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アート(モニュメント・美術館)(PDF形式 2544 キロバイト)

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アート(モニュメント・美術館)(PDF形式 2544 キロバイト)
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新潟県民に広く芸術鑑賞の機会と文化的で潤いのある憩いの場を提供する、
県の芸術文化及び国際的な文化交流の拠点として、万代島ビル5階に設置され
ています。
この美術館は、「現代の美術」の作品を収集するとともに、魅力ある企画展を行
います。また、現代の美術を代表する作家や新潟県出身・ゆかりの作家の作品を
扱う一方で、これからさまざまな方向へと展開を遂げつつある、近隣のアジア諸
国の美術も紹介していきます。
休館日・観覧料等
開館時間 午前10時∼午後6時(券売は午後5時30分まで)
月曜(月曜が祝日の場合は開館し、翌日が休館)、年末年始、
休館日 展示替期間
(注:特別観覧料(企画展示)は、その都度設定する)
区 分 個人 団体(20名以上)
観 覧 料
(所蔵品
展)
一般 310円 250円
大学生・高校生 150円 120円
中学生り小学生 無料 無料
整備コンセプトは、「ビギ二ング」で、万代島を訪れる人々が21世紀を迎えた始
動の気配を感じとられるような作品を選定しています。
作品の設置場所および作家は以下のとおりです。
A.リバーフロントパーク
「灯台」ツアイ・グオチャン(察園強)
(中国、アメリカ在住)
葉は上海の大学で美術を学んだ後、1986年に来日し、90年代半ばか
らはニューヨークを拠点に活動しているアーティストです。在日中に火薬
や導火線を使ったイベントで注目されるようになり、とりわけ93年に行っ
た「万里の長城を一万メートル延長する」と題された壮大な規模のプロジ
ェクトは大きな話題を呼びました。また漢方薬や風水の思想など、中国
の伝統文化を現代に結び付ける(それは東西の対話でもあります)ユニ
ークな発想の作品でも知られています。国際展での活躍も多く、99年の
ベネチア・ビアンナーレでは金獅子賞を受賞。万代島の河岸近くの芝生
に置かれた作品「灯台」は、巨大な自然石の内側を割り振いたもので、
中国で制作されました。割れ目の内側からは霧が噴出し、夜には幾条も
の光の束が放たれます。港町新潟と海外との交流を象徴する、不思議
な魅力をもったモニュメントとして市民や船人の目を楽しませてくれるに
違いありません。
B.リバーフロントパーク
「天秘」 安田 侃(日本、イタリア在住)
安田は東京芸術大学を卒業後イタリアに渡ってローマのアカデミア美
術学校で学び、以降、トスカーナ地方の大理石の産地に定住して制作を
続けてきました。イタリア各地や洞爺湖畔、美唄高由仁姦塞くの元畠妄r一m
設置し、村野藤吉賞を受賞するなど、今日では野外彫刻の第一人者と
見なされている存在です。大理石の美しい肌を生かした生命感のある柔
らかな曲面と豊かな量塊性は、誰にも親しまれる優しさをたたえています
が、その表現は素材に知悉した影刻家の確かな造形力に支えられてい
るのです。万代島の芝生の斜面に配された作品「天秘」は、細長い円盤
状の単純な形態をしています。それだけに緑の中に斤む白い姿は、私た
ちの想像力をさまざまに喚起し、また時には静かな瞑想へと誘ってくれる
はずです。垂直に立った卵のようなバランス感覚もユニークな効果をも
たらしています。牧歌的なおおらかさと洗練された現代性を合わせ持っ
た、彼ならではの世界といえるでしょう。
C.コンベンションセンター・アトリウム2階
「オーシャンライトツリー2003」
レベッカ・ホーン(REBECCAHORN)(ドイツ)
彫刻の材料で肺を冒されて療養生活を強いられたレベッかホーンは、その体験
から人間の身体と自然のエネルギーの交感をテーマにするようになりました。尖が
った細長い角を頭部につけて女性が森のなかを歩く「一角獣」のパフォーマンスの
\一 映像で、1972年に現代美術の国際展カッセルのドクメンタでデヴューし、不思議な
動きをする斬新な機械や刺激的な映像制作を多数手がけています。ドイツを代表
する国際的な作家であるとともに、世界各国が注目する女性作家の一人です。あ
る場所がもつ歴史性や環境への深い思考から生み出される作品には、現代を超え
る字音的な力も託されています。アトリウムの床に置かれた3つの石には海辺の
都市を象徴する塩水が溝たされ、光の矢のような金の振り子、その実端部の三角
ト一㌧ヰ錐からは青い水の波紋が天井に投影されています。繊細でかつ強靭なレベッカ・ホ
−ンの錬金術が、驚異と神秘の時空間を現出しています。
D.コンベンションセンター・メインホールロビー
r世界を反転させる2003」アニッシュ・カブーア
(ANISHKAPOOR)(インド、イギリス在住)
カブーアは1973年にイギリスに渡り、大学で彫刻を学んだ後、ロンドン
に定住して制作しています。濃紺などモノクロームの顔料で石塊の窪み
や大地の穴などを覆って、非在とも実在ともつかない神秘的な空間を出
現させた作品で注目を浴びるようになり、1990年にはベネチアゼ工ンナ
ーレで2000年賞、91年にはターナー賞を受賞しました。朱鷺メッセのメ
イン・ホールのロビー壁面に設置された「世界を逆転させる」はステンレ
ススチールの巨大な凹面鏡ともいうべき作品で、表面は鎖状に磨かれて
います。少し離れたところから見ると、凹面に映る像は逆転しているが、
近づいて行くに従って像はもう一度反転するという仕掛けです。見る者と
の関係性の中で、視覚的な虚実の問題をスリリングに問いかけてくる作
品といってもよいでしょう。そのイメージの謎は、ロビーを通り過ぎようと
する人の足を思わず止めさずにはおかないはずです。
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亡.万代島ビル前面広場
「道に沿ってどこかに、幾つかの色」
ダニエル・ビュレンヌ(DANIELBUREN)(フランス)
シンプルなストライプの模様が、都市空間に明るく理知的な色彩の構図を描き出します。フランスを代表する
国際的な作家ダニエル・ビュレンヌは、1986年にパリの′ル・ロワイヤルの中庭で「二つの大地」を手がけて
以来、世界各地ですぐれた環境芸術の数々を実現してきました。絵画の伝統を乗り越えることをめざした
1960年代の斬新な美術運動を担ったBMPTというグループで活辞し、ビュレンヌは27歳のときから8.7cm幅
のこ色のストライプを生涯の制作手段(ツール)にしています。地下鉄の広告板、サンドイッチマンの看板、電
車の扉、ヨット、美術館の監視のチョッキなど、ストライプはユーモラスに登場して、都市風景や自然に新たな
ヴィジョンを与えてきました。万代島のオフィスタワー前広場にグリッド状に配置された赤と緑の角柱は、アク
セスの方向によってまったく異なる表情をみせ、夜には照明が灯されて、瞑想へと誘う詩的な場へと変わりま
す。
●配置図
二
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