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⑨埼玉ホームスタート推進協議会 (PDF1.7MB)
埼玉ホームスタート推進事 業~待つ支援から、1対1の 届ける支援へ~ 埼玉ホームスタート推進協議会 森田圭子 1 地域のつながりの希薄さ 子育て経験の少なさ 等 孤立感・不安感 支える手がない 育児ストレス 育児困難家庭 専門機関・要対協 保健師等による 養育家庭訪問等支援 引きこもりがちの 気になる家庭 グレーゾーン 乳児全戸訪問等で 発見されても、支援を案内 する他にあまり方法がない 子育て資源を 使える家庭 子育て支援拠点 ファミリーサポート 育児サークル 等 住民参加型(支え合い)の家庭訪問型子育て支援の必要性 2 埼玉ホームスタート(家庭訪問型子育て支援)推進協議会 推進委員会 県内普及講演会4か所 立ちあげ支援 モデル事業(加須越谷和光3 か所) (6月から2 月) 実践の成果・報告書 目指す事業効果 ・子育て家庭の孤立感の解消とエンパワメント、その結果、課題の早期改 善による社会的養護や虐待等の発生予防効果 ・拠点等支援の場に出て来られないグレーゾーン家庭へのアウトリーチ支 援構築と、その意義実践の普及 ・地域の循環型子育て支援の活性化によるソーシャルキャピタルの創生 行政・大学・企業などとNPO等の連携で推進 マルチステークホルダー(協議体) 特定非営利活動法人子育てサポーターチャオ(ウェブサイト 普及講・吉川地区担当) 特定非営利活動法人わこう子育てネットワーク(世話役団体 普及講・川越地区担当) 社会福祉法人 愛の泉 (普及講・羽生地区担当) 以上3団体は、普及講演会ほか事業全般の推進幹事役員、活動地域においてはホームスタ ートのモデル実践を受託し成果をまとめた。 特定非営利活動法人ホームスタートジャパン 一般社団法人日本多胎支援協会(事務局) 以上2団体は事業全体の推進幹事役員。普及のツールや内容方法等、ホームスタートの枠 組みについて情報を提供。広報協力。多胎育児家庭の支援の際の助言。事例発表の機会提供 特定非営利活動法人子ども家族いきいきプロジェクトあっとほーむ 事業推進委員。訪問支援における里親支援についてのスーパーバイズ、助言を行った。 日本社会事業大学 事業推進委員。全体の事業の推進・および成果についての助言、報告書執筆。 広報協力。 さいたまコープ 事業推進委員。普及講演会(北本桶川地区)担当、広報誌を活用した広報協力。 加須における被災者支援でのネットワークづくり援助 加須市 和光市 埼玉県少子政策課 すべて推進委員、各地域における関連団体や部署との連携強化のための援助、 事業の効果測定、持続可能への助言、協議。 広報協力、事例報告の機会提供。 届ける支援・個別の支援 家庭訪問型子育て支援 ホームスタートの取組み 親が親をサポート「ピアサポート」 地域の子育て経験者が、養成講座を修了 後、週1回2ヶ月程度、無償で訪問し、友人のように寄り添いながら「傾 聴」(話を聴く)や「協働」(一緒になにかをする)ことで支援する。 指導や保育家事代行サービスではない「傾聴と協働」 気軽に利用できる・ピアの対等感が孤立感に効く 一緒に動ける・細かいニーズへ対応できる 5 ホームスタートの「安全を図るしくみ」 申し込み 紹介 オーガナイザー 初回訪問 ビジター 紹介 ビジター 定期訪問 評価 終了 ケースやビジターをマネジメント するオーガナイザーの存在 ケースを評価できるツールの活用 人材養成研修カリキュラムの存在 ホームビジターフォローアップ講座の様子 3か所でモデル事業を実施 ~ 和光市・加須市・越谷市 訪問を行った地域(県内3か所) 面積(k㎡) 加須市 総人口 人口増減率 (平成17年~ 22年) 133.47 115,002 △0.43% 6歳未満のい る世帯数 うち核家族率 3,968 77.2% 越谷市 60.31 326,313 3.33% 13,306 88.5% 和光市 11.04 1.40% 3,885 95.2% 80,745 訪問実績 ①今年度 訪問件数 42 件、 訪問回数延べ約235回 ②ホームビジター登録数52名 7 対象の家庭(複数の要素) 年の近いきょうだい、多胎児、親の疾患、 成り立ちに不安定さを持つ家庭、 発達に課題のある子どもを育てる家庭、 生育に課題を持っていた親、 家族や夫婦間のトラブルを抱える家庭、 育児不安、孤立感を持つ家庭 など ~拠点ではなかなか開示出来ない 課題にもアクセスできている~8 傾聴による改善 余裕を持つことで課題への捉え方が変化し問題を乗り越え る 他の資源を使うことができるようになり自信を持つ、など。 利用者の声 子 育 て 支 援 セ ン タ ー や も く れ ん ハ ウ ス に 行 け る よ う に な り ま し た 。 ・ ス ト レ ス が た ま る の で 、 つ い い ら い ら し た り 、 夫 に 当 た っ た り 、 子 ど も に も ・ 双 子 が い て 当 た り そ う に な る ん で す け ど 、 そ う い う 時 に 話 を さ せ て 頂 い た こ と で 、 今 日 は い ろ ん な 話 も 出 来 た し 、 明 日 か ら 頑 張 ろ う ! み た い な 気 持 ち に な り ま す 。 ・ 子 ど も が 遊 ん で も ら っ て 動 き も 活 発 に な り な か な か 歩 か な か っ た が 伝 い 歩 き も で き る よ う に な り 表 情 も 明 る く な り ま し た 。 ・ い ろ い ろ な 話 を 聴 き 、 い ろ ん な 子 ど も が い る ん だ と 思 え る よ う に な り ま し た 。 ・ 今 で も う ま く い っ て い な い と 思 う こ と は 多 い で す が 、 行 き 詰 っ て も 頼 る 人 や サ ー ビ ス は 必 ず あ る の で 大 丈 夫 と 思 え る よ う に な り ま し た 。 9 取り組みの重点 ◎地域連携 主管課・母子保健部門・要保護児童対策協議会などとの 実質的な(紹介、対応)連携構築~個人情報の取り扱い ◎被災者支援の可能性 旧騎西高校でのさいたまコープの支援活動との協働、 加須市の旧騎西高校近くの子育てひろば運営の協働 訪問における被災者支援についての研修 ◎多胎育児家庭の支援 拠点でのサロンとの連携、多胎児家庭への特化した情報提供 保健センター・ファミリーサポート事業との連携 ◎事業の継続について 制度化への戦略~地域のニーズの把握 地域組織の強化~運営委員会、研修によるスキルアップ 民間との連携など新しい可能性を探る 10 普及講演会(県内4か所) ①7月23日 羽生地区 25名 ②8月3日 北本桶川地区 16名 ③8月30日 川越地区 26名 ④10月16日 吉川地区 62名 立ち上げ支援の可能性 吉川市 社協 戸田市 市民グループ 羽生地区 保育園 川越地区 子育て支援団体 11 メディアの取材 新聞~朝日、日経、埼玉 テレビ・テレ玉ケーブルテレビ ラジオ・TBS「人権ラジオ」 次年度の取り組み方向 実践の成果 ニーズ把握 地域連携 普及から実践の拡大へ 12