、ス
テークホルダの方々とコミュニケーション
を図り、環境への貢献活動のさらなる向上
を目指すことを目的に発行いたしました。
環境マネジメントシステム概況
環境方針と環境マネジメント体制
5
内部監査・外部審査について
6
環境負荷について
マテリアルバランスと
環境負荷及びその削減状況
7
目標及び実績
8
本報告書では、原則として以下に示します
対象組織での2009年度(2009年4
月1日~2010年3月31日)のデータ
及び活動を対象としています。ただし、一
部のデータと活動内容については、201
0年度のものも含みます。
参考文献
本報告書は環境省が定める「環境報告ガイ
ドライン2007年版~持続可能な社会を
めざして~」を参考に作成しています。
本報告書の対象組織
2009年度の取り組みとその結果
持続可能な社会のために
環境に配慮した技術・開発への取り組み
環境に配慮した技術・開発製品
9
9~11
グリーン調達(製品に含まれる環境負荷物質の低減)
10
環境との共生、循環型エコ
12
教育について
13
緊急事態の想定と環境会計総括
14
海外生産拠点での環境活動
15~16
上海三国、ミクニタイランドでの活動
社会貢献活動の状況と順守状況
17
コミュニケーションと
生物多様性保全
生物多様性保全のための活動
18
2009年度の環境保全活動実績について
は、主として以下の組織を対象とし、一部
対象組織以外の活動も含みます。
・小田原事業所
・菊川事業所
・盛岡事業所
(盛岡工場、大釜工場、玉山工場)
次回発行予定
2011年 10月 末日
この報告書に関するお問い合わせ先
株式会社ミクニ
生産本部 グローバル生産企画室 環境グループ
〒439-0019 静岡県菊川市半済2828
TEL : 0537-36-2181
FAX : 0537-36-4192
ミクニホームページからも
ご覧になれます。
http://www.mikuni.co.jp/
MIKUNI ENVIRONMENTAL REPORT 2010
|2
報告組織の概要
企業理念
経営方針
行動指針
VITAL
&
TECHNOLOGY
MAKING DREAMS
EXCITING
REALITY
バイタル・テクノロジー ミクニ
夢をかたちにときめきに
"お客様第一"を心がけたマーケットから学ぶ経営
つねにお客様の満足を考えよう
安全と環境に配慮した品質第一の
ものづくりとサービスをする経営
つねに改善・改革・創造しよう
「生きがいのある企業」を目指す経営
つねにプラス思考で考えよう
法を遵守し自主性と相互信頼を重んじ、
相手を尊重する経営
つねに高い倫理観を持ち
相手の立場でものを考えよう
夢を持ち、自己変革にはげみ、
目標に対しチャレンジする経営
つねに目標は明確に高くかかげよう
ミクニ主力製品
● ディスチャージポンプ(DCP)式
フューエルインジェクションシステム
● 可変バルブ付樹脂
インテークマニホールド
小型二輪車向けに、燃料ポンプ、レギュレータ、
インジェクタの機能を統合した燃料噴射モジュー
ルです。必要な時に、必要な量だけ燃料を噴射
し、低消費電力、低システム価格、優れた耐高温
性及び制御性を特徴としています。
可変吸気管長システムによりエンジン
性能向上、また、樹脂化により軽量
化・低コスト化を実現しています。
3 | MIKUNI
ENVIRONMENTAL REPORT 2010
会社概要と事業セグメント
●事業の概要
商号
本社
設立
代表者
資本金
従業員数
●事業セグメント別連結売上高と構成比
株式会社 ミクニ
〒101-0021 東京都千代田区
外神田6-13-11 ミクニビル
1948年10月1日
代表取締役 生田久貴
22億1530万円
1,760名
輸入品販
売関連事
業 116
生活・環
境関連事
業 78
2009年度
単位:億円
自動車関連事業
生活・環境関連事業
輸入品販売関連事業
売上高
653
自動車関
連事業
459
●ミクニ主要拠点
盛岡事業所(岩手)
菊川事業所(静岡)
盛岡工場
大釜工場
玉山工場
小田原事業所(神奈川)
● 可変バルブ
タイミングシステム(VVT)
● 軽4輪車用樹脂インテークマニホールド
エンジンのバルブタイミングを
制御する油圧アクチュエータと
油圧制御用ソレノイドバルブで
す。
エンジン冷却水通路と吸気通路に別々
の樹脂を用い、これを一体成型した樹
脂インテークマニホールドです。
●ガス機器用水弁
小型電磁弁で給水用に
使用する水弁です。
MIKUNI ENVIRONMENTAL REPORT 2010
|4
環境マネジメントシステム概況
環境方針
環境方針
私たちは企業理念に基づき、自動車関連部品、環境機器並びに
家庭用ガス機器関連部品の設計・開発から製造・販売、そして廃棄に
至るまで全過程を”ものづくり”と考え、以下の活動に取り組みます。
1. 環境に配慮した活動を推進するため、環境マネジメントシステムを構築し、
運用し、定期的に見直し、継続的な改善を図ります。
2. 環境関連法規・規制・条例及びその他の要求事項の順守はもとより、
自主管理基準を定め、環境管理レベルの向上と汚染の予防に努めます。
3. 事業活動について毎年環境に対する影響度合いの評価を実施し、
抽出された中での重要な項目に対しては目的と目標を設定して推進します。
4. 地域とのコミュニケーションを図り、利害関係者との良好な協調関係を
維持し、地域社会に貢献します。
5. 環境教育や広報活動を通して当社で働く全ての人がこの環境方針を
共通認識とし、環境保全に関する意識を向上させます。
2008年 5月 1日
取締役常務執行役員
佐倉 準之助
環境負荷及びその低減活動
当社は下図のような環境マネジメント体制を構築し、環境保全活動に取り組んでいます。2009年7月には各
事業所の環境活動を統率すると同時に横展開を掛けるため、統括環境管理責任者を配置する環境マネジメント体制
に見直しを実施しました。
環境マネジメント体制
経営者
右図の示しますように、経営者の下に統括環境管理
責任者を配置しました。これにより各事業所の環境
目標に対する四半期ごとの実績、各事業所での監査
の結果などの報告がされます。それらに対し修正点
があれば具体的指示が出され、全体として良い活動
へと導かれます。
統括環境管理責任者
統括事務局
法規制責任者
各事業所環境管理責任者
事務局
監査事務局
監査チーム
分科会
法定管理者
各部署
5|
MIKUNI ENVIRONMENTAL REPORT 2010
内部監査・外部審査
当社では各事業所において年2回の内部監査と年1回の外部機関による審査を実施し、環境マネジメントシステ
ムを客観的に評価すると共に、活動に対する継続的改善を図っています。ここでは各事業所がISO14001
認証登録した外部審査の取得状況と、内部監査及び外部審査についてご報告します。
ISO14001認証取得状況
生産再配置に伴い相良事業所、玉山工場を適用範囲から除外
相良事業所・菊川事業所・小田原事業所の審査登録範囲に
盛岡事業所(盛岡工場・大釜工場・玉山工場)統合登録
盛岡工場・大釜工場の審査登録範囲に玉山工場拡大登録
盛岡工場の審査登録範囲に大釜工場拡大登録
2003年7月
2003年4月
2002年7月
2001年3月
2009年7月
2006年3月
2005年3月
相良事業所・菊川事業所登録範囲に小田原事業所を拡大
2004年7月
2004年3月
2010年7月
盛岡工場:ISO14001の審査登録
相良事業所の審査登録範囲に菊川事業所を拡大登録
盛岡工場:ISO14001の審査登録準備を開始
相良事業所:ISO14001の審査登録
相良事業所:ISO14001の審査登録準備を開始
ミクニの環境マネジメントへの取り組み
内部監査
09年度より、監査での重点課題として会社役員により目的を設定し、通常監査時に目的項目の進捗状況を確認
する方法を取り入れました。その目的には、ISOの規格での重点課題や社会的責任に関する事項が含まれます。
実施した結果は下のとおりです。遅延しているとされる項目に対しては、原因を分析した上で進捗を監視し、今後
の活動へと役立てていきます。
監査目的に対し、
優れている 21.7%
66.6%
ほぼ良い
11.1%
遅れ気味
できていない 0.6%
11%
1%
22%
優れている
ほぼ良い
遅れ気味
できていない
監査目的に対し、
優れている 29.2%
63.6%
ほぼ良い
7.2%
遅れ気味
できていない 0.0%
66%
7% 0%
29%
優れている
ほぼ良い
遅れ気味
できていない
64%
下期監査時の結果
上期監査時の結果
外部審査
09年度審査では相良、菊川、小田原事業所と盛
岡事業所との統合審査を行いました。その結果は右
のとおりです。これらの指摘は事業所を問わず共有
財産としてフォローアップされ、われわれの活動が
より早くより確実に環境保全が出来るように、ま
た、社会的責任を果たすために役立てられます。
外部審査での
指摘数
小田原事業所
菊川事業所
相良事業所
盛岡事業所
20
改善要求:1
軽微な指摘:19
(2009年度審査での指摘数)
MIKUNI ENVIRONMENTAL REPORT 2010
|6
環境負荷について
マテリアルバランス(2009年度)
資源エネルギーの投入量
エネルギー
28,921,113
322.0
1,378.9
328.2
●電力
●灯油
●A重油
●LPG
環境負荷物質排出量
製造・研究試作
事業所/工場+社有車
温室効果ガス
kWh
kL
kL
t
●CO2
事業所/工場
化学物質
大気への排出ガス
1.41 t
68.30 t
0.68 t
●SOx
●NOx
●煤塵
加 工
7.63 t
●化学物質
16,694.4 t
組 立
化学物質
水
洗 浄
●トルエン
●キシレン
●ジクロロメタン
●水道水・井戸水
301,234 t
塗 装
0.36 t
0.21 t
0.00 t
3.99 t
など
●その他
原材料
水系への排水
(水道水・井戸水)
●アルミダイカスト材
2,517 t
●亜鉛ダイカスト材
●排水
110 t
水系への排出
●その他金属 (鉄・真鍮・銅etc.)
2,895 t
事務系資材
●コピー紙
308,891 t
●BOD
●COD
再資源化率
96.1%
16.1 t
1.53 t
2.61 t
廃棄物
●総排出量
689.5 t
●最終処分量 ※
26.9 t
※ 最終処分量とは埋立処分に
出す量を表示しています。
≪お知らせ≫ 09年度発行版にてマテリアルバランスの値に一部誤記がありましたので、
訂正した値にて掲載しなおしています。
環境負荷及びその削減活動
●温室効果ガス排出状況
●廃棄物
CO2排出量(排出係数:0.378使用)
廃棄物の埋立処分と再資源化率の推移
排出量合計(t)
売上原単位(kg/千円)
kg/千円
24000
0.3
20000
0.25
16000
0.2
12000
0.15
8000
0.1
4000
0.05
0
0
2008
年度
2009
09年度中に実施した生産拠点を再
配置した結果、及びリーマンショッ
クの影響を受けたことから総排出量
は減少しましたが、原単位では増加
してしまいました。
7|
使用重量
廃棄物(埋立処分)排出量(t)
再資源化率(%)
t−CO2
2007
●コピー紙
使用重量
再資源化率(%)
排出量(t)
使用重量(t)
200
100
30
160
95
25
120
90
80
85
40
80
5
75
0
20
15
0
2007
2008
年度
2009
ゼロエミッション企業を目指し、もうすぐ
100%というところまで来ました。すで
に並行してリデュース、リユース化を進
めておりますが、更に加速していくよう
各事業所では計画されています。
MIKUNI ENVIRONMENTAL REPORT 2010
10
2007
2008
年度
2009
05年度には約25tあった使用量
も今では年間16tまで削減が出来
ています。この結果コピー機やプリ
ンタでの消費電力の削減にも貢献し
ています。
目標及び実績
各事業所における環境負荷の削減活動を下表に示します。目標に対し実績が未達成の項目については、次年度
へ繰越し更なる改善を加えた活動を展開します。
小田原事業所
環境目的・目標項目
内容
1 省エネ活動
目標
実績
CO2排出量削減
5,124t以下
4,572t
2 コピー紙使用量削減
コピー紙全体削減
7,817kg/年以下
6,205kg
3 埋立廃棄物量削減
廃棄物のリサイクル化
3.0㎥/月以下
3.0㎥/月
4 グリーン設計の推進:軽量化
軽量化
製品重量を5%減
43/44アイテム完
2R配慮設計
開発体系に織込み
10年2月から運用
VA・VEと関連付け
推進定着
CO2排出量削減
省エネ設計
09年度まで電力における排出係数は0.555kg-CO2/kwhを使用
菊川事業所
環境目的・目標項目
内容
1 省エネ活動
CO2排出量削減
CO2排出量削減
目標
7,285.6t以下
実績
7,784.4t
※
2 グリーン購入とリサイクル
ゼロエミッションの継続
100%維持
とグリーン購入
環境にやさしい製品使用率向上
45%以上
ゼロエミッション継続
3 設備設計におけるグリーン設計
4 工場緑化
100%
57%
統一『環境に配慮した設
環境配慮した生産設備設 環境配慮型設備設計の手
備設計指針(手順書
計の導入
順の確立
類)』のたたき台作成
従業員並びに近隣住民の
遊歩道完成
憩いの場の製作 憩いの場製作
5 ビオトープ(蛍が舞うビオトープ)水位安定化と小川設置
水位安定化と小川作成
25%
80%
※09年度中に相良事業所を統合したことにより、菊川事業所単体目標を上回る結果となりました。
盛岡事業所
環境目的・目標項目
1 省エネ活動
内容
CO2排出量削減
目標
5,671t以下
実績
5,630t
2 資源の有効活用と産業廃棄物削減
産業廃棄物削減 2008年実績の5%減 0.153kg/万円以下
ゼロエミッションへの挑戦 100%リサイクルへ
3 グリーン設計
4 設備設計におけるグリーン設計
0.138kg/万円
97.6%以上
100%
軽量化
製品重量を5%減
2R配慮設計
開発体系に織込み
軽量化未達
2Rは計画書に折込済
省エネ設計
VA・VEと関連付け
統一『環境に配慮した設
環境配慮した生産設備設 環境配慮型設備設計の手
備設計指針(手順書
計の導入
順の確立
類)』のたたき台作成
MIKUNI ENVIRONMENTAL REPORT 2010
|8
持続可能な社会のために
環境に配慮した技術・開発への取り組み
グリーン設計の方針
当社は自動車・二輪車の排気ガス浄化、燃費改善をキャブレター(気化器)で培った技術を基に、制御
の高度化、高機能化、軽量化等を通して環境に配慮すると同時に、製品に含まれる環境負荷物質の管
理・削減(汚染予防)に向けて取り組み、高性能で高品質な製品により環境へ及ぼす影響を最小化し、最
適な耐用年数を保証する製品を開発していきます。
グリーン設計の内容
燃費向上・軽量化等、原材料利用の生産性向上と資源保護の可能性を探るべく2R(リデュース・リサ
イクル)を、並びに別途グリーン調達委員会を設置し、製品に使用されている環境負荷物質の削減・全廃
を目標設定し取り組んでいます。また、どのような設計がCO2排出量削減に繋がるのか、LCA(ライ
フサイクルアセスメント)の観点での評価に向けて推進の準備を始めました。
グリーン設計の推進計画
№
09年度 まとめ
項 目
1 軽量化5%以上
43/44アイテム完了
2 2R配慮設計
開発体系を見直し、その手順に準じ
て10年2月から運用開始
四輪においてVA/VE(※)で省
10年度 活動目標
36/40アイテム以上の完了
(目標達成率 : 90%以上)
設計者自らによる推進化
3 省エネ設計の推進 エネルギー設計推進の定着
4 LCA導入検討
LCA初級編部署内教育の実施完了
・設計者はLCAを理解し、環境負荷削減
設計推進の定着
・業界動向を監視し最適活動計画の立案
(※) ・VAとは ・・・ Value Analysis(価値分析) 最小コストで最大の機能を求めること
・VEとは ・・・ Value Engineering(価値工学) 機能価値を下げず価格を下げて代替すること
環境に配慮した技術・開発製品
高機能アクティブペダル
高機能アクティブペダルの展開
昨年より日産自動車株式会社の新型「フーガ」に搭載されている、
高機能アクティブペダルは、新型「フーガ」の日本国内モデルをはじ
め海外輸出モデルや日産自動車株式会社の大型SUV(パトロール
(海外輸出モデル))にも採用されています。
当該製品は、日産自動車株式会社の「環境(ECO)」・「安全」の
取り組みに対するご要望に応えるべく、当社の要素技術である「モ
ジュール技術」「モータ技術」「制御技術」「センサ技術」などを組
み合わせ、開発したものです。
今後につきましては、より高い品質の確保を第一優先として、生産
の効率化を目指すとともに、このようにお客様のご要望に応じた製品
開発を展開し、グローバルな拡販活動を行ってまいります。
≪製品の特徴≫
走行時における走行車両との車間距離を維持し、運転者の操作を支援する(安全)為に、及び、発進・
加速時に生じる過剰な燃料消費に対する運転者のエコ運転を支援する(ECO)為に、ペダルを戻す方
向に力を発生(アクティブ)させることでペダルの反力を強める動作を行います。安全と環境(EC
O)の機能を持ったペダルとしては世界初のものとなります。
9|
MIKUNI ENVIRONMENTAL REPORT 2010
グリーン調達(製品に含まれる環境負荷物質の低減)
当社の製品は、世界各地で多岐にわたり使用されています。それらの製品に使用する部品は社内で調達する
ものもありますが、多くの部品(材料及び副資材)は仕入先様から調達しています。これらをグリーン設計及
び調達活動を通じて環境負荷物質を低減し、お客様に満足していただける製品を提供すべく努力しています。
グリーン調達に対する考え方
「環境配慮型製品をお客様に提供するため、法的に規制されている化学物質(環境負荷物質)に対し、削減と管
理を定め、全世界対応を行うものとする。」をグリーン調達の基本方針としています。
グリーン調達の体制
当社の製品は先にも述べましたとおり多岐にわたっており、海外でも多く使われています。従いましてグリー
ン調達を確実なものとし、お客様にご満足いただけるよう組織横断的に監視・推進する組織が必要とし、委員会
を発足し活動しています。また、お客様の調査依頼に対してもスピーディーにお答えできるよう、海外の動向を
いち早く知るためのWEBサイトを導入し、その運用を開始すべく準備を進めています。
グリーン調達の具体的活動
製品環境情報管理システム図
生産管理
システム
グリーンDB
個
別
シ
ー
※IMDS:自動車業界向け材料に関する
共有データシステム
仕
入
先
各
社
製品構成・
部品属性
管理システム
I ※ 管顧
理客
M
シの
D
スデ
S
テ
ムタ
ー
● 物質データの収集・管理
製品環境情報管理システム(通称“グ
リーンDB”)を構築し、お客様からの
データ提出のご要求に対応しています。
ト
編集
● 管理の仕組みの標準化
製品の開発・設計業務における環境負荷物質の不使用あるいは規制値以下とする活動の仕組みは、技術標準及
び環境マネジメントシステム標準などの社内標準に落とし込んでいます。また工場の生産工程・作業環境にお
ける環境負荷物質の低減の仕組みも、同様に社内標準に落とし込んでいます。
電動バキュームポンプ
最新技術で環境に対応
「i-MiEV」
電動バキュームポンプ
新世代電気自動車「i-MiEV」に搭載
(MiEV・・・Mitsubishi innovative Electric Vehicle)
自動車は、速度を減速あるいは停止させたりするため、ブレー
キペダルを操作し制動力を確保しておりますが、制動力は、人間
の力だけでは不足するため、これを補う倍力装置が採用されてい
ます。
乗用車の倍力装置としては、主として真空倍力装置が採用され
ており、真空は、エンジンのマニホールドで作るのが通常ですが
エンジンがない電気自動車や、エンジンが間欠運転されるハイブ
リッド車などでは、真空を確保するための真空(バキューム)ポ
ンプが用いられています。また、バキュームポンプの動力源とし
ては電動モータ駆動によるものが求められます。
当社のバキュームポンプは、従来から保有のモータ技術及びポ
ンプ技術を更に高度化し、高耐久性、低騒音、低コストを実現し
たものです。
当該製品は、”地球を走る、地球と生きる”を環境のテーマと
する三菱自動車工業株式会社の「ⅰ-MiEV」に採用されてお
り、当社の社有車としても活用しています。
用途としては、電気自動車、ハイブリッド車だけでなく、環境
対応エンジンとされる、ディーゼルエンジン車、直噴ガソリンエ
ンジン車の更なる燃費向上への応用も期待されているため、種々
のパワートレインへのアプリケーション展開を含めて検討を進め
ています。
MIKUNI ENVIRONMENTAL REPORT 2010
| 10
環境に配慮した技術・開発製品
自動車関連
電子制御スロットルシステム関係
●電子スロットルボデー
エンジンへ供給する空
気量を制御するスロッ
トルボデーを電子制御
化し高度な空気量制御
により排気ガス浄化・
燃費改善に貢献しま
す。
●アクセルペダルモジュール
アクセルペダルの踏み込み量
を電気信号に変換することによ
りエンジン制御他車両制御を高
度化し排気ガス浄化・燃費改善
に貢献します。また、材料を最
大限樹脂化し軽量化を図ってい
ます。
吸気システム
●可変吸気マニホールド
可変吸気マニホールドの吸気管通路長
さを可変とし、エンジンの低速から高
速まで広い回転域でのトルクUPを図
り、燃費及び動力性能の向上に貢献し
ます。また、材料を樹脂化し軽量化を
図っています。
二輪車関連
FIシステム関係
●エンジン制御ユニット
インジェクションシス
テムのECUで最適制
御により、排気ガス浄
化、燃費改善に貢献し
ています。
●DCP(ディスチャージポンプ)
小型二輪車向け低消費
電力を実現した燃料噴
射システムで排気ガス
浄化及び燃費改善に貢
献しています。
●電子スロットルボデー
電子制御による高度な空
気量制御により、排気ガ
ス浄化、燃費改善に貢献
しています。またメカニ
カル式と比べ、部品点数
を削減し軽量化も実現し
ています。
●アクチュエータ
二輪車向けDCモーター式
アクチュエータで、軽量、
小型化且つ省電力化を実現
し、車両重量の低減及び消
費電力低減により燃費改善
に貢献しています。
生活環境機器
●自然気化式パーソナル加湿器
草花をイメージしたインテリア調の自然気化式加湿
器、電源不要なエコ製品です。経済産業省主催の日
本の“感性”を世界に紹介する展示会に選出され、
パリやニューヨークに出品いたしました。
ミスティーガーデン
11 |
MIKUNI ENVIRONMENTAL REPORT 2010
環境との共生、循環型エコ
株式会社タカラトミー様の人気キャラクター「のほほん族」と当社のエコ加湿器がコラボし、「のほほん族ア
ロマ&モイスチャー」を共同開発、2010年7月より発売いたしました。
電気も火も使わないエコなアロマディフューザー
「循環型エコ」の推進例」
製品群
・ ベルガモットオレンジセット
抽出
・ 限定甘夏セット
この甘夏は日本一の甘夏生産地 熊本県水俣市
と、農林水産省補助事業である「食品産業グリー
ンプロジェクト」にて、福田農場ワイナリー様、
日本かおり研究所様が、従来廃棄処分されていた
皮からの抽出に成功した、天然の「甘夏アロマ
ウォーター」となります。
水俣市長との調印
新商品エコ香湿器「のほほん族アロマ&モイスチャー 甘夏セット」を8月1日より発売するにあたり、7月2
9日記者発表会を実施いたしました。
甘夏セットの発売を記念し、甘夏産地であり「環境との
共生」や「循環型エコ」をコンセプトに、環境モデル都市
熊本県水俣市に対して、商品を1個販売につき10円を同
市の「循環型農業事業」の推進に役立てて頂くよう寄附を
致します。寄附実施にあたり、水俣市長が来社され、当社
社長と調印式を実施(右写真)いたしました。
香湿とは・・・
香りと加湿の2つの機能を併せ持つ新習慣
(写真右:水俣市長 宮本様 左:当社社長 生田)
© TOMY「のほほん族」は株式会社タカラトミーの登録商標です。
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持続可能な社会のために
環境教育について
当社は「環境方針」に則り、より良い環境を目指す為、働く全ての人々に対し力量・自覚の教育を実施し、個々
のレベルアップを図りつつ各分野での環境活動の取り組みに活かしています。
分類
教育項目
方針の周知と本年度の活動(都度)
新入社員教育
一
般
教
育
中途・派遣社員環境教育
環境教育
専
門
教
育
内
部
監
査
員
教
育
教育内容
教育風景
・方針展開と活動内容
新入社員教育
・環境一般(役割、責任や手順の適合の必要性)
・ISO14001の概要
・自覚教育を中心に環境教育実施
・地球温暖化防止など
・ISO14001の仕組み、要求事項
水質公害防止について
大気公害防止について
高圧ガス保安教育
排水処理装置の取扱い
・水質公害防止の基礎知識
・大気汚染防止知識習得
・取扱いと安全性について
・装置の取扱いについて
排水処理装置の取扱い
内部監査員レベルアップ教育
・環境活動の必要性周知
・留意事項の説明会
・環境影響評価表の確認
・過去の監査結果の問題点・改善点
内部監査員養成教育
環境内部監査員養成教育
・事前理解度テストの実施と解説
・監査通知書の作成
・監査チェックシート作成
・模擬監査の実施
・監査報告書の作成
・監査結果の発表
上記のほか、各事業所各部署単位にて環境に影響を及ぼさない為の作業手順や物品の扱い、MSDSによる性
状等について教育を行っています。また環境保全に欠かせない資格取得の増員を図るとともに社外教育も行って
います。
エコドライブセミナーへの参加
交通安全委員会 ワンポイント レッスン
09年11月に菊川市が主催するエコドライブ教習会に
菊川事業所から2名参加しました。内容は座学と実地があ
り、通常運転と教習後の運転での違いを実感するものでし
た。結果は2人とも運転を見直す良い機会となり、環境に
も、また自らの出費軽減に繋がることを実感いたしまし
た。これを受け、事業所内でも教育の中で使用されたり、
他事業所においてもワンポイントレッスンを作成し、エコ
ドライブを推奨しています。
発行NO.
交安−0901
エコドライブ
テーマ
エコドライブで安全運転を!!
やさしい発進、早めのスピードダウンなど、
先読みしながら運転することは、
余裕のある穏やかな運転につながります。
結果として、事故防止になり、安全性が
向上します。
出典)チーム・マイナス6%
エコドライブ10のススメ
1.ふんわりアクセル「eスタート」
見込まれる燃費改善
約
11 %
やさしい発進を心がけましょう。最初の5秒で時速20キロが目安。
2.加減速の少ない運転
車間距離は余裕をもって。安全な定速走行を。
3.早めのアクセルオフ
エンジンブレーキを使うと、燃料の供給が停止されます。
4.エアコンの使用を控えめに
5.アイドリングストップ
10分間のアイドリングで、約130ccの燃料を消費。
6.暖気運転は適切に
エンジンをかけたら早めに出発しましょう。
7.道路交通情報の活用
約
4 %
約
2 %
計
17 %
道路交通情報をチェックして渋滞を避ければ、燃料と時間の節約。
8.タイヤの空気圧をこまめにチェック
適正値より50kPa不足した場合、約3%燃費が悪化
9.不要な荷物は積まずに走行
100kgの不要な荷物で、約3%燃費が悪化
10.駐車場所に注意
交通の妨げになる場所での駐車は交通渋滞をもたらします。
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MIKUNI ENVIRONMENTAL REPORT 2010
緊急事態想定
2009年8月に発生しました駿河湾沖地震を教訓とし、設備の移動や転倒、落下などを予防するため、菊
川・盛岡事業所合同により地震対策マニュアルを作成すると同時に対処を順次進めています。
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報告書名
題名
対策実施例
資料区分コー
製技手順書
地震対策マニュアル(マシン転倒防止)
整理番号
SHR09016
1.目的
地震発生時に、加工機等がレベリングブロック等(通称”マンジュウ”)から外れる事による
転倒や破損を防止するための基準を定める。
対策前
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2.適用範囲
報告書名
題名
工場(外工場を含む)で使用する生産設備のうち、M/C等の大型加工機を主とし、
地震対策マニュアル(落下防止)
その他の設備も必要に応じてこれに準じた対策を行う。
対策後
資料区分コー
製技手順書
整理番号
SHR09017
《具体例》
・ マシニングセンター ・ NC旋盤
・ 加工専用機
・ その他の大型設備
1.目的
・ 組立設備
地震発生時に、上方より物が落下する事による被害を防止する為の方策を、ルール化する
3.レベリングブロック
設備を据え付ける際に使用するレベリングブロックはL/Dを1以下とする。
2.適用範囲
L:設置部床から調整ボルトまでの高さ(レベリングブロック高さ−ヘソ深さ)
工場、事務所の天井、梁から吊り下げられている、又は固定されている機器、機材を
D:レベリングブロック接地部最小半径×2(調整ボルト部を中心とした最小部)
対象とする。
《具体例》
《具体例》
・ レースウェイ
受け部の形状に依らず中心からの距離で換算
・ ダクト(吸気、排気)
・ 配管類(エアー、真空、ガス、水、油、他)
・ 蛍光灯
・ ミストコレクタ
D/2
・ 送風ファン
・ 掲示物(ライン看板、出来高表示板、スローガン、他)
L
D
3.吊り金具の選定
吊り金具は、機材に適合した(専用の)金具を使用し、流用や改造はしない事。
H鋼用吊り金具
レースウェイ用吊り金具
パイラック
電線管用吊り金具
配管用吊り金具
ファクトライン用吊り金具
机やキャビネットも固定
<地震対策マニュアル>
種々の切削油・洗浄液・可燃性液体・ガスなどを取扱う上で、災害や事故(地震・火災・機械故障・取扱いミス
による漏洩など)の緊急事態を想定し手順を定め、確実で迅速な対応ができるよう訓練を実施しています。
訓練風景
火災を想定
異常水流出を想定
環境会計
当社では、環境維持・対策のための環境保全コストを把握して、環境保全活動を効率的・効果的に維持推進し
ています。
●環境保全コスト
分類
(1)事業エリア内コスト
主な取組み内容 ①公害防止コスト 大気汚染・水質汚濁防止活動(定期分析含む)
騒音・振動防止活動
公害防止設備の保守・点検(浄化槽関連含む)
地球温暖化防止
省エネルギー活動
オゾン層破壊防止
廃棄物再資源化リサイクル活動
廃棄物処理施設の保守・点検、エネルギーの発
生抑制
生産・サービス活動により ②地球環境保全活動
事業エリア内で生じる環境
負荷を抑制するための環境
保全コスト
③資源循環コスト (2)上・下流コスト
再商品化、グリーン購入活動
生産・サービス活動により上・下流で
生じる環境負荷を抑制するためのコスト
(3)管理活動コスト
環境マネジメントシステムの維持
①環境マネジメントシステム
の整備、運用のためのコスト 従業員への環境教育
②環境改善対策コスト
③環境負荷監視のためのコ
スト
(4)社会活動コスト
事業所工場敷地内、自然保護緑化・維持清掃
水質、大気、騒音振動、土壌、PRTR等監視
地域環境美化
地域環境支援・寄付
自然破壊修復、損害保険
(5)環境損傷対応コスト
合計
投資額(千円)
8,981
14,956
4,420
502
23,212
15,065
3,411
183
200
70,930
(環境省「環境会計ガイドライン2005年版」に準拠しています)
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ミクニタイランド
海外拠点
ミクニタイランド
ミクニタイランドは2004年9月にISO14001認証取得し、以下のような環境保全及び省エネ活
動に取り組んでいます。
≪ ミクニタイランドでの主力製造製品 : 2輪・汎用向け気化器及びオイルポンプ等 ≫
環境活動
法律の基準通りに製造から出る排水の管理
法律の基準通りにゴミ、廃棄物の処理
法律の基準通りに空気中の飛散薬品の管理
LPG ガス消費量の低減
ウエス消費量の低減
製造現場の節水
ミクニタイランド工場
ごみの分別処理
工場の清掃活動
タイの国境での植樹活動
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社会貢献活動と順守状況
環境に関する社会貢献活動状況
企業理念に基づき地域に根ざした社会貢献活動やコミュニケーション活動に取り組み、より良い社会づくりの一
員となるべく努めています。
小田原事業所グラウンドを貸し出し
地域住民の方々や子供たちに対し、ソフトボール・少年野球・少年サッカー場としてグラウンドを休日に貸
し出し、親子のふれあいの場として提供しています。利用する方は安全な環境に満足し、芝生の感触を味わい
ながら汗を流しています。そんなグラウンドの予約表は年間を通していつもいっぱいの状況です。
滝沢村美化推進活動
滝沢村美化推進月間(5/13∼6/12)におきまして、企業のボランティア活動として6月6日に盛岡
工場・大釜工場にて、工場沿道の清掃(ゴミ拾い、草刈)活動を実施しました。
大釜工場 (8名参加)
盛岡工場 (19名参加)
大釜工場では当日の早朝地域の皆さんにより
ゴミ拾い、清掃が行われた為、道路脇、駐車
場の草刈を中心に行いました。
盛岡工場では燃えるゴミ3.4Kg、
燃えないゴミ3.8Kgを回収しました。
環境に関する法規制の順守状況
各事業所における水質及び排ガスの測定した平均値での結果を以下に示します。
測定結果
●工業排水系での最終排水口での水質測定結果
測定業者からの計量証明書より
pH
小田原事業所
菊川事業所
盛岡工場
大釜工場
玉山工場
BOD
●大気汚染防止法に基づくばい煙発生施設での測定結果
測定業者からの計量証明書より
COD
(mg/L) (mg/L)
基準値
6.0∼8.2 54以下
測定結果
7.7
1.7
基準値
6.0∼8.2 18以下
測定結果
7.4
0.9
基準値
6.1∼8.3 24以下
測定結果
6.9
5.6
基準値
6.1∼8.3 16以下
測定結果
6.8
3.8
工業団地所有の処理施設にて
管理されています。
54以下
1.0
18以下
3.7
24以下
9.3
24以下
7.5
測定結果が「0.5未満」の場合、“0.5”を使用しています。
SOx
NOx
ばいじん
(N㎥/h)
(ppm)
(g/N㎥)
基準値
0.2以下 180以下
ボイラー
0.01未満 51.33
菊川事業所
基準値
0.2以下 950以下
コージェネ
0.02
740
基準値
3.1以下
猶予
ボイラー
0.03
73
盛岡工場
基準値
0.21以下 144以下
冷温水発生機
0.04
75
基準値
0.46以下
猶予
大釜工場
ボイラー
0.02
81
小田原事業所、 大気汚染防止法に基づく特定施設を
玉山工場
設置しておりません。
0.3以下
0.01未満
0.1以下
0.007
猶予
0.02
0.24以下
0.03
猶予
0.03
盛岡工場、大釜工場におきましては小型ボイラーに該当す
るため、総理府令に基づき基準が猶予されています。
※上記データは年間平均値を表します。
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MIKUNI ENVIRONMENTAL REPORT 2010
※基準値は各事業所における自主管理基準値を使用しています。
コミュニケーションと生物多様性
生物多様性保全のための活動
前回ご紹介しました菊川事業所での雨水用調整池周辺におけるビオトープ化(蛍が舞う事業所化)の活動に
ついてご報告いたします。
コミュニケーション
菊川市内にある「蛍の里」で、子ども会による蛍
の幼虫の放流が行われ、これにビオトープ責任者
とスタッフが参加しました。これはビオトープに
て蛍が舞う事業所を目標にしていることから、蛍
が住める環境を観察すると同時に、飼育方法につ
いて蛍の里を管理する方に伺うことを目的としま
した。
子ども会による
幼虫放流
ほたる等捕獲許可証
菊川市では、蛍を届出せずに採取することは「ほ
たる保護条例」により禁じられています。よって
条例に基づき届出を行い許可を受け、ビオトープ
化に向けた一歩を踏み出しました。
より具体的な飼育方法を理解するため、管理する方のお宅に訪問し、話を伺いました。
生物多様性保全
蛍を採取し飼育した結果、産卵、幼虫孵化に成功しました。
廃材利用した飼育水槽
孵化後約0.5ヶ月
ほど経ち、大きさも
2mm程度までになり
ました(左写真丸枠
内に3匹)。
下図の池や小川で蛍が舞うなど水辺の生物が生息し、従業員やその家族はもとより近隣の方々が憩える
場、小学校や幼稚園の子供たちが安心して水辺の昆虫観察ができる場を目指しています。
将来構想図
(完成予定図)
小川化し、蛍が舞う予定地
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〒101−0021 東京都千代田区外神田6−13−11 TEL.03−3833−0392
お問い合わせ TEL.03−3833−0535
ホームページアドレス http://www.mikuni.co.jp
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