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母親や若者を中心とした現代人の 食生活の現状と課題

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母親や若者を中心とした現代人の 食生活の現状と課題
母親や若者を中心とした現代人の
母親や若者を中心とした現代人の
食生活の現状と課題
食生活の現状と課題
−「最近の食生活に関するアンケート調査」結果概要−
平成16年6月
農林水産省
関東農政局
はじめに
最近、子どもや若い人たちをはじめとして、朝食を食べない、偏食
や食べ残しをするなど食生活の乱れが問題となっています。
関東農政局では、食について自ら学び、考え、自ら実践できるよう
になることを支援する「 食育 」として各種の取組みをしておりますが 、
その一環として、子どもたちやこれから社会に出る人たちの食生活改
善のための方策を探るという観点から、母親や若者を中心とした現代
人の食生活の実態を明らかにするための「最近の食生活に関するアン
ケート調査」を実施し、お陰様で、管内10都県の4千人を超える方か
ら回答を頂きました。
本稿は、その結果の概要を取りまとめたものです。様々な立場で食
生活の見直しに取り組んでおられる皆様方の参考資料となれば幸いで
す。
平成16年6月
関東農政局長
山
野
昭
二
*** 目次 ***
「最近の食生活に関するアンケート調査」の概要
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
(別添)調査票
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1-1
【回答者のあらまし】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
【調査結果の概要】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
1
食事の重要性に対する意識
・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
2
生活の中で最も重要と意識していること
・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
3
朝食の欠食率
・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
5 食事の内容
(1)朝食
(2)昼食・夕食
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
6
7
6
子どもとの食事
・・・・・・・・・・・・・・・・・
8
7
健康のための食生活面での取組み
・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
4
8
9
朝食を食べない理由
野菜の摂取量(目標量との比較)
野菜不足の理由
10
歯ごたえのある食事の心がけ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12
11
歯ごたえのある食事を心がけていない理由
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13
12
食生活に関する情報の主な入手源
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14
13
食生活を改善するために知りたい情報
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
15
14
自由記入欄
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
16
15
集計表
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
18
− Ⅰ −
「最近の食生活に関するアンケート調査」の概要
1
目的
子どもたちやこれから社会に出る人たちの食生活改善方策を探るという観点から、母
親や若者を中心とした現代人の食生活の実態を明らかにするためのアンケート調査を実
施。
2 調査票、調査対象等
(1)調査票
地域間の比較を可能とする等の観点から、局として共通の調査票を使用。
調査表は別添のとおり(P1−1∼1−2 )。
(2)調査対象数
約2,000件を目標に実施(各都県200件×10)。
中学・高校生については、別途、埼玉県内において実施。
最終的な回収数は4,089件(回答者のあらましはP2参照 )。
(3)調査実施期間
15年12月∼16年2月末。
3
調査方法
統計・情報センター及び地方農政事務所が連携し実施(県段階のデータは、センター
において取りまとめ )。
(1)出前講座等に伺った際に調査
出前講座等の場で調査するほか、学校に出向き調査
ア 消費者団体等や中学校、高校、大学の場合は、その場で配布し記入してもらい回
収。
イ 幼稚園・保育園や小学校の場合は、事前に調査票を配布して持ち帰ってもらい、
保護者に記入してもらったものを回収。
(2)市民講座やイベントの参加者を対象に調査。
若い母親を対象としたイベント等において、その場で配布し記入してもらい回収。
(3)大学等と連携し大学生等を対象にアンケート調査を実施。
(4)統計・情報センターにおいて、消費情報提供協力者(女性348名)のうち若い世代
を対象にアンケート調査を実施。
- 1 -
【回答者のあらまし】
今回のアンケート調査に回答頂いた人は4,089人です。
回答者を男女別にみると、男性が30.7%、女性が68.4%(残りは無回答)で、女性が約
7割を占めています。
年齢階層別では、20歳以下が37.8%、21∼30歳が6.9%、31∼40歳が21.7%、41∼45歳
が10.7%、46歳以上が16.4%となっており、比較的、若い人を中心とした調査となってい
ます(45歳以下が約8割 )。
職業別では、男女を合計した全体の中でも専業主婦が20.1%と最も多く、会社員・公務
員が17.3%、パートが11.2%、自営業が4.2%となっています。また、中学生、高校生、
大学・短大・専門学生がそれぞれ17.4%、14.3%、7.6%となっています。
以上のように、本アンケート調査の対象は、比較的若い世代の女性が中心となっていま
す。
男女別構成比
年齢別構成比
∼15
16∼20
21∼25
26∼30
31∼35
36∼40
41∼45
46∼
不明
男
女
不明
職業別構成比
未婚・既婚別構成比
会社公務
自営
パート
専業主婦
中学生
高校生
大学等
その他
不明
未婚
既婚
不明
- 2 -
【調査結果の概要】
1
食事の重要性に対する意識
∼年齢の高い女性、専業主婦は意識が高く、30歳以下の女性で意識しているのは50%
前後∼
(1 )「あなたは、普段の生活の中で、食事をどの程度重要なことと意識していますか」
という質問について、6割が「食事が最も重要」と答えており、食事の重要性に対す
る認識は総じて高いものとなっています。
(2)男女別では、総じて女性で「食事が最も重要」とする割合が高く、女性の年齢階層
別では 、年齢の高い層ほど 、食事を重要と認識しています 。また 、女性の職業別では 、
専業主婦の76.5%が食事を最も重要なことと回答しており、他に比べて高くなってい
ます。
(3)これに対し、30歳以下の女性では「食事が最も重要」とする割合は50%前後となっ
ています。また、男性の21∼45歳では「食事が最も重要」とする割合が低く 、「食事
より重要なことがある」が多くなっています。
問1 食事の重要性に対する意識
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
全体
男性計
15歳以下
16∼20
21∼25
男
26∼30
31∼35
36∼40
41∼45
46歳以上
女性計
15歳以下
16∼20
21∼25
26∼30
女
31∼35
36∼40
41∼45
46歳以上
会社員・公務員
パート
専業主婦
最も重要な事と意識 食事より重要なことがある - 3 -
あまり意識していない まったく意識していない 100%
2
生活の中で最も重要と意識していること
「食事より重要なことがある」と回答した人の「生活の中で最も重要と意識しているこ
と 」(自由記入)は、男性では仕事、人付き合い、睡眠が、女性では子育て、家族が多
くなっています。
3
朝食の欠食率
∼男女ともに16∼30歳で高い朝食の欠食率∼
(1 )「あなたは、毎日朝食を食べていますか」という質問について 、「ほとんど毎日食
べている」が82.0%に対し 、「何日か食べない日がある 」(9.5% )、「食べないことが
多い 」(8.5%)を合わせた、いわゆる欠食率(後2者の計)は18.0%となっていま
す。
(2)朝食の欠食率は、男女別では総じて男性の方が高く、年齢階層別では男女とも16∼
30歳の層で高くなっており、これら年齢層で食生活の乱れが深刻になっていることが
伺えます。
問 3 朝 食 の 欠 食 率
50%
45%
男性
40%
女性
全体
35%
30%
25%
20%
15%
10%
5%
- 4 -
パ
ー
ト
専
業
主
婦
16
∼
20
21
∼
25
26
∼
30
31
∼
35
36
∼
40
41
∼
45
46
歳
以
会
上
社
員
・公
務
員
計
15
歳
以
下
全
体
0%
4
朝食を食べない理由
∼男女ともに朝食を食べない理由は「時間がない」と「食欲がわかない」∼
(1)朝食を食べない理由としては 、「調理又は食べる時間がないから」が44.3%と最も
高く、特に男女とも21∼25歳の層では約7割を占めています。
また、女性の職業別では、専業主婦に比べ、会社員・公務員やパートにおいてこの
割合が高くなっています。
(2)一方、中学生、高校生など20歳以下の5.8%が「料理が用意されていないから」を
朝食を食べない理由にあげています。規則正しい食生活の実現のためには、子どもの
頃からの習慣づけが重要ですが、母親等が時間が無く準備がされていないという状況
が一部にあることも伺われます。
このようなことから、職業を有する若い母親等に対し、手軽で簡便な食事メニュー
を普及していくこと等が有意義であることが伺えます。
(3)朝食を食べない理由で2番目に多いのは「食欲がわかないから」で34.7%、また、
「その他」の回答として「仕事で夕食が遅いため」等が多く、食生活が不規則となっ
ている状況が伺われます。
問4 朝食を食べない理由
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
全体
男性計
15歳以下
16∼20
21∼25
男
26∼30
31∼35
36∼40
41∼45
46歳以上
女性計
15歳以下
16∼20
21∼25
26∼30
女
31∼35
36∼40
41∼45
46歳以上
会社員・公務員
パート
専業主婦
調理や後片づけが面倒
調理又は食べる時間がない
- 5 -
食欲がわかない
用意されていない
ダイエットのため
その他
5
食事の内容
∼朝食を食べている人は男女とも家庭食が多い∼
土日を除く平日における食事の内容について、朝食、昼食、夕食の別に質問した回
答の結果は以下のとおりです 。なお 、いずれも 、
「 食べないことが多い 」との回答( 朝
食8.3%、昼食1.1%、夕食0.5%)を除いています。
(1)朝食
① 朝食の内容をみると 、「家庭食が多い(手作り弁当を含む )」が79.8% 、「弁当、
パンや惣菜を買って(手を加えず)食べることが多い」が13.1% 、「買った惣菜な
どに手を加えて食べることが多い」が6.4% 、「外食(レストランや食堂で食べる
こと)が多い」が0.7%となっています。
注:「 買った惣菜などに手を加えて食べることが多い」の「手を加えて」とは、
野菜などを添えたり、加えるようなことをいい、単に温めたり、皿に移し替
えるだけは該当しません。
②
女性では年齢が高いほど家庭食の割合が高く、また 、「弁当、パンや惣菜を買っ
て(手を加えず)食べることが多い」は男女とも若い年齢層を中心に高くなってい
ます。
問5(1) 朝食の内容(「食べないことが多い」を除く。)
0%
20%
40%
60%
80%
全体
男性計
15歳以下
16∼20
21∼25
男
26∼30
31∼35
36∼40
41∼45
46歳以上
女性計
15歳以下
16∼20
21∼25
女
26∼30
31∼35
36∼40
41∼45
46歳以上
家庭食(手作り弁当を含む)
買った惣菜に手を加えて
- 6 -
惣菜をそのまま
外食が多い
100%
(2)昼食・夕食
① 食事の内容をみると、昼食では「家庭食が多い(手作り弁当を含む )」が61.1%
と朝、夕食に比べて低いのに対し、夕食では83.1%と最も高くなっています。
②
家庭食の割合を女性についてみると、昼食は朝食同様、年齢に応じて高くなって
いますが、夕食では20歳代半ばを境に分かれています。
なお、男女とも15歳以下の層で昼食の家庭食割合が非常に高くなっていますが、
これは、手作り弁当のほか、給食も含まれているためです。
問 5 (2 ) 昼 食 の 内 容 (「食 べ な い こ と が 多 い 」を 除 く。)
0%
20%
40%
60%
80%
100%
全 体
男 性 計
15歳 以 下
16∼ 20
21∼ 25
男
26∼ 30
31∼ 35
36∼ 40
41∼ 45
46歳 以 上
女 性 計
15歳 以 下
16∼ 20
21∼ 25
女
26∼ 30
31∼ 35
36∼ 40
41∼ 45
46歳 以 上
家 庭 食 (手 作 り 弁 当 を 含 む )
買 った 惣 菜 に 手 を加 えて
惣 菜 をその まま
外 食 が 多 い
問 5 (3 ) 夕 食 の 内 容 (「食 べ な い こ と が 多 い 」を 除 く。)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
全体
男性計
15歳 以 下
16∼ 20
21∼ 25
男
26∼ 30
31∼ 35
36∼ 40
41∼ 45
46歳 以 上
女性計
15歳 以 下
16∼ 20
21∼ 25
女
26∼ 30
31∼ 35
36∼ 40
41∼ 45
46歳 以 上
家 庭 食 (手 作 り 弁 当 を 含 む )
買った惣菜に手を加えて
- 7 -
惣菜をそのまま
外食が多い
90%
100%
6
子どもとの食事
∼朝食で子どもと一緒に食事をしていない割合は女性38%、男性50%∼
(1)親と子どもが同居している人に 、「あなたの家では、子どもが家族と一緒に食事を
していますか(土日を除く )」と質問したところ、朝食については41.5%、夕食につ
いては19.9%が「食べることが少ない」としています。
(2)一緒に食事をしていない割合を年齢階層別にみると、16∼25歳層で特に高く、朝食
64.7%、夕食31.9%となっています。
(3)男女別では、一緒に食事をしていない割合が、朝食では女性平均で37.5%、男性で
50.4%となっています。
また、朝食、夕食ともに、女性では年齢階層別の差が大きく、31∼45歳が一緒に食
事をしていない割合が低い一方、子どもが成長したとみられる46歳以上と、その子ど
も世代とみられる年齢層で高くなっています。
問 6 子 ど も が 家 族 と 一 緒 に 食 事 を し て い な い 割 合
0%
10%
20%
30%
男女計
平均
15歳以下
16∼20
21∼25
朝食
26∼30
31∼35
36∼40
41∼45
46歳以上
夕食
40%
50%
60%
男性
女性
男女計
平均
15歳以下
16∼20
21∼25
26∼30
31∼35
36∼40
41∼45
46歳以上
- 8 -
70%
7
健康のための食生活面での取組み(複数回答)
∼女性の関心事項は各項目とも高い割合だが、20歳以下の女性の関心は「食べ過ぎな
い」こと∼
(1 )「あなたは、健康のために、食生活でどのようなことに取り組んでいますか」とい
う質問に対する回答(複数回答)は 、「食べ物の栄養のバランスを取る」が最も多く
( 60.4% )、次いで「 ビタミン 、ミネラル 、食物繊維を取るため野菜を多く取る 」
( 51.
0% )、「食べ過ぎに注意する 」(49.8% )、「塩分の摂取を少なくする 」(34.3% )、「脂
肪の摂取を少なくする 」( 30.9% )、「 サプリメントや健康食品を利用する 」( 10.7% )
の順になっています。
(2)男女別には、全ての項目で女性が男性を上回っており、女性の方が男性に比べ健康
のために食生活面で多くの関心を持っていることを示しています。
(3)年齢階層別では、若い年齢層で「食べ過ぎに注意する」が最も高くなっており、特
に20歳以下の女性が顕著です。その他の回答については、ほとんどが年齢に連れて高
くなっており、高い年齢層ほど健康に対する関心が高いことが伺えます。
問7 健康のために食生活で取り組んでいること
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
食べ過ぎに注意
脂肪の摂取を少なく
- 9 -
性
計
15
歳
以
下
16
∼
20
21
∼
25
26
∼
30
31
∼
35
36
∼
40
41
∼
45
46
歳
以
上
女
35
36
∼
40
41
∼
45
46
歳
以
上
30
栄養のバランスを取る
塩分の摂取を少なく
31
∼
26
∼
20
下
∼
25
21
16
∼
以
性
計
15
歳
男
全
体
0%
野菜多くとる
サプリメントや健康食品を利用
8
野菜の摂取量(目標量との比較)
∼40歳以下の女性は、6割から7割が「目標量まで食べていない」と「わからない」∼
(1 )「健康のためには野菜を1日350g食べることが目標とされていますが、平均消費量
は279gとなっています 。あなたは 、目標量( 350g)の野菜を食べていると思いますか 」
という質問について 、「目標量以上食べていると思う」が8.8% 、「ほぼ目標量を食べ
ていると思う」が33.2%に対し 、「目標量までは食べていないと思う」が42.2% 、「わ
からない」が15.8%となっており、総じて野菜を十分摂取していないとする回答が多
くなっています。
( 2 )男女別では 、男性の「 目標量までは食べていないと思う 」とする回答が43.2% 、
「わ
からない」が24.0%と、それぞれ女性(41.6%、12.0%)より高くなっています。
(3)女性を年齢階層別にみると、年齢が高くなるほど野菜をしっかりと摂取している状
況が伺えますが、40歳以下では 、「目標量まで食べていない」と「わからない」が6
割から7割と高くなっており 、こうした層に対する食育が必要であることが伺えます 。
一方、女性の職業別では「目標量までは食べていないと思う」とする回答が、会社
員・公務員で51.3%、パートで46.2%と主婦(38.4%)に比べ高く、職業を持ってい
る女性の方が野菜を十分に取っていない状況がみられます。
問 8 野 菜 の 摂 取 量 (目 標 量 と の 比 較 )
0%
20%
40%
60%
80%
100%
全体
男性計
15歳 以 下
16∼ 20
21∼ 25
男
26∼ 30
31∼ 35
36∼ 40
41∼ 45
46歳 以 上
女性計
15歳 以 下
16∼ 20
21∼ 25
26∼ 30
31∼ 35
女
36∼ 40
41∼ 45
46歳 以 上
会 社 員 ・公 務 員
パート
専業主婦
目 標 量 以 上 食 べ て い る と思 う
ほ ぼ 目 標 量 を 食 べ て い ると思 う
- 10 -
目 標 量 ま で は 食 べ て い な い と思 う
わ か らな い
9
野菜不足の理由
∼「時間がない 」、本人又は家族が「野菜嫌い 」、「料理方法がわからない」が不足の
理由∼
(1)野菜を「目標量までは食べていないと思う」と回答した人にその理由を聞いてみる
と 、「調理又は食べる時間がないから」が最も多く22.6%、次いで「野菜が苦手だか
ら」17.8% 、「料理方法がよくわからないから」11.4% 、「調理や後片づけが面倒だ
から」11.1% 、「家族が嫌いで食べないから」9.8%の順になっています。
(2)年齢階層別では、男女とも20歳以下で「野菜が苦手だから」とする割合が高く(男
性39.1%、女性30.6% )、また、女性の31歳以上で「家族が嫌いで食べないから」と
する割合が16.6%と高くなっています。
一方、20歳以下層が「その他」の理由(自由記入)としてあげている回答の23%が
「食卓に並ばない、出ない」等であり、また、女性の26∼40歳の比較的若い層の2割
弱が「料理方法がよくわからないから」を理由としてあげています。
(3)女性の職業別にみても、専業主婦では 、「料理方法がよくわからないから 」、「家族
が嫌いで食べないから」を理由としてあげる割合が高くなっている一方で、会社員・
公務員では「 調理又は食べる時間がないから 」をあげる割合が特に高くなっています 。
問9 野菜を目標量まで食べていない理由
0%
20%
40%
60%
80%
全体
男性計
15歳以下
16∼20
21∼25
男
26∼30
31∼35
36∼40
41∼45
46歳以上
女性計
15歳以下
16∼20
21∼25
26∼30
31∼35
女
36∼40
41∼45
46歳以上
会社員・公務員
パート
専業主婦
調理や後片づけが面倒だから
家族が嫌いで食べないから
調理又は食べる時間がないから
料理方法がよくわからないから
- 11 -
野菜が苦手だから
その他
100%
10
歯ごたえのある食事の心がけ
∼意識は高いものの、実践としては野菜の摂取不足∼
(1 )「あなたは、健康のため、軟らかい食事だけでなく、歯ごたえのある食事を摂るよ
うにしていますか」という質問について 、「はい」とする回答が78.0%と意識の高さ
が伺えます。
一方で、歯ごたえのある食品が多い野菜の摂取が目標量に達していない割合が多い
こと(問8)を踏まえると、実践の難しさも現れているといえます。
(2)歯ごたえのある食事を心がけているのは、男女別では女性がやや高く、年齢階層別
では、年齢の高い層で「はい」とする割合が高くなっています。特に女性では、15歳
以下の層を除き、年齢が高くなるに連れ歯ごたえのある食事を心がけている人の割合
が高くなる傾向がみられます。
問10 歯ごたえのある食事の心がけ
0%
10%
20%
30%
40%
50%
全体
男性計
15歳以下
16∼20
21∼25
男
26∼30
31∼35
36∼40
41∼45
46歳以上
女性計
15歳以下
16∼20
21∼25
女
26∼30
31∼35
36∼40
41∼45
46歳以上
はい
- 12 -
いいえ
60%
70%
80%
90%
100%
11
歯ごたえのある食事を心がけていない理由
∼歯ごたえのある食事を心がけていない人の2/3が「意識したことがないから」∼
(1)歯ごたえのある食事を心がけていないとする人にその理由を聞いてみると 、「意識
したことがないから 」との回答が 、性別 、年齢階層を問わず最も多くなっています( 全
体で65.5% )。
次に多い回答は「食事の時間が短いため」が10.8%となっており、次いで「どのよ
うな献立がいいかわからないから 」(10.4%)で、この回答は特に女性の21∼45歳の
層では20%前後と比較的高くなっています。
(2)15歳以下の4分の1以上は 、「食事の時間が短いため、ゆっくり噛んで食べられな
いから」を、また、46歳以上では「その他」として「歯が悪いから」等を理由にあげ
る割合が高くなっています。
中学生、高校生の中には「食卓に出ない」との回答がみられ、40歳代前半のパート
女性が 、「頭ではわかっているが、つい子どもに柔らかいものを出してしまう」と回
答しており、実践の難しさが伺われます。
問11 「歯ごたえのある食事」を心がけていない理由
0%
20%
40%
60%
80%
100%
全体
男性計
15歳以下
16∼20
21∼25
男
26∼30
31∼35
36∼40
41∼45
46歳以上
女性計
15歳以下
16∼20
21∼25
女
26∼30
31∼35
36∼40
41∼45
46歳以上
食事の時間が短いから
意識したことがないから
柔らかい食事を食べ慣れていておいしいから
その他
- 13 -
どのような献立がいいかわからないから
12
食生活に関する情報の主な入手源
∼情報源は「テレビ」が断トツ∼
(1 )「あなたは、食生活に関する情報を主にどこから入手していますか」という質問に
ついて 、「テレビ」とする回答が68.7%と最も高く、次いで「雑誌 」(11.7% )、「新
聞」
( 7.5% )となっており 、インターネット( 2.0% )や「 医師など専門家 」( 1.9% )
は低くなっています。
一方、その他、自由回答では、食生活改善推進員や行政、研修会や市民講座等をあ
げている人もおり、割合としては高くないものの、食生活に関する情報源が多様化し
ていることが伺えます。
(2)男女別、年齢階層別にみても、いずれも「テレビ」をあげる割合が最も高くなって
いますが、中でも20歳以下では約8割と特に高いのに対し、46歳以上では「テレビ」
は50%台で、代わりに雑誌、新聞を主な情報源としてあげています。
(3)中学生や高校生の自由回答では「学校での授業 」、「母親から」等も多く、食生活
に関する情報提供の面での学校や家庭の重要性が示されています。
問12 食生活に関する情報の入手源
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
全体
男性計
15歳以下
16∼20
21∼25
男
26∼30
31∼35
36∼40
41∼45
46歳以上
女性計
15歳以下
16∼20
女
21∼25
26∼30
31∼35
36∼40
41∼45
46歳以上
テレビ
雑誌
新聞
インターネット
- 14 -
医師など専門家
その他
80%
90%
100%
13
食生活を改善するために知りたい情報(複数回答)
∼21∼40歳の女性は、7割前後が栄養の知識よりも「献立や調理方法」の実践を知り
たい∼
(1 )「あなたが、食生活を改善するために知りたい情報はどのような内容ですか」とい
う質問( 複数回答 )について 、
「 バランスの取れた食事の取り方 」とする回答が54.9%
と最も高く、次いで「献立や調理方法」53.3% 、「栄養と体の働き」32.9% 、「栄養
成分」30.5% 、「サプリメントや健康食品の利用法」12.7%となっています。
(2)男女別にみると、まず、1人当たりの回答数が、男性1.7項目に対し、女性は1.9項
目で、女性の方が総じて情報入手に対する意欲が高い(様々な情報を入手しようとし
ている)ことが分かります。
知りたい情報の内容については、男性はいずれの年齢層でも「バランスの取れた食
事の取り方」が最も多いのに対し、女性ではほとんどの層で「献立や調理方法」が最
も多く、特に21∼40歳の女性では7割前後となっています。
(3)一方、食生活改善のために「その他」の情報を知りたいとする回答も全体の4.0%
あり、その具体的内容(自由記入)をみると 、「添加物や農薬など食の安全性」に関
する情報をあげる人 、「原産地」や「旬」をあげる人が多くなっています。
問13 食生活改善のために知りたい情報
全体
専業主婦
男性計
60%
職業別(女性)
パート
女性計
40%
20%
会社員・公務員
15歳以下
0%
46歳以上
16∼20
41∼45
21∼25
年齢階層別(女性)
36∼40
26∼30
31∼35
献立や調理方法
栄養成分
栄養と体の働き
バランスの取れた食事の取り方
- 15 -
サプリメントや健康食品の利用法
14
自由記入欄
アンケート調査票の最後に 、「食生活に関するご意見、お考えなどあれば、なんでもご
自由にお書き下さい」と自由記入欄を設けました。
以下、その欄に書かれた主なご意見を紹介します(順不同 )。
【食生活全般】
・多忙な毎日で規則正しい食事をとるのは難しい 。[女性、16∼20歳、大学・短大・専門
学校生]
・働く女性だけでなく、専業主婦も家事は精神的に大きなストレス 。[女性、36∼40歳、
専業主婦]
・朝は忙しいため手抜き食になってしまう 。[女性、36∼40歳、パート]
・手をかけないで食べられる物が多すぎる。食べ物を粗末にしすぎる 。[女性、パート]
・和食のよさを認識したので、朝食をご飯に切り替えて野菜を多く食べる工夫をしたい。
[女性、31∼35歳、自営業]
・毎月、食事の専門雑誌を愛読。食事をすることが一番重要 。[女性、41∼45
ト]
歳、パー
・年齢を経るにつれ健康 、食事を大切に考えるようになった 。
[ 女性 、46歳以上 、パート ]
・昔ながらの食生活を子、孫へとつなげていきたい 。[女性、46歳以上、自営業]
【料理、レシピ】
・料理が苦手で教えられないので、幼児期からの料理教室があったらいいなと思う 。[女
性、26∼30歳、パート]
・野菜が苦手な子ども達のために 、野菜を多く食べられる調理方法 、献立を考えたい 。
[女
性、31∼35歳、専業主婦]
・野菜を手軽にたくさん取れるメニューを知りたい 。[女性、26∼30歳、専業主婦]
・調理実習で栄養のバランスなど勉強したい 。[女性、31∼35歳、パート]
・簡単で栄養のある料理方法を知りたい 。[女性、41∼45歳、専業主婦]
【食育】
・コンビニで何でも買える時代 、食の教育は子供にとって 、とても重要な事 。
[ 女性 、46歳
以上、会社員・公務]
・小さい頃から食事に興味を持たせることが偏食・絶食を防ぐことにつながる 。[女性、
21∼25歳、大学・短大・専門学校生]
・ 食 生 活 が し っ か り し て い れ ば 、 非 行 等 の 教 育 問 題 も う ま く い く と 思 う 。[女 性 、 41∼
- 16 -
45歳、会社員・公務員]
・食育を幼稚園等からもきちんと教えてほしい 。[女性、31∼35歳、専業主婦]
・食の大切さをしっかり学び将来考えていきたい 。[男性、15歳未満、中学生]
・ 情 報 が 多 過 ぎ 、 色 々 試 し て い る が か え っ て 体 を 痛 め て い る よ う に 思 う 。[女 性 、 31∼
35歳、専業主婦]
【農業、食料自給率等】
・現在の日本の食物の自給率は低すぎる。もっと自給率を高めるような政策を望む 。[女
性、専業主婦]
・日本は食料を多く輸入しているが 、食べ残しも多いので無駄を無くしたい 。
[ 男性 、31∼
35歳、会社員・公務員]
・長野県の様な農業県でも給食を完全自給していない事が不満 。[女性、36∼40歳、専業
主婦]
・地元の食材をスーパーなどで売って下さると良い 。[女性、46歳以上、自営業]
・地元の旬の食材を有意義に利用した食生活を考えていきたい 。[女性、専業主婦]
【食の安全・安心】
・卵の賞味期限の表示違反については厳罰を期待 。[女性、パート]
・表示に偽り(産地等)があったりと信じられなくなってきている 。[女性、41∼45歳、
パート]
・農産物など肥料が正しく使われているか。魚、肉などもいろいろと化学肥料を使いすぎ
だと思います 。[女性、41∼45歳、専業主婦]
・添加物の恐ろしさを感じています。何かアドバイスをほしい 。[女性、46歳以上、専業
主婦]
・生産者の顔が見える流通システムの構築を 。[男性、31∼35歳、会社員・公務員]
・食物の履歴(どこからきて、どう生産されたか)を知りたい 。[女性、31∼35歳、会社
員・公務員]
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