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納税義務者、利子、配当所得 - Keio University

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納税義務者、利子、配当所得 - Keio University
用語説明
2015年度3学期
専門科目
タックス・プランニング
Ⅲ納税義務者、利子~配当所得
 控除:収入あるいは所得から引くこと
 源泉徴収:受取前に税金を前もって引かれること
 総合課税:あとで他の所得と合算される
 分離課税:他の所得とは合算されない
 源泉分離課税:源泉徴収されただけで課税関係が完了す
る(確定申告できない)
村上 裕太郎
Copyright © 2006 Keio University
納税義務者①
非永住者以 非永住者以外の居
外の居住者 住者
日本国籍を有して
おらず、かつ過去10
居住者
年間のうち5年以下
非永住者
の期間国内に住所
または居所を有す
る個人
非居住者 居住者以外の個人
国内に住所
を有し、また
は現在まで
引き続いて1
年以上居所
を有する個
人
3
納税義務者②
 住所
 生活の本拠(通常、住民票のある場所)
※客観的事実によって判断
 居所
 住所以外の場所で、相当期間継続して居住する場所
4
ハリ・ポタ翻訳の松岡さん、35億円申告漏れの指摘①
課税所得の範囲
納税義務者の種類
非永住者以
外の居住者
居住者
非永住者
非居住者
(asahi.com 2006年7月26日より)
課税所得の範囲
すべての所得
1. 国内源泉所得
2. 国外源泉所得
 国内で支払い
 国外から送金
 世界的ベストセラー「ハリー・ポッター」シリーズの日本語訳で知られる翻
訳家の松岡佑子さん(62)が同シリーズの翻訳料収入をめぐり、東京国
税局 から04年分までの3年間で35億円を超える申告漏れを指摘され
たことが分かった。松岡さんはスイスに居住しているとして日本で申告し
ていなかったが、実際には生活の本拠が日本にあり、申告が必要と認定
されたとみられる。追徴税額は過少申告加算税を含め7億円を超える模
様だ。
 松岡さんは課税処分を不服として異議申し立てを行う一方、スイス居住
者と認めてもらうため、日本とスイスの国税当局による相互協議を申し立
てたとされる。
 関係者によると、松岡さんは当時、「ハリー・ポッター」を邦訳し日本で出
版する権利を持つ出版社「静山社」(東京都新宿区)の代表取締役を務
める一方、同社から翻訳業務を請け負い、巨額の翻訳料を得ていた。
国内源泉所得
5
ハリポタ②
ハリポタ③
 01年7月、スイス・ジュネーブ市にマンションを購入し、東京都新宿区に
所有するマンションから住民票を移した。スイス居住者だとして翻訳料を
日本で税務申告せず、静山社が翻訳料の20%の所得税を源泉徴収し
て国に納めていた。
 税法上、日本に生活の本拠がある「居住者」だと、国内外の所得を日本
で申告納税する義務がある。高額所得者の場合、住民税を合わせた税
率は 50%。一方、「非居住者」なら原則として日本で生じた所得の源泉
徴収だけで済む。スイスで申告すれば、地方税を含む税率は40%弱と
みられ、日本で納めた分も控除されるため、結果的に節税になる。
 しかし、関係者によると、松岡さんはスイス移住後も頻繁に来日し、静山
社代表として出版業務を取り仕切ったり、「ハリー・ポッター」の営業活動
をしたりしていた。滞在中は新宿区のマンションに居住。04年までの3年
間は日本での滞在日数がスイスを上回っていたとされる。
 こうした事情から、国税局は、生活の本拠が日本にあり、松岡さんは「居
住者」にあたると認定。源泉徴収で納めた所得税だけでは足りない分を
追徴課税した模様だ。
 松岡さんは国際会議の通訳として活躍していたが、97年に亡くなった夫
の後を継いで静山社代表に就任。その後、同社が「ハリー・ポッター」シ
リーズの出版の権利を取得し、99年から出版している。松岡さんは05
年12月に代表を辞任し、取締役に退いた。
 松岡さんの話 スイス、日本の当局による協議に委ねられており、結論
が出るまでは公に発言できない。いずれの国の税務当局からも課税逃
れとの指摘 を受けたことは一度もない。01年にスイスの永住許可を取り、
ジュネーブですでに5年間住んでいる。スイスで納税し、生活を楽しんで
いる。
利子所得①
 5つの限定列挙(金融機関で取り扱うもの)
1. 公社債の利子
2. 預貯金
 預金
 貯金
 勤務先預け金(社内預金)
労働者(使用人)→利子所得
労働者以外(役員・退職者など)→雑所得(総合課税)
利子所得②
3. 合同運用信託(信託銀行が取り扱う)
 金銭信託
 貸付信託
4. 証券投資信託
 公社債投資信託(100%公社債で運用:中期国債ファンド、MMF等)
→利子所得(H28より、申告分離課税)
 その他(株式投資信託)→配当所得
5. 公募公社債等運用投資信託
※単に証券投資信託とある場合、株式投資信託を指す。
9
利子所得③(利子所得にならないもの)
 友人に対する貸付金の利子⇒雑所得
 得意先、従業員などに対する貸付金の利子
⇒事業所得
 所得税等の還付加算金⇒雑所得
10
利子所得④(非課税)
 障害者等の非課税制度



郵便貯金
預貯金、公社債など
公債
 財形貯蓄



一般財形
住宅財形
年金財形
課税
12
郵政民営化に伴い、平成19年10月1日以後に
預入れられるものから、郵便貯金の利子の非
課税制度が廃止され、少額預貯金等の利子の
非課税制度に移行
あわせて元本550万円限度
 納税準備預金の利子
11
元本350万限度×3=1,050万限度
利子所得⑤(課税方法)
利子所得⑥
1.
 利子所得は、その支払を受ける際に、所得税15%と住民税
5%(合計20%)の源泉徴収がされ、それだけで課税関係が
完結する源泉分離課税を採用している。
 ただし、公社債投資信託の収益分配金は平成28年1月より、
申告分離課税の対象となり、その後損益通算が可能となる。
※ 2037年(平成49年)末までは、復興特別所得税が2.1%加算
されるため、所得税15.315%、住民税5%の計20.315%となる。
2.
3.
国内の支払取扱者を経由しないで支払を受けた場合(外国払い)
→国内において源泉徴収されないため、総合課税
国内の支払取扱者を経由して支払を受けた場合(国内払い)
→源泉分離課税
国内で発行される外国公社債の利子
→その設立協定において源泉徴収義務が免除されるものは総合課税
【例】サムライ債(外国法人が日本国内で円建で発行する債券)の税金
世銀債
世界銀行、米州開発銀行、アジア開発銀行、アフリカ開発銀行などが日
本国内で発行する債券=利子所得として総合課税
上記以外
20%の源泉分離課税
13
金融類似商品の収益等①
14
外貨金融商品についての課税関係
利息・分配⾦
 金融類似商品
所得分類上は一時所得か雑所得であるが、性格が利子所得に似ているため源
泉分離課税となるもの。
1. 定期積金等の給付補填金等
給付金と払込掛金との差額→源泉分離課税(雑所得)
※参考: 外貨建MMF
収益の分配・・・利子所得
為替差益・・・・・非課税←実体は譲渡益⇒H28より、申告分離課税
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為替差損
外貨預⾦
雑所得として総
20%が源泉徴収
他の雑所得から
合課税。原則、
され課税は完了
差し引ける
確定申告が必要
外貨MMF
20%が源泉徴収
され課税は完了
2. 外貨預金(外貨建定期預金)に係る為替差損益
外貨預金に係る為替差損益は雑所得とされ、次のように課税される。
先物為替予約を付したもの・・・源泉分離課税(雑所得)
先物為替予約を付していないもの・・・総合課税(源泉徴収はされない)
為替差益
FX
スワップ⾦利に
(外国為替 ついて申告分離
保証⾦取引) 課税(20%)
⾮課税
※平成28年より、申告
分離課税(20%)
申告分離課税
(20%)
他の所得から差
し引き、不可
FX間および同じ雑所
得(商品先物に係る
雑所得等)に区分さ
れる⾦融商品で相殺
可。3年間の繰越可。
金融類似商品の収益等②
金融類似商品の収益等③
3. 一時払養老保険等の差益
一時払養老保険または一時払損害保険の差益は、一時所得とされ次のよう
に課税される。
 保険期間が5年以下のもの及び5年超で5年以内に解約されたもの・・・源
泉分離課税
 保険期間が5年超で5年以内に解約されていないもの・・・総合課税(源泉
徴収はされない)
(50万円特別控除あり、2分の1総合課税)
5.
4. 金投資(貯蓄)口座の利益
雑所得で源泉分離課税。
※ 純金積立と混同しないこと!
純金積立の利益は、譲渡所得または雑所得で総合課税
割引債の償還差益(参考)
 2015年12月31日まで
割引債とは利子相当分を割引して発行する無利子債のこと。
その償還差益(償還金額と発行価額等との差額)は、雑所
得で源泉分離課税。(普通の利付債は総合課税)
割引債発行時に所得税18%

2016年1月1日から
償還時に償還差益×20%を株式等に係る譲渡所得等
として申告分離課税(特定口座、源泉徴収あり、の場
合)
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配当所得①
 6つの限定列挙
 配当所得の範囲
1. 剰余金の配当:株式会社などからの配当
2. 利益の配当:特定目的会社からの配当
3. 剰余金の分配:法人税法2条7号に規定する協同組合等の剰
余金の分配
4. 基金利息:相互会社から支払われる基金の利息
5. 投資信託の収益の分配
6. 特定目的信託:資産流動化法に規定する特定目的会社に類
する契約型の資産流動化に資する信託
7. その他
19
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配当所得②
 非課税
オープン型の証券投資信託の収益の分配のうち、収益調
整金に係る特別分配金
 配当所得の金額
配当所得 = 収入金額 - 負債の利子
 課税方法
私募公社債等運用投資信託の収益の分配など=源泉分離課税(利
子所得と同様)
一般的な配当等=総合課税(源泉徴収税額は確定申告により精算)
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配当所得に対する課税の特例
配当所得③
 上場株式等の配当等に係る源泉徴収税率の特例
以下の配当等は、その支払を受ける際、所得税15%、住民税5%が源泉徴
収される。
 上場株式等の配当等(大口株主(持ち株割合が3%以上)のものを
除く)
 特定株式投資信託以外の公募証券投資信託の収益の分配など(上
場のいかんに関わらず)
 上場株式等に係る配当所得の申告分離課税(措法8の4①)
 居住者が、平成21年1月以後に支払いを受けるべき上場株式等の
配当等を有する場合において、その上場株式等の配当等に係る配
当所得について、他の所得と区分して上場株式等に係る課税配当
所得に対して、所得税7%・住民税3%(平成25年12月31日まで)、所
得税15%・住民税5%(平成26年1月1日から)が課される。
 配当控除不適用
 総合課税との選択適用
 外国株式の配当
 国内の支払の取扱者を経由しないで支払を受けた場合(外国払い)
=国内で源泉徴収されない。
 国内の支払の取扱者を経由して支払を受けた場合(国内払い)=以
下の金額が源泉徴収される。
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(配当の額-外国所得税の額)×20%
申告不要制度①
 上場株式等の配当等
上場株式の配当等(所得税15%徴収)については、金額
のいかんに関わらず申告不要とすることができる。
【有利不利の判定】(参考)
申告不要制度は15%(住民税5%)の源泉徴収だけで課税関係が完結する特例。し
たがって、所得税の税額表から課税総所得金額が330万円以下となる場合は、申
告したほうが有利。
申告不要制度②
 上記以外の配当等
上記以外の配当等(所得税20%徴収)で、1銘柄1回の
支払金額が10万円(計算期間が1年でない場合は次
の算式により計算した金額)以下のものについては、
申告不要とすることができる。
10万円
×
配当計算期間の月数(※)
※ 1月未満の端数切り上げ
<以下の場合、総合課税有利>
1. 課税総所得金額が330万円以下
2. 負債の利子が多額の場合
23
【有利不利の判定】(参考)
<以下の場合、総合課税有利>
1. 課税総所得金額が900万円以下
2. 負債の利子が多額の場合
24
12
負債の利子①
負債の利子②
 原則
株式等を取得するための負債の利子で、その年におい
てその元本を所有していた期間に対する部分の金額を
控除する。
負債の利子 ×
その年中の元本所有月数(1月未満切上)
 申告不要を選択した場合
申告不要を選択した配当等に係る負債の利子は控除さ
れない。
なお、申告不要の適用を受ける金額と、総合課税の金額
とがある場合の負債の利子は、次の算式により計算する。
12
 無配の株式に係る負債の利子
負債の利子は他の株式等の配当等からも控除できる。
したがって、無配の株式に係る負債の利子についても、
他の配当収入から差し引くことができる。
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負債の利子 ×
【A】のうち総合課税される金額
その年中の配当等の金額の合計額【A】
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まとめ②(上場のみ)
まとめ①
源泉徴収
申告
上場
所得税7%+住民
税3%(~H25年
12月31日)
所得税15%+住
民税5%(H26年1
月1日~)
申告不要
(上限なし)
申告分離課税
(配当控除の適用不可)
上場以外
総合課税
(上場株式等の譲渡損失と
の損益通算不可)
所得税のみ20%
申告不要
(10万円まで)
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確定申告不要
(特例)
源泉徴収税率
上場株式等の譲渡
損失との損益通算
配当控除
総合課税
申告分離課税
20%(所得税15%、住⺠税5%)
実際の税率
源泉徴収のみ
所得税5%〜40%
住⺠税10%
所得税15%
住⺠税5%
配当控除の適⽤
なし
あり
なし
上場株式等の譲
渡損失との損益
通算
なし
なし
あり
合計所得⾦額へ
の算⼊
含まれない
含まれる(配偶者控除・扶養控除
等に影響するおそれ)
NISA(少額投資⾮課税制度)①
内容
⾮課税対象
⼝座開設期間
⾮課税期間
NISA
⼝座内の商品から発⽣する配当および譲渡所得が
⾮課税となる
英国ISA
⼝座内の商品から発⽣する利⼦、配当、および譲
渡所得が⾮課税となる
上場株式、公募株式投資信託等
預⾦版:預貯⾦、MMF等
株式型:上場株式、公社債、投資信託、保険等
2014年1⽉1⽇〜(2023年末まで)
1999年より、当初10年間の時限措置としてスター
ト。2008年恒久化。
最⻑5年
無期限
⼝座開設資格
⼝座開設年の1⽉1⽇時点で満20歳以上の居住者等
預⾦版:満16歳以上の居住者
株式版:満18歳以上の居住者
⼝座開設制限
1⼈につき1⼝座
※厳密には、勘定設定期間ごとに1⼈につき1つの
⾦融機関でしか申込・開設することができない
1⼈につき毎年、預⾦版と株式版にそれぞれ1⼝座
開設後の⼝座移管
勘定設定期間が切り替わるタイミングでの⼝座移
管が可能
英国証券業者等間での⼝座移管が可能
投資上限
年間120万円まで投資可能(100万円から増額)
ISA全体で年間£11,280まで投資可能(預⾦版は年
間£5,640まで)
※累計残⾼上限なし
引き出し
いつでも⾮課税で可能(売却部分の再利⽤不可)
いつでも⾮課税で可能
不可
可能
年間投資額に算⼊(投資枠の範囲内で投資可能)
年間投資額に算⼊されず、いくらでも再投資可能
スイッチング
利⼦・配当の再投資
NISA(少額投資⾮課税制度)②
出典:⽇本証券業協会ウェブサイト
http://www.jsda.or.jp/nisa/about/good/index.html
NISA(少額投資⾮課税制度)③
ジュニアNISA①
• NISAの注意点
• 「ジュニアNISA(未成年者少額投資⾮課税制度)」
が、2016年4⽉から新しくスタートする
• この制度は、未成年(0〜19歳)を対象に、年間80万
円分の投資枠から得られた譲渡益、分配⾦・配当⾦に
対して、税⾦が⾮課税になるというもの
• ⼦供の将来の資産形成を促すために創設された
• ⾃動的に暦年贈与の枠を使⽤するので、注意!(別枠
に贈与の⾮課税枠が設けられているわけではない)
 原則として、居住者等1⼈あたり1⼝座のみ開設可能(慎重に
証券会社を選ぶ)
 1年の購⼊額が120万円未満となった場合でも、投資枠の残
額を翌年以降に繰り越すことは不可能
 ⾮課税⼝座で保有している上場株式等はいつでも⾃由に売却
できるが、売却した投資枠を再利⽤(スイッチング)するこ
とはできない
 5年経過後、⾮課税⼝座で保有していた上場株式等は、原則
として特定⼝座や⼀般⼝座等にそのときの時価で、⾃動的に
移管される
 引き続き⾮課税⼝座で保有したい場合、⼀定の⼿続きのもと、翌年
の120万円の⾮課税枠を利⽤して受け⼊れることが可能
 ただし、120万円を超過する部分については、⾮課税⼝座には受け
⼊れられない
ジュニアNISA②
ジュニアNISA③
ジュニアNISA
NISA
年齢
0〜19歳
20歳以上
年間投資上限
80万円
120万円 *1
投資期間
2016年4⽉〜2023年まで
2023年まで
⾮課税期間
運⽤管理
対象商品
投資した年から最⻑5年
親権者等
*2
本⼈
上場株式、公募株式投信等
払出し
18歳まで払出し制限
⾃由
⾦融機関変更
不可
年単位で可
*1 2015年までは100万円。2016年以降120万円。
*2 ジュニアNISAについては2023年以降に⾮課税期間が終了する場合、
終了時点で時価が80万円分までは20歳まで⾮課税で保有できる。
NISAを利⽤したタックス・プランニング
• NISAを利⽤したタックス・プランニング
• 譲渡損失が出た場合、次年の⾮課税枠を使って再びNISA⼝座
に移管する=ロールオーバー(5年経過時に1度だけ可能)
• この場合、ロールオーバー時の時価で移管されるため、120
万円に満たない部分は余裕枠として追加投資可能
• 含み益をかかえている場合、さらに値上がりしそうであれば、
ロールオーバー可能であるが、120万円を超える部分につい
ては、⼀般⼝座に移管される
• ⽣前贈与(暦年110万円まで⾮課税)を活⽤したプランニン
グも有効
• ジュニアNISAは他の「教育資⾦の⾮課税の特例」などのよう
な⾮課税枠を設定されているわけではないことに注意
http://www.morningstar.co.jp/nisa/about/contents7.html
ケース
① 居住者であるAさんは、平成28年中に公募株式投資信
託の収益分配⾦を24万円(6万円が源泉徴収済)受け
取った。Aさんは働いておらず、他の所得はない。A
さんはどのようなプランニングをすべきか?
② 居住者であるBさんは、専業主婦の妻がおり、この妻
は平成28年中に特定⼝座(源泉徴収あり)で100万
円の譲渡益がある(源泉徴収税額20万円控除前)。
さらに、別の特定⼝座も保有しており、その⼝座で
50万円の譲渡損失があった。申告分離課税を選択す
れば、譲渡益と譲渡損失との損益通算が可能となる
が、妻は申告分離課税を選択すべきか?
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