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Tech-Clarity Insight : CAD の統合

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Tech-Clarity Insight : CAD の統合
Tech-Clarity Insight :
CAD の統合
CAD 統合戦略が
もたらすメリット
© Tech-Clarity, Inc. 2013
目次
概要............................................................................................... 3
IT 間接費の削減 ............................................................................ 4
再利用 ........................................................................................... 6
コラボレーション ............................................................................... 7
広い視野から捉えた製品開発 .......................................................... 8
企業にとっての利点 ......................................................................... 9
IT 面の利点.................................................................................. 10
結論............................................................................................. 10
推奨事項 ..................................................................................... 11
執筆者について............................................................................. 11
この調査について .......................................................................... 11
2
© Tech-Clarity, Inc. 2013
概要
製造メーカーは、今日の先行き不透明な経済状況の中でコスト管理への注意を怠らない
ことが必要です。一般に、ソフトウェア システムを合理化するメリットとして最初に挙げられ
るのは、IT 組織と予算の無駄の排除です。製造メーカーが標準化を検討すべきシステム
の 1 つに、コンピュータ援用設計 (CAD) があります。たとえ好景気のときでも、製造メー
カーは単一の CAD ソリューションへの統合を検討すべきです。コスト削減は魅力的であり、
統合によって必ず実現可能です。コスト削減のほかにも、さらにすばらしい戦略的メリットが
あります。
たとえ好景気のときでも、製造メーカーは
単一の CAD ソリューションへの統合を検討すべきです。
作業グループ レベルでは、設計のコラボレーションの強化と CAD モデルの再利用の促
進というメリットがあります。範囲を広げて考えると、チームの壁を超えてベスト プラクティス
を共有できるというメリットがあります。企業全体の製品開発プロセスとデータの統合には、
さらにより戦略的なメリットがあります。共通のプロセスと一元化されたデータは、製品の設
計と開発全体を担うシステムで特に有用です。こういったシステムは、設計、解析、データ
管理、製品コンプライアンス、ドキュメンテーション、その他の関連イノベーション ツールを
サポートしています。
コスト削減は魅力的であり、統合によって必ず実現可能です。
コスト削減のほかにも、さらにすばらしい戦略的メリットがあります。
最終的には、CAD ソフトウェアの標準化により企業全体がメリットを得られます。たとえば、
単一の CAD 環境なら「場所を選ばない設計と構築」という戦略を実現できます。このアプ
ローチにより、企業は市場の変化とリソースの不足に迅速に対応することができ、設計
データ、ツール、プロセスの互換性の欠如を懸念することなく、設計や製造を新しい施設
へ移行することができるようになります。
IT の観点からすると、統合により、リソースをより少数のソリューションに集中させることが
できます。この結果、作業負担とコストが削減されて、IT 部門は、今日の無駄のない組織
とともに、より高いレベルのビジネス サポートを提供できます。もちろん、顧客やサプライヤ
からの制限により、すべての企業が CAD ソリューションを統合できるわけではありません
が、統合できる企業には数多くのメリットがもたらされます。
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© Tech-Clarity, Inc. 2013
IT 間接費の削減
恐らく企業が最初に認識するメリットは、コスト削減でしょう。戦略的なメリットに比べれば限
定的な利点ではありますが、それでも重要であることに変わりはありません。このメリットは、
ソフトウェアライセンス費用のみにとどまりません。1 つのソフトウェア ソリューションの総維
持費を構成する「コスト ドライバー」の多くは、複数のソリューションを運用する場合は、より
大きなものになります。実際、ライセンス費用の多くは一度限りのコストですが、その他のコ
スト ドライバーにより、エンジニアリング IT および営業の年間予算の継続的な節約が可能
です。ハードウェアおよびソフトウェアのインフラにかかるコストでさえ、減少する可能性があ
ります。なぜなら、さまざまなパッケージやアーキテクチャをサポートするために、複数のラ
イセンスをサポートする必要がなくなるからです。
1 つのソフトウェア ソリューションの総維持費を構成する「コスト ドライバー」の多くは、
複数のソリューションを運用する場合は、より大きなものになります。
以下の表に、CAD ソリューションの統合により実現されるコスト削減の例を示しています。
各コストは、企業の業種や導入しているソリューションによって大きく異なりますが、ここに
示している例は複数のソリューションに適用可能なので、コスト分析のフレームワークとして
利用できます (表 1)。
コスト
ドライバー
ライセンス
費用
メンテナンス
カスタマイズ、
構成、ウィザー
ド、テンプレート
アップグレード
サードパーティ
製アプリケー
ション - ライ
センス
4
コスト*
削減源
100%
20%
重複ライセンスの
排除
メンテナンスの廃止
20%
重複アプリケーション
の排除
重複アプリケーション
の排除
20%
互換性の欠如による
重複の削減
10%
重複率
頻度
年間
削減率*
10%
10%
一度限り
年間
2.0%
2.0%
50%
一度限り
1.0%
50%
隔年
5.0%
25%
一度限り
1.0%
© Tech-Clarity, Inc. 2013
コスト
ドライバー
重複率
頻度
年間
削減率*
25%
年間
1.0%
4%
互換性の欠如による
重複の削減
25%
隔年
0.5%
10%
重複ソリューションの
トレーニングの排除
50%
隔年
2.5%
10%
年間
0.5%
10%
年間
0.5%
25%
年間
1.3%
50%
年間
1.0%
コスト*
サードパーティ
製アプリケー
ション - メン
テナンス
サードパーティ
製アプリケー
ション - アッ
プグレード
ユーザー ト
レーニング -
開発
ユーザー ト
レーニング -
実施
テクニカル ト
レーニング
社内ヘルプ
デスク
ソフトウェア
管理
サーバー ハー
ドウェアおよび
ソフトウェアとオ
ペレーティング
システム
ワークステー
ション ハード
ウェアおよびオ
ペレーティング
システム
合計
削減源
互換性の欠如による
重複の削減
4%
2%
重複ソリューションの
トレーニングの排除
重複ソリューションの
トレーニングの排除
1 つのシステム、
1 つのベンダーの
サポート
重複アプリケーション
の排除
20%
互換性の欠如による
重複の削減、向上し
たスケーラビリティ
25%
年間
5.0%
50%
なし、ワークステー
ションの互換性を
想定
0%
隔年
0.0%
23.3%
5%
5%
5%
表 1 : ライセンス費用の割合で表した CAD 統合によるコスト削減
* 注 : コストと年間削減額はライセンス費用の割合 (%) で示されています。
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© Tech-Clarity, Inc. 2013
上の例では、従業員の 10% が両システムのライセンスを持っていると想定しています。ま
た、サードパーティ製アプリケーションの半分が CAD 固有であり、互換性がないものと想
定しています。ヘルプ デスクの削減の例では、複数システムのサポートの必要性、ベン
ダーとの関係の合理化、FAQ や共通の問題の再利用をベースにしています。この例では、
5 年間にわたる 1 回限りのコスト削減を年換算しています。ここでは控えめに想定している
ので、実際のコスト削減はもっと大きなものになるでしょう。当然のことですが、各企業がそ
れぞれの状況に合わせてこれらの数値を計算する必要があります。
私の経験から言えば、IT の観点から見て CAD の標準化は安く済みます。
Paul Hoch 氏、チーム リーダー、製品エンジニアリング サービス、Zumtobel AG
「私の経験から言えば、IT の観点から見て CAD の標準化は安く済みます」と説明するの
は、照明ソリューション メーカー Zumtobel AG で製品エンジニアリング サービスのチーム
リーダーを務める Paul Hoch 氏です。「単一のソリューションにより、共通のアップグレード
戦略、情報の共有、すべてのサイトで一元化されたヘルプ デスクが実現します」しかし、コ
スト削減はメリットの 1 つに過ぎません。ソフトウェアのコストの大幅な削減が可能ですが、
CAD 統合戦略で考慮すべきことはそれだけではありません。
ソフトウェアのコストの大幅な削減が可能ですが、CAD 統合戦略で
考慮すべきことはそれだけではありません。
再利用
企業全体で共通した CAD システムを利用することにより、3D モデルに埋め込まれた知
的財産 (IP) の再利用が促進されます。既存の設計の再利用は、製品レベルだけでなく、
共通の部品ライブラリを使った既存の部品とアセンブリでも存在します。たとえば、
Zumtobel 社の戦略は、企業全体で設計と設計知識を共有することです。「弊社では他の
サイトの部品を再利用しています」と、Hoch 氏は説明します。「その部品をただ見たり、他
のサイトが何をしているかを把握するだけでも大いに参考になり、問題のソリューション特
定につながります」
共通の CAD パッケージによる設計は再利用しやすく、
既存の検証済み設計を採用しようというエンジニアの意識を高めます。
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© Tech-Clarity, Inc. 2013
設計の再利用により、わざわざ設計をやり直す必要がなくなります。共通の CAD パッ
ケージによる設計は再利用しやすく、既存の検証済み設計を採用しようというエンジニア
の意識を高めます。「弊社のエンジニアは、エンジニアリング プロセスで最新のモデルにア
クセスし、それを再利用できます」と、Zumtobel 社の Hoch 氏は説明します。再利用に
よって時間とコストを削減できます。また、現場でのパフォーマンスが実証された部品を新
製品に利用することで、品質が向上します。
再利用による削減は、設計労力の削減に限定されるものではありません。
再利用は、新しい部品の検証、環境コンプライアンスの徹底、
テスト、調達、場合によっては重複したサプライヤの検証に
必要とされる作業にも影響を与えます。
コスト ドライバーにも再利用の概念が当てはまります。再利用による削減は、設計労力の
削減に限定されるものではありません。再利用は、新しい部品の検証、環境コンプライアン
スの徹底、テスト、調達、場合によっては重複したサプライヤの検証に必要とされる作業
にも影響を与えます。さらに、再利用は在庫にも影響します。再利用が影響するコスト ドラ
イバーには、余剰在庫を抱えるコストがあります。具体的には、重複する在庫、高いレベル
の安全在庫、古くなった在庫、スクラップ、不十分なボリューム価格、倉庫、倉庫運用な
どのコストです。
また、余剰在庫は、企業の他の場所で有効に使えるかもしれない資本を凍結させてしま
います。共通の CAD ソリューションは設計の再利用実現の絶対条件ではありませんが、
そのプロセスの促進を支援することは間違いありません。
コラボレーション
統合 CAD 戦略は、再利用に加えて、製品の開発と設計における優れたコラボレーション
も促進します。たとえば、エンジニアは、設計レビューに参加することで、CAD モデルと設
計の両方を理解できます。また、エンジニアが専門家にモデルを送る場合、両者は設計
だけでなく実際のモデリング技術も理解し、そのモデルを直接操作できます。「同じツール
を使っていなければ、サイト間や部門間で設計について話すことはできないでしょう。そし
て、必要以上の問題を抱え込むことになるはずです」と、Hoch 氏は説明します。共通性
により、地域のエンジニアリング チームによって作成された CAD モデルを設計の中枢組
織が受け取り、共通の環境でそのモデルに付加価値を加えることができます。
同じツールを使っていなければ、サイト間や部門間で設計について話すことはでき
ないでしょう。そして、必要以上の問題を抱え込むことになるはずです。
Paul Hoch 氏、チーム リーダー、製品エンジニアリング サービス、Zumtobel AG
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© Tech-Clarity, Inc. 2013
単一の CAD ツールで作業することは、コンカレント設計の実現にも役立ちます。このアプ
ローチにより、企業は、1 つの設計のさまざまな側面を逐次的ではなく並行して開発するこ
とができます。その結果、製品開発時間が短縮されます。また、下流で影響を受ける関
係者から、より有意義なインプットを得ることができます。たとえば、製造、ソーシング、ド
キュメンテーション、サービスといった部門すべてがインプットを提供できます。また、これら
の部門が製品開発と製品リリースに関するそれぞれの責務により早く着手できます。設計
に幅広い部門を関与させることによって、品質が向上し、後からの大幅な修正が減り、市
場投入期間が短縮します。複数の CAD ソリューションからの設計コラボレーションを実現
するソリューションも存在しますが、こうしたソリューションでは複雑性が増すばかりです。
設計に幅広い部門を関与させることによって、品質が向上し、
後からの大幅な修正が減り、市場投入期間が短縮します。
共通の CAD ソリューションは、垂直統合された企業、契約設計リソース、サプライヤなど
にとって、作業中の設計を共有するための容易な手段となります。作業対象のアセンブリ
や製品を考慮しながら、設計を行うことができます。また、共通のシステムの使用は、ソー
シャル コラボレーションの実現にも役立ちます。「もう 1 つの利点は、全員が共通の理解
を持てるということです」と、Zumtobel 社の Hoch 氏は説明します。「ユーザー同士が互い
に助け合い、ソーシャルな側面が生まれます」
広い視野から捉えた製品開発
共通のソリューションにより、エンジニアリングと製品開発におけるベスト プラクティスをサ
ポートできます。これらのベスト プラクティスは、テンプレートとして保存し、伝達して、再利
用することができます。「弊社では全エンジニアに共通したルールを教えます」と、Hoch 氏
は説明します。「共通の手法に従ってモデルをセットアップするのです」同様に、製造メー
カーは、ベスト プラクティスのデジタル化やウィザード化により、設計の自動化も企業全体
で促進できます。
弊社では PLM システムを重視しています … 3D モデルをローカルだけで
使用していたら、その利点を完全に手にすることはできないでしょう。
Paul Hoch 氏、チーム リーダー、製品エンジニアリング サービス、Zumtobel AG
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© Tech-Clarity, Inc. 2013
共通の CAD ソリューションへの標準化の最も重要な側面は、緊密に統合された PLM 環
境が実現することです。単一の CAD ソリューションによって、コンピュータ支援設計
(CAE) やその他のエンジニア向けツールを含む製品開発システム全体だけでなく、プロ
ジェクト管理ツール、コンプライアンス ツール、ドキュメンテーション ツールも簡素化されま
す。「弊社では (スタンドアロンの CAD ではなく) PLM システムを重視しています。ビジネ
スにおいて有用性が高く、現時点で必須のシステムとなっているからです」と、Zumtobel
社の Paul Hoch 氏は説明します。「今日、3D モデルをローカルだけで使用していたら、そ
の利点を完全に手にすることはできないでしょう」統合 CAD 戦略により、企業はベスト プ
ラクティスを開発・伝達することができ、プロセスを広い範囲で共有することができます。多
くの企業が、統合を行い、PLM によって実現する共通の製品開発およびエンジニアリング
プロセスをビジネスに導入しています。
企業にとっての利点
共通の CAD および PLM インフラを使用するもう 1 つの利点は、企業にもたらされる柔軟
性です。今日のグローバルなビジネス環境で競争を繰り広げる製造メーカーには、変化す
る市場の条件に対応するための「俊敏性」が必要です。プロセスとツールを標準化するこ
とによって、企業は容易にリソースを共有し、設計能力と需要のバランスをとることができ
ます。多くの企業は「場所を選ばない設計と構築」という戦略を採用し、チャンスを逃さず
捕らえようとしています。「現在、大きなメリットを実感しています。たとえば英国からドイツ
へ、あるいはアジアへ、というように、製品をあるサイトから別のサイトへ動かすことができる
からです」と、Hoch 氏は言います。「受け取り側がネイティブのデータを持っておらず、同
じシステムでトレーニングされていなかったら、大きな問題となったでしょう」共通のソリュー
ションにより、作業内容や設計を企業全体で容易に移動させることができます。
プロセスとツールを標準化することによって、企業は容易にリソースを共有し、
設計能力と需要のバランスをとることができます。
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IT 面の利点
CAD の統合により、メンテナンスにかかる直接的な IT 支出が減り、複数のシステムを
アップグレードするための作業負担も軽減されます。さらに、必要な統合の数が減り、管理
しなければならないベンダー関係の数も減ります。こうした戦術的なメリットのほかに、より
戦略的なメリットもあります。たとえば、ツールに関するサポート リソースのトレーニングが容
易になり、リソースの専門知識のレベルが向上します。これによって、製造メーカーは、より
高度な機能を検討して導入し、ソフトウェアからより大きな価値を引き出すことができるよう
になります。また、トレーニング リソースは、複数の CAD インタフェースに関する指導では
なく、ベスト プラクティスと設計の原則に重点を置くことができます。
管理対象の集中化により、IT リソースは、多数のツール、データ変換、
リリース スケジュール、統合をサポートする代わりに、
競争力の強化を図ることができます。
IT リソースをより少数のソリューションに集中させることで、製造メーカーは、設計ツールの
使用方法を改善し、より多くの価値を得ることができます。管理対象の集中化により、IT リ
ソースは、多数のツール、データ変換、リリース スケジュール、統合をサポートする代わり
に、競争力の強化を図ることができます。
結論
CAD の統合と標準化には、数多くのメリットがあります。誰もが最初に考えるのは、コストの
削減です。これは非常に魅力的なメリットですが、それは戦術的な一面に過ぎません。より
戦略的なメリットとして、設計の再利用の向上、コラボレーション、ベスト プラクティスの共
有が挙げられます。企業にもたらされる柔軟性と俊敏性も重要なメリットです。これによっ
て製造メーカーは、利用可能なリソースや市場の状況の変化に応じて、作業内容を地球
全体で移動させることができるようになります。もちろん、顧客による使用ツールの指定な
どの理由で、企業が CAD ソリューションを完全に統合できない場合もあります。こうした場
合は、複数 CAD 環境をサポートする必要があります。しかし、統合にメリットがあるのは明
らかで、市場投入期間の短縮、コストの削減、品質の向上などを実現できます。「弊社の
共通ツールは、製品やプラントの場所に関して迅速な決断を下すための基本的なインフ
ラとなっています。経営陣は、共通ツールのおかげで必要な柔軟性と俊敏性を手に入れ
ることができました」と Hoch 氏はまとめています。
弊社の共通ツールは、製品やプラントの場所に関して迅速な決断を下すための基
本的なインフラとなっています。経営陣は、共通ツールのおかげで必要な柔軟性
と俊敏性を手に入れることができました。
Paul Hoch 氏、チーム リーダー、製品エンジニアリング サービス、Zumtobel AG
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推奨事項
業界での経験と本レポートの調査結果に基づき、Tech-Clarity では次の事項を推奨します。
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複数の CAD システムを維持するコスト全体を把握する
コスト削減のために CAD システムを統合できるかどうかを検討し、複数のコスト ド
ライバーがソフトウェア ライセンス費用以上の影響を持つことを認識する
コスト削減だけでなくビジネス サポートの向上と管理対象の集中化など、CAD の
統合がもたらす IT 面のメリットについても検討する
エンジニアが、あらゆる分野に携わる担当者や専門家のニーズも同様に満たす、豊
富な機能が搭載されたスケーラブルな CAD ツールを確実に利用できるようにする
共通のプロセスとツールを提供することによって、作業グループがコラボレーション
と再利用を実現できるよう支援する
幅広い範囲から PLM を利用できるようにして、中央の CAD 環境に統合された製
品開発ソリューションを活用する
作業内容を簡単に交換できる「アジャイル エンタープライズ」(俊敏な企業) を作り
上げることにより、企業にメリットと柔軟性をもたらす
執筆者について
Jim Brown は、ソフトウェア テクノロジとサービスが企業にもたらす価値の分析を専門に手
掛ける独立系の調査コンサルティング会社、Tech-Clarity の社長です。製造業界向けソ
フトウェアの分野で 20 年を超える経験があります。業界でのさまざまな役職、経営コンサ
ルティング、ソフトウェア業界、リサーチといった幅広い経歴を持ちます。その経験は、PLM、
ERP、品質管理、サービス ライフサイクル管理、製造、サプライ チェーン管理など、エン
タープライズ アプリケーション全体に及びます。彼は、ソフトウェア テクノロジによる製品イノ
ベーション、製品開発、エンジニアリング パフォーマンスの向上を提唱しています。
研究者、執筆者、講師として豊富な経験を持つ Brown は、カンファレンスなどの場に積
極的に足を運び、ソフトウェア テクノロジによるビジネス パフォーマンス向上に情熱を傾け
る人々と面と向き合って話をしています。
連絡先は、[email protected] です。www.tech-clarity.com では、詳細な調査
結果、Tech-Clarity TV、Jim のブログ「Clarity on PLM」をご覧いただけます。Twitter
(@jim_techclarity)、Jim がアナリスト対決を行う Tech4PD Web ショー、Facebook の
Tech-Clarity ページもご覧ください。
この調査について
Tech-Clarity は、2010 年に CAD の統合に関する最初の調査結果を発行しました。この
文書は、その調査結果の更新版です。
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