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今から67年前の昭和22年9月16日に 利根川の堤防が決壊しました。

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今から67年前の昭和22年9月16日に 利根川の堤防が決壊しました。
今から67年前の昭和22年9月16日に
利根川の堤防が決壊しました。
利根川上流河川事務所
加須市(旧大利根町)付近の堤防決壊による氾濫状況(昭和22年9月22日GHQ撮影)
Contents
■特集:昭和22年カスリーン台風
■特集:昭和22年カスリ
ン台風
■事務所からのおしらせ:「治水の日」式典
第165号 140901発行
国土交通省 利根川上流河川事務所
TEL 0480-52-3952
URL http://www.ktr.mlit.go.jp/tonejo/
当事務所では、利根川と縁の深い「静御
前」を治水のイメージキャラクターとして位
置付けています。
昭和22年9月カスリーン台風による利根川大氾濫
濫
戦後 最大の水害
戦後、最大の水害
戦時中は報道管制により放送されていなかったNHKラジオによる天気予報も
カスリーン台風接近時には復活しており、中央気象台から9月12日時点で台風報告
が出され ラジオ 新聞などで台風情報が報じられていたにも関わらず 被害は
が出され、ラジオ・新聞などで台風情報が報じられていたにも関わらず、被害は
深刻なものとなってしまいました。
今から67年前の1947年(昭和22年)は、終戦直後のGHQ占領下であり、
国土の荒廃と疲弊する社会経済で混乱している状況でした。
そういった中、カスリーン台風は、関東地方に未曾有の大雨をもたらし、
関東の各河川は記録的な水位を記録しました。
多摩川及び鶴見川とその支川では川崎市付近で堤防が決壊し 那珂川
多摩川及び鶴見川とその支川では川崎市付近で堤防が決壊し、那珂川
も観測至上最大の豪雨により水戸市内は湖と化しました。また、笛吹川、
富士川の水源地方では山崩れが続出しました。
中でも最大の被害は利根川水系で、利根川及び渡良瀬川では全川に渡
高
を 録
根
橋
り最高の水位を記録、利根川の栗橋の水位は、9月15日未明から16日にか
けて約7.5mも上昇し、16日零時20分頃、埼玉県東村(現:加須市大利根)
新川通地先で利根川右岸の堤防が約350mにわたり決壊しました。
そうした教訓を踏まえ、河川の増水やはん濫などに対する水防活動や住民の避難行動の参考となる情
報が必要であるとされ 翌年の昭和23年(1948)9月「アイオン台風」では 建設省と中央気象台との連携
報が必要であるとされ、翌年の昭和23年(1948)9月「アイオン台風」では、建設省と中央気象台との連携
により利根川初の「洪水予報」が行われました。現在洪水予報は、河川名と危険度のレベルに応じた情
報名(はん濫危険情報、はん濫警戒情報など)とを組み合わせて発表しています。
天気図 気象庁資料
料
(昭和22年9月15日
日03時)
昭和27年(1952)決壊口である加須市大利根(当時:東村)新川通地先で、
「第1回利根川水系連合水防演習」が行われました。
生井村(現:小山市)地先の決壊状況
【利根川の決壊箇所】
これは、カスリーン台風による苦い経験と教訓を活かすため、地域を守る水防
団の士気の高揚と水防技術の向上、後継者の育成と水防技術の継承、
地域住民への防災意識高揚を図り、水防体制に万全を期することを目的
として、国及び関東1都6県並びに開催市町村の主催により、現在まで継続して
×
×
×
▲当時使用されていたラジオ
▲第1回水防演習の様子
開催されています。
『決潰口跡の碑』(加須市新川通地先)
出典:「利根川百年史」」より
栗橋町の浸水状況
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×
×
×
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決壊口からの濁流
(昭和22年9月16日GHQ撮影)
利根川堤防決壊から3年後の昭和25年(1950)9月、決壊口である加須市大利根
(当時:東村)新川通地先に、「決壊口跡の碑」が建てられました。
この碑は、決壊の悲劇と復旧の苦しみの記憶を風化させないようにとの願いから建て
られたもので、加須市以外の決壊箇所にも同様の碑が建てられています。
渡良瀬
遊水地
×
埼玉県久喜市栗橋北
幸手町の中心部浸水状況
渡良瀬川
東村の決壊
×
栗橋
街なかの電柱にふと目を向けると、写真のような標識を目にするこ
なか 電柱 ふと目を向けると 写真 ような標識を目 する
とがあります。これは、昭和22年(1947)のカスリーン台風による決壊
時の浸水深とその高さをテープで表示しているものです。
この標識は、久喜市(旧鷲宮町 旧栗橋町を含む)、加須市(旧大利
この標識は、久喜市(旧鷲宮町・旧栗橋町を含む)、加須市(旧大利
根町)、幸手市、杉戸町で見ることができます。
利根川
大場川の桜堤の決壊状況
主な決壊地点(利根川、渡良瀬川、思川、荒川)
亀有駅周辺の惨状(埼玉新聞社)
×
×
葛飾区の浸水状況
平成19年洪水 栗橋地点
利根川の河川改修整備は、計画を上回る出水のたびに、堤防の嵩上げ
整備等を実施してきましたが、計画している洪水を安全に流下するために
はまだ不十分な状況です。 安全で快適な利根川へ向けて、ハード、ソフト
の危機管理体制の整備を目指して引き続き事業を推進していきます。
HWL
利根川右岸堤防の濁流は埼玉県東部低地を流れ下り、9月20日(決壊後5日)には
利根川右岸堤防の濁流は埼玉県東部低地を流れ下り
9月20日(決壊後 日)には
は
東京都(現在の葛飾・足立・江戸川区)にまで達し、戦後最大の水害となりました。
。
この出水は、利根川改修における新たなる治水整備へのきっかけとなりました。
強化堤防
計画高水位
現在の堤防
平成13年洪水加須市 漏水状況
知っていますか? 河川の雨量、水位等の情報収集について
【インターネット】XRAIN観測情報
【インターネット】河川情報(雨量、水位、予警報
HPや携帯サイトから
HPや携帯サイトから
従来の広域レーダー
に比べ、より早く、
より詳細に観測でき
ます。
http://www.river.go
.jp/xbandradar/
【ホームページ】河川情報、ライブ映像
【地上デジタル放送】NHK第1放送 (雨量、水位)
HPや携帯サイトから
テレビから
台風接近や集中豪雨により河川の水位が急に上昇する場合がありますので川に近づかないよう情報入手しましょう。
利根川上流河川事務所からのおしらせ
利根川上流河川事務所では、カスリーン台風の甚大
な災害の教訓を踏まえ、その記憶を後世に語り継ぐと
ともに、犠牲者のご冥福を祈り、利根川の治水事業の
重要性を広く理解して頂くことを目的として、平成4
年度から利根川の堤防が決壊した日である9月16日
を「治水の日」と定め、以来、毎年この時期に「治水
の日」式典を開催しています。
今年も下記のとおり「治水の日」式典を行います。
「治水の日」慰霊式典
日
場
時:平成26年9月16日(火)9:30~10:00
所:加須市 大利根河川防災ステーション
「治水の日」継承式典
(平成25年9月13日)
「治水の日」継承式典
日
場
時:平成26年9月16日(火)10:30~11:50
所:加須市 童謡のふる里おおとねアスタホール
誌面についての率直な意見・感想をお待ちしています。
郵便・FAX・ホームページ・メールにて下記までお願いします
郵便・FAX・ホームページ・メールにて下記までお願いします。
利根川上流河川事務所
〒349-1198 埼玉県久喜市栗橋北二丁目19番1号
TEL 0480-52-3952
FAX 0480-52-3964
URL http://www.ktr.mlit.go.jp/tonejo/
E-mail [email protected]
利根川に関する
雨量・水位の情報はこちら
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