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トラブルシューティング・ ガイド

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トラブルシューティング・ ガイド
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and
Linux
バージョン 4.3
トラブルシューティング・
ガイド
GC88-8335-01
(英文原典:GC27-2838-01)
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and
Linux
バージョン 4.3
トラブルシューティング・
ガイド
GC88-8335-01
(英文原典:GC27-2838-01)
お願い
本書および本書で紹介する製品をご使用になる前に、 89 ページの『特記事項』に記載されている情報をお読みください。
本書は、IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux (製品番号 5698-A36) のバージョン 4.3.0 および新しい版
で明記されていない限り、以降のすべてのリリースおよびモディフィケーションに適用されます。
お客様の環境によっては、資料中の円記号がバックスラッシュと表示されたり、バックスラッシュが円記号と表示さ
れたりする場合があります。
原典:
GC27-2838-01
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux
Version 4.3
Troubleshooting Guide
発行:
日本アイ・ビー・エム株式会社
担当:
トランスレーション・サービス・センター
第1刷 2013.7
© Copyright IBM Corporation 2006, 2013.
目次
図 . . . . . . . . . . . . . . . . . v
Tivoli Monitoring Agent for Linux OS が始動に失敗
する . . . . . . . . . . . . . . . . .
アクション実行コマンドがコマンド・プロセッサー
に送信されない . . . . . . . . . . . . .
非 root ユーザーとして Linux の下で実行 . . .
非 root ユーザーとして Linux の下で実行中に、モ
ニター・エージェントのインストール時にエラー・
メッセージが表示される . . . . . . . . . .
Java プラグイン・キャッシュのクリア . . . . .
SR タイプの読み取り専用アクセスを指定して定義さ
れた DCSS . . . . . . . . . . . . . .
DCSS を定義する手順の例 . . . . . . . . .
既存セグメントの場所を特定する . . . . . .
DCSS のサイズを見積もる . . . . . . . .
DCSS の場所を決定する . . . . . . . . .
z/VM 上で DCSS を定義する . . . . . . .
Linux アドレス範囲を拡張する . . . . . . .
DCSS の場所とサイズの例 . . . . . . . .
DCSS でメモリー不足になる . . . . . . . .
z/VM Linux System の下では、ワークスペースはナ
ビゲーター・ツリーに何もリストされない . . . .
モニター・エージェントが実行されていないとき
に、Tivoli Enterprise Portal が、一部のインスタンス
でモニター・エージェントが実行されていることを
示す . . . . . . . . . . . . . . . . .
表 . . . . . . . . . . . . . . . . . vii
前書き . . . . . . . . . . . . . . . ix
対象読者. . . . . . . . . . . . . . . . x
本書に含まれる内容 . . . . . . . . . . . . x
Service Management Connect . . . . . . . . . xi
第 1 章 トラブルシューティングの概要 . . 1
トラブルシューティング情報のソース .
データの収集 . . . . . . . . .
.
.
.
.
.
.
.
.
. 1
. 1
第 2 章 問題の原因の判別 . . . . . . . 3
|
|
OMEGAMON XE モニター・エージェントのトラブル
シューティング・フロー . . . . . . . . . . 3
問題を起こしたコンポーネントの特定 . . . . . . 6
再現可能な問題を Tivoli Enterprise Portal クライア
ントの問題として報告する場合 . . . . . . . 6
再現可能な問題を Tivoli Enterprise Portal Server
の問題として報告する場合. . . . . . . . . 8
Windows コンピューター、UNIX コンピュータ
ー、または Linux コンピューター上の Tivoli
Enterprise Monitoring Server . . . . . . . . 9
Tivoli Data Warehouse およびウェアハウス・プロ
キシー . . . . . . . . . . . . . . . 10
Summarization and Pruning Agent . . . . . . 11
OMEGAMON XE on z/VM and Linux モニター・
エージェントに影響を与える問題 . . . . . . 12
RAS1 トレース . . . . . . . . . . . . . 15
RAS1 トレースの構文 . . . . . . . . . . 15
OMEGAMON XE モニター・エージェントの
RAS1 トレース・レベルを設定する . . . . . 18
RAS1 ログの理解と使用方法 . . . . . . . . 22
RAS1 ログのメッセージ形式 . . . . . . . 22
構成ツールを使用して Tivoli Enterprise Monitoring
Server on z/OS にトレース・レベルを設定する . . 23
ソフトウェア・サポートに送付する z/OS ログを
収集する . . . . . . . . . . . . . . 25
Log and Trace Analyzer ツールの使用方法 . . . . 29
その他の問題解決情報のソース . . . . . . . . 30
© Copyright IBM Corp. 2006, 2013
32
32
34
34
35
36
36
37
37
37
38
38
39
40
41
第 4 章 データ収集のトラブルシューティ
ング . . . . . . . . . . . . . . . . 43
第 3 章 インストールと構成のトラブルシ
ューティング . . . . . . . . . . . . 31
モニター・エージェントの基本バージョン (4.1.0) の
実行 . . . . . . . . . . . . . . . . . 31
Red Hat Enterprise Linux 5 上で IBM Tivoli
Monitoring をインストールするときに、エラー・メ
ッセージ「KCI1235E terminating ... problem with
starting Java Virtual Machine」が表示された場合 . . 32
32
|
|
Performance Toolkit がデータを収集しない . . . .
Linux ゲストが、マルチパス・デーモンの原因に
より、更新された PERFOUT DCSS データを取得
しない . . . . . . . . . . . . . . .
PERFOUT DCSS はデータを収集しているか? . .
Linux メモリー使用状況、ワークロード・アクティ
ビティー、およびネットワーク使用率データを、ワ
ークスペースが表示しない . . . . . . . . .
Tivoli Enterprise Portal にデータが表示されない . .
ヒストリカル・データの収集過多 . . . . . . .
新規接続ワークスペースでデータが表示されない . .
ヒストリカル・ワークスペースでデータが表示され
ないか、余分なデータが表示される . . . . . .
ヒストリカル・ワークスペースにデータがない . .
ライブ・ゲスト・リロケーションのデータが TEP ワ
ークスペースに表示されない . . . . . . . .
ワークロードのヒストリカル・データにギャップが
ある . . . . . . . . . . . . . . . . .
43
44
45
46
47
47
48
48
48
49
49
iii
第 5 章 パフォーマンスのトラブルシュー
ティング . . . . . . . . . . . . . . 51
何らかの要求がタイムアウトで失敗し、モニター・
エージェントがウェアハウジング中にリモート・プ
ロシージャー・コール・エラーを受け取る . . . . 51
Tivoli Data Warehouse データベースのパフォーマン
スが低下するか、または指定された収集期間中にヒ
ストリカル・データが使用不可となるギャップが生
じる . . . . . . . . . . . . . . . . . 51
一部のワークスペースでヒストリカル収集のタイ
ム・スパンを指定する場合に、応答時間が長くな
る、または結果が返されない . . . . . . . . 52
第 6 章 動的ワークスペース・リンクのト
ラブルシューティング. . . . . . . . . 53
OMEGAMON XE on z/VM and Linux ワークスペー
スから Tivoli Monitoring Agent for Linux OS ワーク
スペースへのリンク時の問題 . . . . . . . . 53
製品間リンクがリンク・リストから欠落 . . . . . 54
第 7 章 使用法のトラブルシューティング 57
Linux で、IBM Tivoli Monitoring Agent トピックが
ヘルプ目次やその索引タブに表示されない . . . .
Tivoli Enterprise Portal ヘルプを起動できない . . .
1 次ワークスペースのヘッダーが 2 次ワークスペー
スまで繰り越して表示される . . . . . . . .
デバイス・タイプが不明 . . . . . . . . . .
モニター・エージェントが mkinitrd の実行後に開始
しない . . . . . . . . . . . . . . . .
表示するデータが何もない場合、図表の凡例が
OMEGAMON XE on z/VM and Linux ワークスペー
スに表示されない . . . . . . . . . . . .
リモート・モニター・サーバーを使用してエージェ
ントが接続されていると、エージェント・オペレー
ション・ログ・ワークスペースにデータが表示され
ない . . . . . . . . . . . . . . . . .
Tivoli Data Warehouse に対する SQL クエリーが、
無効な列名が原因で失敗する . . . . . . . .
吹き出しヘルプが Query Editor に表示されない . .
57
57
58
58
59
59
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
第 9 章 Dashboard Applications
Services Hub のトラブルシューティング 65
「ゲスト再配置」タブが断続的に表示される、また
はタブにデータが含まれていない . . . . . .
システムの詳細ダッシュボードで「TEP の起動」メ
ニュー項目が使用可能にならない . . . . . .
ゲストの詳細ダッシュボードで「TEP の起動」メニ
ュー項目が使用可能にならない . . . . . . .
z/VM TEP ワークスペースのコンテキスト起動が使
用不可である . . . . . . . . . . . . .
ダッシュボード・ポートレット内の値として「未定
義」というテキストが表示される . . . . . .
. 65
. 65
. 65
. 66
. 66
第 10 章 Cognos および Tivoli
Common Reporting のトラブルシューテ
ィング . . . . . . . . . . . . . . . 67
| Cognos レポートに表示されるデータ・ポイントが多
| すぎる . . . . . . . . . . . . . . . . 67
第 11 章 メッセージ . . . . . . . . . 69
メッセージ・フォーマット .
メッセージ . . . . . .
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
. 69
. 70
第 12 章 コンポーネント・プレフィック
ス . . . . . . . . . . . . . . . . . 75
資料ライブラリー . . . . . . . . . . 83
OMEGAMON XE on z/VM and Linux ライブラリー 83
IBM Tivoli Monitoring ライブラリー . . . . . . 84
関連資料 . . . . . . . . . . . . . . . 84
その他の資料の入手 . . . . . . . . . . . 84
サポート情報 . . . . . . . . . . . . 85
60
60
61
アクセシビリティー
. . . . . . . . . 87
特記事項 . . . . . . . . . . . . . . 89
商標 . . . . . . . . . . . . . .
プライバシー・ポリシーに関する考慮事項 .
.
.
.
.
. 90
. 91
第 8 章 グローバリゼーションのトラブル
シューティング . . . . . . . . . . . 63
用語集 . . . . . . . . . . . . . . . 93
ヘルプ・パネルまたは「エキスパート・アドバイ
ス」パネルは、ブラウザー・モードで Tivoli
Enterprise Portal を使用時に中国語 (簡体字) 環境で
ロードされない可能性がある . . . . . . . . 63
SUSE Linux Enterprise Server 10 コンピューターの
場合、Tivoli Enterprise Portal が日本語ロケールで壊
れたテキスト・リソースを表示する . . . . . . 63
索引 . . . . . . . . . . . . . . . . 97
iv
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
図
1.
2.
3.
OMEGAMON XE モニター・エージェントのト
ラブルシューティング・フロー . . . . . . 5
IBM Tivoli Monitoring Service Console . . . 19
構成ツールの「拡張構成値の指定 (Specify
Advanced Configuration Values)」パネル . . . 23
© Copyright IBM Corp. 2006, 2013
4.
5.
データベース・パネルへの SDSF プリント
26
Tivoli Enterprise Portal のイベント詳細 (Event
Details) ワークスペース . . . . . . . . 29
v
vi
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
表
1.
2.
3.
4.
5.
Tivoli Enterprise Portal のログの格納場所 . . . 7
Tivoli Enterprise Portal Server のログの格納場所 9
分散プラットフォームでの Tivoli Enterprise
Monitoring Server のログの格納場所 . . . . 10
Tivoli Enterprise Monitoring Server on z/OS の
ログとトレース情報の格納場所 . . . . . . 10
分散プラットフォームでの Summarization and
Pruning Agent のログの格納場所 . . . . . 11
© Copyright IBM Corp. 2006, 2013
6.
7.
8.
OMEGAMON XE on z/VM and Linux モニタ
ー・エージェントのログの格納場所 . . . . 13
DCSS の場所とサイズの例 . . . . . . . 39
メッセージ・ファイルおよびトレース・ファイ
ルに表示されるプレフィックス . . . . . . 75
vii
viii
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
前書き
IBM® Tivoli® OMEGAMON® XE on z/VM® and Linux バージョン 4 リリース 3 (V4.3) は、IBM Tivoli
Management Services 製品群の中の 1 つです。
これらの製品はさまざまなプラットフォーム上でメインフレームおよび分散システムをモニターし、ワーク
ステーション・ベースのレポートを提供することで、トレンドのトラッキングおよびシステムの問題のトラ
ブルシューティングを可能とします。
OMEGAMON XE on z/VM and Linux 製品は、z/VM and Linux on IBM System z® に関するシステム・メ
トリックおよびパフォーマンス情報を収集します。収集したデータは Tivoli Enterprise Portal アプリケーシ
ョンで表示されます。このインターフェースについての詳細は、Tivoli Enterprise Portal のオンライン・ヘ
ルプおよび資料を参照してください。
本書は、OMEGAMON XE on z/VM and Linux モニター・エージェントで最も頻繁に発生する問題のトラ
ブルシューティングおよび解決についての情報を提供します。本書と、 83 ページの『資料ライブラリー』
にある資料との併用をお勧めします。
84 ページの『IBM Tivoli Monitoring ライブラリー』、特に「IBM Tivoli Monitoring トラブルシューティ
ング・ガイド」も参照してください。
対象読者
本書の主要な読者は、z/VM のシステム・リソースの可用性確保に責任を持つ z/VM システム・プログラ
マーまたはシステム管理者です。また本書は、Linux ゲストで稼働しているシステムの可用性の確保に携わ
る Linux on System z のプログラマーおよびシステム管理者向けにも作成されています。
システム・プログラマーまたはシステム管理者の役割には以下のものが含まれます。
v 製品のインストールの計画および監視
v システム上の問題およびパフォーマンス上の問題のトラブルシューティング
v トラブルシューティングのためのパフォーマンス・データの分析
v トレンド分析のためのヒストリカル・パフォーマンス・データの提供
本書に含まれる内容
本書には以下の章と付録があります。
v
1 ページの『第 1 章 トラブルシューティングの概要』では、トラブルシューティング、および問題が
生じた場合の原因を究明する方法を記載しています。
v
3 ページの『第 2 章 問題の原因の判別』では、トレース・ロギングに重点を置き、問題診断用のツー
ルについて説明します。
v
31 ページの『第 3 章 インストールと構成のトラブルシューティング』では、インストール時および構
成時に起きる可能性がある問題を説明します。
v
43 ページの『第 4 章 データ収集のトラブルシューティング』では、データ収集時に起きる可能性があ
る問題を説明します。
v
51 ページの『第 5 章 パフォーマンスのトラブルシューティング』では、パフォーマンスに伴って起き
る可能性がある問題を説明します。
© Copyright IBM Corp. 2006, 2013
ix
v
53 ページの『第 6 章 動的ワークスペース・リンクのトラブルシューティング』では、製品間のリンク
に伴って起きる可能性がある問題を説明します。
v
57 ページの『第 7 章 使用法のトラブルシューティング』では、モニター・エージェントの使用時に起
きる可能性がある問題を説明します。
v
63 ページの『第 8 章 グローバリゼーションのトラブルシューティング』では、グローバリゼーション
に関する問題を説明します。
v
69 ページの『第 11 章 メッセージ』では、本モニター・エージェントで表示されるメッセージについ
て説明します。
v
75 ページの『第 12 章 コンポーネント・プレフィックス』 には、コンポーネント・プレフィックス一
覧が記載されています。このプレフィックスは、すべての Tivoli 管理サービス・コンポーネントおよび
OMEGAMON XE モニター・エージェントに対応しており、ログ・ファイルおよびトレース・ファイル
に表示されます。
v
85 ページの『サポート情報』では、IBM ソフトウェア製品に対するサポートを受ける際に使用可能なオ
プションについて説明します。
v
83 ページの『資料ライブラリー』には、OMEGAMON XE on z/VM and Linux に関係する資料につい
て記載されています。この付録には、IBM Tivoli Monitoring に関連する資料一覧が記載されています。
また、この付録には、このモニター・エージェントに関連した、資料と Web サイトに関するセクション
も記載されています。
v
89 ページの『特記事項』には、著作権および商標に関する情報が含まれています。
対象読者
本書の主要な読者は、z/VM のシステム・リソースの可用性確保に責任を持つ z/VM システム・プログラ
マーまたはシステム管理者です。また本書は、Linux ゲストで稼働しているシステムの可用性の確保に携わ
る Linux on System z のプログラマーおよびシステム管理者向けにも作成されています。
システム・プログラマーまたはシステム管理者の役割には以下のものが含まれます。
v 製品のインストールの計画および監視
v システム上の問題およびパフォーマンス上の問題のトラブルシューティング
v トラブルシューティングのためのパフォーマンス・データの分析
v トレンド分析のためのヒストリカル・パフォーマンス・データの提供
本書のユーザーは、以下のトピックに精通している必要があります。
v パフォーマンス・モニターの概念
v IBM Tivoli Monitoring および Tivoli Enterprise Portal インターフェース
v Linux on System z オペレーティング・システムおよびそれに関連する概念
v z/VM オペレーティング・システムおよびそれに関連する概念
v Performance Toolkit for VM
v Microsoft Windows オペレーティング・システム
本書に含まれる内容
本書には以下の章と付録があります。
v
x
1 ページの『第 1 章 トラブルシューティングの概要』では、トラブルシューティング、および問題が
生じた場合の原因を究明する方法を記載しています。
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
v
3 ページの『第 2 章 問題の原因の判別』では、トレース・ロギングに重点を置き、問題診断用のツー
ルについて説明します。
v
31 ページの『第 3 章 インストールと構成のトラブルシューティング』では、インストール時および構
成時に起きる可能性がある問題を説明します。
v
43 ページの『第 4 章 データ収集のトラブルシューティング』では、データ収集時に起きる可能性があ
る問題を説明します。
v
51 ページの『第 5 章 パフォーマンスのトラブルシューティング』では、パフォーマンスに伴って起き
る可能性がある問題を説明します。
v
53 ページの『第 6 章 動的ワークスペース・リンクのトラブルシューティング』では、製品間のリンク
に伴って起きる可能性がある問題を説明します。
v
57 ページの『第 7 章 使用法のトラブルシューティング』では、モニター・エージェントの使用時に起
きる可能性がある問題を説明します。
v
63 ページの『第 8 章 グローバリゼーションのトラブルシューティング』では、グローバリゼーション
に関する問題を説明します。
v
69 ページの『第 11 章 メッセージ』では、本モニター・エージェントで表示されるメッセージについ
て説明します。
v
75 ページの『第 12 章 コンポーネント・プレフィックス』 には、コンポーネント・プレフィックス一
覧が記載されています。このプレフィックスは、すべての Tivoli 管理サービス・コンポーネントおよび
OMEGAMON XE モニター・エージェントに対応しており、ログ・ファイルおよびトレース・ファイル
に表示されます。
v
85 ページの『サポート情報』では、IBM ソフトウェア製品に対するサポートを受ける際に使用可能なオ
プションについて説明します。
v
83 ページの『資料ライブラリー』には、OMEGAMON XE on z/VM and Linux に関係する資料につい
て記載されています。この付録には、IBM Tivoli Monitoring に関連する資料一覧が記載されています。
また、この付録には、このモニター・エージェントに関連した、資料と Web サイトに関するセクション
も記載されています。
v
89 ページの『特記事項』には、著作権および商標に関する情報が含まれています。
Service Management Connect
サービス・マネジメントの専門家とつながりを持ち、学び、共有することができます。製品サポートの技術
エキスパートが、彼らの見解と専門知識を提供します。
Service Management Connect (https://www.ibm.com/developerworks/servicemanagement/) にアクセスします。
Service Management Connect は以下の方法で利用できます。
v 透過的な開発 (Tivoli 製品の他のユーザーと IBM 開発者の継続的でオープンな連携) に参加する。初期
設計、スプリント・デモ、製品ロードマップ、およびプレリリース・コードにアクセスできます。
v 専門家と 1 対 1 でつながり、Tivoli に関してネットワークを作って共同作業を行う。
v 他のメンバーの専門知識や経験から知恵を借りるためにブログを読む。
v Wiki とフォーラムを使用して、広範なユーザー・コミュニティーと共同作業を行う。
前書き
xi
xii
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
第 1 章 トラブルシューティングの概要
このガイドは、モニター・エージェントで問題が発生したときに原因の調査をどこから始めるかを判断する
のに役立ちます。
通常、1 つまたは一連の症状から始めて、それらの原因をたどります。このプロセスは、トラブルシューテ
ィングと呼ばれます。トラブルシューティングは問題解決とは異なりますが、トラブルシューティングのプ
ロセスで、問題を解決するのに十分な情報を得ることができます。
トラブルシューティングが必要なシチュエーションには、以下のタイプのエラーが含まれます。
v エンド・ユーザーのエラー
v アプリケーション・プログラミングのエラー
v リソース定義などにおけるシステム・プログラミングのエラー
ただし、原因が特定されても、お客様ご自身で必ず問題が解決できるというわけではありません。例えば、
パフォーマンス上の問題などはご使用のハードウェアの制約により起きることがあります。ご自身で問題を
解決できない場合は、IBM ソフトウェア・サポートに連絡して解決策を入手してください。 85 ページの
『サポート情報』 を参照してください。
Tivoli Management Services の分散コンポーネント、および分散環境と z/OS® 環境の両方に共通するサー
ビス・タスクに関するサービス情報は、「IBM Tivoli Monitoring トラブルシューティング・ガイド」に記
載されています。この問題判別ガイドでは、Tivoli 管理サービスの各種分散コンポーネントについての診断
ツールおよびトレースのセットアップ方法も説明しています。
トラブルシューティング情報のソース
基本的なトラブルシューティング機能はロギングです。ロギングとは、ソフトウェアによって生成されたテ
キスト・メッセージおよびトレース・データを指します。メッセージおよびトレース・データは、出力宛先
(コンソール画面やファイルなど) に送信されます。
通常、テキスト・メッセージは、システムまたはアプリケーションの状態およびパフォーマンスについての
情報を伝えます。またメッセージは、例外状態が発生すると、それをシステム管理者にアラートします。障
害の原因を判別するには、表示メッセージに関連した説明とオペレーター応答を参照してください。メッセ
ージ情報については、 69 ページの『第 11 章 メッセージ』を参照してください。
トレース・データは、コンポーネントまたはアプリケーションが設計どおりに作動しない場合に、その時点
の稼働環境についての一時的情報を収集したものです。 IBM ソフトウェア・サポート担当員は、収集され
たトレース情報を使用してエラーや予期しない条件の原因を判別します。 トレースの詳細については、 85
ページの『サポート情報』を参照してください。
データの収集
本書に記載されている情報を使用して解決できない問題がある場合は、その問題に関連する以下の情報を収
集し、IBM ソフトウェア・サポートに連絡して、さらなる支援を受けてください。
|
v SOURCE FILE ステートメントで指定された監視対象のアプリケーション・ファイル (該当する場合)
| v 該当の RAS1 トレース出力
© Copyright IBM Corp. 2006, 2013
1
| v 問題の原因となった操作手順の説明
| v 該当する場合は、誤った出力内容 (画面の印刷や表示内容の説明など)
| v ログ・ファイル - 障害を起こしたシステムのログを収集する。すべてのログ、または RAS (信頼性、可
|
用性、保守容易性) トレース・ログやメッセージ・ログなどの特定タイプのログを収集できます。
| v 以下のアプリケーション情報
|
– バージョン番号およびパッチ・レベル
|
– アプリケーションのサンプル・データ・ファイル (ファイルをモニターしている場合)
| v オペレーティング・システムのバージョン番号およびパッチ・レベル
| v 画面に表示されるメッセージなどの情報
| v 以下のモニター環境メンバーのバージョン番号
|
– IBM Tivoli Monitoring。可能な場合は、パッチ・レベルも提供してください。
|
– Monitoring Agent のバージョン番号
|
|
– Tivoli Enterprise Portal。「ヘルプ」メニューから「About Tivoli Enterprise Portal ...」を選択しま
す。
注: Tivoli Enterprise Portal のバージョン番号と Tivoli Enterprise Portal Server のバージョン番号は常
に一致していなければなりません。
|
|
| v 誤った出力の画面コピー (該当する場合)
| v UNIX または Linux システムでシステムが停止した場合、install_home/bin ディレクトリー (install_home
|
は、モニター・エージェントをインストールしたディレクトリー・パス) からコア・ダンプ・ファイルを
|
収集します。
2
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
第 2 章 問題の原因の判別
このセクションでは、問題の原因を判別するために、モニター・エージェントに関して収集する必要がある
サービス情報の概要を説明します。
また、このセクションにはトレースの設定方法およびユーザー自身が使用したりIBM ソフトウェア・サポ
ートへ送付するログの収集方法についての手順を記載しています。
本章は以下のトピックで構成されています。
v 『OMEGAMON XE モニター・エージェントのトラブルシューティング・フロー』
v
6 ページの『問題を起こしたコンポーネントの特定』
v
15 ページの『RAS1 トレース』
v
22 ページの『RAS1 ログの理解と使用方法』
v
25 ページの『ソフトウェア・サポートに送付する z/OS ログを収集する』
v
23 ページの『構成ツールを使用して Tivoli Enterprise Monitoring Server on z/OS にトレース・レベルを
設定する』
OMEGAMON XE モニター・エージェントのトラブルシューティング・フ
ロー
いずれかのコンポーネントで問題が発生した場合、基本的なトラブルシューティング機能はロギングです。
OMEGAMON XE モニター・エージェントでは Tivoli Enterprise Portal にメッセージが表示されません。
代わりに、ログ・ファイルなどの、より標準的な出力場所にメッセージが送付されます。ロギングはすべて
のモニター・エージェントで、デフォルトで使用可能になっています。
一方、トレースはコンピューター・プログラムまたはトランザクションの処理レコードを作成します。トレ
ース・ログは、コンポーネント・ソフトウェアが意図したとおりに作動しないと、稼働環境の情報を収集し
ます。ログの基本タイプは、信頼性、可用性、保守容易性 (RAS1) トレース・ログです。Tivoli
Management Services・コンポーネントを初期化する場合、最初に開始するプロセスの 1 つは RAS1 サー
ビスの初期化です。RAS ログの表示は英語のみです。RAS トレース・ログの機能は、Tivoli Enterprise
Monitoring Server、Tivoli Enterprise Portal Server、およびモニター・エージェントで使用可能です。ほとん
どのログはホスト・コンピューターの logs サブディレクトリーにあります。
ログ・ファイルは以下のようにして管理されます。
v Windows 上では、ログ・ファイル名には 16 進形式のタイム・スタンプが含まれています。デフォルト
では、ログは IBM Tivoli Monitoring のインストール・パスに保管されます。次の例は、16 進形式のタ
イム・スタンプが付いたログ・ファイル名です。
ibm-kpmn803v01_cq_472649ef-01.log
v UNIX システム上では、ログ・ファイル名にタイム・スタンプが付きます。RAS1 ログ・ファイル
は、/logs ディレクトリーに格納されます。次の例は、タイム・スタンプが付いたログ・ファイル名で
す。
f50pa2b_ux_1112097194.log
© Copyright IBM Corp. 2006, 2013
3
IBM ソフトウェア・サポートは、トレース・ログで収集された情報を使用して問題をその発生元までトラ
ッキングしたり、エラーが発生した原因を判別します。トレースを使用可能にするのか使用不可にするの
か、およびトレース・レベルなどのトレースのデフォルト構成は、トレースのソースにより異なります。ロ
グが循環する場合、保持するファイル数を選択できます。目的のログ・ファイルが見つからない場合、シス
テムを再始動して再度試行してください。トレース・ロギングの構成方法については、「IBM Tivoli
Monitoring トラブルシューティング・ガイド」を参照してください。
通常、OMEGAMON XE モニター・エージェントでは最小限のトレースが有効になっています。
KBB_RAS1=ERROR の設定は、エラー・メッセージのみが取り込まれることを意味します。問題を報告する
際、IBM ソフトウェア・サポートは、 15 ページの『RAS1 トレース』で取り上げるような、より綿密で詳
細なレベルのトレースをお願いすることがあります。
重要: モニター・エージェントのパフォーマンスを低下させる可能性がある、詳細な RAS1 トレースに関
連した CPU および I/O オーバーヘッドがあります。問題診断の完了後、RAS1 トレースを最小限の
KBB_RAS1=ERROR に戻す必要があります。
5 ページの図 1 は、OMEGAMON XE モニター・エージェントのトラブルシューティング手順のフローを
示しています。
4
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
図 1. OMEGAMON XE モニター・エージェントのトラブルシューティング・フロー
第 2 章 問題の原因の判別
5
問題を起こしたコンポーネントの特定
Tivoli Management Services などのクライアント/サーバー環境でのトラブルシューティングにおいて最も難
しいことの 1 つが、問題の原因であるコンポーネントを判別することです。
多くの場合、問題は Tivoli Enterprise Portal のクライアント側にあるように思われます。ユーザーから見え
るのはこのクライアントだからです。しかし、Tivoli Enterprise Portal のクライアントは表示専用クライア
ント (Tivoli Enterprise Monitoring Server からデータを受信した場合のみデータを表示できる) であり、こ
のような推測はミスリードとなることがあります。
問題が生じた場合は必ず、エラー時点の資料をすべて収集する必要があります。クライアントの問題のよう
に見えても、サーバーの問題であることがあります。クライアント側でデータが表示されないシナリオの場
合は特にそのことが当てはまります。
IBM Tivoli Monitoring 製品が出すメッセージは、それぞれのエージェントの製品資料に記載されていま
す。メッセージはメッセージ番号の英数字順にリストされています。メッセージ番号は製品またはコンポー
ネントを識別するプレフィックスで始まります。このモニター・エージェントに関するメッセージについて
は、 70 ページの『メッセージ』を参照してください。
問題が発生した場合、まずログ・ファイルのメッセージを確認し、その問題がお客様の環境内の問題である
か、それとも IBM Tivoli Monitoring 製品の問題であるかを判別してください。製品の問題と考えられると
きは、IBM サポートの知識データベースで症状に合った問題や解決方法を検索できる場合があります。こ
のサポート・ツールの使用法について詳しくは、 85 ページの『サポート情報』を参照してください。
IBM ソフトウェア・サポートは、ログ・ファイルが問題の解決に必要な追加情報を収集できるようにトレ
ースの活動化をお願いする場合があります。トレース・オプションによっては、大量のトレース情報が作成
される場合があります。トレースがアクティブである場合は、ディスクまたはスプールのスペースをモニタ
ーして、ディスクまたはスプールの容量を超えないようにしてください。必要なトレース情報を収集した後
は、トレース設定値をデフォルトの設定値に戻します。
ログを収集する際、問題の正確な記述を作成します。問題を再現可能であれば、エラー発生までに行き着く
までの正確な操作順序を記述してください。画面のコピーもトラブルシューティングに役立ちます。
問題報告書では、正しい用語 (例えば、ワークスペース、ビュー、ナビゲーター、イベント、リンクなど)
を使用して問題を記述するようにしてください。用語の使い方に一貫性があると、IBM ソフトウェア・サ
ポートで問題を素早く理解するのに役立ちます。
以下のセクションではユーザーが遭遇する可能性がある問題のタイプと、それらの問題の診断に必要な情報
の収集方法を説明します。
再現可能な問題を Tivoli Enterprise Portal クライアントの問題として報
告する場合
ログ・ファイルは、Tivoli Enterprise Portal を開始すると自動的に作成されます。ログ・ファイルは、任意
のテキスト・エディターで表示できます。
問題が再現可能で、Tivoli Enterprise Portal クライアント問題として報告する場合はクライアント・ログを
送付します。このクライアント・ログの格納場所は、クライアントのタイプとクライアントが実行されてい
るオペレーティング・システムにより異なります。場合によっては、クライアントにトレースを設定してロ
グを収集するように依頼されることがあります。これは、問題が再現可能な場合によくあるプロセスです。
6
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
クライアント・ログの他に、Tivoli Enterprise Monitoring Server および Tivoli Enterprise Portal Server のロ
グを収集してください。この問題が Tivoli Enterprise Portal クライアント問題として報告されている場合で
も、サーバー障害が原因でクライアント側に問題が生じている可能性があります。
「ログオン」ウィンドウのステータス・バーにはログオン・プロンプトや進行状況メッセージも表示されま
す。この領域 (ステータス・バー) はエラー・メッセージの表示にも使用されます。
Tivoli Enterprise Portal を使用して問題を調査するときは、Windows イベント・ビューアーを使用して
Tivoli Enterprise Portal Server が正常に開始したことを確認した上でエラーを見つけます。
Tivoli Enterprise Portal の問題のトラブルシューティングについて詳しくは、「IBM Tivoli Monitoring トラ
ブルシューティング・ガイド」を参照してください。
Tivoli Enterprise Portal デスクトップ・クライアントを使用中であれば、表 1 にリストされたログを収集し
ます。
表 1. Tivoli Enterprise Portal のログの格納場所
|
コンポーネン
ト
Windows システム
Tivoli
v install_dir¥CNP¥logs¥kcjras1.log ここに
Enterprise
は、Tivoli Enterprise Portal クライアントのす
Portal デスク
べての RAS1 トレースが収容されています。
トップ・クラ
v install_dir¥CNP¥logs¥kcjerror.log ここに
イアント
は、Tivoli Enterprise Portal デスクトップ・ク
ライアントで使用する Sun Java™ ライブラリ
ーで生成されたすべてのエラーが収容されて
います。
UNIX または Linux システム
install_dir/logs/hostname_PC_timestamp.log
値の説明:
install_dir
Tivoli Enterprise Portal Server がインスト
ールされたディレクトリーを指定します。
hostname
製品をホスティングしているシステムの名
前を指定します。
PC
製品コードを指定します。Tivoli Enterprise
Portal デスクトップ・クライアントの場合
は cj です。製品コードの完全なリストに
ついては、 75 ページの『第 12 章 コンポ
ーネント・プレフィックス』を参照してく
ださい。
timestamp
プロセスが開始された時刻の 10 進表記で
す。
Tivoli Enterprise Portal ブラウザー・クライアント・ログ
Tivoli Enterprise Portal ブラウザー・クライアントを使用中であれば、次のログを収集します。
C:¥Documents and Settings¥Administrator¥Application Data¥Java¥Deployment¥log¥plugin142.trace
plugin142.trace ファイルには Tivoli Enterprise Portal ブラウザー・クライアントの RAS1 トレースとすべ
ての Java 例外が含まれています。Tivoli Enterprise Portal クライアント・ログには、Tivoli Enterprise
Portal クライアントのバージョンやビルド・レベルなどの環境情報が含まれています。このログにはクライ
アントの接続先の Tivoli Enterprise Monitoring Server のホストとポートも記録されています。
第 2 章 問題の原因の判別
7
再現不能な問題を Tivoli Enterprise Portal クライアントの問題として報告する場合
問題が再現不能で、Tivoli Enterprise Portal クライアント問題として報告する場合は、クライアント・ログ
とサーバー・ログの両方を収集します。
これらのログだけが真の問題を示している場合があります。エラーの発生時には必ずログを収集するように
してください。 Tivoli Enterprise Portal クライアントには動的ロギングが適用されます。ログを収集する前
に処理を再開すると、ログが再書き込みされ、以前のエラー・メッセージがすべて失われることがありま
す。
再現可能な問題を Tivoli Enterprise Portal Server の問題として報告する
場合
問題を Tivoli Enterprise Portal Server 問題として報告する場合は、サーバー・ログを収集します。
この問題が再現可能であれば、Tivoli Enterprise Portal Server の装置トレースを設定してログを収集するよ
うに依頼される場合があります。ポータル・サーバーのログの格納場所は、 9 ページの表 2 にあります。
ログ・ファイルには RAS1 トレース情報が収容されています。また、可能であれば、エラー発生時点のク
ライアント・ログを収集してください。
ログ・ファイルは、Tivoli Enterprise Portal Server を開始すると自動的に作成されます。ログ・ファイルは
任意のテキスト・エディターで表示できます。
「Manage Tivoli Enterprise Monitoring Services」の「アクション」>「詳細」>「トレース・パラメーターの
編集...」ウィンドウを使用してトレース設定値を変更することができます。Internet Explorer ブラウザーで
Tivoli Enterprise Portal からアクセス可能な Service Console を使用して、ログを読み取ったり、リモート
製品の診断および構成用にトレースをオンすることもできます。
Tivoli Enterprise Portal Server の問題のトラブルシューティングについて詳しくは、「IBM Tivoli
Monitoring トラブルシューティング・ガイド」を参照してください。
9 ページの表 2 にリストされたログを収集します。
8
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
表 2. Tivoli Enterprise Portal Server のログの格納場所
|
コンポーネン
ト
Tivoli
Enterprise
Portal Server
Windows システム
UNIX または Linux システム
install_dir¥logs
install_dir/logs/hostname_PC_timestamp.log
値の説明:
install_dir
Tivoli Enterprise Portal Server がインストールされたディレ
クトリーを指定します。
hostname
製品をホスティングしているシステムの名前を指定しま
す。
PC
製品コードを指定します。Tivoli Enterprise Portal Server の
場合は cq です。製品コードの完全なリストについては、
75 ページの『第 12 章 コンポーネント・プレフィックス』
を参照してください。
timestamp
プロセスが開始された時刻の 10 進表記です。
|
|
Windows コンピューター、UNIX コンピューター、または Linux コンピ
ューター上の Tivoli Enterprise Monitoring Server
| モニター・サーバーのログ・ファイルは、Windows コンピューター、UNIX コンピューター、または
| Linux コンピューター上で Tivoli Enterprise Monitoring Server を開始したときに、自動的に作成されま
す。ログ・ファイルは任意のテキスト・エディターで表示できます。
モニター・サーバーを使用して問題を調査するときは、Windows イベント・ビューアーを使用してモニタ
ー・サーバーが正常に開始したことを確認した上でエラーを見つけます。
10 ページの表 3 は、分散プラットフォームでのモニター・サーバーのログの格納場所を示しています。
第 2 章 問題の原因の判別
9
表 3. 分散プラットフォームでの Tivoli Enterprise Monitoring Server のログの格納場所
|
コンポーネン
ト
Tivoli
Enterprise
Monitoring
Server
Windows システム
UNIX または Linux システム
install_dir¥logs¥hostname_PC_HEXtimestamp-nn.log
install_dir/logs/hostname_PC_timestamp.log
値の説明:
値の説明:
install_dir
install_dir
Tivoli Enterprise Monitoring Server がインス
トールされたディレクトリーを指定しま
す。
Tivoli Enterprise Portal Server がインストールさ
れたディレクトリーを指定します。
hostname 製品をホスティングしているシステムの名前を指
hostname 製品をホスティングしているシステムの名
前を指定します。
PC
定します。
PC
製品コードを指定します。Tivoli Enterprise
製品コードを指定します。Tivoli Enterprise
Monitoring Server の場合は ms です。製品コー
Monitoring Server の場合は ms です。製品
ドの完全なリストについては、 75 ページの『第
12 章 コンポーネント・プレフィックス』を参照
コードの完全なリストについては、 75 ペー
ジの『第 12 章 コンポーネント・プレフィ
ックス』を参照してください。
HEXtimestamp
プロセスが開始された時刻の 16 進表記で
してください。
timestamp
プロセスが開始された時刻の 10 進表記です。
す。
nn
ログに順番に割り当てられた循環順序を表
します。デフォルトの範囲は 1 から 5 で
すが、最初のログには構成パラメーターが
含まれているので常時保存されます。
Tivoli Enterprise Monitoring Server on z/OS の問題
以下の表は、Tivoli Enterprise Monitoring Server on z/OS のログとトレース・ファイルの格納場所を示して
います。
表 4. Tivoli Enterprise Monitoring Server on z/OS のログとトレース情報の格納場所
コンポーネント
z/OS ベースのシステム
Tivoli Enterprise Monitoring Server on
z/OS
Tivoli Enterprise Monitoring Server on z/OS は ITMS:Engine の下で実行され
るので、ITMS:Engine 下でのロギングは同様の方法で処理されます。すなわ
ち、ログとトレース・データは RKLVLOG および RKPDLOG に書き込まれ
ます。
Tivoli Data Warehouse およびウェアハウス・プロキシー
Tivoli Data Warehouse のアプリケーション・イベント・ログを表示するには、「スタート」>「プログラ
ム」>「管理ツール」>「イベント・ビューアー」をクリックしてイベント・ビューアーを開始します。
「ログ」プルダウン・メニューから「アプリケーション」を選択します。
ウェアハウス・プロキシーで、エラー・トレースを設定して問題の検出に役立つ追加のエラー・メッセージ
を収集することができます。詳しくは、「IBM Tivoli Monitoring トラブルシューティング・ガイド」を参
照してください。
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IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
Summarization and Pruning Agent
Summarization and Pruning Agent は C ベースの RAS1 トレース、Java の RAS1 トレース、および Java
の内部トレースを使用します。
デフォルトでは、Summarization and Pruning Agent のトレース・データは logs サブディレクトリー内のフ
ァイルに書き込まれます。表 5 は Summarization and Pruning Agent のログとトレース・ファイルの格納場
所を示しています。
表 5. 分散プラットフォームでの Summarization and Pruning Agent のログの格納場所
|
コンポーネント
Windows システム
UNIX または Linux システム
Tivoli
Summarization
and Pruning
Agent
install_dir¥logs¥
hostname_PC_HEXtimestamp-nn
.log
install_dir/logs/
hostname_PC_HEXtimestamp-nn.log
install_dir¥logs¥
hostname_PC_ras1java_HEXtimestamp-nn.log
install_dir¥logs¥
hostname_PC_java_HEXtimestamp-nn.log
install_dir/logs/
hostname_PC_ras1java_HEXtimestamp-nn.log
install_dir/logs/
hostname_PC_java_HEXtimestamp-nn.log
値の説明:
値の説明:
install_dir
Tivoli Enterprise Monitoring Agent が
インストールされたディレクトリーを
指定します。
install_dir
Tivoli Enterprise Monitoring Agent がイ
ンストールされたディレクトリーを指定
します。
hostname
hostname
製品をホスティングしているシステム
の名前を指定します。
PC
製品コードを指定します。
Summarization and Pruning Agent の場
合は sy です。製品コードの完全なリ
ストについては、 75 ページの『第 12
章 コンポーネント・プレフィック
ス』を参照してください。
HEXtimestamp
プロセスが開始された時刻の 16 進表
記です。
nn
ログに順番に割り当てられた循環順序
を表します。デフォルトの範囲は 1
から 5 ですが、最初のログには構成
パラメーターが含まれているので常時
保存されます。
製品をホスティングしているシステムの
名前を指定します。
PC
製品コードを指定します。Summarization
and Pruning Agent の場合は sy です。製
品コードの完全なリストについては、
75 ページの『第 12 章 コンポーネン
ト・プレフィックス』を参照してくださ
い。
HEXtimestamp
プロセスが開始された時刻の 16 進表記
です。
timestamp
プロセスが開始された時刻の 10 進表記
です。
nn
ログに順番に割り当てられた循環順序を
表します。デフォルトの範囲は 1 から
5 ですが、最初のログには構成パラメー
ターが含まれているので常時保存されま
す。
詳しくは、「IBM Tivoli Monitoring トラブルシューティング・ガイド」を参照してください。
第 2 章 問題の原因の判別
11
OMEGAMON XE on z/VM and Linux モニター・エージェントに影響を
与える問題
Tivoli Management Services・コンポーネントの問題を取り除いた後で、このモニター・エージェントをイ
ンストールした目的の機能がまだ使用不可である場合は、この問題をモニター・エージェントの問題として
扱ってください。
既に述べたとおり、問題が実際に Tivoli Enterprise Portal で表示されても、コンポーネントが障害の原因で
あるとは限りません。
モニター・エージェントに関するデータ収集に問題があると、その徴候として、Tivoli Enterprise Portal に
誤ったデータが表示されたり、Tivoli Enterprise Portal にデータがまったく表示されなかったりします。こ
のモニター・エージェントでは、Performance Toolkit がデータ収集を停止した可能性があります。この状
態を回復する方法については、 43 ページの『Performance Toolkit がデータを収集しない』を参照してくだ
さい。また、PERFOUT 非連続保存セグメント (DCSS) の大きさが、ご使用の環境で使用可能なすべての
データを収容するには十分でない場合があります。このエラーが発生するとデータ収集は停止します。詳し
くは、 39 ページの『DCSS でメモリー不足になる』を参照してください。
注: この資料ではデフォルト名の PERFOUT を使用して、FC MONCOLL SEGOUT コマンドで作成され
る定様式の出力 DCSS を参照します。異なる名前を使用してお客様自身の名前を作成したい場合、
PERFOUT の代わりにお客様の名前を使用します。
このモニター・エージェントに必要なトラブルシューティング情報については、以下のセクションをご覧く
ださい。
v
31 ページの『第 3 章 インストールと構成のトラブルシューティング』
v
43 ページの『第 4 章 データ収集のトラブルシューティング』
v
51 ページの『第 5 章 パフォーマンスのトラブルシューティング』
v
53 ページの『第 6 章 動的ワークスペース・リンクのトラブルシューティング』
v
57 ページの『第 7 章 使用法のトラブルシューティング』
v
63 ページの『第 8 章 グローバリゼーションのトラブルシューティング』
13 ページの表 6 は、OMEGAMON XE on z/VM and Linux モニター・エージェントのログとトレース・
ファイルの格納場所を示しています。
12
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
表 6. OMEGAMON XE on z/VM and Linux モニター・エージェントのログの格納場所
コンポーネント
ファイル名およびパス
説明
Tivoli Enterprise
Monitoring Agent
install_dir/logs/hostname_PC_timestamp.log
モニター・エージェントのアク
ティビティーのトレース。
注: 収集プロセスやアクション
実行コマンド (使用可能な場
合) に関するログなどの他のロ
グは同様の構文規則に従ってい
ます。
値の説明:
install_dir
モニター・エージェントがインストールされたディ
レクトリーを指定します。
hostname
製品をホスティングしているシステムの名前を指定
します。
PC
製品コードを指定します。OMEGAMON XE on
z/VM and Linux モニター・エージェントの場合は
vl です。製品コードの完全なリストについては、
75 ページの『第 12 章 コンポーネント・プレフィッ
クス』を参照してください。
timestamp
プロセスが開始された時刻の 16 進表記です。
|
|
||
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
アクション実行コマ
ンド・プロセッサー
REXX 実行可能ファ
イル (KVLCMD
EXEC)
コマンド・プロセッサー仮想マシンの A ディスクの KVL
nn。ここで、
|
|
||
|
|
|
|
IBM Performance
Toolkit for VM
Performance Toolkit を稼働している仮想マシンの A ディス
クの場合:
nn
ログ・ファイルは、コマンド・
プロセッサー REXX 実行可能
ファイルが初めて実行されたと
ログ・ファイルの増分名 (1 から開始される)。生成
きに作成されます。このログ・
されるログ・ファイルの数は KVL CONFIG ファイ
ファイルは、CMS ゲスト・シ
ルで指定された LOG_COUNT パラメーターにより
ステムがモニター・エージェン
異なります。ログは、この設定で指定する回数まで
トからアクション実行コマンド
循環します。最大 5 つのアクティブ・ログ・ファイ
を処理するときに更新されま
ルを保存することができます。デフォルトのアクテ
す。ログ・ファイルは CMS
ィブ・ログ・ファイル数は 3 です。
ゲストが受けとったすべてのコ
マンドに関する情報を含んだ循
環ログです。
v yyyymmdd CONLOGn
v yyyymmdd EXCPLOGn
値の説明:
|
|
yyyymmdd
ログ・ファイルが作成された日付。
|
|
n
||
|
|
|
|
|
|
|
IBM Performance Toolkit for
VM によって生成されたメッ
セージを含みます。このログに
ついて詳しくは、「z/VM:
Performance Toolkit リファレン
ス」を参照してください。
ログ・ファイルを識別する増分番号。シーケンスの
最初のログ・ファイルでは、n が省略されます。
Tivoli Common
v UNIX および Linux システムの場合:
Reporting on Cognos®
JazzSM_install_dir/reporting/logs
v Windows システムの場合:
JazzSM_install_dir¥reporting¥logs
ログ・ファイルは、Tivoli Common Reporting ツールが稼働し
ている Dashboard Application Services Hub サーバーにありま
す。
第 2 章 問題の原因の判別
13
表 6. OMEGAMON XE on z/VM and Linux モニター・エージェントのログの格納場所 (続き)
||
|
|
||
|
コンポーネント
ファイル名およびパス
IBM Dashboard
Application Services
Hub
v UNIX および Linux システムの場合:
|
説明
JazzSM_install_dir/profile
/logs/server_name
/SystemOut_YY.MM.DD_HH.MM.SS.log
v Windows システムの場合:
|
|
|
JazzSM_install_dir¥profile
¥logs¥server_name
¥SystemOut_YY.MM.DD_HH.MM.SS.log
|
|
ログ・ファイルは、ダッシュボードが稼働している
Dashboard Application Services Hub サーバーにあります。
アクション実行機能ファイル
z/VM オペレーティング・システム上で CP コマンド、CMS コマンド、および REXX 実行可能ファイル
を実行するには、Tivoli Enterprise Portal のアクション実行機能を使用します。
アクション実行用に定義された CMS ゲストは、専用化され、無人の、切断された仮想マシンとして作動
し、この仮想マシンは、モニター・エージェントから送信されたアクション実行用コマンドを含むメッセー
ジを処理するために待ち状態となります。
注: アクション実行機能はオプションです。アクション実行環境の構成が必要になるのは、Tivoli Enterprise
Portal インターフェースから CP コマンド、CMS コマンド、および REXX 実行可能ファイルを発行する
場合です。また、シチュエーションを作成するか、または定義済みシチュエーションを編集する場合、
Situation Editor の アクション・タブを使用してコマンドを発行することもできます。このコマンドはシチ
ュエーションが true になったときにシステムに送信されます。アクション実行コマンドに適用される要件
は、アクション・タブを使用して z/VM オペレーティング・システム上で実行されるコマンドを発行する
場合にも、同じように適用されます。必要とされる要件について詳しくは、「IBM Tivoli OMEGAMON XE
on z/VM and Linux トラブルシューティング・ガイド」を参照してください。
以下のファイルは、このモニター・エージェントのアクション実行コマンド・プロセッサー (KVLCMD
EXEC) と関連しています。
v KVL CONFIG
v KVL DATA
KVL CONFIG ファイル:
KVL CONFIG ファイルを変更し、処理されたアクション実行コマンドからの出力を KVLnn ログ・ファイ
ルに記録することを指定します。
KVL CONFIG では、以下の設定値を指定することができます。
v LOG_SIZE=<行数>。ログ・サイズの範囲は 100 から 5000 行です。デフォルトの行数は 5000 行です。
v LOG_COUNT=<カウント数>。ログは、この設定で指定する回数まで循環します。例えば、KVL 1、KVL
2、以下同様。最大 5 つのアクティブ・ログ・ファイルを保存することができます。デフォルトでは、2
つのログ・ファイルが保存されます。
v LOG_RESP=Y または N。処理されたコマンドの結果をログ・ファイルへ書き込むか否かを指定しま
す。デフォルトは「N」です - 出力はログ・ファイルへ書き込まれません。重要: ロギングをオンにする
14
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
と、お客様の環境によっては極めて大きなログ・ファイルになることがあります。お客様の環境におけ
るニーズを満たすように、設定を変更してください。
また、KVL CONFIG ファイルには、許可されたユーザー (AGENT_ID = このモニター・エージェントが
稼働中の Linux ゲストの z/VM ユーザー ID) のリストも含まれています。このファイルを変更して、こ
のエージェントが稼働中の Linux ゲストとして z/VM ユーザー ID を追加します。
VL DATA ログ・ファイル:
KVL DATA には、このモニター・エージェントの稼働中に生成されたログに関する情報が含まれます。こ
のログには以下の情報が含まれます。
v LAST_COUNT=<number> - 生成された行数の最終カウント。
v LAST_LOG=<number> - 生成された最終ログのファイル・タイプ。
RAS1 トレース
RAS1 トレースは製品メッセージの実行時フィルター操作を可能とする基本診断ツールです。
このツールは kbb ライブラリー・サービスの一部であり、IBM Tivoli Monitoring Service Console インタ
ーフェースまたは手動で KBB_RAS1 パラメーターを変更する直接法のいずれかを使用して設定されます。
RAS1 メッセージは STDOUT に送信されます。
すべての OMEGAMON 製品または機能が RAS1 トレースをサポートするわけではありません。また、す
べての OMEGAMON 製品または機能がフィルターとクラスを同じように使用するわけではありません。例
えば、2 つのモニター・エージェントでは RAS1 トレースで指定されたフィルターとクラスを別々の頻度
で別々に使用することがあります。OMEGAMON XE on z/VM and Linux モニター・エージェントは、
IBM Tivoli Monitoring Service Console インターフェースを介して RAS1 トレースをサポートします。 18
ページの『IBM Tivoli Monitoring Service Console の開始』 を参照してください。
また、フィルタリングの量を間違えると、RAS1 トレース・ログ・ファイルが極めて大きくなることがある
ので注意してください。ログを管理する機能はないので、トレース・レベルを指定する際は十分に気をつけ
てください。すべてのコンポーネントについてエラー・トレースを実行し、診断の必要性に応じて他のレベ
ルで実行することができます。
RAS1 トレースの構文
|
|
|
|
|
|
KpcENV ファイルで RAS1 トレースを指定するには構文を使用します。ここで、pc は製品コードを表しま
す (OMEGAMON XE on z/VM and Linux モニター・エージェントの場合は VL)。このコマンドを KpcENV
ファイルに追加した後で、アドレス・スペースを停止し、再開してコマンドを有効にする必要があります。
これにより、アドレス・スペースが存在する間、トレースは有効となっています。この RAS1 トレースを
終了させるには、KpcENV ファイルを再度編集してトレース・レベルをリセットし、アドレス・スペースを
停止し再開します。
エラー・トレース用の RAS1 トレース・コマンドの基本構文は次のとおりです。
KBB_RAS1=
global_class
(COMP: component_type)
(ENTRY:
entry_point)
第 2 章 問題の原因の判別
15
(UNIT:
unit_name, class)
値の説明:
global_class
表示したいトレースのレベルを示します。これはプロセス内のすべての RAS1 フィルターに適用
されるグローバル設定です。このグローバル・クラスを単独で設定する場合、有効範囲はグローバ
ルとなり、トレースは他のいかなるキーワードにもフィルターをかけることができません。クラス
を組み合わせて指定する場合はスペースで区切ってください。指定可能な値は以下のとおりです。
括弧内は有効な省略形です。
v ERROR (ER): 重大エラー・メッセージのみを戻します (ほとんどのアプリケーションではこれ
がデフォルトです)。
v STATE (ST): プロセス内のフラグおよび変数の条件または現行設定を記録します。状態トレー
スが使用可能になっていれば、実行中のプロセスについての特定の変数またはフラグの現行状態
を表示できます。
v FLOW (FL): 機能の入り口点または出口点でメッセージを生成させます。
v DETAIL (DE): トレースの詳細レベルを作成します。
v INPUT (IN): 特定の API、機能、またはプロセスの実行時に作成されるデータを記録します。
v ALL: すべての有効なメッセージを記録します (その他すべてのトレース形式の組み合わせ)。
COMP
このトレースにコンポーネントのタイプを含めることを示すキーワード。 COMP キーワードは機
能 (またはコンポーネント) に関連したルーチンのグループのトレースに使用されます。このパラ
メーターは、IBM ソフトウェア・サポートからの要求がない限り使用しないでください。
component_type
コンポーネント・タイプの識別子です。IBM ソフトウェア・サポートの担当者からコンポーネン
ト・トレースを実行するように指示された場合は、そのコンポーネントのためのコードが提供され
ます。このパラメーターは、IBM ソフトウェア・サポートからの要求がない限り使用しないでくだ
さい。
ENTRY
特定の入り口点に対してフィルタリング・ルーチンを絞り込むためのキーワード。単一のルーチン
に複数の入り口点を設定することは一般的ではないため、このキーワードは通常使用しません。
IBM ソフトウェア・サポートの担当者が明示的に要求した場合のみ使用してください。
entry_point
入り口点の名前を表す変数。ENTRY キーワードの値を指定するように要求された場合、IBM ソフ
トウェア・サポートの担当者は entry_point に指定する値を提供します。
UNIT
このトレースに、完全修飾または部分修飾されたコンパイル単位を使用した収集情報を含めること
を示すキーワード。ディスパッチされたコンパイル単位と RAS1 ステートメントで指定されたコ
ンパイル単位の間でマッチングが行われます。マッチングによりトレース・エントリーが生成され
ます。
unit_name
コンパイル単位の名前を表す変数。この名前は、オブジェクト・ファイル名またはコンパイル単位
名に関連していれば、どのような名前でもかまいません。たいていの場合、この名前はトレースさ
れるコンポーネントを定義します。この値として 75 ページの表 8 のコンポーネントの 1 つが指
定されることもありますが、実際上はモニター・エージェントの 3 文字のコンポーネント識別子
が指定されることがほとんどです。
16
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
class
グローバル・クラスに指定されるものと同じ値のいずれかですが、括弧内にあるので、指定された
unit_name にのみ適用するようにクラスの有効範囲が絞り込まれます。指定可能な値は以下のとお
りです。括弧内は有効な省略形です。
v ERROR (ER): 重大エラー・メッセージのみを戻します (ほとんどのアプリケーションではこれ
がデフォルトです)。
v STATE (ST): プロセス内のフラグおよび変数の条件または現行設定を記録します。状態トレー
スが使用可能になっていれば、実行中のプロセスについての特定の変数またはフラグの現行状態
を表示できます。
v FLOW (FL): 機能の入り口点または出口点でメッセージを生成させます。
v DETAIL (DE): トレースの詳細レベルを作成します。
v INPUT (IN): 特定の API、機能、またはプロセスの実行時に作成されるデータを記録します。
v ALL: すべての有効なメッセージを記録します (その他すべてのトレース形式の組み合わせ)。
注:
1. すべてのコンポーネントのデフォルト設定は KBB_RAS1=ERROR です。この設定ではエラー・トレースの
みが有効です。
2. UNIT、COMP、および ENTRY キーワードを任意に組み合わせて指定できます。これらのキーワード
はいずれも必須ではありません。ただし、グローバル・クラスを指定して設定した RAS1 値はすべての
コンポーネントに適用されます。
以下に RAS1 トレースの構文例を示します。
例 1 - Tivoli Enterprise Monitoring Server への要求とその応答をトレースする
Tivoli Enterprise Monitoring Server への要求とその応答を表示するには、次のようにトレースを指定しま
す。
KBB_RAS1=ERROR (UNIT:KRA ST ERR)
ユニット値 ST および ERR は、エージェント・フレームワーク・コンポーネント (KRA) 状態情報とエラ
ー情報が収集されることを示します。
このタイプのエージェント・トレースは、エージェントによって生成されるメッセージの数をかなり増加さ
せるため、特定の問題をデバッグする場合にのみ使用します。このタイプのトレースを使用した場合のメッ
セージには、フィルタリングを通過したエージェント・データ (属性名と属性値、要求名、テーブル名、お
よび収集間隔が含まれる) のすべての行の詳細ダンプが含まれています。トレースの完了後ただちに、この
リソース消費型のトレースを使用不可にしてください。
例 2 – プロキシー・コントローラーと分散エージェントの問題のトレース
Tivoli Enterprise Monitoring Server から、プロキシー・コントローラーと Tivoli Enterprise Monitoring
Server 分散エージェントの問題をトレースするには、以下のコマンドを発行します。
KBB_RAS1=ERROR (COMP:KUX ST ER) (UNIT:KRA ALL) (UNIT:KDS FL)
値の説明:
v KUX はIBM ソフトウェア・サポートの担当者より提供されるコンポーネント ID で、これを使用して
このサブコンポーネントに関する状態情報およびエラー情報を収集できます。
v KRA はエージェント・フレームワーク・コンポーネントのユニット名です。このコンポーネントについ
てのすべてのトレース情報が収集されます。
第 2 章 問題の原因の判別
17
v KDS は Tivoli Enterprise Monitoring Server のコンポーネントであり、このコンポーネントを介した入り
口点と出口点の flow (FL) が RKLVLOG に書き込まれたレコードで文書化されます。
OMEGAMON XE モニター・エージェントの RAS1 トレース・レベルを設
定する
ほとんどの OMEGAMON モニター・エージェントでは、トレース・レベル KBB_RAS1=ERROR がデフォルト
で設定されます。
このトレース・レベルを変更する方法はいくつかあります。以下にそのうちの 2 つの方法を説明します。
IBM Tivoli Monitoring Service Console を使用してトレース・レベルを動的に設定す
る
IBM Tivoli Monitoring Service Console を使用して、OMEGAMON XE モニター・エージェントのトレー
ス・レベル、および z/OS または分散システム上のモニター・サーバーのトレース・レベルを設定できま
す。
IBM Tivoli Monitoring Service Console を使用してログを読み取ったり、リモート製品の診断および構成用
にトレースをオンすることもできます。IBM Tivoli Monitoring Service Console は、そのサービス・ポイン
ト名により一意的に識別されます。ホスト用のすべての IBM Tivoli Monitoring Service Consoles は、その
ホスト用の IBM Tivoli Monitoring Service Index にリンクされ、提示されます。IBM Tivoli Monitoring
Service Index を起動するには、ブラウザーを特定のホスト上の HTTP ポート 1920 (例えば、
http://goby:1920) にポイントします。HTTPS プロトコルおよびポート 3661 経由で接続し、サービス・コ
ンソールを起動することもできます。あるサービス・ポイント名に関連付けられた IBM Tivoli Monitoring
Service Console を選択して、特定の IBM Tivoli Monitoring プロセスで操作を実行することができます。
IBM Tivoli Monitoring Service Console の開始:
以下の手順を使用して IBM Tivoli Monitoring Service Console を開始します。
1. Internet Explorer (V5 以降) または Mozilla Firefox ブラウザーを起動します。
2. 「アドレス」フィールドに、ご使用の Web サーバーにインストールした Tivoli Enterprise Portal ブラ
ウザー・クライアントの URL を入力します。Tivoli Monitoring Services Web サーバーの URL は次の
とおりです。
http://hostname:1920
ここで、hostname は、ポータル・サーバーがインストールされたコンピューターを示します。IBM
Tivoli Monitoring Service Console が表示されない場合、システム管理者がアクセスをブロックした可能
性があります。IBM Tivoli Monitoring Service Console へのアクセスのブロックについては、「IBM
Tivoli Monitoring トラブルシューティング・ガイド」を参照してください。 19 ページの図 2 のような
ウィンドウが表示されます。
18
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
図 2. IBM Tivoli Monitoring Service Console
3. 目的のプロセス (サービス・ポイント名) に関連した「IBM Tivoli Monitoring Service Console」リンク
をクリックします。
4. ログイン・ウィンドウが開いたら、「OK」をクリックします。
セキュア環境では、続行するには有効なユーザー ID とパスワードが必要です。正常にログインすると、
IBM Tivoli Monitoring Service Console が開き、次の 3 つのエリアが表示されます。
v ヘッダー
v コマンドの結果
v コマンド・フィールド
これで、IBM Tivoli Monitoring Service Console コマンドをコマンド入力域に発行できます。使用可能なコ
マンドのリストが必要な場合、疑問符 (?) を入力し「Submit」をクリックします。
IBM Tivoli Monitoring Service Console は以下のコマンドをサポートします。そのほとんどはトラブルシュ
ーティングに役立ちます。
bss1
BSS1 (Basic System Services) を管理します。このコマンドは、以下のサブコマンドのいずれかと
ペアで使用します。
v dumpcvt: KBBSS_cvt_t を表示します。
v listenv: 常駐の CT 変数を表示します。
v getenv: 環境変数を表示します。
第 2 章 問題の原因の判別
19
v setenv: 環境変数を割り当てます。
v info: BSS1_Info() データを表示します。
v config: 構成変数を管理します。
config ITMS: Engine デバッグ環境変数 (RES1_DEBUG、KDH_DEBUG、KDC_DEBUG、および
KDE_DEBUG) の設定の変更に使用します。例えば、次の config コマンドは KDC_DEBUG の設
定変更に使用できます。
CONFIG KDC_DEBUG=Y
KDC_DEBUG の設定は、次のコマンドを使用して元の値に復元できます。
CONFIG KDC_DEBUG=N
z/OS でモニター・サーバーに KDC_DEBUG を設定する方法の詳細については、 23 ページの『構
成ツールを使用して Tivoli Enterprise Monitoring Server on z/OS にトレース・レベルを設定する』
を参照してください。
ctbld
製品の保守レベルを表示します。
http
HTTP サーバー管理を表示します。
kdcstat
KDC (RPC サービス) コンポーネントの状況を表示します。
kdestat
KDE (トランスポート・サービス) コンポーネントの状況を表示します。
ras1
RAS1 (信頼性、可用性、保守容易性) を管理します。このコマンドは、以下のサブコマンドのいず
れかとペアで使用します。
v dumpcvt: KBBRA_cvt_t を表示します。
v log: RAS1 ログ・キャプチャー・バッファーを表示します。
v list: RAS1 フィルターをリストします。
v interpret: 制御ストリングを解釈します。
v ctbld: 常駐 CTBLD データを表示します。
v units: 登録済みのコンパイル単位を表示します。
RAS1 (オペランドの付かない) コマンドを使用して、現行の ITMS:Engine ログ収集バッファーを
表示することができます。RAS1 コマンドにオペランドを提供する際、このオペランドは
KBB_RAS1 環境変数に適用できるキーワードであるとみなされます。
RAS1 コマンドは特に RAS1 トレースを動的に使用可能にする、または使用不可にする場合に役立
ちます。場合により、トレースを開始するためにエージェントをリサイクルすることができないこ
とがあります。RAS1 コマンドを使用すると、製品をリサイクルせずに KBB_RAS1 トレース・パ
ラメーターを動的に変更することができます。例えば、標準の IRA トレースを可能にするため
に、次のコマンドを使用できます。
RAS1 ’error (unit:kpx all) (unit:kra all)’
(単一の) 引用符付きストリングは KBB_RAS1 環境変数のオペランドとして RAS1 に渡されま
す。
このトレースがいったん収集されると、次のコマンドで IRA トレースを使用不可にすることがで
きます。RAS1 'error (unit:kpx error) (unit:kra error)' これには、ユニット kpx と kra について、
RAS1 ロギング・レベルを ALL から ERROR に復元するという効果があります。
20
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
res1
RES1 Logical Resource Manager の状況を表示します。
IBM Tivoli Monitoring Service Console コマンド行からトレース・レベルを動的に設
定する
動的 RAS1 エージェント・トレースを使用すると、プロセスの実行中に、モニター・エージェントにコマ
ンドを送信して、そのモニター・エージェントの RAS1 トレースを動的に変更することができます。この
タイプのトレースでは、問題が発生するたびに、特定のタイプの問題がトラッキングされます。
RAS1 エージェントのトレースが使用可能になっていない場合、このコマンドは発行できません。まず
RAS1 エージェントのトレースを使用可能にしてから、以下で説明するコマンドを使用して RAS1 エージ
ェントのトレースを動的に変更します。
一部のモニター・エージェントでは、Tivoli Enterprise Portal のアクション実行機能を使用してこれらのコ
マンドを送信することができます。アクション実行機能を使用する場合、このモニター・エージェントには
特定の要件があります。詳しくは、「IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux 計画と構成のガイ
ド」を参照してください。
動的 RAS1 エージェント・トレースでは RAS1 エージェント・トレースによく似た構文を使用しますが、
部分的に異なっているので注意してください。構文は次のとおりです。
action
FILTER ID= id
[UNIT= ras1_unit]
[CLASS=
(ras1_class)]
値の説明:
action
次の選択項目のいずれかを指定できます。
ADD
特定のフィルターを使用可能にします。
REMOVE
特定のフィルターを無効にします。
ENABLE
グローバル・クラスを有効にします。
DISABLE
グローバル・クラスを無効にします。
FILTER ID
フィルターを示すキーワードです。トレース・プログラムがフィルターまたはクラスを追加する
か、除去するか、有効にするか、または無効にするかを示します。
id
コマンドを適用する対象として指定する各フィルターの固有キーです。通常この ID は、追加、除
去、有効化、または無効化アクションが適用されるコンポーネントに対する 3 文字のコンポーネ
ント ID です。
UNIT
このトレースが特定のコンポーネントについての収集情報を含めることを示すキーワードです。装
置 ID は製品またはコンポーネントに固有です。このコンポーネント ID はIBM ソフトウェア・
サポートの担当者より提供されます。IBM ソフトウェア・サポートからコンポーネントのトレース
を依頼されない限り、このキーワードを使用しないでください。一度に指定できる ID は 1 つだ
けです。
ras1_unit
フィルターの名前を表す変数です。この名前は、オブジェクト・ファイル名またはコンパイル単位
名に関連していれば、どのような名前でもかまいません。たいていの場合、この変数はトレースさ
第 2 章 問題の原因の判別
21
れるコンポーネントを定義します。この値として 75 ページの表 8 のコンポーネントの 1 つが指
定されることもありますが、実際上はモニター・エージェントの 3 文字のコンポーネント識別子
(例えば、OMEGAMON XE on z/VM and Linux の場合は kvl) が指定されることがほとんどで
す。
CLASS
トレースのタイプを示すキーワードです。
ras1_class
通常グローバル・クラスに指定されるものと同じ値のいずれかですが、括弧内にあるので、指定さ
れた unit_name にのみ適用するようにその有効範囲が絞り込まれます。指定可能な値は以下のとお
りです。括弧内は有効な省略形です。
v ERROR (ER): 重大エラー・メッセージのみを戻します (ほとんどのアプリケーションではこれ
がデフォルトです)。
v STATE (ST): プロセス内のフラグおよび変数の条件または現行設定を記録します。状態トレー
スが使用可能になっていれば、実行中のプロセスについての特定の変数またはフラグの現行状態
を表示できます。
v FLOW (FL): 機能の入り口点または出口点でメッセージを生成させます。
v DETAIL (DE): トレースの詳細レベルを作成します。
v INPUT (IN): 特定の API、機能、またはプロセスの実行時に作成されるデータを記録します。
v ALL: すべての有効なメッセージを記録します (その他すべてのトレース形式の組み合わせ)。
RAS1 ログの理解と使用方法
ログを開くと、状況表示行と番号付き製品メッセージが同時に表示されます。
ほとんどの ID 付きのメッセージは、各モニター・エージェントのトラブルシューティング・ガイドに文
書化されています。以下の情報は、ログのメッセージと状況表示行の解釈に役立ちます。
RAS1 ログのメッセージ形式
モニター・エージェントの RAS1 ログには以下の情報が含まれています。
v 環境情報
– オペレーティング・システムおよび CPU データ。この情報の前に次のストリングが付きます。
PPPxxmmm
値の説明:
PPP
コンポーネントのプレフィックス (コンポーネントのプレフィックスのリストについては、
75 ページの表 8 を参照)。
xx
コンポーネントのコード (例えば、NS Node Status)。
mmm
モジュール名 (例えば、Model/Manager は mdg/mgr)。
– 初期コマンド行設定
v 以下の情報を含む、コンポーネント要約:
– モジュール名
– ライブラリーのロード元の情報
– モジュールがコンパイルされた日時
22
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
– バージョン (この情報がある場合)
v 定様式の出力 (入り口点と出口点およびテキスト・ストリングを含む)。入り口点と出口点は、任意のシ
ステム機能の中への流れと、外への流れを示します。該当する場合、出口は戻りコードを示します。テ
キストは指定されたトレースの種類により異なります。例:
(00D41 F9C-1{99%}:KV4MAIN.CPP,953,"MainWnd::MainWnd") Entry
(00D41 FD3-1{99%}:KV4MAIN.CPP,959,"MainWnd::MainWnd") Exit
Time,Thread,{%stack avail},pgm_name,Line#,function,text
前述の通り、すべての機能が RAS1 に対応しているわけではありません。トレース・レベルにより一部
のパスが除外される場合があります。情報の細分度に注意してください。
メッセージを生成した製品またはコンポーネントの判別
Tivoli 管理サービスのすべてのコンポーネントではさまざまなログ・ファイルにメッセージが書き込まれま
す。
また、すべての OMEGAMON XE モニター・エージェントではメッセージ・ファイルおよびトレース・フ
ァイル内に取り込まれたメッセージも生成されます。
メッセージを生成したコンポーネントをすべて特定できるわけではありません。メッセージの理解に役立つ
ように、 75 ページの表 8 にログ・ファイルおよびトレース・ファイルに表示される可能性のあるプレフィ
ックス (すべての Tivoli 管理サービス・コンポーネントおよび OMEGAMON XE モニター・エージェン
トに対応) をリストしています。
構成ツールを使用して Tivoli Enterprise Monitoring Server on z/OS に
トレース・レベルを設定する
構成ツールを使用して モニター・サーバー on z/OS を構成する場合、「拡張」パネルで、収集されるトレ
ース情報のレベルを指定することができます。
---------------------- SPECIFY ADVANCED CONFIGURATION VALUES ------------------COMMAND ===>
Enable Web Services SOAP Server
Enable startup console messages
Enable communications trace
Enable storage detail logging
Storage detail logging: Hours
Flush VSAM buffers:
Hours
Virtual IP Address (VIPA) type
Minimum extended storage
Maximum storage request size
Language locale
==> 1
==>
==>
==>
==>
==>
==>
==>
==>
==>
Persistent datastore parameters:
Maintenance procedure prefix
Datastore file high-level prefix
Volume ==> PRI160
Storclas
Unit
==> 3390
Mgmtclas
Enter=Next
F1=Help
F3=Back
Y (Y, N)
Y (Y, N)
N (Y, N, D, M, A)
Y (Y, N)
0 (0-24) Minutes ==> 60 (0-60)
0 (0-24) Minutes ==> 30 (0-60)
N (S=Static, D=Dynamic, N=None)
150000 K
16 (Primary) ==> 23 (Extended)
(Press F1=Help for a list of codes)
==> KPDPROC
==> ABENF.HLPLX.NV.RTE1
==>
==>
F10=CMS List
図 3. 構成ツールの「拡張構成値の指定 (Specify Advanced Configuration Values)」パネル
以下の値は z/OS のモニター・サーバーのロギングとトレースに影響します。
第 2 章 問題の原因の判別
23
始動コンソール・メッセージを使用可能にする (Enable startup console messages)
TEMS が初期化を終了する時刻を示すために、コンソールに SYSLOG メッセージを表示する必要
がある場合、このパラメーターを Y に設定します。このメッセージは自動化スクリプトで使用で
きます。KO4SRV032 および KDSMA001 TEMS 自動化メッセージ ID の収集方法の詳細説明は、
ご使用の製品サイトの自動化パッケージを参照してください。デフォルトは Yです。
通信トレースを有効にする (Enable communications trace)
&hilev.HLPLX.NV.RTE1.RKANPARUU(KDSENV) メンバーで、指定変更設定として
KDC_DEBUG=Y とする必要がある場合、このパラメーターを Y に設定します。それ以外の場
合、デフォルト設定 KDC_DEBUG=N が使用されます。このデフォルト・パラメーターは、最小限
の要約形式を使用して通信の問題を報告するようにデータ通信層に指示します。このパラメーター
は安定した実動アプリケーションに使用されることを目的としています。デフォルトの
KDC_DEBUG=N は、起きる可能性のあるタイムアウト条件を診断する要約情報のほかに、標準の
RAS1 トレース・データを TEMS RKLVLOG に生成することに注意してください。
以下の設定値はデータ通信上の問題を報告します。
v KDC_DEBUG=N: 最小限のトレース (デフォルト)
v KDC_DEBUG=Y: フル・パッケージのトレース
v KDC_DEBUG=D: KDC_DEBUG=Y と STATE & FLOW トレースの組み合わせ
v KDC_DEBUG=M: KDC_DEBUG=D と INPUT & OUTPUT HELPs トレースの組み合わせ
v KDC_DEBUG=A: KDC_DEBUG=M とすべての形式のトレースの組み合わせ
KDC_DEBUG=A は、IBM ソフトウェア・サポートの担当者からの要求がない限り設定しないでく
ださい。
ストレージ詳細ロギングを使用可能にする (Enable storage detail logging)
このパラメーターを Y に設定すると、ストレージ割り振り詳細ロギングが使用可能になります。
ストレージ詳細コマンド出力を使用して、TEMS アドレス・スペース内のストレージ使用状況を分
析することができます。Y を指定すると &hilev.HLPLX.NV.RTE1.RKANCMDU(KDSSTART) に 2
番目の EVERY コマンドが生成されます。
ストレージ詳細ロギングを使用不可にするには、このパラメーターを N に設定します。これによ
り 2 番目の EVERY コマンドがコメントとして生成されます。ストレージ詳細ロギングをさらに
制御するには、CANSDSST 開始済みタスクに次の変更コマンドを動的に発行することもできま
す。
==> /F CANSDSST,STORAGE D
この変更コマンドは、最初使用不可に設定されたストレージ詳細ロギングで TEMS が既に実行さ
れている場合に有用です。変更コマンドを発行すると、TEMS をリサイクルせずにストレージ詳細
ロギングが活動化されます。デフォルトは Yです。
このパラメーターを Y に設定する場合、ストレージ詳細ロギングの回数と、VSAM バッファーを
フラッシュする回数も定義する必要があります。
v ストレージ詳細ロギングの場合、ストレージをモニターするインターバルを設定します。インタ
ーバルの値は 2 番目の EVERY コマンドの一部として &hilev.HLPLX.NV.RTE1.RKANCMDU
(KDSSTART) に書き込まれます。デフォルトは 0 時間 (hh) 60 分 (mm) です。
v Flush VSAM バッファーの場合、すべての保留された VSAM を強制的に DASD に書き込むイ
ンターバルを設定します。インターバルの値はコマンドの一部として
&hilev.HLPLX.NV.RTE1.RKANCMDU(KDSSTART) に書き込まれます。デフォルトは 0 時間
(hh) 30 分 (mm) です。
24
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
このパネルの値の詳細については、「IBM Tivoli Enterprise Monitoring サーバー z/OS 版の構成」を参照し
てください。
ソフトウェア・サポートに送付する z/OS ログを収集する
モニター・サーバーが z/OS にある場合、オンラインでログを見るだけでなく、ログをファイルに保存する
こともできます。
ログをファイルに保存するには、以下の作業の実行方法を知っておく必要があります。
v 『z/OS ログの内容を保存する』
v
26 ページの『1 つの RKLVLOG の停止と別の RKLVLOG の開始』
z/OS ログの内容を保存する
RKLVLOG などの z/OS ログ内の情報を保存するには、TSO の一部であるシステム表示/検索機能 (SDSF)
を使用します。この例では、以下の手順に従い SDSF を使用して、任意の実行中タスクに関連した
RKLVLOG を収集します。
1. ISPF から、=s.st 2 オプション (RKLVLOG の場合、このオプションは異なる場合がある) を使用して
SDSF オプションを選択します。
2. コマンド行に次のコマンドを入力します。
st taskname
ここで、taskname は、ログを表示して収集しようとしているプロシージャーの名前です。例えば、コマ
ンド行に st cansn3 と入力すると IBM Tivoli OMEGAMON XE for Mainframe Networks エージェン
ト・ジョブを表示することができます。
3. SDSF 画面から、? を開始済みタスク名の横に入力して、以下のように出力ファイルのリストを表示し
ます。例えば、前述のサンプル cansn3 タスクの出力ファイルの場合は次のようになります。
JESMSGLG
JESJCL
JESYSMSG
SYSTSPRT
SYSPRINT
RKLVLOG
RKLVSNAP
RKPDLOG
KN3ANMON
KN3ACTCS
JES2
JES2
JES2
CANSN3
CANSN3
CANSN3
CANSN3
CANSN3
CANSN3
CANSN3
4. このジョブに対する RKLVLOG をデータ・セットにプリントするには、s を RKLVLOG 出力ファイル
の隣に入力します。次に、SDSF のコマンド行に次のコマンドを入力します。
print d
Enter を押します。 d は、ファイルをデータ・セットにプリントする必要があることを意味していま
す。
5. これにより、 26 ページの図 4 のようなパネルが表示されます。
第 2 章 問題の原因の判別
25
COMMAND INPUT ===>
SCROLL ===> CSR
Data set name ===> ’USER1.NMP181.D26033.CANSON.SYSLOG’
Member to use ===>
Disposition
===> NEW
(OLD, NEW, SHR, MOD)
If the data set is to be created, specify the following.
Volume serial will be used to locate existing data sets if specified.
Management class
===>
Storage class
===>
Volume serial
===>
Device type
===>
Data class
===>
Space units
===> TRKS
Primary quantity
===> 5
Secondary quantity ===> 5
Directory blocks
===> 0
Record format
===> VBA
Record length
===> 240
Block size
===> 3120
* Only one of these fields may be
(Blank for default management class)
(Blank for default storage class)
(Blank for authorized default volume)
(Generic unit or device address)
(Blank for default data class)
(BLKS, TRKS, CYLS, BY, KB, or MB)
(In above units)
(In above units)
(Zero for sequential data set)
*
*
specified
図 4. データベース・パネルへの SDSF プリント
このパネルで、プリント対象のファイルのデータ・セット名と特性を入力して、Enter (キー) を押しま
す。
6. RKLVLOG 出力ファイルに戻ります。コマンド行で、ファイル全体を含めるように範囲を入力して、プ
リントする行数を次のように指定します。
print 1 99999999
次に Enter (キー) を押します。パネル右上隅のメッセージで、プリントされた行数が表示されます。
7. SDSF コマンド行に print close と入力してファイルを閉じます。これでログがステップ 5 (25 ペー
ジ) で指定されたデータ・セットに保存されました。
SDSF コマンドの詳細については、「z/OS SDSF オペレーションおよびカスタマイズ」 (SA88-8610) を参
照してください。
1 つの RKLVLOG の停止と別の RKLVLOG の開始
問題を再現してそれをIBM ソフトウェア・サポートに送付する際、z/OS MODIFY コマンドを使用し、現行
の RKLVLOG スプール・データ・セットを閉じて、新規データ・セットを開くことができます。このコマ
ンドは z/OS コンソールから発行されます。TLVLOG コマンドは RKLVLOG への情報の記録を管理しま
す。このコマンドの構文と使用方法は次のとおりです。
MODIFY stcname , TLVLOG SWITCH
, CLASS= class
, COPIES= copies
, DEST= dest
, FCB= fcb
, FORM= form
NO
, MAXLINES= maxlines
HOLD=
YES
, UCS= ucs
, USER= user
, WTRNAME= wtrname
値の説明:
26
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
SWITCH
現行値を使用して動的に新規 RKLVLOG ファイルを割り当て、新規ファイルに記録を開始し、JES
による処理のために現行 RKLVLOG ファイルをリリースして、そのファイルを閉じるキーワード
です。
class
1 文字の JES SYSOUT クラスです。CLASS=A は ITMS:Engine の開始値です。
copies
コピー・カウントです。有効な範囲は 1 から 254 です。COPIES=1 が開始値です。
注: JES2 では 255 を指定可能ですが、JES3 では 254 のみ指定可能です。
dest
1 から 8 文字の JES SYSOUT 宛先です。DEST=() が開始値です。
fcb
1 から 4 文字の FCB 名です。FCB=() が開始値です。
form
1 から 4 文字の形式名です。FORM=() が開始値です。
hold
スピンオフ時に、SYSOUT を JES のオペレーター保留状態にするかどうかを決定します。 YES
(オペレーター保留が必要) または NO を指定します。HOLD=NO が始動値です。
注: HOLD=YES を指定した場合、JES で処理する SYSOUT データ・セットに適切な JES リリー
ス・コマンドを発行する必要があります。
maxlines
RKLVLOG に書き込む行の最大数 (1,000 単位。例えば、MAXLINES=2 は最大数 2000 行を表し
ます。) 有効範囲は 0 から 16000 (1600 万行) です。この数に達した時点で、現行の RKLVLOG
が閉じて、新規 RKLVLOG が割り当てられ、自動 TLVLOG SWITCH が実行されます。指定した
値が 0 であれば、最大数はありません。ログ・ファイルを切り換えるには、手動で TLVLOG
SWITCH を入力する必要があります。MAXLINES=0 は開始値です。
注: 他の値とは異なり、MAXLINES は即座に有効になります。新規の MAXLINES 値が、現行の
RKLVLOG に既に書き込まれた行数よりも少ない場合、切り替えは直ちに実行されます。
ucs
1 から 4 文字の UCS 名です。UCS=() が開始値です。
user
1 から 8 文字のユーザー ID で、ここに SYSOUT がスプールされます。DEST がブランクであ
れば無視されます。USER=() が開始値です。
wtrname
1 から 8 文字の外部書き出しプログラム名です。WTRNAME=() が開始値です。
使用上の注意:
1. TLVLOG コマンドは、指定したキーワードに応じて最大 3 つの機能を実行します。3 つの機能をすべて
選択したとすると、それらは以下の順序で実行されます。
a. 動的割り振り値を更新する。MAXLINES を除き、これらの値は次の動的割り振りが実行されるとき
に使用されます。コマンドで値がコード化されるたびに、その値は更新されます。
b. 現行の動的割り振り値をリストする。これは常時行われます。
c. RKLVLOG を切り替える。これは、コマンドで SWITCH が指定される場合のみ、実行されます。
注: 同じコマンドを指定して値を更新し、切り替えを要求することができます。最初に値が更新され、
次に切り替えが実行されます。
2. MVS™ SYSLOG 処理と同様、一定数のレコードが RKLVLOG に書き込まれた後で、RKLVLOG は自
動的に閉じます。詳しくは、MAXLINES キーワードを参照してください。
3. ITMS:Engine アドレス・スペースが始動したら自動的に RKLVLOG が切り替わるようにセットアップ
するには、次のコマンドを RKANCMD 開始 CLIST に追加します。
第 2 章 問題の原因の判別
27
TLVLOG MAXLINES=nnn
このコマンドにより、nnn 千行が書き込まれると、RKLVLOG が自動的に閉じられて JES にリリース
されます。必要に応じて、このコマンドにインストール先に依存するその他の値 (例えば、CLASS) を
追加できます。
4. RKLVLOG には多数の診断メッセージが記録されます。RKLVLOG が自動的にスピンオフするように
設定するか、または明示的に RKLVLOG を切り換える場合で、問題解決に SYSOUT ファイルが必要
となる際には、少なくとも実行される ITMS:Engine が有効な間はその SYSOUT ファイルが維持される
ことを確認する必要があります。
5. 問題が発生した後で TLVLOG SWITCH コマンドを発行することをお勧めします。これにより問題に関連す
る RKLVLOG データが、別のスプール・データ・セットへスピンオフされます。このスプール・デー
タ・セットは、ITMS:Engine の標準問題文書の一部として組み込むことができます。事前にスピンオフ
されたすべての RKLVLOG ファイルが組み込まれていることを確認してください。
6. RKLVLOG は標準の IBM データ管理ルーチンで管理されるため、レコードは書き込まれる前にバッフ
ァーに入ります。SDSF などの製品を使用して現在アクティブな RKLVLOG を表示している場合は、
最新のメッセージは表示されません。FLUSH TLVLOG コマンドを発行して現在のデータ管理バッファーが
強制的に書き込まれるようにします。この目的で現行の RKLVLOG をスピンオフするために TLVLOG
SWITCH を使用しないでください。これを行うと、RKLVLOG に記録されたメッセージが不必要にフラ
グメント化されます。
7. 明示的にゼロ以外の MAXLINES 値を設定しない限り、RKLVLOG は自動的には切り替わりません。
8. RKLVLOG への書き込み時にエラーが発生した場合、ITMS:Engine はメッセージを発行し、RKLVLOG
による記録を使用不可にします。ただし、VIEWLOG およびすべてのアクティブなオペレーター・イン
ターフェースへのメッセージの書き込みは続行されます。エラーによっては、切り替え要求を発行する
と RKLVLOG を再開できることもあります。
以下はこのコマンドの使用例です。
1. 現行 RKLVLOG 宛先および値をリストするには次のように入力します。
tlvlog
2. クラス X および宛先 SYSPROG をデフォルトの SYSOUT 属性とし、最大行数を 20,000 として設定
するには次のように入力します。
tlvlog class=x dest=sysprog maxlines=20
3. 新規 RKLVLOG に切り替えるには次のように入力します。
tlvlog switch
ログ・バッファーをフラッシュする:
TLVLOG が切り換えられた後にエコー・コマンドを発行すると、ログ・バッファーがフラッシュされて、
新規メッセージが必ず新規 RKLVLOG に書き込まれるようになります。ECHO コマンドは、入力された任
意のテキストを画面に戻してエコー出力します。ECHO コマンドの構文は以下のとおりです。
ECHO
string
ここで、
string
ECHO コマンドを入力したオペレーター画面にエコー・バックされる文字ストリングです。
使用上の注意:
28
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
1. ECHO を使用して、ITMS:Engine オペレーター機能が適切に機能していることを確認し、バッファーに
入れられたすべてのメッセージがログに強制的に書き込まれるようにしてください。
2. ECHO の後でも、ログ出力が JES3 システムで表示されないことがあります。これは明らかに JES3 が
スプール・バッファーを管理する方法によるものです。
3. 先行ブランクを保持しない場合は、string を単一引用符で囲む必要はありません。
Log and Trace Analyzer ツールの使用方法
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Tivoli Management Services には、ログ・ファイルの表示、分析、および相関に役立つ Log and Trace
Analyzer ツールが含まれています。Log and Trace Analyzer を使用して、複数のイベント・ログとエラ
ー・ログを同期して評価することができます。このツールを使用すれば、共通ベース・イベント形式でのデ
ータのコンシューム、および専門化されたデータの視覚化および分析機能によって、多層システム内の問題
をより早く簡単にデバッグして解決することができます。
Log and Trace Analyzer ツールは、図 5 の「イベント詳細 (Event Details)」ワークスペースの一部として
表示される Tivoli Enterprise Portal「イベント・ツール (Event Tools)」ビューから起動します。
図 5. Tivoli Enterprise Portal のイベント詳細 (Event Details) ワークスペース
Log and Trace Analyzer ツールを使用して、ポータル・サーバーから、モニター・サーバーから、または
z/OS 上で稼働する OMEGAMON XE モニター・エージェントの RKLVLOG から、ログを表示できま
す。
第 2 章 問題の原因の判別
29
その他の問題解決情報のソース
追加の問題解決ヘルプについては以下のリソースを参照してください。
v 次の Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux の製品サポート Web ページ。
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|
http://www.ibm.com/support/entry/portal/Overview/Software/Tivoli/
Tivoli_OMEGAMON_XE_on_z~VM_and_Linux
この Web ページのトピックの中には、特に技術情報と APAR へのリンクがあります。
v
85 ページの『サポート情報』、トラブルシューティングおよび問題解決をサポートするその他のソース
についての付録。
30
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
第 3 章 インストールと構成のトラブルシューティング
本章では、このモニター・エージェントのインストールと構成に関連する可能性のある問題を記載していま
す。インストールについての説明は、「IBM Tivoli Monitoring: インストールおよび設定ガイド」を参照し
てください。構成の説明については、「IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux 計画と構成のガイ
ド」を参照してください。
コマンド・プロセッサーを使用すると、Tivoli Enterprise Portal から z/VM へアクション実行コマンドを送
信できます。コマンド・プロセッサーのファイルが入っている磁気テープについては、プログラム・ディレ
クトリーを参照してください。
VM 上での Performance Toolkit のインストール方法については、その製品の『プログラム・ディレクトリ
ー』を参照してください。「z/VM: Performance Toolkit ガイド」および「z/VM: Performance Toolkit リファ
レンス」も参照してください。
さらに、Performance Toolkit および Performance Toolkit に対する最新の機能拡張に関する情報について
は、これらがこのモニター用エージェントに関連する場合、以下の Web アドレスでもアクセスすることが
できます。
http://www.vm.ibm.com/related/perfkit/pksegout.html.
モニター・エージェントの基本バージョン (4.1.0) の実行
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OMEGAMON XE on z/VM and Linux モニター・エージェントの基本バージョン (4.1.0) を実行している
場合は、バージョン 4.3 を再インストールする前にモニター・エージェントの基本バージョンをアンイン
ストールする必要があります。このモニター・エージェント用のアプリケーション・サポートを、モニタ
ー・サーバー上 (ハブとリモート・モニター・サーバーの両方)、ポータル・サーバー上、および Tivoli
Enterprise Portal デスクトップ・クライアント上で、必ずアンインストールしてください。
OMEGAMON XE on z/VM and Linux モニター・エージェントの基本バージョン (4.1.0) をアンインスト
ールする場合、以下を行います。
1. コマンド・プロンプトから、以下のコマンドを実行して適切な /bin ディレクトリーに変わります。
cd ITMinstall_dir/bin
ここで、 ITMinstall_dir は IBM TivoliMonitoring のホーム・ディレクトリーに対するパスです。
2. 次のコマンドを実行します。
./uninstall.sh
製品コードの番号付きリスト、アーキテクチャー・コード、バージョンとリリース番号、および製品タ
イトルが、すべてのインストールされる製品に対して表示されます。
3. このモニター・エージェントに対する製品コードを入力します (vl)。
4. モニター・エージェントに対するアプリケーション・サポートのアンインストールを開始し、次にモニ
ター・エージェントを再インストールしてから、モニター・エージェントに対するアプリケーション・
サポートのインストールと使用可能化を行います。ご使用のプラットフォーム上で、アプリケーショ
ン・サポートのインストールと使用可能化を行うための手順、および共有テクノロジー・コンポーネン
© Copyright IBM Corp. 2006, 2013
31
トに対するアプリケーション・サポートをアンインストールする手順については、「IBM Tivoli
Monitoring インストールおよび設定ガイド」を参照してください。
Red Hat Enterprise Linux 5 上で IBM Tivoli Monitoring をインストー
ルするときに、エラー・メッセージ「KCI1235E terminating ... problem
with starting Java Virtual Machine」が表示された場合
Red Hat Enterprise Linux 5 上で、SELinux を「permissive」または「disabled」モードに設定して IBM
Tivoli Monitoring をインストールしようとした場合、システムのリブートの直後に、エラー・メッセージ
「KCI1235E terminating ... problem with starting Java Virtual Machine」がライセンス表示前のインストール
の開始時点で表示された場合は、prelink -a コマンドを実行して、その問題の解決を試みてください。
Tivoli Monitoring Agent for Linux OS が始動に失敗する
Tivoli Monitoring Agent for Linux OS が、以下のオペレーティング・システム上での始動に失敗します。
v Red Hat Enterprise Linux 4 (64 ビット・ゲスト)
v SUSE Linux Enterprise Server 10 for System z (64 ビット・ゲスト)
GSKit での障害により、モニター・エージェントの初期化を行うことができません。この問題の次善策に
ついては IBM ソフトウェア・サポートに連絡してください。
アクション実行コマンドがコマンド・プロセッサーに送信されない
z/VM オペレーティング・システム上で CP コマンド、CMS コマンド、および REXX 実行可能ファイル
を実行するには、オプションの Tivoli Enterprise Portal のアクション実行機能を使用します。アクション実
行用に定義された CMS ゲストは、専用化され、無人の、切断された仮想マシンとして作動し、この仮想
マシンは、モニター・エージェントから送信されたアクション実行用コマンドを含むメッセージを処理する
ために待ち状態となります。このフィーチャーに対する構成が必要となるのは、Tivoli Enterprise Portal か
ら z/VM オペレーティング・システムにコマンドを発行したい場合です。
sudo (スーパーユーザーが Linux ベースのシステムに対してユーティリティーを実行する) が必要になる
のは、モニター・エージェントが一時的なルート権限で実行して、アクション実行コマンドをコマンド・プ
ロセッサー仮想マシンに送信する場合です。この sudo ユーティリティーは、モニター・エージェントを実
行する Linux ゲスト上で使用可能で、かつ、構成されている必要があります。sudo ユーティリティーは通
常、Linux オペレーティング・システムの一部として事前インストールされ、使用可能状態になっていま
す。作業バージョンはどれでも差し支えありません。root ユーザーは、高められた特権を保有し、ファイ
ル変更は何も必要とせずに vmcp を実行できます。非 root ユーザーとして Linux ゲストで稼働する場合
は、以降のセクションを参照してください。
非 root ユーザーとして Linux の下で実行
非 root ユーザーとして Linux の下で稼働する場合、sudo、visudo、および sudoers 用のマニュアル・ペ
ージを参照して、その使用方法を必ず理解してください。以下のセクションでは、非 root ユーザーの名前
は tivoli であると仮定します。お客様が非 root ユーザーに他の名前を付ける場合は、それに従ってコマン
ドを編集します。
注: root ユーザーとして実行している場合、SUSE Linux Enterprise Server 10 for System z または for Red
Hat Enterprise Linux 5 に対して、ステップ 1 (このセクションで説明) を行う必要があります。
32
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
アクション実行コマンドの使用可能化について詳しくは、「IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and
Linux 計画と構成のガイド」を参照してください。
|
SUSE Linux Enterprise Server for System z 9 の場合
このモニター・エージェントをインストールした Linux システム上で、 /etc/sudoers という名前のファイ
ルを変更します。これを行うには、このユーザーが root として実行することを許可するコマンドを指定し
て、エントリーを追加します。visudo のみを使用して、以下のコマンドを追加することにより /etc/sudoers
ファイルを編集します。
tivoli ALL=NOPASSWD:/usr/bin/vmcp
|
SUSE Linux Enterprise Server for System z 10 以降の場合
このモニター・エージェントをインストールした Linux システム上で、以下のステップを行います。
1. vl.ini ファイルを変更する。このファイルは、ITMinstall_dir/config ディレクトリーにあります。ここ
で、ITMinstall_dir は IBM Tivoli Monitoring をインストールしたディレクトリーです。非 root ユーザ
ーに対して PATH= 環境変数を見つけて、以下のステートメントを追加します。
:/sbin
|
|
注: 非 root ユーザーと同様に root ユーザーにもステップ 1 を適用するため、すべての SUSE Linux
Enterprise Server for System z 10 以降のインストールでは、ステップ 1 を実行する必要があります。
2. vl.ini ファイルを変更後、影響されるシステム上でモニター・エージェントの停止と再始動を行いま
す。そのためには、以下のコマンドを発行します。
./itmcmd agent start pc
ここで、pc は、始動対象のエージェントの製品コードです。このモニター・エージェントに対する製品
コードは、vl です。 Tivoli Monitoring Agent for Linux OS に対する製品コードは、lz です。製品コー
ドの完全なリストについては、「IBM Tivoli Monitoring インストールおよび設定ガイド」を参照してく
ださい。
3. root としての実行をこのユーザーが許可されるコマンドを指定するための、Linux ユーザー用のエント
リーを追加して、 /etc/sudoers と呼ばれるファイルを変更します。visudo のみを使用して、以下のコマ
ンドを追加することにより /etc/sudoers ファイルを編集します。
tivoli ALL=NOPASSWD:/sbin/vmcp
Red Hat Enterprise Linux 5 の場合
このモニター・エージェントをインストールした Linux システム上で、以下のステップを行います。
1. vl.ini ファイルを変更する。このファイルは、ITMinstall_dir/config ディレクトリーにあります。ここ
で、ITMinstall_dir は IBM Tivoli Monitoring をインストールしたディレクトリーです。非 root ユーザ
ーに対して PATH= 環境変数を見つけて、以下のステートメントを追加します。
:/sbin
注: 非 root ユーザーの他に root ユーザーにもステップ 1 を適用するため、すべての Red Hat
Enterprise Linux 5 のインストールでは、ステップ 1 を行う必要があります。
2. vl.ini ファイルを変更後、影響されるシステム上でモニター・エージェントの停止と再始動を行いま
す。そのためには、以下のコマンドを発行します。
./itmcmd agent start pc
第 3 章 インストールと構成のトラブルシューティング
33
ここで、pc は、始動対象のエージェントの製品コードです。このモニター・エージェントに対する製品
コードは、vl です。 Tivoli Monitoring Agent for Linux OS に対する製品コードは、lz です。製品コー
ドの完全なリストについては、「IBM Tivoli Monitoring インストールおよび設定ガイド」を参照してく
ださい。
3. root としての実行をこの Linux ユーザーが許可されるコマンドを指定するための、Linux ユーザー用の
エントリーを追加して、/etc/sudoers と呼ばれるファイルを変更します。visudo のみを使用して、以下
のコマンドを追加することにより /etc/sudoers ファイルを編集します。
tivoli ALL=NOPASSWD:/sbin/vmcp
アクション実行コマンドが発行されていることの検証
モニター・エージェントがコマンド・プロセッサーにコマンドを送信していることを検証するには、以下の
コマンドを実行します。
sudo vmcp smsg <userID> <TEP userID> cmd=<name of the command>
ここで、
v userID = コマンド・プロセッサーが稼働している CMS ゲストのユーザー ID。
v TEP user ID = Tivoli Enterprise Portal でアクション実行コマンドの発行を許可された担当者のユーザー
ID。Tivoli Enterprise Portal のオンライン・ヘルプを参照して、許可の割り当て方法を見つけます。
v name of the command = コマンド・プロセッサーに実行させたいコマンドの ID。
注: このコマンド形式は、smsg を使用しているか、msg を使用しているかによって異なります。モニタ
ー・エージェントのインストール時にどのメッセージ・タイプを使用しているかを指定済みと思われます。
詳しくは、「IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux 計画と構成のガイド」を参照してください。
非 root ユーザーとして Linux の下で実行中に、モニター・エージェント
のインストール時にエラー・メッセージが表示される
Linux の下で非 root ユーザーとして実行中の場合、以下のメッセージがこのモニター・エージェントのイ
ンストールと構成時に表示されます。
Info - TO update auto restart script, you have to enter root password:
ERROR - rexec facility is not available on host vmlnx10. Unable to update auto restart script as root
このエラー・メッセージの意味は、システムが自動再始動スクリプトを更新できないということです。自動
再始動スクリプトを使用すると、エージェントがシステム初期化時に自動的に始動できるようになります。
自動再始動スクリプトを実行するには、root 権限が必要です。エージェントがシステム初期化時に自動的
に始動するようにさせたい場合は、 32 ページの『非 root ユーザーとして Linux の下で実行』に概説され
た手順 (root ユーザーとして実行するための一時的な権限を与える手順) を行います。システムの初期化時
にエージェントに自動的な始動をさせたくない場合、ルート・パスワードの入力を要求された時点で、
Enter を押します。
Java プラグイン・キャッシュのクリア
Tivoli Enterprise Portal をブラウザー・モードで使用し、かつ、このモニター・エージェントの新規リリー
スまたはフィックスパックにマイグレーション済みの場合、新規ワークスペースでデータを表示するときに
問題が発生する可能性があります。この理由は、ブラウザー・クライアント用の Java プラグイン・キャッ
シュを、あるリリースと次のリリースとの間でクリアする必要があるからです。Java プラグイン・キャッ
シュをクリアすると、旧バージョンの Tivoli Enterprise Portal JAR ファイルが除去されて、例外メッセー
34
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
ジが表示されなくなります。ブラウザー・クライアントのインストールと使用方法については、「IBM
Tivoli Monitoring インストールおよび設定ガイド」を参照してください。
Java プラグイン・キャッシュをクリアするには、以下のステップを行います。
1. Windows の「スタート」ボタンから、「コントロール パネル」を選択します。
2. 「Java 用の IBM コントロール・パネル (IBM Control Panel for Java)」アイコンをダブルクリック
して、Java プラグイン・コントロール・パネルを表示します。
3. 「Cache (キャッシュ)」タブを選択します。
4. 「Clear (クリア)」ボタンをクリックし、「適用 (Apply)」をクリックします。
5. 大部分の環境でパフォーマンスを向上するには、「Size (サイズ)」を「Unlimited (無制限)」に設定しま
す。
6. キャッシュ・サイズを変更済みの場合は、「Apply (適用)」ボタンをクリックします。
7. 「Java プラグイン・コントロール・パネル (Java Plug-In Control Panel)」を閉じます。
8. ブラウザーの停止と再始動を行います。
SR タイプの読み取り専用アクセスを指定して定義された DCSS
デフォルト DCSS (PERFOUT と呼ばれる) では、z/VM、V5.3 およびそれ以降で Performance Toolkit が提
供されています。PERFOUT では、SN (共有読み取り/書き込みアクセス、データ保存なし) アクセスが提
供されます。
お客様自身の DCSS が作成済みであり、かつ、仮想マシン・アクセスの SR (共有読み取り専用) タイプを
指定してその DCSS を定義済みの場合、DCSS 用のデータ収集が Performance Toolkit で開始されると、
Performance Toolkit は保護例外とプログラム・チェックでアベンドします。このモニター・エージェント
の場合、SN (共有読み取り/書き込みアクセス権限、データ保存なし) または SW (共有読み取り/書き込み
アクセス権限) のいずれかを使用します。SN を使用するとオーバーヘッドは少なくなります。追加オプシ
ョンについては、「z/VM: CP コマンドおよびユーティリティー リファレンス」に記載されています。
DCSS が SR アクセスで定義された場合、以下のステップを実行してアクセス権限を変更してください。
1. DCSS を削除します。
重要: 前と同じ名前で DCSS の新規コピーが保存されると、1 つ以上の仮想マシンが DCSS に接続し
ている限り、その DCSS の旧バージョンは保留パージ状態に保たれます。新規 DCSS を定義する前
に、旧バージョンの DCSS が実際に削除されており、使用されていないことを確認する必要がありま
す。そうしないと、Performance Toolkit が書き込む先の DCSS インスタンスと、モニター・エージェ
ントが読み取る DCSS インスタンスが別々のものになります。Performance Toolkit は機能し DCSS に
書き込んでいるように見えますが、エージェントは最終的に Performance Toolkit が機能していないこ
とを報告します。
2. 適切なタイプの仮想マシン・アクセス権限 ((SN) 共有読み取り/書き込みアクセス権限、データ保存な
し) または SW (共有読み取り/書き込みアクセス権限) のいずれかを使用して、DCSS を再定義しま
す。詳しくは、「IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux 計画と構成のガイド」を参照してく
ださい。「z/VM: Performance Toolkit リファレンス」も参照してください。
第 3 章 インストールと構成のトラブルシューティング
35
DCSS を定義する手順の例
このモニター・エージェントで表示されるデータは、z/VM オペレーティング・システムから持ってこられ
ます。このデータは、Performance Toolkit 出力フォーマッターにより DCSS に書き込まれます。デフォル
ト DCSS (PERFOUT と呼ばれる) は、z/VM バージョン 5.3 およびそれ以降では Performance Toolkit に
付属しています。PERFOUT は、事前定義された場所と、ほとんどのインストールにとって十分なサイズを
指定して、出荷されます。既存の DCSS がある場合、FCXSEGSZ と呼ばれる REXX 実行可能プログラム
(この実行可能プログラムに Performance Toolkit が備わっている) を使用して、現在使用中の DCSS がお
客様環境のニーズに合わせるために十分な大きさであるかどうかを判別します。
Performance Toolkit では、FCONTROL MONCOLL サブコマンドの SEGOUT オプションを使用して、デ
ータ収集を開始します。このデータの保持に使用する DCSS の名前を、このコマンド上で指定する必要が
あります。Linux 上でのエージェント構成時に DCSS 名を入力するようにプロンプトが出されます。DCSS
のデフォルト名の使用を決定する場合、PERFOUT と入力します。 FCONTROL MONCOLL SEGOUT コ
マンド上で使用される名前は、エージェントの構成時に指定した名前と一致する必要があります。
このセクションでは、お客様自身の DCSS を作成することを決定したり、DCSS の定義で問題が起きたり
した場合に、簡単な解説と、DCSS の定義例を記載しています。詳しい情報は、「IBM Tivoli OMEGAMON
XE on z/VM and Linux 計画と構成のガイド」を参照してください。
PERFOUT のデフォルト名を使用するか、または独自の名前に置き換えて SEGOUT オプション用に使用す
ることができます。このセクションでは、OMEGAOUT という名前を使って、お客様自身の DCSS の定義
用のサンプル手順を記載しています。
Performance Toolkit および Performance Toolkit に対する最新の機能拡張に関する情報については、それら
がこのモニター・エージェントに関連する場合は、次の Web アドレスにアクセスしてください。
http://www.vm.ibm.com/related/perfkit/pksegout.html
既存セグメントの場所を特定する
パフォーマンス・モニターおよび CMS で使用されている既存セグメントの場所を検索します。既存セグ
メントには通常、MONDCSS および CMS という名前が付いています。ご使用のシステムでこれらの名前
が使用されていない場合、システムの保守担当者に問い合わせてください。
Performance Toolkit を実行するユーザー ID で、以下のステップを実行します。
1. コマンド QUERY NSS MAP を発行します。
2. MONDCSS および CMS をリストしている行の結果出力を確認します。この出力は以下の例のように表
示されます。
FILE FILENAME FILETYPE MINSIZE BEGPAG ENDPAG
5412 MONDCSS CPDCSS
N/A
03100 03FFF
.
.
6395 CMS
NSS
0000256K 00000 0000D
00020 00023
00F00 013FF
TYPE CL #USERS PARMREGS VMGROUP
SC R 00007
N/A
N/A
EW
EW
SR
A
00002
00-15
NO
第 5 列と 6 列は、既に定義されたセグメント用に 16 進形式での開始と終了の 4K ページを示しま
す。
この例では、MONDCSS セグメントの開始ページは x3100 であり、終了ページは x3FFF です。これは
保管場所 49MB から 64MB に対応します。CMS の場合、3 つのセグメントに分かれています。2 つ
36
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
は低ストレージを使用し、1 つは 15M から 20MB を使用します。DCSS が既存のセグメント (特に、
MONDCSS セグメントと CMS セグメント) にオーバーラップしないことを確認する必要があります。
DCSS のサイズを見積もる
製品提供の PERFOUT DCSS は、お客様環境のニーズに適合するだけの十分な大きさがあるものと考えら
れます。お客さま自身の DCSS を作成する場合、必要とされる DCSS の概算サイズを決定する必要があり
ます。この概算は、使用中のデバイス数、システムにアクセスするユーザー数、およびモニター対象の項目
数に基づいて行われます。通常では、少なくとも 6 MB の DCSS、または 16 進数で 1536 ページのスト
レージが、中小規模のサイズのシステムにとって十分な大きさとなります。
お客様自身の DCSS を作成する場合、または PERFOUT を変更する必要がある場合は、お客様が必要と思
うよりも大きな DCSS サイズを指定してください。そうすると、お客様の要件が変わった場合でも、セグ
メントを再定義する必要がありません。以下の例で定義されたセグメントは、6 MB のサイズです。
お客様の環境におけるニーズを決定するための FCXSEGSZ EXEC の使用方法についての説明は、「IBM
Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux 計画と構成のガイド」を参照してください。
DCSS の場所を決定する
DCSS の常駐場所を決定します。MONDCSS セグメント、CMS セグメント、または他のどのセグメント
(Performance Toolkit ユーザー ID または Linux ゲストが使用するセグメント) とも競合しなければ、どの
場所でもかまいません。DCSS が OMEGAMON XE on z/VM and Linux エージェントが実行されている
Linux ゲストにアクセス可能でなければなりません。
Linux システムの仮想メモリー上に置くことが最も簡単な方法です。例えば、Linux ゲストが 256 MB で
構成されている場合、DCSS を 258 M と 264 M の間に置きます。Linux ゲストは 256 MB のストレー
ジしか持っていませんが、Linux アドレス範囲を拡張して DCSS メモリーを包含することができま
す。/etc/zipl.conf ファイルを変更してアドレス範囲を拡張します。 38 ページの『Linux アドレス範囲を拡
張する』 を参照してください。
注: アドレス範囲の拡張時に、SUSE Linux Enterprise Server 10 for System z を使用する場合、または
Red Hat Enterprise Linux 5 を使用する場合は、 mem=<address> コマンドに対して指定した値に 2 メガ
バイトを追加してください。
z/VM 上で DCSS を定義する
DCSS を定義するには次の CP コマンドを発行します (この場合、OMEGAOUT が作成対象の DCSS 名で
す)。
1.
QUERY VIRTUAL STORAGE
仮想マシンにアクセス可能なストレージのサイズを表示します。このコマンドの出力結果を書き留めて
ください (例えば、Storage = 48M)。ステップ 6 で必要となります。
2. DEFSEG OMEGAOUT 10200-107FF SN
258M から 264M の間になるようにセグメントを定義します。この場合、OMEGAOUT が作成対象の
DCSS の名前です。ここで、OMEGAOUT をお客様自身の名前に置き換えることができます。
3. DEF STOR 265M
第 3 章 インストールと構成のトラブルシューティング
37
SAVESEG コマンドでセグメントを保存する前に、仮想マシンがセグメントを収容できるようになって
いる必要があります。状況により、十分なストレージを持つ別のユーザー ID から SAVESEG を発行
することで、ステップ 4 から 7 までをスキップできます。
4. IPL CMS。DEF STOR コマンドの後で、CMS を再 IPL する必要があります。
5. SAVESEG OMEGAOUT
DEFSEG コマンドで指定されたページ範囲領域を保存します。
6. DEF STOR 48M
ステップ 1 の結果を指定します。
7. IPL CMS
Linux アドレス範囲を拡張する
ゲスト・ストレージが下の位置 (アドレス) にある場合、DCSS のアドレス範囲をゲスト・ストレージより
上の位置 (高いアドレス) にできる可能性があります。Linux アドレス範囲を拡張するには、以下の手順を
実行します。
1. root として Linux ゲストにログインします。
2. /etc/zipl.conf ファイルにある [ipl] セクションの parameters 行に、以下のコマンドを追加します。
mem=<address>
ここで、<address> は、DCSS の上限位置と同じかそれより上のアドレスです。上限位置 (終了アドレ
ス) は、 KB 単位または MB 単位で指定可能です。重要:アドレスの後ろには必ずサフィックス K ま
たはサフィックス M を付けてください。
使用例の場合、次のように入力します。
mem=260M
注: SUSE Linux Enterprise Server 10 for System z を使用するインストール済み環境、または Red Hat
Linux Enterprise 5 を使用するインストール済み環境では、 mem=<address> コマンドに対して指定し
た値に 2 メガバイトを追加する必要があります。
3. 次のコマンドを発行します。
zipl
このコマンドは直前の構成変更を保存します。
注意: /etc/zipl.conf ファイルを編集するときは、細心の注意を払ってください。 /etc/zipl.conf ファイル
の編集中にタイプミスを起こすと、Linux システムが使用不可になり、ブート不可になります。
4. Linux ゲストを再 IPL します。
DCSS の場所とサイズの例
ご使用のシステムについての値を計算する際に役立つように、以下の表に DCSS の場所とサイズの例を示
します。
38
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
表 7. DCSS の場所とサイズの例
DEFSEG ステートメント
DCSS 保管場所
仮想ストレージでの DCSS のサイ
ズ
DEFSEG 1000-10FF
16M - 17M
1 MB
DEFSEG 3000-30FF
48M - 49M
1 MB
DEFSEG 10000-103FF
256M - 260M
4 MB
DEFSEG 40000-40FFF
1G - 1.016G
16 MB
DEFSEG 60000-607FF
1.5G - 1.508G
8 MB
DEFSEG 7F800-7FFFF
1.992G - 2G
8 MB
注: DCSS は 2GB 境界よりも上に常駐することはできません。
DCSS でメモリー不足になる
FCXSEGSZ と呼ばれる REXX 実行可能ファイルは、ご使用の環境に必要な DCSS のサイズ計算に使用で
きる便利なツールです。この実行可能ファイルは、CMS が稼働している任意の仮想マシンで実行できま
す。FCXSEGSZ はセグメントを削除せず、またセグメントの定義も行いません。これは単にサイズを計算
するだけです。このツールの呼び出しのために入力データが保存されないので、ツールを呼び出すたびに入
力データが必要となります。
注: PERFOUT DCSS (Performance Toolkit、V5.3 およびそれ以降を提供する) のサイズは事前定義され、大
部分のお客様システム環境の要件に合致するだけの十分な大きさがあります。PERFOUT DCSS を使用する
場合は、FCXSEGSZ を使用する必要はありません。
FCXSEGSZ は Performance Toolkit からの 2 つのデータ・サンプルを保持するのに十分なセグメント・ス
ペースを計算します。これにより、モニター・エージェントには、スペースが再使用される前に最新のサン
プルを処理するための十分な時間が与えられます。Performance Toolkit の初期設定中に、セグメントがほ
ぼ半分に分割され、それぞれが 1 つのサンプル全体を保持します。
サンプル・データを保持するために使用される領域は、サンプルが収集されるときにのみ割り振られます。
レコード・タイプごとに割り振り量が決まっているわけではありません。例えば、あるサンプルの処理中
に、USER データにはセグメントの 14 KB が必要となり、DEVICE データには 24 KB が必要となるかも
しれません。次のサンプルでは、デバイス構成への変更とユーザーの追加で、USER データの場合が 20
KB、DEVICE データの場合が 18 KB になる可能性があります。いずれにしても、 USER データおよび
DEVICE データで合計 38 KB のセグメントが消費されます。
この設計によって、割り振られるセグメントを最も効果的に使用できます。使用可能で収集可能なデータの
すべてを収容するには容量が十分でないセグメントを割り振ることも依然として可能です。例えば、
Performance Toolkit がセグメントの容量不足を検出すると、Performance Toolkit のコンソールに以下のメ
ッセージが表示されます。
FCXXSM774E Insufficient space in SEGOUT segment.
Larger Segment needed.
このエラーが発生すると SEGOUT データ収集は停止します。このときは、DCSS のサイズを拡張した後で
SEGOUT データ収集を手作業で再開する必要があります。このメッセージに関する詳細は、「z/VM:
Performance Toolkit リファレンス」を参照してください。
第 3 章 インストールと構成のトラブルシューティング
39
Performance Toolkit および Performance Toolkit に対する最新の機能拡張に関する情報については、それら
がこのモニター・エージェントに関連する場合は、次の Web アドレスからアクセスすることができます。
http://www.vm.ibm.com/related/perfkit/pksegout.html
注: DCSS のサイズを拡張する場合は、Linux の定義がセグメントの定義と合っていることを確認してくだ
さい。
FCXSEGSZ の使用について詳しくは、「IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux 計画と構成のガ
イド」を参照してください。
z/VM Linux System の下では、ワークスペースはナビゲーター・ツリーに
何もリストされない
モニター・エージェントをインストールした後で、ナビゲーター・ツリーの z/VM Linux システム・ノー
ドの下にワークスペースがまったく表示されない場合、アプリケーション・サポート・ファイルをインスト
ールおよび使用可能にする必要が生じる可能性があります。このモニター・エージェント用のアプリケーシ
ョン・サポートを、適切なプラットフォーム上のモニター・サーバー、ポータル・サーバー、およびデスク
トップ・クライアントに必ずインストールして使用可能にしてください。
Linux および UNIX プラットフォームの場合、各共有技術コンポーネントごとに適切なプラットフォーム
上にアプリケーション・サポートをインストールして使用可能にします。 Linux または UNIX では、
OMEGAMON XE on z/VM and Linux 用のインストール・メディアから install.sh コマンドを実行しま
す。さらに構成手順を続行します。
Windows プラットフォームの場合、モニター・サーバー、ポータル・サーバー、およびデスクトップ・ク
ライアントで、このモニター・エージェントのアプリケーション・サポートをインストールして使用可能に
します。 Windows では、OMEGAMON XE on z/VM and Linux 用のインストール・メディア上で
¥WINDOWS サブディレクトリー内の setup.exe ファイルをダブルクリックして、インストール・ウィザー
ドを立ち上げます。さらに追加の構成手順を続行します。
一般的な共有テクノロジー・コンポーネントにモニター・エージェントのアプリケーション・サポートをイ
ンストールして使用可能化するために必要な手順の詳細については、「IBM Tivoli Monitoring インストー
ルおよび設定ガイド」を参照してください。
| 制約事項: OMEGAMON XE on z/VM and Linux は、自己記述型エージェント機能をはじめとする、Tivoli
| Management Services バージョン 6.2.3 のフル・サポートを提供します。OMEGAMON XE on z/VM モニ
| ター・エージェントの自己記述型機能を使用可能にすることによって、適切なレベルのアプリケーション・
| データが Tivoli Enterprise Monitoring Servers および Tivoli Enterprise Portal Server に確実にインストール
| されるようになります。自己記述機能をアクティブにすると、ランタイム検査によって、更新されたアプリ
| ケーション・データが検査されます。不整合な状態が検出されると、アプリケーション・データは、
| OMEGAMON XE on z/VM エージェントからさまざまなモニター・サーバーに伝搬され、再始動の必要な
| しに自動的に更新されます。ITM 自己記述は、アプリケーション・データを TEP デスクトップに分散で
| きません。アプリケーション・サポート・ファイルを使用して手動で更新する必要があります。
40
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
モニター・エージェントが実行されていないときに、Tivoli Enterprise
Portal が、一部のインスタンスでモニター・エージェントが実行されてい
ることを示す
OMEGAMON XE on z/VM and Linux モニター・エージェントを開始すると、次のメッセージが表示され
ます。
Starting OMEGAMON XE on z/VM and Linux...
OMEGAMON XE on z/VM and Linux started...
このモニター・エージェントが使用する PERFOUT DCSS が、何らかの理由で見つからないか、アクセス
もできない状態でモニター・エージェントを開始すると、上記と同じメッセージが表示されます。ただし、
実際にはモニター・エージェントは実行されていません。モニター・エージェントは PERFOUT DCSS に
アクセスできないと自動的にシャットダウンします。エラー・メッセージ「KVLAL0005E PERFORMANCE
TOOLKIT SHARED SEGMENT, <DCSS_NAME>, IS INVALID」がエージェント・ログに表示された場合
は、その意味は、DCSS の名前が無効であることを示しています。モニター・エージェントは Performance
Toolkit DCSS の名前を取得できました。ただし、そのモニター・エージェントは、DCSS をオープンでき
ないためシャットダウンしました。有効な DCSS 外部名が存在し、モニター・エージェントで定義されて
いることを確認してください。また、Performance Toolkit が適切に構成され、指定された DCSS が更新さ
れていることを確認します。エージェント構成時に DCSS 名を指定していなかった場合 (デフォルト名は
PERFOUT)、その DCSS 名の指定が必要なステップについては、KVLAL0005E に記載されたメッセージの
情報を参照してください。
モニター・エージェントがアクティブであるかどうかを判別するには、モニター・エージェントがインスト
ールされた Linux ゲストで次のコマンドを発行します。
./cinfo -R
cinfo は IBM Tivoli Monitoring に備わっているユーティリティーです。cinfo コマンドの -R オプション
を使用すると、現在実行されているプロセスが表示されます。エージェントがアクティブであれば、このモ
ニター・エージェントの製品コード vl が、実行状況とともに表示されます。cinfo について詳しくは、
「IBM Tivoli Monitoring インストールおよび設定ガイド」を参照してください。
DCSS の定義については、「IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux 計画と構成のガイド」も参照
してください。また、 43 ページの『Performance Toolkit がデータを収集しない』 も参照してください。
第 3 章 インストールと構成のトラブルシューティング
41
42
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
第 4 章 データ収集のトラブルシューティング
モニター・エージェントの最も基本的な役割は、企業におけるシステムとリソースの可用性とパフォーマン
スをモニターすることです。
このセクションでは、OMEGAMON XE on z/VM and Linux モニター・エージェントのデータ収集に関連
する問題について説明します。このセクションではヒストリカル・データ収集で発生する問題についても取
り上げます。問題の原因を特定する場合は必ずログ・ファイルを使用してください。 3 ページの『第 2 章
問題の原因の判別』 を参照してください。
Performance Toolkit がデータを収集しない
Performance Toolkit が、収集したデータによる PERFOUT DCSS の更新を停止した場合、事前定義シチュ
エーション ZVM_Perfkit_Collector_Inactive は例外アラートを出して、Tivoli Enterprise Portal に表示しま
す。
OMEGAMON XE on z/VM and Linux モニター・エージェントでは、このシチュエーションの「コレクタ
ー状況」属性を「非アクティブ」に設定する前に、PERFOUT DCSS を更新せずに、3 つのサンプル間隔を
有効期限切れにすることを許可しています。これにより、Performance Toolkit に一時的エラー状態、また
は処理の遅延から回復するためのいくらかの時間を与えることによって、このシチュエーションが誤って起
動される可能性が最小化されます。このシチュエーションが発生した場合は、直ちに原因を調査してくださ
い。
以下のリストを検討して、構成が完全であることを確認してください。
v モニター・エージェントのログで、問題の特定に役立つ情報を調べます。 13 ページの表 6 を参照してく
ださい。
v Performance Toolkit が実行中であることを確認します。
v モニター・エージェントの状況を調べて、このエージェントが実行されていることを確認します。これ
を行うには、以下のコマンドを発行します。
./cinfo -R
cinfo コマンドの -R オプションを使用すると、現在実行されているプロセスが表示されます。エージェ
ントがアクティブであれば、このモニター・エージェントの製品コード vl が、実行状況とともに表示さ
れます。詳しくは、 41 ページの『モニター・エージェントが実行されていないときに、Tivoli Enterprise
Portal が、一部のインスタンスでモニター・エージェントが実行されていることを示す』を参照してくだ
さい。また、 59 ページの『モニター・エージェントが mkinitrd の実行後に開始しない』 も参照してく
ださい。
v Performance Toolkit がデータを取得するには、z/VM CP モニターが実行中である必要があります。CP
モニターが実行されていない場合は、MONITOR START コマンドを発行してください。
v 必要な CP モニター SAMPLE と EVENT ドメインが有効になっていることを確認してください。詳細
については、「z/VM: CP コマンドおよびユーティリティー リファレンス」を参照してください。
「IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux 計画と構成のガイド」も参照してください。
v Performance Toolkit の画面から、FC MONCOLL SEGOUT QUERY コマンドを発行して、DCSS 内のデ
ータ収集の状況を判別します。FC MONCOLL SEGOUT QUERY コマンドに対する応答が、SEGOUT
データ収集が OFF に設定されていることを示している場合、FC MONCOLL SEGOUT ON コマンド
© Copyright IBM Corp. 2006, 2013
43
を発行して、DCSS 内のデータ収集を開始します。FC MONCOLL サブコマンドの使用法については、
「z/VM: Performance Toolkit リファレンス」を参照してください。
注: FC MONCOLL SEGOUT ON コマンドは、Performance Toolkit 仮想マシンの A ディスクの
FCONX $PROFILE に配置できます。これにより、Performance Toolkit の初期化中に DCSS でデータ収
集が自動的に開始されます。
v このモニター・エージェントが、Performance Toolkit のデータの書き込み先と同じ DCSS からデータを
読み取っていることを確認します。CP コマンド QUERY NSS USERS dcss_name> を使用します。ここ
で、<dcss_name> は、FC MONCOLL SEGOUT QUERY コマンドによって報告された DCSS 名を表し
ます。QUERY NSS コマンドの結果、DCSS を共有している 2 つのユーザー (このモニター・エージェ
ントが実行中の仮想マシン、および Performance Toolkit が実行中の仮想マシン) のみ報告されるはずで
す。
v エラー・メッセージ「KVLAL0005E PERFORMANCE TOOLKIT SHARED SEGMENT, <DCSS_NAME>,
IS INVALID」がエージェント・ログに表示された場合は、その意味は、DCSS の名前が無効であること
を示しています。モニター・エージェントは Performance Toolkit DCSS の名前を取得できました。ただ
し、そのモニター・エージェントは、DCSS をオープンできないためシャットダウンしました。有効な
DCSS 外部名が存在し、モニター・エージェントで定義されていることを確認してください。また、
Performance Toolkit が適切に構成され、指定された DCSS が更新されていることを確認します。エージ
ェント構成時に DCSS 名を指定していなかった場合、その DCSS 名の指定が必要なステップについて
は、に記載されたメッセージ KVLAL005E に関する情報を参照してください。
v Performance Toolkit は、PERFOUT DCSS のサイズを上回ったときにもデータ収集を停止します。DCSS
のサイズを大きくして、更新するのに十分な大きさにします。PERFOUT DCSS のサイズを大きくした
後、Performance Toolkit を再始動します。
Linux で、エージェントが root 以外のユーザーで実行されている場合は、PERFOUT DCSS 装置の所有権
をそのユーザーに変更して、DCSS へのエージェント・アクセスを許可します。例えば、エージェントが
「itmuser」で実行されている場合、次のコマンドを発行します。
chown itmuser /dev/dcssblk0
Performance Toolkit および Performance Toolkit に対する最新の機能拡張に関する情報については、これら
がこのモニター用エージェントに関連する場合は、以下の Web アドレスでアクセスすることができます。
http://www.vm.ibm.com/related/perfkit/pksegout.html
Linux ゲストが、マルチパス・デーモンの原因により、更新された
PERFOUT DCSS データを取得しない
エージェント・ログにエラー・メッセージ KVLAL1045E PERFORMANCE TOOLKIT PROCESSING
TIMED OUT が表示され、3 サンプリング・インターバル後にモニター・エージェントがタイムアウトに
なると、Linux ゲストは PERFOUT DCSS ストレージの更新されたビューを取得しない可能性がありま
す。
マルチパス・デーモンが、このエラー状態の原因となっている可能性があります。
マルチパス・デーモンがインストールされて実行中の場合、このモニター・エージェントが使用する
PERFOUT DCSS に関連した問題を引き起こす可能性があります。このマルチパス・デーモンは、
/dev/dcssblk0 デバイス・オープンを保留することにより、PERFOUT DCSS が更新されないようにしている
可能性があります。マルチパス・サポートが不要な場合は、マルチパス・デーモンを削除するか、または実
行しないように停止します。
44
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
Linux ゲストでインストールされ、実行中のマルチパス・デーモンがあるかどうかを判別するには、以下の
コマンドのいずれかひとつ を実行します。
rpm -qa | grep multipath
ls /etc/multipath.conf
multipath.conf ファイルが一覧表示されない場合は、マルチパス・デーモンがインストールされていない可
能性があります。
マルチパス・デーモンを削除または停止したくない場合は、以下のようにして、マルチパス・デーモン構成
ファイル内の devnode ブラックリスト・エントリーに dcssblk0 または dcssblk* デバイスを追加します。
blacklist {
devnode
"^(ram|raw|loop|fd|md|dm-|sr|scd|st)[0-9]*"
devnode "^hd[a-z][[0-9]*]"
devnode "^cciss!c[0-9]d[0-9]*[p[0-9]*]"
devnode "dasd[a-z]+[0-9]*"
## Don’t multipath dcss block devs else omegamon xe agent
## cat’t get DCSS updates:
devnode "dcss*"
}
tz2bf152:~ # fuser -av /dev/dcssblk0
USER
PID ACCESS COMMAND
/dev/dcssblk0
マルチパス・デーモン構成ファイルの変更後、マルチパス・デーモンを停止および再始動して、その変更を
有効にします。
モニター・エージェントがデータを収集しない問題が継続的に発生する場合、Linux 上で root として、以
下のコマンドを実行します。
od -h AX /dev/dcssblk0 > /tmp/dcssout.log
このコマンドを実行すると、ログ・ファイルが生成されます。IBM サポート用にログ・ファイルを保存し
ておきます。保存されたセグメントの管理方法については、「Saved Segments Planning and
Administration」ガイドを参照してください。
PERFOUT DCSS はデータを収集しているか?
PERFOUT DCSS がデータを収集しているかを検証するには、Performance Toolkit の使用中に以下のステッ
プを実行します。
1. 「CP」と入力して Control Program にアクセスします。
2. PERFOUT DCSS の 16 進数開始アドレスを決定します。例えば、DEFSEG ステートメントが 11000
から 11200 であり、PERFOUT DCSS がストレージ・ロケーション 272M で開始する場合、16 進数開
始アドレスは 11000000 です。通常、DEFSEG ステートメントの最初のパラメーターにゼロを 3 つ追
加して DCSS の開始アドレスを指定します。
3. CP から、次のコマンドを入力します。
d t11000000.100
アドレス 11000070 では、KVLDAPAA が表示され、その後に LPAR 名が続きます。
4. アドレス 11000080 では、タイム・スタンプが表示されます。このタイム・スタンプを書き留めておい
てください。
5. 「b」を入力して Performance Toolkit に戻ります。
第 4 章 データ収集のトラブルシューティング
45
6. 最低 10 分待ってください。CP Monitor サンプルの間隔が 5 分ごとに設定されている場合、2 つのサ
ンプル間隔が経過します。タイム・スタンプが変わっていれば、PERFOUT DCSS はデータを収集して
います。タイム・スタンプが変わっていなければ、PERFOUT DCSS はデータ収集を開始しません。モ
ニター・エージェントが正しい PERFOUT DCSS をポインティングしていることを確認してください。
CP コマンド QUERY NSS USERS dcss_name> を使用します。ここで、<dcss_name> は、FC
MONCOLL SEGOUT QUERY コマンドによって報告された DCSS 名を表します。
z/VM および Linux での DCSS の定義および構成については、「IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM
and Linux 計画と構成のガイド」をよくお読みください。ガイドには以下の重要な手順が掲載されていま
す。
v CP Monitor ドメインを使用可能にする
v DCSS のサイズを見積もる
v z/VM 上に非連続保存セグメント (DCSS) を定義する
v Linux ゲスト上に DCSS デバイス・ドライバーを構成する
v Linux ゲスト上に DCSS デバイス・ドライバーをロードする
v Linux ゲストへ DCSS を追加する
Linux メモリー使用状況、ワークロード・アクティビティー、およびネット
ワーク使用率データを、ワークスペースが表示しない
KVLUserApplData 属性グループに対するデータ収集は、モニター対象の各 Linux ゲスト・システムで有効
にしておく必要があります。
KVLUserApplData 属性グループでは、Linux メモリー使用状況、ワークロード・アクティビティー、およ
びネットワーク使用率データ関する情報が表示されます。この属性グループに対するデータ収集を使用可能
にするには、複数のステップが必要です。このステップの 1 つには、このモニター・エージェントが稼働
する Linux ゲスト上で KVLUserAppldata のデータ収集を開始するためのステップが含まれています。この
ステップの場合、必須アクションの 1 つとして、固有の modprobe コマンドを実行して、appldata モジュ
ールをロードします。
Red Hat Enterprise Linux V.4 を実行中の場合、modprobe コマンドを使用して appldata モジュールをロー
ドする必要がない可能性があります。その理由は、このモジュールが既にカーネル内にビルドされている可
能性があるからです。他のすべてのサポート対象のプラットフォームの場合、modprobe コマンドを実行す
る必要が生じる可能性があります。
appldata モジュールがカーネル内にビルドされているかどうかを判別するには、root として以下のコマンド
を発行します。
modprobe –l appldata*
出力内容が表示されない場合は、appldata モジュールが欠落しているか、あるいはこのモジュールがカーネ
ルにビルドされています。
以下のコマンドを実行して、appldata モジュールが欠落していないことを確認してください。
ls /proc/sys/appldata
このモジュールがカーネルにビルドされている場合は、このモジュールとのインターフェースに使用するフ
ァイルが出力内容に一覧表示されるものと考えられます。特に、リストされた
46
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
appldata_os、appldata_mem、および appldata_net_sum のファイルを調べる必要があります。これらのファイ
ルがリストされていない場合は、appldata モジュールがお客様システム環境から欠落しています。 Linux
ベンダーに連絡して支援を受けてください。
modprobe -l appldata* コマンドの出力内容が以下のテキストに類似している場合は、modprobe コマンドを
使用してこのモジュールをロードする必要があります。
linux-z2xg:~# modprobe –l appldata*
/lib/modules/2.6.16.21-0-8-default/kernel/arch/s390/appldata/appldata_os.ko
/lib/modules/2.6.16.21-0-8-default/kernel/arch/s390/appldata/appldata_mem.ko
/lib/modules/2.6.16.21-0-8-default/kernel/arch/s390/appldata/appldata_net_sum.ko
この出力の意味は、appldata モジュールがお客様の Linux システム環境のカーネルにビルドされていない
ことを示しているので、modprobe コマンドを実行する必要があります。カーネル・バージョン (例えば、
2.6.16.21-0.8) がシステム間で異なっている可能性があることに注意してください。
KVLUserApplData 属性グループに対してデータ収集を使用可能化するために行う、すべての必須ステップ
について詳しくは、「IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux ユーザーズ・ガイド」を参照してく
ださい。また、そのガイドには、このモニター・エージェントのサポート対象のプラットフォームの詳細も
記載されています。KVLUserApplData 属性グループの説明については、「IBM Tivoli OMEGAMON XE on
z/VM and Linux ユーザーズ・ガイド」またはヘルプ・システムも参照してください。
Tivoli Enterprise Portal にデータが表示されない
Tivoli Enterprise Portal のワークスペース上に何もデータが表示されない場合、バージョン 4.1.0 のモニタ
ー・エージェントを実行している可能性があり、Performance Toolkit の非互換バージョンである可能性が
あります。
V4.1.0 バージョンのアンインストール方法の詳細は、 31 ページの『モニター・エージェントの基本バージ
| ョン (4.1.0) の実行』を参照してください。サポートされている z/VM オペレーティング・システムのバー
| ジョンについては、「OMEGAMON XE on z/VM and Linux 計画と構成のガイド」を参照してください。
ヒストリカル・データの収集過多
Summarization and Pruning エージェントは要約データの生成と保管を受け持ちます。また、IBM Tivoli
Data Warehouse に保管された情報に基づきそのデータをプルーニングします。
IBM Tivoli Data Warehouse におけるデータは、ユーザーのエンタープライズのアクティビティーおよび条
件のヒストリカル・レコードです。収集される要約データのサイズは以下の基準により異なります。
v データを収集しているエージェントの数
v エージェントごとに収集されるテーブルの数
v テーブルのサイズ (列の数とサイズ)
v 収集間隔 (例えば、5、10、または 15 分)
プルーニング・データは、古いデータを手動ではなく自動的に削除します。収集されるデータを削減するに
は、IBM Tivoli Data Warehouse から古いデータを定期的にプルーニングしてデータベース表のサイズを制
限します。Summarization and Pruning エージェントがインストールされていれば、構成設定値はデフォル
ト値が設定されます。現行値は「History Collection Configuration」ウィンドウに表示されます。「ヒストリ
ー収集の構成」ウィンドウを使用した構成設定値の変更手順については、「IBM Tivoli Monitoring 管理者
ガイド」を参照してください。
第 4 章 データ収集のトラブルシューティング
47
Summarization and Pruning Agent をインストールする必要がある場合は、「IBM Tivoli Monitoring インス
トールおよび設定ガイド」を参照してください。ここには環境全体でのキャパシティー・プランニングにつ
いての情報が説明されています。このモニター・エージェントに固有のキャパシティー・プランニング情報
については、「IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux 計画と構成のガイド」を参照してくださ
い。
新規接続ワークスペースでデータが表示されない
| 新規ワークスペースの構成が完了した後で、ワークスペースを表示すると、使用可能なデータがない場合が
| あります。これは、Performance Toolkit にとってワークスペースのデータ収集時間が不十分であったため
| に発生することがあります。
|
|
|
|
問題がこれだと確認するには、z/VM Linux システム・ワークスペースの「z/VM PTK コレクター状況」ビ
ューに移動し、Performance Toolkit コレクターの「z/VM 収集間隔」を確認します。十分な表示データを確
実に使用可能にするために、新規ワークスペースを構成した後で、この値の 2 倍に相当する間隔が経過し
たことを確認してください。
ヒストリカル・ワークスペースでデータが表示されないか、余分なデータが
表示される
OMEGAMON XE on z/VM and Linux モニター・エージェントのヒストリカル DASD ワークスペース
(特に DASD I/O Activity 表) では、余分なデータが表示されるか、データがまったく表示されません。
次のエラー・メッセージが表示されます。
KFWITM217E Request error: SQL1_OpenRequest failed rc=1000
このメッセージが表示されたら、以下のいずれかの処置を行ってください。
v Historical Time Span 選択間隔を制限する。
v Warehouse Summarization and Pruning エージェントを使用して収集されるデータを削減する。このエー
ジェントのインストールについて詳しくは、「IBM Tivoli Monitoring インストールおよび設定ガイド」
を参照してください。Warehouse Summarization and Pruning エージェントについて詳しくは、「IBM
Tivoli Monitoring 管理者ガイド」を参照してください。
v 大量のデータを収集する表については、より長い収集間隔を設定する。この設定値は、「History
Collection Configuration」ウィンドウで指定します。これによりご使用のシステムのパフォーマンスへの
影響が軽減されます。各表のディスク・スペース所要量の見積もりについては、「IBM Tivoli
OMEGAMON XE on z/VM and Linux 計画と構成のガイド」を参照してください。
ヒストリカル・ワークスペースにデータがない
ヒストリカル収集が使用可能ではなく、ヒストリカル・ワークスペースにデータが含まれていない場合、オ
ペレーターには次のメッセージが表示されます。
KFWITM220E Request failed during execution
このメッセージは Tivoli Enterprise Console® メッセージ領域に表示されます。詳しくは、「IBM Tivoli
Monitoring インストールおよび設定ガイド」の情報を参照してください。
48
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
ライブ・ゲスト・リロケーションのデータが TEP ワークスペースに表示さ
れない
「ライブ・ゲスト・リロケーション」ワークスペースに、Performance Toolkit の画面では表示されるデー
タが一部表示されないことがあります。
デフォルトの「ライブ・ゲスト・リロケーション」ワークスペースはヒストリカル・ワークスペースでない
ため、このようなことが発生する可能性があります。このワークスペースに表示されるのは、前の CP モ
ニター間隔からのデータだけです。その間隔中に再配置がなかった場合、ワークスペースはブランクになり
ます。
これに対して、Performance Toolkit LGRDATA 画面 (FCX286) には、前の CP モニター間隔からの再配置
だけでなく、Performance Toolkit の最後のリセット以降に発生した再配置がすべて表示されます。
最新の CP モニター間隔以外の間隔のライブ・ゲスト・リロケーションを表示する場合は、LGR 属性グル
ープについてヒストリーが収集されていることを確認してください。これにより、この属性グループからの
データを表示するヒストリカル・ワークスペースを作成できます。
|
ワークロードのヒストリカル・データにギャップがある
| ある z/VM システムから別のシステムにワークロードを移動した場合、ワークロードのヒストリカル・デ
| ータが不完全な形で表示されることがあります。
| z/VM 6.2 では、SSI クラスターのあるメンバーから別のメンバーに動的にゲストを再配置できます。単一
| のワークロードを複数の z/VM システムで実行することはできますが、同時に実行することはできませ
| ん。
|
|
|
|
|
|
OMEGAMON XE on z/VM and Linux は、特定の z/VM システムで実行しているワークロードを固有のエ
ンティティーとして処理し、別の z/VM システムで実行中の同一ワークロードと明確に区別します。Tivoli
Data Warehouse では、実行中のワークロードのヒストリカル・データは、データが記録されたときにその
ワークロードを実行していた z/VM システムに関連付けられます。したがって、あるシステムから別のシ
ステムにワークロードを移動する場合、各ロケーションのヒストリカル・データには、ワークロードがその
ロケーションで実行中に記録されたデータのみが表示されます。
第 4 章 データ収集のトラブルシューティング
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IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
第 5 章 パフォーマンスのトラブルシューティング
このセクションでは、パフォーマンス上の問題のトラブルシューティングについて説明します。
何らかの要求がタイムアウトで失敗し、モニター・エージェントがウェアハ
ウジング中にリモート・プロシージャー・コール・エラーを受け取る
モニター・エージェントはウェアハウジング操作を実行している間、他の操作が成功しても、複数のリモー
ト・プロシージャー・コール (RPC) エラーを受け取って、アップロードに失敗し、要求がタイムアウトに
なることがあります。
ユーザーは次のようなメッセージを受け取ります。
[IBM][CLI Driver][DB2/NT] SQL0911N The current transaction has been rolled back because of a deadlock or timeout.
Reason code "2". SQLSTATE=40001
これらの RPC コールは、ウェアハウス・プロキシー・エージェントが一時的にロックされて、新規要求に
応答できないことを示す場合があります。最終的に、プロキシーは処理をクリアし続行します。このような
問題は、UDB データベースが適切にチューニングされていないことを示す症状です。データベースのデッ
ドロックを取り除くには以下のステップを実行します。
1. ウェアハウス・プロキシーと Summarization and Pruning エージェントを停止し、既存のウェアハウ
ス・データベースを除去して再作成します。
2. DB2® コマンド・ウィンドウから、以下のコマンドを発行します。
db2
db2
db2
db2
db2
db2
db2
db2
update
update
update
update
update
update
update
update
db
db
db
db
db
db
db
db
cfg
cfg
cfg
cfg
cfg
cfg
cfg
cfg
for
for
for
for
for
for
for
for
WAREHOUS
WAREHOUS
WAREHOUS
WAREHOUS
WAREHOUS
WAREHOUS
WAREHOUS
WAREHOUS
using
using
using
using
using
using
using
using
DFT_DEGREE ANY;
LOGBUFSZ 256;
LOCKLIST 1500;
SORTHEAP 1024;
NUM_IOCLEANERS 10;
NUM_IOSERVERS 12;
LOGFILSIZ 8192;
LOGPRIMARY 12
3. ウェアハウス・プロキシーおよび Summarization and Pruning エージェントを再開します。
Tivoli Data Warehouse を DB2 にインストールする場合、DB2 の構成を更新して、大量のモニター・デー
タがウェアハウスに転送される際の、データベース・デッドロックの可能性を軽減する必要があります。1
つのガイドとしてサンプル・コマンドを使用し、構成変更を作成します。これらの変更は、ウェアハウス・
プロキシーおよび Summarization and Pruning エージェントをインストールする前に行うことをお勧めしま
す。
Tivoli Data Warehouse データベースのパフォーマンスが低下するか、ま
たは指定された収集期間中にヒストリカル・データが使用不可となるギャッ
プが生じる
数多くの症状により、ご使用のデータベースに保守が必要であることが示されます。例えば、DB2 トラン
ザクション・ログが満杯になることに注意してください。
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データの中央または終わりにギャップが表示されることがあります。そこには指定された収集期間に使用可
能なヒストリカル・データがありません。また、この問題の徴候として、挿入に長時間を要するなど、パフ
ォーマンスの低下が起こります。挿入は表示間隔の間に完了する必要があります。次の収集間隔までに操作
を完了し、データ・ストアが循環されないようにする必要があります。
これらの問題を回避するには、以下の解決方法が役立ちます。
1. 適切なデータベース保守を実施する。定期的に停止をスケジュールし、DB2 reorg コマンドを使用し
て、Tivoli Data Warehouse で要約およびプルーニング・テーブルを再編成してください。
2. ウェアハウスへの送信設定を日次から毎時に変更するか、またはスケジュールされた要約時刻と競合し
ない低使用時刻に、この操作をバッチで実行する。
3.
トランザクション・ログのサイズを増やす。
一部のワークスペースでヒストリカル収集のタイム・スパンを指定する場合
に、応答時間が長くなる、または結果が返されない
多数のデータ行 (数万行) を保管したワークスペースに対して、数時間 (例えば、24 時間) のタイム・スパ
ンが選択される場合、照会結果が完了するまで 60 秒以上かかることがあります。
クエリーの処理中、モニター・エージェントは使用可能な CPU のかなりの割合を使う可能性があります。
60 秒間隔でヒストリカル・ワークスペースを表示している場合、シチュエーションは悪化します。ヒスト
リカル・タイム・スパンを選択する際は、Tivoli Enterprise Portal クライアントのワークスペースのリフレ
ッシュ間隔を「要求時」に設定してください。
要求の完了に必要なモニター・エージェント処理がリフレッシュ間隔内で完了しないと、次の要求がキュー
に入れられます。次に、モニター・エージェントはクエリー処理作業を続行し、ユーザーが別ワークスペー
スへナビゲートするか、または Tivoli Enterprise Portal を閉じるまで、CPU 使用率が高い状態が持続しま
す。
この問題を軽減するには、以下の作業を実行します。
1. この問題を起こしている属性グループに対して、デフォルトの 15 分よりも長い 30 分か 1 時間のヒス
トリカル収集間隔を指定する。これはまだヒストリカル・データをユーザーに使用可能にしている間
に、データ・ストアに保管される 1 時間当たりの行数を削減します。
2. この問題を起こしている属性グループのヒストリカル・データを収集しない。
3. Tivoli Enterprise Portal ENV ファイルで、KFW_REPORT_TERM_BREAK_POINT パラメーターを変更
する。このパラメーターは、データ・ストアから何時間分 (現在の時刻から逆にカウント) のヒストリ
カル・データを取り出すかを制御します。デフォルトは 86400 秒、つまり 24 時間です。この値を少な
くすると、Tivoli Enterprise Portal による検索時間は短くなります。
Tivoli Enterprise Portal は KFW_REPORT_TERM_BREAK_POINT の値よりも古いデータについて Tivoli
Data Warehouse を照会します。1 時間のウェアハウス間隔を構成して、データが Tivoli Data Warehouse
で使用可能となるようにしてください。
52
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
第 6 章 動的ワークスペース・リンクのトラブルシューティング
このセクションでは、動的ワークスペース・リンク機能のトラブルシューティング・ガイドラインを提供し
ます。動的ワークスペース・リンクにより、複数の製品より提供されるワークスペース間で容易にナビゲー
トできます。
この機能は、トラブルシューティングを支援し、複数のモニター製品間の統合性を向上させます。これによ
り、問題の根本原因を早期に判別できます。
リンク先の製品は、インストールおよび構成しておく必要があります。リンクを右クリックすると、リンク
のリストが表示されます。このリストには、1 つ以上のモニター製品により提供されたワークスペースへの
リンクが含まれる場合があります。その他の場合、ターゲット製品のワークスペースへのリンクは、このリ
ストに含まれません。
重要: このモニター・エージェントの重要機能である動的ワークスペース・リンクを使用する場合、IBM
Tivoli Monitoring Agent for Linux OS を必ずインストールしてください。また、IBM Tivoli Monitoring
Agent for Linux OS 用のアプリケーション・サポートもインストールする必要があります。これにより、
OMEGAMON XE on z/VM and Linux モニター・エージェントのワークスペースの一部から特定の IBM
Tivoli Monitoring: Linux OS ワークスペースにリンクできます。モニター・エージェントのインストール、
およびモニター・エージェントに対するアプリケーション・サポートのインストールと使用可能化の詳細に
ついては、「IBM Tivoli Monitoring インストールおよび設定ガイド」を参照してください。
OMEGAMON XE on z/VM and Linux ワークスペースから Tivoli
Monitoring Agent for Linux OS ワークスペースへのリンク時の問題
OMEGAMON XE on z/VM and Linux モニター・エージェントの一部のワークスペースから Tivoli
Monitoring Agent for Linux OS の一部のワークスペースにリンクすることができます。
KFWITM081E メッセージを受け取る場合、これら 2 つのモニター・エージェント間での動的ワークスペ
ース・リンクを使用可能にする環境変数が Tivoli Monitoring Agent for Linux OS 構成ファイルに追加され
ていない可能性があります。このステップでは、Tivoli Monitoring Agent for Linux OS がインストールさ
れていて、構成済みであることを前提としています。
重要: この環境変数を構成ファイルへ追加する前に Tivoli Monitoring Agent for Linux OS が開始されてい
る場合、 Linux OS エージェントの重複ブランチが Tivoli Enterprise Portal に表示されることがありま
す。オリジナル・ノードは、ナビゲーターの中でグレイアウト表示されます。オリジナル・ノードをクリア
するには、ナビゲーター項目を右クリックし、「Clear offline entry (オフライン・エントリーのクリア)」
をクリックします。オリジナル・ノードは削除されます。
これら 2 つのモニター・エージェント間で動的ワークスペース・リンクを使用可能にする環境変数を追加
するには、以下の手順を実行します。
1. lz.ini ファイルを変更する。このファイルは、ITMinstall_dir/config ディレクトリーにあります。ここ
で、ITMinstall_dir は IBM Tivoli Monitoring をインストールしたディレクトリーです。
2. lz.ini ファイルにステートメント KLZ_SETLPARVMID=Y を追加する。
© Copyright IBM Corp. 2006, 2013
53
注: IBM Tivoli Monitoring、V6.2.0 およびそれ以降を実行しようとする場合、CTIRA_HOSTNAME 変数
もコメント化する必要があります。
3. Tivoli Monitoring Agent for Linux OSを始動します。
このエージェントが、Tivoli Enterprise Monitoring Server に登録することになります。
重要: KVLUser ApplData 属性グループに対するデータ収集を、モニター対象の各 Linux ゲスト・システ
ムで有効にしておく必要があります。この属性グループに対してデータ収集を使用可能にすると、Linux ワ
ークグループとしてワークグループが定義されます。このことが重要な理由は、Linux ワークグループ内で
システムを照会する表上にそのリンクが表示されるからです。
さらに、Performance Toolkit が実行される z/VM システムで収集対象となるデータ・タイプに対して、CP
Monitor APPLDATA ドメインを使用可能にする必要があります。Linux データの収集を有効にする方法に
ついて詳しくは、「IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux 計画と構成のガイド」を参照してくだ
さい。
Tivoli Monitoring Agent for Linux OS にアクセスするために、Tivoli Enterprise Portal ユーザー ID が許可
されていることを確認します。許可されていない場合、Tivoli Monitoring Agent for Linux OS 内のワーク
スペースへのリンクが、リンクされたワークスペースのリストに含まれません。アクセス権の割り当て方法
については、Tivoli Enterprise Portal に対するオンライン・ヘルプ・システムを参照してください。
注: Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux のモニター・エージェントと、Tivoli Monitoring Agent
for Linux OS との間の動的ワークスペース・リンクがサポートされないのは、Linux OS に対して定義され
た Linux システムが、第 2 レベルの z/VM システムの下のゲストとして実行しようとする場合です。
関連した構成変更を実施後、これら 2 つのモニター・エージェント間のリンクされたワークスペースを表
示できるようになります。このモニター・エージェントのワークスペースについては、「IBM Tivoli
OMEGAMON XE on z/VM and Linux ユーザーズ・ガイド」を参照してください。このモニター・エージェ
ントのワークスペースについては、「IBM Tivoli Monitoring: Agent for Linux OS ユーザーズ・ガイド」を
参照してください。
製品間リンクがリンク・リストから欠落
リンク先の製品ワークスペースがインストールされており、Tivoli Enterprise Portal ユーザー ID が、ター
ゲット製品へのアクセスを許可されていれば、製品間ワークスペースのリンクがリンク・リストに表示され
ます。
製品間リンクがリンク・リストから欠落している場合、システム管理者に連絡して以下の情報を確認しくだ
さい。
v ユーザー ID が、ターゲット製品へのアクセスを許可されている。
| v 製品のターゲット・ワークスペースがインストールされている。ワークスペースのインストールについ
|
て詳しくは、「OMEGAMON XE on z/VM and Linux 計画と構成のガイド」を参照してください。
注: このモニター・エージェント用のアプリケーション・サポートを、適切なプラットフォーム上のモニタ
ー・サーバー、ポータル・サーバー、およびデスクトップ・クライアントに必ずインストールして使用可能
にしてください。このモニター・エージェントで提供されるアプリケーション・サポートは OMEGAMON
XE on z/VM and Linux の製品 CD から入手できます。さらに、IBM Tivoli Monitoring Agent for Linux
OS もインストールする必要があります。また、IBM Tivoli Monitoring Agent for Linux OS 用のアプリケ
ーション・サポートもインストールおよび使用可能にする必要があります。これにより、OMEGAMON XE
on z/VM and Linux モニター・エージェントのワークスペースの一部から特定の IBM Tivoli Monitoring:
54
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
Linux OS ワークスペースにリンクできます。このモニター・エージェントのインストール、および両方の
モニター・エージェントに対するアプリケーション・サポート・ファイルのインストールと使用可能化の詳
細については、「IBM Tivoli Monitoring インストールおよび設定ガイド」を参照してください。
第 6 章 動的ワークスペース・リンクのトラブルシューティング
55
56
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
第 7 章 使用法のトラブルシューティング
このセクションでは、当製品の使用中に発生する可能性がある使用法の問題について説明します。
Linux で、IBM Tivoli Monitoring Agent トピックがヘルプ目次やその索
引タブに表示されない
| Linux 上で Tivoli Enterprise Portal を実行している場合、モニター・エージェント・トピックは、ヘルプ目
| 次またはその索引タブには表示されません。
| 「目次」タブで Tivoli Enterprise Portal ヘルプ・トピックを表示できますが、インストール済みのモニタ
| ー・エージェントに対しては何も表示されません。管理者または root 権限でログインしているときに、デ
| フォルトのブラウザーを Internet Explorer に変更するか、または以下のステップを実行します。
|
1. このヘルプが開いた状態の場合は、ブラウザー・ウィンドウを閉じます。
|
|
2. Tivoli Enterprise Portal Server がインストールされているコンピューターで、以下の場所で contents.htm
ファイルを探します。
|
|
|
|
v Windows の場合:
<install_dir>¥cnb¥classes¥candle¥fw¥resources¥help
v UNIX または Linux システムの場合:
Linux: <install_dir>/cnb/classes/candle/fw/resources/help
| 3. contents.htm を contents.bak にリネームします。
| 4. contents_dhtml.htm を contents.htm にリネームします。
Tivoli Enterprise Portal ヘルプを起動できない
Tivoli Enterprise Portal ヘルプを以下の理由で表示できません。
v ポップアップ・ブロッカー。ブラウザー・ツールバーに実行しているポップアップ・ブロッカーがある
場合、「Contents (コンテンツ)」>「Index (索引)」の順で「Tivoli Enterprise Portal Help」メニューから
選択するか、またはウィンドウで「Help (ヘルプ)」をクリックするかに関係なく、ヘルプが開きませ
ん。ポップアップ・ブロッカーをオフにします。
v Internet Explorer ショートカット・キーは Tivoli Enterprise Portal に対しても同じ。 一部の Tivoli
Enterprise Portal ショートカット・キーも、Internet Explorer が使用します。ブラウザー・クライアント
を使用中で、F1 を押して Tivoli Enterprise Portal ヘルプを開くと、Internet Explorer 用のヘルプがその
代わりに表示されます。「Contents and Index (目次と索引)」を「Tivoli Enterprise Portal Help」メニュ
ーから選択します。
| v JavaScript が Microsoft Internet Explorer で使用可能にならない。 JavaScript が Microsoft Internet
Explorer で使用可能にならない場合があります。 JavaScript を使用可能にする方法について詳しくは、
|
Internet Explorer のヘルプを参照してください。
|
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1 次ワークスペースのヘッダーが 2 次ワークスペースまで繰り越して表示
される
あるリンクがターゲット・ワークスペース・ビューのヘッダーまたはフッターに値を割り当ててから、その
ターゲットのピア・ワークスペースがナビゲーターから選択されると、オリジナルのリンクで設定された値
が、選択されたワークスペースのビューに表示されます。
| この問題は、IBM Tivoli Monitoring 用の暫定修正で対応済みで、APAR IY99711 に記載されています。
このモニター・エージェントでは、この問題は LPAR ワークスペースと、その LPAR ワークスペースか
らリンクされたプロセッサー・ワークスペースに影響します。以下の例は、このインターフェースで表示さ
れる可能性のある内容です。
1. LPAR ワークスペースを開きます。
2. LPAR 使用状況表の行でリンク・アイコンをクリックします。「LPAR 名ごとのプロセッサー」ワーク
スペースが表示されます。この時点ではビュー・ヘッダーは正しいです。
3. ナビゲーション・ツリーで、「LPAR」を右クリックして「プロセッサー」ワークスペースを選択しま
す。ヘッダー・タイトルが、現在表示しようとしている対象のデータの LPAR と一致しません。リン
ク元の行にある LPAR 名が、ここでデフォルトとして表示しようとする ACTIVE* プロセッサーと一
致する場合は、このヘッダーは正しいです。意図的にこの問題を確かめるには、INACTIVE の LPAR
状況にある行のリンク・アイコンをクリックします。プロセッサー・ワークスペースを表示すると、ヘ
ッダーが正しく表示されません。
次善策: リンク先のワークスペースを所有するノードに無関係の任意のワークスペースにスイッチします。
希望するワークスペースにスイッチします。
デバイス・タイプが不明
「CP 所有デバイス」ワークスペースでは複数のビューを提供して、そこで、z/VM システム全体のページ
ング装置とスプール装置のアクティビティーに関するデータが表示されます。
CP 装置テーブル (ページングとスプール用) にはデバイス上の使用可能スロット数、そのデバイス・タイ
プ、デバイスに割り振られたシリンダーまたはブロック数、LPAR ID、および収集インターバルの間でボ
リューム上で使用中のスペースのパーセントなどのデータを表示します。
モニター・エージェントは、使用中のデバイス・タイプを判別できない場合 (例えば、3390-3)、CP 装置テ
ーブル (ページングとスプール用) のデバイス・タイプ列に UNKNOWN として表示されます。さらに、使
用可能スロット数の列と使用済みデバイス・スロット数の列には、そのデバイスの行にゼロ値がおのおの表
示されます。そのデバイスは接続されて正しく機能している可能性はありますが、z/VM 制御プログラムが
管理対象とするデバイスとして、モニター処理がオンにされていませんでした。
z/VM 上で、そのデバイスに対するモニター処理をオンにするために、以下の CP コマンドを実行しま
す。
CP MONITOR SAMPLE ENABLE I/O DEVICE rdev
ここで、rdev は使用可能にする対象となる装置番号です。CP コマンドの使用方法については、「z/VM:
CP コマンドおよびユーティリティー リファレンス」を参照してください。
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IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
モニター・エージェントが mkinitrd の実行後に開始しない
Linux 上の ram ディスクからこのモニター・エージェントをインストールしようとする場合には、 このエ
ージェントが稼働する Linux ゲストの初期 ram ディスクを作成する前で、かつ、mkinitrd コマンドを実行
する前に、PERFOUT DCSS を最初にアンロードする必要があります。
mkinitrd は、root ファイル・システムへのアクセスに必要なデバイス・モジュールを事前ロードするため
に、カーネルが使用する初期イメージを作成します。カーネルが使用する root ファイル・システムはブー
ト構成ファイルで指定します。
mkinitrd コマンドを実行すると、デバイス状況が格納され、Linux ゲストに対して初期 ramdisk が各モジ
ュールをロードする時に、そのデバイス状況を再作成するためのモジュールを構成します。PERFOUT
DCSS を最初にアンロードせずに mkinitrd を実行すると、Linux カーネルはモジュール dcssblk をロード
できず、次回それが初期 ram ディスクから起動する時点で PERFOUT を読み取ります。
カーネルがブート・シーケンスでもう一度 PERFOUT をロードしようとしますが、既にロード済みと想定
されて失敗に終わります。PERFOUT DCSS のロードが失敗した結果、このモニター・エージェントは開始
できません。
モニター・エージェントが稼働している Linux ゲスト用に初期 ram ディスクを正しく作成するには、以下
のステップを行います。
1. 次のコマンドを発行してモニター・エージェントを停止します。
itmcmd agent stop vl
2. 次のコマンドを発行して、PERFOUT DCSS をアンロードします。
echo PERFOUT > /sys/devices/dcssblk/remove
3. 次のコマンドを発行して dcssblk モジュールをアンロードします。
rmmod dcssblk
4. 次のコマンドを発行します。
mkinitrd
5. 次のコマンドを発行します。
zipl
6. 次のコマンドを発行して、dcssblk モジュールをロードします。
modprobe dcssblk
7. 次のコマンドを発行して、PERFOUT DCSS をロードします。
echo PERFOUT > /sys/devices/dcssblk/add
8. 次のコマンドを発行して、OMEGAMON XE on z/VM and Linux モニター・エージェントを開始しま
す。
itmcmd agent start vl
表示するデータが何もない場合、図表の凡例が OMEGAMON XE on z/VM
and Linux ワークスペースに表示されない
図表の凡例では、特定の棒グラフ表示またはプロット・グラフ表示の中でデータを表示しようとする場合
に、対象となる属性名が表示されます。
表示するデータが何もない場合、棒グラフとプロット・グラフに関連した図表の凡例が、OMEGAMON XE
on z/VM and Linux ワークスペースに表示されません。
第 7 章 使用法のトラブルシューティング
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このエージェントで提供されるワークスペースとビューの詳細な説明については、このモニター・エージェ
ントのオンライン・ヘルプ・システム、または「IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux ユーザー
ズ・ガイド」を参照してください。
リモート・モニター・サーバーを使用してエージェントが接続されている
と、エージェント・オペレーション・ログ・ワークスペースにデータが表示
されない
モニター・エージェントがリモート Tivoli Enterprise Monitoring Server と通信するように構成されている
と、IBM Tivoli Monitoring のエージェント・オペレーション・ログ・ワークスペースにデータが表示され
ません。
以下のステップを行って、エージェント・オペレーション・ログにアクセスします。
1. 「エンタープライズ・ナビゲーター (Enterprise Navigator)」項目を右クリックし、「管理対象システム
状況 (Managed System Status)」ワークスペースを選択します。
2. 「管理対象システム状況 (Managed System Status)」ワークスペースで、オンライン状態のモニター・エ
ージェントを選択します。
3. そのモニター用のリンク・アイコンを右クリックし、「エージェント・オペレーション・ログ (Agent
Operations Log)」を選択します。
この状態は、リモート Tivoli Enterprise Monitoring Server と通信するように構成されたすべてのモニタ
ー・エージェントに影響します。このモニター・エージェントに対するログを参照してください。このログ
は、モニター・エージェントをインストールした場所に存在します。この問題が発生しないようにするに
は、ハブ Tivoli Enterprise Monitoring Server と通信するようにモニター・エージェントを構成します。 詳
細については、「IBM Tivoli Monitoring インストールおよび設定ガイド」を参照してください。
Tivoli Data Warehouse に対する SQL クエリーが、無効な列名が原因で
失敗する
ご使用のデータベース・マネージャーが DB2 または Oracle であり、Tivoli Enterprise Portal を使用せず
に、Tivoli Data Warehouse に対して SQL (構造化照会言語) を書く場合、列名が無効であるとしてクエリ
ーが失敗することがあります。
この問題の原因の多くは、列名の長さが 30 文字を超えているためです。
DB2 および Oracle は 30 文字を超える列名をサポートしません。長い列名で SQL クエリーを実行依頼す
る場合、その列はウェアハウス・プロキシーにより省略値に名前変更されます。これらの省略語は
WAREHOUSEID データベース表に表示されます。
また、Warehouse Summarization and Pruning エージェントが使用されていると、このエージェントが 4 文
字のプレフィックス (例えば、AVG_) を列名に追加するので、30 文字未満規則を満たすように見える列名
でも失敗する場合があります。
この問題を回避するには、WAREHOUSEID 表の省略列名に一致するように SQL クエリーを修正してくだ
さい。
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IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
吹き出しヘルプが Query Editor に表示されない
Query Editor を使用して照会を作成すると、ワークスペースに関連した表の列に対して吹き出しヘルプが表
示されません。
ワークスペース照会の作成に使用する各属性の詳細は、このモニター・エージェントのオンライン・ヘルプ
またはユーザーズ・ガイドを参照してください。照会の作成方法は、Tivoli Enterprise Portal オンライン・
ヘルプを参照してください。
第 7 章 使用法のトラブルシューティング
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62
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
第 8 章 グローバリゼーションのトラブルシューティング
このセクションでは、グローバリゼーション上の問題のトラブルシューティングについて説明します。
ヘルプ・パネルまたは「エキスパート・アドバイス」パネルは、ブラウザ
ー・モードで Tivoli Enterprise Portal を使用時に中国語 (簡体字) 環境で
ロードされない可能性がある
ヘルプ・パネルまたは「エキスパート・アドバイス」パネルは、Tivoli Enterprise Portal がブラウザー・モ
ードで実行される場合、中国語 (簡体字) 環境ではロードされない可能性があります。
これは、Java 問題に関係しており、-Dibm.stream.nio=true Java Runtime パラメーターを設定することで解
決可能です。
Windows コンピューターでは、以下のステップを行ってこのパラメーターを設定します。
1. 「コントロール パネル」で、Java プラグイン用のアイコンをダブルクリックします。
2. 「高機能 (Advanced)」タブで「Java ランタイム・パラメーター (Java Runtime Parameters)」テキス
ト・ボックスに以下のように入力します。
-Dibm.stream.nio=true
3. 「適用」をクリックします。
Linux コンピューターでは、以下のステップを行ってこのパラメーターを設定します。
1. コマンド行で、jre/bin ディレクトリーに変わります。
cd ../../jre/bin directory
2. 次のコマンドを実行します。
./JavaPluginControlPanel
3. 「高機能 (Advanced)」タブで「Java ランタイム・パラメーター (Java Runtime Parameters)」テキス
ト・ボックスに以下のように入力します。
-Dibm.stream.nio=true
4. 「適用」をクリックします。
SUSE Linux Enterprise Server 10 コンピューターの場合、Tivoli
Enterprise Portal が日本語ロケールで壊れたテキスト・リソースを表示す
る
SUSE Linux Enterprise Server 10 コンピューターの場合、Tivoli Enterprise Portal が日本語ロケールで壊れ
たテキスト・リソースを表示します。
以下の Web アドレスから、kochi-substitute-20030809.tar パッケージに含まれる Kochi フォントをダウンロ
ードします。
http://sourceforge.jp/projects/efont/files/
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IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
|
|
第 9 章 Dashboard Applications Services Hub のトラブルシ
ューティング
|
|
このセクションでは、Dashboard Applications Services Hub (DASH)で発生する可能性がある使用法の問題に
ついて説明します。
|
|
|
|
「ゲスト再配置」タブが断続的に表示される、またはタブにデータが含まれ
ていない
|
|
一部のシチュエーションでは、システムの詳細ダッシュボードの「ゲスト再配置」タブが表示されないか、
タブにデータが含まれていないことがあります。
|
|
|
「ゲスト再配置」タブには、z/VM ゲスト再配置のヒストリーが表示されます。このタブに必要なデータを
収集するには、KVLLGR グループのヒストリカル・データ収集を TEP で使用可能にする必要がありま
す。
|
|
|
|
単一システム・イメージ機能をサポートしていない z/VM システム (6.2 より前の z/VM リリースなど)
のダッシュボードには、「ゲスト再配置」タブが表示されません。(ヒストリカル・データ収集に加え
て、)Tivoli Monitoring ウェアハウジングおよびコンポーネントを使用可能にしてアクティブにする必要が
あります。
|
|
構成済みデータ表示間隔の間にライブ・ゲスト・リロケーションが発生していない場合は、「ゲスト再配
置」タブにデータが表示されません。デフォルトの間隔は直前の 24 時間です。
|
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システムの詳細ダッシュボードで「TEP の起動」メニュー項目が使用可能
にならない
| システムの詳細ダッシュボードでは、「概要」タブが選択されている場合のみ、「アクション」 > 「TEP
| の起動」メニュー項目が使用可能になります。
| 「TEP の起動」 メニュー項目が使用不可になっている場合は、「概要」タブが選択されていることを確認
| してから、再試行してください。
|
|
|
ゲストの詳細ダッシュボードで「TEP の起動」メニュー項目が使用可能に
ならない
|
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ゲストの詳細ダッシュボードでは、「Linux データ」タブが選択されている場合のみ、「アクション」 >
「TEP の起動」メニュー項目が使用可能になります。
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|
「TEP の起動」メニュー項目が使用不可になっている場合は、「Linux データ」タブが使用可能で選択済
みであることを確認してから、再試行してください。
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|
|
z/VM TEP ワークスペースのコンテキスト起動が使用不可である
| z/VM TEP ワークスペースのコンテキスト起動を行うには、DASH リモート・データ接続ポートを Tivoli
| Monitoring IBM HTTP Server と一致するように構成する必要があります。
| コンテキスト起動が機能しない場合は、構成を調べて問題を訂正し、再試行してください。
|
|
|
ダッシュボード・ポートレット内の値として「未定義」というテキストが表
示される
| z/VM and Linux ダッシュボードのポートレット内に表示される値として、「未定義」というテキストが表
| 示されることがあります。
|
|
|
|
これが発生する場合は、現行の UISolution パッケージがインストール済みで、Tivoli Monitoring CURI デ
ータ・プロバイダーがそのパッケージを認識していることを確認してください。OMEGAMON XE on
z/VM and Linux には正しい UISolution パッケージが組み込まれており、最初にダッシュボード・アプリ
ケーションにアクセスしたときに、データ・プロバイダーに自動的にインストールされます。
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IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
第 10 章 Cognos および Tivoli Common Reporting のトラブ
ルシューティング
このセクションでは、Cognos または Tivoli Common Reporting のレポートで発生する可能性がある問題に
ついて説明します。
|
Cognos レポートに表示されるデータ・ポイントが多すぎる
|
|
上位 n 個のデータ・ポイントを表示するように構成された Cognos レポートまたはグラフで、n 個より多
いデータ・ポイントが表示されることがあります。
| Cognos レポート・エンジンが Tivoli Data Warehouse からデータを読み取り、「上位 n 個」のフィルター
| に一致する結果セットを構成する場合に、同じ値の複数のデータ・ポイントが含まれることがあります。こ
| れが起こると、Cognos レポートまたはグラフは、表示されるデータ・ポイントの合計数が n を超過して
| いても、上位 n の値のデータ・ポイントをすべて表示します。
|
|
|
|
例えば、上位 5 つの z/VM システム・ページング割り振りをページング率別に表示するグラフがあるとし
ます。合計 20 個のページング割り振りが Tivoli Data Warehouse で検出され、上位 7 つが同じページン
グ率であることが判明したとします。Cognos エンジンは、7 つのうちのどの 5 つをグラフに含めかを決
める調整は行わず、7 つすべてを表示します。
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IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
第 11 章 メッセージ
このセクションでは、OMEGAMON XE on z/VM and Linux で生成されるメッセージについて説明しま
す。これらのメッセージは、システムまたはアプリケーションの実行方法についての情報をリレーし、例外
状態が発生した場合にユーザーはアラートを受け取ることができます。
メッセージは、出力宛先 (ファイルやコンソール画面など) に送信されます。 Tivoli Enterprise Portal メッ
セージは発信元のロケールに応じて国際化されています。モニター・エージェント・メッセージは英語で表
示されます。
警告メッセージまたはエラー・メッセージが表示された場合は、以下のいずれかを実行できます。
v メッセージに詳細ウィンドウが含まれていれば、そこにリストされた手順に従う。
v 本章にリストされたメッセージの詳細を参照し、問題を修正するために取ることができるアクションを
見る。
v メッセージ・ログを参照して、メッセージ ID とテキスト、メッセージの日時、および問題診断に使用
できる他のデータを調べる。
Performance Toolkit で生成されるメッセージの解説については、Performance Toolkit リファレンス を参照
してください。
メッセージ・フォーマット
この製品のメッセージは次の形式になります。
xxxyyyyyz
値の説明:
|
|
xxx
製品またはコンポーネントの英数字の ID。このモニター・エージェントは KVL および CTGVL
のコンポーネント ID に対応しています。
|
yyyyy
英数字のメッセージ ID (英数字 3 文字以上)
|
|
z
1 文字のメッセージ・タイプ。(一部のメッセージには、メッセージ・タイプ標識がありません。)
メッセージ・タイプ標識は、次のいずれかになります。
|
v I: 通知メッセージ。通常、管理者またはオペレーターのアクションは不要。
|
v W: 警告メッセージ。通常、アクションが必要。
|
|
v E: エラー・メッセージ。正常に操作を続行するためには、問題を解決する必要があることを示
す。
本書では、これらのメッセージに関して次のような追加情報を提供します。
v メッセージ番号と同じ行に表示されるメッセージ・テキスト
v メッセージが生成されるシステム条件の説明
v メッセージに対しての推奨される対応方法
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CTGVL0001I • KVLAL0004E
メッセージ
以下のメッセージは、OMEGAMON XE on z/VM and Linux モニター・エージェントによって発行されま
す。
| CTGVL0001I ヒストリカル収集が構成されていないか、
または収集間隔にまだ kvltable_name のデ
|
|
ータが存在しません。
|
|
|
|
説明: 指定の表についてヒストリカル収集が構成されて
いないか、またはエージェントについて指定されたヒス
トリカル・データ収集間隔がまだ経過していないかのい
ずれかです。
| オペレーターの応答: ヒストリカル・データ収集が構成
| 済みであることを確認し、最初の収集間隔の時間が過ぎ
| るまで待ってください。次に、指定の間隔内にエージェ
| ントのアクティビティーがあるかどうかを確認します。
| CTGVL0002E ヒストリカル・データの要求中に不明な
エラーが発生しました: "error_message"
|
|
説明:
KVLAL0001I エージェントが Performance Toolkit 共
有セグメント (DCSS_NAME) に接続しま
した (AGENT HAS CONNECTED TO
THE PERFORMANCE TOOLKIT
SHARED SEGMENT DCSS_NAME)
説明: モニター・エージェントは Performance Toolkit
DCSS に正常に接続し、DCSS が有効であることを検証
しました。
システムの処置:
します。
オペレーターの応答: なし: これは通知メッセージで
す。
KVLAL0003E
メッセージを参照してください。
| オペレーターの応答: システム管理者に通知してくださ
| い。
| CTGVL0003E このイベント "situation_name" をトリ
ガーしたシチュエーションに、グラフ化す
|
る数値属性が含まれていません。
|
|
説明:
数値以外の属性はグラフ化できません。
| オペレーターの応答: 数値属性を持っているシチュエー
| ションを選択してください。
| CTGVL0004E 「provider_ID」からのデータの評価でエ
ラーが発生しました。
|
| 説明: 構文解析エラーのため、指定の ITM データ・プ
| ロバイダーからのデータを解釈できませんでした。
| オペレーターの応答: システム管理者に通知してくださ
| い。
|
|
説明: ヒストリカル・グラフは、組み込みシチュエーシ
ョンではサポートされません。
| オペレーターの応答: 組み込みシチュエーションが含ま
| れていないシチュエーションを選択してください。
70
Performance Toolkit 共有セグメントの
クローズに失敗しました (FAILURE
CLOSING PERFORMANCE TOOLKIT
SHARED SEGMENT)
説明: モニター・エージェントは開いている
Performance Toolkit DCSS を正常に閉じることができま
せんでした。
システムの処置:
します。
モニター・エージェントは処理を続行
オペレーターの応答: 詳細 RAS1 トレースを使用可能
にして、この問題に関する情報をさらに収集してくださ
い。モニター・エージェント・ログ・ファイルは次の場
所にあります。
install_dir/logs/hostname_PC_timestamp.log
詳しくは、 13 ページの表 6を参照してください。問題が
解決しない場合は、IBM ソフトウェア・サポートに連
絡してください。
KVLAL0004E
| CTGVL0005E このイベントをトリガーしたシチュエー
ション「event_name」には組み込みシチュ
|
エーションが含まれています。このシチュ
|
エーションは、現時点ではグラフでサポー
|
トされていません。
|
モニター・エージェントは処理を続行
Performance Toolkit 共有セグメントの
開始に失敗しました (FAILURE
OPENING PERFORMANCE TOOLKIT
SHARED SEGMENT)
説明: モニター・エージェントは、モニター・エージェ
ントの構成中に指定した Performance Toolkit DCSS を
正常に開くことができませんでした。
システムの処置: DCSS を開くことができないため、モ
ニター・エージェントはシャットダウンします。
ユーザーの処置:
有効な Performance Toolkit DCSS が
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
KVLAL0005E • KVLAL0012E
ここで、pc はご使用のエージェントの製品コードで
す。この例では、vl になります。
存在していること (デフォルトは PERFOUT)、および
Performance Toolkit がその DCSS を更新するように構
成されていることを確認します。また、モニター・エー
ジェントの構成時に DCSS の名前が指定されているこ
とを確認します。
2. DCSS の名前を求めるプロンプトが出されるまで、
この構成を継続します。デフォルトの PERFOUT
DCSS を使用する場合は、Enter を押します。それ
以外の場合は、作成済みの DCSS 名を入力します。
DCSS 名がエージェントの構成時に指定されていない場
合、以下のステップを実行します。
3. 次のコマンドを実行してモニター・エージェントを
再始動します。
1. モニター・エージェントがインストールされている
Linux ゲスト上で次のコマンドを実行します。
./itmcmd agent start vl
./itmcmd config -A pc
DCSS の定義および構成について詳しくは、「IBM
Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux 計画と構成
のガイド」を参照してください。また、 36 ページの
『DCSS を定義する手順の例』 も参照してください。
ここで、pc はご使用のエージェントの製品コードで
す。この例では、vl になります。
2. DCSS の名前を求めるプロンプトが出されるまで、
この構成を継続します。デフォルトの PERFOUT
DCSS を使用する場合は、Enter を押します。それ
以外の場合は、作成済みの DCSS 名を入力します。
KVLAL0010I アクション実行コマンド・ハンドラーが使
用可能になりました (TAKE ACTION
COMMAND HANDLER ENABLED)
3. 次のコマンドを実行してモニター・エージェントを
再始動します。
説明: モニター・エージェントは、アクション実行コマ
ンドを処理する任意指定の VM サービス・マシン構成
を検査しました。構成設定は正常に検査されました。
./itmcmd agent start vl
PERFOUT DCSS を開くことができない理由が他にある
場合もあります。DCSS の定義および構成について詳し
くは、「IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and
Linux 計画と構成のガイド」を参照してください。ま
た、 36 ページの『DCSS を定義する手順の例』 も参照
してください。
システムの処置: アクション実行コマンド・ハンドラー
は、モニター・エージェント用に使用可能化され、登録
されました。
ユーザーの処置: 不要。これは情報メッセージです。
KVLAL0012E
KVLAL0005E
Performance Toolkit 共有セグメント
(DCSS_NAME) が無効です
(PERFORMANCE TOOLKIT SHARED
SEGMENT, DCSS_NAME, IS INVALID)
説明: モニター・エージェントは Performance Toolkit
DCSS の名前を取得できました。しかし、DCSS の名前
が無効です。
システムの処置: DCSS を開くことができないため、モ
ニター・エージェントはシャットダウンします。
ユーザーの処置: 有効な DCSS 外部名が存在し、モニ
ター・エージェントで定義されていることを確認してく
ださい。また、Performance Toolkit が適切に構成され、
指定された DCSS (デフォルトの DCSS は PERFOUT)
が更新されていることを確認します。
|
|
|
|
|
|
無効な VM オペレーター・ユーザー
ID、USER ID (INVALID VM
OPERATOR USERID, USER ID)
説明: モニター・エージェントは、このモニター・エー
ジェントが稼働している Linux ゲスト用の z/VM ユー
ザー ID を正常に取得しました。しかし、指定されたユ
ーザー ID の長さが最大長である英数字 8 文字を超え
ており、その結果、無効なユーザー ID になっていま
す。
システムの処置: モニター・エージェントは処理を続行
します。
| ユーザーの処置:
DCSS 名がエージェントの構成時に指定されていない場
合、以下のステップを実行します。
|
|
|
|
|
1. モニター・エージェントがインストールされている
Linux ゲスト上で次のコマンドを実行します。
| 1. モニター・エージェントがインストールされている
Linux ゲスト上で次のコマンドを実行します。
|
./itmcmd config -A pc
|
このエージェントが稼働している Linux ゲストに指定
する z/VM ユーザー ID は、英数字 8 文字以下でなけ
ればなりません。以下のステップを実行し、適切なユー
ザー ID を使用してエージェントを再構成してくださ
い。
./itmcmd config -A pc
第 11 章 メッセージ
71
KVLAL0015I • KVLAL1046I
|
|
ここで、pc はご使用のエージェントの製品コードで
す。この例では、vl になります。
| 2. アクション実行コマンド・プロセッサー用の z/VM
ゲスト ID を求めるプロンプトが出されるまで、こ
|
の構成を継続します。最大 8 文字までの英数字テキ
|
スト・ストリングで z/VM ユーザー ID を入力しま
|
す。
|
| 3. 次のコマンドを実行してモニター・エージェントを
再始動します。
|
|
./itmcmd agent start vl
KVLAL0015I アクション実行コマンド・ハンドラーが使
用不可です (TAKE ACTION
COMMAND HANDLER IS DISABLED)
| 説明:
| モニター・エージェントは、アクション実行コマンドを
| 処理する任意指定の z/VM サービス・マシン構成を検査
| しました。
| このエラー・メッセージは以下のいずれかの理由で生成
| されることがあります。
をモニター・サーバーに提供する時点を決定します。
システムの処置: モニター・エージェントは、更新要求
用データが含まれているメモリー内のエリアにアクセス
できません。
ユーザーの処置: モニター・エージェントを再始動して
問題が解決するかどうか確認します。問題が解決しない
場合は、IBM ソフトウェア・サポートに連絡してくだ
さい。
KVLAL1041I Performance Toolkit 収集間隔が
INTERVAL に変更されました。
(PERFORMANCE TOOLKIT
COLLECTOR INTERVAL CHANGED
TO INTERVAL)
説明: モニター・エージェントは Performance Toolkit
DCSS に正常に接続し、収集間隔が変更されたことを検
出しました。
システムの処置: モニター・エージェントは収集間隔を
新規の値に更新します。
ユーザーの処置: 不要。これは通知メッセージです。
| v ユーザー ID が無効、または指定されていない。
| v 構成メッセージ・タイプが無効、または構成されてい
ない。
|
| v アクション実行コマンド・ハンドラーが登録されてい
ない。
|
システムの処置: アクション実行コマンド・ハンドラー
が使用不可状態で、モニター・エージェントが実行され
ています。
ユーザーの処置: 詳細 RAS1 トレース・ログを開始
し、正確に問題を判別してください。モニター・エージ
ェント・ログ・ファイルは次の場所にあります。
install_dir/logs/hostname_PC_timestamp.log
詳しくは、10 ページの表 6 を参照してください。
注: アクション実行コマンドの使用可能化はオプション
機能であり、Tivoli Enterprise Portal から z/VM にコマ
ンドを発行する場合にのみ必要です。アクション実行コ
マンドを使用可能化する方法については、「IBM Tivoli
OMEGAMON XE on z/VM and Linux 計画と構成のガイ
ド」を参照してください。
KVLAL1040E
TakeSample が失敗しました。データは
更新されません。(TAKESAMPLE
FAILURE NO DATA UPDATED)
説明: モニター・エージェントは TakeSample 要求を指
定したフレームワークにより正常に起動されました。こ
のフレームワークは TakeSample 要求を使用し、データ
72
KVLAL1043E
無効な Performance Toolkit 収集間
隔、INTERVAL (INVALID
PERFORMANCE TOOLKIT
COLLECTION INTERVAL, INTERVAL)
説明: このエージェントが Performance Toolkit
PERFOUT DCSS に接続できました。ただし、CP
MONITOR に対するサンプリング間隔が無効な値に設定
されています。すなわち、サンプリング間隔が 6 秒未
満に設定されています。
システムの処置: モニター・エージェントは処理を続行
します。ただし、PERFOUT DCSS に対するデータ更新
をエージェントが処理しません。
ユーザーの処置: Performance Toolkit が実行中である
ことを確認します。CP Monitor のサンプル間隔設定が
5 秒を超えているか確認します。収集間隔の説明につい
ては、「IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and
Linux 計画と構成のガイド」を参照してください。問題
が解決しない場合は、IBM ソフトウェア・サポートに
連絡してください。
KVLAL1046I Performance Toolkit コレクターが処理を
再開しました (PERFORMANCE
TOOLKIT COLLECTOR RESUMES
PROCESSING)
説明: モニター・エージェントは、タイムアウト期間の
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
KVLAL2080I • KVLAL2086E
|
|
|
|
後で、Performance Toolkit DCSS への更新を受け取りま
した。
システムの処置: モニター・エージェントは処理を続行
します。
システムの処置:
ます。
Performance Toolkit は処理を再開し
ユーザーの処置: 不要。これは情報メッセージです。
ユーザーの処置:
なし。
KVLAL2086E
KVLAL2080I アクション実行コールバックが正常に登録
されました (TAKE ACTION
CALLBACK REGISTERED
SUCCESSFULLY)
説明: モニター・エージェントは、Tivoli Enterprise
Portal フレームワークを使用して、アクション実行コー
ルバック・ルーチンを正常に登録しました。
システムの処置:
なし
ユーザーの処置:
不要。これは情報メッセージです。
KVLAL2082E
アクション実行コールバックが失敗しま
した。RC= RETURN_CODE (TAKE
ACTION CALLBACK REGISTRATION
FAILED, RC=RETURN_CODE)
説明: モニター・エージェントは、Tivoli Enterprise
Portal フレームワークを使用してアクション実行コール
バック・ルーチンを登録できませんでした。
システムの処置:
します。
モニター・エージェントは処理を続行
ユーザーの処置: 詳細 RAS1 トレース・ログを開始
し、正確に問題を判別してください。モニター・エージ
ェント・ログ・ファイルは次の場所にあります。
アクション実行コマンド
COMMAND(S) が実行依頼されませんで
した (TAKE ACTION COMMAND,
COMMAND(S), NOT SUBMITTED)
説明: モニター・エージェントは、システム・エラーの
ため、アクション実行コマンドを実行依頼できませんで
した。システム・リソースが作成されていないか、また
はなんらかのシステム問題が存在しています。
システムの処置: モニター・エージェントは処理を続行
します。
ユーザーの処置: 詳細 RAS1 トレース・ログを開始
し、正確に問題を判別してください。モニター・エージ
ェント・ログ・ファイルは次の場所にあります。
install_dir/logs/hostname_PC_timestamp.log
詳しくは、 13 ページの表 6を参照してください。
注: アクション実行コマンドの使用可能化はオプション
機能であり、Tivoli Enterprise Portal から z/VM にコマ
ンドを発行する場合にのみ必要です。アクション実行コ
マンドを使用可能化する方法については、「IBM Tivoli
OMEGAMON XE on z/VM and Linux 計画と構成のガイ
ド」を参照してください。問題が解決しない場合は、
IBM サポート担当員に連絡してください。
install_dir/logs/hostname_PC_timestamp.log
詳しくは、 13 ページの表 6を参照してください。
注: アクション実行コマンドの使用可能化はオプション
機能であり、Tivoli Enterprise Portal から z/VM にコマ
ンドを発行する場合にのみ必要です。アクション実行コ
マンドを使用可能化する方法については、「IBM Tivoli
OMEGAMON XE on z/VM and Linux 計画と構成のガイ
ド」を参照してください。問題が解決しない場合は、
IBM ソフトウェア・サポートに連絡してください。
KVLAL2084I アクション実行コマンド COMMAND(S)
が実行依頼されました (TAKE ACTION
COMMAND, COMMAND(S),
SUBMITTED)
説明: モニター・エージェントはアクション実行コマン
ドを処理するため、システムに正常に実行依頼しまし
た。
第 11 章 メッセージ
73
74
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
第 12 章 コンポーネント・プレフィックス
エラー・メッセージの理解に役立つように、次の表に、ログ・ファイルとトレース・ファイルに表示される
可能性のあるプレフィックス (大部分の Tivoli 管理サービス・コンポーネントおよび OMEGAMON XE
モニター・エージェントに対応) をリストしています。
各メッセージは、以下の表に記載されている 3 文字のプレフィックスの 1 つで始まります。
表 8. メッセージ・ファイルおよびトレース・ファイルに表示されるプレフィックス
プレフィック
ス
コンポーネント
AOP
AF/OPERATOR, OMEGACENTER Gateway for MVS
ATF
OMEGAMON II for IMS™
BG
OMEGAMON II for CICS®
BPO
IBM Tivoli OMEGAMON XE for DB2 Performance Expert
CI
OMEGAMON Base
CJ
Tivoli Enterprise Portal デスクトップ・クライアント
CNDL
OMEGAMON Base
CQ
Tivoli Enterprise Portal Server
CSAA
Classic OMEGAMON
CV
OMEGAMON for VM
CW
Tivoli Enterprise Portal ブラウザー・クライアント
DGO
IBM Tivoli OMEGAMON XE for DB2 Performance Expert
DSM
OMEGAMON II for IMS
DX
DEXAN
EA
OMEGAMON II for MVS
EB
EPILOG
EC
EPILOG
ED
EPILOG
EI
EPILOG
EO
EPILOG
EP
EPILOG
ETE
End to End
ETX
OMEGAMON II for IMS
EU
OMEGAMON for VM
EV
OMEGAMON for VM
EVS
OMEGAMON II for IMS
EX
OMEGAMON II for Mainframe Networks
FPE
IBM Tivoli OMEGAMON XE for DB2 Performance Expert
H2C
OMEGAMON II for DB2
HD
Warehouse Proxy Agent
© Copyright IBM Corp. 2006, 2013
75
表 8. メッセージ・ファイルおよびトレース・ファイルに表示されるプレフィックス (続き)
プレフィック
ス
IA
®
コンポーネント
Classic OMEGAMON
ICF
OMEGAMON II for IMS
IN
Classic OMEGAMON
SY
Summarization and Pruning Agent
K3z
IBM Tivoli Monitoring: Active Directory Agent
KA2
Alert Adapter for AF/REMOTE
KA4
IBM Tivoli Monitoring: i5/OS™ Agent
KAB
OMEGACENTER Gateway for MVS
KAG
構成ツール、Tivoli Enterprise Monitoring Server
KAM
Alert Adapter for OG/MVS, Alert Adapter for OMC Gateway for MVS
KAO
AF/OPERATOR, OMEGACENTER Gateway for MVS
KAT
AF/OPERATOR, OMEGACENTER Gateway for MVS, OMEGACENTER Status Manager for MVS
KAU
AF/Integrated Resource Manager, OMEGACENTER Gateway for MVS
KBB
Tivoli 管理サービス: エンジン (TMS:Engine), Tivoli Enterprise Monitoring Server
KBF
CASP Native Connector
KBL
OMEGAMON XE for CASP
KBR
OMEGAMON XE for CASP
KBX
OMEGAMON XE for CASP
KC2
OMEGAMON II for CICS
KC3
OMEGAMON XE for CICS, IBM Tivoli OMEGAMON XE for CICS on z/OS
KC5
IBM Tivoli OMEGAMON XE for CICS on z/OS
KCA
OMNIMON Base
KCC
OMNIMON Base
KCF
Candle Command Center® for MQSeries® Configuration、IBM Tivoli OMEGAMON XE for WebSphere®
MQ、IBM Tivoli Configuration Manager
KCG
OMEGAMON XE for IBM Cryptographic Coprocessors
KCI
IBM Tivoli OMEGAMON XE for CICS on z/OS
KCN
OMNIMON Base
KCO
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KCP
IBM Tivoli OMEGAMON XE for CICS on z/OS
KCS
OMEGAMON II for MVS
KD2
OMEGAMON II for DB2, IBM Tivoli OMEGAMON XE for DB2 Performance Expert
KD3
OMEGAMON XE for DB2, OMEGAMON XE for DB2 on z/OS
KD4
ITCAM for SOA
KD5
OMEGAMON XE for DB2 on z/OS, IBM Tivoli OMEGAMON XE for DB2 Performance Expert
KDB
OMEGAMON II for DB2, IBM Tivoli OMEGAMON XE for DB2 Performance Expert
KDC
Tivoli 管理サービス: エンジン (TMS:Engine)
KDE
Tivoli 管理サービス: エンジン (TMS:Engine)
KDF
OMEGAMON II for SMS, OMEGAMON II for IMS, Shared Probes
76
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
表 8. メッセージ・ファイルおよびトレース・ファイルに表示されるプレフィックス (続き)
プレフィック
ス
コンポーネント
KDH
Tivoli 管理サービス: エンジン (TMS:Engine)
KDP
OMEGAMON XE for DB2, OMEGAMON XE for DB2 on z/OS, IBM Tivoli OMEGAMON XE for
DB2 Performance Expert, OMEGAMON XE for DB2plex
KDS
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KDZ
構成ツール
KEB
OMNIMON Base
KED
OMEGAMON II for MVS
KEF
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KEI
OMEGAMON II for IMS
KEP
OMEGAMON II for MVS
KET
OMEGAMON II for Mainframe Networks
KEX
MicrosoftExchange Server モニター・エージェント
KEZ
IBM Tivoli Monitoring: Agent for eBA Solutions
KFA
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KFAA
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KFW
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KFX
CASP File Transfer
KGC
IBM Tivoli OMEGAMON XE for Microsoft .NET: Commerce Server
KGL
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KHI
IBM Tivoli OMEGAMON Alert Manager for HP Openview IT/Operations
KHL
IBM OMEGAMON z/OS 管理コンソール
KHO
IBM Tivoli OMEGAMON Alert Manager for HP Openview-NNM
KI2
OMEGAMON II for IMS
KI3
OMEGAMON XE for IMS
KI5
IBM Tivoli OMEGAMON XE for IMS
KIA
OMNIMON Base
KIB
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KIC
IBM Tivoli OMEGAMON XE for WebSphere InterChange Server
KID
OMEGAMON II for IMS
KIE
IBM Tivoli OMEGAMON XE for WebSphere InterChange Server
KIH
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KIN
構成ツール
KIP
IBM Tivoli OMEGAMON XE for IMS、OMEGAMON XE for IMSplex
KIT
Tivoli Enterprise Console
KJI
OMNIMON Base
KKC
構成ツール
KKI
構成ツール
KLB
Tivoli 管理サービス: エンジン (TMS:Engine)
KLC
CL/CONFERENCE
第 12 章 コンポーネント・プレフィックス
77
表 8. メッセージ・ファイルおよびトレース・ファイルに表示されるプレフィックス (続き)
プレフィック
ス
コンポーネント
KLD
Tivoli 管理サービス: エンジン (TMS:Engine)
KLE
Tivoli 管理サービス: エンジン (TMS:Engine)
KLF
Tivoli 管理サービス: エンジン (TMS:Engine)
KLG
CL/SUPERSESSION
KLH
CL/SUPERSESSION または Tivoli 管理サービス: エンジン (TMS:Engine)
KLI
CL/SUPERSESSION
KLS
CL/SUPERSESSION
KLT
Tivoli 管理サービス: エンジン (TMS:Engine)
KLU
Tivoli 管理サービス: エンジン (TMS:Engine)
KLV
Tivoli 管理サービス: エンジン (TMS:Engine)
KLX
Tivoli 管理サービス: エンジン (TMS:Engine)
KLZ
IBM Tivoli Monitoring: Linux OS モニター・エージェント
KM2
OMEGAMON II for MVS
KM3
IBM Tivoli OMEGAMON XE for z/OS, OMEGAMON XE for OS/390®
KM5
IBM Tivoli OMEGAMON XE for z/OS
KMA
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KMC
Candle Command Center for MQSeries Configuration、IBM Tivoli OMEGAMON XE for WebSphere
MQ、OMEGAMON XE for WebSphere MQ Configuration
KMH
OMEGAMON II for MVS
KMQ
Candle Command Center for MQSeries、OMEGAMON XE for WebSphere MQ Monitoring
KMR
OMEGAMON II for MVS
KMS
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KMV
OMEGAVIEW
KN3
IBM Tivoli OMEGAMON XE for Mainframe Networks
KNA
IBM Tivoli NetView® for z/OS
KNS
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KNT
Windows モニター・エージェント
KNV
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KNW
IBM Tivoli OMEGAMON XE for NetWare (UA)
KO2
OMEGAMON II for DB2, IBM Tivoli OMEGAMON XE for DB2 Performance Expert
KO4
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KOB
OMNIMON Base
KOC
OMEGAMON II for CICS
KOCJ
OMEGAMON II for CICS
KOE
OMEGAMON XE for OS/390 UNIX System Services
KOG
AF/OPERATOR, OMEGACENTER Gateway for MVS
KOI
OMEGAMON II for IMS
KOM
OMEGAMON II for MVS
KON
OMEGAMON II for Mainframe Networks
78
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
表 8. メッセージ・ファイルおよびトレース・ファイルに表示されるプレフィックス (続き)
プレフィック
ス
コンポーネント
KOQ
IBM Tivoli Monitoring: Microsoft SQL モニター・エージェント
KOR
IBM Tivoli Monitoring: Oracle モニター・エージェント
KOS
Candle Command Center for Sysplex、IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/OS、OMEGAMON II for
MVS, OMEGAMON XE for Sysplex
KOX
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KOU
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KOY
IBM Tivoli Monitoring: Sybase Server モニター・エージェント
KPD
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KPM
OMEGAMON II for MVS
KPS
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KPT
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KPZ
構成ツール
KQ4
IBM Tivoli OMEGAMON XE for Microsoft .NET: Internet Security and Acceleration Server 2004
KQA
IBM Tivoli OMEGAMON XE for Microsoft .NET: Internet Security and Acceleration Server 2000
KQB
IBM Tivoli OMEGAMON XE for Microsoft .NET: Biz Talk Server
KQF
IBM Tivoli OMEGAMON XE for Microsoft .NET: Framework
KQH
IBM Tivoli OMEGAMON XE for Microsoft .NET: Host Integration Server
KQI
CCC for MQSeries Integrator, IBM Tivoli OMEGAMON XE for WebSphere Integration Brokers,
OMEGAMON XE for WebSphere Message Broker Monitoring
KQM
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KQP
IBM Tivoli OMEGAMON XE for Microsoft .NET: Sharepoint Portal Server
KQT
IBM Tivoli OMEGAMON XE for Microsoft .NET: Content Manager Server
KQU
IBM Tivoli OMEGAMON XE for Microsoft .NET: UDDI
KRA
OMEGAMON XE for OS/390, IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/OS
KRC
OMEGAMON II for SMS
KRI
OMEGAMON II for IMS
KRR
CASP Conversion with XML
KRT
構成ツール
KRU
CASP Analyze and Gather, CASP Conversion with XML
KS3
IBM Tivoli OMEGAMON XE for Storage on z/OS
KSA
IBM Tivoli OMEGAMON XE for SAP R/3
KSB
Shared Probes
KSD
OMEGAVIEW
KSH
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KSJ
OMEGAMON XE for WebSphere Application Server
KSL
OMEGACENTER Gateway for MVS
KSM
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KSS
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KT2
ITCAM for Transaction Tracking
第 12 章 コンポーネント・プレフィックス
79
表 8. メッセージ・ファイルおよびトレース・ファイルに表示されるプレフィックス (続き)
プレフィック
ス
コンポーネント
KTM
Endpoint モニター・エージェント
KTN
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KTR
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KTV
IBM Tivoli OMEGAMON Alert Manager for Tivoli/Enterprise Console
KTX
IBM Tivoli OMEGAMON XE for Tuxedo
KUC
CASP Universal Connector
KUD
IBM Tivoli Monitoring for Databases: DB2 Agent
KUL
IBM Tivoli Monitoring: UNIX Log Alert モニター・エージェント
KUM
IBM Tivoli Universal Agent
KUT
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KUX
IBM Tivoli Monitoring: UNIX OS モニター・エージェント
KVI
Tivoli Enterprise Monitoring Server
KVL
OMEGAMON XE on z/VM and Linux
KVT
Tivoli Enterprise Consoleのアラート・エミッター
KVW
IBM Tivoli NetView for z/OS
KWD
OMEGAMON XE for OS/390
KWE
OMEGAMON XE for WebSphere Application Server
KWL
IBM Tivoli OMEGAMON XE for BEA WebLogic Server
KWO
OMEGAVIEW II® for the Enterprise
KWW
OMEGAMON XE for WebSphere Application Server on z/OS
KXC
CASP Analyze and Gather, CASP eBusiness Platform
KXD
OMEGAMON II for MVS, IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/OS
KXDF
OMEGAMON II for MVS
KXM
CASP Conversion with XML
KXO
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/OS, CASP Access for WebSphere
KXS
CASP eBusiness Platform, CASP Directory Services
KYN
ITCAM for WebSphere, J2EE
KZ2
構成ツール
LAT
OMEGAMON II for IMS
LSCX
Classic OMEGAMON
ML
OMEGAMON II for IMS
MRG
OMEGAMON II for IMS
O2
OMEGAMON II for DB2
OB
OMEGAMON Base
OBV
OMEGAMON Base
OC
OMEGAMON II for CICS
OGN
OMEGAMON for VM
OM
Classic OMEGAMON
OM2
OMEGAMON II for MVS
80
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
表 8. メッセージ・ファイルおよびトレース・ファイルに表示されるプレフィックス (続き)
プレフィック
ス
コンポーネント
OMV
OMEGAMON Base
OM0
Classic OMEGAMON
OMG
AF/OPERATOR, OMEGACENTER Gateway for MVS
OR
OMEGAMON II for IMS
OS
OMEGAMON II for IMS
OTR
OMEGAMON II for IMS
OV
OMEGAMON for VM
PWA
OMEGAMON II for IMS
REG
OMEGAMON II for IMS
TRF
OMEGAMON II for IMS
VEB
OMEGAMON II for MVS
第 12 章 コンポーネント・プレフィックス
81
82
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
資料ライブラリー
この付録には、IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux および関連製品の資料に関する情報が含
まれています。
これらの資料は、以下のカテゴリー別に説明されています。
v 『OMEGAMON XE on z/VM and Linux ライブラリー』
v IBM Tivoli Monitoring ライブラリー
v 関連資料
v その他の情報ソース
OMEGAMON XE on z/VM and Linux ライブラリー
OMEGAMON XE on z/VM and Linux ライブラリーには、以下の資料があります。
v IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux Program Directory (GI11-4135)
この資料には、OMEGAMON XE on z/VM and Linux をインストールするためのハードウェアおよびソ
フトウェア前提条件と、VMSES/E 部分のインストール手順を記載しています。
v IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux 計画と構成のガイド (SC88-8336)
この資料には、OMEGAMON XE on z/VM and Linux のインストールおよび構成に関する情報が記載さ
れています。
v IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux ユーザーズ・ガイド (SC88-8334)
この資料では、機能について説明し、また OMEGAMON XE on z/VM and Linux エージェントのワー
クスペース、属性、および事前定義されたシチュエーションについて記述しています。 OMEGAMON
on z/VM and Linux ダッシュボードと Cognos レポートについて説明します。製品固有のモニター・シ
ナリオが含まれています。
v IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux トラブルシューティング・ガイド (GC88-8335)
この資料には、OMEGAMON XE on z/VM and Linux モニター・エージェントの問題をトラブルシュー
ティングする際に役立つ情報とメッセージが記載されています。
v IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux クイック・スタート・ガイド (GI88-4228)
この資料には、OMEGAMON XE on z/VM and Linux のインストールおよび構成に関する概要情報が記
載されています。
以下の Web アドレスで、OMEGAMON XE on z/VM and Linux ライブラリーにアクセスできます。
http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/tivihelp/v15r1/index.jsp?topic=/com.ibm.omegamon_xezvm.doc_4.3/
omzvmlinux430_welcome.html
以下の Web アドレスで、Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux のサポート・ページにアクセスで
きます。
http://www.ibm.com/software/sysmgmt/products/support
「製品の選択」の下の「製品の検索」をクリックし、製品名を入力します。「Tivoli OMEGAMON XE on
z/VM and Linux」を選択して、「OK」をクリックしてサポート・ページに移動します。
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83
IBM Tivoli Monitoring ライブラリー
以下の Web アドレスから、IBM Tivoli Monitoring および Tivoli Management Services の一般共有コンポ
ーネントに関する情報にアクセスできます。
http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/tivihelp/v61r1/topic/com.ibm.itm.doc_6.3/welcome.htm
関連資料
IBM Tivoli Monitoring and OMEGAMON XE Information Center (http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/tivihelp/
v15r1/index.jsp?toc) には、関連製品に関する役立つ情報があります。
その他の資料の入手
IBM Tivoli Monitoring および関連製品に関する技術文書は、以下のソースからも入手可能です。
v IBM Integrated Service Management Library
http://www.ibm.com/software/brandcatalog/ismlibrary/
IBM Integrated Service Management Library は、統合資料およびその他のダウンロード可能な製品の拡張
機能を含む、オンライン・カタログです。
v Redbooks®
http://www.redbooks.ibm.com/
IBM Redbooks および Redpapers には、プラットフォームおよびソリューションの観点からの製品情報
が記載されています。
v Technotes
Technotes では、製品に関する既知の制約とその回避方法についての最新情報を説明しています。
Technotes は、IBM ソフトウェア・サポート Web サイト (http://www.ibm.com/software/support/) にあり
ます。
v Service Management Connect に関する IBM developerWorks® Web サイトの Tivoli wiki
(http://www.ibm.com/developerworks/servicemanagement/)。
Service Management Connect は、Tivoli 製品を使用する上でのベスト・プラクティスと各種シナリオを
提供する対話式の wiki のホーム・ページです。wiki には、IBM 社員が投稿したホワイト・ペーパー
や、お客様およびビジネス・パートナーが作成したコンテンツが含まれています。特に、以下のコミュ
ニティーと関係があります。
– Cloud/Virtualization Management コミュニティー (http://www.ibm.com/developerworks/
servicemanagement/cvm/index.html)
– Jazz for Service Management コミュニティー (http://www.ibm.com/developerworks/servicemanagement/
jazzsm/index.html)
– System z コミュニティー (http://www.ibm.com/developerworks/servicemanagement/z/index.html)
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IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
サポート情報
IBM ソフトウェアに問題がある場合は、その問題を迅速に解決することが望まれます。 IBM では、お客
様が必要なサポートを得るための方法を提供しています。
オンライン
IBM Software Support サイト (http://www.ibm.com/software/support/probsub.html ) にアクセスしてく
ださい。
IBM Support Assistant
IBM Support Assistant (ISA) は、無料のローカル・ソフトウェア保守ワークベンチであり、IBM の
ソフトウェア製品に関する疑問や問題を解決する際に役立ちます。 Support Assistant では、問題判
別のためのサポート関連情報や保守ツールをすぐに利用することができます。 Support Assistant ソ
フトウェアをインストールするには、http://www.ibm.com/software/support/isa へアクセスしてくださ
い。
トラブルシューティング・ガイド
問題解決について詳しくは、この製品の問題判別情報を参照してください。
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IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
アクセシビリティー
アクセシビリティー機能は、運動障害または視覚障害など身体に障害を持つユーザーがソフトウェア・プロ
ダクトを快適に使用できるようにサポートします。IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux は、
複数のユーザー・インターフェースをサポートしています。製品機能とアクセシビリティー機能は、インタ
ーフェースによって異なります。
本製品の主なアクセシビリティー機能を使用することで、ユーザーは以下の操作を実行することができま
す。
v スクリーン・リーダー・ソフトウェア (読み上げソフトウェア) およびデジタル・スピーチ・シンセサイ
ザーなどの支援テクノロジーを使用して、画面に表示されている内容を聞く。本製品でのこれらのテク
ノロジーの使用についての詳細は、支援テクノロジーの製品資料を参照してください。
v キーボードのみを使用して、特定の機能または画面を使用したのと同等の機能を操作。
v 画面上に表示されているものを拡大する。
この他、製品資料はアクセシビリティー支援の以下の機能を追加するために変更されました。
v スクリーン・リーダー・ソフトウェアを利用するユーザーの便宜を考慮して、すべての文書が HTML 形
式および変換可能な PDF 形式の両方で提供されています。
v 視覚に障害のある方にも画像コンテンツを理解いただけるように、資料内のすべての画像には代替テキ
ストが準備されています。
インフォメーション・センターとその関連資料は、アクセシビリティー対応です。インフォメーション・セ
ンターのアクセシビリティー機能について詳しくは、Accessibility and keyboard shortcuts in the information
center を参照してください。
インターフェースに関する情報
インターフェースは、最も広範囲の機能を備えていますが、完全にアクセシビリティー対応ではありませ
ん。
キーボードを使用したインターフェースのナビゲート
この製品では、オペレーティング・システムによって定義されている標準のショートカットおよびアクセラ
レーター・キーを使用します。詳しくは、ご使用のオペレーティング・システムで提供されている資料を参
照してください。
画面に表示されている内容の拡大
製品を実行するオペレーティング・システムの機能を使用して、製品のウィンドウ上の情報を拡大すること
ができます。例えば、Microsoft Windows 環境では、画面の解像度を下げることで、画面に表示されるテキ
ストのフォント・サイズを大きくすることができます。詳しくは、ご使用のオペレーティング・システムで
提供されている資料を参照してください。
IBM とアクセシビリティー
アクセシビリティーに関する IBM のコミットメントについて詳しくは、IBM Human Ability and
Accessibility Center を参照してください。
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88
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
特記事項
本書は米国 IBM が提供する製品およびサービスについて作成したものであり、本書に記載の製品、サービ
ス、または機能が日本においては提供されていない場合があります。日本で利用可能な製品、サービス、お
よび機能については、日本 IBM の営業担当員にお尋ねください。 本書で IBM 製品、プログラム、また
はサービスに言及していても、その IBM 製品、プログラム、またはサービスのみが使用可能であることを
意味するものではありません。 これらに代えて、IBM の知的所有権を侵害することのない、機能的に同等
の製品、プログラム、またはサービスを使用することができます。 ただし、IBM 以外の製品とプログラム
の操作またはサービスの評価および検証は、お客様の責任で行っていただきます。
IBM は、本書に記載されている内容に関して特許権 (特許出願中のものを含む) を保有している場合があ
ります。 本書の提供は、お客様にこれらの特許権について実施権を許諾することを意味するものではあり
ません。 実施権についてのお問い合わせは、書面にて下記宛先にお送りください。
〒103-8510
東京都中央区日本橋箱崎町19番21号
日本アイ・ビー・エム株式会社
法務・知的財産
知的財産権ライセンス渉外
以下の保証は、国または地域の法律に沿わない場合は、適用されません。
IBM およびその直接または間接の子会社は、本書を特定物として現存するままの状態で提供し、商品性の
保証、特定目的適合性の保証および法律上の瑕疵担保責任を含むすべての明示もしくは黙示の保証責任を負
わないものとします。
国または地域によっては、法律の強行規定により、保証責任の制限が禁じられる場合、強行規定の制限を受
けるものとします。
この情報には、技術的に不適切な記述や誤植を含む場合があります。本書は定期的に見直され、必要な変更
は本書の次版に組み込まれます。 IBM は予告なしに、随時、この文書に記載されている製品またはプログ
ラムに対して、改良または変更を行うことがあります。
本書において IBM 以外の Web サイトに言及している場合がありますが、便宜のため記載しただけであ
り、決してそれらの Web サイトを推奨するものではありません。 それらの Web サイトにある資料は、
この IBM 製品の資料の一部ではありません。それらの Web サイトは、お客様の責任でご使用ください。
IBM は、お客様が提供するいかなる情報も、お客様に対してなんら義務も負うことのない、自ら適切と信
ずる方法で、使用もしくは配布することができるものとします。
本プログラムのライセンス保持者で、(i) 独自に作成したプログラムとその他のプログラム (本プログラム
を含む) との間での情報交換、および (ii) 交換された情報の相互利用を可能にすることを目的として、本
プログラムに関する情報を必要とする方は、下記に連絡してください。
IBM Corporation
2Z4A/101
11400 Burnet Road
Austin, TX 78758
U.S.A.
© Copyright IBM Corp. 2006, 2013
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本プログラムに関する上記の情報は、適切な使用条件の下で使用することができますが、有償の場合もあり
ます。
本書で説明されているライセンス・プログラムまたはその他のライセンス資料は、IBM 所定のプログラム
契約の契約条項、IBM プログラムのご使用条件、またはそれと同等の条項に基づいて、IBM より提供され
ます。
この文書に含まれるいかなるパフォーマンス・データも、管理環境下で決定されたものです。 そのため、
他の操作環境で得られた結果は、異なる可能性があります。 一部の測定が、開発レベルのシステムで行わ
れた可能性がありますが、その測定値が、一般に利用可能なシステムのものと同じである保証はありませ
ん。 さらに、一部の測定値が、推定値である可能性があります。 実際の結果は、異なる可能性がありま
す。 お客様は、お客様の特定の環境に適したデータを確かめる必要があります。
IBM 以外の製品に関する情報は、その製品の供給者、出版物、もしくはその他の公に利用可能なソースか
ら入手したものです。 IBM は、それらの製品のテストは行っておりません。したがって、他社製品に関す
る実行性、互換性、またはその他の要求については確証できません。 IBM 以外の製品の性能に関する質問
は、それらの製品の供給者にお願いします。
IBM の将来の方向または意向に関する記述については、予告なしに変更または撤回される場合があり、単
に目標を示しているものです。
著作権使用許諾:
本書には、様々なオペレーティング・プラットフォームでのプログラミング手法を例示するサンプル・アプ
リケーション・プログラムがソース言語で掲載されています。 お客様は、サンプル・プログラムが書かれ
ているオペレーティング・プラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インターフェースに準
拠したアプリケーション・プログラムの開発、使用、販売、配布を目的として、いかなる形式においても、
IBM に対価を支払うことなくこれを複製し、改変し、配布することができます。 このサンプル・プログラ
ムは、あらゆる条件下における完全なテストを経ていません。従って IBM は、これらのサンプル・プログ
ラムについて信頼性、利便性もしくは機能性があることをほのめかしたり、保証することはできません。お
客様は、IBM のアプリケーション・プログラミング・インターフェースに準拠したアプリケーション・プ
ログラムの開発、使用、販売、配布を目的として、いかなる形式においても、 IBM に対価を支払うことな
くこれを複製し、改変し、配布することができます。
それぞれの複製物、サンプル・プログラムのいかなる部分、またはすべての派生的創作物にも、次のよう
に、著作権表示を入れていただく必要があります。
© IBM 2013. このコードの一部は、IBM Corp. のサンプル・プログラムから取られています。 ©
Copyright IBM Corp. (2013 年より前のリリース年).
商標
IBM、IBM ロゴおよび ibm.com® は、世界の多くの国で登録された International Business Machines
Corporation の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれ IBM または各社の商標である場合
があります。現時点での IBM の商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml をご覧く
ださい。
インテル、および Intel は、Intel Corporation またはその子会社の米国およびその他の国における登録商標
です。
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IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
Java およびすべての Java 関連の商標およびロゴは Oracle やその関連会社の米国およびその他の国におけ
る商標または登録商標です。
Linux は、Linus Torvalds の米国およびその他の国における登録商標です。
Microsoft および Windows は、Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標です。
UNIX は The Open Group の米国およびその他の国における登録商標です。
プライバシー・ポリシーに関する考慮事項
サービス・ソリューションとしてのソフトウェアも含めた IBM ソフトウェア製品 (「ソフトウェア・オフ
ァリング」) では、製品の使用に関する情報の収集、エンド・ユーザーの使用感の向上、エンド・ユーザー
との対話またはその他の目的のために、Cookie はじめさまざまなテクノロジーを使用することがありま
す。多くの場合、ソフトウェア・オファリングにより個人情報が収集されることはありません。IBM の
「ソフトウェア・オファリング」の一部には、個人情報を収集できる機能を持つものがあります。ご使用の
「ソフトウェア・オファリング」が、これらの Cookie およびそれに類するテクノロジーを通じてお客様に
よる個人情報の収集を可能にする場合、以下の具体的事項を確認ください。
この「ソフトウェア・オファリング」は、Cookie もしくはその他のテクノロジーを使用して個人情報を収
集することはありません。
この「ソフトウェア・オファリング」が Cookie およびさまざまなテクノロジーを使用してエンド・ユーザ
ーから個人を特定できる情報を収集する機能を提供する場合、 お客様は、このような情報を収集するにあ
たって適用される法律、ガイドライン等を遵守する必要があります。これには、エンドユーザーへの通知や
同意の要求も含まれますがそれらには限られません。
このような目的での Cookie を含む様々なテクノロジーの使用の詳細については、『IBM オンラインでの
プライバシー・ステートメントのハイライト』(http://www.ibm.com/privacy/jp/ja/)、『IBM オンラインでのプ
ライバシー・ステートメント』(http://www.ibm.com/privacy/details/jp/ja/) の『クッキー、ウェブ・ビーコン、
その他のテクノロジー』というタイトルのセクション、および『IBM Software Products and
Software-as-a-Service Privacy Statement』(http://www.ibm.com/software/info/product-privacy) を参照してくださ
い。
特記事項
91
92
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
用語集
この用語集を使用して、このモニター・エージェントに関連する概念を理解してください。
アプリケーション・データ (application data)
製品が提供するシチュエーション、テンプ
レート、その他のサンプル・データ。
Tivoli Enterprise Monitoring Server のエン
タープライズ情報ベース (EIB) テーブル
に格納される。
属性 (attribute)
モニター・エージェントによってモニター
される、Disk Name や Disk Read/Writes
Per Second などのシステムまたはアプリ
ケーション・エレメント。属性は、ODBC
に準拠したデータベース内のフィールドで
ある場合もある。
属性テーブル (attribute table)
データ・ビューまたはシチュエーション内
で結合できる、関連属性のセット。ビュー
を開くか、シチュエーションを開始する
と、Tivoli Enterprise Portal は選択された
属性のデータ・サンプルを取得する。エー
ジェントの各タイプには、それぞれ属性グ
ループのセットがある。
許可された仮想マシン (authorized virtual
machine)
z/VM において、許可されたユーザー ID
に関連した GCS 仮想マシン。
クライアント/サーバー (client/server)
通信において、分散データ処理での対話モ
デル。1 つのサイトにあるプログラムは別
のサイトにあるプログラムに要求を送信
し、応答を待つ。要求側プログラムはクラ
イアント、応答側プログラムはサーバーと
呼ばれる。
コマンド (command)
特定の操作を実行するために、ユーザーか
ら z/VM システムへ送信される要求。
CMS コマンドは、ファイル・タイプが
EXEC または MODULE の CMS ファイ
ルの名前とすることもできる。このファイ
ルには、一連の操作が定義される。「会話
© Copyright IBM Corp. 2006, 2013
型モニター・システム (CMS)
(Conversational Monitor System (CMS))」
も参照。
構成ツール (Configuration Tool)
前の Candle 製品のインストール、および
一部の Tivoli Monitoring agent System z
製品の構成に使用されたツール (現在は、
システム修正変更プログラム/拡張機能
(SMP/E) ツールを使用してインストールさ
れる)。
制御プログラム (CP) (Control Program (CP))
z/VM システムのコンポーネント。複数の
コンピューター・システムが存在するかの
ように単一コンピューターのリソースを管
理する。それぞれの疑似的なシステム (あ
るいは仮想マシン) は、実コンピューター
と機能的に同等である。CP は、実計算機
のアーキテクチャーを仮想マシンでシミュ
レートする。
会話型モニター・システム (CMS) (Conversational
Monitor System (CMS))
z/VM のコンポーネント。仮想マシンで稼
働し、対話式の z/VM エンド・ユーザ
ー・インターフェースと汎用の z/VM ア
プリケーション・プログラミング・インタ
ーフェースの両方を提供する。CMS は、
z/VM 制御プログラム (CP) の制御下での
み稼働する。
デバイス・ドライバー (device driver)
z/VM において: (1) 接続装置を使用する
ために必要なコードが組み込まれたファイ
ル。(2) コンピューターが特定の周辺装置
(プリンターまたは CD ドライブなど) と
通信できるようにするプログラム。(3) 入
出力装置アダプターとプロセッサーの間の
インターフェースを制御するサブルーチン
の集合体。(4) CMS パイプラインで、入
出力デバイスとストレージ・デバイス、ホ
スト環境 (CP、CMS、および XEDIT な
ど)、および REXX と EXEC 2 変数から
93
データを読み取る、またはそれらにデータ
を書き込むステージ。
直接アクセス・ストレージ・デバイス (DASD)
(direct access storage device (DASD))
z/VM において、データ・アクセス時間が
事実上データ・ロケーションとは無関係な
大容量ストレージ・メディア。
非連続保存セグメント (DCSS) (discontiguous
saved segment (DCSS))
z/VM において、メガバイト境界上で開始
および終了し、セグメント・スペースまた
はセグメント・スペースのメンバーではな
い保存セグメント。DCSS には、論理保存
セグメントを含めることができる。「セグ
メント・スペース (segment space)」も参
照。
エキスパート・アドバイス (expert advice)
モニター・エージェントが提供する各シチ
ュエーションのシチュエーション・エディ
ター内の説明。データの迅速な収集と解釈
に利用できる。
ゲスト・オペレーティング・システム (guest
operating system)
z/VM 制御プログラム (CP) が管理する仮
想マシン内で稼働する Linux または z/OS
などのオペレーティング・システム。
ゲスト仮想マシン (guest virtual machine)
z/VM において、オペレーティング・シス
テムが稼働する仮想マシン。
ゲスト仮想ストレージ (guest virtual storage)
z/VM において、仮想マシン内で稼働する
オペレーティング・システムとして表示さ
れるストレージ。
HiperSockets™
(1) 同一 IBM システム・サーバー上のロ
ジカル・パーティション (LPAR) 間での
高速 TCP/IP 通信を提供するハードウェ
ア・チャネル。ハイパーソケットは、キュ
ー直接入出力 (QDIO) アーキテクチャーの
適応機能を使用する。(2) z/VM 内での ハ
イパーソケット・チャネルの仮想化。これ
は、ゲスト仮想マシン間で高速通信を提供
する。
ヒストリカル・データ管理 (historical data
management)
短期間のバイナリー・ヒストリー・ファイ
ルに適用されるプロシージャー。データウ
ェアハウスまたは区切り文字で区切られて
いるテキスト・ファイルへのロールオフを
実行し、24 時間を経過した短期間ヒスト
リー・ファイルのエントリーを削除して、
新規エントリーのスペースを確保する。
ホスト (host)
他のオペレーティング・システムが稼働す
る仮想マシンを管理する機能を持つ z/VM
制御プログラム (CP)。
ハブ Tivoli Enterprise Monitoring Server (hub
Tivoli Enterprise Monitoring Server)
すべての Tivoli Enterprise Portal Server を
接続するフォーカル・ポイントとして稼働
するように選択した Tivoli Enterprise
Monitoring Server。
IBM Tivoli Monitoring
Tivoli Enterprise Monitoring Server、Tivoli
Enterprise Portal Server、Tivoli Enterprise
Portal クライアント、およびデータを収集
して Tivoli Enterprise Monitoring Server
に配布するモニター・エージェントで構成
されるクライアント/サーバーの実装。
ユーザー間通信機能 (IUCV) (inter-user
communication vehicle (IUCV))
z/VM において、仮想マシン間、または
CP と仮想マシン間のデータ受け渡し用の
CP インターフェース。
メンバー保存セグメント (member saved
segment)
z/VM において、ページ境界上で開始およ
び終了し、最大 64 個までのセグメント・
スペースに属する保存セグメント。メンバ
ー保存セグメントには、それ自身の名前、
またはそれが属するセグメント・スペース
名によってアクセスできる。メンバー保存
セグメントには、論理保存セグメントを含
めることができる。「非連続保存セグメン
ト (DCSS) (discontiguous saved segment
(DCSS))」および「セグメント・スペース
(segment space)」を参照。
モニター・エージェント (monitoring agent)
エージェント・プロセスは、管理対象シス
94
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
テムでデータをプローブし、表ビューおよ
びグラフ・ビューにフォーマット設定され
た情報を Tivoli Enterprise Portal に戻す。
モニター間隔 (monitoring interval)
シチュエーションが真になったかどうかを
Tivoli Enterprise Monitoring Server がチェ
ックする間隔を指定する時刻。使用できる
単位は「秒」、「分」、「時間」、「日」
である。最小モニター間隔は 30 秒であ
り、デフォルトは 15 分である。
ロジカル・パーティション (LPAR) (logical
partition (LPAR))
z/VM における、プロセッサー・ハードウ
ェアのサブセット。システム制御プログラ
ム (SCP) の操作をサポートするために定
義される。
ナビゲーター (Navigator)
Tivoli Enterprise Portal ウィンドウの左側
の画面区画。ナビゲーター物理ビューで
は、ネットワーク・エンタープライズがプ
ラットフォームでグループ化されたシステ
ムの物理階層として表示される。
OMEGAMON DE ユーザーは、別のビュ
ーを作成し、部門別または機能別などユー
ザー指定のグループ化による論理階層を作
成することもできる。
OMEGAMON Web サービス (OMEGAMON
Web Services)
SOAP 要求を使用する、IBM Tivoli
Monitoring に対するオープン・スタンダー
ドをベースとするインターフェース。すべ
ての Tivoli Monitoring Agent は、動的に
照会できるので、パフォーマンス・データ
および可用性データが他のアプリケーショ
ンで処理できる。
ページング (paging)
z/VM において、実ストレージと外部ペー
ジ・ストレージ間でのページの転送。
|
|
|
|
|
Performance Toolkit for VM
z/VM のオプション機能。z/VM パフォー
マンス・データを収集して分析し、表示す
る。この機能は、Resource Management
Facility から得られた Linux パフォーマン
ス・データも処理できる。
特権クラス (privilege class)
z/VM において、CP コマンドと
DIAGNOSE コードのサブセットおよび一
部の CP システム機能を使用するために
必要な許可。特権クラスはユーザー・タイ
プに対応している。各 CP コマンドと
DIAGNOSE コードは、1 つ以上の特権ク
ラスに属している。ユーザーには、その仮
想マシン用の z/VM ディレクトリー項目
で 1 つ以上の特権クラスが割り当てられ
る。
リモート Tivoli Enterprise Monitoring Server
(remote Tivoli Enterprise Monitoring Server)
収集したデータをハブ Tivoli Enterprise
Monitoring Server に渡し、クライアントが
使用してエンタープライズ全体のビューを
作成できるようにする Tivoli Enterprise
Monitoring Server。
共有セグメント (shared segment)
「非連続保存セグメント (DCSS)
(discontiguous saved segment (DCSS))」を
参照。
シチュエーション (situation)
一連の条件を表す。これが満たされるとイ
ベントが作成される。条件は、属性、演算
子 (「より大か等しい」など)、および値で
構成される。条件は、「もし - システム
条件 - 比較演算子 - 値 - が真ならば」と
読むことができる。シチュエーションの例
は次のとおり。 IF - CPU usage - GT 90% - TRUE 式 『CPU usage GT 90%』
は、シチュエーションの条件を示す。
アクション実行 (Take Action)
Tivoli Enterprise Portal のコマンド・ウィ
ンドウ。このウィンドウで、コマンドを入
力するか、事前定義コマンドのリストから
選択することができる。コマンドを実行す
るシステムのリストも用意されている。
ターゲット・ライブラリー (target libraries)
SMP/E が制御するライブラリー。配布メ
ディアからのデータがここに格納される。
しきい値 (threshold)
システム内に設定されるレベルで、このレ
ベルに達するとメッセージが送信された
り、あるいはエラー処理プログラムが呼び
出されたりする。例えば、ユーザー補助ス
トレージ・プールでは、ユーザーはしきい
値レベルをシステム値中に設定することが
用語集
95
でき、システムはシステム・オペレーター
に対してそのレベルへの到達時に通知を行
う。
Tivoli Enterprise Monitoring Server
IBM Tivoli Monitoring のコンポーネン
ト。データをモニター・エージェントから
取得して Tivoli Enterprise Portal Server に
送信し、シチュエーションに指定された条
件が満たされたときに Tivoli Enterprise
Portal Server にアラートを送信し、コマン
ドを Tivoli Enterprise Portal から受信して
適切なモニター・エージェントに渡し、
(オプションで) 短期間ヒストリカル・デー
タ用のリポジトリーを提供する。このコン
ポーネントは、z/OS、Windows、および一
部の UNIX オペレーティング・システム
上にインストールできる。
Tivoli Enterprise Portal Server
ユーザーがログオンする IBM Tivoli
Monitoring サーバー。Tivoli Enterprise
Portal Server は、ハブ Tivoli Enterprise
Monitoring Server に接続する。これによ
り、IBM Tivoli Monitoring 管理対象シス
テムからのデータを取得し、操作し、分析
することができる。
ビュー (view)
ワークスペース内のウィンドウ・ペインま
たはフレーム。例えば、ビューには、エー
ジェントからのデータがグラフまたは表形
式で表示されたり、端末セッションやブラ
ウザーが表示されたりする。1 つのビュー
は、2 つの別個の自律したビューに分割で
きる。
作業セット (working set)
仮想マシンが実行する必要のある実ストレ
ージの推定ページ数。
ワークスペース (workspace)
Tivoli Enterprise Portal ウィンドウの表示
領域 (ナビゲーターは除く)。各ワークスペ
ースは、1 つ以上のビューで構成される。
各ナビゲーター項目には、それ自身のデフ
ォルトのワークスペースがあり、ワークス
ペースが複数の場合もある。
96
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
索引
日本語, 数字, 英字, 特殊文字の
順に配列されています。なお, 濁
音と半濁音は清音と同等に扱われ
ています。
データ収集のトラブルシューティング (続
構成
メモリー不足になる、DCSS で
[サ行]
サービス
[ア行]
アクション実行コマンド
コマンドが発行されていることの検証
34
コマンド・プロセッサーに送信されな
い 32
非 root ユーザーとして Linux の下で
稼働 32
アクセシビリティー
87
インストールと構成のトラブルシューティ
ング
非 root ユーザーとして Linux の下で
稼働時にエラー・メッセージが表示
される 34
ヒストリカル・ワークスペースにデー
タがない
48
モニター・エージェントが実行されて
いないときに、Tivoli Enterprise
Portal が、一部のインスタンスでモ
ニター・エージェントが実行されて
いることを示す 41
モニター・エージェントの基本バージ
ョン (4.1.0) の実行 31
Java プラグイン・キャッシュのクリア
34
SR タイプの読み取り専用アクセスを
指定して定義された DCSS 35
Tivoli Enterprise Portal ブラウザー・モ
ードで中国語 (簡体字) の「エキスパ
ート・アドバイス」パネルがロード
されない 63
z/VM Linux System の下では、ワーク
スペースはナビゲーター・ツリーに
何もリストされない 40
お客様サポート 85
39
xi
再現可能な問題
Tivoli Enterprise Portal デスクトップ・
クライアント
6
Tivoli Enterprise Portal ブラウザー・ク
ライアント
再現不能な問題
7
Tivoli Enterprise Portal クライアント
8
サポート xi
シチュエーション
使用、アクション・タブの 14
使用法のトラブルシューティング
デバイス・タイプが UNKNOWN
58
無効の列名による Tivoli Data
Warehouse への SQL クエリー 60
モニター・エージェントが mkinitrd の
実行後に開始しない 59
リモート・モニター・サーバーを使用
してエージェントが接続されている
と、エージェント・オペレーショ
ン・ログ・ワークスペースにデータ
が表示されない 60
1 次ワークスペースのヘッダーが 2 次
ワークスペースまで繰り越して表示
される 58
Linux では、IBM Tivoli Monitoring
Agent トピックは、ヘルプ目次また
はその索引タブには表示されない
57
資料
OMEGAMON XE on z/VM and
Linux 83
設定、トレース・レベルの
モニター・サーバー、z/OS の 23
[タ行]
[カ行]
ガイド
パート、含まれる x
既知の問題と制約事項
アクション実行コマンドがコマンド・
プロセッサーに送信されない 32
© Copyright IBM Corp. 2006, 2013
データ収集のトラブルシューティング
新規接続ワークスペースでデータが表
示されない 48
ヒストリカル・データの収集過多 47
ヒストリカル・ワークスペースでデー
タが表示されないか、余分なデータ
が表示される 48
き)
ワークスペースが Linux データを表示
しない 46
DCSS がデータを収集しているか? 45
Linux ゲストが、更新された DCSS デ
ータを取得しない 44
Performance Toolkit がデータを収集し
ない 43
定義、DCSS の
拡張、Linux アドレス範囲の 38
既存セグメントの場所を特定する 36
決定、DCSS の場所の 37
サイズを決定する、DCSS の 37
定義、DCSS の 37
手順の例 36
DCSS の場所とサイズの例 38
手順の例
定義、DCSS の 36
動的ワークスペースのトラブルシューティ
ング
製品間リンクがリンク・リストから欠
落 54
OMEGAMON XE on z/VM and Linux
ワークスペースから Tivoli
Monitoring Agent for Linux OS ワー
クスペースへのリンク時の問題 53
読者
責任 ix, x
専門家 x
トラブルシューティング
インストールと構成 31
概要 1
使用法の問題 57
ソース 1
データ収集 43
データの収集 1
動的ワークスペース・リンク 53
特定、問題を起こしたコンポーネント
の 6
パフォーマンス 51
判別、問題の原因の 3
メッセージ 69
モニター・エージェントのトラブルシ
ューティング・フロー 3
Cognos の問題 67
DASH の問題 65
Tivoli Common Reporting の問題 67
97
[ハ行]
ログ・ファイル (続き)
Tivoli Enterprise Portal デスクトップ・
クライアント 6
パフォーマンスのトラブルシューティング
一部のワークスペースでヒストリカル
収集のタイム・スパンを指定する場
アハウジング中にリモート・プロシ
ージャー・コール・エラーを受け取
る 51
ライアント
14
[マ行]
メッセージ 69
メッセージ・フォーマット 69
モニター・サーバー、z/OS の
収集、z/OS ログの 25
トレース・レベルを設定、構成ツール
を使用して 23
保存、z/OS ログの内容の 25
1 つの RKLVLOG の停止と別の
RKLVLOG の開始 26
問題解決情報
その他のソース 30
[ラ行]
ログ・ファイル
データウェアハウス 10
ポータル・サーバー 8
OMEGAMON XE on z/VM and Linux
モニター・エージェント 12
Summarization and Pruning Agent 11
Tivoli Enterprise Portal クライアント
8
98
21
ルを
定義
46
18
15
トレース、プロキシー・コントローラ
ーと分散エージェントの問題の 17
トレース、モニター・サーバーへの要
DCSS
アクセス権限
求とその応答を 17
メッセージを生成したコンポーネント
の判別 23
35
お客様自身の DCSS の定義 37
拡張、Linux アドレス範囲の 38
既存セグメントの場所を特定する 36
サイズを決定する、DCSS の 37
定義、DCSS の 36
手順の例
非 root ユーザーとしての Linux ゲストの
実行
18
設定、IBM Tivoli Monitoring Service
Console を使用してトレース・レベ
D
SUSE Linux Enterprise Server for
System z 9 の場合 33
アクション実行機能
ース・レベルを
タ収集の使用可能化
System z 10 以降の場合 33
非 root ユーザーとして Linux の下で稼働
アクション実行コマンド 32
Red Hat Enterprise Linux 5 の場合
33
ファイル
ース・レベルの
設定、IBM Tivoli Monitoring Service
Console コマンド行を使用してトレ
ない
KVLUserAppldata 属性グループ・デー
は指定された収集期間中にヒストリ
カル・データが使用不可となるギャ
52
設定、モニター・エージェントのトレ
ワークスペースが Linux データを表示し
パフォーマンスが低下するか、また
ップが生じる
7
[ワ行]
Tivoli Data Warehouse データベースの
非 root ユーザーとして Linux ゲストの下
での実行
SUSE Linux Enterprise Server for
構文、RAS1 トレース・コマンドの
15
Windows または UNIX 上のモニタ
ー・サーバー 9
52
何らかの要求がタイムアウトで失敗
し、モニター・エージェントがウェ
RAS1 トレース
Tivoli Enterprise Portal ブラウザー・ク
合に、応答時間が長くなる、または
結果が返されない
R
36
場所、DCSS の 37
メモリー不足 39
I
IBM Support Assistant 85
IBM Tivoli Monitoring Service Console
開始、Service Console の 18
ISA 85
L
理解と使用方法、RAS1 ログの 22
RAS1 ログのメッセージ形式 22
S
Service Management Connect
SMC xi
Support Assistant
xi
85
T
Tivoli Enterprise Monitoring Server
ログ・ファイル 9
Tivoli Enterprise Monitoring Server on
z/OS
ログ・ファイル 10
Tivoli Enterprise Portal Server
ログ・ファイル 8
Linux ゲストが、更新された DCSS デー
タを取得しない
マルチパス・デーモン 44
Log and Trace Analyzer ツール
説明 29
O
OMEGAMON XE on z/VM and Linux 製
品
資料 83
OMEGAMON XE on z/VM and Linux モ
ニター・エージェント
アクション実行機能ファイル 14
ログ・ファイル 12
IBM Tivoli OMEGAMON XE on z/VM and Linux: トラブルシューティング・ ガイド
Printed in Japan
GC88-8335-01
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