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『青少年と放送に関する専門家会合』取組方針の進捗状況

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『青少年と放送に関する専門家会合』取組方針の進捗状況
『青少年と放送に関する専門家会合』取組方針の進捗状況
平成 15 年 3 月
はじめに
NHKは、「青少年と放送に関する専門家会合」の取りまとめにおいて、会合以降の取組方
針を示しました。(取組方針はこちら)
その方針の進捗状況を、平成 15 年 3 月末で取りまとめました。
以下は、その報告で、次の 6 項目から成り立っています。
1 青少年向け放送番組の充実
2 メディアリテラシーの向上
3 青少年と放送に関する調査等の推進
4 第三者機関の活用
5 放送時間帯の配慮
6 番組に関する情報提供の充実
NHKは、平成 15 年度以降もこの方針に従って青少年向け放送に取り組んでいきます。
関連ホームページ
「総務省」
「日本民間放送連盟」
TITLE : NHK INFORMATION『
「青少年と放送に関する専門家会合」取組方針の進捗状況
―14年度―
1
青少年向け放送番組の充実
取組方針: 子供たちが抱える悩みや問題に真正面から取り組み、繊細な感性を
持つ青少年に夢と感動を与え、心を豊かにしていく番組を積極的に編成し、さら
なる充実を図る。
(定時番組)
●13 年度に引き続き、教育テレビ土曜夜間の8時・9時台に親子で視聴できる時間帯とし、
「未
来への教室」と「真剣 10 代しゃべり場」を編成。また、「真剣 10 代しゃべり場」に寄せら
れる様々な反響を伝えるミニ番組「しゃべり場ホームページ」も放送している。
●「ドラマ愛の詩」
(教育テレビ)は 13 年度の好評にこたえ「新ズッコケ3人組」を放送、さ
らに「どっちがどっち」、人気が高く再放送の希望が多い「六番目の小夜子」を放送する。
●「海外少年少女ドラマ」(教育テレビ)は「私はケイトリン」「GO!GO!ジェット」「ボ
ーイ・ミーツ・ワールド」「どこかで何かがミステリー」「ふたりはお年ごろ」「大草原の小
さな家」を放送。
●14 年度はラジオ第 1 放送土曜日午前中に、親子で楽しめる子ども電話相談「こども夢質問
箱」を新設(9 時∼10 時 55 分)。ラジオならではの双方向機能を最大限に生かし、子どもと
の結びつきを深める。
(特集番組)
●青少年や家族、学校や教育についての諸問題を様々な角度からとらえる特集番組を総合およ
び教育テレビで随時編成する。
・ 「にんげんドキュメント」(6 月・総合テレビ)で「心の音色を伝えたい」を放送した。
・ 「ETV2002」では新しい教育の潮流について考える番組を放送した。
「子どもたちよ 名文に挑め!∼斉藤孝の教育論∼」(7 月・教育テレビ)
・ 新年度からスタートした「教育フォーカス」(教育テレビ)では、4月から施行されてい
る新学習指導要領で取り上げられ、大きな注目を浴びているキーワード「生きる力」に焦
点を当て、この「生きる力」が「どんな力なのか」
「なぜ今求められているのか」
「教育で
どう育むのか」等についてわかりやすくシリーズで取り上げた。
シリーズ「生きる力」って何ですか(4 月・教育テレビ)
第1回 「今 子どもに伝えたい力」
第2回 「こんな学力がほしかった」
第3回 「外で遊んでいればよい」
第4回 「世間の風に身をさらせ」
・ 「特集ドラマ」として、野球に打ち込む終戦間近の国民学校6年生たちを主人公とした
「焼け跡のホームランボール」(8月・総合テレビ、ハイビジョン)を放送した。
・ジュニア版NHKスペシャル「宇宙・未知への大紀行」(6本シリーズ)を教育テレビ7月
に集中編成した。
●<NHK教育フェア 2002>関連の特別編成(10 月∼11 月)
「NHK教育フェア」はさらに内容と時間を充実、10 月 28 日から 11 月 10 日の 14 日間、次
世代を担う子どもたちの未来や教育について考えるイベントを開催するとともに、特集番組を
集中的に編成、放送した。
・ NHKスペシャル
「シリーズ・21 世紀日本の課題 教育」(全 2 回)(総合テレビ)
・ 「ゆかいにイングリッシュ∼“さくら”と歌おう∼」(教育テレビ)
・ 「日本賞受賞作品から」(全 5 回)(教育テレビ)
世界的な教育番組のコンテストから子ども向けの番組を紹介
・ 「第29回“日本賞”輝け!グランプリ」(教育テレビ)
・ 「第29回“日本賞”国際審査委員が見た世界の教育番組(教育テレビ)
・ 「“日本賞”記念 地球名曲コンサート」(教育テレビ)
・ 教育フォーカス「デジタル教材の未来∼日本賞ウェブ部門入賞作品から∼」
(教育テレビ)
・ 「“放送教育全国大会・大阪”関連シンポジウム」(教育テレビ)
・ 特集シンポジウム「デジタルメディアが教育を変える」(教育テレビ)
・ 特集シンポジウム「子どもの発達に望ましいテレビ番組とは何か」(教育テレビ)
・ シリーズ「アジアの教室(全4回)」(教育テレビ)
・ 「ライオンたちとイングリッシュ」(教育テレビ)
・ 「こどもミュージカル」(教育テレビ)
・ にんげんゆうゆう「違いを認め合う教育を」(全 4 回)(教育テレビ)
・ シリーズ「日本の宿題・学校」(平成 13 年 4 月放送)の集中再放送(教育テレビ)
また、教育フェアの期間中、総合および教育テレビの定時番組においても、教育や家族の
あり方について考える番組を放送。
取組方針: 放送番組の学校等での有効活用に資するため、教育テレビの深夜の
放送時間を延長し、「学校放送番組を集中編成するゾーン」を新設する。
昨年度に引き続き、深夜 2 時台に「学校放送ライブラリー」、3 時台に「教育セミナー」の
再放送を編成し、深夜から早朝時間帯に毎週 10 時間の学校教育番組の再放送を行った。
取組方針: NHKと民放連は共通のテーマで、青少年のための特集番組を制作・
放送し、幅広く議論の素材を提供する。
(NHK・民放連共同企画番組)
青少年とテレビのかかわりを考える特集番組として、年 2 回(NHKと民放が 1 本づつ)制
作、本放送は制作局で再放送は相手局で行う。
●「テレビは子供とどう向き合っているか」(NHK制作)
海外の子ども番組と放送局の制作姿勢を紹介、子ども番組のあり方を探った教養番組。
平成 11 年 12 月NHK教育テレビで放送
平成 12 年 1 月日本テレビ系列で再放送
●「テレビのふしぎ大図鑑」(日本テレビ制作)
中学生 5 人組が番組制作の現場を訪ね、疑問を解き明かしながらテレビに対する理解を深める
メディア・リテラシー番組。
平成 12 年 6 月日本テレビ系列で放送
平成 12 年 7 月NHK教育テレビで再放送
●「私もテレビに出てみたい∼中学生日記オーディションから∼」(NHK制作)
毎年多くの中学生が出演を望む「中学生日記」。子どもたちにとってテレビに出ることはどん
な意味を持つのかを探る番組。
平成 13 年 2 月NHK教育テレビで放送
平成 13 年 3 月TBS系列で再放送
●「21 世紀のテレビはこうなってほしい」(TBS制作)
2002 年から本格導入される「総合的な学習の時間」を前に、高知市立旭東小学校 6 年生 103
人が取組んだ「テレビ観察子どもプロジェクト」の活動を描くドキュメント。
平成 13 年 4 月TBS系列で放送
平成 13 年 5 月NHK教育テレビで再放送
●「コマーシャル制作に挑戦!
∼つくってわかったメディアのしくみ∼」(NHK制作)
メディアリテラシー教育の放送番組を利用している、岩手県宮古市立高浜小学校 5 年生が「わ
が町・宮古のいいところ」をテーマにCM作りに挑戦する。教室だけでなく実地でメディアの
しくみを学んでゆく姿を伝える。
平成 13 年 11 月NHK教育テレビで放送
平成 13 年 12 月フジテレビ系列で再放送
●「テレビの鉄人になろう!!∼つくるとわかる『TVの気持ち』∼」(フジテレビ制作)
中学生が「視聴率」の取材や「学校対抗ビデオコンテスト」での番組制作を通じて「番組の作
り手の意図」を理解し、「テレビ・グルメ」になってもらう。
平成 14 年 5 月 3 日(金)フジテレビで放送
平成 14 年 6 月 15 日(土)NHKで再放送
●「湯けむり事件の謎∼取材体験ゲームに挑戦!∼」(NHK制作)
東京大学大学院生が企画したメディアリテラシーのためのワークショップに中学生が参加。
「湯けむり事件」という架空の事件について限られた時間で関係者に取材し記事にまとめる
「取材体験ゲーム」に挑戦し、取材の難しさ、メディアの影響力について学ぶ。
平成 14 年 12 月 28 日(土)NHKで放送
平成 15 年 2 月 8 日(土) テレビ朝日系列で再放送
2
メディア・リテラシーの向上
取組方針: メディアを学び、送り手と受け手の関係を理解するのに役立つ番組
や海外のメディア・リテラシー活動に関する番組を放送する。
●「体験!メディアのABC」(小学校高学年対象)子どもたちの「メディアを客観的に見る
眼」を養う番組を定時番組として放送。(教育テレビ・火曜午前 10 時 45 分)
●「しらべてまとめて伝えよう∼メディア入門∼」(小学校中学年対象)メディアのしくみや
情報モラルについて学ぶ番組。(教育テレビ・月曜午前 10 時 45 分)
●「教育フォーカス」等や特集番組でも、メディアリテラシーを扱う番組を放送。
「教育フォーカス」
・シリーズ「21 世紀の基礎学力」(6 月・教育テレビ)
第 4 回 ITを活用する力
・シリーズ「放送教育最前線」(全2回)(10 月・教育テレビ)
・「どう活かす?学校のコンピューター」(6 月)
・シリーズ「メディアが教室を変える」(10 月)
第1回 デジタルで総合学習
第2回 教科学習最前線
● 金曜フォーラム「これからのテレビ・中学生とともに考える」
(青少年委員会主催フォーラム・教育テレビ・平成 14 年 9 月 6 日放送)
● 国際シンポジウム「デジタルメディアが教育を変える」
(教育テレビ・平成 14 年 11 月 9 日放送)
● 国際シンポジウム「子どもの発達に望ましいテレビ番組とは何か」
(教育テレビ・平成 14 年 11 月 10 日放送)
●NHK・民放連共同企画番組「メディアと子ども」
「湯けむり事件の謎∼取材体験ゲームに挑戦!∼」
(教育テレビ・平成 14 年 12 月 28 日放送)
取組方針: 学校向けビデオの貸出し、番組制作体験の場の提供等を実施する。
●ビデオ「おじゃる丸放送局をゆく∼ニュース番組ができるまで2002∼」の貸し出し
● 社会科副教材用冊子
「NHKジュニア・ブック2002
●番組制作体験「キミが主役だ!
テレビ番組ができるまで」の配布
NHK放送体験クラブ」の全国での開催。
3
青少年と放送に関する調査等の推進
取組方針: テレビが子供に与える影響等、子供・青少年とメディアの関係につい
て、今後とも継続的に調査研究を実施する。
NHK放送文化研究所では、日本の子どもがテレビを中心とするメディアとどう接している
のか、そのことが彼らの生活や意識にどう変化を及ぼしているのかを、長年に渡って調査研究
してきた。また、それと比較するために、海外の子どもとメディアの関わりについても情報収
集に努めてきた。
その結果は、
『NHK放送研究と調査』
(月刊研究報告誌)や『NHK放送文化調査研究年報』、
各種研究発表会などの形で公表している。また研究成果は、番組の企画や編成への反映という
形で、実際に役立てている。
●NHKが様々な分野の研究者と共同して発足させた「“子どもに良い放送”プロジェクト」
の一環として、放送文化研究所では、メディアと子どもの成長の関係を長期にわたって克明に
追うフォローアップ調査の初年度調査を企画、平成15年1月に実施した。
この研究を進めるにあたって、海外から重要な視点や研究手法を学ぶ目的で、関係者を招い
て実施した研究会および国際シンポジウム(平成 14 年 2 月 7 日)の成果については、印刷物
としても報告。
「“子どもに良い放送”プロジェクト展望:子どもが育つ情報社会をめざして
--2002.2.7. 国際シンポジウムを機に--」(『NHK放送研究と調査』 2002 年 5 月号)
また、<NHK教育フェア2002>期間中に、プロジェクトの研究を紹介する国際シンポ
ジウム「子どもの発達に望ましいテレビ番組とは何か」を開催した。
●パソコン・携帯電話によるホームページ、メールなどインターネット利用状況を生活行動と
ともにはじめて把握する中で、高校生の生活とメディアについても分析・報告。
「広がるインターネット、しかしテレビとは大差∼『IT 時代の生活時間』調査から∼」
(『NHK放送研究と調査』 2002 年 4 月号)
「インターネット利用とテレビ視聴の今後∼『IT 時代の生活時間』調査から∼」
(『NHK放送研究と調査』 2002 年 8 月号)
●家庭のメインテレビの視聴実態を把握する中で、子どものテレビ視聴に対する母親の規制の
有無別の子どもの視聴状況についても分析・報告。
「テレビの家族視聴の実態∼『家族の中のテレビ・2002』調査から∼」
(『NHK放送研究と調査』 2002 年 8 月号)
●1990 年以来継続している「幼児視聴率調査」の結果を再分析し、幼児のテレビ視聴の 11 年
の変化を分析・報告。
「低年齢で多いビデオ利用∼平成 14 年 6 月幼児視聴率調査から∼」
(『NHK放送研究と調査』 2002 年 11 月号)
● 「中学生・高校生の生活と意識調査」を 8 月末に実施、分析結果を発表。
(『NHK放送研究と調査』2002 年 12 月号、2003 年 1、2、3 月号)
●「平成 14 年度学校放送利用状況調査」の中で、全国の小・中・高等学校におけるメディア
リテラシー育成に対する考え方や取り組み概況、NHKが放送しているメディアリテラシー学
習向け教育番組の利用実態などについても調査を実施した。
●平成 15 年 3 月に、乳幼児の生活時間調査を実施。
●メディア・リテラシーの取り組みについては、内外の新たな動向に関する情報の収集・分析
を継続。
●平成 15 年に「テレビ 50 年」を迎えるタイミングに合わせて、時代の社会的課題や関心の変
容の中で、日本における「子どもとテレビ」研究がどのように行なわれてきたかを分析して、
発表。
「子どもとテレビ研究・50 年の軌跡と考察∼今後の研究と議論の展開のために∼」
(『NHK放送研究所年報』第47集 2003 年 3 月)
取組方針: 大学や専門調査機関等における、青少年へのメディアの影響調査等
の実施について協力する。
●NHK放送文化研究所は、平成 12 年 10 月より「放送と青少年に関する委員会」実施の<青
少年へのテレビメディアの影響調査(小学 5 年生から 4 年間の追跡調査)>への協力を進めて
いる。
4
第三者機関の活用
取組方針: NHKと民放連は、放送事業者の自主的な機関として、放送番組向
上協議会に「青少年と放送委員会」
(仮称)を新しく設置し、視聴者と放送事業者
を結ぶ回路としての役割を果たすことを目指す。
委員会は、有識者・視聴者などで構成し、視聴者からの番組に関する意見や苦情を受け付け、
必要に応じて議論し、活動内容や放送事業者の対応等を公表する予定。
新しい委員会の発足に当たり、専門家会合終了後、速やかにNHKと民放連が主体となる「準
備委員会」を発足させ、2000 年 4 月の開始を目指す。
●「放送と青少年に関する委員会」〔略称:青少年委員会〕の発足
NHKと日本民間放送連盟〔略称:民放連〕は、平成 12 年 4 月 1 日、視聴者から寄せられ
る青少年に対する放送のあり方や放送番組への意見を受け付ける第三者機関、「放送と青少年
に関する委員会」〔略称:青少年委員会〕を放送番組向上協議会に設置した。
委員会は、寄せられた意見を各放送局へ伝達するとともに、その意見の審議を行い、その審
議結果と放送事業者の意見への対応等を公表する。また、青少年が視聴する番組の向上に向け
た意見交換や調査研究も実施する。こうした活動によって、委員会は、視聴者と放送事業者を
結ぶ回路としての役割を果たす。
委員は、放送事業者を除く有識者 7 名で構成。委員長:原寿雄(ジャーナリスト)、副委員
長:尾木直樹(教育評論家)、委員:岩男寿美子(武蔵工業大学教授)
、川浦康至(横浜市立大
学教授)、後藤弘子(東京富士大学助教授)、無藤隆(お茶の水女子大学教授)、見城美枝子氏
(エッセイスト・青森大学教授)。
●「放送と青少年に関する委員会」の活動報告
(放送番組向上協議会)
1
視聴者からの意見の受付
青少年委員会は、視聴者からの意見を郵便、FAX、電話によって受付けている。平成 14 年 1
月∼12 月は 総計 3,209 件の意見等があった。
2
青少年委員会の審議と見解
委員会は原則として毎月 1 回会合を開き、視聴者から寄せられた意見を分析するとともに、
テーマを設けて放送番組のあり方などを討議することにしている。
平成 12 年、11 月 29 日「バラエティー系番組に対する見解」
平成 14 年 3 月 15 日「『衝撃的な事件・事故報道の子どもへの配慮』についての提言」
平成 14 年 6 月 19 日「法によるメディア規制に反対し、放送界の自律強化を求める声明」
平成 14 年 12 月 20 日「消費者金融CMに関する見解」
なお、毎月の委員会の議事概要および前記委員会見解は、
『放送番組向上協議会月報』と『放
送番組向上協議会ホームページ』で公表している。
3
青少年へのテレビメディアの影響調査
放送と青少年に関する調査研究については、4 年間かけて小学 5 年生の子どもたち(1500
人)を中学 2 年生になるまでフォローし、テレビが子どもに与える影響を子どもの発達のなか
で調べる。無藤委員、川浦委員が中心になって「青少年委員会・調査研究プロジェクト」を発
足させ、平成 13 年 2 月に初年度の本調査を実施した。
平成 13 年 7 月には第 1 次基礎調査概要を報告し、12 月に「第 1 回調査報告書
テレビメディアの影響調査」を刊行、公表した。
引き続き、平成 14 年 8 月に 2 年目の第 2 次基礎調査概要を報告した。
青少年への
4
周知・PR活動
ポスター1000 枚、リーフレット 6 万部を作成して全国の放送局や協力団体等を通じて配布。
また、PR告知スポット〔テレビ:15・30 秒、ラジオ:20・40 秒〕を作成して、全国の放送
局から放送している。
●NHKの「放送と青少年に関する委員会」への対応
NHKは、青少年委員会から連絡のあった視聴者の意見については、関係する部局に送って、
以後の番組制作の参考にしてもらっている。また、青少年委員会から回答を求められた視聴者
の意見については、関係部局で検討の上、委員会に速やかに回答を提出している。さらに重要
な案件があった場合は、局内の倫理委員会にも報告し、関連する部局とはかって対応を検討す
ることにしている。
青少年委員会の活動をまとめた「放送番組向上協議会月報」は、300 部を全国の放送局や東
京・放送センターの関係部局に配布して、周知をはかっている。
青少年委員会の出した「バラエティー系番組に対する見解」については、夜 7 時の全国ニュ
ースで放送するとともに、見解の全文を担当の理事や関係部局に配布し、今後の番組作りを進
める上での参考とした。
平成 13 年から毎年 7 月に青少年委員会が開催しているフォーラムに、テレビ局番組制作者
として参加するとともに、公開討論の模様を中継録画し「金曜フォーラム」で放送した。
平成 13 年 7 月フォーラム「青少年のための新テレビ論」
(「金曜フォーラム」8 月 17 日・教育テレビ)
平成 14 年 7 月フォーラム「これからのテレビ・中学生とともに考える」
(「金曜フォーラム」9 月 6 日・教育テレビ)
5
放送時間帯の配慮
取組方針: 青少年が見やすい時間帯を意識し、積極的に青少年向けの良質な番
組を編成する。(例:「少年少女アワー」として 18 時∼19 時台を設定)
NHKでは、教育テレビにおいて、未来を担う子どもたちを対象に、幼児番組、学校教育番
組、少年少女向け番組を、朝 7 時台から夜間 7 時台まで、それぞれ視聴好適時間帯に編成して
いる。
教育テレビの夜間 6 時台∼7 時台を、少年少女にとっての視聴好適時間〈少年少女アワー〉
と位置付け、以下のような番組編成を行っている。
また、教育テレビの土曜日夜間 8∼9 時台も親子で視聴できる時間帯として、定時番組を編
成、内容の一層の充実を図るとともに、青少年や家族、学校などの抱える問題を議論する長時
間の特集番組を随時編成している。(「ETVスペシャル」「ジュニア版NHKスペシャル」な
ど)
平成 14 年度は、全国の公立小・中学校が完全週 5 日制になるのを受けて、土曜午前の時間
帯を大きく刷新し「週末キッズタイム」として子どもたちに向けた新しい時間帯とした。
総合テレビでは、平日夜間 8 時台に、家族で語り合える自然番組を新設、既存の番組の充実
も図り、青少年を含む幅広い世代が楽しむことのできる番組を編成している。
<教育テレビ>
(月)∼(木)
午後 6 時∼7 時 10 分
「天才てれびくんワイド」「海外少年少女ドラマ」
(金)
午後 6 時∼7 時
「天才ビットくん」「海外少年少女ドラマ」
「こども手話ウイークリー」
(土)
午前 9 時∼10 時 30 分
「科学大好き土よう塾」
午前 10 時 30 分∼11 時 45 分
「ドラマ・愛の詩」「未来への教室」再放送
午後 6 時∼6 時 55 分
「ドラマ・愛の詩」「アニメ・カスミン」
午後 8 時∼8 時 45 分
「未来への教室」
午後 9 時∼9 時 55 分
「真剣 10 代 しゃべり場」「しゃべり場ホームページ」
(日)
午後 6 時∼6 時 55 分
「アニメ・だあ!だあ!だあ!」「中学生日記」
<総合テレビ>
(月)
午後 8 時∼8 時 45 分
「地球・ふしぎ大自然」
(土)
午後 6 時 10 分∼6 時 42 分
「週刊こどもニュース」
(日)
午後 6 時 10 分∼6 時 45 分
「課外授業 ようこそ先輩」
6
番組に関する情報提供の充実
取組方針:
広報番組等を活用して、番組内容に関する情報を事前に提供する。
「課外授業 ようこそ先輩」「真剣 10 代しゃべり場」「中学生日記」「未来への教室」
のほか、夏の特集番組では、
「NHKスペシャル 焼け跡のホームランボール」、ジュニア版N
HKスペシャル「宇宙 未知への大紀行」シリーズ、
「ドラマ 少年たち3」などや、8月「ア
ジア太平洋ロボットチャンピオン∼第1回ABUロボコンin TOKYO∼」、また11月
「NHK教育フェア2002」、各月の「中央番組審議会」の概要などを「土曜スタジオパー
ク」(総合テレビ 毎週土曜日)、「テレマップ」「NHKプレマップ」(総合テレビ 月∼金曜
日)、「ETVガイド」(教育テレビ 毎週金曜日)で視聴者に広く周知・広報した。
取組方針: 新聞、週刊誌、テレビ専門誌等を積極的に活用するとともに、イン
ターネット等で、番組情報の提供を充実する。
●新聞各紙・テレビ情報誌・週刊誌などの活字メディアに番組情報を積極的に提供、広報活動
の一層の充実をはかった。中でも、「ドラマ・愛の詩」「NHK教育フェア」「こども夢質問
箱」などの広報に力を注いだ。
●
インターネットでは、新学習指導要領に対応した番組「科学大好き土よう塾」「ふしぎい
っぱい」「ストレッチマン2」などのホームページを新設した。14年にアクセスの多かっ
たホームページはランキング順に「おこめ」「えいごリアン」「天才てれびくんワイド」「天
才ビットくん」
「スーパーえいごリアン」
「ふしぎいっぱい」等。小学生のパソコン接触率も
増えつつあり、今年度より授業にも取り入れられている学校放送番組のホームページを中心
に充実した。
「インターネット テレマップ」「NHKデジタルミュージアム」「学校放送オンライン」
等により、さらに番組の情報を伝えてゆくとともに、青少年に役立つホームページ作りに努
めている。
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