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おしょちゃん便りVol.10(H22.10)

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おしょちゃん便りVol.10(H22.10)
おしょちゃん便り
おしょちゃん便 り
Vol.10
平 成 22年 10 月 Vol.10
発 行
〠 992-0027 米沢市駅前3丁目1−19 東北農政局米沢平野農業水利事業所
☎ 0238(26)1610
FAX 0238(26)1618
http://www.maff.go.jp/tohoku/nouson/kokuei/yonezawa/
米沢平野二期農業水利事業は平成 18 年度に着工し今年度で5年目となり、平成 26 年度の完了予定までの9年計
画のちょうど中間の年となっております。事業の進捗は、平成 21 年度末の段階で総事業費 150 億円に対し 39%の
進捗となっており、これまでは、順調に進んで来ていると言えます。しかしながら、平成 22 年度予算は土地改良事
業全体の予算が対前年度比半減以下と大変厳しくなり、国営事業もその影響により非常に厳しい予算となりました。
平成 21 年度事業費 18 億円に対し平成 22 年度は8億円の事業費となっております。厳しい予算のなかで、今年度
は、前年度から実施している水窪ダムの放流バルブの更新工事とそれに必要な仮廻し設備の工事、また、前年度から
始めている水窪ダムの池敷掘削の掘削土を高速道路の用土として運ぶ工事、そのほか、幸潅渠頭首工の工事などを実
施しております。
また、平成 21 年度に完成しました窪田揚水機場につきましては、5月 26 日から供用が開始され、鬼面川右岸の
受益の一部である 627ha において用水の反復利用が可能となりました。同じく平成 21 年度に完成した淞郷堰揚水機
場のポンプの更新工事につきましても、5月6日から供用が開始されています。
平成 23 年度の予算についてでありますが、概算要求では 13 億5千万円の要求をしております。本年度の8億円
に対しては、大幅な増額要求ですが、平成 21 年度の 18 億円には達していない状況です。
今後とも、山形県、関係市町、土地改良区等の皆様方のご理解とご協力を得ながら、職員一同米沢平野二期農業水
利事業の早期完了をめざして、全力をあげて取り組んでいきますので、なにとぞよろしくお願いします。
東北農政局米沢平野農業水利事業所長 石 川 雅 一
9 月 11 日、ダムの水位は 360.75m となり、昭和 50 年の完成以来 35 年
間で最低となりました。水があるのは右地図の赤の部分です。
水没した集落の跡地が姿を現しました。昔の家などは取りこわされ残ってい
ませんが、それでも風呂場の浴槽などが出てきました。
今年は取水塔改修のため潜水調査も行われました。
-1-
おしょちゃん便り
平成22年度
工
事
名
Vol.10
予定工事・業務概要 ( 1 0 月 1 日 現 在 )
場
所
予定期間
請 負 者
概
要
1
(継 続 国 債 )H21∼ H22
水窪ダム放流設備改修建設工事
米沢市
大字三沢地内
H21.12.28
∼H23.3.18
㈱丸島アクアシステム 放流主ゲート・放流副ゲート各2門
東
北 支 店 放流管 φ400 L=250m
2
水窪ダム池敷掘削土流用工事
米沢市万世町
刈安地内他
H22.3.29
∼H22.10.25
㈱ 殖 産 工 務 所
掘削土運搬
3
水窪ダム
工事用進入道路設置その他工事
米沢市
大字三沢地内
H22.4.9
∼H23.3.30
山 建 工 業 ㈱
工事用道路工 L=674m
仮設橋梁 1式
4
水窪ダム小放流バルブ室工事
米沢市
大字三沢地内
H22.8.2
∼H23.3.18
㈱ 高 橋 工 務 店
バルブ室工
5
水窪ダム仮設バイパス管工事
米沢市
大字三沢地内
H22.8.2
∼H23.3.30
小 笠 原 建 設 ㈱
仮設バイパス管設置
6
水窪ダム
仮廻し導水管及び弁類製作工事
米沢市
大字三沢地内
H22.8.30
∼H22.11.30
矢 田 工 業 ㈱
導水管製作
弁類製作
7
水窪ダム仮廻し工事
米沢市
大字三沢地内
H22.9.8
∼H23.3.30
㈱ 鶴 見 製 作 所
東
北
支
店
取水ポンプ工
台船工 1式
1式
配管工
8
羽黒川頭首工
管理棟空調設備工事
米沢市
大字大小屋地内
H22.7.6
∼H22.7.23
東北電化工業㈱
空調設備設置
1式
9
幸潅渠頭首工取水堰工事
高畠町
大字安久津地内
H22.8.30
∼H23.3.30
山 和 建 設 ㈱
堰体工
付帯工
10
幸潅渠頭首工ゲート据付工事
高畠町
大字安久津地内
H22.9
∼H23.3.30
三和メイテック㈱
ゴム製起伏堰据付
取水ゲート据付
11
淞郷堰揚水機場
総合試運転調整工事
南陽市
大字宮崎地内
H22.4.19
∼H22.5.24
㈱日立プラント
総合試運転調整工事
テクノロジー東北支社
1式
12
窪田堰揚水機場
総合試運転調整工事
高畠町
H22.4.21
大字小其塚地内他
∼H22.5.24
㈱ 荏 原 製 作 所
東
北
支
店
総合試運転調整工事
1式
13
窪田堰揚水機場
洪水吐ゲート調整工事
高畠町
大字小其塚地内
H22.5.28
∼H22.6.21
日本自動機工㈱
東
北
支
店
洪水吐ゲート
14
西幹線用水路
減圧スタンド原形復旧工事
米沢市
大字李山地内
H22.4.8
∼H22.6.30
福 島 建 設 ㈱
原形復旧工
場内整備工
1式
1式
15
東幹線用水路
4号減圧スタンド原形復旧工事
高畠町
大字元和田地内
H22.4.8
∼H22.5.31
大 浦 工 業 ㈱
原形復旧工
場内整備工
1式
1式
16
東幹線用水路1号サイホン管
撤去原形復旧工事
米沢市万世町
梓山地内
H22.4.8
∼H22.6.30
㈱置賜総合開発
原形復旧工
管理用道路工
17
鬼面川右岸幹線用水路減圧スタンド
改修原形復旧その他工事
米沢市塩井町
塩野地内
H22.4.8
∼H22.6.30
吾 妻 建 設 ㈱
原形復旧工・場内整備工
管理道路造成工 1式
18
蛭沢導水路改修その他
原形復旧工事
高畠町
H22.4.8
大字二井宿地内他
∼H22.5.31
㈱
原形復旧工
19
減圧スタンド防護柵工事
米沢市
大字李山地内他
H22.5.25
∼H22.7.30
白井建設工業㈱
防護柵工
20
鬼面川右岸幹線用水路
2号減圧スタンド他周辺整備工事
米沢市塩井町
塩野地内
H22.9.30
∼H22.11.30
吾 妻 建 設 ㈱
周辺整備工
-2-
黒
田
組
V=3.5万㎥
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1門
1式
1式
1式
L=238m
1式
1式
おしょちゃん便り
業
21
務
名
水窪ダム
宮下堰頭首工基本設計業務
23
環境配慮モニタリング調査業務
25
26
所
H22.8.26
大字三沢地内
高畠町
∼H22.12.20
H22.8.30
大字二井宿地内
米沢市、南陽市
及び高畠町
国営土地改良事業地区
米沢市窪田町
営農推進実証調査業務
及び高畠町地内
小其塚地区
高畠町
営農推進栽培技術実証業務
大字小其塚地内
下窪田地区
米沢市窪田町
営農推進栽培技術実証業務
請 負 者
予定期間
米沢市
取水塔機能診断調査業務
22
24
場
∼H22.12.13
H22.8.2
∼H23.3.4
H22.4.6
∼H23.1.31
H22.4.28
∼H22.10.29
H22.4.28
下窪田地内
∼H22.11.30
概
若鈴コンサルタンツ㈱
東
北
支
店
㈱三祐コンサルタンツ
仙
台
支
店
国 立 大 学 法 人
山
山
形
大
学
形
県
㈱
要
機能診断調査
基本設計
1式
1式
モニタリング調査
外の内・下窪田
1式
栽培技術等の実証及び収量調査
営 農 生 産 組 合
1式
⑨⑩
⑮
⑯
①∼⑦
26
○
25
○
⑭
⑳
-3-
1式
栽培技術等の実証及び収量調査
ファームおそのづか
⑱
⑫⑬
1式
営農推進実証調査業務
工 事 位 置 図
⑪
Vol.10
おしょちゃん便り
Vol.10
平成 21 年度はダムの貯水量を増やすため、水没していた土地を掘る工事をしました。平成 22 年度は
掘った土の搬出作業をしています。
掘られた土は半年かけて水抜きされ、東北中央自動車道の盛土として、第二の人生(土生?)を送るこ
とになります。
受入地 荷下し状況
受入地 完成
:土積込車 運搬経路
:空 車
運搬経路
米沢駅
万世小学校
※
万世橋
右折
受入地
復路の場合、刈安除雪ステーショ
ンで旋回したのち、国道13号線
を走行して、左折にて県道に進入
します。
左折
刈安除雪
ステーション
左折
左折
置き土場
ダンプ積込状況
置き土場
②泥落工
①タイヤ
洗浄機
※道路を汚したり、粉塵等が発生しないように搬出します。
①タイヤ洗浄装置でタイヤの溝についた泥を落とします。
②泥落工(どろおとしこう)でタイヤを洗います。
-4-
旋回
おしょちゃん便り
営
農
情
報
Vol.10
館
営農推進実証調査ほ場における平成 22 年度の取組状況
低コストや高収量等に係る栽培技術の検証を行い、事業地区内での導入・拡大を図るため、実証調査ほ場を平成
21 年度に設置し、平成 25 年度まで検討する予定です。
また、実証調査ほ場では、栽培技術等に関する調査・分析、課題の整理と改善策についての検討を山形県置賜総
合支庁産業経済部農業技術普及課にお願いしています。
①
水稲直播栽培
装置本体:設定水位に応じて自動的に開
閉バーが 上下に移動し、用水の出入りを
調節 しま す。
ファームおそのづか 低コスト・省力化技術の実証自動給水装置(宝田門)設置
今回は、大区画ほ場のため、2基設置しました。(水口の箇所)
水位センサー:田面の水位の変化を空気圧の
変動として感知します。
②
大豆栽培
と
しもくぼた
外 の内・下窪田 営農生産組合
雑草抑制技術の実証畝間大麦栽培(リビングマルチ)
※ 東北農業研究センターから、は種機械を借用し技術指導を受けました 。
生育状況(6月 25 日)
は種機(東北農業研究センター所有)
… 赤が大豆、白が麦
枯れた大麦によるマルチ状況(7月 21 日)
外の内・下窪田営農生産組合の皆さん
-5-
おしょちゃん便り
Vol.10
くらしと農業用水キーワード編
共同事業
+
環境保全の取り組み
水窪ダム管理事務所脇にあるこの看板、なぜ 3 枚もあるか?それは、水窪ダムが、農業用水のほか山形県の上水と
工業用水で水利権を持っているからです。
水窪ダムは当初、農業専用ダムとして計画されました。しかし、米沢市の都市用水の不足や、新たな工業団地の立
ち上げのための工業用水が必要になったため、昭和 52 年度に事業計画の変更が行われ、東北農政局、山形県(八幡
原工業用水事業)、米沢市(米沢市都市用水事業)の 3 者による共同事業となりました。
共同事業では、それぞれの水の使用量等に応じ、建設費用を分担します。前歴事業や今回の二期事業においても、
企業局よりそれぞれに応じた負担金を頂いて工事をしています。
※
農業用水
2,890万 ㎥
8,488ha の水田へかんがい用水を供給しています。
有効貯水量
3,100万㎥
水窪ダムの水は様々な方面で活用されています
93.2 %
都市用水は広域事業となり、事業主体は山形県となりました。
4.5%
水 道用水
140万 ㎥
山形県企業局による置賜広域水道用水供給事業として、米沢市・南陽市・高畠町・川西町の
上水道の重要な水源となっています 。
水
源
水 窪 ダ ム
綱木川ダム
2.3%
計画給水人口
計画1日最大給水量
取水開始年月
26,600 ㎥
昭和 58 年 4 月
34,000 ㎥
平成 19 年 10 月
173,300 人
工業用水
70万 ㎥
山形県企業局による八幡原工業用水道事業として、八幡原中核工業団地に工業用水を供給
しています。
現在、事業所数 20 社 21 事業所に対し、1 日当たり 11,144 ㎥(平成 21 年度末現在)
を供給しているそうです。
③
工業用水へ
③ 東幹線用水路3号分水工:ここ
で東幹線用水路(農水)と工水に
分かれます
① 東西分水工:ここで西幹線用水
路(上水)と東幹線用水路(工
水)に分かれます
水道用水へ
②
-6-
② 西幹線用水路 1 号分水工:ここ
で西幹線用水路(農水)と上水に
分かれます
①
おしょちゃん便り
Vol.10
スナヤツメ調査
子どもの頃、ここで魚とりをよくやったよ!
こんな話を年配の方々から聞くことがちょくちょくあります。昔は鬼面川にもマス(サクラマス)
が上ってきたそうで、魚とり名人Iさんによりますと 45∼60 ㎝の大物が獲れたそうです。
しかし、最上川下流でのダムの建設や河川改修、生活雑排水の流入により生息環境が悪化し、魚の
姿を見なくなったところが皆さんの身近にもあるのではないでしょうか
私たちが行っている土地改良事業においても、野生生物の生息環境を破壊することなく施工するこ
とが重要な課題となっています。当地区でも、施工予定か所については事前調査を行い、生態系を保
護するための対策を講じることが必然となっています。
前号の「コウモリ」に続き、今回は「スナヤツメ」についてご報告します。
スナヤツメはヤツメウナギの一種で、山形県のほか、北海道、
本州、四国及び九州の一部に生息しています。
生息できる場所は限られていて、低水温で水質がよく、流れが
ない砂混じり泥が堆積する場所と、平瀬や淵尻などの小砂礫がと
もに存在する水域に限られます。最近は数が減少しており、環境
省でも「絶滅危惧種Ⅱ類」(絶滅の危険が高まっているもの)に
指定されています。
口にはあごが無く、吸盤のようになっていて、石などにくっつ
くことができます。5∼6月頃、砂礫に作られた産卵床で卵(不
透明な淡灰色で直径約 1mm)を産み、ふ化すると一見ミミズの
ような「アンモシーテス」と呼ばれる幼生となります。幼生には
目が無く、泥の中に潜って生活をし、コケ類などを食べながら、
4年目の秋に変態して成魚となります。成魚は消化官が退化して
スナヤツメが生息する土壌
いるため、全く餌をとらず翌春まで過ごし、産卵して死んでしま
います。ウナギのように降海せず一生を淡水で過ごします。
また、アンモシーテス幼生の体長は 20 ㎝程度です。しかし、変態後全く餌をとらないため、アンモシーテス幼生
期よりも4∼5cm ほど全長は縮むそうです。
ヤツメ→八目?
目が「やっつ」あるわ
けではありません。
本当の目は「ひと
つ」、そして目のよう
に見えるのは「エラ」
です。
天王川で採捕したスナヤツメ(アンモシーテス幼生)
スナヤツメ
Lethenteron reissneri
ヤツメウナギ目
ヤツメウナギ科
RDB(レッドデータブック) 環境省は絶滅危惧Ⅱ類(VU)に、山形県では情報不足(DD)とランク付けしています。
絶滅危惧Ⅱ類とは? 現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合、近い将来「絶滅危惧Ⅰ類」のラン
クに移行することが確実と考えられるものです。他にメダカ・ダルマガエル・タガメなどがⅡ類
に指定されています。
メダカやタガメが絶滅危惧Ⅱ類?どこにでもいるじゃないか!と思っておられる方が多いと思います。しかし、
「生き物調査」をしてみますと、生息するにはかなり厳しい環境になっています。ペットセンターで売っているメダ
カは、本来の日本メダカ(野生種の黒メダカ)ではなく突然変異したもの(ヒメダカ)や交配されたものがほとんど
です。河川等に放流しますと交雑してしまいますので、ご注意願います。
♪♪♪
食用にされる「ヤツメウナギ」は「カワヤツメ」という別の種類です
-7-
♪♪♪
おしょちゃん便り
とぴっくす
宮崎県口蹄疫防疫作業に参加して
工事第二課工事第4係長
Vol.10
九嶋(くしま)謙介
7 月1日から5日までの5日間、宮崎県の口蹄疫防疫作業の応援に行って来ました。
宿泊地の宮崎市から川南町役場まではバスで往復しますが、到着するまでにバスを複
数回消毒する、畜舎には個人の手荷物を持っていかない、
手足の消毒、防疫服を2重に着るなど、作業に入る前に
口蹄疫がもたらした厳しい現状へと一気に引き込まれま
した。
作業は既に患畜やワクチン接種した牛・豚の殺処分と
埋却は終了しており、畜舎の清掃作業と消毒作業が主と
なりました。しかし、数棟にも及ぶ畜舎内に一頭も家畜
がいないことに悲痛さを感じずにはいられませんでした。
現場では暑さと臭気との戦いでした。周囲に感染対象
となる牛・豚がいないせいか、また、連日 30 度の気温
の中で長時間の作業自体が無理ということもあってか、
作業日程は余裕を持ったものとなっていましたが、農場の規模、施設によって作業のし易さに差があり、中には、豚
の糞等が乾燥してガチガチになっているところもありました。
私たちは5日間という短期間での作業であり、県職員をはじめ多くの地元の方々は連日作業を行っていることを考
えると、ほんの微力ではあったかもしれませんが、一日でも早く終息を願う方々に多少なりとも手助け出来たのでは
ないかと思います。
人 事 異 動 がありました
6月1日付
転出 技術専門官(施設機械課)金子一好
工事第一課設計第1係長 高階義昭
転入 工事第一課設計第1係長 菊田 均
6月16日付
転入 技術専門官(水窪支所) 中島正憲
10 月 1 日付
転出 工事第二課工事第3係長 工藤真一
転入
工事第二課工事第1係員
工事第二課工事第1係員
水上祥一
川原瑞穂
東北農政局中津山農業水利事業所技術専門官へ
東北農政局土地改良技術事務所企画情報課研修広報係長へ
農村振興局整備部水資源課広域水利第1班水利第2係長より
農村振興局整備部設計課より
東北農政局平鹿平野農業水利事業所
成瀬支所工事第2係長へ
東北農政局馬淵川農業水利事業所庶務課へ
東北農政局馬淵川農業水利事業所工事第二課より
編
集
後
記
今年は春先から天候不順でした。お日さまが照らないため気温が上がらず、原形復旧を急いでいた現場は工期
が迫りヒヤヒヤものでした。種まきや田植えも例年より遅れ気味でした。しかし、7月以降9月上旬までは、記
録的な猛暑に見舞われ、暑さで 8 月末まで田んぼの水をかけ流しにされた方が多いと思います。今年は工事のた
め、水窪ダムの水位を徹底して下げる必要があり、例年のような取水制限を行わずに済んだことも幸いとなりま
した。
気象庁の統計資料から推測しますと、今年の置賜地方の天候は3月から6月までは例年より雨が多く低温傾
向、7月から9月上旬までは反対に雨が少なく猛暑で、夏の平均気温は過去 20 年間の平均と比較しますと、約
2℃近く高かったようです。緑の少ない都会に比べ、緑地では周辺温度より 1.5 度ほど気温が低いそうで、農地
保全の重要性が見直されるところです。
さて、今年も水窪ダムには元気な小学生の声がこだましました。生活と切っても切れない水の勉強に訪れた子ど
もたちです。学校で下調べをし、熱心に説明を聞き取り、質問をする姿はほほえましいもので、うれしい限りで
す。おとなの皆さんも、ぜひ水窪ダムにおいで下さい。事前にご連絡いただければご案内させていただきます。
この「おしょちゃん便り」はすべて職員の手作りで編集しています。配布に当
たりましては、米沢平野土地改良区の皆さんに全面的ご協力をいただいておりま
す。改良区広報と一緒に郵送されておられるのかと思いましたら、集落毎の推進
員さんへ職員の皆さんが直接手渡されていることを伺って驚きました。本当にあ
りがとうございます。今後も国営事業所からの情報の発信を柱に置賜地域の食や
農に関する取り組みも紹介させていただきたいと存じます。皆様からの情報をお
寄せ下さい。【担当:五十嵐・治部(じぶ)・大槻(おおつき)】
-8-
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